【発明を実施するための形態】
【0157】
本発明は、20−HETE産生する酵素を阻害する作用を有する上記式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩を提供する。
【0158】
以下に、本発明の化合物についてさらに詳細に説明するが、本発明は、例示されたものに限定されない。
【0159】
本明細書においては、「カルボキシのα位のメチレン部分」とは、カルボキシのα位の炭素原子と同義である。また、同様に、「カルボキシメチルのメチレン部分」、「カルボキシメトキシのメチレン部分」とは、それぞれ、カルボキシメチルのメチルの炭素原子、カルボキシメトキシのメトキシの炭素原子と同義である。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を示す。
【0160】
「C
1-4アルキル」とは、炭素原子を1〜4個有する直鎖状又は分岐状のアルキルを示す。メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルが挙げられる。
【0161】
「ハロC
1-4アルキル」とは、ハロゲン原子で置換されている、炭素原子を1〜4個有する直鎖状又は分岐状のアルキルを示す。ハロゲン原子の好ましい置換数は1〜5個であり、好ましいハロゲン原子はフッ素原子である。例えば、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2−フルオロエチル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、2,2−ジフルオロプロピル、1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、1,1−ジフルオロ−2−メチルプロパン−2−イル、2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル等が挙げられる。
【0162】
「C
2-4アルケニル」とは、炭素原子を2から4個有する直鎖状又は分岐状のアルケニルを示す。例えば、エテニル、(E)−プロパ−1−エン−1−イル、(Z)−プロパ−1−エン−1−イル、プロパ−2−エン−1−イル、(Z)−ブタ−2−エン−1−イル等が挙げられる。
【0163】
「C
3−6シクロアルカン」とは、炭素原子を3〜6個有する炭化水素の環を示す。シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンが挙げられる。
「C
3−6シクロアルキル」とは、炭素原子を3〜6個有する環状のアルキルを示す。シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルが挙げられる。
【0164】
「アリール」とは、炭素原子を6〜14個有する単環式芳香族炭化水素基又は縮合多環式芳香族炭化水素基を示す。例えば、フェニル、ナフチル、アントリル等が挙げられる。
また、アリールにおいて部分的に飽和された基も「アリール」に含まれる。「アリールにおける部分的に飽和された基」とは、炭素原子を6〜14個有する単環式芳香族炭化水素基又は縮合多環式芳香族炭化水素基において、部分的に飽和された縮合多環式複素環基を示す。例えば、ジヒドロインデニル等が挙げられる。
【0165】
「飽和のヘテロ環」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に又は異なって選ばれる1個以上の原子と1〜7個の炭素原子からなる3〜8員の単環式飽和複素環基を示す。例えば、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オキセパン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、チエタン、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラン、ピペラジン、ピラゾリジン、モルホリン、ピペラジン、チオモルホリン、1,3−オキサジナン、イソチアゾリジン等が挙げられる。
【0166】
「飽和のヘテロシクリル」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に又は異なって選ばれる1個以上の原子と1〜7個の炭素原子からなる3〜8員の単環式飽和複素環基を示す。例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセパニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、チエタニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、ピラゾリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、チオモルホリニル、1,3−オキサジナニル、イソチアゾリジニル等が挙げられる。
【0167】
「酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環」とは、1個の酸素原子と3〜5個の炭素原子からなる4〜6員の単環式飽和複素環を示す。例えば、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等が挙げられる。
【0168】
「酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とは、1個の酸素原子と3〜5個の炭素原子からなる4〜6員の単環式飽和複素環基を示す。例えば、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル等が挙げられる。
【0169】
「硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環」とは、1個の硫黄原子と3〜5個の炭素原子からなる4〜6員の単環式飽和複素環を示す。例えば、チエタン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン等が挙げられる。
【0170】
「硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とは、1個の硫黄原子と3〜5個の炭素原子からなる4〜6員の単環式飽和複素環基を示す。例えば、チエタニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル等が挙げられる。
【0171】
「窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環」とは、1個の窒素原子と3〜5個の炭素原子からなり、さらに、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選ばれる1個のヘテロ原子を含んでもよい4〜6員の単環式飽和複素環を示す。例えば、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等が挙げられる。
【0172】
「窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とは、1個の窒素原子と3〜5個の炭素原子からなり、さらに、窒素原子、酸素原子、及び硫黄原子からなる群から選ばれる1個のヘテロ原子を含んでもよい4〜6員の単環式飽和複素環基を示す。例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル等が挙げられる。
【0173】
「ヘテロアリール」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜6個の炭素原子からなる5〜7員の単環式芳香族複素環基又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜13個の炭素原子からなる9〜14個の原子から構成される縮合多環式芳香族複素環基を示す。例えば、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ピロリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、インドリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、キノリル、イソキノリル、キノキサリル等が挙げられる。
また、ヘテロアリールにおいて部分的に飽和された基も「ヘテロアリール」に含まれる。「ヘテロアリールにおける部分的に飽和された基」とは、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜6個の炭素原子からなる5〜7員の部分的に飽和された単環式複素環基又は酸素原子、硫黄原子及び窒素原子からなる群より同一に若しくは異なって選ばれる1個以上の原子と1〜13個の炭素原子からなる9〜14個の原子から構成される部分的に飽和された縮合多環式複素環基を示す。例えば、オキサゾリジニル、チアゾリニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロベンゾフラニル、クロマニル、ジヒドロピラノピリジニル、ジヒドロフロピリジニル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、テトラヒドロトリアゾロアゼピニル等が挙げられる。
【0174】
「C
1-4アルコキシ」とは、炭素原子を1〜4個有する直鎖状又は分岐状のアルコキシを示す。メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシが挙げられる。
【0175】
「モノC
1-4アルキルアミノ」とは、前述の「C
1-4アルキル」を置換基として1個有するアミノを示す。メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチルアミノ、sec−ブチルアミノ、tert−ブチルアミノが挙げられる。
「ジ(C
1-4アルキル)アミノ」とは、前述の「C
1-4アルキル」を置換基として同一に又は異なって2個有するアミノを示す。例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ(n−プロピル)アミノ、ジ(イソプロピル)アミノ、エチルメチルアミノ、メチル(n−プロピル)アミノ等が挙げられる。
【0176】
「C
1-4アルキルカルボニル」とは、前述の「C
1-4アルキル」とカルボニルが結合した基を示す。アセチル、エチルカルボニル、n−プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、n−ブチルカルボニル、イソブチルカルボニル、sec−ブチルカルボニル、tert−ブチルカルボニルが挙げられる。
【0177】
「飽和のヘテロシクリルカルボニル」とは、前述の「飽和のヘテロシクリル」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、オキセタニルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、テトラヒドロピラニルカルボニル、オキセパニルカルボニル、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、アゼパニルカルボニル、テトラヒドロチオピラニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、チオモルホリニルカルボニル、イソチアゾリジニルカルボニル等が挙げられる。
【0178】
「酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル」とは、前述の「酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とカルボニルが結合した基を示す。
例えば、オキセタニルカルボニル、テトラヒドロフラニルカルボニル、テトラヒドロピラニルカルボニル等が挙げられる。
【0179】
「窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル」とは、前述の「窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、アゼチジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、アゼパニルカルボニル、モルホリニルカルボニル、ピペラジニルカルボニル、チオモルホリニルカルボニル、イソチアゾリジニルカルボニル等が挙げられる。
【0180】
「C
1-4アルキルスルホニル」とは、前述の「C
1-4アルキル」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニルが挙げられる。
【0181】
「C
1-4アルキルスルホニルオキシ」とは、前述の「C
1-4アルキルスルホニル」と酸素原子が結合した基を示す。メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、n−プロピルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ、n−ブチルスルホニルオキシ、イソブチルスルホニルオキシ、sec−ブチルスルホニルオキシ、tert−ブチルスルホニルオキシが挙げられる。
【0182】
「飽和のヘテロシクリルスルホニル」とは、前述の「飽和のヘテロシクリル」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、アゼチジニルスルホニル、ピロリジニルスルホニル、ピペリジニルスルホニル、モルホリニルスルホニル等が挙げられる。
【0183】
「窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル」とは、前述の「窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、アゼチジニルスルホニル、ピロリジニルスルホニル、ピペリジニルスルホニル、モルホリニルスルホニル、ピペラジニルスルホニル、チオモルホリニルスルホニル、イソチアゾリジニルスルホニル等が挙げられる。
【0184】
「C
1-4アルキルスルホニルアミノ」とは、前述の「C
1-4アルキルスルホニル」を置換基として1個有するアミノを示す。メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、n−プロピルスルホニルアミノ、イソプロピルスルホニルアミノ、n−ブチルスルホニルアミノ、イソブチルスルホニルアミノ、sec−ブチルスルホニルアミノ、tert−ブチルスルホニルアミノが挙げられる。
【0185】
「C
1-4アルキルスルホニル(C
1-4アルキル)アミノ」とは、前述の「C
1-4アルキルスルホニル」と前述の「C
1-4アルキル」を置換基としてそれぞれ1個ずつ有するアミノを示す。例えば、メチルスルホニル(メチル)アミノ、メチルスルホニル(エチル)アミノ、エチルスルホニル(メチル)アミノ、n−プロピルスルホニル(メチル)アミノ、イソプロピルスルホニル(メチル)アミノ、n−ブチルスルホニル(メチル)アミノ、イソブチルスルホニル(メチル)アミノ、sec−ブチルスルホニル(メチル)アミノ、tert−ブチルスルホニル(メチル)アミノが挙げられる。
【0186】
「C
1-4アルキルスルホニルアミノカルボニル」とは、前述の「C
1-4アルキルスルホニルアミノ」とカルボニルが結合した基を示す。メチルスルホニルアミノカルボニル、エチルスルホニルアミノカルボニル、n−プロピルスルホニルアミノカルボニル、イソプロピルスルホニルアミノカルボニル、n−ブチルスルホニルアミノカルボニル、イソブチルスルホニルアミノカルボニル、sec−ブチルスルホニルアミノカルボニル、tert−ブチルスルホニルアミノカルボニルが挙げられる。
【0187】
「C
1-4アルキルスルホニル(C
1-4アルキル)アミノカルボニル」とは、前述の「C
1-4アルキルスルホニル(C
1-4アルキル)アミノ」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、メチルスルホニル(エチル)アミノカルボニル、エチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、n−プロピルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、イソプロピルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、n−ブチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、イソブチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、sec−ブチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、tert−ブチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルが挙げられる。
【0188】
「C
1-4アルコキシカルボニル」とは、前述の「C
1-4アルコキシ」とカルボニルが結合した基を示す。メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルが挙げられる。
【0189】
「モノC
1-4アルキルアミノカルボニル」とは、前述の「モノC
1-4アルキルアミノ」とカルボニルが結合した基を示す。メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、n−ブチルアミノカルボニル、イソブチルアミノカルボニル、sec−ブチルアミノカルボニル、tert−ブチルアミノカルボニルが挙げられる。
「ジ(C
1-4アルキル)アミノカルボニル」とは、前述の「ジ(C
1-4アルキル)アミノ」とカルボニルが結合した基を示す。例えば、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ(n−プロピル)アミノカルボニル、ジ(イソプロピル)アミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル、メチル(n−プロピル)アミノカルボニル等が挙げられる。
【0190】
「C
3-6シクロアルキルアミノカルボニル」とは、前述の「C
3-6シクロアルキル」を置換基として1個有するアミノとカルボニルが結合した基を示す。シクロプロピルアミノカルボニル、シクロブチルアミノカルボニル、シクロペンチルアミノカルボニル、シクロヘキシルアミノカルボニルが挙げられる。
【0191】
「飽和のヘテロシクリルアミノカルボニル」とは、前述の「飽和のヘテロシクリル」を置換基として1個有するアミノとカルボニルが結合した基を示す。例えば、オキセタニルアミノカルボニル、テトラヒドロフラニルアミノカルボニル、テトラヒドロピラニルアミノカルボニル、オキセパニルアミノカルボニル、アゼチジニルアミノカルボニル、ピロリジニルアミノカルボニル、ピペリジニルアミノカルボニル、アゼパニルアミノカルボニル、テトラヒドロチオピラニルアミノカルボニル、モルホリニルアミノカルボニル、ピペラジニルアミノカルボニル、チオモルホリニルアミノカルボニル等が挙げられる。
【0192】
「酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニル」とは、前述の「酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル」を置換基として1個有するアミノとカルボニルが結合した基を示す。例えば、オキセタニルアミノカルボニル、テトラヒドロフラニルアミノカルボニル、テトラヒドロピラニルアミノカルボニル等が挙げられる。
【0193】
「モノC
1-4アルキルアミノスルホニル」とは、前述の「モノC
1-4アルキルアミノ」とスルホニルが結合した基を示す。メチルアミノスルホニル、エチルアミノスルホニル、n−プロピルアミノスルホニル、イソプロピルアミノスルホニル、n−ブチルアミノスルホニル、イソブチルアミノスルホニル、sec−ブチルアミノスルホニル、tert−ブチルアミノスルホニルが挙げられる。
「ジ(C
1-4アルキル)アミノスルホニル」とは、前述の「ジ(C
1-4アルキル)アミノ」とスルホニルが結合した基を示す。例えば、ジメチルアミノスルホニル、ジエチルアミノスルホニル、ジ(n−プロピル)アミノスルホニル、ジ(イソプロピル)アミノスルホニル、エチルメチルアミノスルホニル、メチル(n−プロピル)アミノスルホニル等が挙げられる。
【0194】
「オキソ」とは、酸素原子が二重結合を介して置換する置換基(=O)を示す。従って、オキソが炭素原子に置換した場合は当該炭素原子と一緒となってカルボニルを形成し、1つのオキソが1つの硫黄原子に置換した場合は当該硫黄原子と一緒となってスルフィニルを形成し、2つのオキソが1つの硫黄原子に置換した場合は当該硫黄原子と一緒になってスルホニルを形成する。
本発明においてオキソが飽和のヘテロシクリルに置換した場合のオキソが置換した飽和のヘテロシクリルの具体的な例としては、2−オキソピロリジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピペラジニル、3−オキソピペラジニル、1,1−ジオキシドテトラヒドロチオフェニル、1−オキシドテトラヒドロ−2H−チオピラニル、1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラニル、1,1−ジオキシドイソチアゾリジニル、2−オキソ−1,3−オキサゾリジニル、2−オキソ−1,3−オキサジナニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジニル、6−オキソ−1,1−ジヒドロピリダジニル、1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル−7−イル等が挙げられる。
【0195】
「C
1-3アルカンジイル」とは、炭素原子を1〜3個有するアルキルから水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。メタンジイル、エタン−1,1−ジイル、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,1−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、プロパン−2,2−ジイルが挙げられる。
【0196】
「C
2-6アルカンジイル」とは、炭素原子を2〜6個有するアルキルから水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。例えば、エタン−1,1−ジイル、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル等が挙げられる。
【0197】
「C
3-7アルカンジイル」とは、炭素原子を3〜7個有するアルキルから水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。例えば、プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル等が挙げられる。
【0198】
「C
4-5アルカンジイル」とは、炭素原子を4、又は5個有するアルキルから水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。例えば、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル等が挙げられる。
【0199】
「C
4-8アルカンジイル」とは、炭素原子を4〜8個有するアルキルから水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。例えば、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、3,3−ジメチル−プロパン−1,3−ジイル等が挙げられる。
【0200】
「C
4-10アルカンジイル」とは、炭素原子を4〜10個有するアルキルから水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。例えば、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、ノナン−1,9−ジイル、デカン−1,10−ジイル、3,3−ジメチル−プロパン−1,3−ジイル、8,8−ジメチル−オクタン−1,8−ジイル等が挙げられる。
【0201】
「C
5-10アルカンジイル」とは、炭素原子を5〜10個有するアルキルから水素原子1個を除去してなる2価の炭化水素基を示す。例えば、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、ノナン−1,9−ジイル、デカン−1,10−ジイル、3,3−ジメチル−プロパン−1,3−ジイル、8,8−ジメチル−オクタン−1,8−ジイル等が挙げられる。
【0202】
「ベンジル系保護基」とは、フェニルが置換されていてもよいベンジル、又はメチレンが置換されていてもよいベンジルであって、官能基を保護する基を示す。例えば、ベンジルや4−メトキシベンジル等が挙げられる。
また、ベンジル系保護基によって保護される官能基としては、例えば、ヒドロキシ、カルボキシ等が挙げられる。
なお、ヒドロキシを保護する場合は、該基を「ベンジルエーテル系保護基」と称することもある。同様に、カルボキシを保護する場合は、該基を「ベンジルエステル系保護基」と称することもある。
【0203】
「アセタール系保護基」とは、ヒドロキシと一緒になってアセタール構造を形成し、官能基を保護する基を示す。例えば、メトキシメチル、テトラヒドロピラニルが挙げられる。
また、アセタール系保護基によって保護される官能基としては、例えば、ヒドロキシ等が挙げられる。
【0204】
「シリル系保護基」とは、アルキル及びアリールから選ばれる3つの基で置換されているシリルであって、官能基を保護する基を示す。例えば、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等が挙げられる。
また、シリル系保護基によって保護される官能基としては、例えば、ヒドロキシ等が挙げられる。
【0205】
本発明の化合物のひとつの好ましい態様は、以下の通りである。
【0206】
下記式[II]で表される構造のうち、
【0207】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
好ましい構造は、下記式群[III]で表される構造のいずれか
【0208】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
より好ましい構造は、下記式[III−1]で表される構造
【0209】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0210】
好ましいR
1は、水素原子、塩素原子、又はメチルであり、
より好ましいR
1は、水素原子又は塩素原子であり、
さらに好ましいR
1は、水素原子である。
【0211】
好ましいR
2は、水素原子、フッ素原子、又はメチルであり、
より好ましいR
2は、水素原子又はフッ素原子であり、
さらに好ましいR
2は、水素原子である。
【0212】
好ましいR
3は、水素原子である。
好ましいR
4は、水素原子である。
【0214】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
好ましいR
51は、下記式群[V’]で表される構造のいずれか
【0215】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
好ましいW
1は、C
4−10アルカンジイルであり;
【0216】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
好ましいR
52は、カルボキシであり;
好ましいLは、下記式群[VI’]で表される構造のいずれか
【0217】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0218】
ここで、好ましい環Dは、
(i)C
3−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1−4アルキルカルボニルで置換されてもよい。)
であり;
好ましいYは、式−CH
2−、式−CMe
2−、式−O−、式−NHCO−、式−CONH−、又は式−CONMe−であり;
好ましいW
2は、C
2−8アルカンジイルであり、
ここで、W
2が示すC
2−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0219】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
好ましいR
53は、カルボキシ、カルボキシメチル、又はカルボキシメトキシであり、
ここで、R
53が示すカルボキシメチルのメチレン部分及びカルボキシメトキシのメトキシのメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよく;
好ましい環Bは、下記式群[VIII]で表される構造のいずれか
【0220】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
好ましいW
3は、C
4−8アルカンジイル、又は式−SO
2−W
33−であり;
ここで、好ましいW
33はC
3−7アルカンジイルであり;
【0221】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(e)ピラゾリル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、
(j)インダゾリル、
(k)テトラヒドロイソキノリル、
(m)2−オキソテトラヒドロイソキノリル、
(n)下記式[IX−1]で表される構造、
(p)下記式[IX−2]で表される構造、
(q)下記式[IX−3]で表される構造、又は
(r)下記式[IX−4]で表される構造
【0222】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0223】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、又は
(iv)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル
であり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0224】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル又はシクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(ii)スルファモイルで置換されているC
1−4アルキルカルボニル、
(iii)C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキルカルボニル、
(iv)カルボキシで置換されているフェニルメチルカルボニル、
(v)スルファモイルで置換されているフェニルカルボニル、
(vi)オキソで置換されているジヒドロピリジニルカルボニル、
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、
(viii)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
(x)カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造
【0225】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0226】
(c)環Cがフェニルであるとき、
好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)モノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iv)モノC
1−4アルキルアミノスルホニル(該モノC
1−4アルキルアミノスルホニルのC
1−4アルキルは、1個のインドリルで置換されてもよい。)、
(v)ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のフェニルで置換されてもよく、
ここで、該フェニルは、1個のモノC
1−4アルキルアミノスルホニルで置換されてもよい。)、
(vi)フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(vii)C
1−4アルキルスルホニルアミノ、
(viii)C
1−4アルキルスルホニルアミノカルボニル、
(ix)C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、エタン−1,1−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、テトラヒドロピラン−4,4−ジイル、及びピペリジン−4,4−ジイル(該ピペリジン−4,4−ジイルの窒素原子は、メチルカルボニルで置換されている。)からなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
(xi)メチルスルホニルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、
(xiii)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xiv)モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xv)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(xvi)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xvii)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(xviii)カルボキシで置換されているハロC
1−4アルキル、
(xix)カルボキシで置換されているC
2−4アルケニル、
(xx)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2−4アルケニル、
(xxi)カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxii)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxiii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジル、
(xxvi)カルボキシで置換されているピラゾリル、
(xxvii)カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
(xxviii)カルボキシで置換されているピリミジニル、
(xxix)カルボキシで置換されているピラジニル、
(xxx)カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
(xxxi)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、フェニル及びベンジルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよく、
また、ここで、該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、エタン−1,1−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、シクロペンタン−1,1−ジイル、及びテトラヒドロピラン−4,4−ジイルからなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
(xxxii)カルボキシで置換されているフェニルC
1−4アルキルアミノカルボニル、
(xxxiii)下記式[V−6]で表される構造で置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル、
【0227】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxiv)カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxv)カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキルアミノカルボニル、
(xxxvi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxvii)カルボキシメチルで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル、
(xxxviii)カルボキシで置換されている下記式[XI−1]で表される構造、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
(xxxx)カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
(xxxxiii)カルボキシで置換されている下記式[XI−6]で表される構造、
【0228】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxv)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノスルホニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxvi)カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxxviii)カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxx)C
1−4アルキルスルホニルオキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロC
1−4アルキル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル、
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキルのC
3−6シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
(xxxxxv)ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1−4アルキルカルボニル、C
1−4アルコキシカルボニル、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)
であり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル、メトキシ、又はメチルスルホニルであり;
【0229】
(d)環Cがピリジルであるとき、
好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(iv)カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(v)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
(vi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)
であり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0230】
(e)環Cがピラゾリルであるとき、
好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0231】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0232】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
R
54は、カルボキシであり;
このとき、R
61及びR
62は、水素原子であり;
【0233】
(j)環Cがインダゾリルであるとき、
好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルであり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0234】
(k)環Cがテトラヒドロイソキノリルであるとき、
好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよく;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0235】
(m)環Cが2−オキソテトラヒドロイソキノリルであるとき、
好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよく;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0236】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される構造であるとき、
好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、又は
(iii)C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノで置換されているC
1−4アルキル
であり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0237】
(p)環Cが前記式[IX−2]で表される構造であるとき、
好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、又は
(ii)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル
であり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0238】
(q)環Cが前記式[IX−3]で表される構造であるとき、
好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0239】
(r)環Cが前記式[IX−4]で表される構造であるとき、
好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0240】
好ましいW
4は、C
1−3アルカンジイル、又は式−O−CH
2CH
2−
である。
【0241】
本発明の化合物の他の好ましい態様は、以下の通りである。
【0242】
上記式[I]において、
R
1、R
2、R
3、R
4、及び環Aの好ましい態様は、前記の通りである。
【0243】
他の好ましいR
5は、以下の通りである。
【0244】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
51は、下記式群[V”]で表される構造のいずれか
【0245】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
他の好ましいW
1は、C
4−10アルカンジイルであり;
【0246】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
52は、カルボキシであり;
他の好ましいLは、下記式群[VI’]で表される構造のいずれか
【0247】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0248】
ここで、他の好ましい環Dは、
(i)C
3−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1−4アルキルカルボニルで置換されてもよい。)
であり;
他の好ましいYは、式−CH
2−、式−CMe
2−、式−O−、式−NHCO−、式−CONH−、又は式−CONMe−であり;
他の好ましいW
2は、C
2−8アルカンジイルであり、
ここで、W
2が示すC
2−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0249】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
53は、カルボキシ、カルボキシメチル、又はカルボキシメトキシであり、
ここで、R
53が示すカルボキシメチルのメチレン部分及びカルボキシメトキシのメトキシのメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよく;
他の好ましい環Bは、下記式群[VIII]で表される構造のいずれか
【0250】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
他の好ましいW
3は、C
4−8アルカンジイル、又は式−SO
2−W
33−であり;
ここで、他の好ましいW
33はC
3−7アルカンジイルであり;
【0251】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
他の好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(e)ピラゾリル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、
(j)インダゾリル、
(n)下記式[IX−1]で表される構造、
(p)下記式[IX−2]で表される構造、
(q)下記式[IX−3]で表される構造、又は
(r)下記式[IX−4]で表される構造
【0252】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0253】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、又は
(iv)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0254】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(ii)スルファモイルで置換されているC
1−4アルキルカルボニル、
(iv)カルボキシで置換されているフェニルメチルカルボニル、
(v)スルファモイルで置換されているフェニルカルボニル、
(vi)オキソで置換されているジヒドロピリジニルカルボニル、
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、
(viii)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
(x)カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造
【0255】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0256】
(c)環Cがフェニルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)モノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iv)モノC
1−4アルキルアミノスルホニル、
(v)ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のフェニルで置換されてもよく、
ここで、該フェニルは、1個のモノC
1−4アルキルアミノスルホニルで置換されてもよい。)、
(vi)フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(vii)C
1−4アルキルスルホニルアミノ、
(viii)C
1−4アルキルスルホニルアミノカルボニル、
(ix)C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、エタン−1,1−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、テトラヒドロピラン−4,4−ジイル、及びピペリジン−4,4−ジイル(該ピペリジン−4,4−ジイルの窒素原子は、メチルカルボニルで置換されている。)からなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
(xi)メチルスルホニルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、
(xiii)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xiv)モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xv)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(xvi)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xvii)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(xviii)カルボキシで置換されているハロC
1−4アルキル、
(xix)カルボキシで置換されているC
2−4アルケニル、
(xx)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2−4アルケニル、
(xxi)カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxii)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxiii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジル、
(xxvi)カルボキシで置換されているピラゾリル、
(xxvii)カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
(xxviii)カルボキシで置換されているピリミジニル、
(xxix)カルボキシで置換されているピラジニル、
(xxx)カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
(xxxi)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、フェニル及びベンジルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよく、
また、ここで、該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、エタン−1,1−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、シクロペンタン−1,1−ジイル、及びテトラヒドロピラン−4,4−ジイルからなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
(xxxii)カルボキシで置換されているフェニルC
1−4アルキルアミノカルボニル、
(xxxiii)下記式[V−6]で表される構造で置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル、
【0257】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxiv)カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxv)カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキルアミノカルボニル、
(xxxvi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxvii)カルボキシメチルで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル、
(xxxviii)カルボキシで置換されている下記式[XI−1]で表される構造、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
(xxxx)カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
(xxxxiii)カルボキシで置換されている下記式[XI−6]で表される構造、
【0258】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxv)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノスルホニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxvi)カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxxviii)カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxx)C
1−4アルキルスルホニルオキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロC
1−4アルキル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル、
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキルのC
3−6シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
(xxxxxv)ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1−4アルキルカルボニル、C
1−4アルコキシカルボニル、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル、メトキシ、又はメチルスルホニルであり;
【0259】
(d)環Cがピリジルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(iv)カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(v)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
(vi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0260】
(e)環Cがピラゾリルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0261】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0262】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0263】
(j)環Cがインダゾリルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0264】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、又は
(iii)C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノで置換されているC
1−4アルキル
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0265】
(p)環Cが前記式[IX−2]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、又は
(ii)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0266】
(q)環Cが前記式[IX−3]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0267】
(r)環Cが前記式[IX−4]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0268】
他の好ましいW
4は、C
1−3アルカンジイル、又は式−O−CH
2CH
2−
である。
【0270】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
より好ましいR
51は、下記式群[V”]で表される構造のいずれか
【0271】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
より好ましいW
1は、C
4−5アルカンジイルであり;
【0272】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
より好ましいR
52は、カルボキシであり;
より好ましいLは、下記式群[VI’]で表される構造のいずれか
【0273】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0274】
ここで、より好ましい環Dは、
(i)C
4−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロ環の窒素原子はC
1アルキルカルボニルで置換されている。)
であり;
より好ましいYは、式−CH
2−、式−CMe
2−、式−O−、式−NHCO−、式−CONH−、又は式−CONMe−であり;
より好ましいW
2は、C
2−8アルカンジイルであり、
ここで、W
2が示すC
2−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0275】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
より好ましいR
53は、カルボキシ、カルボキシメチル(該カルボキシメチルのメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又はカルボキシメトキシ(該カルボキシメトキシのメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)であり;
より好ましい環Bは、下記式群[VIII]で表される構造のいずれか
【0276】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
より好ましいW
3は、C
4−6アルカンジイル、又は式−SO
2−W
33−であり、
ここで、より好ましいW
33はC
4アルカンジイルであり;
【0277】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
より好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(e)ピラゾリル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、
(j)インダゾリル、
(n)下記式[IX−1]で表される構造、
(p)下記式[IX−2]で表される構造、
(q)下記式[IX−3]で表される構造、又は
(r)下記式[IX−4]で表される構造
【0278】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0279】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
より好ましい環Cは、C
3−6シクロアルキルであり;
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、又は
(iv)カルボキシで置換されているC
1−2アルキル
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0280】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
より好ましい環Cは、窒素原子を含む6員の飽和のヘテロシクリルであり;
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているC
2−4アルキルカルボニル(該カルボキシで置換されているC
2−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(ii)スルファモイルで置換されているC
3アルキルカルボニル、
(iv)カルボキシで置換されているフェニルメチルカルボニル、
(v)スルファモイルで置換されているフェニルカルボニル、
(vi)オキソで置換されているジヒドロピリジニルカルボニル、
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、
(viii)カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、又は
(x)カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造
【0281】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0282】
(c)環Cがフェニルであるとき、
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)モノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iv)モノC
1アルキルアミノスルホニル、
(v)ジ(C
1アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1アルキルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のモノC
1アルキルアミノスルホニルで置換されている。)、
(vi)フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されている。)、
(vii)C
3アルキルスルホニルアミノ、
(viii)C
1アルキルスルホニルアミノカルボニル、
(ix)C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、エタン−1,1−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、テトラヒドロピラン−4,4−ジイル、又はピペリジン−4,4−ジイルで置き換えられてもよく、
ここで、該ピペリジン−4,4−ジイルの窒素原子は、1個のメチルカルボニルで置換されている。)、
(xi)メチルスルホニルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、
(xiii)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル、
(xiv)モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキルのモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、ヒドロキシ、C
1アルコキシ、酸素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xv)ジ(C
1−2アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該ジ(C
1−2アルキル)アミノカルボニルのジ(C
1−2アルキル)アミノのひとつのC
1−2アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(xvi)酸素原子を含む4員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
2アルキル、
(xvii)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(xviii)カルボキシで置換されているハロC
1アルキル、
(xix)カルボキシで置換されているC
2アルケニル、
(xx)ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2アルケニル、
(xxi)カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxii)ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3シクロアルキル、
(xxiii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む6員の飽和のヘテロシクリル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジル、
(xxvi)カルボキシで置換されているピラゾリル、
(xxvii)カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
(xxviii)カルボキシで置換されているピリミジニル、
(xxix)カルボキシで置換されているピラジニル、
(xxx)カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
(xxxi)カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、フェニル及びベンジルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよく、
また、ここで、該カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、エタン−1,1−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、シクロペンタン−1,1−ジイル、及びテトラヒドロピラン−4,4−ジイルからなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
(xxxii)カルボキシで置換されているフェニルC
1アルキルアミノカルボニル、
(xxxiii)下記式[V−6]で表される構造で置換されているモノC
1アルキルアミノカルボニル、
【0283】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxiv)カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxv)カルボキシで置換されているC
4−6シクロアルキルアミノカルボニル、
(xxxvi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxvii)カルボキシメチルで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル、
(xxxviii)カルボキシで置換されている下記式[XI−1]で表される構造、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
(xxxx)カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
(xxxxiii)カルボキシで置換されている下記式[XI−6]で表される構造、
【0284】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているC
2−4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
2−4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxv)カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノスルホニル(該カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvi)カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxxviii)カルボキシで置換されているC
1アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1アルコキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxx)C
1アルキルスルホニルオキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているC
1−3アルキル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロC
2−3アルキル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているC
2−4アルキルスルホニル、
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキルのC
4−5シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
(xxxxxv)ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1アルキルカルボニル、C
1アルコキシカルボニル、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり、
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル、メトキシ、又はメチルスルホニルであり;
【0285】
(d)環Cがピリジルであるとき、
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)カルボキシで置換されているC
1−3アルキル(該カルボキシで置換されているC
1−3アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(iv)カルボキシで置換されているC
2アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
2アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(v)カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されている。)
であり、
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0286】
(e)環Cがピラゾリルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0287】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0288】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0289】
(j)環Cがインダゾリルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1アルキルであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0290】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される構造であるとき、
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)C
1アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、又は
(iii)C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノで置換されているC
1アルキル
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0291】
(p)環Cが前記式[IX−2]で表される構造であるとき、
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、又は
(ii)カルボキシで置換されているC
2アルキル
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0292】
(q)環Cが前記式[IX−3]で表される構造であるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0293】
(r)環Cが前記式[IX−4]で表される構造であるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0294】
より好ましいW
4は、C
1−3アルカンジイル、又は式−O−CH
2CH
2−
である。
【0295】
このとき、ひとつのさらに好ましいR
5は、以下の通りである。
【0296】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
51は、下記式群[V”’]で表される構造のいずれか
【0297】
【化101】
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であり;
さらに好ましいW
1は、ブタン−1,4−ジイル、又はペンタン−1,5−ジイルであり;
【0298】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
52は、カルボキシであり;
さらに好ましいLは、下記式[VI−1]、式[VI−4]、式[VI−8]、式[VI−9]、式[VI−10]、又は式[VI−12]で表される構造で表される構造
【0299】
【化102】
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であり;
さらに好ましいYは、式−CH
2−、式−CMe
2−、式−O−、式−NHCO−、又は式−CONMe−であり;
さらに好ましいW
2は、プロパン−1,3−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、又は式−O−(CH
2)
6−であり;
【0300】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
53は、カルボキシ、カルボキシメチル(該カルボキシメチルのメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又はカルボキシメトキシ(該カルボキシメトキシのメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)であり;
さらに好ましい環Bは、下記式[VIII−1]、式[VIII−8]、式[VIII−9]、式[VIII−11]、式[VIII−12]、式[VIII−14]、式[VIII−13]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0301】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいW
3は、ブタン−1,4−ジイル、又はヘキサン−1,6−ジイルであり;
【0302】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
さらに好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、
(j)インダゾリル、
(p)下記式[IX−2]で表される構造、
(q)下記式[IX−3]で表される構造、又は
(r)下記式[IX−4]で表される構造
【0303】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0304】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
さらに好ましい環Cは、シクロプロピル、シクロブチル、又はシクロヘキシルであり;
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(iv)カルボキシで置換されているメチル、又はカルボキシで置換されているエチル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0305】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピペリジン−3−イルであり;
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているエチルカルボニル、カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0306】
(c)環Cがフェニルであるとき、
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)n−プロピルアミノカルボニル、
(iv)メチルアミノスルホニル、
(v)ジメチルアミノスルホニル(該ジメチルアミノスルホニルのひとつのメチルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のメチルアミノスルホニルで置換されている。)、
(vii)イソプロピルスルホニルアミノ、
(viii)メチルスルホニルアミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているメチル(該カルボキシで置換されているメチルのカルボキシのα位のメチレン部分は、エタン−1,1−ジイル、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、テトラヒドロピラン−4,4−ジイル、又はピペリジン−4,4−ジイルで置き換えられてもよく、
ここで、該ピペリジン−4,4−ジイルの窒素原子は、1個のメチルカルボニルで置換されている。)、カルボキシで置換されているエチル、カルボキシで置換されているn−プロピル、カルボキシで置換されているn−ブチル、
(xi)メチルスルホニルアミノカルボニルで置換されているメチル、メチルスルホニルアミノカルボニルで置換されているエチル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているメチル、
(xiv)メチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該メチルアミノカルボニルで置換されているエチルのメチルは、テトラヒドロフラニルで置換されてもよい。)、エチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該エチルアミノカルボニルで置換されているエチルのエチルアミノカルボニルのエチルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのn−プロピルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのイソプロピルは、1個のヒドロキシで置換されている。)、
(xv)ジメチルアミノカルボニルで置換されているエチル、
(xvi)オキセタニルアミノカルボニルで置換されているエチル、
(xvii)アゼチジニルカルボニルで置換されているエチル(該アゼチジニルカルボニルで置換されているエチルのアゼチジニルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、ピロリジニルカルボニルで置換されているエチル、
(xviii)カルボキシで置換されているハロメチル、
(xix)カルボキシで置換されているエテニル、
(xxi)カルボキシで置換されているシクロプロピル、カルボキシで置換されているシクロへキシル、
(xxii)ジメチルアミノカルボニルで置換されているシクロプロピル、
(xxiii)カルボキシで置換されているピペリジニル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジル、
(xxvi)カルボキシで置換されているピラゾリル、
(xxvii)カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
(xxviii)カルボキシで置換されているピリミジニル、
(xxix)カルボキシで置換されているピラジニル、
(xxx)カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
(xxxi)カルボキシで置換されているメチルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているメチルアミノカルボニルのメチルは、1個のベンジルで置換されてもよく、また、該カルボキシで置換されているメチルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、エタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニルのエチルは、1個のフェニルで置換されてもよく、また、該カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル、シクロプロパン−1,1−ジイル、及びシクロペンタン−1,1−ジイルからなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxii)カルボキシで置換されているフェニルメチルアミノカルボニル、
(xxxiii)下記式[V−6]で表される構造で置換されているモノメチルアミノカルボニル、
【0307】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxiv)カルボキシで置換されているエチル(メチル)アミノカルボニル、
(xxxv)カルボキシで置換されているシクロブチルアミノカルボニル、
(xxxvi)カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、カルボキシで置換されているピペリジニルカルボニル、
(xxxviii)カルボキシで置換されている下記式[XI−1]で表される構造、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
【0308】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているエチルスルホニル、カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxv)カルボキシで置換されているモノn−プロピルアミノスルホニル(該カルボキシで置換されているモノn−プロピルアミノスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvi)カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、カルボキシで置換されているモルホリニルスルホニル、
(xxxxviii)カルボキシで置換されているメトキシ(該カルボキシで置換されているメトキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているイソプロピル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロエチル、ヒドロキシで置換されているハロn−プロピル、ヒドロキシで置換されているハロイソプロピル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているエチルスルホニル、ヒドロキシで置換されているイソブチルスルホニル、又は
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているシクロブチル(該ヒドロキシで置換されているシクロブチルのシクロブチルは、1個のカルボキシで置換されてもよい。)、ヒドロキシで置換されているシクロペンチル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、メトキシ、又はメチルスルホニルであり;
【0309】
(d)環Cがピリジルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピリジン−2−イル又はピリジン−4−イルであり;
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(iii)カルボキシで置換されているn−プロピル(該カルボキシで置換されているn−プロピルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(iv)カルボキシで置換されているエトキシ(該カルボキシで置換されているエトキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、又は
(v)カルボキシで置換されているモノn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0310】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XII−1]、式[XII−2]、又は式[XII−3]で表される構造
【0311】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0312】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XIII−1]又は式[XIII−2]で表される構造
【0313】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0314】
(j)環Cがインダゾリルであるとき、
さらに好ましいR
54は、カルボキシで置換されているメチルであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0315】
(p)環Cが前記式[IX−2]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、又は
(ii)カルボキシで置換されているエチル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0316】
(q)環Cが前記式[IX−3]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0317】
(r)環Cが前記式[IX−4]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0318】
さらに好ましいW
4は、メタンジイル、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、又は式−O−CH
2CH
2−
である。
【0319】
このとき、他のさらに好ましいR
5は、以下の通りである。
【0320】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
51は、下記式[V−6]で表される構造
【0321】
【化109】
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であり;
さらに好ましいW
1は、ブタン−1,4−ジイルであり;
【0322】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
52は、カルボキシであり;
さらに好ましいLは、下記式[VI−1]、式[VI−4]、式[VI−8]、式[VI−9]、又は式[VI−10]で表される構造
【0323】
【化110】
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であり;
さらに好ましいYは、式−CH
2−、式−O−、又は式−CONMe−であり;
【0324】
さらに好ましいW
2は、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、又は式−O−(CH
2)
6−であり;
【0325】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
53は、カルボキシであり;
さらに好ましい環Bは、下記式[VIII−1]、式[VIII−8]、式[VIII−9]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0326】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいW
3は、ブタン−1,4−ジイル、又はヘキサン−1,6−ジイルであり;
【0327】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
さらに好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、又は
(h)クロマニル
であり;
【0328】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
さらに好ましい環Cは、シクロヘキシルであり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0329】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピペリジン−3−イルであり;
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0330】
(c)環Cがフェニルであるとき、
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)n−プロピルアミノカルボニル、
(iv)メチルアミノスルホニル、
(v)ジメチルアミノスルホニル(該ジメチルアミノスルホニルのひとつのメチルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のメチルアミノスルホニルで置換されている。)、
(vii)イソプロピルスルホニルアミノ、
(x)カルボキシで置換されているメチル、カルボキシで置換されているエチル、カルボキシで置換されているn−プロピル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているメチル、
(xiv)メチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該メチルアミノカルボニルで置換されているエチルのメチルは、1個のテトラヒドロフラニルで置換されてもよい。)、エチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該エチルアミノカルボニルで置換されているエチルのエチルアミノカルボニルのエチルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのn−プロピルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのイソプロピルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(xv)ジメチルアミノカルボニルで置換されているエチル、
(xvi)オキセタニルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルエチル、
(xvii)アゼチジニルカルボニルで置換されているエチル(該アゼチジニルカルボニルで置換されているエチルのアゼチジニルは、1個のヒドロキシ、又は1〜2個のフッ素原子で置換されてもよい。)、ピロリジニルカルボニルで置換されているエチル、
(xix)カルボキシで置換されているエテニル、
(xxi)カルボキシで置換されているシクロプロピル、カルボキシで置換されているシクロヘキシル、
(xxii)ジメチルアミノカルボニルで置換されているシクロプロピル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジル、
(xxvi)カルボキシで置換されているピラゾリル、
(xxvii)カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
(xxix)カルボキシで置換されているピラジニル、
(xxx)カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
(xxxi)カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxii)カルボキシで置換されているフェニルメチルアミノカルボニル、
(xxxiii)下記式[V−6]で表される構造で置換されているメチルアミノカルボニル、
【0331】
【化112】
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(xxxvi)カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
【0332】
【化113】
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(xxxxiv)カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvi)カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているイソプロピル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロエチル、ヒドロキシで置換されているハロn−プロピル、ヒドロキシで置換されているハロイソプロピル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているエチルスルホニル、ヒドロキシで置換されているイソブチルスルホニル、又は
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているシクロブチル(該ヒドロキシで置換されているシクロブチルのシクロブチルは、1個のカルボキシで置換されてもよい。)、ヒドロキシで置換されているシクロペンチル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、又はメチルスルホニルであり;
【0333】
(d)環Cがピリジルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピリジン−4−イルであり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシで置換されているエトキシ(該カルボキシで置換されているエトキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0334】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XII−1]又は式[XII−2]で表される構造
【0335】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0336】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XIII−1]又は式[XIII−2]で表される構造
【0337】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0338】
さらに好ましいW
4は、メタンジイル、エタン−1,2−ジイル、又はプロパン−1,3−ジイル
である。
本発明の化合物の他の好ましい態様は、以下の通りである。
【0339】
上記式[I]において、
R
1、R
2、R
3、R
4、及び環Aの好ましい態様は、前記の通りである。
【0340】
他の好ましいR
5は、以下の通りである。
【0341】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
51は、下記式群[V−b]で表される構造のいずれか
【0342】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
他の好ましいW
1は、C
4−10アルカンジイルであり;
【0343】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
52は、カルボキシであり;
他の好ましいLは、下記式群[VI−b]で表される構造のいずれか
【0344】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0345】
ここで、他の好ましい環Dは、
(i)C
5−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1−4アルキルカルボニルで置換されてもよい。)
であり;
他の好ましいYは、式−CH
2−、式−O−、式−CONH−、又は式−CONMe−であり;
他の好ましいW
2は、C
5−8アルカンジイルであり、
ここで、W
2が示すC
5−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0346】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
53は、カルボキシ又はカルボキシメトキシであり;
他の好ましい環Bは、下記式群[VIII”]で表される構造のいずれか
【0347】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
他の好ましいW
3は、C
4−8アルカンジイルであり;
【0348】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
他の好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、
(k)テトラヒドロイソキノリル、
(m)2−オキソテトラヒドロイソキノリル、又は
(n)下記式[IX−1]で表される構造
【0349】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0350】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0351】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル又はシクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(ii)スルファモイルで置換されているC
1−4アルキルカルボニル、
(iii)C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキルカルボニル、
(v)スルファモイルで置換されているフェニルカルボニル、
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、又は
(x)カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造
【0352】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0353】
(c)環Cがフェニルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)モノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iv)モノC
1−4アルキルアミノスルホニル(該モノC
1−4アルキルアミノスルホニルのC
1−4アルキルは、1個のインドリルで置換されてもよい。)、
(v)ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のフェニルで置換されてもよく、
ここで、該フェニルは、1個のモノC
1−4アルキルアミノスルホニルで置換されてもよい。)、
(vi)フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(vii)C
1−4アルキルスルホニルアミノ、
(ix)C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、
(xiii)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xiv)モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xv)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(xvi)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
(xvii)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
(xix)カルボキシで置換されているC
2−4アルケニル、
(xx)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2−4アルケニル、
(xxi)カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxii)ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジル、
(xxvi)カルボキシで置換されているピラゾリル、
(xxvii)カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
(xxix)カルボキシで置換されているピラジニル、
(xxx)カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
(xxxi)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、ベンジルで置換されてもよく、
また、ここで、該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル、及びシクロペンタン−1,1−ジイルからなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
(xxxii)カルボキシで置換されているフェニルC
1−4アルキルアミノカルボニル、
(xxxiii)下記式[V−6]で表される構造で置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル、
【0354】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxiv)カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxvi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
(xxxx)カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0355】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxvi)カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxx)C
1−4アルキルスルホニルオキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロC
1−4アルキル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル、
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキルのC
3−6シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
(xxxxxv)ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1−4アルキルカルボニル、C
1−4アルコキシカルボニル、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
【0356】
(d)環Cがピリジルであるとき、
他の好ましいR
54は、
(ii)カルバモイル、
(iii)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル、
(iv)カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(v)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
(vi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0357】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0358】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0359】
(k)環Cがテトラヒドロイソキノリルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよく;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0360】
(m)環Cが2−オキソテトラヒドロイソキノリルであるとき、
他の好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよく;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0361】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
54は、
(ii)C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、又は
(iii)C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノで置換されているC
1−4アルキル
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0362】
他の好ましいW
4は、C
1−3アルカンジイル
である。
【0364】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
より好ましいR
51は、下記式群[V―b]で表される構造のいずれか
【0365】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0366】
より好ましいW
1は、C
4−6アルカンジイルであり;
【0367】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
より好ましいR
52は、カルボキシであり;
より好ましいLは、下記式群[VI−b]で表される構造のいずれか
【0368】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0369】
ここで、より好ましい環Dは、
(i)C
5−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1アルキルカルボニルで置換されている。)
であり、
【0370】
より好ましいYは、式−CH
2−、式−O−、式−CONH−、又は式−CONMe−であり;
より好ましいW
2は、C
5−8アルカンジイルであり、
ここで、W
2が示すC
5−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0371】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
より好ましいR
53は、カルボキシであり;
より好ましい環Bは、下記式群[VIII−b]で表される構造のいずれか
【0372】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0373】
より好ましいW
3は、C
4−6アルカンジイルであり;
【0374】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
より好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、
(k)テトラヒドロイソキノリル、
(m)2−オキソテトラヒドロイソキノリル、又は
(n)下記式[IX−1]で表される構造
【0375】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0376】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
より好ましい環Cは、C
6シクロアルキルであり;
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0377】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
より好ましい環Cは、窒素原子を含む6員の飽和のヘテロシクリルであり;
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているC
2−4アルキルカルボニル(該カルボキシで置換されているC
2−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−1,1−ジイル及びシクロペンタン−1,1−ジイルからなる群から選ばれる構造で置き換えられている。)、
(ii)スルファモイルで置換されているC
3アルキルカルボニル、
(iii)C
2アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキルカルボニル、
(v)スルファモイルで置換されているフェニルカルボニル、
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、又は
(x)カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造
【0378】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
このとき、他の好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0379】
(c)環Cがフェニルであるとき、
より好ましいR
54は、
(i)カルボキシ、
(ii)カルバモイル、
(iii)モノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(iv)モノC
1−2アルキルアミノスルホニル(該モノC
1−2アルキルアミノスルホニルのC
1−2アルキルは、1個のインドリルで置換されていてもよい。)、
(iv)モノC
2アルキルアミノスルホニル(該モノC
2アルキルアミノスルホニルのC
2アルキルは、1個のインドリルで置換されている。)、
(v)ジ(C
1アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1アルキルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のモノC
1アルキルアミノスルホニルで置換されている。)、
(vi)フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
(vii)C
3アルキルスルホニルアミノ、
(ix)C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているC
1−3アルキル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、
(xiii)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル、
(xiv)モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキルのモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、ヒドロキシ、C
1アルコキシ、酸素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
(xv)ジ(C
1−2アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該ジ(C
1−2アルキル)アミノカルボニルのひとつのC
1−2アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
(xvi)酸素原子を含む4員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
2アルキル、
(xvii)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のヒドロキシ又は1〜2個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xix)カルボキシで置換されているC
2アルケニル、
(xx)ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2アルケニル、
(xxi)カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
(xxii)ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3シクロアルキル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジル、
(xxvi)カルボキシで置換されているピラゾリル、
(xxvii)カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
(xxix)カルボキシで置換されているピラジニル、
(xxx)カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
(xxxi)カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、1個のベンジルで置換されてもよく、
また、ここで、該カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル及びシクロペンタン−1,1−ジイルからなる群から選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
(xxxii)カルボキシで置換されているフェニルC
1アルキルアミノカルボニル、
(xxxiii)下記式[V−6]で表される構造で置換されているモノC
1アルキルアミノカルボニル、
【0380】
【化128】
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(xxxiv)カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxvi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
(xxxx)カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0381】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvi)カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxx)C
1アルキルスルホニルオキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているC
1−3アルキル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロC
2−3アルキル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているC
2−4アルキルスルホニル、
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキルのC
4−5シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
(xxxxxv)ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1アルキルカルボニル、C
1アルコキシカルボニル、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
【0382】
(d)環Cがピリジルであるとき、
より好ましいR
54は、
(ii)カルバモイル、
(iii)カルボキシで置換されているC
1アルキル、
(iv)カルボキシで置換されているC
2アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
2アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(v)カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されている。)
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0383】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0384】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0385】
(k)環Cがテトラヒドロイソキノリルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
1アルキルカルボニル(該カルボキシで置換されているC
1アルキルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0386】
(m)環Cが2−オキソテトラヒドロイソキノリルであるとき、
より好ましいR
54は、カルボキシで置換されているC
3アルキル(該カルボキシで置換されているC
3アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。);
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0387】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される構造であるとき、
より好ましいR
54は、
(ii)C
1アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、又は
(iii)C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノで置換されているC
1アルキル
であり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0388】
より好ましいW
4は、C
1−3アルカンジイル
である。
【0389】
このとき、ひとつのさらに好ましいR
5は、以下の通りである。
【0390】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
51は、下記式[V−2]で表される構造
【0391】
【化130】
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であり;
【0392】
さらに好ましいW
1は、ヘキサン−1,6−ジイルであり;
【0393】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
52は、カルボキシであり;
さらに好ましいLは、下記式[VI−1]、式[VI−4]、式[VI−8]、式[VI−10]、又は式[VI−11]で表される構造
【0394】
【化131】
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であり;
【0395】
さらに好ましいYは、式−CH
2−、又は式−O−であり;
さらに好ましいW
2は、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、又はオクタン−1,8−ジイルであり;
【0396】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
53は、カルボキシであり;
さらに好ましい環Bは、下記式[VIII−10]で表される構造
【0397】
【化132】
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であり;
【0398】
さらに好ましいW
3は、ブタン−1,4−ジイルであり;
【0399】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
さらに好ましい環Cは、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、
(k)テトラヒドロイソキノリル、
(m)2−オキソテトラヒドロイソキノリル、又は
(n)下記式[IX−1]で表される構造
【0400】
【化133】
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であり;
【0401】
ここで、
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピペリジン−3−イル、又はピペリジン−4−イルであり;
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているエチルカルボニル(該カルボキシで置換されているエチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0402】
(c)環Cがフェニルであるとき、
さらに好ましいR
54は、
(ii)カルバモイル、
(iii)メチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、
(iv)エチルアミノスルホニル(該エチルアミノスルホニルのエチルは、1個のインドリルで置換されている。)、
(v)ジメチルアミノスルホニル(該ジメチルアミノスルホニルのひとつのメチルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のメチルアミノスルホニルで置換されている。)、
(vi)フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されている。)、
(ix)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているn−プロピル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているメチル、
(xiii)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル、
(xiv)メチルアミノカルボニルで置換されているメチル、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているメチル、メチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該メチルアミノカルボニルで置換されているエチルのメチルは、テトラヒドロフラニル及びピペリジニルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、エチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該エチルアミノカルボニルで置換されているエチルのエチルアミノカルボニルのエチルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのn−プロピルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されていてもよい。)、イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのイソプロピルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(xv)ジメチルアミノカルボニルで置換されているエチル、エチル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル(該エチル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチルのエチル(メチル)アミノカルボニルのエチルは、1個のヒドロキシで置換されている。)、
(xvi)オキセタニルアミノカルボニルで置換されているエチル、
(xvii)アゼチジニルカルボニルで置換されているエチル(該アゼチジニルカルボニルで置換されているエチルのアゼチジニルは、1個のヒドロキシ又は1〜2個のフッ素原子で置換されてもよい。)、ピロリジニルカルボニルで置換されているエチル、ピペリジニルカルボニルで置換されているエチル、モルホリニルカルボニルで置換されているエチル、
(xix)カルボキシで置換されているエテニル、
(xx)ジメチルアミノカルボニルで置換されているエテニル、
(xxii)ジメチルアミノカルボニルで置換されているシクロプロピル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジン−3−イル、カルボキシで置換されているピリジン−4−イル、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
(xxxx)カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0403】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxx)メチルスルホニルオキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているメチル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロエチル、ヒドロキシで置換されているハロn−プロピル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているイソブチルスルホニル、
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているシクロブチル(該ヒドロキシで置換されているシクロブチルのシクロブチルは、1個のジメチルアミノカルボニルで置換されている。)、ヒドロキシで置換されているシクロペンチル、又は
(xxxxxv)ヒドロキシで置換されているアゼチジニル(該ヒドロキシで置換されているアゼチジニルの窒素原子は、1個のメチルカルボニルで置換されている。)、ヒドロキシで置換されているピペリジニル(該ヒドロキシで置換されているピペリジニルの窒素原子は、メチルカルボニル、メトキシカルボニル、及びジメチルアミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
【0404】
(d)環Cがピリジルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピリジン−4−イルであり;
さらに好ましいR
54は、
(ii)カルバモイル、又は
(v)カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0405】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XII−1]又は式[XII−2]で表される構造
【0406】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
より好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0407】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XIII−1]で表される構造
【0408】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、より好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0409】
(k)環Cがテトラヒドロイソキノリルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XIV−1]で表される構造
【0410】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシで置換されているメチルカルボニル(該カルボキシで置換されているメチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0411】
(m)環Cが2−オキソテトラヒドロイソキノリルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XV−1]で表される構造
【0412】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシで置換されているn−プロピル(該カルボキシで置換されているn−プロピルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0413】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
54は、
(ii)メチルスルホニルアミノで置換されているメチル、又は
(iii)メチルスルホニル(メチル)アミノで置換されているメチル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0414】
さらに好ましいW
4は、メタンジイル、エタン−1,2−ジイル、又はプロパン−1,3−ジイル
である。
【0415】
このとき、他のさらに好ましいR
5は、以下の通りである。
【0416】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
52は、カルボキシであり;
さらに好ましいLは、下記式[VI−1]、式[VI−4]、式[VI−8]、式[VI−10]、又は式[VI−11]で表される構造
【0417】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0418】
さらに好ましいYは、式−CH
2−、又は式−O−であり;
さらに好ましいW
2は、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、又はオクタン−1,8−ジイルであり;
【0419】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
53は、カルボキシであり;
さらに好ましい環Bは、下記式式[VIII−10]で表される構造
【0420】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0421】
さらに好ましいW
3は、ブタン−1,4−ジイルであり;
【0422】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
さらに好ましい環Cは、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、又は
(n)下記式[IX−1]で表される構造
【0423】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0424】
ここで、
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピペリジン−3−イル又はピペリジン−4−イルであり;
さらに好ましいR
54は、
(i)カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0425】
(c)環Cがフェニルであるとき、
さらに好ましいR
54は、
(ii)カルバモイル、
(iii)メチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、
(v)ジメチルアミノスルホニル(該ジメチルアミノスルホニルのひとつのメチルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のメチルアミノスルホニルで置換されている。)、
(vi)フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されている。)、
(ix)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、
(x)カルボキシで置換されているn−プロピル、
(xii)トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているメチル、
(xiii)メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル、
(xiv)メチルアミノカルボニルで置換されているメチル、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているメチル、メチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該メチルアミノカルボニルで置換されているエチルのメチルは、テトラヒドロフラニル及びピペリジニルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、エチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該エチルアミノカルボニルで置換されているエチルのエチルアミノカルボニルのエチルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのn−プロピルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該イソプロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのイソプロピルは、ヒドロキシ及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、
(xv)ジメチルアミノカルボニルで置換されているエチル、エチル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル(該エチル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチルのエチル(メチル)アミノカルボニルのエチルは、1個のヒドロキシで置換されている。)、
(xvi)オキセタニルアミノカルボニルで置換されているエチル、
(xvii)アゼチジニルカルボニルで置換されているエチル(該アゼチジニルカルボニルで置換されているエチルのアゼチジニルは、1個のヒドロキシ、又は1〜2個のフッ素原子で置換されてもよい。)、ピロリジニルカルボニルで置換されているエチル、ピペリジニルカルボニルで置換されているエチル、モルホリニルカルボニルで置換されているエチル、
(xix)カルボキシで置換されているエテニル、
(xx)ジメチルアミノカルボニルで置換されているエテニル、
(xxii)ジメチルアミノカルボニルで置換されているシクロプロピル、
(xxiv)カルボキシで置換されているフェニル、
(xxv)カルボキシで置換されているピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、
(xxxix)カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
(xxxx)カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0426】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
(xxxxiv)カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(xxxxvii)カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、
(xxxxix)ヒドロキシ、
(xxxxx)メチルスルホニルオキシ、
(xxxxxi)ヒドロキシで置換されているメチル、
(xxxxxii)ヒドロキシで置換されているハロエチル、ヒドロキシで置換されているハロn−プロピル、
(xxxxxiii)ヒドロキシで置換されているイソブチルスルホニル、
(xxxxxiv)ヒドロキシで置換されているシクロブチル(該ヒドロキシで置換されているシクロブチルのシクロブチルは、1個のジメチルアミノで置換されている。)、ヒドロキシで置換されているシクロペンチル、又は
(xxxxxv)ヒドロキシで置換されているアゼチジニル(該ヒドロキシで置換されているアゼチジニルの窒素原子は、1個のメチルカルボニルで置換されている。)、ヒドロキシで置換されているピペリジニル(該ヒドロキシで置換されているピペリジニルの窒素原子は、メチルカルボニル、メトキシカルボニル、及びジメチルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
【0427】
(d)環Cがピリジルであるとき、
さらに好ましい環Cは、ピリジン−4−イルであり;
さらに好ましいR
54は、カルバモイルであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0428】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XII−1]又は式[XII−2]で表される構造
【0429】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0430】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
さらに好ましい環Cは、下記式[XIII−1]で表される構造
【0431】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
さらに好ましいR
54は、カルボキシであり;
このとき、さらに好ましいR
61及びR
62は、水素原子であり;
【0432】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される構造であるとき、
さらに好ましいR
54は、
(ii)メチルスルホニルアミノで置換されているメチル、又は
(iii)メチルスルホニル(メチル)アミノで置換されているメチル
であり;
【0433】
さらに好ましいW
4は、メタンジイル、エタン−1,2−ジイル、又はプロパン−1,3−ジイル
である。
【0434】
本発明の化合物の他の好ましい態様は、以下の通りである。
【0435】
上記式[I]において、
R
1、R
2、R
3、R
4、及び環Aの好ましい態様は、前記の通りである。
【0436】
他の好ましいR
5は、以下の通りである。
【0437】
(A)
R
5が式[IV−1]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
5は、R
51が、下記式[V−6]で表される構造
【0438】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
1が、C
4−10アルカンジイルである場合であり;
【0439】
このとき、より好ましいR
5は、
R
51が、下記式[V−6]で表される構造
【0440】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
1が、C
4アルカンジイルである場合であり;
【0441】
このとき、さらに好ましいR
5は、
R
51が、下記式[V−6]で表される構造
【0442】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
1が、ブタン−1,4−ジイル
である場合である。
【0443】
(B)
R
5が式[IV−2]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
5は、
R
52が、カルボキシであり;
Lが、下記式[VI−1]、式[VI−4]、又は式[VI−7]で表される構造
【0444】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
ここで、環Dは、
(i)C
3−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1−4アルキルカルボニルで置換されてもよい。)
であり;
Yが、式−CH
2−、式−O−、又は式−CONMe−であり;
W
2が、C
2−10アルカンジイルである場合であり、
ここで、W
2が示すC
2−10アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0445】
このとき、より好ましいR
5は、
R
52が、カルボキシであり;
Lが、下記式[VI−1]、下記式[VI−4]、又は下記式[VI−7]で表される構造
【0446】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
ここで、環Dは、
・C
5−6シクロアルカン、
・酸素原子を含む6員の飽和のヘテロ環、又は
・窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1アルキルカルボニルで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−、式−O−、又は式−CONMe−であり;
W
2が、C
5−8アルカンジイルである場合であり、
ここで、W
2が示すC
5−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0447】
このとき、さらに好ましいR
5は、
R
52が、カルボキシであり、
Lが、下記式[VI−1]、式[VI−4]、式[VI−8]、式[VI−9]、式[VI−10]、又は式[VI−11]で表される構造
【0448】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Yは、式−CH
2−、式−O−、又は式−CONMe−であり;
W
2は、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、又は式−O−(CH
2)
6−である場合であり;
【0449】
(C)
R
5が式[IV−3]で表される構造であるとき、
他の好ましいR
5は、
R
53が、カルボキシであり;
環Bが、下記式[VIII−1]、式[VIII−2]、式[VIII−4]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0450】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
3が、C
3−7アルカンジイルである場合であり;
【0451】
このとき、より好ましいR
5は、
R
53が、カルボキシであり;
環Bが、下記式[VIII−1]、式[VIII−2]、式[VIII−4]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0452】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
3が、C
4−6アルカンジイルであり;
【0453】
このとき、さらに好ましいR
5は、
R
53が、カルボキシであり;
環Bが、下記式[VIII−1]、式[VIII−8]、式[VIII−9]、式[VIII−10]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0454】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
3が、ブタン−1,4−ジイル、又はヘキサン−1,6−ジイル
である場合であり;
【0455】
(D)
R
5が式[IV−4]で表される構造であるとき、
他の好ましい環Cは、
(a)C
3−6シクロアルキル、
(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、
(h)クロマニル、又は
(n)下記式[IX−1]で表される構造
【0456】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
【0457】
ここで、
環Cが、(a)C
3−6シクロアルキルのとき、
他の好ましいR
5は、
R
54が、カルボキシであり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0458】
このとき、より好ましいR
5は、
環Cが、C
6シクロアルキルであり、
R
54が、カルボキシであり、
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
3アルカンジイルである場合であり;
【0459】
このとき、さらに好ましいR
5は、
環Cが、シクロへキシルであり、
R
54が、カルボキシであり、
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、プロパン−1,3−ジイルである場合であり;
【0460】
環Cが、(b)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルのとき、
他の好ましいR
5は、
R
54が、
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニル(カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
・カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり、
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0461】
このとき、より好ましいR
5は、
環Cが、窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルであり;
R
54が、
(i)カルボキシで置換されているC
4アルキルカルボニル(カルボキシで置換されているC
4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0462】
このとき、さらに好ましいR
5は、
環Cが、ピペリジン−3−イル又はピペリジン−4−イルであり;
R
54が、
(i)カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、メタンジイルである場合であり;
【0463】
環Cが、(c)フェニルのとき、
他の好ましいR
5は、
R
54は、
・カルボキシ、
・カルバモイル、
・モノC
1−4アルキルアミノカルボニル、
・モノC
1−4アルキルアミノスルホニル、
・ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のフェニルで置換されてもよく、
ここで、該フェニルは、1個のモノC
1−4アルキルアミノスルホニルで置換されている。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・C
1−4アルキルスルホニルアミノ、
・C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノカルボニル、
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキル、
・トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
・モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、及び窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
・ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
・酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
・窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されているC
2−4アルケニル、
・ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2−4アルケニル、
・カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
・ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3−6シクロアルキル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
・カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル又はシクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているフェニルC
1−4アルキルアミノカルボニル、
・下記式[V−6]で表される構造で置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル、
【0464】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0465】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・ヒドロキシ、
・C
1−4アルキルスルホニルオキシ、
・ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキル、
・ヒドロキシで置換されているハロC
1−4アルキル、
・ヒドロキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル、
・ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキルのC
3−6シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
・ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1−4アルキルカルボニル、C
1−4アルコキシカルボニル、及びジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)
であり;
R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4は、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0466】
このとき、より好ましいR
5は、
R
54が、
・カルボキシ、
・カルバモイル、
・モノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
・モノC
1アルキルアミノスルホニル、
・ジ(C
1アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1アルキルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のC
1アルキルアミノスルホニルで置換されている。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されている。)、
・C
3アルキルスルホニルアミノ、
・C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノカルボニル、
・カルボキシで置換されているC
1−3アルキル、
・トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
2アルキル、
・モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキルのモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、ヒドロキシ、C
1アルコキシ、酸素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル、
・酸素原子を含む4員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
2アルキル、
・窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されているC
2アルケニル、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2アルケニル、
・カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3シクロアルキル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
・カルボキシで置換されているC
2−3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているC
2−3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル、又はシクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているフェニルC
1アルキルアミノカルボニル、
・下記式[V−6]で表される構造で置換されているC
1アルキルアミノカルボニル、
【0467】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0468】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
・カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・ヒドロキシ、
・C
1スルホニルオキシ、
・ヒドロキシで置換されているC
1−3アルキル、
・ヒドロキシで置換されているハロC
2−3アルキル、
・ヒドロキシで置換されているC
2−4アルキルスルホニル、
・ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキルのC
4−5シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
・ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1アルキルカルボニル、C
1アルコキシカルボニル、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)
であり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4は、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0469】
このとき、さらに好ましいR
5は、
R
54が、
・カルボキシ、
・カルバモイル、
・メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル(該エチルアミノカルボニルのエチルは、1個のヒドロキシで置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニル、
・メチルアミノスルホニル、
・ジメチルアミノスルホニル(該ジメチルアミノスルホニルのひとつのメチルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のメチルアミノスルホニルで置換されている。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されている。)、
・イソプロピルスルホニルアミノ、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、
・カルボキシカルボキシで置換されているメチル、カルボキシで置換されているエチル、カルボキシで置換されているn−プロピル、
・トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているメチル、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル、
・メチルアミノカルボニルで置換されているメチル、プロピルアミノカルボニルで置換されているメチル、メチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該メチルアミノカルボニルで置換されているエチルのメチルは、テトラヒドロフラニル、及びピロリジニルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、エチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該エチルアミノカルボニルで置換されているエチルのエチルアミノカルボニルのエチルは、ヒドロキシ、メトキシ、及びジメチルアミノからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのn−プロピルは、ヒドロキシ、メトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているメチル、ジメチルアミノカルボニルで置換されているエチル、
・オキセタニルアミノカルボニルで置換されているエチル、
・アゼチジニルカルボキシで置換されているエチル(該アゼチジニルカルボキシで置換されているエチルのアゼチジニルは、1個のヒドロキシ又は1〜2個のフッ素原子で置換されてもよい。)、ピロリジニルカルボキシで置換されているエチル、ピペリジニルカルボキシで置換されているエチル、モルホリニルカルボキシで置換されているエチル、
・カルボキシで置換されているC
2アルケニル、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているエテニル、
・カルボキシで置換されているシクロプロピル、カルボキシで置換されているシクロへキシル、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているシクロプロピル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
・カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
・2−カルボキシフェニルメチルアミノカルボニル、3−カルボキシフェニルメチルアミノカルボニル、4−カルボキシフェニルメチルアミノカルボニル、
・下記式[V−6]で表される構造で置換されているメチルアミノカルボニル、
【0470】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0471】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
・カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
・カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
・ヒドロキシ、
・メチルスルホニルオキシ、
・ヒドロキシで置換されているメチル、ヒドロキシで置換されているイソプロピル、
・ヒドロキシで置換されているハロエチル、ヒドロキシで置換されているハロn−プロピル、
・ヒドロキシで置換されているエチルスルホニル、ヒドロキシで置換されているイソブチルスルホニル、
・ヒドロキシで置換されているシクロブチル(該ヒドロキシで置換されているシクロブチルのシクロブチルは、カルボキシ、及びジメチルアミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、ヒドロキシで置換されているシクロペンチル、
・ヒドロキシで置換されているアゼチジニル(該ヒドロキシで置換されているアゼチジニルの窒素原子は、1個のメチルカルボニルで置換されている。)、及びヒドロキシで置換されているピペリジニル(該ヒドロキシで置換されているピペリジニルの窒素原子は、メチルカルボニル、メトキシカルボニル、及びジメチルアミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4が、メタンジイル、エタン−1,2−ジイル、又はプロパン−1,3−ジイルである場合であり;
【0472】
環Cが、(d)ピリジルのとき、
他の好ましいR
5は、
R
54が、
・カルバモイル、又は
・カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0473】
このとき、より好ましいR
5は、
R
54が、
(ii)カルバモイル、又は
(iv)カルボキシで置換されているC
2アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
2アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4は、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0474】
このとき、さらに好ましいR
5は、
環Cが、ピリジン−4−イルであり、
R
54が、
(ii)カルバモイル、又は
(iv)カルボキシで置換されているエトキシ(該カルボキシで置換されているエトキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、メタンジイルである場合であり;
【0475】
環Cが、(g)テトラヒドロナフチルのとき、
他の好ましいR
5は、
R
54は、カルボキシであり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0476】
このとき、より好ましいR
5は、
R
54は、カルボキシであり、
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4は、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0477】
このとき、さらに好ましいR
5は、
環Cが、下記式[XII−1]又は式[XII−2]で表される構造
【0478】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54が、カルボキシであり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、メタンジイルである場合であり;
【0479】
環Cが、(h)クロマニルのとき、
他の好ましいR
5は、
R
54が、カルボキシであり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0480】
このとき、さらに好ましいR
5は、
R
54が、カルボキシであり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0481】
このとき、さらに好ましいR
5は、
環Cが、下記式[XIII−1]又は式[XIII−2]で表される構造
【0482】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54が、カルボキシであり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、メタンジイルである場合であり;
【0483】
環Cが、(n)下記式[IX−1]で表される構造
【0484】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
のとき、
他の好ましいR
5は、
R
54は、
・C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、又は
