【解決手段】屋根板7に開設された貫通孔7aに挿通して屋根板7を枠材8に固定させる屋根板固定具1において、屋根板固定具1は、本体部2とスペーサ3とを備え、本体部2は、基盤部20と、基盤部20の上面20aに形成され、本体部2を横方向に回動させるためのレバー部21と、基盤部20の下面20bの略中央部から下方に垂設された丸棒体の軸部22と、軸部22から斜め上方に折曲されたフック部23とを有し、スペーサ3は、軸部22が軸支される軸受部が形成され、且つ、基盤部20の下方に位置し、基盤部20の下面20bとスペーサ3の上面3aの少なくとも一方には、突出部4を有し、突出部4は、その中央にかけて徐々に突出する形状に形成され、レバー部21の回転操作により、基盤部20とスペーサ3とを、離隔状態と近接状態とに切り替え自在とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2の屋根板固定具は、時間の経過と共にバネが劣化して弾性付勢力が弱まってしまい、屋根板と枠材とを強固に固定できなくなるおそれがある。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、時間が経過しても屋根板と枠材とを強固に固定できる屋根板固定具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の屋根板固定具は、屋根板に開設された貫通孔に挿通して該屋根板を枠材に固定させる屋根板固定具において、前記屋根板固定具は、本体部とスペーサとを備えており、前記本体部は、基盤部と、該基盤部の上面に形成され、前記本体部を横方向に回動させるためのレバー部と、前記基盤部の下面の略中央部から下方に垂設された丸棒体の軸部と、該軸部から斜め上方に折曲されたフック部とを有しており、前記スペーサは、前記軸部が軸支される軸受部が形成され、且つ、前記基盤部の下方に位置し、該基盤部の下面と前記スペーサの上面の少なくとも一方には突出部を有し、該突出部は、その中央にかけて徐々に突出する形状に形成され、前記レバー部の回転操作により、前記基盤部と前記スペーサとを、離隔状態と近接状態とに切り替え自在とされており、前記離隔状態のときには、前記突出部を介して前記基盤部の下面と前記スペーサの上面とが離隔していることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の屋根板固定具は、前記基盤部の下面と前記スペーサの上面の少なくとも一方には、前記突出部が係合する突出受部を有し、前記突出部と前記突出受部とが係合状態のときは、前記基盤部と前記スペーサとは近接状態であり、前記突出部と前記突出受部とが非係合状態のときは、前記基盤部と前記スペーサとは離隔状態であることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の屋根板固定具は、前記突出部は、その略中央部にさらに突出する突起部を有し、前記基盤部と前記スペーサの少なくとも一方には、前記突起部が係合する凹部が形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の屋根板固定具は、前記スペーサの下方にさらにパッキンを有していることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の屋根板固定具は、前記スペーサの下面には、前記パッキンを保持する保持部が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の屋根板固定具は、上述した構成とされているため、レバー部の回転操作により、基盤部とスペーサとを離隔状態に切り替えることで、屋根板を枠材に強固に固定させることができる。
【0013】
請求項2に記載の屋根板固定具は、上述した構成とされているため、突出部と突出受部とを係合状態・非係合状態に切り替えることで、近接状態・離隔状態を切り替えることができる。
【0014】
請求項3に記載の屋根板固定具は、上述した構成とされているため、突起部と凹部が係合することにより、横方向の回動をロックすることができる。
【0015】
請求項4に記載の屋根板固定具は、上述した構成とされているため、パッキンを介して屋根板に屋根板取付具が取付けられる。
【0016】
請求項5に記載の屋根板固定具は、上述した構成とされているため、パッキンがスペーサに保持される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。まず、
図1〜
図3に示す第1実施形態の屋根板固定具1の基本構成について説明する。なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
【0019】
図1〜
