【解決手段】実施形態の通信システムは、座席に対応する位置に設けられた座席側送信端末から、当該座席側送信端末を識別する第1の識別情報を、無線通信を介して受信する第1の受信処理部と、第1の受信処理部が第1の識別情報を受信した際の第1の信号強度を取得する第1の取得部と、第1の信号強度に基づいて、座席側送信端末の位置情報を算出する第1の算出部と、利用者が備えている利用者側送信端末から、当該利用者側送信端末を識別する第2の識別情報を、無線通信を介して受信する第2の受信処理部と、第2の受信処理部が第2の識別情報を受信した際の第2の信号強度を取得する第2の取得部と、第2の信号強度に基づいて、利用者側送信端末の位置情報を算出する第2の算出部と、座席側送信端末の位置情報と、利用者側送信端末の位置情報と、の間の距離に基づいて、所定の処理を行う処理部と、を備える。
複数の座席が配置された所定の領域において、座席に対応する位置に設けられた座席側送信端末から、当該座席側送信端末を識別する第1の識別情報を、無線通信を介して受信する第1の受信処理部と、
前記第1の受信処理部が前記第1の識別情報を受信した際の第1の信号強度を取得する第1の取得部と、
前記第1の信号強度に基づいて、前記座席側送信端末の位置情報を算出する第1の算出部と、
利用者が備えている利用者側送信端末から、当該利用者側送信端末を識別する第2の識別情報を、無線通信を介して受信する第2の受信処理部と、
前記第2の受信処理部が前記第2の識別情報を受信した際の第2の信号強度を取得する第2の取得部と、
前記第2の信号強度に基づいて、前記利用者側送信端末の位置情報を算出する第2の算出部と、
前記座席側送信端末の位置情報と、前記利用者側送信端末の位置情報と、の間の距離に基づいて、所定の処理を行う処理部と、
を備える通信システム。
前記処理部は、前記座席側送信端末の位置情報と、前記利用者側送信端末の位置情報と、の間の距離に基づいて、前記所定の処理として、前記座席の各々に設けられた前記座席側送信端末が有する表示部を点灯させる指示を出力する、
請求項2に記載の通信システム。
前記処理部は、前記座席側送信端末の位置情報と、前記利用者側送信端末の位置情報と、の間の距離に基づいて、前記所定の処理として、前記座席の各々に設けられた表示部を点灯させる指示を出力する、
請求項4に記載の通信システム。
利用者が携帯する携帯通信装置から、当該利用者が目標とする座席に対応する位置に設けられた座席側送信端末を識別する前記第1の識別情報と、当該利用者が備えている当該利用者側送信端末を識別する第2の識別情報と、を受信する第3の受信処理部を、
さらに備える請求項1乃至5のいずれか一つに記載の通信システム。
前記第1の識別情報で識別される前記座席側送信端末の位置情報と、前記第2の識別情報で識別される前記利用者側送信端末の位置情報と、を前記携帯通信装置に送信する第3の送信処理部を、
さらに備える請求項6に記載の通信システム。
複数の座席が配置された所定の領域において、座席に対応する位置に設けられた座席側送信端末を識別する第1の識別情報と、第1の通信中継装置が前記第1の識別情報を受信した際の第1の信号強度と、を受信する第1の受信処理部と、
前記第1の信号強度に基づいて、前記座席側送信端末の位置情報を算出する第1の算出部と、
利用者が備えている利用者側送信端末を識別する第2の識別情報と、第2の通信中継装置が前記第2の識別情報を受信した際の第2の信号強度と、無線通信を介して受信する第2の受信処理部と、
前記第2の信号強度に基づいて、前記利用者側送信端末の位置情報を算出する第2の算出部と、
前記座席側送信端末の位置情報と、前記利用者側送信端末の位置情報と、の間の距離に基づいて、所定の処理を行う処理部と、
を備える通信装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら、実施形態の通信システム、通信方法、及び通信装置について詳細に説明する。以下に示す実施形態の通信システム、通信方法、及び通信装置は、映画館において、入場者が携帯したタグに基づいて、入場者が目的座席までの案内する座席案内システムに適用した例について説明する。なお、目的座席まで案内する場所を映画館に制限するものではなく、例えば、コンサート会場や結婚式会場等の、座席が設置されている所定の領域であれば、どのような場所であってもよい。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る座席案内システム1を示す図である。第1の実施形態に係る座席案内システム1は、複数の人用タグ10と、複数の座席用エリアタグ20と、ゲートウェイ30A〜30F(以下、ゲートウェイ30A〜30Fの各々に共通する構成については、ゲートウェイ30とも称している)と、アクセスポイント40と、クラウドサーバ50と、公衆ネットワーク60と、基地局70と、携帯通信端末80と、を備える。
【0010】
