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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-166826(P2020-166826A)
(43)【公開日】2020年10月8日
(54)【発明の名称】精算システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/22 20120101AFI20200911BHJP
【FI】
   G06Q20/22
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-12400(P2020-12400)
(22)【出願日】2020年1月29日
(31)【優先権主張番号】特願2019-68032(P2019-68032)
(32)【優先日】2019年3月29日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】500527650
【氏名又は名称】株式会社ハイパーソフト
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】新地 浩行
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】利用者の利便性を向上させる精算システムを提供する。
【解決手段】精算システム1は、管理端末、サーバ及び精算装置を有する。管理端末は、作業情報管理部を備え、且つ、店舗に設置される端末であり。作業情報管理部は、利用者が実行した作業に関する作業情報を管理可能である。サーバは、精算金額算出部、コード情報生成部及び通信部を備える。精算金額算出部は、作業情報管理部から取得した作業情報に基づく精算金額を算出する。コード情報生成部は、精算金額に対応するコードを表すコード情報を生成する。通信部は、コード情報を利用者が利用する利用者端末に送信する。精算装置は、読取部と、現金授受部を備える。読取部は、コード情報に対応する画像を読み取る。現金授受部は、コード情報に対応する金額の現金を出金する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
精算システムであって、
管理端末、サーバ、及び精算装置を有し、
前記管理端末は、作業情報管理部を備え、
前記作業情報管理部は、利用者が実行した作業に関する作業情報を管理可能に構成され、
前記サーバは、精算金額算出部、コード情報生成部、及び通信部を備え、
前記精算金額算出部は、前記作業情報管理部から取得した前記作業情報に基づく精算金額を算出可能に構成され、
前記コード情報生成部は、前記精算金額に対応するコードを表すコード情報を生成可能に構成され、
前記通信部は、前記コード情報を前記利用者が利用する利用者端末に送信可能に構成され、
前記精算装置は、読取部と、現金授受部を備え、
前記読取部は、前記利用者端末に表示されたコード画像であって、前記コード情報に対応する画像を読み取り可能に構成され、
前記現金授受部は、前記コード情報に対応する金額の現金を出金可能に構成される、
精算システム。
【請求項2】
請求項1に記載の精算システムにおいて、
前記精算装置は、電子マネー処理部を備え、
前記電子マネー処理部は、前記コード情報に対応する金額の電子マネーを、電子マネーを格納する媒体にチャージ可能に構成される、
精算システム。
【請求項3】
請求項2に記載の精算システムにおいて、
前記電子マネー処理部は、前記現金授受部に入金された金額の電子マネーを、前記媒体にチャージ可能に構成される、
精算システム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の精算システムにおいて、
前記サーバは、残高管理部を備え、
前記残高管理部は、前記精算装置内の現金の残高を管理可能に構成され、
前記通信部は、前記残高が予め定められた閾値を下回ると、前記管理端末に残高に関する情報を通知可能に構成される、
精算システム。
【請求項5】
請求項4に記載の精算システムにおいて、
前記サーバは、予測部を備え、
前記予測部は、予め定められた将来の期間において、前記精算装置の出金予定金額及び入金予定金額を予測可能に構成され、
前記通信部は、前記予測に基づいて、前記管理端末に残高に関する情報を通知可能に構成される、
精算システム。
【請求項6】
請求項5に記載の精算システムにおいて、
前記サーバは、記憶部を備え、
前記記憶部は、前記精算金額の算出後における前記購入情報又は前記作業情報を履歴情報として記憶し、
前記予測部は、前記履歴情報に基づいて、予め定められた将来の期間における前記利用者の購入動向又は作業量を予測可能に構成され、且つ、前記予測結果に基づいて、前記精算装置内の現金の残高を予測可能に構成される、
精算システム。
【請求項7】