図3には、屋根板7に開設された貫通孔7aに挿通して屋根板7を枠材8に固定させる屋根板固定具1を示している。屋根板固定具1は、本体部2とスペーサ3とを備えている。本体部2は、基盤部20と、基盤部20の上面20aに形成され、本体部2を横方向に回動させるためのレバー部21と、基盤部20の下面20bの略中央部から下方に垂設された丸棒体の軸部22と、軸部22から斜め上方に折曲されたフック部23とを有する。スペーサ3は、軸部22が軸支される軸受部31が形成され、且つ、基盤部20の下方に位置し、基盤部20の下面20bとスペーサ3の上面3aの少なくとも一方には、突出部4を有する。突出部4は、突出部4の中央にかけて徐々に突出する形状に形成されている。レバー部21の回転操作により、基盤部20とスペーサ3とを、離隔状態と近接状態とに切り替え自在とされており、離隔状態のときには、突出部4を介して基盤部20の下面20bとスペーサ3の上面3aとが離隔している。以下、詳しく説明する。
【0020】
本体部2はポリ塩化ビニルやポリカーボネート等の硬質の樹脂材からなり、本体部2の基盤部20は
図2(b)に示すように円盤状に形成されている。
図2(a)に示すように基盤部20は、上面20aに板状のレバー部21が立設され、下面20bの略中央部から下方に丸棒体の軸部22が垂設され、軸部22の下方から斜め上方に折曲されたフック部23を有する。これにより軸部22とフック部23とは、全体として略J字状となっている。基盤部20、レバー部21、軸部22は一体に形成されており、レバー部21を回転操作させることで、基盤部20、軸部22、フック部23は横方向に回動される。
【0021】
図2(c)に示すように基盤部20の下面20bには、軸部22の径方向外側に、周方向に沿って延びた複数の突出受部5が凹状に形成されている。突出受部5は、突出受部5の周方向の中央にかけて徐々に凹む形状に形成されている。これにより、後述する突出部4が突出受部5に係合された状態から、スムーズに本体部2を回動させて基盤部20とスペーサ3とを近接状態から離隔状態に移行させることができる。突出受部5の略中央部には、半球状に凹んだ穴である凹部5aが形成されている。本実施形態では、突出受部5は、周方向に略等間隔に2つ形成され、突出受部5,5間の下面20bには、半球状に凹んだ穴である凹部5bが周方向に略等間隔に2つ形成されている。これにより、複数の凹部5a,5bは、周方向に略等間隔に形成されている。
【0022】
スペーサ3は本体部2と同様の硬質の樹脂材で形成されており、基盤部20と略同径の円盤状に形成されている。
図2(e)、(f)に示すように、スペーサ3の径方向の略中心には、本体部2の軸部22を軸支するための軸受部31が開設されている。
図2(d)、(e)に示すようにスペーサ3には、軸受部31の径方向外側に、周方向に沿って延びた複数の突出部4が上面3aから突出して形成されている。突出部4は、突出部4の周方向の中央にかけて徐々に突出する形状に形成され、基盤部20の下面20bに形成された突出受部5に係合される。突出部4の略中央部には、さらに突出する突起部4aを有している。突起部4aは、半球状に形成されており、突出受部5の凹部5aや基盤部20の下面20bに形成された凹部5bに係合される。突出部4と突出受部5は、上述した形状に形成されることで、後述する基盤部20とスペーサ3とを近接状態から離隔状態に移行させる際に、本体部2をスムーズに回動させることができる。
【0023】
スペーサ3の下面3bには、後述するパッキン6を保持する保持部32が形成されている。保持部32は、下方につれて先細りになる円錐形状に形成されている。本実施形態では、周方向に形成された4つの保持部32がパッキン6に突き刺さることで、スペーサ3にパッキン6が保持される。
【0024】
パッキン6は、スペーサ3と略同径の厚肉の円盤形に形成されており、その径方向の略中央には、軸部22が挿通される挿通孔61が開設されている。パッキン6は、ウレタンフォームで形成されており、屋根板7の貫通孔7aを通じて雨漏りしないように貫通孔7aを閉塞する役割を有する。
【0025】
上述のようにして構成されたスペーサ3とパッキン6に本体部2の軸部22を挿通して連結させることで、屋根板固定具1が構成される。次に屋根板固定具1を用いて屋根板7を枠材8に固定させる方法について説明する。屋根板7は、
図1(a)に示すように波板であり、枠材8は、係止部8aと開口8bを有する断面形状が略C字状のC形鋼である。
【0026】
屋根板固定具1の近接状態とは、
図1(b)、
図3(a)に示すように、突出部4と突出受部5とが係合している状態(係合状態)であり、基盤部20の下面20bとスペーサ3の上面3aとが近接又は当接している。
屋根板固定具1の離隔状態とは、
図1(c)、
図3(b)に示すように、突出部4と突出受部5とが係合していない状態(非係合状態)であり、突出部4を介して、基盤部20の下面20bとスペーサ3の上面3aとが離隔している。本実施形態の離隔状態では、突出部4に対向する基盤部20の下面20bが突出部4に乗り上げている。
【0027】
屋根板固定具1は、近接状態で屋根板7の貫通孔7aにフック部23から差し入れる。このとき、
図3(a)に示すようにフック部23は枠材8の外部に位置する。そしてパッキン6を圧縮するようにレバー部21を下方に押し下げながらレバー部21の回転操作を行い、
