【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.日本機械学会[No187−1]北陸信越支部 第55期総会・講演会講演論文集 E012 発行日 平成30年3月3日 2.集会名 ターボ機械協会 第1回水力エネルギー分科会 開催日 平成30年5月25日 3.集会名 グランド再生可能エネルギー2018国際会議 開催日 平成30年6月21日 4.集会名 ピコ水力発電研究会 第2回技術情報交流会 開催日 平成30年11月16日
【解決手段】水が流れる円筒空間を有するケーシング5と、円筒空間に配置されたランナー12とを備え、円筒空間を流れる水によってランナー12を回転させることで発電を行う水力発電装置1において、ケーシング5の内壁面5aには環状溝5bが形成されており、ランナー12の翼端が環状溝5b内又は環状溝5bの開口面5c上に位置するように、ランナー12を配置する。
水が流れる円筒空間を有するケーシングと、前記円筒空間に配置されたランナーとを備え、前記円筒空間を流れる水によって前記ランナーを回転させることで発電を行う水力発電装置であって、
前記ケーシングの内壁面には環状溝が形成されており、
前記ランナーの翼端が前記環状溝内又は前記環状溝の開口面上に位置するように、前記ランナーが配置されていることを特徴とする水力発電装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の水力発電装置では、回転スクリュウ(以下、ランナーと言う)とランナーが収容されているケーシングとの干渉を防ぐため、ランナーの翼端とケーシングの内壁面との間には隙間が設けられている。この隙間を通る水の流れは、ランナーの回転に寄与しないため、その分、ランナーのトルクが低下し、ひいては発電効率が低下する。もちろん、隙間をできるだけ狭くすれば、隙間から漏れる水の流れを減らし、発電効率の低下を抑えることはできる。しかしながら、ランナーやケーシングの加工精度や組付精度を考慮すると、隙間を狭めるのにも限界があった。
【0005】
上記課題を鑑みて、本発明は、ランナーとケーシングとの間の隙間を狭めなくても発電効率を向上させることが可能な水力発電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、水が流れる円筒空間を有するケーシングと、前記円筒空間に配置されたランナーとを備え、前記円筒空間を流れる水によって前記ランナーを回転させることで発電を行う水力発電装置であって、前記ケーシングの内壁面には環状溝が形成されており、前記ランナーの翼端が前記環状溝内又は前記環状溝の開口面上に位置するように、前記ランナーが配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、ランナーの翼端が、ケーシングの内壁面に形成された環状溝内、又は、環状溝の開口面上に位置しているので、ケーシングの軸方向から見たとき、ケーシング内の円筒空間はランナーで占められており、略全ての水の流れがランナーによって受けられる。このため、ランナーが発生させるトルクを増大させることができ、発電効率を向上させることができる。また、ランナーの翼端と環状溝の周面との間には、ランナーとケーシングとの干渉を防ぐために隙間を設ける必要があるが、この隙間は環状溝内に存在するので、隙間の大きさにかかわらず、上述のように略全ての水の流れをランナーに受けさせることができる。したがって、本発明によれば、ランナーとケーシングとの間の隙間を狭めなくても発電効率を向上させることが可能となる。
【0008】
本発明において、前記ランナーの外周を覆う円筒状のリング部材が、前記ランナーと一体回転可能に前記ランナーに取り付けられているとさらによい。
【0009】
ケーシングに環状溝を設けた場合、環状溝内で水の淀みが生じ、この淀みをランナーが撹拌することによる撹拌損失によって、発電効率の向上が妨げられるおそれがある。そこで、ランナーの外周をリング部材で覆うことで、ランナーによる淀みの撹拌を抑えることができ、撹拌損失を抑制することができる。その結果、発電効率をより向上させることが可能となる。
【0010】
本発明において、前記ケーシングが軸方向において複数に分割可能に構成されているとさらによい。
【0011】
本発明では、ランナーの翼端が環状溝内又は環状溝の開口面上に位置していることから、ランナーの外径がケーシングの内径と同じかそれ以上となるので、ランナーをケーシング内に配置するのが困難である。そこで、上述のように、ケーシングを軸方向に分割できるようにしておけば、ケーシングを分解した状態でランナーを位置決めし、その後ケーシングを組み立てることで、ランナーをケーシング内に容易に配置することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(水力発電装置の全体構成)
