(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-175058(P2020-175058A)
(43)【公開日】2020年10月29日
(54)【発明の名称】工業用防塵マスク
(51)【国際特許分類】
A62B 18/02 20060101AFI20201002BHJP
A41D 13/11 20060101ALI20201002BHJP
【FI】
A62B18/02 B
A41D13/11 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2019-83457(P2019-83457)
(22)【出願日】2019年4月24日
(11)【特許番号】特許第6606766号(P6606766)
(45)【特許公報発行日】2019年11月20日
(31)【優先権主張番号】201910301349.1
(32)【優先日】2019年4月15日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519259320
【氏名又は名称】威海易一医療器械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】舒海球
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185CB07
2E185CB09
2E185CB16
2E185CC14
(57)【要約】
【課題】本発明は工業用防塵マスクを開示した。
【解決手段】マスクを含み、前記マスクにはヘッドバンドが設けられ、前記マスクの中には呼吸チャンバが設けられ、前記呼吸チャンバの中には除塵装置が設けられ、前記除塵装置の右側にはろ過装置が設けられ、前記呼吸チャンバの中には風吸い装置が設けられ、本発明は構造が簡単で、操作が便利で、空気を吸い込んで間欠的にろ過網にある粉塵を除去することによって、呼吸に需要な空気流入量を保証し、また一部分のエネルギーを回収してマスクの使用時間を伸ばし、使用と宣伝価値がある。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクを含み、前記マスクにはヘッドバンドが設けられ、前記マスクの中には呼吸チャンバが設けられ、前記呼吸チャンバの中には除塵装置が設けられ、前記除塵装置の右側にはろ過装置が設けられ、前記呼吸チャンバの中には風吸い装置が設けられ、前記呼吸チャンバの底壁の中には発電チャンバが設けられ、前記発電チャンバの中には発電装置が設けられ、前記発電チャンバの左壁の中には動力チャンバが設けられ、前記動力チャンバの中には動力装置が設けられ、前記動力装置は前記動力チャンバの右壁の中に設置されるモータを含み、前記動力チャンバの中には前記モータと伝動できるように連結される主軸が設けられ、前記主軸の左端には主プーリが設けられ、前記主軸の外壁には主傘歯車が設けられ、
前記動力装置によって前記風吸い装置を回転連動させることができ、空気を自動的に吸込み、間欠的に前記除塵装置を回転連動させ、マスクにある埃を除去することを特徴とする工業用防塵マスク。
【請求項2】
前記ろ過装置は前記呼吸チャンバの左端に設けられる外ろ過網を含み、前記呼吸チャンバの中には内ろ過網が左右に対称的に設けられ、前記内ろ過網の上端には蝶ボルトが回転できるように設けられ、前記蝶ボルトと前記マスクの上壁とがねじ山によって連結され、、前記マスクの底壁には六組の空気出穴が環状のように排列され、前記空気出穴の中には一方向軸が設けられ、前記一方向軸の外壁にはバルブブロックが設けられ、前記一方向軸と前記空気出穴の内壁との間には復帰撥条が弾性的に設けられ、
前記ろ過装置によって複数回に前記マスクの中に入る空気をろ過でき、吸う空気の清潔度を保証することを特徴とする請求項1に記載の工業用防塵マスク。
【請求項3】
前記風吸い装置は前記呼吸チャンバの中に設けられる中空軸を含み、前記中空軸の左端には風吸いファンが設けられ、前記中空軸の右端には従プーリが設けられ、前記従プーリと前記主プーリとの間にはベルトが伝動できるように設けられ、