請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の精算システムにおいて、
前記管理端末は、購入情報管理部を備え、
前記購入情報管理部は、前記利用者が購入した商品又はサービスであって、対象となる店舗が提供する商品又はサービスに関する購入情報を管理可能に構成され、
前記精算金額算出部は、前記購入情報管理部から取得した前記購入情報に基づく決済金額を、精算金額として算出可能に構成され、
前記現金授受部は、前記コード情報に対応する金額の現金を入金可能に構成される、
精算システム。
【請求項8】
請求項7に記載の精算システムにおいて、
前記利用者端末は、前記店舗に常設された端末であり、
前記精算装置は、返却部を備え、
前記返却部は、前記利用者端末を返却可能に構成される、
精算システム。
【請求項9】
請求項8に記載の精算システムにおいて、
前記精算金額算出部は、前記利用者端末の種別に応じて、決済金額を割引可能に構成される、
精算システム。
【請求項10】
請求項7〜請求項9の何れか1つに記載の精算システムにおいて、
複数の前記管理端末を備え、
前記複数の管理端末は、前記購入情報又は前記作業情報と合わせ、店舗を識別する店舗情報を前記サーバに送信可能に構成され、
前記コード情報生成部は、前記精算金額に対応するコード情報に、前記店舗情報を合成した合成情報を生成可能に構成される、
精算システム。
【請求項11】
精算システムであって、
サーバ及び精算装置を備え、
前記サーバは、精算金額算出部、コード情報生成部、及び通信部を備え、
前記精算金額算出部は、作業情報に基づく精算金額を算出可能に構成され、ここで、前記作業情報は、利用者が実行した作業に関する情報であり、
前記コード情報生成部は、前記精算金額に対応するコードを表すコード情報を生成可能に構成され、
前記通信部は、前記コード情報を前記利用者が利用する利用者端末に送信可能に構成され、
前記精算装置は、読取部と、現金授受部を備え、
前記読取部は、前記利用者端末に表示された前記コード情報を読み取り可能に構成され、
前記現金授受部は、前記コード情報に対応する金額の現金を出金可能に構成される、
精算システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現金を受け取り可能な装置が提供されている。
【0003】
特許文献1には、パチンコ遊戯店等に導入されているPOSシステム装置を利用して、玉の購入から出玉の記録及び保有玉の金銭への換金をカード一枚で行なうことができるPOSシステム装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−314346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、利用者の利便性を向上させる精算システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、によれば、精算システムであって、管理端末、サーバ、及び精算装置を有し、前記管理端末は、作業情報管理部を備え、前記作業情報管理部は、利用者が実行した作業に関する作業情報を管理可能に構成され、前記サーバは、精算金額算出部、コード情報生成部、及び通信部を備え、前記精算金額算出部は、前記作業情報管理部から取得した前記作業情報に基づく賃金金額を、精算金額として算出可能に構成され、前記コード情報生成部は、前記精算金額に対応するコードを表すコード情報を生成可能に構成され、前記通信部は、前記コード情報を前記利用者が利用する利用者端末に送信可能に構成され、前記精算装置は、読取部と、現金授受部を備え、前記読取部は、前記利用者端末に表示されたコード画像であって、前記コード情報に対応する画像を読み取り可能に構成され、前記現金授受部は、前記コード情報に対応する金額の現金を出金可能に構成される、精算システムが提供される。
【0007】
本発明に係る精算システムでは、利用者が実行した作業に対応したコード情報をサーバが発行し、利用者端末で表示させ、それを精算装置で読み取ることにより、利用者に報酬を簡単且つ安全に渡すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る精算システム1の機能ブロック図。
図2】記憶部32に記憶されたテーブルの一例。
図3】[図3A]記憶部32に記憶されたテーブルから特定の利用者(店舗顧客)(利用者ID:00056)の決算金額(精算金額)を求めた一例。[図3B]記憶部32に記憶されたテーブルから特定の利用者(店舗内労働者)(利用者ID:10015)の賃金金額(精算金額)を求めた一例。[図3C図3Bの精算金額からコード情報IMの一例として生成したQRコード(登録商標)。
図4】賃金支払時における精算システム1の処理フロー図。
図5】現金決済時における精算システム1の処理フロー図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。特に、本明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
