【実施例】
【0057】
試験区分1(A成分としての水溶性ビニル共重合体の合成)
・製造例1{水溶性ビニル共重合体(A−1)の合成}
蒸留水436.2g、α−メタクリロイル−ω−メトキシ−ポリ(n=23)オキシエチレン351.3g、メタクリル酸43.4g、3−メルカプトプロピオン酸6.3gを温度計、攪拌機、滴下ロート、窒素導入管を備えた反応容器に仕込み、攪拌しながら均一に溶解した後、雰囲気を窒素置換し、反応系の温度を温水浴にて70℃に保持した。次に、2.3%過酸化水素水溶液77.9gを投入し、2時間かけてラジカル共重合反応を行った。2時間経過後、1.3%過酸化水素水溶液33.6gを投入し、更に2時間反応を行った後、重合反応を終了した。その後、反応系に30%水酸化ナトリウム水溶液7.5gを投入し、蒸留水にて濃度を40%に調整して反応混合物を得た。この反応混合物をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分析したところ、質量平均分子量18000であった。この反応物をビニル共重合体(A−1)とした。
【0058】
・製造例2{水溶性ビニル共重合体(A−2)の合成}
蒸留水204.1g、α−(3−メチル−3−ブテニル)−ω−ヒドロキシ−ポリ(n=53)オキシエチレン365.5gを温度計、攪拌機、滴下ロート、窒素導入管を備えた反応容器に仕込み、攪拌しながら均一に溶解した後、雰囲気を窒素置換し、反応系の温度を温水浴にて70℃に保持した。次に、3.5%過酸化水素水溶液19.9gを3時間かけて滴下し、それと同時に蒸留水158.9gにアクリル酸31.8gを均一に溶解させた水溶液を3時間かけて滴下し、それと同時に蒸留水17.5gにL−アスコルビン酸1.6gと3−メルカプトプロピオン酸2.8gを溶解させた水溶液を4時間かけて滴下した。その後、2時間、反応系の温度を70℃に維持し、重合反応を終了した。その後、反応系に30%水酸化ナトリウム水溶液6.2gを加え、蒸留水にて濃度を40%に調整して反応混合物を得た。この反応混合物をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分析したところ、質量平均分子量32000であった。この反応物をビニル共重合体(A−2)とした。
【0059】
・製造例3{水溶性ビニル共重合体(A−3)の合成}
蒸留水424.8g、α−メタクリロイル−ω−メトキシ−ポリ(n=9)オキシエチレン282.9g、メタクリル酸70.7g、アクリル酸メチル19.6g、チオグリコール酸11.8gを温度計、攪拌機、滴下ロート、窒素導入管を備えた反応容器に仕込み、攪拌しながら均一に溶解した後、雰囲気を窒素置換し、反応系の温度を温水浴にて60℃に保持した。次に、10%過硫酸ナトリウム水溶液39.3gを投入し、2時間かけてラジカル共重合反応を行った。2時間経過後、10%過硫酸ナトリウム水溶液19.7gを投入し、更に2時間反応を行った後、重合反応を終了した。その後、反応系に30%水酸化ナトリウム水溶液66.6gを投入し、蒸留水にて濃度を40%に調整して反応混合物を得た。この反応混合物をゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて分析したところ、質量平均分子量12000であった。この反応物をビニル共重合体(A−3)とした。以上製造したビニル共重合体について、表1にまとめて示した。
【0060】
【表1】
【0061】
表1において、
*1:A成分である水溶性ビニル共重合体の種類
*2:構成単位1を形成することとなる単量体1の種類
*3:構成単位2を形成することとなるカルボン酸単量体の種類
*4:構成単位3を形成することとなる単量体3の種類
割合:単位は質量%
L−1:α−メタクリロイル−ω−メトキシ−ポリ(n=23)オキシエチレン
L−2:α−(3−メチル−3−ブテニル)−ω−ヒドロキシ−ポリ(n=53)オキシエチレン
L−3:α−メタクリロイル−ω−メトキシ−ポリ(n=9)オキシエチレン
M−1:メタクリル酸
M−2:アクリル酸
N−1:アクリル酸メチル
【0062】
A成分である水溶性ビニル共重合体の質量平均分子量の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法(GPC)にて行い、条件を以下のものとした。結果を表1に示した。
【0063】
[測定条件]
検出器:示差屈折計(RI)
カラム:昭和電工社製OHpak SB−G+SB−806M HQ+SB−806M HQ
溶離液:50mM硝酸ナトリウム水溶液
流速:0.7mL/分
カラム温度:40℃
標準物質:PEG/PEO(アジレント社製)
【0064】
試験区分2(B成分としてのポリオキシアルキレン化合物の合成)
【0065】
