(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-144911(P2020-144911A)
(43)【公開日】2020年9月10日
(54)【発明の名称】APDUスクリプトにおける黙示的ファイル生成
(51)【国際特許分類】
G06F 21/72 20130101AFI20200814BHJP
G06F 21/12 20130101ALI20200814BHJP
【FI】
G06F21/72
G06F21/12 330
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2020-86994(P2020-86994)
(22)【出願日】2020年5月18日
(62)【分割の表示】特願2017-527710(P2017-527710)の分割
【原出願日】2015年11月23日
(31)【優先権主張番号】14306865.8
(32)【優先日】2014年11月24日
(33)【優先権主張国】EP
(71)【出願人】
【識別番号】519260337
【氏名又は名称】アイデミア フランス
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100141254
【弁理士】
【氏名又は名称】榎原 正巳
(72)【発明者】
【氏名】ジェローム デュモラン
(72)【発明者】
【氏名】トマシュ ボジニャク
(57)【要約】 (修正有)
【課題】プロファイルを生成するためのスクリプトのサイズを低減する。
【解決手段】セキュア要素は、ファイルプロパティデータのローカルストアを有する。セキュア要素においてプロファイルをリモートプロビジョニングするべく、セキュア要素に送信するためのスクリプトを作成する方法は、セキュア要素におけるファイルプロパティデータのローカルストアが、ファイルをローカルに生成するべく使用され得るファイルプロパティデータを含む場合には、スクリプトが、そのファイルを生成するためのコマンドを欠くように、スクリプトを作成するステップを具備する。スクリプトは、SELECT FILEコマンド及びファイルの識別子などの、ローカルに生成されるファイルを参照する低減された長さのエントリを含んでいてもよい。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュア要素(30)においてプロファイル(31)をリモートプロビジョニングするべく、前記セキュア要素(30)に送信するためのスクリプトを作成する方法であって、前記セキュア要素(30)は、ファイルプロパティデータのローカルストア(50)を有する、方法において、前記セキュア要素におけるファイルプロパティデータの前記ローカルストアが、ファイルをローカルに生成するべく使用され得るファイルプロパティデータを含んでいる際に、前記スクリプトが、そのファイルを生成するためのコマンドを欠くように、前記スクリプトを作成するステップ(120)、を具備する方法。
【請求項2】
前記スクリプトは、前記セキュア要素においてローカルに生成される前記ファイルを識別するエントリを具備しており、前記エントリは、ファイル生成コマンドを含むエントリよりも短い長さを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ファイルを生成するためのコマンドを有する第一エントリを有する第一スクリプトを受信するステップ(121)と、
前記スクリプト内の前記第一エントリが、そのファイルプロパティが前記セキュア要素におけるファイルプロパティデータの前記ローカルストア内において保存されているファイルに対応しているかどうかを判定するステップ(122)と、
前記第一エントリが、そのファイルプロパティが保存されている前記ファイルに対応している場合に、前記スクリプト内の前記第一エントリを前記スクリプト内の第二エントリによって置換するステップ(123)であって、前記第二エントリは、前記第一エントリよりも短く、且つ、前記ファイルを生成するための前記コマンドを欠いている、ステップと、
前記第一スクリプトよりも短い長さの変更済みのスクリプトを出力するステップ(124)と、
を具備する、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一エントリは、ファイル生成コマンド、ファイル識別子、及びファイルプロパティを具備し、且つ、前記第二エントリは、前記ファイル識別子を具備する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第二エントリは、ファイル選択コマンドを具備する、請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項6】
セキュア要素(30)においてプロファイルをプロビジョニングする方法であって、
前記プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを受信するステップ(102)と、
前記プロファイルをプロビジョニングするための前記スクリプトを実行するステップ(102)と、
を具備し、
前記実行するステップは、
ファイルを参照している前記スクリプト内のエントリを読み取るステップ(103)と、
ファイルが存在しているかどうかを判定するステップ(104)と、
前記ファイルが存在していない場合に、前記セキュア要素におけるファイルプロパティデータのローカルストアを使用することにより、前記ファイルを生成するステップ(105)と、
を具備する、方法。
【請求項7】
前記スクリプト内の前記エントリは、ファイル識別子を具備しており、且つ、前記方法は、
前記ローカルストア内においてファイルプロパティデータを見出すべく、前記ファイル識別子を使用するステップと、
前記識別子及び前記ファイルプロパティデータによって前記ファイルを生成するステップと、
を具備する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記スクリプト内の前記エントリは、ファイル選択コマンドを具備する、請求項6又は請求項7に記載の方法。
【請求項9】
セキュア要素(30)においてプロファイルをプロビジョニングする方法であって、
前記プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを受信するステップ(115)と、
前記プロファイルをプロビジョニングするための前記スクリプトを実行するステップ(116)と、
を具備し、
