【解決手段】駐車支援ECU100は、自車両1Aの駐車を支援する装置であって、自車両1Aを走行させる走行経路を生成する経路生成部125と、走行経路に自車両1Aの旋回動作が含まれる場合に、自車両1Aの周囲を撮像するフロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47のうち、障害物の検出に用いるカメラを、走行経路に基づいて選択する選択部127と、自車両1Aに接触する可能性のある障害物を、選択部127により選択されたカメラにより撮像された撮像画像から検出する障害物検出部129と、を備える。
前記選択部は、前記走行経路に、予め設定された間隔ごとに基準点を設定し、前記走行経路の開始位置での前記車両の姿勢角を基準とし、各基準点での前記姿勢角の変化量をそれぞれ算出し、算出した前記姿勢角の変化量がしきい値よりも大きい基準点がある場合に、前記走行経路に前記旋回動作が含まれると判定する、請求項1記載の駐車支援装置。
前記障害物検出部は、前記車両が停止状態にある場合であって、前記旋回動作の開始前に、前記選択部が選択した前記撮像部により撮像された撮像画像から、前記車両に衝突する可能性のある障害物を検出する、請求項1又は2記載の駐車支援装置。
前記選択部は、前記車両が前進走行する場合であって、前記旋回動作が左旋回である場合、複数の前記撮像部のうち、前記車両の前方を撮像する前方撮像部、及び前記車両の左側方を撮像する左側方撮像部を選択する、請求項1から3のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
前記選択部は、前記車両が前進走行する場合であって、前記旋回動作が右旋回である場合、複数の前記撮像部のうち、前記車両の前方を撮像する前方撮像部、及び前記車両の右側方を撮像する右側方撮像部を選択する、請求項1から3のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
前記選択部は、前記車両が後退走行する場合であって、前記旋回動作が左旋回である場合、複数の撮像部のうち、前記車両の後方を撮像する後方撮像部、及び前記車両の右側方を撮像する右側方撮像部を選択する、請求項1から3のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
前記選択部は、前記車両が後退走行する場合であって、前記旋回動作が右旋回である場合、複数の撮像部のうち、前記車両の後方を撮像する後方撮像部、及び前記車両の左側方を撮像する左側方撮像部を選択する、請求項1から3のいずれか1項に記載の駐車支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、「駐車支援装置」に相当する駐車支援ECU(Electric Control Unit)100を搭載した車両(以下、自車両1Aという)の構成を示すブロック図である。駐車支援ECU100は、自車両1Aの駐車領域への駐車を支援する制御装置である。駐車支援ECU100は、カメラの撮像画像や、ソナー等のセンサの検出結果に基づいて自車両1Aを駐車させる駐車領域を検出し、検出した駐車領域までの走行経路を生成する。
【0017】
自車両1Aは、運転者の運転操作により走行する車両であり、また、運転者が運転操作を行うことなく、コンピュータ制御による自動運転によって走行が可能な車両である。また、自車両1Aは、例えば、エンジン駆動の四輪車両や、モーター駆動式の電動車両、モーター及びエンジンを搭載したハイブリット車両等の車両である。自車両1Aは、四輪車両以外の車両であってもよい。
【0018】
駐車支援ECU100は、CANバス5に接続される。CANバス5には、駐車支援ECU100の他に、ナビゲーション装置10や、ソナー20、姿勢角センサ30、撮像部40、警報器50、車両制御ユニット200が接続されている。これらの装置がノードとしてCANバス5に接続され、自車両1Aの車載ネットワークが構築されている。
【0019】
ナビゲーション装置10は、GPSアンテナ及びGPS受信部を備え、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信する。ナビゲーション装置10は、受信したGPS信号に基づき、自車両1AとGPS衛星間の距離及び距離の変化率を所定数以上の衛星に対して測定することにより、自車両1Aの絶対位置(緯度、経度)を算出する。ナビゲーション装置10は、算出した自車両1Aの絶対位置を示す位置情報を駐車支援ECU100に出力する。また、ナビゲーション装置10は、自車両1Aの進行方向を示す方位を算出し、自車両1Aの方位を示す方位情報を駐車支援ECU100に出力する。
【0020】
