特開2020-146434(P2020-146434A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2020-146434頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-146434(P2020-146434A)
(43)【公開日】2020年9月17日
(54)【発明の名称】頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20200821BHJP
【FI】
   A61H23/02 340
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-157346(P2019-157346)
(22)【出願日】2019年8月29日
(31)【優先権主張番号】特願2019-41976(P2019-41976)
(32)【優先日】2019年3月7日
(33)【優先権主張国】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)平成31年1月27日に、ザ・ワープVRフォローセミナーにおいて、neten株式会社は、七沢賢治らが発明した「頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法」をセミナー参加者に公開した。 (2)平成31年1月30日及び2月27日に、neten Labs meetingにおいて、neten株式会社は、七沢賢治らが発明した「頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法」を賛助会員限定で公開した。その後、ホームページでneten Labs meetingの録画をWEB会員及び賛助会員限定で公開した。 (3)平成31年1月30日及び2月27日に、d.Mワークショップにおいて、neten株式会社は、七沢賢治らが発明した「頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法」を出席者に公開した。 (4)平成31年2月14日及び2月22日に、VRテクノロジー体験会において、neten株式会社は、七沢賢治らが発明した「頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法」を社員向けに公開した。その内容は、平成31年2月20日にMPI LIVEのライブ配信で紹介され、平成31年2月25日にレポートという形でホームページに公開された。 (5)平成31年2月20日及び2月21日に、ウェブサイト「https://twitter.com/tnanasawa?lang=ja」及び「https://note.mu/nanasawa/n/n8ee4d480b79a」で、neten株式会社は、七沢賢治らが発明した「頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法」を公開した。 (6)令和元年5月28日に、ウェブサイト「https://neten.jp/tech−id507/」で、neten株式会社は、Tech ID:507 netenピラミッドメディテーションにおいて、七沢賢治らが発明した「頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法」の概要を公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】518356844
【氏名又は名称】neten株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】七沢 賢治
(72)【発明者】
【氏名】七沢 智樹
(72)【発明者】
【氏名】松林 政之
【テーマコード(参考)】
4C074
【Fターム(参考)】
4C074AA05
4C074BB05
4C074CC02
4C074CC03
4C074DD10
4C074EE01
4C074EE05
4C074GG11
(57)【要約】
【課題】簡単な方法で頭蓋骨を適度に振動させる。
【解決手段】頭蓋骨振動装置1に、電気信号を発生する電気信号発生装置4と、電気信号発生装置4からの電気信号を増幅させる増幅器5と、増幅器5から送信される電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置3と、振動発生装置3の振動発生部が直接連結され、かつ人体50の頭蓋骨51を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材2と、振動装置を頭蓋骨51から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部(ポール7)とを設ける。そして、振動部材2から発生する振動を空気の振動を介して頭蓋骨51に伝えるように構成する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えており、
上記振動部材から発生する振動を空気の振動を介して上記頭蓋骨に伝えるように構成されている
