(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-154188(P2020-154188A)
(43)【公開日】2020年9月24日
(54)【発明の名称】情報表示物ホルダ
(51)【国際特許分類】
G09F 1/10 20060101AFI20200828BHJP
B60C 19/00 20060101ALI20200828BHJP
【FI】
G09F1/10 M
B60C19/00 K
G09F1/10 P
B60C19/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-54043(P2019-54043)
(22)【出願日】2019年3月22日
(11)【特許番号】特許第6671526号(P6671526)
(45)【特許公報発行日】2020年3月25日
(71)【出願人】
【識別番号】517347850
【氏名又は名称】株式会社図南
(74)【代理人】
【識別番号】110002435
【氏名又は名称】特許業務法人井上国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100091557
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 修
(72)【発明者】
【氏名】北村 俊郎
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131LA24
3D131LA40
(57)【要約】
【課題】1つで3通りの使い方が可能な情報表示物ホルダを提供する。
【解決手段】この情報表示物ホルダ1Bは、複数のタイヤ5のうちの少なくとも1つのタイヤ5の側面に配置され、そのタイヤ5の中心孔を塞ぐホルダ本体2と、ホルダ本体2に設けられ、情報表示物POPに接続される接続部3とを備えている。ホルダ本体2に、複数のタイヤ5の中心孔に収容されてそれらのタイヤ5を支持する断面十字形のタイヤ整列具を通すタイヤ整列具通し孔を形成するための切り込み21a〜21dが設けられている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直方向に積層された複数のタイヤの外周面に配置される情報表示物を支持する情報表示物ホルダであって、
前記複数のタイヤのうちの少なくとも1つのタイヤの側面に配置され、そのタイヤの中心孔を塞ぐホルダ本体と、
前記ホルダ本体に設けられ、前記情報表示物に接続される接続部と
を備え、
前記複数のタイヤの中心孔に収容されてそれらのタイヤを支持する断面十字形のタイヤ整列具を通すタイヤ整列具通し孔を形成するための切り込みが、前記ホルダ本体に設けられている
ことを特徴とする情報表示物ホルダ。
【請求項2】
前記ホルダ本体と前記接続部とがプラスチックダンボールで一体に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項3】
前記タイヤに巻き付けられて前記ホルダ本体を前記タイヤの側面に固定する少なくとも2つのベルトを備え、
前記ホルダ本体に、前記ベルトを通す少なくとも2対のベルト通し孔が設けられ、
前記ベルト通し孔の平面形状の一部を構成する線分が、
前記プラスチックダンボールのリブに対して傾いているとともに、対をなす2つの前記ベルト通し孔の間に形成されるベルト支持部に隣接している
ことを特徴とする請求項2に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項4】
前記ベルトが、ベルト本体と、前記ベルト本体の両端部を結合するための面ファスナとを有し、
前記面ファスナが、雄側ファスナ部と雌側ファスナ部とで構成され、
前記雄側ファスナ部が、前記ベルト本体の一端部に設けられ、
前記雌側ファスナ部が、前記ベルト本体の他端部に設けられている
ことを特徴とする請求項3に記載の情報表示物ホルダ。
【請求項5】