前記方法は、前記スクリプトを実行する前に、前記セキュア要素におけるファイルプロパティデータのローカルストアを使用することにより、前記プロファイルによって必要とされている少なくとも一つのファイルを生成するステップ(112、114)を更に具備し、且つ、前記受信されたスクリプトは、前記少なくとも一つのファイルを生成するためのコマンドを欠いている、方法。
【請求項10】
前記スクリプト内のエントリは、ファイル選択コマンド及びファイル識別子を具備し、且つ、前記スクリプトの実行の前に生成された前記ファイルは、前記同一のファイル識別子を具備する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記プロファイルによって必要とされている少なくとも一つのサービスを通知するサービステーブルを受信するステップを更に具備し、且つ、前記プロパティデータの前記ローカルストアは、前記ファイルプロパティデータが関連付けられているサービスの通知を含み、且つ、前記方法は、
前記プロファイルのために必要とされているサービスを識別するべく、前記サービステーブルを使用するステップと、
それぞれの必要とされているサービスごとに、ファイルプロパティデータの前記ローカルストアからファイルプロパティデータを取得するステップと、
前記取得されたファイルプロパティデータを使用することにより、前記必要とされているサービス用の少なくとも一つのファイルを生成するステップと、
を具備する、請求項9又は請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ファイルプロパティデータは、ファイル識別子、ファイルサイズ、ファイルアクセス権限のうちの少なくとも一つを具備する、請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記スクリプト内の前記コマンドは、ISO7816に準拠している、請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサ及びメモリを具備するセキュア要素であって、前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能である命令を収容し、これにより、前記プロセッサは、請求項6から請求項13までのいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、セキュア要素。
【請求項15】
前記セキュア要素は、埋め込み型ユニバーサル集積回路カードである、請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載の方法又は請求項14に記載のセキュア要素。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
通信ネットワークを介して機械が別の機械と通信する機械間(M2M:Machine-to-Machine)通信に対する関心が増大している。M2M装置には、埋め込み型ユニバーサル集積回路カード(eUICC:embedded Universal Integrated Circuit Card)を提供することができる。eUICCは、パーソナル無線装置内の加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identity Module)カードによって実行されるものに類似した機能を実行する。但し、eUICCは、例えば、装置の回路基板上にはんだ付けされるなどのように、装置内において埋め込まれていることから、除去することが容易ではない。
【0002】
埋め込み型UICC装置のリモートプロビジョニング及び管理のためのアーキテクチャが開発されつつある。このエリアにおいて精力的に活動している標準化団体の一つが、GSMアソシエーション(GSMA:GSM Association)の「Remote Provisioning Architecture for Embedded UICC, Technical Specification」である。この仕様の初期のバージョンが、2014年10月13日付けのVersion 2.0である。
【0003】
eUICC装置をプロビジョニングするプロセスの一部分は、プロファイルを装置上においてインストールするというものである。プロファイルは、特定のモバイルネットワークインフラストラクチャにアクセスする機能を装置に対して提供する。プロファイルは、ファイル構造、データ、及びアプリケーションを有することができる。プロファイルは、eUICC上においてリモートプロビジョニングすることができる。
【0004】
eUICCが、その「使用フェーズ」に設定されたら、eUICCと外部世界との間のすべての通信は、ISO7816のAPDUコマンドを介して実行される。eUICCは、APDUを受信し、且つ、応答を返す。欧州電気通信標準化協会(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)の技術仕様であるTS102226「Remote APDU structure for UICC based applications」は、リモートエンティティがスクリプトをUICCに送信できるようにするプロトコルを定義している。このスクリプトは、一連のAPDUコマンドを含んでおり、且つ、ETSI仕様において「リモート管理アプリケーション」と呼称されているカード上のアプリケーションに対してアドレス指定されている。
【0005】
リモートプロビジョニングの文脈においては、カード上のリモート管理アプリケーションが「プロビジョニングスクリプト」内のコマンドを実行した際に、プロファイルが生成される。eUICCは、アクセスネットワークのタイプ(GSMやCDMA)当たりに一つのプロファイル、などのように、複数のプロファイルを保存していてもよい。又、無線装置の所有者が、その無線装置用のアクセスネットワークを提供するために異なるアクセスネットワーク事業者を使用することを所望した際には、プロファイルが更新されてもよく、或いは、新しいプロファイルがダウンロードされてもよい。
【0006】
プロファイルの数とその複雑さとが増大するのに伴って、プロファイルを生成するためのスクリプトが、次第に大きくなっている。
【発明の概要】
【0007】
