特開2020-130070(P2020-130070A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-130070(P2020-130070A)
(43)【公開日】2020年8月31日
(54)【発明の名称】果実収穫装置
(51)【国際特許分類】
   A01D 46/30 20060101AFI20200803BHJP
   A01D 46/24 20060101ALI20200803BHJP
【FI】
   A01D46/30
   A01D46/24 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-29344(P2019-29344)
(22)【出願日】2019年2月21日
(71)【出願人】
【識別番号】519061343
【氏名又は名称】国立自然エネルギー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100153268
【弁理士】
【氏名又は名称】吉原 朋重
(72)【発明者】
【氏名】岩下 豊
【テーマコード(参考)】
2B075
【Fターム(参考)】
2B075AA10
2B075AB10
2B075JD17
2B075JD22
2B075JE06
2B075JE07
2B075JE08
2B075JF01
2B075JF05
2B075JF07
2B075JF08
2B075JF10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】傾斜地、段差、雨後のぬかるみ、果木の間隔など圃場環境による使用制限を受け難く、収穫作業の短時間化・省力化を図る。
【解決手段】飛行体2と、果実を収穫する部位であって、飛行体に連結され、水平方向に突起した形状を成す収穫部4と、収穫部によって収穫した果実を誘導し、一時保管する部位である収納部16と、を有し、収穫部が、斜め上方に向かって傾斜すると共に、根元から先端に向かって広がる二股形状を成し、該二股形状の内側中央付近において二股形状の内側に向く突起を有する二股部6を有し、収納部が、果実を一時保管する籠体であって、紐状体によって飛行体の下方にぶら下がった状態で飛行体に連結される保管部18と、二股部の直下かつ保管部より上方に位置する開口部26を有し、二股部によって落下させた果実を保管部まで誘導する部位であって、開口部から保管部まで続く筒状の誘導路である誘導部24と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体と、
果実を収穫する部位であって、前記飛行体に連結され、水平方向に突起した形状を成す収穫部と、
前記収穫部によって収穫した前記果実を誘導し、一時保管する部位である収納部と、を有し、
前記収穫部が、斜め上方に向かって傾斜すると共に、根元から先端に向かって広がる二股形状を成し、該二股形状の内側中央付近において前記二股形状の内側に向く突起を有する二股部を有し、
前記収納部が、前記果実を一時保管する籠体であって、紐状体によって前記飛行体の下方にぶら下がった状態で前記飛行体に連結される保管部と、前記二股部の直下かつ前記保管部より上方に位置する開口部を有し、前記二股部によって落下させた前記果実を前記保管部まで誘導する部位であって、前記開口部から前記保管部まで続く筒状の誘導路である誘導部と、を有することを特徴とする果実収穫装置。
【請求項2】
飛行体と、
果実を収穫する部位であって、前記飛行体に連結され、水平方向に突起した形状を成す収穫部と、
前記収穫部によって収穫した前記果実を誘導し、一時保管する部位である収納部と、を有し、
前記収穫部が、斜め上方に向かって傾斜すると共に、端部がフック形状を成すフック部を有し、
前記収納部が、前記果実を一時保管する籠体であって、紐状体によって前記飛行体の下方にぶら下がった状態で前記飛行体に連結される保管部と、前記フック部の直下かつ前記保管部より上方に位置する開口部を有し、前記フック部によって落下させた前記果実を前記保管部まで誘導する部位であって、前記開口部から前記保管部まで続く筒状の誘導路である誘導部と、を有することを特徴とする果実収穫装置。
【請求項3】
収穫対象の果実の果軸付根が前記二股部の先端から根元の方へ移動するように前記飛行体を移動させることによって、前記収穫対象の果実を落下させることを特徴とする請求項1に記載の果実収穫装置。
【請求項4】
収穫対象の果実の果軸付根を奥側から前記フック部に引っ掛けると共に、前記飛行体を手前側に移動させることによって、前記収穫対象の果実を落下させることを特徴とする請求項2に記載の果実収穫装置。
【請求項5】
前記収穫部の先端付近の様子を撮影する撮像部を複数有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の果実収穫装置。
【請求項6】
前記飛行体を操作するための操作部と、前記撮像部が撮影した画像を表示する表示部と、を有するコントローラー部を有することを特徴とする請求項5に記載の果実収穫装置。