図3(b)に示すようにフック部23の上部23aが枠材8の開口8bを通過して枠材8内に位置するまで本体部2を横方向に回動させる。このとき本体部2と一緒に回動しないようにスペーサ3を手などで保持することで、突出部4に基盤部20の下面20bが乗り上げ、突出部4を介して基盤部20の下面20bとスペーサ3の上面3aとが離隔され、屋根板固定具1は、近接状態から離隔状態に移行する。
【0028】
離隔状態に移行する際には、突出部4に基盤部20が乗り上げることによって本体部2が上方に押し上げられる。これに伴いフック部23が上方へ移動し、枠材8の係止部8aの開口8b付近の先端部8aaにフック部23の下部23bが係止されるので、屋根板7は、枠材8に対して強固に固定される。また、本実施形態では、突出部4に基盤部20が乗り上げることによって本体部2を押し上げているので、たとえパッキン6が年月の経過によって朽ちてしまっても、屋根板固定具1は屋根板7が枠材8に固定された状態を維持できる。
【0029】
近接状態のときには、突起部4aは、突出受部5の凹部5aに係合された状態になっている。突起部4aは、近接状態から離隔状態に移行する際に突出受部5の凹部5aとの係合が解除される。そして、離隔状態のときに、基盤部20の下面20bの凹部5bに突起部4aが係合されることで、本体部2の回動がロックされた状態となる。また、基盤部20の下面20bの凹部5bは、突起部4aが凹部5bに係合された際の感触や、係合された際に発する「カチッ」という位置決め音により、本体部2の回動の位置決めとなる。
【0030】
凹部5a,5bは、突起部4aが係合された状態になることで意図しない本体部2の回動を抑制するものであり、必要に応じて本体部2のロックを解除できる。そのため、基盤部20の下面20bの凹部5bに突起部4aが係合された状態で屋根板固定具1が屋根板7に固定されることで、風などによって意図しない本体部2の回動を抑制できる。そして、屋根板7から屋根板固定具1を取り外す際には、ロックを解除して再び本体部2を回動させてフック部23を枠材8の外部まで移動させることで、屋根板固定具1を取り外すことができる。なお、屋根板7を枠材8に固定させる際に屋根板固定具1を離隔状態に移行させる必要がないときには、屋根板固定具1を離隔状態に移行させずに近接状態のまま横方向に回動させることができる。
【0031】
本実施形態では、基盤部20に突出受部5が形成され、スペーサ3に突出部4が形成されているが、これに限定されることはなく、基盤部20に突出部4が形成され、スペーサ3に突出受部5が形成された屋根板固定具1であってもよい。この場合は、突出部4がスペーサ3の上面3aに乗り上げることで、離隔状態となる。また、突出部4、突出受部5の形状や大きさや数も上述したものに限定されることはなく、さらになだらかに変化する形状であってもよく、突出受部5が貫通孔であってもよい。本実施形態では突出受部5と基盤部20の下面20bとに凹部5a,5bが形成されているが、突出受部5に凹部5aが形成されていない構成であってもよい。その場合は、突出部4と突出受部5とが係合状態のとき、突出部4と突出受部5との間に突起部4aが介在することで、突出部4と突出受部5との間に空隙ができる。そのため、突出部4と突出受部5を係合状態から非係合状態に移行する際にスムーズに本体部2を回動させることができ、離隔状態のときに、基盤部20の下面20bの凹部5bに突起部4aが係合されることで、本体部2の回動がロックされた状態となる。また、本実施形態では、突起部4aが形成されているが、突起部4aが形成されていない構成であってもよい。
【0032】
本体部2とスペーサ3の材質も上述したものに限定されることはなく、たとえばステンレス等の金属材で形成されてもよい。また、スペーサ3の下面3bが、波板の屋根板7の形状に合わせた湾曲面であってもよい。スペーサ3の保持部32は、上述したものに限定されることはなく、例えば、スペーサ3の下面3bに塗布した接着剤や、貼り付けた両面接着テープ等であってもよい。また、パッキン6に磁性粒子等を混ぜ込み、スペーサ3に磁力で吸着する態様であってもよい。この場合、スペーサ3の下面3bに保持部32として磁石を用いてもよく、スペーサ3が磁性を有する金属等で形成されてもよい。また、本実施形態ではパッキン6を備える構成であるが、パッキン6を備えない構成であってもよく、スペーサ3が保持部32を有しない構成であってもよい。本実施形態では、パッキン6はウレタンフォームで形成されているが、これに限定されることはなく、たとえばゴム材等で形成されてもよい。
【0033】
本実施形態では基盤部20、レバー部21、軸部22が一体に形成されているが、レバー部21を横方向に回動させたときに、基盤部20と軸部22が横方向に回動されればよく、別体に形成されたレバー部21、軸部22を基盤部20に固定させてもよい。たとえば、基盤部20の下面20bに開設された雌ねじ溝に、上部に雄ねじ溝が刻設された軸部22を螺合させてもよい。この場合、屋根板7を枠材8に固定させるためにレバー部21を回転操作した際に、螺合が緩まない構成が望ましい。