本発明の一態様は、セキュア要素においてプロファイルをリモートプロビジョニングするべく、セキュア要素に送信するためのスクリプトを作成する方法を提供しており、この場合に、セキュア要素は、ファイルプロパティデータのローカルストアを有し、方法は、セキュア要素におけるファイルプロパティデータのローカルストアが、そのファイルをローカルに生成するべく使用され得るファイルプロパティデータを含んでいる場合に、スクリプトが、ファイルを生成するためのコマンドを欠くように、スクリプトを作成するステップを有する。
【0008】
方法は、仕様ファイルからスクリプトを生成する、などのように、セキュア要素に対して送信するためのスクリプトを作成又は生成するべく、実行することができる。或いは、この代わりに、方法は、既存のスクリプトを処理又は「フィルタリング」するべく、実行することもできる。既存のスクリプトを処理することにより、方法は、スクリプトの長さを低減することができる。
【0009】
スクリプトは、セキュア要素においてローカルに生成されるファイルを識別するエントリを有していてもよい。エントリは、ファイル生成コマンドを含むエントリよりも短い長さを有することができる。又、例えば、ファイル生成コマンドを有するエントリは、ファイルを生成するための様々なパラメータを規定する必要もある。
【0010】
方法は、ファイルを生成するためのコマンドを有する第一エントリを有する第一スクリプトを受信するステップと、スクリプト内の第一エントリが、そのファイルプロパティがセキュア要素におけるファイルプロパティデータのローカルストア内において保存されているファイルに対応しているかどうかを判定するステップと、第一エントリが、そのファイルプロパティが保存されているファイルに対応している場合に、スクリプト内の第一エントリをスクリプト内の第二エントリによって置換するステップであって、第二エントリは、第一エントリよりも短く、且つ、ファイルを生成するためのコマンドを欠いている、ステップと、第一スクリプトよりも短い長さの変更済みのスクリプトを出力するステップと、を有していてもよい。
【0011】
第一エントリは、ファイル生成コマンド、ファイル識別子、及びファイルプロパティを有していてもよく、且つ、第二エントリは、ファイル識別子を有していてもよい。第二エントリは、ファイルプロパティのすべて又はいずれかを規定する必要はない。
【0012】
第二エントリは、ファイル選択コマンドを有していてもよい。
【0013】
本発明の別の態様は、プロファイルをセキュア要素においてプロビジョニングする方法を提供しており、方法は、
プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを受信するステップと、
プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを実行するステップと、
を有し、実行ステップは、
ファイルを参照するスクリプト内のエントリを読み取るステップと、
ファイルが存在しているかどうかを判定し、且つ、ファイルが存在していない場合に、セキュア要素にけるファイルプロパティデータのローカルストアを使用することにより、ファイルを生成するステップと、
を有する。
【0014】
スクリプト内のエントリは、ファイル識別子を有していてもよく、且つ、方法は、ローカルストア内においてファイルプロパティデータを見出すべく、ファイル識別子を使用するステップと、識別子及びファイルプロパティデータによってファイルを生成するステップと、を有する。
【0015】
スクリプト内のエントリは、ファイル選択コマンドを有していてもよい。
【0016】
本発明の別の態様は、プロファイルをセキュア要素においてプロビジョニングする方法を提供しており、方法は、
プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを受信するステップと、
プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを実行するステップと、
を有し、
方法は、スクリプトを実行する前に、セキュア要素におけるファイルプロパティデータのローカルストアを使用することにより、プロファイルによって必要とされている少なくとも一つのファイルを生成するステップを更に有し、且つ、この場合に、受信されたスクリプトは、少なくとも一つのファイルを生成するためのコマンドを欠いている。
【0017】
スクリプト内のエントリは、ファイル選択コマンド及びファイル識別子を有していてもよく、且つ、スクリプトの実行の前に生成されたファイルは、同一のファイル識別子を有していてもよい。
【0018】
プロファイルによって必要とされる少なくとも一つのファイルを生成するステップは、少なくとも一つの必須ファイルを生成するステップを有していてもよい。
【0019】
方法は、プロファイルによって必要とされている少なくとも一つのサービスについて通知するサービステーブルを受信するステップを更に有していてもよく、且つ、この場合に、ファイルプロパティデータのローカルストアは、ファイルプロパティデータが関連付けられているサービスの通知を含み、且つ、方法は、
プロファイルのために必要とされているサービスを識別するべく、サービステーブルを使用するステップと、
それぞれの必要とされているサービスごとに、ファイルプロパティデータのローカルストアからファイルプロパティデータを取得するステップと、
取得されたファイルプロパティデータを使用することにより、必要とされるサービス用の少なくとも一つのファイルを生成するステップと、
を有する。
【0020】
ファイルプロパティデータは、ファイル識別子、ファイルサイズ、ファイルアクセス権限のうちの少なくとも一つを有していてもよい。
【0021】
ファイルプロパティデータは、必須ファイル及び任意選択ファイル用のファイルプロパティデータを保存する単一のデータ構造内において保存されていてもよい。データ構造は、サービス番号に従ってインデックス付けされていてもよい。例えば、必須ファイルは、サービス番号=0又は負の数により、識別されてもよく、且つ、任意選択ファイルは、1以上のサービス番号により、識別されてもよい。
【0022】
セキュア要素は、埋め込み型ユニバーサル集積回路カードであってもよい。
【0023】
スクリプト内のコマンドは、ISO7816に準拠していてもよい。
【0024】
セキュア要素において実行される方法は、特定の技術的問題に対する代替解決策であるものと見なされる。
【0025】
少なくとも一つの実施形態の一つの利点は、スクリプトのサイズを低減することができるという点にある。少なくとも一つの実施形態の一つの利点は、装置に対するインタフェース上において使用されている既存のコマンドとの間における整合性を維持しつつ、スクリプトのサイズを低減することができるという点にある。例えば、スクリプトは、ISO7816に依然として準拠することが可能であり、その理由は、スクリプトが、依然としてISO7816のAPDUコマンドを使用しているからである。