前記ホルダ本体が円形である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車用のタイヤに関する情報が表示された情報表示物を支持する情報表示物ホルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カー用品店、タイヤ専門店、サービスステーション等において、タイヤ展示台に複数のタイヤを積層して展示・販売することがある。
【0003】
例えば8つのタイヤをタイヤ展示台上に積層して展示・販売する場合、それらのタイヤの整列状態が損なわれないようにするため、積層された8つのタイヤのうちの下側の4つのタイヤの中心孔と上側の4つのタイヤの中心孔とに、それぞれタイヤ整列具が挿入されることが考えられる。
【0004】
下から四番目のタイヤと下から五番目のタイヤとの間には、タイヤの外周面に配置される情報表示物を支持する情報表示物ホルダが配置され、上から二番目のタイヤと上から一番目のタイヤとの間にも、タイヤの外周面に配置される情報表示物を支持する情報表示物ホルダが配置されることがある。また、8つのタイヤの中心孔に塵埃や雨水が進入しないように、上から一番目のタイヤの一方の側面(上側の側面)にタイヤカバーが装着されることがある。
【0005】
下から四番目のタイヤと下から五番目のタイヤとの間に配置される情報表示物ホルダは、情報表示物を支持する形状を有するとともに、下側の4つのタイヤの中心孔と上側の4つのタイヤの中心孔とを遮断し、上側のタイヤ整列具を支持する形状を有する。これに対し、上から二番目のタイヤと上から一番目のタイヤとの間に配置される情報表示物ホルダは、情報表示物を支持する形状を有するとともに、上側のタイヤ整列具の上部を上方へ逃がすための十字形の孔を有する。
【0006】
また、タイヤカバーは、上から一番目のタイヤの一方の側面に装着されてそのタイヤの中心孔を閉塞する形状を有するが、情報表示物を支持する形状を有さない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように、積層された8つのタイヤの中心孔に2つのタイヤ整列具を挿入するとともに、8つのタイヤの外周面に配置される2つの情報表示物を支持し、8つのタイヤの中心孔に塵埃や雨水が進入しないようにするには、1つのタイヤカバーと2種類の情報表示物ホルダとを使用しなければならず、これがタイヤの展示販売のコストを高くする一因となっていた。
【0008】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、垂直方向へ積層した8つのタイヤの中心孔に、断面十字形のタイヤ整列具を上下2段に収容したときにおいて、下から4番目のタイヤと下から5番目のタイヤとの間に配置される情報表示物ホルダとして使用できるとともに、上から2番目のタイヤと上から1番目のタイヤとの間に配置される情報表示物ホルダとしても使用でき、更には、上から1番目のタイヤの中心孔を塞いでタイヤ内への雨水や塵埃の進入を防ぐタイヤカバーとしても使用できる情報表示物ホルダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するため請求項1に記載の発明の情報表示物ホルダは、垂直方向に積層された複数のタイヤの外周面に配置される情報表示物を支持する情報表示物ホルダであって、前記複数のタイヤのうちの少なくとも1つのタイヤの側面に配置され、そのタイヤの中心孔を塞ぐホルダ本体と、前記ホルダ本体に設けられ、前記情報表示物に接続される接続部とを備え、前記複数のタイヤの中心孔に収容されてそれらのタイヤを支持する断面十字形のタイヤ整列具を通すタイヤ整列具通し孔を形成するための切り込みが、前記ホルダ本体に設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体と前記接続部とがプラスチックダンボールで一体に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記タイヤに巻き付けられて前記ホルダ本体を前記タイヤの側面に固定する少なくとも2つのベルトを備え、前記ホルダ本体に、前記ベルトを通す少なくとも2対のベルト通し孔が設けられ、前記ベルト通し孔の平面形状の一部を構成する線分が、 