特開2020-175129(P2020-175129A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特開2020175129-持ち運び可能な一本足テーブル 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-175129(P2020-175129A)
(43)【公開日】2020年10月29日
(54)【発明の名称】持ち運び可能な一本足テーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 3/10 20060101AFI20201002BHJP
   A47B 13/02 20060101ALI20201002BHJP
   A47B 9/00 20060101ALI20201002BHJP
   A47B 91/02 20060101ALI20201002BHJP
【FI】
   A47B3/10 A
   A47B13/02
   A47B9/00 Z
   A47B91/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】書面
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2019-93216(P2019-93216)
(22)【出願日】2019年4月21日
(71)【出願人】
【識別番号】516355210
【氏名又は名称】株式会社Spoon
(72)【発明者】
【氏名】稲見 実
【テーマコード(参考)】
3B053
3B069
【Fターム(参考)】
3B053KA00
3B053NB00
3B053NB04
3B053NR01
3B069AA01
3B069AA09
3B069HA08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】持ち運びが簡単で、設置、組み立ても容易な、立っても座っても使うことが可能で、テーブル天板直下には荷物を掛けることも可能なテーブルを提供する。
【解決手段】先端に矢尻9を備えた外側パイプ8と、その内側に先端に打ち込み用の無垢棒を備えた内側パイプ6と、その反対側に接続用円盤プレート4があり、内側パイプをスライドして外側パイプの先端矢尻を叩くことにより、地面に突き刺す。裏側に装着されたロック機構3のヒンジ2により、折り畳んだ天板1を開くと、裏側に装着された爪5が内側パイプの接続部と噛み合い、内側パイプと合体し、テーブルとして使用する。外側パイプには、内側パイプを任意の位置で固定できるクランプ機構があり、外側パイプが地面に刺さった状態で内側パイプを任意の位置で固定することにより、天体の高さを自在に変えられ、内側パイプの接続部の直下には、U字型のフックが設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に無垢の矢尻状金属を備えた金属パイプと、その内側に下端に打ち込み用の無垢棒を備えたパイプがあり、内側のパイプを上下にスライドして外側のパイプの先端矢尻部を後ろから打ち込むことにより、外側パイプを地面に突き刺す。
【請求項2】
内側のパイプは、上端に接続用円盤プレートがある。
【請求項3】
天板裏側に装着されたロック機構付きヒンジにより折り畳まれた天板を開くと、天板裏側に装着された爪が内側パイプの接続用円盤プレートと噛み合い、内側金属パイプと合体し、地面に刺さった外側金属パイプと内側金属パイプを脚とする一本脚テーブルとして使用することが出来る。
【請求項4】
天板の裏側に装着されたロック機構付きヒンジにより、天板は開いた状態で固定され、ロック機構を解除して天板を折り曲げない限り、内側パイプの接続用円盤プレートと爪で繋がった天板は金属パイプの脚から外れる事はない。
【請求項5】
接続用円盤プレート部の直下にはフックがあり、荷物をかけることが可能。
【請求項6】
外側パイプには、内側パイプを任意の位置で固定できるクランプ機構があり、外側パイプが地面に刺さった状態でクランプ機構をネジで締め付けることにより内側パイプを任意の位置で固定し、天体の高さを自在に変えることが可能。
【請求項7】
パイプのクランプはU字型で、ネジを過剰に締めすぎても内側のパイプを凹ませるなどのダメージを与えにくい。
【請求項8】
ロック機構付きヒンジは、天板裏側にビス留めするだけで天板を折り畳むことが出来、ヒンジ取り付けの為に天板を加工する必要が無い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、持ち運びが容易で、野外に於いて立っても座っても簡易的に使えるテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