【0026】
本明細書において記述されている機能は、ハードウェアにおいて、処理装置によって実行されるソフトウェアにおいて、或いは、ハードウェア及びソフトウェアの組合せにより、実装することができる。処理装置は、コンピュータ、プロセッサ、状態機械、ロジックアレイ、又は任意のその他の適切な処理装置を有することができる。処理装置は、必要とされるタスクを汎用プロセッサに実行させるソフトウェアを実行する汎用プロセッサであってもよく、或いは、処理装置は、必要とされる機能の実行に専用のものであってもよい。本発明の別の態様は、プロセッサによって実行された際に、記述又は特許請求されている方法のうちのいずれかを実行する機械可読命令(ソフトウェア)を提供している。機械可読命令は、電子メモリ装置、ハードディスク、光ディスク、又はその他の機械可読ストレージ媒体上において保存されていてもよい。機械可読媒体は、一時的ではない機械可読媒体であってもよい。「一時的ではない機械可読媒体」という用語は、一時的な伝播信号を除くすべての機械可読媒体を有する。機械可読命令は、ネットワーク接続を介してストレージ媒体にダウンロードすることができる。
【0027】
本発明の別の態様は、プロセッサ及びメモリを有するセキュア要素を提供しており、メモリは、プロセッサによって実行可能である命令を含み、これにより、プロセッサは、セキュア要素との関係において、記述又は特許請求されている機能を実行するように構成されている。
【0028】
本発明の別の態様は、スクリプトを作成する際に使用される装置を提供しており、装置は、プロセッサ及びメモリを有し、メモリは、プロセッサによって実行可能である命令を含み、これにより、プロセッサは、記述又は特許請求されているサーバサイド機能を実行するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
一例としてのみ、以下の添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明することとする。
【0030】
【
図1】
図1は、埋め込み型ユニバーサル集積回路カード(eUICC)のプロビジョニング及び管理のためのアーキテクチャを示す。
【
図2】
図2は、eUICC上におけるプロファイルのリモートプロビジョニングの一例を示す。
【
図3】
図3は、eUICCにおいてプロファイルをプロビジョニングするための従来のスクリプトの一例の抜粋を示す。
【
図4】
図4は、eUICCにおいてプロファイルをプロビジョニングするための変更済みのスクリプトの一例の抜粋を示す。
【
図5】
図5は、eUICCにおいて管理アプリケーションによって実行される方法の一例を示す。
【
図6】
図6は、管理アプリケーションによって使用されるファイルプロパティテーブルの一例を示す。
【
図7】
図7は、eUICCにおいて管理アプリケーションによって実行される方法の別の例を示す。
【
図8】
図8は、管理アプリケーションによって使用されるファイルプロパティテーブルの別の例を示す。
【
図9】
図9は、プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを作成する方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、無線装置20によってホスティングされた埋め込み型ユニバーサル集積回路カード(eUICC)30のプロビジョニング及び管理のためのアーキテクチャを示している。無線装置20の例は、スマートフォン、携帯電話機、ドングル、或いは、無線ネットワークを介して通信し得るその他の無線装置などの、機械間(M2M)装置及びモバイル装置である。装置20は、2G、3G、又は4Gネットワークなどの、少なくとも一つの無線アクセスネットワークを使用している。eUICC30は、プロセッサ及びストレージを有するチップ上の自立型コンピュータである。eUICC30は、アクセスネットワークとの間においてセキュア通信を確立する、などの、特定のタスクを実行するためのセキュア環境を提供している。
【0032】
eUICC30は、プロファイルによってリモートプロビジョニングすることができる。プロファイルは、特定のモバイルネットワークインフラストラクチャにアクセスする機能を装置に対して提供する。プロファイルは、ファイル構造、データ、及びアプリケーションを有することができる。プロビジョニングプロセスに参加するネットワークエンティティは、加入マネージャデータ作成(SM−DP:Subscription Manger Data Preparation)エンティティ10と、加入マネージャセキュアルーティング(SM−SR:Subscription Manager Secure Routing)エンティティ12と、を含む。SM−DP10は、プロファイルを作成し、且つ、eUICC30上におけるプロファイルの保護されたダウンロード及びインストールを管理している。SM−SR12は、プラットフォーム管理コマンドの機能及びプロファイル管理コマンドの搬送を保護された方式で実行する。通信ネットワーク15は、プロビジョニングを目的として、装置30にアクセスするために使用される。eUICCは、複数のプロファイル31を保存していてもよい。又、eUICC30は、ファイルプロパティ(FP:File Property)テーブル50を保存することもできる。更に詳細に後述するように、ファイルプロパティテーブル50は、プロファイルをプロビジョニングする際に使用される。ファイルプロパティテーブル50は、一つ以上のプロファイル31をプロビジョニングする際に、eUICCにより、共有リソースとして使用され得る。
【0033】
プロパティデータのストア50は、eUICCの製造の際に、或いは、eUICCの、又はeUICCが埋め込まれるホスト装置20の、事前発行の際に、eUICC30に転送することができる。
【0034】