前記プラスチックダンボールのリブに対して傾いているとともに、対をなす2つの前記ベルト通し孔の間に形成されるベルト支持部に隣接していることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ベルトが、ベルト本体と、前記ベルト本体の両端部を結合するための面ファスナとを有し、前記面ファスナが、雄側ファスナ部と雌側ファスナ部とで構成され、前記雄側ファスナ部が、前記ベルト本体の一端部に設けられ、前記雌側ファスナ部が、前記ベルト本体の他端部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報表示物ホルダにおいて、前記ホルダ本体が円形であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
この発明は、1つで3通りの使い方が可能な情報表示物ホルダを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1はこの発明の一実施形態に係る情報表示物ホルダの斜視図である。
【
図2】
図2はこの発明の一実施形態に係る情報表示物ホルダの平面図であって、その情報表示物ホルダにタイヤ整列具を通す孔が形成されていない状態を示す図である。
【
図3】
図3はこの発明の一実施形態に係る情報表示物ホルダにタイヤ整列具を通す孔が形成された状態を示す図である。
【
図4】
図4はこの発明の一実施形態に係る情報表示物ホルダの使用状態を示す斜視図である。
【
図6】
図6は
図5のタイヤ整列具がタイヤの中心孔に収容されている状態を示す平面図である。
【
図7】
図7はこの発明の一実施形態に係る情報表示物ホルダが下から四番目のタイヤの側面に配置されている状態を示す図である。
【
図8】
図8はこの発明の一実施形態に係る情報表示物ホルダが上から二番目のタイヤに装着されている状態を示す図である。
【
図9】
図9はベルト通し孔とリブとの関係を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
この発明の一実施形態に係る情報表示物ホルダ1A,1B,1Cは、
図1〜
図4に示すように、垂直方向Vに積層された複数のタイヤ5のうちの少なくとも1つのタイヤ5の側面5bに配置され、そのタイヤ5の中心孔h(
図6参照)を塞ぐホルダ本体2と、ホルダ本体2に設けられ、情報表示物POPに接続される接続部3とを備えている。
【0018】
情報表示物ホルダ1Aは、ホルダ本体2と接続部3との他に、タイヤ5に巻き付けられてホルダ本体2をタイヤ5の側面5b(
図6参照)に固定する少なくとも2つのベルト4を備えている。
【0019】
この実施形態では、タイヤ展示台6の上には8つのタイヤ5が積層されている。
【0020】
情報表示物POPは、タイヤ5の外周面5aに配置されるものであり、例えば、タイヤ5に関する情報(商品名、価格、サイズ、コピー等)が表示された紙(その紙が台紙に貼り付けられたものも含む。)、ポスターを保持するホルダ、筒、いわゆるシート型の液晶や有機ELのディスプレイ等である。
【0021】
ホルダ本体2はほぼ円形である。接続部3はほぼ矩形であり、ホルダ本体2に設けられている。この実施形態では、ホルダ本体2と接続部3とがプラスチックダンボールで一体に形成されている。この実施形態では、
図9に示すように、一方の(表側の)ライナLと他方の(裏側の)ライナLと両方のライナLの間に等間隔に配置される複数のリブRとで構成されるプラスチックダンボールが使用される。また、ホルダ本体2にはベルト通し孔2bを開閉する開閉蓋23が設けられている。
図9は、開閉蓋23を指Fで持ち上げて、一方のベルト通し孔2bを開いた状態を示す。ベルト通し孔2bの平面形状は矩形であり、その矩形の孔の一辺(ベルト通し孔の平面形状の一部を構成する線分)2b1は、リブRに対して傾いている(この実施形態ではほぼ45度傾いている(
