特開2020-154310(P2020-154310A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-154310(P2020-154310A)
(43)【公開日】2020年9月24日
(54)【発明の名称】駆動装置、カメラ装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20060101AFI20200828BHJP
   G02B 7/08 20060101ALI20200828BHJP
   G03B 17/02 20060101ALI20200828BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20200828BHJP
【FI】
   G02B7/02 Z
   G02B7/08 B
   G03B17/02
   H04N5/225 100
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2020-46779(P2020-46779)
(22)【出願日】2020年3月17日
(31)【優先権主張番号】201910213617.4
(32)【優先日】2019年3月20日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】316006783
【氏名又は名称】新思考電機有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】趙 露
(72)【発明者】
【氏名】周 聚鶴
【テーマコード(参考)】
2H044
2H100
5C122
【Fターム(参考)】
2H044AJ04
2H044AJ06
2H044DB02
2H100BB06
5C122DA01
5C122EA05
5C122FB03
5C122FB08
5C122GE01
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122GE22
5C122HA82
(57)【要約】
【課題】本発明は、ハウジングとベースの連結強度が高い駆動装置、カメラ装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】本発明による駆動装置は、ハウジングとベースを備え、ハウジングは、軸方向を有し、外形が多角形を呈しており、外周側壁及び外周側壁に連結する前側の頂壁を有し、頂壁には光を通すための開口部が形成されている。ハウジングは、各々のコーナー部において階段部が形成され、階段部は、軸方向の交差方向に沿って延伸した階段平壁を有し、ベースは、前側から前に向かって突出した突出台を有し、突出台の台面は階段平壁の後側面を接着される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングとベースを備え、前記ハウジングは、軸方向を有し、外形が多角形を呈しており、外周側壁及び前記外周側壁に連結する前側の頂壁を有し、前記頂壁には光を通すための開口部が形成されている駆動装置であって、
前記ハウジングは、各々のコーナー部において階段部が形成され、
前記階段部は、前記軸方向の交差方向に沿って延伸した階段平壁を有し、
前記ベースは、前側から前に向かって突出した突出台を有し、
前記突出台の台面は、前記階段平壁の後側面を接着する
ことを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
各々の前記階段部は、階段状に形成された第1階段部及び第2階段部を備え、
前記第1階段部は、前記頂壁の外周側から後側に延伸した第1階段立壁、及び、前記第1階段立壁の後側から前記軸方向の交差方向に沿って延伸した第1階段平壁を備え、
前記第2階段部は、前記第1階段平壁から後側に延伸した第2階段立壁、及び、前記第2階段立壁の後側から前記軸方向の交差方向に沿って延伸した第2階段平壁を備えており、
前記第2階段立壁の内周壁面及びそれに隣接する前記外周側壁の内周壁面が磁石取付部を形成し、
前記第2階段平壁の後側面は、前記突出台の台面に接着される
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記各々のコーナー部において内周側壁を更に備え、