図2は、eUICC30上におけるプロファイルのリモートプロビジョニングの一例を示している。リモートプロビジョニングの文脈においては、カード上のリモート管理アプリケーションがプロビジョニングスクリプト内のコマンドを実行した際に、プロファイルが生成される。SM−DP10がスクリプトを作成する。スクリプトは、SCP03などの標準的なプロトコルに従って暗号化され、且つ、eUCC30上のリモート管理アプリケーションRM1に対してアドレス指定されている。RM1は、通常はモバイルネットワーク事業者であるプロファイルを制御しているエンティティによって制御される発行者セキュリティドメイン−プロファイル(ISD−P:Issuer Security Domain-Profile)というセキュア環境内において稼働している。eUICC30及びSM−DP10上には、なんらかのスクリプトがRM1に対してアドレス指定される前にモバイルネットワーク事業者によって既に定位置に配置済みとなっている共有されたSCP03キーが存在している。RM1がスクリプトを受信した際に、RM1は、そのスクリプトを暗号解読し、且つ、スクリプト内に含まれているコマンドを実行し、その結果、プロファイルが生成される。
【0035】
スクリプトは、SM−SR12を介してルーティングされる。SM−SR12は、SM−DP10から、暗号化されたスクリプトを受信し、例えば、SCP80又はSCP81などの標準プロトコルに従って、スクリプトを暗号化し、且つ、その結果をRM2に対してアドレス指定する。RM2は、通常は、eUICC30の発行者によって制御されている発行者セキュリティドメイン−ルート(ISD−R:Issuer Security Domain-Root)というセキュア環境内において稼働している。eUICC及びSM−SR12上には、なんらかのスクリプトがRM2に対してアドレス指定される前にカード発行者によって定位置に配置済みとなっている共有されたSCP80/SCP81キーが存在している。RM2がスクリプトを受信した際に、RM2は、そのスクリプトを暗号解読し、且つ、その結果をRM1に転送する。
【0036】
図3は、従来のスクリプト40の一例の短い抜粋を示している。従来のスクリプト40は、ファイルを生成するように、eUICCに対して命令するエントリ41、42、43を含む。これらのエントリは、「CREATE FILE」コマンド、生成されるファイルの識別子、及びファイル生成用のプロパティ/パラメータを有する。
【0037】
図4は、変更済みのスクリプト45の一例の短い抜粋を示している。変更済みのスクリプト45内においては、エントリ41、42、43が、相対的に短いエントリ46、47、48によって置換されている。相対的に短いエントリ46、47、48は、ファイルを選択するように、eUICCに対して命令している。それぞれのエントリ46、47、48は、選択されるファイルの識別子を含んでいる。例えば、エントリ46は、識別子2F06を有するファイルを選択するように、eUICCに対して命令している。相対的に短いエントリ46、47、48の有利な形態の一つは、SELECT FILEコマンド及びファイルの識別子から構成されており、且つ、なんらのファイルプロパティをも規定してはいない。変更済みのスクリプト45は、従来のスクリプト40よりも短く、その理由は、エントリ41,42、43が、相対的に短いエントリ46、47、48によって置換されているからである。サイズの低減は、従来のスクリプトと互換性を有する方式により、実現されている。例えば、変更済みのスクリプト45は、それが変更された場所において従来のAPDU(ISO7816)コマンドを使用している。サイズの低減は可能であり、その理由は、必要とされているファイルのeUICCによる生成を許容するファイルプロパティデータのローカルストア50をeUICCが有しているからである。エントリ46、47、48に後続しているスクリプト内のその他のエントリは、ファイルに入力されるデータを規定していてもよい。データは、スクリプトの一つ以上の「UPDATE RECORD」エントリ内において規定することができる。
【0038】
有利には、変更済みのスクリプトは、スクリプトが変更済みのスクリプトであることを通知するヘッダを含んでいる。この結果、eUICC30は、適切な方式によってスクリプトを処理することができる。
【0039】
eUICCにおける管理アプリケーションは、変更済みのスクリプト45に従って、いくつかの可能な方法のうちの一つにより、動作することができる。以下、
図5を参照し、eUICCにおける管理アプリケーションの動作の第一の例について説明することとする。ブロック101において、スクリプトが、eUICC30において受信されている。スクリプトは、
図4に示されているスクリプト45の形態を有することができる。ブロック102において、スクリプトが、行ごとに実行されている。ブロック103において、管理アプリケーションは、SELECT FILEコマンド及びファイルに対する参照を含むスクリプト内のエントリに到達している。例えば、SELECT FILEコマンドは、
図4の例示用のエントリ46、47、48と同様に、選択されるファイルを識別していてもよい。ブロック104は、SELECT FILEコマンド内において規定されているファイルが存在しているかどうかについてチェックしている。ファイルが存在している場合には、方法は、問題なく進捗することが可能であり、且つ、実行が継続する。ファイルが存在していない場合には、方法は、ブロック105に進み、且つ、ブロック104において必要とされているファイルを生成するべく、CREATE FILEコマンドを生成及び実行する。ブロック105は、ローカルに保存されているファイルプロパティ(FP)テーブル(
図1の50)を使用しており、このテーブルは、ファイルを生成する際に使用されるパラメータを含む。FPテーブル50は、例えば、ファイル識別情報、アクセス権限、及びサイズを含むことができる。
【0040】
図6は、
図4の変更済みのスクリプト45と共に使用される例示用のFPテーブル50を示している。テーブル50内のそれぞれのエントリ51、52、53は、生成されるファイルに対応している。
図4のスクリプトを再度参照し、管理アプリケーションがスクリプト45内においてエントリ46を読み取り、且つ、ファイル2F06が、まだ存在していないものと仮定しよう。管理アプリケーションは、必要とされるファイルを生成するべく、(対応する識別子2F06を有する)テーブル50内のエントリ51を使用する。エントリ51は、ファイルを生成する際に使用されるパラメータを有している。以下のリストは、可能なファイル生成パラメータを付与している。
ファイルタイプ
ファイルID
ADF生成用の専用ファイル(DF)名(アプリケーション識別子(AID))
ライフサイクル
リモートアクセス条件
合計ファイルサイズ
アクセス条件
プロプライエタリアプリケーションデータ
フィルパターン
【0041】