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材は、チタンの半球体状板部材よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材は、陽極酸化処理を施された結晶化チタンの半球体状板部材よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材には、吊り下げるための貫通孔が設けられている
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1つに記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動発生装置は、上記振動部材に貼り付けられた1つ以上の圧電素子よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項6】
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えた頭蓋骨振動装置を天井又は吊り下げ用部材に吊し、
上記振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座り、
上記電気信号発生装置から電気信号を送信し、上記振動発生装置から上記頭蓋骨を振動させる周波数を含む振動を発生させ、上記頭蓋骨を振動させる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【請求項7】
請求項6の頭蓋骨振動装置の使用方法において、
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体が接触する座面部及び該座面部に連続する側面部を有する金属製の振動部材と、
上記座面部の裏側に配置され、上記振動発生装置を覆うと共に、載置面に載置されて振動エネルギーを上記載置面に伝達するのを抑制するように上記座面部を該載置面から浮かせた状態に支持する座面支持部材とを備えており、
上記座面部に触れた人体から振動が伝達されるように構成された骨振動体感装置の上に立った状態は又は座った状態で上記振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座る
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【請求項8】
請求項6又は7の頭蓋骨振動装置の使用方法において、
上記吊り下げ用部材として、金属製のフレームで構成されたピラミッド形状のものを用意し、
上記吊り下げ用部材に別の上記振動発生装置を配置して上記増幅器に接続し、
上記吊り下げ用部材の振動発生装置も振動させた状態で該吊り下げ用部材の下で立ち又は座る
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭蓋骨振動装置及びそれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クラニアル(頭蓋骨仙骨療法)という治療方法が知られている。クラニアル(クラニオ)は「頭蓋」という意味で、この治療方法は、頭蓋骨の歪みや緊張を取ったり、固くなっているところを柔らかくしたりするものである。頭蓋骨は、1分間に何回か、例えば5回とか膨らんで、縮んでということを繰り返すことで、全身に脳髄液を送る、呼吸の様な動作(一次呼吸ともいう)をしている。そのときに頭蓋骨がロックされていると、上手く脳髄液が流れない。そのため、クラニアルの治療法によって頭蓋骨を調整して脳髄液を調整し、流れをよくすることで免疫力を上げて、全身を健康にすることが行われている。
【0003】
さらに、頭蓋骨は背骨に支えられていて、背骨の最も下には仙骨がある。頭蓋骨から仙骨にいたる構造がすべての脊椎動物に共通していて、人間もまた同じである。この脊椎を中心にして全身の神経回路が作られ、また、身体のバランスもこの頭蓋骨、脊髄、仙骨の柱で身体のバランスを取っている。
【0004】
このため、この部分を整えることで、健康に近づくという考えがある。例えば、ヒーリングでは、チャクラがこれらに対応し、1番から7番までのチャクラが、仙骨から脊椎、頭蓋骨までそれぞれに割り当てられているので、それらを調整することは非常に重要である。
【0005】
一方、特許文献1のように、上面にバッフル板を有するベッド本体と、バッフル板に設けられるサウンドホールと、バッフル板を挟んでサウンドホールの下側かつベッド本体の内側に設けられるスピーカとを備え、音響療法に必要な音波と振動波を確実に人体へ伝達し、治療効果を高めた音響療法用ベッドが知られている。
【0006】
さらに、頭蓋骨を振動させ直接鼓膜に振動を伝えることで音として認識させるヘッドホンもある。
【0007】
一方、特許文献2のように、歯を介して上顎及び下顎に振動を伝え、頬骨や頭蓋骨を振動させ、骨伝導によって直接脳に振動刺激を伝えることができる音叉型治療器が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011−160869号公報
【特許文献2】特許第5517087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、クラニアルの治療法では、頭蓋骨を触るときは優しく触り、ほとんど力を入れていないように感じるような圧で頭蓋骨を動かすのが一般的である。
【0010】
このように、頭蓋骨に直接骨振動を与えるのではなく、間接的な刺激を与えたいというニーズがあるが、従来の振動装置は基本的には直接振動させる構造となっている。背骨などはある程度の刺激が必要な場合が多いからである。
