【解決手段】複数の超音波振動子と、制御部(490)とを備える超音波美容装置(1A)が提供される。複数の超音波振動子は、第1の超音波振動子と、第2の超音波振動子とを含む。制御部は、ユーザの肌に対し任意の焦点で超音波が集束するように、複数の超音波振動子のうち少なくとも第1の超音波振動子と第2の超音波振動子とを、それぞれ異なるタイミングで駆動させる。端末装置(40)は、ユーザの肌の状態をセンシング(460)することにより、ユーザの肌の状態に応じた駆動パターンを超音波美容装置に設定する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0014】
(1)超音波美容装置の構成
本実施形態の超音波美容装置の構成を説明する。
図1は、本実施形態の超音波美容装置の構成を示す概略図である。
【0015】
図1の超音波美容装置1は、ユーザに向かって超音波USWを放射することにより、ユーザの肌の美容ケアを行うように構成される。
【0016】
超音波美容装置1は、コントローラ10と、超音波放射部20と、を備える。コントローラ10は、超音波放射部20に接続される。
【0017】
(1−1)コントローラの構成
本実施形態のコントローラの構成を説明する。
【0018】
図1に示すように、コントローラ10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、駆動回路15と、操作部16と、表示部17と、を備える。
【0019】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0020】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・超音波放射部20を制御するためのドライバアプリケーションのプログラム
【0021】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0022】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、コントローラ10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
【0023】
入出力インタフェース13は、操作部16から、超音波美容装置1のユーザの指示を取得し、かつ、表示部17に情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
通信インタフェース14は、超音波美容装置1が、他の装置と通信信号を入出力するためのインタフェースである。
【0024】
駆動回路15は、プロセッサ12の制御に従い、超音波放射部20を駆動するための駆動信号を生成するように構成される。
【0025】
操作部16は、コントローラ10に対するユーザの指示を受け付けるように構成される。
【0026】
表示部17は、コントローラ10によって生成された画像を表示するように構成される。表示部17は、液晶ディスプレイである。
【0027】
(1−2)超音波放射部の構成
本実施形態の超音波放射部の構成を説明する。
図2は、
図1の超音波振動子の構成を示す概略図である。
【0028】
図1に示すように、超音波放射部20は、超音波振動子21と、カメラ22と、を有する。
【0029】
カメラ22は、超音波美容装置1と被写体との距離(以下「対象距離」という)を検出するように構成される。カメラ22は、例えば、深度センサ(一例として、赤外線カメラ)である。対象距離は、例えば、フェーズドアレイFAを構成する複数の超音波振動子21の少なくとも1つの放射面とユーザの肌との間の距離である。
【0030】
図2に示すように、超音波振動子21は、複数の超音波振動子を含む。複数の超音波振動子は、フェーズドアレイFAを構成する。複数の超音波振動子21は、XZ平面(以下「アレイ面」という)に配置される。
【0031】
各超音波振動子21は、駆動回路15によって生成された駆動信号に従い、個別に、振動する。これにより、各超音波振動子21から超音波が発生する。複数の超音波振動子21から放射された超音波は、空間上を伝播し、空間上の焦点で集束する。
【0032】
コントローラ10は、複数の超音波振動子21cの駆動タイミングを個別に制御することにより、各超音波振動子21cから放射される超音波に位相差を与える。焦点の位置及び数は、この位相差に依存する。つまり、コントローラ10は、位相差を制御することにより、焦点の位置及び数を変化させることができる。
【0033】
本実施形態の超音波の位相差の形成方法について説明する。
図3は、
図2の超音波振動子の駆動タイミングの決定方法の説明図である。
【0034】
記憶装置11には、フェーズドアレイFAの基準点(例えば、中心)に対する超音波振動子21c(n)のフェーズドアレイFA上の相対位置を示す超音波振動子21c(n)の座標(x(n),y(n),z(n))が記憶されている。nは、超音波振動子21cを示す識別子(正の整数)である。
【0035】
プロセッサ12は、
図3に示すように、基準点に対する焦点FPの相対位置を示す焦点座標(xfp,yfp,zfp)を決定する。
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶された超音波振動子21c(n)の座標(x(n),y(n),z(n))と、焦点座標(xfp,yfp,zfp)と、に基づいて、超音波振動子21c(n)と焦点FPとの距離r(n)を計算する。
【0036】
プロセッサ12は、n+1番目に駆動する超音波振動子21c(n+1)の駆動タイミングと、n番目に駆動する超音波振動子21c(n)との駆動タイミングとの時間差(以下「駆動時間差」という)ΔT(n+1)を、式1を用いて、計算する。
ΔT(n+1)=−r(n+1)/c...(式1)
・c:音速
【0037】
上述のとおり、プロセッサ12は、焦点座標(xfp,yfp,zfp)と、記憶装置11に記憶された座標(x(n+1),y(n+1),z(n+1))と、を用いて、各超音波振動子21c(n+1)の駆動時間差ΔT(n+1)を計算する。プロセッサ12は、この駆動時間差ΔT(n+1)に従い、各超音波振動子21c(n+1)に駆動信号を供給する。
各超音波振動子21cは、この駆動信号に応じて駆動する。各超音波振動子21cから放射された超音波は、駆動時間差ΔT(n+1)に応じた位相差を有するので、焦点FPで集束する。
【0038】
