【解決手段】テスト回路基板1は、ウェハテストエリアR1に配置される第1の光透過部101と、信号抑制エリアR2に配置される複数の金属パッド11とを含む。信号転送基板2は、ウェハテストエリアR1に配置される第2の光透過部201を含み、上面にはウェハテストエリアR1と、第2の光透過部201の周縁部に沿って複数の外部パッド211が配置され、下面には複数の接続パッド221が設けられる。プローブヘッド3の位置決め用ベース31はウェハテストエリアR1に配置される第3の光透過部301を有する。プローブヘッド3における複数の導電性プローブ32は、第3の光透過部301の周縁部に沿って位置決め用ベース31に穿設される。複数の導電性プローブ32の一方端は、夫々位置決め用ベース31から張り出して複数の外部パッド211に当接する。
ウェハテストエリアと前記ウェハテストエリアの周りに配置された信号抑制エリアとに区画され、テスト回路基板、信号転送基板及びプローブヘッドを備えるプローブカードであって、
前記テスト回路基板は、前記ウェハテストエリアに配置される第1の光透過部と、前記信号抑制エリアに配置される複数の金属パッドとを含み、
前記信号転送基板は上面及び下面を含み、前記信号転送基板の前記下面には前記テスト回路基板と対向して複数の接続パッドが配置され、前記信号転送基板の前記上面には複数の外部パッドが配置され、前記信号転送基板は、前記ウェハテストエリアに配置される第2の光透過部を有し、複数の前記外部パッドは、前記第2の光透過部の周縁部に沿って前記ウェハテストエリアに配置され、複数の前記接続パッドはそれぞれ、複数の前記外部パッドと複数の前記金属パッドとに電気的に接続され前記信号抑制エリアに配置され、
前記プローブヘッドは、前記信号転送基板の前記上面の上方に配置され、
前記プローブヘッドは、前記ウェハテストエリアに配置される第3の光透過部を含む位置決め用ベースと、前記第3の光透過部の周縁部に沿って前記位置決め用ベースに穿設される複数の導電性プローブと、を含み、
複数の前記導電性プローブの一方端はそれぞれ前記位置決め用ベースから張り出して前記信号転送基板の複数の前記外部パッドに当接し、複数の前記導電性プローブの他方端は、前記位置決め用ベースから張り出してテスト対象物に当接するように構成され、
前記プローブカードは、光線を受光し、前記光線を前記第1の光透過部、前記第2の光透過部、及び前記第3の光透過部に順番に通過させ、光電検出信号を生成するように、前記テスト対象物に出光させる、
プローブカード。
少なくとも1つの前記導電性プローブによって前記光電検出信号を受信し、前記光電検出信号がさらに前記導電性プローブと対応する前記外部パッド、前記接続パッド、及び前記金属パッドを通過して、前記テスト回路基板に伝送され、
前記導電性プローブのそれぞれの前記一方端への長尺方向は実質的に前記信号転送基板の前記上面と垂直であり、
前記第3の光透過部の中央部分にいずれの導電性プローブも配置されておらず、
前記信号転送基板の前記上面に複数のトランスファパッド及び複数の外側配線が配置され、複数の前記トランスファパッドは、前記信号抑制エリアに配置され、複数の前記外側配線は前記ウェハテストエリアと前記信号抑制エリアとに橋設され、複数の前記外部パッドは複数の前記外側配線によって複数の前記トランスファパッドに電気的に接続される、
請求項1に記載のプローブカード。
ウェハテストエリアと前記ウェハテストエリアの周りに配置される信号抑制エリアとに区画され、テスト回路基板、信号転送基板及びプローブヘッドを備えるプローブカードであって、
前記テスト回路基板は、前記ウェハテストエリアに配置される第1の空白部と、前記信号抑制エリアに配置される複数の金属パッドとを含み、
前記信号転送基板は上面及び下面を有し、前記信号転送基板の前記下面には前記テスト回路基板と対向して複数の接続パッドが配置され、前記信号転送基板の前記上面には複数の外部パッドが配置され、前記信号転送基板は前記ウェハテストエリアに配置される第2の空白部を含み、複数の前記外部パッドは前記第2の空白部の周縁部に沿って前記ウェハテストエリアに配置され、複数の前記接続パッドは、複数の前記外部パッドと複数の前記金属パッドに電気的に接続され前記信号抑制エリアに配置され、
前記プローブヘッドは、前記信号転送基板の前記上面の上方に配置され、