前記内周側壁は、前記頂壁の内周側から後側に延伸し、前記内周側壁と前記第2階段立壁は、前記軸方向に直交する方向において互いに対向する
ことを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記磁石取付部に設けられる磁石と、
前記ハウジング内に設けられるレンズ支持体と、
前記レンズ支持体の前側と後側の少なくとも一つの側において前記レンズ支持体を支持する弾性片と、
前記レンズ支持体の外周側に設けられるコイルと、を更に備え、
前記磁石は、前記磁石取付部における前記第2階段立壁の内周壁面及びそれに隣接する前記外周側壁の内周壁面にそれぞれ密着する側面を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記第1階段平壁には、前記レンズ支持体を支持するための前側弾性片が設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記第1階段平壁の後側面は、前記磁石の前側の位置決め面として設けられる
ことを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記ベースは、外形が矩形を呈し、
前記突出台は前記ベースの四つの角部に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記ハウジングの前記外周側壁の内周面には係止溝が形成され、前記係止溝に対応する前記ベースの位置には係止部材が設けられて、
前記係止部材は前記係止溝に嵌め込まれている
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項9】
請求項2乃至6のいずれか一項に記載の駆動装置を備えたことを特徴とするカメラ装置。
【請求項10】
請求項9に記載のカメラ装置を備えたことを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置、カメラ装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器におけるカメラ装置において、駆動装置はコイルに通電すると発生する磁場と、磁石が発生する磁場との相互作用によって、レンズをカメラ装置内で移動させ、合焦を実現している。
【0003】
現在、市販されている駆動装置のハウジングはベースに接着剤で固定され、ハウジングとベースとの連結面は、ベースの側壁及びハウジングの側壁に位置して、接着される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の駆動装置では、ハウジングとベースの連結面の面積が小さくて、連結強度が十分ではない場合があった。
【0005】
以上に鑑みて、本発明の目的は、ハウジングとベースの連結強度が高い駆動装置、カメラ装置及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明による駆動装置は、ハウジングとベースを備え、前記ハウジングは、軸方向を有し、外形が多角形を呈しており、且つ外周側壁及び前記外周側壁に連結する前側の頂壁を有し、前記頂壁には光を通すための開口部が形成されており、前記ハウジングは、各々のコーナー部において階段部が形成され、前記階段部は、前記軸方向の交差方向に沿って延伸した階段平壁を有し、前記ベースは、前側から前に向かって突出した突出台を有し、前記突出台の台面は、前記階段平壁の後側面を接着する。
【0007】
好ましくは、各々の前記階段部は、階段状に形成された第1階段部及び第2階段部を備え、前記第1階段部は、前記頂壁の外周側から後側に延伸した第1階段立壁、及び、前記第1階段立壁の後側から前記軸方向の交差方向に沿って延伸した第1階段平壁を備え、前記第2階段部は、前記第1階段平壁から後側に延伸した第2階段立壁、及び、前記第2階段立壁の後側から前記軸方向の交差方向に沿って延伸した第2階段平壁を備えており、前記第2階段立壁の内周壁面及びそれに隣接する前記外周側壁の内周壁面が磁石取付部を形成し、前記第2階段平壁の後側面は、前記突出台の台面に接着される。
【0008】
好ましくは、前記ハウジングは、前記各々のコーナー部において内周側壁を更に備え、前記内周側壁は、前記頂壁の内周側から後側に延伸し、前記内周側壁と前記第2階段立壁は、前記軸方向に直交する方向において互いに対向する。
【0009】