・C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノで置換されているC
1−4アルキル
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0485】
このとき、より好ましいR
5は、
環Cが、上記式[IX−1]で表される構造であり、
R
54は、
(ii)C
1アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、又は
(iii)C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノで置換されているC
1アルキル
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0486】
このとき、さらに好ましいR
5は、
環Cは、上記式[IX−1]で表される構造であり、
R
54は、
(ii)メチルスルホニルアミノで置換されているメチル、又は
(iii)メチルスルホニル(メチル)アミノで置換されているメチル
であり;
R
61が、水素原子であり;
R
62が、水素原子であり;
W
4が、メタンジイル
である場合である。
【0487】
なお、上述の「好ましい態様」には、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩が含まれる:
【0488】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0489】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
上述の「好ましい態様」には、さらに、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩も含まれる:
【0491】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
本発明の化合物のひとつの好ましい態様は、下記式[I−A]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
【0493】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R
1、R
2、R
51、及びW
1の好ましい態様は、上記に記載した通りである。
【0494】
上記式[I−A]において、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
51が、下記式[V−6]又は式[V−8]で表される構造
【0495】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
1が、C
4アルカンジイル
である場合であり;
【0496】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
51が、下記式[V−6]又は式[V−8]で表される構造
【0497】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
1が、ブタン−1,4−ジイル
である場合である。
【0498】
上記式[I−A]において、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
51が、下記式[V−6]で表される構造
【0499】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
1が、C
4アルカンジイル
である場合であり;
【0500】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
51が、下記式[V−6]で表される構造
【0501】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
1が、ブタン−1,4−ジイル
である場合であり;
【0502】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−A]で表される化合物が以下の場合である:
【0503】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−B]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
【0505】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R
1、R
2、L、Y、及びW
2の好ましい態様は、上記に記載した通りである。
【0506】
上記式[I−B]において、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
Lが、下記式[VI−1]、式[VI−4]、又は式[VI−7]で表される構造
【0507】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0508】
ここで、環Dは、
(i)C
5−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1アルキルカルボニルで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−、式−O−、式−CONH−、又は式−CONMe−であり;
W
2が、C
5−8アルカンジイルである場合であり、
ここで、W
2が示すC
5−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0509】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
Lが、下記式[VI−1]、式[VI−4]、式[VI−8]、式[VI−9]、式[VI−10]、又は式[VI−11]で表される構造
【0510】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Yが、式−CH
2−、式−O−、式−CONH−、又は式−CONMe−であり;
W
2が、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、又は式−O−(CH
2)
6−
である場合である。
【0511】
上記式[I−B]において、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
Lが、下記式[VI−1]、式[VI−4]、又は式[VI−7]で表される構造
【0512】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0513】
ここで、環Dは、
(i)C
5−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1アルキルカルボニルで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−、式−O−、又は式−CONMe−であり;
W
2が、C
5−8アルカンジイルであり、
ここで、W
2が示すC
5−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0514】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
Lが、下記式[VI−1]、式[VI−4]、式[VI−8]、式[VI−9]、式[VI−10]、又は式[VI−11]で表される構造
【0515】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Yが、式−CH
2−、式−O−、又は式−CONMe−であり;
W
2が、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、又は式−O−(CH
2)
6−である場合であり;
【0516】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−B]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0517】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0519】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−C]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
【0521】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R
1、R
2、R
53、環B、及びW
3の好ましい態様は、上記に記載した通りである。
【0522】
上記式[I−C]において、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Bが、下記式[VIII−1]、式[VIII−2]、式[VIII−4]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0523】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
53が、カルボキシであり;
W
3が、C
4−6アルカンジイル
である場合であり;
【0524】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Bが、下記式[VIII−1]、式[VIII−8]、式[VIII−9]、式[VIII−10]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0525】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
53が、カルボキシであり;
W
3が、ブタン−1,4−ジイル、又はヘキサン−1,6−ジイル
である場合である。
【0526】
上記式[I−C]において、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Bが、下記式[VIII−1]、式[VIII−2]、式[VIII−4]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0527】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
53が、カルボキシであり;
W
3が、C
4−6アルカンジイル
である場合であり;
【0528】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Bが、下記式[VIII−1]、式[VIII−8]、式[VIII−9]、下記式[VIII−10]、又は式[VIII−7]で表される構造
【0529】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
53が、カルボキシであり;
W
3が、ブタン−1,4−ジイル、又はヘキサン−1,6−ジイル
である場合であり;
【0530】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−C]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0531】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−D]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
【0533】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R
1、R
2、R
54、環C、及びW
4の好ましい態様は、上記に記載した通りである。
【0534】
上記式[I−D]において、
(a)環Cが、C
3−6シクロアルキルであるとき、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、C
6シクロアルキルであり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、C
3アルカンジイル
である場合であり;
【0535】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、シクロへキシルであり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、プロパン−1,3−ジイル
である場合である。
【0536】
上記式[I−D]において、
(a)環Cが、C
3−6シクロアルキルであるとき、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、C
6シクロアルキルであり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、C
3アルカンジイルであり;
【0537】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、シクロへキシルであり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、プロパン−1,3−ジイルであり;
【0538】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−D]で表される化合物が以下である場合である:
【0539】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
上記式[I−D]において、
(b)環Cが、窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、窒素原子を含む6員の飽和のヘテロシクリルであり;
R
54が、
(i)カルボキシで置換されているC
4アルキルカルボニル(カルボキシで置換されているC
4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、C
5アルカンジイルで置き換えられている。)、
(ii)スルファモイルで置換されているC
3アルキルカルボニル、
(v)スルファモイルで置換されているフェニルカルボニル、
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、又は
(x)カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造
【0541】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
4が、C
1アルカンジイル
である場合であり;
【0542】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、ピペリジン−3−イル又はピペリジン−4−イルであり;
R
54が、
(i)カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
(ii)スルファモイルで置換されているn−プロピルカルボニル、
(v)スルファモイルで置換されているフェニルカルボニル、
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、又は
(x)カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造
【0543】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
W
4が、メタンジイル
である場合である。
【0544】
上記式[I−D]において、
(b)環Cが、窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、窒素原子を含む6員の飽和のヘテロシクリルであり;
R
54が、
(i)カルボキシで置換されているC
4アルキルカルボニル(該カルボキシで置換されているC
4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、
であり;
W
4が、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0545】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、ピペリジン−3−イル又はピペリジン−4−イルであり;
R
54が、
(i)カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、又は
(vii)カルボキシで置換されているフェニルスルホニル
であり;
W
4が、メタンジイルである場合であり;
【0546】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−D]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0547】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
上記式[I−D]において、
(d)環Cが、ピリジルであるとき、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、
(ii)カルバモイル、
(iii)カルボキシで置換されているC
1アルキル、
(iv)カルボキシで置換されているC
2アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
2アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、又は
(vi)カルボキシで置換されている5員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの5員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されている。)
であり;
W
4が、C
1アルカンジイル
である場合であり;
【0549】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1は、水素原子であり;
R
2は、水素原子であり;
R
54が、
(ii)カルバモイル、
(iii)カルボキシで置換されているメチル、
(iv)カルボキシで置換されているエトキシ(該カルボキシで置換されているエトキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
(vi)カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、又は
・カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)
であり;
W
4が、メタンジイル
である場合である。
【0550】
上記式[I−D]において、
(d)環Cが、ピリジルであるとき、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、
(ii)カルバモイル、又は
(iv)カルボキシで置換されているC
2アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
2アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
W
4が、C
1アルカンジイル
である場合であり;
【0551】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、ピリジン−4−イルであり;
R
54が、
(ii)カルバモイル、又は
(iv)カルボキシで置換されているエトキシ(該カルボキシで置換されているエトキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)
であり;
W
4が、メタンジイル
である場合であり;
【0552】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−D]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0553】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
上記式[I−D]において、
(g)環Cが、テトラヒドロナフチルであるとき、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、C
1アルカンジイル
である場合であり;
【0555】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、下記式[XII−1]又は式[XII−2]で表される構造
【0556】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、メタンジイル
である場合である。
【0557】
上記式[I−D]において、
(g)環Cが、テトラヒドロナフチルであるとき、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、C
1アルカンジイル
である場合であり;
【0558】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、下記式[XII−1]又は式[XII−2]で表される構造
【0559】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、メタンジイル
である場合であり;
【0560】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−D]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0561】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
上記式[I−D]において、
(h)環Cが、クロマニルであるとき、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、C
1アルカンジイル
である場合であり;
【0563】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、下記式[XIII−1]又は式[XIII−2]で表される構造
【0564】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、メタンジイル
である場合である。
【0565】
上記式[I−D]において、
(h)環Cが、クロマニルであるとき、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、カルボキシであり;
W
4が、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0566】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
環Cが、下記式[XIII−1]又は式[XIII−2]で表される構造
【0567】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54が、カルボキシである場合であり;
W
4が、メタンジイルであり;
【0568】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−D]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0569】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
上記式[I−D]において、
(n)環Cが、下記式[IX−1]で表される構造
【0571】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、
(ii)C
1アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、又は
(iii)C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノで置換されているC
1アルキル
であり;
W
4が、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0572】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、
(ii)メチルスルホニルアミノで置換されているメチル、又は
(iii)メチルスルホニル(メチル)アミノで置換されているメチル
であり;
W
4が、メタンジイル
である場合である。
【0573】
上記式[I−D]において、
(n)環Cが、下記式[IX−1]で表される構造
【0574】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、
(ii)C
1アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、又は
(iii)C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノで置換されているC
1アルキル
であり;
W
4が、C
1アルカンジイルである場合であり;
【0575】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
R
54が、
(ii)メチルスルホニルアミノで置換されているメチル、又は
(iii)メチルスルホニル(メチル)アミノで置換されているメチル
であり;
W
4が、メタンジイルである場合であり;
【0576】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−D]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0577】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−D’]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
【0579】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R
1、R
2、R
54、R
61、R
62、及びW
4の好ましい態様は、上記に記載した通りである。
【0580】
上記式[I−D’]において、
ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり、
R
2が、水素原子であり、
R
54が、
・カルボキシ、
・カルバモイル、
・モノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
・C
1アルキルアミノスルホニル、
・ジ(C
1アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1アルキル)アミノスルホニルのひとつのC
1アルキルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のC
1アルキルアミノスルホニルで置換されている。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・C
3アルキルスルホニルアミノ、
・C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノカルボニル、
・カルボキシで置換されているC
1−3アルキル、
・トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル、
・モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキルのモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、ヒドロキシ、C
1アルコキシ、酸素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
・ジ(C
1−2アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該ジ(C
1−2アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキルのジ(C
1−2アルキル)アミノのひとつのC
1−2アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
・酸素原子を含む4員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
2アルキル、
・窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されているC
2アルケニル、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2アルケニル、
・カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3シクロアルキル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
・カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、1個のベンジルで置換されてもよく、
また、ここで、該カルボキシで置換されているモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル、又はシクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているフェニルC
1アルキルアミノカルボニル、
・下記式[V−6]で表される構造で置換されているC
1アルキルアミノカルボニル、
【0581】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0582】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・ヒドロキシ、
・C
1スルホニルオキシ、
・ヒドロキシで置換されているC
1−3アルキル、
・ヒドロキシで置換されているハロC
2−3アルキル、
・ヒドロキシで置換されているC
2−4アルキルスルホニル、
・ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキルのC
4−5シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
・ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1アルキルカルボニル、C
1アルコキシカルボニル、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)
であり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0583】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり、
R
2が、水素原子であり、
R
54が、
・カルボキシ、
・カルバモイル、
・メチルアミノカルボニル、n−プロピルアミノカルボニル、
・メチルアミノスルホニル、
・ジメチルアミノスルホニル(該ジメチルアミノスルホニルのひとつのメチルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のメチルアミノスルホニルで置換されている。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・イソプロピルスルホニルアミノ、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、
・カルボキシで置換されているメチル、カルボキシで置換されているエチル、カルボキシで置換されているn−プロピル、
・トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているメチル、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているメチル、メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル、
・メチルアミノカルボニルで置換されているメチル、メチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該メチルアミノカルボニルで置換されているエチルのメチルは、テトラヒドロフラニル、及びピロリジニルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、エチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該エチルアミノカルボニルで置換されているエチルのエチルアミノカルボニルのエチルは、ヒドロキシ、及びメトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているメチル、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのn−プロピルは、ヒドロキシ、メトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているn−プロピル、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているエチル、エチル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル(該エチル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチルのエチル(メチル)アミノカルボニルのエチルは、1個のヒドロキシで置換されている。)、
・オキセタニルアミノカルボニルで置換されているエチル、
・アゼチジニルカルボニルで置換されているエチル、アゼチジニルカルボニルで置換されているエチル(該アゼチジニルカルボニルで置換されているエチルのアゼチジニルは、1個のヒドロキシ、又は1〜2個のフッ素原子で置換されている。)、ピロリジニルカルボニルで置換されているエチル、ピペリジニルカルボニルで置換されているエチル、モルホリニルカルボニルで置換されているエチル、
・カルボキシで置換されているエテニル、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているエテニル、
・カルボキシで置換されているシクロプロピル、カルボキシで置換されているシクロへキシル、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているシクロプロピル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
・カルボキシで置換されているメチルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているメチルアミノカルボニルのメチルは、1個のベンジルで置換されてもよい。)、カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているフェニルメチルアミノカルボニル、
・下記式[V−6]で表される構造で置換されているメチルアミノカルボニル、
【0584】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノカルボニルのn−プロピルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0585】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニルのn−プロピルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
・ヒドロキシ、
・メチルスルホニルオキシ、
・ヒドロキシで置換されているメチル、ヒドロキシで置換されているイソプロピル、
・ヒドロキシで置換されているハロメチル、ヒドロキシで置換されているハロエチル、
・ヒドロキシで置換されているエチルスルホニル、ヒドロキシで置換されているイソブチル、
・ヒドロキシで置換されているシクロブチル(該ヒドロキシで置換されているシクロブチルのシクロブチルは、カルボキシ及びジメチルアミノからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、ヒドロキシで置換されているシクロペンチル、及び
・ヒドロキシで置換されているアゼチジニル(該ヒドロキシで置換されているアゼチジニルの窒素原子は、1個のメチルカルボニルで置換されている。)、ヒドロキシで置換されているピペリジニル(該ヒドロキシで置換されているピペリジニルの窒素原子は、メチルカルボニル、メトキシカルボニル、及びジメチルアミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4が、メタンジイル、エタン−1,2−ジイル、又はプロパン−1,3−ジイルである場合であり;
【0586】
上記式[I−D’]において、
他のより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり、
R
2が、水素原子であり、
R
54が、
・カルボキシ、
・カルバモイル、
・モノC
1−3アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
・C
1アルキルアミノスルホニル、
・ジ(C
1アルキル)アミノスルホニル(該ジ(C
1アルキル)アミノスルホニルひとつのC
1アルキルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のC
1アルキルアミノスルホニルで置換されている。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されている。)、
・C
3アルキルスルホニルアミノ、
・C
1アルキルスルホニル(C
1アルキル)アミノカルボニル、
・カルボキシで置換されているC
1−3アルキル、
・トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているC
1アルキル、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているC
2アルキル、
・モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル(該モノC
1−3アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキルのモノC
1−3アルキルアミノカルボニルのC
1−3アルキルは、ヒドロキシ、C
1アルコキシ、酸素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1アルキル)アミノ、及び窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−2アルキル、
・酸素原子を含む4員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
2アルキル、
・窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
2アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ及びフッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されているC
2アルケニル、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2アルケニル、
・カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
・ジ(C
1アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3シクロアルキル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
・カルボキシで置換されているC
2−3アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているC
2−3アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイル、又はシクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているフェニルC
1アルキルアミノカルボニル、
・下記式[V−6]で表される構造で置換されているC
1アルキルアミノカルボニル、
【0587】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む5員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0588】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
・カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−3アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・ヒドロキシ、
・C
1スルホニルオキシ、
・ヒドロキシで置換されているC
1−3アルキル、
・ヒドロキシで置換されているハロC
2−3アルキル、
・ヒドロキシで置換されているC
2−4アルキルスルホニル、
・ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
4−5シクロアルキルのC
4−5シクロアルキルは、カルボキシ、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、又は
・ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該ヒドロキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルの窒素原子は、C
1アルキルカルボニル、C
1アルコキシカルボニル、及びジ(C
1アルキル)アミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)
であり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4は、C
1−3アルカンジイルである場合であり;
【0589】
このとき、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり、
R
2が、水素原子であり、
R
54が、
・カルボキシ、
・カルバモイル、
・メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル(該エチルアミノカルボニルのエチルは、1個のヒドロキシで置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニル、
・メチルアミノスルホニル、
・ジメチルアミノスルホニル(該ジメチルアミノスルホニルのひとつのメチルは、1個のフェニルで置換されており、
ここで、該フェニルは、1個のメチルアミノスルホニルで置換されている。)、
・フェニルアミノスルホニル(該フェニルアミノスルホニルのフェニルは1個のフッ素原子で置換されている。)、
・イソプロピルスルホニルアミノ、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニル、
・カルボキシカルボキシで置換されているメチル、カルボキシで置換されているエチル、カルボキシで置換されているn−プロピル、
・トリフルオロメチルスルホニルアミノで置換されているメチル、
・メチルスルホニル(メチル)アミノカルボニルで置換されているエチル、
・メチルアミノカルボニルで置換されているメチル、プロピルアミノカルボニルで置換されているメチル、メチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該メチルアミノカルボニルで置換されているエチルのメチルは、テトラヒドロフラニル、及びピロリジニルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、エチルアミノカルボニルで置換されているエチル(該エチルアミノカルボニルで置換されているエチルのエチルアミノカルボニルのエチルは、ヒドロキシ、メトキシ、及びジメチルアミノからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)、n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチル(該n−プロピルアミノカルボニルで置換されているエチルのn−プロピルは、ヒドロキシ、メトキシからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているメチル、ジメチルアミノカルボニルで置換されているエチル、
・オキセタニルアミノカルボニルで置換されているエチル、
・アゼチジニルカルボキシで置換されているエチル(該アゼチジニルカルボキシで置換されているエチルのアゼチジニルは、1個のヒドロキシ又は1〜2個のフッ素原子で置換されてもよい。)、ピロリジニルカルボキシで置換されているエチル、ピペリジニルカルボキシで置換されているエチル、モルホリニルカルボキシで置換されているエチル、
・カルボキシで置換されているエテニル、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているエテニル、
・カルボキシで置換されているシクロプロピル、カルボキシで置換されているシクロへキシル、
・ジメチルアミノカルボニルで置換されているシクロプロピル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル、
・カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているエチルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、シクロペンタン−1,1−ジイルで置き換えられている。)、カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているn−プロピルアミノカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
・2−カルボキシフェニルメチルアミノカルボニル、3−カルボキシフェニルメチルアミノカルボニル、4−カルボキシフェニルメチルアミノカルボニル、
・下記式[V−6]で表される構造で置換されているメチルアミノカルボニル、
【0590】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルカルボニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
【0591】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニル(該カルボキシで置換されているn−ブチルスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)、
・カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているn−プロピル(メチル)アミノスルホニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)、
・ヒドロキシ、
・メチルスルホニルオキシ、
・ヒドロキシで置換されているメチル、ヒドロキシで置換されているイソプロピル、
・ヒドロキシで置換されているハロエチル、ヒドロキシで置換されているハロn−プロピル、
・ヒドロキシで置換されているエチルスルホニル、ヒドロキシで置換されているイソブチルスルホニル、
・ヒドロキシで置換されているシクロブチル(該ヒドロキシで置換されているシクロブチルのシクロブチルは、カルボキシ、及びジメチルアミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、ヒドロキシで置換されているシクロペンチル、
・ヒドロキシで置換されているアゼチジニル(該ヒドロキシで置換されているアゼチジニルの窒素原子は、1個のメチルカルボニルで置換されている。)、及びヒドロキシで置換されているピペリジニル(該ヒドロキシで置換されているピペリジニルの窒素原子は、メチルカルボニル、メトキシカルボニル、及びジメチルアミノカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されている。)
であり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4が、メタンジイル、エタン−1,2−ジイル、又はプロパン−1,3−ジイルである場合であり;
【0592】
このとき、特に好ましい態様は、
式[I−D]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0593】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0603】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0605】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
なお、上述の「好ましい態様」には、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩も含まれる:
【0609】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
さらに、上述の「好ましい態様」には、以下に示す化合物又はその製薬学的に許容される塩も含まれる:
【0611】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
本発明の化合物の他の好ましい態様は、下記式[I−E]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩である。
【0613】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、R
1、R
2、及びR
5の好ましい態様は、上記に記載した通りである。
【0614】
上記式[I−E]において、ひとつのより好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり;
R
2が、水素原子であり;
【0615】
(B)
R
5が下記式[IV−2]で表される構造
【0616】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、
Lは、下記式[VI−4]又は式[VI−7]で表される構造
【0617】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
ここで、環Dは、(ii)酸素原子を含む6員の飽和のヘテロ環であり;
R
52は、カルボキシであり;
Yは、式−CH
2−、又は式−O−であり;
W
2は、C
7−8アルカンジイルである場合であり、
ここで、W
2が示すC
7−8アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよく;
【0618】
(C)
R
5が下記式[IV−3]で表される構造
【0619】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、
環Bは、下記式[VIII−7]で表される構造
【0620】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
53は、カルボキシであり;
W
3は、C
6アルカンジイルである場合であり;
【0621】
(D)
R
5が下記式[IV−4]で表される構造
【0622】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、
環Cは、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、又は
(h)クロマニル
であり;
【0623】
ここで、
(c)
環Cがフェニルであるとき、
R
54は、
(xxi)カルボキシで置換されているC
3シクロアルキル、又は
(xxxxvii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む5から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)であり;
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、C
1アルカンジイルである場合あり;
【0624】
(d)
環Cがピリジルであるとき、
R
54は、(iv)カルボキシで置換されているC
2アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
2アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)であり;
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、C
1アルカンジイルである場合あり;
【0625】
(g)
環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
R
54は、カルボキシであり;
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、C
1アルカンジイルである場合あり;
【0626】
(h)
環Cがクロマニルであるとき、
R
54は、カルボキシであり、
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、C
1アルカンジイル
である場合であり;
【0627】
上記式[I−E]において、さらに好ましい態様は、
R
1が、水素原子であり、
R
2が、水素原子であり;
【0628】
(B)
R
5が下記式[IV−2]で表される構造
【0629】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、
Lは、下記式[VI−4]又は式[VI−10]で表される構造
【0630】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
52は、カルボキシであり;
Yは、式−CH
2−、又は式−O−であり;
W
2は、ヘプタン−1,7−ジイル、オクタン−1,8−ジイル、又は式−O−(CH
2)
6−である場合であり
;
(C)
R
5が下記式[IV−3]で表される構造
【0631】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、
環Bは、下記式[VIII−7]で表される構造
【0632】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
R
53は、カルボキシであり、
W
3は、ヘキサン−1,6−ジイルである場合であり;
(D)
R
5が下記式[IV−4]で表される構造
【0633】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、
環Cは、
(c)フェニル、
(d)ピリジル、
(g)テトラヒドロナフチル、又は
(h)クロマニルであり、
【0634】
(c)
環Cがフェニルであるとき、
R
54は、
(xxi)カルボキシで置換されているシクロプロピル、又は
(xxxxvii)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、カルボキシで置換されているピペリジニルスルホニル、カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニル(該カルボキシで置換されているピロリジニルスルホニルのピロリジニルは、1個のフッ素原子で置換されている。)であり;
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、メタンジイルである場合であり;
【0635】
(d)
環Cがピリジルであるとき、
環Cは、ピリジン−4−イルであり;
R
54は、(iv)カルボキシで置換されているエトキシ(該カルボキシで置換されているエトキシのカルボキシのα位のメチレン部分は、プロパン−2,2−ジイルで置き換えられている。)であり;
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、メタンジイルである場合であり;
【0636】
(g)
環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
環Cは、下記式[XII−1]又は式[XII−2]で表される構造
【0637】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54は、カルボキシであり;
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、メタンジイルである場合であり;
【0638】
(h)
環Cがクロマニルであるとき、
環Cは、下記式[XIII−1]又は式[XIII−2]で表される構造
【0639】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
R
54は、カルボキシであり、
R
61は水素原子であり;
R
62は水素原子であり;
W
4は、メタンジイル
である場合である。
【0640】
上記式[I−E]において、ひとつの特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下のいずれかの場合である:
【0641】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0643】
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0644】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0645】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0646】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0647】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0648】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0649】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0650】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0651】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0652】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0653】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0654】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0655】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−E]において、他の特に好ましい態様は、
式[I−E]で表される化合物が、以下の場合である:
【0656】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
本発明の化合物の式[I−D’]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩の他の好ましい態様は、下記(101)〜(106)である。
(101)式[I]が、下記式[I−D’]であって:
【0658】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−D’]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
R
54は、カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキルであり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子、フッ素原子、メチル、又はメチルスルホニルであり;
W
4が、C
1−3アルカンジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
(102)式[I]が、下記式[I−D’]であって:
【0659】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−D’]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
R
54は、カルボキシで置換されているシクロプロピルであり、
このとき、
R
61は、ベンゼン環の−W
4−に対してオルト位に置換している、フッ素原子であり、
R
62は、水素原子であり;
W
4が、メタンジイル又はエタン−1,2−ジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
(103) 式[I]が、下記式[I−D’]であって:
【0660】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−D’]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
R
54は、ベンゼン環の−W
4−に対してメタ位に置換している、カルボキシで置換されているシクロプロピルであり、
このとき、
R
61は、ベンゼン環の−W
4−に対してオルト位に置換している、フッ素原子であり、
R
62は、水素原子であり;
W
4が、メタンジイル又はエタン−1,2−ジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
(104)式[I]が、下記式[I−D’]であって:
【0661】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−D’]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
R
54は、ベンゼン環の−W
4−に対してメタ位に置換している、カルボキシで置換されているシクロプロピルであり、
このとき、R
61及びR
62は、独立して、水素原子又はフッ素原子であり;
W
4が、エタン−1,2−ジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
(105)式[I]が、下記式[I−D’]であって:
【0662】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−D’]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
R
54は、ベンゼン環の−W
4−に対してメタ位に置換している、カルボキシで置換されているシクロプロピルであり、
このとき、
R
61は、フッ素原子であり、
R
62は、水素原子であり;
W
4が、エタン−1,2−ジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
(106) 式[I]が、下記式[I−D’]であって:
【0663】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−D’]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
R
54は、カルボキシで置換されているシクロプロピルであり、
このとき、R
61及びR
62は、同一に、水素原子であり;
W
4が、エタン−1,2−ジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【0664】
本発明の化合物の式[I−B]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩の他の好ましい態様は、下記(201)〜(203)である。
(201)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0665】
【化262】
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上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−1]、式[VI−4]、又は式[VI−7]で表される構造
【0666】
【化263】
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であり、
ここで、環Dは、
(i)C
3−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、又は
(iv)窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1−4アルキルカルボニルで置換されてもよい。)
であり;
Yが、式−CH
2−、式−O−、又は式−CONMe−であり;
W
2が、C
2−10アルカンジイルである場合であり、
ここで、W
2が示すC
2−10アルカンジイルを構成する炭素原子のうちの1個は酸素原子で置き換えられてもよい、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
(202)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0667】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0668】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
ここで、環Dは、
(i)C
4シクロアルカン、又は
(ii)酸素原子を含む4員の飽和のヘテロ環
であり;
Yが、式−CH
2−、又は式−O−であり;
W
2が、ヘプタン−1,7−ジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
(203)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0669】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lは、式[VI−7]で表される構造
【0670】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
ここで、環Dは、
(i)C
4シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む4員の飽和のヘテロ環、又は
(iii)硫黄原子を含む4員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、2個のオキソで置換されている。)
であり、
Yは、式−CH
2−又は式−O−であり、
W
2は、ヘプタン−1,7−ジイルである、
化合物又はその製薬学的に許容される塩。
【0671】
本発明の化合物の式[I−B]で示される化合物又はその製薬学的に許容される塩の他の好ましい態様は、下記(301)〜(306)である。
(301)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0672】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−4]、又は式[VI−7]で表される構造
【0673】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0674】
ここで、環Dは、
(i)C
4−6シクロアルカン、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、
(iii)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、1〜2個のオキソで置換されている。)、又は
(iv)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1アルキルカルボニルで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−又は式−O−であり;
W
2が、C
7−8アルカンジイルである場合である。
【0675】
このとき、より好ましい態様は、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0676】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0677】
ここで、環Dは、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、
(iii)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、1〜2個のオキソで置換されている。)、又は
(iv)窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1アルキルカルボニルで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−又は式−O−であり;
W
2が、C
7−8アルカンジイルである場合であり;
【0678】
このとき、さらに好ましい態様は、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0679】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0680】
ここで、環Dは、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環又は
(iii)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、1〜2個のオキソで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−又は式−O−であり;
W
2が、C
7−8アルカンジイルである場合である。
(302)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0681】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0682】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0683】
ここで、環Dは、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環又は
(iii)硫黄原子を含む6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、2個のオキソで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−又は式−O−であり;
W
2が、C
7−8アルカンジイルである場合であり;
【0684】
このとき、より好ましい態様は、
式[I−B]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0685】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
(303)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0686】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0687】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0688】
ここで、環Dは、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環又は
(iii)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、2個のオキソで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−であり;
W
2が、C
7アルカンジイルである場合であり;
【0689】
このとき、より好ましい態様は、
式[I−B]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0690】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
(304)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0691】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0692】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0693】
ここで、環Dは、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環
であり;
Yが、式−CH
2−であり;
W
2が、C
7アルカンジイルである場合であり;
【0694】
このとき、より好ましい態様は、
式[I−B]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0695】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
(305)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0696】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0697】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0698】
ここで、環Dは、
(iii)硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、2個のオキソで置換されている。)
であり;
Yが、式−CH
2−であり;
W
2が、C
7アルカンジイルである場合であり;
【0699】
このとき、より好ましい態様は、
式[I−B]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0700】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
(306)式[I]が、下記式[I−B]であって:
【0701】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
上記式[I−B]中、
R
1は、水素原子であり、
R
2は、水素原子であり、
Lが、下記式[VI−7]で表される構造
【0702】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【0703】
ここで、環Dは、
(ii)酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環であり;
Yが、式−O−であり;
W
2が、C
7−8アルカンジイルである場合であり;
【0704】
このとき、より好ましい態様は、
式[I−B]で表される化合物が以下のいずれかである場合である:
【0705】
【化286】
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【0706】
本発明の化合物は、ピラゾリル等のアゾールで置換されたピリジンを基本骨格として有する化合物であり、その製薬学的に許容される塩でも良い。
【0707】
本発明の化合物には互変異性体も含まれる。互変異性体の例として、下記式[II]で表される構造が、下記式[III−1]の構造
【0708】
【化287】
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【0709】
【化288】
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である化合物(以下、化合物[I−1]と記載する。)及びその互変異性体(以下、化合物[I−1−α]と記載する。)を以下に示す。
【0710】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
製薬学的に許容される塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩のような鉱酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩のようなスルホン酸塩、シュウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、安息香酸塩、マンデル酸塩、アスコルビン酸塩、乳酸塩、グルコン酸塩、リンゴ酸塩のような有機酸塩等の酸付加塩、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩、又は、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のような無機塩若しくはアンモニウム塩、トリエチルアミン塩、ジイソプロピルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩のような有機塩基との塩が挙げられる。なお、塩には、含水塩が含まれる。
【0712】
本発明の化合物は、不斉中心を持つことがあり、その場合種々の光学異性体が存在する。したがって、本発明の化合物は、(R)及び(S)の別々の光学活性体として、及びラセミ体又は(RS)混合物として存在し得る。また、不斉中心を2個以上持つ化合物の場合には、さらにそれぞれの光学異性によるジアステレオマーも存在する。本発明の化合物は、これらすべての型を、任意の割合で含む混合物も含む。たとえば、ジアステレオマーは当業者によく知られた方法、たとえば分別結晶法等によって分離することができ、また、光学活性体はこの目的のためによく知られた有機化学的手法によって得ることができる。また、本発明の化合物には、cis体、trans体などの幾何異性体が存在することがある。さらに、本発明の化合物は、互変異性を有し、種々の互変異性体が存在する。本発明の化合物は、それらの異性体、及びそれらの異性体を任意の割合で含んだ混合物も含む。
さらに、本発明の化合物又はその塩が水和物又は溶媒和物を形成する場合、それらも本発明の化合物又はその塩の範囲内に含まれる。
【0713】
20−HETE産生酵素とは、アラキドン酸のω位水酸化を触媒し、アラキドン酸を基質として20−HETEを産生するチトクロームP450 4A11、4F2のことである。
さて、前述のように、20−HETEは生体内で多彩な働きをしており、多発性嚢胞腎の病態形成や、各種脳血管疾患、腎疾患、循環器疾患等の病態に関与している。
したがって、20−HETEを産生する酵素を阻害することによって、多発性嚢胞腎、多発性嚢胞腎に関連する疾患、多発性嚢胞腎に関連する症状を予防又は改善することができる。また、高血圧、脳血管疾患、虚血性心疾患、慢性腎不全、動脈硬化、脂肪肝、癌を予防又は改善することができる。
【0714】
本発明の化合物は、20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を有する。よって、本発明の化合物は、20−HETE産生酵素阻害剤、又は多発性嚢胞腎の予防又は改善剤の有効成分として用いることができる。
また、本発明の化合物は、高血圧、脳血管疾患、虚血性心疾患、慢性腎不全、動脈硬化、脂肪肝、癌の予防又は改善剤の有効成分として用いることもできる。
【0715】
ここで、「多発性嚢胞腎」には、遺伝子変異により両側腎臓に多数の嚢胞が進行性に発生及び増大する「常染色体優性多発性嚢胞腎」と「常染色体劣性多発性嚢胞腎」が含まれる。「多発性嚢胞腎に関連する疾患」には、慢性腎不全、高血圧、血管障害、肝臓及び膵臓の嚢胞、尿路感染症、肝胆道系感染症、尿路結石などが挙げられる。また、「多発性嚢胞腎に関連する症状」としては、疼痛、血尿、腹部膨満が含まれる。
【0716】
なお、本発明の化合物の20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を評価するには、例えば、後述の本明細書の試験例に記載した方法など、公知の手法に従って行うことができる。
【0717】
本発明に係る医薬について、含有する本発明の化合物である20−HETEを産生する酵素を阻害する化合物又はその製薬学的に許容される塩は、単独に、又は薬学的或いは薬剤学的に許容される添加剤と共に投与することができる。
【0718】
添加剤としては、常用の賦形剤又は希釈剤、そして、必要に応じて一般に使用される結合剤、崩壊剤、潤滑剤、被覆剤、糖衣剤、pH調整剤、溶解剤又は水性若しくは非水性溶媒を使用することができる。具体的には、水、乳糖、デキストロース、フラクトース、ショ糖、ソルビトール、マンニトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、デンプン、コーンスターチ、ガム、ゼラチン、アルギネート、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、セルロース、水シロップ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アルキルパラヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、寒天、ペクチン、アラビアゴム、グリセリン、ゴマ油、オリーブ油、大豆油カカオバター、エチレングリコール、低粘度ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L)、微結晶セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)等やその他常用されるものを挙げることができる。
【0719】
本発明に係る医薬は、固体組成物、液体組成物及びその他の組成物のいずれの形態でもよく、必要に応じて最適のものが選択される。
【0720】
本発明に係る医薬は、本発明の化合物に、前述の添加剤を添加し、常用の製剤技術によって、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、粉剤、散剤、液剤、乳剤、懸濁剤、注射剤等に調製する事ができる。
【0721】
また、本発明に係る医薬は、本発明の化合物と、α、β若しくはγ−シクロデキストリン又はメチル化シクロデキストリン等とで包接化合物を形成させて製剤化することができる。
【0722】
本発明に係る医薬は、本発明の化合物と併用可能な化合物について、単一の製剤(配合剤)、又は別々に製剤化して得られる2種以上の製剤(併用剤)とすることができる。
これらの化合物を別々に製剤化して2種以上の製剤とする場合には、個々の製剤を同時又は一定の時間間隔を空けて投与することが可能である。この場合、どちらを先に投与しても構わない。当該2種以上の製剤は、1日にそれぞれ異なる回数で投与することもできる。また、当該2種以上の製剤は、異なる経路で投与することもできる。
【0723】
これらの化合物を別々に製剤化して2種の製剤とする場合は、同時に、又は極めて短い間隔で投与する場合もあり、例えば、市販されている医薬の添付文書や販売パンフレット等の文書に、それぞれを併用する旨を記載するのが好ましい。
また、これらの有効成分を別々に製剤化して2種の製剤からなるキットの形態とすることも好ましい。
【0724】
本発明の化合物を20−HETE産生酵素阻害剤などとして使用する場合は、本発明の化合物をそのまま経口投与してもよい。また、本発明の化合物を有効成分として含む剤として経口投与してもよい。
【0725】
本発明の化合物を多発性嚢胞腎の予防又は改善剤などとして使用する場合は、本発明の化合物をそのまま経口投与してもよい。また、本発明の化合物を有効成分として含む剤として経口投与してもよい。
【0726】
本発明の化合物の投与量は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状などによっても異なるが、例えば、成人の患者に経口投与する場合、通常1回量として0.1mg〜1000mg、好ましくは1mg〜200mgであり、この量を、1日に1回〜3回、又は2日〜3日に1回投与するのが望ましい。
【0727】
本発明の化合物の製剤の製造例を以下に示す。
製剤例1
以下の成分を含有する顆粒剤を製造する。
成分:式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、コーンスターチ、HPC−L。
式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖をふるいに通す。コーンスターチをふるいに通す。これらを混合機にて混合する。混合末にHPC−L水溶液を添加し、練合、造粒(押し出し造粒)した後、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動ふるいで篩過し顆粒剤を得る。
【0728】
製剤例2
以下の成分を含有するカプセル充填用散剤を製造する。
成分:式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、コーンスターチ、ステアリン酸マグネシウム。
式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖をふるいに通す。コーンスターチをふるいに通す。これらとステアリン酸マグネシウムを混合機にて混合し、散剤を得る。得られた散剤はカプセルに充填することができる。
【0729】
製剤例3
以下の成分を含有するカプセル充填用顆粒剤を製造する。
成分:式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、コーンスターチ、HPC−L。
式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖をふるいに通す。コーンスターチをふるいに通す。これらを混合機にて混合する。混合末にHPC−L水溶液を添加し、練合、造粒した後、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動ふるいで篩過し整粒し、顆粒を得る。得られた顆粒はカプセルに充填することができる。
【0730】
製剤例4
以下の成分を含有する錠剤を製造する。
成分:式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩、乳糖、微結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、CMC−Na。
式[I]で表される化合物又はその製薬学的に許容される塩と乳糖と微結晶セルロース、CMC−Naをふるいに通し、混合する。混合末にステアリン酸マグネシウムを添加し、製剤用混合末を得る。本混合末を直打し錠剤を得る。
【0731】
以下、本発明に係る化合物[I]の製造方法を詳細に説明するが、製造方法は例示されたものに特に限定されない。また、反応に使用する溶媒においても、各反応を阻害しない溶媒であればよく、特に下記の記載に限定されない。
【0732】
本発明の化合物[I]は、自体公知の方法、例えば、以下に示す製造法1〜44、又はこれらに準ずる方法により製造することができる。
また、本発明の化合物[I]の製造においては、各製造法におけるそれぞれの工程の順序を、適宜入れ替えることが可能である。
なお、以下の各製造方法において、原料化合物は塩として用いてもよく、塩としては、例えば、前述の「製薬学的に許容される塩」が挙げられる。
【0733】
本発明の化合物[I]のうち、下記式[II]で表される構造が下記式[III−1]で表される構造である化合物(以下、化合物[I−1]と記載することもある。)の製造方法を製造法1〜35に、下記式[III−2]で表される構造である化合物(以下、化合物[I−2]と記載することもある。)の製造方法を製造法36〜38に、下記式[III−3]で表される構造である化合物(以下、化合物[I−3]と記載することもある。)の製造方法を製造法39〜41に、下記式[III−4]又は式[III−5]で表される構造である化合物(以下、それぞれ化合物[I−4]、化合物[I−5]と記載することもある。)の製造方法を製造法42〜44に示す。
【0734】
【化290】
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【0735】
【化291】
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【0736】
本発明の化合物[I−1]の製造中間体である化合物[1−e]は、例えば、下記製造法1又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法1:
【0737】
【化292】
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[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、及びR
4は前記の定義と同じであり、
X
Aは塩素原子又は臭素原子を示し、
Gはボロン酸基又はボロン酸エステル基を示す。
また、Pro
1はヒドロキシの保護基、
例えば、(i)ベンジル、4−メトキシベンジル等(ヒドロキシと一緒になってベンジルエーテル構造を形成する保護基。本明細書では「ベンジルエーテル系保護基」と称することもある。);
(ii)メトキシメチル、テトラヒドロピラニル等(ヒドロキシと一緒になってアセタール構造を形成する保護基。本明細書では「アセタール系保護基」と称することもある。);
(iii)トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等(ヒドロキシと一緒になってシリルエーテル構造を形成する保護基。本明細書では「シリルエーテル系保護基」と称することもある。)を示し、
Pro
2はピラゾリルに代表されるアゾールの保護基。例えば、テトラヒドロピラニル、トリフェニルメチル等を示す。]
【0738】
[工程1−1]
本工程は、化合物[1−a]のヒドロキシを保護基Pro
1により保護することにより、化合物[1−b]を製造する方法である。
本反応は、文献(Protective Groups in Organic Synthesis,第4版,2007年,G.M.Wuts、T.W.Greene編)記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0739】
[工程1−2]
本工程は、化合物[1−b]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[1−d]を製造する方法である。
本反応は、いわゆる鈴木−宮浦カップリング反応であり、パラジウム触媒及び塩基の存在下、文献(Tetrahedron Letters,第20巻,3437頁,1979年; Chemical reviews,第95巻,2457頁,1995年)記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応において用いられる化合物[1−c]の量は、化合物[1−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
パラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド等が挙げられる。用いられるパラジウム触媒の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常0.001〜0.5当量であり、好ましくは0.001〜0.3当量である。
塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩又はその水溶液、フッ化カリウム、フッ化セシウム、トリエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[1−b]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
反応溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、エタノール、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
【0740】
なお、前述の通り、本発明の化合物[I’]に互変異性体が含まれるのと同様に、ピラゾリルの保護基Pro
2で置換された化合物[1−d]等にも異性体が含まれる場合がある。異性体の例として、化合物[1−d]及びその異性体[1−d−α]を以下に示す。
【0741】
【化293】
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【0742】
[工程1−3]
本工程は、化合物[1−d]のヒドロキシの保護基Pro
1を脱保護することにより、化合物[1−e]を製造する方法である。
(i)Pro
1がベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジルエーテル系保護基である場合、本反応は、金属触媒及び水素源の存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応に用いられる金属触媒としては、例えば、パラジウム炭素、水酸化パラジウム炭素等が挙げられる。用いられる金属触媒の量は化合物[1−d]1当量に対して0.001〜1当量であり、好ましくは0.01〜0.5当量である。
本反応に用いられる水素圧は、常圧〜10気圧であり、好ましくは常圧〜4気圧である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(ii)Pro
1がメトキシメチル、テトラヒドロピラニル等のアセタール系保護基である場合、本反応は、酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応に用いられる酸としては、例えば、塩酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[1−d]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、水、ジクロロメタン、クロロホルム等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(iii)Pro
1がトリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等のシリルエーテル系保護基である場合、本反応は、酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応に用いられる酸としては、例えば、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[1−d]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、本反応は、フッ化物イオン存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うこともできる。
本反応に用いられるフッ化物イオン源としては、例えば、フッ化カリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド等が挙げられる。用いられるフッ化物イオン源の量は、化合物[1−d]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、メタノール、エタノール等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0743】
このようにして得られる化合物[1−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0744】
なお、上記製造法1で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[1−c]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0745】
本発明の化合物[I]の製造中間体である化合物[1−e]のうち、R
1が塩素原子又は臭素原子である化合物[2−b]は、例えば、下記製造法2又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法2:
【0746】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
2、R
3、R
4、及びPro
2は前記の定義と同じであり、
X
A’は塩素原子、臭素原子を示す。]
【0747】
[工程2−1]
本工程は、化合物[1−e]のR
1が水素原子である化合物[2−a]とハロゲン化剤を反応させることにより化合物[2−b]を製造する方法である。
本反応において用いられるハロゲン化剤としては、例えばN−クロロスクシンイミド(NCS)又はN−ブロモスクシンイミド(NBS)等が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[2−a]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜1.1当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、アセトニトリル、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜48時間で行うことができる。
また、本反応は無保護の基質、すなわちPro
2が水素原子である場合も同様に実施できる。
【0748】
なお、上記製造法2で原料化合物として用いられる化合物[2−a]は、前述の製造法1若しくはこれらに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造することができる。
【0749】
本発明の化合物[I]の製造中間体である化合物[1−e]のうち、R
1がジフルオロメチルである化合物[3−e]は、例えば、下記製造法3又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法3:
【0750】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
2、R
3、R
4、Pro
1、及びPro
2は前記の定義と同じである。]
【0751】
[工程3−1]
本工程は、化合物[1−d]のR
1が水素原子である化合物[3−a]を位置選択的に臭素化させることにより、化合物[3−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法2の工程2−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0752】
[工程3−2]
本工程は、化合物[3−b]をアルキルリチウム化合物と反応させた後に、生成する反応中間体とホルムアミド化合物と反応させることにより、化合物[3−c]を製造する方法である。
化合物[3−b]との反応において用いられるアルキルリチウム化合物としてはn−ブチルリチウムが挙げられる。用いられるアルキルリチウム化合物の量は、化合物[3−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン、キシレン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常−80℃〜−50℃で、0.1〜1時間で行うことができる。
生成する反応中間体との反応において用いられるホルムアミド化合物としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メトキシ−N−メチルホルムアミド等が挙げられる。用いられるホルムアミド化合物の量は、化合物[3−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応は、通常−80℃〜室温で、0.1〜24時間で行うことができる。
【0753】
[工程3−3]
本工程は、化合物[3−c]のホルミルをジフルオロメチルに変換することにより化合物[3−d]を製造する方法である。
化合物[3−c]との反応において用いられるフッ素化試薬としては、例えば、テトラフルオロ硫黄(IV)、(N,N−ジエチルアミノ)硫黄トリフルオリド(DAST)、ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(BAST)が挙げられる。用いられるフッ素化試薬の量は、化合物[3−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン、キシレン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0754】
[工程3−4]
本工程は、化合物[3−d]の保護基Pro
1を脱保護することにより、化合物[3−e]を製造する方法である。
本工程は製造法1の工程1−3又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0755】
このようにして得られる化合物[3−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0756】
なお、上記製造法3で原料化合物として用いられる化合物[3−a]は、前述の製造法1の工程1−1及び1−2、又はこれに準ずる方法により入手することができる。
【0757】
本発明の化合物[I−1]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−1]で表される構造である化合物の製造中間体である化合物[4−c]は、例えば、下記製造法4又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【0758】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
製造法4:
【0759】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、R
51、及びW
1は前記の定義と同じであり、
LG
1はヒドロキシ又は脱離基を示す。
LG
1で表される「脱離基」は、例えば、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メタンスルホニルオキシ等のC
1-4アルキルスルホニルオキシ;又はp−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシを示す。]
【0760】
[工程4−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[4−a]を反応させることにより、化合物[4−b]を製造する方法である。
【0761】
(i)化合物[4−a]のLG
1がヒドロキシである場合、本反応は公知の方法、いわゆる光延反応(Synthesis,1頁,1981年)を用いて行うことができる。
本反応において用いられる化合物[4−a]の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられるアゾ化合物としては、例えば、アゾジカルボン酸ビス(2−メトキシエチル)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル、1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)等が挙げられる。用いられるアゾ化合物の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられるホスフィン化合物としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が挙げられる。用いられるホスフィン化合物の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、本反応はTetrahedron Letters,第36巻,2531頁,1995年、又はTetrahedron Letters,第37巻,2463頁,1996年に記載の方法を用いて行うこともできる。
本反応に用いられる試薬としては、例えば、シアノメチレントリメチルホスホラン又はシアノメチレントリブチルホスホラン等が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[1−e]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒は、前述の光延反応と同様のものが挙げられる。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0762】
(ii)化合物[4−a]のLG
1が脱離基である場合、本反応は、塩基の存在下で行うことができる。
本反応において用いられる化合物[4−a]の量は、化合物[1−e]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[4,3,0]ウンデカ−7−エン等のアミン、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、tert−ブトキシカリウム等のアルコキシアルカリ金属等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[1−e]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、化合物[4−a]のLG
1がヒドロキシである場合、本反応は、ヒドロキシを脱離基に変換した後に行うこともできる。
ヒドロキシの脱離基への変換には、慣用の方法を用いて行うことができる。例えば、反応を阻害しない溶媒中で(a)ハロゲン化試薬、又は(b)塩基の存在下、スルホン酸エステル化試薬を反応させて、LG
1が脱離基である化合物[4−a]を製造することができる。
本反応に用いられる(a)ハロゲン化試薬としては、例えば、塩化チオニル、塩化ホスホリル、N−クロロスクシンイミド、臭素、N−ブロモスクシンイミド等が挙げられる。用いられるハロゲン化試薬の量は、本ヒドロキシを有する化合物1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、本反応に用いられる(b)スルホン酸エステル化試薬としては、例えば、メタンスルホン酸クロリド、トリフルオロメタンスルホン酸クロリド、p−トルエンスルホン酸クロリド等が挙げられる。用いられるスルホン酸エステル化試薬の量は、本ヒドロキシを有する化合物1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる塩基としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、使用するスルホン酸エステル化試薬1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0763】
[工程4−2]
本工程は、化合物[4−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[4−c]を製造する方法である。
本反応において用いられる酸としては、例えば、塩酸やギ酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[4−b]1当量に対して、1当量〜溶媒量であり、好ましくは1〜10当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、酢酸エチル、1,4−ジオキサン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0764】
このようにして得られる化合物[4−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0765】
なお、上記製造法4で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び[4−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0766】
本発明の化合物[I−1]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−2]で表される構造であって、R
52がカルボキシである化合物[5−e]は、例えば、下記製造法5又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【0767】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
製造法5:
【0768】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、L、Y、W
2、LG
1は前記の定義と同じであり、
Pro
3はメチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキル;ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基;又はtert−ブチル を示す。]
【0769】
[工程5−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[5−a]を反応させることにより、化合物[5−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0770】
以下、化合物[5−e]を製造するにあたり、いくつかの合成経路が存在する。その工程5−2〜5−6について順次記載する。
【0771】
化合物[5−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるときは、又は(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるとき、工程5−2及び5−3に記載した方法により、化合物[5−c]を経由して化合物[5−e]を製造することができる。
【0772】
[工程5−2]
本工程は化合物[5−b]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[5−c]を製造する方法である。
(i)化合物[5−b]のPro
3がメチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、本反応は塩基性条件下で行うことができる。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[5−b]1当量に対して、1〜100当量であり、好ましくは1〜10当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
(ii)化合物[5−b]のPro
3がベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基である場合、本反応は、(i)に記載した方法、若しくは製造法1の工程1−3(i)に記載した方法、又はこれらに準じた方法により行うことができる。
【0773】
[工程5−3]
本工程は、化合物[5−c]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[5−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0774】
化合物[5−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等の保護基であるとき、又は(iii)tert−ブチルであるとき、工程5−4及び5−5により、化合物[5−d]を経由して化合物[5−e]を製造することができる。
【0775】
[工程5−4]
本工程は、化合物[5−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[5−d]を製造する方法である。
【0776】
(i)化合物[5−b]のPro
3がメチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキル、又は(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるとき、本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0777】
(iii)化合物[5−b]のPro
3がtert−ブチルであるとき、本反応は比較的温和な酸性条件下において行うことができる。
本反応において用いられる酸としては、例えば、塩酸やギ酸、トリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[5−b]1当量に対して、1当量〜溶媒量であり、好ましくは1〜10当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、酢酸エチル、1,4−ジオキサン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
【0778】
[工程5−5]
本工程は化合物[5−d]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[5−e]を製造する方法である。
【0779】
(i)化合物[5−d]のPro
3がメチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、本反応は、製造法5の工程5−2(i)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0780】
(ii)化合物[5−d]のPro
3がベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるとき、本反応は、(i)に記載した方法、若しくは製造法1の工程1−3に記載した方法、又はこれらに準じた方法により行うことができる。
【0781】
(iii)化合物[5−d]のPro
3がtert−ブチルであるとき、本反応は酸性条件下において行うことができる。
本反応において用いられる酸としては、例えば、塩酸やトリフルオロ酢酸等が挙げられる。用いられる酸の量は、化合物[5−d]1当量に対して、1当量〜溶媒量であり、好ましくは1〜10当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、水、酢酸エチル、1,4−ジオキサン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常50℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0782】
化合物[5−b]のPro
3が4−メトキシベンジル又はtert−ブチルであるとき、工程5−6により化合物[5−e]を製造することができる。
【0783】
[工程5−6]
本工程は化合物[5−b]の保護基Pro
2及びPro
3を酸性条件下脱保護し、化合物[5−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5(iii)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0784】
このようにして得られる化合物[5−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0785】
なお、上記製造法5で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び[5−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0786】
また、化合物[5−e]は、例えば、下記製造法6又はこれに準ずる方法によっても製造することができる。
製造法6:
【0787】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、Pro
2、Pro
3、W
2、Y、L、LG
1、及びGは前記の定義と同じである。]
【0788】
[工程6−1]
本工程は、化合物[1−a]と化合物[5−a]を反応させることにより、化合物[6−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0789】
[工程6−2]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[5−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0790】
このようにして得られる化合物[5−b]は、製造法5の工程5−2〜5−6に記載した方法又はこれらに準ずる方法により、化合物[5−e]に導くことができる。
【0791】
なお、上記製造法6で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[5−a]、[1−c]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0792】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[5−e]において、Yが式−O−である化合物[7−f]は、例えば、下記製造法7、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法7:
【0793】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1、W
2、及びLは前記の定義と同じであり、
LG
2は、LG
1と独立して、ヒドロキシ;又は塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メタンスルホニルオキシ等のC
1−4アルキルスルホニルオキシ;若しくはp−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシ等の脱離基を示す。]
【0794】
[工程7−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[7−a]を反応させることにより、化合物[7−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0795】
[工程7−2]
本工程は化合物[7−b]と化合物[7−c]を反応させることにより、化合物[7−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1(ii)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0796】
[工程7−3]
本工程は、化合物[7−d]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[7−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0797】
[工程7−4]
本工程は化合物[7−e]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[7−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0798】
また、上記工程7−3と7−4は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0799】
このようにして得られる化合物[7−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0800】
なお、上記製造法7で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[7−a]、及び[7−c]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0801】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[5−e]において、Yが式−NHCO−である化合物[8−g]は、例えば、下記製造法8、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法8:
【0802】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1、W
2、及びLは前記の定義と同じであり、
Pro
3’はメチル、エチル、イソプロピル等の1〜2級アルキル;又はベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基を示す。]
【0803】
[工程8−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[8−a]を反応させることにより、化合物[8−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0804】
[工程8−2]
本工程は化合物[8−b]のPro
3’を塩基性条件下除去し、化合物[8−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−2(i)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0805】
[工程8−3]
本工程は化合物[8−c]と化合物[8−d]を反応させることにより、化合物[8−e]を製造する方法である。
本反応はいわゆる縮合反応であり、本反応は公知の方法、例えば、塩基及び添加剤の存在下又は非存在下、縮合剤を用いて行うことができる。
本反応において用いられる化合物[8−d]の量は、化合物[8−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
縮合剤としては、例えば、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HBTU)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(CDI)、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(PyBOP)、無水プロピルホスホン酸(T3P)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(DMT−MM)等が挙げられる。用いられる縮合剤の量は、化合物[8−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる添加剤としては、例えば、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(HOBt)、N−ヒドロキシスクシンイミド等が挙げられる。用いられる添加剤の量は、化合物[8−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン等の第3級脂肪族アミン、ピリジン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[8−c]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、トルエン、テトラヒドロフラン、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0806】
[工程8−4]
本工程は、化合物[8−e]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[8−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0807】
[工程8−5]
本工程は化合物[8−f]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[8−g]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0808】
なお、上記工程8−4と8−5は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0809】
このようにして得られる化合物[8−g]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0810】
なお、上記製造法8で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[8−a]、及び[8−d]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0811】
本発明の化合物[I−1]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−3]で表される構造であって、R
53が式HOC(=O)−L
1−である化合物[9−e]は、例えば、下記製造法9、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【0812】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
製造法9:
【0813】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1、環B、W
3は前記の定義と同じであり、
L
1は単結合、式−CH
2−、又は式−CH
2O−(なお、これらの式中、メタンジイルは式群[VII]で表される構造のいずれかで置き換えられてもよい)を示す。]
【0814】
[工程9−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[9−a]を反応させることにより、化合物[9−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0815】
以下、化合物[9−e]を製造するにあたり、いくつかの合成経路が存在する。その工程9−2〜9−6について順次記載する。
【0816】
化合物[9−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、又は(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるときは、工程9−2及び9−3に記載した方法により、化合物[9−c]を経由して化合物[9−e]を製造することができる。
【0817】
[工程9−2]
本工程は化合物[9−b]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[9−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0818】
[工程9−3]
本工程は、化合物[9−c]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[9−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0819】
化合物[9−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるとき、又は(iii)tert−ブチルであるときは、工程9−4及び9−5に記載した方法により、化合物[9−d]を経由して化合物[9−e]を製造することができる。
【0820】
[工程9−4]
本工程は、化合物[9−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[9−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0821】
[工程9−5]
本工程は化合物[9−d]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[9−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0822】
化合物[9−b]のPro
3が4−メトキシベンジル又はtert−ブチルであるとき、工程9−6に記載した方法により化合物[9−e]を製造することができる。
【0823】
[工程9−6]
本工程は化合物[9−b]の保護基Pro
2及びPro
3を酸性条件下脱保護し、化合物[9−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5(iii)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0824】
このようにして得られる化合物[9−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0825】
なお、上記製造法9で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び[9−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0826】
また、化合物[9−b]は、例えば、下記製造法10、又はこれに準ずる方法によっても製造することができる。
製造法10:
【0827】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、Pro
2、Pro
3、W
3、環B、L
1、LG
1、及びGは前記の定義と同じである。]
【0828】
[工程10−1]
本工程は、化合物[1−a]と化合物[9−a]を反応させることにより、化合物[10−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0829】
[工程10−2]
本工程は、化合物[10−a]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[9−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0830】
このようにして得られる化合物[9−b]は、製造法9の工程9−2〜9−6に記載した方法又はこれらに準ずる方法により、化合物[9−e]に導くことができる。
【0831】
なお、上記製造法10で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[9−a]、[1−c]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0832】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[11−g]は、例えば、下記製造法11、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法11:
【0833】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1は前記の定義と同じであり、
W
31はC
2−6アルカンジイルを示し、
Arはアリール又はヘテロアリールを示し、
X
Bは臭素原子又はヨウ素原子を示す。]
【0834】
[工程11−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[11−a]を反応させることにより、化合物[11−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0835】
[工程11−2]
本工程は、化合物[11−b]と化合物[11−c]を反応させることにより、化合物[11−d]を製造する方法である。
本反応は、いわゆる薗頭反応(“Handbook of Organopalladium Chemistry for Organic Synthesis”, Chapter III.2.8., pp493−535)であり、パラジウム触媒、銅(I)塩、及び塩基存在下、文献記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応に用いる化合物[11−c]の量は、化合物[11−b]1当量に対して通常1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応に用いるパラジウム触媒としては、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド等が挙げられる。用いられるパラジウム触媒の量は、化合物[11−b]1当量に対して、通常0.001〜0.5当量であり、好ましくは0.005〜0.3当量である。
本反応に用いる銅(I)塩としてはヨウ化銅(I)等が挙げられる。用いられる銅塩(I)の量は、化合物[11−b]1当量に対して通常0.01〜1当量であり、好ましくは0.02〜0.3当量である。
本反応に用いる塩基としてはトリエチルアミン又はN,N−ジイソプロピルエチルアミン等のアミンが挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[11−b]1当量に対して通常2当量〜溶媒量であり、好ましくは2〜5当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
【0836】
[工程11−3]
本工程は、化合物[11−d]のアルキンを接触水素化することにより、化合物[11−e]を製造する方法である。
本反応は、金属触媒及び水素源の存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応に用いられる金属触媒としては、例えば、パラジウム炭素、水酸化パラジウム炭素、パラジウム(エチレンジアミン錯体)炭素、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリド等が挙げられる。用いられる金属触媒の量は化合物[11−d]1当量に対して0.001〜1当量であり、好ましくは0.01〜0.5当量である。
本反応に用いられる水素圧は、常圧〜10気圧であり、好ましくは常圧〜4気圧である。
本反応に用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、クロロホルム、酢酸エチル等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0837】
[工程11−4]
本工程は、化合物[11−e]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[11−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0838】
[工程11−5]
本工程は化合物[11−f]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[11−g]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0839】
なお、上記工程11−4と11−5は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0840】
このようにして得られる化合物[11−g]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0841】
なお、上記製造法11で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[11−a]、及び[11−c]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0842】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[12−f]は、例えば、下記製造法12、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法12:
【0843】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1は前記の定義と同じであり、
R
7、R
8はそれぞれ独立して水素原子又はメチルを示し、
またR
7及びR
8は隣接する炭素原子と共にC
3−6シクロアルカン、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、1〜2個のオキソで置換されてもよい。)、又は窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の窒素原子は、1個のC
1−4アルキルカルボニルで置換されてもよい。)を形成してもよく、
W
32はC
4−8アルカンジイルを示す。]
【0844】
[工程12−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[12−a]を反応させることにより、化合物[12−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0845】
[工程12−2]
本工程は、化合物[12−b]と化合物[12−c]を反応させることにより、化合物[12−d]を製造する方法である。
本反応はいわゆるHuisgen環化反応(Angew. Chem., Int. Ed. Engl.1963,2,565.)であり、添加剤の存在下又は非存在下、銅触媒を用い、文献記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応に用いる化合物[12−c]の量は、化合物[12−b]に対して通常1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応に用いる銅触媒としては、例えば硫酸銅、ヨウ化銅、酢酸銅、トリフルオロメタンスルホン酸銅−ベンゼン錯体等が挙げられる。用いられる銅触媒の量は、化合物[12−b]1当量に対して通常0.01〜0.5当量であり、好ましくは0.05〜0.2当量である。
本反応に用いる添加剤としてはアスコルビン酸ナトリウム等が挙げられる。用いられる添加剤の量は、化合物[12−b]1当量に対して通常0.02〜1当量であり、好ましくは0.1〜0.4当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、エタノール、メタノール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0846】
[工程12−3]
本工程は、化合物[12−d]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[12−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0847】
[工程12−4]
本工程は化合物[12−e]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[12−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0848】
なお、上記工程12−3と12−4は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0849】
このようにして得られる化合物[12−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0850】
なお、上記製造法12で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[12−a]、及び[12−c]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0851】
本発明の化合物[I−1]である化合物[13−f]は、例えば、下記製造法13、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法13:
【0852】
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1、LG
2、W
3、L
1は前記の定義と同じであり、
環B
1は窒素原子を含むヘテロシクリルを示す。]
【0853】
[工程13−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[13−a]を反応させることにより、化合物[13−b]を製造する方法である。
本反応は製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0854】
[工程13−2]
本工程は、化合物[13−b]と化合物[13−c]を反応させることにより、化合物[13−d]を製造する方法である。
【0855】
化合物[13−b]のLG
2が脱離基である場合、本反応は、塩基の存在下で行うことができる。
本反応において用いられる化合物[13−c]の量は、化合物[13−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[4,3,0]ウンデカ−7−エン等のアミン、水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、tert−ブトキシカリウム等のアルコキシアルカリ金属等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[13−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、化合物[13−b]のLG
2がヒドロキシである場合、本反応は、ヒドロキシを脱離基に変換した後に行うこともできる。
ヒドロキシの脱離基への変換には、慣用の方法を用いて行うことができる。例えば、反応を阻害しない溶媒中で(a)ハロゲン化試薬、又は(b)塩基の存在下、スルホン酸エステル化試薬を反応させて、LG
2が脱離基である化合物[13−b]を製造することができる。
本反応に用いられる(a)ハロゲン化試薬としては、例えば、塩化チオニル、塩化ホスホリル、N−クロロスクシンイミド、臭素、N−ブロモスクシンイミド等が挙げられる。用いられるハロゲン化試薬の量は、本ヒドロキシを有する化合物1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また、本反応に用いられる(b)スルホン酸エステル化試薬としては、例えば、メタンスルホン酸クロリド、トリフルオロメタンスルホン酸クロリド、p−トルエンスルホン酸クロリド等が挙げられる。用いられるスルホン酸エステル化試薬の量は、本ヒドロキシを有する化合物1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる塩基としては、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、使用するスルホン酸エステル化試薬1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0856】
[工程13−3]
本工程は、化合物[13−d]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[13−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0857】
[工程13−4]
本工程は化合物[13−e]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[13−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0858】
なお、上記工程13−3と13−4は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0859】
このようにして得られる化合物[13−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0860】
なお、上記製造法13で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[13−a]、[13−c]は、前述の製造法1若しくはこれらに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0861】
本発明の化合物[I−1]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−4]で表される構造であって、R
54が式HOC(=O)−R
54’−である化合物[14−e]は、例えば、下記製造法14、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【0862】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
製造法14:
【0863】
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1、環C、W
4、R
61、R
62は前記の定義と同じであり、
下記式[IV−4’]で表される基は、R
54から選ばれる以下の基を示し;
【0864】
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【0865】
ここで、
(a)環CがC
3−6シクロアルキルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、
・カルボキシ、又は
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキル
であり;
【0866】
(b)環Cが窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニル、
・カルボキシで置換されているフェニルメチルカルボニル、
・カルボキシで置換されているフェニルスルホニル、
・カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル、
・カルボキシで置換されている下記式[X−1]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[X−2]で表される構造、又は
・カルボキシで置換されている下記式[X−3]で表される構造
【0867】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニル、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル、及びカルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく;
【0868】
(c)環Cがフェニルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、
・カルボキシ、
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているハロC
1−4アルキル、
・カルボキシで置換されているC
2−4アルケニル、
・カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキル、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、
・カルボキシで置換されているフェニル、
・カルボキシで置換されているピリジル、
・カルボキシで置換されているピラゾリル、
・カルボキシメチルで置換されているピラゾリル(該カルボキシメチルで置換されているピラゾリルのカルボキシのα位のメチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているピリミジニル、
・カルボキシで置換されているピラジニル、
・カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニル(該カルボキシメチルで置換されている2−オキソジヒドロピリジニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、フェニル及びベンジルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよく、
また、ここで、該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているフェニルC
1−4アルキルアミノカルボニル
・カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキルアミノカルボニル、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・カルボキシメチルで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシメチルで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルのカルボキシのα位のメチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−1]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−4]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−5]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−6]で表される構造、
【0869】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニル(該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノスルホニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニル(該カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノスルホニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルスルホニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ(該カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、又は
・ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキル(該ヒドロキシで置換されているC
3−6シクロアルキルのC
3−6シクロアルキルは、1個のカルボキシで置換されている。)
であり;
【0870】
(d)環Cがピリジルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、
(i)カルボキシ、
(iii)カルボキシで置換されているC
1−4アルキル、
(iv)カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ、
(v)カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル、又は
(vi)カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)
であり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキル、カルボキシで置換されているC
1−4アルコキシ、及びカルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく;
【0871】
(e)環Cがピラゾリルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシであり;
【0872】
(f)環Cがトリアゾリルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく;
【0873】
(g)環Cがテトラヒドロナフチルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシであり;
【0874】
(h)環Cがクロマニルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシであり;
【0875】
(j)環Cがインダゾリルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく;
【0876】
(k)環Cがテトラヒドロイソキノリルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく;
【0877】
(m)環Cが2−オキソテトラヒドロイソキノリルであるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシで置換されているC
1−4アルキルであり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく;
【0878】
(n)環Cが前記式[IX−1]で表される基であるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、
・カルボキシ、又は
・C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル
(該C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキルのC
1−4アルキルスルホニルアミノのC
1−4アルキルは、1個のカルボキシで置換されている。)、
であり、
ここで、上記式[IV−4’]で表される基が(ii)C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキルであって、該C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキルのC
1−4アルキルスルホニルアミノのC
1−4アルキルが、1個のカルボキシで置換されているとき、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルスルホニルアミノのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく、;
【0879】
(p)環Cが前記式[IX−2]で表される基であるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシであり;
【0880】
(q)環Cが前記式[IX−3]で表される基であるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、
・カルボキシ、又は
・カルボキシで置換されているC
1−4アルキル
であり、
ここで、該カルボキシで置換されているC
1−4アルキルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよく;
【0881】
(r)環Cが前記式[IX−4]で表される基であるとき、
上記式[IV−4’]で表される基は、カルボキシであり;
を示す。]
【0882】
[工程14−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[14−a]を反応させることにより、化合物[14−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0883】
以下、化合物[14−e]を製造するにあたり、いくつかの合成経路が存在する。その工程14−2〜14−6について順次記載する。
化合物[14−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、又は(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等の保護基であるときは、工程14−2及び14−3に記載した方法により、化合物[14−c]を経由して化合物[14−e]を製造することができる。
【0884】
[工程14−2]
本工程は化合物[14−b]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[14−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0885】
[工程14−3]
本工程は、化合物[14−c]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[14−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0886】
化合物[14−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等の保護基であるとき、又は(iii)tert−ブチルであるとき、工程14−4及び14−5により、化合物[14−d]を経由して化合物[14−e]を製造することができる。
【0887】
[工程14−4]
本工程は、化合物[14−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[14−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0888】
[工程14−5]
本工程は化合物[14−d]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[14−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0889】
化合物[14−b]のPro
3が4−メトキシベンジル又はtert−ブチルであるとき、工程14−6により化合物[14−e]を製造することができる。
【0890】
[工程14−6]
本工程は化合物[14−b]の保護基Pro
2及びPro
3を酸性条件下脱保護し、化合物[14−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5(iii)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0891】
このようにして得られる化合物[14−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0892】
なお、上記製造法14で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び[14−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0893】
また、化合物[14−b]は、例えば、下記製造法15、又はこれに準ずる方法によっても製造することができる。
製造法15:
【0894】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
54’、R
61、R
62、X
A、Pro
2 、Pro
3、W
4、環C、LG
1、及びGは前記の定義と同じである。]
【0895】
[工程15−1]
本工程は、化合物[1−a]と化合物[14−a]を反応させることにより、化合物[15−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0896】
[工程15−2]
本工程は、化合物[15−a]と化合物[1−c]を反応させることにより、化合物[14−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0897】
このようにして得られる化合物[14−b]は、製造法14の工程14−2〜14−6に記載した方法又はこれらに準ずる方法により、化合物[14−e]に導くことができる。
【0898】
なお、上記製造法15で原料化合物として用いられる化合物[1−a]、[14−a]、[1−c]は、自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0899】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[16−f]は、例えば、下記製造法16、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法16:
【0900】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、LG
1、Ar、及びX
Bは前記の定義と同じである。]
【0901】
[工程16−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[16−a]を反応させることにより、化合物[16−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0902】
[工程16−2]
本工程は、化合物[16−b]と化合物[11−c]を反応させることにより、化合物[16−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法11の工程11−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0903】
[工程16−3]
本工程は、化合物[16−c]のアルキンを接触水素化することにより、化合物[16−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法11の工程11−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0904】
[工程16−4]
本工程は、化合物[16−d]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[16−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0905】
[工程16−5]
本工程は化合物[16−e]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[16−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0906】
なお、上記工程16−4と16−5は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0907】
このようにして得られる化合物[16−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0908】
なお、上記製造法16で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[11−c]、及び[16−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0909】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[17−g]は、例えば、下記製造法17、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法17:
【0910】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、W
4、LG
1 、及びPro
3は前記の定義と同じであり、
X
Cは臭素原子又はヨウ素原子を示し、
L
2は単結合又はメタンジイルを示す。]
【0911】
[工程17−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[17−a]を反応させることにより、化合物[17−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0912】
[工程17−2]
本工程は、化合物[17−b]と化合物[17−c]を反応させることにより、化合物[17−d]を製造する方法である。