前記プローブヘッドは、前記ウェハテストエリアに配置される第3の空白部を含む位置決め用ベースと、前記第3の空白部の周縁部に沿って前記位置決め用ベースに穿設される複数の導電性プローブと、を備え、
複数の前記導電性プローブの一方端はそれぞれ前記位置決め用ベースから張り出して複数の前記外部パッドに当接し、複数の前記導電性プローブの他方端は、前記位置決め用ベースから張り出してテスト対象物に当接するように構成され、
前記導電性プローブのそれぞれの前記一方端への長尺方向は実質的に前記信号転送基板の前記上面に垂直であり、前記プローブヘッドの前記位置決め用ベースにおける前記第3の空白部の中央部分にいずれの導電性プローブも配置されていない、
プローブカード。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の特徴及び技術内容がより一層分かるように、以下本発明に関する詳細な説明と添付図面を参照する。しかし、提供される添付図面は参考と説明のために提供するものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0010】
以下は、特定の実施形態によって開示される実施形態の説明であり、当業者は本開示の利点および効果を理解することができる。本発明は、様々な異なる特定の実施形態において実施または適用することができ、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書の詳細を修正および変更することもできる。なお、本明細書の図面は、説明を簡単にするためのものであり、実際の大きさに応じて予め記載されていない。 以下の実施形態は、本発明の関連技術的内容をさらに説明するが、本開示は本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。
【0011】
[第1の実施形態]
図1乃至
図6を参照する。それらは本発明の第1の実施形態を示す。
図1及び
図2に示すように、本実施形態はプローブカード100について開示している。プローブカード100は、相補型金属酸化物半導体イメージセンサのテストに特に適しているが、本発明はそれに制限されない。さらに言えば、プローブカード100は、テスト回路基板1と、テスト回路基板1の上方に配置される信号転送基板2と、信号転送基板2の上方に配置されるプローブヘッド3と、テスト回路基板1と信号転送基板2との間に配置される電気接続モジュール4と、信号転送基板2を圧押するために信号転送基板2に配置される押圧構造5とを含む。なかでも、上記テスト回路基板1、電気接続モジュール4、信号転送基板2、押圧構造5、及びプローブヘッド3は、本実施形態では厚さ方向Tに沿って順番に積み重ねられるように構成されるが、本発明はそれに制限されない。
【0012】
図3に示すように、本実施形態において、プローブカード100に、複数のウェハテストエリアR1及び複数の信号抑制エリアR2が区画されている。前記複数のウェハテストエリアR1と複数の信号抑制エリアR2とは千鳥状に配置され、マトリックス状に配置されるが、本発明はそれに制限されない。例えば、
図4に示すように、本発明による別の変形例において、複数のウェハテストエリアR1は、マトリックス状に配置され中央領域RCに配置されるが、複数の信号抑制エリアR2は中央領域RCの周りに配置される周囲領域RE内に配置される。
【0013】
また、複数のウェハテストエリアR1であっても、その周りに配置される信号抑制エリアR2であっても、プローブカード100は実質的に同じ構造を備えるため、以下に説明した例では、プローブカード100におけるウェハテストエリアR1またはその周りにある信号抑制エリアR2のいずれか1つエリアを例示するが、本発明はそれに制限されないことを予め理解されたい。例えば、本発明では図示されない実施形態において、プローブカード100におけるウェハテストエリアR1及び信号抑制エリアR2は互いに異なる構造を有しても構わない。
【0014】
図1及び
図2に示すように、テスト回路基板1は実質的に円盤状に形成される。テスト回路基板1は、ウェハテストエリアR1に配置される第1の光透過部101を含み、かつテスト回路基板1の基板面(例えば、