人用タグ10は、映画館に入場した入場者が携帯する。人用タグ10は、入場者を識別する人用タグIDを送信する利用者側送信端末として機能する。例えば、人用タグ10は、ネックストラップ等に取り付けられ、入場者により首から下げて持ち運ばれる。また、人用タグ10は、カード等に一体的に組み込まれて使用者により持ち運ばれてもよい。
【0011】
複数の座席用エリアタグ20は、座席に対応した位置に設けられる。座席用エリアタグ20は、座席を識別する座席用のエリアタグIDを送信する座席側送信端末として機能する。
【0012】
座席用エリアタグ20は、一定周期(例えば1日の営業開始前に1回)ごとに、座席用エリアタグ20を識別する、換言すれば、座席用エリアタグ20が備えられた座席を識別する座席用のエリアタグIDを含んだ送信信号を電波として出力する。本実施形態の座席用エリアタグ20が送信する送信信号としては、例えばBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信機能が用いられることが考えられるが、無線通信機能であればどのような通信手法でもよい。
【0013】
座席用エリアタグ20は、LED点灯部21を備えている。このため、座席用エリアタグ20は、ゲートウェイ30からの点灯指示に応じて点灯することができる。
【0014】
人用タグ10は、一定周期(例えば1秒)ごとに、人用タグ10を識別する、換言すれば、人用タグ10を携帯している入場者を識別する人用タグIDを含んだ送信信号を電波として出力する。本実施形態の人用タグ10が送信する送信信号としては、例えばBLE通信機能が用いられることが考えられるが、無線通信機能であればどのような通信手法でもよい。
【0015】
本実施形態の人用タグ10には、2次元バーコードが張り付けられている。この2次元バーコードには、人用タグ10を識別する人用タグIDと、人用タグ10が受け渡された入場者の目的座席を示すエリアタグIDと、が格納されている。このように、本実施形態では、映画館の受付において、目的座席に対応する人用タグ10が入場者に受け渡される。
【0016】
ゲートウェイ30A〜30Fは、Wi−Fi通信機能と、BLE通信機能と、を備え、通信中継装置として機能する。ゲートウェイ30A〜30Fは、BLE通信機能で人用タグ10又は座席用エリアタグ20から送信信号を受信した際に、Wi−Fi通信機能を用いて、受信した人用タグ10又は座席用エリアタグ20に関する情報を、アクセスポイント40に送信する。複数のゲートウェイ30A〜30Fは、映画館内における互いに異なる予め定められた位置に配置される。
【0017】
ゲートウェイ30A〜30Fは、人用タグ10又は座席用エリアタグ20からの信号を受信した際に、当該信号の信号強度を取得する。
【0018】
そして、ゲートウェイ30A〜30Fは、人用タグ10から受信した人用タグIDを、人用タグ10から信号を受信した際の信号強度と、自装置を示すゲートウェイIDと、を対応付けて、アクセスポイント40を介してクラウドサーバ50に送信する。
【0019】
図2は、本実施形態の映画館の座席レイアウトを例示した図である。
図2に示される例では、映画館に配置された座席毎に座席用エリアタグ20が設けられている。座席用エリアタグ20は、例えば、座席の肘掛の所定の領域等に取り付けられる。
【0020】
図2に示されるように、ゲートウェイ30A〜30Fは、映画館内において予め定められた位置に設置されている。座席毎に設けられた座席用エリアタグ20が送信するエリアタグIDを複数のゲートウェイ30が受信する。複数のゲートウェイ30の各々は信号強度を取得し、受信したエリアタグIDの信号強度をクラウドサーバ50に送信する。これにより、クラウドサーバ50は、複数のゲートウェイ30の各々から送信された信号強度、及びエリアタグID等に基づいて、3点測位の手法等を用いて、座席の位置情報を算出できる。
【0021】
クラウドサーバ50は、同様の手法によって、複数のゲートウェイ30の各々から送信された信号強度及び人用タグID等に基づいて、人用タグ10を携帯している入場者の位置情報を算出できる。
【0022】
また、本実施形態においては、入場者の目的座席201の場合、目的座席201から所定の範囲202内に、当該入場者が含まれた場合に、目的座席201に設けられた座席用エリアタグ20のLED点灯部21が点灯する。これにより、入場者は、映画館内が暗い場合であっても、目的座席201を特定できる。
【0023】
図3は、本実施形態における座席案内システム1を構成する各装置のソフトウェア構成を示したブロック図である。
【0024】
座席案内システム1は、ゲートウェイ30A、30B、アクセスポイント40、クラウドサーバ50、携帯通信端末80と、で構成されている。
【0025】
ゲートウェイ30A、30Bは、タグ通信処理部431と、強度取得部432と、AP通信処理部433と、を備えている。
図4に示される例では、ゲートウェイ30Aが、人用タグ10から無線信号を受信し、ゲートウェイ30Bが、座席用エリアタグ20から無線信号を受信する例について説明するが、ゲートウェイ30A〜30Fは、人用タグ10及び座席用エリアタグ20のいずれからも無線信号を受信可能とする。
