【実施例】
【0023】
以下に実施例等を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。なお、例中、各種測定は下記の方法で実施した。
【0024】
(1)残存溶媒量の分析
溶媒の残存量は下記条件に基づくガスクロマトグラフィーにより定量を行った。
装置 :島津製作所製 GC−2014
カラム:DB−1(0.25μm、0.25mmID×30m)
検出器:FID
昇温:40℃(5分保持)→20℃/min→250℃(10分保持)
Inj温度:250℃、Det温度:300℃、スプリット比 1:10
キャリアー:窒素54.4kPa(一定)
サンプル調製方法:十分に乾燥させた上記ジオール化合物の結晶100mgを10mL容のメスフラスコに量り取り、そこへあらかじめ調製しておいた1,2−ジメトキシエタンのアセトニトリル溶液(1,2−ジメトキシエタン400mgをアセトニトリル200mLに溶解させたもの)をホールピペットで5mL加え、次いでアセトニトリルでメスアップし溶解させたものを標準溶液とした。
一方、残存量を測定したい化合物10mgを10mL容のメスフラスコに量り取り、上述と同量の1,2−ジメトキシエタンのアセトニトリル溶液を加え、アセトニトリルでメスアップし溶解させたものを試料溶液とした。
試料溶液及び標準溶液を上述の条件にて分析し、得られた各成分のピーク面積をデータ処理装置で求め、各成分の含量(%)を算出した(内部標準法)。
【0025】
(2)嵩密度の測定方法
実施例及び比較例で得られた結晶を10mL容のメスシリンダーに5mLまで入れ、メスシリンダーに入った結晶の重量から嵩密度を算出した。
【0026】
<比較例1>
特開2017−200900号 実施例1記載の方法に準じて上記ジオール化合物の結晶を製造し、得られた結晶の嵩密度を測定したところ、嵩密度は0.22g/cm
3であった。
【0027】
<実施例1>
ガラス製反応器に、比較例1で得られた上記ジオール化合物の結晶10g、トルエン11g及びメタノール11gを入れ、撹拌しながら65℃(内温。以下、同じ。)まで昇温後、同温度で1時間撹拌することにより結晶を溶解させた。
溶解後、撹拌しながら56℃まで冷却し、比較例1で得られた結晶0.1gを反応器に投入したところ、投入後1分以内に結晶の析出が確認された。その後、同温度で2時間撹拌した。更に撹拌しながら2℃まで冷却し、結晶をろ別した。
ろ別した結晶をナスフラスコに入れ、これをロータリーエバポレーターに取り付け、内圧2.7kPaの減圧下、内温90℃で6時間乾燥し、上記ジオール化合物の結晶を9.2g得た。
得られた結晶に含まれる溶媒の残存量は0.1%であり、得られた結晶の嵩密度は0.32g/cm
3であった。
【0028】
<実施例2〜3、比較例2〜3>
結晶析出温度を以下表1に示す温度とする以外は実施例1と同様に実施し、上記ジオール化合物の結晶を得た。結果を表1に示す。
【0029】
<実施例4>
ガラス製反応器に、9,9’−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)フルオレン150g(0.298mol)、炭酸カリウム3.4g(0.025mol)、エチレンカーボネート60.1g(0.682mol)、トルエン225g、およびメチルトリグライム15gを仕込み、撹拌しながら115℃まで昇温し、同温度で8時間撹拌した。
得られた反応液を90℃まで冷却した後、水225gを加え、80〜85℃で30分撹拌し、静置後、水層を除去した。同じ操作を3回繰り返した後、得られた有機溶媒層を減圧下に濃縮し、濃縮物を得た。得られた濃縮物にトルエン49g及びメタノール188gを加え晶析溶液を得た。
得られた晶析溶液を65℃まで昇温し、同温度で1時間撹拌して結晶を完溶させた後、撹拌しながら57℃まで冷却し、比較例1で得られた結晶0.1gを反応器に投入したところ、投入後1分以内に結晶の析出が確認された。その後、同温度で2時間撹拌した。更に撹拌しながら22℃まで冷却した後、結晶をろ別した。
ろ別した結晶をナスフラスコに入れ、これをロータリーエバポレーターに取り付け、内圧1.3kPaの減圧下、内温68℃〜73℃で3時間乾燥することにより、上記ジオール化合物の結晶137gを得た。得られた結晶に含まれる溶媒の残存量は0.24%であり、得られた結晶の嵩密度は0.32g/cm
3であった。
【0030】
【表1】
【0031】
<比較例4>
ガラス製反応器に、比較例1で得られた上記ジオール化合物の結晶10g、トルエン11g及びメタノール11gを入れ、撹拌しながら65℃まで昇温後、1時間撹拌することにより結晶を溶解させた。
溶解後、撹拌しながら60℃まで冷却し、比較例1で得られた結晶0.1gを反応器へ投入し、同温度で5時間撹拌を続けても結晶は析出しなかった。