1.精算システム1の構成
第1節では第1の実施形態の特徴について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る精算システム1の機能ブロックを示す図である。精算システム1は、サーバ3と、精算装置5を備える。本実施形態では、精算システム1はさらに、管理端末2と、利用者端末4を備える。サーバ3は、管理端末2、利用者端末4及び精算装置5と、ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。
【0012】
ネットワークNWは、有線型もしくは無線型の通信手段が利用可能である。有線型の通信手段としては、具体的には例えば、有線LANネットワーク通信、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、CAN(Controller Area Network:登録商標)、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay(登録商標)、CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)等が挙げられる。無線型の通信手段としては、具体的には例えば、無線LANネットワーク(Wi−Fi:登録商標)通信、5G/LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信、ZigBee(登録商標)通信、UWB(Ultra Wide Band)通信が挙げられる。これらは一例であり、専用の通信規格を採用してもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。
【0013】
以下、店舗顧客又は店舗内労働者を合わせて、精算システム1の利用者Uとし、管理端末2と精算装置5は、当該店舗に設置されるものとして説明する。ここで、店舗顧客は、例えば美容院の顧客であり、美容院に滞在中に種々の商品又はサービスを購入可能な人物である。また、店舗内労働者は、例えば美容院の仕事を一時的に実行するヘルパーである。例えば、他店からのヘルプや、フリーランスの美容師を想定している。なお、管理端末2と精算装置5は、店舗に設定されるとは限らず、例えば、精算装置5を会社内の休憩スペース等に設置し、管理端末2をその会社内の管理部門に設置するようにしてもよい。
【0014】
1.1 管理端末2
管理端末2は、精算システム1が精算対象とする店舗に設置される端末であり、通信部21、記憶部22、操作部23、表示部24、演算処理部25を有し、これらの構成要素が管理端末2の内部において電気的に接続されている。以下、各構成要素についてさらに説明する。
【0015】
<通信部21>
通信部21は、ネットワークNWを介して、サーバ3と通信可能に構成される。
【0016】
<記憶部22>
記憶部22は、様々な情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶媒体である。記憶部22は、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより構成される。
【0017】
本実施形態では、記憶部22は、演算処理実行に関する種々の情報を記憶する。かかる情報は、例えば、利用者情報管理部251で使用する利用者U(店舗顧客又は店舗内労働者)の識別番号やその利用者の属性(氏名、年齢、性別、職業等)、購入情報管理部253で使用する商品又はサービス毎の単価情報、作業情報管理部252で使用する作業内容毎の賃金情報等である。
【0018】
また、記憶部22は、演算処理部25によって実行される、管理端末2に係る種々のプログラム等を記憶している。具体的には例えば、利用者情報管理部251で使用される、精算システム1の利用者Uである店舗顧客又は店舗内労働者に利用者識別番号を付与し、利用者識別番号と利用者端末4の対応を定義可能とするプログラムである。また、購入情報管理部253で使用される、店舗顧客が購入した商品又はサービスに関する購入情報を管理可能とするプログラムであり、さらに、作業情報管理部252で使用される、店舗内労働者が実行した作業に関する作業情報を管理可能とするプログラムである。
【0019】
<操作部23>
操作部23は、店舗従業員等、管理端末2の操作者が管理端末2を操作し、管理端末2に情報を入力するものである。操作部23は、タッチパネル、キーボード、マウス、ハードウェアボタン、音声入力手段、ジェスチャー入力手段等により構成される。
【0020】
<表示部24>
表示部24は、管理端末2の操作者や利用者Uに情報を提示するものである。表示部24は、液晶パネルや有機EL(Electro−luminescence)パネル等により実現可能である。
【0021】
<演算処理部25>