図1に示したテスト回路基板1の上面)に互いに離間して配置される複数の金属パッド11を備える。なかでも、テスト回路基板1の第1の光透過部101に光線が透過することができる。具体的に言えば、本実施形態において、テスト回路基板1の基板面は光透過性のない材料で構成され、テスト回路基板1の第1の光透過部101は光線が通過する貫通孔12に形成されるが、本発明はそれに制限されない。例えば、テスト回路基板1の第1の光透過部101は貫通孔12に嵌め込まれた光学レンズ(例えば、凹レンズまたは凸レンズ)であってもよい。
【0015】
さらに言えば、前記テスト回路基板1はテスト機械(図示しない)に電気接続に用いされている。即ち、テスト機械によりテスト回路基板1が受信した信号を分析するために、前記複数の金属パッド11がテスト機械に電気的に接続される。なかでも、テスト回路基板1とテスト機械との電気接続を実際のニーズに応じて調整できる。例えば、本発明における図示されない他の実施形態において、テスト回路基板1が直接にテスト機械に組み合わされてもよい。
【0016】
図1、
図2、
図5、及び
図6に示すように、信号転送基板2は実質的に長方形の板状に形成される。信号転送基板2は上面21及び下面22を備え、信号転送基板2の下面22は厚さ方向Tに沿ってテスト回路基板1と対向するように構成される。なかでも、信号転送基板2は、ウェハテストエリアR1に配置される第2の光透過部201を含む。信号転送基板2の上面21に、複数の外部パッド211、複数のトランスファパッド212、複数の外側配線213、及び半田マスク214が配置される。また、信号転送基板2の下面22に複数の接続パッド221が配置される。なかでも、複数の接続パッド221はそれぞれ、複数の外部パッド211とテスト回路基板1の複数の金属パッド11と電気的に接続されるように、信号抑制エリアR2に配置される。さらに具体的に言えば、複数の外部パッド211は、第2の光透過部201の周縁部に沿ってウェハテストエリアR1に配置される。複数のトランスファパッド212は、信号抑制エリアR2に配置され、複数の外側配線213はウェハテストエリアR1と信号抑制エリアR2とに橋設され、かつ複数の外部パッド211はそれぞれ複数の外側配線213を介して複数のトランスファパッド212(例えば、
図1及び
図5に示すように)に接続される。また、複数のトランスファパッド212はそれぞれ複数の内側配線222により複数の接続パッド221に電気的に接続される。半田マスク214は、例えば、押圧板51とトランスファパッド212とが直接に接続してショートになってしまうことを避けるように、トランスファパッド212に覆う。
【0017】
なかでも、前記信号転送基板2の複数の接続パッド221の配列方式は、テスト回路基板1の複数の金属パッド11の配列方式と実質的に同様である。本実施形態では接続パッド221が円形に形成される例で説明したが、実際で運用する時、接続パッド221の形状は例えば、正方形、長方形、または不規則な形状等、実際のニーズに応じて調整できることを予め理解されたい。
【0018】
また、本実施形態において、何れか2つの隣り合う外部パッド211の間の距離はそれと対応する2つの接続パッド221の間の距離よりも小さい。即ち、本実施形態では、信号転送基板2は信号ファンアウト(FAN−OUT)構造を備えるが、本発明はそれに制限されない。
【0019】
特に、本実施形態において、信号転送基板2は透明ガラス基板で構成されることが好ましいため、信号転送基板2の第2の光透過部201は透明ガラス基板の特性により、透光性を有するものになってもよいが、本発明はそれに制限されない。例えば、本発明では図示されない実施形態において、信号転送基板2は例えば、透光性のない基板に形成され、信号転送基板2の第2の光透過部201は貫通孔に形成され透光性を有するものに構成されてもよい。
【0020】
ちなみに、本実施形態において、二層回路を備える回路板に形成される信号転送基板2を例として説明したが、本発明はそれに制限されない。例えば、本発明では図示されない実施形態において、信号転送基板2を実際のニーズに応じて、例えば、4層または6層配線以上のマルチ層回路板に形成されてもよい。
【0021】
図1及び
図2に示すように、プローブヘッド3は、前記信号転送基板2の上面21の上方に配置され、前記プローブヘッド3は信号転送基板2によりテスト回路基板1に電気的に接続される。なかでも、プローブヘッド3は、位置決め用ベース31及び複数の導電性プローブ32を含む。位置決め用ベース31は、ウェハテストエリアR1に配置される第3の光透過部301を含む。本実施形態において、位置決め用ベース31は透明ガラス基板によって構成されるため、位置決め用ベース31の第3の光透過部301は前記透明ガラス基板により透光性を有するものになったが、本発明はそれに制限されない。例えば、本発明では図示されない実施形態において、位置決め用ベース31は透光性のない位置決め用ベースに形成され、位置決め用ベース31の第3の光透過部301が貫通孔に形成されることにより透光性を有するものに形成されてもよい。
