特開2020-173474IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

オーディオ信号符号化に関し、特に、マルチチャネル符号化におけるステレオ充填のための装置及び方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】マルチチャネル符号化におけるステレオ充填のための装置及び方法を提供する。
【解決手段】装置201において、マルチチャネル処理部は、第1のマルチチャネルパラメータに応じて、3つ以上の復号されたチャネルから2つの復号されたチャネルを選択する。更に、マルチチャネル処理部は、選択されたチャネルに基づいて、2つ以上の処理されたチャネルの第1のグループを生成する。ノイズ充填モジュールは、選択されたチャネルのうちの少なくとも1つについて、全てのスペクトル線がゼロに量子化される1つ以上の周波数帯域を識別し、サイド情報に応じて、復号された3つ以上の前オーディオ出力チャネルの適切なサブセットを生成し、ミキシングチャネルのスペクトル線を使用して生成されたノイズを用いて、全てのスペクトル線がゼロに量子化される周波数帯域のスペクトル線を充填する。
【選択図】図1a

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

例えば、3Dオーディオの文脈では、ラウドスピーカチャネルはいくつかの高さの層に分散され、その結果、水平チャネル及び垂直チャネルペアが生じる。USACで定義されているように、2つのチャネルのみの結合符号化は、チャネル間の空間的及び知覚的関係を考慮するには不十分である。MPEGサラウンドは、追加の前処理/後処理ステップで適用され、残差信号は、例えば左右の垂直残差信号間の依存性を利用する結合ステレオ符号化の可能性なしに個別に送信される。AC−4専用Nチャネル要素は、結合符号化パラメータの効率的な符号化を可能にして導入されるが、新しい没入型再生シナリオ(7.1+4,22.2)に対して提案されるより多くのチャネルを有する一般的なスピーカ設定には失敗する。MPEG−Hクワッドチャネル要素はまた、4チャネルのみに制限され、任意のチャネルに動的に適用することはできず、予め構成された固定数のチャネルのみに適用することができる。 MPEG−Hマルチチャネル符号化ツールは、離散的に符号化されたステレオボックス、即ち結合符号化されたチャネルペアの任意のツリーの作成を可能にする、[2]参照。 オーディオ信号の符号化においてしばしば生じる問題は、量子化、例えばスペクトル量子化によって引き起こされる。量子化によってスペクトルホールが生じる可能性がある。例えば、特定の周波数帯域内の全てのスペクトル値は、量子化の結果としてエンコーダ側でゼロに設定されてもよい。例えば、量子化前のそのようなスペクトル線の正確な値は比較的低い可能性があり、量子化は、例えば特定の周波数帯域内の全てのスペクトル線のスペクトル値がゼロに設定されている状況をもたらす可能性がある。デコーダ側では、復号化時に、これにより望ましくないスペクトルホールが生じる可能性がある。 IETF[9]のOpus/Celtコーデック、MPEG−4(HE−)AAC [10]、又は特にMPEG−D xHE−AAC(USAC)[11]などの最新の周波数領域音声/オーディオ符号化システムは、信号の時間的定常性に依存して、1つの長い変換である長いブロック、又は8つの連続した短い変換である短いブロックのいずれかを使用してオーディオフレームを符号化する手段を提示する。更に、低ビットレート符号化のために、これらの方式は、同じチャネルの擬似ランダムノイズ又は低周波数係数を使用して、チャネルの周波数係数を再構成するためのツールを提供する。xHE−AACでは、これらのツールは、それぞれノイズ充填とスペクトル帯域複製と呼ばれる。 しかしながら、非常に調性の高い又は過渡的なステレオ入力の場合、主に、明確に伝送する必要がある両方のチャネルのスペクトル係数が多すぎるため、ノイズ充填及び/又はスペクトル帯域複製のみで、非常に低いビットレートで達成可能な符号化品質を制限する。 MPEG−Hステレオ充填は、周波数領域での量子化によるスペクトルホールの充填を改善するために、前フレームのダウンミックスの使用に依存するパラメトリックツールである。ノイズ充填のように、ステレオ充填は、MPEG−HコアコーダのMDCT領域で直接動作する、[1]、[5]、[8]参照。 しかしながら、MPEG−HにおけるMPEGサラウンド及びステレオ充填の使用は、固定されたチャネルペア要素に制限され、従って、時変チャネル間依存性を利用することはできない。 MPEG−Hにおけるマルチチャネル符号化ツール(MCT)は、変化するチャネル間依存性への適応を可能にするが、通常の動作構成でシングルチャネル要素を使用するため、ステレオ充填が不可能である。先行技術は、時変で任意の結合符号化チャネルペアの場合に、前フレームのダウンミックスを生成する知覚的に最適な方法を開示していない。スペクトルホールを充填するためにMCTと組み合わせてステレオ充填の代わりにノイズ充填を使用すると、特に調性信号のノイズアーチファクトにつながる場合がある。 本発明の目的は、改善されたオーディオ符号化の概念を提供することである。本発明の目的は、請求項1に記載の復号化装置によって、請求項15に記載の符号化装置によって、請求項18に記載の復号化方法によって、請求項19に記載の符号化方法によって、請求項20に記載のコンピュータプログラムによって、請求項21に記載の符号化されたマルチチャネル信号によって解決される。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