演算処理部25は、管理端末2に関連する全体動作の演算処理を行う。演算処理部25は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)やマイクロ・コントローラ・ユニット(Micro Controller Unit:MCU)により構成される。演算処理部25は、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、管理端末2に係る種々の演算処理機能を実現する。
【0022】
すなわち、ソフトウェア(記憶部22に記憶されている)による情報処理がハードウェア(演算処理部25)によって具体的に実現されることで、利用者情報管理部251と購入情報管理部253及び作業情報管理部252として機能する。なお、図1においては、単一の演算処理部25として表記されているが、実際はこれに限るものではなく、機能ごとに複数の演算処理部25を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0023】
本実施形態では、演算処理部25は、利用者情報管理部251、購入情報管理部253、作業情報管理部252を備える。
【0024】
[利用者情報管理部251]
利用者情報管理部251は、利用者Uである店舗顧客又は店舗内労働者に利用者識別番号(利用者ID)を付与し、後述する利用者端末4との対応を定義する。対応に用いる利用者端末4の情報としては、ネットワークNW内での識別情報、具体的には例えば有線・無線LANネットワークにおけるIPアドレスや電子メールアドレス等を利用することができる。
【0025】
前記利用者情報管理部251は、利用者Uに関する購入動向や作業動向を分析するために、利用者Uの属性(例:年齢、性別、職業)も合わせて管理することも可能である。ただし、個々の店舗顧客の購入代金決済や店舗内労働者の作業対価である賃金支払を精算するためには利用者Uの属性情報は必須ではない。
【0026】
[作業情報管理部252]
作業情報管理部252は、利用者Uが実行した作業に関する作業情報を管理可能に構成される。本実施形態では、作業情報管理部252は、店舗内労働者(利用者U)が実行した作業に関する作業情報を管理する。店舗内労働者が作業を実行する際に、記憶部22に記憶されている作業内容毎の賃金情報に基づいて作業情報を作成し、その作業情報を通信部21及びネットワークNWを介してサーバ3に送信する。店舗内労働者の賃金が労働時間と時間当たりの単価で定義される場合は、労働開始時刻と労働終了時刻から作業情報を作成する事も可能である。また、作業情報としては、利用者Uが金銭の立て替えを伴う作業を行った場合の立替金額を含むようにしてもよい。ここで、利用者Uが作業を完了したときに、店舗の管理者が管理端末2を操作し、利用者Uが実行した作業の種別及び時間を入力する。なお、管理端末2が他のシステム(例:給与計算システム、勤怠管理システム)と連動している場合には、他のシステムからデータを自動で入力してもよい。
【0027】
[購入情報管理部253]
購入情報管理部253は、利用者Uが購入した商品又はサービスであって、店舗が提供する商品又はサービスに関する購入情報を管理可能に構成される。店舗顧客の購入行動が行われた際に、購入した商品やサービスの個数と記憶部22に記憶されている単価情報に基づいて、その回の購入行動についての購入情報を作成し、その購入情報を通信部21及びネットワークNWを介してサーバ3に送信する。
【0028】
1.2 サーバ3
サーバ3は、管理端末2から受信した購入情報又は作業情報を蓄積し、精算のタイミングで精算金額を算出するとともに、コード情報IMを生成するものである。サーバ3は、通信部31、記憶部32、演算処理部33を有し、これらの構成要素が前記サーバ3の内部において電気的に接続されている。以下、各構成要素についてさらに説明する。
【0029】
<通信部31>
通信部31は、ネットワークNWを介して、管理端末2、利用者端末4、精算装置5との間で情報の授受を行うものである。本実施形態では、通信部31は、コード情報(図3C参照)を利用者端末4に送信可能に構成される。
【0030】
<記憶部32>
記憶部32は、記憶部22と同様の機能を備えるものであり、精算金額の算出後における購入情報又は作業情報を履歴情報として記憶する。
【0031】
記憶部32は、演算処理の実行に関する情報を記憶する。かかる情報は、例えば、精算金額算出部331で使用する割引・割増の係数や、コード情報生成部332で使用するパターンの種類やバージョンである。
【0032】
また、記憶部32は、演算処理部33によって実行される、サーバ3に係る種々のプログラム等を記憶している。具体的には例えば、精算金額算出部331で使用される、購入情報に基づく決済金額又は作業情報に基づく賃金金額を、精算金額として算出可能とするプログラムである。また、コード情報生成部332で使用される、精算金額に対応するコード情報IMを生成可能とするプログラムである。