・製造例1{ポリオキシアルキレン化合物(B−1)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、「ニューポールBPE−60(三洋化成工業社製)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのすべての水酸基にエチレンオキシド合計6モル付加物)」318.9g及び水酸化カリウム3.0gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた後、この系中を減圧下にて脱水を1時間行った。その後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらエチレンオキシド(表2中、「EO」と記す)2681.1gを0.4MPaのゲージ圧にて6時間かけて添加した。その後、反応温度(130±5℃)で1時間保持した後、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、式(2)で示されるポリオキシアルキレン化合物(B−1)を得た。
【0066】
・製造例2{ポリオキシアルキレン化合物(B−2)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、「ニューポールBPE−60(三洋化成工業社製、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのすべての水酸基にエチレンオキシド合計6モル付加物)」257.3g及び水酸化カリウム1.5gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた後、この系中を減圧下にて脱水を1時間行った。その後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらエチレンオキシド1702.7gを0.4MPaのゲージ圧にて5時間かけて添加した。その後、反応温度(130±5℃)で1時間保持した後、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、式(2)で示されるポリオキシアルキレン化合物(B−2)を得た。
【0067】
・製造例3{ポリオキシアルキレン化合物(B−3)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、「ニューポールBPE−60(三洋化成工業社製)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのすべての水酸基にエチレンオキシド合計6モル付加物)」338.5g及びカリウムtert−ブトキシド10.0gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた後、この系中を減圧下にて脱水を1時間行った。その後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらエチレンオキシド4661.5gを0.4MPaのゲージ圧にて7時間かけて添加した。その後、反応温度(130±5℃)で1時間保持した後、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、式(2)で示されるポリオキシアルキレン化合物(B−3)を得た。
【0068】
・製造例4{ポリオキシアルキレン化合物(B−4)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、「ニューポールBPE−60(三洋化成工業社製、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのすべての水酸基にエチレンオキシド合計6モル付加物)」272.5g及び水酸化カリウム5.0gを仕込んだ。次いで、反応系を130℃まで昇温させた後、この系中を減圧下にて脱水を1時間行った。その後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらエチレンオキシド4727.5gを0.4MPaのゲージ圧にて8時間かけて添加した。その後、反応温度(130±5℃)で1時間保持した後、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、式(2)で示されるポリオキシアルキレン化合物(B−4)を得た。
【0069】
・製造例5{ポリオキシアルキレン化合物(B−5)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、市販のビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン250.3g及びカリウムtert−ブトキシド8.0gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた後、エチレンオキシドを176.0g仕込み、反応を開始した。圧力が低下することを確認後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらエチレンオキシド4224.0gを0.4MPaのゲージ圧にて8時間かけて添加した。反応温度で1時間保持した後、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、式(2)で示されるポリオキシアルキレン化合物(B−5)を得た。
【0070】
・製造例6{ポリオキシアルキレン化合物(B−6)の合成}
化合物B(B−6)は、表2に示すように、製造例5において使用したビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンに代えて、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンを使用したこと以外は、製造例5と同様にして製造した。