ソナー20は、例えば、超音波ソナーによって構成される。自車両1Aには、複数のソナー20が搭載されている。これら複数のソナー20より自車両1Aの周囲に向けて超音波を送波し、障害物によって反射された反射波を受波することにより、障害物の存在を検知し、また、検知した障害物までの距離を測定する。ソナー20は、検出した障害物、及び障害物までの距離を駐車支援ECU100に出力する。
【0021】
姿勢角センサ30は、自車両1Aのピッチ角、ヨー角及びロール角を検出することで、自車両1Aの姿勢角を検出するセンサである。姿勢角は、自車両1Aのヨーイング運動によって変化する車両の回転角のことである。姿勢角センサ30は、検出した姿勢角を、駐車支援ECU100に出力する。
【0022】
撮像部40は、フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47を備える。フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47は、所定の間隔で撮像を行なって撮像画像を生成し、生成した撮像画像を駐車支援ECU100に出力する。フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47は、本発明の「撮像部」に相当する。また、フロントカメラ41は、本発明の「前方撮像部」に相当し、リアカメラ47は、本発明の「後方撮像部」に相当する。また、右サイドカメラ43は、本発明の「右側方撮像部」に相当し、左サイドカメラ45は、本発明の「左側方撮像部」に相当する。
【0023】
フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47は、それぞれCCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)等のイメージセンサを備え、所定のフレームレートで路面を含む自車両1Aの周囲を撮像する。フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47は、これらの4台のカメラにより自車両1Aを中心に360°の範囲を撮像可能となるように画角が調整されている。
【0024】
フロントカメラ41は、例えば、フロントグリル等の先端部や、車室内のバックミラー裏面等に取り付けられ、路面を含む自車両1Aの前方を撮像する。自車両1Aの前方とは、運転者席に着座した運転者から見てフロントグラスに向かう方向をいう。
【0025】
右サイドカメラ43は、例えば、右ドラミラーに取り付けられ、路面を含む自車両1Aの右側面を撮像する。左サイドカメラ45は、例えば、左ドラミラーに取り付けられ、路面を含む自車両1Aの左側面を撮像する。
【0026】
リアカメラ47は、例えば、リアゲートの開放レバーや、リアスポイラー等に取り付けられ、路面を含む自車両1Aの後方を撮像する。自車両1Aの後方とは、自車両1Aの前方とは逆方向であって、運転者席に着座した運転者から見てリアガラスに向かう方向である。
【0027】
撮像部40が備えるカメラの台数や配置は一例であり、任意に変更可能である。すなわち、自車両1Aを中心に360°の範囲を撮像可能であれば、自車両1Aに設けられるカメラの台数は、更に多くてもよく、また、少なくてもよい。
【0028】
警報器50は、自車両1Aの周囲に音声を発し、警告を行う装置である。警報器50は、例えば、スピーカや自車両1Aに備わるホーンである。警報器50は、警告灯や自車両1Aが備えるライト等、光を発するものでもよい。
【0029】
車両制御ユニット200は、駐車支援ECU100により算出された走行経路に基づいて、自車両1Aの走行を制御する制御情報を生成する。車両制御ユニット200は、生成した制御情報に基づいてエンジンやステアリング、変速機等を制御する。
【0030】
駐車支援ECU100は、メモリ110及びプロセッサ120を備えたコンピュータ装置である。
メモリ110は、RAM(Random access memory)等の揮発性メモリと、RAMやフラッシュメモリ等の揮発性メモリとを備える。メモリ110は、制御プログラム115を記憶する。制御プログラム115は、プロセッサ120が実行するプログラムである。また、メモリ110は、撮像部40のフロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47により生成された撮像画像を一時的に記憶する。
【0031】