(1−2−1)フェーズドアレイの動作例1(単焦点)
本実施形態のフェーズドアレイの動作例1を説明する。
図4は、
図2のフェーズドアレイの動作例1の概略図である。
【0039】
図4に示すように、動作例1では、超音波振動子21a−21iの振動が、両端部から中央に向かう順に時間的に遅延する。
フェーズドアレイFAからは、振動の時間遅延に応じた位相差を有する超音波USW1が放射される。超音波USW1は、フェーズドアレイFAから焦点距離d1だけ離れた焦点FP1で集束する。
【0040】
(1−2−2)フェーズドアレイの動作例2(複焦点)
本実施形態のフェーズドアレイの動作例2を説明する。
図5は、
図2のフェーズドアレイの動作例2の概略図である。
【0041】
図5に示すように、動作例2では、超音波振動子21a−21iが、2つのグループG1及びG2に分かれる。グループG1は、超音波振動子21a−21eから構成される。グループG2は、超音波振動子21f−21iから構成される。
【0042】
グループG1(超音波振動子21a−21e)の振動は、両端部から中央に向かう順に時間的に遅延する。
フェーズドアレイFAからは、振動の時間遅延に応じた位相差を有する超音波USW2aが放射される。超音波USW2aは、フェーズドアレイFAから焦点距離d2aだけ離れた焦点FP2aで集束する。
【0043】
グループG2(超音波振動子21f−21i)は、両端部から中央に向かう順に、時間的に遅延する。
フェーズドアレイFAからは、振動の時間遅延に応じた位相差を有する超音波USW2bが放射される。超音波USW2bは、フェーズドアレイFAから焦点距離d2bだけ離れた焦点FP2bで集束する。
【0044】
なお、フェーズドアレイFAは、3個以上の焦点を形成することも可能である。
【0045】
(2)超音波美容装置の基本処理フロー
本実施形態の超音波美容装置の基本処理フローを説明する。
図6は、本実施形態の超音波美容装置の基本処理のフローチャートである。
【0046】
図6に示すように、コントローラ10は、焦点の決定(S100)を実行する。
具体的には、カメラ22は、超音波美容装置1とユーザの肌との間の対象距離を計測する。
プロセッサ12は、対象距離に基づいて、焦点FPの位置を決定する。
一例として、対象距離が所定の閾値以上である場合、プロセッサ12は、各超音波振動子と焦点FPとの間の焦点距離が対象距離と一致する位置に焦点FPを決定する。
別の例として、対象距離が所定の閾値以下である場合、プロセッサ12は、対象距離より焦点距離が短くなる位置(つまり、超音波美容装置1とユーザの肌との間の空間)に焦点FPを決定する。
これにより、フェーズドアレイFAの中心を原点とする焦点FPの三次元座標が決まる。
【0047】
ステップS100の後、コントローラ10は、位相差の計算(S101)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS100で決定した焦点FPに基づいて、複数の超音波振動子21によって放射される超音波を焦点FPで集束させるための位相差を計算する。
【0048】
ステップS101の後、コントローラ10は、超音波パラメータの決定(S102)を実行する。
具体的には、ユーザが操作部16を操作することにより、超音波パラメータに関するユーザ指示をコントローラ10に与えると、プロセッサ12は、ユーザ指示に基づいて、超音波パラメータを決定する。
超音波パラメータは、以下のパラメータを含む。
・超音波の放射時間
・超音波の振幅
・超音波の変調方式
【0049】
ステップS102の後、コントローラ10は、駆動信号の生成(S103)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS101で計算した位相差に基づいて、複数の超音波振動子21のそれぞれの駆動タイミングを個別に決定する。
プロセッサ12は、ステップS102で決定した超音波パラメータに基づいて、駆動信号を生成する。駆動信号は、例えば、パルス波形又は正弦波形を有する。駆動信号の信号波形が矩形波である場合、パルス幅は、ステップS102で決定された放射時間に基づいて決まる。パルス振幅は、ステップS102で決定された振幅に基づいて決まる。駆動信号の信号波形が正弦波形である場合、波長は、ステップS102で決定された放射時間に基づいて決まる。振幅は、ステップS102で決定された振幅に基づいて決まる。
駆動回路15は、各超音波振動子21の駆動タイミングに合わせて、駆動信号を各超音波振動子21に出力する。
【0050】
ステップS103の後、超音波放射部20は、超音波の放射(S104)を実行する。
具体的には、各超音波振動子21は、ステップS103で出力された駆動信号に従って、超音波USWを放射する。駆動信号が各超音波振動子21に出力されるタイミングは、S101で計算された位相差に基づく駆動タイミングによって決まる。従って、複数の超音波振動子21から放射される超音波USWは、S101で計算された位相差を有する。
【0051】
各超音波振動子21から放射された超音波USWは、焦点FPで集束する。焦点FPで集束した超音波USWは、焦点FPに音響放射圧を発生させる。この音響放射圧は、ユーザの肌を振動させる。ユーザの肌が振動すると、肌に含まれるコラーゲンの創生が活性化する。その結果、ユーザの肌に対する美容効果が得られる。
【0052】
(3)変形例
本実施形態の変形例を説明する。本実施形態の変形例は、超音波パラメータを動的に変更する例である。
【0053】
変形例のコントローラ10は、美容ケアの間、ステップS101〜S104の処理を繰り返し実行する。従って、ユーザが動くと、ステップS100において計測される対象距離が変化する。対象距離の変化に伴って、ステップS101において計算される位相差が変化する。その結果、ステップS103において出力される駆動信号がユーザの動きに応じて変化する。
【0054】
変形例によれば、ユーザの動きに応じて駆動信号が変化する。これにより、美容ケアにおけるユーザの動きの制約を取り除くことができる。
【0055】
(4)応用例
上記の実施形態で説明した超音波美容装置1の応用例を以下に説明する。
【0056】
図7は、ユーザが、超音波美容装置1Aを用いた美容ケアを行う局面を示す図である。
図7に示すように、ユーザは、超音波美容装置1Aを用いた美容ケアを行うにあたり、端末装置40にユーザ自身の顔画像を撮影させている。また、超音波美容装置1Aは、図示するようにユーザの手に把持されている。超音波美容装置1Aは、上記の実施形態で説明した超音波美容装置1と同等の構成を有する。本実施形態では、超音波美容装置1Aは、装置の外面に、超音波振動子21Aと、カメラ22Aとを備える。