本反応は、いわゆるHeck反応であり、パラジウム触媒及び塩基の存在下、文献(Angewandte Chemie International Edition in English,第33巻,2379頁、1995年)に記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応に用いられる化合物[17−c]の量は、化合物[17−b]1当量に対して通常1〜5当量であり、好ましくは1〜1.5当量である。
本反応に用いるパラジウム触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド等が挙げられる。本反応に用いるパラジウム触媒の量は、化合物[17−b]1当量に対して通常0.01〜0.2当量であり、好ましくは0.01〜0.1当量である。
本反応に用いられる塩基としては、トリエチルアミン、N−エチル−N,N−ジイソプロピルアミン、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸セシウム、カリウムt−ブトキシド、酢酸カリウム等が用いられる。本反応に用いる塩基の量は、化合物[17−b]1当量に対して通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、アセトニトリル、トルエン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
【0913】
[工程17−3]
本工程は、化合物[17−d]のアルケンを接触水素化することにより、化合物[17−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法11の工程11−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0914】
[工程17−4]
本工程は、化合物[17−e]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[17−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0915】
[工程17−5]
本工程は化合物[17−f]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[17−g]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0916】
なお、上記工程17−4と17−5は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0917】
このようにして得られる化合物[17−g]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0918】
なお、上記製造法17で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[17−a]、及び[17−c]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0919】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[18−d]は、例えば、下記製造法18、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法18:
【0920】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、W
4、X
C、Ar、及びGは前記の定義と同じである。]
【0921】
[工程18−1]
本工程は、化合物[17−b]と化合物[18−a]を反応させることにより、化合物[18−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0922】
[工程18−2]
本工程は、化合物[18−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[18−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0923】
[工程18−3]
本工程は化合物[18−c]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[18−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0924】
なお、上記工程18−2と18−3は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0925】
このようにして得られる化合物[18−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0926】
なお、上記製造法18で原料化合物として用いられる化合物[17−b]及び[18−a]は、前述の製造法17若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0927】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[19−d]は、例えば、下記製造法19、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法19:
【0928】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、W
4、及びX
Cは前記の定義と同じであり、
R
7’、R
8’はそれぞれ独立して水素原子又はメチルを示し、
またR
7’及びR
8’は隣接する炭素原子と共にC
3−6シクロアルカン、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環、又は硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環(該硫黄原子を含む4から6員の飽和のヘテロ環の硫黄原子は、1〜2個のオキソで置換されてもよい。)を形成してもよく、
Mはリチウム、亜鉛等の金属を示す。]
【0929】
[工程19−1]
本工程は、化合物[17−b]と化合物[19−a]を反応させることにより、化合物[19−b]を製造する方法である。
本反応は(i)シリルエノールエーテルに金属フッ化物を作用させて、又は(ii)エステルに金属アミドを作用させて生じる化合物[19−a]を、パラジウム触媒存在下で化合物[17−b]と反応させることで行うことができる。
【0930】
(i)シリルエノールエーテルに金属フッ化物を作用させて化合物[19−a]を生じさせるとき、本反応において用いられるシリルエノールエーテルの量は、化合物[17−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応において用いられる金属フッ化物としては、例えば、フッ化セシウム、フッ化亜鉛等が挙げられる。用いられる金属フッ化物の量は、化合物[17−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
【0931】
(ii)エステルに金属アミドを作用させて化合物[19−a]を生じさせるとき、本反応において用いられるエステルの量は、化合物[17−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応において用いられる金属アミドとしては、例えば、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LHMDS)等が挙げられる。用いられる金属アミドの量は、化合物[17−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、例えば、トルエン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
【0932】
[工程19−2]
本工程は、化合物[19−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[19−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0933】
[工程19−3]
本工程は化合物[19−c]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[19−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0934】
なお、上記工程19−2と19−3は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0935】
このようにして得られる化合物[19−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0936】
なお、上記製造法19で原料化合物として用いられる化合物[17−b]、化合物[19−a]の発生に用いられるシリルエノールエーテル及びエステルは、前述の製造法17若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0937】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[20−f]は、例えば、下記製造法20、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法20:
【0938】
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、W
4、X
C、及びMは前記の定義と同じであり、
環Dは窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルを示し、
R
9はC
1-4アルキルカルボニル、C
1-4アルコキシカルボニル、モノC
1-4アルキルアミノカルボニル、又はジ(C
1-4アルキル)アミノカルボニルを示し、
Pro
4はアミノの保護基、例えば、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル等を示す。 ]
【0939】
[工程20−1]
本工程は、化合物[17−b]と化合物[20−a]を反応させることにより、化合物[20−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法19の工程19−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0940】
[工程20−2]
本工程は、化合物[20−b]の窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル中の窒素原子の保護基Pro
4を脱保護することにより、化合物[20−c]を製造する方法である。
【0941】
(i)保護基Pro
4がtert−ブトキシカルボニルである場合、本反応は、酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられる試薬としては、例えば、塩酸等の鉱酸やトリフルオロ酢酸等の有機酸が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[20−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
また本反応は、ルイス酸存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うこともできる。
本反応において用いられる試薬としては、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル、トリフルオロメタンスルホン酸tert−ブチルジメチルシリル等が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[20−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応の添加剤として2,6−ルチジン等を用いることができる。その使用量は、化合物[20−b]1当量に対して、1〜10当量であり、好ましくは2〜5当量である。
本反応において用いられる溶媒としてはジクロロメタン、クロロホルム、トルエン等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常−80℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
【0942】
(ii)保護基Pro
4がベンジルオキシカルボニルである場合、本工程は、金属及び水素源の存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられる金属としてはパラジウム等が挙げられる。用いられる金属の量は化合物[20−b]1当量に対して0.1〜1当量であり、好ましくは0.1〜0.5当量である。
本反応に用いられる水素圧は、常圧〜10気圧であり、好ましくは常圧〜4気圧である。
本反応において用いられる溶媒としてはメタノール、エタノール、水、テトラヒドロフラン、クロロホルム、酢酸エチル等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0943】
[工程20−3]
本工程は、化合物[20−c]と、R
9に対応するカルボン酸、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性エステル、イソシアネート、又はアミンを反応させることにより、化合物[20−d]を製造する方法である。
(i)本反応において用いられる試薬がカルボン酸である場合、本反応は製造法8の工程8−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
(ii)本工程で用いられる試薬が酸塩化物、酸無水物、又はスクシンイミドエステル等の活性エステルである場合、本反応は公知の方法、例えば、塩基の存在下で行うことができる。
本反応において用いられる酸クロリドの量は、化合物[20−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[20−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
【0944】
(iii)本工程で用いられる試薬がイソシアネートである場合、本反応は塩基存在下又は非存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられるイソシアネートの量は、化合物[20−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[20−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
【0945】
(iv)本工程で用いられる試薬がアミンを反応させる場合、本反応は、塩基存在下、4−ニトロフェニルクロロホルメート、ジシクロヘキシルカルボジイミド(CDI)、トリホスゲン等を作用させ、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられるアミンの量は、化合物[20−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[20−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる4−ニトロフェニルクロロホルメート又はジシクロヘキシルカルボジイミド(CDI)の量は、化合物[20−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0946】
[工程20−4]
本工程は、化合物[20−d]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[20−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0947】
[工程20−5]
本工程は化合物[20−e]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[20−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0948】
なお、上記工程20−4と20−5は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0949】
このようにして得られる化合物[20−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0950】
なお、上記製造法20で原料化合物として用いられる化合物[17−b]、化合物[20−a]の発生に用いられるシリルエノールエーテル及びエステルは、前述の製造法17若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0951】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[21−d]は、例えば、下記製造法21、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法21:
【0952】
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、Pro
3、W
4、及びX
Cは前記の定義と同じであり、
環Eは窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル又は窒素原子を含むヘテロアリールを示す。]
【0953】
[工程21−1]
本工程は化合物[17−b]と化合物[21−a]を反応させ、化合物[21−b]を製造する方法である。
本反応はいわゆるUllmann型のカップリング反応であり、銅塩、配位子、及び塩基の存在下、反応を阻害しない溶媒中で行うことができる。
本反応において用いられる銅塩としては、例えば、ヨウ化銅(I)、臭化銅(I)、塩化銅(I)、酸化銅(I)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)−ベンゼン錯体等が挙げられる。用いられる銅塩の量は、化合物[17−b]1当量に対して、0.1〜2当量であり、好ましくは0.1〜0.5当量である。
本反応において用いられる配位子としては、例えば、2−イソブチリルシクロヘキサノン、L−プロリン、トランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン等が挙げられる。用いられる配位子の量は、化合物[17−b]1当量に対して、0.1〜2当量であり、好ましくは0.1〜0.5当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、炭酸カリウム、リン酸カリウム、炭酸セシウム、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[17−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜2当量である。
本反応において用いられる溶媒としてはジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、トルエン等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【0954】
[工程21−2]
本工程は、化合物[21−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[21−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0955】
[工程21−3]
本工程は化合物[21−c]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[21−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0956】
なお、上記工程21−2と21−3は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0957】
このようにして得られる化合物[21−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0958】
なお、上記製造法21で原料化合物として用いられる化合物[17−b]及び化合物[21−a]は、前述の製造法17若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0959】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[22−e]は、例えば、下記製造法22、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法22:
【0960】
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
7、R
8、Pro
2、Pro
3、及びLG
1は前記の定義と同じであり、
W
41はC
1−3アルカンジイルを示す。]
【0961】
[工程22−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[22−a]を反応させ、化合物[22−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法、又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0962】
[工程22−2]
本工程は、化合物[22−b]と化合物[12−c]を反応させ、化合物[22−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法12の工程12−2に記載した方法、又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0963】
[工程22−3]
本工程は、化合物[22−c]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[22−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0964】
[工程22−4]
本工程は化合物[22−d]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[22−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0965】
なお、上記工程22−3と22−4は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0966】
このようにして得られる化合物[22−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0967】
なお、上記製造法22で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、化合物[22−a]、及び化合物[12−c]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0968】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[23−e]は、例えば、下記製造法23、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法23:
【0969】
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、W
4、LG
1、Pro
2 、及びPro
3は前記の定義と同じである。]
【0970】
[工程23−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[23−a]を反応させ、化合物[23−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法、又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0971】
[工程23−2]
本工程は、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムと塩基とを反応させた後、化合物[23−b]を反応させることにより、化合物[23−c]を製造する方法である。
ヨウ化トリメチルスルホキソニウムと塩基との反応は、公知の方法、例えば、WO2002/002522などに記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応において用いられるヨウ化トリメチルスルホキソニウムの量は、化合物[23−b]1当量に対して、通常1〜10当量であり、好ましくは1〜5当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[23−b]1当量に対して、通常1〜10当量であり、好ましくは1〜5当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、Ν,N−ジメチルホルムアミド、Ν,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ジクロロメタン等が挙げられ、これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常0℃〜還流温度で、0.5〜72時間で行うことができる。
【0972】
[工程23−3]
本工程は、化合物[23−c]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[23−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0973】
[工程23−4]
本工程は化合物[23−d]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[23−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0974】
なお、上記工程23−3と23−4は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0975】
このようにして得られる化合物[23−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0976】
なお、上記製造法23で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び化合物[23−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0977】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[24−e]は、例えば、下記製造法24、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法24:
【0978】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2 、W
4、及びLG
1は前記の定義と同じであり、
R
10は水素原子又はフッ素原子を示し、
R
11はC
1-4アルキル、ハロC
1-4アルキル、又はアリールを示し、
R
12は水素原子、C
1-4アルキル、ハロC
1-4アルキル、又はアリールを示す。]
【0979】
[工程24−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[24−a]を反応させることにより、化合物[24−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0980】
[工程24−2]
本工程は、化合物[24−b]をアルキルリチウム化合物と反応させた後に生成する反応中間体と、化合物[24−c]で表されるカルボニル化合物とを反応させることにより、化合物[24−d]を製造する方法である。
化合物[24−b]との反応において用いられるアルキルリチウム化合物としては、例えば、n−ブチルリチウムが挙げられる。用いられるアルキルリチウム化合物の量は、化合物[24−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、トルエン、キシレン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常−80℃〜−50℃で、0.1〜1時間で行うことができる。
生成する反応中間体との反応において用いられる化合物[24−c]の量は、化合物[24−b]1当量に対して、1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応は、通常−80℃〜室温で、0.1〜24時間で行うことができる。
【0981】
[工程24−3]
本工程は、化合物[24−d]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[24−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0982】
このようにして得られる化合物[24−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0983】
なお、上記製造法24で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[24−a]、[24−c]は、前述の製造法1若しくはこれらに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0984】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[25−f]は、例えば、下記製造法25、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法25:
【0985】
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
9、R
10、Pro
2、Pro
4、及びW
4は前記の定義と同じであり、
環D’は窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは窒素原子に隣接しない炭素原子において1個のオキソで置換されている。)を示し、
Pro
5はヒドロキシの保護基、例えば、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル、tert−ブチルジメチルシリル等のシリル系保護基等を示す。]
【0986】
[工程25−1]
本工程は、化合物[24−b]をアルキルリチウム化合物と反応させた後に生成する反応中間体と、化合物[25−a]で表されるカルボニル化合物とを反応させることにより、化合物[25−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法24の工程24−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0987】
[工程25−2]
本工程は、化合物[25−b]のヒドロキシを保護基Pro
5で保護することにより、化合物[25−c]を製造する方法である。
本反応に用いられる試薬としては、トリメチルシリルクロリド、トリメチルシリルトリフラート等が挙げられる。用いられる試薬の量は、化合物[25−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる塩基としては、イミダゾール、トリエチルアミン、ピリジン、又は2,6−ルチジン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[25−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応に用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、1,4−ジオキサン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
【0988】
[工程25−3]
本工程は、化合物[25−c]の窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル中の窒素原子の保護基Pro
4を脱保護することにより、化合物[25−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法20の工程20−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0989】
[工程25−4]
本工程は、化合物[25−d]と、R
9に対応するカルボン酸、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性エステル、イソシアネート、又はアミンを反応させることにより、化合物[25−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法20の工程20−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0990】
[工程25−5]
本工程は、化合物[25−e]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[25−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0991】
このようにして得られる化合物[25−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【0992】
なお、上記製造法25で原料化合物として用いられる化合物[24−b]及び[25−a]は、前述の製造法24若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【0993】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[26−d]は、例えば、下記製造法26、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法26:
【0994】
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
10、Pro
2 、Pro
3 、及びW
4は前記の定義と同じである。]
【0995】
[工程26−1]
本工程は、化合物[24−b]をアルキルリチウム化合物と反応させた後に生成する反応中間体と、化合物[26−a]で表されるカルボニル化合物とを反応させることにより、化合物[26−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法24の工程24−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0996】
[工程26−2]
本工程は、化合物[26−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[26−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【0997】
[工程26−3]
本工程は化合物[26−c]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[26−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【0998】
なお、上記工程26−2と26−3は順番を入れ替えて実施してもよい。
【0999】
このようにして得られる化合物[26−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1000】
なお、上記製造法26で原料化合物として用いられる化合物[24−b]及び化合物[26−a]は、前述の製造法24若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1001】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[27−c]は、例えば、下記製造法27、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法27:
【1002】
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2 、W
4 、及びX
Cは前記の定義と同じである。]
【1003】
[工程27−1]
本工程は、化合物[17−b]をパラジウム触媒存在下、二亜硫酸カリウム及びギ酸ナトリウムと反応させることにより生成するスルフィン酸ナトリウム中間体に対して、エポキシドである化合物[27−a]を反応させることにより化合物[27−b]を製造する方法である。
【1004】
(i)本反応において、スルフィン酸ナトリウム中間体の調製は、公知の方法、例えば、Organic Letters,2013,15,6226等に記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応において用いられるパラジウム触媒としては、酢酸パラジウム(II)等が挙げられ、化合物[17−b]1当量に対して、0.01〜0.1当量であり、好ましくは0.03〜0.07当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常50〜100℃で、1〜24時間で行うことができ、又マイクロ波照射下でも行うことができる。
【1005】
(ii)生成したスルフィン酸ナトリウム中間体とエポキシド[27−a]との反応は、公知の方法、例えば、The Journal of Organic Chemistry,1985,50,1327、Tetrahedron Letters,2009,50,5009などに記載の方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
本反応において用いられるエポキシドの量は、化合物[17−b]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、水、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常室温〜100℃で、1〜24時間で行うことができる。
【1006】
[工程27−2]
本工程は、化合物[27−b]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[27−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1007】
このようにして得られる化合物[27−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1008】
なお、上記製造法27で原料化合物として用いられる化合物[17−b]、[27−a]は、前述の製造法17若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1009】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[28−d]は、例えば、下記製造法27、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法28:
【1010】
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2、W
4 、及びX
Cは前記の定義と同じであり、
nは0〜2の整数を示し、
R
13、R
14はそれぞれ独立して水素原子又はメチルを示す。]
【1011】
[工程28−1]
本工程は、化合物[17−b]をパラジウム触媒存在下、二亜硫酸カリウム及びギ酸ナトリウムと反応させることにより生成するスルフィン酸ナトリウム中間体に対して、臭化アルキルである化合物[28−a]を反応させることにより化合物[28−b]を製造する方法である。
【1012】
(i)本反応において、スルフィン酸ナトリウム中間体の調製は、製造法27の工程27−1(i)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1013】
(ii)生成したスルフィン酸ナトリウム中間体と臭化アルキル[28−a]との反応は、反応を阻害しない溶媒中、これらを混合することで行うことができる。
本反応において用いられる溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常室温〜100℃で、1〜24時間で行うことができる。
【1014】
[工程28−2]
本工程は、化合物[28−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[28−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2若しくは製造法5の工程5−4に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【1015】
[工程28−3]
本工程は化合物[28−c]の2−スルホニルシクロアルカノンを開環し、化合物[28−d]を製造する方法である。
本反応は、いわゆるレトロアルドール反応に類するものであり、塩基存在下、加熱条件にて行うことができる。
本反応に用いる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。用いる塩基の量は、化合物[28−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、水、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常50℃〜還流温度で、1〜24時間で行うことができる。
【1016】
このようにして得られる化合物[28−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1017】
なお、上記製造法28で原料化合物として用いられる化合物[17−b]及び化合物[28−a]は、前述の製造法17若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1018】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[29−f]及び[29−j]は、例えば、下記製造法29、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法29:
【1019】
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
2 、Pro
3’、LG
1、W
4、及び環Dは前記の定義と同じであり、
【1020】
下記式[IV−4”−1]で表される基は、
【1021】
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
R
54から選ばれる以下の基
【1022】
・カルバモイル、
・モノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、
・モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該モノC
1−4アルキルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、ヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、 窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、
・ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
2−4アルケニル、
・ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
3−6シクロアルキル、
・C
1−4アルキルスルホニルアミノカルボニル、
・C
1−4アルキルスルホニルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
・C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノカルボニル、
・C
1−4アルキルスルホニル(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル、
・ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該ジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキルのジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニルのひとつのC
1−4アルキルは、1個のヒドロキシで置換されてもよい。)、又は
・酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルアミノカルボニルで置換されているC
1−4アルキル
を示し;
【1023】
下記式[IV−4”−2]で表される基は、
【1024】
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
R
54から選ばれる以下の基
【1025】
・窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキル(該窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、ヒドロキシ、フッ素原子からなる群から選ばれる1〜2個の基で置換されてもよい。)、
・酸素原子及び窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルで置換されているC
1−4アルキル
を示し;
R
5Aは、
・単結合、
・C
1−4アルキル、
・ハロC
1−4アルキル、
・C
2−4アルケニル、又は
・C
3−6シクロアルキル(該C
3−6シクロアルキルは1個のヒドロキシで置換されていてもよい)
を示し、
環C
1は、フェニル(該フェニルは1個のフッ素原子で置換されていてもよい)又はピリジルを示し、
R
15は、水素原子、C
1−4アルキル(該C
1−4アルキルはヒドロキシ、C
1−4アルコキシ、酸素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル、ジ(C
1−4アルキル)アミノ、 窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルからなる群から選ばれる1個の基で置換されてもよい。)、C
1−4アルキルスルホニル、又はオキセタニルを示し、
R
16は、水素原子又はC
1−4アルキルを示し、
R
17は、水素原子、フッ素原子、又はヒドロキシ
を示す。]
【1026】
[工程29−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[29−a]を反応させることにより、化合物[29−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1027】
[工程29−2]
本工程は化合物[29−b]のPro
3’を塩基性条件下除去し、化合物[29−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1028】
[工程29−3]
本工程は、化合物[29−c]と化合物[29−d]を反応させることにより、化合物[29−e]を製造する方法である。
本反応は製造法8の工程8−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1029】
[工程29−4]
本工程は、化合物[29−e]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[29−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1030】
[工程29−5]
本工程は、化合物[29−c]と化合物[29−g]を反応させることにより、化合物[29−h]を製造する方法である。
本反応は製造法8の工程8−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1031】
[工程29−6]
本工程は、化合物[29−h]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[29−j]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1032】
このようにして得られる化合物[29−f]及び[29−j]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1033】
なお、上記製造法29で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[29−a]、[29−d]、及び[29−g]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1034】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[30−g]及び[30−m]は、例えば、下記製造法30、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法30:
【1035】
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、W
4、Pro
2 、Pro
3、Pro
3’、LG
1、及びL
2 は前記の定義と同じであり、
下記式[IV−4”−3]で表される基は、
【1036】
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
R
54から選ばれる以下の基
【1037】
・カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニル(該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのC
1−4アルキルは、1個のフェニルで置換されてもよく、また該カルボキシで置換されているモノC
1−4アルキルアミノカルボニルのカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、
・カルボキシで置換されているジ(C
1−4アルキル)アミノカルボニル、
・カルボキシで置換されているフェニルメチルアミノカルボニル、
・カルボキシで置換されているC
3−6シクロアルキルアミノカルボニル、又は
・カルボキシで置換されている下記式式[VIII−7]で表される構造
【1038】
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
下記式[IV−4”−4]で表される基は、
【1039】
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
R
54から選ばれる以下の基
【1040】
・カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル(該カルボキシで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニルの窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルは、1個のフッ素原子で置換されてもよい。)、
・カルボキシメチルで置換されている窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリルカルボニル、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−1]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−2]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−3]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−4]で表される構造、
・カルボキシで置換されている下記式[XI−5]で表される構造、
【1041】
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
を示し;
R
5Bは
C
1−4アルキル(該C
1−4アルキルは1個のフェニルで置換されていてもよく、またカルボキシのα位がメチレン部分の場合は、該メチレン部分は、前記構造群αから選ばれる構造で置き換えられてもよい。)、C
3−6シクロアルキル、フェニルメチル、下記式[VIII−7]で表される構造
【1042】
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
を示し;
環C
2は、フェニル又はピリジルを示し、
R
18は、水素原子又はC
1−4アルキルを示し、
環Fは、
窒素原子を含む4〜6員のヘテロシクリル(該窒素原子を含む4〜6員のヘテロシクリルは1個のフッ素原子で置換されていてもよい)、
前記式[XI−1]で表される構造、
前記[XI−2]で表される構造、
前記[XI−3]で表される構造、
前記[XI−4]で表される構造、又は
前記[XI−5]で表される構造
を示す。]
【1043】
[工程30−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[30−a]を反応させることにより、化合物[30−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1044】
[工程30−2]
本工程は化合物[30−b]のPro
3’を塩基性条件下除去し、化合物[30−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1045】
[工程30−3]
本工程は、化合物[30−c]と化合物[30−d]を反応させることにより、化合物[30−e]を製造する方法である。
本反応は製造法8の工程8−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1046】
[工程30−4]
本工程は、化合物[30−e]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[30−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2又は製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【1047】
[工程30−5]
本工程は化合物[30−f]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[30−g]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1048】
[工程30−6]
本工程は、化合物[30−c]と化合物[30−h]を反応させることにより、化合物[30−j]を製造する方法である。
本反応は製造法8の工程8−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1049】
[工程30−7]
本工程は、化合物[30−j]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[30−k]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2又は製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【1050】
[工程30−8]
本工程は化合物[30−k]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[30−m]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1051】
なお、上記工程30−4と30−5及び30−7と30−8は順番を入れ替えて実施してもよい。
【1052】
このようにして得られる化合物[30−g]及び[30−m]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1053】
なお、上記製造法30で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[30−a]、[30−d]、及び[30−h]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1054】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[31−f]は、例えば、下記製造法31、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法31:
【1055】
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、W
4、Pro
2、Pro
4、及びLG
1は前記の定義と同じであり、
mは0〜2の整数を示し、
R
19はスルファモイルで置換されているC
1−4アルキル、C
1−4アルキルスルホニルアミノで置換されているC
1−4アルキル、スルファモイルで置換されているフェニル、又はオキソで置換されているジヒドロピリジン
を示す。]
【1056】
[工程31−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[31−a]を反応させることにより、化合物[31−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1057】
[工程31−2]
本工程は、化合物[31−b]の窒素原子を含む4から6員の飽和のヘテロシクリル中の窒素原子の保護基Pro
4を脱保護することにより、化合物[31−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法20の工程20−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1058】
[工程31−3]
本工程は、化合物[31−c]と化合物[31−d]を反応させることにより、化合物[31−e]を製造する方法である。
本反応は製造法8の工程8−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1059】
[工程31−4]
本工程は、化合物[31−e]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[31−f]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1060】
このようにして得られる化合物[31−f]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1061】
なお、上記製造法31で原料化合物として用いられる化合物[1−e]、[31−a]、及び[31−d]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1062】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[32−d]は、例えば、下記製造法32、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法32:
【1063】
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、W
4、Pro
2、Pro
3、及びmは前記の定義と同じであり、
R
5CはC
1−4アルカンジイル、式−(C
1−4アルカン)−NH−、式−(C
6H
4)−CH
2−、下記式[X−1’]、式[X−2’]、又は式[X−3’]で表される構造
を示す。]
【1064】
【化339】
[この文献は図面を表示できません]
【1065】
[工程32−1]
本工程は、化合物[31−c]と、化合物[32−a]又は対応するアルキルアミン(なお、該アルキルアミンのアルキルは、アルコキシカルボニルで置換されている。)を反応させることにより、化合物[32−b]を製造する方法である。
本反応は製造法20の工程20−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1066】
[工程32−2]
本工程は、化合物[32−b]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[32−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2又は製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【1067】
[工程32−3]
本工程は化合物[32−c]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[32−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1068】
なお、上記工程32−2と32−3は順番を入れ替えて実施してもよい。
【1069】
このようにして得られる化合物[32−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1070】
なお、上記製造法32で原料化合物として用いられる化合物[31−c]及び[32−a]は、前述の製造法31若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1071】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[33−e]は、例えば、下記製造法33、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法33:
【1072】
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、W
4、LG
1、Pro
2 、及びPro
3は前記の定義と同じであり、
R
20は水素原子又はメチルを示す。]
【1073】
[工程33−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[33−a]を反応させることにより、化合物[33−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1074】
[工程33−2]
本工程は、化合物[33−b]のエステルのカルボニルのα位をメチル化することにより、化合物[33−c]を製造する方法である。
本反応は、ヨウ化メチルと水素化ナトリウムを用いることにより行うことができ、上記試薬を(i)小過剰量用いた場合にはR
20が水素原子であるモノメチル体が主生成物として得られ、(ii)大過剰量用いた場合にはR
20がメチルであるジメチル体が主生成物として得られる。
【1075】
(i)モノメチル体を主生成物として得る場合、本反応において用いられるヨウ化メチルの量は、化合物[33−b]1当量に対して1〜1.5当量であり、好ましくは1〜1.1当量である。
本反応において用いられる水素化ナトリウムの量は、化合物[33−b]1当量に対して1〜2当量であり、好ましくは1〜1.2当量である。
【1076】
(ii)ジメチル体を主生成物として得る場合、本反応において用いられるヨウ化メチルの量は、化合物[33−b]1当量に対して2〜5当量であり、好ましくは2〜4当量である。
本反応において用いられる水素化ナトリウムの量は、化合物[33−b]1当量に対して2〜5当量であり、好ましくは2〜4.2当量である。
本反応において用いられる溶媒としてはテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
【1077】
[工程33−3]
本工程は、化合物[33−c]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[33−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2又は製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【1078】
[工程33−4]
本工程は化合物[33−d]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[33−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1079】
なお、上記工程33−3と33−4は順番を入れ替えて実施してもよい。
【1080】
このようにして得られる化合物[33−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1081】
なお、上記製造法33で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び[33−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1082】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[34−e]は、例えば、下記製造法34、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法34:
【1083】
【化341】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、W
4、LG
1、及びPro
2は前記の定義と同じであり、
R
61’は水素原子、フッ素原子、メチルスルホニル、又はメチルを示し、
R
62’は水素原子又はフッ素原子を示し、
R
21は水素原子又はC
1-4アルキルスルホニルを示し、
Pro
6はヒドロキシの保護基、例えば、アセチル;又はベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基を示す。]
【1084】
[工程34−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[34−a]を反応させることにより、化合物[34−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1085】
[工程34−2]
本工程は、化合物[34−b]のヒドロキシの保護基Pro
6を脱保護することにより化合物[34−c]を製造する方法である。
(i)保護基Pro
6がアセチル等の場合、本反応は製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
(ii)保護基Pro
6がベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基の場合、本反応は製造法1の工程1−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1086】
[工程34−3]
本工程は、化合物[34−c]と対応するスルホン酸クロリドを反応させることにより、化合物[34−d]を製造する方法である。
本反応において用いられるスルホン酸クロリドの量は、化合物[34−c]1当量に対して1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[34−c]1当量に対して、通常1〜5当量であり、好ましくは1〜3当量である。
本反応において用いられる溶媒としては、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は通常0℃〜室温で、1〜24時間で行うことができる。
【1087】
[工程34−4]
本工程は、化合物[34−d]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[34−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1088】
[工程34−5]
本工程は、R
21が水素原子である化合物[34−e]を、化合物[34−c]より製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
また、R
21が水素原子である化合物[34−e]を製造するとき、上記の工程34−2と34−5は順番を入れ替えて実施してもよい。
【1089】
[工程34−6]
本工程は、R
21が水素原子である化合物[34−e]を、Pro
6が4−メトキシベンジルである化合物[34−c]より製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2、若しくは製造法5の工程5−5に記載した方法、又はこれらに準ずる方法により行うことができる。
【1090】
このようにして得られる化合物[34−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1091】
なお、上記製造法34で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び[34−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1092】
本発明の化合物[I−1]のうち、化合物[35−g]は、例えば、下記製造法35、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
製造法35:
【1093】
【化342】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、W
4、LG
1、Pro
2、及びPro
4は前記の定義と同じであり、
L
3は単結合又はC
1−4アルキルを示し、
環C
3は、フェニル、C
3−6シクロアルキル、又は下記式[IX−1]で表される構造を示し、
【1094】
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
R
22はC
1−4アルキルスルホニルを示し、
R
23は水素原子又はC
1−4アルキルを示し、
LG
3は、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;メタンスルホニルオキシ等のC
1−4アルキルスルホニルオキシ;及びp−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホニルオキシからなる群から選ばれる脱離基を示す。]
【1095】
[工程35−1]
本工程は、化合物[1−e]と化合物[35−a]を反応させることにより、化合物[35−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1096】
[工程35−2]
本工程は、化合物[35−b]のアミノの保護基Pro
4を脱保護することにより、化合物[35−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法20の工程20−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1097】
[工程35−3]
本工程は、化合物[35−c]と対応するスルホン酸クロリドを反応させることにより、化合物[35−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法34の工程34−3に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1098】
[工程35−4]
本工程は、化合物[35−d]と化合物[35−e]を反応させることにより、
化合物[35−f]を製造する方法である。
本反応は製造法7の工程7−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1099】
[工程35−5]
本工程は、化合物[34−f]を酸性条件下反応させ、ピラゾリルの保護基Pro
2を脱保護することにより、化合物[35−g]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1100】
[工程35−6]
本工程は、R
23が水素原子である化合物[35−g]を、化合物[35−d]より製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1101】
このようにして得られる化合物[35−g]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1102】
なお、上記製造法35で原料化合物として用いられる化合物[1−e]及び[35−a]は、前述の製造法1若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1103】
本発明の化合物[I−2]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−2]で表される構造であって、R
52がカルボキシである化合物[36−e]は、例えば、下記製造法36又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1104】
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
製造法36:
【1105】
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、Pro
2、Pro
3、W
2、Y、L、及びGは前記の定義と同じである。]
【1106】
[工程36−1]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[36−a]を反応させることにより、化合物[36−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1107】
以下、化合物[36−e]を製造するにあたり、いくつかの合成経路が存在する。その工程36−2〜36−6について順次記載する。
化合物[36−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、又は(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるときは、工程36−2及び36−3に記載した方法により、化合物[36−c]を経由して化合物[36−e]を製造することができる。
【1108】
[工程36−2]
本工程は化合物[36−b]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[36−c]を製造する方法である。
本反応は製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1109】
[工程36−3]
本工程は、化合物[36−c]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[36−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1110】
化合物[36−b]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるとき、又は(iii)tert−ブチルであるときは、工程36−4及び36−5に記載した方法により、化合物[36−d]を経由して化合物[36−e]を製造することができる。
【1111】
[工程36−4]
本工程は、化合物[36−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[36−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1112】
[工程36−5]
本工程は化合物[36−d]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[36−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1113】
化合物[36−b]のPro
3が4−メトキシベンジル又はtert−ブチルであるとき、工程36−6に記載した方法により化合物[36−e]を製造することができる。
【1114】
[工程36−6]
本工程は化合物[36−b]の保護基Pro
2及びPro
3を酸性条件下脱保護し、化合物[36−e]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5(iii)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1115】
このようにして得られる化合物[36−e]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1116】
なお、上記製造法36で原料化合物として用いられる化合物[6−a]及び[36−a]は、前述の製造法6若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1117】
本発明の化合物[I−2]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−3]で表される構造であって、R
53が式HOC(=O)−L
1−である化合物[37−d]は、例えば、下記製造法37、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1118】
【化346】
[この文献は図面を表示できません]
製造法37:
【1119】
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、Pro
2、Pro
3、W
3、環B、L
1、及びGは前記の定義と同じである。]
【1120】
[工程37−1]
本工程は、化合物[10−a]と化合物[36−a]を反応させることにより、化合物[37−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1121】
以下、化合物[37−d]を製造するにあたり、いくつかの合成経路が存在する。その工程37−2〜37−6について順次記載する。
化合物[37−a]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、又は(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるときは、工程37−2及び37−3に記載した方法により、化合物[37−b]を経由して化合物[37−d]を製造することができる。
【1122】
[工程37−2]
本工程は化合物[37−a]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[37−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1123】
[工程37−3]
本工程は、化合物[37−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[37−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1124】
化合物[37−a]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるとき、又は(iii)tert−ブチルであるときは、工程37−4及び37−5に記載した方法により、化合物[37−c]を経由して化合物[37−d]を製造することができる。
【1125】
[工程37−4]
本工程は、化合物[37−a]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[37−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1126】
[工程37−5]
本工程は化合物[37−c]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[37−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1127】
化合物[37−a]のPro
3が4−メトキシベンジル又はtert−ブチルであるときは、工程37−6に記載した方法により化合物[37−d]を製造することができる。
【1128】
[工程37−6]
本工程は化合物[37−a]の保護基Pro
2及びPro
3を酸性条件下脱保護し、化合物[37−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5(iii)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1129】
このようにして得られる化合物[37−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1130】
なお、上記製造法37で原料化合物として用いられる化合物[10−a]及び[36−a]は、前述の製造法10若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1131】
本発明の化合物[I−2]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−4]で表される構造であって、R
54が式HOC(=O)−R
54’−ある化合物[38−d]は、例えば、下記製造法38、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1132】
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
製造法38:
【1133】
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、R
54’、R
61、R
62、Pro
2、Pro
3、W
4、環C、及びGは前記の定義と同じである。]
【1134】
[工程38−1]
本工程は、化合物[15−a]と化合物[36−a]を反応させることにより、化合物[38−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法1の工程1−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1135】
以下、化合物[38−d]を製造するにあたり、いくつかの合成経路が存在する。その工程38−2〜38−6について順次記載する。
化合物[38−a]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、又は(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるときは、工程38−2及び38−3に記載した方法により、化合物[38−b]を経由して化合物[38−d]を製造することができる。
【1136】
[工程38−2]
本工程は化合物[38−a]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[38−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1137】
[工程38−3]
本工程は、化合物[38−b]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[38−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法4の工程4−2に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1138】
化合物[38−a]のPro
3が(i)メチル、エチル、2−プロピル等の1〜2級アルキルであるとき、(ii)ベンジル、4−メトキシベンジル等のベンジル系保護基であるとき、又は(iii)tert−ブチルであるときは、工程38−4及び38−5に記載した方法により、化合物[38−c]を経由して化合物[38−d]を製造することができる。
【1139】
[工程38−4]
本工程は、化合物[38−a]のピラゾリルの保護基Pro
2を酸性条件下にて脱保護することにより、化合物[38−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−4に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1140】
[工程38−5]
本工程は化合物[38−c]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[38−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1141】
化合物[38−a]のPro
3が4−メトキシベンジル又はtert−ブチルであるとき、工程38−6により化合物[38−d]を製造することができる。
【1142】
[工程38−6]
本工程は化合物[38−a]の保護基Pro
2及びPro
3を酸性条件下脱保護し、化合物[38−d]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5(iii)に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1143】
このようにして得られる化合物[38−d]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1144】
なお、上記製造法38で原料化合物として用いられる化合物[15−a]及び[36−a]は、前述の製造法15若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1145】
本発明の化合物[I−3]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−2]で表される構造であって、R
52がカルボキシである化合物[39−c]は、例えば、下記製造法39又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1146】
【化350】
[この文献は図面を表示できません]
製造法39:
【1147】
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、Pro
3、W
2、Y、及びLは前記の定義と同じである。]
【1148】
[工程39−1]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[39−a]を反応させることにより、化合物[39−b]を製造する方法である。
本反応はいわゆるStille−Kelly反応を分子間へテロカップリングに応用したものであり、パラジウム触媒と有機ジスタナン存在下行うことができる。
本反応に用いられる触媒の種類並びに量としては、製造法1の工程1−2と同様若しくはこれに準じる。
本反応に用いられる有機ジスタナンとしては、ビス(トリメチルスタナン)及びビス(トリブチルスタナン)等が挙げられる。用いられる有機ジスタナンの量は、化合物[6−a]に対して1〜3当量であり、好ましくは1〜1.5当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、トルエン、キシレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、通常室温〜還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
【1149】
[工程39−2]
本工程は化合物[39−b]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[39−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1150】
このようにして得られる化合物[39−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1151】
なお、上記製造法39で原料化合物として用いられる化合物[6−a]及び[39−a]は、前述の製造法6若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1152】
本発明の化合物[I−3]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−3]で表される構造であって、R
53が式HOC(=O)−L
1−である化合物[40−b]は、例えば、下記製造法40、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1153】
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
製造法40:
【1154】
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、Pro
3、W
3、環B、及びL
1は前記の定義と同じである。]
【1155】
[工程40−1]
本工程は、化合物[10−a]と化合物[39−a]を反応させることにより、化合物[40−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法39の工程39−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1156】
[工程40−2]
本工程は化合物[40−a]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[40−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1157】
このようにして得られる化合物[40−b]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1158】
なお、上記製造法40で原料化合物として用いられる化合物[10−a]及び[39−a]は、前述の製造法10若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1159】
本発明の化合物[I−3]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−4]で表される構造であって、R
54が式HOC(=O)−R
54’−である化合物[41−b]は、例えば、下記製造法41、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1160】
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
製造法41:
【1161】
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、X
A、R
54’、R
61、R
62、Pro
3、W
4、及び
環Cは前記の定義と同じである。]
【1162】
[工程41−1]
本工程は、化合物[15−a]と化合物[39−a]を反応させることにより、化合物[41−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法39の工程39−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1163】
[工程41−2]
本工程は化合物[41−a]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[41−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1164】
このようにして得られる化合物[41−b]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1165】
なお、上記製造法41で原料化合物として用いられる化合物[15−a]及び[39−a]は、前述の製造法15若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1166】
本発明の化合物[I−4]又は[I−5]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−2]で表される構造であって、R
52がカルボキシである化合物[42−c]は、例えば、下記製造法42又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1167】
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
製造法42:
【1168】
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
3、W
2、Y、及びLは前記の定義と同じであり、
Q
1は酸素原子又は硫黄原子を示す。]
【1169】
[工程42−1]
本工程は、化合物[6−a]と化合物[42−a]を反応させることにより、化合物[42−b]を製造する方法である。
本反応はいわゆるHeck型の反応であり、パラジウム触媒と塩基の存在下行うことができる。
本反応に用いられるパラジウム触媒の種類並びに量としては、製造法17の工程17−2と同様若しくはこれに準じる。
本反応に用いられる塩基としては、酢酸カリウム、酢酸テトラブチルアンモニウム、ピバル酸セシウム等が挙げられる。用いられる塩基の量は、化合物[6−a]に対して1〜3当量であり、好ましくは1〜1.5当量である。
本反応に用いられる反応溶媒としては、トルエン、N,N−ジメチルアセトアミド、1,4−ジオキサン、水等の反応を阻害しない溶媒が挙げられ、これらの溶媒は適宜の割合で混合して用いてもよい。
これらの反応は、還流温度で、1〜24時間で行うことができ、またマイクロ波照射下でも行うことができる。
【1170】
[工程42−2]
本工程は化合物[42−b]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[42−c]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1171】
このようにして得られる化合物[42−c]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1172】
なお、上記製造法42で原料化合物として用いられる化合物[6−a]及び[42−a]は、前述の製造法6若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1173】
本発明の化合物[I−4]又は[I−5]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−3]で表される構造であって、R
53が式HOC(=O)−L
1−である化合物[43−b]は、例えば、下記製造法43、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1174】
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
製造法43:
【1175】
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、Pro
3、X
A、W
3、環B、L
1、及びQ
1は前記の定義と同じである。]
【1176】
[工程43−1]
本工程は、化合物[10−a]と化合物[42−a]を反応させることにより、化合物[43−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法42の工程42−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1177】
[工程43−2]
本工程は化合物[43−a]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[43−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1178】
このようにして得られる化合物[43−b]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1179】
なお、上記製造法43で原料化合物として用いられる化合物[10−a]及び[42−a]は、前述の製造法10若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1180】
本発明の化合物[I−4]又は[I−5]のうち、R
5で表される構造が下記式[IV−4]で表される構造であって、R
54が式HOC(=O)−R
54’−である化合物[44−b]は、例えば、下記製造法44、又はこれに準ずる方法により製造することができる。
【1181】
【化360】
[この文献は図面を表示できません]
製造法44:
【1182】
【化361】
[この文献は図面を表示できません]
[スキーム中、
R
1、R
2、R
3、R
4、R
54’、R
61、R
62、Pro
3、X
A、W
4、環C、及びQ
1は前記の定義と同じである。]
【1183】
[工程44−1]
本工程は、化合物[15−a]と化合物[42−a]を反応させることにより、化合物[44−a]を製造する方法である。
本反応は、製造法42の工程42−1に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1184】
[工程44−2]
本工程は化合物[44−a]の保護基Pro
3を脱保護し、化合物[44−b]を製造する方法である。
本反応は、製造法5の工程5−5に記載した方法又はこれに準ずる方法により行うことができる。
【1185】
このようにして得られる化合物[44−b]は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、再沈殿、溶媒抽出、結晶化、クロマトグラフィー等により単離精製することができる。
【1186】
なお、上記製造法44で原料化合物として用いられる化合物[15−a]及び[42−a]は、前述の製造法15若しくはこれに準ずる方法、又は自体公知の方法により製造、又は市販品の購入により入手することができる。
【1187】
本発明は、以下の参考例、実施例、及び試験例によってさらに詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
【1188】
以下の参考例及び実施例において、シリカゲルカラムクロマトグラフィーには、パックドカラム(グレース社製Reveleris(登録商標)Flash Cartridges Silica、又はバイオタージ社製Biotage(登録商標)SNAP Cartridge HP−Sphere)を使用した。NHシリカゲルカラムクロマトグラフィーには、パックドカラム(グレース社製Reveleris(登録商標)Flash Cartridges Amino、又はバイオタージ社製Biotage(登録商標)SNAP Cartridge KP−NH)を使用した。分取薄層クロマトグラフィーには、メルク社製PLCプレート20×20cmシリカゲル60F
254,2mmを用いた。溶出溶媒の比は特に断らない限り容量比を示す。フェーズセパレーターは、バイオタージ社製ISOLUTE(登録商標)Phase Separatorを使用した。
【1189】
本明細書中で用いられている略語は下記の意味を示す。
s : シングレット(singlet)
d : ダブレット(doublet)
t : トリプレット(triplet)
q : クァルテット(quartet)
quin: クインテット(quintet)
sxt: セクテット(sextet)
spt: セプテット(septet)
dd : ダブルダブレット(double doublet)
dt : ダブルトリプレット(double triplet)
td : トリプルダブレット(triple doublet)
tt : トリプルトリプレット(triple triplet)
qd : クォーターダブレット(quarter doublet)
m : マルチプレット(multiplet)
br : ブロード(broad)
J : カップリング定数(coupling constant)
Hz : ヘルツ(Hertz)
CHLOROFORM−d : 重クロロホルム
DMSO−d
6: 重ジメチルスルホキシド
MeOH−d
4 : 重メタノール
ACETONE−d
6:重アセトン
D
2O : 重水
【1190】
THP: テトラヒドロピラニル
TMS: トリメチルシリル
【1191】
Rf : 遅延係数(retardation factor)
【1192】
1H−NMR(プロトン核磁気共鳴スペクトル)は、内部標準としてテトラメチルシランを用いて下記のフーリエ変換型NMRで測定し、全δ値をppmで示した。
200MHz: Gemini2000 (Agilent Technologies)
300MHz: Inova300 (Agilent Technologies)
400MHz: AVANCE III HD400 (Bruker)
500MHz: JNM−ECA500 (JEOL)
600MHz: JNM−ECA600 (JEOL)
解析にはACD/Spectrus Processor 2015 ACD/Labs 2015 Release(File Version S30S41, Build 76327, 28 Feb 2015)(商品名)などを用いた。ヒドロキシやアミノ、アミド、ピラゾールなどのプロトンが非常に緩やかなピークについては記載していないこともある。
なお、化合物の解析において、水又は溶媒のピークと重なって同定できていないプロトンが存在する場合もある。
【1193】
MS(マススペクトル)は以下の装置にて測定した。
PlatformLC (Waters)
LCMS−2010EV (Shimadzu)
LCMS−IT−TOF (Shimadzu)
Agilent6130 (Agilent)
Agilent6150 (Agilent)
イオン化法としては、ESI(Electrospray Ionization、エレクトロスプレーイオン化)法、EI(Electron Ionization、電子イオン化法)、又は、ESI及びAPCI(Atmospheric Pressure Chemical Ionization、大気圧化学イオン化)法とのデュアルイオン化法を用いた。データは実測値(found)を記載した。通常、分子イオンピークが観測されるが、tert−ブトキシカルボニル(−Boc)を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、tert−ブトキシカルボニル或いはtert−ブチルが脱離したピークが観測されることもある。また、テトラヒドロピラニル(THP)を有する化合物の場合、フラグメントイオンとして、テトラヒドロピラニルが脱離したピークが観測されることもある。また、ヒドロキシ(−OH)を有する化合物の場合、フラグメントピークとしてH
2OやOHラジカルが脱離したピークが観測されることもある。塩の場合は、通常、フリー体の分子イオンピーク若しくはフラグメントイオンピークが観測される。
【1194】
実施例、参考例におけるLC−MSは以下の条件により測定した。
HPLC:Agilent 1290 Infinity
MS:Agilent 6130 又は 6150
[HPLC条件]
カラム:Acquity UPLC CSH C18、1.7μm、2.1x×50mm(WATERS)
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル
【1195】
(方法A)
グラジエント:0.00分(A液/B液=80/20)、1.20分(A液/B液=1/99)、1.40分(A液/B液=1/99)、1.41分(A液/B液=80/20)、1.50分(A液/B液=80/20)
(方法B)
グラジエント:0.00分(A液/B液=95/5)、0.80分(A液/B液=60/40)、1.08分(A液/B液=1/99)、1.38分(A液/B液=1/99)、1.41分(A液/B液=95/5)、1.50分(A液/B液=80/20)
(方法C)
グラジエント:0.00分(A液/B液=70/30)、0.80分(A液/B液=1/99)、1.40分(A液/B液=1/99)、1.42分(A液/B液=70/30)、1.50分(A液/B液=70/30)
【1196】
注入量:0.5μL、流速:0.8mL/min
検出法:UV210nm、254nm
蒸発光散乱検出器(ELSD)が付属する場合 Agilent 385−ELSD
MS条件
イオン化法:ESI 又は ESI/APCIマルチモード
【1197】
実施例、参考例における分取HPLCによる精製は以下の条件により行った。
機器:ギルソン社ハイスループット精製システム
カラム:Triart C18、5μm、30×50mm(YMC)、又はX−Bridge Prep C18 5um OBD、30x50(Waters)
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル、又はA液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
【1198】
(方法A)
グラジエント:0.00分(A液/B液=90/10)、2.00分(A液/B液=90/10)、11.0分(A液/B液=20/80)、12.0分(A液/B液=5/95)、13.52分(A液/B液=5/95)、15.0分(A液/B液=90/10)
(方法B)
グラジエント:0.00分(A液/B液=95/5)、3.00分(A液/B液=95/5)、8.53分(A液/B液=80/20)、10.0分(A液/B液=80/20)、11.0分(A液/B液=50/50)、12.02分(A液/B液=5/95)、13.5分(A液/B液=5/95)、13.65分(A液/B液=95/5)、15.0分(A液/B液=95/5)
(方法C)
グラジエント:0.00分(A液/B液=80/20)、2.00分(A液/B液=80/20)、10.0分(A液/B液=5/95)、11.5分(A液/B液=1/99)、13.5分(A液/B液=1/99)、13.55分(A液/B液=80/20)、15.0分(A液/B液=5/95)、15.0分(A液/B液=95/5)
【1199】
流速:40mL/min
検出法:UV210nm、UV254nm
ELSDが付属する場合 SofTA MODEL 300S ELSD
【1200】
実施例、参考例における分取LC−MSによる精製は以下の条件により行った。
HPLC:Agilent 1260 Infinity
[HPLC条件]
カラム: X−SELECT CSH C18、5μm、OBD、30x50(Waters)
溶媒:A液;0.1%ギ酸含有水、B液;0.1%ギ酸含有アセトニトリル、又はA液;0.1%トリフルオロ酢酸含有水、B液;0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
【1201】
(方法A)
グラジエント:0.00分(A液/B液=90/10)、0.50分(A液/B液=90/10)、7.50分(A液/B液=20/80)、7.95分(A液/B液=20/80)、8.00分(A液/B液=5/95)、9.00分(A液/B液=5/95)、9.05分(A液/B液=90/10)、10.0分(A液/B液=90/10)
(方法B)
グラジエント:0.00分(A液/B液=95/5)、0.50分(A液/B液=95/5)、7.50分(A液/B液=50/50)、7.95分(A液/B液=50/50)、8.00分(A液/B液=5/95)、9.00分(A液/B液=5/95)、9.05分(A液/B液=95/5)、10.00分(A液/B液=95/5)
(方法C)
グラジエント:0.00分(A液/B液=80/20)、0.50分(A液/B液=80/20)、7.00分(A液/B液=5/95)、7.45分(A液/B液=5/95)、7.50分(A液/B液=1/99)、9.00分(A液/B液=1/99)、9.20分(A液/B液=80/20)、10.0分(A液/B液=80/20)
【1202】
流速:50mL/min
検出法:UV210nm、UV254nm
MS:Agilent 6130
ELSDが付属する場合 Agilent 385 ELSD
MS条件
イオン化法:ESI又はESI/APCIマルチモード
【1203】
実施例、参考例におけるキラルHPLC分析は以下の条件により実施した。
HPLC:Agilent 1260 Infinity 又は 1100 Series
[HPLC条件]
【1204】
【表1-1】
[この文献は図面を表示できません]
検出法:UV210nm、254nm
【1205】
実施例、参考例におけるキラルHPLC分取は以下の条件により実施した。
HPLC:ギルソン社ハイスループット精製システム 又は Waters社分取LCシステム
[HPLC条件]
【1206】
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
検出法:UV210nm、254nm
【1207】
実施例、参考例におけるキラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)分析は以下の条件により実施した。
SFC:WATERS社製UPC
2
[SFC条件]
【1208】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
検出法:UV210nm、254nm
【1209】
実施例、参考例におけるキラルSFC分取は以下の条件により実施した。
SFC:WATERS社製SFC30
[SFC条件]
【1210】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
検出法:UV210nm、254nm
【1211】
旋光度測定装置はRudolph Research Analytical社製Autopol Vを用い、光源としてナトリウムD線(589nm)を使用した。
【1212】
マイクロウェーブ反応装置はBiotage社Initiator、又はAnton−Paar社MONOWAVE300を用いた。
【1213】
化合物名はOpeneye社製、PipelinePilot9.5のコンポーネント、Molecular to Chemical Name(version 1)により命名した。
【1214】
参考例及び実施例の化合物における不斉炭素について、本明細書で示されている立体構造は、絶対配置を示す。不斉炭素について、絶対配置の表記のなされている化合物は、光学活性体である。
【1215】
本発明は、以下の参考例、実施例、試験例及び製剤例によってさらに詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
【1216】
参考例1−1
6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジノール
【1217】
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
(1)市販の2−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン(13.00g)のアセトン(250mL)溶液に氷冷下炭酸カリウム(20.65g)及びベンジルブロミド(10.6mL)を加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去後、残渣に水を加えて酢酸エチルで抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜4:1)にて精製し、2−ブロモ−5−(ベンジルオキシ)ピリジン(16.71g)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(10.00g)、1−(2−テトラヒドロピラニル)1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(15.80g)、炭酸ナトリウム(12.04g)、1,1´−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(1.55g)に1,2−ジメトキシエタン(120mL)及び水(60mL)を加え、窒素雰囲気下100℃で7時間加熱還流した。室温に冷却後、セライト(登録商標)を通し不溶物を除去し濾液を減圧下濃縮し、残渣に水を加えてクロロホルムで抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:1)にて精製し、2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−5−フェニルメトキシピリジン(11.04g)を薄橙色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(11.04g)のエタノール(40mL)及び酢酸エチル(40mL)溶液へパラジウム炭素(1.10g)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)濾過後、濾液を濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=92:8)にて精製し、ジエチルエーテル、ヘキサンを加えて粉末化後に濾取し、標題化合物(6.18g)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.43 - 1.70 (m, 3 H) 1.83 - 1.91 (m, 1 H) 1.94 - 2.03 (m, 1 H) 2.30 - 2.42 (m, 1 H) 3.41 - 3.54 (m, 1 H) 3.81 - 3.88 (m, 1 H) 6.11 - 6.17 (m, 1 H) 6.56 - 6.60 (m, 1 H) 7.24 - 7.29 (m, 1 H) 7.48 - 7.59 (m, 2 H) 8.20 - 8.24 (m, 1 H) 10.21 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 246[M+H]
+.
【1218】
以下の参考例1−2〜1−3は、市販の化合物を用い参考例1−1に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表1−5に示す。
【1219】
【表1-5】
[この文献は図面を表示できません]
参考例2−1
6−[4−(ジフルオロメチル)−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジノール
【1220】
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1−(2)で得られた化合物(700mg)のクロロホルム(10mL)溶液に、室温下N−ブロモスクシンイミド(557mg)を加えて1時間撹拌した。反応溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)で精製し、2−[4−ブロモ−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−5−フェニルメトキシピリジン(710mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(710mg)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を窒素雰囲気下−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.60mol/L n−ヘキサン溶液、1.18mL)を滴下し45分間撹拌した。反応溶液にN,N−ジメチルホルムアミド(0.15mL)を滴下した。徐々に室温まで昇温し1時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、1−(2−オキサニル)−5−(5−フェニルメトキシ−2−ピリジニル)−4−ピラゾールカルボキサルデヒドを含む混合物(630mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(622mg)のクロロホルム(10mL)溶液にビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(BAST)(491μL)及びエタノール(7μL)を加えて、室温で1時間、50℃で3時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に滴下し、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜13:7)にて精製し、2−[4−(ジフルオロメチル)−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−5−フェニルメトキシピリジン(196mg)を淡黄色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(196mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(149mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.50 - 1.80 (m, 3 H) 1.89 - 2.15 (m, 2 H) 2.44 - 2.55 (m, 1 H) 3.47 - 3.58 (m, 1 H) 4.00 - 4.09 (m, 1 H) 5.41 - 5.52 (m, 1 H) 6.50 - 6.83 (m, 1 H) 7.28 - 7.33 (m, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.83 (s, 1 H) 8.36 - 8.42 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 296[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 294[M-H]
-.
参考例3−1
6−[4−クロロ−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジノール
【1221】
【化364】
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参考例1−1で得られた化合物(300mg)のクロロホルム(6.2mL)溶液に、N−クロロスクシンイミド(109mg)を加えて70℃で6時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜1:1)で精製し、標題化合物(217mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.47 - 1.74 (m, 4 H) 1.93 - 2.14 (m, 2 H) 2.37 - 2.51 (m, 1 H) 3.48 (td, J=11.3, 2.4 Hz, 1 H) 3.93 - 4.00 (m, 1 H) 5.75 (dd, J=9.8, 2.4 Hz, 1 H) 7.24 - 7.30 (m, 1 H) 7.59 (d, J=8.4 Hz, 2 H) 8.35 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 280[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 278[M-H]
-.
参考例4−1
2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−5−(4−ピペリジニルメトキシ)ピリジン
【1222】
【化365】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(1.00g)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液へ、4−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボン酸(フェニルメチル)(1.11g)、トリブチルホスフィン(1.50mL)、及び1,1’−アゾビス(N,N−ジメチルホルムアミド)(1.04g)を加え、60℃にて3時間撹拌した後、室温で一晩撹拌した。反応溶液を濃縮後、水を加え酢酸エチルにて抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチルのみ)にて精製し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジンカルボン酸(フェニルメチル)(1.01g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.01g)のメタノール(15mL)溶液へパラジウム炭素(200mg)を加え、水素雰囲気下、室温で30分撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)濾過後、濾液を濃縮し得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1〜9:1)にて精製し、標題化合物(561mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.38 (m, 3 H) 1.51 - 1.80 (m, 3 H) 1.82 - 1.87 (m, 2 H) 1.93 - 2.04 (m, 2 H) 2.06 - 2.12 (m, 1 H) 2.49 - 2.57 (m, 1 H) 2.67 (td, J=12.2, 2.5 Hz, 2 H) 3.12 - 3.17 (m, 2 H) 3.59 (td, J=11.6, 2.5 Hz, 1 H) 3.89 (d, J=6.6 Hz, 2 H) 4.02 - 4.07 (m, 1 H) 6.08 (dd, J=9.9, 2.5 Hz, 1 H) 6.49 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.23 - 7.27 (m, 1 H) 7.53 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.59 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 343[M+H]
+.
【1223】
以下の参考例4−2〜4−4は、市販の化合物を用いて、参考例4−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表2−1に示す。
【1224】
【表2-1】
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参考例5−1
5−[[(3R)−3−ピペリジニル]メトキシ]−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン
【1225】
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
参考例4−2で得られた化合物(2.00g)のメタノール(20mL)溶液へ、水(4mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、60℃にて3時間撹拌した。反応液を濃縮後、残渣を飽和炭酸水素ナトリウムにて中和し、再び濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、標題化合物(625mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.15 - 1.25 (m, 1 H) 1.30 - 1.42 (m, 1 H) 1.53 - 1.61 (m, 1 H) 1.76 - 1.89 (m, 2 H) 2.07 (br s, 1 H) 2.33 (dd, J=11.8, 9.7 Hz, 1 H) 2.41 - 2.47 (m, 1 H) 2.82 (dt, J=11.9, 3.6 Hz, 1 H) 3.02 (dd, J=11.8, 2.7 Hz, 1 H) 3.91 (d, J=6.6 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.37 - 7.47 (m, 1 H) 7.60 - 7.76 (m, 1 H) 7.78 - 7.88 (m, 1 H) 8.26 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.94 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 259[M+H]
+.
参考例6−1
5−[(3−ブロモフェニル)メトキシ]−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン
【1226】
【化367】
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参考例1−1で得られた化合物(3.00g)のトルエン(31mL)溶液に、3−ブロモベンジルアルコール(2.73g)及びシアノメチレントリブチルホスホラン(9.63mL)を加え、100℃で1時間半撹拌した。反応混合物を濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜酢酸エチルのみ)にて精製し、標題化合物(4.70g)を褐色油状物質として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.51 - 1.83 (m, 3 H) 1.97 - 2.13 (m, 2 H) 2.45 - 2.61 (m, 1 H) 3.52 - 3.68 (m, 1 H) 3.97 - 4.08 (m, 1 H) 5.13 (s, 2 H) 5.99 - 6.21 (m, 1 H) 6.50 (d, J=1.9 Hz, 1 H) 7.23 - 7.42 (m, 3 H) 7.47 - 7.52 (m, 1 H) 7.52 - 7.57 (m, 1 H) 7.59 (d, J=1.9 Hz, 1 H) 7.60 - 7.65 (m, 1 H) 8.41 - 8.46 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 414[M+H]
+.
参考例6−2
5−[3−(3−ブロモフェニル)プロポキシ]−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン
【1227】
【化368】
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参考例1−1で得られた化合物(500mg)、3−(3−ブロモフェニル)−1−プロパノール(515mg)、及びトリフェニルホスフィン(762mg)をテトラヒドロフラン(6.45mL)に溶解した。氷冷下、この溶液へアゾジカルボン酸ビス(2−メトキシエチル)(680mg)を加え、フラスコ内の気体を窒素に置換した後、室温にて終夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:13)にて精製し、標題化合物(636mg)を含む混合物を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.50 - 1.60 (m, 1 H) 1.61 - 1.81 (m, 2 H) 1.97 - 2.21 (m, 4 H) 2.48 - 2.60 (m, 1 H) 2.78 - 2.88 (m, 2 H) 3.55 - 3.65 (m, 1 H) 4.01 - 4.09 (m, 3 H) 6.09 (dd, J=10.0, 2.3 Hz, 1 H) 6.50 (s, 1 H) 7.13 - 7.25 (m, 4 H) 7.28 - 7.39 (m, 2 H) 7.50 - 7.55 (m, 1 H) 7.57 - 7.61 (m, 1 H) 8.37 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 442[M+H]
+.
【1228】
以下の参考例6−2〜6−7は、市販の化合物を用いて、参考例6−2に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表3−1に示す。
【1229】
【表3-1】
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参考例7−1
[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]メタンアミン
【1230】
【化369】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(421mg)及び1−(ヒドロキシメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−3−カルボン酸メチル(295mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて合成し、3−[[[6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−カルボン酸メチル(684mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(684mg)のメタノール(10mL)溶液に、水素化ホウ素リチウム(148mg)を加え、室温で17時間撹拌した。リチウムボロヒドリド(74.0mg)を追加し、室温で2時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて溶媒を留去した。クロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離後、減圧下濃縮することにより[3−[[[6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル]メタノール(495mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく、次の反応に用いた。
(3)上記(2)で得られた化合物(395mg)の酢酸エチル(2mL)溶液にトリエチルアミン(201μL)及びメタンスルホン酸クロリド(94.8μL)を加え、室温で1時間撹拌した。不純物を濾別後、濾液を濃縮することによりメタンスルホン酸[3−[[[6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル]メチル(481mg)を無色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(4))上記(3)で得られた化合物(481mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液にアジ化ナトリウム(216mg)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮することにより5−[[3−(アジドメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル]メトキシ]−2−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン(422mg)を褐色油状物質として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(5)上記(4)で得られた化合物(422mg)のメタノール(6mL)溶液にパラジウム炭素(42.2mg)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)濾過後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、標題化合物(358mg)を褐色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.49 - 1.58 (m, 1 H) 1.62 - 1.80 (m, 7 H) 1.87 - 2.25 (m, 3 H) 2.47 - 2.60 (m, 1 H) 2.72 - 2.79 (m, 2 H) 3.54 - 3.63 (m, 1 H) 4.02 - 4.09 (m, 3 H) 6.05 - 6.10 (m, 1 H) 6.49 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.24 (dd, J=8.7, 3.0 Hz, 1 H) 7.52 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.59 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 8.37 (d, J=3.0 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 355[M+H]
+.
参考例8−1
5−[(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)メトキシ]−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン
【1231】
【化370】
[この文献は図面を表示できません]
参考例1−1で得られた化合物(872mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、炭酸カリウム(983mg)、3−ブロモ−4−フルオロベンジルブロミド(1.00g)、及びヨウ化ナトリウム(53.3mg)を加え、60℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、標題化合物(1.51g)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.51 - 1.57 (m, 1 H) 1.64 - 1.79 (m, 2 H) 1.99 - 2.05 (m, 1 H) 2.07 - 2.12 (m, 1 H) 2.50 - 2.57 (m, 1 H) 3.57 - 3.62 (m, 1 H) 4.02 - 4.06 (m, 1 H) 5.10 (s, 2 H) 6.08 - 6.11 (m, 1 H) 6.51 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.14 - 7.20 (m, 1 H) 7.31 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.34 - 7.39 (m, 1 H) 7.56 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.59 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.65 - 7.70 (m, 1 H) 8.43 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 432[M+H]
+.
参考例8−2
5−[(4−ヨードフェニル)メトキシ]−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン
【1232】
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
参考例1−1で得られた化合物(500mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.41mL)溶液へ、4−ヨードベンジルブロミド(150mg)及び炭酸カリウム(87.5mg)を加え、室温にて終夜撹拌した。反応液を水へ注ぎ酢酸エチルにて3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜2:3)にて精製し、標題化合物(195mg)を淡黄色ガム状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.50 - 1.60 (m, 1 H) 1.61 - 1.80 (m, 2 H) 1.96 - 2.14 (m, 2 H) 2.47 - 2.60 (m, 1 H) 3.55 - 3.64 (m, 1 H) 4.00 - 4.08 (m, 1 H) 5.11 (s, 2 H) 6.09 (dd, J=10.1, 2.4 Hz, 1 H) 6.50 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.16 - 7.24 (m, 2 H) 7.28 - 7.34 (m, 1 H) 7.50 - 7.64 (m, 2 H) 7.75 (d, J=8.3 Hz, 2 H) 8.42 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 462[M+H]
+.
【1233】
以下の参考例8−3は、3−ヨードベンジルブロミドを用いて、参考例8−2に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表4−1に示す。
【1234】
【表4-1】
[この文献は図面を表示できません]
参考例9−1
トリメチル−[[4[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル][オキシメチル]フェニル]−4−ピペリジニル]オキシ]シラン
【1235】
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例6−1で得られた化合物(421mg)とモレキュラーシーブス4Å(200mg)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液に、−78℃下、n−ブチルリチウム(2.6mol/L n−ヘキサン溶液、508μL)を滴下し、10分間撹拌した。−78℃下、1−(tert−ブトキシカルバモイル)−4−ピペリドン(405mg)を一挙に加え、徐々に昇温し、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:9)にて精製し、4−ヒドロキシ−4−{3−[({6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル}オキシ)メチル]フェニル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(402mg)を黄色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(348mg)のクロロホルム(6mL)溶液に、氷冷下、2,6−ルチジン(754μL)及びトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(470μL)を加え、同温で30分間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、標題化合物(200mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm -0.12 (s, 9 H) 1.50 - 2.11 (m, 9 H) 2.50 - 2.56 (m, 1 H) 2.90 - 2.97 (m, 2 H) 3.09 - 3.15 (m, 2 H) 3.56 - 3.61 (m, 1 H) 4.02 - 4.06 (m, 1 H) 5.17 (s, 2 H) 6.09 (dd, J=10.1, 2.3 Hz, 1 H) 6.48 - 6.50 (m, 1 H) 7.28 - 7.44 (m, 4 H) 7.49 - 7.59 (m, 3 H) 8.45 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 507[M+H]
+.
【1236】
以下の参考例9−2は参考例6−1で得られた化合物を用いて、参考例9−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表5−1に示す。
【1237】
【表5-1】
[この文献は図面を表示できません]
参考例10−1
3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸
【1238】
【化373】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(1.14g)と市販の(3−ブロモメチル)安息香酸メチル(1.17g)を用い、参考例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチル(1.83g)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.83g)のメタノール(10mL)及びテトラヒドロフラン(10mL)溶液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(5.6mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、有機層をフェーズセパレーターで分離した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチルのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、標題化合物(1.70g)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.51 - 1.60 (m, 1 H) 1.61 - 1.82 (m, 2 H) 1.97 - 2.15 (m, 2 H) 2.47 - 2.61 (m, 1 H) 3.55 - 3.66 (m, 1 H) 4.01 - 4.09 (m, 1 H) 5.23 (s, 2 H) 6.07 (dd, J=10.0, 2.3 Hz, 1 H) 6.51 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.35 (dd, J=8.7, 3.1 Hz, 1 H) 7.52 - 7.63 (m, 3 H) 7.72 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 8.11 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 8.21 (s, 1 H) 8.48 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 380[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 378[M-H]
-.
【1239】
以下の参考例10−2〜10−3は、市販の化合物を用いて、参考例10−1に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表6−1に示す。
【1240】
【表6-1】
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参考例11−1
2−[3−(ブロモメチル)フェニル]酢酸エチル
【1241】
【化374】
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m−トルイル酢酸エチル(5.00g)のアセトニトリル(15mL)溶液に2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(46mg)を加えて90℃で加熱撹拌した。反応溶液に、別途調製したN−ブロモスクシンイミド(5.24g)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(46mg)のアセトニトリル(40mL)溶液を滴下し、同温で30分間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣にジエチルエーテルを加えた。析出物を濾別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、標題化合物(2.30g)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (200 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 3.61 (s, 2 H) 4.16 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 4.48 (s, 2 H) 7.19 - 7.38 (m, 4 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 257[M+H]
+.
参考例11−2
5−(ブロモメチル)−2−フルオロ安息香酸エチル
【1242】
【化375】
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2−フルオロ−5−メチル安息香酸エチル(243mg)の四塩化炭素(6.7mL)溶液へ、N−ブロモスクシンイミド(261mg)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(22mg)を加え、外温65℃で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜17:3)にて精製し、標題化合物(208mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.36 - 1.46 (m, 3 H) 4.34 - 4.45 (m, 2 H) 4.48 (s, 2 H) 7.07 - 7.16 (m, 1 H) 7.48 - 7.58 (m, 1 H) 7.92 - 7.98 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 283[M+Na]
+.
【1243】
以下の参考例11−3は、市販の化合物を用いて、参考例11−2に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表7−1に示す。
【1244】
【表7-1】
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参考例12−1
1−[3−(ブロモメチル)フェニル]−1−シクロプロパンカルボン酸メチル
【1245】
【化376】
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(1)市販の1−(3−メチルフェニル)−1−シクロプロパンカルボン酸(150mg)のトルエン:メタノール(1:1、1.70mL)溶液を窒素雰囲気下で氷冷しトリメチルシリルジアゾメタン(2.0mol/Lジエチルエーテル溶液、1.10mL)を加えて室温で3時間撹拌した。氷冷下、酢酸を加えて反応を停止し、減圧濃縮することで1−(3−メチルフェニル)−1−シクロプロパンカルボン酸メチル(160mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(160mg)の四塩化炭素(1.7mL)溶液にN−ブロモスクシンイミド(180mg)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(126mg)を加えて窒素雰囲気下、80℃にて4時間撹拌した。室温に冷却し、水を加えて反応混合物をクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜1:1)により精製し、標題化合物(74mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.18 - 1.25 (m, 2 H) 1.60 - 1.67 (m, 2 H) 3.63 (s, 3 H) 4.49 (s, 2 H) 7.23 - 7.38 (m, 4 H).
参考例13−1
[2−(3−ブロモメチル)フェニル]−5−ピリミジンカルボン酸メチル
【1246】
【化377】
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(1)2−クロロ−5−ピリミジンカルボン酸メチル(170mg)、(3−メチルフェニル)ボロン酸(174mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(80mg)、及び炭酸カリウム(272mg)の1,4−ジオキサン:水(5:1、6mL)溶液を外温90℃にて5時間撹拌した。室温に冷却したのち、酢酸エチルで希釈してセライト(登録商標)濾過を行い、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)にて精製し、2−(3−メチルフェニル)−5−ピリミジンカルボン酸メチル(100mg)を無色固体として得た。
(2)上記(2)で得られた化合物(100mg)を用い、参考例12−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(70mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 4.07 (s, 3 H) 4.61 (s, 2 H) 7.44 - 7.60 (m, 2 H) 7.87 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.47 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 8.55 (s, 1 H) 9.04 (d, J=4.9 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 307[M+H]
+.
参考例13−2
2−[3−(ブロモメチル)フェニル]−4−ピリミジンカルボン酸メチル
【1247】
【化378】
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(1)2−クロロ−4−ピリミジンカルボン酸メチル(150mg)、(3−メチルフェニル)ボロン酸(122mg)、[1,1‘−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(56mg)、及び炭酸カリウム(191mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.5mL)溶液を外温90℃にて2時間加熱撹拌した。室温に冷却した後、酢酸エチルで希釈してセライト(登録商標)濾過を行い、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)にて精製を行い、5−(3−メチルフェニル)−2−ピリミジンカルボン酸メチル(135mg)を淡赤色固体として得た。
(2)上記(2)で得られた化合物(130mg)を用い、参考例12−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(106mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 4.07 (s, 3 H) 4.61 (s, 2 H) 7.44 - 7.62 (m, 2 H) 7.87 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.47 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.54 - 8.57 (m, 1 H) 9.04 (d, J=5.0 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 307[M+H]
+.
【1248】
以下の参考例13−3は、市販の化合物を用いて、参考例13−2に記載の方法に準じて合成した。それらの構造、NMRデータ、MSデータを表8−1に示す。
【1249】
【表8-1】
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参考例14−1
2−[[4−(ブロモメチル)−2−ピリジニル]オキシ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1250】
【化379】
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(1)4−メチル−2−ピリジノール(300mg)及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸エチル(550μL)を用い、参考例6−2に記載の方法に準じて合成を行い、2−メチル−2−[(4−メチル−2−ピリジニル)オキシ]プロパン酸エチル(409mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(409mg)の四塩化炭素(15mL)溶液にN−ブロモスクシンイミド(652mg)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(30mg)を加えて80℃で9時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(957μL)及び亜リン酸ジエチル(709μL)を加えて室温で8時間撹拌した。反応液に水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製した。減圧乾燥し標題化合物(395mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.12 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.66 (s, 6 H) 4.14 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.32 (s, 2 H) 6.75 (s, 1 H) 6.84 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 8.00 (d, J=5.3 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 302[M+H]
+.
【1251】
以下の参考例14−2は、市販の化合物を用い参考例14−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表9−1に示す。
【1252】
【表9-1】
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参考例15−1
2−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]酢酸メチル
【1253】
【化380】
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(1)2−[3−(カルボキシメチル)フェニル]酢酸(1.00g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に窒素雰囲気下、氷冷しボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.90mol/Lテトラヒドロフラン溶液、6.0mL)を加えて室温で1時間撹拌した。飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液(15mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮し2−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]酢酸を粗生成物として得た。
(2)上記(1)で得られた粗生成物を用い、参考例12−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜1:1)により精製し、標題化合物(130mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.86 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.62 (s, 2 H) 3.70 (s, 3 H) 3.86 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 7.12 - 7.19 (m, 3 H) 7.26 - 7.32 (m, 1 H).
【1254】
以下の参考例15−2は、市販の化合物を用い参考例15−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表10−1に示す。
【1255】
【表10-1】
[この文献は図面を表示できません]
参考例16−1
3−[[(3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジニル]スルホニル]安息香酸メチル
【1256】
【化381】
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(1)市販の[(3R)−3−ピペリジニル]メタノール(55mg)のクロロホルム(4.5mL)溶液に、氷冷下トリエチルアミン(0.13mL)及び3−クロロスルホニル安息香酸(100mg)を加えて室温で2.5時間撹拌した。飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離し、減圧濃縮することで3−[[(3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジニル]スルホニル]安息香酸を粗生成物として得た。
(2)上記(1)で得られた粗生成物を用い、参考例12−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(30mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.00 - 1.14 (m, 1 H) 1.61 - 1.82 (m, 4 H) 1.84 - 1.96 (m, 1 H) 2.35 (t, J=10.5 Hz, 1 H) 2.44 - 2.57 (m, 1 H) 3.49 - 3.62 (m, 3 H) 3.62 - 3.77 (m, 1 H) 3.97 (s, 3 H) 7.63 (t, J=7.8 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 8.41 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 314[M+H]
+, 336[M+Na]
+.
参考例17−1
4−[[3−(ブロモメチル)フェニル]スルホニルアミノ]−2,2−ジメチルブタン酸メチル
【1257】
【化382】
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4−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸メチル塩酸塩(50mg)のクロロホルム(2.8mL)溶液に窒素雰囲気下、トリエチルアミン(0.08mL)及び3−(ブロモメチル)ベンゼンスルホン酸クロリド(78mg)を加えて室温で2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、クロロホルムで反応混合物を抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:3)により精製し、標題化合物(64mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.15 (s, 6 H) 1.74 (t, J=7.4 Hz, 2 H) 2.97 - 3.03 (m, 2 H) 3.66 (s, 3 H) 4.51 (s, 2 H) 4.53 - 4.60 (m, 1 H) 7.48 - 7.55 (m, 1 H) 7.61 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.87 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 378[M+H]
+, 400[M+Na]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 376[M-H]
-.
【1258】
以下の参考例17−2〜17−4は、市販の化合物を用い参考例17−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、MSデータを表11−1に示す。
【1259】
【表11-1】
[この文献は図面を表示できません]
参考例17−5
1−[3−(ブロモメチル)フェニル]スルホニル−4−ピペリジンカルボン酸エチル
【1260】
【化383】
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4−ピペリジンカルボン酸エチル(245mg)のクロロホルム(3mL)溶液に3−(ブロモメチル)ベンゼンスルホン酸クロリド(400mg)を加えて室温で2時間撹拌した。反応液に2mol/L塩酸を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮し、標題化合物を含む混合物(573mg)を得た。
MS ESI posi: 390[M+H]
+.
【1261】
以下の参考例17−6は、市販の化合物を用い参考例17−5に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、MSデータを表11−2に示す。
【1262】
【表11-2】
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参考例18−1
4−[[3−(ブロモメチル)フェニル]スルホニル−メチルアミノ]−2,2−ジメチルブタン酸メチル
【1263】
【化384】
[この文献は図面を表示できません]
(1)2,2−ジメチル−4−[[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]アミノ]ブタン酸(300mg)のテトラヒドロフラン(4.3mL)溶液に窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、156mg)を加えて室温で30分間撹拌した後、ヨウ化メチル(0.24mL)を加えて室温で22時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:4)により精製し、2,2−ジメチル−4−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]アミノ]ブタン酸(185mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(185mg)のメタノール(1.5mL)溶液に2mol/L塩化水素−メタノール溶液(1.9mL)を加えて70℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、反応混合物を減圧濃縮することで2,2−ジメチル−4−(メチルアミノ)ブタン酸メチル塩酸塩(137mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(60mg)及び3−(ブロモメチル)ベンゼンスルホン酸クロリドを用い、参考例16−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(63mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 (s, 6 H) 1.77 - 1.84 (m, 2 H) 2.73 (s, 3 H) 3.01 - 3.07 (m, 2 H) 3.67 (s, 3 H) 4.63 (s, 2 H) 7.52 (t, J=7.9 Hz, 1 H) 7.59 - 7.63 (m, 1 H) 7.68 - 7.76 (m, 1 H) 7.80 (s, 1 H).
