(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-162973(P2020-162973A)
(43)【公開日】2020年10月8日
(54)【発明の名称】吐水装置、該吐水装置を備えた浴槽
(51)【国際特許分類】
A47K 3/00 20060101AFI20200911BHJP
E03C 1/084 20060101ALI20200911BHJP
E03C 1/042 20060101ALI20200911BHJP
【FI】
A47K3/00 Z
A47K3/00 F
A47K3/00 G
E03C1/084
E03C1/042 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2019-68110(P2019-68110)
(22)【出願日】2019年3月29日
(71)【出願人】
【識別番号】390010054
【氏名又は名称】コイト電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】中田 聡郎
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 剛
(72)【発明者】
【氏名】三好 恵太郎
【テーマコード(参考)】
2D005
2D060
【Fターム(参考)】
2D005FA00
2D060BA01
2D060BB01
2D060BC01
2D060BC30
2D060BE20
2D060CA07
2D060CA20
(57)【要約】
【課題】吐水された水等、吐水口から離れた部分を光らせることができる吐水装置を提供する。
【解決手段】吐水装置1は、浴槽10に適用されるものであり、流路20の出口開口(吐水口)21から湯水を吐水する吐水部2と、流路20内の湯水に光を照射するとともに出口開口21に向かって光を照射する光照射部3と、流路20内の湯水に気泡を混入させる気泡生成器4と、これらを制御する制御部と、制御部への指示を入力する操作部と、を備えている。出口開口21から湯水の吐水と共に光と気泡を出させた場合、吐水された湯水自体が光っているように見える。出口開口21から湯水の吐水と共に光を出させた場合(気泡未流入時)、吐水された湯水自体は光っているように見えず、湯水の到達点である水面が光っているように見える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流路の出口開口から水を吐水する吐水部と、
前記流路内の水に光を照射するとともに前記出口開口に向かって光を照射する光照射部と、
前記流路内の水に光拡散物を混入させる光拡散物混入部と、
を備えていることを特徴とする吐水装置。
【請求項2】
前記光拡散物混入部による光拡散物の混入及び混入停止を制御する制御部を備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
【請求項3】
前記光拡散物が気泡である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の吐水装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載の吐水装置と、浴槽本体と、を備えた浴槽であって、
前記吐水部が、前記浴槽上部から前記浴槽本体内方に向かって水を吐水する
ことを特徴とする浴槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐水装置及び吐水装置を備えた浴槽に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、浴槽上部から入浴者の首や肩に湯水を吐水する吐水部と、吐水部の上方から浴槽内方に向けて横長状の光を照射する光照射部と、を備えた照明付き吐水装置が開示されている。この光照射部は、主に浴槽の外観向上や空間演出効果を目的として設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−163790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の照明付き吐水装置においては、吐水口近傍が線状に光るだけで吐水された水自体は光らなかった。
【0005】
そこで、本発明は、吐水された水等、吐水口から離れた部分を光らせることができる吐水装置、及び、該吐水装置を備えた浴槽を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の吐水装置は、流路の出口開口から水を吐水する吐水部と、前記流路内の水に光を照射するとともに前記出口開口に向かって光を照射する光照射部と、前記流路内の水に光拡散物を混入させる光拡散物混入部と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、水の吐水と共に該水内に導入された光と光拡散物が出され、この光が光拡散物により拡散するので、吐水された水が光っているように見える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態にかかる吐水装置を備えた浴槽の平面図である。
【
図3】
図2の吐水装置から吐水された気泡を含む水の光り方を説明する説明図である。
【
図4】
図2の吐水装置から吐水された気泡を含まない水の光り方を説明する説明図である。
【
図5】本発明の第2実施形態にかかる吐水装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1実施形態にかかる「吐水装置」、及び、該吐水装置を備えた「浴槽」を
図1〜4を参照して説明する。
【0010】
図1,2に示す吐水装置1は、浴槽10に適用されるものである。浴槽10は、湯水を貯める浴槽本体9と、この浴槽本体9内に湯水を吐水する吐水装置1と、浴槽本体9内の湯水を吸引して吐水装置1に送る配管及びポンプを備えている。
【0011】