【0034】
次に
図4(a)〜(e)に示す変形例について説明する。なお、第1実施形態と共通する部分には、可能な限り同一の符号を付し、その構成及び作用・効果等の説明は省略する。
【0035】
図4(a)の第1変形例は、スペーサ3の変形例であり、スペーサ3の側周面3cから径方向中央へ凹状に開口する開口部31aを有する。開口部31aの突き当りには軸受部31が形成されている。これにより、軸部22からスペーサ3の取り外しを容易に行うことができる。
【0036】
図4(b)の第2変形例は、突出部4が半球状に形成されており、その中央部に突起部4aが形成されている。なお、本体部2は、第1実施形態と同様のものでもよく、また、半球状の突出部4に合わせて半球状に凹んだ突出受部5を有するものでもよい。
【0037】
図4(c)〜(e)に示す第3変形例について説明する。第1実施形態と異なる点は、突出部4が
図4(b)と同様に半球状であり、基盤部20に突出受部5と突出受部5の凹部5aが形成されておらず、下面20bの径方向外側に、斜面20cが形成されている。なお、下面20bに凹部5bが形成されている点は、第1実施形態と同様である。近接状態では、突出部4,4は、斜面20c、20cに対向した状態となっている。離隔状態に移行する際には、先に斜面20cが突出部4に乗り上げることで、スムーズに下面20bが突出部4に乗り上げる。突起部4aが基盤部20の下面20bの凹部5bに係合するまで本体部2を回動させることで、本体部2の横方向の回動がロックされた状態となる。
【0038】
次に
図5に示す第2実施形態の屋根板固定具1について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なる点は、基盤部20、スペーサ3の両方に突出部4と突出受部5が形成されている点である。基盤部20、スペーサ3には、突出部4と突出受部5とが周方向に互い違いに形成されている。なお、基盤部20の突出部4を突出部4A、スペーサ3の突出部4を突出部4Bとし、同様に基盤部20の突出受部5を突出受部5A、スペーサ3の突出受部5を突出受部5Bとして説明する。
【0039】
まず、基盤部20の突出部4Aとスペーサ3の突出部4Bについて説明する。なお、基盤部20の突出部4Aとスペーサ3の突出部4Bの形状は、第1実施形態のスペーサ3の突出部4と略同様である。
基盤部20の突出部4Aには突起部が形成されておらず、その略中央部には凹部4cが形成されている。また、基盤部20の突出部4Aには、軌道溝4dが突出部4Aの周方向に沿って凹部4cを通るように形成されている。軌道溝4dは、基盤部20の突出部4Aの凹部4cよりも浅く、スペーサ3の突出部4Bが有する突起部4aの先端が入る程度の深さで形成されることで、スペーサ3の突起部4aを基盤部20の突出部4Aの凹部4cに誘導するレールとなる。軌道溝4dに突起部4aの先端が入ることで、突出部4Aと突出部4Bとが突きあわされた状態であっても、安定した状態で本体部2を回動させることができる。スペーサ3の突出部4Bは、第1実施形態と同様に、その略中央部に突起部4aを有する。
【0040】
次に、基盤部20の突出受部5Aとスペーサ3の突出受部5Bについて説明する。なお、基盤部20の突出受部5Aとスペーサ3の突出受部5Bの形状は、第1実施形態の基盤部20の突出受部5と略同様である。
基盤部20の突出受部5Aは、第1実施形態と同様に、その略中央部に凹部5aを有する。基盤部20の突出部4Aは突起部を有さないため、スペーサ3の突出受部5Bには凹部が形成されていない。
【0041】
近接状態では、基盤部20とスペーサ3は、互いの突出部4が対向する部材の突出受部5に係合された状態となっている。近接状態から離隔状態に移行する際には、スペーサ3の突起部4aと基盤部20の突出受部5Aの凹部5aとの係合が解除され、基盤部20の突出部4Aがスペーサ3の突出部4Bに乗り上げる。そのまま本体部2の回動を続けることによって、基盤部20の軌道溝4dに、スペーサ3の突起部4aの先端が入り込み、これによって安定した軌道で本体部2は回動される。そして、軌道溝4dよりも深い基盤部20の突出部4Aに形成された凹部4cにスペーサ3の突起部4aが係合されることで、本体部2は回動がロックされた状態となる。
【0042】
本実施形態では、離隔状態において突出部4Aと突出部4Bとが突き合わせた状態となるので、第1実施形態と比べて基盤部20の下面20bとスペーサ3の上面3aとの間隙がより大きくなる。これにより、第1実施形態と比べて本体部2はより上方に押し上げられ、逆にスペーサ3はより下方に押し下げられるので、フック部23が枠材8の係止部8aにより強固に係止される
【0043】
屋根板固定具1は、上述した各実施形態に限定されることはなく、また、図面で示した形状に限定されることはない。各部材の材質も上述したものに限定されることはなく、状況に応じて材質が決定されればよい。また、屋根板固定具1が係止される枠材8もC形鋼に限定されることはない。