【0033】
また、記憶部32は、管理端末2から送信された購入情報又は作業情報をテーブル等の形式で保存している。一例として、店舗が美容院である場合のテーブルを図2に示す。図2では、履歴番号、年月日、時刻、利用者ID、購入/作業の別、購入/作業の内容、金額を記憶している。ここで、金額は、精算装置5に入金されることを表す購入情報では正の値で、精算装置5から出金されることを表す作業情報では負の値としている。
【0034】
<演算処理部33>
演算処理部33は、サーバ3に関連する全体動作の演算処理を行う。演算処理部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ3に係る種々の演算処理機能を実現する。
【0035】
演算処理部33は、演算処理部25と同様に、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(演算処理部33)によって具体的に実現されることで、精算金額算出部331、コード情報生成部332、残高管理部333、予測部334として機能する。なお、図1においては、単一の演算処理部33として表記されているが、実際はこれに限るものではなく、機能ごとに複数の演算処理部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであっても良い。
【0036】
本実施形態では、演算処理部33は、精算金額算出部331、コード情報生成部332、残高管理部333、予測部334を備える。
【0037】
[精算金額算出部331]
精算金額算出部331は、作業情報管理部252から取得した作業情報に基づく賃金金額や立替金額を、精算金額として算出可能に構成される。賃金金額には、支払日の到来前の金額を前払い賃金として含めるようにしてもよい。また、精算金額算出部331は、購入情報管理部253から取得した購入情報に基づく決済金額を、精算金額として算出可能に構成される。具体的には、管理端末2から送信され、サーバ3の記憶部32内に記憶されている購入情報又は作業情報から、利用者U(店舗顧客又は店舗内労働者)の利用者ID(識別番号)毎に、未精算の項目を抽出して合計金額を算出する。ここで、店舗顧客である利用者U(利用者ID:00056)の精算金額(支払金額)を求めた一例を図3Aに示す。合計行の「3,800円」が今回の精算金額(支払金額)となる。また、店舗内労働者である利用者U(利用者ID:10015)の精算金額(報酬金額)を求めた一例を図3Bに示す。合計行の「−6,000」に相当する「6,000円」が今回の精算金額(報酬金額)となる。
【0038】
[コード情報生成部332]
コード情報生成部332は、精算金額に対応するコードを表すコード情報IMを生成可能に構成される。コード情報IMは、種々の情報を表すコードを生成するための情報である。ここで、かかるコードは、例えば、バーコードやQRコード(登録商標)を採用することができる。一例として、図3Bで示した店舗内労働者(利用者U)の精算金額情報をQRコードでコード化した結果を図3Cに示す。そして、コード情報生成部332は、生成したコード情報IMを通信部31及びネットワークNWを介して利用者端末4に送信する。ここで、コード情報IMの送信態様は特に限定されず、コード情報IMそのものを送信してもよく、コード情報IMに基づいて生成されたコード画像を送信してもよい。
【0039】
[残高管理部333]
残高管理部333は、精算装置5内の現金の残高を管理可能に構成される。かかる残高管理は、例えば、精算装置5への入出金額を精算装置5に設けたセンサーにより検出し、かかる情報を受信することにより実現される。そして、通信部31は、残高が予め定められた閾値を下回ると、管理端末2に残高に関する情報を通知可能に構成される。
【0040】
[予測部334]
予測部334は、予め定められた将来の期間において、精算装置5の出金予定金額及び入金予定金額を予測可能に構成される。本実施形態では、予測部334は、記憶部32に記憶された履歴情報に基づいて、予め定められた将来の期間における利用者Uの購入動向又は作業量を予測可能に構成される。そして、予測結果に基づいて、精算装置5内の現金の残高を予測可能に構成される。このとき、利用者Uの購入動向の予測結果から、入金予定金額が予測できる。また、利用者Uの作業量の予測結果から、出金予定金額が予測できる。かかる予測は、1又は複数の利用者Uの過去の購入履歴、施術内容、作業量及び作業内容を分析し、機械学習等を利用することで実現できる。
【0041】
そして、通信部31は、予測部334による予測に基づいて、管理端末2に残高に関する情報を通知可能に構成される。
【0042】
1.3 利用者端末4