【0071】
・製造例7{ポリオキシアルキレン化合物(B−7)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、「ニューポールBPE−60(三洋化成工業社製、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのすべての水酸基にエチレンオキシド合計6モル付加物)」700.3g及び水酸化カリウム5.5gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた後、この系中を減圧下にて脱水を1時間行った。その後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらエチレンオキシド5886.8gを0.4MPaのゲージ圧にて5時間かけて添加した。その後、反応温度(130±5℃)で1時間保持した。更に同温度にてプロピレンオキシド(表2中、「PO」と記す)を826.9g添加し、反応温度(130±5℃)で1時間保持した後、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、式(2)で示されるポリオキシアルキレン化合物(B−7)を得た。
【0072】
・製造例8{ポリオキシアルキレン化合物(B−8)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、「ニューポールBPE−60(三洋化成工業社製、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのすべての水酸基にエチレンオキシド合計6モル付加物)」628.4g及び水酸化カリウム4.0gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた後、この系中を減圧下にて脱水を1時間行った。その後、この反応系内に、150±5℃に維持しながらエチレンオキシド3315.6gを0.4MPaのゲージ圧にて5時間かけて添加した。その後、反応温度(150±5℃)で1時間保持した後、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、式(2)で示されるポリオキシアルキレン化合物(B−8)を得た。
【0073】
・製造例9{RB−1}
市販品のセルロースエーテルとして、「hiメトローズhi90SH−100000(信越化学工業社製)」をそのまま用いたものをRB−1とした。
【0074】
・製造例10{RB−2}
「ニューポールBPE−100(三洋化成工業社製)」をそのまま用いたものをRB−2とした。
【0075】
以上で調製したB成分である各ポリオキシアルキレン化合物及びセルロースエーテル(RB−1)の内容を表2にまとめて示した。
【0076】
【表2】
【0077】
表2において、
※1:式(2)中の「R
6」は、この欄に記載された化合物から水酸基を除いた残基である。
a+b(平均総付加モル数)における合計モル数は、「EO付加モル数」と「PO付加モル数」との和の値である。
【0078】
試験区分3(C成分としてのポリオキシアルキレン化合物の合成)
・製造例1{ポリオキシアルキレン化合物(C−1)の合成}
市販のトリエチレングリコールモノブチルエーテル(n−ブチルアルコールのエチレンオキシド(表3中、「EO」と記す)3モル付加物)(東京化成工業社製)をそのまま用いたものを(C−1)とした。
【0079】
・製造例2{ポリオキシアルキレン化合物(C−2)の合成}
市販のジエチレングリコールモノブチルエーテル(n−ブチルアルコールのエチレンオキシド(表3中、「EO」と記す)2モル付加物)(東京化成工業社製)をそのまま用いたものを(C−2)とした。
【0080】
・製造例3{ポリオキシアルキレン化合物(C−3)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(n−ブチルアルコールのエチレンオキシド(表3中、「EO」と記す)2モル付加物)526.7g及び水酸化カリウム1.0gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた。その後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらプロピレンオキシド(表3中、「PO」と記す)377.2gを0.4MPaのゲージ圧にて3時間かけて添加した。その後、反応温度(130±5℃)で1時間保持し、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、ポリオキシアルキレン化合物(C−3)を得た。
【0081】
・製造例4{ポリオキシアルキレン化合物(C−4)の合成}
攪拌機、圧力計、及び温度計を備えた圧力容器中に、1−ペンチルアルコール375.5g及び水酸化カリウム1.5gを仕込んだ。次いで、反応系を120℃まで昇温させた。その後、この反応系内に、130±5℃に維持しながらエチレンオキシド1124.5gを0.4MPaのゲージ圧にて4時間かけて添加した。その後、反応温度(130±5℃)で1時間保持し、反応を終了した。その後、「キョーワード600(協和化学工業社製)」を用いて中和を行った後、ろ過を行い、ポリオキシアルキレン化合物(C−4)を得た。