【0011】
一方、特許文献2のような音叉を用いた治療も考えられるが、一人で行うことも難しく、複数種類の音叉を用意するのも困難である。
【0012】
また頭蓋骨のうち、蝶形骨は後頭骨の底部の前方にあり、前方は鼻腔に達するものであるが、この部分を緩めて体調を整えたいというニーズもある。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な方法で頭蓋骨を適度に振動させることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、この発明では、頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う振動部材を振動させるようにした。
【0015】
具体的には、第1の発明では、電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えており、
上記振動部材から発生する振動を空気の振動を介して上記頭蓋骨に伝えるように構成されている。
【0016】
上記の構成によると、頭部に振動部材を接触させて頭蓋骨を振動させるのではなく、頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材を用いて空気の振動を使って頭蓋骨を振動させるので、適度な振動により、効率よく適切に頭蓋骨を振動させることができる。また、電気信号発生装置から頭蓋骨を振動させるのに適した電気信号を選択して送信すればよいだけなので、音叉型治療器のように多くの音叉を用意して選択する必要がない。
【0017】
第2の発明では、第1の発明において、
上記振動部材は、チタンの半球体状板部材よりなる。
【0018】
上記の構成によると、チタンは音の内部減衰率が低く、振動によって発生した波動を物質内部で吸収してしまうことなく、他の媒体に伝えやすい。また、半球体状の板で構成することで、頭蓋骨から適度な距離を保つことができる。このため、さらに効率よく適切に頭蓋骨を振動させることができる。ここで、「半球体状」とは、断面円形の完全な半球体だけでなく、ここでは広い意味で断面が長円形や楕円形などのドーム型形状や笠型の形状を含むものとする。
【0019】
第3の発明では、第2の発明において、
上記振動部材は、陽極酸化処理を施された結晶化チタンの半球体状板部材よりなる。
【0020】
上記の構成によると、陽極酸化処理(結晶華飾処理)を施されたチタン材は、チタン特有の効果が顕著に発揮され、さらに効率よく適切に頭蓋骨を振動させることができる。
【0021】
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記振動部材には、吊り下げるための貫通孔が設けられている。
【0022】
上記の構成によると、振動部材を吊り下げた状態で用いることで、振動を他の部材に伝えにくくしながら頭蓋骨を効率よく適切に頭蓋骨を振動させることができる。
【0023】
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記振動発生装置は、上記振動部材に貼り付けられた1つ以上の圧電素子よりなる。
【0024】
上記の構成によると、安価で入手しやすく厚さが薄い圧電素子を用いてさらに効率よく適切に頭蓋骨を振動させることができる。なお、圧電素子は、ピエゾ素子ともいい、電圧を力に変換する、逆圧電効果を利用した受動素子であり、ここでは、振動部材に適度な振動を発生させるのに適している。圧電素子の個数や貼付場所は特に限定されない。
【0025】
第6の発明では、
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えた頭蓋骨振動装置を天井又は吊り下げ用部材に吊し、
上記振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座り、
上記電気信号発生装置から電気信号を送信し、上記振動発生装置から上記頭蓋骨を振動させる周波数を含む振動を発生させ、上記頭蓋骨を振動させる構成とする。
【0026】
上記の構成によると、音叉治療器のように第三者に音叉を鳴らしてもらうことなく、所定時間一人で、空気の振動を使って頭蓋骨を振動させることができる。このため、簡単な方法で、適度な振動により、効率よく適切に頭蓋骨を振動させることができる。
【0027】
第7の発明では、第6の発明において、
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体が接触する座面部及び該座面部に連続する側面部を有する金属製の振動部材と、
上記座面部の裏側に配置され、上記振動発生装置を覆うと共に、載置面に載置されて振動エネルギーを上記載置面に伝達するのを抑制するように上記座面部を該載置面から浮かせた状態に支持する座面支持部材とを備えており、
上記座面部に触れた人体から振動が伝達されるように構成された骨振動体感装置の上に立った状態は又は座った状態で上記振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座る構成とする。
【0028】