好ましくは、本実施形態による駆動装置は、前記磁石取付部に設けられる磁石と、前記ハウジング内に設けられるレンズ支持体と、前記レンズ支持体の前側と後側の少なくとも一つの側において前記レンズ支持体を支持する弾性片と、前記レンズ支持体の外周側に設けられるコイルとを更に備え、前記磁石は、前記磁石取付部における前記第2階段立壁の内周壁面及びそれに隣接する前記外周側壁の内周壁面にそれぞれ密着する側面を有する。
【0010】
好ましくは、前記第1階段平壁には、前記レンズ支持体を支持するための前側弾性片が設けられる。
【0011】
好ましくは、前記第1階段平壁の後側面は、前記磁石の前側の位置決め面として設けられる。
【0012】
好ましくは、前記ベースは、外形が矩形を呈し、前記突出台は前記ベースの四つの角部に設けられる。
【0013】
好ましくは、前記ハウジングの前記外周側壁の内周面には係止溝が形成され、前記係止溝に対応する前記ベースの位置には係止部材が設けられて、前記係止部材は前記係止溝に嵌め込まれている。
【0014】
また、本発明によるカメラ装置は、上述した駆動装置を備える。
【0015】
さらに、本発明による電子機器は、上述したカメラ装置を備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、駆動装置において、ハウジングの階段平壁とベースの台面との接触が増えるので、ハウジングとベースとの接着面積が増え、連結強度が高い。そのため、駆動装置のハウジングの耐衝突性、耐剥離性を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の上記の特徴及びその他の特徴、性質及び利点は、以下の図面及び実施例に基づく説明からより明らかになるであろう。
図1】本発明の一実施形態による駆動装置の分解模式図である。
図2】駆動装置のベースの立体模式図である。
図3】一方向からみた駆動装置のハウジングの立体模式図である。
図4】他方向からみた駆動装置のハウジングの立体模式図である。
図5】駆動装置の断面模式図である。
図6】駆動装置の組立状態での立体模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下には、上記主題の技術案を実施する複数の異なる実施形態又は実施例を開示している。なお、開示内容を簡略化するために、各構成要素及び配列の具体的な実施例を以下に説明しているが、これらは例に過ぎず、本発明の保護範囲について限定するものではないことは言うまでもない。例えば、明細書では後述する第1特徴が第2特徴の上方又は上面に形成され、第1及び第2特徴が直接関連する方式で形成された実施形態を含んでもよく、第1及び第2特徴の間に付加的特徴を形成する実施形態を含んで、第1及び第2特徴の間が直接関連しなくもよい。また、これらの開示内容では、異なる例において図面の符号及び/又は文字を繰り返す可能性がある。この繰り返しは、簡潔さと明瞭さのためであり、それ自体は議論される様々な実施形態及び/又は構造間の関係を表すものではない。さらに、第1構成要素が第2構成要素と関連して、又は組み合わせて説明される場合、この説明には、第1及び第2構成要素同士が直接関連し、又は組み合わされる実施形態が含まれ、1つ又は複数の他の介在要素の追加により第1及び第2構成要素同士が間接的に関連し、又は組み合わされることを含んでもよい。
【0019】
なお、使用する場合、以下の説明で上、下、左、右、前、後、頂、底、正、反、時計回り及び反時計回りは便宜上使用されることであり、特定の固定方向を意味するものではないことに注意すべきである。実際、これらは対象の各部分間の相対的な位置及び/又は方向を反映するために使用される。
【0020】
本実施形態の駆動装置はカメラ装置に設けられ、レンズを光軸に沿って移動できるよう駆動して、合焦を行う。図1には本発明の一実施形態による駆動装置の分解模式図が示され、駆動装置は、ハウジング1と、ハウジング1の後側に設けられてハウジング1を支持するベース2と、を備え、ハウジング1内には、前側弾性片3、後側弾性片4、レンズ支持体5、磁石6及びコイル7がそれぞれ設けられている。図1に示す一点鎖線はレンズ8の光軸を示すものであり、レンズ8の中心を通り、駆動装置の軸及びハウジング1の軸に対応する。本実施形態において、レンズ8の光軸方向の被写体側を前側、その反対側を後側とする。
【0021】