ファイルは、固定長を有するように生成され、且つ、フィルパターンによって初期化される。フィルパターンとは、新しく生成されたファイルに最初に入力されるデータのパターンである。
【0042】
以下、
図7を参照し、eUICCにおける管理アプリケーションの動作の第二の例について説明することとする。
【0043】
ブロック111において、サービステーブルが受信されている。サービステーブルは、プロファイルをプロビジョニングするために必要な一つ以上のサービスを定義している。サービステーブルは、プロファイルをプロビジョニングするためのメインスクリプトの前に、スクリプト内において送信することができる。サービステーブルスクリプトは、そのパラメータ内においてサービステーブルを含むINSTALL INSTALLという一つのコマンドのみを含んでいる。サービステーブル(ST:Service Table)は、真又偽である論理値のアレイを有する。サービスには、例えば、1〜nが付番されている。サービスiが、関連付けられたプロファイル内において存在している場合には、ST[i]の値が真に設定される。例示用のサービステーブルは、以下の形態を有する。
サービス番号1:Local Phone Book
サービス番号2:Fixed Dialling Numbers(FDN)
サービス番号3:Extension 2
サービス番号4:Service Dialling Numbers(SDN)
サービス番号5:Extension 3
サービス番号6:Barred Dialling Numbers(BDN)
サービス番号7:Extension 4
サービス番号8:Outgoing Call Information(OCI及びOCT)
サービス番号9:Incoming Call Information(ICI及びICT)
サービス番号10:Short Message Storage(SMS)
サービス番号11:Short Message Status Reports(SMSR)
サービス番号12:Short Message Service Parameters(SMSP)
サービス番号13:Advice of Charge(AoC)
サービス番号14:Capability Configuration Parameters 2(CCP2)
サービス番号15:Cell Broadcast Message Identifier
サービス番号16:Cell Broadcast Message Identifier Range
サービス番号17:Group Identifier Level 1
サービス番号18:Group Identifier Level 2
サービス番号19:Service Provider Name
サービス番号20:User controlled PLMN selector with Access Technology
サービス番号21:MSISDN
サービス番号22:Image(IMG)
サービス番号23:Support of Localised Service Areas(SoLSA)
サービス番号24:Enhanced Multi Level Precedence and Pre emption Service
サービス番号25:Automatic Answer for eMLPP
サービス番号26:RFU
サービス番号27:GSM Access
サービス番号28:Data download via SMS-PP
サービス番号29:Data download via SMS CB
サービス番号30:Call Control by USIM
サービス番号31:MO-SMS Control by USIM
サービス番号32:RUN AT COMMAND command
サービス番号33:shall be set to T
サービス番号34:Enabled Services Table
サービス番号35:APN Control List(ACL)
サービス番号36:Depersonalisation Control Keys
サービス番号37:Co-operative Network List
サービス番号38:GSM security context
サービス番号39:CPBCCH Information
サービス番号40:Investigation Scan
サービス番号41:MexE
...
【0044】
例えば、サービス番号19(Service Provider Name)が存在している場合には、ファイルEFspnが生成されることになる。
【0045】
ブロック112において、eUICCの管理アプリケーションは、必須ファイルを生成している。必須ファイルは、任意の特定のサービスとは無関係であり、且つ、すべての生成されたプロファイルに必要とされている。
図8は、必須ファイル及び任意選択ファイル用のファイルプロパティを含むFPテーブル60の一例を示している。必須ファイルは、サービス番号(サービス#)=0により、示されている。管理アプリケーションは、サービス#=0を有するサービスについて探すことにより、必須ファイルを生成するべく、FPテーブルを使用する。
【0046】
すべてのプロファイルによって必要とされている必須ファイルに加えて、いくつかのサービスは、一つ以上の更なるファイルを必要としている。eUICCにおける管理アプリケーションは、これらの更なるファイルを生成するために必要とされるパラメータをそれぞれにサービスごとに保存するデータ構造FP60を実装している。これらのパラメータは、少なくともファイル識別情報、アクセス権限、及びサイズを含む。FPテーブルは、エントリ当たりにサービス番号(サービス#)値を含む。これらは、それぞれのサービスごとに一つのレコードという状態で、例えば、可変長レコード内において保持されてもよい。それぞれのレコードは、所与のサービスに必要とされるすべてのファイルの識別情報及びパラメータを保持している。或いは、この代わりに、FPテーブル60は、それぞれのレコードがサービス#の同一値によって識別されている状態で、サービスごとに複数のレコードを保持していてもよい。ブロック111及び112の順序は、逆転されてもよい。ブロック113において、ブロック111において受信されたサービステーブルが読み取られている。ブロック114において、以下のように、サービステーブルをスキャンすると共にアレイを生成することにより、任意選択のファイルが生成されている。
for i = 1 to n
if ST[i]
サービス#=iであるFP内のすべてのレコードについて、ファイルを生成する
【0047】