プロセッサ120は、CPU(Central Processing Unit)やマイコンにより構成される演算処理装置である。プロセッサ120は、制御プログラム115を実行して駐車支援ECU100の各部を制御する。プロセッサ120は、単一のプロセッサにより構成してもよいし、複数のプロセッサにより構成することも可能である。また、プロセッサ120は、メモリ110の一部又は全部や、その他の回路と統合されたSoC(System on Chip)により構成してもよい。また、プロセッサ120は、プログラムを実行するCPUと、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。さらに、プロセッサ120の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0032】
駐車支援ECU100は、機能ブロックとして、通信制御部121、駐車領域検出部123、経路生成部125、選択部127及び障害物検出部129を備える。これらの機能ブロックは、プロセッサ120が制御プログラム115に記述された命令セットを実行してデータの演算や制御を行うことにより実現される機能をブロックにより便宜的に示したものであり、特定のアプリケーションソフトウェアやハードウェアを示すものではない。
【0033】
通信制御部121は、車両制御ユニット200とのデータ通信を制御する。駐車支援ECU100は、CANバス5を介して車両制御ユニット200に接続される。通信制御部121は、例えば、車両制御ユニット200から車速等の車両情報を受信し、目的の駐車位置に駐車させる走行経路を示す情報を車両制御ユニット200に送信する。
【0034】
駐車領域検出部123には、フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47により撮像された撮像画像や、ソナー20の検出結果が入力される。駐車領域検出部123は、入力された撮像画像や、ソナー20の検出結果等に基づき、他車両、柱、人、買い物カート等の障害物や、駐車区画線等の枠線を検出する。駐車領域検出部123は、検出した障害物や枠線、区画線等に基づき、自車両1Aを駐車させることが可能な領域である駐車領域を検出する。
【0035】
経路生成部125は、自車両1Aを走行させる駐車場内の走行経路を生成する。経路生成部125が生成する走行経路は、自車両1Aの現在位置から駐車領域検出部123により検出された駐車領域までの経路であってもよい。また、現在位置から駐車領域までの走行経路に、自車両1Aの走行を一旦停止させる停止位置が含まれる場合、経路生成部125は、この停止位置までの走行経路を生成し、自車両1Aが停止位置に到達した後に、停止位置から駐車領域領域までの走行経路を生成してもよい。停止位置には、例えば、前進走行から後退走行に切り替える後退開始位置や、自車両1Aの進行方向を切り返す切り返し位置等が含まれる。
【0036】
選択部127は、障害物の検出に用いる撮像画像を選択する。選択部127は、フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47の撮像画像から、障害物の検出に用いる撮像画像を選択する。
選択部127は、自車両1Aが前進走行を行っている場合、フロントカメラ41の撮像画像を解析して障害物を検出する。また、選択部127は、自車両1Aが後退走行を行っている場合、リアカメラ47の撮像画像を解析して障害物を検出する。
【0037】
また、選択部127は、経路生成部125が生成した走行経路に旋回動作が含まれる場合、障害物の検出に用いる撮像画像を走行経路に基づいて選択する。旋回動作とは、走行方向を変えために自車両1Aの向きを変更する動作である。
【0038】
図2は、自車両1Aを駐車領域に駐車させるための走行経路を示す図である。なお、
図2には、自車両1Aと区別するため、自車両1A以外の車両に符号「1B」を付す。
自車両1Aは、
図2に示す位置S1において停車し、経路生成部125による経路生成を開始したと仮定する。経路生成部125により生成された走行経路を、
図2に走行経路151として示す。選択部127は、経路生成部125が生成した走行経路151上に、予め設定された間隔で基準点を設定する。
図2には、走行経路151に、S1、S2、S3、S4、S5及びS6の6つの基準点を設定した場合を示す。基準点は、自車両1Aの姿勢角を算出する走行経路151上の位置を示す点である。選択部127は、各基準点での自車両1Aの姿勢角を演算により求め、求めた姿勢角に基づいて走行経路151の走行に旋回動作が含まれるか否かを判定する。
【0039】
選択部127は、走行経路151上に基準点を設定すると、設定した各基準点における姿勢角を算出する。選択部127は、走行経路151の開始位置である基準点S1の姿勢角に基づいて、他の基準点の姿勢角を算出する。基準点S1は、自車両1Aの現在位置であり、基準点S1の姿勢角は、姿勢角センサ30により算出される。また、選択部127は、各基準点S1、S2、S3、S4、S5及びS6の位置座標と、基準点S1の姿勢角とに基づいて基準点S2、S3、S4、S5及びS6の各位置の姿勢角を算出する。S6は、自車両1Aを走行経路151に沿って走行させた場合に、自車両1Aが走行を停止する停止位置である。
