特開2020-144768(P2020-144768A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社フロムスクラッチの特許一覧

<>
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000003
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000004
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000005
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000006
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000007
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000008
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000009
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000010
  • 特開2020144768-データ処理システム 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-144768(P2020-144768A)
(43)【公開日】2020年9月10日
(54)【発明の名称】データ処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20200814BHJP
【FI】
   G06F3/0481 170
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-42599(P2019-42599)
(22)【出願日】2019年3月8日
(71)【出願人】
【識別番号】514190246
【氏名又は名称】株式会社フロムスクラッチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】安部 泰洋
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555AA04
5E555AA14
5E555AA26
5E555BA01
5E555BA53
5E555BA68
5E555BB01
5E555BC18
5E555BE09
5E555CB34
5E555CC01
5E555CC03
5E555DB18
5E555DB31
5E555DC21
5E555DD09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】より操作性の高いデータ処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】データ処理を実行する処理システムであって、データ処理を指示する指示アイコンと、処理対象候補となるデータを示すデータアイコンとを生成する画像生成部と、 前記指示アイコンの選択要求に応じて、対応するデータ処理を実行する、データ処理部と、を有し、前記画像生成部は、前記データ処理に応じてデータアイコンを生成し、各々のデータアイコンを関連付けて表示する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理を実行する処理システムであって、
データ処理を指示する指示アイコンと、処理対象候補となるデータを示すデータアイコンとを生成する画像生成部と、
前記指示アイコンの選択要求に応じて、対応するデータ処理を実行する、データ処理部と、を有し、
前記画像生成部は、前記データ処理に応じてデータアイコンを生成し、各々のデータアイコンを関連付けて表示する、処理システム。
【請求項2】
前記データ処理は、データ追加、加工、データ結合、事業者により登録されたデータ処理若しくはユーザにより登録されたデータ処理のいずれか、またはこれらの組合せである、請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記画像生成部は、前記指示アイコンが選択要求に応じて、処理対象候補となるデータに関連するデータアイコンが特定状態となるよう制御する、請求項1に記載の処理システム。
【請求項4】
前記画像生成部は、前記データ処理がデータ結合であるときに、結合対象となるデータアイコンを結合するデータアイコンを生成する、請求項1に記載の処理システム。
【請求項5】
前記画像生成部は、前記指示アイコンをユーザインターフェース上の第1の領域に、前記データアイコンを第2の領域に配置するよう生成する、請求項1に記載の処理システム。
【請求項6】