【0022】
さらに言えば、複数の導電性プローブ32は第3の光透過部301の周縁部に沿って位置決め用ベース31に穿設される。なかでも、複数の導電性プローブ32の一方端はそれぞれ位置決め用ベース31から張り出し信号転送基板2の複数の外部パッド211に当接し、複数の導電性プローブ32の他方端は位置決め用ベース31から張り出しテスト対象物O(例えば、半導体ウェーハ)に当接するように用いられる。
【0023】
本実施形態において、導電性プローブ32の一方端(例えば、導電性プローブ32の底部端)への長尺方向は、実質的に信号転送基板2の上面21と垂直である。また、プローブヘッド3の位置決め用ベース31における第3の光透過部301の中央部分に何れの導電性プローブも配置されなく、かつ信号転送基板2における第2の光透過部201の中央部分にもいずれの導電性パッドまたは導電線も配置されていない。
【0024】
本実施形態では、導電性プローブ32が導電性を有する長尺状に形成されてもよいが、本発明の導電性プローブ32は、任意の導電性プローブ、例えば、長方形、円形または他の構造を有する導電性プローブに形成されてもよい。
【0025】
前記の構成によれば、プローブカード100は光線Lが第1の光透過部101、第2の光透過部201、及び第3の光透過部301から構成される光線伝送経路を通してテスト対象物Oに達して、光電検出信号を生成するために、光線Lを受光し出光するように構成される。
【0026】
そして、複数の導電性プローブ32における少なくともいずれか1つの導電性プローブ32は、光電検出信号を受信し、その光電検出信号は、当該導電性プローブ32と対応する外部パッド211、外側配線213、トランスファパッド212、内側配線222、接続パッド221、縦導電構造42、及び金属パッド11を順番に通して、テスト回路基板1に伝送され、最後に、テスト機械によりテスト回路基板1が受信した信号を分析するために、テスト機械に伝送される。
【0027】
図1及び
図2を再び参照する。電気接続モジュール4はテスト回路基板1と信号転送基板2との間に挟まれている。電気接続モジュール4は、スペーサ板41及び複数の縦導電構造42を含む。なかでも、スペーサ板41はウェハテストエリアR1に配置される第4の光透過部401と、信号抑制エリアR2に配置される複数の穿孔411とを含む。なかでも、第4の光透過部401は、第1の光透過部101、第2の光透過部201、及び第3の光透過部301から構成される光線伝送経路に、第1の光透過部101と第2の光透過部201との間に配置される。本実施形態において、スペーサ板41は例えば、透明ガラス基板により構成されてもよいため、スペーサ板41の第4の光透過部401は、前記透明ガラス基板の透光性によって透光性を有するものに構成されてもよいが、本発明はそれに制限されない。また、本実施形態では前記穿孔411のそれぞれは、厚さ方向Tに沿ってスペーサ板41を貫通するように構成される。なかでも、スペーサ板41は、前記テスト回路基板1と信号転送基板2との間に挟まれて、複数の金属パッド11は、それぞれ複数の穿孔411によって複数の接続パッド221と対向するようになっている。即ち、穿孔411のそれぞれの両端の開け口(例えば、
図1における穿孔411の底部及び上部)ではそれぞれ1つの金属パッド11と1つの接続パッド221と対応するように配置されている。
【0028】
また、複数の縦導電構造42のそれぞれはスペーサ板41の複数の穿孔411に配置され、かつ信号転送基板2の複数の接続パッド221はそれぞれ複数の縦導電構造42によりテスト回路基板1の複数の金属パッド11に電気的に接続され、電気伝送経路に形成される。本実施形態において、複数の縦導電構造42は、例えば、垂直導電性金属ペースト(例えば、垂直導電性銀接着剤)であり得るが、本発明はそれに制限されない。例えば、複数の縦導電構造42は、例えば、金属製の弾性アームなどの弾性部材であってもよい。
【0029】
図1及び