【0057】
超音波振動子21Aは、上記の実施形態で説明したように、複数の超音波振動子を含んでおり、フェーズドアレイを構成する。複数の超音波振動子は、駆動信号に従って、個別に、振動する。これにより、複数の超音波振動子から放射された超音波は、空間上を伝播し、空間上の焦点で集束する。
【0058】
カメラ22Aは、ユーザが超音波美容装置1Aで美容ケアを行う場合にユーザの肌を撮影可能に構成されている。図示するように、例えば、超音波振動子21Aと、カメラ22Aとが超音波美容装置1Aの外面において同一の面に配されることとしてもよいが、これに限られない。カメラ22Aは、距離を検出することができる深度センサであり、例えば赤外線カメラである。
【0059】
端末装置40は、ディスプレイを備えるタブレット装置などであり、ユーザが美容ケアを行うにあたりカメラによりユーザを撮影する。端末装置40は、撮影画像の画像解析をすることによりユーザの肌の状態を検出して、ユーザの肌に適した施術を行うよう超音波美容装置1Aを駆動させる。端末装置40は、具体的には、ユーザの肌の状態を解析して、施術を行うべき範囲を特定する。また、端末装置40は、身長や体重などのユーザの生体情報、ユーザの睡眠量、運動量などのライフログ情報などに基づいて、個々のユーザに適した施術方法(それぞれのユーザにカスタマイズした施術方法)により超音波美容装置1Aが施術を行うよう、超音波美容装置1Aの施術パターンを決定する。また、端末装置40は、インカメラ等によりユーザの肌(ユーザの顔など)を撮影してディスプレイに表示し、撮影画像とともにユーザが施術を行う手順を表示する。例えば、端末装置40は、撮影画像のうちユーザの顔として検出した部分に重畳させて、ユーザが超音波美容装置1Aにより施術を行う範囲を表示する。
【0060】
ユーザは、端末装置40に表示されるユーザ自身の顔画像を参照しつつ、端末装置40が通知する施術手順の案内に沿って、ユーザの肌に対して超音波美容装置1Aで施術を行う。
【0061】
また、ユーザは、ユーザに装着されるウェアラブル装置42、スマートフォン41などの各装置を使用している。ウェアラブル装置42は、例えば、時計型、眼鏡型、指輪型のデバイスとして実装され、ユーザの身体に装着することで、ユーザの心拍数などの生体情報、ライフログ情報などを検知する。これら各装置は、各装置で計測されるユーザの情報を、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント82等を介して、
図7では図示しないサーバに送信する。端末装置40は、サーバから受信する情報に基づいて、超音波美容装置1Aによる施術方法を決定する。
【0062】
(4−1)美容ケアを行うためのシステム
図8は、超音波美容装置1Aによる美容ケアを行うためのシステムの構成を示す図である。
【0063】
図8に示すように、当該システムは、超音波美容装置1Aと、端末装置40と、サーバ50とを含む。端末装置42は、超音波美容装置1Aを使用するユーザに装着されるウェアラブル装置である。
【0064】
端末装置42は、ユーザの心拍数などの生体情報、ユーザの歩数、ユーザの睡眠時間などユーザの行動習慣に関する情報、その他の情報を端末装置42のセンサにより検知して、端末装置41へ出力する。
【0065】
端末装置41は、超音波美容装置1Aにより施術を行うユーザが使用する情報処理装置(例えば、スマートフォン)である。端末装置41は、端末装置42から取得した情報と、端末装置41によって検知したユーザの情報とをサーバ50へ送信する。
【0066】
サーバ50は、超音波美容装置1Aにより美容ケアを行うユーザそれぞれの情報を管理する。サーバ50は、例えば、端末装置42、端末装置41が検知するユーザの情報を保持する。また、サーバ50は、ユーザが超音波美容装置1Aによって美容ケアを行った履歴を管理する。これにより、サーバ50は、ユーザそれぞれに適した施術方法を特定し、特定した施術方法を実現するよう超音波美容装置1Aの施術パターンを決定する。また、サーバ50は、超音波美容装置1Aによりユーザが施術を行っている際のユーザの肌の撮影画像を端末装置40から受信して、美容ケアを行った履歴として保持する。
【0067】
サーバ50は、
図8に示すように、通信IF(Interface)52と、入出力IF53と、メモリ55と、ストレージ56と、プロセッサ59とを備える。
【0068】
通信IF52は、サーバ50が外部の装置と通信信号を入出力するためのインタフェースである。
【0069】
入出力IF53は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0070】
メモリ55は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0071】
ストレージ56は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0072】
プロセッサ59は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0073】
(4−2)端末装置40の機能的な構成
図9は、端末装置40の機能的な構成を示すブロック図である。
【0074】
図9に示すように、端末装置40は、アンテナ411と、アンテナに対応する無線通信部421と、操作受付部430(タッチ・センシティブ・デバイス431及びディスプレイ432を含む)と、音声処理部440と、マイク441と、スピーカ442と、位置情報センサ450と、カメラ460と、記憶部480と、制御部490と、を含む。端末装置40は、
図9では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。
図9に示すように、端末装置40に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0075】
アンテナ411は、端末装置40が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ411は、空間から電波を受信して受信信号を無線通信部421へ与える。
【0076】