参考例19−1
2−[3−(2−ブロモエトキシ)フェニル]酢酸メチル
【1264】
【化385】
[この文献は図面を表示できません]
2−(3−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル(1.12g)のN,N−ジメチルホルムアミド(6.61mL)溶液へ、1,2−ジブロモエタン(8.54mL)及び炭酸セシウム(3.23g)を加え、外温90℃にて6時間半、120℃にて1時間撹拌した。室温まで冷却後、反応液を水へ注ぎ酢酸エチルにて3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、標題化合物(811mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.58 - 3.66 (m, 4 H) 3.70 (s, 3 H) 4.26 - 4.32 (m, 2 H) 6.79 - 6.93 (m, 3 H) 7.22 - 7.27 (m, 1 H).
参考例19−2
2−[3−(ヒドロキシメチル)フェノキシ]酢酸tert−ブチル
【1265】
【化386】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ヒドロキシメチル)フェノール(2.50g)のアセトン(100mL)溶液に炭酸カリウム(5.57g)及び2−ブロモ酢酸tert−ブチル(3.93mL)を加えて室温で2日間撹拌した。不溶物を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製した。減圧乾燥し標題化合物(3.36g)を薄橙色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.49 (s, 9 H) 4.52 (s, 2 H) 4.67 (d, J=6.1 Hz, 2 H) 6.80 - 6.85 (m, 1 H) 6.91 - 7.00 (m, 2 H) 7.24 - 7.30 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 261[M+Na]
+.
参考例19−3
2−[3−(ヒドロキシメチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1266】
【化387】
[この文献は図面を表示できません]
3−(ヒドロキシメチル)フェノール(550mg)のアセトニトリル(5mL)溶液に2−ブロモ−2−メチルプロパン酸エチル(1.04g)及び炭酸セシウム(2.17g)を加えて、85℃で8時間撹拌した。反応液を2mol/L塩酸に注ぎクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:2)にて精製した。減圧乾燥し標題化合物(642mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.60 (s, 6 H) 4.24 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.64 (s, 2 H) 6.72 - 6.78 (m, 1 H) 6.88 (s, 1 H) 6.99 (d, J=7.5 Hz, 1 H) 7.19 - 7.25 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 261[M+Na]
+.
参考例20−1
8−ヒドロキシオクタン酸メチル
【1267】
【化388】
[この文献は図面を表示できません]
8−ヒドロキシオクタン酸(719mg)を用い、参考例12−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(694mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 - 1.42 (m, 6 H) 1.49 - 1.69 (m, 4 H) 2.25 - 2.36 (m, 2 H) 3.57 - 3.71 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 175[M+H]
+, 197[M+Na]
+.
【1268】
以下の参考例20−2は、市販の化合物を用い参考例20−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表12−1に示す。
【1269】
【表12-1】
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参考例21−1
5−ヒドロキシペンタン酸tert−ブチル
【1270】
【化389】
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(1)オキサン−2,6−ジオン(6.85g)、N−ヒドロキシスクシンイミド(2.07g)、及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.73g)のトルエン(30mL)溶液へ、tert−ブタノール(5.78g)及びトリエチルアミン(2.51mL)を加え、17時間加熱還流した。反応液を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、固体を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。残渣にジエチルエーテルを加え、−20℃にて撹拌しながら石油エーテルを加え、析出した固体を濾別した。濾液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:ジエチルエーテル=7:3)にて精製し、5−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ]−5−オキソペンタン酸(2.88g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.44)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(1.32g)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.45 (s, 9 H) 1.57 - 1.71 (m, 4 H) 2.26 (t, J=7.0 Hz, 2 H) 3.65 (t, J=6.1 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 197[M+Na]
+.
参考例22−1
4−ヒドロキシ−4−オキサンカルボン酸tert−ブチル
【1271】
【化390】
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(1)テトラヒドロピラン−4−カルボン酸(5g)のtert−ブタノール(38mL)溶液へ、Boc
2O(13mL)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.4g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、4−オキサンカルボン酸tert−ブチル(6.65g)を無色油状物質として得た。
(2)窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(6.8mL)のテトラヒドロフラン(70mL)溶液に−60℃以下の温度にてn−ブチルリチウム(1.6mol/L n−ヘキサン溶液、18mL)を滴下し、同温にて40分撹拌した。続いて上記(1)で得られた化合物(5g)のテトラヒドロフラン(19mL)溶液を滴下し、同温にて40分撹拌した後、亜リン酸トリエチル(14mL)を滴下し、酸素ガスを−60℃以下の温度にて1.5時間、室温で1.5時間通気した。氷冷下にて硫酸水素カリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、及び飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜1:1)にて精製し、標題化合物(3.75g)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.39 - 1.61 (m, 11 H) 2.00 - 2.19 (m, 2 H) 3.16 (s, 1 H) 3.72 - 3.91 (m, 4 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 225[M+Na]
+.
参考例23−1
酢酸5−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル
【1272】
【化391】
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(1)市販の3−ヒドロキシ−4−メチル安息香酸(500mg)のピリジン(2.00mL)溶液へ無水酢酸(2.00mL)を加え、室温にて30分撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、2mol/L塩酸で2回、次いで飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をn−ヘキサン:クロロホルム混合液から再結晶し、3−アセチルオキシ−4−メチル安息香酸(313mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(300mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法にて合成を行い、標題化合物(235mg)を得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.17 (s, 3 H) 2.32 (s, 3 H) 4.64 (s, 2 H) 7.02 (d, J=1.4 Hz, 1 H) 7.13 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=7.8 Hz, 1 H).
【1273】
以下の参考例23−2及び23−3は市販の対応する安息香酸を用いて、参考例23−1に記載の方法で合成した。それらの構造及びNMRデータを表13−1に示す。
【1274】
【表13-1】
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参考例24−1
2−(2−フェニルメトキシフェニル)エタノール
【1275】
【化392】
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(1)市販の2−(2−ヒドロキシフェニル)酢酸(500mg)のエタノール(3mL)懸濁液に水酸化カリウム(477mg)を加え、室温にて10分撹拌した。この溶液にベンジルブロミド(468μL)を加え、60℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応液に水を加え、2mol/L塩酸でpHを2とした後、さらに水で希釈しクロロホルムで2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜19:1)にて精製し、2−(2−フェニルメトキシフェニル)酢酸(313mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(310mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法にて合成を行い、標題化合物(250mg)を無色油状化合物として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.96 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 3.86 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 5.09 (s, 2 H) 6.90 - 6.96 (m, 2 H) 7.18 - 7.23 (m, 2 H) 7.31 - 7.35 (m, 1 H) 7.36 - 7.44 (m, 4 H).
【1276】
以下の参考例24−2は市販の対応するフェニル酢酸を用いて、参考例24−1に記載の方法で合成した。それらの構造及びNMRデータを表14−1に示す。
【1277】
【表14-1】
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参考例25−1
3−[3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]−1−プロパノール
【1278】
【化393】
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(1)3−(3−ヒドロキシフェニル)プロパン酸メチル(588mg)のアセトン(10.3mL)溶液へ炭酸カリウム(641mg)を加えた。混合物を氷冷し、ここに4−メトキシベンジルクロリド(501μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。混合物を外温60℃まで昇温した後、ここに炭酸カリウム(641mg)及び4−メトキシベンジルクロリド(501μL)を加え、3.5時間撹拌した。室温まで冷却後、不溶物を濾別し溶媒を減圧下留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、3−[3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]プロパン酸メチル(756mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(756mg)のテトラヒドロフラン(6.22mL)溶液へ、水素化ホウ素リチウム(3mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.66mL)を加え、室温にて終夜撹拌した。混合物へ水素化ホウ素リチウム(3mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.66mL)を追加した後、外温60℃にて2時間撹拌した。室温まで冷却後、反応液を水で希釈し酢酸エチルにて3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:4)にて精製し、標題化合物(680mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.85 - 1.93 (m, 2 H) 2.66 - 2.71 (m, 2 H) 3.67 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 4.98 (s, 2 H) 6.78 - 6.85 (m, 3 H) 6.89 - 6.95 (m, 2 H) 7.17 - 7.23 (m, 1 H) 7.36 (d, J=8.7 Hz, 2 H).
参考例26−1
3−(クロロメチル)−N−メチルベンゼンスルホンアミド
【1279】
【化394】
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(1)市販の3−クロロスルホニル安息香酸(2.01g)のクロロホルム(30mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.38mL)及びメチルアミン(9.8mol/Lメタノール溶液、980μL)を加え、室温で2時間撹拌した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.38mL)及びメチルアミン(9.8mol/Lメタノール溶液、980μL)を追加し、2時間撹拌した。氷冷下、水及び2mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮することにより3−(メチルスルファモイル)安息香酸(1.54g)を黄色粉末として得た。得られた化合物は精製することなく次の反応に用いた。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.54g)を用いて、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、3−(ヒドロキシメチル)−N−メチルベンゼン−1−スルホンアミド(1.53g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(1.53g)のクロロホルム(20mL)溶液に塩化チオニル(778μL)を加え、室温で2時間撹拌した。塩化チオニル(778μL)を追加し、室温で1時間、50℃で2時間撹拌した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、標題化合物(769mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.67 - 2.71 (m, 3 H) 4.44 (br s, 1 H) 4.63 (s, 2 H) 7.48 - 7.59 (m, 1 H) 7.59 - 7.69 (m, 1 H) 7.78 - 7.86 (m, 1 H) 7.86 - 7.94 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 242[M+Na]
+.
参考例27−1
2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]安息香酸メチル
【1280】
【化395】
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(1)2−(3−メトキシカルボニルフェニル)安息香酸(535mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]安息香酸を含む混合物(361mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(361mg)のアセトン(5.22mL)溶液へ、炭酸カリウム(433mg)及びヨウ化メチル(143μL)を加え、外温60℃にて2時間撹拌した。室温まで冷却した後、炭酸カリウム(433mg)及びヨウ化メチル(143μL)を追加し、室温にて2日間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をジエチルエーテルと水に分配した。水層をジエチルエーテルにて抽出した。合わせた有機層を1mol/L水酸化カリウム水溶液及び飽和食塩水にて順次洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、標題化合物を含む混合物(141mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.26 (t, J = 5.9 Hz, 1 H) 3.65 (s, 3 H) 4.74 (d, J=5.9 Hz, 2 H) 7.22 - 7.26 (m, 1 H) 7.32 - 7.44 (m, 5 H) 7.50 - 7.56 (m, 1 H) 7.81 - 7.86 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 225[M-OH]
+.
参考例28−1
5−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシ安息香酸メチル
【1281】
【化396】
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5−ホルミル−2−メトキシ安息香酸メチル(860mg)のメタノール溶液(18mL)に氷冷下にて水素化ホウ素ナトリウム(184mg)を加え、同温にて2.5時間撹拌した。ここへ水及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、減圧下にてメタノールを留去した。得られた水層をクロロホルムにて抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:4) にて精製し、標題化合物(870mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.60 - 1.69 (m, 1 H) 3.89 (s, 3 H) 3.91 (s, 3 H) 4.60 - 4.69 (m, 2 H) 6.94 - 7.02 (m, 1 H) 7.43 - 7.52 (m, 1 H) 7.75 - 7.84 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 197[M+H]
+.
参考例29−1
4−(8−ヒドロキシオクチル)−4−オキサンカルボン酸tert−ブチル
【1282】
【化397】
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(1)窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(300μL)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液に氷冷下にてn−ブチルリチウム(2.67mol/L n−ヘキサン溶液、790μL)を滴下し、同温にて30分撹拌した。参考例22−1−(1)で得られた化合物(300mg)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を−60℃以下の温度にて滴下し、同温にて45分撹拌した。続いて同温にて2−(8−ブロモオクトキシ)オキサン(620mg)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液を滴下し、室温にて一晩撹拌した。氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜3:1)にて精製し、4−[8−(2−オキサニルオキシ)オクチル]−4−オキサンカルボン酸tert−ブチル(314mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(311mg)のメタノール(3.9mL)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(15mg)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:1) にて精製し、標題化合物(237mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.13 - 1.63 (m, 25 H) 1.95 - 2.06 (m, 2 H) 3.39 - 3.51 (m, 2 H) 3.58 - 3.69 (m, 2 H) 3.76 - 3.86 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 337[M+Na]
+.
参考例30−1
1−アセチル−4−(6−ヒドロキシヘキシル)−4−ピペリジンカルボン酸tert−ブチル
【1283】
【化398】
[この文献は図面を表示できません]
(1)1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]−4−ピペリジンカルボン酸(5.0g)のt−ブタノール(22mL)溶液にBoc
2O(6.0mL)及び4−ジメチルアミノピリジン(799mg)を加えて室温で14時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止し、ヘキサンで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製しピペリジン−1,4−ジカルボン酸ジtert−ブチル(5.6g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(571mg)及び2−(6−ブロモヘキサオキシ)オキサン(530mg)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、4−[6−(2−オキサニルオキシ)ヘキシル]ピペリジン−1,4−ジカルボン酸ジtert−ブチル(362mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(362mg)の1,4−ジオキサン(3.8mL)溶液に氷冷下、4mol/L塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(1.9mL)を加えて室温で4.5時間撹拌した。トリエチルアミン(2.0mL)を加えて反応を停止した。セライト(登録商標)濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をクロロホルム(7.7mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.22mL)及び無水酢酸(0.11mL)を加えて室温で14時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)を加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール(1.5mL)に溶解し、氷冷下、水(0.50mL)及びトリフルオロ酢酸(0.25mL)を加えて室温で4時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:9〜クロロホルム:メタノール=17:3)により精製し標題化合物(70mg)を無色油状物質として得た。
MS ESI posi: 328[M+H]
+, 350[M+Na]
+.
【1284】
以下の参考例30−2は、市販の化合物を用い参考例30−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表15−1に示す。
【1285】
【表15-1】
[この文献は図面を表示できません]
参考例31−1
4−(6−ヒドロキシヘキシル)−1,1−ジオキソ−4−チアンカルボン酸tert−ブチル
【1286】
【化399】
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(1)4−チアンカルボン酸(1.0g)を用い、参考例30−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、4−チアンカルボン酸tert−ブチル(1.53g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(400mg)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[6−(2−オキサニルオキシ)ヘキシル]−4−チアンカルボン酸tert−ブチル(463mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(463mg)のクロロホルム(6.0mL)溶液に氷冷下、メタクロロ過安息香酸(650mg)を加えて室温で12時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液:飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1:1)混合液を加えて反応を停止し、反応混合物をクロロホルムで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮し4−[6−(2−オキサニルオキシ)ヘキシル]−1,1−ジオキソ−4−チアンカルボン酸tert−ブチルを粗生成物として得た。
(4)上記(3)で得た粗生成物のメタノール(1.5mL)溶液に氷冷下、水(0.5mL)及びトリフルオロ酢酸(0.25mL)を加えて室温で4.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:4)により精製し標題化合物(372mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.19 - 1.40 (m, 5 H) 1.48 (s, 9 H) 1.50 - 1.63 (m, 6 H) 1.92 - 2.07 (m, 2 H) 2.40 - 2.49 (m, 2 H) 2.88 - 3.14 (m, 4 H) 3.64 (t, J=6.5 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 357[M+Na]
+.
参考例32−1
9−ヒドロキシ−2,2−ジメチルノナン酸エチル
【1287】
【化400】
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(1)7−ブロモ−1−ヘプタノール(1.5g)のクロロホルム(15mL)溶液に3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(840μL)、p−トルエンスルホン酸一水和物(150mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジエチルエーテルにて抽出し、飽和食塩水で洗浄した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜9:1) にて精製し、2−(7−ブロモヘプトキシ)オキサン(1.1g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(865mg)及びイソ酪酸エチル(345μL)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−9−(2−オキサニルオキシ)ノナン酸エチル(722mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物のエタノール(23mL)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(87mg)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜3:2) にて精製し、標題化合物(469mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.10 - 1.67 (m, 21 H) 3.60 - 3.68 (m, 2 H) 4.05 - 4.17 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 231[M+H]
+.
参考例33−1
6−ヒドロキシ−2,2−ジメチルヘキサン酸エチル
【1288】
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
(1)2−(4−ブロモブトキシ)オキサン(735mg)を用い、参考例32−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−6−(2−オキサニルオキシ)ヘキサン酸エチル(411mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(411mg)を用い、参考例32−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(266mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.17 (s, 6 H) 1.20 - 1.61 (m, 10 H) 3.60 - 3.69 (m, 2 H) 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 189[M+H]
+.
【1289】
以下の参考例33−2〜33−3は、市販の化合物を用い参考例33−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表16−1に示す。
【1290】
【表16-1】
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参考例33−4
1−(4−ヒドロキシブチル)−1−シクロペンタンカルボン酸メチル
【1291】
【化402】
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(1)シクロペンタンカルボン酸メチル(200mg)及び2−(4−ブロモブトキシ)オキサン(389mg)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−[4−(2−オキサニルオキシ)ブチル]−1−シクロペンタンカルボン酸メチル(250mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じ、氷冷下合成を行い、標題化合物(152mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 - 1.33 (m, 2 H) 1.40 - 1.58 (m, 4 H) 1.59 - 1.69 (m, 6 H) 2.05 - 2.15 (m, 2 H) 3.63 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.67 (s, 3 H).
【1292】
以下の参考例33−5〜33−8は、市販の化合物を用い参考例33−4に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表16−2に示す。
【1293】
【表16-2】
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【1294】
参考例34−1
7−ヒドロキシ−2,2−ジメチルヘプタン酸エチル
【1295】
【化403】
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(1)2−メチルプロパン酸エチル(0.12mL)及び5−ブロモペントキシメチルベンゼン(120mg)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2,2−ジメチル−7−フェニルメトキシヘプタン酸エチル(72mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(72mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(35mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.16 (s, 6 H) 1.20 - 1.40 (m, 7 H) 1.48 - 1.63 (m, 4 H) 3.63 (q, J=6.2 Hz, 2 H) 4.11 (q, J=7.2 Hz, 2 H).
【1296】
以下の参考例34−2〜34−4は、市販の化合物を用い参考例34−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表17−1に示す。
【1297】
【表17-1】
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参考例35−1
1−アセチル−4−(7−ヒドロキシヘプチル)−4−ピペリジンカルボン酸tert−ブチル
【1298】
【化404】
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(1)参考例30−1−(1)で得られた化合物(570mg)及び参考例32−1−(1)で得られた化合物(560mg)を用い、参考例31−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、4−[7−(2−オキサニルオキシ)ヘプチル]ピペリジン−1,4−ジカルボン酸ジtert−ブチル(557mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(557mg)を用い、参考例30−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(231mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 - 1.67 (m, 24 H) 2.00 - 2.18 (m, 5 H) 2.73 (t, J=11.7 Hz, 1 H) 3.17 (t, J=11.7 Hz, 1 H) 3.56 - 3.73 (m, 3 H) 4.29 - 4.41 (m, 1 H).
MS ESI posi: 342[M+H]
+.
参考例36−1
1−(7−ヒドロキシヘプトキシ)−1−シクロペンタンカルボン酸(フェニルメチル)
【1299】
【化405】
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(1)1−ヒドロキシ−1−シクロペンタンカルボン酸(1g)を用い、参考例8−2に記載の方法に準じて合成し、1−ヒドロキシ−1−シクロペンタンカルボン酸(フェニルメチル)(888mg)を無色油状物質として得た。
(2)参考例32−1−(1)で得られた化合物(916mg)のアセトン(6.6mL)溶液にヨウ化ナトリウム(983mg)を加え、加熱還流下にて8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をジエチルエーテルで希釈し、水及び飽和食塩水にて順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜91:9)にて精製し、2−(7−ヨードヘプトキシ)オキサン(953mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(1)で得られた化合物(682mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(9mL)溶液に氷冷下にて水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、124mg)を加え、室温で45分撹拌した。上記(2)で得られた化合物(841mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)溶液を氷冷下にて加え、室温で一晩撹拌した。反応液に氷冷下にて水を加え、n−ヘキサン:酢酸エチル混合液で抽出し、有機層を水及び飽和食塩水にて順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜17:3)にて精製し、1−[7−(2−オキサニルオキシ)ヘプトキシ]−1−シクロペンタンカルボン酸(フェニルメチル)(140mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(135mg)を用い、参考例29−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(96mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.09 - 1.62 (m, 10 H) 1.63 - 1.84 (m, 4 H) 1.88 - 2.09 (m, 4 H) 3.23 - 3.36 (m, 2 H) 3.56 - 3.69 (m, 2 H) 5.18 (s, 2 H) 7.28 - 7.43 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 357[M+Na]
+.
参考例37−1
3−(6−ヒドロキシヘキサオキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸メチル
【1300】
【化406】
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(1)3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(490μL)及び6−ブロモヘキサオキシメチルベンゼン(800mg)を用い、参考例36−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−3−(6−フェニルメトキシヘキサオキシ)プロパン酸メチル(252mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(250mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(142mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.18 (s, 6 H) 1.30 - 1.64 (m, 8 H) 3.30 - 3.48 (m, 4 H) 3.57 - 3.75 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 255[M+Na]
+.
参考例38−1
2−[3−(4−ヒドロキシブトキシ)プロポキシ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1301】
【化407】
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(1)プロパン−1,3−ジオール(3.7mL)及び2−(4−ブロモブトキシ)オキサン(1.5g)を用い、参考例36−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、3−[4−(2−オキサニルオキシ)ブトキシ]−1−プロパノール(870mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(870mg)、及びp−トルエンスルホン酸クロリド(928mg)のトルエン(18mL)溶液へ、氷冷下トリエチルアミン(1mL)、及びトリメチルアミン塩酸塩(36mg)を加えて室温で12時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液、水で有機層を洗浄したのち、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製を行い、4−メチルベンゼンスルホン酸3−[4−(2−オキサニルオキシ)ブトキシ]プロピル(1.4g)を無色油状物質として得た。
(3)2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸エチル(616mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液へ、氷冷下、水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、124mg)を加えて同温にて30分間撹拌した。この混合液に対し、上記(2)で得られた化合物(600mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液をゆっくりと滴下したのち、35度で7時間及び室温で10時間撹拌した。反応液をジエチルエーテルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液により洗浄した。有機層を集めて濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)により精製し、2−メチル−2−[4−[4−(2−オキサニルオキシ)ブトキシ]ブトキシ]プロパン酸エチルを含む混合物(60mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(130mg)のエタノール(0.5mL)溶液へ2mol/L塩酸(0.16mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出したのち、減圧下で濃縮することで、標題化合物(100mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.41 (s, 6 H) 1.61 - 1.73 (m, 4 H) 1.84 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 2.23 - 2.36 (m, 1 H) 3.40 - 3.49 (m, 4 H) 3.54 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.59 - 3.72 (m, 2 H) 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
【1302】
以下の参考例38−2は、市販の化合物を用い参考例38−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表18−1に示す。
【1303】
【表18-1】
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参考例38−3
1−[2−(4−ヒドロキシブトキシ)エトキシ]−1−シクロペンタンカルボン酸(フェニルメチル)
【1304】
【化408】
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(1)エタン−1,2−ジオール(6.0mL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(21mL)に氷冷下にて水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、1.93g)を加え、同温で30分撹拌し、続いて2−(4−ブロモブトキシ)オキサン(1.94mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:9)にて精製し、2−[4−(2−オキサニルオキシ)ブトキシ]エタノール(1.76g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.8g)のトルエン溶液(40mL)にトリエチルアミン(2.3mL)、トリメチルアミン塩酸塩(77mg)、及びp−トルエンスルホン酸クロリド(2.0g)を加え、室温で一晩撹拌した。氷冷下にて反応液に水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、有機層を水及び飽和食塩水にて順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜7:3)にて精製し、4−メチルベンゼンスルホン酸2−[4−(2−オキサニルオキシ)ブトキシ]エチル(2.4g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(202mg)及び参考例36−1−(1)で得られた化合物(100mg)を用い、参考例36−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、1−[2−[4−(2−オキサニルオキシ)ブトキシ]エトキシ]−1−シクロペンタンカルボンサン(フェニルメチル)を含む粗生成物(81mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(275mg)を用い、参考例29−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(180mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.37 - 2.17 (m, 12 H) 3.41 - 3.72 (m, 8 H) 5.11 - 5.24 (m, 2 H) 7.22 - 7.46 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 359[M+Na]
+.
参考例38−4
2−[2−(4−ヒドロキシブトキシ)エトキシ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1305】
【化409】
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(1)参考例38−3−(2)で得られた化合物(500mg)及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸エチル(540μL)を用い、参考例36−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[2−[4−(2−オキサニルオキシ)ブトキシ]エトキシ]プロパン酸エチル(372mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(372mg)を用い、参考例29−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(48mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.43 (s, 6 H) 1.49 - 1.79 (m, 4 H) 3.44 - 3.79 (m, 8 H) 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 271[M+Na]
+.
参考例39−1
2−[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]酢酸エチル
【1306】
【化410】
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(1)[6−(ブロモメチル)−2−ピリジニル]メタノール(544mg)のエタノール:水(2:1、8.07mL)溶液へ、シアン化カリウム(354mg)を加え3時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をエタノールに懸濁し不溶物を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、2−[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]アセトニトリル(309mg)を淡灰色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(309mg)のエタノール(1.42mL)溶液へ、水(1.42mL)及び水酸化カリウム(654mg)を加え、3時間半加熱還流した。混合物を室温まで冷却した後、減圧下溶媒を留去した。残渣を濃塩酸にて酸性(およそpH2)とし、揮発成分を減圧下留去した。残渣をエタノールに懸濁し不溶物を濾別、得られた濾液を減圧下濃縮し、2−[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]酢酸を含む混合物(430mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(430mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.97mL)溶液へ、炭酸セシウム(969mg)及びヨウ化エチル(174μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。混合物に水を加え、酢酸エチルで4回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜2:3)にて精製し、標題化合物(326mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 3.75 - 3.82 (m, 1 H) 3.85 (s, 2 H) 4.19 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 4.74 (d, J=3.2 Hz, 2 H) 7.13 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.66 (dd, J=7.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 196[M+H]
+.
参考例40−1
2−(2−ヒドロキシエチル)安息香酸プロパン−2−イル
【1307】
【化411】
[この文献は図面を表示できません]
(1)市販の2−(2−ブロモフェニル)エタノール(1.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(8.3mL)溶液にイミダゾール(677mg)及びtert−ブチルジメチルクロロシラン(825mg)を加えて室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止し、ジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜10:1)により精製し2−(2−ブロモフェニル)エトキシ−tert−ブチル−ジメチルシラン(1.2g)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(300mg)のテトラヒドロフラン(12mL)溶液を窒素雰囲気下−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.6mol/L n−ヘキサン溶液、0.80mL)を加えて−78℃で30分撹拌した。クロロギ酸イソプロピル(0.34mL)を加えて−78℃で1.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=99:1〜2:1)により精製し2−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]安息香酸プロパン−2−イル(229mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(229mg)のテトラヒドロフラン(14mL)溶液を氷冷し、酢酸(0.22mL)及びテトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液、0.78mL)を加えて室温で22時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)により精製し標題化合物(121mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.38 (d, J=6.3 Hz, 6 H) 3.19 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 3.91 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 5.24 (spt, J=6.3 Hz, 1 H) 7.20 - 7.33 (m, 2 H) 7.42 - 7.48 (m, 1 H) 7.85 (d, J=7.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 209[M+H]
+.
【1308】
以下の参考例40−2は、市販の化合物を用い参考例40−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表19−1に示す。
【1309】
【表19-1】
[この文献は図面を表示できません]
参考例41−1
(E)−3−[2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−プロペン酸(フェニルメチル)
【1310】
【化412】
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市販の2−(2−ブロモフェニル)エタノール(200mg)及び市販の2−プロペン酸(フェニルメチル)(0.17mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)溶液に窒素雰囲気下、トリエチルアミン(0.17mL)、トリ(o−トルイル)ホスフィン(60mg)、及び酢酸パラジウム(II)(22mg)を加えて60℃で1.5時間及び80℃で2時間撹拌した。室温に冷却し反応混合物をセライト(登録商標)濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜1:2)により精製し標題化合物(180mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.04 (t, J=6.7 Hz, 2 H) 3.83 (t, J=6.7 Hz, 2 H) 5.26 (s, 2 H) 6.43 (d, J=15.8 Hz, 1 H) 7.23 - 7.45 (m, 8 H) 7.59 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 8.07 (d, J=15.8 Hz, 1 H).
【1311】
以下の参考例41−2〜41−3は、市販の化合物を用い参考例41−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表20−1に示す。
【1312】
【表20-1】
[この文献は図面を表示できません]
参考例42−1
(E)−3−[3−(メチルスルホニルオキシメチル)フェニル]−2−プロペン酸エチル
【1313】
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
(1)3−ブロモベンジルアルコール(10.0g)のアセトニトリル(100mL)溶液にトリエチルアミン(15mL)、アクリル酸エチル(17mL)、酢酸パラジウム(II)(360mg)、及びトリ(o−トルイル)ホスフィン(1.95g)を加えて95℃に加熱して3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:1)にて精製し、(E)−3−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−プロペン酸エチル(11.41g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.50g)、トリエチルアミン(1.11mL)、及び酢酸エチル(10mL)混合液へ、氷冷下メタンスルホン酸クロリド(619μL)を加えて室温で30分間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)濾過し、析出物を濾別した。減圧下溶媒を留去し、標題化合物(2.68g)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (200 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 - 1.40 (m, 3 H) 2.97 (s, 3 H) 4.27 (q, J=7.3 Hz, 2 H) 5.25 (s, 2 H) 6.47 (d, J=16.0 Hz, 1 H) 7.39 - 7.47 (m, 2 H) 7.51 - 7.60 (m, 2 H) 7.68 (d, J=16.0 Hz, 1 H).
参考例43−1
3−[3−(メチルスルホニルオキシメチル)フェニル]プロパン酸エチル
【1314】
【化414】
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(1)参考例42−1−(1)で得られた化合物(1.00g)のエタノール(10mL)溶液にトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリド(449mg)を加え、水素雰囲気下室温で4時間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)濾過し、減圧下濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、3−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]プロパン酸エチル(1.24g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.01g)、トリエチルアミン(1.01mL)、及び酢酸エチル(15mL)混合液へ、氷冷下メタンスルホン酸クロリド(413μL)を加えて室温で30分間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)濾過し、析出物を濾別した。減圧下溶媒を留去し、標題化合物(2.00g)を赤褐色油状物質として得た。
1H NMR (200 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.24 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 2.57 - 2.68 (m, 2 H) 2.90 - 3.03 (m, 5 H) 4.13 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 5.22 (s, 2 H) 7.19 - 7.36 (m, 4 H).
参考例44−1
3−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]プロパン酸エチル
【1315】
【化415】
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(1)市販の(4−ヨードフェニル)メタノール(520mg)及び市販のアクリル酸エチル(0.29mL)を用い、参考例41−1に記載の方法に準じて合成を行い、(E)−3−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−プロペン酸エチル(630mg)を粗生成物として得た。
(2)上記(1)で得られた粗生成物(200mg)を用い、参考例43−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(104mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.24 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 2.61 (t, J=7.8 Hz, 2 H) 2.88 (s, 1 H) 2.95 (t, J=7.8 Hz, 2 H) 4.13 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 4.66 (s, 2 H) 7.20 (d, J=8.0 Hz, 2 H) 7.29 (d, J=8.0 Hz, 2 H).
【1316】
以下の参考例44−2は、市販の化合物を用い参考例44−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表21−1に示す。
【1317】
【表21-1】
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参考例44−3
4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]ブタン酸メチル
【1318】
【化416】
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(1)(2−ヨードフェニル)メタノール(200mg)及び3−ブテン酸メチル(0.11mL)のアセトニトリル(4.3mL)溶液に窒素雰囲気下、トリエチルアミン(0.14mL)、トリ(o−トルイル)ホスフィン(52mg)、及び酢酸パラジウム(II)(19mg)を加えて60℃で2時間撹拌した。室温に冷却し反応混合物をセライト(登録商標)濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)を加えてジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:1)により精製し(E)−4−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3−ブテン酸メチル(56mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(56mg)を用い、参考例43−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(47mg)を薄黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.85 - 2.06 (m, 2 H) 2.40 (t, J=7.2 Hz, 2 H) 2.68 - 2.80 (m, 2 H) 3.66 (s, 3 H) 4.65 - 4.82 (m, 2 H) 7.17 - 7.41 (m, 4 H).
【1319】
以下の参考例44−4は、市販の化合物を用い参考例44−3に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表21−2に示す。
【1320】
【表21-2】
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参考例44−5
3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]プロパン酸エチル
【1321】
【化417】
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(1)市販の2−(3−ブロモフェニル)エタノール(300mg)及び市販のアクリル酸エチル(0.18mL)を用い、参考例41−1に記載の方法に準じて合成を行い、(E)−3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−プロペン酸エチル(236mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(236mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(214mg)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.15 - 1.31 (m, 5 H) 2.55 - 2.69 (m, 3 H) 2.80 - 3.00 (m, 3 H) 4.13 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.95 - 7.40 (m, 4 H).
【1322】
以下の参考例44−6は、市販の化合物を用い参考例44−5に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表21−3に示す。
【1323】
【表21-3】
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参考例45−1
3−[3,4−ジフルオロ−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]−1−プロパノール
【1324】
【化418】
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(1)5−ブロモ−2,3−ジフルオロフェノール(588mg)を用い、参考例25−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−ブロモ−1,2−ジフルオロ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ベンゼン(464mg)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(200mg)、酢酸パラジウム(II)(6.82mg)、及びトリス(o−トルイル)ホスフィン(18.5mg)を耐圧管に量り取り、N,N−ジメチルホルムアミド(1.22mL)に溶解し、容器内の気体を窒素に置換した後密閉した。この混合物へトリエチルアミン(119μL)及びアクリル酸エチル(132μL)をシリンジで加え、外温90℃にて終夜撹拌した。室温まで冷却した後、容器の封を開け、酢酸パラジウム(II)(13.6mg)、トリス(o−トルイル)ホスフィン(37.0mg)、トリエチルアミン(119μL)、及びアクリル酸エチル(132μL)を加え、容器内の気体を窒素に置換した後密閉した。外温120℃にて2.5時間撹拌した後、室温まで冷却した。混合物を水へ注ぎ、生じた沈殿を濾取し、水で洗浄した後、クロロホルムに溶解した。フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製した。得られた粗生成物をn−ヘキサン:酢酸エチル(1:2)混合液に溶解し、不溶物を濾別した。濾液を減圧下濃縮し、(E)−3−[3,4−ジフルオロ−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]−2−プロペン酸エチル(184mg)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(84.0mg)のテトラヒドロフラン:メタノール=1:1溶液(1.58mL)へ、パラジウム炭素−エチレンジアミン複合体(8.40mg)を加え、水素雰囲気下室温にて終夜撹拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、3−[3,4−ジフルオロ−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]プロパン酸エチル(35.9mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(35.9mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(30.5mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.78 - 1.87 (m, 2 H) 2.58 - 2.67 (m, 2 H) 3.59 - 3.67 (m, 2 H) 3.82 (s, 3 H) 5.06 (s, 2 H) 6.58 - 6.65 (m, 2 H) 6.89 - 6.94 (m, 2 H) 7.31 - 7.39 (m, 2 H).
参考例46−1
2−(3−ヒドロキシプロピル)安息香酸エチル
【1325】
【化419】
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(1)2−ヨード安息香酸エチル(1.0g)及び2−プロピン−1−オール(0.25mL)のアセトニトリル(7.2mL)溶液に窒素雰囲気下、トリエチルアミン(1.51mL)、ヨウ化銅(I)(55mg)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(140mg)を加えて60℃で4時間撹拌した。室温に冷却し反応混合物をセライト(登録商標)濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:1)により精製し2−(3−ヒドロキシプロプ−1−インイル)安息香酸エチル(732mg)を得た。
(2)上記(1)で得た化合物(732mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(387mg)を薄黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.39 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.86 - 1.97 (m, 2 H) 2.25 (t, J=5.9 Hz, 1 H) 3.06 (t, J=7.4 Hz, 2 H) 3.56 - 3.70 (m, 2 H) 4.36 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 7.22 - 7.32 (m, 2 H) 7.37 - 7.50 (m, 1 H) 7.87 (dd, J=7.8, 1.3 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 209[M+H]
+.
【1326】
以下の参考例46−2〜46−5は、市販の化合物を用い参考例46−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表22−1に示す。
【1327】
【表22-1】
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参考例46−6
4−[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]−2,2−ジメチルブタン酸(フェニルメチル)
【1328】
【化420】
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(1)(6−ブロモ−2−ピリジニル)メタノール(195mg)及び2,2−ジメチル−3−ブチン酸(フェニルメチル)(0.19mL)のN,N−ジメチルホルムアミド(4.9mL)溶液に窒素雰囲気下、トリエチルアミン(0.69mL)、ヨウ化銅(I)(9.4mg)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(35mg)を加えて60℃で3時間撹拌した。室温にもどして飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)を加え、セライト(登録商標)濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2〜1:9)により精製し4−[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]−2,2−ジメチル−3−ブチン酸(フェニルメチル)(206mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(206mg)のエタノール(6.7mL)溶液にトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリド(50mg)を加え、水素雰囲気下、室温で14時間、80℃で22時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:4)にて精製し、標題化合物(80mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (s, 6 H) 1.91 - 2.05 (m, 2 H) 2.62 - 2.74 (m, 2 H) 4.70 (s, 2 H) 5.13 (s, 2 H) 6.82 - 7.10 (m, 2 H) 7.29 - 7.40 (m, 4 H) 7.42 - 7.72 (m, 2 H).
MS ESI posi: 314[M+H]
+.
参考例47−1
4−[4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]−2,2−ジメチルブタン酸(フェニルメチル)
【1329】
【化421】
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(1)(2−ブロモ−4−ピリジニル)メタノール(784mg)のクロロホルム(8.2mL)溶液にp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(103mg)及び3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.74mL)を加えて室温で17時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、2−ブロモ−4−(2−オキサニルオキシメチル)ピリジン(1.1g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(283mg)及び市販の2,2−ジメチル−3−ブチン酸(フェニルメチル)(0.19mL)を用い、参考例46−6−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2,2−ジメチル−4−[4−(2−オキサニルオキシメチル)−2−ピリジニル]−3−ブチン酸(フェニルメチル)(250mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(250mg)を用い、参考例43−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2,2−ジメチル−4−[4−(2−オキサニルオキシメチル)−2−ピリジニル]ブタン酸(フェニルメチル)(152mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得た化合物(152mg)の1、4−ジオキサン(1.9mL)溶液に4mol/L塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(0.96mL)を加えて室温で14時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:4)により精製し標題化合物(61mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (s, 6 H) 1.95 - 2.02 (m, 2 H) 2.67 - 2.75 (m, 2 H) 4.68 (s, 2 H) 5.12 (s, 2 H) 7.03 (s, 1 H) 7.08 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 7.26 - 7.56 (m, 5 H) 8.46 (d, J=5.0 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 314[M+H]
+.
参考例48−1
6−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−ピリジンカルボン酸エチル
【1330】
【化422】
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6−ブロモ−2−ピリジンカルボン酸エチル(600mg)及び[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(515mg)を用い、参考例13−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(680mg)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.44 (t, J=7.0 Hz, 3 H) 1.70 - 1.79 (m, 1 H) 4.47 (q, J=7.0 Hz, 2 H) 4.78 (d, J=6.2 Hz, 2 H) 7.41 - 7.50 (m, 2 H) 7.84 - 7.91 (m, 2 H) 7.95 (d, J=7.4 Hz, 1 H) 8.03 (dd, J=7.0, 1.2 Hz, 1 H) 8.06 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 258[M+H]
+.
【1331】
以下の参考例48−2〜48−6は、市販の化合物を用い参考例48−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表23−1に示す。
【1332】
【表23-1】
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参考例49−1
2−[4−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−ピラゾリル]酢酸tert−ブチル
【1333】
【化423】
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(1)4−ブロモ−1H−ピラゾール(2g)のN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)溶液へ炭酸セシウム(5.3g)を加えて室温で撹拌した。この混合物へ、氷冷下2−ブロモ酢酸tert−ブチル(3.2g)をゆっくりと加えて、室温で14時間撹拌した。反応溶液に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で2回洗浄し、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、2−(4−ブロモ−1−ピラゾリル)酢酸tert−ブチル(3.2g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で合成した化合物(300mg)及び[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(227mg)を用い、参考例13−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(260mg)を茶褐色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.49 (s, 9 H) 1.60 - 1.67 (m, 1 H) 4.72 (d, J=6.0 Hz, 2 H) 4.84 (s, 2 H) 7.20 - 7.25 (m, 1 H) 7.32 - 7.39 (m, 1 H) 7.40 - 7.45 (m, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.74 (s, 1 H) 7.84 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 289[M+H]
+.
参考例49−2
2−[5−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−オキソ−1−ピリジニル]酢酸プロパン−2−イル
【1334】
【化424】
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(1)5−ブロモ−1H−ピリジン−2−オン(1.50g)のN,N−ジメチルホルムアミド(8.6mL)溶液に炭酸カリウム(1.3g)及びブロモ酢酸イソプロピル(1.2mL)を加えて室温で1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜3:7)により精製し2−(5−ブロモ−2−オキソ−1−ピリジニル)酢酸プロパン−2−イル(1.2g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(100mg)及び市販の[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(58mg)のジメトキシエタン:水(4:1、4.5mL)溶液に窒素雰囲気下で炭酸カリウム(100mg)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(42mg)を加えてマイクロウェーブ照射下120℃で30分間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)濾過し、濾液に飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜1:9)により精製し標題化合物(73mg)を茶色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (d, J=6.3 Hz, 6 H) 1.86 (t, J=5.7 Hz, 1 H) 4.68 (s, 2 H) 4.75 (d, J=5.7 Hz, 2 H) 5.11 (spt, J=6.3 Hz, 1 H) 6.67 (d, J=9.4 Hz, 1 H) 7.29 - 7.50 (m, 5 H) 7.62 - 7.74 (m, 1 H).
MS ESI posi: 302[M+H]
+.
参考例49−3
2−[4−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−オキソ−1−ピリジニル]酢酸プロパン−2−イル
【1335】
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
(1)4−ヨード−1H−ピリジン−2−オン(1.0g)を用いて、参考例49−2−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2−(4−ヨード−2−オキソ−1−ピリジニル)酢酸プロパン−2−イル(1.2g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(150mg)及び[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(75mg)を用いて、参考例49−2−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(93mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (d, J=6.3 Hz, 6 H) 1.94 (t, J=5.8 Hz, 1 H) 4.65 (s, 2 H) 4.77 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 5.12 (spt, J=6.3 Hz, 1 H) 6.48 (dd, J=7.1, 2.0 Hz, 1 H) 6.78 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.28 (s, 1 H) 7.42 - 7.54 (m, 3 H) 7.59 (s, 1 H).
MS ESI posi: 302[M+H]
+.
参考例50−1
2−[4−(4−ヒドロキシブチル)−1−ピラゾリル]酢酸tert−ブチル
【1336】
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例49−1−(1)で合成した化合物(500mg)及びtert−ブチル−ジメチル−[(E)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブタ−3−エノキシ]シラン(777mg)を用い、参考例13−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2−[4−[(E)−4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシブタ−1−エニル]−1−ピラゾリル]酢酸tert−ブチル(520mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(200mg)の酢酸エチル(5.5mL)溶液へ水酸化パラジウム炭素(115mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて4時間撹拌した。酢酸エチルで希釈してセライト(登録商標)濾過を行ったのち、減圧下で濃縮することで2−[4−[4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシブチル]−1−ピラゾリル]酢酸tert−ブチルを含む混合物を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に対し、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1mol/Lテトラヒドロフラン溶液、0.54mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応溶液を減圧下で濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル)にて精製を行い、標題化合物(95mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.47 (s, 9 H) 1.60 - 1.70 (m, 5 H) 2.46 - 2.58 (m, 2 H) 3.60 - 3.75 (m, 2 H) 4.72 - 4.77 (m, 2 H) 7.24 (s, 1 H) 7.37 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 255[M+H]
+.
【1337】
以下の参考例50−2は、市販の化合物を用い参考例50−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表24−1に示す。
【1338】
【表24-1】
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参考例51−1
2−[4−(4−ヒドロキシブチル)−1−ピラゾリル]−2−メチルプロパン酸エチル
【1339】
【化427】
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(1)3−ブロモ−1H−ピラゾール(500mg)及び2−ブロモ−2−メチルプロパン酸エチル(796mg)を用い、参考例49−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2−(4−ブロモ−1−ピラゾリル)−2−メチルプロパン酸エチル(839mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)を用い、参考例50−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[(E)−4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシブタ−1−エニル]−1−ピラゾリル]−2−メチルプロパン酸エチル(95mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(90mg)を用い、参考例50−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシブチル]−1−ピラゾリル]−2−メチルプロパン酸エチルを含む混合物を得た。
(4)上記(3)で得られた混合部を用い参考例50−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(47mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.60 - 1.68 (m, 4 H) 1.83 (s, 6 H) 2.51 (t, J=7.0 Hz, 2 H) 3.64 - 3.71 (m, 2 H) 4.16 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 7.34 (s, 1 H) 7.38 (s, 1 H).
【1340】
以下の参考例51−2は、市販の化合物を用い参考例51−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表25−1に示す。
【1341】
【表25-1】
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参考例52−1
4−[7−(ヒドロキシメチル)−1−オキソ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2−イル]−2,2−ジメチルブタン酸メチル
【1342】
【化428】
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(1)7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−イソキノリン−1−オン(216mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液に対し、氷冷下水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、50mg)を加えて室温で1時間撹拌した。反応溶液に対し、4−ブロモ−2,2−ジメチルブタン酸メチル(250mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液を加えて90℃にて2.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出し、集めた有機層を飽和食塩水で洗浄した。減圧下で濃縮したのち、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜13:7)にて精製を行い、4−(7−ブロモ−1−オキソ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2−イル)−2,2−ジメチルブタン酸メチル(163mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(160mg)、及びビニルトリフルオロホウ酸カリウム(109mg)を用い、参考例13−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−(7−エテニル−1−オキソ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2−イル)−2,2−ジメチルブタン酸メチル(110mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(105mg)、及びN−メチルモルホリン−N−オキシド(102mg)を、tert−ブチルアルコール(1.7mL)、テトラヒドロフラン(1.7mL)、及び水(0.35mL)に溶解し、4%四酸化オスミウム水溶液(45μL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、4−[7−(1,2−ジヒドロキシエチル)−1−オキソ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2−イル]−2,2−ジメチルブタン酸メチルを含む混合物(110mg)を得た。
(4)上記(3)で得た混合物(110mg)のテトラヒドロフラン(1.6mL)溶液へ過ヨウ素酸ナトリウム(77mg)を加えて室温で30分間撹拌した。水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、4−(7−ホルミル−1−オキソ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2−イル)−2,2−ジメチルブタン酸メチルを含む混合物を得た。
(5)上記(4)で得た混合物のメタノール(1.6mL)溶液へ−20℃にて水素化ホウ素ナトリウム(15mg)を加えて30分間撹拌した。水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、標題化合物(80mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 (s, 6 H) 1.62 - 1.72 (m, 1 H) 1.81 - 1.93 (m, 2 H) 2.98 (t, J=6.6 Hz, 2 H) 3.50 - 3.61 (m, 4 H) 3.67 (s, 3 H) 4.68 - 4.74 (m, 2 H) 7.18 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 7.45 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 8.03 (s, 1 H).
MS ESI posi: 306[M+H]
+.
参考例53−1
7−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチル
【1343】
【化429】
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(1)市販の7−ヒドロキシ−4−オキソ−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチル(3.27g)の酢酸(30mL)溶液にパラジウム炭素(981mg)を加え、水素雰囲気下(50psi)、30℃で12時間撹拌した。反応溶液をセライト(登録商標)濾過後、濾液を濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。得られた残渣にジエチルエーテル及びn−ヘキサンを加え、析出してきた固体を濾取し7−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチル(2.91g)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.00g)のクロロホルム(15mL)溶液へ、ピリジン(730μL)を加え、氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(910μL)を滴下した。室温に昇温し、1時間撹拌した。反応液に氷冷下、1mol/L塩酸(20mL)及び水(5mL)を加えて撹拌した。分液ロートにて有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。フェーズセパレーターを通した後減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1)にて精製し、7−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチル(1.61g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(400mg)及びビニルトリフルオロホウ酸カリウム(272mg)を用い、参考例13−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、7−エテニル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチル(212mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(212mg)及びN−メチルモルホリン−N−オキシド(267mg)を、tert−ブチルアルコール(4.6mL)、テトラヒドロフラン(4.6mL)、及び水(0.91mL)に溶解し、4%四酸化オスミウム水溶液(118μL)を加えて室温で2時間撹拌した後、60℃で20分撹拌した。反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。フェーズセパレーターを通した後減圧下濃縮し、7−(1,2−ジヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチルを含む混合物(271mg)を得た。
(5)上記(4)で得た化合物(271mg)を用い、参考例52−1−(4)に記載の方法に準じて合成し、7−ホルミル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−2−カルボン酸エチルを含む混合物(217mg)を得た。
(6)上記(5)で得た混合物のエタノール(4.6mL)溶液へ、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(46mg)を加えて同温で30分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液及び水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1)にて精製し標題化合物(170mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 2.13 - 2.33 (m, 2 H) 2.68 - 2.88 (m, 2 H) 4.25 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.62 (d, J=6.0 Hz, 2 H) 4.69 - 4.76 (m, 1 H) 6.88 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 6.94 (s, 1 H) 7.02 (d, J=7.7 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 259[M+Na]
+.
参考例54−1
3−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−シクロヘキサンカルボン酸エチル
【1344】
【化430】
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(1)3−オキソ−1−シクロヘキサンカルボン酸エチル(500μL)と2,4,6−トリ−tert−ブチルピリジン(905mg)のクロロホルム(6.36mL)溶液へ、氷冷下トリフルオロメタンスルホン酸無水物(562μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。混合物をクロロホルムで希釈し、1mol/L塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した。フェーズセパレーターを用いて有機層を分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=93:7)にて精製し、3−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−シクロヘキサ−3−エンカルボン酸エチル(529mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(136mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(18.4mg)、及びフッ化カリウム(91.5mg)を三口フラスコに量り取り、容器を密閉した後、容器内の気体を窒素置換した。この混合物に[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(88.9mg)のテトラヒドロフラン(2.93mL)溶液を加え、室温にて3日間撹拌した。混合物を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水にて順次洗浄した。フェーズセパレーターを用いて有機層を分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3)にて精製し、3−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−シクロヘキサ−3−エンカルボン酸エチル(92.1mg)を黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(87.9mg)を用い、参考例45−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(73.6mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.20 - 1.34 (m, 3 H) 1.41 - 1.77 (m, 5 H) 1.83 - 2.34 (m, 4 H) 2.41 - 2.84 (m, 2 H) 4.08 - 4.24 (m, 2 H) 4.65 - 4.73 (m, 2 H) 7.14 - 7.32 (m, 4 H).
参考例54−2
4−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−シクロヘキサンカルボン酸エチル
【1345】
【化431】
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(1)4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−1−シクロヘキサ−3−エンカルボン酸エチル(131mg)を用い、参考例54−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−シクロヘキサ−3−エンカルボン酸エチル(77.5mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(92.2mg)を用い、参考例45−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(85.1mg)を白色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.32 (m, 3 H) 1.42 - 1.83 (m, 6 H) 1.93 - 2.15 (m, 2 H) 2.21 - 2.72 (m, 3 H) 4.11 - 4.24 (m, 2 H) 4.64 - 4.71 (m, 2 H) 7.11 - 7.33 (m, 4 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 245[M-OH]
+.
参考例55−1
(3−メチルスルホニル−5−フェニルメトキシフェニル)メタノール
【1346】
【化432】
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(1)3−ブロモ−5−(ヒドロキシメチル)フェノール(1.20g)のアセトン(20mL)溶液に炭酸カリウム(1.63g)及びベンジルブロミド(842μL)を加えて室温で5時間撹拌した。反応液をセライト(登録商標)濾過後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:3)にて精製した。減圧乾燥し(3−ブロモ−5−フェニルメトキシフェニル)メタノール(1.71g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(200mg)、ヨウ化銅(I)(26mg)、L−プロリン(31mg)、水酸化ナトリウム(11mg)、及びメタンスルフィン酸ナトリウム(139mg)、及びジメチルスルホキシド(3mL)を混合し、マイクロウェーブ照射下150℃で50分撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。減圧乾燥し標題化合物(210mg)を薄橙色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.03 (s, 3 H) 4.74 - 4.78 (m, 2 H) 5.13 (s, 2 H) 7.28 (s, 1 H) 7.32 - 7.45 (m, 6 H) 7.53 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi nega: 201[M-Bn]
-.
参考例56−1
[4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−3−メチルスルホニルフェニル]メタノール
【1347】
【化433】
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(1)3−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸(2.00g)のN,N−ジメチルホルムアミド(18mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、811mg)を加え、室温で30分撹拌した。同温にて4−メトキシベンジルクロリド(2.61mL)をゆっくり加え、室温で65時間撹拌した。氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出後、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、濾液を濃縮した。ジエチルエーテル:n−ヘキサン混合液から再結晶し、3−ブロモ−4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]安息香酸(4−メトキシフェニル)メチル(3.10g)を無色粉末として得た。
(2)マイクロウェーブ反応用試験管内にて、上記(1)で得られた化合物(100mg)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(66.9mg)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)ベンゼン錯体(33.0mg)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン (14.1μL)を加え密封した。マイクロウェーブ照射下150℃で1時間撹拌した。酢酸エチルで抽出後、水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターで有機層を分離後、濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー (n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1、Rf=0.4)で精製し、4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−3−メチルスルホニル安息香酸(4−メトキシフェニル)メチル(20.1mg) を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(416mg)のテトラヒドロフラン(9mL)溶液に水素化ホウ素リチウム(59.5mg)及びメタノール(1mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。氷冷下飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、泡が出なくなるまで撹拌した。クロロホルムを加え、フェーズセパレーターで有機層を分離後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜酢酸エチルのみ)で精製することにより、標題化合物(239mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.17 (s, 3 H) 3.82 (s, 3 H) 4.69 (s, 2 H) 5.19 (s, 2 H) 6.93 (d, J=8.6 Hz, 2 H) 7.10 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 7.42 (d, J=8.6 Hz, 2 H) 7.59 (dd, J=8.6, 2.1 Hz, 1 H) 7.98 (d, J=2.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 345[M+Na]
+.
参考例57−1
2−[3−(4−ヒドロキシブチルスルホニル)フェニル]−2−メチルプロパン酸メチル
【1348】
【化434】
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(1)2−(3−ヨードフェニル)酢酸メチル(210mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.48mL)溶液へ、水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、119mg)を加え、室温にて5分撹拌した。この混合物へヨウ化メチル(162μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、119mg)とヨウ化メチル(162μL)を追加し、更に2時間撹拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液にて停止し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製し、2−(3−ヨードフェニル)−2−メチルプロパン酸メチル(156mg)を無色油状物質として得た。
(2)マイクロウェーブ反応用試験管内にて、上記(1)で得られた化合物(156mg)、二亜硫酸カリウム(205mg)、臭化テトラブチルアンモニウム(164mg)、ギ酸ナトリウム(69.1mg)、酢酸パラジウム(II)(5.18mg)、トリフェニルホスフィン(18.2mg)、1,10−フェナントロリン(12.5mg)、及びジメチルスルホキシド(2.31mL)を混合し、20分間窒素ガスを通気した。試験管を密封した後、マイクロウェーブ照射下100℃にて30分間撹拌した。室温まで冷却後、試験管を開封し混合物に2−(4−ブロモブトキシ)オキサン(93.3μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。この混合物を水に注ぎ、酢酸エチルにて3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、フェーズセパレーターを用いて有機層を分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:3)にて精製し、2−メチル−2−[3−[4−(2−オキサニルオキシ)ブチルスルホニル]フェニル]プロパン酸メチル(103mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(103mg)のメタノール(1.21mL)溶液へ、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(6.07mg)を加え、3時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、フェーズセパレーターを用いて有機層を分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:7)にて精製し、標題化合物(68.4mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.60 - 1.69 (m, 8 H) 1.81 - 1.90 (m, 2 H) 3.09 - 3.21 (m, 2 H) 3.61 - 3.72 (m, 5 H) 7.50 - 7.56 (m, 1 H) 7.61 - 7.65 (m, 1 H) 7.78 - 7.82 (m, 1 H) 7.87 - 7.91 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 315[M+H]
+.
参考例58−1
[3−[2−(2−オキサニルオキシ)エチルスルホニル]フェニル]メタノール
【1349】
【化435】
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(1)3−ヨード安息香酸エチル(1g)及び2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(604μL)を用い、参考例57−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−[2−(2−オキサニルオキシ)エチルスルホニル]安息香酸エチル(643mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(643mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(353mg)を含む粗生成物を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.65 (m, 5 H) 1.88 - 2.03 (m, 1 H) 3.08 - 3.17 (m, 2 H) 3.41 - 3.50 (m, 1 H) 3.68 - 3.84 (m, 2 H) 4.01 - 4.16 (m, 1 H) 4.46 - 4.51 (m, 1 H) 4.77 - 4.84 (m, 2 H) 7.51 - 7.60 (m, 1 H) 7.62 - 7.69 (m, 1 H) 7.80 - 7.87 (m, 1 H) 7.90 - 7.96 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 323 [M+Na]
+.
参考例59−1
7−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸エチル
【1350】
【化436】
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(1)マイクロウェーブ反応容器において、7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン(1.8g)のN,N−ジメチルホルムアミド(16mL)懸濁液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(920mg)及びシアン化亜鉛(2.4g)を加え、試験管内の気体を窒素に置換した後密封し、マイクロウェーブ照射下150℃にて30分間撹拌した。さらにテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(460mg)を加え、試験管内の気体を窒素に置換した後密封し、マイクロウェーブ照射下150℃にて30分間撹拌した。別の容器において同様の操作を行い、これらで得られた反応液を合わせた。ここへ酢酸エチル及び水を加え、セライト(登録商標)濾過し、濾液を酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜2:3)にて精製し、8−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−ナフタレン−2−カルボニトリルを含む粗生成物(2.2g)を淡黄色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた粗生成物(547mg)の炭酸ジエチル(3.9mL)懸濁液に室温にて水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、192mg)を加え、加熱還流下にて3時間撹拌した。氷冷下にて1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1 〜3:1)にて精製し、得られた粗生成物をn−ヘキサン:酢酸エチル混合液より再結晶し、7−シアノ−1−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−2−カルボン酸エチル(442mg)を淡褐色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(315mg)のトリフルオロ酢酸(4.3mL)溶液へ室温にてトリエチルシラン(1.25mL)を加え、3日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜13:7)にて精製し、7−シアノ−1−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸エチル(258mg)を無色粉末として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(156mg)のトルエン(1.3mL)溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(12mg)を加え、加熱還流下にて10時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水にて洗浄し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)にて精製し、7−シアノ−3,4−ジヒドロナフタレン−2−カルボン酸エチル(82mg)を無色粉末として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(467mg)及び酢酸エチル(21mL)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、7−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸エチルを含む粗生成物(459mg)を得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(459mg)にピリジン(5.2mL)、酢酸(5.2mL)、ラネーニッケル(水懸濁液、5mL)、及びリン酸二水素ナトリウム(1.5g)を加え、水素雰囲気下、50℃にて1.5時間、80℃にて1.5時間、及び100℃にて30分撹拌した。反応液をセライト(登録商標)濾過し、エタノールで洗浄した。濾液を減圧下濃縮し、トルエンで共沸した。残渣をn−ヘキサン:酢酸エチル混合液で希釈し、1mol/L塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:1)にて精製し、7−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸エチルを含む粗生成物(396mg)を得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(387mg)を用い、参考例53−1-(6)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(218mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.34 (m, 3 H) 1.77 - 1.93 (m, 1 H) 2.15 - 2.25 (m, 1 H) 2.65 - 2.93 (m, 3 H) 2.95 - 3.07 (m, 2 H) 4.13 - 4.25 (m, 2 H) 4.57 - 4.69 (m, 2 H) 7.03 - 7.16 (m, 3 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 257[M+Na]
+.
参考例60−1
6−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸エチル
【1351】
【化437】
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(1)市販の6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸 (500mg)へ2mol/L塩化水素−エタノール溶液(9.7mL)を加え75℃で18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸エチル(510mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(510mg)を用い、参考例59−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、6−シアノ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸エチル(147mg)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(147mg)を用い、参考例59−1−(6)に記載の方法に準じて合成し、6−ホルミル−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸エチル(86mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(82mg)を用い、参考例53−1−(6)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(81mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 2.94 - 3.15 (m, 3 H) 4.07 - 4.25 (m, 3 H) 4.39 - 4.48 (m, 1 H) 4.58 (s, 2 H) 6.76 - 6.87 (m, 1 H) 7.03 - 7.16 (m, 2 H).
MS ESI posi: 219[M-OH]
+.
【1352】
以下の参考例60−2は、市販の化合物を用い参考例60−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表26−1に示す。
【1353】
【表26-1】
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参考例61−1
7−(ヒドロキシメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル
【1354】
【化438】
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参考例59−1−(5)で得られた化合物(66mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(29mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.32 - 1.59 (m, 2 H) 1.90 - 2.12 (m, 2 H) 2.45 - 2.60 (m, 1 H) 2.76 - 3.01 (m, 3 H) 3.56 - 3.73 (m, 2 H) 7.05 - 7.21 (m, 1 H) 7.31 - 7.46 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 210[M+Na]
+.
参考例62−1
8−(2−ヒドロキシエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル
【1355】
【化439】
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(1)水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、120mg)のテトラヒドロフラン(10mL)懸濁液に氷冷下にてホスホノ酢酸トリエチル(590μL)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を滴下した。同温にて30分撹拌し、続いて参考例59−1−(1)で得られた化合物(423mg)のテトラヒドロフラン(7mL)溶液を滴下し、室温にて2時間、加熱還流下にて14時間撹拌した。反応液へ氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜3:2)にて精製し、(2E)−2−(7−シアノ−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−イリデン)酢酸エチル(402mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(397mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−(7−シアノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)酢酸エチル(304mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(1)で得られた化合物(304mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(180mg)を褐色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.19 - 1.45 (m, 1 H) 1.65 - 2.01 (m, 6 H) 2.71 - 2.90 (m, 2 H) 2.96 - 3.06 (m, 1 H) 3.72 - 3.83 (m, 2 H) 7.10 - 7.19 (m, 1 H) 7.33 - 7.40 (m, 1 H) 7.49 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 224[M+Na]
+.
参考例63−1
3−(3−メトキシカルボニル−1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)プロパン酸
【1356】
【化440】
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(1)1−(ヒドロキシメチル)−3−ビシクロ[1.1.1]ペンタンカルボン酸メチル(500mg)のクロロホルム(13mL)溶液を窒素雰囲気下氷冷し、デス−マーチンペルヨージナン(1.63g)を加えて室温で3時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液:飽和炭酸水素ナトリウム水溶液:水(1:1:1)の混合溶液(10mL)を加えて反応を停止し、ジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮し1−ホルミル−3−ビシクロ[1.1.1]ペンタンカルボン酸メチルを粗生成物として得た。
(2)上記(1)で得た粗生成物のテトラヒドロフラン(5.3mL)溶液にベンジル(トリフェニルホスホラニリデン)アセタート(2.03g)を加えて室温で19時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜3:7)で精製することで1−[(E)−3−オキソ−3−フェニルメトキシプロプ−1−エニル]−3−ビシクロ[1.1.1]ペンタンカルボン酸メチル(400mg)を得た。
(3)上記(2)で得た化合物(400mg)を用いて、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(38mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.84 (t, J=7.6 Hz, 2 H) 1.93 (s, 6 H) 2.34 (t, J=7.6 Hz, 2 H) 3.66 (s, 3 H).
MS ESI posi: 199[M+H]
+.
MS ESI nega: 197[M-H]
-.
参考例64−1
3−(2−ヒドロキシエチル)−1−シクロブタンカルボン酸エチル
【1357】
【化441】
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(1)3−オキソ−1−シクロブタンカルボン酸エチル(500mg)を用い、参考例63−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、3−(2−オキソ−2−フェニルメトキシエチリデン)−1−シクロブタンカルボン酸エチル(882mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(223mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、2−(3−エトキシカルボニルシクロブチル)酢酸(150mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(85mg)のテトラヒドロフラン(1.1mL)溶液に氷冷下、4−メチルモルホリン(0.10mL)及びクロロギ酸イソブチル(0.12mL)を加えて室温で3.5時間撹拌した。反応混合物を濾過しテトラヒドロフラン(0.91mL)で洗いこんだ。濾液に氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(35mg)の水(1.0mL)溶液を加えて室温で30分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、反応混合物をジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜1:1)により精製し標題化合物(86mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.18 - 1.33 (m, 3 H) 1.64 - 1.78 (m, 2 H) 1.87 - 2.00 (m, 2 H) 2.26 - 2.53 (m, 2 H) 2.67 - 2.76 (m, 1 H) 2.93 - 3.12 (m, 1 H) 3.56 - 3.80 (m, 2 H) 4.08 - 4.18 (m, 2 H).
参考例65−1
3−[2−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]プロパン酸エチル
【1358】
【化442】
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(1)参考例44−2で合成した化合物(224mg)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、3−(2−ホルミルフェニル)プロパン酸エチル(293mg)を薄黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で合成した化合物(293mg)を用い、参考例63−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、3−[2−[(E)−3−オキソ−3−フェニルメトキシプロプ−1−エニル]フェニル]プロパン酸エチル(319mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で合成した化合物(319mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、3−[2−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)フェニル]プロパン酸(158mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で合成した化合物(158mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(130mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.83 - 1.92 (m, 1 H) 2.56 - 2.78 (m, 4 H) 2.94 - 3.03 (m, 3 H) 3.72 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 4.14 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 7.13 - 7.20 (m, 4 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 237[M+H]
+.
【1359】
以下の参考例65−2は、市販の化合物を用い参考例65−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表27−1に示す。
【1360】
【表27-1】
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参考例65−3
1−(3−ヒドロキシプロピル)−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル
【1361】
【化443】
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(1)1−(ヒドロキシメチル)−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル(200mg)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−ホルミル−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル(182mg)を無色油状物質として得た。
(2)ジメチルホスホノ酢酸ベンジル(359mg)のテトラヒドロフラン(9.3mL)溶液に窒素雰囲気下、−20℃でn−ブチルリチウム(1.6mol/L n−ヘキサン溶液、0.87mL)を加えて同温で撹拌した。反応液に上記(1)で合成した化合物(182mg)を加えて室温に昇温し、5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜1:1)により精製し1−[(E)−3−オキソ−3−フェニルメトキシプロプ−1−エニル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル(184mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で合成した化合物(168mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、3−(4−メトキシカルボニル−1−ビシクロ[2.2.2]オクタニル)プロパン酸(131mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で合成した化合物(131mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(83mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.11 - 1.18 (m, 2 H) 1.30 - 1.51 (m, 9 H) 1.72 - 1.83 (m, 6 H) 3.55 - 3.70 (m, 5 H).
参考例66−1
trans−2−(3−ヒドロキシプロピル)−1−シクロプロパンカルボン酸エチル
【1362】
【化444】
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(1)trans−2−エトキシカルボニル−1−シクロプロパンカルボン酸(100mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、trans−2−(ヒドロキシメチル)−1−シクロプロパンカルボン酸エチル(62mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(63mg)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、trans−2−ホルミル−1−シクロプロパンカルボン酸エチル(57mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で合成した化合物(57mg)を用い、参考例63−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、trans−2−[(E)−3−オキソ−3−フェニルメトキシプロプ−1−エニル]−1−シクロプロパンカルボン酸エチル(75mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で合成した化合物(75mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、trans−3−(2−エトキシカルボニルシクロプロピル)プロパン酸(45mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で合成した化合物(45mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(20mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.67 - 0.75 (m, 1 H) 1.14 - 1.31 (m, 5 H) 1.32 - 1.48 (m, 4 H) 1.64 - 1.73 (m, 2 H) 3.68 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
【1363】
以下の参考例66−2は、市販の化合物を用い参考例66−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造及びNMRデータを表28−1に示す。
【1364】
【表28-1】
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参考例67−1
2−[3−(4−ヒドロキシブチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1365】
【化445】
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(1)3−(2−ヒドロキシエチル)フェノール(300mg)のアセトニトリル(4.3mL)溶液に炭酸カリウム(330mg)及び2−ブロモ−2−メチルプロパン酸エチル(0.36mL)を加えてマイクロウェーブ照射下100℃で2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜3:7)により精製し2−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸エチル(137mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(137mg)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2−メチル−2−[3−(2−オキソエチル)フェノキシ]プロパン酸エチルを粗生成物として得た。
(3)上記(2)で合成した粗生成物を用い、参考例63−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、2−メチル−2−[3−[(E)−4−オキソ−4−フェニルメトキシブタ−2−エニル]フェノキシ]プロパン酸エチル(140mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で合成した化合物(140mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、4−[3−(1−エトキシ−2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)オキシフェニル]ブタン酸を粗生成物として得た。
(5)上記(4)で合成した粗生成物を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(53mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.20 - 1.30 (m, 4 H) 1.55 - 1.72 (m, 10 H) 2.59 (t, J=7.5 Hz, 2 H) 3.60 - 3.70 (m, 2 H) 4.23 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.62 - 6.72 (m, 2 H) 6.81 (d, J=7.5 Hz, 1 H) 7.08 - 7.17 (m, 1 H).
MS ESI posi: 303[M+Na]
+.
参考例68−1
(E)−3−[3−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル]−2−プロペン酸(フェニルメチル)
【1366】
【化446】
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(1)3−(ヒドロキシメチル)−1−シクロヘキサンカルボン酸メチル(267mg)のクロロホルム(1.1mL)溶液にトリエチルアミン(0.47mL)、tert−ブチルジフェニルクロロシラン(648mg)、4−ジメチルアミノピリジン(102mg)を加えて室温で21時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜5:1)により精製し3−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−1−シクロヘキサンカルボン酸メチル(543mg)を得た。
(2)上記(1)で得た化合物(543mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、[3−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]シクロヘキシル]メタノール(555mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(506mg)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、3−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−1−シクロヘキサンカルボキサルデヒドを粗生成物として得た。
(4)上記(3)で合成した粗生成物を用い、参考例63−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、(E)−3−[3−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]シクロヘキシル]−2−プロペン酸(フェニルメチル)(243mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得た化合物(243mg)を用い、参考例50−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(108mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.78 - 0.96 (m, 2 H) 1.00 - 1.15 (m, 1 H) 1.22 - 1.41 (m, 2 H) 1.50 - 1.64 (m, 1 H) 1.72 - 1.94 (m, 4 H) 2.11 - 2.25 (m, 1 H) 3.39 - 3.55 (m, 2 H) 5.17 (s, 2 H) 5.83 (d, J=15.9 Hz, 1 H) 6.96 (dd, J=15.9, 6.7 Hz, 1 H) 7.26 - 7.48 (m, 5 H).
参考例68−2
(E)−3−[1−(ヒドロキシメチル)−4−ビシクロ[2.2.2]オクタニル]−2−プロペン酸(フェニルメチル)
【1367】
【化447】
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(1)1−(ヒドロキシメチル)−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル(500mg)を用いて、参考例68−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチルを粗生成物として得た。
(2)上記(1)で得た粗生成物を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、[4−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−1−ビシクロ[2.2.2]オクタニル]メタノール(500mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(500mg)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボキシアルデヒド(373mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得た化合物(200mg)を用い、参考例65−3−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、(E)−3−[1−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタニル]−2−プロペン酸(フェニルメチル)(216mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得た化合物(216mg)を用い、参考例40−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(30mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.40 - 1.70 (m, 6 H) 3.29 (s, 2 H) 5.17 (s, 2 H) 5.72 (d, J=15.9 Hz, 1 H) 6.92 (d, J=15.9 Hz, 1 H) 7.29 - 7.45 (m, 5 H).
参考例69−1
3−[4−フルオロ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]−1−プロパノール
【1368】
【化448】
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(1)4−フルオロ−3−ヒドロキシ安息香酸メチル(2.17g)を用い、参考例25−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−フルオロ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]安息香酸メチル(3.28g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.31g)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、[4−フルオロ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]メタノール(1.16g)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(1.16g)のクロロホルム(11.1mL)溶液へ、炭酸水素ナトリウム(1.86g)及びデス−マーチンペルヨージナン(2.81g)を加え、室温にて2時間撹拌した。この混合物に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、1時間激しく撹拌した。有機層を分離し、水層をクロロホルムで2回抽出した。合わせた有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターに通した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜7:3)にて精製し、4−フルオロ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]ベンズアルデヒド(522mg)を淡黄色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(522mg)のアセトニトリル(9.93mL)溶液へ、氷冷下ホスホノ酢酸トリエチル(591μL)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(444μL)を加えた後、室温にて終夜撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、n−ヘキサン:酢酸エチル(2:1)混合液で3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、(E)−3−[4−フルオロ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]−2−プロペン酸エチル(597mg)を無色固体として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(200mg)を用い、参考例45−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、3−[4−フルオロ−3−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]プロパン酸エチル(159mg)を無色油状物質として得た。
(6)上記(1)で得られた化合物(159mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(121mg)を淡褐色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.79 - 1.88 (m, 2 H) 2.61 - 2.67 (m, 2 H) 3.63 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.81 (s, 3 H) 5.05 (s, 2 H) 6.69 - 6.74 (m, 1 H) 6.82 - 6.86 (m, 1 H) 6.88 - 6.93 (m, 2 H) 6.95 - 7.01 (m, 1 H) 7.34 - 7.38 (m, 2 H).