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る水力発電装置を水路に設置した状態を示す図である。本実施形態の水力発電装置1は、農業用水路等の水の流れを利用して発電可能な小型の水力発電装置であり、例えば2m前後の低落差でも利用可能なものである。水力発電装置1が設置される水路100は、第1流路101と、第1流路101よりも低い位置にある第2流路102と、第1流路101と第2流路102との間に形成される段差部103と、を有する。水力発電装置1は、段差部103に沿って配置される。以下の説明では、
図1に示す方向を適宜参照する。
【0014】
水力発電装置1は、直方体状に組まれた架台フレーム2に、各機器や各部品が取り付けられた構成を有する。架台フレーム2は、複数の縦フレーム2aと、複数の横フレーム2bとが組み合わされて構成される。架台フレーム2の上方には、発電機10が配置されている。
【0015】
架台フレーム2の上部には、架台フレーム2から右方に突出するように取水管3が取り付けられている。取水管3は、第1流路101の底に配置されており、第1流路101を流れる水を取り込む。架台フレーム2内の上部には、上下方向に延びる円筒状の導水管4が配置される。導水管4には取水管3が接続されており、取水管3から取り込まれた水は導水管4へと導かれる。導水管4は、中心部に上下方向に延びる貫通孔4aが形成されており、水平断面が円環状となっている。この貫通孔4aには、後述の回転軸14が挿通される。導水管4の下端部は、下側に向かって小径となる逆円錐台状となっており、流路が狭められている。導水管4の下端には、上下方向に延びる円筒空間を有するケーシング5が接続される。さらに、ケーシング5の下端には、左下方に向かって湾曲した排水管6が接続される。このような構成により、第1流路101を流れる水が、取水管3、導水管4、ケーシング5内の円筒空間、排水管6を通って、第2流路102へと排出される。
【0016】
ケーシング5内の円筒空間には、ガイドベーン11、ランナー12、及び、整流部材13が配置されている。
図2のa図は、ランナー12周辺の断面図であり、
図2のb図は、a図のB−B断面における断面図である。
図2のa図に示すように、ガイドベーン11は、円筒状の筒部11aと、筒部11aの外周面から径方向外側に延びる複数のベーン部11bとを有する。ガイドベーン11は、導水管4又はケーシング5に固定されている。ガイドベーン11は、上方から流れ落ちてくる水を、複数のベーン部11bによって旋回成分を付与しつつランナー12に供給する。複数のベーン部11bは、ランナー12が発生させるトルクが最大となるよう、その形状等が決められている。
【0017】
ガイドベーン11の下方には、ランナー12が配置される。ランナー12は、円筒状のボス部12aと、ボス部12aの外周面から径方向外側に延びる複数の羽根部12bとを有する。ランナーには羽根部の角度が可変に構成されたものもあるが、本実施形態のランナー12においては、羽根部12bはボス部12aと一体形成されており、羽根部12bの角度は不変である。ランナー12は、ガイドベーン11によって旋回成分を付与された水を複数の羽根部12bで受けることで回転推力を得て回転する。
【0018】
ランナー12の中心部、すなわち、ボス部12aの中心部には、上下方向に延びる回転軸14の下端部が挿通された状態で固定されている。回転軸14は、ガイドベーン11の筒部11aに配置された軸受15によって、回転自在に支持されている。回転軸14の上端部は、発電機10の回転子(図示省略)にカップリング等を介して連結されている。ケーシング5内の円筒空間を上(上流)から下(下流)に向かって流れる水の作用によってランナー12が回転すると、回転軸14がランナー12とともに回転する。そして、回転軸14が回転することによって、発電機10が作動し、水力発電が行われる。
【0019】
ランナー12の下端には、下側に向かって小径となる逆円錐状の整流部材13が取り付けられている。整流部材13は、ランナー12の下流側において流路を徐々に拡大させるように機能することで、水の流れが乱れることを抑えている。
【0020】
(発電効率を向上させるための構成)
図9のa図は、従来の水力発電装置におけるランナー12周辺の断面図であり、
図9のb図は、a図のB−B断面における断面図である。
図9では、本実施形態と共通する部材については同じ符号を付している。
図9に示すように、従来の水力発電装置では、ケーシング5の内壁面5aが段差等のない平滑面となっている。そして、ランナー12がケーシング5と干渉することを防止するため、ランナー12(羽根部12b)の翼端(最も径方向外側の端)とケーシング5の内壁面5aとの間に隙間G3が設けられている。隙間G3を通る水の流れは、ランナー12の回転に寄与しないため、その分、ランナー12のトルクが低下し、ひいては発電効率が低下していた。もちろん、隙間G3をできるだけ狭くすれば、隙間G3から漏れる水の流れを減らし、発電効率の低下を抑えることはできる。しかしながら、ランナー12やケーシング5の加工精度や組付精度を考慮すると、隙間G3を狭めるのにも限界があった。
【0021】
そこで、本実施形態では、