図2には駆動装置のベース2の立体模式図が示され、図3には駆動装置のハウジング1を前側の方向からみたときの立体模式図が示され、図4には駆動装置のハウジング1を後側の方向からみたときの立体模式図が示されている。図2〜4に示すように、駆動装置のハウジング1は、導磁材料により作られ、外形が多角形を呈し、駆動装置の光軸方向に沿った軸方向を有している。本実施形態では四角形を呈している。ハウジング1は、外周側壁16及び外周側壁16に連結する前側の頂壁17を有している。頂壁17には、カメラ装置に光を通すための開口部18が開設されており、レンズ8は組み込まれると開口部18から突き出る。
【0022】
ハウジング1の各コーナー部10は、ハウジング1の厚み方向に沿って下に凹んでおり且つ階段状に形成された階段部11を有している。階段部11は、ハウジング1の軸方向の交差方向に沿って延伸した階段平壁110を有している。
【0023】
図2に示すように、ベース2は、四角形のハウジング1に対応する四角形を呈し、ベース2の四隅からその前側に突出した突出台21及びベース2の周縁にほぼ全周にわたり設けられた凸状リブ22を有している。突出台21は前面に台面210を有している。組立状態で、ハウジング1はベース2と当接するが、このとき、突出台21の台面210は階段平壁110の後側面(即ち、台面と対向する面)と接着し、凸状リブ22はハウジング1の外周側壁16と接触する。
【0024】
図5には駆動装置の断面模式図が示され、図5を参照して、駆動装置の他の構成について説明する。レンズ支持体5は、ハウジング1内に設けられ、レンズ8を支持するために使われる。前側弾性片3は、レンズ支持体5とハウジング1との間に設けられ、後側弾性片4は、レンズ支持体5とベース2との間に設けられ、前側弾性片3及び後側弾性片4は、ハウジング1内でレンズ支持体5を弾性的に支持するとともに、レンズ支持体5が駆動力の作用下で光軸方向(即ち、ハウジング1の軸方向)に沿って移動することを可能とする。ここで、図示と異なる実施形態において、前側弾性片3及び後側弾性片4は、レンズ支持体5の前側、後側の少なくとも一つの側に設けられても、レンズ支持体5を弾性的に支持する役割を果たすことができる。
【0025】
コイル7は、レンズ支持体5の外周を取り囲むようにハウジング1の軸方向を巻回軸として巻回して設けられ、通電されるとレンズ支持体5の外周面に磁気回路を形成する。磁石6は、ハウジング1の内周側に設けられ、図3図5に示すように、磁石6は、磁石6の側面60を介してハウジング1に吸着され、且つ、コイル7と所定の距離に離間して対向している。コイル7に電流を流したとき、コイル7は磁石6による外部磁場の作用でアンペル力を発生し、レンズ支持体及びレンズが光軸方向(即ち、ハウジング1の軸方向)に沿って移動するように駆動する。なお、巻回軸を光軸と直交する方向に有する四つのコイル7をレンズ支持体5の外周に固定して、磁石6と対向させてもよい。
【0026】
図6には駆動装置の組立時の構成の立体模式図が示され、図1図6に示すように、組立状態の駆動装置において、ベース2における凸状リブ22はハウジング1の内部で外周側壁16と接触し、ベースの突出台21の台面210は階段平壁110の後側面と接触する。この時、接着剤などにより凸状リブ22と外周側壁16、台面210と階段平壁110をそれぞれ接着することで、ハウジング1をベース2に固定する。
【0027】
従来の駆動装置におけるベースとハウジングの接続が、ベースの凸状リブとハウジングの側壁の接着のみに依存していたのに比べ、本実施形態の駆動装置では、ハウジング1は台面210と階段平壁110の接触を増やし、ハウジング1とベース2との接着面積を増やしたので、駆動装置のハウジング1の耐衝撃性、耐剥離性を高めることができる。
【0028】
本実施形態の一実施例は上記のようであるが、本実施形態の他の実施例において、駆動装置のハウジングは多くの点において上記実施例よりももっと多くの詳細を有することができ、且つ、これらの詳細の少なくとも一部は様々な変化を有してもよい。以下、幾つかの実施例に基づいて、この詳細及び幾つかの変化中の少なくとも一部について説明する。
【0029】
図2図3に示すように、本実施形態において、ハウジング1は、多角形を呈し、その各コーナー部10において、ハウジング1の厚み方向に沿って下に複数回凹んでおり且つ各コーナー部10でそれぞれ階段状に形成された第1階段部12及び第2階段部13を有している。ここで、第1階段部12は、頂壁17の外周側から後側に延伸した第1階段立壁121、及び第1階段立壁121の後側からハウジング1の軸方向の交差方向に沿って延伸した第1階段平壁122を有する。