図2を参照する。押圧構造5は信号転送基板2を押圧するために信号転送基板2に配置される。押圧構造5は、押圧板51及び複数のネジ52を含む。押圧板51は、信号転送基板2の上面21に配置される。押圧板51は、信号抑制エリアR2に配置される複数のネジ穴511を含む。複数のネジ52はそれぞれ押圧板51の複数のネジ穴511を貫通して、押圧板51を信号転送基板2に固定する。なかでも、複数のネジ52は、厚さ方向Tに、さらに信号転送基板2、電気接続モジュール4、及びテスト回路基板1を貫通して、それにより押圧板51は、信号転送基板2、電気接続モジュール4、及びテスト回路基板1を押圧すると共に、さらに複数の縦導電構造42の両端部をそれぞれ複数の接続パッド221及び複数の金属パッド11に当接させる。それにより、信号転送基板2とテスト回路基板1との間の電気接続を強化させると共に、テスト回路基板1と信号転送基板2との間にいずれの半田材料も使用せずに電気接続をさせるができ、また、本実施形態において、複数のネジ52が信号転送基板2、電気接続モジュール4、及びテスト回路基板1を貫通した時、複数のネジ52は、導電性パッドまたは導電線を接触せずに、絶縁性の材料しか接触しない。言い換えれば、押圧構造5の押圧板51は、テスト回路基板1と一緒に信号転送基板2及び電気接続モジュール4を挟んで、複数の縦導電構造42の両端部をそれぞれ複数の接続パッド221及び複数の金属パッド11に当接させることができる。
【0030】
[第2の実施形態]
図7を参照する。
図7は、本発明の第2の実施形態を示し、本実施形態は前記実施形態と同様であり、ここではそれらの差異点のみについて説明する。前記第1の実施形態との差異では、第1の実施形態における第1の光透過部101、第2の光透過部201、及び第3の光透過部301の代わりに、本実施形態は透光性のない第1の空白部101’、第2の空白部201’、及第3の空白部301’を採用する構成である。具体的な説明は以下に説明する。
【0031】
本実施形態は、プローブカード100について説明する。プローブカード100は特に液晶ドライバチップ(LCD driver IC)又はメモリに係るテストに適する。プローブカード100に、ウェハテストエリアR1と、ウェハテストエリアR1の周りに配置される信号抑制エリアR2とが区画される。また、プローブカード100は、テスト回路基板1、一信号転送基板2、及びプローブヘッド3を含む。テスト回路基板1は、ウェハテストエリアR1に配置される第1の空白部101’と、信号抑制エリアR2に配置される複数の金属パッド11とを備える。
【0032】
信号転送基板2は、上面21及び下面22を含む。信号転送基板2の下面22は前記テスト回路基板1に対向する。信号転送基板2は、ウェハテストエリアR1に配置される第2の空白部201’を含む。信号転送基板2の上面21に複数の外部パッド211が配置され、信号転送基板2の下面22に複数の接続パッド221が配置される。なかでも、複数の外部パッド211は、第2の空白部201’の周縁部に沿ってウェハテストエリアR1に配置される。複数の接続パッド221は、それぞれ複数の外部パッド211とテスト回路基板1の複数の金属パッド11と電気的に接続され信号抑制エリアR2に配置される。
【0033】
プローブヘッド3は、信号転送基板2の上面21の上方に配置され、プローブヘッド3に、位置決め用ベース31、及び複数の導電性プローブ32が含まれる。位置決め用ベース31は、ウェハテストエリアR1に配置される第3の空白部301’を含む。複数の導電性プローブ32は第3の空白部301’の周縁部に沿って位置決め用ベース31に穿設される。なかでも、複数の導電性プローブ32の一方端は、それぞれ位置決め用ベース31から張り出して信号転送基板2の複数の外部パッド211に当接し、そして、複数の導電性プローブ32の他方端は、位置決め用ベース31から張り出してテスト対象物に当接する。さらに言えば、導電性プローブ32のそれぞれの一方端(例えば、導電性プローブ32の底部端)への長尺方向は実質的に信号転送基板2の上面21に垂直である、かつ、プローブヘッド3の位置決め用ベース31における第3の空白部301’の中央部分にはいずれの導電性プローブも配置されていないと共に、信号転送基板2の第2の空白部201’の中央部分にいずれの導電パッドまたは導電線が配置されていない。
【0034】