利用者端末4は、利用者Uが利用する端末であり、店舗に常設された端末であってもよい。また、専用のアプリケーションをインストールした端末であり、利用者が所有する端末であってもよい。利用者端末4は、通信部41と、記憶部42と、操作部43と、表示部44と、演算処理部45とを有し、これらの構成要素が利用者端末4の内部において電気的に接続されている。以下、各構成要素についてさらに説明する。
【0043】
<通信部41>
通信部41は、ネットワークNWを介してサーバ3との間で情報の授受を行うものである。
【0044】
<記憶部42>
記憶部42は、演算処理の実行に関する各種情報を記憶する。かかる情報は、例えば、表示部44で使用するコード情報パターンの画素数である。また、記憶部42は、演算処理部45によって実行される、利用者端末4に係る種々のプログラム等を記憶している。具体的には例えば、演算処理部45で使用される、サーバ3から受信したコード情報IMを表示部44で表示可能な画素情報に変換可能とするプログラムである。
【0045】
<操作部43>
操作部43は、利用者Uが利用者端末4を操作するためのものである。操作部43は、タッチパネル、ハードウェアボタン等により実現可能である。
【0046】
<表示部44>
表示部44は、コード情報IMにより表されるコード画像を表示するものである。
【0047】
<演算処理部45>
演算処理部45は、利用者端末4に関連する全体動作の演算処理を行う。演算処理部45は、記憶部42に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、利用者端末4に係る種々の演算処理機能を実現する。演算処理部45は演算処理部25と同様に、ソフトウェア(記憶部42に記憶されている)による情報処理がハードウェア(演算処理部45)によって具体的に実現される。
【0048】
1.4 精算装置5
精算装置5は、利用者Uが精算を実行する装置であり、通信部51、記憶部52、読取部53、表示部54、演算処理部55、現金授受部56、返却部58を有し、これらの構成要素が精算装置5の内部において電気的に接続されている。以下、各構成要素についてさらに説明する。
【0049】
<通信部51>
通信部51は、ネットワークNWを介してサーバ3との間で情報の授受を行うものである。
【0050】
<記憶部52>
記憶部52は、演算処理実行に関する各種情報を記憶する。かかる情報は、例えば、読取部53で使用する白黒判定の感度や閾値である。また、記憶部52は、演算処理部55によって実行される、精算装置5に係る種々のプログラム等を記憶している。具体的には例えば、読取部53で使用される、読み取ったコード情報IMから精算金額情報に復号可能とするプログラムや、演算処理部55で使用される、精算金額を基に現金の出し入れを管理するプログラムである。
【0051】
<読取部53>
読取部53は、利用者端末4の表示部44に表示されたコード画像を読み取り可能に構成される。具体的には、読取部53は、コード情報画像を読み取り、精算金額への復号処理を行うものである。
【0052】
<表示部54>
表示部54は、利用者Uに対して精算金額情報等を提示するものである。そして、利用者Uが精算金額を確認し、問題なければ確定処理を実行可能な確定ボタンを表示してもよい。
【0053】
<演算処理部55>
演算処理部55は、精算装置5に関連する全体動作の演算処理を行う。演算処理部55は、記憶部52に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、精算装置5に係る種々の演算処理機能を実現する。演算処理部55は、フトウェア(記憶部52に記憶されている)による情報処理がハードウェア(演算処理部55)によって具体的に実現される。演算処理部55は、読取部53で復号された精算金額情報を基に、表示部54に対しては利用者U向けの精算金額を表す情報を送信し、現金授受部56に対しては実際に授受する現金の金額を表す情報を送信する。
【0054】
<現金授受部56>
現金授受部56は、利用者Uとの間で現金の授受を実行するものである。本実施形態では、現金授受部56は、コード情報に対応する金額の現金を出金又は入金可能に構成される。ここで、現金授受部56は、上述した広義の回路のみならず、物理的に現金を扱う機構部品で構成されている。現金授受部56は、入金された現金を紙幣又は貨幣のそれぞれに金額毎に認識し、それぞれの枚数を勘定する機能、分類した紙幣及び貨幣を保管する機能、指定された出金金額に合わせて紙幣又は貨幣を用意し、利用者Uに向けて取り出し口(不図示)に置く機能を有する。
【0055】
電子マネー処理部57は、カードや利用者端末4に搭載されている媒体であって、電子マネーが格納されている媒体に電子マネーのチャージを行うものである。本実施形態では、電子マネー処理部57は、コード情報に対応する金額の電子マネーをチャージ可能に構成される。また、コード情報に対応する金額以外でも、現金授受部56に入金された金額の電子マネーをチャージ可能に構成してもよい。
【0056】
<返却部58>