無線通信部421は、端末装置40が他の無線機器と通信するため、アンテナ411を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。無線通信部421は、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。無線通信部421は、端末装置40が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部490へ与える。
【0077】
操作受付部430は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部430は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス431と、ディスプレイ432とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス431は、端末装置40のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス431は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス431は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部490へ出力する。
【0078】
ディスプレイ432は、制御部490の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ432は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0079】
音声処理部440は、音声信号の変復調を行う。音声処理部440は、マイク441から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部490へ与える。また、音声処理部440は、音声信号をスピーカ442へ与える。音声処理部440は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク441は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部440へ与える。スピーカ442は、音声処理部440から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置40の外部へ出力する。
【0080】
位置情報センサ450は、端末装置40の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個又は4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置40の現在位置を検出する。このGPSモジュールが検出する位置は、例えば、端末装置40が超音波美容装置1によるユーザの美容ケアの施術手順をユーザに通知した際に、端末装置40の位置情報をメモリに保存する際等に利用され得る。
【0081】
記憶部480は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置40が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部480は、ユーザ生体情報481と、生活環境情報482と、ライフログ情報483と、使用製品情報484と、駆動パターン情報485と、使用環境情報486とを記憶する。
【0082】
ユーザ生体情報481は、ユーザの生体についての情報であり、ユーザの属性(例えば、性別、年齢等の情報)と、ユーザの生体をセンシングすることにより得られる情報(例えば、体組成、心拍数、ホルモン、生理周期等の情報)とを含む。
【0083】
生活環境情報482は、ユーザが生活する環境についての情報であり、日照時間、紫外線量の情報を含む。
【0084】
ライフログ情報483は、ユーザの行動履歴に基づき生成される情報であり、ユーザの食事量、ストレス量、睡眠サイクル(例えば、就寝時間及び起床時間)、運動量、バイオリズム、仕事時間などの情報を含む。
【0085】
使用製品情報484は、ユーザが美容ケアのために使用している製品の情報であり、ユーザがスキンケアに使用する製品の情報(例えば、製品名、製品を構成する成分等の情報)を含む。
【0086】
駆動パターン情報485は、超音波美容装置1Aを構成する複数の超音波振動子を駆動させる駆動パターンの情報である。駆動パターンの情報は、超音波の音圧、超音波の周波数、超音波の変調パターン、超音波を送出する時間の各情報を含む。
【0087】
使用環境情報486は、超音波美容装置1Aが使用される環境についての情報であり、超音波美容装置1Aが使用される時期、超音波美容装置1Aが使用されるタイミング又は超音波美容装置1Aが使用される所定期間前における気象の情報(例えば、天候、気温、湿度、紫外線、日照量等の情報)を含む。所定期間前における気象の情報は、例えば、超音波美容装置1Aが使用されるの前日の気象の情報、又は、超音波美容装置1Aが使用される日から遡って過去1週間分の気象の情報を含む。
【0088】
制御部490は、記憶部480に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置40の動作を制御する。制御部490は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部490は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部491と、送受信部492と、データ処理部493と、表示制御部494としての機能を発揮する。
【0089】
入力操作受付部491は、タッチ・センシティブ・デバイス431等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部491は、タッチ・センシティブ・デバイス431に対してユーザが指等を接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0090】
送受信部492は、端末装置40が、サーバ等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0091】