【0026】
ゲートウェイ30Bのタグ通信処理部431は、人用タグ10及び座席用エリアタグ20とBLE機能を用いて無線通信を行う。
【0027】
例えば、ゲートウェイ30Bのタグ通信処理部431は、複数の座席が配置された映画館において、座席に対応する位置に設けられた座席用エリアタグ20から、座席用エリアタグ20を識別するエリアタグIDを、BLE機能を用いて受信する受信処理部として機能する。本実施形態は、複数の座席の各々に設けられた座席用エリアタグ20の各々から、エリアタグIDを受信するが、本実施形態は、座席の各々に座席用エリアタグ20を備える手法に制限するものではない。
【0028】
ゲートウェイ30Bの強度取得部432は、タグ通信処理部431がエリアタグIDを受信した際の信号強度を取得する。
【0029】
AP通信処理部433は、アクセスポイント40とWi−Fi機能を用いて無線通信を行う。
【0030】
例えば、ゲートウェイ30BのAP通信処理部433は、座席用エリアタグ20を識別するエリアタグIDと、エリアタグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Bを識別するゲートウェイIDと、をアクセスポイント40に、Wi−Fi機能を用いて無線送信する。
【0031】
さらに、ゲートウェイ30BのAP通信処理部433が、クラウドサーバ50からアクセスポイント40を介して、エリアタグIDとともに、LED点灯部21を点灯させる指示を受信した場合、タグ通信処理部431が、エリアタグIDで識別される座席用エリアタグ20に対して、LED点灯部21を点灯させる指示を送信する。
【0032】
上記では、ゲートウェイ30Bが、座席用エリアタグ20から無線信号を受信するための構成について説明した。次に、ゲートウェイ30Aが、人用タグ10から無線信号を受信するための構成について説明する。
【0033】
ゲートウェイ30Aのタグ通信処理部431は、入場者が備えている人用タグ10から、人用タグ10を識別する人用タグIDを、無線通信を介して受信する受信処理部として機能する。
【0034】
ゲートウェイ30Aの強度取得部432は、タグ通信処理部431が人用タグIDを受信した際の信号強度を取得する。
【0035】
ゲートウェイ30BのAP通信処理部433は、人用タグ10を識別する人用タグIDと、人用タグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Aを識別するゲートウェイIDと、をアクセスポイント40に、Wi−Fi機能を用いて無線送信する。
【0036】
アクセスポイント40は、ゲートウェイ通信処理部441と、サーバ通信処理部442と、を備えている。
【0037】
ゲートウェイ通信処理部441は、ゲートウェイ30から、座席用エリアタグ20を識別するエリアタグIDと、エリアタグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Bを識別するゲートウェイIDと、をWi−Fi機能を用いて受信する。
【0038】
そして、サーバ通信処理部442は、座席用エリアタグ20を識別するエリアタグIDと、エリアタグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Bを識別するゲートウェイIDと、を公衆ネットワーク60を介してクラウドサーバ50に送信する。
【0039】
また、ゲートウェイ通信処理部441は、ゲートウェイ30から、人用タグ10を識別する人用タグIDと、人用タグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Aを識別するゲートウェイIDと、をWi−Fi機能を用いて受信する。
【0040】
そして、サーバ通信処理部442は、人用タグ10を識別する人用タグIDと、人用タグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Aを識別するゲートウェイIDと、を公衆ネットワーク60を介してクラウドサーバ50に送信する。
【0041】
クラウドサーバ50は、AP通信処理部451と、座席位置算出部452と、入場者位置算出部453と、処理部454と、携帯側通信処理部455と、入場者情報DB456と、座席情報DB457と、ゲートウェイDB458と、を備えている。
【0042】
ゲートウェイDB458は、ゲートウェイ30毎にゲートウェイ30を識別するゲートウェイIDと、当該ゲートウェイ30が設けられた位置を示した位置情報と、を対応付けて記憶している。
【0043】
AP通信処理部451は、サーバ通信処理部442から、座席用エリアタグ20を識別するエリアタグIDと、エリアタグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Bを識別するゲートウェイIDと、を受信する。