前記データ処理部は、前記関連付けられたデータアイコンに対応するデータ処理を、所定のサイクルに基づいて実行する、請求項1に記載の処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザが、複数のデータに所定の処理を行う際に、処理対象や処理内容を視覚的に表示する、データ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、日常的に分散管理される複数のデータ(例えば、店舗・商品データのようなマスタデータと、店舗別の売上データ等の個別データ)を、売上分析等の所定の目的のために統合する際に、予めデータ間の重複排除や名寄せ等のデータ修正(例えば、クレンジング処理)が実施される。
【0003】
クレンジング処理は、バッチ処理によって定期的に実行される行われるケースが多いが、ユーザ要求に応じて、リアルタイムにクレンジング処理を行い、データ統合を実行する技術が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−068475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、ユーザインターフェースを通じて、ユーザが処理対象となるテーブルを選択し、所定のクレンジング処理を実行し、実行結果をプレビュー表示させる、といった技術を開示しているものの、初心者を含めた幅広いユーザの操作性を考慮した場合、その処理内容を理解することが依然として難しい。
【0006】
そこで、本開示では、より操作性の高いデータ処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における、データ処理を実行する処理システムは、データ処理を指示する指示アイコンと、処理対象候補となるデータを示すデータアイコンとを生成する画像生成部と、前記指示アイコンの選択要求に応じて、対応するデータ処理を実行する、データ処理部と、を有し、前記画像生成部は、前記データ処理に応じてデータアイコンを生成し、各々のデータアイコンを関連付けて表示する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、より操作性の高いデータ処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第一実施形態に係るデータ処理システムを示すブロック構成図である。
図2図1のサーバ装置100を示す機能ブロック構成図である。
図3図1の端末装置200を示す機能ブロック構成図である。
図4】サーバ100に格納される処理対象データの一例を示す模式図である。
図5】本開示の第一実施形態に係る、端末装置200において表示されるユーザインターフェースの一例である。
図6】本開示の第一実施形態に係る、データ処理のフローチャートの一例である。
図7】本開示の第一実施形態に係る、アイコン結合処理のフローチャートの一例である。
図8】本開示の第二実施形態に係る、端末装置200において表示されるユーザインターフェースの一例である。
図9】本開示の第三実施形態に係る、端末装置200において表示されるユーザインターフェースの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
(実施形態1)
<構成>
図1は、本開示の実施形態1に係るデータ処理システム1を示すブロック構成図である。このデータ処理システム1は、例えば、所定の目的(例えば、マーケティング分析)のために、分散管理されたデータに対してデータ加工・修正(例えば、クレンジング処理)を施し、データ結合を実行し、マーケティングレポートとして出力するためのシステムである。なお、目的として、マーケティング分析とすることや、出力として、マーケティングレポートとすることは一例であって、これに限定されず、他の目的のためのレポートであっても良い。また、分散管理されたデータとしては、少なくとも2つ以上のデータが別個に管理されたものであれば、分散管理されるデータの個数は少数・多数問わず、限定されない。また、データフォーマットについても、以下、csvファイルを一例として挙げるが、これに限定されない。
【0012】
データ処理システム1は、サーバ装置(データ処理装置)100と、端末装置200と、ネットワークNWとを有している。サーバ装置100と、端末装置200とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ装置100は、データの処理を行う装置であり、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
端末装置200は、データ処理システム1を利用するユーザが所持する、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
本実施形態では、データ処理システム1は、サーバ装置100と端末装置200とを備え、端末装置200を利用してサーバ装置100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ装置100がスタンドアローンで構成され、サーバ装置100自身にユーザが操作を行う機能を備えても良い。
【0016】