【0040】
次に、選択部127は、隣接する基準点間の姿勢角の差分を算出する。まず、選択部127は、開始位置である基準点S1の姿勢角と、基準点S2の姿勢角との差分を算出する。選択部127は、算出した姿勢角の差分を、予め設定されたしきい値と比較する。ここで、選択部127が生成した基準点S1と基準点S2との姿勢角の差分を(α1)と表記し、しきい値を「K」と表記する。姿勢角の差分(α1)は、基準点S2での「姿勢角の変化量」に対応する。選択部127は、算出した姿勢角の差分(α1)がしきい値「K」よりも大きい場合、走行経路151の走行に旋回動作が含まれると判定する。選択部127は、姿勢角の差分(α1)がしきい値「K」よりも大きい場合、走行経路151の走行に旋回動作が含まれると判定し、他の基準点S3、S4、S5及びS6での姿勢角の差分の算出は行なわない。
【0041】
また、選択部127は、姿勢角の差分(α1)がしきい値以下である場合、基準点S2と基準点S3との姿勢角の差分を算出する。ここで、選択部127が生成した基準点S2と基準点S3との姿勢角の差分を(α2)と表記する。選択部127は、算出した姿勢角の差分(α2)を姿勢角の差分(α1)に加算して加算値(α1+α2)を算出する。加算値(α1+α2)は、基準点S3での「姿勢角の変化量」に対応する。
【0042】
図3は、経路生成部125が生成した他の走行経路153の例を示す図である。
例えば、
図3に示す走行経路153に沿って自車両1Aを走行させた場合、基準点S2で右旋回させた後、基準点S3で左旋回させることになる。このため、基準点S2と基準点S3との姿勢角の差分の値と、基準点S3と基準点S4との姿勢角の差分の値とは、正負逆の値になる。このため、基準点S1と基準点S2との姿勢角の差分と、基準点S2と基準点S3との姿勢角の差分との加算値に、基準点S3と基準点S4との姿勢角の差分を加算すると、加算値が減少する。
【0043】
図2に戻り、走行経路151の走行に旋回動作が含まれるか否かの判定について引き続き説明する。
選択部127は、算出した姿勢角の差分の加算値(α1+α2)と、しきい値「K」とを比較する。選択部127は、姿勢角の差分の加算値(α1+α2)がしきい値「K」よりも大きい場合、走行経路151の走行に旋回動作が含まれると判定し、他の基準点S4、S5及びS6での姿勢角の差分の算出は行なわない。
【0044】
また、選択部127は、姿勢角の差分の加算値(α1+α2)がしきい値「K」以下である場合、基準点S1、S2及びS3に対して行なった処理と同様の処理を、基準点S4、S5及びS6に対してそれぞれ行なっていく。つまり、選択部127は、基準点S4、S5及びS6について、1つ前の基準点S3、S4及びS5との姿勢角の差分(α3、α4、α5)をそれぞれ求め、求めた姿勢角の差分(α3、α4、α5)を、算出済みの加算値(α1+α2)、(α1+α2+α3)、(α1+α2+α3+α4)にそれぞれ加算する。加算値(α1+α2+α3)、(α1+α2+α3+α4)、(α1+α2+α3+α4+α5)は、それぞれ基準点S4、S5及びS6での「姿勢角の変化量」に対応する。
【0045】
そして、選択部127は、求めた姿勢角の差分の加算値(α1+α2+α3)、(α1+α2+α3+α4)、(α1+α2+α3+α4+α5)を、しきい値「K」と比較する。選択部127は、加算値(α1+α2+α3)、(α1+α2+α3+α4)、(α1+α2+α3+α4+α5)のいずれかが、しきい値「K」よりも大きい場合には、走行経路151の走行に旋回動作が含まれると判定する。また、選択部127は、(α1+α2+α3+α4+α5)がしきい値「K」以下である場合、走行経路151の走行に旋回動作は含まれないと判定する。
【0046】
図4は、自車両1Aが駐車領域130に駐車するための走行経路を示す図である。
図4は、車両制御ユニット200の制御により自車両1Aを走行経路151に沿って走行させ、自車両1Aを位置S6まで移動させた状態を示す。自車両1Aが位置S6まで走行すると、駐車支援ECU100は、経路生成部125により走行経路の生成を再度行う。経路生成部125により
図4に示す走行経路155が生成されたと仮定する。
【0047】
選択部127は、走行経路155を生成すると、走行経路151の場合と同様に、予め設定された間隔で、走行経路155上に基準点を設定する。ここでは、
図4に示すようにS6、S7、S8、S9及びS10の5つの基準点が設定されたと仮定する。