吐水装置1は、吐水部2と、光照射部3と、光拡散物混入部としての気泡生成器4と、これらを制御する制御部と、制御部への指示を入力する操作部(浴室の壁等に取り付けられる。)と、を備えている。
【0012】
吐水部2には、湯水が流れる流路20が形成されている。流路20は、垂直方向に延びるとともに浴槽本体9の上面9aよりも上まで延びた垂直部20aと、垂直部20aに連続し、浴槽本体9の内方に向かって延びた水平部20bと、を有している。流路20の出口開口(吐水口)21は、浴槽本体9の幅方向に延びたスリット状に形成されている。出口開口21は、浴槽本体9の上面9aよりも上に位置している。
【0013】
本例においては、浴槽本体9内の湯水が図示しない配管及びポンプを介して吐水部2の流路20に送られる。この湯水は、
図2中の破線矢印で示すように、垂直部20aを上昇し、水平部20bを通過し、出口開口21から浴槽本体9の内方に向かって略水平方向に吐水される。すなわち、本例の吐水部2は、入浴者が浴槽本体9の壁面9b(
図2)に背中を当接させた際、入浴者の首や肩に向けて湯水を吐水するようになっている。
【0014】
光照射部3は、吐水部2のケース内に配置されている。光照射部3は、光源31と、光源31からの光を導光する導光材32と、を備えている。光源31は、垂直部20aの直上に配置されている。導光材32は、水平部20bの直上に配置されており、水平部20bに沿って板状に延びている。また、吐水部2のケース内には、流路20と光照射部3の配設スペースとを区画した隔壁8が設けられている。導光材32の光出射面は出口開口21の手前に配置されている。このような光照射部3は、出口開口21の手前において、流路20内の湯水に光を照射するとともに出口開口21に向かって光を照射する。
【0015】
気泡生成器4は、流路20の水平部20b内に配置されている。気泡生成器4は、流路20内の湯水に光拡散物としての気泡を混入させる。本例の気泡生成器4は、非常に微細な気泡すなわちマイクロバブルを生成し湯水に混入させる。
【0016】
制御部は、操作部からの信号に基いて、吐水部2からの吐水のオン・オフ、光源31のオン・オフ、気泡生成器4による気泡の混入及び混入停止、気泡生成器4による気泡の混入量、等を制御する。なお、制御部は、予め用意されたプログラムにしたがって前述した内容の制御を行うこともできる。
【0017】
上記浴槽10において、吐水部2からの吐水と同時に光源31を発光させ気泡生成器4を稼働させた場合(気泡流入時)、
図3に示すように、出口開口21から湯水81の吐水と共に該湯水81内に導入された光及び気泡82が出される。この湯水81の中の光は、
図3中の矢印で示すように気泡82の表面で反射して拡散する。このため、出口開口21から吐水された湯水81自体が光っているように見える。また、出口開口21から出た光は湯水81が落下する間に湯水81の外に拡散し、浴槽本体9内の水面83に到達する光はほとんど無い。
【0018】
また、上記浴槽10において、吐水部2からの吐水と同時に光源31を発光させ気泡生成器4を停止させた場合(気泡未流入時)、
図4に示すように、出口開口21から湯水81の吐水と共に該湯水81内に導入された光が出される。この湯水81の中の光は、
図4中の矢印で示すように全反射を繰り返しながら浴槽本体9内の水面83に到達し、波立った水面83や浴槽本体9の表面などで乱反射する。このため、出口開口21から吐水された湯水81自体は光っているように見えず、湯水81の到達点である水面83が光っているように見えるとともに浴槽本体9内部が照らされる。
【0019】
上述したように、吐水装置1は、入浴者の首や肩を温める主機能に加え、出口開口21から吐水された湯水81自体を光らせることで湯水81の揺らぎを見せたり、湯水81の到達点の水面83を光らせることで水面83の揺らぎを見せたりと、多様な光の演出を行うことができる。また、吐水装置1は、湯水81の到達点の水面83を光らせることで浴室の補助照明としても機能する。さらに、本例では、吐水装置1から吐水される湯水81にマイクロバブルを混入させることができるので、入浴者にマイクロバブルによる美容効果や洗浄効果をもたらすことができる。
【0020】
本発明の第2実施形態にかかる「吐水装置」を
図5を参照して説明する。
【0021】
図5に示す吐水装置101は、洗面所や厨房の水栓に適用される。この吐水装置101は、流路120の出口開口121から水を吐水する吐水部102と、光照射部としての光源103と、光拡散物混入部としての気泡生成部104と、を備えている。
【0022】
光源103は、流路120内に配置されており、流路120内の水に光を照射するとともに出口開口121に向かって光を照射する。
【0023】
気泡生成部104は、流路120途中の小径部122と、小径部122に連通した空気孔140と、出口開口121に取り付けられたメッシュ141と、で構成されている。小径部122は、流路120の上流側及び下流側よりも流路径が小さく形成されている。空気孔140は、一端が吐水部102外部に連通し、他端が小径部122に連通している。このような気泡生成部104は、ベンチュリー効果を利用して空気孔140から流路120内に空気を引き込み、流路120内の水に気泡を混入させる。そして、この気泡をメッシュ141にて細分化する。
【0024】
上記構成の吐水装置101は、出口開口121から水81の吐水と共に該水81内に導入された光と気泡82が出される。この水81内の光は、気泡82の表面で反射して拡散する。このため、出口開口121から吐水された水81自体が光っているように見える。
【0025】
上述した実施形態では、流路内の水に光拡散物として気泡を混入させていたが、本発明の光拡散物は、水流に乱れを生じさせるものであればよく、気泡以外に、入浴剤や水に溶けない粒子を混入させてもよい。
【0026】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0027】
1,101 吐水装置
2,102 吐水部
3 光照射部
4 気泡生成器(光拡散物混入部)
20,120 流路
21,121 出口開口
104 気泡生成部(光拡散物混入部)
103 光源(光照射部)