【請求項7】
前記誘導路が、網体で形成されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一に記載の果実収穫装置。
【請求項8】
前記果実が、ブルーベリーであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一に記載の果実収穫装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
果実の収穫作業を飛行体によって行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、果実を育てる圃場は広く、収穫の作業は重労働であるところ、近年、農業従事者の高齢化及び減少が進行しており、収穫作業における機械化の進展が期待される。
そのような背景下、ロボット技術は着実に進展しており、例えば、特許文献1及び2では、陸走式の果実収穫装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−55207号公報
【特許文献2】特開2010−207118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術においては、果実の収穫装置が陸走式であるため、傾斜地、段差、雨後のぬかるみ、果木の間隔等の圃場環境による使用制限を受け易く、その結果、収穫作業の長時間化、煩雑さを改善させることができないという問題点があった。
【0005】
そこで本発明では、上記問題点を鑑み、傾斜地、段差、雨後のぬかるみ、果木の間隔など圃場環境による使用制限を受け難く、収穫作業の短時間化・省力化を図る果実収穫装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示する果実収穫装置の一形態は、飛行体と、果実を収穫する部位であって、前記飛行体に連結され、水平方向に突起した形状を成す収穫部と、前記収穫部によって収穫した前記果実を誘導し、一時保管する部位である収納部と、を有し、前記収穫部が、斜め上方に向かって傾斜すると共に、根元から先端に向かって広がる二股形状を成し、該二股形状の内側中央付近において前記二股形状の内側に向く突起を有する二股部を有し、前記収納部が、前記果実を一時保管する籠体であって、紐状体によって前記飛行体の下方にぶら下がった状態で前記飛行体に連結される保管部と、前記二股部の直下かつ前記保管部より上方に位置する開口部を有し、前記二股部によって落下させた前記果実を前記保管部まで誘導する部位であって、前記開口部から前記保管部まで続く筒状の誘導路である誘導部と、を有することを特徴とする。
【0007】
開示する果実収穫装置の一形態は、飛行体と、果実を収穫する部位であって、前記飛行体に連結され、水平方向に突起した形状を成す収穫部と、前記収穫部によって収穫した前記果実を誘導し、一時保管する部位である収納部と、を有し、前記収穫部が、斜め上方に向かって傾斜すると共に、端部がフック形状を成すフック部を有し、前記収納部が、前記果実を一時保管する籠体であって、紐状体によって前記飛行体の下方にぶら下がった状態で前記飛行体に連結される保管部と、前記フック部の直下かつ前記保管部より上方に位置する開口部を有し、前記フック部によって落下させた前記果実を前記保管部まで誘導する部位であって、前記開口部から前記保管部まで続く筒状の誘導路である誘導部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
開示する果実収穫装置は、傾斜地、段差、雨後のぬかるみ、果木の間隔など圃場環境による使用制限を受け難く、収穫作業の短時間化・省力化を図る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態に係る果実収穫装置の全体構成を説明する図である。
図2】本実施の形態に係る収穫部の構成及び収穫部による果実の収穫方法を説明する図である。
図3】本実施の形態に係る収穫部の構成及び収穫部による果実の収穫方法を説明する図である。
図4】本実施の形態に係る収納部の構成及び使用方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る果実収穫装置の構造)
【0011】
図1乃至4を用いて、本実施の形態に係る果実収穫装置(以下、単に「本装置」という。)1の構造について説明する。図1は、本装置1の全体構成を説明する図であり、図2及び3は、後述する収穫部4(二股部6)の構成及び収穫部4(二股部6)による果実36の収穫方法を説明する図である。図4は、後述する収納部16の構成及び使用方法を説明する図である。
【0012】
本装置1は、遠隔操縦又は自律的な制御によって、果木に結実する果実36を収穫するための装置である。ここで、果実36は、その対象を特に限定するものではないが、ブルーベリーであることが好適である。
図1で示すように、本装置1は、飛行体2、収穫部4、収納部16、撮像部28、コントローラー部30を有する。
【0013】