図2は、図1のサーバ装置100を示す機能ブロック構成図である。サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNWを介して端末装置200及びWebサーバ300と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、データ処理を行う対象となるデータを格納する、処理対象データ格納部121、ユーザインターフェースに表示するためのアイコンデータを格納する、アイコンデータ格納部122、及び個々のデータ処理を関連付けて、かつ、順序付けて管理する、処理フロー格納部123を有する。さらに、記憶部120は、端末装置200、Webサーバ300と通信を行ったデータを一時的に記憶する。なお、各処理に用いられるデータを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ装置100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、ユーザの端末装置120からの指示受付部131と、データ処理部132と、画像生成部133とを有する。この指示受付部131、データ処理部132、及び画像生成部133は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ装置100により実行される。
【0020】
指示受付部131は、サーバ100が提供し、端末装置200において表示されるウェブ画面等のユーザインターフェースを介して、ユーザが(特定のアイコンを押下する等して)所定の要求を行ったとき、端末装置200から通信部110を介して指示を受付ける。
【0021】
データ処理部132は、ユーザの要求が、データ処理に関するもの(例えば、データの追加、クレンジング、結合等)であったときに、対応するデータ処理を実行する。
【0022】
画像生成部133は、端末装置200に表示される、ユーザインターフェースを構成するための画像情報を生成する。特に、記憶部120に格納されたアイコンデータに基づいて、各種アイコンをユーザインターフェース上の所定の領域に配置し、必要に応じてこれらのアイコンを関連付けて表示を行うために画像を生成する。画像生成部133に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0023】
図3は、図1の端末装置200を示す機能ブロック構成図である。端末装置200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0024】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ装置100と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0025】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、端末装置200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、端末装置200がタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)である端末装置200により実行される。
【0026】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ装置100との通信内容を一時的に記憶している。
【0027】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、端末装置200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0028】
なお、サーバ装置100に表示操作部の機能を備える構成としても良く、この場合、端末装置200を備えない構成としても良い。
【0029】
図4は、サーバ100の記憶部120に格納される処理対象データの一例を示す模式図である。
【0030】
処理対象データは、例えば、csvファイルとして格納され、図4に示すように、csvファイル単体に含まれるデータを、項目別に管理されている。ここで、「項目」はcsvファイルにおけるカラムに対応し、図4に示す例においては、項目別に所定のデータ型に従って値が複数行に渡って入力されている。データ型としては、整数(例えば、0、1、2、3)、小数(例えば、0、1.1、2.2、4.4)、真偽値(例えば、t(true)、f(false)、テキスト(例えば、hoge、hogehoge)が挙げられる。項目の入力値としては、例えば、店舗ID、店舗名、会員ID、会員名、会員ランク、生年月日、住所、年齢、性別、売上額等が挙げられる。処理対象データとして、処理データ格納部121は、項目別に管理されたcsvファイルを複数格納することができる。
【0031】
図5は、本開示の第一実施形態に係る、端末装置200において表示されるユーザインターフェースの一例である。
【0032】
ユーザインターフェースは、ユーザが所定のデータ処理を行うよう、サーバ装置100に対して指示するための複数の指示アイコンを配置するための領域301と、処理対象候補となるデータアイコンを配置するための領域302とを有する。
【0033】