選択部127は、走行経路151の場合と同様に、隣接する基準点における姿勢角の差分を求め、求めた姿勢角の差分を加算して加算値を求める。また、選択部127は、求めた加算値をしきい値「K」と比較し、姿勢角の差分の加算値がしきい値「K」よりも大きくなると、走行経路155の走行に旋回動作が含まれると判定する。
【0048】
図5は、自車両1Aが前進、右旋回の場合の撮像範囲を示す図である。
図6は、自車両1Aが前進、左旋回の場合の撮像範囲を示す図である。
図7は、自車両1Aが後退、右旋回の場合の撮像範囲を示す図である。
図8は、自車両1Aが後退、左旋回の場合の撮像範囲を示す図である。
選択部127は、走行経路151や走行経路155に沿って自車両1Aを走行させた場合に、旋回動作が含まれると判定した場合、この旋回動作によって接触や衝突する障害物が存在するか否かの判定に用いる撮像画像を選択する。
【0049】
選択部127は、
図5に示すように、経路生成部125が生成した走行経路に沿った走行が前進走行であって、前方に位置する基準点S2が、自車両1Aの右側に位置している場合、旋回動作は「右旋回」と判定する。この場合、選択部127は、フロントカメラ41及び右サイドカメラ43の撮像画像を、障害物の検出に用いる撮像画像として選択する。自車両1Aの右側とは、自車両1Aに着席した搭乗員が、自車両1Aの前方を向いている場合の右手側である。
【0050】
選択部127は、
図6に示すように、経路生成部125が生成した走行経路に沿った走行が前進走行であって、前方に位置する基準点S2が、自車両1Aの左側に位置している場合、旋回動作は「左旋回」と判定する。この場合、選択部127は、フロントカメラ41及び左サイドカメラ45の撮像画像を、障害物の検出に用いる撮像画像として選択する。自車両1Aの左側とは、自車両1Aに着席した搭乗員が、自車両1Aの前方を向いている場合の左手側である。
【0051】
選択部127は、
図7に示すように、経路生成部125が生成した走行経路に沿った走行が後退走行であって、自車両1Aの後方に位置する基準点S2が、自車両1Aの右側に位置している場合、旋回動作は「右旋回」と判定する。この場合、選択部127は、フロントカメラ41及び左サイドカメラ45の撮像画像を、障害物の検出に用いる撮像画像として選択する。
【0052】
選択部127は、
図8に示すように、経路生成部125が生成した走行経路に沿った走行が後退走行であって、自車両1Aの後方に位置する基準点S2が、自車両1Aの左側に位置している場合、旋回動作は「左旋回」と判定する。この場合、選択部127は、フロントカメラ41及び右サイドカメラ43の撮像画像を、障害物の検出に用いる撮像画像として選択する。
【0053】
障害物検出部129は、撮像部40の撮像画像や、ソナー20の検出結果に基づき、障害物を検出する。
障害物検出部129は、選択部127により選択された撮像画像を解析して、自車両1Aに接触又は衝突する可能性のある障害物を検出する。障害物検出部129は、自車両1Aが、
図2に示す基準点S1やS6等の停止位置にあり、選択部127によりフロントカメラ41及び右サイドカメラ43の撮像画像が選択された場合、これらの撮像画像を解析して障害物を検出する。すなわち、障害物検出部129は、自車両1Aが直進、右旋回動作を開始する直前の停止状態、又は、自車両1Aが後退、左旋回動作を開始する直前の停止状態では、フロントカメラ41及び右サイドカメラ43の撮像画像を解析して障害物を検出する。
【0054】
また、障害物検出部129は、自車両1Aが停止状態にあり、選択部127によりフロントカメラ41及び左サイドカメラ45の撮像画像が選択された場合、これらの撮像画像を解析して障害物を検出する。すなわち、障害物検出部129は、自車両1Aが直進、左旋回動作を開始する直前の停止状態、又は、自車両1Aが後退、右旋回動作を開始する直前の停止状態では、フロントカメラ41及び左サイドカメラ45の撮像画像を解析して障害物を検出する。
【0055】
また、障害物検出部129は、ソナー20のセンシング結果に基づいて障害物を検出する。障害物検出部129は、ソナー20に超音波を出力させ、障害物で反射した超音波の受信結果に基づいて障害物を検出する。また、障害物検出部129は、ソナー20により超音波を出力させてから、超音波の反射波を受信するまでの時間を計測し、計測した時間に基づいて障害物までの距離を検出する。また、障害物検出部129は、障害物を検出した場合、検出した障害物が存在する方向と、自車両1Aから障害物までの距離を示す距離情報とを車両制御ユニット200に出力する。
【0056】
次に、
図9及び
図10に示すフローチャートを参照しながら本実施形態の駐車支援ECU100の動作フローを説明する。
この動作フローは、ナビゲーション装置10が、自車両1Aが駐車場内に入場したと判定した場合に開始される。また、この動作フローの開始時、自車両1Aは停車した状態にある場合について説明する。