前記風吸い装置によって自動的に空気を吸い込むことができ、前記マスクの中の空気を増やすことを特徴とする請求項2に記載の工業用防塵マスク。
【請求項4】
前記除塵装置は前記呼吸チャンバの中に設けられる心棒を含み、前記心棒の左端には除塵ロッドが設けられ、前記除塵ロッドの右端には刷毛が設けられ、前記心棒の右端には従傘歯車が設けられ、前記動力チャンバの中には従軸が設けられ、前記従軸の頂端には扇形傘歯車が設けられ、前記従軸の底端には前記主傘歯車と噛み合う下傘歯車が設けられ、前記心棒の外壁と前記外ろ過網の間にはねじりばねが弾性的に設けられ、
前記除塵装置によって前記外ろ過網の左端面の埃を除去でき、前記マスクの空気流入量を保証することを特徴とする請求項2に記載の工業用防塵マスク。
【請求項5】
前記発電装置は前記発電チャンバの右壁の中に設けられる転換チャンバを含み、前記転換チャンバの中には転換軸が設けられ、前記転換軸の底端には発電ファンが設けられ、前記転換軸の頂端には正傘歯車が設けられ、前記発電チャンバの中には加速軸が設けられ、前記加速軸の右端には副傘歯車が設けられ、前記加速軸の左端にリングギヤが設けられ、前記発電チャンバの中には発電軸が設けられ、前記発電軸の右端には太陽歯車が設けられ、前記太陽歯車と前記リングギヤとの間には遊星歯車が伝動できるように設けられ、前記発電軸の左端には永久磁石が設けられ、前記発電チャンバの中にはコイルが設けられ、前記呼吸チャンバの底壁の中には電池が設けられ、
前記発電装置によって呼吸過程中に生じた一部分のエネルギーを回収でき、マスクの使用時間を伸ばすことを特徴とする請求項1に記載の工業用防塵マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は労働防護分野に関し、具体的には工業用防塵マスクである。
【背景技術】
【0002】
労働者の健康が幅広く注目を集めている現在、作業現場の環境が悪劣であり、空気中には高濃度の粉塵が漂っており、労働者たらの健康を脅かす。しかし、現在の工業防塵マスクを長時間使うと、息のつまりが厳重になるため、呼吸に負担がない工業用防塵マスクを提供するには本発明の旨である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第107549896号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は工業用防塵マスクを提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の技術プランを通じて実現する:本発明の工業用防塵マスクは、マスクを含み、前記マスクにはヘッドバンドが設けられ、前記マスクの中には呼吸チャンバが設けられ、前記呼吸チャンバの中には除塵装置が設けられ、前記除塵装置の右側にはろ過装置が設けられ、前記呼吸チャンバの中には風吸い装置が設けられ、前記呼吸チャンバの底壁の中には発電チャンバが設けられ、前記発電チャンバの中には発電装置が設けられ、前記発電チャンバの左壁の中には動力チャンバが設けられ、前記動力チャンバの中には動力装置が設けられ、前記動力装置は前記動力チャンバの右壁の中に設置されるモータを含み、前記動力チャンバの中には前記モータと伝動できるように連結される主軸が設けられ、前記主軸の左端には主プーリが設けられ、前記主軸の外壁には主傘歯車が設けられ、
前記動力装置によって前記風吸い装置を回転連動させることができ、空気を自動的に吸込み、間欠的に前記除塵装置を回転連動させ、マスクにある埃を除去する。
【0006】
優選的には、前記ろ過装置は前記呼吸チャンバの左端に設けられる外ろ過網を含み、前記呼吸チャンバの中には内ろ過網が左右に対称的に設けられ、前記内ろ過網の上端には蝶ボルトが回転できるように設けられ、前記蝶ボルトと前記マスクの上壁とがねじ山によって連結され、、前記マスクの底壁には六組の空気出穴が環状のように排列され、前記空気出穴の中には一方向軸が設けられ、前記一方向軸の外壁にはバルブブロックが設けられ、前記一方向軸と前記空気出穴の内壁との間には復帰撥条が弾性的に設けられ、
前記ろ過装置によって複数回に前記マスクの中に入る空気をろ過でき、吸う空気の清潔度を保証する。