参考例70−1
2−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]酢酸メチル
【1369】
【化449】
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(1)2−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]酢酸(5.12g)を用い、参考例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]酢酸(フェニルメチル)(7.31g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(7.31g)のジイソプロピルエーテル(55.8mL)溶液へ、酸化マンガン(IV)(24.3g)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。触媒を濾別しn−ヘキサン:酢酸エチル(1:1)混合液で洗浄した。濾液と洗浄液を合わせ、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、2−(4−ホルミルフェニル)酢酸(フェニルメチル)(6.47g)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(6.47g)のテトラヒドロフラン(47.6mL)溶液へ、氷冷下ジエチルホスホノ酢酸メチル(4.82mL)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4.26μL)を加え、室温で終夜、次いで外温50℃で1時間撹拌した。この混合物へジエチルホスホノ酢酸メチル(1.32mL)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(1.42μL)を加え、同温にて更に2.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をトルエンにて希釈し、水、1mol/L塩酸、及び飽和食塩水で順次洗浄した。フェーズセパレーターを用いて有機層を分離した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜4:1)にて精製し、(E)−3−[4−(2−オキソ−2−フェニルメトキシエチル)フェニル]−2−プロペン酸メチル(4.92g)を無色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(4.92g)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−[4−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フェニル]酢酸を含む混合物(3.15g)を得た。
(5)上記(4)で得られた混合物(3.15g)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]酢酸を含む混合物(1.95g)を得た。
(6)上記(5)で得られた混合物(1.95g)のメタノール(33.5mL)へ、氷冷下濃硫酸(10mL)をゆっくり加え、3.5時間加熱還流した。室温まで冷却し、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルと水に分配し、水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターに通した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:7)にて精製し、標題化合物(1.41g)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.84 - 1.93 (m, 2 H) 2.66 - 2.73 (m, 2 H) 3.60 (s, 2 H) 3.65 - 3.71 (m, 5 H) 7.13 - 7.23 (m, 4 H).
参考例71−1
3−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]プロパン酸メチル
【1370】
【化450】
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(1)(E)−3−(4−ホルミルフェニル)−2−プロペン酸(1.05g)を用い、参考例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、(E)−3−(4−ホルミルフェニル)−2−プロペン酸(フェニルメチル)(1.26g)を淡灰色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.26g)を用い、参考例70−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、(E)−3−[4−[(E)−3−オキソ−3−フェニルメトキシプロプ−1−エニル]フェニル]−2−プロペン酸メチル(964mg)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(964mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、3−[4−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フェニル]プロパン酸を含む混合物(661mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(661mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]プロパン酸を含む混合物(465mg)を得た。
(5)上記(3)で得られた混合物(465mg)を用い、参考例70−1−(6)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(340mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.83 - 1.93 (m, 2 H) 2.58 - 2.73 (m, 4 H) 2.88 - 2.97 (m, 2 H) 3.63 - 3.72 (m, 5 H) 7.07 - 7.17 (m, 4 H).
参考例72−1
4−(ヒドロキシメチル)−1−アダマンタンカルボン酸(フェニルメチル)
【1371】
【化451】
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(1)4−オキソ−1−アダマンタンカルボン酸(260mg)のクロロホルム(4.5mL)溶液に4−ジメチルアミノピリジン(14mg)、トリエチルアミン(0.12mL)、及びクロロギ酸ベンジル(0.12mL)を加えて室温で2時間、60℃で2時間撹拌した。室温に戻し、飽和塩化アンモニウム水溶液(7mL)を加えて反応を停止し酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通して水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)により精製し4−オキソ−1−アダマンタンカルボン酸(フェニルメチル)(90mg)を無色油状物質として得た。
(2)(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(213mg)のテトラヒドロフラン(3.5mL)溶液に窒素雰囲気下、−78℃に冷却しn−ブチルリチウム(1.6mol/L n−ヘキサン溶液、0.37mL)を加えて−78℃で30分撹拌した。上記(1)で得た化合物(100mg)を加えて室温で14時間、60℃で3時間撹拌した。室温に戻し、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜1:1)により精製し4−(メトキシメチリデン)−1−アダマンタンカルボン酸(フェニルメチル)(40mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(40mg)のアセトン(1.3mL)溶液に氷冷下、水(0.06mL)及び濃塩酸(0.01mL)を加えて氷冷したまま4時間、室温に昇温して30分間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、反応混合物をジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮し4−ホルミル−1−アダマンタンカルボン酸(フェニルメチル)を粗生成物として得た。
(4)上記(3)で得た粗生成物のテトラヒドロフラン(0.8mL)及びメタノール(0.8mL)溶液に氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(5mg)を加えて同温で10分間撹拌した。水(5mL)を加え、ジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:2)により精製し標題化合物(32mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.68 - 2.09 (m, 15 H) 3.69 - 3.78 (m, 2 H) 5.08 - 5.13 (m, 2 H) 7.29 - 7.44 (m, 5 H).
参考例73−1
1−(6−ヒドロキシヘキシル)−3−ビシクロ[1.1.1]ペンタンカルボン酸メチル
【1372】
【化452】
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(1)1−フェニル−5−テトラゾールチオール(1g)のN,N−ジメチルホルムアミド(11mL)溶液に炭酸カリウム(1.6g)及びベンジル5−ブロモアミルエーテル(1.28mL)を室温にて加え、同温にて一晩撹拌した。水を加えて酢酸エチルにて抽出し、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜3:2)にて精製し、1−フェニル−5−(5−フェニルメトキシペンチルチオ)テトラゾール(1.80g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.8g)及び炭酸水素ナトリウムを用い、参考例31−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、1−フェニル−5−(5−フェニルメトキシペンチルスルホニル)テトラゾール(1.11g)を無色油状物質として得た。
(3)窒素雰囲気下、上記(2)で得られた化合物(590mg)のテトラヒドロフラン(3.4mL)溶液に−60℃以下の温度にてナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.14mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.34mL)を滴下し、同温にて30分撹拌した。続いて参考例63−1−(1)で得られた化合物(196mg)のテトラヒドロフラン(2.0mL)溶液を滴下し、室温にて一晩撹拌した。反応液へ氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:1)にて精製し、1−[(E)−6−フェニルメトキシヘキサ−1−エニル]−3−ビシクロ[1.1.1]ペンタンカルボン酸メチル(198mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(196mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(140mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.10 - 1.67 (m, 10 H) 1.89 (s, 6 H) 3.56 - 3.73 (m, 5 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 249[M+Na]+.
参考例74−1
1−(3−ヒドロキシプロピル)−5−ビシクロ[3.1.1]ヘプタンカルボン酸エチル
【1373】
【化453】
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(1)窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(1.6mL)のテトラヒドロフラン(34mL)溶液に氷冷下にてn−ブチルリチウム(2.67mol/L n−ヘキサン溶液、4.3mL)を滴下し、同温にて30分撹拌した。続いてシクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸ジエチル(2g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を−60℃以下の温度にて滴下し、同温にて45分撹拌した後、ジヨードメタン(920μL)を加え、室温にて一晩撹拌した。氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜17:3)にて精製し、1−(ヨードメチル)シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸ジエチルを含む粗生成物(2.27g)を無色油状物質として得た。窒素雰囲気下、ジイソプロピルアミン(1.2mL)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に氷冷下にてn−ブチルリチウム(2.67mol/L n−ヘキサン溶液、3mL)を滴下し、同温にて30分撹拌した。続いて上記で得られた粗生成物(2.27g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を−60℃以下の温度にて滴下し、室温にて一晩撹拌した。氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜17:3) にて精製し、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン−1,5−ジカルボン酸ジエチルを含む粗生成物(665mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた粗生成物(665mg)のテトラヒドロフラン溶液(5.5mL)へ氷冷下にて水酸化カリウム(2.5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.22mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ水を加えてジエチルエーテルで洗浄し、水層を2mol/L塩酸にて中和した。続いてクロロホルムにて抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜47:3)にて精製し、5−エトキシカルボニル−1−ビシクロ[3.1.1]ヘプタンカルボン酸(322mg)を得た。
(3)上記(2)にて得られた化合物(320mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、1−(ヒドロキシメチル)−5−ビシクロ[3.1.1]ヘプタンカルボン酸エチル(250mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)にて得られた化合物(250mg)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、1−ホルミル−5−ビシクロ[3.1.1]ヘプタンカルボン酸エチル(219mg)を無色油状物質として得た。
(5)水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、57mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)懸濁液へ、氷冷下ジメチルホスホノ酢酸ベンジル(300μL)を加え、同温にて30分撹拌した。続いて上記(4)で得られた化合物(215mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液を滴下し、室温にて一晩撹拌した。反応液へ氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜17:3)にて精製し、1−[(E)−3−オキソ−3−フェニルメトキシプロプ−1−エニル]−5−ビシクロ[3.1.1]ヘプタンカルボン酸エチル(304mg)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)にて得られた化合物(304mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、3−(5−エトキシカルボニル−1−ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル)プロパン酸を含む粗生成物(224mg)を無色油状物質として得た。
(7)上記(6)にて得られた化合物(220mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(207mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.17 - 1.30 (m, 4 H) 1.32 - 1.41 (m, 2 H) 1.42 - 1.54 (m, 2 H) 1.57 - 1.68 (m, 4 H) 1.77 - 1.99 (m, 6 H) 3.56 - 3.68 (m, 2 H) 4.10 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 227[M+H]
+.
参考例75−1
6−ヒドロキシ−3,3−ジメチルヘキサン酸エチル
【1374】
【化454】
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(1)3−メチル−2−ブテン−1−オール(3.0g)のオルト酢酸トリメチル(42mL)溶液へプロピオン酸(260μL)を加え、ディーン・スターク装置により生じる水を除去しながら、加熱還流下6時間撹拌した。室温まで冷却後、反応液をジエチルエーテルで希釈し、1mol/L塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、3,3−ジメチル−4−ペンテン酸エチルを含む粗生成物(5.45g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.5g)のメタノール(70mL)溶液に−60℃以下の温度にてオゾンを1時間通気した。続いて酸素を1時間通気し、ジメチルスルフィド(3.5mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に水を加えてジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸エチルを含む粗生成物(1.16g)を無色油状物質として得た。
(3)ジエチルホスホノ酢酸tert−ブチル(2.07mL)のテトラヒドロフラン(27mL)溶液へ室温にて塩化リチウム(342mg)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(1.2mL)を加え、しばらく撹拌した。続いて上記(2)で得られた化合物(1.16g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を氷冷下にて滴下し、室温にて一晩撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=97:3〜4:1)にて精製し、(E)−4,4−ジメチル−2−ヘキセンニ酸O1−tert−ブチルO6−エチルを含む粗生成物(970mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)にて得られた化合物(970mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、3,3−ジメチルヘキサン二酸O6−tert−ブチルO1−エチル(247mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)にて得られた化合物(243mg)の1,4−ジオキサン(1.9mL)溶液へ4mol/L塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(1.9mL)を加え、室温にて一晩撹拌、次いで加熱還流下1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣のクロロホルム(4.7mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1.5mL)を加え、加熱還流下にて4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をトルエンで共沸し、6−エトキシ−4,4−ジメチル−6−オキソヘキサン酸を含む粗生成物(215mg)を得た。
(6)上記(5)にて得られた化合物(215mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(180mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.01 (s, 6 H) 1.20 - 1.29 (m, 3 H) 1.31 - 1.44 (m, 3 H) 1.51 - 1.64 (m, 2 H) 2.21 (s, 2 H) 3.57 - 3.70 (m, 2 H) 4.12 (q, J=7.2 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 189[M+H]
+.
参考例76−1
3,3−ジメチル−4−ペンテン−1−オール
【1375】
【化455】
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水素化アルミニウムリチウム(292mg)のテトラヒドロフラン(33mL)懸濁液に氷冷下、参考例75−1−(1)にて得られた化合物(1g)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を滴下し、室温にて一晩撹拌した。硫酸ナトリウム十水和物を氷冷下にて加え、室温にてしばらく撹拌した。固体をセライト(登録商標)で濾別した後、濾液を減圧下濃縮し、標題化合物を含む粗生成物(560mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.04 (s, 6 H) 1.57 - 1.79 (m, 3 H) 3.61 - 3.69 (m, 2 H) 4.90 - 5.01 (m, 2 H) 5.78 - 5.92 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 115[M+H]
+.
参考例77−1
4−[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]シクロペンチル]ブタン酸
【1376】
【化456】
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(1)シクロペンタンカルボン酸(3.67g)を用いて、参考例22−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル(5.60g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(930mg)及び2−(4−ブロモブトキシ)オキサン(1.0g)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−[4−(2−オキサニルオキシ)ブチル]−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル(1.2g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(1.2g)を用い、参考例29−1−(2)に記載の方法に準じて合成を行い、1−(4−ヒドロキシブチル)−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル(570mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得た化合物(100mg)のアセトニトリル:リン酸バッファー(pH7.0)(1:1、2.8mL)溶液に氷冷下、2−ヒドロキシ−2−アザアダマンタン(6mg)、亜塩素酸ナトリウム(140mg)、及び次亜塩素酸ナトリウム五水和物(20mg)を加えて室温で4.5時間撹拌した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)により精製し標題化合物(64mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.38 - 1.48 (m, 11 H) 1.55 - 1.66 (m, 8 H) 2.01 - 2.14 (m, 2 H) 2.34 (t, J=6.2 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 279[M+Na]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 255[M-H]
-.
参考例77−2
1−[4−[(3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジニル]−4−オキソブチル]−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル
【1377】
【化457】
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参考例77−1にて得られた化合物(85mg)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(173μL)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.3mL)溶液へ、氷冷下O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)(151mg)を加え、同温にてしばらく撹拌した。ここに(3R)−3−ピペリジンメタノール(46mg)を加え、室温にて終夜撹拌した。反応混合物へ飽和塩化アンモニウムを加え酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜47:3)により精製し、標題化合物(110mg)を淡褐色油状物質として得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 354[M+H]
+.
参考例77−3
1−[3−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペリジニル]−3−オキソプロピル]−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル
【1378】
【化458】
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(1)参考例77−1−(1)で得た化合物(500mg)及び3−ブロモプロポキシメチルベンゼン(740mg)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、1−(3−フェニルメトキシプロピル)−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル(386mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、1−(3−ヒドロキシプロピル)−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル(265mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(265mg)を用い、参考例77−1−(4)に記載の方法に準じて合成を行い、3−[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]シクロペンチル]プロパン酸(240mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得た化合物(70mg)及び2−(4−ピペリジル)エタノール(45mg)を用い、参考例77−2に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(89mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d
4) δ ppm 0.96 - 1.34 (m, 2 H) 1.36 - 1.56 (m, 13 H) 1.60 - 1.90 (m, 10 H) 2.02 - 2.14 (m, 2 H) 2.25 - 2.36 (m, 2 H) 2.55 - 2.67 (m, 1 H) 3.09 (td, J=13.0, 2.6 Hz, 1 H) 3.62 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.87 - 3.94 (m, 1 H) 4.46 - 4.53 (m, 1 H).
MS ESI posi: 354[M+H]
+.
参考例78−1
1−[(6−ヒドロキシヘキシルアミノ)−オキソメチル]−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル
【1379】
【化459】
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(1)プロパン二酸O3−tert−ブチルO1−(フェニルメチル)(2.0g)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に窒素雰囲気下、氷冷しながら水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、639mg)を加えて同温で1時間撹拌した。1,4−ジブロモブタン(1.05mL)を加えて65℃で4.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(15mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜2:1)により精製しシクロペンタン−1,1−ジカルボン酸O1’−tert−ブチルO1−(フェニルメチル)(975mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物(622mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]−1−シクロペンタンカルボン酸(392mg)を橙色粉末として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(60mg)及び6−アミノ−1−ヘキサノール(43mg)を用い、参考例77−2に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(69mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 - 1.76 (m, 24 H) 2.04 - 2.20 (m, 4 H) 3.22 - 3.28 (m, 2 H) 3.63 (t, J=6.5 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 336[M+H]
+.
参考例78−2
1−[[6−ヒドロキシヘキシル(メチル)アミノ]−オキソメチル]−1−シクロペンタンカルボン酸tert−ブチル
【1380】
【化460】
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参考例78−1−(2)で得た化合物(60mg)及び6−(メチルアミノ)−1−ヘキサノール(55mg)を用い、参考例77−2に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(92mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 - 1.50 (m, 13 H) 1.52 - 1.71 (m, 8 H) 2.04 - 2.15 (m, 2 H) 2.17 - 2.27 (m, 2 H) 2.85 (s, 3 H) 3.36 (t, J=7.2 Hz, 2 H) 3.63 (t, J=6.4 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 350[M+Na]
+.
参考例79−1
4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピペリジニル]−2,2−ジメチル−4−オキソブタン酸メチル
【1381】
【化461】
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(1)3−[1−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]−3−ピペリジニル]プロパン酸(382mg)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、3−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピペリジンカルボン酸tert−ブチル(320mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(2)で得た化合物(320mg)の1,4−ジオキサン(1.3mL)溶液に4mol/L塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(3.3mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し3−(3−ピペリジニル)−1−プロパノール塩酸塩(210mg)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得た化合物(70mg)及び4−メトキシ−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸(68mg)を用い、参考例77−2に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(30mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d
4) δ ppm 1.24 (s, 6 H) 1.13 - 1.80 (m, 15 H) 1.83 - 1.97 (m, 1 H) 2.59 - 2.82 (m, 3 H) 2.94 - 3.15 (m, 1 H) 3.54 (dt, J=13.6, 6.6 Hz, 2 H) 3.64 (s, 3 H) 3.76 - 3.87 (m, 1 H) 4.16 - 4.32 (m, 1 H).
MS ESI posi: 286[M+H]
+.
参考例80−1
4−[(3S)−3−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジニル]−4−オキソブタン酸(フェニルメチル)
【1382】
【化462】
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4−オキソ−4−フェニルメトキシブタン酸(100mg)及び[(3S)−3−ピペリジニル]メタノール塩酸塩(73mg)のクロロホルム(4.8mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL)及びブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩(223mg)を加えて室温で17時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチルで抽出し、有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜1:1)により精製し標題化合物(200mg)を無色油状物質として得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 306[M+H]
+.
参考例80−2
4−[(3R)−3−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジニル]−4−オキソブタン酸(フェニルメチル)
【1383】
【化463】
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4−オキソ−4−フェニルメトキシブタン酸(190mg)及び[(3R)−3−ピペリジニル]メタノール(100mg)のクロロホルム(8.7mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(200mg)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(173mg)を加えて室温で18時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)を加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=10:1)により精製し標題化合物(164mg)を無色油状物質として得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 306[M+H]
+.
参考例80−3
4−[4−(3−ヒドロキシプロピル)−1−ピペリジニル]−2,2−ジメチル−4−オキソブタン酸メチル
【1384】
【化464】
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4−メトキシ−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸(94mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.6mL)溶液に窒素雰囲気下で氷冷しながらN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.58mL)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)(233mg)、及び3−(4−ピペリジニル)−1−プロパノール塩酸塩(100mg)を加えて室温で13時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(8mL)を加えて反応を停止し、ジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:4〜クロロホルム:メタノール=9:1〜1:4)により精製し標題化合物(122mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d
4) δ ppm 0.95 - 1.18 (m, 2 H) 1.23 (s, 6 H) 1.27 - 1.37 (m, 2 H) 1.46 - 1.63 (m, 3 H) 1.68 - 1.83 (m, 2 H) 2.52 - 2.62 (m, 1 H) 2.68 (s, 2 H) 2.98 - 3.07 (m, 1 H) 3.54 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.64 (s, 3 H) 3.88 - 3.96 (m, 1 H) 4.32 - 4.48 (m, 1 H).
MS ESI posi: 286[M+H]
+, 308[M+Na]
+.
【1385】
以下の参考例80−4は、市販の化合物を用い参考例80−3に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、MSデータを表29−1に示す。
【1386】
【表29-1】
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参考例81−1
2−[[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジニル]オキシ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1387】
【化465】
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(1)6−メチル−2−ピリジノール(300mg)及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸エチル(550μL)を用い、参考例6−2に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[(6−メチル−2−ピリジニル)オキシ]プロパン酸エチル(365mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)にて得られた化合物(365mg)を用い、参考例31−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[(6−メチル−1−オキシド−2−ピリジン−1−イウミル)オキシ]プロパン酸エチル(146mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)にて得られた化合物(146mg)の無水酢酸(610μL)溶液を加熱還流下にて4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮し、2−[[6−(アセチルオキシメチル)−2−ピリジニル]オキシ]−2−メチルプロパン酸エチルを含む粗生成物(170mg)を得た。
(4)上記(3)にて得られた化合物(171mg)のエタノール:水(5:1、7.3mL)溶液へ氷冷下にて炭酸カリウム(93mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ水を加えてクロロホルムにて抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、標題化合物(105mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.13 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.67 (s, 6 H) 3.14 - 3.22 (m, 1 H) 4.15 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.55 - 4.67 (m, 2 H) 6.60 - 6.68 (m, 1 H) 6.70 - 6.78 (m, 1 H) 7.49 - 7.61 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 240[M+H]
+.
参考例82−1
5−ヒドロキシ−1−ペンタンスルホンアミド
【1388】
【化466】
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(1)5−フェニルメトキシ−1−ペンタノール(2.0g)を用い、参考例38−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−メチルベンゼンスルホン酸5−フェニルメトキシペンチルを含む粗生成物(4.03g)を得た。
(2)上記(1)にて得られた化合物(4.03g)のエタノール(50mL)溶液にチオウレア(723mg)を加え、60℃で1.5時間、次いで加熱還流下にて3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え懸濁撹拌した。固体を濾取し、カルバミミドチオ酸5−フェニルメトキシペンチルを含む粗生成物(2.0g)を得た。
(3)上記(2)にて得られた化合物(2.0g)に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(9.5mL)加え、室温にて一晩撹拌した。反応液に2mol/L塩酸を加えて中和し、ジエチルエーテルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別して減圧下濃縮し、5−フェニルメトキシ−1−ペンタンチオールを含む粗生成物(790mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)にて得られた化合物(790mg)のクロロホルム(32mL)溶液へ、N−クロロスクシンイミド(4.2g)及び水(16mL)を順次加え、室温で一晩撹拌した。反応液をクロロホルムにて抽出し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:1)にて精製し、5−フェニルメトキシ−1−ペンタンスルホニルクロリド(553mg)を淡黄色油状物質として得た。
(5)上記(4)にて得られた化合物(553mg)のクロロホルム(5mL)溶液に25%アンモニア水(2mL)を室温にて加え、同温にて一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。クロロホルムにて抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2〜1:3)にて精製し、5−フェニルメトキシ−1−ペンタンスルホンアミド(342mg)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)にて得られた化合物(342mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物を含む粗生成物(245mg)を黒色油状物質として得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 190[M+Na]
+.
参考例83−1
5−ブロモ−2,2−ジメチル−1−シクロペンタノン
【1389】
【化467】
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2,2−ジメチル−1−シクロペンタノン(500mg)のテトラヒドロフラン(45mL)溶液に氷冷下にてトリメチルフェニルアンモニウムトリブロミド(1.84g)を加え、室温で5時間撹拌した。反応液へ水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜17:3)にて精製し、標題化合物(592mg)を無色油状物質として得た。
MS EI posi: 190[M]
+.
参考例84−1
2−アジド−2−メチルプロパン酸エチル
【1390】
【化468】
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2−ブロモ−2−メチルプロパン酸エチル(1g)のN,N−ジメチルホルムアミド(17mL)溶液に対し、アジ化ナトリウム(0.5g)を加えて室温で25時間撹拌した。反応溶液をジエチルエーテルで希釈し、有機層を水で5回洗浄した。減圧下で濃縮することで、標題化合物(710mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.32 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.47 (s, 6 H) 4.24 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
参考例85−1
2−[3−[(6−ブロモ−3−ピリジニル)オキシメチル]フェニル]酢酸エチル
【1391】
【化469】
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2−ブロモ−4−ヒドロキシピリジン(160mg)及び2−[3−(ブロモメチル)フェニル]酢酸エチル(497mg)を用い、参考例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(302mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 3.63 (s, 2 H) 4.15 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 5.08 (s, 2 H) 7.15 (dd, J=8.7, 3.1 Hz, 1 H) 7.26 - 7.38 (m, 5 H) 8.13 (d, J=3.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 350[M+H]
+.
参考例86−1
1−[(6−ブロモ−3−ピリジニル)オキシメチル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル
【1392】
【化470】
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2−ブロモ−4−ヒドロキシピリジン(184mg)及び1−(ヒドロキシメチル)−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル(200mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(174mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.55 - 1.62 (m, 6 H) 1.80 - 1.88 (m, 6 H) 3.59 (s, 2 H) 3.66 (s, 3 H) 7.07 (dd, J=8.7, 3.1 Hz, 1 H) 7.34 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.03 (d, J=3.1 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 354[M+H]
+.
参考例87−1
(2R)−2−メトキシ−1−プロパンアミン
【1393】
【化471】
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(1)(2R)−1−アミノプロパン−2−オール(3.00g)及びBoc
2O(9.59g)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液にトリエチルアミン(8.35mL)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、20%クエン酸水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、フェーズセパレーターに通した。濾液を減圧下濃縮し、N−[(2R)−2−ヒドロキシプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(8.30g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(4.00g)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、1.10g)及びヨウ化メチル(1.56mL)を加えて同温で2時間撹拌した。反応溶液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターに通した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、N−[(2R)−2−メトキシプロピル]カルバミン酸tert−ブチル(700mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(700mg)の酢酸エチル(5mL)溶液に4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(5mL)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルム:メタノール(9:1)混合液で抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(435mg)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 (d, J=6.2 Hz, 3 H) 2.88 - 2.93 (m, 1 H) 3.11 - 3.16 (m, 1 H) 3.40 (s, 3 H) 3.72 - 3.78 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 90[M+H]
+.
参考例88−1
2−アミノ−1−(1−ピロリジニル)エタノン
【1394】
【化472】
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(1)N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(1.00g)の酢酸エチル(20mL)溶液にピロリジン(614μL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.46mL)、及び無水プロピルホスホン酸−酢酸エチル溶液(5.04mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に0.5mol/L塩酸を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を0.5mol/L塩酸、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液、及び水で順次洗浄し、フェーズセパレーターに通した。減圧下溶媒を留去し、N−[2−オキソ−2−(1−ピロリジニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(1.00g)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.00g)の酢酸エチル(5mL)溶液に4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(5mL)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてクロロホルム:メタノール(9:1)溶液で抽出した。フェーズセパレーターにて有機層を分離し、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(98mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.81 - 1.91 (m, 2 H) 1.92 - 2.01 (m, 2 H) 3.33 (t, J=6.8 Hz, 2 H) 3.37 (s, 2 H) 3.50 (t, J=6.8 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 129[M+H]
+.
参考例89−1
2−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸
【1395】
【化473】
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(1)参考例1−1で得た化合物(50mg)及び2−(クロロメチル)安息香酸メチル(41mg)を用い、参考例8−2に記載の方法に準じて合成を行い、2−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチル(74mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得た化合物のテトラヒドロフラン(1.9mL)溶液に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.41mL)を加えて65℃で5時間撹拌した。室温に戻し、メタノール(1.5mL)、水(0.5mL)、及びトリフルオロ酢酸(0.25mL)を加えて室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣をメタノールに溶解させて再結晶し、ジエチルエーテルで洗いこんで濾取することで標題化合物(14mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.55 (s, 2 H) 6.72 - 6.77 (m, 1 H) 7.45 - 7.54 (m, 2 H) 7.59 - 7.71 (m, 3 H) 7.84 - 7.91 (m, 1 H) 7.94 (d, J=7.5 Hz, 1 H) 8.31 - 8.35 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 296[M+H]
+.
参考例90−1
7−(ブロモメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(光学活性体)
【1396】
【化474】
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(1)参考例53−1(540mg)をキラルカラムを備えた分取HPLCを用い、光学異性体を分離した。保持時間の短い成分として参考例90−1−(1)−1(236mg)を無色油状物質として、保持時間の長い成分として参考例90−1−(1)−2(233mg)を無色油状物質としてそれぞれ得た。
(2)氷冷下、トリフェニルホスフィン(224mg)及び四臭化炭素(354mg)のクロロホルム(2mL)溶液へ、上記で得られた参考例90−1−(1)−1(101mg)のクロロホルム(2mL)溶液を加えた後昇温し、室温で1時間撹拌した。トリフェニルホスフィン(224mg)及び四臭化炭素(354mg)を氷冷下加え、同温で15分撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層をフェーズセパレーターにて分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、標題化合物(123mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.0 Hz, 3 H) 2.12 - 2.33 (m, 2 H) 2.68 - 2.88 (m, 2 H) 4.26 (q, J=7.0 Hz, 2 H) 4.42 (s, 2 H) 4.69 - 4.75 (m, 1 H) 6.87 - 6.93 (m, 1 H) 6.95 - 7.03 (m, 2 H).
MS ESI posi: 321[M+Na]
+.
参考例90−2
7−(ブロモメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(光学活性体、参考例90−1のエナンチオマー)
【1397】
参考例90−1−(1)−2(70mg)を用い、参考例90−1−(2)に記載の方法にて反応を行い、標題化合物(68mg)を無色油状物質として得た。
MS ESI posi: 321[M+Na]
+.
参考例91−1
(3R)−1−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]スルホニルピペリジン−3−カルボン酸エチル
【1398】
【化475】
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(1)(3R)−ピペリジンカルボン酸エチル(5.06g)及び3−(カルボキシ)ベンゼンスルホン酸塩化物(6.50g)を用い、参考例5−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[(3R)−3−エトキシカルボニルピペリジン−1−イル]スルホニル安息香酸(8.34g)を淡黄色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.34g)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(1.02g)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.26 (t, J=6.9 Hz, 3 H) 1.33 - 1.46 (m, 1 H) 1.59 - 1.72 (m, 1 H) 1.75 - 1.89 (m, 2 H) 1.93 - 2.06 (m, 1 H) 2.34 - 2.44 (m, 1 H) 2.51 - 2.67 (m, 2 H) 3.58 - 3.68 (m, 1 H) 3.79 - 3.89 (m, 1 H) 4.14 (q, J=6.9 Hz, 2 H) 4.80 (d, J=5.9 Hz, 2 H) 7.49 - 7.57 (m, 1 H) 7.59 - 7.64 (m, 1 H) 7.67 - 7.72 (m, 1 H) 7.77 (s, 1 H).
MS ESI posi: 328[M+H]
+, 350[M+Na]
+.
【1399】
以下の参考例91−2は、(3S)−ピペリジンカルボン酸エチルを用い、参考例91−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−2に示す。
【1400】
【表29-2】
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参考例92−1
2−[[3−(クロロメチル)フェニル]スルホニルアミノ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1401】
【化476】
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窒素雰囲気下、2−アミノ−2−メチルプロパン酸エチル塩酸塩(75mg)のクロロホルム(3.0mL)溶液へ、2,6−ジメチルピリジン(172μL)を加え、混合物を氷冷した。そこへ3−(ブロモメチル)ベンゼンスルホン酸塩化物(100mg)を加えて室温にて3日間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出した。合わせた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、標題化合物(99mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.20 - 1.29 (m, 3 H) 1.46 (s, 6 H) 4.08 - 4.16 (m, 2 H) 4.62 (s, 2 H) 5.39 (s, 1 H) 7.46 - 7.54 (m, 1 H) 7.56 - 7.60 (m, 1 H) 7.79 - 7.89 (m, 1 H) 7.89 - 7.92 (m, 1 H).
MS ESI nega: 318[M-H]
-.
【1402】
以下の参考例92−2〜92−3は、3−(ブロモメチル)ベンゼンスルホン酸塩化物と市販のアミン塩酸塩を用い、参考例16−1−(1)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−3に示す。
【1403】
【表29-3】
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参考例93−1
3−[[3−(ブロモメチル)フェニル]スルホニル−メチルアミノ]−2,2−ジメチルプロパン酸エチル
【1404】
【化477】
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(1)2−アミノ−2−メチルプロパン酸エチル塩酸塩(200mg)を用い、参考例87−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ジメチル−3−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]プロパン酸エチル(257mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(251mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液へ、酸化銀(I)(711mg)及びヨウ化メチル(190μL)を加え、90℃にて3時間撹拌した。酸化銀(I)(356mg)及びヨウ化メチル(95μL)を追加し、90℃にて2時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、固体を酢酸エチルで洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせ減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和塩化アンモニウム水溶液で2回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別し、減圧下濃縮した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製し、2,2−ジメチル−3−[メチル−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニル]アミノ]プロパン酸エチル(154mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(154mg)を用い、参考例79−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ジメチル−3−(メチルアミノ)プロパン酸エチル塩酸塩(115mg)を灰白色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(32mg)を用い、参考例16−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(40mg)を無色油状物質として得た。
MS ESI posi: 392[M+H]
+, 414[M+Na]
+.
参考例94−1
2−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸エチル
【1405】
【化478】
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3−(2−ヒドロキシエチル)フェノール(300mg)及び2−ブロモ−2−メチルプロパン酸エチル(356μL)を用い、参考例67−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(137mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.25 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.57 - 1.62 (m, 1 H) 1.60 (s, 6 H) 2.78 - 2.85 (m, 2 H) 3.79 - 3.88 (m, 2 H) 4.23 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.66-6.72 (m, 1 H) 6.73 - 6.77 (m, 1 H) 6.80 - 6.90 (m, 1 H) 7.14 - 7.20 (m, 1 H) .
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
【1406】
以下の参考例94−2は、4−(2−ヒドロキシエチル)フェノールを用い、参考例94−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−4に示す。
【1407】
【表29-4】
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参考例95−1
3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロブタン−1−カルボン酸エチル
【1408】
【化479】
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(1)2−(3−ブロモフェニル)エタノール(1.0g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−(3−ブロモフェニル)エトキシ]オキサン(1.3g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(620mg)及び3−オキソシクロブタンカルボン酸エチル(300mg)を用い、参考例9−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−ヒドロキシ−3−[3−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]シクロブタン−1−カルボン酸エチル(250mg)を茶色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(250mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(100mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.37 (t, J=5.9 Hz, 1 H) 2.34 - 2.49 (m, 2 H) 2.54 - 2.68 (m, 2 H) 2.86 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.03 - 3.17 (m, 1 H) 3.37 - 3.51 (m, 1 H) 3.87 (td, J=6.4, 5.9 Hz, 2 H) 4.15 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 7.02 - 7.16 (m, 3 H) 7.22 - 7.31 (m, 1 H).
MS ESI posi: 271[M+Na]
+, 231[M-OH]
+.
参考例95−2
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロブタン−1−カルボン酸エチル
【1409】
【化480】
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2−(4−ブロモフェニル)エタノールを用い、参考例95−1に記載の方法にて合成を行い、標題化合物のシス異性体である参考例95−2−1(56mg)を無色油状物質として、トランス異性体である参考例95−2−2(59mg)を無色油状物質としてそれぞれ得た。
参考例95−2−1
【1410】
シス体
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.88 - 0.93 (m, 1 H) 1.27 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 2.33 - 2.47 (m, 2 H) 2.52 - 2.66 (m, 2 H) 2.85 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.03 - 3.16 (m, 1 H) 3.34 - 3.52 (m, 1 H) 3.78 - 3.91 (m, 2 H) 4.15 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 7.15 - 7.23 (m, 4 H).
MS ESI posi: 249[M+H]
+.
参考例95−2−2
【1411】
トランス体
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.87 - 0.95 (m, 1 H) 1.33 - 1.40 (m, 3 H) 2.26 - 2.43 (m, 2 H) 2.49 - 2.71 (m, 2 H) 2.83 - 2.88 (m, 2 H) 3.08 - 3.20 (m, 1 H) 3.36 - 3.47 (m, 1 H) 3.81 - 3.91 (m, 2 H) 4.10 - 4.19 (m, 2 H) 7.04 - 7.22 (m, 4 H).
【1412】
以下の参考例96−1及び96−2は、対応する市販の化合物を用い、参考例30−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−5に示す。
【1413】
【表29-5】
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【1414】
以下の参考例97−1は、対応する市販の化合物を用い、参考例31−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、MSデータを表29−6に示す。
【1415】
【表29-6】
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参考例98−1
3−(8−ヒドロキシオクチル)−1,1−ジオキソチエタン−3−カルボニトリル
【1416】
【化481】
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(1)2−(8−ブロモオクトキシ)オキサン(2.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(27mL)溶液へ、シアノ酢酸メチル(1.22mL)及び炭酸カリウム(2.83g)を加え、75℃にて3時間撹拌した。反応液へ飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)にて精製し、2−シアノ−10−(オキサン−2−イルオキシ)デカン酸メチル(1.40g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.40g)のアセトニトリル(15mL)溶液へ、37%ホルマリン(1.52mL)及びトリエチルアミン(63μL)を加え、65℃にて5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣へ水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜9:11)にて精製し、2−シアノ−2−(ヒドロキシメチル)−10−(オキサン−2−イルオキシ)デカン酸メチル(1.5g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(1.5g)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−10−(オキサン−2−イルオキシ)デカンニトリル(1.09g)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(546mg)の酢酸エチル(8.7mL)溶液へ、氷冷下N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.2mL)及びメタンスルホン酸クロリド(410μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。氷冷下にて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、フェーズセパレータに通して減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜3:7)にて精製し、メタンスルホン酸[2−シアノ−2−(メチルスルホニルオキシメチル)−10−(オキサン−2−イルオキシ)デシル](750mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(750mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(16mL)溶液へ、硫化ナトリウム九水和物(1.92g)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(118mg)を加え、窒素雰囲気下50℃にて終夜撹拌した。反応液へ水を加えて酢酸エチルで抽出後、有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレータに通して減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜4:1)にて精製し、3−[8−(オキサン−2−イルオキシ)オクチル]チエタン−3−カルボニトリル(36mg)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(36mg)を用い、参考例31−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[8−(オキサン−2−イルオキシ)オクチル]−1,1−ジオキソチエタン−3−カルボニトリル(28mg)を無色油状物質として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(28mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(16mg)を無色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.18 - 1.61 (m, 13 H) 2.00 - 2.06 (m, 2 H) 3.62 - 3.69 (m, 2 H) 4.09 - 4.15 (m, 2 H) 4.57 - 4.63 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 282[M+Na]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 294[M+Cl]
-.
参考例99−1
3−(8−ヒドロキシオクチル)オキソラン−3−カルボン酸tert−ブチル
【1417】
【化482】
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(1)窒素雰囲気下、3−テトラヒドロフランカルボン酸tert−ブチル(5.00g)及び2−(8−ブロモオクトキシ)オキサン(8.51g)のテトラヒドロフラン(97mL)溶液を−78℃に冷却し、そこへヘキサメチルジシラザンカリウム(0.5mоl/Lトルエン溶液、90mL)を滴下した。混合物を室温まで昇温しながら4時間撹拌した。混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、3−[8−(オキサン−2−イルオキシ)オクチル]オキソラン−3−カルボン酸tert−ブチルを含む混合物(750mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(750mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(500mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.11 - 1.40 (m, 12 H) 1.45 (s, 9 H) 1.42 - 1.48 (m, 1 H) 1.65 - 1.77 (m, 2 H) 2.35 - 2.46 (m, 2 H) 3.51 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 3.64 (t, J=6.6 Hz, 2 H) 3.77 - 3.91 (m, 2 H) 4.07 (d, J=8.7 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 323[M+H]
+.
【1418】
以下の参考例99−2は、2−テトラヒドロフランカルボン酸を用い、参考例29−1に記載の方法に準じて合成した。また、以下の参考例99−3は、オキセタン−2−カルボン酸メチルを用い、参考例99−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−7に示す。
【1419】
【表29-7】
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参考例100−1
3−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2,2−ジメチルプロパン酸エチル
【1420】
【化483】
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(1)4−(ブロモメチル)安息香酸(1.0g)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、[4−(ブロモメチル)フェニル]メタノール(931mg)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(931mg)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[[4−(ブロモメチル)フェニル]メトキシ]オキサン(1.14g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(300mg)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ジメチル−3−[4−(オキサン−2−イルオキシメチル)フェニル]プロパン酸エチル(300mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(300mg)を用い、参考例38−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(164mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.17 (s, 6 H) 1.24 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.59 (t, J=5.8 Hz, 1 H) 2.85 (s, 2 H) 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.66 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 7.11 (d, J=7.9 Hz, 2 H) 7.26 (d, J=7.9 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 259[M+Na]
+, 219[M-OH]
+.
参考例101−1
3−[[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチル
【1421】
【化484】
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(1)2−[4−(ブロモメチル)フェニル]酢酸(2.34g)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[4−(ブロモメチル)フェニル]エタノール(2.17g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(2.17g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−[4−(ブロモメチル)フェニル]エトキシ]オキサン(2.53g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(349mg)及びオキセタン−3−カルボン酸メチル(100μL)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[[4−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチル(104mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(4)で得られた化合物(104mg)を用い、参考例57−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(72.8mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.83 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.33 (s, 2 H) 3.72 (s, 3 H) 3.80 - 3.89 (m, 2 H) 4.59 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 4.90 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 7.05 (d, J=7.7 Hz, 2 H) 7.14 (d, J=7.7 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 251[M+H]
+, 273[M+Na]
+.
参考例101−2
1−[[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]メチル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1422】
【化485】
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(1)参考例101−1−(2)で得られた化合物(488mg)及びシクロプロパンカルボニトリル(100μL)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、1−[[4−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]メチル]シクロプロパン−1−カルボニトリル(172mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(172mg)を用い、参考例39−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、1−[[4−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]メチル]シクロプロパン−1−カルボン酸を含む混合物(165mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(165mg)を用い、参考例60−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(45.5mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.77 - 0.82 (m, 2 H) 1.18 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.24 - 1.29 (m, 2 H) 2.84 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 2.95 (s, 2 H) 3.80 - 3.89 (m, 2 H) 4.08 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 7.10 - 7.15 (m, 2 H) 7.17 - 7.21 (m, 2 H).
MS ESI posi: 249[M+H]
+, 271[M+Na]
+.
参考例102−1
3−[[2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチル
【1423】
【化486】
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(1)3−ブロモ−2−フルオロ安息香酸(10.4g)を用い、参考例18−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、3−ブロモ−2−フルオロ安息香酸メチル(11.0g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(11.0g)を用い、参考例52−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、3−エテニル−2−フルオロ安息香酸メチル(7.0g)を橙色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(7.0g)を用い、参考例52−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−(1,2−ジヒドロキシエチル)−2−フルオロ安息香酸メチル(7.3g)を無色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(3.8g)の1,4−ジオキサン(59mL)溶液へ、水(30mL)及び過ヨウ素酸ナトリウム(7.6g)を加え、室温で1時間撹拌した。混合物を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム(1.0g)を加え、同温度にて15分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1)にて精製し、2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)安息香酸メチル(3.3g)を褐色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(3.3g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−フルオロ−3−(オキサン−2−イルオキシメチル)安息香酸メチル(4.2g)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(4.2g)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、[2−フルオロ−3−(オキサン−2−イルオキシメチル)フェニル]メタノール(3.3g)を無色油状物質として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(3.3g)を用い、参考例90−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[[3−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル]メトキシ]オキサン(1.2g)を無色油状物質として得た。
(8)上記(7)で得られた化合物(649mg)及びオキセタン−3−カルボン酸メチル(200mg)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[[2−フルオロ−3−(オキサン−2−イルオキシメチル)フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチル(161mg)を無色油状物質として得た。
(9)上記(8)で得られた化合物(161mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(100mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.38 (s, 2 H) 3.71 (s, 3 H) 4.62 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 4.75 (d, J=5.9 Hz, 2 H) 4.90 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 6.97 - 7.12 (m, 2 H) 7.29 - 7.37 (m, 1 H).
MS ESI posi: 277[M+Na]
+.
【1424】
以下の参考例102−2は、参考例102−1−(7)で得られた化合物及びシクロプロパンカルボン酸tert−ブチルを用い、参考例29−1−(1)及び参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−8に示す。
【1425】
【表29-8】
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参考例102−3
3−[[2−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチル
【1426】
【化487】
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(1)参考例102−1−(3)で得られた化合物(3.5g)のアセトン(16mL)溶液へ、2,2−ジメトキシプロパン(16mL)及びp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(410mg)を加え、室温にて3時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)にて精製し、3−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2−フルオロ安息香酸メチル(4.2g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(4.2g)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、[3−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2−フルオロフェニル]メタノール(3.6g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(3.6g)を用い、参考例90−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、4−[3−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン(2.5g)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(747mg)及びオキセタン−3−カルボン酸メチル(300mg)を用い、参考例29−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[[2−フルオロ−3−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチル(170mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(170mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(57mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.90 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.36 (s, 2 H) 3.72 (s, 3 H) 3.85 (q, J=6.4 Hz, 2 H) 4.61 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 4.89 (d, J=6.4 Hz, 2 H) 6.93 - 7.04 (m, 2 H) 7.11 - 7.18 (m, 1 H).
MS ESI posi: 269[M+H]
+, 291[M+Na]
+.
【1427】
以下の参考例102−4は、参考例102−2−(3)で得られた化合物及びシクロプロパンカルボン酸tert−ブチルを用い、参考例29−1−(1)及び参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−9に示す。
【1428】
【表29-9】
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【1429】
以下の参考例103−1は、参考例32−1−(1)で得られた化合物及び2−ヒドロキシプロピオン酸メチルを用い、参考例38−4に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−10に示す。
【1430】
【表29-10】
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参考例104−1
2−(7−ヒドロキシヘプトキシ)酢酸エチル
【1431】
【化488】
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(1)ヘプタン−1,7−ジオール(25g)のトルエン(378mL)懸濁液へ、氷冷下トリエチルアミン(52.7mL)、N,N−ジメチルアミノピリジン(1.85g)、及び塩化p−トルエンスルホン酸(37.9g)を加えた後、室温にて一晩撹拌した。この混合物へ、氷冷下飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2〜1:3)にて精製し、4−メチルベンゼンスルホン酸7−ヒドロキシヘプチル(31.4g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(31.4g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、4−メチルベンゼンスルホン酸7−(オキサン−2−イルオキシ)へプチル(35.8g)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(200mg)を用い、参考例36−1−(3)に記載の反応を70℃にて行い、2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]酢酸エチル(46mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(120mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(65mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.25 - 1.31 (m, 3 H) 1.32 - 1.45 (m, 6 H) 1.56 - 1.69 (m, 4 H) 3.52 (t, J=6.6 Hz, 2 H) 3.59 - 3.68 (m, 2 H) 4.06 (s, 2 H) 4.22 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
参考例104−2
2−(7−ヒドロキシヘプトキシ)ブタン酸エチル
【1432】
【化489】
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(1)参考例104−1−(3)で得られた化合物(200mg)のテトラヒドロフラン(2.2mL)溶液を−78℃に冷却し、そこへヘキサメチルジシラザンリチウム(1.3mol/Lテトラヒドロフラン溶液、0.61mL)を加え、同温度にて30分撹拌した後、ヨウ化エチル(63.5μL)を滴下した。滴下終了後、混合物をゆっくりと室温まで昇温しつつ、15時間撹拌した。この混合物へ飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜4:1)にて精製し、2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]ブタン酸エチルを含む混合物(100mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(100mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(55mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.97 (t, J=7.5 Hz, 3 H) 1.29 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.32 - 1.42 (m, 6 H) 1.57 - 1.68 (m, 4 H) 1.68 - 1.81 (m, 2 H) 3.26 - 3.37 (m, 1 H) 3.50 - 3.70 (m, 3 H) 3.73 (dd, J=7.3, 5.4 Hz, 1 H) 4.18 - 4.28 (m, 2 H).
MS ESI posi: 247[M+H]
+.
【1433】
以下の参考例104−3〜104−5は、参考例104−1−(2)で得られた化合物及び対応する市販のアルコールを用い、参考例104−1−(3)及び(4)に記載の方法に準じて合成した。また、以下の参考例104−6は、対応する市販のジオールを用い、参考例104−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−11に示す。
【1434】
【表29-11】
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参考例105−1
3−(7−ヒドロキシヘプトキシ)オキセタン−3−カルボン酸メチル
【1435】
【化490】
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(1)ヘプタン−1,7−ジオール(10.0g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプタン−1−オール(8g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(7.0g)のクロロホルム(50mL)溶液へ、反応容器を水浴にて冷却しながら酢酸ロジウム(II)(71.5mg)を加えた。混合物を5分撹拌した後、ジアゾマロン酸ジメチル(5.1g)のクロロホルム(20mL)溶液を5分かけて滴下した。滴下終了後、混合物を室温にて2日間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて振とうし、フェーズセパレーターを用いて有機層を分離した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]プロパン二酸ジメチル(11.5g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(10g)及び炭酸水素ナトリウム(243mg)のメタノール(29mL)/水(14mL)溶液へ、氷冷下ホルマリン(37%、2.4mL)をゆっくりと加えた。混合物を室温にて1時間撹拌した後、トリエチルアミン(4.0mL)を加え、室温にて18時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=23:2〜1:2)にて精製し、2−(ヒドロキシメチル)−2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]プロパン二酸ジメチル(5.6g)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(5.6g)及びtert−ブチルジフェニルクロロシラン(6.1g)を用い、参考例40−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]プロパン二酸ジメチル(10g)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(5.0g)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシメチル]−2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]プロパン−1,3−ジオール(3.5g)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(1.0g)のテトラヒドロフラン(7.2mL)溶液へ、氷冷下n−ブチルリチウム(1.6mol/Lヘキサン溶液、1.2mL)をゆっくりと加え、同温度にて20分撹拌した。この混合物へ塩化p−トルエンスルホン酸(380mg)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液を加え、1時間撹拌した。さらにn−ブチルリチウム(1.6mol/Lヘキサン溶液、1.2mL)を加え、氷冷下にて40分、室温にて10分、70℃にて8時間、次いで室温にて2日間撹拌した。この混合物へ飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、tert−ブチル−[[3−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]オキセタン−3−イル]メトキシ]−ジフェニルシラン(630mg)を無色油状物質として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(630mg)を用い、参考例50−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、[3−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]オキセタン−3−イル]メタノール(360mg)を無色油状物質として得た。
(8)上記(7)で得られた化合物(360mg)を用い、参考例77−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]オキセタン−3−カルボン酸(315mg)を無色アモルファスとして得た。
(9)上記(8)で得られた化合物(310mg)を用い、参考例12−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]オキセタン−3−カルボン酸メチルを含む混合物を得た。
(10)上記(9)で得られた混合物を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(130mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 - 1.75 (m, 10 H) 3.37 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.65 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.85 (s, 3 H) 4.69 (d, J=6.9 Hz, 2 H) 4.86 (d, J=6.9 Hz, 2 H).
【1436】
以下の参考例106−1は、対応する市販のアルコールを用い、参考例41−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−12に示す。
【1437】
【表29-12】
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参考例107−1
(E)−3−[2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]プロプ−2−エン酸2−メチルプロピル
【1438】
【化491】
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(1)3−ブロモ−2−フルオロ安息香酸(1.0g)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、(3−ブロモ−2−フルオロフェニル)メタノールを含む混合物(1.07g)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(1.07g)を用い、参考例41−1に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(640mg)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.99 (d, J=6.7 Hz, 6 H) 1.77 - 1.83 (m, 1 H) 1.94 - 2.09 (m, 1 H) 4.00 (d, J=6.7 Hz, 2 H) 4.76 - 4.83 (m, 2 H) 6.55 (d, J=16.2 Hz, 1 H) 7.14 - 7.21 (m, 1 H) 7.44 - 7.54 (m, 2 H) 7.83 (d, J=16.2 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
【1439】
以下の参考例107−2は、市販の4−ブロモ−3−フルオロフェニル酢酸を用い、参考例107−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−13に示す。
【1440】
【表29-13】
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参考例108−1
2−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1441】
【化492】
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(1)参考例44−1−(1)で得られた化合物(4.85g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、(E)−3−[4−(オキサン−2−イルオキシメチル)フェニル]プロプ−2−エン酸エチル(7.49g)を無色油状物質として得た。
(2)トリメチルスルホキソニウムヨージド(4.5g)のジメチルスルホキシド(17mL)懸濁液を氷冷し、ここへ窒素雰囲気下水素化ナトリウム(60%鉱物油分散、0.83g)を加え、室温で15分撹拌した。ここへ氷冷下、上記(1)で得られた化合物(5.0g)のジメチルスルホキシド(15mL)溶液を加え、室温で17時間撹拌した。氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜4:1)にて精製し、2−[4−(オキサン−2−イルオキシメチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(3.2g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(3.2g)を用い、参考例38−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(2.05g)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.56 - 1.65 (m, 2 H) 1.83 - 1.93 (m, 1 H) 2.47 - 2.56 (m, 1 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.66 (d, J=5.4 Hz, 2 H) 7.10 (d, J=7.9 Hz, 2 H) 7.27 (d, J=7.9 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 203[M-OH]
+.
参考例109−1
2−[3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1442】
【化493】
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(1)4−ブロモ−2−フルオロベンジルアルコール(3.7g)を用い、参考例41−1に記載の方法に準じて反応を行い、(E)−3−[3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)フェニル]プロプ−2−エン酸エチル(4.0g)を黄色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(4.0g)を用い、参考例108−1に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(1.3g)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.58 - 1.64 (m, 1 H) 1.67 - 1.74 (m, 1 H) 1.84 - 1.93 (m, 1 H) 2.45 - 2.54 (m, 1 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.72 (d, J=6.0 Hz, 2 H) 6.74 - 6.82 (m, 1 H) 6.84 - 6.93 (m, 1 H) 7.29 - 7.35 (m, 1 H).
MS ESI posi: 221[M-OH]
+.
参考例109−2
2−[2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(光学活性体)
【1443】
【化494】
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(1)参考例107−1−(1)で得られた化合物(2.45g)を用い、参考例109−1に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物のラセミ体(360mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られたラセミ体(115mg)を、キラルカラムを備えたSFCにて光学分割した。保持時間の短い成分である参考例109−2−1(43mg)を無色固体として得た。また、保持時間の長い成分である参考例109−2−2(43mg)を無色固体として得た。
【1444】
参考例109−2−1(保持時間の短い異性体、保持時間:5.27min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.32 - 1.38 (m, 1 H) 1.57 - 1.64 (m, 1 H) 1.71 - 1.78 (m, 1 H) 1.87 - 1.97 (m, 1 H) 2.62 - 2.71 (m, 1 H) 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.76 (d, J=4.8 Hz, 2 H) 6.87 - 6.95 (m, 1 H) 7.02 - 7.10 (m, 1 H) 7.27 - 7.32 (m, 1 H).
MS ESI posi: 239[M+H]
+, 261[M+Na]
+.
【1445】
参考例109−2−2(保持時間の長い異性体、保持時間:6.29min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.32 - 1.38 (m, 1 H) 1.57 - 1.64 (m, 1 H) 1.71 - 1.78 (m, 1 H) 1.87 - 1.97 (m, 1 H) 2.62 - 2.71 (m, 1 H) 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.76 (d, J=4.8 Hz, 2 H) 6.87 - 6.95 (m, 1 H) 7.02 - 7.10 (m, 1 H) 7.27 - 7.32 (m, 1 H).
MS ESI posi: 239[M+H]
+, 261[M+Na]
+, 221[M-OH]
+.
参考例110−1
2−[3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1446】
【化495】
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(1)2−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸(3.0g)を用い、参考例107−1に記載の方法に準じて反応を行い、(E)−3−[3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]プロプ−2−エン酸エチル(2.7g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.0g)を用い、参考例108−1に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(150mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.39 (m, 5 H) 1.56 - 1.63 (m, 1 H) 1.82 - 1.91 (m, 1 H) 2.43 - 2.53 (m, 1 H) 2.88 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.84 (td, J=6.5, 6.1 Hz, 2 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.77 (d, J=10.9 Hz, 1 H) 6.85 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.10 - 7.19 (m, 1 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+.
【1447】
以下の参考例110−2〜110〜3は、対応する市販のカルボン酸を用い、参考例110−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−14に示す。
【1448】
【表29-14】
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参考例110−4
【1449】
参考例110−1をキラルカラムを備えたHPLCを用いて光学分割した。
【1450】
参考例110−4−1(保持時間の短い異性体、保持時間:4.58min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.39 (m, 5 H) 1.56 - 1.63 (m, 1 H) 1.82 - 1.91 (m, 1 H) 2.43 - 2.53 (m, 1 H) 2.88 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.84 (td, J=6.5, 6.1 Hz, 2 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.77 (d, J=10.9 Hz, 1 H) 6.85 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.10 - 7.19 (m, 1 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+.
【1451】
参考例110−4−2(保持時間の長い異性体、保持時間:5.40min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.39 (m, 5 H) 1.56 - 1.63 (m, 1 H) 1.82 - 1.91 (m, 1 H) 2.43 - 2.53 (m, 1 H) 2.88 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.84 (td, J=6.5, 6.1 Hz, 2 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.77 (d, J=10.9 Hz, 1 H) 6.85 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.10 - 7.19 (m, 1 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+.
参考例110−5
【1452】
参考例110−3をキラルカラムを備えたHPLCを用いて光学分割した。
【1453】
参考例110−5−1(保持時間の短い異性体、保持時間:4.62min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.24 - 1.40 (m, 5 H) 1.56 - 1.63 (m, 1 H) 1.86 - 1.97 (m, 1 H) 2.61 - 2.72 (m, 1 H) 2.92 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.83 - 3.91 (m, 2 H) 4.18 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 6.79 - 6.88 (m, 1 H) 6.95 - 7.04 (m, 1 H) 7.05 - 7.13 (m, 1 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
【1454】
参考例110−5−2(保持時間の長い異性体、保持時間:6.37min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.24 - 1.42 (m, 5 H) 1.56 - 1.64 (m, 1 H) 1.87 - 1.96 (m, 1 H) 2.62 - 2.72 (m, 1 H) 2.92 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.83 - 3.92 (m, 2 H) 4.18 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 6.79 - 6.88 (m, 1 H) 6.96 - 7.03 (m, 1 H) 7.05 - 7.13 (m, 1 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
参考例111−1
シス−2−[4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1455】
【化496】
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(1)2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)酢酸(6.0g)を用い、参考例15−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)エタノール(6.0g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(6.0g)を用い、参考例40−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)エトキシ−tert−ブチル−ジメチルシラン(8.6g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(3.5g)を用い、参考例52−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、tert−ブチル−[2−(5−エテニル−2−フルオロフェニル)エトキシ]−ジメチルシラン(1.8g)を淡黄色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(1.8g)のテトラヒドロフラン(22mL)溶液に、酢酸パラジウム(II)(0.15g)を加えて撹拌し、窒素雰囲気下にてジアゾ酢酸エチル(15%トルエン溶液、8.3mL)のジエチルエーテル(5mL)溶液を25分程度掛けてゆっくり滴下した。混合物を室温で18時間撹拌した後、酢酸パラジウム(II)(0.15g)を追加し、ジアゾ酢酸エチル(15%トルエン溶液、8.3mL)のジエチルエーテル(5mL)溶液を滴下した。混合物を室温にて20時間撹拌した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製し、2−[3−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]−4−フルオロフェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチルを含む混合物(1.82g)を得た。
(5)上記(4)で得られた混合物(1.82g)のテトラヒドロフラン(3mL)溶液へ、水(3.0mL)及び酢酸(5.0mL)を加え、室温にて20時間撹拌した。混合物を水で希釈し、10%炭酸水素ナトリウム水溶液にて塩基性とし、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:4)にて繰り返し精製し、標題化合物(497mg)を無色油状物質として得た。また、トランス異性体である参考例111−1−2(505mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.03 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.22 - 1.39 (m, 2 H) 1.61 - 1.70 (m, 1 H) 2.00 - 2.11 (m, 1 H) 2.47 - 2.58 (m, 1 H) 2.81 - 2.94 (m, 2 H) 3.76 - 3.97 (m, 4 H) 6.89 - 6.97 (m, 1 H) 7.08 - 7.17 (m, 2 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+,275[M+Na]
+.
参考例111−2
トランス−2−[4−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(光学活性体)
【1456】
【化497】
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参考例111−1−2をキラルカラムを備えたHPLCを用いて光学分割した。
【1457】
参考例111−2−1(保持時間の短い異性体、保持時間:6.06min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 - 1.32 (m, 4 H) 1.53 - 1.61 (m, 1 H) 1.75 - 1.92 (m, 1 H) 2.43 - 2.54 (m, 1 H) 2.88 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.86 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.90 - 7.02 (m, 3 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
【1458】
参考例111−2−2(保持時間の長い異性体、保持時間:6.81min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 - 1.32 (m, 4 H) 1.53 - 1.61 (m, 1 H) 1.75 - 1.92 (m, 1 H) 2.43 - 2.54 (m, 1 H) 2.88 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.86 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 4.17 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 6.90 - 7.02 (m, 3 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
参考例111−3
シス−2−[3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1459】
【化498】
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2−(3−ブロモ−5−フルオロフェニル)酢酸(4.12g)を用い、参考例111−1に記載の方法と同様にして合成を行い、標題化合物(565mg)を無色油状物質として得た。また、トランス異性体である参考例111−3−2(610mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.04 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.29 - 1.40 (m, 1 H) 1.63 - 1.73 (m, 1 H) 1.99 - 2.18 (m, 1 H) 2.47 - 2.60 (m, 1 H) 2.82 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 3.75 - 3.99 (m, 4 H) 6.73 - 6.95 (m, 3 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+,275[M+Na]
+.
参考例111−4
トランス−2−[3−フルオロ−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(光学活性体)
【1460】
【化499】
[この文献は図面を表示できません]
参考例111−3−2をキラルカラムを備えたHPLCを用いて光学分割した。
【1461】
参考例111−4−1(保持時間の短い異性体、保持時間:4.51min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=6.9 Hz, 3 H) 1.49 - 1.70 (m, 2 H) 1.84 - 1.93 (m, 1 H) 2.44 - 2.52 (m, 1 H) 2.83 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.86 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 4.17 (q, J=6.9 Hz, 2 H) 6.58 - 6.67 (m, 1 H) 6.71 - 6.86 (m, 2 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
【1462】
参考例111−4−2(保持時間の長い異性体、保持時間:5.42min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=6.9 Hz, 3 H) 1.49 - 1.70 (m, 2 H) 1.84 - 1.93 (m, 1 H) 2.44 - 2.52 (m, 1 H) 2.83 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.86 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 4.17 (q, J=6.9 Hz, 2 H) 6.58 - 6.67 (m, 1 H) 6.71 - 6.86 (m, 2 H).
MS ESI posi: 253[M+H]
+, 275[M+Na]
+.
参考例112−1
6−(5−ヒドロキシペンチル)ピリジン−2−カルボン酸エチル
【1463】
【化500】
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(1)6−ブロモピリジン−2−カルボン酸エチル(800mg)を用い、参考例46−1−(1)に記載の反応をテトラヒドロフラン溶媒中、室温にて実施し、6−(5−ヒドロキシペント−1−インイル)ピリジン−2−カルボン酸エチル(280mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(280mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(130mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.37 - 1.50 (m, 5 H) 1.60 - 1.69 (m, 2 H) 1.73 - 1.87 (m, 2 H) 2.92 (t, J=7.8 Hz, 2 H) 3.66 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 4.47 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 7.33 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.73 (dd, J=7.8, 7.7 Hz, 1 H) 7.93 (d, J=7.7 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 238[M+H]
+.
【1464】
以下の参考例112−2〜112−3は、対応する市販の臭化アリールを用い、参考例112−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−15に示す。
【1465】
【表29-15】
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参考例113−1
7−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル
【1466】
【化501】
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(1)参考例53−1で得られた化合物(1.00g)を用い、参考例63−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、7−ホルミル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(962mg)を無色油状物質として得た。
(2)アルゴン雰囲気下、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(1.01g)のトルエン(6.5mL)溶液へtert−ブトキシカリウム(330mg)を加え、室温にて1時間撹拌した。この反応溶液へ、氷冷下上記(1)で得られた化合物(459mg)のトルエン(4.0mL)溶液を加え、室温にて1時間撹拌した。再び反応系を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)にて精製し、7−[(E)−2−メトキシエテニル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(230mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(230mg)のアセトニトリル(8.0mL)溶液へ、水(1.0mL)及び濃塩酸(220μL)を加え、室温にて4時間撹拌した。混合物へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機溶媒を減圧下留去した。残った水層をクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレータにて分離し減圧下濃縮することで、7−(2−オキソエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチルを含む混合物(241mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(241mg)を用い、参考例53−1−(6)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(131mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 2.10 - 2.33 (m, 2 H) 2.66 - 2.90 (m, 4 H) 3.71 - 3.98 (m, 2 H) 4.20 - 4.40 (m, 2 H) 4.66 - 4.74 (m, 1 H) 6.74 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 6.82 (s, 1 H) 6.98 (d, J=7.8 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 251[M+H]
+, 273[M+Na]
+.
参考例114−1
6−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル
【1467】
【化502】
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(1)参考例60−2−(1)で得られた化合物(513mg)を用い、参考例52−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、6−エテニル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(343mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(343mg)を用い、参考例52−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、6−(1,2−ジヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(370mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(370mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(91mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.33 (m, 4 H) 2.12 - 2.33 (m, 2 H) 2.66 - 2.91 (m, 4 H) 3.75 - 3.90 (m, 2 H) 4.20 - 4.33 (m, 1 H) 4.64 - 4.74 (m, 1 H) 6.84 - 6.92 (m, 2 H) 6.98 (d, J=8.1 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 251[M+H]
+, 273[M+Na]
+.
参考例115−1
8−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸メチル
【1468】
【化503】
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(1)8−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸(850mg)を用い、参考例12−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、8−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸メチル(700mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(300mg)を用い、参考例52−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、8−エテニル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸メチル(215mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(210mg)をアセトン(971μL)、アセトニトリル(971μL)、及び水(971μL)に溶解した。この混合物へ、氷冷下四酸化オスミウム(マイクロカプセル担持、10%オスミウム、124mg)及び4−メチルモルホリン−N−オキシド(137mg)を加え、室温にて14時間、60℃にて1時間半撹拌した。混合物へ4−メチルモルホリン−N−オキシド(114mg)を加え、室温にて1時間、80℃にて3時間半撹拌した。混合物を室温まで冷却し、触媒を濾別し酢酸エチルで洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせ、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=22:3〜酢酸エチルのみ)にて精製し、8−(1,2−ジヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸メチルを含む混合物(30mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(30mg)を用い、参考例45−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(15mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.87 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 2.98 - 3.17 (m, 3 H) 3.75 (s, 3 H) 3.80 - 3.88 (m, 2 H) 4.07 - 4.18 (m, 1 H) 4.44 - 4.51 (m, 1 H) 6.79 - 6.88 (m, 1 H) 6.95 - 7.06 (m, 2 H).
MS ESI posi: 237[M+H]
+, 259[M+Na]
+, 219[M-OH]
+.
参考例116−1
7−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸エチル
【1469】
【化504】
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(1)窒素雰囲気下、7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾフラン−4−オン(950mg)のテトラヒドロフラン(13.9mL)溶液へ、−78℃にてヘキサメチルジシラザンリチウム(1mol/Lテトラヒドロフラン溶液、4.60mL)を加え、同温度にて30分撹拌した。ここへシアノギ酸エチル(455μL)を加え、氷冷下2時間撹拌した。再び−78℃に冷却し、ヘキサメチルジシラザンリチウム(1mol/Lテトラヒドロフラン溶液、4.60mL)を加え氷冷下2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:3)にて精製し、7−ブロモ−4−オキソ−2,3−ジヒドロクロメン−3−カルボン酸エチル(630mg)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(630mg)を用い、参考例53−1−(6)に記載の方法に準じて反応を行い、7−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸エチル(330mg)を無色固体として得た。
(3)窒素雰囲気下、上記(2)で得られた化合物(330mg)のクロロホルム(11mL)溶液を氷冷し、ここへジフェニルビス[1−フェニル−1−(トリフルオロメチル)−2,2,2−トリフルオロエトキシ]硫黄(IV)(1.11g)を加え、室温にて5時間半撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜2:3)にて精製し、7−ブロモ−2H−クロメン−3−カルボン酸エチル(293mg)を無色固体として得た。
(4)マイクロウェーブ反応試験管にて、上記(3)で得られた化合物(293mg)、N−ホルミルサッカリン(328mg)、炭酸ナトリウム(165mg)、トリエチルシラン(215μL)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(66.2mg)、及び酢酸パラジウム(II)(23.2mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.59mL)中にて混合し、容器内の大気を窒素に置換し密封した。混合物をマイクロウェーブ照射下110℃にて2時間半撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ酢酸エチル:トルエン=1:1混合溶媒にて抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:2)にて精製し、7−ホルミル−2H−クロメン−3−カルボン酸エチル(50mg)を黄色固体として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(50mg)を用い、参考例54−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(28mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 2.94 - 3.12 (m, 3 H) 4.08 - 4.15 (m, 1 H) 4.20 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.38 - 4.49 (m, 1 H) 4.61 (s, 2 H) 6.80 - 6.92 (m, 2 H) 7.05 - 7.11 (m, 1 H).
MS ESI posi: 259[M+Na]
+, 219[M-OH]
+.
参考例117−1
7−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸エチル
【1470】
【化505】
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(1)7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾフラン−4−オン(2.5g)を用い、参考例52−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、7−エテニル−2,3−ジヒドロクロメン−4−オン(1.64g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.64g)を用い、参考例52−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、7−(1,2−ジヒドロキシエチル)−2,3−ジヒドロクロメン−4−オン(2.18g)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(2.18g)を用い、参考例102−2−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,3−ジヒドロクロメン−4−オン(1.83g)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(1.83g)を用い、参考例116−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−4−オキソ−2,3−ジヒドロクロメン−3−カルボン酸エチル(1.55g)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(1.55g)を用い、参考例53−1−(6)に記載の方法に準じて反応を行い、7−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−4−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−カルボン酸エチル(1.05g)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(120mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(92mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.37 (t, J=5.9 Hz, 1 H) 2.79 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 2.95 - 3.09 (m, 3 H) 3.84 (td, J=6.5, 5.9 Hz, 2 H) 4.05 - 4.15 (m, 1 H) 4.20 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.38 - 4.48 (m, 1 H) 6.68 - 6.78 (m, 2 H) 7.03 (d, J=7.7 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 251[M+H]
+, 233[M-OH]
+.
【1471】
以下の参考例117−2は、対応する市販のブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾフラノンを用い、参考例117−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−16に示す。
【1472】
【表29-16】
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参考例118−1
5−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル
【1473】
【化506】
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(1)1−(2,6−ジヒドロキシフェニル)エタノン(5.3g)を用い、参考例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、1−[2,6−ビス(フェニルメトキシ)フェニル]エタノン(9.9g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(8.2g)及び2−オキソ酢酸エチル(47%トルエン溶液、6.4mL)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、4−[2,6−ビス(フェニルメトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−4−オキソブタン酸エチル(8.5g)を黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(3.0g)を用い、参考例28−1に記載の方法に準じて反応を行い、4−[2,6−ビス(フェニルメトキシ)フェニル]−2,4−ジヒドロキシブタン酸エチル(1.61g)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(1.61g)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、4−(2,6−ジヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシブタン酸エチル(382mg)を無色固体として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(340mg)を用い、参考例6−2に記載の方法に準じて反応を行い、5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(293mg)を無色固体として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(293mg)を用い、参考例53−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、5−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(364mg)を淡黄色油状物質として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(364mg)を用い、参考例102−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、5−エテニル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(167mg)を無色油状物質として得た。
(8)上記(7)で得られた化合物(167mg)を用い、参考例52−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、5−(1,2−ジヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(163mg)を無色固体として得た。
(9)上記(8)で得られた化合物(163mg)を用い、参考例102−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(136mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 2.15 - 2.26 (m, 1 H) 2.26 - 2.39 (m, 1 H) 2.74 - 2.93 (m, 2 H) 4.26 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.64 (s, 2 H) 4.69 (dd, J=7.6, 3.5 Hz, 1 H) 6.90 - 6.98 (m, 2 H) 7.09 - 7.18 (m, 1 H).
MS ESI posi: 259[M+Na]
+, 219[M-OH]
+.
参考例119−1
3−[5−(ブロモメチル)ピリジン−2−イル]オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル
【1474】
【化507】
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(1)3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(1.40mL)及び5−メチルピリジン−2−オール(1.0g)を用い、参考例6−2に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ジメチル−3−(5−メチルピリジン−2−イル)オキシプロパン酸メチル(1.08g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.08g)を用い、参考例12−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物を含む混合物(1.36g)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 (s, 6 H) 3.69 (s, 3 H) 4.33 (s, 2 H) 4.45 (s, 2 H) 6.70 - 6.76 (m, 1 H) 7.58 - 7.66 (m, 1 H) 8.10 - 8.16 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 302[M+H]
+, 324[M+Na]
+.
【1475】
以下の参考例119−2は、対応する市販のアルコール及び水酸化アリールを用い、参考例119−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、MSデータを表29−17に示す。
【1476】
【表29-17】
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参考例120−1
3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル
【1477】
【化508】
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(1)3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(1.6g)及び4−ブロモピリジン−2−オール(2.0g)を用い、参考例6−2に記載の方法に準じて反応を行い、3−(4−ブロモピリジン−2−イル)オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(2.2g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(450mg)及びアリルボロン酸ピナコールエステル(394mg)を用い、参考例13−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ジメチル−3−(4−プロプ−2−エニルピリジン−2−イル)オキシプロパン酸メチル(358mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(358mg)を用い、参考例52−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[4−(2,3−ジヒドロキシプロピル)ピリジン−2−イル]オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(263mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(100mg)を用い、参考例102−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(59mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.31 (s, 6 H) 1.44 (t, J=5.5 Hz, 1 H) 2.81 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.69 (s, 3 H) 3.89 (td, J=6.4, 5.5 Hz, 2 H) 4.31 (s, 2 H) 6.63 (s, 1 H) 6.76 (d, J=5.2 Hz, 1 H) 8.05 (d, J=5.2 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 254[M+H]
+.
【1478】
以下の参考例120−2〜120−6は、対応する市販のアルコール及び水酸化アリールを用い、参考例120−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−18に示す。
【1479】
【表29-18】
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参考例121−1
3−[4−(3−ヒドロキシプロピル)ピリジン−2−イル]オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル
【1480】
【化509】
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参考例120−1−(2)で得られた化合物(177mg)のテトラヒドロフラン(1.4mL)溶液へ、氷冷下9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(0.5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、2.2mL)を加え、氷浴をはずして一晩撹拌した。氷冷下にて過ほう酸ナトリウム四水和物(440mg)を加え、氷浴をはずして5時間撹拌した。反応液へ飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレータにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7〜1:3)にて精製し、標題化合物(123mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 (s, 6 H) 1.81 - 1.94 (m, 2 H) 2.60 - 2.70 (m, 2 H) 3.56 - 3.79 (m, 5 H) 4.30 (s, 2 H) 6.59 (s, 1 H) 6.67 - 6.78 (m, 1 H) 7.97 - 8.07 (m, 1 H).
MS ESI posi: 268[M+H]
+.