データ処理部493は、端末装置40が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。例えば、データ処理部493は、ユーザが超音波美容装置1Aを使用して美容ケアを行うために、ユーザの肌のうち施術を行う範囲を特定すること、施術を行うための駆動パターンを設定すること、ユーザが施術を行う手順をディスプレイ432に表示させること等を行う。詳細は後述する。
【0092】
報知制御部194は、表示画像をディスプレイ432に表示させる処理、音声をスピーカ442に出力させる処理、その他端末装置40がユーザに情報を報知する処理を行う。
【0093】
(4−3)データ構造
図10は、サーバ50が記憶するユーザ情報DB56A、及び、デバイス使用履歴DB56Bのデータ構造を示す図である。
【0094】
ユーザ情報DB56Aは、ユーザそれぞれについての各種情報を保持するデータベースである。サーバ50は、ユーザが超音波美容装置1Aにより施術を行う都度、ユーザ情報DB56Aの情報を更新する。
図10に示すように、ユーザ情報DB56Aのレコードのそれぞれは、項目「ユーザ生体情報」、項目「生活環境情報」、項目「ライフログ情報」、項目「使用製品情報」、項目「駆動パターン」、項目「使用環境情報」を含む。
【0095】
項目「ユーザ生体情報」は、ユーザの生体についての情報である。項目「ユーザ生体情報」は、ユーザの性別、ユーザの年齢、ユーザの体組成の各情報を含む。
【0096】
項目「生活環境情報」は、ユーザが生活する環境についての情報である。項目「生活環境情報」は、ユーザの所在地における日照時間、紫外線量の各情報を含む。
【0097】
項目「ライフログ情報」は、ユーザの行動履歴に基づき生成される情報である。項目「ライフログ情報」は、ユーザの食事量、ストレス量、睡眠サイクル、運動量、バイオリズム、仕事時間等の各情報を含む。
【0098】
項目「使用製品情報」は、ユーザが美容について使用している製品の情報である。項目「使用製品情報」は、ユーザがスキンケアに使用する製品の情報(例えば、販売会社名、製品名称等)を含む。
【0099】
項目「駆動パターン」は、ユーザが超音波美容装置1Aで施術を行った場合に、超音波美容装置1Aを構成する複数の超音波振動子を駆動させる駆動パターンの履歴を保持する。
【0100】
項目「使用環境情報」は、ユーザが超音波美容装置1Aを使用して美容ケアを行ったタイミング(日時)における、超音波美容装置1Aが使用された環境についての情報である。項目「使用環境情報」は、超音波美容装置1Aが使用されるタイミングにおける天候の情報を含む。
【0101】
デバイス使用履歴DB56Bは、ユーザが超音波美容装置1Aにより美容ケアを行った際の施術の手順を履歴として保持するデータベースである。
図10に示すように、デバイス使用履歴DB56Bの各レコードは、項目「日時」と、項目「ユーザの画像」と、項目「ケア実施手順」と、項目「肌の状態判定結果」と、項目「駆動パターン」と、項目「ケアアイテム使用」とを含む。
【0102】
項目「日時」は、ユーザが超音波美容装置1Aにより美容ケアを行ったタイミングを示す。
【0103】
項目「ユーザの画像」は、ユーザが超音波美容装置1Aにより美容ケアを行う際のユーザの肌を含む画像の情報である。端末装置40は、ユーザが超音波美容装置1Aにより施術を行う際に、その手順をディスプレイ432に表示するとともにカメラ460でユーザの肌(ユーザの顔)を撮影する。項目「ユーザの画像」は、端末装置40が撮影したユーザの肌のデータを保持する。
【0104】
項目「ケア実施手順」は、ユーザが超音波美容装置1Aにより美容ケアの施術を行う手順の情報である。項目「ケア実施手順」は、具体的には、ユーザの肌を構成する部位それぞれについて施術を行う時間の情報を含む。ユーザの肌を構成する部位とは、例えば、目元、口元、鼻まわり等である。項目「ケア実施手順」は、これら各部位についての施術時間の情報を含む。
【0105】
項目「肌の状態判定結果」は、ユーザの肌をセンシングすることにより、ユーザの肌の状態を判定した結果を示す。具体的には、ユーザが超音波美容装置1Aで施術を行う際に、端末装置40がカメラ460でユーザの肌(例えば、ユーザの顔の肌)を撮影する。この撮影画像に対して端末装置40又はサーバ50が画像解析を行うことにより、ユーザの肌の状態を判定する。例えば、ユーザの肌の状態の判定は、ユーザの顔のうち特定の状態(一例として、シミ、しわ等)を含む範囲を特定すること、特定の肌指標(一例として、キメの細かさ、ハリ、ツヤ等)の程度を特定すること、及び、特定の物理特性(一例として、肌の水分量、皮脂量)を特定すること等が含まれる。端末装置40又はサーバ50は、これらの特定の状態を含む範囲、特定の肌指標の程度、特定の物理特性の特定値等複数の評価項目について評価値を定めることにより、ユーザの肌の状態を判定することができる。例えば、これら複数の評価項目を総合的に考慮して、ユーザの肌の状態として複数段階の評価(例えば、ランク「A」、ランク「B」、・・・)を決定してもよい。
【0106】
項目「駆動パターン」は、ユーザが項目「日時」に示すタイミングで超音波美容装置1Aによる美容ケアを行った場合の、超音波美容装置1Aの超音波振動子を振動させる駆動パターンの履歴を示す。
【0107】
項目「ケアアイテム使用」は、ユーザが超音波美容装置1Aによる施術を行っている間、又は施術の前後において使用する製品を示す。項目「ケアアイテム使用」は、例えばユーザが美容パックを使用しつつ超音波美容装置1Aによる美容ケアを行う場合に、当該美容パックを識別する情報を含む。
【0108】
図11は、超音波美容装置1Aを駆動させるための駆動パターンのデータベースである駆動パターンDB485のデータ構造を示す図である。駆動パターンDB485は、超音波美容装置1Aの超音波振動子を駆動させる方法を、施術の手順と関連付けて保持するものである。
【0109】
図11に示すように、駆動パターンDB485のレコードは、項目「駆動パターンID」と、項目「施術部位」とを含む。項目「施術部位」は、ユーザが施術を行う部位それぞれについて、超音波振動子を駆動させるパラメータを示す。より詳細には、項目「施術部位:目元」、項目「施術部位:口元」、項目「施術部位:鼻まわり」を含む。
【0110】
項目「駆動パターンID」は、駆動パターンそれぞれを識別するための情報である。
項目「施術部位:目元」は、超音波美容装置1Aで目元に対して施術を行うときに、超音波振動子を駆動させる音圧、周波数、変調パターン、施術を行う時間の各パラメータを示す。
項目「施術部位:口元」は、超音波美容装置1Aで口元に対して施術を行うときの各パラメータを示す。