図1(a)で示すように、飛行体2は、遠隔操縦式又は自律式によって飛行可能な小型の物体であり、所謂、ドローンである。この構成によって、本装置1は、収穫作業において、傾斜地、段差、雨後のぬかるみ、果木の間隔など圃場環境による使用制限を受け難くなる。
【0014】
図1(a)で示すように、収穫部4は、果実36を収穫する部位であって、飛行体2に連結され、水平方向(前方方向に)に突起した(飛び出た)形状を成す部位である。収穫部4は、二股部6又はフック部12を有する。なお、二股部6、フック部12は、択一的に採用される構造である。
【0015】
図2及び3で示すように、二股部6は、斜め上方に向かって傾斜すると共に、根元から先端に向かって広がる二股形状14を成し、二股形状14の内側中央付近において二股形状の内側に向く突起10を有する。本装置1は、二股部6を利用して、果軸から果実36を分離させ、下方に落下させる。
【0016】
フック部12は、二股部6と同様に、斜め上方に向かって傾斜する形状であるが、先端部がフック形状を成す点で二股部6の形状とは異なる。本装置1は、フック部12を利用して、果軸から果実36を分離させ、下方に落下させる。
【0017】
図1(a)及び4で示すように、収納部16は、収穫部4(二股部6又はフック部12)によって収穫される(果軸・果木から分離され、落下させられる)果実36を誘導し、一時保管する部位である。収納部16は、保管部18、誘導部24を有する。
【0018】
図1(a)及び4で示すように、保管部18は、収穫部4(二股部6又はフック部12)によって収穫される果実36を一時保管する籠体20であって、紐状体22によって飛行体2の下方にぶら下がった状態で飛行体2に連結される部位である。
【0019】
図1(a)及び4で示すように、誘導部24は、二股部6又はフック部12の直下かつ保管部18より上方に位置する開口部26を有する。開口部26は、落下する果実36の誘導部24における入り口である。
【0020】
誘導部24は、収穫部4(二股部6又はフック部12)によって落下させた果実36を保管部18まで誘導するための部位であって、開口部26から保管部18まで続く筒状の誘導路である。誘導路は、本装置1の軽量化を図るため、網体で形成されることが好適である。
【0021】
図1(a)で示すように、撮像部28は、収穫部4の先端付近の様子を撮影し、収穫部4(二股部6又はフック部12)と収穫対象の果実36との位置関係を把握・認識するための部位である。本装置1は、複数の撮像部28を有する。
【0022】
図1(b)で示すように、コントローラー部30は、飛行体2を操作するための操作部32と、撮像部28が撮影した画像を表示させるための表示部34と、を有する。
上記構成に基づいて、本装置1は、傾斜地、段差、雨後のぬかるみ、果木の間隔など圃場環境による使用制限を受け難く、収穫作業の短時間化・省力化を図る。
(本実施の形態に係る果実収穫装置の使用方法)
【0023】
図2乃至4を用いて、本装置1の使用方法について説明する。図2及び3で示すように、本装置1が二股部6を採用する場合、本装置1の使用者は、収穫対象の果実36の果軸付根が、二股部6の先端から根元の方へ移動するように、飛行体2を制御(操縦)する。そのとき、収穫対象の果実36は、果軸付根が二股部6の根元付近に来ると、果軸から離れ、落下する。
【0024】
図2及び3で示すように、二股部6(飛行体2)を水平に移動させると、果実36には、果実36を果軸から引き離す方向の力が加わるため、対象の果実36は果軸から離れ、落下する。
図4で示すように、果軸から離れた果実36は、下方に落下した後、開口部26、誘導部24を経て、保管部18へ入って、一時的に保管される。
【0025】
本装置1がフック部12を採用する場合、本装置1の使用者は、収穫対象の果実36の奥側にフック形状14を差し込み、果軸付根の奥側にフック形状14を引っ掛ける。そして、使用者は、飛行体2を手前側に移動させる制御(操縦)する。そのとき、収穫対象の果実36は、果軸から離れ、落下する。
【0026】
フック部12(飛行体2)を水平に移動させると、果実36には、果実36を果軸から引き離す方向の力が加わるため、対象の果実36は果軸から離れ、落下する。
図4で示すように、果軸から離れた果実36は、下方に落下した後、開口部26、誘導部24を経て、保管部18へ入って、一時的に保管される。
【0027】
上記のように本装置1を使用することによって、本装置1の使用者は、傾斜地、段差、雨後のぬかるみ、果木の間隔など圃場環境による使用制限を受け難く、収穫作業の短時間化・省力化を図ることができる。
【0028】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0029】
1 果実収穫装置
2 飛行体
4 収穫部
6 二股部
8 二股形状
10 突起
12 フック部
14 フック形状
16 収納部
18 保管部
20 籠体
22 紐状体
24 誘導部
26 開口部
28 撮像部
30 コントローラー部
32 操作部
34 表示部
36 果実
図1
図2
図3
図4