図9参照))。
【0022】
ホルダ本体2には、
図1〜
図6に示すように、複数のタイヤ5の中心孔hに収容されてそれらのタイヤ5の内周縁5cに接するタイヤ整列具7を通す十字形のタイヤ整列具通し孔2a(
図3参照)を形成するための4つの切り込み21a〜21dが設けられている。4つの切り込み21a〜21dはそれぞれL字形であり、ホルダ本体2の中心Oを中心とする円の周方向へ等間隔に配置されている。切り込み21a〜21dは、それぞれ薄い刃を用いたプレス加工により形成され、例えばカッターナイフで形成された切り込み又はスリットのように水や空気を通しにくい。
【0023】
タイヤ整列具7は断面十字形(タイヤ整列具7を垂直方向Vから見たときの形状がほぼ十字形)である(
図6参照)。タイヤ整列具7は、複数のタイヤ5の中心孔hに収容されてそれらのタイヤ5の内周縁5cに接し、それらのタイヤ5の整列状態を維持する。
【0024】
更に、ホルダ本体2には、ベルト4を通す少なくとも2対のベルト通し孔2bが設けられている。ベルト通し孔2bの一辺2b1が、プラスチックダンボールのリブRに対して傾いているとともに、対をなす2つのベルト通し孔2bの間に形成されるベルト支持部22に隣接している。
【0025】
情報表示物ホルダ1Bのホルダ本体2は、8つのタイヤ5のうちの下から4番目のタイヤ5と下から5番目のタイヤ5とに挟持され、下から4番目のタイヤ5の中心孔hと下から5番目のタイヤ5の中心孔hとを隔てる。
【0026】
情報表示物ホルダ1Cのホルダ本体2が8つのタイヤ5のうちの上から2番目のタイヤ5の側面5bに配置される前に、
図2、
図3で示すように、ホルダ本体2の切り込み21aの一端から切り込み21bの一端へスリットS1を、切り込み21bの他端から切り込み21cの一端へスリットS2を、切り込み21cの他端から切り込み21dの一端へスリットS3を、切り込み21dの他端から切り込み21aの他端へスリットS4を、それぞれ形成することによって、ホルダ本体2に十字形のタイヤ整列具通し孔2aが簡単に形成される。
【0027】
情報表示物ホルダ1Cのホルダ本体2は、8つのタイヤ5のうちの上から1番目のタイヤ5と上から2番目のタイヤ5とに挟持されるが、十字形のタイヤ整列具通し孔2aによって、上から1番目のタイヤ5の中心孔hと上から2番目のタイヤ5の中心孔hとが通じるので、タイヤ整列具7の上部を1番目のタイヤ5の中心孔hへ逃がして、8つのタイヤ5のうちの上から4つのタイヤ5の中心孔hに上側のタイヤ整列具7を収容することができる。
【0028】
情報表示物ホルダ1Aは、8つのタイヤ5のうちの上から1番目のタイヤ5の一方(上側)の側面5bに配置され、そのタイヤ5の中心孔hを閉塞するとともに、一対のベルト4をタイヤ5に巻き付けることによりタイヤ5に固定される。情報表示物ホルダ1Aは、接続部3に情報表示物POPが接続されていないので、接続部3は折曲線3Nで直角に折り曲げられておらず(
図1参照)、タイヤカバーとして用いられている。
【0029】
ベルト4は、
図1に示すように、ベルト本体41と、ベルト本体41の両端部を結合するための面ファスナ42とを有する。面ファスナ42は、図示しない雄側ファスナ部と雌側ファスナ部とで構成され、雄側ファスナ部がベルト本体41の一端部に設けられ、雌側ファスナ部がベルト本体41の他端部に設けられている。
【0030】
次に、情報表示物ホルダ1A,1B,1Cの一つの具体的な使用態様を説明する。
【0031】
まず、タイヤ展示台6に4つのタイヤ5を積層する。
【0032】
その後、4つのタイヤ5の中心孔hに一方(下側)のタイヤ整列具7を挿入する。
【0033】
次に、下から四番目のタイヤ5に情報表示物ホルダ1Bを載せる。
【0034】
その後、情報表示物ホルダ1Bを介して下から四番目のタイヤ5に1つのタイヤ5を載せるとともに、他方(上側)のタイヤ整列具7を下から五番目のタイヤ5の中心孔hに挿入する。このときそのタイヤ整列具7は情報表示物ホルダ1Bに載る。
【0035】
