【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の技術的解決手段は、以下のとおりである。
【0005】
水処理用の新規生体磁性セラムサイトフィラーの製造方法であって、以下のステップを
含む。
S1、磁性粉末の活性化:磁性粉末をグルタルアルデヒドに浸漬して活性化させ、活性
化磁性粉末を得る。
S2、成分:セラムサイト、活性化磁性粉末、ホウ砂、二酸化チタンを、35〜45部
のセラムサイト、20〜40部の磁性粉末、1〜5部のホウ砂、1〜3部の二酸化チタン
の比率で混合し、均一に撹拌し、混合物Aを得る。
S3、造粒および乾燥:S2中の混合物Aを磁気マイクロバブル撹拌混合装置に入れ、
水と混合して混合物Bを得て、次に前記混合物Bを造粒機に入れ、直径が6〜8mmの球
状混合物を製造し、次いで前記球状混合物を乾燥ボックスに入れ、105℃で1〜2h乾
燥させ、セラムサイト基材を得る。
S4、焼成:S3で製造されたセラムサイト基材を保護ガス雰囲気下、高温焼成炉で2
00℃/hの昇温速度で600℃まで加熱し、かつ600℃で8h焼成し、一定の機械的
強度を有するセラムサイトフィラー基質を得て、窒素雰囲気は主に高温での四酸化三鉄の
酸化的変性を防止し、フィラーの最終磁化後の磁場強度を低減させるために使用され、6
00℃の温度を取り、高すぎる焼成温度は四酸化三鉄粉末の磁化率を低減させる。
S5、洗浄および乾燥:洗浄溶液が透明になり、濁りおよび変色がなくなるまで、S4
の焼成により得られたセラムサイトフィラー基質を水で洗浄し、次いで洗浄したセラムサ
イトを105℃のオーブンに入れ、12h乾燥させ、洗浄により基質中に残っている分子
水を除去する。
S6、磁化:S5の処理後に得られたセラムサイトフィラー基質を磁化装置で磁化し、
最終的に磁性セラムサイトフィラー基質を得る。
S7、ロード表面層:S6で製造した磁性セラムサイトフィラー基質を回転スプレーロ
ード装置に供給し、前記回転スプレーロード装置により磁性セラムサイトフィラー基質の
表面に表面層材料を均一にロードさせ、磁性混合セラムサイトフィラーを得て、ここで、
前記表面層材料は、木炭、粘土、ネオジム鉄ホウ素および水の混合物であり、木炭、粘土
、ネオジム鉄ホウ素と水の重量比は1:1:1:3であり、表面層材料の製造方法は、木
炭、粘土、ネオジム鉄ホウ素をそれぞれ1〜500μmに粉砕し、水と混合してスラリー
とすることである。
S8、二次乾燥焼成:S7で製造された磁性混合セラムサイトフィラーを乾燥ボックス
に入れ、95℃で0.5〜1h乾燥させ、保護ガス雰囲気下の高温焼成炉中で150℃/
hの昇温速度で400℃まで昇温し、かつ400℃で0.5h焼成し、冷却させた後に生
体磁性セラムサイトフィラーを得る。表面層材料中の木炭は焼成によりバイオマス活性炭
になり、表面層材料全体も緩い気孔構造が発生し、磁性セラムサイトフィラー基質中のミ
クロ孔を塞がない。
【0006】
本発明の一態様によれば、前記セラムサイトは、ボーキサイト、粘土、副粘土、頁岩、
スレート、海泥粘土、泥岩、フライアッシュ、石炭脈石のうちの1つまたは複数の混合物
で製造される。
【0007】
本発明の一態様によれば、前記磁性粉末は、四酸化三鉄、三酸化二鉄、酸化鉄、および
バリウムフェライトのうちの1つまたは複数の混合物である。
【0008】
本発明の一態様によれば、S4およびS8で使用される保護ガスは窒素または不活性ガ
スであり、例えば、ヘリウム、ネオン、アルゴン、ヘリウム、ネオン、キセノンなどは高
温での四酸化三鉄などの磁性粉末の酸化変性を防止するために使用される。
【0009】
本発明の一態様によれば、前記磁気マイクロバブル撹拌混合装置は、
可変断面水分子破壊チャンバと、その内部に水が通過する通路および通路外側に設けら
れた磁石が設けられ、前記通路断面は可変断面であり、前記磁石は水を磁化させることが
でき、前記可変断面水分子破壊チャンバの一端に入水管が設けられ、他端に排水管が設け
られ、前記入水管は水ポンプに接続され、
可変断面気液混合チャンバと、その内部に気液混合用のチャンバが設けられ、前記チャ
ンバは可変断面であり、その上部は排水管および第一吸気管に接続され、その底部にチャ
ンバ内の気体および液体を撹拌することができる磁気撹拌機が設けられ、
液体混合チャンバと、その一端は気液管路を介して前記可変断面気液混合チャンバに接
続され、他端に排出管が設けられ、その上部には第二吸気管を介してエアポンプが接続さ