【0044】
本実施形態では、複数のゲートウェイ30から、同一のエリアタグIDの信号強度を受信した場合に、座席位置算出部452は、ゲートウェイDB458と、複数のゲートウェイ30の各々がエリアタグIDを受信した際の信号強度と、に基づいて、エリアタグIDで識別される座席用エリアタグ20の位置情報、換言すれば、座席用エリアタグ20が設けられた座席の位置情報を算出する。
【0045】
座席情報DB457は、エリアタグIDと、座席位置算出部452により算出された位置情報と、を対応付けて記憶する。本実施形態においては、座席用エリアタグ20を識別するエリアタグIDが送信される頻度は少ないため、座席位置算出部452により算出された位置情報を、座席情報DB457に格納して、人用タグ10との間の距離を算出する際等に用いることとした。
【0046】
AP通信処理部451は、複数のゲートウェイ30から、人用タグ10を識別する人用タグIDと、人用タグIDを受信した際の信号強度と、ゲートウェイ30Aを識別するゲートウェイIDと、を受信する。
【0047】
本実施形態では、複数のゲートウェイ30から、同一の人用タグIDの信号強度を受信した場合に、入場者位置算出部453は、ゲートウェイDB458と、複数のゲートウェイ30の各々が人用タグIDを受信した際の信号強度と、に基づいて、人用タグIDで識別される人用タグ10の位置情報、換言すれば人用タグ10を携帯している入場者の位置情報を算出する。
【0048】
処理部454は、座席用エリアタグ20が設けられた座席の位置情報と、人用タグ10を携帯している入場者の位置情報と、の間の距離に基づいて、所定の処理を行う。本実施形態の処理部454は、所定の処理として、座席用エリアタグ20が設けられた座席の位置と、人用タグ10を携帯している入場者の位置と、の間の距離が、所定の範囲内の場合に、AP通信処理部451を介して、座席の各々に設けられた座席用エリアタグ20が有するLED点灯部21を点灯させる指示を送信することとした。
【0049】
なお、本実施形態は、処理部454が実行する所定の処理を、LED点灯部21を点灯させる指示に制限するものではなく、例えば、人用タグ10に対して振動させる指示を送信してもよい。
【0050】
携帯側通信処理部455は、基地局70を介して、携帯通信端末80と通信を行う。
【0051】
例えば、携帯側通信処理部455は、入場者が携帯する携帯通信端末80から、入場者が目標とする座席に設けられた座席用エリアタグ20を識別するエリアタグIDと、入場者が備えている人用タグ10を識別する人用タグIDと、を受信する。この場合に、入場者に関する情報として、入場者情報DB456に登録する。
【0052】
入場者情報DB456は、入場者に関する情報を記憶する。本実施形態の入場者情報DB456は、携帯通信端末80のアドレスと、携帯通信端末80が送信してきた人用タグIDと、携帯通信端末80が送信してきたエリアタグIDと、を対応付けて記憶する。
【0053】
携帯側通信処理部455は、入場者の目的座席に設けられた座席用エリアタグ20で示される位置情報を、座席情報DB457から読み出して、当該入場者が携帯している携帯通信端末80に、目的座席に設けられた座席用エリアタグ20の位置情報を送信する。
【0054】
そして、携帯側通信処理部455は、入場者位置算出部453が人用タグ10を携帯している入場者の位置情報を算出した場合に、入場者情報DB456を参照して、当該入場者が携帯している携帯通信端末80に、入場者が携帯している人用タグ10の位置情報を送信する。
【0055】
さらに、処理部454は、所定の処理として、座席用エリアタグ20が設けられた座席の位置と、人用タグ10を携帯している入場者の位置と、の間の距離が、所定の範囲内の場合に、携帯側通信処理部455を介して、携帯通信端末80を振動させる指示を送信してもよい。
【0056】
携帯通信端末80は、撮像部481と、位置情報アプリケーション482と、を備えている。
【0057】
本実施形態の携帯通信端末80は、撮像部481を備えることで、例えば、人用タグ10に設けられた2次元バーコードを撮像できる。
【0058】
携帯通信端末80は、例えば、入場者が携帯しているスマートフォンや、タブレット端末などが考えられる。入場者は、携帯通信端末80にあらかじめ位置情報アプリケーション482をインストールしておく。これにより以下に示す構成が実現される。
【0059】
位置情報アプリケーション482は、通信処理部483と、取得部484と、表示処理部485と、を備えている。また、位置情報アプリケーション482は、入場者が存在する映画館のマップ情報を予め記憶してもよいし、クラウドサーバ50から当該映画館のマップ情報を受信してもよい。
【0060】