【0030】
また、第2階段部13は、第1階段平壁122から後側に延伸した第2階段立壁131、及び第2階段立壁131の後側からハウジング1の軸方向の交差方向に沿って延伸した第2階段平壁132を有する。これにより、二つの階段状の第1階段部12及び第2階段部13が形成される。第2階段立壁131の内周壁面及びそれに隣接する外周側壁16の内周壁面により、磁石6を装着するための磁石取付部130が形成される。第2階段平壁132の後側面(即ち、台面と対向する面)は、突出台21の台面210と接着する。本実施形態において、磁石6は、その側面60を介して第2階段立壁131の内周壁面及びそれに隣接する外周側壁16の内周壁面に接触吸着される。磁石6の側面60が磁場密集エリアであるため、磁石6の側面60と導磁材料であるハウジング1を直接接触させることにより、磁石6とハウジング1との間の隙間の存在で発生する磁場損失を避けることができ、優れた導磁作用を実現することができる。
【0031】
図3図4に示すように、本実施形態において、ハウジング1は内周側壁14を更に有し、内周側壁14は、頂壁17の内周側に設けられた開口部18の縁部から後側に延伸し、且つ、各第2階段立壁131に対応してハウジング1の軸方向に直交する方向において互いに対向するように設けられる。詳しくは、内周側壁14は、組立時に各磁石6に対応してハウジング1の軸の外側に設けられ、磁石6の磁場によって、内周側壁14の所在領域が有効磁場領域となる。図5のように、コイル7は磁石6と内周側壁14との間に設けられ、内周側壁14と磁石6のコイルに対向する面との間には磁気回路が形成される。従って、コイル7に電流を流したとき、磁気回路は通電されたコイルに対しアンペル力を発生し、コイル7を駆動させる。
【0032】
図5に示すように、本実施形態において、前側弾性片3は第1階段部12の第1階段平壁122とレンズ支持体5との間に設けられ、第1階段平壁122は前側弾性片3を支持できるように配置されている。
【0033】
また、本実施形態において、磁石6の前側表面が第1階段部12の第1階段平壁122の後側面により規制されるため、第1階段平壁122の後側面は、磁石6の前側の位置決め面として設けられ、磁石6の前側に対し位置決めの役割を果たすようになる。
【0034】
また、本実施形態において、ハウジング1は直方体に形成され、階段部11は直方体の四つのコーナー部10に設けられる。これに対応して、突出台21はベース2の四つの角部に設けられる。図示の構成と異なる構成を有する他の実施形態において、ハウジング1は、他の適切な多角形体の形であってもよい。
【0035】
さらに、本実施形態において、ハウジング1の外周側壁16の内側には、係止溝114が形成され、係止溝114に対応するベース2の位置には係止部材124が立設され、駆動装置の組立時、係止部材124は係止溝114に嵌め込まれるので、ハウジング1とベース2の組立後の堅牢度をさらに高めることができる。好ましくは、組立時、係止部材124と係止溝114の接触面に接着剤を塗布してもよい。これによって、係止部材124を係止溝114に接着させ、組立後の堅牢度をさらに高めることができる。また、図2に示すように、係止部材124は、ベース2の障壁125上の凸部に設けられることが好ましい。
【0036】
また、図1に示すように、本実施形態において、レンズ支持体5の外周側の中間部には、コイル係合溝50が形成され、コイル7は、コイル係合溝50の中に巻回して設けられることで、レンズ支持体5に固定される。
【0037】
なお、駆動装置はカメラ装置に設けられており、レンズ8はカメラ装置のレンズである。カメラ装置の実施形態として、カメラ装置は、例えばノートパソコン、携帯電話などの電子機器に設けられる。
【0038】
本発明は、上記のように好ましい実施例を開示しているが、本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せず、変更や修正がなされ得る。従って、本発明の技術案の内容から逸脱しない限り、本発明の技術に基づいて以上の実施例に対して実質的に行う任意の修正、同等の変更及び修飾は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6