項目「施術部位:鼻まわり」は、超音波美容装置1Aで鼻まわりに対して施術を行うときの各パラメータを示す。
【0111】
(4−4)動作例
以下、ユーザが超音波美容装置1Aを使用して美容ケアを行うにあたり、端末装置40と超音波美容装置1Aとが行う処理を説明する。
【0112】
図12は、超音波美容装置1Aにより美容ケアを行うシステムにおける各装置の動作を示すフローチャートである。
図7で説明したように、ユーザは、端末装置40のディスプレイ432等により施術の手順の案内を受けながら、超音波美容装置1Aを使用して美容ケアを行う。端末装置40は、カメラ460を起動して、撮影画像をディスプレイ432に表示する。
【0113】
ステップS3301において、端末装置40の制御部490は、カメラ460の撮影画像を解析し、人物(ユーザ)の顔を検出する。制御部490は、解析結果に基づいて、ユーザの顔を構成する部位(例えば、ユーザの目、ユーザの口、ユーザの鼻)を特定する。
【0114】
ステップS3351において、超音波美容装置1Aのプロセッサ12は、カメラ22Aの撮影画像を端末装置40へ送信する。カメラ22Aの撮影画像は、対象距離の情報を含む。
【0115】
ステップS3303において、端末装置40の制御部490は、カメラ460の撮影画像の解析結果に基づいて、ユーザの肌の状態を判定する。例えば、上記のように、ユーザの肌について特定の状態を含む範囲、特定の肌指標の程度、及び、特定の物理特性の少なくとも1つを特定することにより、ユーザの肌の状態を判定する。制御部490は、超音波美容装置1Aから受信した撮影画像を解析することにより、ユーザの肌の状態を判定することとしてもよい。肌の状態は、例えば、肌のダメージの種類及び程度の組合せである。
【0116】
ステップS3305において、制御部490は、ユーザの肌に対し施術を行う範囲と、超音波美容装置1Aの駆動パターンを設定する。例えば、制御部490は、ユーザの顔の全てを、施術を行う範囲として設定しつつ、ステップS3303で特定されたユーザの肌の状態に応じて超音波美容装置1Aの駆動パターンを設定する。制御部490は、設定した超音波美容装置1Aの駆動パターンの情報を超音波美容装置1Aへ送信する。
【0117】
ステップS3307において、端末装置40の制御部490は、カメラ460の撮影画像をディスプレイ432に表示して、ユーザの顔の撮影画像とともに、超音波美容装置1Aによって施術を行う手順を表示する。この例については
図13等を用いて後述するが、例えば、ディスプレイ432において表示されるユーザの顔に重畳させて、超音波美容装置1Aで施術を行う部位及び施術の時間を順次ユーザに通知する。また、制御部490は、ユーザが美容ケアを行っている間、超音波美容装置1Aのカメラ22Aの撮影画像を受信して、受信した撮影画像をディスプレイ432に表示することとしてもよい。
【0118】
ステップS3353において、超音波美容装置1Aのプロセッサ12は、端末装置40から受信した駆動パターンを設定する。
【0119】
ステップS3355において、プロセッサ12は、上記の各実施形態で説明したように超音波振動子によって放射される超音波を集束させる焦点を決定し、決定した焦点に基づいて、複数の超音波振動子のそれぞれを駆動させるタイミングを制御する。プロセッサ12は、カメラ22A等によりセンシングした結果に基づいて対象距離を取得する。ここで、ユーザの肌の表面を、ユーザが美容ケアを行う対象とする。プロセッサ12は、対象距離に基づいて、複数の超音波振動子のそれぞれについての焦点距離を特定する。プロセッサ12は、特定した焦点距離に基づいて、複数の超音波振動子のそれぞれを駆動させるタイミングを特定する。
【0120】
ステップS3357において、プロセッサ12は、複数の超音波振動子のそれぞれを駆動させるタイミングに従って、複数の超音波振動子のそれぞれを駆動させることで超音波を放射する。プロセッサ12は、複数の超音波振動子を駆動させて超音波を放射している間、そのことを端末装置40に対して通知することとしてもよい。すなわち、超音波振動子が駆動しているのか、何らかの原因でエラーが生じ、超音波振動子が駆動できていないかを端末装置40に通知することで、端末装置40が、ユーザに対して超音波美容装置1Aの駆動状況を報知することができる。
【0121】
ステップS3309において、超音波美容装置1Aの制御部490は、ユーザの肌のセンシング結果(端末装置40のカメラ460による撮影画像と、超音波美容装置1Aのカメラ22Aの撮影画像とのいずれか、又は両方)に基づいて、ユーザが、施術を行うべき手順に沿って美容ケアの施術を行っているか否かを判定する。具体的には、
図11で説明したように、施術を行うべき手順として、ユーザの肌のうち予め特定された範囲について、美容ケアを行う順番と時間とが設定されている。制御部490は、例えば、超音波美容装置1Aのカメラ22の撮影画像に基づいて、ユーザが施術を行うべき範囲(例えば、ユーザの目元、口元、鼻まわり等の各部位)に対して施術を行っているか否かを判定する。また、制御部490は、同様に超音波美容装置1Aのカメラ22の撮影画像に基づいて、ユーザが施術を行うべき範囲に対し、施術を行うべき時間にわたって施術を行っているか否かを判定する。例えば、制御部490が超音波美容装置1Aのカメラ22の撮影画像を解析し、撮影画像におけるユーザの顔の部位(一例として、目、口、鼻)を検出することにより、超音波美容装置1Aが目元に対して施術を行っているのか、口元に対して施術を行っているのか等を判別し得る。制御部490は、施術パターンに従って、施術を行うべき範囲(例えば、ユーザの顔の部位)をユーザに通知する。例えば、目元に対して第1の所定時間の施術を行った後に口元に対して第2の所定時間の施術を行う場合、制御部490は、まず目元に対して第1の所定時間の施術を行うことをユーザに通知する。制御部490は、第1の所定時間が経過すると、口元に対して第2の所定時間の施術を行うことをユーザに通知する。制御部490は、これら施術の手順をユーザに通知しつつ、撮影画像に基づいて、実際にユーザが各部位に対して施術を行った時間を測定する。
【0122】