上記の構成によると、振動エネルギーが載置面に伝達されるのを抑制するように座面支持部材により載置面から浮かせたフリーの状態で支持された金属製の振動部材の座面部を振動発生装置により振動させ、骨伝導により人体を直接振動させる骨振動体感装置と併用することで、全身の水分や踵の骨又は仙骨から骨盤を通って頭蓋骨まで上下から振動を伝えることができる。このため、さらに適度な振動により効率よく適切に頭蓋骨を振動させることができる。
【0029】
第8の発明は、第6又は第7の発明において、
上記吊り下げ用部材として、金属製のフレームで構成されたピラミッド形状のものを用意し、
上記吊り下げ用部材に別の上記振動発生装置を配置して上記増幅器に接続し、
上記吊り下げ用部材の振動発生装置も振動させた状態で該吊り下げ用部材の下で立ち又は座る構成とする。
【0030】
上記の構成によると、ピラミッド形状の金属製のフレームで構成した振動部材支持部に設けた振動発生装置も振動させることで、金属製のフレームが共鳴してさらに効果的に頭蓋骨及び全身を適度に振動させることができる。振動発生装置は、圧電素子でもよいし、バイブロトランスデューサなどでもよい。金属製のフレームへの貼付位置も特に限定されない。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように、本発明によれば、振動装置を頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保ち、振動部材から発生する振動を空気の振動を介して頭蓋骨に伝えるようにしたことにより、簡単な方法で頭蓋骨を適度に振動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】吊した状態の頭蓋骨振動装置を拡大して示す斜視図である。
図2】座位で頭蓋骨振動装置を使用する様子を示す斜視図である。
図3】立位で頭蓋骨振動装置を使用する様子を示す斜視図である。
図4】振動板及び振動発生装置を示す平面図である。
図5】振動板を示す正面図である。
図6】実施形態の変形例に係る振動板及び振動発生装置を示す底面図である。
図7】実施形態の変形例に係る頭蓋骨振動装置の使用状態の一例を示す概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0034】
図1図3は、本発明の実施形態に係る頭蓋骨振動装置1を示し、この頭蓋骨振動装置1は、図4及び図5にも示すように、椀(ボウル)をひっくり返したような形状の金属製の振動部材2を備えている。振動部材2は、例えば、結晶華飾処理を施された結晶化チタンの半球体状板よりなる。結晶華飾処理とは、陽極酸化法によりチタンの表面に陽極酸化皮膜の凹凸のある構造が光波を反射し、特定周波数帯のみが強調されて色として見えるものである。チタンは音の内部減衰率が低く、振動によって発生した波動を物質内部で吸収してしまうことなく、他の媒体に伝えやすい。また、半球体状の板で構成することで、頭蓋骨51から適度な距離を保つことができる。このため、さらに効率よく適切に頭蓋骨51を振動させることができる。結晶華飾処理されたチタン棒材で音響特性を計測したところ、通常のチタンに比べてさらに音響特性がよくなることがわかっている。例えば、この振動部材2は、一般的な成人男性の頭蓋骨51全体を所定距離(頭蓋骨51の大きさによって異なる)の空間を空けて覆えるように半径r=225mmの半球状の板材で構成され、板厚は例えば1mmである。振動部材2の寸法はこれに限定されず、チタン以外の金属薄板で構成してもよい。
【0035】
振動部材2の頂部には、例えば、3つの貫通孔2aが形成されている。この貫通孔2aは、振動部材2を吊り下げるために用いられる。この貫通孔2aには、振動を伝えにくい紐6等が用いられ、図1に示すように、振動部材2を頭蓋骨51から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部としての、水平に延びるポール7や天井8に設けた吊りフック9などに引っ掛けられるようになっている。
【0036】
振動部材2の頂部には、例えば、1つの振動発生装置3が固定されている。この振動発生装置3は、例えば、20〜15,000Hzの周波数帯域を再生可能な高性能バイブロトランスデューサよりなる。振動発生装置3は、振動部材2の頂部に、その底面の振動発生部(図示せず)が接着剤等により直接連結され、後述する増幅器5から送信される電気信号を機械的な振動に変換することができる。
【0037】
頭蓋骨振動装置1は、電気信号を発生する電気信号発生装置4を備え、この電気信号発生装置4は、例えば言語周波数をもとにした疎密波よりなる特定低周波数を発信可能な特定振動数発生装置、CDプレーヤー、スマートフォン等特に限定されない。
【0038】
また、頭蓋骨振動装置1は、電気信号発生装置4からの電気信号を増幅させる増幅器5を備えている。増幅器5自体が例えばSDカードを再生可能なプレーヤーよりなる電気信号発生装置4を内蔵していてもよい。
【0039】
これにより、振動部材2から発生する振動を空気の振動を介して頭蓋骨51に伝えるように構成されている。
【0040】
次に、本実施形態に係る頭蓋骨振動装置1の使用方法について説明する。
【0041】
まず、上述した電気信号発生装置4、増幅器5、振動発生装置3等を図示しない電源に接続する。また、同時に骨振動体感装置101を使用する場合には、この骨振動体感装置101にも電源をつなぐ。
【0042】