図2のa図に示すように、ケーシング5の内壁面5aに環状溝5bを形成し、ランナー12(羽根部12b)の翼端が環状溝5b内に位置するように、ランナー12を配置している。つまり、ランナー12の外径が、ケーシング5の内壁面5aの径より大きく、且つ、環状溝5bの周面の径よりも小さくなるようにしている。こうすることで、
図2のb図に示すように、ランナー12の羽根部12bはケーシング5の内壁面5aよりも径方向外側まで延びていることになり、ケーシング5の軸方向(上下方向)から見たとき、ケーシング5内の円筒空間はランナー12で占められる。したがって、略全ての水の流れがランナー12によって受けられ、ランナー12が発生させるトルクを増大させることができるので、発電効率を向上させることができる。
【0022】
このような構成の場合でも、ランナー12とケーシング5との干渉を防ぐため、ランナー12の翼端と環状溝5bの周面との間に隙間G1を確保する必要がある。しかしながら、
図2のa図から明らかなように、この隙間G1は環状溝5b内に存在するため、水を漏れなくランナー12で受けるために隙間G1を狭める必要性はない。したがって、隙間G1をある程度余裕を持って確保しても発電効率の向上が見込め、ランナー12やケーシング5の加工精度や組付精度を上げなくても発電効率を向上させることができる。
【0023】
本実施形態の水力発電装置1において、どの程度発電効率を向上させることができるかを実験した。
図3は、環状溝5bの有無によるエネルギー変換効率の違いを示すグラフである。
図3の「環状溝なし」とは、環状溝のない従来の水力発電装置(
図9参照)を示しており、実験では隙間G3を0.3mmとした。一方、「環状溝あり」とは、本実施形態(
図2参照)のように環状溝5bを設け、環状溝5b内にランナー12の翼端を配置させた場合を示す。実験では環状溝5bの深さを1mmとし、ランナー12の翼端と環状溝5bの周面との間の隙間G1を0.3mmとした。
図3のグラフの横軸の「周速比」とは、ランナー12の翼端の回転速度が水の軸方向の速度の何倍であるかを示している。一般的に、周速比がある値のときにエネルギー変換効率(発電効率)がピークとなることが知られている。
【0024】
図3に示す実験結果から明らかなように、実験を行った周速比の全域において、本実施形態の水力発電装置1のエネルギー変換効率は、環状溝のない従来の水力発電装置を上回った。つまり、ランナー12の翼端が環状溝5b内に位置するようにランナー12を配置することで、ランナー12が発生させるトルクを増大させることができ、ひいては発電効率を向上させることができることが実証された。
【0025】
ところで、本実施形態のように、ランナー12の外径がケーシング5の内径(内壁面5aの径)よりも大きい場合、円筒状のケーシング5内にランナー12を配置することは困難である。そこで、本実施形態では、
図2のa図に示すように、ケーシング5を軸方向において上側の第1部分5Aと下側の第2部分5Bとに分割可能に構成している。分割面の軸方向における位置は、環状溝5b内とされている。第1部分5Aの下端部及び第2部分5Bの上端部のそれぞれには、径方向外側に突出するフランジ5dが設けられている。そして、第1部分5Aのフランジ5dと第2部分5Bのフランジ5dとを突き合わせた状態で、ボルト等によって固定することで、ケーシング5が組み立てられる。このような構成であれば、ケーシング5を第1部分5A及び第2部分5Bに分解すれば、ランナー12をケーシング5の内部に容易に配置することができる。
【0026】
(ランナーの変形例)
図3に示した実験結果では、環状溝5bを設けることによって、エネルギー変換効率が顕著に向上することが認められたが、環状溝5bの深さを5mmと深くした場合、期待したようなエネルギー変換効率の向上が見られなかった。その原因を、本願発明者らは次のように推測した。つまり、環状溝5bが深くなると環状溝5b内で水の淀みが生じやすくなり、この淀みをランナー12が撹拌することによって撹拌損失が生じ、エネルギー変換効率の向上が妨げられると推測した。そして、このような推測のもと、ランナー12の外周をリング部材で覆うという対策を見出した。
【0027】
図4は、リング部材16が取り付けられたランナー12(以下、リング付きランナー12と言う)の平面図である。リング部材16は、複数の羽根部12bの外周を覆う円筒状の部材である。リング部材16の軸方向の寸法は、羽根部12bの軸方向の寸法と略同じである(
図5のb図参照)。リング部材16は、複数の羽根部12bに取り付けられており、ランナー12と一体回転する。このように、複数の羽根部12bをリング部材16で覆うことによって、複数の羽根部12bが環状溝5b内で淀んでいる水を撹拌してしまうことを抑えることができる。
【0028】
リング付きランナー12を採用することで、どの程度発電効率を向上させることができるかを実験した。
図5のa図は、リング部材16が取り付けられていないランナー12(以下、リングなしランナー12と言う)の拡大断面図であり、
図5のb図は、リング付きランナー12の拡大断面図である。また、
図6は、リング部材16の有無によるエネルギー変換効率の違いを示すグラフである。
図6の「リングなし」とは、