ブロック114が終了した段階において、eUICCにおける管理アプリケーションは、いまや、プロファイルをプロビジョニングするために必要とされるすべての、又はほとんどの、ファイルを生成し終わっている。ブロック115において、スクリプトがeUICCにおいて受信されている。スクリプトは、
図4に示されているものと同一の形態を有することが可能であり、即ち、CREATE FILEエントリが、SELECT FILEエントリによって置換された状態にある。スクリプトは、ブロック111の前に、或いは、スクリプトが実行される前の任意の時点において、などのように、
図7に示されているものよりも早期に受信されてもよい。ブロック116において、メインスクリプトが実行されている。
図4のスクリプトを再度参照し、管理アプリケーションが、スクリプト45内のエントリ46を読み取るものと仮定しよう。エントリ46は、識別子2F06を有するファイルを参照している。識別子2F06を有するファイルは、ファイルプロパティテーブル50を使用することにより、ブロック112又は114における先行するプロセスにより、既に生成済みとなっている。
【0048】
上述の例のいずれにおいても、スクリプト45は、少なくとも一つのファイル生成コマンドを含み得ることに留意されたい。例えば、その存在を規格から又はサービステーブルから推測することができないと共にeUICCに送信されるスクリプト内において明示的に定義することが依然として必要とされるプロプライエタリファイルを生成することが必要とされる場合がある。
【0049】
以下の仕様は、プロビジョニングプロセスの際に必要とされるファイルを定義している。
・USIM(UMTS-Universal Mobile Telecommunications System-SIM):3GPP 31.102用
・SIM(Subscriber Identity Module):3GPP 51.011用
・iSIM(IMS-IP Multimedia Subsystem-SIM):3GPP 31.103用
・CSIM(CDMA SIM):3GPP2 C.S0065-0用
【0050】
これらの仕様を使用することにより、所与のプロファイルについて必須ファイルのリストを定義することが可能であり、且つ、データ構造FP50、60に入力することができる。
【0051】
サービステーブル及び適切な仕様を使用することにより、プロファイル内において含まれているネットワークアクセスアプリケーションのそれぞれによって提供されるすべてのサービスを実装するべく必要とされる(仕様の観点において任意選択である)任意選択ファイルを有する必須ファイルのリストを完成させることができる。
【0052】
上述の例においては、必須ファイル及び任意選択ファイルのプロパティは、一つのデータ構造FP内において、一緒に保存されている。データ構造内のエントリは、サービス#フィールドを有する。サービス#の値=(1...n)は、そのサービスと関連付けられた任意選択ファイルを示している。サービス#の値=0は、必須ファイルを示している。必須ファイルは、負の値(例えば、−1)又はサービステーブル内において使用されている予想範囲(1...n)外の任意の正の値などの、サービス#の任意のその他の適切な値により、示すことができる。ファイルプロパティを単一のデータ構造内において保存することに対する代替肢は、必須ファイル用のデータ構造を保存し、且つ、任意選択ファイル用の別個のデータ構造を保存するというものである。
【0053】
図9は、SM−DP10などの送信エンティティにおいて実行される方法を示している。SM−DPは、eUICCが特定のファイルを生成できるようにするファイルプロパティデータのローカルストアをeUICCが有していることを知っている。方法は、プロファイルをセキュア要素においてリモートプロビジョニングするためのスクリプトを作成するブロック120を有する。スクリプトは、スクリプトによって実行される動作を定義した仕様ファイルから生成されてもよい。或いは、この代わりに、方法は、既存のスクリプトを処理又は「フィルタリング」するように、実行することもできる。既存のスクリプトを処理することにより、方法は、スクリプトの長さを低減することができる。既存のスクリプトは、ファイル生成コマンドを有する、
図3に示されているスクリプトの形態を有していてもよい。
図9は、既存のスクリプトが処理されるケースにおけるブロック120の更なる詳細を示している。ブロック121は、プロファイルをプロビジョンするためのスクリプトを受信している。スクリプトは、ファイル生成コマンドを含む従来のスクリプトであってもよい。ブロック122は、ファイルを生成するためのコマンドを有するスクリプト内の第一エントリを識別しており、このファイルは、セキュア要素におけるファイルプロパティデータのローカルストア内において保持されているファイルに対応している。ブロック123は、スクリプト内の第一エントリをスクリプト内の第二エントリによって置換している。第二エントリは、第一エントリよりも短く、且つ、ファイルを生成するためのコマンドを欠いている。上述のように、第二エントリは、SELECT FILEコマンドを有することができる。この結果、スクリプトサイズを低減しつつ、従来のスクリプトとの間における互換性が維持される。ブロック124は、ブロック121において受信されたスクリプトとの比較において、相対的に短い長さを有する変更済みのスクリプトを出力している。ブロック125は、スクリプトをセキュア要素に送信している。
図2に示されているように、セキュア要素に対する経路は、SM−SR12を含んでいてもよい。
【0054】
上述の例においては、CREATE FILEコマンドがSELECT FILEコマンドによって置換されている。その他の例においては、CREATE FILEコマンドは、異なるコマンドによって置換することができる。これは、eUICCによって認識可能であるプロパティコマンド又は予約値であってもよい。有利には、変更済みのスクリプト内において使用されるコマンドは、ISO7816との間における互換性を有する。
【0055】
図10は、eUICC30の一例を示している。eUICC30は、プロセッサ(CPU)31及びストレージを有するチップ(集積回路)を有する。ストレージは、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)32、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)33、並びに、フラッシュメモリなどの不揮発性の再書き込み可能なメモリ34を有することができる。一つ以上のバス36が、eUICCの機能ユニット31〜36を通信自在に結合している。