取得部484は、撮像部481が撮像した2次元バーコードから、入場者が携帯している人用タグ10の人用タグIDと、入場者の目的座席に設けられた座席用エリアタグ20のエリアタグIDと、を取得する。なお、本実施形態は、2次元バーコードから、人用タグIDと、エリアタグIDと、を取得する例について説明するが、取得先を制限するものではなく、どのような手法で取得してもよい。
【0061】
通信処理部483は、基地局70を介してクラウドサーバ50と無線通信を行う。例えば、通信処理部483は、取得部484により取得された人用タグIDと、エリアタグIDと、をクラウドサーバ50に無線送信する。
【0062】
そして、通信処理部483は、人用タグIDで示される人用タグ10の位置情報と、エリアタグIDで示される座席用エリアタグ20の位置情報と、をクラウドサーバ50から受信する。
【0063】
表示処理部485は、映画館の位置情報マップに、人用タグ10の位置情報と、座席用エリアタグ20の位置情報と、を表示する。
【0064】
図4は、本実施形態の表示処理部485により表示される画面例を示した図である。
図4では、携帯通信端末80の表示画面900において、人用タグ10の位置情報に従った人の位置アイコン901が表示される。さらに、座席用エリアタグ20の位置情報で示された目的座席902の表示態様(例えば色)を、他の座席と異ならせる。これにより入場者は目的座席の位置を把握できる。
【0065】
図5は、本実施形態の座席案内システム1の設置手順を示したフローチャートである。
【0066】
まず、管理者は、映画館の座席の数だけ、人用タグ10と、座席用エリアタグ20と、を用意する(S501)。
【0067】
そして、管理者は、設定用の情報処理装置を使用することで、当該情報処理装置が、人用タグ10を示す人用タグIDと、座席用エリアタグ20を示す座席用のエリアタグIDと、を対応付けて、クラウドサーバ50の入場者情報DB456に登録する(S502)。また、管理者は、クラウドサーバ50に対応関係を登録するのではなく、人用タグIDとエリアタグIDと、が対応付けられた情報を含む2次元バーコードを、人用タグ10に張り付けるだけでもよい。
【0068】
さらに、管理者は、任意のエリアごとに、座席用エリアタグ20を設置する(S503)。本実施形態では、任意のエリアとして、座席毎に座席用エリアタグ20を設置する。
【0069】
そして、管理者は、映画館内にゲートウェイ30を設置する(S504)。さらに、管理者は、設定用の情報処理装置を使用することで、当該情報処理装置が、設置したゲートウェイ30を識別するゲートウェイIDと、当該ゲートウェイ30の位置座標と、を対応付けて、クラウドサーバ50のゲートウェイDB458に登録する(S505)。
【0070】
さらに、管理者は、アクセスポイント40が、ゲートウェイ30及びクラウドサーバ50と通信可能か否かを確認する(S506)。
【0071】
上述した設置手順を行うことで、映画館内において座席案内システム1が実現される。このように、本実施形態では、座席毎の位置情報を登録することなく、入場者を目的座席まで案内するシステムを構築することができる。
【0072】
次に、入場者が映画館に来てから上映終了するまでの運用手順について説明する。
図6は、本実施形態の座席案内システム1の運用手順を示したフローチャートである。
【0073】
まず、入場者が目的座席を指定した場合に、座席案内システム1では、受付において、入場者に、目的座席まで案内するための人用タグ10を受け渡す(S601)。
【0074】
次に、座席案内システム1では、入場者の携帯通信端末80に、位置情報アプリケーション482があるか否かに応じて処理が切り替わる(S602)。
【0075】
携帯通信端末80に、位置情報アプリケーション482がある場合(S602:Yes)、位置情報アプリケーション482の取得部484は、人用タグ10に張り付けられている2次元バーコードを撮像部481から読み込み、当該人用タグ10の人用タグIDと、目的座席を示すエリアタグIDと、を取得する(S603)。
【0076】
そして、位置情報アプリケーション482の通信処理部483は、当該人用タグ10の人用タグIDと、目的座席を示すエリアタグIDと、をクラウドサーバ50に送信する(S604)。クラウドサーバ50に送信された、人用タグIDと、エリアタグIDとを含んだ送信情報には、送信元である携帯通信端末80のアドレスが格納されている。これにより、クラウドサーバ50は、人用タグIDと、エリアタグIDと、携帯通信端末80のアドレスと、を対応付けて入場者情報DB456に登録する。
【0077】
クラウドサーバ50が、受信した人用タグID及びエリアタグIDの各々に基づいた位置情報を携帯通信端末80に送信する(S605)。
【0078】
そして、携帯通信端末80の位置情報アプリケーション482の表示処理部485は、受信した位置情報に基づいて、入場者の位置と目的座席の位置とが示された位置情報マップを表示する(S606)。
【0079】
入場者は、位置情報マップを確認しながら、目的座席まで移動を開始する(S607)。
【0080】