【0007】
優選的には、前記風吸い装置は前記呼吸チャンバの中に設けられる中空軸を含み、前記中空軸の左端には風吸いファンが設けられ、前記中空軸の右端には従プーリが設けられ、前記従プーリと前記主プーリとの間にはベルトが伝動できるように設けられ、
前記風吸い装置によって自動的に空気を吸い込むことができ、前記マスクの中の空気を増やす。
【0008】
優選的には、前記除塵装置は前記呼吸チャンバの中に設けられる心棒を含み、前記心棒の左端には除塵ロッドが設けられ、前記除塵ロッドの右端には刷毛が設けられ、前記心棒の右端には従傘歯車が設けられ、前記動力チャンバの中には従軸が設けられ、前記従軸の頂端には扇形傘歯車が設けられ、前記従軸の底端には前記主傘歯車と噛み合う下傘歯車が設けられ、前記心棒の外壁と前記外ろ過網の間にはねじりばねが弾性的に設けられ、
前記除塵装置によって前記外ろ過網の左端面の埃を除去でき、前記マスクの空気流入量を保証する。
【0009】
優選的には、前記発電装置は前記発電チャンバの右壁の中に設けられる転換チャンバを含み、前記転換チャンバの中には転換軸が設けられ、前記転換軸の底端には発電ファンが設けられ、前記転換軸の頂端には正傘歯車が設けられ、前記発電チャンバの中には加速軸が設けられ、前記加速軸の右端には副傘歯車が設けられ、前記加速軸の左端にリングギヤが設けられ、前記発電チャンバの中には発電軸が設けられ、前記発電軸の右端には太陽歯車が設けられ、前記太陽歯車と前記リングギヤとの間には遊星歯車が伝動できるように設けられ、前記発電軸の左端には永久磁石が設けられ、前記発電チャンバの中にはコイルが設けられ、前記呼吸チャンバの底壁の中には電池が設けられ、
前記発電装置によって呼吸過程中に生じた一部分のエネルギーを回収でき、マスクの使用時間を伸ばす。
【発明の効果】
【0010】
本発明の有益効果は:本発明は構造が簡単で、操作が便利で、空気を吸い込んで間欠的にろ過網にある粉塵を除去することによって、呼吸に需要な空気流入量を保証し、また一部分のエネルギーを回収してマスクの使用時間を伸ばし、使用と宣伝価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
説明しやすいため、本発明は以下の具体的な実施例と付図を交え詳しく説明する。
【0012】
【
図1】
図1は本発明の工業用防塵マスクの全体構成略図
【発明を実施するための形態】
【0013】
下記に
図1−3を合わせて本発明を詳しく説明し、意思の疎通をもっと便利にすることができるため、後文に出る方位を下記の通りに規定する:下記に述べた上下左右前後の方向は
図1自体の投影関係の上下左右前後の方向と一致している。
【0014】
図1−3の示すように、本発明の工業用防塵マスクは、マスク11を含み、前記マスク11にはヘッドバンド47が設けられ、前記マスク11の中には呼吸チャンバ49が設けられ、前記呼吸チャンバ49の中には除塵装置100が設けられ、前記除塵装置100の右側にはろ過装置200が設けられ、前記呼吸チャンバ49の中には風吸い装置300が設けられ、前記呼吸チャンバ49の底壁の中には発電チャンバ50が設けられ、前記発電チャンバ50の中には発電装置400が設けられ、前記発電チャンバ50の左壁の中には動力チャンバ22が設けられ、前記動力チャンバ22の中には動力装置500が設けられ、前記動力装置500は前記動力チャンバ22の右壁の中に設置されるモータ29を含み、前記動力チャンバ22の中には前記モータ29と伝動できるように連結される主軸26が設けられ、前記主軸26の左端には主プーリ25が設けられ、前記主軸26の外壁には主傘歯車28が設けられ、
前記動力装置500によって前記風吸い装置300を回転連動させることができ、空気を自動的に吸込み、間欠的に前記除塵装置100を回転連動させ、マスクにある埃を除去する。
【0015】