【0056】
プロセッサ31は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、或いは、命令を実行する任意のその他の適切なタイプのプロセッサであってもよい。プロセッサ実行可能命令37は、ROM32及び/又はフラッシュメモリ34内において保存することができる。プロセッサ実行可能命令37は、プロファイルをリモート提供するための管理アプリケーションを含むことができる。インタフェース35は、装置30とホスト装置20との間における通信をサポートしている。メモリ34又はROM32は、セキュア要素においてファイルをローカルに生成するべく使用されるファイルプロパティデータ50を保存することができる。
【0057】
当業者には、以上の説明及び関連した図面において提示されている教示の利益を有する開示された本発明の変更及びその他の実施形態が想起されよう。従って、本発明は、開示されている特定の実施形態に限定されるものではなく、且つ、変更及びその他の実施形態は、本開示の範囲に含まれるべく意図されていることを理解されたい。特定の用語が本明細書において利用されている場合があるが、それらの用語は、一般的且つ記述的な意味において使用されるものに過ぎず、限定を目的としたものではない。
【手続補正書】
【提出日】2020年5月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セキュア要素(30)においてプロファイル(31)をリモートプロビジョニングするべく、前記セキュア要素(30)に送信するためのスクリプトを作成する方法であって、前記方法は、プロセッサと該プロセッサによって実行される命令を収容するメモリとを有する送信エンティティにおいて実行され、前記セキュア要素(30)は、ファイル生成コマンド用のパラメータに対応するファイルプロパティデータのローカルストア(50)を有する、方法において、
前記プロセッサが、ファイルを生成するためのコマンドを有する第一スクリプトを受信するステップ(121)と、
前記ファイルを生成するためのコマンドが、ファイルプロパティデータが前記セキュア要素におけるファイルプロパティデータの前記ローカルストアに保存されているファイル、に対応しているかどうか、を前記プロセッサが判定するステップ(122)と、
前記ファイルを生成するためのコマンドが、ファイルプロパティデータが保存されているファイル、に対応している場合に、前記プロセッサが、前記ファイルを生成するためのコマンドを、前記ファイルを選択するためのコマンドによって置換するステップ(123)と、
前記プロセッサが、前記第一スクリプトよりも短い長さの変更済みのスクリプトを出力するステップ(124)と、
を具備する方法。
【請求項2】
プロセッサと該プロセッサによって実行される命令を収容するメモリとを有するセキュア要素(30)においてプロファイルをプロビジョニングする方法であって、前記プロファイルは、前記セキュア要素に、特定のモバイルネットワークインフラストラクチャにアクセスする機能を提供し、且つ、ファイル構造を有する、方法において、
前記プロセッサが、前記プロファイルをプロビジョニングするためのスクリプトを受信するステップ(101)と、
前記プロセッサが、前記プロファイルをプロビジョニングするための前記スクリプトを実行するステップ(102)と、
を具備し、
前記実行するステップは、
前記スクリプト内の、ファイルを選択するためのコマンドを読み取るステップ(103)と、
前記ファイルが存在しているかどうかを判定するステップ(104)と、
前記ファイルが存在していない場合に、前記セキュア要素においてファイル生成コマンド用のパラメータに対応するファイルプロパティデータのローカルストアを使用することにより、前記ファイルを生成するステップ(105)と、
を具備する、方法。
【請求項3】
前記スクリプト内の、前記ファイルを選択するためのコマンドは、ファイル識別子を具備しており、前記ローカルストアにおけるファイルプロパティデータは、ファイル識別子によって識別され、前記方法は、
前記プロセッサが、前記ローカルストア内においてファイルプロパティデータを見出すべく、前記ファイル識別子を使用するステップと、
前記プロセッサが、前記ファイル識別子及び前記ファイルプロパティデータによって前記ファイルを生成するステップと、
を具備する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記プロセッサが、前記プロファイルによって必要とされている少なくとも一つのサービスを通知するサービステーブルを受信するステップ、を更に具備し、且つ、前記ファイルプロパティデータの前記ローカルストアは、前記ファイルプロパティデータが関連付けられているサービスの通知を含み、且つ、前記方法は、
前記プロセッサが、前記プロファイルのために必要とされているサービスを識別するべく、前記サービステーブルを使用するステップと、
前記プロセッサが、それぞれの必要とされているサービスごとに、ファイルプロパティデータの前記ローカルストアからファイルプロパティデータを取得するステップと、
前記プロセッサが、前記取得されたファイルプロパティデータを使用することにより、前記必要とされているサービス用の少なくとも一つのファイルを生成するステップと、
を具備する、請求項2又は請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ファイルプロパティデータは、ファイル識別子、ファイルサイズ、ファイルアクセス権限のうちの少なくとも一つを具備する、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記スクリプト内の前記コマンドは、ISO7816に準拠している、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
プロセッサと該プロセッサによって実行される命令を収容するメモリとを具備するセキュア要素であって、前記命令は、前記プロセッサに、請求項2から請求項6までのいずれか一項に記載の方法を実行させる、ように構成されている、セキュア要素。
【請求項8】
前記セキュア要素は、埋め込み型ユニバーサル集積回路カードである、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記セキュア要素は、埋め込み型ユニバーサル集積回路カードである、請求項7に記載のセキュア要素。
【外国語明細書】