一方、入場者の携帯通信端末80に、位置情報アプリケーション482がない場合(S602:No)、入場者は、場内に掲示されている座席配置を確認し(S608)、目的座席までの移動を開始する(S609)。
【0081】
そして、クラウドサーバ50は、目的座席(の座席用エリアタグ20)から所定の範囲内に入場者(の人用タグ10)が近づいた場合に、当該目的座席の座席用エリアタグ20のLED点灯部21を点灯させる(S610)。これにより、入場者は、目的座席を見つけ、当該目的座席に移動できる(S611)。そして、座席案内システム1では、上映が終了した後(S612)、出口にて入場者から人用タグ10を回収する(S613)。
【0082】
本実施形態では上述した運用手順によって、入場者は目的座席まで容易に移動することができる。
【0083】
次に、携帯通信端末80に、位置情報アプリケーション482がある場合において行われる処理について説明する。
図7は、本実施形態の座席案内システム1において、入場者の関する情報を登録するまでの処理手順を示したフローチャートである。
図7に示される例では、入場者は受付にて、人用タグ10を受け取ったものとする。
【0084】
携帯通信端末80の撮像部481は、人用タグ10に張り付けられている。2次元バーコードを撮像する(S701)。
【0085】
そして、携帯通信端末80の位置情報アプリケーション482の取得部484は、2次元バーコードから、受け取った人用タグ10を示す人用タグID、及び入場者の目的座席を識別するエリアタグIDを取得する(S702)。
【0086】
そして、携帯通信端末80の通信処理部483は、人用タグID、及びエリアタグIDを、クラウドサーバ50に送信する(S703)。
【0087】
クラウドサーバ50の処理部454は、携帯通信端末80から受信した人用タグID、及びエリアタグIDに、当該携帯通信端末80のアドレスを対応付けて登録する(S704)。
【0088】
上述した処理を行うことで、携帯通信端末80に対して位置情報を提供することが可能となる。
【0089】
次に、
図7に示される処理の後に、入場者を目的座席まで案内する際の処理について説明する。
図8は、本実施形態の座席案内システム1において、入場者を目的座席まで案内するまでの処理手順を示したフローチャートである。
【0090】
ゲートウェイ30のタグ通信処理部431は、座席用エリアタグ20の各々から、エリアタグIDを無線通信で受信する(S801)。ゲートウェイ30の強度取得部432は、S801で受信した際の信号強度を取得する(S802)。
【0091】
そして、ゲートウェイ30のAP通信処理部433が、自装置を識別するゲートウェイID、エリアタグID、及び信号強度を、アクセスポイント40に無線送信する(S803)。
【0092】
アクセスポイント40のサーバ通信処理部442は、受信したゲートウェイID、エリアタグID、及び信号強度を、クラウドサーバ50に送信する(S804)。
【0093】
クラウドサーバ50の座席位置算出部452は、アクセスポイント40を介して、複数のゲートウェイ30から受信したゲートウェイID及びエリアタグIDの信号強度と、ゲートウェイDB458と、に基づいて、エリアタグIDで示される座席の位置情報を算出する(S805)。
【0094】
そして、座席位置算出部452は、算出した座席の位置情報を、エリアタグIDと対応付けて、座席情報DB457に登録する(S806)。
【0095】
S801〜S806で示された処理は、座席の位置が変更されない状況では、実行される頻度が少なくてよい。本実施形態においては、S801〜S806で示された処理を、例えば、少なくとも1日1回映画館開始時間前に行われるものとする。そして、S811以降の処理については、例えば、人用タグ10が無線信号を送信する間隔で行われるものとし、例えば1秒間隔で行われる。
【0096】
ゲートウェイ30のタグ通信処理部431は、人用タグ10の各々から、人用タグIDを無線通信で受信する(S811)。ゲートウェイ30の強度取得部432は、S811で受信した際の信号強度を取得する(S812)。
【0097】
そして、ゲートウェイ30のAP通信処理部433が、自装置を識別するゲートウェイID、人用タグID、及び信号強度を、アクセスポイント40に無線送信する(S813)。
【0098】
アクセスポイント40のサーバ通信処理部442は、受信したゲートウェイID、人用タグID、及び信号強度を、クラウドサーバ50に送信する(S814)。
【0099】
クラウドサーバ50の入場者位置算出部453は、アクセスポイント40を介して、複数のゲートウェイ30から受信したゲートウェイID及び人用タグIDの信号強度と、ゲートウェイDB458と、に基づいて、人用タグIDで示される人用タグ10を携帯している入場者の位置情報を算出する(S815)。
【0100】
そして、クラウドサーバ50の携帯側通信処理部455は、携帯通信端末80に対して、人用タグ10を携帯している入場者の位置情報と、当該人用タグIDと入場者情報DB456で対応付けられているエリアタグIDの位置情報と、を送信する(S816)。