前記構成によれば、複数の導電性プローブ32の少なくとも1つの導電性プローブ32はテスト対象物Oが発生したテスト信号を受信し、そのテスト信号は、その導電性プローブ32に対応する外部パッド211、外側配線213、トランスファパッド212、内側配線222、接続パッド221、縦導電構造42、及び金属パッド11を介して、テスト回路基板1に伝送され、最後にテスト機械に送信される。それにより、テスト機械によってテスト回路基板1が受信した信号を分析する。
【0035】
[実施形態による有益な効果]
上記を纏めて、本発明の実施形態によるプローブカード100は、手作業でリードピンにワイヤーを半田付けすることで信号接続を行う既存の周辺チップテストの代わりに、テスト回路基板1の第1の光透過部101、信号転送基板2の第2の光透過部201、及びプローブヘッド3の第3の光透過部301(或いは第1の空白部101’、第2の空白部201’、第3の空白部301’)を配置して、信号転送基板2における第2の光透過部201(或いは第2の空白部201’)の周縁部の沿って配置される複数の外部パッド211と、プローブヘッド3における第3の光透過部301(或いは第3の空白部301’)の周縁部に沿って配置される複数の導電性プローブ32とが組み合わされることにより、複数の導電性プローブ32は真上から垂直にピン植えつける方式が採用できるため、さらに導電性プローブ32のピン植えつけ時間を減らすことができ、大幅にプローブカード100に係る保守の困難性を減少することができる。
【0036】
さらに言えば、本発明の実施形態に公開されたプローブカード100では、電気接続モジュール4の複数の縦導電構造42によって、信号転送基板2とテスト回路基板1とを電気的に接続すると共に、押圧構造5によって信号転送基板2とテスト回路基板1との間の電気接続強度を高めて、それにより半田付けすることなく電気接続ができるため、プローブカード100は効果的に熱衝撃によるダメージを避けることができる。
【0037】
また、本発明の実施形態に係る信号転送基板2の基板は透明ガラス基板であるため、信号転送基板2に第2の光透過部201はその透明基板の特性によって透光性を持たせることができる。そのため、本発明の実施形態に係る信号転送基板2に光線案内用の開け窓は必要ないため、より小型のダイ又はより大きな面積のテストに適用できる。また、本発明の実施形態に係るプローブヘッド3の位置決め用ベース31も透明ガラス基板によって構成されることができるため、位置決め用ベース31の第3の光透過部301に前記透明ガラス基板に係るデザインによって透光性を持たせることができる。
【0038】
以上に開示される内容は本発明の好ましい実施可能な実施例に過ぎず、これにより本発明の特許請求の範囲を制限するものではないので、本発明の明細書及び添付図面の内容に基づき為された等価の技術変形は、全て本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【0039】
[付記]
[付記1]
ウェハテストエリアと前記ウェハテストエリアの周りに配置された信号抑制エリアとに区画され、テスト回路基板、信号転送基板及びプローブヘッドを備えるプローブカードであって、
前記テスト回路基板は、前記ウェハテストエリアに配置される第1の光透過部と、前記信号抑制エリアに配置される複数の金属パッドとを含み、
前記信号転送基板は上面及び下面を含み、前記信号転送基板の前記下面には前記テスト回路基板と対向して複数の接続パッドが配置され、前記信号転送基板の前記上面には複数の外部パッドが配置され、前記信号転送基板は、前記ウェハテストエリアに配置される第2の光透過部を有し、複数の前記外部パッドは、前記第2の光透過部の周縁部に沿って前記ウェハテストエリアに配置され、複数の前記接続パッドはそれぞれ、複数の前記外部パッドと複数の前記金属パッドとに電気的に接続され前記信号抑制エリアに配置され、
前記プローブヘッドは、前記信号転送基板の前記上面の上方に配置され、
前記プローブヘッドは、前記ウェハテストエリアに配置される第3の光透過部を含む位置決め用ベースと、前記第3の光透過部の周縁部に沿って前記位置決め用ベースに穿設される複数の導電性プローブと、を含み、
複数の前記導電性プローブの一方端はそれぞれ前記位置決め用ベースから張り出して前記信号転送基板の複数の前記外部パッドに当接し、複数の前記導電性プローブの他方端は、前記位置決め用ベースから張り出してテスト対象物に当接するように構成され、