ステップS3311において、制御部490は、これら撮影画像に基づいて、施術パターンに沿って施術が行われた程度を示す評価値を決定する。制御部490は、決定した評価値をサーバ50へ送信するとともに、ディスプレイ432に表示することでユーザに通知する。制御部490は、例えば、この評価値を、施術パターンに予め定められている各部位に対しての施術時間と、ユーザが実際に各部位に対して施術を行った時間の測定結果とを比較することで決定する。例えば、ある部位について予め定められた施術時間に対して、ユーザが施術を行った時間が長すぎず、短すぎない場合に、当該部位についての評価値を比較的高くすることとしてもよい。これら複数の部位の評価値に基づいて、上記のように施術パターンに沿って施術が行われた程度を示す評価値を決定することができる。また、施術パターンにおいて、施術を行う部位の順番が定められている場合(例えば、鼻まわりから施術を始め、次いで目元を施術する)に、定められた順番に従って施術を行った場合に評価値を高くすることとしてもよい。
【0123】
図13は、端末装置40のガイダンスに従って、ユーザが超音波美容装置1Aにより美容ケアを行う局面を示す図である。
図13の状態(A)〜状態(B)は、
図12のステップS3307、ステップS3309に対応している。状態(C)は、
図12のステップS3311に対応している。
【0124】
状態(A)に示すように、制御部490は、ディスプレイ432に、カメラ460の撮影画像を表示する。制御部490は、撮影画像に対して画像解析をすることにより、撮影画像におけるユーザの顔の各部位を検出する。制御部490は、施術を行う手順の情報を示す通知432N1をディスプレイ432に表示する。制御部490は、ユーザが施術を行う範囲を示す範囲432A、432Bを、ユーザの顔の各部位の検出結果に基づいて表示する。状態(A)の例では、制御部490は、通知432N1に示すように、施術を行う範囲が鼻まわりである旨をユーザに通知している。制御部490は、画像解析により、撮影画像におけるユーザの目、口等の各部位を検出しているため、これら検出結果に基づいて、施術を行う範囲として強調表示すべき箇所を特定する。状態(A)の例では、施術を行う範囲が鼻まわりであるため、制御部490は、範囲432A、432Bを、撮影画像に重畳して表示する。
【0125】
施術パターンとして、状態(A)のように鼻まわりの施術を時間「X1秒」行った後に、目元の施術を時間「X2秒」行うとする。
【0126】
状態(B)に示すように、制御部490は、通知432N1に示すように、施術を行う範囲が目元である旨をユーザに通知している。制御部490は、ユーザが施術を行う範囲を示す範囲432C、432Dを、撮影画像に重畳して表示する。なお、制御部490は、超音波美容装置1Aが撮影した撮影画像を取得しており、対象距離の情報を取得することができる。よって、制御部490は、対象距離に基づいて、所定の通知を行う。例えば、制御部490は、対象距離が適切でない場合(例えば、距離が近すぎる、又は遠すぎる場合)に、通知432N2に示すように、適切な距離にするよう促す通知をすることができる。制御部490は、例えば、超音波振動子が所定の音圧、周波数で超音波を集束させるのに適した焦点距離の範囲がある場合に、対象距離を、当該焦点距離の範囲に収めるよう通知432N2をすることができる。このような通知を美容ケアの施術中に行うことにより、ユーザに対し、より美容の効果が高い施術をするよう促すことができる。
【0127】
状態(C)に示すように、制御部490は、美容ケアの施術が完了したことを通知432N3によりユーザに通知する。通知432N3は、ステップS3311で決定した評価値(施術パターンに沿って施術が行われた程度を示す評価値)を含む。また、制御部490は、ステップS3303で特定したユーザの肌の状態を、通知432N4によりユーザに通知する。これらの通知を行うことにより、ユーザに対し、施術パターンに沿って施術を行うよう促すことができる。例えば、施術を完了するたびにユーザの肌の状態を通知することで、ユーザが施術を続けていくことによる肌の状態の変化を実感し得ることとなるため、継続して美容ケアを行うよう促される。
【0128】
状態(D)は、ユーザが施術を継続した場合に、美容ケアの効果の予測結果を表示する局面を示す。制御部490は、ディスプレイ432に表示される画像が、美容ケアを継続した場合に変化が予想されるユーザの肌(顔)を示すものであることを、通知432N5によりユーザに通知する。例えば、状態(C)のように、美容ケアの施術を完了した後に、状態(D)の画面へと遷移して美容ケアの予測結果を表示することで、ユーザが美容ケアを継続するよう促しうる。制御部490は、ユーザの顔の撮影画像をもとに、美容ケアの効果の予測結果を示す顔画像を取得する。
【0129】
このような顔画像を取得する方法としては、例えば、以下のようにすることができる。サーバ50が記憶するデバイス使用履歴DB56Bに、複数のユーザが超音波美容装置1Aを使用して美容ケアを行った際の日時、端末装置40によるユーザの肌(ユーザの顔)の撮影画像、美容ケアの施術を行う手順、ユーザの肌の状態の判定結果、超音波美容装置1Aの駆動パターンの情報を保持しているとする。そうすると、ユーザが超音波美容装置1Aにより美容ケアを行った履歴がサーバ50に蓄積していくこととなる。よって、これら複数のユーザの肌の撮影画像、美容ケアの施術を行う手順、ユーザの肌の状態の判別結果、駆動パターンの情報等に基づき学習済みモデルを生成しておくことで、あるユーザの肌の撮影画像を入力することにより、施術を続けた場合のユーザの肌の変化を予測した撮影画像を生成し得る。また、サーバ50が、このような予測をするにあたり、ユーザ情報DB56Aに示されるように、複数のユーザが施術を行った使用環境の情報、ユーザの生体情報を考慮して学習済みモデルを生成しておくこととしてもよい。
【0130】
しかしながら、美容ケアを行った予測結果をユーザに通知するとしても、ユーザが施術パターンに沿って施術を行うとも限らない。また、ユーザが施術を行う際の使用環境について、将来の変化を予測することが困難な場合もありえる。よって、制御部490は、通知432N6により、ユーザの肌の変化を保証するものではない旨をユーザに通知する。
【0131】
<変形例>
(1)接触型又は非接触型の超音波美容装置1A: 上記の実施形態では、ユーザが超音波美容装置1Aを手に把持して、ユーザの肌に対して超音波美容装置1Aを接触させることなく使用する例を説明した。この場合、対象距離が不定になるため、カメラ22A等により、対象距離を取得することとし、取得した距離に応じて、複数の超音波振動子それぞれを駆動させるタイミングを決定している。具体的には、ユーザの肌の表面に、超音波振動子の焦点を形成するために、以下の処理を行う。超音波美容装置1Aは、対象距離の情報(第1の距離)に基づいて、各超音波振動子についての焦点距離(第2の距離)を特定する。超音波美容装置1Aは、第2の距離に基づいて、各超音波振動子を駆動させるタイミングを決定する。