【0101】
そして、処理部454は、人用タグIDを携帯している入場者の位置情報と、当該人用タグIDと対応付けられているエリアタグIDで示される目的座席の位置情報と、が所定の距離内か否かを判定する(S817)。以下に示す処理は、所定の範囲内と判定した場合とする。なお、所定の範囲内と判定しなかった場合は、S818〜S821の処理は行われない。
【0102】
処理部454は、入場者の位置情報と、目的座席の位置情報と、が所定の距離内と判定した場合、エリアタグIDで示される座席用エリアタグ20のLED点灯部21を点灯させる指示を、AP通信処理部451を介してアクセスポイント40に送信する(S818)。そして、アクセスポイント40のゲートウェイ通信処理部441は、受信した点灯させる指示を、ゲートウェイ30に送信する(S819)。ゲートウェイ30のタグ通信処理部431は、エリアタグIDで示される座席用エリアタグ20に対して、LED点灯部21を点灯させる指示を、BLE機能を用いて送信する(S820)。
【0103】
座席用エリアタグ20は、LED点灯部21を点灯させる指示を受信した場合に、LED点灯部21を点灯させる(S821)。
【0104】
本実施形態においては、所定の処理として、LED点灯部21を点灯させる例について説明したが、所定の処理を制限するものではなく、入場者に目的座席に近づいていることを通知できればどのような手法を用いてもよい。例えば、クラウドサーバ50の処理部454は、所定の処理として、携帯通信端末80に対して振動させる指示を、携帯側通信処理部455を介して送信してもよい。
【0105】
本実施形態においては、LED点灯部21を点灯させる色については制限を設けるものではない。しかしながら、クラウドサーバ50は、座席用エリアタグ20のLED点灯部21の点灯させる指示を送信する際に、隣接した座席のLED点灯部21の色を同じにしないよう調整してもよい。この場合、クラウドサーバ50は、携帯通信端末80に対して、目的座席のLED点灯部21の色を通知してもよい。
【0106】
本実施形態の座席案内システム1においては、上述した処理を行うことで、入場者の携帯側通信処理部455に位置情報マップを表示するとともに、座席用エリアタグ20のLED点灯部21の点灯を行うことで、目的座席まで入場者を移動させることを容易にする。
【0107】
(第1の実施形態の変形例1)
上述した実施形態では、座席毎に座席用エリアタグ20を設ける例について説明した。しかしながら、上述した実施形態は、座席毎に座席用エリアタグ20を設ける例に制限するものではない。そこで、第1の実施形態の変形例1では、所定の領域ごとに、座席用エリアタグ20を設ける例について説明する。
【0108】
図9は、本変形例の映画館の座席レイアウトを例示した図である。
図3に示される例では、複数の座席で構成される座席群毎に座席用タグが設けられている。
図3に示される例では、点線で区切られた領域ごとに座席用エリアタグ20A〜20Iが設けられている。座席用エリアタグ20A〜20Iは、点線で区切られた領域の中央近傍に設けられている。
【0109】
本変形例においても、複数の座席で構成される座席群毎の座席用エリアタグ20のエリアタグIDと、当該座席群に含まれる座席を目的座席とした人用タグ10の人用タグIDと、は対応付けられている。また、人用タグ10の人用タグIDには、目的座席が設定されている。
【0110】
本変形例においては、座席毎に、ゲートウェイ30からの指示に応じて点灯可能なLED点灯部が設けられている。
【0111】
そして、ゲートウェイ30A〜30Fのタグ通信処理部431は、複数の座席で構成される座席群毎に設けられた座席用エリアタグ20A〜20Iの各々から、エリアタグIDを、無線通信を介して受信する。これにより、クラウドサーバ50は、複数の座席で構成される座席群毎の位置情報を算出できる。
【0112】
クラウドサーバ50の処理部454は、座席群毎に設けられた座席用エリアタグ20の位置と、人用タグ10の位置と、の間の距離に基づいて、座席の各々に設けられた表示部を点灯させる指示を出力する。
【0113】
具体的には、クラウドサーバ50の処理部454は、入場者が携帯している人用タグ10の位置情報と、複数の座席で構成される座席群毎の位置情報と、に基づいて、座席群が存在する所定の領域に、当該座席群に含まれる座席を目的座席とした入場者が入ってきたか否かを判定する。
【0114】
そして、処理部454は、座席群が存在する所定の領域に、当該座席群に含まれる座席を目的座席とした入場者が入ってきたと判定した場合に、当該入場者の目的座席に設けられたLED点灯部を点灯させる指示を、アクセスポイント40及びゲートウェイ30を介して送信する。
【0115】
本変形例では、上述した処理を行うことで、第1の実施形態と同様に、入場者を目的座席まで案内するのが容易という効果が得られる。
【0116】