領域301においては、指示アイコンとして、処理対象とするデータの追加を指示するデータ追加指示アイコン、データをクレンジングするよう指示するクレンジング指示アイコン、及びデータを結合するよう指示するデータ結合指示アイコンが配置されている。また、領域302においては、ユーザのデータ追加指示及びデータの選択操作に応じて、データアイコン303がデータ処理対象候補として配置される。続いて、ユーザがクレンジング指示操作を行うと、データアイコン303が処理対象候補として他のデータアイコンと区別できるように、例えば、アイコンが揺れる、ハイライトされる等の特定状態となる。クレンジング処理が完了すると、データアイコンに隣接して(右手に)、新規のデータアイコン304がファイル名と共に配置され、結線されることによりデータアイコン303と関連付けられて表示される。
【0034】
さらに、ユーザがデータ結合操作を行うと、処理対象候補としてデータアイコン306が特定状態となり、ユーザがデータアイコン306を選択し、データ結合処理が行われる。データ結合処理が完了すると、新規データアイコン305が隣接して(右手)配置され、データアイコン305に対応するデータが、データアイコン304に対応するデータとデータアイコン306に対応するデータとが結合されたものであることが視認できるように、データアイコン304及びデータアイコン306が各々データアイコン305に結線され、関連付けられるように表示される。データアイコンは、ユーザがそのデータ処理履歴を概念的に理解しやすいよう、画面の右手から左手方向にデータ処理の順序に従って配置され、かつ、関連付けを理解しやすいよう、結線等の方法を用いて関連性が表現される。
【0035】
このように、ユーザは、指示アイコンを介して所定のデータ処理を要求することができ、データアイコンを介してデータ処理操作及びデータ処理後のデータを視覚的に関連付けて理解することができるため、本実施形態の開示により、操作性の高いデータ処理システム及び方法を提供することができる。
【0036】
<処理の流れ>
図6を参照しながら、本実施形態のデータ処理システム1が実行するデータ処理方法の処理の流れについて説明する。図6は、本開示の第一実施形態に係る、データ処理方法を示すフローチャートの一例である。
【0037】
ここで、このデータ処理システム1を利用するために、ユーザは端末装置200のインターネットブラウザ等を利用してサーバ装置100にアクセスし、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、利用可能となる。この認証後、ウェブ画面等を介して図5に示すようなユーザインターフェースが提供され、図6に示すステップS101へ進む。
【0038】
まず、ステップS101の処理として、サーバ装置100は、データ処理対象候補となるデータの追加要求を受付ける。例えば、ユーザが端末装置200を操作して、図5に示すようなユーザインターフェースにおいて、データ追加指示アイコンを選択すると、サーバ装置100の制御部130の指示受付部131は、端末装置200から通信部110を介して、データ追加指示要求を受信する。ここで、ユーザは端末装置200を操作して、処理対象候補となる特定のデータ(例えば、「data_type.csv」というファイル名のcsvファイル)を選択する。
【0039】
ステップS102の処理として、サーバ装置100は、データを追加する。例えば、サーバ装置100の制御部130のデータ処理部132は、ユーザが選択したデータを処理対象候補として、処理対象データ格納部121に追加する。
【0040】
ステップS103の処理として、サーバ装置100は、第1のデータアイコンを生成する。例えば、サーバ装置100の制御部130の画面生成部133は、アイコンデータ格納部122に格納されたアイコン画像データ及び選択されたデータのファイル名を基に、図5のユーザインターフェースの例に示す、データアイコン303を生成し、領域302に配置するよう処理を実行する。図5に示すように、データアイコン303は領域302の左手に配置される。
【0041】
続いて、ステップS104の処理として、サーバ装置100は、データのクレンジング処理要求を受付ける。例えば、ユーザが端末装置200は操作して、図5のユーザインターフェースの例に示す、クレンジング指示アイコンを選択すると、サーバ装置100の制御部130の指示受付部131は、端末装置200から通信部110を介して、データのクレンジング処理要求を受信する。ここで図示しないが、サーバ装置100の画像生成部133は、クレンジング処理要求に応じて、処理対象候補となるデータアイコンを特定状態にするために制御することができる。例えば、データアイコン303が左右に揺れるよう(いわゆる、シェイク動作)動きを制御したり、データアイコン303をハイライトしたり、点滅させたり、といった制御が考えられる。
【0042】
ステップS105の処理として、サーバ装置100は、クレンジング処理を行うデータの選択を受け付ける。例えば、ユーザが端末装置200は操作して、図5のユーザインターフェースの例に示す、データアイコン303を、クレンジング処理を行うデータとして選択すると、サーバ装置100の制御部130の指示受付部131は、端末装置200から通信部110を介して、データ選択要求を受信する。