詳しい説明は省略するが、この骨振動体感装置101は、例えば、上記と同様の振動発生装置(図示せず)の振動発生部が直接連結され、かつ人体50が接触する座面部102a及びこの座面部102aに連続する側面部102bを有する金属製(例えばチタン製薄板)の振動部材102と、この座面部102aの裏側に配置され、振動発生装置を覆うと共に、載置面に載置されて振動エネルギーを載置面に伝達するのを抑制するように座面部102aを載置面から浮かせた状態に支持する座面支持部材104とを備えている。この骨振動体感装置101によると、座面支持部材104により載置面103から浮かせたフリーの状態で支持された振動部材102の座面部102aを振動発生装置により振動させ、骨伝導により人体を直接振動させることにより、特定周波数を人体にできるだけ正確に伝達することができるようになっている。
【0043】
そして、骨振動体感装置101の上に図2のように正座したり、あぐらをかいたりして座る。その状態で振動部材2の内部に頭蓋骨51を所定の距離保つようにポール7に貫通孔2aに等した紐6を結ぶ。人体50に合わせて紐6の長さを調整する。振動発生装置3の電線3aは適度にポール7に巻き付けた後、増幅器5につなぐ。増幅器5には、電気信号発生装置4をつないでもよいし、SDカードを増幅器5に内蔵されたプレーヤーに挿入してもよい。
【0044】
そして、骨振動体感装置101に座った状態で、増幅器5から電気信号を送り、振動発生装置3を振動させる。
【0045】
電気信号は、特に限定されないが、例えば、頭頂骨や後頭骨を共振(共鳴)させやすい4000Hz、8000Hz等を含む振動数を発生させる電気信号が選択される。また、例えば6〜50Hzの疎密波よりなる特定低周波数を発生させる電気信号を含む電気信号を発信させてもよい。
【0046】
同様に、図3に示すように、立った状態で頭蓋骨振動装置1を使用してもよい。例えば、紐6を天井8に設けた吊りフック9にかけて吊し、振動発生装置3の電線3aを天井に適度な間隔で設けた留め具8aに止め、増幅器5に接続する。この場合も人体50の身長に合わせて紐6の長さを調整する。
【0047】
そして、電気信号発生装置4から電気信号を送信し、振動発生装置3から頭蓋骨51を振動させる周波数を含む振動を発生させ、頭蓋骨51を振動させる。
【0048】
このようにすれば、頭部に振動部材2を接触させて頭蓋骨51を振動させるのではなく、空気の振動を使って頭蓋骨51を振動させるので、適度な振動により、効率よく適切に頭蓋骨51を振動させることができる。
【0049】
また、音叉治療器のように第三者に音叉を鳴らしてもらうことなく、所定時間一人で、空気の振動を使って簡単な方法で、頭蓋骨51を振動させることができる。
【0050】
また、振動部材2を結晶華飾処理を施された結晶化チタンの半球体状板で構成したので、チタン特有の効果が顕著に発揮され、さらに効率よく適切に頭蓋骨51を振動させることができる。
【0051】
また、振動部材2を紐6などの振動の伝わりにくい材料を介してポール7や天井8に吊り下げることで、振動を他の部材に伝わりにくくしながら効率よく適切に頭蓋骨51を振動させることができる。
【0052】
さらに、振動エネルギーが載置面に伝達されるのを抑制するように座面支持部材104により載置面103から浮かせたフリーの状態で支持された金属製の振動部材102の座面部102aを振動発生装置3により振動させ、骨伝導により人体50を直接振動させる骨振動体感装置101と併用することで、全身の水分や踵の骨又は仙骨から骨盤を通って頭蓋骨51まで上下から振動を伝えることで、さらに適度な振動により効率よく適切に頭蓋骨51を振動させることができる。そして、下側からはある程度の強度の振動を加え、頭蓋骨からは適度な振動を加えると行った使い方も可能である。
【0053】
そして、仙骨と蝶形骨を同時に振動させて蝶形骨を正しい位置に収めたり緩ませたりすることで身体全体が最適な状態に戻る効果もある。仙骨と蝶形骨が背骨を介して互いの振動を伝え合っているという考えに基づけば、上下から振動を加えることで、様々な効果が発揮される。
【0054】
したがって、本実施形態に係る頭蓋骨振動装置1によると、簡単な方法で頭蓋骨51を適度に振動させることができる。
【0055】
そして、頭蓋骨51を適度に振動させることにより、クラニアルの治療法と同様の効果が得られ、頭蓋骨を調整して脳髄液を調整し、流れをよくすることで免疫力を上げて、全身を健康にすることができる。
【0056】
−変形例−
図6及び図7は本発明の実施形態の変形例に係る頭蓋骨振動装置201を示し、振動発生装置203が異なる点で上記実施形態と異なる。なお、本変形例では、図1から図5と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0057】
本変形例の頭蓋骨振動装置201は、振動発生装置203として圧電素子を使用している。圧電素子であれば、厚さが薄くて設置スペースが小さくてすみ、安価で入手しやすいというメリットがある。
【0058】
図6は、振動部材202の内面に振動発生装置203を貼り付けた1つの例を示す。貼付位置や貼付個数はこれに限定されず、外面に貼り付けてもよい。
【0059】
図7に示すように、本変形例の振動部材202は、半球状と言うよりも丸い笠状に近い。このような形状であれば、加工が難しいチタンなどの金属であっても成形が容易である。
【0060】