れ、そして供給管を介して供給ポンプに接続され、液体混合チャンバの内部にタービンミ
キサーが設けられ、
分流器と、前記分流器は内部に密な気孔を有する管状構造であり、分流器は2つであり
、第一吸気管と可変断面気液混合チャンバとの接続部および第二吸気管と液体混合チャン
バとの接続部にそれぞれ設けられ、
第一吸気管および第二吸気管は、いずれも主吸気管を介してエアポンプに接続され、か
つ主吸気管にはエアコンプレッサが設けられ、
それぞれ入水管および供給管上に設けられた2つの流量制御弁と、を含む。
【0010】
流量制御弁により、水と材料との間の適切な比率を達成するように水流および供給量を制
御することができる。
【0011】
本発明の磁性マイクロバブル撹拌混合装置は、水に対して水分子破壊を行い、かつ水を磁
化させた後、ガスと混合してマイクロバブルを含有するガスと水との混合物を得て、次い
でセラムサイト、活性化磁性粉末、ホウ砂、二酸化チタンからなる混合物Aを供給管によ
り液体混合チャンバにポンピングし、さらにガスと水との混合物と混合し、セラムサイト
、活性化磁性粉末、ホウ砂、二酸化チタンを水と均一に混合させ、均一な材料を形成し、
さらに後の段階で製造される生体磁性セラムサイトが良好な調理特性を有することをさら
に確実にし、堆積密度および体積密度が比較的大きく、圧縮強度が高く、そして破壊率が
低いという利点を有する。
【0012】
従来の一般的な多孔質セラムサイトフィラーとの比較結果を表1に示した。
表1:本発明の生体磁性セラムサイトフィラーと一般的な多孔質セラムサイトフィラーと
の物理化学性質の比較
【0013】
本発明の一態様によれば、前記回転スプレーロード装置は、
メインチャンバと、その上部はアーチ形であり、前記メインチャンバの一端に第一供給口
が設けられ、他端に排出口が設けられ、
メインチャンバの内部の螺旋供給撹拌機構と、前記螺旋供給撹拌機構は前記メインチャン
バの長さ方向に沿ってメインチャンバの底部に水平に配置され、供給口から供給された材
料を排出口に搬送するために使用され、
メインチャンバの上方に配置された複数の弓形トラックと、各前記弓形レール上に配置さ
れたマイクロモータと、を含む。
【0014】
前記マイクロモータの下に回転スプレーヘッドが設けられ、各回転スプレーヘッドはいず
れもマイクロモータによって駆動され、かつ対応するそれぞれの弓形トラック上で前後に
往復運動することができ、かつ前記回転スプレーヘッドはそれぞれ管路を介して第二供給
口に接続される。
【0015】
本発明の回転スプレーロード装置に使用される各マイクロモータおよび螺旋供給撹拌機構
はそれぞれ外部電源から給電し、図中に示されない。
【0016】
本発明の回転スプレーロード装置は、表面層材料を磁性セラムサイトフィラー基質の表面
上に均一にスプレーすることができ、表面層材料のロード効果を良くなるようにし、かつ
製造された生体磁性セラムサイトフィラーの形態が均一であり、省エネルギーおよび高効
率である。
【0017】
本発明は、さらに、水処理用の新規生体磁性セラムサイトフィラーを製造する装置を提供
し、それは、
磁性粉末を活性化するための活性化タンクと、
セラムサイト、活性化磁性粉末、ホウ砂、二酸化チタンを水とガスと混合して混合物Bを
得るための磁気マイクロバブル撹拌混合装置と、
混合物Bを造粒して球状混合物を得るための造粒機と、
球状混合物を乾燥させてセラムサイト基質を得るための第一乾燥室と、
セラムサイト基質を焼成してセラムサイトフィラー基質を得るための第一高温焼成炉と、
セラムサイトフィラー基質を冷却させるための第一冷却室と、
冷却されたセラムサイトフィラー基質を洗浄するための洗浄タンクと、
洗浄されたセラムサイトフィラー基質を二次乾燥させるための第二乾燥室と、
二次乾燥後のセラムサイトフィラー基質を磁化させるための磁化装置と、
磁化させた磁性セラムサイトフィラー基質に表面層材料をロードして磁性混合セラムサイ
トフィラーを得るための回転スプレーロード装置と、
磁性混合セラムサイトフィラーを乾燥させるための第三乾燥室と、
乾燥後の磁性混合セラムサイトフィラーを二次焼成させるための第二高温焼成炉と、
二次焼成後の磁性混合セラムサイトフィラーを二次冷却させるための第二冷却室と、を含
む。
【0018】
本発明は、さらに、水処理用の新規生体磁性セラムサイトフィラーの適用を提供し、具体
的には、それを高アンモニア態窒素廃水の処理に適用される。