【0057】
まず、駐車支援ECU100は、駐車経路を探索するため、撮像部40の撮像画像や、ソナー20の検出結果を取得する(ステップS1)。駐車支援ECU100は、フロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47が所定の間隔で撮像した撮像画像をメモリ110から読み出すことで取得する。また、駐車支援ECU100は、ソナー20に障害物の検出を開始させ、ソナー20から障害物の検出結果を取得する。
【0058】
駐車支援ECU100は、撮像画像や、ソナー20の検出結果に基づき走行経路を算出する(ステップS2)。ここで算出される走行経路は、撮像画像や、ソナー20の検出結果に基づいて設定される経路であり、自車両1Aを停車させる停車位置までの経路である。「停車位置」には、例えば、自車両1Aを駐車させる駐車領域が含まれる。また、切り返しによって自車両1Aを方向転換させる場合、切り返しを行なう位置が停車位置に該当する。また、駐車経路上に障害物が検出され、障害物を避けるために新たな走行経路を算出する場合、障害物の直前の位置であって、障害物を避けることが可能な位置が停車位置に該当する。
【0059】
次に、駐車支援ECU100は、算出した走行経路上に基準点を設定する(ステップS3)。基準点は、自車両1Aの現在位置と、走行経路の停止位置とを含むように設定される。また、基準点は、走行経路上に等間隔で設定される。
【0060】
次に、駐車支援ECU100は、自車両1Aの現在位置に近いほうから順に、基準点を選択する(ステップS4)。駐車支援ECU100は、ステップS4で選択した基準点と、前回選択した基準点との姿勢角の差分を算出する(ステップS5)。前回選択した基準点がない場合、駐車支援ECU100は、自車両1Aの現在位置に対応する基準点を、前回選択した基準点として選択する。
【0061】
次に、駐車支援ECU100は、算出した姿勢角の差分を加算する(ステップS6)。すなわち、駐車支援ECU100は、前回までに算出済みの姿勢角の差分に、今回算出した姿勢角の差分を加算する。次に、駐車支援ECU100は、ステップS6で加算した差分がしきい値「K」よりも大きいか否かを判定する(ステップS7)。ステップS6で加算した差分がしきい値「K」よりも大きい場合(ステップS7/YES)の動作フローについては、
図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0062】
駐車支援ECU100は、ステップS6で加算した差分がしきい値「K」以下である場合(ステップS7/NO)、ステップS4で選択した基準点が、停車位置に対応する基準点であるか否かを判定する(ステップS8)。駐車支援ECU100は、ステップS4で選択した基準点が、停車位置に対応する基準点ではない場合(ステップS8/NO)、ステップS4の処理に戻って新たな基準点を選択し、ステップS5〜S8の処理を繰り返す。
【0063】
また、駐車支援ECU100は、ステップS4で選択した基準点が、停車位置に対応する基準点である場合(ステップS8/YES)、ステップS2で生成した走行経路に旋回動作は含まれないと判定する。この場合、駐車支援ECU100は、フロントカメラ41又はリアカメラ47が生成した撮像画像を、障害物の検出対象の撮像画像に選択する(ステップS9)。駐車支援ECU100は、ステップS2で算出した走行経路の情報や、車両情報として取得した変速機のシフトポジション等の情報に基づいて判定した自車両1Aの進行方向が前進である場合、対象の撮像画像としてフロントカメラ41の撮像画像を選択する。また、駐車支援ECU100は、走行経路の情報や、シフトポジション等の情報に基づいて判定した自車両1Aの進行方向が後退である場合、対象の撮像画像としてリアカメラ47の撮像画像を選択する。
【0064】
次に、駐車支援ECU100は、ステップS2で算出した走行経路の情報を車両制御ユニット200に出力する。車両制御ユニット200は、駐車支援ECU100により算出された走行経路に基づいて、自車両1Aの走行を制御する制御情報を生成する。車両制御ユニット200は、生成した制御情報に基づいてエンジンやステアリング、変速機等を制御し、自車両1Aの走行を開始させる(ステップS10)。
【0065】
駐車支援ECU100は、自車両1Aの走行が開始されると、選択したフロントカメラ41又はリアカメラ47により撮像される撮像画像を解析して(ステップS11)、自車両1Aが障害物に接触する可能性があるか否かを判定する(ステップS12)。駐車支援ECU100は、自車両1Aが障害物に接触する可能性がない場合(ステップS12/NO)、自車両1Aが停車位置に停車したか否かを判定する(ステップS14)。駐車支援ECU100は、例えば、車両制御ユニット200から入力される車速等の車両情報に基づき、自車両1Aが停車位置に停車したか否かを判定する。