上記実施形態では、振動部材支持部としてのポール7や天井8を用いて振動部材2を吊しているが、例えば、金属製フレームとしての8本のパイプ状のチタンフレーム207aで構成した振動部材支持部としてのピラミッドフレーム207を用いれば、チタンフレーム207aが共鳴してさらに効果的に頭蓋骨51及び全身を適度に振動させることができる。
【0061】
例えば、このチタンフレーム207aの中央に圧電素子よりなる振動発生装置203を設けてもよい。これにより、ピラミッドフレーム207を振動させ、全体で共鳴させるようにしてもよい。振動発生装置203のピラミッドフレーム207における貼付場所は特に限定されない。また、図7に示すように骨振動体感装置101の上で座禅を組んだり、寝転がったりしてもよい。このように全身を適度に振動させることで、メディテーション効果がさらに発揮される。
【0062】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0063】
すなわち、上記実施形態では、振動部材2は、半球体としているが、製造の制約などから完全な半球体球体だけでなく、断面が長円形や楕円形などのドーム型形状を含むものとする。また、上記変形例のような笠型などでもよく、要は頭蓋骨を所定の距離を空けて覆うことができれば、その形状は特に限定されない。
【0064】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【符号の説明】
【0065】
1 頭蓋骨振動装置
2 振動部材
2a 貫通孔
3 振動発生装置
3a 電線
4 電気信号発生装置
5 増幅器
6 紐
7 ポール(振動部材支持部)
8 天井
8a 留め具
9 吊りフック
50 人体
51 頭蓋骨
101 骨振動体感装置
102 振動部材
102a 座面部
102b 側面部
103 載置面
104 座面支持部材
201 頭蓋骨振動装置
202 振動部材
203 振動発生装置
207 ピラミッドフレーム(振動部材支持部)
207a チタンフレーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2019年12月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記人体に直接及び間接に接触させない状態で吊し、上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えており、
上記振動部材から発生する振動を空気の振動を介して上記頭蓋骨に伝えるように構成されている
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材は、チタンの半球体状板部材よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材は、陽極酸化処理を施された結晶化チタンの半球体状板部材よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材には、吊り下げるための貫通孔が設けられている
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1つに記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動発生装置は、上記振動部材に貼り付けられた1つ以上の圧電素子よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項6】
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記人体に直接及び間接に接触させない状態で上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えた頭蓋骨振動装置を天井又は吊り下げ用部材に吊し、
上記振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座り、
上記電気信号発生装置から電気信号を送信し、上記振動発生装置から上記頭蓋骨を振動させる周波数を含む振動を発生させ、上記頭蓋骨を振動させる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【請求項7】
請求項6の頭蓋骨振動装置の使用方法において、
電気信号を発生する座面用電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる座面用増幅器と、
上記座面用増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する座面用振動発生装置と、
上記座面用振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体が接触する座面部及び該座面部に連続する側面部を有する金属製の座面用振動部材と、
上記座面部の裏側に配置され、上記座面用振動発生装置を覆うと共に、載置面に載置されて振動エネルギーを上記載置面に伝達するのを抑制するように上記座面部を該載置面から浮かせた状態に支持する座面支持部材とを備えており、
上記座面部に触れた人体から振動が伝達されるように構成された骨振動体感装置の上に立った状態は又は座った状態で上記座面用振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座る
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【請求項8】