前記プローブカードは、光線を受光し、前記光線を前記第1の光透過部、前記第2の光透過部、及び前記第3の光透過部に順番に通過させ、光電検出信号を生成するように、前記テスト対象物に出光させる、
プローブカード。
【0040】
[付記2]
少なくとも1つの前記導電性プローブによって前記光電検出信号を受信し、前記光電検出信号がさらに前記導電性プローブと対応する前記外部パッド、前記接続パッド、及び前記金属パッドを通過して、前記テスト回路基板に伝送され、
前記導電性プローブのそれぞれの前記一方端への長尺方向は実質的に前記信号転送基板の前記上面と垂直であり、
前記第3の光透過部の中央部分にいずれの導電性プローブも配置されておらず、
前記信号転送基板の前記上面に複数のトランスファパッド及び複数の外側配線が配置され、複数の前記トランスファパッドは、前記信号抑制エリアに配置され、複数の前記外側配線は前記ウェハテストエリアと前記信号抑制エリアとに橋設され、複数の前記外部パッドは複数の前記外側配線によって複数の前記トランスファパッドに電気的に接続される、
付記1に記載のプローブカード。
【0041】
[付記3]
前記プローブカードは、前記テスト回路基板と前記信号転送基板との間に挟まれた電気接続モジュールをさらに含み、
前記電気接続モジュールは、
前記ウェハテストエリアに配置される第4の光透過部と、前記信号抑制エリアに配置される複数の穿孔とを含むスペーサ板と、
それぞれが前記スペーサ板の複数の前記穿孔に配置される複数の縦導電構造と、を備え、
前記第4の光透過部は、前記第1の光透過部、前記第2の光透過部、及び前記第3の光透過部から構成される光線伝送経路に配置され、かつ、電気伝送経路を構成するように、複数の前記接続パッドはそれぞれ複数の前記縦導電構造によって複数の前記金属パッドに電気的に接続される、
付記1に記載のプローブカード。
【0042】
[付記4]
前記信号抑制エリアに配置されるネジ穴を有し、前記信号転送基板の前記上面に配置される押圧板と、
前記押圧板を前記信号転送基板に固定するために前記押圧板を貫通するネジと、
を備える押圧構造をさらに具備するプローブカードであって、
前記押圧板が前記信号転送基板、前記電気接続モジュール、及び前記テスト回路基板を押圧するように、前記ネジを、前記信号転送基板の厚さ方向に沿ってさらに前記信号転送基板、前記電気接続モジュール、及び前記テスト回路基板を貫通させ、複数の前記縦導電構造の両端部を複数の前記接続パッド及び複数の前記金属パッドにそれぞれ当接させ、
前記テスト回路基板と前記信号転送基板との間にあるいずれの電気伝送経路は半田付け手段で得られたものではない、
付記3に記載のプローブカード。
【0043】
[付記5]
ウェハテストエリアと前記ウェハテストエリアの周りに配置される信号抑制エリアとに区画され、テスト回路基板、信号転送基板及びプローブヘッドを備えるプローブカードであって、
前記テスト回路基板は、前記ウェハテストエリアに配置される第1の空白部と、前記信号抑制エリアに配置される複数の金属パッドとを含み、
前記信号転送基板は上面及び下面を有し、前記信号転送基板の前記下面には前記テスト回路基板と対向して複数の接続パッドが配置され、前記信号転送基板の前記上面には複数の外部パッドが配置され、前記信号転送基板は前記ウェハテストエリアに配置される第2の空白部を含み、複数の前記外部パッドは前記第2の空白部の周縁部に沿って前記ウェハテストエリアに配置され、複数の前記接続パッドは、複数の前記外部パッドと複数の前記金属パッドに電気的に接続され前記信号抑制エリアに配置され、
前記プローブヘッドは、前記信号転送基板の前記上面の上方に配置され、
前記プローブヘッドは、前記ウェハテストエリアに配置される第3の空白部を含む位置決め用ベースと、前記第3の空白部の周縁部に沿って前記位置決め用ベースに穿設される複数の導電性プローブと、を備え、
複数の前記導電性プローブの一方端はそれぞれ前記位置決め用ベースから張り出して複数の前記外部パッドに当接し、複数の前記導電性プローブの他方端は、前記位置決め用ベースから張り出してテスト対象物に当接するように構成され、
前記導電性プローブのそれぞれの前記一方端への長尺方向は実質的に前記信号転送基板の前記上面に垂直であり、前記プローブヘッドの前記位置決め用ベースにおける前記第3の空白部の中央部分にいずれの導電性プローブも配置されていない、
プローブカード。