3つ以上の現オーディオ出力チャネルを得るために、現フレームの符号化されたマルチチャネル信号を復号するための装置が提供される。マルチチャネル処理部は、第1のマルチチャネルパラメータに応じて、3つ以上の復号されたチャネルから2つの復号されたチャネルを選択するように適合される。更に、マルチチャネル処理部は、前記選択されたチャネルに基づいて、2つ以上の処理されたチャネルの第1のグループを生成するよう・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1a】一実施形態による復号化装置を示す。

【図1b】別の実施形態による復号化装置を示す。

【図2】本願の一実施形態によるパラメトリック周波数領域デコーダのブロック図を示す。

【図3】図2のデコーダの説明の理解を容易にするために、マルチチャネルオーディオ信号のチャネルのスペクトログラムを形成するスペクトルのシーケンスを示す概略図を示す。

【図4】図2の説明の理解を容易にするために、図3に示されたスペクトログラムのうちの現スペクトルを示す概略図を示す。

【図5a】前フレームのダウンミックスがチャネル間ノイズ充填の基礎として使用される他の実施形態によるパラメトリック周波数領域オーディオデコーダのブロック図を示す。

【図5b】前フレームのダウンミックスがチャネル間ノイズ充填の基礎として使用される他の実施形態によるパラメトリック周波数領域オーディオデコーダのブロック図を示す。

【図6】一実施形態によるパラメトリック周波数領域オーディオエンコーダのブロック図を示す。

【図7】一実施形態による少なくとも3つのチャネルを有するマルチチャネル信号を符号化する装置の概略ブロック図である。

【図8】一実施形態による少なくとも3つのチャネルを有するマルチチャネル信号を符号化する装置の概略ブロック図である。

【図9】一実施形態によるステレオボックスの概略ブロック図を示す。

【図10】一実施形態による、符号化されたチャネル及び少なくとも2つのマルチチャネルパラメータを有する符号化されたマルチチャネル信号を復号するための装置の概略ブロック図である。

【図11】一実施形態による、少なくとも3つのチャネルを有するマルチチャネル信号を符号化する方法のフローチャートを示す。

【図12】一実施形態による、符号化されたチャネルと少なくとも2つのマルチチャネルパラメータとを有する符号化されたマルチチャネル信号を復号する方法のフローチャートを示す。

【図13】一実施形態によるシステムを示す。

【図14】シナリオ(a)においてシナリオの第1のフレームのための合成チャネルの生成を示し、シナリオ(b)において一実施形態による第1のフレームに続く第2のフレームのための合成チャネルの生成を示す。

【図15】実施形態によるマルチチャネルパラメータの索引付けスキームを示す。

選択図 図1a出願人が指定した本件の代表的な図

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