請求項6又は7の頭蓋骨振動装置の使用方法において、
上記吊り下げ用部材として、金属製のフレームで構成されたピラミッド形状のものを用意し、
上記吊り下げ用部材に別の上記振動発生装置を配置して上記増幅器に接続し、
上記吊り下げ用部材の振動発生装置も振動させた状態で該吊り下げ用部材の下で立ち又は座る
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【手続補正書】
【提出日】2020年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を上方から所定の距離を空けて覆う半球状、笠型又はドーム形状の金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記人体に直接及び間接に接触させない状態で吊し、上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えており、
上記振動部材から発生する振動を空気の振動を介して上記頭蓋骨に伝えるように構成されている
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材は、チタンの半球体状板部材よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材は、陽極酸化処理を施された結晶化チタンの半球体状板部材よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動部材には、吊り下げるための貫通孔が設けられている
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1つに記載の頭蓋骨振動装置において、
上記振動発生装置は、上記振動部材に貼り付けられた1つ以上の圧電素子よりなる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置。
【請求項6】
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を上方から所定の距離を空けて覆う半球状、笠状又はドーム形状の金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記人体に直接及び間接に接触させない状態で上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えた頭蓋骨振動装置を天井又は吊り下げ用部材に吊し、
上記振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座り、
上記電気信号発生装置から電気信号を送信し、上記振動発生装置から上記頭蓋骨を振動させる周波数を含む振動を発生させ、上記頭蓋骨を振動させる
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【請求項7】
請求項6の頭蓋骨振動装置の使用方法において、
電気信号を発生する座面用電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる座面用増幅器と、
上記座面用増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する座面用振動発生装置と、
上記座面用振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体が接触する座面部及び該座面部に連続する側面部を有する金属製の座面用振動部材と、
上記座面部の裏側に配置され、上記座面用振動発生装置を覆うと共に、載置面に載置されて振動エネルギーを上記載置面に伝達するのを抑制するように上記座面部を該載置面から浮かせた状態に支持する座面支持部材とを備えており、
上記座面部に触れた人体から振動が伝達されるように構成された骨振動体感装置の上に立った状態は又は座った状態で上記座面用振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座る
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。
【請求項8】
電気信号を発生する電気信号発生装置と、
上記電気信号発生装置からの上記電気信号を増幅させる増幅器と、
上記増幅器から送信される上記電気信号を機械的な振動に変換する振動発生装置と、
上記振動発生装置の振動発生部が直接連結され、かつ人体の頭蓋骨を所定の距離を空けて覆う金属製の振動部材と、
上記振動部材を上記人体に直接及び間接に接触させない状態で上記頭蓋骨から所定の距離を空けた状態に保つ振動部材支持部とを備えた頭蓋骨振動装置を天井又は吊り下げ用部材に吊し、
上記振動部材の内部に頭蓋骨を所定の距離保つように立ち、又は座り、
上記電気信号発生装置から電気信号を送信し、上記振動発生装置から上記頭蓋骨を振動させる周波数を含む振動を発生させ、上記頭蓋骨を振動させるように構成されており、
上記吊り下げ用部材として、金属製のフレームで構成されたピラミッド形状のものを用意し、
上記吊り下げ用部材に別の上記振動発生装置を配置して上記増幅器に接続し、
上記吊り下げ用部材の振動発生装置も振動させた状態で該吊り下げ用部材の下で立ち又は座る
ことを特徴とする頭蓋骨振動装置の使用方法。