【0066】
駐車支援ECU100は、自車両1Aが停車位置に停車していない場合(ステップS14/NO)、ステップS11に戻り、撮像順が次の撮像画像の解析を開始する(ステップS11)。また、駐車支援ECU100は、自車両1Aが停車位置に停車した場合(ステップS14/YES)、停車位置が駐車領域であるか否かを判定する(ステップS15)。駐車支援ECU100は、停車位置が駐車領域ではない場合(ステップS15/NO)、ステップS1に戻り、ソナー20の検出結果や、撮像部40の撮像画像を取得し、次の停車位置までの走行経路を算出する。また、駐車支援ECU100は、停車位置が駐車領域である場合(ステップS15/YES)、この処理フローを終了させる。
【0067】
また、駐車支援ECU100は、ステップS12の判定において、自車両1Aが障害物に接触する可能性があると判定した場合(ステップS12/YES)、自車両1Aの走行を停止させ、警報音を警報器50から出力する(ステップS13)。その後、駐車支援ECU100は、ステップS1に戻り、撮像部40の撮像画像や、ソナー20の検出結果を取得し(ステップS1)、取得した撮像画像やソナー20検出結果に基づき、障害物との衝突の可能性がなくなり、自車両1Aを安全に走行させることが可能であると判定した場合に、新たな走行経路を算出する(ステップS2)。
【0068】
次に、ステップS7において、姿勢角の差分がしきい値「K」よりも大きい場合の駐車支援ECU100の動作について、
図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
駐車支援ECU100は、姿勢角の差分がしきい値「K」よりも大きい場合(ステップS7/YES)、走行経路上に設定した基準点が自車両1Aの前方に設定されているか否かを判定する(ステップS16)。駐車支援ECU100は、基準点が自車両1Aの前方に設定されている場合(ステップS16/YES)、自車両1Aの進行方向を「前進方向」と判定する(ステップS17)。また、駐車支援ECU100は、基準点が自車両1Aの後方に設定されている場合(ステップS16/NO)、自車両1Aの進行方向を「後退方向」と判定する(ステップS18)。
【0069】
駐車支援ECU100は、自車両1Aの進行方向を「前進方向」と判定した場合、基準点が、自車両1Aの左前方に設定されているか否かを判定する(ステップS19)。駐車支援ECU100は、基準点が自車両1Aの左前方に設定されている場合(ステップS19/YES)、自車両1Aの旋回方向を「左方向」と判定する(ステップS20)。駐車支援ECU100は、自車両1Aの進行方向を「前進方向」、旋回方向を「左方向」と判定した場合、フロントカメラ41及び左サイドカメラ45の撮像画像を、障害物を検出する検出対象の画像に選択する(ステップS21)。
【0070】
また、駐車支援ECU100は、基準点が自車両1Aの左前方に設定されていない場合(ステップS19/NO)、自車両1Aの旋回方向を「右方向」と判定する(ステップS22)。駐車支援ECU100は、自車両1Aの進行方向を「前進方向」、旋回方向を「右方向」と判定した場合、フロントカメラ41及び右サイドカメラ43の撮像画像を、障害物を検出する検出対象の画像に選択する(ステップS23)。
【0071】
また、駐車支援ECU100は、ステップS18において、自車両1Aの進行方向を「後退方向」と判定した場合、基準点が、自車両1Aの左後方に設定されているか否かを判定する(ステップS24)。ここで、「左後方」とは、運転席に着座した運転者から見た左後方を意味し、
図8に示すように基準点S2が、自車両1Aの左側に位置している場合に対応する。駐車支援ECU100は、基準点が、自車両1Aの左後方に設定されている場合(ステップS24/YES)、自車両1Aの旋回方向を「左方向」と判定する(ステップS25)。駐車支援ECU100は、自車両1Aの進行方向を「後退方向」、旋回方向を「左方向」と判定した場合、リアカメラ47及び右サイドカメラ43の撮像画像を、障害物を検出する検出対象の画像に選択する(ステップS26)。
【0072】
また、駐車支援ECU100は、基準点を、自車両1Aの左後方に設定していない場合(ステップS24/NO)、自車両1Aの旋回方向を「右方向」と判定する(ステップS27)。駐車支援ECU100は、
図7に示すように、基準点S2が、自車両1Aの右側に位置している場合、自車両1Aの旋回方向を「右方向」と判定する。駐車支援ECU100は、自車両1Aの進行方向を「後退方向」、旋回方向を「右方向」と判定した場合、リアカメラ47及び左サイドカメラ45の撮像画像を、障害物を検出する検出対象の画像に選択する(ステップS28)。