【1481】
以下の参考例121−2〜121−6は、対応する参考例120−2〜120−6の合成中間体を用い、参考例121−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−19に示す。
【1482】
【表29-19】
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参考例122−1
3−[5−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]−2,2−ジメチルプロパン酸メチル
【1483】
【化510】
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(1)5−ブロモピリジン−2−カルバルデヒド(3.0g)のトルエン(16mL)溶液へ、エチレングリコール(1.4mL)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(307mg)を加え、8時間加熱還流した。室温まで冷却した後、混合物へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、フェーズセパレータに通して減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜11:9)にて精製し、5−ブロモ−2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(3.38g)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.69g)、アリルトリブチルスズ(2.73mL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.27g)、及び1,4−ジオキサン(15mL)をマイクロウェーブ反応試験官中にて混合し、容器を密閉した。この試験管を2本作製した。これらの混合物をそれぞれ、マイクロウェーブ照射下120℃にて30分撹拌し、室温まで冷却した後セライト濾過した。得られた濾液を合わせて減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7〜7:13)にて精製し、2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−5−プロプ−2−エニルピリジン(2.45g)を褐色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(2.45g)を用い、参考例52−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン−3−イル]プロパン−1,2−ジオールを含む混合物(1.56g)を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(1.56g)を用い、参考例102−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン−3−イル]エタノール(968mg)を褐色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(968mg)を用い、参考例40−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、tert−ブチル−[2−[6−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン−3−イル]エトキシ]−ジメチルシラン(1.55g)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(1.55g)のテトラヒドロフラン(44mL)溶液へ、氷冷下にて2mоL/L塩酸(8.8mL)を加え、室温にて1時間、60℃にて8時間撹拌した。混合物を氷冷した後に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。ここへ食塩を飽和するまで加えた後酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥させ、乾燥剤を濾別して濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をクロロホルム(18mL)に溶解し、氷冷下、ここへイミダゾール(900mg)及びtert−ブチルジメチルクロロシラン(1.0g)を加えた。混合物を室温にて一晩撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、有機層をフェーズセパレータにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜3:2) で精製し、5−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]ピリジン−2−カルバルデヒド(891mg)を無色油状物質として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(891mg)、ジメチルケテンメチルトリメチルシリルアセタール(1.0mL)、塩化リチウム(28mg)、1−メチルイミダゾール(28μL)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(11mL)をマイクロウェーブ反応容器中にて混合し、容器を密閉した。この混合物をマイクロウェーブ照射下100℃にて30分撹拌した。混合物を室温まで冷却し、水を加えた後ジエチルエーテルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレータに通して減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール(34mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(406mg)を加え、室温にて4時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、3−[5−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]ピリジン−2−イル]−3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(479mg)を無色油状物質として得た。
(8)上記(7)で得られた混合物(479mg)を用い、参考例42−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[5−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]ピリジン−2−イル]−2,2−ジメチル−3−メチルスルホニルオキシプロパン酸メチル(302mg)を無色油状物質として得た。
(9)上記(8)で得られた化合物(302mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[5−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]ピリジン−2−イル]−2,2−ジメチルプロパン酸メチルを含む混合物(277mg)を得た。
(10)上記(9)で得られた混合物(277mg)を用い、参考例50−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(41mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 (s, 6 H) 2.77 - 2.88 (m, 2 H) 3.03 (s, 2 H) 3.68 (s, 3 H) 3.80 - 3.92 (m, 2 H) 7.00 - 7.07 (m, 1 H) 7.40 - 7.50 (m, 1 H) 8.34 - 8.42 (m, 1 H).
MS ESI posi: 238[M+H]
+.
【1484】
参考例123−1
以下の参考例123−1は、市販の対応するボロン酸エステルを用いて、参考例1−1−(2)〜(3)に記載の方法に準じて合成した。構造、NMRデータ、MSデータを表29−20に示す。
【1485】
【表29-20】
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参考例123−2
6−イミダゾル−1−イルピリジン−3−オール
【1486】
【化511】
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(1)参考例1−1−(1)で得られた化合物(500mg)を用い、後述する実施例34−3−(1)に記載の方法に準じて反応を実施し、2−イミダゾル−1−イル−5−フェニルメトキシピリジン(430mg)を淡褐色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(496mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を実施し、標題化合物(278mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.07 (s, 1 H) 7.34 (dd, J=8.8, 2.5 Hz, 1 H) 7.61 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 7.80 (s, 1 H) 8.00 (d, J=2.5 Hz, 1 H) 8.34 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 162[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 160[M-H]
-.
参考例124−1
(2E)−2−[6−(ヒドロキシメチル)インダン−1−イリデン]酢酸エチル
【1487】
【化512】
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(1)ジイソプロピルアミン(3.7mL)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液をドライアイス−メタノール浴にて冷却した。窒素雰囲気下、この混合物へn−ブチルリチウム(1.60mol/Lヘキサン溶液、18mL)を加えた後、氷冷下30分撹拌した。混合物を再びドライアイス−メタノール浴にて冷却し、(トリメチルシリル)酢酸エチル(4.8mL)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を加えた。同温度にて1時間撹拌した後、6−ブロモインダン−1−オン(5.0g)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液を加え、氷冷下2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜7:3)により精製し、(2E)−2−(6−ブロモインダン−1−イリデン)酢酸エチル(6.1g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(3.7g)を用い、参考例53−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、(2E)−2−(6−エテニルインダン−1−イリデン)酢酸エチル(1.9g)を無色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(1.9g)を用い、参考例52−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、(2E)−2−[6−(1,2−ジヒドロキシエチル)インダン−1−イリデン]酢酸エチル(570mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(570mg)を用い、参考例102−1−(4)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(458mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.33 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.70 (t, J=5.9 Hz, 1 H) 3.03 - 3.11 (m, 2 H) 3.28 - 3.35 (m, 2 H) 4.22 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.72 (d, J=5.9 Hz, 2 H) 6.28 - 6.38 (m, 1 H) 7.32 - 7.38 (m, 2 H) 7.60 (s, 1 H).
MS ESI posi: 215[M-OH]
+. 233[M+H]
+, 255[M+Na]
+.
参考例124−2
2−[6−(ヒドロキシメチル)インダン−1−イル]酢酸エチル
【1488】
【化513】
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参考例124−1で得られた化合物(250mg)を用い、参考例45−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(226mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.70 - 1.82 (m, 1 H) 2.34 - 2.49 (m, 2 H) 2.78 (dd, J=15.4, 5.5 Hz, 1 H) 2.82 - 2.99 (m, 2 H) 3.51 - 3.64 (m, 1 H) 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.66 (s, 2 H) 7.13 - 7.24 (m, 3 H).
MS ESI posi: 217[M-OH]
+, 257[M+Na]
+.
【1489】
参考例124−3
キラルカラムを備えた分取HPLCを用い、以下の条件にて参考例124−2の光学異性体を分離した。
カラム:CHIRALPAK IF、5μm、φ20×250mm
溶媒:A液:n−ヘキサン、B液:エタノール
溶出条件:A液/B液=90/10
流速:10mL/min
保持時間の短い成分として参考例124−3−1(90mg)を無色油状物質として得た。また、保持時間の長い成分として参考例124−3−2(87mg)を無色油状物質として得た。
参考例124−3−1(保持時間の短い異性体、保持時間:17.87min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.71 - 1.85 (m, 1 H) 2.34 - 2.50 (m, 2 H) 2.78 (dd, J=15.5, 5.6 Hz, 1 H) 2.82 - 2.99 (m, 2 H) 3.52 - 3.64 (m, 1 H) 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.62 - 4.70 (m, 2 H) 7.14 - 7.24 (m, 3 H).
MS ESI posi: 217[M-OH]
+, 257[M+Na]
+.
参考例124−3−2(保持時間の長い異性体、保持時間:22.96min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.71 - 1.83 (m, 1 H) 2.35 - 2.50 (m, 2 H) 2.78 (dd, J=15.4, 5.6 Hz, 1 H) 2.82 - 2.99 (m, 2 H) 3.53 - 3.64 (m, 1 H) 4.19 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.66 (d, J=5.3 Hz, 2 H) 7.14 - 7.24 (m, 3 H).
MS ESI posi: 217[M-OH]
+, 257[M+Na]
+.
参考例125−1
5−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボン酸メチル
【1490】
【化514】
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(1)5−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−カルボン酸(320mg)を用い、参考例12−1−(1)の記載の方法に準じて反応を実施し、5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボン酸メチル(342mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)を用い、参考例116−1−(4)に記載の方法に準じて反応を実施し、5−ホルミル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボン酸メチル(41mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(41mg)を用い、参考例28−1に記載の方法に準じて反応を実施し、標題化合物(15mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 3.33 - 3.43 (m, 1 H) 3.56 (dd, J=16.0, 10.5 Hz, 1 H) 3.81 (s, 3 H) 4.61 (s, 2 H) 5.23 (dd, J=10.5, 6.7 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=8.2 Hz, 1 H) 7.15 (d, J=8.2 Hz, 1 H) 7.22 (s, 1 H).
MS ESI posi: 191[M-OH]
+.
参考例125−2
5−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−3−カルボン酸エチル
【1491】
【化515】
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5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−3−カルボン酸エチル(300mg)を用い、参考例53−1−(3)〜(6)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(136mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.31 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 4.24 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 4.32 (dd, J=9.5, 7.1 Hz, 1 H) 4.62 (s, 2 H) 4.65 - 4.73 (m, 1 H) 4.94 (dd, J=9.2, 7.1 Hz, 1 H) 6.80 (d, J=8.2 Hz, 1 H) 7.19 (d, J=8.2 Hz, 1 H) 7.40 (s, 1 H).
MS ESI posi: 205[M-OH]
+, 245[M+Na]
+.
参考例125−3
6−(ヒドロキシメチル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボン酸エチル
【1492】
【化516】
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(1)4−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(773mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(7.69mL)溶液へ、氷冷下tert−ブトキシカリウム(475mg)を加え、同温度にて30分撹拌した。この混合物へブロモマロン酸ジエチル(787μL)を加え、氷冷下10分及び室温にて2.5時間撹拌した。氷冷下、この混合物に酢酸(242μL)の水(140mL)溶液を加え、同温度にて30分、室温にて40分撹拌した。混合物を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製し、6−ブロモ−3−ヒドロキシ−3H−1−ベンゾフラン−2,2−ジカルボン酸ジエチル(1.39g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.39g)を用い、参考例59−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、6−ブロモ−3H−1−ベンゾフラン−2,2−ジカルボン酸ジエチル(1.14g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(506mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.41mL)溶液へ、臭化リチウム一水和物(148mg)及び水(25.4μL)を加え、オイルバス温度150℃にて1.5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)により精製し、6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボン酸エチル(289mg)を無色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(289mg)、(アセトキシメチル)トリフルオロボーレートカリウム(288mg)、炭酸ナトリウム(169mg)、RuPhos Pd G3(89.2mg)、及び水(213μL)を1,4−ジオキサン(2.13mL)中にて混合し、フラスコ内の大気を窒素に置換した。混合物をオイルバス温度100℃にて4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、不溶物を濾別し水及びアセトンで洗浄した。濾液及び洗浄液を減圧下濃縮し有機溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:9)により精製し、標題化合物(43.9mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.31 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 3.35 (dd, J=15.8, 6.7 Hz, 1 H) 3.55 (dd, J=15.8, 10.5 Hz, 1 H) 4.27 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.64 (s, 2 H) 5.20 (dd, J=10.5, 6.7 Hz, 1 H) 6.85 - 6.94 (m, 2 H) 7.15 (d, J=7.5 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 205[M-OH]
+, 245[M+Na]
+.
参考例126−1
7−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン−2−カルボン酸エチル
【1493】
【化517】
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(1)参考例59−1で得られた化合物(295mg)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、7−(オキサン−2−イルオキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸エチル(480mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)及びヨウ化メチル(58.7μL)を用い、参考例29−1−(1)に記載の方法に準じて合成を行い、2−メチル−7−(オキサン−2−イルオキシメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−ナフタレン−2−カルボン酸エチル(62mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(62mg)を用い、参考例32−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、標題化合物(30mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.27 (s, 3 H) 1.71 - 1.82 (m, 1 H) 2.11 - 2.21 (m, 1 H) 2.64 (d, J=16.4 Hz, 1 H) 2.82 (t, J=6.7 Hz, 2 H) 3.23 (d, J=16.4 Hz, 1 H) 4.11 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.62 (d, J=5.0 Hz, 2 H) 7.04 - 7.13 (m, 3 H).
MS ESI posi: 231[M-OH]
+, 271[M+Na]
+.
参考例127−1
6−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2,4−ジヒドロクロメン−3−カルボン酸エチル(光学活性体)
【1494】
【化518】
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(1)2−メチルマロン酸ジエチル(11.4g)を用い、参考例105−1−(3)に記載の方法に準じて合成を行い、2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン二酸ジエチル(12.8g)を無色液体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(2.06g)及び4−ブロモフェノール(1.01g)を用い、参考例6−2に記載の方法に準じて合成を行い、2−[(4−ブロモフェノキシ)メチル]−2−メチルプロパン二酸ジエチル(2.10g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(2.10g)のエタノール(2.10mL)及び水(234μL)溶液へ、氷冷下水酸化ナトリウム(193mg)のエタノール(2.10mL)及び水(234μL)溶液を滴下した。混合液をゆっくり室温まで昇温しながら終夜撹拌した。混合物を減圧下濃縮した。残渣を水で希釈し、エーテルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮することで原料のジエステル(1.09g)を回収した。氷冷下、1mol/L塩酸により水層を酸性(pH3〜4)とし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮することで2−[(4−ブロモフェノキシ)メチル]−3−エトキシ−2−メチル−3−オキソプロパン酸を含む混合物(712mg)を得た。回収した原料を再度同条件にて加水分解することにより、目的のハーフエステルをさらに486mg得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(1.20g)を塩化チオニル(9.75mL)に溶解し、窒素雰囲気下1.5時間加熱還流した。室温まで冷却した後、混合物を減圧下濃縮した。残渣にトルエンを加え、減圧下共沸する操作を2回行った。この残渣をクロロホルム(6.51mL)に溶解し、氷浴にて冷却した。窒素雰囲気下、この溶液に塩化アルミニウム(1.30g)を少しずつ加えた。混合物をゆっくり室温まで昇温しながら終夜撹拌した。混合物に氷を加え反応を停止し、クロロホルムで3回抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム及び飽和食塩水にて洗浄し、フェーズセパレーターに通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)により精製し、6−ブロモ−3−メチル−4−オキソ−2H−クロメン−3−カルボン酸エチル(582mg)を褐色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(582mg)を用い、参考例59−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、6−ブロモ−3−メチル−2,4−ジヒドロクロメン−3−カルボン酸エチル(464mg)を淡褐色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(464mg)を用い、参考例116−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、6−ホルミル−3−メチル−2,4−ジヒドロクロメン−3−カルボン酸エチル(143mg)を淡黄色油状物質として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(143mg)を用い、参考例28−1に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物のラセミ体を含む混合物(119mg)を得た。
(8)キラルカラムを備えたHPLCを用い、下記の条件にて上記(7)で得られた混合物を光学分割した。
カラム:CHIRALCEL OD、10μm、φ20×250mm
溶媒:A液;n−ヘキサン、B液;エタノール
溶出条件:A液/B液=85/15
流速:10m/min
【1495】
溶出時間の早い成分として参考例127−1−1(55.6mg)を無色油状物質として得た。また、溶出時間の遅い成分として参考例127−1−2(32.6mg)を無色油状物質として得た。
参考例127−1−1(光学分割条件での溶出時間:12.15min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.24 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.30 (s, 3 H) 2.67 (d, J=16.4 Hz, 1 H) 3.25 (d, J=16.4 Hz, 1 H) 3.96 (d, J=10.6 Hz, 1 H) 4.16 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.28 (d, J=10.6 Hz, 1 H) 4.59 (s, 2 H) 6.81 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.07 - 7.12 (m, 2 H).
MS ESI posi: 233[M-OH]
+, 273[M+Na]
+.
参考例127−1−2(光学分割条件での溶出時間:16.95min)
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.24 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.30 (s, 3 H) 2.68 (d, J=16.4 Hz, 1 H) 3.25 (d, J=16.4 Hz, 1 H) 3.96 (d, J=10.8 Hz, 1 H) 4.16 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 4.28 (d, J=10.8 Hz, 1 H) 4.59 (s, 2 H) 6.81 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.06 - 7.13 (m, 2 H).
MS ESI posi: 233[M-OH]
+, 273[M+Na]
+.
参考例128−1
2−[6−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル]酢酸エチル
【1496】
【化519】
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(1)参考例117−2にかかる合成中間体(出発物質より3工程で得られる化合物、300mg)を用い、参考例124−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、エチル (2E)−2−[6−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,3−ジヒドロクロメン−4−イリデン]アセテート(220mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(220mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(138mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.28 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.37 (t, J=5.9 Hz, 1 H) 1.79 - 1.90 (m, 1 H) 2.09 - 2.23 (m, 1 H) 2.53 (dd, J=15.5, 9.9 Hz, 1 H) 2.73 - 2.83 (m, 3 H) 3.30 - 3.40 (m, 1 H) 3.81 (q, J=6.2 Hz, 2 H) 4.13 - 4.24 (m, 4 H) 6.76 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 6.92 - 7.02 (m, 2 H).
MS ESI posi: 247[M-OH]
+. 265[M+H]
+, 287[M+Na]
+.
【1497】
以下の参考例128−2は、参考例117−1−(3)で得られた化合物を用い、参考例128−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−21に示す。
【1498】
【表29-21】
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参考例129−1
3−[3−(2−ヒドロキシエチル)オキセタン−3−イル]安息香酸エチル
【1499】
【化520】
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(1)窒素雰囲気下、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジロジウム(I)ジクロリド(0.23g)の1,4−ジオキサン(47mL)溶液に水酸化カリウム(0.92g)を加え、室温で10分撹拌した。そこへ(3−ブロモフェニル)ボロン酸(4.7g)及び2−(オキセタン−3−イリデン)酢酸エチル(1.5g)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液を加えて窒素雰囲気下にて20時間撹拌した。混合物へ塩化アンモニウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層をフェーズセパレーターで分離し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、2−[3−(3−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル]酢酸メチルを含む混合物(2.55g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(2.5g)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[3−(3−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル]エタノール(1.9g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(200mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.9mL)及びエタノール(1.9mL)溶液へ、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(0.13g)及びトリエチルアミン(0.33mL)を加え、一酸化炭素雰囲気下140℃にて4時間加熱撹拌した。混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル及び水を加え、セライト濾過し、残渣をジエチルエーテルで洗浄した。有機層を分離し、水及び飽和塩化アンモニウム水溶液で順次洗浄し、フェーズセパレーターを通した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:4)にて精製し標題化合物(90mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.17 (t, J=4.8 Hz, 1 H) 1.40 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 2.37 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.49 - 3.57 (m, 2 H) 4.39 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 4.84 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 5.02 (d, J=5.8 Hz, 2 H) 7.29 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 7.44 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 7.75 (s, 1 H) 7.94 (d, J=7.6 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 233[M-OH]
+, 273[M+Na]
+.
【1500】
以下の参考例129−2〜129−4は、市販のボロン酸又はボロン酸エステルを用い、参考例129−1−(1)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−22に示す。
【1501】
【表29-22】
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【1502】
以下の参考例130−1〜130−3は、対応する市販のハロゲン化アリールを用い、参考例41−1に記載の方法に従い合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−23に示す。
【1503】
【表29-23】
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参考例131−1
2−[5−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1504】
【化521】
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(1)2−(6−クロロピリジン−3−イル)エタノール(1.8g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−クロロ−5−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]ピリジン(1.95g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(510mg)を用い、参考例53−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、2−エテニル−5−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]ピリジン(490mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(250mg)のトルエン(3.6mL)溶液へジアゾ酢酸エチル(0.17mL)を加え、マイクロウェーブ照射下120℃にて30分、130℃にて45分撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、2−[5−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]ピリジン−2−イル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(230mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(230mg)を用い、参考例38−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(100mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.42 (t, J=5.2 Hz, 1 H) 1.54 - 1.65 (m, 2 H) 2.17 - 2.28 (m, 1 H) 2.50 - 2.64 (m, 1 H) 2.82 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.77 - 3.92 (m, 2 H) 4.16 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 7.18 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.45 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 8.32 (s, 1 H).
MS ESI posi: 236[M+H]
+.
【1505】
以下の参考例131−2〜131−5は、市販の臭化ピリジンエタノールを用い、参考例131−1又は参考例109−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−24に示す。
【1506】
【表29-24】
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【1507】
参考例131−6
キラルカラムを備えたSFCを用い、参考例131−5を以下の条件にて光学分割した。
カラム:CHIRALPAK AD−H、5μm、φ20×250mm
溶媒:A液;二酸化炭素、B液;メタノール
溶出条件:A液/B液=75/25
流速:30mL/min、温度:40℃
参考例131−6−1(保持時間の短い異性体、保持時間:5.50min)
参考例131−6−2(保持時間の長い異性体、保持時間:8.00min)
参考例132−1
3−[3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル]オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル
【1508】
【化522】
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(1)2,3−ジフルオロ−4−ヨードピリジン(1.0g)及びシアン化銅(450mg)のプロピオニトリル(4.1mL)懸濁液をマイクロウェーブ照射下160℃にて3.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、懸濁液をクロロホルムで希釈し、セライト濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜13:7)にて精製し、2,3−ジフルオロピリジン−4−カルボニトリル(374mg)を無色油状物質として得た。
(2)3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(375μL)及び水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、118mg)をテトラヒドロフラン(8mL)中にて混合した。氷冷下、この混合物へ上記(1)で得られた化合物(374mg)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を滴下した。滴下終了後、室温にて3.5時間撹拌した。再び混合物を氷冷し、ここへ飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通して減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜3:2)にて精製し、3−(4−シアノ−3−フルオロピリジン−2−イル)オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル(365mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(361mg)及びリン酸二水素ナトリウム(1.03g)をピリジン(3.6mL)/酢酸(3.6mL)中にて混合した。この懸濁液へラネーニッケル(水懸濁液、7.2mL、懸濁液を均一にしてからピペットで量り取った)を加え、100℃で2.5時間撹拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルで希釈した後、希塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターに通して減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7〜7:13)にて精製し、標題化合物(92mg)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.33 (s, 6 H) 2.84 (t, J=6.7 Hz, 1 H) 3.74 (s, 3 H) 4.14 (s, 2 H) 4.67 (d, J=6.7 Hz, 2 H) 7.20 (d, J=4.5 Hz, 1 H) 7.87 (d, J=4.5 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 258[M+H]
+.
【1509】
以下の参考例133−1は、市販の2−ブロモ−4−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボン酸エチルを用い、参考例46−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−25に示す。
【1510】
【表29-25】
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参考例134−1
トランス−2−(6−ヒドロキシヘキサオキシ)シクロプロパン−1−カルボン酸エチル
【1511】
【化523】
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(1)ヘキサン−1,6−ジオール(10g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、6−(オキサン−2−イルオキシ)ヘキサン−1−オール(7.24g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.0g)及びトリエチルアミン(0.14mL)をn−ブチルビニルエーテル(13mL)に溶解した。この混合物へ4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(33mg)及びトリフルオロ酢酸パラジウム(II)(33mg)を加え、75℃にて8時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜4:1)にて精製し、2−(6−エテノキシヘキサオキシ)オキサン(1.0g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(1.0g)のクロロホルム(15mL)溶液へ酢酸ロジウム(II)二量体(39mg)を加え、室温にて5分撹拌した。この混合物へジアゾ酢酸エチル(0.55mL)のクロロホルム(5.0mL)溶液をゆっくり滴下した。滴下終了後、混合物を室温にて2日間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて10分撹拌した後、フェーズセパレーターで有機相を分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、2−[6−(オキサン−2−イルオキシ)ヘキサオキシ]シクロプロパン−1−カルボン酸エチルのトランス異性体を主に含む混合物(460mg、参考例134−1−(3)−1)及びシス異性体を主に含む混合物(600mg、参考例134−1−(3)−2)をそれぞれ得た。
(4)上記(3)で得られた参考例134−1−(3)−1(460mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(190mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.20 - 1.29 (m, 5 H) 1.33 - 1.42 (m, 4 H) 1.56 - 1.60 (m, 4 H) 1.70 - 1.77 (m, 1 H) 3.48 - 3.56 (m, 2 H) 3.56 - 3.61 (m, 1 H) 3.61 - 3.69 (m, 2 H) 4.12 (q, J=7.1 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 231[M+H]
+.
【1512】
以下の参考例134−2は、参考例134−1−(3)−2を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて合成した。また、参考例134−3〜134−4は、市販のペンタン−1,5−ジオールを用い、参考例134−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−26に示す。
【1513】
【表29-26】
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参考例135−1
トランス−3−(5−ヒドロキシペントキシ)シクロブタン−1−カルボン酸メチル
【1514】
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
(1)ペンタン−1,5−ジオール(10g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、5−(オキサン−2−イルオキシ)ペンタン−1−オール(7.4g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(3.0g)を用い、参考例38−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、4−メチルベンゼンスルホン酸5−(オキサン−2−イルオキシ)ペンチル(5.4g)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(2.0g)を用い、参考例36−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2−(5−ヨードペントキシ)オキサン(1.1g)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(350mg)及びトランス−3−ヒドロキシシクロブタンカルボン酸メチル(153mg)のアセトニトリル(12mL)溶液へ酸化銀(I)(2.72g)を加え、65℃で6時間及び室温にて3日間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈しセライト(登録商標)で濾過した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、3−[5−(オキサン−2−イルオキシ)ペントキシ]シクロブタン−1−カルボン酸メチル(32mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(26mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.37 - 1.47 (m, 2 H) 1.57 - 1.64 (m, 4 H) 2.18 - 2.29 (m, 2 H) 2.44 - 2.56 (m, 2 H) 2.98 - 3.08 (m, 1 H) 3.34 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 3.66 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.70 (s, 3 H) 4.12 - 4.22 (m, 1 H).
【1515】
以下の参考例135−2は、参考例135−1−(2)で得られた化合物を用い、参考例38−1−(3)及び(4)に記載の方法に準じて合成した。また、参考例135−3は、市販のヘキサン−1,6−ジオールを用い、参考例32−1−(1)及び参考例38−1−(2)〜(4)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−27に示す。
【1516】
【表29-27】
[この文献は図面を表示できません]
参考例136−1
2−(7−ヒドロキシヘプトキシ)−3−メトキシプロパン酸エチル
【1517】
【化525】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例104−1−(3)で得られた化合物(400mg)のテトラヒドロフラン(4.4mL)溶液をドライアイス−アセトン浴にて冷却した。この混合物へリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.3mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.2mL)を加えて同温度にて40分撹拌した。ヘキサメチルリン酸トリアミド(694mL)及びクロロメチルメチルエーテル(213mg)を加え、室温に昇温し終夜撹拌した後、室温にて2日間撹拌した。混合物へ飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにて有機層を分離した。有機層を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜3:2)にて精製し、3−メトキシ−2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]プロパン酸エチルを含む混合物を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(100mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.30 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.33 - 1.43 (m, 6 H) 1.59 - 1.67 (m, 4 H) 3.39 (s, 3 H) 3.60 - 3.70 (m, 6 H) 4.02 (t, J=4.8 Hz, 1 H) 4.17 - 4.30 (m, 2 H).
MS ESI posi: 263[M+H]
+, 285[M+Na]
+.
参考例136−2
3,3−ジフルオロ−1−(8−ヒドロキシオクチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル
【1518】
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
(1)ドライアイス−アセトン浴冷下、3,3−ジフルオロシクロブタンカルボン酸メチル(500mg)及び2−(8−ブロモオクトキシ)オキサン(980mg)のテトラヒドロフラン(13mL)溶液にカリウムビス(トリメチルシリル)アミド(0.5mol/Lトルエン溶液、10mL)をゆっくり滴下した。滴下終了後、混合物を室温に昇温しつつ4時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、ジエチルエーテルで抽出した。得られた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜4:1)にて精製し、3,3−ジフルオロ−1−[8−(オキサン−2−イルオキシ)オクチル]シクロブタン−1−カルボン酸メチルを含む混合物(50mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(50mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(20mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.12 - 1.23 (m, 2 H) 1.25 - 1.38 (m, 10 H) 1.75 - 1.85 (m, 2 H) 2.38 - 2.54 (m, 2 H) 2.91 - 3.07 (m, 2 H) 3.64 (t, J=6.6 Hz, 2 H) 3.73 (s, 3 H).
参考例137−1
(2S)−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2−(3−メチルブタノイルアミノ)プロパン酸エチル
【1519】
【化527】
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(1)N−Cbz−L−チロシン(815mg)のクロロホルム(11.3mL)溶液へ、氷冷下トリメチルアミン(791μL)及びトリフルオロメタンスルホン酸無水物(458μL)を加え、同温度にて2時間撹拌した。混合物をクロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7)にて精製し、(2S)−2−(フェニルメトキシカルボニルアミノ)−3−[4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フェニル]プロパン酸エチル(1.07g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.07g)を用い、参考例114−1に記載の方法に準じて反応を行い、(2S)−2−アミノ−3−[4−(1,2−ジヒドロキシエチル)フェニル]プロパン酸エチルを含む混合物(446mg)を黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた混合物のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(0.5mol/L、1.10mL)及び3−メチルブタン酸(63.8μL)を用い、参考例77−2に記載の方法に準じて反応を行い、(2S)−3−[4−(1,2−ジヒドロキシエチル)フェニル]−2−(3−メチルブタノイルアミノ)プロパン酸エチルを含む混合物(284mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(284mg)を用い、参考例59−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(15.4mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.86 - 0.96 (m, 6 H) 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 2.00 - 2.13 (m, 3 H) 2.84 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 3.02 - 3.18 (m, 2 H) 3.85 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 4.18 (q, J=7.2 Hz, 2 H) 4.84 - 4.94 (m, 1 H) 5.82 (d, J=7.2 Hz, 1 H) 7.06 (d, J=7.7 Hz, 2 H) 7.15 (d, J=7.7 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 322[M+H]
+, 344[M+Na]
+.
【1520】
以下の参考例137−2は、参考例137−1−(2)で得られた化合物を用い、参考例137−1−(3)及び(4)に記載の方法に準じて合成した。また、参考例137−3は、N−Boc−D−チロシンを用い、参考例137−1−(1)及び(2)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−28に示す。
【1521】
【表29-28】
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参考例138−1
3−ヒドロキシ−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]シクロブタン−1−カルボン酸エチル
【1522】
【化528】
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(1)2−(4−ブロモフェニル)エタノール(7.2g)を用い、参考例32−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−(4−ブロモフェニル)エトキシ]オキサン(10.2g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(2.0g)及び3−オキソシクロブタンカルボン酸エチル(1.0g)を用い、参考例9−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−ヒドロキシ−3−[4−[2−(オキサン−2−イルオキシ)エチル]フェニル]シクロブタン−1−カルボン酸エチル(400mg)を褐色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(200mg)を用い、参考例38−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(82mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.29 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.36 (t, J=5.6 Hz, 1 H) 2.58 - 2.66 (m, 2 H) 2.78 - 2.93 (m, 5 H) 3.00 (s, 1 H) 3.84 - 3.91 (m, 2 H) 4.20 (q, J=7.1 Hz, 2 H) 7.23 - 7.27 (m, 2 H) 7.46 (d, J=8.2 Hz, 2 H).
MS ESI posi: 247[M-OH]
+, 287[M+Na]
+.
参考例139−1
5−(5−ヒドロキシペンチル)−2−メチル−1,3−ジオキサン−2−カルボン酸メチル
【1523】
【化529】
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(1)窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(196mg)のテトラヒドロフラン(26mL)懸濁液を氷冷し、ここにマロン酸ジエチル(1.49g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を加え、得られた混合物を室温にて1時間撹拌した。5−ブロモペントキシメチルベンゼン(2.0g)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液を加えて70℃にて5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層をフェーズセパレーターで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=49:1〜4:1)にて精製し、2−(5−フェニルメトキシペンチル)プロパン二酸ジエチル(1.62g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.6g)を用い、参考例76−1に記載の方法に準じて反応を行い、2−(5−フェニルメトキシペンチル)プロパン−1,3−ジオール(500mg)を無色油状物質として得た。
(3)水冷下、上記(2)で得られた化合物(150mg)及び2−オキソプロパン酸メチル(67mg)のトルエン(1.2mL)溶液へ三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(3滴)を加えた後、室温にて2時間撹拌した。反応混合物へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を分離した後濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=23:2〜1:2)にて精製し、2−メチル−5−(5−フェニルメトキシペンチル)−1,3−ジオキサン−2−カルボン酸メチル(90mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(90mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(65mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 0.99 - 1.07 (m, 1 H) 1.15 - 1.22 (m, 1 H) 1.23 - 1.44 (m, 5 H) 1.51 (s, 3 H) 1.56 - 1.64 (m, 2 H) 1.65 - 1.74 (m, 1 H) 3.35 - 3.44 (m, 1 H) 3.59 - 3.69 (m, 2 H) 3.75 - 3.86 (m, 4 H) 3.92 - 4.00 (m, 2 H).
参考例140−1
2−[3−(4−ヒドロキシブチル)−2−オキソピリジン−1−イル]酢酸プロパン−2−イル
【1524】
【化530】
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(1)3−ブロモ−2−ヒドロキシピリジン(3.0g)を用い、参考例49−2−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−(3−ブロモ−2−オキソピリジン−1−イル)酢酸プロパン−2−イル(3.44g)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(0.70g)を用い、参考例46−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[3−(4−ヒドロキシブタ−1−インイル)−2−オキソピリジン−1−イル]酢酸プロパン−2−イル(0.50g)を黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(500mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物及びその飽和体(参考例140−2)の混合物(336mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.27 (d, J=6.4 Hz, 6 H) 1.59 - 1.72 (m, 4 H) 2.57 (t, J=7.0 Hz, 2 H) 3.63 - 3.76 (m, 2 H) 4.60 (s, 2 H) 5.01 - 5.15 (m, 1 H) 6.15 (t, J=6.7 Hz, 1 H) 7.11 (d, J=6.8 Hz, 1 H) 7.22 (d, J=6.6 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 268[M+H]
+, 290[M+Na]
+.
参考例140−2
2−[3−(4−ヒドロキシブチル)−2−オキソピペリジン−1−イル]酢酸プロパン−2−イル
【1525】
【化531】
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MS ESI posi: 272[M+H]
+, 294[M+Na]
+.
参考例141−1
10−ヒドロキシ−2,2−ビス(メトキシメチル)デカンニトリル
【1526】
【化532】
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(1)参考例98−1−(3)で得られた化合物(500mg)を用い、参考例87−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ビス(メトキシメチル)−10−(オキサン−2−イルオキシ)デカンニトリル(403mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(150mg)を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(108mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.34 - 1.65 (m, 14 H) 3.40 (s, 6 H) 3.48 (s, 4 H) 3.64 (t, J=6.6 Hz, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 258[M+H]
+.
参考例142−1
7−(ブロモメチル)−2−メチル−3,4−ジヒドロクロメン−2−カルボン酸エチル(光学活性体)
【1527】
【化533】
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(1)参考例53−1(1.00g)を用い、参考例126−1に記載の方法に準じて反応を行い、7−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−3,4−ジヒドロクロメン−2−カルボン酸エチル(184mg)を無色油状物質として得た。
(2)キラルカラムを備えたSFCを用い、上記(1)で得られた化合物(255mg)を下記の条件にて光学分割した。
カラム:CHIRALCEL OJ−H、5μm、φ20×250mm
溶媒:A液;二酸化炭素、B液;エタノール
溶出条件:A液/B液=95/5
流速:30mL/min、温度:40℃
溶出時間の短い成分として参考例142−1−(2)−1(116mg)を無色油状物質として得た。また、溶出時間の長い成分として参考例142−1−(2)−2(119mg)を無色油状物質として得た。
(3)参考例142−1−(2)−1(116mg)を用い、参考例90−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(144mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.20 (t, J=7.1 Hz, 3 H) 1.62 (s, 3 H) 1.89 (ddd, J=13.5, 10.7, 6.6 Hz, 1 H) 2.35 - 2.45 (m, 1 H) 2.61 - 2.77 (m, 2 H) 4.12 - 4.21 (m, 2 H) 4.43 (s, 2 H) 6.85 - 6.91 (m, 1 H) 6.95 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 6.98 (d, J=7.7 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 313, 315[M+H]
+, 335, 337[M+Na]
+.
参考例142−2
7−(ブロモメチル)−2−メチル−3,4−ジヒドロクロメン−2−カルボン酸エチル(光学活性体、参考例142−1の鏡像異性体)
【1528】
【化534】
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参考例142−1−(2)−2(114mg)を用い、参考例90−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(126mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.20 (t, J=7.2 Hz, 3 H) 1.62 (s, 3 H) 1.89 (ddd, J=13.5, 10.8, 6.6 Hz, 1 H) 2.35 - 2.45 (m, 1 H) 2.61 - 2.77 (m, 2 H) 4.13 - 4.21 (m, 2 H) 4.43 (s, 2 H) 6.85 - 6.90 (m, 1 H) 6.95 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 6.98 (d, J=7.9 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 313, 315[M+H]
+, 335, 337[M+Na]
+.
参考例143−1
3−[4−(ブロモメチル)ピリミジン−2−イル]オキシ−2,2−ジメチルプロパン酸メチル
【1529】
【化535】
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(1)2−クロロ−4−メチルピリミジン(1.0g)を用い、参考例132−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ジメチル−3−(4−メチルピリミジン−2−イル)オキシプロパン酸メチルを含む混合物(831mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(831mg)を用い、参考例12−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物を含む混合物(251mg)を褐色油状物質として得た。
MS ESI posi: 303, 305[M+H]
+.
参考例144−1
1−[3−(ブロモメチル)フェニル]スルホニル−3−メチルピペリジン−3−カルボン酸エチル
【1530】
【化536】
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(1)3−メチルピペリジン−3−カルボン酸エチル(462mg)及び3−クロロスルホニル安息香酸(595mg)を用い、参考例26−1−(1)及び(2)に記載の方法に準じて反応を行い、1−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]スルホニル−3−メチルピペリジン−3−カルボン酸エチル(637mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(124mg)を用い、参考例90−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(134mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.22 (s, 3 H) 1.23 - 1.33 (m, 4 H) 1.69 - 1.79 (m, 2 H) 1.92 - 2.02 (m, 1 H) 2.61 (d, J=11.6 Hz, 1 H) 2.70 - 2.83 (m, 1 H) 3.09 - 3.22 (m, 1 H) 3.57 (d, J=11.6 Hz, 1 H) 4.12 - 4.24 (m, 2 H) 4.52 (s, 2 H) 7.48 - 7.55 (m, 1 H) 7.62 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 7.78 (s, 1 H).
MS ESI posi: 404, 406[M+H]
+.
参考例144−2
1−[3−(ブロモメチル)フェニル]スルホニル−3−メチルピロリジン−3−カルボン酸メチル(光学活性体)
【1531】
【化537】
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(1)ピロリジン−1,3−ジカルボン酸O1−ベンジルO3−メチル(813mg)を用い、参考例126−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、3−メチルピロリジン−1,3−ジカルボン酸O1−ベンジルO3−メチル(722mg)を無色油状物質として得た。
(2)キラルカラムを備えたHPLCを用い、上記(1)で得られた化合物(700mg)を下記の条件にて光学分割した。
カラム:CHIRALCEL OZ−H、5μm、φ20×250mm
溶媒:A液;n−ヘキサン、B液;2−プロパノール
溶出条件:A液/B液=80/20
流速:10mL/min、温度:40℃
保持時間の短い成分として参考例144−2−(2)−1(276mg)を無色油状物質として得た。また、保持時間の長い成分として参考例144−2−(2)−2(279mg)を無色油状物質として得た。
(3)参考例144−2−(2)−1(270mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、得られた粗生成物を4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(730μL)を用いて塩酸塩とし、3−メチルピロリジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(174mg)を無色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(87mg)を用い、参考例26−1−(1)及び(2)に記載の方法に準じて反応を行い、1−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]スルホニル−3−メチルピロリジン−3−カルボン酸メチル(104mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(95mg)を用い、参考例90−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(120mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.21 (s, 3 H) 1.69 - 1.78 (m, 1 H) 2.24 - 2.34 (m, 1 H) 3.17 (d, J=10.3 Hz, 1 H) 3.27 - 3.35 (m, 1 H) 3.38 - 3.46 (m, 1 H) 3.56 (s, 3 H) 3.67 (d, J=10.3 Hz, 1 H) 4.53 (s, 2 H) 7.49 - 7.56 (m, 1 H) 7.60 - 7.66 (m, 1 H) 7.76 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.85 (s, 1 H).
MS ESI posi: 376, 378[M+H]
+.
【1532】
以下の参考例144−3は、参考例144−2−(2)−2を用い、参考例144−2−(3)〜(5)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−29に示す。
【1533】
【表29-29】
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参考例145−1
2−メチル−2−(3−オキソプロポキシ)プロパン酸tert−ブチル
【1534】
【化538】
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(1)3,3−ジエトキシプロパン−1−オール(2.0g)を用い、参考例104−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、4−メチルベンゼンスルホン酸3,3−ジエトキシプロピル(1.8g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.8g)を用い、参考例36−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、2−(3,3−ジエトキシプロポキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(1.02g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(150mg)を用い、参考例38−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物を含む混合物(115mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.38 (s, 6 H) 1.47 (s, 9 H) 2.65 (td, J=6.2, 1.8 Hz, 2 H) 3.76 (t, J=6.2 Hz, 2 H) 9.81 - 9.84 (m, 1 H).
参考例146−1
3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−(7−ヒドロキシヘプトキシ)プロパン酸エチル
【1535】
【化539】
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(1)参考例104−1−(3)で得られた化合物(400mg)及びベンゾトリアゾール−1−イルメタノール(395mg)を用い、参考例136−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−ヒドロキシ−2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]プロパン酸エチル(120mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(70mg)を用い、参考例68−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−[7−(オキサン−2−イルオキシ)ヘプトキシ]プロパン酸エチルを含む混合物を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物を用い、参考例31−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(60mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.03 (s, 9 H) 1.25 - 1.31 (m, 3 H) 1.31 - 1.40 (m, 6 H) 1.57 - 1.64 (m, 4 H) 3.37 - 3.46 (m, 1 H) 3.55 - 3.65 (m, 3 H) 3.90 (d, J=5.4 Hz, 2 H) 3.95 - 4.02 (m, 1 H) 4.21 (q, J=7.3 Hz, 2 H) 7.34 - 7.45 (m, 6 H) 7.64 - 7.71 (m, 4 H).
MS ESI posi: 509[M+Na]
+.
参考例147−1
2−[2−(3−ブロモフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]エタノール
【1536】
【化540】
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(1)3−(3−ブロモフェニル)−3−オキソプロパン酸エチル(2.0g)を用い、参考例122−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−(3−ブロモフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]酢酸エチル(690mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(680mg)を用い、参考例25−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(590mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.15 (t, J=5.3 Hz, 2 H) 3.74 (t, J=5.0 Hz, 2 H) 3.77 - 3.83 (m, 2 H) 4.06 - 4.11 (m, 2 H) 7.20 - 7.26 (m, 1 H) 7.39 (d, J=8.1 Hz, 1 H) 7.45 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.61 (s, 1 H).
MS ESI posi: 273, 275[M+H]
+.
【1537】
以下の参考例148−1〜148−46は、参考例124−1〜3、125−1〜3、126−1、127−1、128−1〜2、129−1〜4、130−1〜3、131−1〜6、132−1、133−1、134−1〜4、135−1〜3、136−1〜2、137−1〜2、又は138−1で得られた化合物及び参考例1−1〜2又は参考例123−1で得られた化合物を用い、後に示す実施例1−1又は実施例8−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−30〜29−35に示す。
【1538】
【表29-30】
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【1539】
【表29-31】
[この文献は図面を表示できません]
【1540】
【表29-32】
[この文献は図面を表示できません]
【1541】
【表29-33】
[この文献は図面を表示できません]
【1542】
【表29-34】
[この文献は図面を表示できません]
【1543】
【表29-35】
[この文献は図面を表示できません]
参考例149−1
2−メチル−5−[5−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシペンチル]−1,3−ジオキサン−2−カルボン酸
【1544】
【化541】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(65mg)及び参考例139−1で得られた化合物(65mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて反応を行い、2−メチル−5−[5−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシペンチル]−1,3−ジオキサン−2−カルボン酸メチル(110mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)を用い、参考例33−4−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2−メチル−5−[5−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシペンチル]−1,3−ジオキサン−2−カルボン酸メチルを含む混合物を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物のメタノール(2.1mL)溶液へ、水酸化ナトリウム水溶液(1mol/L、630μL)加え室温で3時間撹拌した。反応液を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した。水層にトリフルオロ酢酸(50μL)を加え、分取HPLCにて精製し、標題化合物のトランス異性体(参考例149−1−1、20mg)を無色固体として得た。有機層を水酸化ナトリウム水溶液で抽出し、得られた水層を分取HPLCにて精製することで標題化合物のシス異性体(参考例149−1−2、10mg)を無色固体として得た。
参考例149−1−1
【1545】
【化542】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.27 - 1.51 (m, 8 H) 1.55 - 1.67 (m, 2 H) 1.70 - 1.84 (m, 2 H) 3.61 - 3.70 (m, 2 H) 3.84 - 3.92 (m, 2 H) 4.08 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.44 (dd, J=8.7, 2.7 Hz, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 376[M+H]
+.
MS ESI nega: 374[M-H]
-.
参考例149−1−2
【1546】
【化543】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.95 - 1.06 (m, 2 H) 1.22 - 1.45 (m, 7 H) 1.66 - 1.78 (m, 2 H) 1.79 - 1.90 (m, 1 H) 3.33 - 3.37 (m, 2 H) 3.80 - 3.88 (m, 2 H) 4.05 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.7, 2.6 Hz, 1 H) 7.59 - 7.75 (m, 1 H) 7.79 - 7.90 (m, 1 H) 8.26 (d, J=2.6 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 376[M+H]
+.
MS ESI nega: 374[M-H]
-.
参考例150−1
2−[2−オキソ−3−[4−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシブチル]ピリジン−1−イル]酢酸
【1547】
【化544】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(92mg)及び参考例140−1で得られた混合物(100mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて反応を行い、2−[3−[4−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシブチル]−2−オキソピリジン−1−イル]酢酸プロパン−2−イルを含む混合物(180mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(180mg)のメタノール(2.0mL)溶液へ、氷冷下塩酸(2mol/L、360μL)を加え室温にて3時間撹拌した。この混合物へメタノール(2.0mL)及び水酸化ナトリウム水溶液(1mol/L、1.8mL)を加え、室温にて終夜撹拌した。混合物を濃縮し、得られた残渣を分取HPLCにより精製し、表題化合物(40mg)を無色固体として得た。また、参考例140−1に含まれていた、参考例140−2由来の生成物である参考例150−2(8mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.61 - 1.82 (m, 4 H) 4.08 (t, J=5.9 Hz, 2 H) 4.58 (s, 2 H) 6.16 (t, J=6.8 Hz, 1 H) 6.72 (s, 1 H) 7.27 - 7.35 (m, 1 H) 7.39 - 7.47 (m, 1 H) 7.47 - 7.56 (m, 1 H) 7.60 - 7.75 (m, 1 H) 7.83 (d, J=8.1 Hz, 1 H) 8.23 - 8.30 (m, 1 H).
MS ESI posi: 369[M+H]
+.
MS ESI nega: 367[M-H]
-.
参考例150−2
2−[2−オキソ−3−[4−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシブチル]ピペリジン−1−イル]酢酸
【1548】
【化545】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.39 - 1.58 (m, 4 H) 1.61 - 1.95 (m, 7 H) 2.16 - 2.28 (m, 1 H) 3.81 - 3.98 (m, 2 H) 3.99 - 4.13 (m, 3 H) 6.72 (s, 1 H) 7.39 - 7.48 (m, 1 H) 7.59 - 7.75 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.22 - 8.30 (m, 1 H).
MS ESI posi: 373[M+H]
+.
MS ESI nega: 371[M-H]
-.
参考例151−1
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−10−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシデカン酸
【1549】
【化546】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(113mg)及び参考例141−1で得られた化合物(108mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ビス(メトキシメチル)−10−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシデカンニトリル(183mg)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(183mg)を用い、参考例38−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、2,2−ビス(メトキシメチル)−10−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシデカンニトリルを含む混合物(203mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(203mg)に濃塩酸(0.5mL)を加え、マイクロウェーブ照射下120℃にて1時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物を減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCにて精製し、標題化合物(51mg)を無色固体として得た。また、ニトリルが加水分解されなかった参考例151−2(15mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.09 - 1.48 (m, 12 H) 1.67 - 1.78 (m, 2 H) 3.41 - 3.57 (m, 4 H) 4.06 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.6, 2.8 Hz, 1 H) 7.62 - 7.73 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 392[M+H]
+.
MS ESI nega: 390[M-H]
-.
参考例151−2
2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−10−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシデカンニトリル
【1550】
【化547】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.25 - 1.53 (m, 12 H) 1.68 - 1.79 (m, 2 H) 3.45 - 3.52 (m, 4 H) 4.06 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 5.24 (t, J=5.4 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.38 - 7.48 (m, 1 H) 7.67 - 7.95 (m, 2 H) 8.22 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI posi: 373[M+H]
+.
【1551】
以下の参考例152−1は、参考例104−3で得られた化合物及び参考例123−2で得られた化合物を用い、後に示す実施例3−9に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−36に示す。
【1552】
【表29-36】
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【1553】
以下の参考例153−1〜6は、参考例1−1で得られた化合物及び参考例142−1〜2、143−1、又は144−1〜3で得られた化合物を用い、後に示す実施例21−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−37に示す。
【1554】
【表29-37】
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【1555】
以下の参考例154−1〜2は、参考例148−42〜43で得られた化合物を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−38に示す。
【1556】
【表29-38】
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参考例155−1
(2R)−2−アセトアミド−3−[4−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]フェニル]プロパン酸
【1557】
【化548】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(297mg)及び参考例137−3で得られた化合物(289mg)を用い、参考例6−2に記載の方法に準じて反応を行い、(2R)−2−[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシカルボニルアミノ]−3−[4−[2−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシエチル]フェニル]プロパン酸エチル(311mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(311mg)を2mol/L塩化水素−エタノール溶液(2.75mL)に溶解し、室温にて1.5時間、50℃にて2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、減圧下濃縮した。濃縮物を水で希釈し、ジエチルエーテルで2回洗浄した。水層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて塩基性とし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮することで(2R)−2−アミノ−3−[4−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]フェニル]プロパン酸エチルを含む混合物(223mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(71.6mg)及び酢酸(10.6μL)を用い、参考例77−2に記載の方法に準じて反応を行い、(2R)−2−アセトアミド−3−[4−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]フェニル]プロパン酸エチル(36.9mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(36.9mg)を用い、後述する実施例69−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(6.19mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.78 (s, 3 H) 2.77 - 2.89 (m, 1 H) 2.96 - 3.07 (m, 3 H) 4.19 - 4.40 (m, 3 H) 6.72 (s, 1 H) 7.10 - 7.29 (m, 4 H) 7.40 - 7.51 (m, 1 H) 7.60 - 7.76 (m, 1 H) 7.78 - 7.88 (m, 1 H) 8.27 (s, 1 H).
MS ESI posi: 395[M+H]
+.
MS ESI nega: 393[M-H]
-.
【1558】
以下の参考例155−2〜3は、参考例155−1−(2)で得られた混合物及び対応する市販のカルボン酸を用い、参考例155−1−(3)及び(4)に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表29−39に示す。
【1559】
【表29-39】
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参考例156−1
2−[3−フルオロ−7−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸
【1560】
【化549】
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(1)参考例6−5で得られた化合物(119mg)及び参考例145−1で得られた化合物(110mg)を用い、参考例116−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[3−ヒドロキシ−7−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシヘプト−4−インオキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(50mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(50mg)を用い、参考例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[3−ヒドロキシ−7−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(40mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(40mg)のクロロホルム(1.5mL)溶液へ、氷冷下ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド(21μL)を加え、同温度にて1時間撹拌した。混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え撹拌し、フェーズセパレーターを通して有機層を分離し、得られた有機層を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=22:3〜酢酸エチルのみ)により精製し、2−[3−フルオロ−7−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチルを含む混合物(45mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(40mg)を用い、後述する実施例1−47−(2)及び(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(5mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.31 (s, 6 H) 1.42 - 1.86 (m, 8 H) 3.40 - 3.46 (m, 2 H) 4.03 - 4.16 (m, 2 H) 4.55 - 4.81 (m, 1 H) 6.73 (s, 1 H) 7.40 - 7.52 (m, 1 H) 7.62 - 7.75 (m, 1 H) 7.85 (d, J=9.0 Hz, 1 H) 8.22 - 8.33 (m, 1 H).
MS ESI posi: 380[M+H]
+.
MS ESI nega: 378[M-H]
-.
参考例157−1
3−ヒドロキシ−2−[7−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]プロパン酸
【1561】
【化550】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(33mg)及び参考例146−1で得られた化合物(55mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて反応を行い、3−[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ−2−[7−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]プロパン酸エチル(60mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(60mg)を用い、参考例50−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−ヒドロキシ−2−[7−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]プロパン酸エチル(26mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(26mg)を用い、参考例156−1−(4)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(10mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.29 - 1.47 (m, 7 H) 1.47 - 1.57 (m, 2 H) 1.68 - 1.79 (m, 2 H) 3.33 - 3.41 (m, 1 H) 3.47 - 3.65 (m, 3 H) 3.75 - 3.83 (m, 1 H) 4.07 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.44 (dd, J=8.8, 2.7 Hz, 1 H) 7.62 - 7.72 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 364[M+H]
+.
MS ESI nega: 362[M-H]
-.
参考例158−1
3−[2−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]−1,3−ジオキソラン−2−イル]安息香酸
【1562】
【化551】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(200mg)及び参考例147−1で得られた化合物(200mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて反応を行い、5−[2−[2−(3−ブロモフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]エトキシ]−2−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン(350mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(350mg)を用い、参考例129−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[2−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]−1,3−ジオキソラン−2−イル]安息香酸エチルを含む混合物(35mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(35mg)を用い、参考例10−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(25mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.36 - 2.41 (m, 2 H) 3.69 - 3.76 (m, 2 H) 4.00 - 4.17 (m, 4 H) 6.71 (s, 1 H) 7.29 - 7.38 (m, 1 H) 7.46 - 7.53 (m, 1 H) 7.62 - 7.84 (m, 3 H) 7.90 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 8.01 (s, 1 H) 8.12 (d, J=2.6 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 382[M+H]
+.
MS ESI nega: 380[M-H]
-.
参考例159−1
2−メチル−2−[7−(6−ピリミジン−5−イルピリジン−3−イル)オキシヘプトキシ]プロパン酸
【1563】
【化552】
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(1)2−ブロモ−4−ヒドロキシピリジン(760mg)及び参考例104−3で得られた化合物(1.0g)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて反応を行い、2−[7−(6−ブロモピリジン−3−イル)オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(1.4g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(200mg)を用い、参考例49−2−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、2−メチル−2−[7−(6−ピリミジン−5−イルピリジン−3−イル)オキシヘプトキシ]プロパン酸tert−ブチル(67mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(67mg)を用い、後述する実施例3−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(16mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.28 (s, 6 H) 1.30 - 1.54 (m, 8 H) 1.70 - 1.81 (m, 2 H) 3.28 - 3.34 (m, 2 H) 4.12 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 7.56 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 8.09 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.44 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 9.18 (s, 1 H) 9.38 (s, 2 H).
MS ESI posi: 374[M+H]
+.
MS ESI nega: 372[M-H]
-.
参考例160−1
2−[7−[6−(1H−イミダゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸
【1564】
【化553】
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(1)1−(5−ヒドロキシピリジン−2−イル)エタノン(110mg)及び参考例104−3で得られた化合物(260mg)を用い、参考例6−1に記載の方法に準じて反応を行い、2−[7−(6−アセチルピリジン−3−イル)オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(280mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(270mg)を用い、参考例83−1に記載の方法に準じて反応を行い、2−[7−[6−(2−ブロモアセチル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(175mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(175mg)のホルムアミド(370μL)懸濁液を170℃にて2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、分取HPLCにより精製した。フラクション濃縮残渣をエチルエーテルで固化し、標題化合物(20mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.29 (s, 6 H) 1.30 - 1.53 (m, 8 H) 1.67 - 1.77 (m, 2 H) 3.35 - 3.42 (m, 2 H) 4.04 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 7.33 - 7.44 (m, 1 H) 7.46 - 7.55 (m, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.71 - 7.82 (m, 1 H) 8.16 - 8.24 (m, 1 H).
MS ESI posi: 362[M+H]
+.
MS ESI nega: 360[M-H]
-.
参考例161−1
7−[[6−(4−ブロモ−1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸
【1565】
【化554】
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後述する実施例69−3−2で得られた化合物(21mg)を用い、参考例2−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(18mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.01 - 2.17 (m, 2 H) 2.70 - 2.83 (m, 2 H) 4.69 - 4.83 (m, 1 H) 5.17 (s, 2 H) 6.89 - 6.96 (m, 2 H) 7.03 - 7.11 (m, 1 H) 7.39 - 8.14 (m, 3 H) 8.38 - 8.49 (m, 1 H).
MS ESI posi: 430, 432[M+H]
+.
MS ESI nega: 428, 430[M-H]
-.
【1566】
なお、上記参考例148−1〜160−1は、後述の試験例1において、以下のヒトCYP4F2及びCYP4A11阻害活性を有する。各化合物の50%阻害濃度(IC
50値)を表29−40に示す。
【1567】
【表29-40】
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実施例1−1
4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸
【1568】
【化555】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)のトルエン(1.5mL)溶液へ、4−(ヒドロキシメチル)安息香酸メチル(37mg)及びシアノメチレントリブチルホスホラン(0.12mL)を加え、窒素雰囲気下、100℃にて2時間撹拌した。反応液を冷却した後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1〜1:2)にて精製し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチル(69mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(69mg)のテトラヒドロフラン(1.8mL)溶液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.39mL)を加え、外温60℃にて2時間撹拌し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸を含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液へ、水(0.50mL)、メタノール(1.50mL)、及びトリフルオロ酢酸(0.25mL)を加え、室温で5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、残渣を分取HPLCにて精製し、標題化合物(18mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.31 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.51 - 7.63 (m, 3 H) 7.68 (br s, 1 H) 7.86 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.98 (d, J=8.2 Hz, 2 H) 8.37 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.87 - 13.11 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 296[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 294[M-H]
-.
【1569】
以下の実施例1−2〜1−10は、参考例20−2、40−1〜2、44−1〜2、46−1〜3で得られた化合物、又は市販の化合物を用い、実施例1−1に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−1〜表30−2に示す。
【1570】
【表30-1】
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【1571】
【表30-2】
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【1572】
また、以下の実施例1−11〜1−39は、参考例1又は3で得られた化合物及び参考例15−1〜2、16−1、33−4〜6、44−3〜6、46−4〜6、47−1、49−2、64−1、65−1〜3、66−1〜2、67−1、79−1、80−1〜3で得られた化合物、又は市販の化合物を用いて、実施例1−1−(1)及び(2)に記載の方法に従い、かつ実施例1−1−(3)に記載の反応を氷冷下実施し合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−3〜表30−7に示す。
【1573】
【表30-3】
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【1574】
【表30-4】
[この文献は図面を表示できません]
【1575】
【表30-5】
[この文献は図面を表示できません]
【1576】
【表30-6】
[この文献は図面を表示できません]
【1577】
【表30-7】
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実施例1−40
4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸
【1578】
【化556】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(80mg)及び4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジンカルボン酸メチル(65mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸メチルを含む粗生成物(185mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(185mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法を室温にて実施し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(8mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.40 (s, 2 H) 6.71 - 6.78 (m, 1 H) 7.52 - 7.61 (m, 1 H) 7.66 - 7.75 (m, 2 H) 7.84 - 7.93 (m, 1 H) 8.08 - 8.17 (m, 1 H) 8.36 - 8.44 (m, 1 H) 8.68 - 8.77 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 297[M+H]
+.
実施例1−41
4−[[6−(4−クロロ−1H−ピラゾル−3−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸
【1579】
【化557】
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(1)参考例3−1で得られた化合物(70mg)を用い、実施例1−40−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[4−クロロ−1−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸メチルを含む粗生成物(145mg)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(145mg)を用い、実施例1−40−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[4−クロロ−1−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(5mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.42 (s, 2 H) 7.52 - 8.03 (m, 4 H) 8.07 - 8.19 (m, 1 H) 8.43 - 8.55 (m, 1 H) 8.66 - 8.76 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 331[M+H]
+.
【1580】
以下の実施例1−42は、市販の化合物を用いて、実施例1−1−(1)及び1−40−(2)に記載の方法に準じ、また1−1−(3)に記載の方法において、氷冷下反応を実施し合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−8に示す。
【1581】
【表30-8】
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実施例1−43
2,2−ジメチル−7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘプタン酸
【1582】
【化558】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(40mg)及び参考例34−1で得られた化合物(35mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘプタン酸エチル(47mg)を薄茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(47mg)のエタノール(1.5mL)溶液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(230μL)を加え、90℃で10時間撹拌し、2,2−ジメチル−7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘプタン酸を含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を氷冷し、メタノール(1.50mL)、トリフルオロ酢酸(0.25mL)、及び水(0.50mL)を加えて氷冷下0.5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、残渣を分取HPLCにて精製し、標題化合物(20mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.07 (s, 6 H) 1.18 - 1.34 (m, 2 H) 1.34 - 1.54 (m, 4 H) 1.68 - 1.80 (m, 2 H) 4.05 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.38 - 7.48 (m, 1 H) 7.63 - 7.76 (m, 1 H) 7.78 - 7.91 (m, 1 H) 8.21 - 8.32 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 318[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 316[M-H]
-.
【1583】
以下の実施例1−44〜45は、参考例33−7及び34−4で得られた化合物を用いて、実施例1−43に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−9に示す。
【1584】
【表30-9】
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実施例1−46
1−[6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキシル]−1−シクロペンタンカルボン酸
【1585】
【化559】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(43mg)及び参考例34−3で得られた化合物(40mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、1−[6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキシル]−1−シクロペンタンカルボン酸メチル(67mg)を茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(67mg)のエタノール(1.50mL)溶液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.31mL)を加え、90℃で16時間撹拌した。反応混合物にブタノール(2.00mL)を加え100℃で21時間撹拌した。反応液を冷却後、減圧下濃縮することで1−[6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキシル]−1−シクロペンタンカルボン酸を粗生成物として得た。
(3)上記(2)で得られた粗生成物のメタノール(1.50mL)溶液へ、氷冷下トリフルオロ酢酸(0.25mL)及び水(0.50mL)を加え、氷冷したまま1時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、残渣を分取HPLCにて精製し、標題化合物(17mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.16 - 1.25 (m, 2 H) 1.27 - 1.43 (m, 6 H) 1.49 - 1.61 (m, 6 H) 1.62 - 1.76 (m, 2 H) 1.94 - 2.05 (m, 2 H) 4.05 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.6, 2.5 Hz, 1 H) 7.60 - 7.77 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.5 Hz, 1 H) 12.53 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 358[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 356[M-H]
-.
実施例1−47
6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸
【1586】
【化560】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)及び6−ヒドロキシヘキサン酸エチル(40mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸エチルを含む粗生成物(68mg)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(68mg)のメタノール(1mL)溶液へ、トリフルオロ酢酸(0.25mL)及び水(0.5mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離した後、減圧下濃縮し、6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸エチルを含む粗生成物を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(50mg)のメタノール(0.83mL)懸濁液へ、6mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.068mL)を加え、室温で2日間撹拌した。反応液を分取HPLCで精製し、標題化合物(13mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.36 - 1.50 (m, 2 H) 1.51 - 1.64 (m, 2 H) 1.67 - 1.82 (m, 2 H) 2.13 - 2.30 (m, 2 H) 3.97 - 4.14 (m, 2 H) 6.67 - 6.77 (m, 1 H) 7.36 - 7.50 (m, 1 H) 7.60 - 7.75 (m, 1 H) 7.79 - 7.90 (m, 1 H) 8.21 - 8.32 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 276[M+H]
+.
【1587】
以下の実施例1−48〜1−56は、参考例20−1、59−1、73−1、74−1で得られた化合物、又は市販の化合物を用い、実施例1−47に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−10〜30−11に示す。
【1588】
【表30-10】
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【1589】
【表30-11】
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実施例1−57
2,2−ジメチル−3−[6−[[6−(1H−ピラゾル−5−)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサオキシ]プロパン酸
【1590】
【化561】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)及び参考例37−1で得られた化合物(57mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−3−[6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサオキシ]プロパン酸メチルを含む粗生成物(100mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)のメタノール(2mL)溶液へ、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及び水(1mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離した後、減圧下濃縮し、2,2−ジメチル−3−[6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサオキシ]プロパン酸メチルを含む粗生成物を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(87mg)のメタノール(2mL)溶液へ、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.26mL)を加え、加熱還流下にて8時間撹拌した。反応液を分取HPLCで精製し、標題化合物(23mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.07 (s, 6 H) 1.25 - 1.58 (m, 6 H) 1.66 - 1.82 (m, 2 H) 3.29 - 3.47 (m, 4 H) 3.98 - 4.14 (m, 2 H) 6.67 - 6.78 (m, 1 H) 7.36 - 7.49 (m, 1 H) 7.62 - 7.73 (m, 1 H) 7.79 - 7.89 (m, 1 H) 8.23 - 8.32 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 362[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 360[M-H]
-.
【1591】
以下の実施例1−58〜1−60は、参考例33−1、49−3、及び75−1で得られた化合物を用い、実施例1−57に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−12に示す。
【1592】
【表30-12】
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実施例1−61
2,2−ジメチル−8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクタン酸
【1593】
【化562】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)及び参考例34−2で得られた化合物(53mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]オクタン酸エチルを含む粗生成物(100mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)のエタノール(1mL)溶液へ、トリフルオロ酢酸(0.25mL)及び水(0.5mL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離した後、減圧下濃縮し、2,2−ジメチル−8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクタン酸エチルを含む粗生成物を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(94mg)のエタノール(1mL)溶液へ、3mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.14mL)を加え、室温で一晩、加熱還流下で3時間撹拌した。さらに3mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.14mL)を加え、加熱還流下で6時間撹拌した。反応液を分取HPLCで精製し、得られた油状物質をジエチルエーテルで固化し、標題化合物(33mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.07 (s, 6 H) 1.16 - 1.52 (m, 8 H) 1.65 - 1.79 (m, 2 H) 4.06 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 6.67 - 6.77 (m, 1 H) 7.38 - 7.48 (m, 1 H) 7.61 - 7.73 (m, 1 H) 7.79 - 7.88 (m, 1 H) 8.23 - 8.30 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 332[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 330[M-H]
-.
【1594】
以下の実施例1−62及び1−63は、参考例32−1及び33−3で得られた化合物を用い、実施例1−61に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−13に示す。
【1595】
【表30-13】
[この文献は図面を表示できません]
実施例1−64
2,2−ジエチル−6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸
【1596】
【化563】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)及び参考例33−2で得られた化合物(53mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジエチル−6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸エチルを含む粗生成物(107mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(107mg)を用い、実施例1−61−(2)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジエチル−6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸エチルを得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(83mg)のエタノール(1mL)溶液へ、3mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.27mL)を加え、70℃で6時間撹拌後、さらに3mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.14mL)を加え、70℃で2時間、90℃で2時間、加熱還流下にて3時間撹拌した。さらにマイクロウェーブ反応装置を用い、130℃で15分、150℃で4時間撹拌した。反応液を分取HPLCで精製し、得られた油状物質をジエチルエーテルで固化し、標題化合物(21mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.74 (t, J=7.4 Hz, 6 H) 1.19 - 1.37 (m, 2 H) 1.40 - 1.59 (m, 6 H) 1.64 - 1.81 (m, 2 H) 4.07 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.66 - 6.76 (m, 1 H) 7.37 - 7.48 (m, 1 H) 7.59 - 7.74 (m, 1 H) 7.79 - 7.89 (m, 1 H) 8.22 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 332[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 330[M-H]
-.
実施例1−65
2−メトキシ−5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸
【1597】
【化564】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(100mg)及び参考例28−1で得られた化合物(88mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2−メトキシ−5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチルを含む粗生成物(155mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(155mg)のメタノール(3.6mL)溶液へ、濃塩酸(0.03mL)を加え、室温で1.5時間撹拌し、2−メトキシ−5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液へ、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.89mL)を加え、60℃で2.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、分取HPLCで精製した。得られた油状物質をアセトニトリルで固化し、標題化合物(68mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.83 (s, 3 H) 5.17 (s, 2 H) 6.66 - 6.80 (m, 1 H) 7.11 - 7.20 (m, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.58 - 7.64 (m, 1 H) 7.64 - 7.71 (m, 1 H) 7.72 - 7.77 (m, 1 H) 7.82 - 7.90 (m, 1 H) 8.31 - 8.38 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 326[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 324[M-H]
-.
【1598】
以下の実施例1−66〜1−70は、参考例38−4、53−1、60−1〜2、又は81−1で得られた化合物を用い、実施例1−65に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表30−14に示す。
【1599】
【表30-14】
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実施例2−1
trans−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−アダマンタンカルボン酸
【1600】
【化565】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(27mg)及び参考例72−1で得られた化合物(32mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−アダマンタンカルボン酸(フェニルメチル)(41mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(41mg)を用い、実施例1−46−(3)に記載の方法に準じて合成し粗生成物を得た。得られた粗生成物を分取HPLCにて精製し、実施例2−1−(2)−1(トランス体)(10mg)を高極性化合物として得た。また、実施例2−1−(2)−2(シス体)(10mg)を低極性化合物として得た。
(3)実施例2−1−(2)−1(10mg)のエタノール(1.1mL)溶液へ窒素雰囲気下でパラジウム炭素(110mg)を加えた後、水素雰囲気下として室温で20時間撹拌した。セライト(登録商標)濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物(5.6mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.40 - 1.51 (m, 2 H) 1.77 - 1.96 (m, 9 H) 1.98 - 2.07 (m, 2 H) 2.08 - 2.15 (m, 1 H) 4.19 (d, J=7.3 Hz, 2 H) 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.50 (dd, J=8.7, 2.7 Hz, 1 H) 7.62 - 7.75 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.31 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 12.67 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 354[M+H]
+.
実施例2−2
cis−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−アダマンタンカルボン酸
【1601】
【化566】
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実施例2−1−(2)−2(10mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(5.3mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.55 - 1.65 (m, 2 H) 1.68 - 1.82 (m, 6 H) 1.88 - 2.07 (m, 5 H) 2.07 - 2.17 (m, 1 H) 4.12 (d, J=7.2 Hz, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.50 (dd, J=8.7, 2.7 Hz, 1 H) 7.60 - 7.76 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.30 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 12.68 (br s, 1H).
MS ESI/APCI Multi posi: 354[M+H]
+.
【1602】
以下の実施例2−3及び2−4は、参考例36−1又は38−3で得られた化合物を用い、実施例2−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表31−1に示す。
【1603】
【表31-1】
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実施例2−5
3−[2−[2−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]エチル]フェニル]プロパン酸
【1604】
【化567】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(43mg)及び参考例41−1で得られた化合物(50mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、(E)−3−[2−[2−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]エチル]フェニル]−2−プロペン酸(フェニルメチル)(106mg)を茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(106mg)のエタノール(1.1mL)溶液へ、窒素雰囲気下パラジウム炭素(110mg)を加えた後、水素雰囲気下として室温で20時間撹拌した。セライト(登録商標)濾過し、濾液を減圧下濃縮し(3−[2−[2−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]エチル]フェニル]プロパン酸を粗生成物として得た。
(3)上記(2)で得られた粗生成物を用い、実施例1−46−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(30mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.52 - 2.57 (m, 2 H) 2.84 - 3.00 (m, 2 H) 3.11 (t, J=6.9 Hz, 2 H) 4.29 (t, J=7.0 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.12 - 7.26 (m, 3 H) 7.26 - 7.37 (m, 1 H) 7.46 (dd, J=8.7, 2.6 Hz, 1 H) 7.56 - 7.73 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=2.6 Hz, 1 H) 12.62 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 338[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 336[M-H]
-.
実施例2−6
cis−3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]シクロヘキシル]プロパン酸(ラセミ体)
【1605】
【化568】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(45mg)及び参考例68−1で得られた化合物(50mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、cis−(E)−3−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]シクロヘキシル]−2−プロペン酸(フェニルメチル)(ラセミ体)(103mg)を薄黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(103mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(17mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.62 - 0.76 (m, 1 H) 0.76 - 0.89 (m, 1 H) 0.89 - 1.05 (m, 1 H) 1.19 - 1.36 (m, 2 H) 1.40 - 1.50 (m, 2 H) 1.67 - 1.92 (m, 5 H) 2.23 (t, J=7.6 Hz, 2 H) 3.88 (d, J=6.0 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.44 (d, J=8.5 Hz, 1 H) 7.61 - 7.78 (m, 1 H) 7.83 (d, J=8.5 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.4 Hz, 1 H) 12.59 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 330[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 328[M-H]
-.
【1606】
以下の実施例2−7は、参考例68−2で得られた化合物を用い、実施例2−6に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表31−2に示す。
【1607】
【表31-2】
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実施例3−1
4−[8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]−4−オキサンカルボン酸
【1608】
【化569】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(100mg)及び参考例29−1で得られた化合物(154mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]−4−オキサンカルボン酸tert−ブチルを含む粗生成物(272mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(272mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、4−[8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]−4−オキサンカルボン酸tert−ブチルを含む粗生成物(279mg)を褐色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(279mg)を4mol/L塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(1.6mL)に溶解し、70℃で2.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、分取HPLCで精製し、標題化合物(143mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.09 - 1.54 (m, 14 H) 1.65 - 1.80 (m, 2 H) 1.83 - 1.95 (m, 2 H) 3.23 - 3.37 (m, 2 H) 3.60 - 3.77 (m, 2 H) 4.06 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 6.66 - 6.77 (m, 1 H) 7.37 - 7.48 (m, 1 H) 7.63 - 7.72 (m, 1 H) 7.79 - 7.89 (m, 1 H) 8.22 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 402[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 400[M-H]
-.