次に、そのタイヤ5に2つのタイヤ5を積み上げる。
【0036】
その後、上から二番目のタイヤ5に情報表示物ホルダ1Cを載せる。予め例えば図示しないカッターナイフでホルダ本体2にスリットS1〜S4を形成して十字形のタイヤ整列具通し孔2aが形成されているので、タイヤ整列具7の上部を情報表示物ホルダ1Cのタイヤ整列具通し孔2aを通じて上方へ逃がして、8つのタイヤ5のうちの上から4つのタイヤ5の中心孔hに上側のタイヤ整列具7を収容することができる。
【0037】
次に、情報表示物ホルダ1Cを介して上から二番目のタイヤ5に1つのタイヤ5を積み上げる。
【0038】
最後に、上側の4つのタイヤ5内に雨水や塵埃が進入しないように、上から一番目のタイヤ5に情報表示物ホルダ1Aを装着する。上から一番目のタイヤ5に情報表示物ホルダ1Aを装着するには、ホルダ本体2を上から一番目のタイヤ5の側面5bに載せ、ベルト4をタイヤ5に巻き付ければよい。
【0039】
なお、情報表示物ホルダ1B,1Cをタイヤ5に載せる前に、予め接続部3が折曲線3Nで折り曲げられ、各接続部3に情報表示物POPが接続されているので、情報表示物ホルダ1B,1Cをタイヤ5に載せたとき、タイヤ5の外周面5aに情報表示物POP,POPが配置される。
【0040】
上述のように、この実施形態の情報表示物ホルダ1A,1B,1Cは、タイヤ展示台6に垂直方向Vへ積層された8つのタイヤ5の中心孔hに、断面十字形のタイヤ整列具7を上下2段に収容したときにおいて、下から四番目のタイヤ5と下から五番目のタイヤ5との間に配置される情報表示物ホルダとして使用できるとともに、上から2番目のタイヤ5と上から1番目のタイヤ5との間に配置される情報表示物ホルダとしても使用でき、更には、上から1番目のタイヤ5の中心孔hを塞いでタイヤ5内への雨水や塵埃の進入を防ぐタイヤカバーとしても使用できる。すなわち、1つの情報表示物ホルダでありながら3通り(情報表示物ホルダ1A,1B,1C)の使い方ができるので、2種類の情報表示物ホルダと1つのタイヤカバーとを用いる場合に比べて大幅なコストダウンを実現できる。また、製造コストを削減できるだけでなく、情報表示物ホルダやタイヤカバーを含むタイヤ展示販売ツールの保管・管理が容易になるとともに、タイヤ展示販売ツールを使用する現場スタッフの労力軽減にも資する。
【0041】
また、8つのタイヤ5の中心孔hに垂直方向Vに沿って2つのタイヤ整列具7が収容され、その2つのタイヤ整列具7がタイヤ5の中心孔hの内周縁5cに90度間隔に接触するので、積層された8つのタイヤ5の展示中、一定の外力がタイヤ展示台6上の8つのタイヤ5に作用したとしても、タイヤ5が傾いたり崩れたり倒れたりするのを抑制することができる。
【0042】
なお、この発明の情報表示物ホルダの材質はプラスチックダンボールに限定されるものではなく、他の合成樹脂等でもよい。
【0043】
更に、情報表示物ホルダ1B,1Cのホルダ本体2は垂直方向Vで隣接する2つのタイヤ5で挟持されるが、情報表示物ホルダ1B,1Cのホルダ本体2を、ベルト4を用いて、垂直方向Vで隣接する2つのタイヤ5の一方又は両方のタイヤ5の側面5bに固定してもよい。また、上述の実施形態では、ベルト通し孔2bを開閉する開閉蓋23が採用されているが、開閉蓋23を採用せず、カッターナイフで切り込みを入れただけのベルト通し孔(図示せず)を採用してもよい。このようなベルト通し孔であれば水や空気はほとんど遮断される。
【符号の説明】
【0044】
1A,1B,1C 情報表示物ホルダ
2 ホルダ本体
2a タイヤ整列具通し孔
2b ベルト通し孔
2b1 ベルト通し孔の一辺(ベルト通し孔の平面形状の一部を構成する線分)
21a〜21d 切り込み
22 ベルト支持部
23 開閉蓋
3 接続部
3N 折曲線
4 ベルト
41 ベルト本体
42 面ファスナ
5 タイヤ
5a タイヤの外周面
5b タイヤの側面
5c タイヤの内周縁
6 タイヤ展示台
7 タイヤ整列具
h タイヤの中心孔
POP 情報表示物
V 垂直方向
O ホルダ本体の中心
R リブ
L ライナ
F 指