【0043】
ステップS106の処理として、サーバ装置100は、ユーザの具体的なクレンジング処理要求に応じて、クレンジング処理を実行する。例えば、サーバ装置100の制御部130のデータ処理部132は、クレンジング処理として、ユーザが選択したデータにおける所定のデータ項目に対して、基本処理(シリアル値を日時に変換)、連結処理(表の項目同士を連結する(月日をハイフンで結合する等))、 分割処理(表の項目を複数の項目に分割)、四則演算処理(表のカラムに対して四則演算を行う(端数処理も選択可能))、「IF文」処理(表の項目を条件に、別の項目を作成する)、追加処理(固定値の項目を追加する)、削除処理(項目を削除する)、「ランク」処理(ある特定の項目でランク付けする(同率順位が発生したときの挙動を選択できる等))、参照処理(ある特定の項目単位で並び替えて付与したランキングを基に、最初の行の値、最後の行の値、1つ前の行の値、1つ後ろの行の値、n番目の値を作成する)、集約処理(レコード集計して、合計、件数、ユニーク件数、最大値、最小値、平均、中央値、偏差、変位、連結等を行う)、置換処理(項目の値を置換する)、型変換処理(項目のデータ型を変換する)、抽出処理(項目のデータから一部を抽出する)、除外処理(項目のデータから一部を除去する)、「フォーマット」処理(項目のデータの形式を整える)、名寄せ処理(任意の項目の値をキーに、名寄せできる)、絞り込み処理(特定の条件でレコードを絞り込む)、列の並び替え処理(列の順番の並び替え)等の処理を実行する。サーバ装置100は、ユーザ要求に応じて、クレンジング処理されたデータをファイル名と共に処理対象データ格納部121に格納する。ここで、サーバ装置100は、後でユーザが任意のデータを選択し、編集処理を行うことができるよう、クレンジング処理前後のデータ双方を格納して管理することができる。
【0044】
クレンジング処理が完了すると、ステップS107の処理として、サーバ装置100は、第2のデータアイコンを生成する。例えば、サーバ装置100の制御部130の画面生成部133は、アイコンデータ格納部122に格納されたアイコン画像データ及びデータのファイル名を基に、図5のユーザインターフェースの例に示す、データアイコン304を生成し、領域302に配置するよう処理を実行する。図5に示すように、データアイコン304は、データアイコン303に(右手に)隣接して、領域302に配置され、かつ、データアイコン304に対応するデータがデータアイコン303に対応するデータを基にクレンジング処理がなされたことが理解できるように、データアイコン303及びデータアイコン304は結線されて、関連付けられるように表示される。
【0045】
上述の一連のデータ処理は、その処理順序及びデータの関連性を示す情報と共にデータ処理フローとして、サーバ装置100の記憶部120の処理フロー格納部123に格納することができ、画面生成部133は、ユーザ要求に応じて、図5に示すような態様で、ユーザインターフェースにデータアイコンを配置し、表示するための画面を生成することができる。
【0046】
図7は、本開示の第一実施形態に係る、アイコン結合処理のフローチャートの一例である。
【0047】
ステップS201の処理として、サーバ装置100は、複数のデータを結合する、データ結合要求を受付ける。例えば、ユーザが端末装置200を操作して、図5に示すようなユーザインターフェースにおいて、データ結合指示アイコンを選択すると、サーバ装置100の制御部130の指示受付部131は、端末装置200から通信部110を介して、データ結合指示要求を受信する。ここで、ユーザは端末装置200を操作して、処理対象候補となる特定のデータ(例えば、データアイコン304及びデータアイコン306を選択することで)を選択する。上述のように、画面生成部313は、処理対象となるデータアイコンを特定状態にするよう制御することができる。
【0048】
ステップS202の処理として、サーバ装置100は、データ結合処理を行う。例えば、サーバ装置100の制御部130のデータ処理部132は、ユーザが選択したデータ(例えば、データアイコン304に対応するデータとデータアイコン306に対応するデータ)を、ユーザの具体的な処理要求に応じて結合する処理を行う。結合処理として、例えば、異なるcsvファイルのデータ項目を行方向または列方向に結合する処理が挙げられる。例えば、マスタデータに、店舗名を含むデータ項目と商品名を含むデータ項目とが含まれ、個別データに、特定の店舗IDと当該店舗の商品別売上額とが含まれる場合、店舗名、商品名及び商品別売上額を含むレポートを生成したい場合、各々のデータから所望のデータ項目を結合する処理を行う。サーバ装置100は、ユーザ要求に応じて、結合処理されたデータをファイル名と共に処理対象データ格納部121に格納する。ここで、サーバ装置100は、後でユーザが任意のデータを選択し、編集処理を行うことができるよう、結合処理後のデータ及び結合データの基となる複数のデータ全てを格納して管理することができる。
【0049】