【1609】
以下の実施例3−2〜3−4は、参考例77−2〜3又は80−4で得られた化合物を用い、実施例3−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表32−1に示す。
【1610】
【表32-1】
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【1611】
また、以下の実施例3−5〜3−8は、参考例30−1〜2、31−1、又は35−1で得られた化合物を用い、実施例3−1−(1)に記載の方法に準じ、ついで実施例1−1−(3)に記載の反応を氷冷下実施し、最後に実施例3−1−(3)に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表32−2に示す。
【1612】
【表32-2】
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【1613】
また、以下の実施例3−9及び3−10は、参考例78−1〜2で得られた化合物を用い、実施例3−1−(1)及び3−1−(3)に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表32−3に示す。
【1614】
【表32-3】
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【1615】
また、以下の実施例3−11は、参考例58−1で得られた化合物を用い、実施例3−1−(1)に記載の方法に従い、また実施例3−1−(2)に記載の方法にて、反応温度を60℃として合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表32−4に示す。
【1616】
【表32-4】
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実施例4−1
4−[3−[2−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]エチル]フェニル]ブタン酸
【1617】
【化570】
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(1)参考例41−2で得られた化合物(170mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]ブタン酸メチルを含む粗生成物(171mg)を得た。
(2)参考例1−1で得られた化合物(70mg)及び上記(1)で得られた化合物(75mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−[2−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]エチル]フェニル]ブタン酸メチル(89mg)を薄黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(89mg)のメタノール(1.0mL)溶液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.42mL)を加え、外温65℃にて5時間撹拌し、4−[3−[2−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]エチル]フェニル]ブタン酸を含む溶液を得た。
(4)上記(3)で得られた溶液を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(31mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.76 - 1.83 (m, 2 H) 2.22 (t, J=7.3 Hz, 2 H) 2.57 (t, J=7.7 Hz, 2 H) 3.04 (t, J=6.9 Hz, 2 H) 4.29 (t, J=6.9 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.06 (d, J=7.5 Hz, 1 H) 7.14 - 7.19 (m, 2 H) 7.20 - 7.26 (m, 1 H) 7.46 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 7.63 - 7.71 (m, 1 H) 7.83 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 352[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 350[M-H]
-.
【1618】
以下の実施例4−2は、参考例41−3で得られた化合物を用い、実施例4−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表33−1に示す。
【1619】
【表33-1】
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実施例5−1
7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボン酸
【1620】
【化571】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(44mg)及び参考例61−1で得られた化合物(28mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(47mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(47mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−カルボニトリル(41mg)を含む粗生成物を褐色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(41mg)のエタノール(0.1mL)溶液へ6mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.08mL)を加え、加熱還流下にて8時間撹拌した。反応液を分取HPLCで精製し、標題化合物(4mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.44 - 1.68 (m, 1 H) 2.01 - 2.14 (m, 1 H) 2.19 - 2.33 (m, 1 H) 2.58 - 2.72 (m, 1 H) 2.74 - 3.08 (m, 3 H) 3.97 - 4.16 (m, 2 H) 6.64 - 6.79 (m, 1 H) 7.10 - 7.27 (m, 1 H) 7.43 - 7.57 (m, 1 H) 7.58 - 7.77 (m, 3 H) 7.79 - 7.93 (m, 1 H) 8.27 - 8.37 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 350[M+H]
+.
【1621】
以下の実施例5−2は、参考例62−1で得られた化合物を用い、実施例5−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表34−1に示す。
【1622】
【表34-1】
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実施例6−1
1−アセチル−4−[8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]−4−ピペリジンカルボン酸
【1623】
【化572】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(19mg)及び参考例33−8で得られた化合物(31mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]ピペリジン−1,4−ジカルボン酸O4−tert−ブチルO1−(フェニルメチル)(40mg)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(39mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、4−[8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]−4−ピペリジンカルボン酸tert−ブチルを含む粗生成物(38mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(38mg)のクロロホルム(0.6mL)溶液へトリエチルアミン(18μL)及び無水酢酸(6.0μL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮し、1−アセチル−4−[8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]−4−ピペリジンカルボン酸tert−ブチルを含む粗生成物(42mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(42mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、1−アセチル−4−[8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクチル]−4−ピペリジンカルボン酸tert−ブチルを含む粗生成物(30mg)として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(30mg)を用い、実施例3−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(20mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.03 - 1.53 (m, 14 H) 1.64 - 1.81 (m, 2 H) 1.86 - 2.05 (m, 5 H) 2.59 - 2.74 (m, 1 H) 2.94 - 3.15 (m, 1 H) 3.54 - 3.73 (m, 1 H) 3.98 - 4.15 (m, 3 H) 6.68 - 6.76 (m, 1 H) 7.35 - 7.51 (m, 1 H) 7.59 - 7.76 (m, 1 H) 7.79 - 7.88 (m, 1 H) 8.23 - 8.29 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 443[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 441[M-H]
-.
実施例7−1
4,4−ジメチル−6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸
【1624】
【化573】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(300mg)及び参考例76−1で得られた化合物(168mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−(3,3−ジメチルペント−4−エノキシ)−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン(295mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(295mg)のアセトン:水(25:6、3.1mL)溶液へ、室温にて2,6−ジメチルピリジン(200μL)、4−メチルモルホリンN−オキシド(213mg)、及び4%四酸化オスミウム水溶液(1.1mL)を順次加え、同温にて一晩撹拌した。続いてヨードベンゼンジアセタート(450mg)を加え、同温にて30分撹拌した。反応液へチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、しばらく撹拌した後、クロロホルムにて抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:3)にて精製し、2,2−ジメチル−4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ブタナル(178mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(178mg)のテトラヒドロフラン(2.6mL)溶液へ、ベンジル(トリフェニルホスホラニリデン)アセタート(255mg)を加え、室温で3時間、50℃で2時間、及び加熱還流下にて13時間撹拌した。氷冷下にて反応液へ飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7〜7:13)にて精製し、(E)−4,4−ジメチル−6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−2−ヘキセン酸(フェニルメチル)(195mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(195mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、4,4−ジメチル−6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸を含む粗生成物(170mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(170mg)の4mol/L塩化水素−1,4−ジオキサン溶液(1.6mL)を室温にて5時間撹拌した。氷冷下にて水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和し、反応液を減圧下濃縮した。分取HPLCで精製し、標題化合物(28mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.93 (s, 6 H) 1.45 - 1.59 (m, 2 H) 1.62 - 1.75 (m, 2 H) 2.13 - 2.27 (m, 2 H) 4.11 (t, J=7.1 Hz, 2 H) 6.68 - 6.78 (m, 1 H) 7.38 - 7.51 (m, 1 H) 7.62 - 7.73 (m, 1 H) 7.80 - 7.88 (m, 1 H) 8.22 - 8.30 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 304[M+H]
+.
実施例8−1
cis−4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロヘキサンカルボン酸
【1625】
【化574】
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(1)窒素気流下、参考例1−1で得られた化合物(73.0mg)、参考例54−2で得られた化合物(83.0mg)、及びトリフェニルホスフィン(148mg)のテトラヒドロフラン(1.41mL)溶液を氷冷し、ここへアゾジカルボン酸ビス(2−メトキシエチル)(132mg)を加え、室温にて終夜撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロヘキサンカルボン酸エチル(33.6mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(32.6mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロヘキサンカルボン酸エチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、反応混合物を分取HPLCにて精製し、高極性化合物として標題化合物(3.25mg)を無色固体として得た。また、このとき低極性化合物として実施例8−2(8.28mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.26 - 1.64 (m, 4 H) 1.79 - 2.05 (m, 4 H) 2.25 - 2.35 (m, 2 H) 5.18 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.12 - 7.42 (m, 4 H) 7.49 - 7.56 (m, 1 H) 7.59 - 7.77 (m, 1 H) 7.85 (d, J=8.9 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 378[M+H]
+.
実施例8−2
trans−4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロヘキサンカルボン酸
【1626】
【化575】
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1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.46 - 1.79 (m, 6 H) 1.98 - 2.19 (m, 2 H) 2.58 - 2.75 (m, 2 H) 5.18 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.16 (d, J=7.2 Hz, 1 H) 7.23 - 7.37 (m, 3 H) 7.52 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.59 - 7.76 (m, 1 H) 7.85 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.34 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 378[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 376[M-H]
-.
【1627】
以下の実施例8−3〜8−6は、参考例27−1、52−1、54−1、又は57−1で得られた化合物を用い、実施例8−1に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表35−1に示す。
【1628】
【表35-1】
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【1629】
また、以下の実施例8−7〜8−17は、参考例39−1、48−3〜4、50−1〜2、51−1〜2、70−1、71−1で得られた化合物、又は市販の化合物を用い、実施例8−1−(1)及び8−1−(2)に記載の方法に従い、また実施例8−1−(3)に記載の反応を室温にて実施し合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表35−2〜表35−3に示す。
【1630】
【表35-2】
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【1631】
【表35-3】
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【1632】
また、以下の実施例8−18は、市販の化合物を用い、実施例8−1−(1)に記載の反応を室温から60℃まで昇温し、次いで実施例8−1−(2)及び(3)に記載の方法に従い合成した。この化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表35−4に示す。
【1633】
【表35-4】
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実施例9−1
trans−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−シクロヘキサンカルボン酸(ラセミ体)
【1634】
【化576】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(123mg)及びtrans−3−(ヒドロキシメチル)−1−シクロヘキサンカルボン酸エチルを用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、trans−3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−シクロヘキサンカルボン酸エチル(77mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(77mg)を用い、実施例1−61−(2)に記載の方法に準じて合成し、trans−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−シクロヘキサンカルボン酸エチル(43mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(43mg)のエタノール(1.3mL)懸濁液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(290μL)を加え、室温にて終夜撹拌した。この反応液を分取HPLCにより精製し、得られた粗生成物をジエチルエーテルより固化させ、標題化合物(11mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.96 - 2.73 (m, 9 H) 3.31 - 3.45 (m, 1 H) 3.88 - 4.00 (m, 2 H) 6.70 - 6.74 (m, 1 H) 7.39 - 7.48 (m, 1 H) 7.61 - 7.72 (m, 1 H) 7.80 - 7.87 (m, 1 H) 8.24 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 302[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 300[M-H]
-.
【1635】
以下の実施例9−2〜9−3は、参考例38−1〜2で得られた化合物を用い、実施例9−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表36−1に示す。
【1636】
【表36-1】
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実施例9−4
2−[4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−6−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−ピラゾリル]酢酸
【1637】
【化577】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(213mg)及び参考例49−1で得られた化合物(250mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2−[4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−ピラゾリル]酢酸tert−ブチルを含む混合物(620mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(340mg)のテトラヒドロフラン(5.0mL)溶液へ2mol/L塩酸(5.0mL)を加え、室温で1時間、外温75℃にて3.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(5.0mL)を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮して得られた残渣(140.0mg)のメタノール(1.7mL)溶液へ1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.7mL)を加え、室温で14時間撹拌した。10%硫酸水素カリウム水溶液により中和した後、生じた固体を濾取して水で洗浄した。得られた固体をエタノール(3.0mL)に懸濁して撹拌した後濾取し、エタノールで洗浄した。加熱乾燥を行うことで、標題化合物(110mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.96 (s, 2 H) 5.23 (s, 2 H) 6.73 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.28 - 7.33 (m, 1 H) 7.40 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 7.50 - 7.59 (m, 2 H) 7.62 - 7.76 (m, 2 H) 7.84 - 7.89 (m, 1 H) 7.92 (s, 1 H) 8.18 (s, 1 H) 8.38 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 13.06 (br s, 1 H).
MS ESI posi: 376[M+H]
+.
MS ESI nega: 374[M-H]
-.
実施例10−1
5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ペンタン酸
【1638】
【化578】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(105mg)及び参考例21−1で得られた化合物(87.6mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ペンタン酸tert−ブチル(87.9mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(87.9mg)のテトラヒドロフラン:水(2:1、1.5mL)溶液へ、トリフルオロ酢酸(2.00mL)を加え、室温にて終夜、外温60℃にて5.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLC−MSにて精製し、標題化合物(16.9mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.57 - 1.82 (m, 4 H) 2.19 - 2.33 (m, 2 H) 4.08 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.59 - 7.78 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 262[M+H]
+.
実施例10−2
2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェノキシ]酢酸
【1639】
【化579】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(150mg)のテトラヒドロフラン(5.0mL)溶液に参考例19−2で得られた化合物(219mg)、トリフェニルホスフィン(321mg)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(40%トルエン溶液、0.64mL)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェノキシ]酢酸tert−ブチル(290mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(285mg)のテトラヒドロフラン(5.0mL)溶液に、2mol/L塩酸(5.0mL)を加え、室温で1時間、外温70℃にて4時間撹拌した。反応液を冷却後、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHを5〜6に調整した。溶媒を減圧下留去した後、残渣を分取HPLCにて精製した。得られた粗生成物にエタノール:ジエチルエーテル(1:1)混合液を加えて析出した固体を濾取した。減圧乾燥し標題化合物(32.7mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.68 (s, 2 H) 5.18 (s, 2 H) 6.70 - 6.75 (m, 1 H) 6.85 - 6.91 (m, 1 H) 7.01 - 7.11 (m, 2 H) 7.28 - 7.35 (m, 1 H) 7.48 - 7.56 (m, 1 H) 7.68 (s, 1 H) 7.82 - 7.88 (m, 1 H) 8.35 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 13.01 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 326[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 324[M-H]
-.
実施例11−1
2,3−ジフルオロ−5−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]フェノール
【1640】
【化580】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(20.0mg)及び参考例45−1で得られた化合物(30.0mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−[3−[3,4−ジフルオロ−5−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]フェニル]プロポキシ]−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン(15.3mg)を無色ガム状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(15.3mg)を2mol/L塩化水素−メタノール溶液(2mL)に溶解し、室温にて終夜撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC−MSにて精製し、標題化合物(3.57mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.94 - 2.05 (m, 2 H) 2.59 - 2.72 (m, 2 H) 4.00 - 4.10 (m, 2 H) 6.57 - 6.79 (m, 3 H) 7.39 - 7.58 (m, 1 H) 7.68 - 7.96 (m, 2 H) 8.24 - 8.53 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 332[M+H]
+.
【1641】
以下の実施例11−2〜11−3は、参考例25−1又は69−1で得られた化合物を用い、実施例11−1に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表37−1に示す。
【1642】
【表37-1】
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実施例11−4
5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]−1−ペンタンスルホンアミド
【1643】
【化581】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)及び参考例82−1で得られた化合物(51mg)を用い、実施例10−2−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−1−ペンタンスルホンアミド(40mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(40mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(12mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.46 - 1.64 (m, 2 H) 1.68 - 1.90 (m, 4 H) 2.88 - 3.11 (m, 2 H) 3.92 - 4.20 (m, 2 H) 6.59 - 6.85 (m, 3 H) 7.31 - 8.03 (m, 3 H) 8.14 - 8.36 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 311[M+H]
+.
実施例12−1
2−メチル−5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェノール
【1644】
【化582】
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(1)参考例23−1で得られた化合物(115mg)を用い、実施例10−2−(1)に記載の方法で合成を行い、酢酸[2−メチル−5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]を含む混合物(135mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(130mg)のメタノール(1mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)の懸濁液へ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2mL)を加え、室温で30分撹拌した。混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えpHを7とし、水で薄めた後にクロロホルムで2回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別、濾液を減圧下濃縮し、2−メチル−5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェノールを含む混合物(111mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(22mg)のメタノール(1mL)溶液へ2mol/L塩酸(0.5mL)を加え、室温で2時間撹拌した。LC−MSにて反応の終了を確認した後、トリエチルアミン(140μL)を加えpHを8とした。この混合物を分取HPLCで精製し、標題化合物(15mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.10 (s, 3 H) 5.09 (s, 2 H) 6.71 (br s, 1 H) 6.76 - 6.80 (m, 1 H) 6.85 (s, 1 H) 7.06 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.41 - 7.91 (m, 3 H) 8.31 (s, 1 H) 9.30 - 9.42 (m, 1 H) 12.78 - 13.37 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 282[M+H]
+.
【1645】
以下の実施例12−2〜13−3は、参考例23−2〜3で得られた化合物を用い、実施例12−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表38−1に示す。
【1646】
【表38-1】
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実施例13−1
3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェノール
【1647】
【化583】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(70mg)を用い、実施例10−2−(1)に記載の方法に準じて合成し、2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−5−[(3−フェニルメトキシフェニル)メトキシ]ピリジン(110mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(110mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、5−[(3−フェニルメトキシフェニル)メトキシ]−2−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジンを含む混合物を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物のエタノール(3mL)溶液へ、水酸化パラジウム炭素(20mg)を加え、水素雰囲気下、室温で一晩撹拌した。反応液をセライト(登録商標)濾過した後、減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCで精製した後、得られた粗生成物をクロロホルム:ヘキサン混合液から再結晶し、標題化合物(15mg)を無色粉末として得た。
MS ESI/APCI Multi posi: 268[M+H]
+.
【1648】
以下の実施例13−2〜13−3は、参考例24−1〜2で得られた化合物を用い、実施例13−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造及びMSデータを表39−1に示す。
【1649】
【表39-1】
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実施例14−1
3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニルプロパン酸
【1650】
【化584】
[この文献は図面を表示できません]
(1)3−メルカプト安息香酸(500mg)のテトラヒドロフラン(6.5mL)溶液へトリエチルアミン(0.9mL)及び2−プロペン酸エチル(0.43mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜91:9)にて精製し、3−[(3−エトキシ−3−オキソプロピル)チオ]安息香酸(785mg)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(250mg)のエタノール(6.6mL)及び水(1.3mL)溶液へオキソン(登録商標)(1.5g)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1〜9:1)にて精製し、3−(3−エトキシ−3−オキソプロピル)スルホニル安息香酸(234mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(232mg)のテトラヒドロフラン(8.1mL)溶液へ、氷冷下にてボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.9mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.0mL)を滴下し、室温で一晩撹拌した。さらに氷冷下にてボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.9mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.0mL)を滴下し、室温で5時間撹拌した。氷冷下にて水及び飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜91:9)にて精製し、3−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]スルホニルプロパン酸エチル(203mg)を無色油状物質として得た。
(4)参考例1−1で得られた化合物(65mg)及び上記(3)で得られた化合物(108mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、3−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニルプロパン酸エチルを含む粗生成物(207mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(207mg)を用い、実施例1−61−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニルプロパン酸エチル(105mg)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(105mg)を用い、実施例1−47−(3)に記載の方法に準じて合成し、3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンゼンスルフィン酸(55mg)を無色粉末として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(25mg)のエタノール(0.2mL)及び水(0.2mL)溶液へ、室温にてアクリル酸(20μL)を加え、同温にて一晩撹拌した。反応液を分取用HPLCで精製し、標題化合物(4mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.53 (t, J=7.3 Hz, 2 H) 5.35 (s, 2 H) 6.71 - 6.77 (m, 1 H) 7.52 - 7.60 (m, 1 H) 7.63 - 7.79 (m, 2 H) 7.82 - 7.93 (m, 3 H) 7.99 - 8.07 (m, 1 H) 8.33 - 8.44 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 388[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 386[M-H]
-.
実施例15−1
2−メチル−2−[7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘプトキシ]プロパン酸
【1651】
【化585】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(100mg)及び6−ブロモ−1−ヘキサノール(0.08mL)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−(6−ブロモヘキサオキシ)−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン(125mg)を無色油状物質として得た。
(2)水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、15mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)懸濁液へ氷冷下にて2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸(0.05mL)を加え、氷浴をはずして30分撹拌した。ここへ上記(1)で得られた化合物(116mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)溶液を加え、90℃で2時間撹拌した。氷冷下にて水を加えてn−ヘキサン:酢酸エチル混合液で抽出し、得られた有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、2−メチル−2−[7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘプトキシ]プロパン酸エチルを含む粗生成物(39mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(39mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘプトキシ]プロパン酸エチルを含む粗生成物(37mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(37mg)を用い、実施例1−43−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(21mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.17 - 1.56 (m, 14 H) 1.66 - 1.80 (m, 2 H) 3.24 - 3.45 (m, 2 H) 4.06 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 6.67 - 6.76 (m, 1 H) 7.38 - 7.49 (m, 1 H) 7.59 - 7.74 (m, 1 H) 7.79 - 7.88 (m, 1 H) 8.23 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 362[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 360[M-H]
-.
実施例15−2
1−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−4−ピラゾールカルボン酸
【1652】
【化586】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(300mg)及び3−ブロモ−1−プロパノール(289mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−(3−ブロモプロポキシ)−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン(400mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(400mg)のアセトン(5.5mL)溶液に炭酸カリウム(1.5g)及び1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチル(153mg)を加えて外温60℃で6.5時間、さらに室温で12時間撹拌した。反応液をアセトンで薄めた後、セライト(登録商標)を用いて濾過し無機塩を除去した。濾液を減圧下濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)により精製し、1−[3−[[6−[2−(2−-オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−4−ピラゾールカルボン酸エチル(420mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(130mg)のエタノール(3mL)溶液へ2mol/L塩酸(0.3mL)を加えて室温で30分撹拌することで、1−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ}プロピル]−4−ピラゾールカルボン酸エチルを含む溶液を得た。
(4)上記(3)で得られた溶液を用い、実施例1−43−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(67mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.26 (s, 2 H) 5.31 (s, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.45 - 7.62 (m, 2 H) 7.65 - 7.70 (m, 2 H) 7.82 - 7.92 (m, 2 H) 8.11 (s, 1 H) 8.37 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 12.92 - 13.14 (m, 1 H).
MS ESI posi: 350[M+H]
+.
MS ESI nega: 348[M-H]
-.
【1653】
以下の実施例15−3は、市販の化合物を用い、実施例15−2に記載の方法に従い合成した。その化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表40−1に示す。
【1654】
【表40-1】
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実施例16−1
2−[5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−インダゾリル]酢酸
【1655】
【化587】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(100mg)及び1H−インダゾル−5−イルメタノール(66mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1H−インダゾール(100mg)を無色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.0mL)溶液へ、氷冷下、炭酸セシウム(130mg)及び2−ブロモ酢酸tert−ブチル(62mg)をゆっくりと加えた後、室温で18時間撹拌した。混合物を水で薄めて酢酸エチルで抽出し、有機層を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、2−[5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−インダゾリル]酢酸tert−ブチル(90mg)を薄黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(90mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−[5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−インダゾリル]酢酸tert−ブチルを含む溶液を得た。
(4)上記(3)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(20mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.26 (s, 2 H) 5.31 (s, 2 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.45 - 7.62 (m, 2 H) 7.65 - 7.70 (m, 2 H) 7.82 - 7.92 (m, 2 H) 8.11 (s, 1 H) 8.37 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 12.92 - 13.14 (m, 1 H).
MS ESI posi: 350[M+H]
+.
MS ESI nega: 348[M-H]
-.
実施例17−1
2,2−ジメチル−3−オキソ−3−[7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]プロパン酸
【1656】
【化588】
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(1)水素化リチウムアルミニウム(185mg)のテトラヒドロフラン(6.49mL)懸濁液へ、氷冷下、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボン酸メチル塩酸塩(443mg)を少しずつ加えた。生じた緑色の懸濁液を室温にて終夜撹拌した後、氷冷下、水(185μL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(185μL)、及び水(555μL)をこの順で加え、室温にて30分撹拌した。生じた沈殿を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせ、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノールに溶解し再び減圧下濃縮し、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−イルメタノール エタノール付加物(341mg)を微黄色固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(341mg)及び無水トリフルオロ酢酸(460μL)を用い、実施例6−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2,2,2−トリフルオロ−1−[7−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]エタノン(118mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)参考例1−1で得られた化合物(88.5mg)及び上記(2)で得られた化合物(118mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、2,2,2−トリフルオロ−1−[7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]エタノン(158mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(158mg)のメタノール(2.98mL)溶液へ、炭酸カリウム(82.3mg)を加え、室温にて3時間撹拌した。混合物をクロロホルムで希釈、不溶物を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルと水に分配し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより水層と分離し、減圧下濃縮し、7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを含む混合物(126mg)を得た。
(5)ジメチルマロニルジクロリド(91.2μL)のクロロホルム(460μL)溶液へ、氷冷下、上記(4)で得られた混合物(61.0mg)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(240μL)のクロロホルム(920μL)溶液を加え、室温にて終夜撹拌した。この混合物に10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、室温にて3.5時間激しく撹拌した後、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮し、2,2−ジメチル−3−[7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−3−オキソプロパン酸を含む混合物を得た。
(6)上記(5)で得られた混合物のテトラヒドロフラン(1.00mL)溶液へ、水(500μL)及び酢酸(2.00mL)を加え、室温にて2日間撹拌した。混合物を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLCにより精製し、得られた粗生成物をアセトニトリルより固化させ、標題化合物(14.3mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.32 (s, 6 H) 2.60 - 2.94 (m, 2 H) 3.37 - 3.87 (m, 2 H) 4.21 - 4.71 (m, 2 H) 5.16 (s, 2 H) 6.73 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 7.13 - 7.37 (m, 3 H) 7.52 (dd, J=8.7, 2.7 Hz, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.85 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.34 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 12.98 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 421[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 419[M-H]
-.
実施例18−1
6−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−ピリジンカルボン酸
【1657】
【化589】
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(1)参考例48−1で得られた化合物(120mg)の酢酸エチル(2mL)溶液へトリエチルアミン(75μL)及びメタンスルホン酸クロリド(37μL)を加えて室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで薄め、セライト(登録商標)濾過を行い、得られた溶液を濃縮することで6−[3−(メチルスルホニルオキシメチル)フェニル]−2−ピリジンカルボン酸エチルを含む混合物を得た。
(2)参考例1−1で得られた化合物(100mg)及び上記(1)で得られた混合物のアセトン(5mL)溶液に対し、炭酸カリウム(113mg)を加えて室温で15時間撹拌した。混合物をアセトンで薄め、セライト(登録商標)を用いて濾過し、濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)により精製し、6−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−ピリジンカルボン酸エチル(185mg)を無色アモルファスとして得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(185mg)を用い、実施例15−2−(3)に記載の方法に準じて合成し、6−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−ピリジンカルボン酸エチル(111mg)を無色アモルファスとして得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(110mg)を用い、実施例12−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(40mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.33 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.47 - 7.63 (m, 3 H) 7.68 (s, 1 H) 7.87 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.98 - 8.04 (m, 1 H) 8.05 - 8.12 (m, 1 H) 8.13 - 8.19 (m, 1 H) 8.23 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 8.30 - 8.36 (m, 1 H) 8.40 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 12.41 - 13.63 (m, 1 H).
MS ESI posi: 373[M+H]
+.
MS ESI nega: 371[M-H]
-.
【1658】
以下の実施例18−2〜18−5は、参考例19−3、48−2、又は48−5〜6で得られた化合物を用い、実施例18−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表41−1に示す。
【1659】
【表41-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1660】
また、以下の実施例18−6は、市販の化合物を用い、実施例18−1−(1)に記載の方法に従い、次いで実施例18−1−(2)に記載の反応をN,N−ジメチルホルムアミド中60℃にて実施し、更に実施例18−1−(3)及び(4)に記載の方法に準じて合成した。この化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表41−2に示す。
【1661】
【表41-2】
[この文献は図面を表示できません]
実施例19−1
N−[6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキシル]メタンスルホンアミド
【1662】
【化590】
[この文献は図面を表示できません]
(1)6−アミノ−1−ヘキサノール(200mg)のクロロホルム(5.0mL)懸濁液にトリエチルアミン(595μL)を加えて氷冷した後、メタンスルホン酸クロリド(279μL)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液に0.5mol/L塩酸を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。減圧乾燥しメタンスルホン酸6−(メタンスルホンアミド)ヘキシルを含む混合物(348mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(348mg)のアセトニトリル(10mL)溶液に参考例1−1で得られた化合物(200mg)及び炭酸セシウム(531mg)を加えて80℃で6時間撹拌した。反応液を冷却後、セライト(登録商標)で濾過し不溶物を除去した。濾液を濃縮し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製した。減圧乾燥しN−[6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキシル]メタンスルホンアミド(118mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(118mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(72mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.32 - 1.54 (m, 6 H) 1.69 - 1.79 (m, 2 H) 2.87 (s, 3 H) 2.90 - 2.97 (m, 2 H) 4.02 - 4.11 (m, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 6.89 - 6.96 (m, 1 H) 7.36 - 7.55 (m, 1 H) 7.71 - 7.93 (m, 2 H) 8.27 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 339[M+H]
+.
実施例20−1
2−メチルスルホニル−4−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェノール
【1663】
【化591】
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(1)参考例56−1で得られた化合物(99.4mg)を用い、実施例18−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、メタンスルホン酸[4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−3−メチルスルホニルフェニル]メチルを含む混合物を薄黄色油状物質として得た。
(2)参考例1−1で得られた化合物(75.6mg)及び上記(1)で得られた混合物のN,N−ジメチルホルムアミド(1.5mL)溶液に炭酸カリウム(85.1mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:4)により精製後、減圧下乾燥することにより、5−[[4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−3−メチルスルホニルフェニル]メトキシ]−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン(148mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(164mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、5−[[4−[(4−メトキシフェニル)メトキシ]−3−メチルスルホニルフェニル]メトキシ]−2−(1−H−ピラゾル−5−イル)ピリジン(58.4mg)を無色粉末として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(58.4mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(7.52mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.25 (s, 3 H) 5.14 - 5.22 (m, 2 H) 6.71 - 6.75 (m, 1 H) 7.04 - 7.09 (m, 1 H) 7.47 - 7.89 (m, 5 H) 8.31 - 8.37 (m, 1 H) 10.75 - 11.56 (m, 1 H) 12.79 - 13.52 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 346[M+H]
+.
【1664】
以下の実施例20−2は、参考例55−1で得られた化合物を用い、実施例20−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表42−1に示す。
【1665】
【表42-1】
[この文献は図面を表示できません]
実施例21−1
2−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸
【1666】
【化592】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液に、氷冷下炭酸カリウム(34mg)を加えて室温で10分間撹拌した後、2−[4−(ブロモメチル)フェニル]酢酸メチル(52mg)を加えて室温で1.5時間撹拌した。氷冷下、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、反応混合物を酢酸エチル(5.0mL)で3回抽出した。得られた有機層をまとめてフェーズセパレーターを通して脱水し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製し、2−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸メチル(94mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(94mg)のメタノール(1.0mL)及びテトラヒドロフラン(1.0mL)溶液に、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.30mL)を加え、外温60℃にて2時間撹拌し、2−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸を含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(13mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.58 (s, 2 H) 5.19 (s, 2 H) 6.72 (d, J=2.2 Hz, 1 H) 7.29 (d, J=8.1 Hz, 2 H) 7.42 (d, J=8.1 Hz, 2 H) 7.52 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.60 - 7.74 (m, 1 H) 7.85 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.34 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 310[M+H]
+.
【1667】
以下の実施例21−2は、市販の化合物を用い、実施例21−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表43−1に示す。
【1668】
【表43-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1669】
また、以下の実施例21−3〜21−5は、参考例12−1、17−1、又は18−1で得られた化合物を用い、実施例21−1−(1)及び(2)に記載の方法に準じて合成し、次いで実施例21−1−(3)に記載の反応を氷冷下実施し合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表43−2に示す。
【1670】
【表43-2】
[この文献は図面を表示できません]
実施例22−1
(2E)−3−[3−[[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]フェニル]−2−プロペン酸
【1671】
【化593】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(1.30g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)溶液に炭酸カリウム(1.47g)及び参考例42−1で得られた化合物(1.96g)を加えて室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1)にて精製し、(E)−3−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−プロペン酸エチル(2.23g)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(552mg)のエタノール(6mL)溶液に水(3mL)及びトリフルオロ酢酸(2mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、有機層をフェーズセパレーターに通し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、(E)−3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−プロペン酸エチル(423mg)を淡黄色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(423mg)のテトラヒドロフラン(5mL)及びメタノール(5mL)溶液に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(5mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に1mol/L硫酸水素カリウム水溶液及び水を加えて撹拌後、析出した固体を濾取し、標題化合物(323mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.24 (s, 2 H) 6.56 (d, J=15.9 Hz, 1 H) 6.72 - 6.74 (m, 1 H) 7.44 - 7.49 (m, 1 H) 7.51 - 7.56 (m, 2 H) 7.61 (d, J=15.9 Hz, 1 H) 7.64 - 7.71 (m, 2 H) 7.81 (s, 1 H) 7.84 - 7.89 (m, 1 H) 8.36 - 8.38 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 322[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 320[M-H]
-.
【1672】
以下の実施例22−2〜4は、参考例11−1、43−1で得られた化合物、又は市販の化合物を用い、実施例22−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表44−1に示す。
【1673】
【表44-1】
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実施例22−5
2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−5−ピリミジンカルボン酸
【1674】
【化594】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(70mg)及び参考例13−1で得られた化合物(85mg)を用い、実施例18−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−5−ピリミジンカルボン酸メチル(65mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(65mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−5−ピリミジンカルボン酸メチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(26mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.36 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.51 - 7.77 (m, 4 H) 7.87 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 7.93 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.40 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 8.45 (d, J=7.7 Hz, 1 H) 8.58 (s, 1 H) 9.16 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 13.16 - 14.01 (m, 1 H).
MS ESI posi: 374[M+H]
+.
MS ESI nega: 372[M-H]
-.
【1675】
以下の実施例22−6〜12は、参考例13−2〜3、又は17−2〜6で得られた化合物を用い、実施例22−5に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表44−2〜表44−3に示す。
【1676】
【表44-2】
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【1677】
【表44-3】
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実施例22−13
2−メチル−2−[[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジニル]オキシ]プロパン酸
【1678】
【化595】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(240mg)及び参考例14−1で得られた化合物(395mg)を用い、実施例18−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジニル]オキシ]プロパン酸エチルを含む混合物(502mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(502mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジニル]オキシ]プロパン酸エチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(315mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.58 (s, 6 H) 5.24 (s, 2 H) 6.71 - 6.76 (m, 1 H) 6.85 (s, 1 H) 6.98 - 7.03 (m, 1 H) 7.49 - 7.55 (m, 1 H) 7.64 - 7.72 (m, 1 H) 7.84 - 7.90 (m, 1 H) 8.06 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 8.37 (d, J=2.6 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 355[M+H]
+.
MS ESI nega: 353[M-H]
-.
【1679】
以下の実施例22−14〜16は、参考例11−2〜3、又は14−2で得られた化合物を用い、実施例22−13に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表44−4に示す。
【1680】
【表44-4】
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実施例22−17
2−メトキシ−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸
【1681】
【化596】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(50.0mg)及び4−(ブロモメチル)−2−メトキシ安息香酸メチル(64.0mg)を用い、実施例18−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−メトキシ−4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチル(79.8mg)を淡黄色ガム状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(79.8mg)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−メトキシ−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチル塩酸塩を含む混合物(55.8mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(55.8mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(44.2mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.84 (s, 3 H) 5.30 (s, 2 H) 6.83 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.10 (d, J=7.9 Hz, 1 H) 7.25 (s, 1 H) 7.63 - 7.79 (m, 3 H) 7.98 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.40 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 326[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 324[M-H]
-.
【1682】
以下の実施例22−18は、市販の化合物を用い、実施例22−17に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表44−5に示す。
【1683】
【表44-5】
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実施例22−19
2−[3−[2−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]エトキシ]フェニル]酢酸
【1684】
【化597】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(282mg)及び参考例19−1で得られた化合物(457mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3.64mL)溶液へ炭酸セシウム(534mg)を加え、外温100℃にて1.5時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜2:3)にて精製し、2−[3−[2−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]エトキシ]フェニル]酢酸メチル(541mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(149mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[2−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]エトキシ]フェニル]酢酸メチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(50.2mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.52 (s, 2 H) 4.27 - 4.52 (m, 4 H) 6.74 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 6.82 - 6.93 (m, 3 H) 7.17 - 7.28 (m, 1 H) 7.51 (dd, J=8.8, 2.8 Hz, 1 H) 7.60 - 7.78 (m, 1 H) 7.87 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.34 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 12.68 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 340[M+H]
+.
実施例22−20
7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘプタン酸
【1685】
【化598】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(50mg)及び7−ブロモヘプタン酸エチル(52μL)を用い、実施例19−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘプタン酸エチル(84mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(84mg)を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘプタン酸エチルを含む粗生成物(54mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(54mg)を用い、実施例1−47−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(18mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.27 - 1.61 (m, 6 H) 1.67 - 1.81 (m, 2 H) 2.20 (t, J=7.3 Hz, 2 H) 4.06 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 6.63 - 6.76 (m, 1 H) 7.36 - 7.48 (m, 1 H) 7.58 - 7.73 (m, 1 H) 7.77 - 7.90 (m, 1 H) 8.23 - 8.33 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 290[M+H]
+.
実施例23−1
N−メチル−3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンゼンスルホンアミド
【1686】
【化599】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(254mg)及び参考例26−1で得られた化合物(273mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)溶液に炭酸カリウム(284mg)及びヨウ化ナトリウム(18.6mg)を加え、50℃で2時間撹拌した。炭酸カリウム(142mg)を追加し、50℃で6時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=13:1)にて精製し、N−メチル−3−[[[6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]ベンゼン−1−スルホンアミド(193mg)を無色油状物質として得た。またベンジル化が2段階進行した化合物N−メチル−N−[[3−(メチルスルファモイル)フェニル]メチル]−3−[[[6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]ベンゼン−1−スルホンアミド(115mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られたN−メチル−3−[[[6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]ベンゼン−1−スルホンアミド(45.0mg)を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物を無色粉末(25.4mg)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.42 (s, 3 H) 5.34 (s, 2 H) 6.74 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.24 - 8.12 (m, 7 H) 8.38 (d, J=2.5 Hz, 1 H) 12.86 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 345[M+H]
+.
実施例23−2
N−メチル−3−[[メチル−[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニルアミノ]メチル]ベンゼンスルホンアミド
【1687】
【化600】
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実施例23−1−(1)で得られたN−メチル−N−[[3−(メチルスルファモイル)フェニル]メチル}−3−[[[6−[1−(オキサン−2−イル)−1H−ピラゾル−5−イル]ピリジン−3−イル]オキシ]メチル]ベンゼン−1−スルホンアミド(63.4mg)を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(42.1mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.59 (s, 3 H) 2.66 (d, J=5.2 Hz, 3 H) 3.98 - 4.19 (m, 2 H) 5.17 (d, J=5.2 Hz, 1 H) 5.24 - 5.31 (m, 2 H) 6.71 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.33 (br s, 1 H) 7.47 - 7.83 (m, 9 H) 7.86 - 7.91 (m, 1 H) 8.34 (d, J=2.5 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 528[M+H]
+.
【1688】
以下の実施例23−3〜23−6は、市販の化合物を用い、実施例23−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造及びMSデータを表45−1に示す。
【1689】
【表45-1】
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実施例24−1
2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸ナトリウム
【1690】
【化601】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(500mg)及び2−[3−(ブロモメチル)フェニル]酢酸メチル(568mg)を用い、実施例18−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸メチル(567mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(85.9mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(989μL)溶液へ、水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、8.70mg)を加え、室温にて5分撹拌した。この混合物へヨウ化メチル(12.3μL)を加え、さらに5時間撹拌した。10%塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸メチルを含む混合物(67.1mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(67.1mg)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸メチルを含む混合物(54.4mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(54.4mg)を用い、実施例16−1−(4)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸(31.4mg)を無色アモルファスとして得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(31.4mg)のアセトン(1.09mL)溶液へ1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(109μL)を加え、室温にて10分撹拌した後、減圧下濃縮した。残渣をエタノールに懸濁し、1時間加熱還流した。室温まで冷却した後、析出物を濾取することで標題化合物(22.6mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D
2O) δ ppm 1.41 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 3.61 - 3.73 (m, 1 H) 5.08 - 5.33 (m, 2 H) 6.71 - 6.88 (m, 1 H) 7.28 - 7.63 (m, 5 H) 7.69 - 7.90 (m, 2 H) 8.20 - 8.38 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 324[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 322[M-H]
-.
実施例24−2
2−メチル−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸ナトリウム
【1691】
【化602】
[この文献は図面を表示できません]
(1)実施例24−1−(1)で得られた化合物(83.2mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(958μL)溶液へ水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、19.9mg)を加え、室温にて5分撹拌した。ヨウ化メチル(26.2μL)を加え、更に5時間撹拌した。この混合物へ水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、19.9mg)及びヨウ化メチル(26.2μL)を追加し、室温にて1.5時間撹拌した。10%塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製し、2−メチル−2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸メチル(46.1mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(46.1mg)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸メチルを含む混合物(38.2mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(38.2mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸を含む混合物(38.8mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(38.8mg)を用い、実施例24−1−(5)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(25.6mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D
2O) δ ppm 1.48 (s, 6 H) 5.15 - 5.29 (m, 2 H) 6.75 - 6.85 (m, 1 H) 7.29 - 7.62 (m, 5 H) 7.71 - 7.89 (m, 2 H) 8.22 - 8.37 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 338[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 336[M-H]
-.
【1692】
以下の実施例24−3は、実施例22−19−(1)で得られた化合物及び市販の化合物を用い、実施例24−2に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表46−1に示す。
【1693】
【表46-1】
[この文献は図面を表示できません]
実施例25−1
2−メチル−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸
【1694】
【化603】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例1−1で得られた化合物(50.0mg)及び2−ブロモ−4−(ブロモメチル)安息香酸メチル(92.9mg)を用い、実施例18−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−ブロモ−4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチル(92.2mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(92.2mg)、メチルトリフルオロボーレートカリウム(56.2mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(15.1mg)、及び炭酸カリウム(191mg)を耐圧管中にて混合し、N,N−ジメチルホルムアミド(1.84mL)を加えた。管を封じ、外温100℃にて終夜撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水に注ぎ酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、固体を濾別した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:7)にて精製し、2−メチル−4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチル(37.3mg)を無色ガム状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(37.3g)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−メチル−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]安息香酸メチルを含む混合物を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(18.5mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.54 (s, 3 H) 5.25 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.2 Hz, 1 H) 7.31 - 7.43 (m, 2 H) 7.52 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.62 - 7.76 (m, 1 H) 7.79 - 7.91 (m, 2 H) 8.36 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.92 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 310[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 308[M-H]
-.
実施例26−1
trans−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロプロパンカルボン酸
【1695】
【化604】
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(1)水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、122mg)のジメチルスルホキシド(10mL)懸濁液にトリメチルスルホキソニウムヨージド(321mg)を加えて室温で1時間撹拌した。反応混合物に実施例22−1−(1)で得られた化合物(529mg)のジメチルスルホキシド(10mL)溶液を滴下し、室温で20時間撹拌した。反応混合物に2mol/L硫酸水素カリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロプロパンカルボン酸(293mg)を淡黄色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(293mg)のメタノール(4mL)溶液に、水(2mL)及びトリフルオロ酢酸(1mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出し、有機層をフェーズセパレーターに通し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物(106mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.38 - 1.42 (m, 1 H) 1.68 - 1.72 (m, 1 H) 1.95 - 1.98 (m, 1 H) 2.61 - 2.64 (m, 1 H) 5.14 (s, 2 H) 6.72 - 6.73 (m, 1 H) 7.06 - 7.08 (m, 1 H) 7.22 (s, 1 H) 7.24 - 7.33 (m, 3 H) 7.61 - 7.66 (m, 2 H) 8.36 - 8.38 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 336[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 334[M-H]
-.
実施例26−2
trans−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロプロパンカルボン酸(光学活性体)
【1696】
【化605】
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(1)実施例26−1−(1)において、反応停止を氷冷下水で行うことにより、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロプロパンカルボン酸エチルを含む粗生成物(244mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(244mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロプロパンカルボン酸エチル(107mg)を淡褐色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物を、キラルカラムを備えた分取HPLCにて精製し、保持時間の短い成分として実施例26−2−(3)−1(29mg)を得た。また、保持時間の長い成分として実施例26−2−(3)−2(30mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた、実施例26−2−(3)−1(29mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(22mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.23 - 1.48 (m, 2 H) 1.75 - 1.87 (m, 1 H) 5.17 (s, 2 H) 6.70 - 6.74 (m, 1 H) 7.09 - 7.17 (m, 1 H) 7.26 - 7.34 (m, 3 H) 7.48 - 7.57 (m, 1 H) 7.63 - 7.72 (m, 1 H) 7.81 - 7.89 (m, 1 H) 8.32 - 8.37 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 336[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 334[M-H]
-.
[α]
D25 = -121 (c = 0.112, MeOH)
実施例26−3
trans−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロプロパンカルボン酸(光学活性体、実施例26−2の鏡像体)
【1697】
【化606】
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実施例26−2−(3)−2(30mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(24mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.23 - 1.48 (m, 2 H) 1.75 - 1.87 (m, 1 H) 5.17 (s, 2 H) 6.70 - 6.74 (m, 1 H) 7.09 - 7.17 (m, 1 H) 7.26 - 7.34 (m, 3 H) 7.48 - 7.57 (m, 1 H) 7.63 - 7.72 (m, 1 H) 7.81 - 7.89 (m, 1 H) 8.32 - 8.37 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 336[M+H]
+.
[α]
D25 = +101 (c = 0.115, MeOH)
実施例27−1
2−[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−プロパノール
【1698】
【化607】
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(1)参考例6−1で得られた化合物(421mg)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、−78℃下にて、n−ブチルリチウム(2.6mol/L n−ヘキサン溶液、204μL)を滴下し、1時間撹拌した。−78℃下、アセトン(71.1μL)をゆっくり加え、徐々に昇温し、室温で18時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜2:3)にて精製し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−プロパノール(98.5mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(87.6mg)を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(48.8mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (300 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.60 (s, 6 H) 1.71 - 1.90 (m, 1 H) 5.15 (s, 2 H) 6.59 - 6.73 (m, 1 H) 7.25 - 7.53 (m, 4 H) 7.54 - 7.72 (m, 3 H) 8.37 (dd, J=3.0, 0.6 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 310[M+H]
+.
【1699】
以下の実施例27−2〜27−5は、参考例6−1又は8−1で得られた化合物及び市販のケトンを用いて、実施例27−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表47−1に示す。
【1700】
【表47-1】
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実施例28−1
3−ヒドロキシ−3−[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロブタンカルボン酸
【1701】
【化608】
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(1)参考例6−1で得られた化合物及び3−オキソシクロブチルカルボン酸エチル(301mg)を用い、実施例27−1に記載の方法に準じて合成し、3−ヒドロキシ−3−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロブタンカルボン酸エチル(105mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(105mg)を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−ヒドロキシ−3−[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−シクロブタンカルボン酸エチル(69.0mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(69.0mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(37.6mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.44 - 2.54 (m, 2 H) 2.58 - 2.65 (m, 2 H) 2.68 - 2.77 (m, 1 H) 5.23 (s, 2 H) 5.59 - 5.96 (m, 1 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.33 - 7.43 (m, 2 H) 7.48 - 7.51 (m, 1 H) 7.54 (dd, J=8.5, 2.8 Hz, 1 H) 7.61 - 7.66 (m, 1 H) 7.68 (s, 1 H) 7.77 - 7.95 (m, 1 H) 8.36 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 11.77 - 13.39 (m, 2 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 366[M+H]
+.
【1702】
以下の実施例28−2は、参考例8−1で得られた化合物を用いて、実施例28−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表48−1に示す。
【1703】
【表48-1】
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実施例29−1
6−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−2−ピリジンカルボン酸
【1704】
【化609】
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(1)窒素雰囲気下にて、参考例6−4で得られた化合物(150mg)、6−ブロモ−2−ピリジンカルボン酸エチル(150mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(38mg)、ヨウ化銅(I)(13mg)、及びトリエチルアミン(370μL)のアセトニトリル(2.6mL)懸濁液を室温で一晩撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜47:3)にて精製し、6−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロプ−1−インイル]−2−ピリジンカルボン酸エチル(93mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(93mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、6−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−2−ピリジンカルボン酸エチル(56mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(56mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、6−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−2−ピリジンカルボン酸エチルを含む溶液を得た。
(4)上記(3)で得られた溶液を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(27mg)を淡褐色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.13 - 2.25 (m, 2 H) 2.93 - 3.04 (m, 2 H) 4.10 - 4.20 (m, 2 H) 6.69 - 6.75 (m, 1 H) 7.42 - 7.50 (m, 1 H) 7.51 - 7.58 (m, 1 H) 7.64 - 7.71 (m, 1 H) 7.80 - 7.94 (m, 3 H) 8.24 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 325[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 323[M-H]
-.
実施例29−2
2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−4−ピリジンカルボン酸
【1705】
【化610】
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(1)参考例6−4で得られた化合物(130mg)、2−ブロモ−4−ピリジンカルボン酸メチル(90mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(29mg)、ヨウ化銅(I)(8mg)、トリエチルアミン(1.4mL)、及びテトラヒドロフラン(1.4mL)の混合物を外温70℃にて3時間撹拌した。減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル)にて精製することで、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロプ−1−インイル]−4−ピリジンカルボン酸メチル(115mg)を暗黄色の固体として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(115mg)を用い、実施例13−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−4−ピリジンカルボン酸メチルを含む混合物を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−4−ピリジンカルボン酸メチル(40mg)を黄色固体として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(37mg)を用い、実施例12−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(20mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.11 - 2.24 (m, 2 H) 3.00 (t, J=7.7 Hz, 2 H) 4.13 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 7.38 - 7.48 (m, 1 H) 7.57 - 7.89 (m, 4 H) 8.26 (s, 1 H) 8.62 - 8.70 (m, 1 H).
MS ESI posi: 325[M+H]
+.
MS ESI nega: 323[M-H]
-.
【1706】
以下の実施例29−3〜29−5は、参考例6−5で得られた化合物及び市販の化合物を用い、実施例29−2に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表49−1に示す。
【1707】
【表49-1】
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実施例30−1
4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]ブタン酸
【1708】
【化611】
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(1)参考例8−3で得られた化合物(80.3mg)、酢酸パラジウム(II)(3.65mg)、及びトリ(o−トルイル)ホスフィン(9.91mg)を三口フラスコにて混合した。フラスコ内の気体を窒素に置換した後、アセトニトリル(1.63mL)、トリエチルアミン(27.2μL)、及び3−ブテン酸メチル(20.8μL)を加え、外温60℃にて5時間撹拌した。この混合物に3−ブテン酸メチル(20.8μL)を追加し、更に終夜撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水に注ぎ酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層を分離した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜1:1)にて精製し、(E)−4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−3−ブテン酸メチル(37.8mg)を黄色ガム状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(37.8mg)のメタノール(3.00mL)溶液へ、パラジウム炭素−エチレンジアミン複合体(15mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて終夜撹拌した。原料の残存が確認されたため、触媒を濾別し、酢酸エチルで洗浄した後、濾液と洗浄液を合わせ濃縮した。残渣をメタノール(3.00mL)に溶解し、パラジウム炭素−エチレンジアミン複合体(15mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて5時間撹拌した。触媒を濾別し酢酸エチルで洗浄し、濾液と洗浄液を合わせ濃縮することで、4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]ブタン酸メチルを含む混合物(28.4mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(28.4mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]ブタン酸メチルを含む溶液を得た。
(4)上記(3)で得られた溶液を用い、実施例16−1−(4)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(13.5mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.75 - 1.85 (m, 2 H) 2.22 (t, J=7.4 Hz, 2 H) 2.56 - 2.65 (m, 2 H) 5.19 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.18 (d, J=6.6 Hz, 1 H) 7.26 - 7.41 (m, 3 H) 7.52 (dd, J=8.9, 2.8 Hz, 1 H) 7.62 - 7.78 (m, 1 H) 7.85 (d, J=8.9 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 338[M+H]
+.
【1709】
以下の実施例30−2は、参考例8−2で得られた化合物及び市販の化合物を用い、実施例30−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表50−1に示す。
【1710】
【表50-1】
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実施例30−3
3−[3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]フェニル]プロパン酸
【1711】
【化612】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例6−2で得られた化合物(140mg)、酢酸パラジウム(II)(4.37mg)、トリ(o−トルイル)ホスフィン(11.8mg)、N,N−ジメチルホルムアミド(1.95mL)、トリエチルアミン(40.7μL)、及びアクリル酸エチル(52.7μL)を耐圧管にて混合した。容器内の気体を窒素に置換した後封をし、外温100℃にて終夜撹拌した。室温まで冷却した後、混合物に酢酸パラジウム(II)(4.37mg)、トリ(o−トルイル)ホスフィン(11.8mg)、及びアクリル酸エチル(52.7μL)を加え、容器内の気体を窒素に置換した後封をし、マイクロウェーブ照射下150℃にて30分撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水に注ぎ酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、固体を濾別し、濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜3:2)にて精製し、(E)−3−[3−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]フェニル]−2−プロペン酸エチル(56.0mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(56.0mg)を用い、実施例30−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−[3−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]フェニル]プロパン酸エチルを含む混合物(55.4mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(55.4mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−[3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]フェニル]プロパン酸エチルを含む溶液を得た。
(4)上記(3)で得られた溶液を用い、実施例16−1−(4)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(23.7mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.98 - 2.09 (m, 2 H) 2.67 - 2.83 (m, 4 H) 4.08 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.00 - 7.13 (m, 3 H) 7.15 - 7.24 (m, 1 H) 7.44 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.59 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 352[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 350[M-H]
-.
【1712】
以下の実施例30−4〜5は、参考例6−2又は6−3で得られた化合物及び市販の化合物を用い、実施例30−3に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表50−2に示す。
【1713】
【表50-2】
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実施例31−1
3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]安息香酸
【1714】
【化613】
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マイクロウェーブ反応容器において、参考例8−3で得られた化合物(87.1mg)のエチレングリコール(2.00mL)溶液へ、3−ボロノ安息香酸(38.1mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(14.4mg)、及び炭酸ナトリウム(37.4mg)を加え、容器を密閉した後、マイクロウェーブ照射下150℃にて40分撹拌した。室温まで冷却したのち、混合物に3−ボロノ安息香酸(38.1mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(14.4mg)、及び炭酸ナトリウム(37.4mg)を追加し、マイクロウェーブ照射下150℃にて40分撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を10%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで6回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層と分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCにて精製し、標題化合物(8.1mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.32 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.42 - 8.00 (m, 10 H) 8.21 (s, 1 H) 8.39 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 372[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 370[M-H]
-.
【1715】
以下の実施例31−2は、市販の化合物を用い、実施例31−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表51−1に示す。
【1716】
【表51-1】
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実施例31−3
5−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−ピリジンカルボン酸
【1717】
【化614】
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(1)参考例8−3で得られた化合物(105mg)、(6−メトキシカルボニル−3−ピリジニル)ボロン酸(58mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(17mg)、及び炭酸カリウム(59mg)を1,4−ジオキサン:水(4:1、2.5mL)に溶解し、外温90℃にて3.5時間撹拌した。室温に冷却し、酢酸エチルで薄めてセライト(登録商標)で濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:1〜10:1)により精製し、5−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−ピリジンカルボン酸メチル(80mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(80mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、5−[3−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル ]フェニル]−2−ピリジンカルボン酸メチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(15mg)を無色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, METHANOL-d
4) δ ppm 5.35 (s, 2 H) 6.77 - 6.86 (m, 1 H) 7.56 - 7.96 (m, 7 H) 8.22 - 8.32 (m, 2 H) 8.35 - 8.39 (m, 1 H) 8.92 - 8.99 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 373[M+H]
+.
【1718】
以下の実施例31−4は、市販の化合物を用い、実施例31−3に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表51−2に示す。
【1719】
【表51-2】
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実施例32−1
2−[3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]フェニル]酢酸
【1720】
【化615】
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(1)参考例6−2で得られた化合物(140mg)、ビス[トリ(tert−ブチル)ホスフィン]パラジウム(0)(9.95mg)、フッ化亜鉛(12.1mg)、及びN,N−ジメチルホルムアミド(1.95mL)を混合した。この混合物に窒素を10分間通気した後、tert−ブチル−(1−メトキシエテノキシ)−ジメチルシラン(84.9μL)を加え、外温100℃にて終夜撹拌した。ビス[トリ(tert−ブチル)ホスフィン]パラジウム(0)(9.95mg)、フッ化亜鉛(12.1mg)、及びtert−ブチル−(1−メトキシエテノキシ)−ジメチルシラン(84.9μL)を追加し、マイクロウェーブ照射下150℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物に6mol/L塩酸(64.9μL)を加え、室温にて2.5時間撹拌した。さらに6mol/L塩酸(1mL)及びメタノール(0.5mL)を加え、室温にて2時間撹拌した。混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、固体を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、2−[3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]フェニル]酢酸メチルを含む混合物(52.4mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(52.4mg)を用い、実施例16−1−(4)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(6.1mg)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d
4) δ ppm 2.06 - 2.20 (m, 2 H) 2.82 (t, J=7.6 Hz, 2 H) 3.56 (s, 2 H) 4.08 (t, J=6.2 Hz, 2 H) 6.79 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.08 - 7.27 (m, 4 H) 7.41 (dd, J=8.8, 2.8 Hz, 1 H) 7.66 - 7.68 (m, 1 H) 7.83 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.23 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 338[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 336[M-H]
-.
【1721】
以下の実施例32−2は、市販の化合物を用い、実施例32−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表52−1に示す。
【1722】
【表52-1】
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実施例33−1
1−アセチル−4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピペリジンカルボン酸
【1723】
【化616】
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(1)ジシクロヘキシルアミン(216mg)のトルエン(2.37mL)溶液へ−78℃でn−ブチルリチウム(1.6mol/L n−ヘキサン溶液、0.74mL)を加えた後、30分かけて0℃とし、さらに0℃で15分間撹拌した。再度、−78℃に冷却し、ピペリジン−1,4−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO4−エチル(306mg)を加えて、ゆっくりと室温まで昇温しながら30分間撹拌した。反応溶液に、参考例8−3で得られた化合物(500mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(45mg)、及びトリ(tert−ブチル)ホスフィン(20mg)のトルエン(2mL)溶液を加え、室温で17時間撹拌した。さらに外温90℃で7時間撹拌した。反応液を水で希釈したのち、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層を除去し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)にて精製し、4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]ピペリジン−1,4−ジカルボン酸O1−tert−ブチルO4−エチル(231mg)を暗橙色のアモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(112mg)のエタノール(1mL)溶液に4mol/L塩化水素−酢酸エチル溶液(3mL)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応液をジエチルエーテル(約5mL)で希釈して、生じた沈殿物を濾取した。得られた固体物質を水に溶かし、飽和水酸化ナトリウム水溶液で塩基性としたのち、酢酸エチルで抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層を除去した後、減圧下濃縮し、4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピペリジンカルボン酸エチルを含む混合物(75mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(75mg)のクロロホルム(0.9mL)溶液に氷冷下無水酢酸(20mg)を加えて室温で2.5時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて10分間撹拌したのち、クロロホルムで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターを用いて水層を除去した後、減圧下濃縮し、1−アセチル−4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピペリジンカルボン酸エチルを含む混合物(95mg)を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物(95mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(28mg)を薄黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.59 - 1.89 (m, 2 H) 2.00 (s, 3 H) 2.32 - 2.43 (m, 2 H) 2.75 - 2.90 (m, 1 H) 3.13 - 3.27 (m, 1 H) 3.66 - 3.81 (m, 1 H) 4.11 - 4.26 (m, 1 H) 5.21 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.39 (s, 3 H) 7.47 - 7.59 (m, 2 H) 7.68 (s, 1 H) 7.86 (d, J=8.9 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 12.91 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 421[M+H]
+.
実施例33−2
4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−オキサンカルボン酸
【1724】
【化617】
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(1)参考例8−3で得られた化合物(200mg)及び4−オキサンカルボン酸メチル(68.6mg)を用い、実施例33−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−オキサンカルボン酸メチル(64.1mg)を薄黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(64.1mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−オキサンカルボン酸メチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(23.6mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.75 - 1.93 (m, 2 H) 2.32 - 2.43 (m, 2 H) 3.40 - 3.54 (m, 2 H) 3.77 - 3.93 (m, 2 H) 5.22 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.30 -7.76 (m, 6 H) 7.86 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 380[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 378[M-H]
-.
実施例34−1
1−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピペリジンカルボン酸
【1725】
【化618】
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(1)参考例8−3で得られた化合物(119mg)、4−ピペリジンカルボン酸エチル(59mg)、ヨウ化銅(I)(5mg)、L−プロリン(6mg)、及び炭酸カリウム(69mg)のジメチルスルホキシド(250μL)懸濁液を外温60℃で16時間撹拌した。室温に冷却して、水を加えて酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターで水層を除去したのち、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:2)にて精製し、1−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピペリジンカルボン酸エチル(53mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(52mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、1−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピペリジンカルボン酸エチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得た溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(27mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.56 - 1.71 (m, 2 H) 1.84 - 1.95 (m, 2 H) 2.33 - 2.44 (m, 1 H) 2.71 - 2.82 (m, 2 H) 3.60 - 3.71 (m, 2 H) 5.14 (s, 2 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 6.82 - 6.93 (m, 2 H) 7.05 (s, 1 H) 7.17 - 7.26 (m, 1 H) 7.51 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.34 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 379[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 377[M-H]
-.
【1726】
以下の実施例34−2は、市販の化合物を用い、実施例34−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表53−1に示す。
【1727】
【表53-1】
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実施例34−3
1−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピラゾールカルボン酸
【1728】
【化619】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例8−3で得られた化合物(435mg)、1H−ピラゾル−4−カルボン酸エチル(120mg)、ヨウ化銅(I)(33mg)、trans−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(37mg)、及び炭酸カリウム(178mg)をN,N−ジメチルホルムアミド:水(17:2、9.5mL)に溶解し、外温150℃にて3時間撹拌した。室温に冷却し、水を加えてジエチルエーテルで抽出した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、1−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピラゾールカルボン酸エチル(235mg)を薄黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(230mg)を用い、実施例15−2−(3)に記載の方法に準じて合成し、1−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−ピラゾールカルボン酸エチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(40mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.31 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.45 - 7.51 (m, 1 H) 7.53 - 7.58 (m, 2 H) 7.61 - 7.76 (m, 1 H) 7.80 - 7.96 (m, 2 H) 8.08 (d, J=5.1 Hz, 2 H) 8.39 (d, J=2.3 Hz, 1 H) 9.04 (s, 1 H) 12.66 - 13.07 (m, 1 H).
MS ESI posi: 362[M+H]
+.
MS ESI nega: 360[M-H]
-.
実施例35−1
2−[4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−1−トリアゾリル]酢酸
【1729】
【化620】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例6−6で得られた化合物(150mg)、2−アジド酢酸エチル(68mg)、L−アスコルビン酸ナトリウム(38mg)、及び硫酸銅(II)(15mg)のtert−ブタノール:水(1:1、4.8mL)溶液を室温で6時間撹拌した。飽和食塩水を加えて反応を停止し、酢酸エチルで抽出したのち、有機層を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール)にて精製し、2−[4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−1−トリアゾリル]酢酸エチルを含む混合物(230mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(230mg)を用い、実施例15−2−(3)に記載の方法に準じて合成し、2−[4−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]プロピル]−1−トリアゾリル]酢酸エチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(47mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.03 -2.19 (m, 2 H) 2.82 (t, J=7.5 Hz, 2 H) 4.13 (t, J=6.2 Hz, 2 H) 5.21 (s, 2 H) 6.73 (d, J=1.6 Hz, 1 H) 7.44 (dd, J=8.6, 2.8 Hz, 1 H) 7.62 - 7.73 (m, 1 H) 7.81 - 7.87 (m, 1 H) 7.90 (s, 1 H) 8.29 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 12.95 - 13.36 (m, 1 H).
MS ESI posi: 329[M+H]
+.
MS ESI nega: 327[M-H]
-.
【1730】
以下の実施例35−2〜35−3は、参考例6−7で得られた化合物及び参考例84−1で得られた化合物又は市販の化合物を用い、実施例35−1に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表54−1に示す。
【1731】
【表54-1】
[この文献は図面を表示できません]
実施例36−1
2−メチル−1−[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニル−2−プロパノール
【1732】
【化621】
[この文献は図面を表示できません]
(1)マイクロウェーブ反応用試験管内にて、参考例6−1で得られた化合物(300mg)のジメチルスルホキシド(4mL)溶液に、二亜硫酸カリウム(322mg)、臭化テトラブチルアンモニウム(257mg)、ギ酸ナトリウム(108mg)、酢酸パラジウム(II)(16.3mg)、トリフェニルホスフィン(57.0mg)、及び1,10−フェナントロリン(39.2mg)を加え、10分間窒素ガスを通気した。試験管を密封した後、マイクロウェーブ照射下100℃にて15分撹拌した。室温まで冷却後、試験管を開封し混合物にイソブチレンオキシド(97.3μL)を加え、試験管を密封し、マイクロウェーブ照射下、140℃で15分、90℃で5時間撹拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾別後、濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製し、2−メチル−1−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニル−2−プロパノールを黄色油状物質(59.0mg)として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(59.0mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(9.8mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.41 - 1.51 (m, 6 H) 3.33 (s, 2 H) 3.62 (br s, 1 H) 5.23 (s, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 7.34 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.60 - 7.67 (m, 2 H) 7.70 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.73 - 7.80 (m, 1 H) 7.85 - 7.97 (m, 1 H) 7.99 - 8.08 (m, 1 H) 8.37 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 388[M+H]
+.
実施例37−1
2,2−ジメチル−5−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニルペンタン酸
【1733】
【化622】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例8−3で得られた化合物(311mg)を用い、実施例36−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、スルフィン酸ナトリウム中間体を含む懸濁液を得た。この懸濁液に対し、参考例83−1で合成した化合物(160mg)のジメチルスルホキシド(1mL)溶液を加えて室温で13時間撹拌した。反応液を水で希釈したのち、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜1:3)にて精製し、2,2−ジメチル−5−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニル−1−シクロペンタノン(175mg)を薄黄色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(175mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−5−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]スルホニル−1−シクロペンタノンを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(88mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.02 (s, 6 H) 1.41 - 1.59 (m, 4 H) 3.20 - 3.38 (m, 2 H) 5.38 (s, 2 H) 6.79 - 6.89 (m, 1 H) 7.60 - 8.07 (m, 7 H) 8.41 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 444[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 442[M-H]
-.
実施例38−1
3−[3−[[5−フルオロ−6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸
【1734】
【化623】
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(1)2−クロロ−3−フルオロ−5−ヒドロキシピリジン(420mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に炭酸カリウム(787mg)及び参考例43−1で得られた化合物(897mg)を加えて室温で3時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、3−[3−[(6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル)オキシメチル]フェニル]プロパン酸エチル(937mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(549mg)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液に1−(2−オキサニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール(678mg)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン付加物(133mg)、及び2mol/L炭酸セシウム水溶液(2.4mL)を加えて、100℃加熱下5時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、3−[3−[[5−フルオロ−6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸エチル(693mg)を橙色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(693mg)のエタノール(12mL)溶液に水(6mL)及びトリフルオロ酢酸(3mL)を加えて50℃で1時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、3−[3−[[5−フルオロ−6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸エチル(379mg)を薄紫色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(379mg)のテトラヒドロフラン:メタノール(1:1、6mL)溶液に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応溶液に1mol/L硫酸水素カリウム水溶液及び水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出した固体を濾取し、標題化合物(300mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.55 (t, J=7.6 Hz, 2 H) 2.85 (t, J=7.6 Hz, 2 H) 5.21 (s, 2 H) 6.68 - 6.70 (m, 1 H) 7.22 - 7.25 (m, 1 H) 7.30 - 7.37 (m, 3 H) 7.58 - 7.74 (m, 2 H) 8.29 - 8.32 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 342[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 340[M-H]
-.
実施例38−2
2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−4−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸
【1735】
【化624】
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(1)参考例85−1で得られた化合物(302mg)、4−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1−(2−オキサニル)ピラゾール(296mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(100mg)、及び2mol/L炭酸ナトリウム水溶液(1.3mL)のエタノール:トルエン(1:2、4.3mL)懸濁液を外温85℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈したのち、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより脱水した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜7:13)にて精製し、2−[3−[[6−[1−(2−オキサニル)−4−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸エチル(463mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(108mg)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−4−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸メチル(50mg)を薄茶色の固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(49mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(22mg)を薄赤色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.56 (s, 2 H) 5.16 (s, 2 H) 7.18 - 7.38 (m, 4 H) 7.45 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 7.92 - 8.20 (m, 2 H) 8.29 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 310[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 308[M-H]
-.
実施例38−3
1−[[6−(4−メチル−1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸
【1736】
【化625】
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(1)参考例86−1で得られた化合物(47mg)及び4−メチル−1−(2−オキサニル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール(47mg)のエタノール:トルエン(1:1、2.6mL)溶液に窒素雰囲気下、水(0.5mL)、炭酸ナトリウム(42mg)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(2mg)を加えて90℃で4時間撹拌した。室温に冷却して水を加えて反応を停止した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層をまとめてフェーズセパレーターを通して水層を除去し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜1:2)により精製し1−[[6−[4−メチル−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸メチル(63mg)を薄黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(63mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、1−[[6−[4−メチル−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−4−ビシクロ[2.2.2]オクタンカルボン酸を含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(14mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.47 - 1.61 (m, 6 H) 1.65 - 1.80 (m, 6 H) 2.28 (s, 3 H) 3.72 (s, 2 H) 7.38 - 7.50 (m, 2 H) 7.74 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.44 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 342[M+H]
+.
実施例39−1
2−[3−[[6−(5−イソチアゾリル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸
【1737】
【化626】
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(1)マイクロウェーブ反応用試験管内にて、参考例85−1で得られた化合物(100mg)及び市販の5−ブロモイソチアゾール(73.2mg)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液へ、ヘキサメチル二スズ (107mg)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(34.3mg)を加え、減圧脱気後、窒素雰囲気下とし、密封した。マイクロウェーブ照射下、140℃で1時間、160℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精製後、減圧下乾燥することにより、2−[3−[[6−(5−イソチアゾリル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸メチル(29.6mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(29.6mg)を用い、実施例12−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(8.64mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.59 (s, 2 H) 5.24 (s, 2 H) 7.23 - 7.28 (m, 1 H) 7.33 - 7.40 (m, 3 H) 7.63 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 8.01 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.40 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 8.58 (d, J=1.8 Hz, 1 H) 12.40 (br s , 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 327[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 325[M-H]
-.
【1738】
以下の実施例39−2は、参考例86−1で得られた化合物を用い、実施例39−1に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表55−1に示す。
【1739】
【表55-1】
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実施例40−1
2−[3−[[6−(5−オキサゾリル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸
【1740】
【化627】
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(1)マイクロウェーブ反応用試験管内にて、参考例85−1で得られた化合物(150mg)及びオキサゾール(46.2mg)のN,N−ジメチルアセトアミド(2mL)溶液へ、酢酸テトラ−n−ブチルアンモニウム(269mg)及び酢酸パラジウム(44.6mg)を加え、減圧脱気後、窒素雰囲気下とし、密封した。マイクロウェーブ照射下、100℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサンのみ〜n−ヘキサン:酢酸エチル=2:3)により精製後、減圧下乾燥することにより、2−[3−[[6−(5−オキサゾリル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸メチル(11.4mg)を無色粉末として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(11.4mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(3.45mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.52 (s, 2 H) 5.21 (s, 2 H) 7.22 - 7.26 (m, 1 H) 7.30 - 7.39 (m, 3 H) 7.60 (dd, J=8.8, 2.8 Hz, 1 H) 7.64 (s, 1 H) 7.73 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.42 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 8.45 - 8.47 (m, 1 H) 12.02 - 12.77 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 311[M+H]
+.
【1741】
以下の実施例40−2は、市販の化合物を用い、実施例40−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表56−1に示す。
【1742】
【表56-1】
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実施例41−1
3−[オキソ−[(3R)−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]メチル]ベンゼンスルホンアミド
【1743】
【化628】
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参考例5−1で得られた化合物(20mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液へ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(40μL)、3−スルファモイル安息香酸(19mg)、及びプロピルホスホン酸無水物(環状トリマー)(48%N,N−ジメチルホルムアミド溶液,約1.6mol/L、96μL)を加え室温で一晩撹拌した。分取HPLC−MSにより精製し、標題化合物(6.8mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6, 100℃) δ ppm 0.90 - 0.99 (m, 2 H) 1.68 - 1.76 (m, 1 H) 1.87 - 1.96 (m, 1 H) 2.01 - 2.12 (m, 1 H) 2.89 - 3.20 (m, 2 H) 3.77 - 4.17 (m, 3 H) 6.70 (s, 1 H) 7.11 - 7.24 (m, 1 H) 7.33 - 7.41 (m, 1 H) 7.53 - 7.63 (m, 3 H) 7.76 - 7.92 (m, 3 H) 8.19 - 8.25 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 442[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 440[M-H]
-.
【1744】
以下の実施例41−2〜41−6は、市販のカルボン酸を用い、実施例41−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、MSデータを表57−1に示す。
【1745】
【表57-1】
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実施例42−1
N−メチル−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンズアミド
【1746】
【化629】
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実施例22−2で得られた化合物(50mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液へ、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(115μL)、メチルアミン塩酸塩(23mg)、及びO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)(128mg)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液へ水を加え、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=9:1)にて精製後、得られた粗生成物をn−ヘキサン:ジエチルエーテル(1:1)混合液から粉末化し、標題化合物(23mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.79 (d, J=4.5 Hz, 3 H) 5.27 (s, 2 H) 6.71 - 6.75 (m, 1 H) 7.46 - 7.98 (m, 6 H) 8.33 - 8.40 (m, 1 H) 8.43 - 8.52 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 309[M+H]
+.
【1747】
以下の実施例42−2〜42−24は、実施例22−1〜4、24−1〜2、28−1、又は38−1で得られた化合物及び市販のアミンを用い、実施例42−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表58−1〜58−4に示す。
【1748】
【表58-1】
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【1749】
【表58-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1750】
【表58-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1751】
【表58-4】
[この文献は図面を表示できません]
実施例43−1
1−(3−フルオロ−1−アゼチジニル)−3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−プロパノン
【1752】
【化630】
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実施例22−4で得られた化合物(50mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液へ、3−フルオロアゼチジン塩酸塩(35mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(105μL)、及び無水プロピルホスホン酸(48%N,N−ジメチルホルムアミド溶液、193μL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製し、標題化合物(18mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.32 - 2.45 (m, 2 H) 2.78 - 2.83 (m, 2 H) 3.79 - 3.89 (m, 1 H) 4.04 - 4.18 (m, 2 H) 4.29 - 4.36 (m, 1 H) 5.17 (s, 2 H) 5.26 - 5.40 (m, 1 H) 6.73 (s, 1 H) 7.19 - 7.23 (m, 1 H) 7.28 - 7.36 (m, 3 H) 7.44 - 7.61 (m, 1 H) 7.67 - 7.97 (m, 2 H) 8.30 - 8.39 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 381[M+H]
+.