キャンプや野外イベントなどで椅子とテーブルを使うことはよくあるが、実際に椅子に座るのは夕方以降の落ち着いた時間帯になった時が主である。
【0003】
昼の時間帯は、結局ほとんどの者は落ち着かず立って動き回っている。
【0004】
または、立ったまま友人知人と飲み物を片手に話すことがよくある。
【0005】
その際に、立ったまま使えるテーブルがあると便利である。
【0006】
しかし、現在世の中にキャンプや野外イベントにおいて立った状態で使えて、しかも持ち運びやすいテーブルは存在しない。
【0007】
低いテーブルは沢山あるが、立ったままで使うには天板が低すぎる。
【0008】
一般的なテーブルは脚が4本あり、付近を歩行時に人の足にぶつかるなど邪魔である。
【0009】
また、野外イベントにおいて、複数人のグループが場所取りのためにシートを広げて荷物を置いている事がよくあるが、彼らがその場所に居ない時には場所を取り邪魔である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、これらの問題を解決したもので、道具を使わずに発明品の脚自体が地面に打ち込む機能を有しており、さらに、その地面に刺した脚に折り畳んだ天板を開きながら乗せることにより、ワンタッチで天板を足に接続し、高さを自在に変えられるテーブルとして使用することができることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0012】
先端に矢尻9が付いた外側パイプ8の内側に、先端に打ち込み用の無垢棒7がついた内側パイプ6が設けられており、内側パイプ6を上下に動かして打ち込み用の無垢棒7で外側パイプ8の矢尻9を叩くことにより、外側パイプ8を地面に突き刺して地面に自立させる。
【0013】
内側パイプ6には、荷物を掛けるフック12と、天板1と接続する為の逆テーパー状になっている接続用円盤プレート4が設けられている。
【0014】
天板1の裏側にはヒンジ2と爪5があり、折り畳んだ状態の天板をヒンジ2により開くと、爪5が接続用円盤プレート4のテーパー部分にはまり、固定され、ほぼ図1のような状態になり一本足のテーブルとして使用できる。
【0015】
天板1裏側のヒンジ2にはロック機構3があり、天板が完全に開くと、ヒンジ2のリンクの隙間に嵌り、ヒンジ2が閉じることを防止し、このロック機構3を解除すると天板1を閉じて接続用円盤プレート4から外すことが出来る。
【0016】
内側パイプ6には、フック12が設けられ、荷物を掛けることが出来る。
【0017】
外側パイプ8には内側パイプ6の高さを任意の位置に固定する為のU字型クランプ10と、固定ネジ11が設けられており、固定ネジ11を締めるとU字型クランプ10が内側パイプ6を締め込んで任意の位置で固定する。
【0018】
U字型クランプは、その形状により固定ネジ11を締めすぎても内側パイプ6を凹ませるなどのダメージを与えにくい。
【発明の効果】
【0019】
天板を支える脚が一本なので、全体の荷物量が少ない。
【0020】
脚自体が地面に打ち込む道具になっており、地面に打ち込んだ後は天板を開くだけでテーブルとなるので設置が簡易。
【0021】
高さが自在に変えられるので、立った状態でも椅子に座った状態でも使える。
【0022】
コート掛けのように、一本のポールにフックで引っ掛けることで、地面に横に広がっていた荷物を縦に配置することが出来、場所の省スペースにも役立つ。
【0023】
上記により、地面にいてある荷物の出し入れ時にしゃがまなくても良いので、体勢的に楽で容易である。
【0024】
ロック機構付き裏ヒンジを使用することにより、天板裏側にビス留めするだけで折り畳むことが出来、ヒンジ取り付けの為に天板を加工する必要が無く、また、ヒンジ自体にロック機構がついているので、別途ロック機能を有する部品をつける必要が無く、部品点数の省略化、製造工数の削減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】 本発明品の使用状態を示す説明正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
キャンプ、アウトドアイベントなどの屋外で、立った状態でテーブルとして使用し、椅子がある場合には高さを低くして椅子用テーブルとして使用する。
【符号の説明】
【0027】
1 天板
2 ヒンジ
3 ロック機構
4 接続用円盤プレート
5 爪
6 内側パイプ
7 打ち込み用の無垢棒
8 外側パイプ
9 矢尻
10 U字型クランプ
11 固定ネジ
12 フック
13 天板が開く動きのイメージ矢印
図1