返却部58は、利用者端末4を返却可能に構成される。例えば、利用者端末4を載置可能なプレートや箱状の部材で構成できる。これは、利用者端末4が店舗に常設される端末である場合、精算処理が終了後に当該端末を店舗に返却するためのものである。
【0057】
2.精算システム1による処理
次に、図4及び図5を用いて、精算システム1による処理について説明する。
【0058】
2.1 賃金支払処理
図4は、例えば、利用者Uが他店舗からその日の作業(仕事)を助けにきた場合であって、作業(仕事)が終わると利用者Uに日当を支払うときの処理である。
【0059】
まず、S1において、利用者U(店舗内労働者)が作業を実行する。
【0060】
次に、S2において、店舗の責任者が管理端末2を操作し、利用者Uを表す利用者情報と、その日の作業を表す作業情報を入力し、かかる情報をサーバ3に送信する。ここで、管理端末2が他のシステム(例:給与計算システム、勤怠管理システム)と連動している場合には、他のシステムからデータを自動で入力してもよい。
【0061】
そして、S3において作業が終了していない場合(NO)、S1に処理を戻す。一方、S3において作業が終了した場合(YES)、S4に処理を進める。ここで、S2とS3の順番は逆でもよい。
【0062】
次に、S4において、サーバ3の精算金額算出部331が精算金額を算出する。
【0063】
そして、S5において、コード情報生成部332がコード情報IMを生成し、利用者端末4に送信する。
【0064】
S6において、利用者Uは、利用者端末4を操作し、サーバ3から送信されたコード情報IMに対応するコード画像を表示部44に表示させる。
【0065】
S7において、利用者Uは、精算装置5まで移動し、表示部44に表示されたコード画像を、精算装置5の読取部53に読み取らせる。このとき、精算装置5の表示部54に、精算金額、すなわち、利用者Uの労働の対価に対する日当が表示される。
【0066】
そして、利用者Uにより、表示部54に表示された日当に間違いがなく、確定ボタンが押されると、S8において、利用者Uが現金授受部56から日当を受け取り、帰路につく。このとき、サーバ3の通信部31が、精算装置5内の現金の残高を、管理端末2に通知してもよい。
【0067】
2.2 支払処理
図5は、利用者Uが店舗で商品又はサービスを購入し、利用者Uが店舗に対して所定の金額を支払うときの処理である。以下、図4と同様の処理については、その説明を省略する。
【0068】
まず、S11において、利用者U(店舗顧客)が商品又はサービスを購入する。
【0069】
S12〜S17は、S2〜S7と同様なので、説明を省略する。
【0070】
そして、S18において、利用者Uが支払いのため、現金授受部56から入金する。釣り銭がある場合には、釣り銭を受け取る。
【0071】
以上説明したように、精算システム1によれば、店舗内労働者へ報酬を簡単且つ安全に渡すことが可能になる。また、購入情報を利用する態様によれば、店舗顧客からの支払いを簡単且つ安全に実行することができる。これにより、一つのシステムで店舗内労働者への報酬支払と、店舗顧客からの支払いを両立することができる。
【0072】
3.他の実施形態
精算金額算出部331は、利用者端末4の種別に応じて、決済金額を割引可能に構成されてもよい。ここで、利用者端末4の種別とは、店舗に常設された端末、又は利用者Uが所有する端末を表す。そして、利用者端末4が、利用者Uが所有する端末である場合には、決済金額を割引してもよい。
【0073】
また、複数の店舗に設置された複数の管理端末2を備える構成としてもよい。そして、複数の管理端末2はそれぞれ、購入情報又は作業情報と合わせ、店舗を識別する店舗情報をサーバに送信してもよい。そして、コード情報生成部332は、精算金額に対応するコード情報に、店舗情報を合成した合成情報を生成可能に構成する。これによれば、例えば、ショッピングモール等の商業施設において、利用者Uが複数の店舗で買い物をした場合でも、店舗毎に会計することなく、一箇所で会計処理を行うことができ、便利である。つまり、複数の店舗での会計を、1つの精算装置5でまとめて実行することができる。
【0074】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0075】
1 :精算システム
2 :管理端末
3 :サーバ
4 :利用者端末
5 :精算装置
21 :通信部
22 :記憶部
23 :操作部
24 :表示部
25 :演算処理部
31 :通信部
32 :記憶部
33 :演算処理部
41 :通信部
42 :記憶部
43 :操作部
44 :表示部
45 :演算処理部
51 :通信部
52 :記憶部
53 :読取部
54 :表示部
55 :演算処理部
56 :現金授受部
57 :電子マネー処理部
58 :返却部
251 :利用者情報管理部
252 :作業情報管理部
253 :購入情報管理部
331 :精算金額算出部
332 :コード情報生成部
333 :残高管理部
334 :予測部
図1
図2
図3
図4
図5