有益的には、前記ろ過装置200は前記呼吸チャンバ49の左端に設けられる外ろ過網14を含み、前記呼吸チャンバ49の中には内ろ過網30が左右に対称的に設けられ、前記内ろ過網30の上端には蝶ボルト31が回転できるように設けられ、前記蝶ボルト31と前記マスク11の上壁とがねじ山によって連結され、、前記マスク11の底壁には六組の空気出穴51が環状のように排列され、前記空気出穴51の中には一方向軸44が設けられ、前記一方向軸44の外壁にはバルブブロック45が設けられ、前記一方向軸44と前記空気出穴51の内壁との間には復帰撥条46が弾性的に設けられ、
前記ろ過装置200によって複数回に前記マスク11の中に入る空気をろ過でき、吸う空気の清潔度を保証する。
【0016】
有益的には、前記風吸い装置300は前記呼吸チャンバ49の中に設けられる中空軸17を含み、前記中空軸17の左端には風吸いファン15が設けられ、前記中空軸17の右端には従プーリ18が設けられ、前記従プーリ18と前記主プーリ25との間にはベルト21が伝動できるように設けられ、
前記風吸い装置300によって自動的に空気を吸い込むことができ、前記マスク11の中の空気を増やす。
【0017】
有益的には、前記除塵装置100は前記呼吸チャンバ49の中に設けられる心棒16を含み、前記心棒16の左端には除塵ロッド12が設けられ、前記除塵ロッド12の右端には刷毛13が設けられ、前記心棒16の右端には従傘歯車19が設けられ、前記動力チャンバ22の中には従軸23が設けられ、前記従軸23の頂端には扇形傘歯車20が設けられ、前記従軸23の底端には前記主傘歯車28と噛み合う下傘歯車24が設けられ、前記心棒16の外壁と前記外ろ過網14の間にはねじりばね48が弾性的に設けられ、
前記除塵装置100によって前記外ろ過網14の左端面の埃を除去でき、前記マスク11の空気流入量を保証する。
【0018】
有益的には、前記発電装置400は前記発電チャンバ50の右壁の中に設けられる転換チャンバ41を含み、前記転換チャンバ41の中には転換軸39が設けられ、前記転換軸39の底端には発電ファン38が設けられ、前記転換軸39の頂端には正傘歯車40が設けられ、前記発電チャンバ50の中には加速軸43が設けられ、前記加速軸43の右端には副傘歯車42が設けられ、前記加速軸43の左端にリングギヤ37が設けられ、前記発電チャンバ50の中には発電軸34が設けられ、前記発電軸34の右端には太陽歯車35が設けられ、前記太陽歯車35と前記リングギヤ37との間には遊星歯車36が伝動できるように設けられ、前記発電軸34の左端には永久磁石33が設けられ、前記発電チャンバ50の中にはコイル32が設けられ、前記呼吸チャンバ49の底壁の中には電池27が設けられ、
前記発電装置400によって呼吸過程中に生じた一部分のエネルギーを回収でき、マスクの使用時間を伸ばす。
【0019】
使用する時、マスクを頭にかけ、モータ29が始動して主軸26によって主プーリ25と、主傘歯車28を回転連動させ、主プーリ25が従プーリ18と中空軸17によって風吸いファン15を回転連動させ、空気を吸込み、前記主傘歯車28が下傘歯車24と、従軸23と、扇形傘歯車20と、従傘歯車19と、心棒16とによって除塵ロッド12を連動させて間欠的に半周を回転させ、更に刷毛13を連動させて外ろ過網14をこすって洗わせ、外ろ過網14の表面の埃を除去し、同時に、呼吸チャンバ49の中の余分な空気が空気出穴51を通してマスク11の外部に吹かれ、更に発電ファン38を吹いて回転させ、更に内ろ過網30と、正傘歯車40と、副傘歯車42と、加速軸43と、リングギヤ37と、遊星歯車36と、太陽歯車35と、発電軸34とによって永久磁石33を回転連動させ、永久磁石33とコイル32との相対的な運動が発生し、それにより電流が生じて電池27の中に蓄えられる。
【0020】
本発明の有益効果は:本発明は構造が簡単で、操作が便利で、空気を吸い込んで間欠的にろ過網にある粉塵を除去することによって、呼吸に需要な空気流入量を保証し、また一部分のエネルギーを回収してマスクの使用時間を伸ばし、使用と宣伝価値がある。
【0021】
以上に述べたのはただ本発明の具体的な実施方式で、しかし本発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本発明の保護範囲にカバーされる。だから本発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。