【0132】
これに限らず、超音波美容装置1Aを、ユーザの肌に接触させて使用するように構成してもよい。例えば、超音波美容装置1Aの外面の一部が開けている構成(例えば直方体形状や筒形状のデバイスとする場合、面がひとつない構成)とし、当該一部をユーザの肌と接する面とする。超音波美容装置1Aの内部に超音波振動子を配置し、当該一部の面(すなわち、ユーザの肌に接している面)に対して超音波を放射できるように構成する。この場合、複数の超音波振動子のうち、ある超音波振動子についての焦点距離が一定となる。よって、この場合、対象距離を計測するための構成(上記の実施形態ではカメラ22A)は、設けなくともよい。
【0133】
また、超音波美容装置1Aは、ユーザの顔が収まる箱型のデバイスであるとしてもよい。この場合、美容ケアを行うユーザの肌に対してデバイスを接触させない状態で美容ケアを行うこととなる。そして、ユーザの顔が収まるようなデバイスである場合、美容ケアを行うにあたりユーザが顔を動かす必要もないため、超音波振動子についての焦点距離もある程度は一定となる。このように、超音波美容装置1Aを動かさずとも、複数の焦点を設定することで、ユーザの顔の複数の範囲に美容ケアの施術を行うことができる。
【0134】
すなわち、超音波美容装置1Aの位置とユーザの肌の位置とが所定の位置関係に維持される(距離が一定であるように維持される)場合に、超音波美容装置1Aは、ユーザの肌に対し、第1の焦点と、第2の焦点とを含む複数の焦点を設定する。これら複数の焦点は、施術を行う各部位に応じて設定することとしてもよい。
【0135】
別の例として、超音波美容装置1Aの位置とユーザの肌の位置とが所定の位置関係に維持される(距離が一定であるように維持される)場合に、超音波美容装置1Aは、ユーザの肌に対し、超音波美容装置1Aとユーザの肌との間の空間(つまり、焦点距離が対象距離より短くなる位置)に少なくとも1つの焦点を設定する。この焦点は、施術を行う各部位に応じて設定することとしてもよい。
【0136】
超音波美容装置1Aは、第1の焦点に対し、複数の超音波振動子から送出される超音波が集束するように、それぞれの超音波振動子の駆動タイミング(第1の駆動タイミング)を決定する。また、超音波美容装置1Aは、第2の焦点に対し、同様に複数の超音波振動子のから送出される超音波が集束するように、それぞれの超音波振動子の駆動タイミング(第2の駆動タイミング)を決定する。超音波美容装置1Aの位置とユーザの肌の位置とを所定の位置関係に維持させたまま、第1の駆動タイミングに基づき超音波振動子を駆動させ、続いて第2の駆動タイミングに基づき超音波振動子を駆動させることにより、超音波美容装置1Aを動かさずとも美容ケアを行うことができる。
【0137】
(2)上記の実施形態では、ステップS3305において、ユーザの肌に対して施術を行う範囲(すなわち、超音波美容装置1Aの焦点を設定すべき範囲)を特定することを説明した。この他に、ユーザの肌の状態に基づいて、焦点の数及び位置の少なくとも1つを特定することとしてもよい。また、ユーザの肌の状態に基づいて、超音波美容装置1Aからユーザの肌に向かう方向における焦点の位置を特定することとしてもよい。超音波美容装置1Aは、これら焦点を設定すべき範囲、焦点の数、焦点の位置の少なくとも1つに従って、超音波が集束するように複数の超音波振動子をそれぞれのタイミングで駆動させることとしてもよい。
【0138】
(3)他のユーザの駆動パターンによる超音波美容装置1Aの駆動制御: 上記の実施形態において、サーバ50は、複数のユーザの駆動パターンの情報を保持している。よって、あるユーザが超音波美容装置1Aを使用する際の駆動パターンを設定するにあたり、他のユーザの駆動パターンを取得して、当該他のユーザの駆動パターンを設定することとしてもよい。例えば、著名人が実際に美容ケアを行っている際の駆動パターンにより超音波美容装置1Aを駆動させることができる。
【0139】
(4)駆動パターンの設定方法: 端末装置40が超音波美容装置1Aの駆動パターンを設定するにあたり、ユーザの肌の状態、ユーザの生体情報、ユーザの生活環境の情報、ライフログ情報、ユーザが使用している製品の情報に応じて、複数の駆動パターンのいずれかを特定することとしてもよい。また、端末装置40は、ユーザが超音波美容装置1Aを使用する時期、気象等の情報を含む使用環境に関する情報を取得して、使用環境に関する情報に基づいて、複数の駆動パターンのいずれかを特定することとしてもよい。
一例として、制御部490は、ユーザの肌の状態、ユーザの生体情報、ユーザの生活環境の情報、ライフログ情報、ユーザが使用している製品の情報、及び、使用環境に関する情報の少なくとも1つに基づいて、ユーザの肌のダメージの程度を判定する。制御部490は、判定結果(ダメージの程度)に応じた超音波パラメータを決定する。ダメージの程度に応じた超音波の放射時間は、例えば、ダメージの程度が大きくなるほど長くなる。ダメージの程度に応じた超音波の振幅は、例えば、ダメージの程度が大きくなるほど超音波の放射時間が大きくなる。
【0140】
(5)超音波美容装置1Aは、ユーザの肌に対して水分又は保湿料を補給する構成を備えていてもよい。超音波美容装置1Aは、例えば、ユーザの肌に対して水分又は保湿料を噴霧するミスト放射部を備えることとしてもよい。ユーザが超音波美容装置1Aにより美容ケアを行う際に、超音波振動子を駆動させるとともに、水分又は保湿料の噴霧を行うこととしてもよい。これにより、超音波を集束させることによる美容ケアを行いつつ、水分又は保湿料もユーザの肌に補給することができ、ユーザがスキンケアを行う時間を短くすることができる。
【0141】
(6)ケアアイテム: 上記の実施形態の説明では、美容ケアとともに使用するケアアイテムの情報をデバイス使用履歴DB56Bで保持する例を説明した。制御部490は、ユーザの肌において、これらケアアイテムが使用されている範囲(パック製品であればパックを載置している位置、化粧水であれば化粧水により水分が補給されている位置)を特定し、特定した範囲に対して超音波が集束するように、複数の超音波振動子を駆動させることとしてもよい。
【0142】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。