【0082】
・製造例5{ポリオキシアルキレン化合物(C−5)の合成}
化合物C(C−5)は、表3に示すように、製造例4において使用した1−ペンチルアルコールに代えて、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル(イソプロピルアルコールのエチレンオキシド(表3中、「EO」と記す)1モル付加物)を使用し、エチレンオキシドの仕込み量を変更したこと以外は、製造例4と同様にして製造した。
【0083】
以上で調製したC成分である各ポリオキシアルキレン化合物の内容を表3にまとめて示した。
【0084】
【表3】
【0085】
試験区分4(水硬性組成物用混和剤の調製及び相溶性の評価)
表1に記載のA成分、表2に記載のB成分、表3に記載のC成分、及び蒸留水を表4に示す割合で配合容器に投入し、攪拌機を用いて十分攪拌混合し、水硬性組成物用混和剤(SR−1)〜(SR−18)を調製した。
【0086】
水硬性組成物用混和剤(SR−1)〜(SR−18)と同様にして、水硬性組成物用混和剤(RSR−1)〜(RSR−4)を調製した。
【0087】
水硬性組成物用混和剤を調製後、5℃、20℃、40℃の環境下に静置し、溶液の相溶性を、目視により以下の基準で測定を行った。
【0088】
相溶性の評価:
A:1か月間、各成分が溶解し、成分の分離が確認されず、沈殿や沈降を判別できない程度であった
B:1か月に満たない期間で分離が確認された
【0089】
以上で調製した各混和剤の内容を表4にまとめて示した。
【0090】
【表4】
【0091】
試験区分5(水硬性組成物としてのコンクリート組成物の調製及び評価)
【0092】
[コンクリート試験]
・実施例1〜18及び比較例1〜4
表4で示した水硬性組成物用混和剤をコンクリート組成物にて評価を行った。表5に示した配合条件で、20℃の試験室内で50Lのパン型強制練りミキサーに、普通ポルトランドセメント(太平洋セメント社製、宇部三菱セメント社製、及び住友大阪セメント社製等量混合、密度=3.16g/cm
3)からなる水硬性結合材と、骨材として陸砂(大井川水系産、密度=2.58g/cm
3)及び砕石(岡崎産砕石、密度=2.66g/cm
3)とを添加し、更に表5に示した添加量で、水硬性組成物用混和剤(表4参照)及び空気連行剤「AE−300(竹本油脂社製)」を、それぞれ所定量と、消泡剤である「AFK−2(竹本油脂社製)」を上記セメントに対して0.002%として練り混ぜ水(上水道水)の一部として計量し、ミキサーに投入して90秒間練混ぜた。スランプフローが600±30mm、連行空気量が4.5±0.5%の範囲となるようコンクリート組成物(水硬性組成物)を調製した。
【0093】
【表5】
【0094】
配合材料の練り混ぜ及び以下の試験は材料温度を20±3℃に設定し、室温を20±3℃に設定し、湿度を60%以上に設定した環境下で実施した。調製した各例のコンクリート組成物について、練り混ぜ直後のスランプフロー、練り混ぜ直後の空気量、練り混ぜ直後の材料分離抵抗性及び材齢26週の長さ変化率を下記のように求めた。結果を表6にまとめて示す。
【0095】
・スランプフロー:練り混ぜ直後のコンクリート組成物について、JIS A 1150に準拠してスランプコーンを引き上げてから3分後に測定した。
【0096】
・空気量:練り混ぜ直後のコンクリート組成物について、JIS A 1128に準拠して測定した。
【0097】
・材料分離抵抗性:練り混ぜ直後のコンクリート組成物について、スランプコーンを引き上げてから3分後に目視により、以下の基準で行なった。
材料分離抵抗性の評価:
A:非常に良好(骨材とモルタル・ペーストの分離なし)
B:良好(骨材とモルタル・ペーストが僅かに分離)
C:悪い(明確に骨材とモルタル・ペーストが分離)
【0098】
・長さ変化率:
JIS A 1129−3に準拠し、成形後24時間で脱型し、7日間標準水中養生後の長さを基長として、室温を20±2℃、相対湿度60±5%の環境下で26週保管した供試体について、ダイヤルゲージ方法により、長さ変化率を求めた。評価は、以下の基準に基づいて行った。この数値は小さいほど、乾燥収縮が小さいことを示す。
長さ変化率の評価:
A:500(×10
−6)〜650(×10
−6)未満
B:650(×10
−6)〜700(×10
−6)未満
C:700(×10
−6)〜
【0099】
【表6】
【0100】
表6において、
※1:混和剤使用量は、結合材100質量%に対する質量%である。表4に示す蒸留水を含めた混和剤有姿の使用量と、混和剤中に含まれるA成分、B成分及びC成分のみの合計の使用量を示した。
※2:空気量調整剤使用量は、結合材100質量%に対する質量%である。
【0101】
(結果)
表6に示すように、A成分とB成分とC成分とを含有する実施例1〜18は、比較例1〜4に比べて、材料分離抵抗性に優れると共に、乾燥収縮が低減することが分かる。なお、表4に示されるように、比較例3は、セルロースエーテルを使用するので、各温度条件において相溶性に劣り、一液化が困難なものであることが分かる。