【1753】
以下の実施例43−2〜43−16は、実施例22−4又は26−1で得られた化合物及び参考例87−1、88−1で得られた化合物、又は市販のアミンを用いて、実施例43−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表59−1〜表59−3に示す。
【1754】
【表59-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1755】
【表59-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1756】
【表59-3】
[この文献は図面を表示できません]
実施例44−1
N−メチルスルホニル−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンズアミド
【1757】
【化631】
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実施例22−2で得られた化合物(50mg)のクロロホルム(2mL)溶液にメタンスルホンアミド(24mg)、4−ジメチルアミノピリジン(31mg)、及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(49mg)を加えて室温で20時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣を分取HPLCにて精製した。得られた化合物をn−ヘキサン:ジエチルエーテル(1:1)混合液から固化させ、標題化合物(21mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.34 - 3.38 (m, 3 H) 5.29 (s, 2 H) 6.72 - 6.74 (m, 1 H) 7.50 - 7.59 (m, 2 H) 7.71 - 7.78 (m, 1 H) 7.82 - 7.95 (m, 2 H) 8.07 (s, 1 H) 8.36 - 8.39 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 373[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 371[M-H]
-.
【1758】
以下の実施例44−2〜44−6は、実施例22−2〜4で得られた化合物及び市販のスルホンアミドを用いて、実施例44−1に記載の方法に準じて合成した。化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表60−1に示す。
【1759】
【表60-1】
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実施例44−7
4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボキサミド
【1760】
【化632】
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実施例1−40で得られた化合物(47mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.6mL)懸濁液に1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(61mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(43mg)、トリエチルアミン(88μL)、及び塩化アンモニウム(17mg)を加えて室温にて一晩撹拌した。反応液を分取HPLCにて精製し、標題化合物(15mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d
4) δ ppm 5.37 (s, 2 H) 6.78 - 6.83 (m, 1 H) 7.51 - 7.58 (m, 1 H) 7.63 - 7.69 (m, 2 H) 7.84 - 7.91 (m, 1 H) 8.20 - 8.25 (m, 1 H) 8.35 - 8.40 (m, 1 H) 8.62 - 8.68 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 296[M+H]
+.
実施例45−1
3−[[オキソ−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]メチル]アミノ]プロパン酸
【1761】
【化633】
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(1)参考例10−1で得られた化合物(50.0mg)を用い、実施例42−1に記載の方法に準じて合成し、3−[[[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−オキソメチル]アミノ]プロパン酸エチル(69.0mg)を淡褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(69.0mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−[[オキソ−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]メチル]アミノ]プロパン酸エチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(35.0mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.44 - 2.57 (m, 2 H) 3.41 - 3.51 (m, 2 H) 5.26 (s, 2 H) 6.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.46 - 7.57 (m, 2 H) 7.60 - 7.74 (m, 2 H) 7.78 - 7.90 (m, 2 H) 7.96 (s, 1 H) 8.37 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 8.55 - 8.63 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 367[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 365[M-H]
-.
【1762】
以下の実施例45−2〜45−47は、参考例10−1〜3又は実施例1−40−(2)で得られた化合物及び市販の化合物を用い、実施例45−1に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表61−1〜表61−8に示す。
【1763】
【表61-1】
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【1764】
【表61-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1765】
【表61-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1766】
【表61-4】
[この文献は図面を表示できません]
【1767】
【表61-5】
[この文献は図面を表示できません]
【1768】
【表61-6】
[この文献は図面を表示できません]
【1769】
【表61-7】
[この文献は図面を表示できません]
【1770】
【表61-8】
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実施例46−1
2,2−ジメチル−4−オキソ−4−[4[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]ブタン酸
【1771】
【化634】
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(1)参考例4−1で得られた化合物(100mg)及び4−メトキシ−3,3−ジメチル−4−オキソブタン酸(70mg)を用い、実施例42−1に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−4−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]−4−オキソブタン酸メチル(100mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(100mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジメチル−4−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]−4−オキソブタン酸を含む混合物を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(35mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.96 - 1.20 (m, 6 H) 2.23 (s, 6 H) 2.65 - 2.71 (m, 1 H) 2.72 - 3.13 (m, 2 H) 3.75 - 4.58 (m, 4 H) 6.68 - 6.77 (m, 1 H) 7.41 - 8.30 (m, 5 H).
MS ESI posi: 387[M+H]
+.
【1772】
以下の実施例46−2〜46−5は、参考例4−2で得られた化合物及び参考例63−1で得られた化合物又は市販の化合物を用い、実施例46−1に記載の方法に従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表62−1に示す。
【1773】
【表62-1】
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実施例47−1
1−[4−オキソ−4−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]ブチル]−1−シクロペンタンカルボン酸
【1774】
【化635】
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(1)参考例77−1で得られた化合物(64mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)溶液に氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(HATU)(104mg)及び参考例4−1で得られた化合物(164mg)を加えて室温で16時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止し、酢酸エチル(5.0mL)で3回抽出した。得られた有機層をまとめてフェーズセパレーターを通し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:3〜3:7)により精製し、1−[4−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]−4−オキソブチル]−1−シクロペンタンカルボン酸tert-ブチル(120mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(120mg)のメタノール(1.5mL)溶液へ、氷冷下トリフルオロ酢酸(0.25mL)及び水(0.50mL)を加え、同温にて0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、1−[4−オキソ−4−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]ブチル]−1−シクロペンタンカルボン酸tert-ブチルを粗生成物として得た。
(3)上記(2)で得られた粗生成物の1,4-ジオキサン(2.1mL)溶液に4mol/L塩化水素−1,4-ジオキサン溶液(1.0mL)を加えて室温で14時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、分取HPLCを用いて精製することで標題化合物(32mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.09 - 1.30 (m, 2 H) 1.33 - 1.45 (m, 5 H) 1.50 - 1.60 (m, 6 H) 1.72 - 1.85 (m, 2 H) 1.96 - 2.07 (m, 3 H) 2.23 - 2.30 (m, 2 H) 2.96 - 3.06 (m, 1 H) 3.83 - 3.90 (m, 1 H) 3.95 (d, J=6.5 Hz, 2 H) 4.37 - 4.45 (m, 1 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.40 - 7.47 (m, 1 H) 7.61 - 7.75 (m, 1 H) 7.80 - 7.90 (m, 1 H) 8.28 (d, J=2.7 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 441[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 439[M-H]
-.
実施例48−1
4−オキソ−4−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]ブタン酸
【1775】
【化636】
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(1)参考例4−1で得られた化合物(50mg)及び4−オキソ−4−フェニルメトキシブタン酸(30mg)のクロロホルム(1.5mL)溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30mL)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(34mg)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(29mg)を加えて室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えて反応を停止し、クロロホルム(5mL)で3回抽出した。得られた有機層をまとめてフェーズセパレーターを通し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1〜1:3〜酢酸エチル:メタノール=10:1)により精製し、4−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]-4-オキソブタン酸(フェニルメチル)(70mg)を無色アモルファスとして得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(70mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、4−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]−4−オキソブタン酸の粗生成物を得た。
(3)上記(2)で得られた粗生成物を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(20mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.06 - 1.32 (m, 2 H) 1.70 - 1.87 (m, 2 H) 1.94 - 2.12 (m, 1 H) 2.29 - 2.46 (m, 2 H) 2.53 - 2.68 (m, 3 H) 2.94 - 3.12 (m, 1 H) 3.88 - 4.03 (m, 3 H) 4.35 - 4.45 (m, 1 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.45 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 7.60 - 7.72 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=2.8 Hz, 1 H) 12.62 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 359[M+H]
+.
実施例49−1
3−[[オキソ−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジニル]メチル]アミノ]プロパン酸
【1776】
【化637】
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(1)実施例1−40−(2)で得られた化合物(24mg)と3−アミノプロパン酸メチル塩酸塩(10mg)を用い、実施例48−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、3−[[[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジニル]−オキソメチル]アミノ]プロパン酸メチル(10mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(10mg)のメタノール(0.80mL)溶液に、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.50mL)を加え、外温65℃にて2時間撹拌し、3−[[[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジニル]−オキソメチル]アミノ]プロパン酸を含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用いて、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(5mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.56 - 2.59 (m, 2 H) 3.48 - 3.54 (m, 2 H) 5.41 (s, 2 H) 6.74 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.50 - 7.59 (m, 1 H) 7.64 - 7.77 (m, 2 H) 7.83 - 7.92 (m, 1 H) 8.12 (s, 1 H) 8.39 (d, J=2.7 Hz, 1 H) 8.66 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.81 - 8.90 (m, 1 H) 12.87 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 368[M+H]
+.
実施例50−1
1−[[1−オキソ−7−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘプチル]アミノ]−1−シクロペンタンカルボン酸
【1777】
【化638】
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(1)1−[[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]アミノ]−1−シクロペンタンカルボン酸(500mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(11mL)溶液に、炭酸セシウム(782mg)及びベンジルブロミド(0.285mL)を加えて室温で3時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止し、酢酸エチル:トルエン混合液(1:1、10mL)で3回抽出した。得られた有機層をまとめてフェーズセパレーターを通し、減圧濃縮することで粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1〜1:1)により精製し、1−[[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]アミノ]−1−シクロペンタンカルボン(フェニルメチル)(802mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(300mg)のクロロホルム(3.1mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を加えて室温で2時間撹拌した。氷冷下飽和炭酸カリウム水溶液(10mL)を加えてpHを9.5に調整することで反応を停止した。酢酸エチル(5mL)で3回抽出し、得られた有機層をまとめてフェーズセパレーターを通し、減圧濃縮することで1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸(フェニルメチル)(262mg)を無色油状物質として得た。
(3)実施例22−20−(1)で得られた化合物(254mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘプタン酸(200mg)を無色粉末として得た。
(4)上記(2)で得られた化合物(93mg)及び上記(3)で得られた化合物(150mg)を用い、実施例48−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、1−[[7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−1−オキソヘプチル]アミノ]−1−シクロペンタンカルボン酸(フェニルメチル)(200mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(100mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、1−[[7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−1−オキソヘプチル]アミノ]−1−シクロペンタンカルボン酸を粗生成物として得た。
(6)上記(5)で得られた粗生成物を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(23mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.29 - 1.35 (m, 2 H) 1.37 - 1.47 (m, 2 H) 1.47 - 1.55 (m, 2 H) 1.55 - 1.67 (m, 2 H) 1.68 - 1.77 (m, 3 H) 1.78 - 1.89 (m, 3 H) 1.96 - 2.03 (m, 2 H) 2.04 - 2.08 (m, 2 H) 4.06 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.72 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 7.61 - 7.73 (m, 1 H) 7.80 - 7.88 (m, 1 H) 8.00 (s, 1 H) 8.27 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 401[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 399[M-H]
-.
実施例51−1
4−ヒドロキシ−4−[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−ピペリジンカルボン酸メチル
【1778】
【化639】
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(1)参考例9−1で得られた化合物(33.9mg)及びクロロギ酸メチルを用い、実施例17−1−(5)に記載の方法に準じて合成し、4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−トリメチルシリルオキシ−1−ピペリジンカルボン酸メチルを含む混合物を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(2.5mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.23 - 1.29 (m, 2 H) 1.74 - 1.78 (m, 2 H) 1.95 - 2.11 (m, 1 H) 3.23 - 3.41 (m, 2 H) 3.73 (s, 3 H) 3.99 - 4.22 (m, 2 H) 5.16 (s, 2 H) 6.77 (br s, 1 H) 7.35 - 7.48 (m, 4 H) 7.56 - 7.62 (m, 1 H) 7.62 - 7.66 (m, 1 H) 7.67 - 7.75 (m, 1 H) 8.34 - 8.41 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 409[M+H]
+.
【1779】
以下の実施例51−2は、市販の化合物を用い、実施例51−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表63−1に示す。
【1780】
【表63-1】
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実施例52−1
1−[4−ヒドロキシ−4−[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−1−ピペリジニル]エタノン
【1781】
【化640】
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(1)参考例9−1で得られた化合物(34.8mg)を用い、実施例6−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、1−[4−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−4−トリメチルシリルオキシ−1−ピペリジニル]エタノンを含む混合物を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(4.5mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.76 - 1.88 (m, 2 H) 1.93 - 2.01 (m, 1 H) 2.01 - 2.07 (m, 1 H) 2.14 (s, 3 H) 3.06 - 3.14 (m, 1 H) 3.56 - 3.68 (m, 1 H) 3.68 - 3.80 (m, 1 H) 4.56 - 4.66 (m, 1 H) 5.16 (s, 2 H) 6.72 (br s, 1 H) 7.31 - 7.48 (m, 4 H) 7.56 - 7.74 (m, 3 H) 8.30 - 8.42 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 393[M+H]
+.
【1782】
以下の実施例52−2は、参考例9−2で得られた化合物を用い、実施例52−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表64−1に示す。
【1783】
【表64-1】
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実施例53−1
3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンズアミド
【1784】
【化641】
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(1)参考例10−1で得られた化合物(365mg)を用い、実施例44−7に記載の方法に準じて合成し、3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンズアミド(258mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(258mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(225mg)を無色固体として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.33 (s, 2 H) 6.92 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.42 (br s, 1 H) 7.50 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 7.64 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.79 - 7.84 (m, 2 H) 7.85 - 7.89 (m, 1 H) 8.00 - 8.04 (m, 2 H) 8.06 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.42 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 295[M+H]
+.
【1785】
以下の実施例53−2は、実施例1−41−(2)で得られた化合物を用い、実施例53−1に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表65−1に示す。
【1786】
【表65-1】
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実施例54−1
N−メチルスルホニル−6−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサンアミド
【1787】
【化642】
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(1)実施例1−47−(1)で得られた化合物(237mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサン酸(220mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(220mg)及びメタンスルホンアミド(117mg)を用い、実施例44−1に記載の方法に準じて合成し、N−メチルスルホニル−6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサンアミド(60mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(60mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(33mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.38 - 1.48 (m, 2 H) 1.54 - 1.64 (m, 2 H) 1.70 - 1.79 (m, 2 H) 2.25 - 2.31 (m, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 4.03 - 4.10 (m, 2 H) 6.70 - 6.75 (m, 1 H) 7.37 - 7.50 (m, 1 H) 7.63 - 7.95 (m, 2 H) 8.21 - 8.34 (m, 1 H) 11.66 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 353[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 351[M-H]
-.
実施例55−1
2,2−ジメチル−4−[[オキソ−[(3R)−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]メチル]アミノ]ブタン酸
【1788】
【化643】
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(1)4−アミノ−2,2−ジメチルブタン酸メチル塩酸塩(35mg)のクロロホルム(2mL)懸濁液へトリエチルアミン(81μL)を加え、氷冷した後トリホスゲン(23mg)を加えて30分間撹拌した。氷冷下反応液にトリエチルアミン(54μL)及び参考例4−2で得られた化合物(66mg)のクロロホルム(2mL)溶液を加え、室温で一晩撹拌した。反応液に10%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え有機層を分離し、水層をクロロホルムで抽出した。合わせた有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮しし、2,2−ジメチル−4−[[[(3R)−3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ピペリジニル]−オキソメチル]アミノ]ブタン酸メチルを含む混合物(67mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(67mg)をメタノール(5mL)に溶解し、2mol/L塩酸(0.13mL)を加えて室温で1時間撹拌した。反応液に1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.52mL)を加えて室温で20時間撹拌した。反応液に水酸化ナトリウム(10mg)を加えて65℃で5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に水を加えて希釈し、10%硫酸水素カリウム水溶液を加えてpHを4〜5に調整した。酢酸エチルを加えて抽出し、有機層をフェーズセパレーターで分離し減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCにて精製した。減圧乾燥し標題化合物(34mg)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.08 (s, 6 H) 1.22 - 1.40 (m, 2 H) 1.57 - 1.64 (m, 3 H) 1.80 - 1.90 (m, 2 H) 2.58 - 2.64 (m, 1 H) 2.70 - 2.77 (m, 1 H) 2.94 - 3.03 (m, 2 H) 3.73 - 3.79 (m, 1 H) 3.90 - 3.96 (m, 2 H) 3.98 - 4.03 (m, 1 H) 6.33 - 6.47 (m, 1 H) 6.73 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.43 - 7.48 (m, 1 H) 7.62 - 7.74 (m, 1 H) 7.82 - 7.88 (m, 1 H) 8.29 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 416[M+H]
+.
MS ESI nega: 414[M-H]
-.
実施例56−1
N−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−プロパンスルホンアミド
【1789】
【化644】
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(1)実施例10−2−(1)に記載の方法に準じ、対応する市販のアルコールを用いて合成し、N−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]カルバミン酸tert−ブチル(202mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(161mg)をトリフルオロ酢酸(2mL)に溶解し、この混合物に水(0.5mL)を加えて室温で8時間撹拌した。LC−MSで反応の終了を確認した後、混合物に窒素ガスを噴き付けて揮発物を除いた。残渣をメタノールに溶解して減圧下濃縮する操作を2回行い、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)にて精製した。得られた化合物をクロロホルム:メタノール:ヘキサン混合液から再結晶し、3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]アニリン(35mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(35mg)のクロロホルム(1mL)懸濁液へ、イソプロピルスルホン酸クロリド(22μL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(47μL)、及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加え、室温で一晩撹拌した。この混合物にイソプロピルスルホン酸クロリド(73μL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(118μL)を加え、室温でさらに3日間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、乾燥剤を濾別した後、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCで精製し、標題化合物を無色油状物質(7.5mg)として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.20 (s, 3 H) 1.22 (s, 3 H) 3.15 - 3.23 (m, 1 H) 5.23 (s, 2 H) 6.79 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.16 - 7.22 (m, 2 H) 7.32 - 7.37 (m, 2 H) 7.61 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.93 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.35 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 9.82 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 373[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 371[M-H]
-.
実施例57−1
メタンスルホン酸[2−メチル−5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]
【1790】
【化645】
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実施例12−1−(2)で得られた化合物(30mg)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液へ、トリエチルアミン(57.2μL)及びメタンスルホン酸クロリド(25.4μL)を加え、室温で1時間撹拌した。この混合物にメタノール(1mL)及び2mol/L塩酸(1mL)を加え、室温で30分撹拌した。トリエチルアミン(2mL)を加えた後、混合物を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=97:3〜9:1)にて精製し、得られた粗生成物をクロロホルム:ヘキサン混合液より再結晶し、標題化合物(22mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 2.38 (s, 3 H) 3.21 (s, 3 H) 5.13 (s, 2 H) 6.69 (s, 1 H) 7.28 - 7.34 (m, 3 H) 7.39 (s, 1 H) 7.62 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.63 - 7.69 (m, 1 H) 8.34 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 360[M+H]
+.
【1791】
以下の実施例57−2〜57−3は、参考例4−3又は4−4で得られた化合物を用い、実施例57−1に記載の方法に準じて従い合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表66−1に示す。
【1792】
【表66-1】
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実施例58−1
N−[[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]メチル]メタンスルホンアミド
【1793】
【化646】
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(1)参考例7−1で得られた化合物(181mg)及びメタンスルホン酸クロリドを用い、実施例17−1−(5)の方法に準じて合成を行い、N−[[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]メチル]メタンスルホンアミド(103mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(35.6mg)を用いて実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(17.0mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.81 (s, 6 H) 2.96 (s, 3 H) 3.26 (d, J=6.2 Hz, 2 H) 4.07 (s, 2 H) 4.12 - 4.20 (m, 1 H) 6.64 - 6.72 (m, 1 H) 7.20 - 7.25 (m, 1 H) 7.57 - 7.69 (m, 2 H) 8.21 - 8.32 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 349[M+H]
+.
実施例58−2
N−メチル−N−[[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]メチル]メタンスルホンアミド
【1794】
【化647】
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(1)実施例58−1−(1)で得られた化合物(67.0mg)及びヨウ化メチルを用い、実施例20−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、N−メチル−N−[[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−1−ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]メチル]メタンスルホンアミド(102mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(69.2mg)を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(25.7mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 1.85 (s, 6 H) 2.80 (s, 3 H) 2.90 (s, 3 H) 3.25 (s, 2 H) 4.07 (s, 2 H) 6.68 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.22 (dd, J=8.8, 2.9 Hz, 1 H) 7.62 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.9 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 363[M+H]
+.
実施例59−1
1,1,1−トリフルオロ−3−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]−2−プロパノール
【1795】
【化648】
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(1)実施例24−1−(1)で得られた化合物(202mg)のテトラヒドロフラン(2.3mL)溶液へ水素化ホウ素リチウム(20mg)を加え、室温で17時間撹拌した。水を加え、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより分離した後、減圧下で濃縮し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]エタノール(183mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(183mg)及び炭酸水素ナトリウム(180mg)のクロロホルム(2.2mL)懸濁液に対し、デス−マーチンペルヨージナン(273mg)を加えて室温で2.5時間撹拌した。反応混合物に対し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて撹拌したのち、クロロホルムで抽出した。集めた有機層を再度、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で順次洗浄し、フェーズセパレーターにより水層を除去した。減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜3:7)により精製し、2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]アセトアルデヒド(117mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(3)で得られた化合物(61mg)及びフッ化セシウム(47mg)のテトラヒドロフラン(1.5mL)懸濁液に対し、(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(66mg)を加えて室温で14時間撹拌した。反応混合物に4mol/L塩酸(5mL)を加えて室温で3時間撹拌した。1mol/L水酸化ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により反応液を塩基性としたのち、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより水層を除去し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLCにて精製し、標題化合物(24mg)を薄黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.70 - 2.78 (m, 1 H) 2.92 - 3.00 (m, 1 H) 4.09 - 4.26 (m, 1 H) 5.18 (s, 2 H) 6.23 (d, J=7.0 Hz, 1 H) 6.73 (s, 1 H) 7.24 - 7.62 (m, 5 H) 7.72 - 7.92 (m, 2 H) 8.31 - 8.41 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 364[M+H]
+.
実施例59−2
2,2−ジフルオロ−1−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]エタノール
【1796】
【化649】
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(1)実施例1−1−(1)で得られた化合物(567mg)を用い、実施例59−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]メタノール(400mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(400mg)を用い、実施例59−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンズアルデヒド(358mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(205mg)及びフッ化セシウム(135mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1.3mL)懸濁液に対し、氷冷下(ジフルオロメチル)トリメチルシラン(135mg)を加え、室温で15時間撹拌した。反応混合物にフッ化セシウム(135mg)及び(ジフルオロメチル)トリメチルシラン(135mg)を追加して室温で5時間撹拌した。テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.2g)を加えて室温で1時間撹拌した。水を加え、n−ヘキサン:酢酸エチル(1:1)混合液で3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより水層を除去した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜3:7)により精製し、2,2−ジフルオロ−1−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]エタノール(158mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(46mg)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(19mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.68 - 4.85 (m, 1 H) 5.22 (s, 2 H) 5.83 - 6.26 (m, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 7.37 - 7.59 (m, 5 H) 7.69 - 7.95 (m, 2 H) 8.34 (s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 332[M+H]
+.
【1797】
以下の実施例59−3は、市販の化合物を用い、実施例59−2に記載の方法に準じて合成した。これらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−1に示す。
【1798】
【表67-1】
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実施例60−1
2,2−ジフルオロ−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸
【1799】
【化650】
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(1)参考例8−3で得られた化合物(569mg)及び2−ブロモ−2,2−ジフルオロ酢酸エチル(302mg)のジメチルスルホキシド(4.5mL)溶液へ、アルゴン雰囲気下にて銅(287mg)を加えて外温60℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより水層を分離し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜2:3)にて精製し、2,2−ジフルオロ−2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸エチル(564mg)を薄茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(42mg)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、2,2−ジフルオロ−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]酢酸メチル(24mg)を薄黄色油状物質として得た。
(3)上記(3)で得られた化合物(24mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(7.4mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.30 (s, 2 H) 6.74 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.47 - 7.78 (m, 6 H) 7.87 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 8.37 (d, J=2.8 Hz, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 346[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 344[M-H]
-.
実施例60−2
2,2−ジフルオロ−2−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]エタノール
【1800】
【化651】
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(1)実施例60−1−(1)で得られた化合物(521mg)のエタノール(3mL)溶液へ、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(35mg)を加えて、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水で希釈して、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターにより水層を除去した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:4)にて精製し、2,2−ジフルオロ−2−[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]エタノール(301mg)を薄茶色のガム状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(41mg)を用い、実施例11−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(23mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.79 - 3.94 (m, 2 H) 5.28 (s, 2 H) 5.64 (t, J=6.3 Hz, 1 H) 6.73 (s, 1 H) 7.43 - 7.68 (m, 5 H) 7.71 - 7.96 (m, 2 H) 8.36 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 332[M+H]
+.
実施例61−1
1−メチルスルホニル−3−[4−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ブチル]尿素
【1801】
【化652】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(300mg)及びN−(4−ヒドロキシブチル)カルバミン酸(フェニルメチル)(382mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、N−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ブチル]カルバミン酸(フェニルメチル)(662mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(662mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−1−ブタンアミン(400mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(46.0mg)のクロロホルム(2mL)溶液に1,1’−カルボニルジイミダゾール(23.5mg)を加え、1時間半撹拌した。反応混合物にメタンスルホンアミド(15.2mg)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(26.5mg)を加え、室温で65時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、1−メチルスルホニル−3−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ブチル]尿素を含む混合物を薄黄色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた混合物を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(21.3mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.49 - 1.83 (m, 4 H) 3.09 - 3.15 (m, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 4.04 - 4.13 (m, 2 H) 6.35 - 6.62 (m, 1 H) 6.70 - 6.75 (m, 1 H) 7.28 - 7.98 (m, 3 H) 8.24 - 8.32 (m, 1 H) 9.89 - 10.31 (m, 1 H) 12.70 - 13.59 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 354[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 352[M-H]
-.
実施例61−2
1−[4−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ブチル]イミダゾリジン−2,4−ジオン
【1802】
【化653】
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(1)実施例61−1−(2)で得られた化合物(71.7mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液にN−(2−クロロ−1−オキソエチル)カルバミン酸エチル(37.5mg)を加え、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を分取HPLCにより精製した。減圧乾燥後、メタノール及びジエチルエーテルを加え、析出した固体を濾取することにより、標題化合物(5.48mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.55 - 1.84 (m, 4 H) 3.23 - 3.31 (m, 2 H) 3.95 (s, 2 H) 4.03 - 4.16 (m, 2 H) 6.65 - 6.77 (m, 1 H) 7.29 - 7.95 (m, 3 H) 8.23 - 8.33 (m, 1 H) 10.42 - 10.91 (m, 1 H) 12.63 - 13.65 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 316[M+H]
+.
実施例62−1
2−(1H−ピラゾル−5−イル)−5−[5−(1H−テトラゾル−5−イル)ペントキシ]ピリジン
【1803】
【化654】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(150mg)及び5−クロロ−1−ペンタノール(190μL)を用い、実施例10−2−(1)に記載の方法に準じて合成し、5−(5−クロロペントキシ)−2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]ピリジン(365mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(365mg)のジメチルスルホキシド(2.1mL)溶液へシアン化カリウム(213mg)を加え、100℃にて1.5時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムを加えた。乾燥剤を濾別し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:3〜酢酸エチルのみ)にて精製し、6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサンニトリル(312mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(150mg)、アジ化ナトリウム(93mg)、及びトリメチルアミン塩酸塩(126mg)のトルエン(1.5mL)懸濁液をマイクロウェーブ照射下150℃にて2時間撹拌した。反応液へメタノールを加え、固体を濾別し、濾液を減圧下濃縮し、2−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−5−[5−(1H−テトラゾル−5−イル)ペントキシ]ピリジンを含む粗生成物(232mg)を淡褐色粉末として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(232mg)を用い、実施例10−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(37mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, METHANOL-d
4) δ ppm 1.47 - 1.66 (m, 2 H) 1.79 - 1.97 (m, 4 H) 2.94 - 3.06 (m, 2 H) 4.03 - 4.16 (m, 2 H) 6.72 - 6.85 (m, 1 H) 7.37 - 7.49 (m, 1 H) 7.58 - 7.71 (m, 1 H) 7.78 - 7.89 (m, 1 H) 8.18 - 8.28 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 300[M+H]
+.
実施例62−2
3−[5−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ペンチル]−4H−1,2,4−オキサジアゾル−5−オン
【1804】
【化655】
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(1)実施例62−1−(2)で得られた化合物(155mg)のエタノール:水(4:1、2.87mL)溶液へ炭酸ナトリウム(145mg)及びヒドロキシルアミン塩酸塩(95mg)を加え、75℃にて一晩撹拌した。反応液に水を加え、クロロホルムにて抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1〜9:1)にて精製し、N’−ヒドロキシ−6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ヘキサンイミドアミド(102mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(102mg)のテトラヒドロフラン(2.7mL)溶液へ1,1’−カルボニルジイミダゾール(53mg)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(45μL)を加え、室温にて一晩撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1〜9:1)にて精製し、3−[5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ペンチル]−4H−1,2,4−オキサジアゾル−5−オン(90mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(3)で得られた化合物(87mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(22mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.40 - 1.56 (m, 2 H) 1.58 - 1.85 (m, 4 H) 4.07 (t, J=6.4 Hz, 2 H) 6.67 - 6.78 (m, 1 H) 7.35 - 7.51 (m, 1 H) 7.56 - 7.97 (m, 2 H) 8.23 - 8.32 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 316[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 314[M-H]
-.
実施例63−1
5−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ブチル]オキサゾリジン−2,4−ジオン
【1805】
【化656】
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(1)デス−マーチンペルヨージナン(5.2g)のクロロホルム懸濁液(41mL)に、氷冷下にて5−ベンジルオキシ−1−ペンタノール(2.0g)のクロロホルム(10mL)溶液を滴下し、室温にて一晩撹拌した。氷冷下にて飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、しばらく撹拌した。反応液をクロロホルムにて抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=17:3〜7:3)にて精製し、5−フェニルメトキシペンタナール(1.67g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.67g)のアセトニトリル(17mL)溶液にシアノギ酸エチル(1.0mL)及び4−ジメチルアミノピリジン(106mg)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、乾燥剤を濾別し、減圧下濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=19:1〜4:1)にて精製し、炭酸(1−シアノ−5−フェニルメトキシペンチル)エチル(2.33g)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(2.33g)に2mol/L塩化水素−イソプロピルアルコール溶液(8mL)及び濃塩酸(8mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、氷冷下にて飽和食塩水を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、乾燥剤を濾別し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:9)にて精製し、炭酸(1−アミノ−1−オキソ−6−フェニルメトキシヘキサン−2−イル)エチル(184mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(184mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、炭酸(1−アミノ−6−ヒドロキシ−1−オキソヘキサン−2−イル)エチル(75mg)を無色粉末として得た。
(5)参考例1−1で得られた化合物(163mg)及び上記(4)で得られた化合物(73mg)を用い、実施例10−2−(1)に記載の方法に準じて合成し、炭酸[1−アミノ−6−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−1−オキソヘキサン−2−イル]エチル(103mg)を無色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(103mg)のアセトニトリル(2.3mL)溶液に1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(38μL)を加え、室温にて3日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=49:1〜91:9)にて精製し、5−[4−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ブチル]オキサゾリジン−2,4−ジオン(108mg)を無色油状物質として得た。
(7)上記(6)で得られた化合物(108mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(48mg)を淡黄色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.41 - 1.66 (m, 2 H) 1.70 - 2.01 (m, 4 H) 4.09 (t, J=6.3 Hz, 2 H) 4.89 - 5.04 (m, 1 H) 6.63 - 6.80 (m, 1 H) 7.36 - 7.50 (m, 1 H) 7.52 - 7.96 (m, 2 H) 8.21 - 8.35 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 317[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 315[M-H]
-.
実施例64−1
5−[4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]ブチル]−3−イソキサゾロール
【1806】
【化657】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(300mg)及び5−ブロモペンタン酸エチル(232μL)を用い、実施例19−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ペンタン酸エチル(459mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(459mg)を用い、実施例1−47−(3)に記載の方法に準じて合成し、5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ペンタン酸(483mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(483mg)及びメルドラム酸(213mg)を用い、実施例44−1に記載の方法に準じて合成し、5−[1−ヒドロキシ−5−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]ペンチルイデン]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(462mg)を淡黄色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(462mg)のトルエン(9.8mL)溶液にN,O−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ヒドロキシルアミン(229mg)を加え、90℃にて2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、炭酸tert−ブチル[[(2−メチルプロパン−2−イル)オキシ−オキソメチル]−[7−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−1,3−ジオキソヘプチル]アミノ]を含む粗生成物を得た。
(5)上記(4)で得られた化合物のメタノール(2.0mL)溶液へ、氷冷下にて6mol/L塩酸(3.3mL)を加え、室温にて2時間、60℃にて2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムにて洗浄した。水層を減圧下濃縮し、残渣にクロロホルム:メタノール混合液を加え、懸濁撹拌し、固体を濾別した。濾液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLCにて精製し、標題化合物(83mg)を黄色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.67 - 1.88 (m, 4 H) 2.63 - 2.76 (m, 2 H) 3.98 - 4.19 (m, 2 H) 5.80 (s, 1 H) 6.63 - 6.81 (m, 1 H) 7.31 - 7.52 (m, 1 H) 7.56 - 7.98 (m, 2 H) 8.19 - 8.36 (m, 1 H) 11.02 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 301[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 299[M-H]
-.
実施例65−1
1,1,1−トリフルオロ−N−[[3−[[6−(1−H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]メチル]メタンスルホンアミド
【1807】
【化658】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(200mg)及び3−(ブロモメチル)ベンゾニトリル(175mg)を用い、実施例18−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]ベンゾニトリル(276mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(276mg)のテトラヒドロフラン(8mL)溶液に氷冷下水素化アルミニウムリチウム(58.1mg)をゆっくり加え、室温で3時間撹拌した。混合物を氷冷した後、硫酸ナトリウム十水和物をゆっくり加え、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、残渣を酢酸エチルで洗浄した後、濾液及び洗浄液を合わせ濃縮した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=19:1)、ついでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルムのみ〜クロロホルム:メタノール=4:1)により精製後、減圧下乾燥することにより、[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]メタンアミンを含む混合物(98.1mg)を無色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(98.1mg)のクロロホルム(2mL)溶液にトリエチルアミン(62.6μL)を加えた。−50℃に冷却した後トリフルオロメタンスルホン酸無水物(56.6μL)を加え、−50〜−30℃で2時間撹拌した。−30℃下、水を加え、ゆっくり室温まで昇温し、減圧下濃縮することにより、1,1,1−トリフルオロ−N−[[3−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]フェニル]メチル]メタンスルホンアミドを含む混合物を得た。
(4)上記(3)で得られた混合物を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(51.8mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM-d) δ ppm 4.49 (s, 2 H) 5.15 (s, 2 H) 6.67 - 6.69 (m, 1 H) 7.28 - 7.36 (m, 2 H) 7.42 - 7.46 (m, 3 H) 7.59 - 7.65 (m, 2 H) 8.31 - 8.33 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 413[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 411[M-H]
-.
実施例66−1
3−[[6−(4−クロロ−1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシメチル]−5−メチルスルホニルフェノール
【1808】
【化659】
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実施例20−2で得られた化合物(50mg)のクロロホルム:N,N−ジメチルホルムアミド(1:1、3.0mL)懸濁液へ、N−クロロスクシンイミド(21mg)を加え、60℃にて5時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を分取HPLCにて精製した。目的物を含むフラクションを減圧下濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加えて析出した固体を濾取した。減圧乾燥し標題化合物(16mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.20 (s, 3 H) 5.30 (s, 2 H) 7.18 - 7.21 (m, 1 H) 7.23 - 7.26 (m, 1 H) 7.47 (s, 1 H) 7.53 - 7.73 (m, 2 H) 7.80 - 8.11 (m, 1 H) 8.39 - 8.53 (m, 1 H) 10.42 (br s, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 380[M+H]
+.
MS ESI/APCI Multi nega: 378[M-H]
-.
実施例67−1
4−[[6−[4−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾル−5−イル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボキサミド
【1809】
【化660】
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(1)市販の4−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジンカルボン酸メチル(37mg)を用い、実施例18−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−(メチルスルホニルオキシメチル)−2−ピリジンカルボン酸メチルを粗生成物として得た。
(2)参考例2−1で得られた化合物(35mg)及び上記(1)で得られた粗生成物を用い、実施例21−1−(1)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[4−(ジフルオロメチル)−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸メチル(35mg)を無色粉末として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(35mg)を用い、実施例12−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[[6−[4−(ジフルオロメチル)−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボン酸の粗生成物を得た。
(4)上記(3)で得られた粗生成物のN,N−ジメチルホルムアミド(0.80mL)溶液に塩化アンモニウム(8mg)、トリエチルアミン(0.06mL)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(47mg)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(31mg)を加えて室温で13時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液(3mL)で反応を停止し、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で3回抽出した。得られた有機層をまとめて飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて脱水した。濾過して得られた溶液を減圧濃縮することで4−[[6−[4−(ジフルオロメチル)−2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシメチル]−2−ピリジンカルボキサミド(30mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(30mg)を用い、実施例1−43−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(5mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.12 - 3.19 (m, 1 H) 5.42 (s, 2 H) 7.55 - 7.62 (m, 1 H) 7.63 - 7.71 (m, 2 H) 7.88 - 7.98 (m, 1 H) 8.04 - 8.17 (m, 3 H) 8.39 - 8.48 (m, 1 H) 8.61 - 8.70 (m, 1 H).
MS ESI/APCI Multi posi: 346[M+H]
+.
実施例68−1
4−[8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクトキシ]−4−オキサンカルボン酸
【1810】
【化661】
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(1)参考例1−1で得られた化合物(2.0g)及び8−ブロモ−1−オクタノール(1.9mL)を用い、実施例20−1−(2)に記載の方法に準じて合成し、8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]−1−オクタノール(3.6g)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(1.0g)のトルエン(14mL)溶液にトリエチルアミン(750μL)、トリメチルアミン塩酸塩(26mg)、及びp−トルエンスルホン酸クロリド(664mg)を加え、室温で一晩撹拌した。氷冷下にて反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7〜7:3)にて精製し、4−メチルベンゼンスルホン酸8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]オクチル(1.38g)を無色油状物質として得た。
(3)参考例22−1にて得られた化合物(774mg)のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(1.6mL)に、氷冷下にて水素化ナトリウム(60%鉱油分散物、139mg)を加え、室温で1時間撹拌した。ここへ、上記(2)で得られた化合物(673mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液を氷冷下にて加え、90℃で3時間撹拌した。氷冷下にて飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水及び飽和食塩水にて順次洗浄し、フェーズセパレーターにより有機層を分離し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1)にて精製し、4−[8−[[6−[2−(2−オキサニル)−3−ピラゾリル]−3−ピリジニル]オキシ]オクトキシ]−4−オキサンカルボン酸tert−ブチル(410mg)を無色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(410mg)を用い、実施例1−65−(2)に記載の方法に準じて合成し、4−[8−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)−3−ピリジニル]オキシ]オクトキシ]−4−オキサンカルボン酸tert−ブチルを含む粗生成物(398mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(398mg)を用い、実施例3−1−(3)に記載の方法に準じて合成し、標題化合物(68mg)を無色粉末として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.17 - 1.58 (m, 10 H) 1.62 - 1.98 (m, 6 H) 3.51 - 3.68 (m, 4 H) 3.99 - 4.14 (m, 2 H) 6.66 - 6.77 (m, 1 H) 7.37 - 7.48 (m, 1 H) 7.61 - 7.72 (m, 1 H) 7.79 - 7.89 (m, 1 H) 8.22 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI posi: 418[M+H]
+.
MS ESI nega: 416[M-H]
-.
【1811】
実施例1−56、1−68、1−70、22−9、及び22−11は、キラルカラムを備えた超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)装置により各異性体の分離がみられた。その条件を実施例69に示す。
【1812】
実施例69−1
SFC装置を用い、実施例1−56を以下の条件で分析した結果、光学異性体の分離がみられた。
カラム:CHIRALCEL ODH、5μm、4.6×250mm(ダイセル)
溶媒:A液;メタノール、B液;二酸化炭素
溶出条件:A液/B液=40/60
流速:3.0mL/min、温度:40℃
分析時間:10min
実施例69−1−1(保持時間の短い異性体、保持時間:3.24min)
実施例69−1−2(保持時間の長い異性体、保持時間:3.92min)
【1813】
なお、実施例69−1−1及び69−1−2は以下に記載の方法により得た。
(1)参考例1−1及び59−1を用い、実施例1−47−(1)及び(2)に記載の方法によって得られる化合物を、キラルカラムを備えたSFC装置を用いて光学分割した。保持時間の短い成分を実施例69−1−(1)−1として、保持時間の長い成分を実施例69−1−(1)−2として得た。
(2)実施例69−1−(1)−1(40mg)のエタノール(530μL)溶液へ、氷冷下、0.6mol/L水酸化リチウム水溶液(530μL)を加え、同温度にて15分及び室温にて5分撹拌した。テトラヒドロフラン(530μL)を加えて析出物を溶解させ、室温にて2時間撹拌した。混合物へ氷冷下10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、実施例69−1−1(10mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.66 - 1.83 (m, 1 H) 2.01 - 2.15 (m, 1 H) 2.63 - 3.01 (m, 5 H) 5.13 (s, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 7.09 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.15 - 7.27 (m, 2 H) 7.46 - 7.56 (m, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.33 (s, 1 H).
MS ESI posi: 350[M+H]
+.
MS ESI nega: 348[M-H]
-.
【1814】
同様にして、実施例69−1−(1)−2(65mg)を用い、実施例69−1−2(25mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.66 - 1.81 (m, 1 H) 2.01 - 2.14 (m, 1 H) 2.63 - 3.01 (m, 5 H) 5.13 (s, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 7.09 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.14 - 7.27 (m, 2 H) 7.42 - 7.55 (m, 1 H) 7.68 (s, 1 H) 7.85 (d, J=8.8 Hz, 1 H) 8.33 (s, 1 H) 12.11 - 13.21 (m, 2 H).
MS ESI posi: 350[M+H]
+.
MS ESI nega: 348[M-H]
-.
【1815】
実施例69−2
SFC装置を用い、実施例1−68を以下の条件で分析した結果、光学異性体の分離がみられた。
カラム:CHIRALCEL OD3、3μm、4.6×250mm(ダイセル)
溶媒:A液;エタノール、B液;二酸化炭素
溶出条件:A液/B液=25/75
流速:3.0mL/min、温度:40℃
分析時間:15min
実施例69−2−1(保持時間の短い異性体、保持時間:11.32min)
実施例69−2−2(保持時間の長い異性体、保持時間:12.50min)
【1816】
なお、実施例69−2−1及び69−2−2は以下に記載の方法により得た。
(1)参考例1−1及び60−1を用い、実施例1−47−(1)及び(2)に記載の方法によって得られる化合物を、キラルカラムを備えたHPLC装置を用いて光学分割した。保持時間の短い成分を実施例69−2−(1)−1として、保持時間の長い成分を実施例69−2−(1)−2として得た。
(2)実施例69−2−(1)−2を用い、実施例69−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、実施例69−2−1を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.73 - 2.90 (m, 2 H) 3.74 - 3.90 (m, 1 H) 4.24 - 4.44 (m, 1 H) 5.05 (s, 2 H) 6.63 - 6.84 (m, 2 H) 7.07 - 7.29 (m, 2 H) 7.40 - 8.04 (m, 3 H) 8.24 - 8.45 (m, 1 H).
MS ESI posi: 352[M+H]
+.
MS ESI nega: 350[M-H]
-.
【1817】
同様にして、実施例69−2−(1)−1を用い、実施例69−2−2を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.79 - 2.93 (m, 2 H) 3.87 - 4.02 (m, 1 H) 4.23 - 4.38 (m, 1 H) 5.06 (s, 2 H) 6.65 - 6.82 (m, 2 H) 7.07 - 7.27 (m, 2 H) 7.45 - 7.55 (m, 1 H) 7.58 - 7.74 (m, 1 H) 7.85 (m, J=8.3 Hz, 1 H) 8.26 - 8.38 (m, 1 H).
MS ESI posi: 352[M+H]
+.
MS ESI nega: 350[M-H]
-.
【1818】
実施例69−3
SFC装置を用い、実施例1−70を以下の条件で分析した結果、光学異性体の分離がみられた。
カラム:CHIRALPAK AY−H、5μm、4.6×250mm(ダイセル)
溶媒:A液;メタノール、B液;二酸化炭素
溶出条件:A液/B液=50/50
流速:3.0mL/min、温度:40℃
分析時間:10min
実施例69−3−1(保持時間の短い異性体、保持時間:2.96min)
実施例69−3−2(保持時間の長い異性体、保持時間:4.57min)
【1819】
なお、下記条件により両異性体を分取した。
カラム:CHIRALPAK AY−H、5μm、20×250mm(ダイセル)
溶媒:A液;メタノール、B液;二酸化炭素
溶出条件:A液/B液=40/60
流速:30mL/min、温度:40℃
分析時間:27min
【1820】
実施例69−4
SFC装置を用い、実施例22−9を以下の条件で分析した結果、光学異性体の分離がみられた。
カラム:CHIRALPAK AY−H、5μm、4.6×250mm(ダイセル)
溶媒:A液;メタノール、B液;二酸化炭素
溶出条件:A液/B液=40/60
流速:3.0mL/min、温度:40℃
分析時間:10min
実施例69−4−1(保持時間の短い異性体、保持時間:3.29min)
実施例69−4−2(保持時間の長い異性体、保持時間:4.93min)
【1821】
なお、実施例69−4−1は以下に記載の方法により得た。
(1)参考例91−2で得られた化合物(349mg)を用い、実施例18−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、(3S)−1−[3−(メチルスルホニルオキシメチル)フェニル]スルホニルピペリジン−3−カルボン酸エチルを含む混合物(438mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(432mg)を用い、実施例18−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、(3S)−1−[3−[[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]スルホニルピペリジン−3−カルボン酸エチル(494mg)を無色アモルファスとして得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(494mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、(3S)−1−[3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]スルホニルピペリジン−3−カルボン酸エチル(353mg)を無色アモルファスとして得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(133mg)のテトラヒドロフラン(3.0mL)溶液へ、氷冷下1mol/L水酸化リチウム水溶液(0.6mL)を滴下し、同温度にて1時間及び室温にて4時間撹拌した。反応液を水で希釈し、0.5mol/L硫酸水素カリウム水溶液にてpHを2〜3に調整し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣にジエチルエーテルを加え、析出した固体を濾取及び通気乾燥し、実施例69−4−1(65.7mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 1.23 - 1.53 (m, 3 H) 1.59 - 1.79 (m, 3 H) 2.29 - 2.41 (m, 2 H) 3.45 - 3.53 (m, 1 H) 5.38 (s, 2 H) 6.73 (s, 1 H) 7.50 - 7.57 (m, 1 H) 7.64 - 7.75 (m, 3 H) 7.79 - 7.90 (m, 3 H) 8.34 - 8.40 (m, 1 H).
MS ESI posi: 443[M+H]
+.
MS ESI nega: 441[M-H]
-.
【1822】
また、実施例69−4−2は参考例91−1を用い、上記(1)〜(4)に記載の方法にて反応を行い、無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6)δ ppm 1.23 - 1.53 (m, 3 H) 1.59 - 1.79 (m, 3 H) 2.29 - 2.41 (m, 2 H) 3.45 - 3.53 (m, 1 H) 5.38 (s, 2 H) 6.73 (s, 1 H) 7.50 - 7.57 (m, 1 H) 7.64 - 7.75 (m, 3 H) 7.79 - 7.90 (m, 3 H) 8.34 - 8.40 (m, 1 H).
MS ESI posi: 443[M+H]
+.
MS ESI nega: 441[M-H]
-.
【1823】
実施例69−5
SFC装置を用い、実施例22−11を以下の条件で分析した結果、光学異性体の分離がみられた。
カラム:CHIRALPAK AD−H、5μm、4.6×250mm(ダイセル)
溶媒:A液;メタノール、B液;二酸化炭素
溶出条件:A液/B液=60/40
流速:3.0mL/min、温度:40℃
分析時間:10min
実施例69−5−1(保持時間の短い異性体、保持時間:2.72min)
実施例69−5−2(保持時間の長い異性体、保持時間:6.56min)
なお、上記条件を分取カラムに適応することで、両異性体を分取できる。
実施例70−1
(E)−3−[2−フルオロ−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]プロプ−2−エン酸
【1824】
【化662】
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(1)参考例107−1で得られた化合物(640mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、(E)−3−[2−フルオロ−3−[[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]プロプ−2−エン酸2−メチルプロピル(988mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(70mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、(E)−3−[2−フルオロ−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]プロプ−2−エン酸2−メチルプロピルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(15mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 5.30 (s, 2 H) 6.56 - 6.82 (m, 2 H) 7.24 - 7.37 (m, 1 H) 7.52 - 7.74 (m, 4 H) 7.80 - 7.97 (m, 2 H) 8.28 - 8.44 (m, 1 H).
MS ESI posi: 340[M+H]
+.
実施例70−2
3−[2−フルオロ−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸
【1825】
【化663】
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(1)実施例70−1−(1)で得られた化合物(230mg)を用い、実施例2−1−(3)に記載の反応を60℃にて実施することで3−[2−フルオロ−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]プロパン酸2−メチルプロピル(34mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(30mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(12mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.88 (t, J=7.5 Hz, 2 H) 5.24 (s, 2 H) 6.69 - 6.78 (m, 1 H) 7.11 - 7.21 (m, 1 H) 7.34 (t, J=7.3 Hz, 1 H) 7.43 (t, J=7.0 Hz, 1 H) 7.56 (dd, J=8.8, 2.6 Hz, 1 H) 7.63 - 7.74 (m, 1 H) 7.87 (d, J=8.4 Hz, 1 H) 8.36 (d, J=2.6 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 342[M+H]
+.
MS ESI nega: 340[M-H]
-.
実施例70−3
2−[2−フルオロ−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸
【1826】
【化664】
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(1)実施例70−1−(1)で得られた化合物(200mg)を用い、実施例26−2−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−フルオロ−3−[[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸2−メチルプロピル(128mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(128mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−フルオロ−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸2−メチルプロピルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(21mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.36 - 1.50 (m, 2 H) 1.78 - 1.93 (m, 1 H) 5.25 (s, 2 H) 6.74 (d, J=2.1 Hz, 1 H) 7.09 - 7.21 (m, 2 H) 7.38 - 7.46 (m, 1 H) 7.56 (dd, J=8.6, 2.2 Hz, 1 H) 7.61 - 7.77 (m, 1 H) 7.87 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 8.37 (d, J=2.2 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 354[M+H]
+.
MS ESI nega: 352[M-H]
-.
【1827】
以下の実施例70−4及び70−5は、参考例44−5−(1)又は107−2で得られた化合物を用い、また、実施例70−6は、参考例44−6の合成中間体を用い、実施例70−1に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−2に示す。
【1828】
【表67-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1829】
以下の実施例70−7〜70−9は、実施例70−4〜70−6の合成中間体を用い、実施例70−3に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−3に示す。
【1830】
【表67-3】
[この文献は図面を表示できません]
実施例70−10
【1831】
実施例70−9は、キラルカラムを備えたHPLCにより光学異性体の分離がみられた。
【1832】
実施例70−10−1(保持時間の短い異性体、保持時間:6.11min)
実施例70−10−2(保持時間の長い異性体、保持時間:11.48min)
なお、両異性体の分離はSFCにより実施した。
実施例70−11
2−[2−フルオロ−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸
【1833】
【化665】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例106−1で得られた化合物(400mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、(E)−3−[2−フルオロ−4−[[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]プロプ−2−エン酸エチル(701mg)を茶色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(701mg)を用い、実施例26−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−フルオロ−4−[[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(428mg)を茶色油状物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(428mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−フルオロ−4−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチルを含む溶液を得た。
(4)上記(3)で得られた溶液を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(20mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.34 - 1.46 (m, 2 H) 1.77 - 1.87 (m, 1 H) 5.20 (s, 2 H) 6.66 - 6.82 (m, 1 H) 7.08 - 7.33 (m, 3 H) 7.46 - 7.58 (m, 1 H) 7.59 - 7.75 (m, 1 H) 7.79 - 7.92 (m, 1 H) 8.29 - 8.39 (m, 1 H).
MS ESI posi: 354[M+H]
+.
MS ESI nega: 352[M-H]
-.
実施例71−1
2−[7−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]ブタン酸
【1834】
【化666】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例104−2で得られた化合物(45mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[7−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]ブタン酸エチル(90mg)を淡黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(85mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[7−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]ブタン酸エチルを含む混合物を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(30mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.87 (t, J=7.4 Hz, 3 H) 1.21 - 1.91 (m, 12 H) 3.20 - 3.30 (m, 1 H) 3.46 - 3.55 (m, 1 H) 3.62 - 3.69 (m, 1 H) 4.06 (t, J=6.5 Hz, 2 H) 6.66 - 6.75 (m, 1 H) 7.43 (dd, J=8.7, 2.8 Hz, 1 H) 7.67 (s, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.20 - 8.30 (m, 1 H) 12.55 - 13.07 (m, 2 H).
MS ESI posi: 362[M+H]
+.
MS ESI nega: 360[M-H]
-.
実施例71−2
【1835】
実施例71−1は、キラルカラムを備えたHPLCにより光学異性体の分離がみられた。
【1836】
実施例71−2−1(保持時間の短い異性体、保持時間:3.17min)
実施例71−2−2(保持時間の長い異性体、保持時間:5.49min)
なお、両異性体の分離もHPLCにより実施した。
【1837】
以下の実施例71−3〜71−6は、参考例103−1、104−1、104−5、又は105−1で得られた化合物を用い、実施例71−1に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−4に示す。
【1838】
【表67-4】
[この文献は図面を表示できません]
実施例71−7
6−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸
【1839】
【化667】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例114−1で得られた化合物(90mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、6−[2−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシエチル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(158mg)を黄色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(158mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、6−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチルを含む溶液を得た。
(3)上記(2)で得られた溶液を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(65mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.97 - 2.21 (m, 2 H) 2.54 - 2.70 (m, 1 H) 2.71 - 2.85 (m, 1 H) 2.95 (t, J=6.9 Hz, 2 H) 4.24 (t, J=6.9 Hz, 2 H) 4.72 - 4.78 (m, 1 H) 6.70 - 6.78 (m, 2 H) 7.00 - 7.08 (m, 2 H) 7.46 (dd, J=8.9, 2.6 Hz, 1 H) 7.65 - 7.71 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.9 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.6 Hz, 1 H) 12.89 - 13.12 (m, 2 H).
MS ESI posi: 366[M+H]
+.
MS ESI nega: 364[M-H]
-.
実施例71−8
【1840】
実施例71−7は、キラルカラムを備えたSFCにより光学異性体の分離がみられた。
【1841】
実施例71−8−1(保持時間の短い異性体、保持時間:5.84min)
実施例71−8−2(保持時間の長い異性体、保持時間:7.47min)
なお、両異性体の分離もSFCにより実施した。
【1842】
以下の実施例71−9〜71−20は、参考例95−1、95−2−1、95−2−2、108−1、110−1、110−4、112−1、112−3,115−1,117−1〜2、又は118−1で得られた化合物を用い、実施例71−7に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−5〜表67−6に示す。
なお、実施例71−17、71−18は光学活性な化合物である。
【1843】
【表67-5】
[この文献は図面を表示できません]
【1844】
【表67-6】
[この文献は図面を表示できません]
実施例71−21
7−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸
【1845】
【化668】
[この文献は図面を表示できません]
(1)参考例113−1で得られた化合物(130mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、7−[2−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシエチル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチルを含む混合物(201mg)を得た。
(2)上記(1)で得られた混合物(200mg)を用い、実施例12−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、7−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−カルボン酸エチル(71mg)を黄色高粘性物質として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(70mg)を用い、実施例1−1−(2)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(45mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.97 - 2.19 (m, 2 H) 2.54 - 2.82 (m, 2 H) 2.98 (t, J=6.7 Hz, 2 H) 4.27 (t, J=6.7 Hz, 2 H) 4.69 - 4.79 (m, 1 H) 6.72 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 6.76 - 6.84 (m, 2 H) 6.98 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 7.46 (dd, J=8.7, 2.9 Hz, 1 H) 7.62 - 7.74 (m, 1 H) 7.84 (d, J=8.7 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 12.90 - 13.15 (m, 2 H).
MS ESI posi: 366[M+H]
+.
MS ESI nega: 364[M-H]
-.
実施例71−22
【1846】
実施例71−21は、キラルカラムを備えたSFCにより光学異性体の分離がみられた。
【1847】
実施例71−22−1(保持時間の短い異性体、保持時間:3.20min)
実施例71−22−2(保持時間の長い異性体、保持時間:5.20min)
なお、両異性体の分離もSFCにより実施した。
【1848】
以下の実施例71−23〜71−44は、参考例94−1〜2、96−2、100−1、102−1、102−3、109−1、112−2、116−1、120−1〜6、121−1〜6、又は122−1で得られた化合物を用い、実施例71−21に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−7〜表67−9に示す。
【1849】
【表67-7】
[この文献は図面を表示できません]
【1850】
【表67-8】
[この文献は図面を表示できません]
【1851】
【表67-9】
[この文献は図面を表示できません]
実施例71−45
2−[2−フルオロ−3−[[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸(光学活性体)
【1852】
【化669】
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(1)参考例109−2−1で得られた化合物(43mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−[2−フルオロ−3−[[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシメチル]フェニル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル(76mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(76mg)のテトラヒドロフラン(3.27mL)溶液へ、氷冷下2mol/L塩酸(245μL)を加え、室温にて3時間半撹拌した。混合物へ1mol/L水酸化リチウム水溶液(980μL)を加え、室温にて12時間撹拌した。混合物へ10%硫酸水素カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLCにより精製し、標題化合物(19mg)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.38 - 1.49 (m, 2 H) 1.81 - 1.90 (m, 1 H) 5.25 (s, 2 H) 6.74 (s, 1 H) 7.10 - 7.20 (m, 2 H) 7.39 - 7.47 (m, 1 H) 7.56 (dd, J=8.6, 2.2 Hz, 1 H) 7.68 (s, 1 H) 7.87 (d, J=8.6 Hz, 1 H) 8.37 (d, J=2.2 Hz, 1 H).
MS ESI posi: 354[M+H]
+.
MS ESI nega: 352[M-H]
-.
保持時間:4.17min(SFC)
【1853】
以下の実施例71−46は、参考例109−2−2で得られた化合物を用い、実施例71−45に記載の方法に従い合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−10に示す。
なお、実施例71−46は光学活性な化合物である。実施例71−46は光学活性な原料である参考例109−2−2より合成しており、合成途中での異性化は見られなかった。
【1854】
【表67-10】
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【1855】
以下の実施例72−1〜72−9は、参考例96−1、97−1、99−1〜3、102−2、102−4、104−4、又は104−6で得られた化合物を用い、実施例3−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−11〜表67−12に示す。
【1856】
【表67-11】
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【1857】
【表67-12】
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実施例73−1
1,1−ジオキソ−3−[8−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシオクチル]チエタン−3−カルボン酸
【1858】
【化670】
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(1)参考例98−1で得られた化合物(15mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[8−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシオクチル]−1,1−ジオキソチエタン−3−カルボニトリル(31mg)を褐色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(31mg)を用い、実施例1−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、1,1−ジオキソ−3−[8−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシオクチル]チエタン−3−カルボニトリルを含む混合物(28mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(28mg)を6mol/L塩酸(1.2mL)に懸濁し、容器を密閉した後100℃にて16時間撹拌した。混合物に6mol/L塩酸(0.6mL)を加え、6時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、分取HPLCにて精製した。目的物を含むフラクションを集めて減圧下濃縮し、残渣をジエチルエーテルより固化することで、標題化合物(15mg)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.03 - 1.53 (m, 10 H) 1.63 - 1.80 (m, 2 H) 1.83 - 1.99 (m, 2 H) 3.96 - 4.20 (m, 4 H) 4.34 - 4.48 (m, 2 H) 6.66 - 6.78 (m, 1 H) 7.35 - 7.49 (m, 1 H) 7.59 - 7.74 (m, 1 H) 7.77 - 7.91 (m, 1 H) 8.22 - 8.31 (m, 1 H).
MS ESI posi: 422[M+H]
+.
MS ESI nega: 420[M-H]
-.
【1859】
以下の実施例74−1は、参考例101−2で得られた化合物を用い、実施例8−1に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−13に示す。
【1860】
【表67-13】
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【1861】
以下の実施例74−2〜74−11は、参考例110−2〜3,110−5、又は111で得られた化合物を用い、実施例8−7に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−14〜表67−15に示す。
なお、実施例74−7、74−8、74−10、及び74−11は光学活性な化合物である。これらの化合物は、光学活性な参考例111−2−1、111−2−2、111−4−1、及び111−4−2より合成しており、合成途中での光学純度の低下は確認されなかった。
【1862】
【表67-14】
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【1863】
【表67-15】
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実施例74−12
3−[[4−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸
【1864】
【化671】
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(1)参考例101−1で得られた化合物(41.9mg)を用い、実施例8−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、3−[[4−[2−[6−[2−(オキサン−2−イル)ピラゾル−3−イル]ピリジン−3−イル]オキシエチル]フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチル(49.8mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(49.8mg)のメタノール(953μL)溶液へピリジニウムp−トルエンスルホン酸(71.8mg)を加え、室温にて18時間半撹拌した。混合物へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、フェーズセパレーターに通し、減圧下濃縮することで、3−[[4−[2−[6−(1H−ピラゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシエチル]フェニル]メチル]オキセタン−3−カルボン酸メチルを含む混合物(41.7mg)を得た。
(3)上記(2)で得られた混合物(41.7mg)を用い、実施例9−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(17.3mg)を無色高粘性物質として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 3.02 (t, J=6.7 Hz, 2 H) 3.21 (s, 2 H) 4.28 (t, J=6.7 Hz, 2 H) 4.43 - 4.52 (m, 2 H) 4.68 (d, J=6.0 Hz, 2 H) 6.72 (s, 1 H) 7.08 - 7.15 (m, 2 H) 7.21 - 7.28 (m, 2 H) 7.40 - 7.49 (m, 1 H) 7.60 - 7.74 (m, 1 H) 7.79 - 7.89 (m, 1 H) 8.27 (s, 1 H).
MS ESI posi: 380[M+H]
+.
MS ESI nega: 378[M-H]
-.
【1865】
以下の実施例75−1〜75−6は、参考例92−1〜3、93−1、又は119−1〜2で得られた化合物を用い、実施例22−13に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−16に示す。
【1866】
【表67-16】
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【1867】
以下の実施例75−7〜75−8は、参考例3−1及び参考例90−1〜2で得られた化合物を用い、実施例22−13−(1)及び実施例71−45−(2)に記載の方法に準じて合成した。それらの化合物の構造、NMRデータ、MSデータを表67−17に示す。
なお、実施例75−7、75−8は光学活性な化合物である。
【1868】
【表67-17】
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実施例76−1
2−メチル−2−[7−[6−(1,3−オキサゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]プロパン酸
【1869】
【化672】
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(1)参考例104−3で得られた化合物(700mg)及び6−メチルピリジン−3−オール(334mg)を用い、実施例1−1−(1)に記載の方法に準じて反応を行い、2−メチル−2−[7−(6−メチルピリジン−3−イル)オキシヘプトキシ]プロパン酸tert−ブチル(810mg)を無色油状物質として得た。
(2)上記(1)で得られた化合物(810mg)のクロロホルム(13mL)溶液へ、氷冷下メタクロロ過安息香酸(734mg)を加え、室温にて5時間撹拌した。氷冷下にて飽和水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレータに通して減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜91:9)にて精製し、2−メチル−2−[7−(6−メチル−1−オキシドピリジン−1−イウム−3−イル)オキシヘプトキシ]プロパン酸tert−ブチル(838mg)を淡褐色固体として得た。
(3)上記(2)で得られた化合物(838mg)の無水酢酸(2.2mL)溶液を120℃にて1時間半撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターに通して減圧下濃縮した。残渣をメタノール(22mL)に溶解し、水(4.4mL)及び炭酸カリウム(607mg)を加え、70℃で1時間撹拌した。有機溶媒を減圧下留去し、残った水層をクロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=99:1〜91:9)にて精製し、、2−[7−[6−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(645mg)を褐色油状物質として得た。
(4)上記(3)で得られた化合物(645mg)のクロロホルム(9mL)溶液へ二酸化マンガン(2.2g)を加え、室温で一晩撹拌した。混合物をセライト(登録商標)にて濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)にて精製し、2−[7−(6−ホルミルピリジン−3−イル)オキシヘプトキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(497mg)を無色油状物質として得た。
(5)上記(4)で得られた化合物(497mg)のメタノール(8.5mL)溶液へ、炭酸カリウム(280mg)及び1−(イソシアノメチルスルホニル)−4−メチルベンゼン(396mg)を加え、室温にて4時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、残渣へ飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層をフェーズセパレーターにて分離し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=13:7〜7:13)にて精製し、2−メチル−2−[7−[6−(1,3−オキサゾル−5−イル)ピリジン−3−イル]オキシヘプトキシ]プロパン酸tert−ブチル(419mg)を淡黄色油状物質として得た。
(6)上記(5)で得られた化合物(419mg)を用い、実施例3−1−(3)に記載の方法に準じて反応を行い、標題化合物(255mg)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.00 - 1.84 (m, 10 H) 1.29 (s, 6 H) 3.27 - 3.31 (m, 2 H) 3.95 - 4.21 (m, 2 H) 7.51 (m, 1 H) 7.62 (s, 1 H) 7.71 (m, 1 H) 8.34 (m, 1 H) 8.45 (s, 1 H) 12.49 (br s, 1 H).
MS ESI posi: 363[M+H]
+.
MS ESI nega: 361[M-H]
-.
【1870】
本発明の化合物の20−HETE産生酵素の阻害作用を、以下の試験例1に記載した方法により測定した。
【1871】
試験例1
(1)本発明の各化合物の、20−HETE産生酵素(CYP4F2及びCYP4A11)の阻害試験
CYP4F2阻害試験ではヒトCYP4F2を発現させた大腸菌膜画分(100μg/mL protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 50mM KPO
4(pH7.4)、2.5μM ルシフェリン誘導体、及び1mM NADPH]を添加後、CYP4A11阻害試験ではヒトCYP4A11を発現させた大腸菌膜画分(100μg/mL protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 100mM Tris−HCl(pH7.5)、60μM ルシフェリン誘導体、1.3mM NADP
+、3.3mM Glucose 6−Phosphate、3.3mM MgCl
2、及び0.4U/mL Glucose 6−Phosphate dehydrogenase]を添加後、室温で60分間静置し、酵素反応を行った。反応後にルシフェリン検出試薬を添加し、プレートリーダーを用いて発光値を測定した。その値を用いて20−HETE産生酵素阻害率(%)を下記の式に従って算出し、各化合物の50%阻害濃度(IC
50値)を算出した。
20−HETE産生酵素阻害率(%)=[1−(A−B)/(C−B)]*100
A: 化合物添加時の発光値
B: 化合物及び酵素非添加時の発光値
C: 化合物非添加時の発光値
【1872】
(2)結果
本発明の各化合物のCYP4F2及びCYP4A11に対する阻害活性を以下の表68−1〜表68−7に示す。
【1873】
【表68-1】
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【1874】
【表68-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1875】
【表68-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1876】
【表68-4】
[この文献は図面を表示できません]
【1877】
【表68-5】
[この文献は図面を表示できません]
【1878】
【表68-6】
[この文献は図面を表示できません]
【1879】
【表68-7】
[この文献は図面を表示できません]
【1880】
(3)WO03/022821にて開示されている化合物A及び化合物Bの、20−HETE産生酵素(CYP4F2及びCYP4A11)の阻害試験
WO03/022821にてヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素の阻害活性が開示されている、下記化合物A(実施例402)及び化合物B(実施例754)について、本試験例1に記載した方法により、CYP4F2及びCYP4A11に対する50%阻害濃度(IC
50値)を算出した。
なお、WO03/022821にて開示されている化合物A及び化合物Bは、以下である。
【1881】
【化673】
[この文献は図面を表示できません]
【1882】
(4)結果
化合物A及び化合物BのCYP4F2及びCYP4A11に対する阻害活性を、以下の表68−6に示す。
【1883】
【表68-8】
[この文献は図面を表示できません]
【1884】
また、本発明の化合物の20−HETEを産生する酵素を阻害する作用を、以下の試験例2に記載した方法によっても測定した。
【1885】
試験例2
(1)本発明の各化合物の、ヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素の阻害試験
ヒト腎ミクロソーム(250μg/mL protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 100mM KPO
4(pH7.4)、20μM Arachidonic acid、4mM NADPH]を添加後、37℃で45分間静置し、20−HETE産生反応を行った。ギ酸を添加して反応を停止した後、9倍量のアセトニトリルを添加し、遠心(1000rpm、4℃、10分)により除タンパクを行った。その後、液体クロマトグラフ−タンデム型質量分析装置(LC−MS/MS)を用いて20−HETEのピーク面積値を測定し、その値を用いて20−HETE産生酵素阻害率(%)を下記の式に従って算出し、各化合物の50%阻害濃度(IC
50値)を算出した。
20−HETE産生酵素阻害率(%)=[1−(A−B)/(C−B)]*100
A: 化合物添加時の20−HETEのピーク面積値/内部標準物質のピーク面積値
B: 化合物及びNADPH非添加時の
20−HETEのピーク面積値/内部標準物質のピーク面積値
C: 化合物非添加時の20−HETEのピーク面積値/内部標準物質のピーク面積値
【1886】
(2)結果
本発明の各化合物の20−HETE産生酵素に対する阻害活性を、以下の表69−1〜表69−2に示す。
【1887】
【表69-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1888】
【表69-2】
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【1889】
(3)WO03/022821にて開示されている化合物A及び化合物Bの、ヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素の阻害試験
WO03/022821にて開示されている、上記化合物A及び化合物Bについて、本試験例2に記載した方法により、20−HETE産生酵素に対する50%阻害濃度(IC
50値)を算出した。
【1890】
(4)結果
化合物A及び化合物Bの20−HETE産生酵素に対する阻害活性を、以下の表69−2に示す。
【1891】
【表69-3】
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【1892】
(5)WO03/022821にて開示されている上記化合物A及び化合物B、並びに本発明化合物の、20−HETE産生酵素に対する阻害活性の比較
上記化合物A及び化合物Bに比べて、本発明化合物の実施例の15化合物(実施例1−53、実施例1−56、実施例1−57、実施例1−68、実施例1−70、実施例3−1、実施例5−1、実施例15−1、実施例22−9、実施例22−11、実施例22−14、実施例26−2、実施例26−3、及び実施例68−1)は、20−HETE産生酵素に対して強い阻害活性を有している。
【1893】
ここで、WO03/022821にて開示されている、ヒト腎ミクロソームを使用した20−HETE産生酵素阻害試験と前述の試験例2について、以下説明する。
WO03/022821に開示されている試験では、基質としてアラキドン酸の放射性標識体を用い、ラジオHPLCを使用して生成する20−HETEの量を測定している。この時、基質であるアラキドン酸の濃度は0.01μMである。
一方、上述のように、試験例2では、20−HETE産生反応の基質として非放射性のアラキドン酸を用い、LC−MS/MSを使用して生成する20−HETEの量を測定した。この時、基質であるアラキドン酸の濃度は20μMである。
さて、近年、IC
50値を算出する際の基質濃度はKm値に設定することが推奨されている(Assay Guidance Manual、Sittampalamら(URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK53196/))。これに従って、前述の試験例2では、ヒト腎ミクロソームを用いてKm値を算出し、算出したKm値、20μMを基質であるアラキドン酸の濃度に設定した。
【1894】
以上から、前述の試験例2の試験の条件は、現在の科学水準から鑑みるとWO03/022821に開示されている試験の条件と比較してより適切な条件であると考えられ、その試験の条件で算出されたIC
50値はWO03/022821に開示の値よりも妥当であると考えられる。
【1895】
試験例3 本発明の各化合物の、CYP選択性試験
(1)本発明の各化合物の、CYP4F22選択性試験
ヒトCYP4F22を発現させた細胞膜画分(30μg/mL protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 100mM KPO
4(pH7.4)、14μM ルシフェリン誘導体、及び1mM NADPH]を添加後、室温で50分間静置し、酵素反応を行った。反応後にルシフェリン検出試薬を添加し、プレートリーダーを用いて発光値を測定した。その値を用いてCYP4F22の酵素反応阻害率(%)を下記の式に従って算出し、各化合物の50%阻害濃度(IC
50値)を算出した。
CYP4F22酵素阻害率(%)=[1−(A−B)/(C−B)]*100
A: 化合物添加時の発光値
B: 化合物及び酵素非添加時の発光値
C: 化合物非添加時の発光値
(2)結果
本発明の各化合物のCYP4F22に対する阻害活性を、以下の表70−1に示す
【1896】
【表70-1】
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(3)本発明の各化合物の、CYP4V2選択性試験
ヒトCYP4V2を発現させた細胞膜画分(38μg/mL protein)に、各化合物を含む反応液[最終濃度 100mM KPO
4(pH7.4)、7μM ルシフェリン誘導体、及び1mM NADPH]を添加後、室温で40分間静置し、酵素反応を行った。反応後にルシフェリン検出試薬を添加し、プレートリーダーを用いて発光値を測定した。その値を用いてCYP4V2の酵素反応阻害率(%)を下記の式に従って算出し、各化合物の50%阻害濃度(IC
50値)を算出した。
CYP4V2酵素阻害率(%)=[1−(A−B)/(C−B)]*100
A: 化合物添加時の発光値
B: 化合物及び酵素非添加時の発光値
C: 化合物非添加時の発光値
(4)結果
本発明の各化合物のCYP4V2に対する阻害活性を、以下の表71−1に示す
【1897】
【表71-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1898】
なお、同様の方法で、各化合物の90%阻害濃度(IC
90値)も算出できる。場合によっては、90%阻害濃度を指標にした方が望ましい場合がある。
【1899】
試験例4
(1)本発明の各化合物の、体内安定性の評価試験
各化合物を10%HP−β−CD水溶液に溶解し(0.5mg/mL)、ラット(Sprague−Dawley(SD)、雄、7週齢、絶食、投与量:0.5mg/kg)に静脈内投与した。各採血時間に尾静脈より採血し、遠心分離により血漿を採取した。血漿中の各化合物の定量分析はLC−MS/MSを用いて実施した。血漿中半減期(t
1/2eff)はPhoenix WinNonlin(Certara)を用い、ノンコンパートメント解析により算出したクリアランス(CL)及び分布容積(Vd
ss)から下記の式に従って算出した。
t
1/2eff=LN(2)/(CL/Vd
ss)
(2)結果
本発明の各化合物の半減期t
1/2を、以下の表72−1に示す。
【1900】
【表72-1】
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【1901】
さて、本発明の各化合物は、20−HETE産生酵素(CYP4F2及びCYP4A11)と同じファミリーであるCYP4F22、CYP4V2に対して高い選択性を有するものも存在する。
これらの化合物は、強力な薬効を有しながらかつ副作用リスクの小さい医薬品として提供されることが、期待される。
【1902】
また、本発明の各化合物の有効性は、マウスやラット等のモデル動物を用いて確認することができる。例えば、腎臓中の20−HETE産生量の抑制や、多発性嚢胞腎の改善を確認することによってできる。