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、入場者が一人の場合について説明した。しかしながら、家族連れ等の場合には、複数の入場者がグループとして映画館にくることもある。そこで第2の実施形態では、複数の入場者がグループとして映画館にきた場合について説明する。なお、第2の実施形態の座席案内システム1は、第1の実施形態と同様として説明を省略する。
【0117】
第2の実施形態の座席案内システム1においては、複数の入場者が来た際に、当該複数の入場者は、受付から複数の入場者分の人用タグ10を受け取る。そして、複数の入場者のうちのいずれか一人が、携帯通信端末80に、複数の入場者分の人用タグ10から、2次元バーコードを読み込む。当該処理に従って、携帯通信端末80の位置情報アプリケーション482は、読み込んだ複数の2次元バーコードの各々から取得された、複数の人用タグID、及び複数のエリアタグIDを、クラウドサーバ50に送信する。
【0118】
これにより、クラウドサーバ50の携帯側通信処理部455は、携帯通信端末80から、複数の入場者の各々が備えている人用タグ10の各々を識別する、複数の人用タグID、及び複数の入場者の目的座席を識別する、エリアタグIDを受信する。
【0119】
そして、クラウドサーバ50の入場者位置算出部453は、人用タグIDを受信した際の信号強度と、当該人用タグIDを受信したゲートウェイ30の位置情報と、に基づいて、人用タグ10を携帯している入場者の位置情報を算出する。
【0120】
そして、クラウドサーバ50の携帯側通信処理部455は、複数の入場者が備えている人用タグIDの各々の位置を示す複数の位置情報を、携帯通信端末80に送信する。
【0121】
これにより、携帯通信端末80に、複数の入場者の位置と、複数の入場者に対応する複数の目的座席の位置と、が表示される。そして、複数の入場者のうち、はぐれた場合でも、どこにいるのか把握できる。以下に具体的な処理手順を説明する。
【0122】
図10は、本実施形態の座席案内システム1において、入場者が、はぐれた他の入場者を発見するまでの手順を示したフローチャートである。
【0123】
まず、位置情報アプリケーション482の取得部484は、受け取った人用タグ10の数だけ、撮像部481から2次元バーコードを読み込むことで、複数のエリアタグID及び人用タグIDを取得する(S1001)。
【0124】
そして、位置情報アプリケーション482の通信処理部483は、取得した複数のエリアタグID及び人用タグIDを、クラウドサーバ50に送信する(S1002)。これにより、複数のエリアタグID及び人用タグIDと、携帯通信端末80のアドレスと、が対応付けられる。
【0125】
そして、入場者は、他の入場者がはぐれたか否かを判断する(S1003)。他の入場者とはぐれていないと判断した場合(S1003:No)、第1の実施形態と同様の処理が行われるものとして説明を省略する。
【0126】
一方、入場者は、他の入場者がはぐれたと判断した場合(S1003:Yes)、入場者は、携帯通信端末80を操作して、位置情報アプリケーション482を表示する(S1004)。
【0127】
クラウドサーバ50は、ゲートウェイ30から受信した人用タグIDの信号強度等に基づいて、人用タグの位置情報を算出している。また、座席毎の位置情報は、座席情報DB457に格納されている。
【0128】
このため、クラウドサーバ50の携帯側通信処理部455は、受信した複数の人用タグID及び複数のエリアタグIDの各々に基づいた位置情報を、携帯通信端末80に送信する(S1005)。
【0129】
そして、携帯通信端末80の位置情報アプリケーション482の表示処理部485は、受信した複数の人用タグID及び複数のエリアタグIDの各々に基づいた位置情報に基づいた位置情報マップを表示する(S1006)。
【0130】
図11は、本実施形態の表示処理部485により表示される画面例を示した図である。
図11では、携帯通信端末80の表示画面1100において、複数の人用タグ10の位置情報に従った人の位置アイコン1101、1102、1103が表示される。さらに、複数の入場者の目的座席1111、1112、1113が、他の座席と色が異ならせて表示されている。
【0131】
図11に示される例では、人の位置アイコン1101、1102と、人の位置アイコン1103と、の位置関係を把握できる。これにより、入場者は、他の入場者がどこにいるのか把握できる。
【0132】
図10に戻り、入場者は、位置情報マップを確認しながら移動することで(S1007)、目的である他の利用者を発見する(S1008)。
【0133】
本実施形態では、上述した処理手順を行うことで、他の入場者とはぐれた場合でも、他の入場者の位置を確認できるので、他の入場者と容易に再会することが可能となる。
【0134】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。