データ結合処理が完了すると、ステップS203の処理として、サーバ装置100は、第3のデータアイコンを生成する。例えば、サーバ装置100の制御部130の画面生成部133は、アイコンデータ格納部122に格納されたアイコン画像データ及びデータのファイル名を基に、図5のユーザインターフェースの例に示す、データアイコン304を生成し、領域302に配置するよう処理を実行する。図5に示すように、データアイコン305は、データアイコン304及びデータアイコン306に対して(右手に)隣接して、領域302に配置され、かつ、データアイコン305に対応するデータがデータアイコン304に対応するデータ及びデータアイコン306に対応するデータが結合されたことが理解できるように、データアイコン304及びデータアイコン306が各々データアイコン305に結線され、関連付けられるように表示される。
【0050】
上述の一連のデータ処理は、その処理順序及びデータの関連性を示す情報と共にデータ処理フローとして、サーバ装置100の記憶部120の処理フロー格納部123に格納することができ、画面生成部133は、ユーザ要求に応じて、図5に示すような態様で、ユーザインターフェースにデータアイコンを配置し、表示するための画面を生成することができる。
【0051】
以上のように、本実施形態においては、ユーザは、ユーザインターフェース上のアイコンを介してデータ処理要求が行い、データ処理に対応付けて、所定の順序及び態様で表示されたアイコンを通じて、データ処理内容、データ間の関連性及びそのデータ処理履歴を一目で容易に理解することができ、したがって、操作性の高いデータ処理システム及び方法を提供することができる。
【0052】
(実施形態2)
図8は、本開示の第二実施形態に係る、端末装置200において表示されるユーザインターフェースの一例である。なお、本実施形態に係るデータ処理システムの構成は、本実施形態に係る説明において特に言及されない限り、第一実施形態と同様である。
【0053】
図8に示すように、端末装置200において表示されるユーザインターフェースにおいて、図5に示す、データアイコンを配置する領域302に隣接して、処理内容表示領域401を有する。サーバ装置100は、領域302に配置されるデータアイコン、その配置順序、及びデータアイコンの関連性で特定される一連のデータ処理について、処理内容表示領域401において表示される「トリガー設定」402に基づいて、データ処理をすることができる。例えば、図8に示すように、曜日指定として毎週土曜日の、周期指定として昼12時に、領域302において特定されるデータ処理を実行するよう設定することができる。
【0054】
その他、処理内容表示領域401において、現在の運用ステータス(例えば、運用している場合は「運用中」と表示)、処理内容の生成日時、最終編集日時を表示することができる。また、ユーザは、編集ボタン403を選択することで、「トリガー設定」402(具体的には、周期指定及び曜日指定)を編集することができる。
【0055】
なお、本実施形態においては、図5に示す領域302において特定されるデータ処理について設定された周期に処理を実行する例を示しているが、ユーザが、複数のデータ処理を設定した場合は、ユーザは、異なるユーザインターフェース画面において、異なるデータ処理について別の周期処理設定を行うことができる。
【0056】
(実施形態3)
上述したユーザインターフェースにおいては、領域301に予め定められた指示アイコン(データ追加、クレンジング、データ結合)が配置されていた。しかしながら、例えば、ユーザインタフェース側でよく使われる機能を含む処理群を予め保存しておき、領域301aに表示することとしてもよい。
【0057】
ここで指示アイコンG1、G2には、例えば、データクレンジング機能であって「処理対象のデータ内に含まれる昭和形式の記載を西暦形式に演算して変更する処理」及び「(株)の表示を株式会社に置換する処理」等が割り当てられている。なお、呼び出すことのできる処理群はユーザインタフェースの提供者が用意することとしてもよいし、ユーザが自ら登録することとしてもよい。この場合、例えば、領域302に既に配置したデータアイコン304をそのまま領域301a領域にドラッグアンドドロップする等してダイレクトに登録(更に処理の内容を編集)することとしてもよい。
【0058】
図においては、ユーザインタフェースの提供者が用意した処理群から呼び出したものはアイコンG1及びG2に、関連付けられており、ユーザが自ら作成した処理群はアイコンF1乃至アイコンF3に割り当てられている。
【0059】
以上のように、ユーザはユーザインターフェースを介して、簡易に、設定したデータ処理について、周期を設定して実行することができる。
【0060】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0061】
1 データ処理システム 100 サーバ装置、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 端末装置、NW ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9