図5のa図に示すリングなしランナー12を用いた場合を示しており、実験では環状溝5bの深さを5mmとし、ランナー12の翼端と環状溝5bの周面との間の隙間G1を0.3mmとした。一方、「リングあり」とは、
図5のb図に示すリング付きランナー12を用いた場合を示しており、実験では環状溝5bの深さを5mmとし、リング部材16の外周面と環状溝5bの周面との間の隙間G2を0.3mmとした。
【0029】
図6に示す実験結果から明らかなように、実験を行った周速比の全域において、リング付きランナー12を用いた場合のエネルギー変換効率は、リングなしランナー12を用いた場合を上回った。この結果より、リング付きランナー12では、複数の羽根部12bの外周がリング部材16で覆われていることで、複数の羽根部12bが環状溝5b内に淀んでいる水を撹拌することによる撹拌損失を抑え、ランナー12が発生させるトルクを増大させることができ、ひいては発電効率を向上させることができることが実証された。
【0030】
(効果)
本実施形態に係る水力発電装置1は、ランナー12を収容するケーシング5の内壁面5aに環状溝5bが形成されており、ランナー12の翼端が環状溝5b内に位置するように、ランナー12が配置されている。つまり、ケーシング5の軸方向から見たとき、ケーシング5内の円筒空間はランナー12で占められており、略全ての水の流れがランナー12によって受けられる。このため、ランナー12が発生させるトルクを増大させることができ、発電効率を向上させることができる。また、ランナー12の翼端と環状溝5bの周面との間には、ランナー12とケーシング5との干渉を防ぐために隙間G1を設ける必要があるが、この隙間G1は環状溝5b内に存在するので、隙間G1の大きさにかかわらず、上述のように略全ての水の流れをランナー12に受けさせることができる。したがって、ランナー12とケーシング5との間の隙間G1を狭めなくても発電効率を向上させることが可能となる。
【0031】
本実施形態では、ケーシング5が軸方向において複数に分割可能に構成されている。このため、ケーシング5を分解した状態でランナー12を位置決めし、その後ケーシング5を組み立てることで、ランナー12をケーシング5内に容易に配置することができる。
【0032】
本実施形態の変形例では、ランナー12の外周を覆う円筒状のリング部材16が、ランナー12と一体回転可能にランナー12に取り付けられている。このため、ランナー12による環状溝5b内の淀みの撹拌を抑えることができ、撹拌損失を抑制することができる。その結果、より効果的に発電効率を向上させることが可能となる。
【0033】
(他の実施形態)
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
【0034】
上記実施形態では、ランナー12の翼端が環状溝5b内に位置するように、ランナー12が配置されているものとした。しかしながら、ランナー12の翼端が環状溝5b内に位置することは必須ではなく、ランナー12の翼端が環状溝5bの開口面5c(
図2のa図参照)上に位置しても、同じ効果を得ることが可能である。つまり、ランナー12の外径がケーシング5の内径(内壁面5aの径)と同じでもよい。
【0035】
上記実施形態では、軸方向において環状溝5b内に位置する分割面にて、ケーシング5を第1部分5Aと第2部分5Bとに分割可能に構成した。しかしながら、ケーシング5の分割の態様はこれに限定されるものではない。例えば、
図7に示すように、環状溝5bの両端面を含む位置にて、ケーシング5を第1部分5Cと第2部分5Dと第3部分5Eとに分割可能に構成してもよい。こうすれば、各部分5C〜5Eの内周面に段差がないように構成することができるので、各部分5C〜5Eの加工が容易となる。
【0036】
さらに、
図8に示すように、ケーシング5を周方向に複数に分割可能に構成してもよい。本変形例では、ケーシング5を半円筒状の第1部分5Fと第2部分5Gとに分割可能に構成している。第1部分5F及び第2部分5Gのそれぞれには、周方向の両端に径方向外側に突出するフランジ5eが設けられている。そして、第1部分5Fのフランジ5eと第2部分5Gのフランジ5eとを突き合わせた状態で、ボルト等によって固定することで、ケーシング5が組み立てられる。このような構成でも、ケーシング5を第1部分5F及び第2部分5Gに分解することで、ランナー12をケーシング5の内部に容易に配置することができる。ただし、組立時におけるケーシング5の内面の円筒形状の精度確保や接続部における水封の容易性を考慮すると、上記実施形態のように軸方向に分割するほうが有利である。
【0037】
また、ケーシング5を分割しなくともランナー12をケーシング5内に配置できるのであれば、ケーシング5を分割可能に構成することは必須ではない。例えば、ランナー12を複数の部品に分解できるように構成することで、ランナー12をケーシング5内に配置できるようにしてもよい。
【0038】
上記実施形態では、発電効率を向上させるためにガイドベーン11や整流部材13を設けるものとしたが、これらの部材を省略することも可能である。