【0073】
次に、駐車支援ECU100は、ステップS21、S23、S26及びS28のいずれかにおいて選択した撮像画像を解析し(ステップS29)、自車両1Aに接触又は衝突する可能性がある障害物があるか否かを判定する(ステップS30)。駐車支援ECU100は、自車両1Aが障害物に接触する可能性がない場合(ステップS30/NO)、右サイドカメラ43又は左サイドカメラ45の撮像画像の解析を終了し(ステップS31)、
図9に示すフローチャートのステップS9の処理に移行する。詳細には、駐車支援ECU100は、ステップS16の判定で、自車両1Aの進行方向を「前進方向」と判定した場合、フロントカメラ41の撮像画像を、障害物を検出する検出対象の画像に選択する(ステップS9)。また、駐車支援ECU100は、ステップS16の判定で、自車両1Aの進行方向を「後退方向」と判定した場合、リアカメラ47の撮像画像を、障害物を検出する検出対象の画像に選択する(ステップS9)。
【0074】
その後、駐車支援ECU100は、ステップS2で算出した走行経路の情報を車両制御ユニット200に出力する。車両制御ユニット200は、駐車支援ECU100により算出された走行経路に基づいて、自車両1Aの走行を制御する制御情報を生成する。車両制御ユニット200は、生成した制御情報に基づいてエンジンやステアリング、変速機等を制御し、自車両1Aの走行を開始させる(ステップS10)。
【0075】
以上説明したように本実施形態の駐車支援ECU100は、自車両1Aの駐車を支援する駐車支援装置である。駐車支援ECU100は、経路生成部125、選択部127及び障害物検出部129を備える。
経路生成部125は、自車両1Aを走行させる走行経路を生成する。
選択部127は、経路生成部125が生成した走行経路に自車両1Aを旋回させる旋回動作が含まれる場合に、自車両1Aの周囲を撮像するフロントカメラ41、右サイドカメラ43、左サイドカメラ45及びリアカメラ47のうち、障害物の検出に用いるカメラを、走行経路に基づいて選択する。
障害物検出部129は、自車両1Aに接触する可能性のある障害物を、選択部127により選択されたカメラにより撮像された撮像画像を解析して検出する。
従って、走行経路に旋回動作が含まれる場合に、走行経路に基づいて障害物の検出に用いるカメラを選択するため、旋回動作を行なう場合に障害となる障害物を効率よく検出することができる。このため、車両の安全性を維持しながら、撮像画像の解析にかかる処理負荷を軽減することができる。
【0076】
選択部127は、走行経路に、予め設定された間隔ごとに基準点を設定し、走行経路の開始位置での自車両1Aの姿勢角を基準とし、各基準点での姿勢角の変化量をそれぞれ算出し、算出した姿勢角の変化量がしきい値Kよりも大きい基準点がある場合に、走行経路に旋回動作が含まれると判定する。
従って、走行経路の走行に旋回動作が含まれるか否かを精度よく判定することができる。
【0077】
障害物検出部129は、自車両1Aが停止状態にある場合であって、旋回動作の開始前に、選択部127により選択されたカメラの撮像画像から、自車両1Aに衝突する可能性のある障害物を検出する。
従って、旋回動作の開始前に、旋回動作によって自車両1Aに衝突する可能性のある障害物を精度よく検出することができる。このため、自車両1Aを安全に発進させることができる。
【0078】
選択部127は、自車両1Aが前進走行する場合であって、旋回動作が左旋回である場合、自車両1Aの前方を撮像するフロントカメラ41、及び自車両1Aの左側方を撮像する左サイドカメラ45を選択する。
従って、自車両1Aを前進走行かつ左旋回させる場合に、衝突する可能性がある障害物を精度よく検出することができる。このため、自車両1Aを前進走行かつ左旋回させる場合の安全性を維持しながら、撮像画像の解析にかかる処理負荷を軽減することができる。
【0079】
選択部127は、自車両1Aが前進走行する場合であって、旋回動作が右旋回である場合、自車両1Aの前方を撮像するフロントカメラ41、及び自車両1Aの右側方を撮像する右サイドカメラ43を選択する。
従って、自車両1Aを前進走行かつ右旋回させる場合に、衝突する可能性がある障害物を精度よく検出することができる。このため、自車両1Aを前進走行かつ右旋回させる場合の安全性を維持しながら、撮像画像の解析にかかる処理負荷を軽減することができる。
【0080】
選択部127は、自車両1Aが後退走行する場合であって、旋回動作が左旋回である場合、自車両1Aの後方を撮像するリアカメラ47、及び自車両1Aの右側方を撮像する右サイドカメラ43を選択する。
従って、自車両1Aを後退走行かつ左旋回させる場合に、衝突する可能性がある障害物を精度よく検出することができる。このため、自車両1Aを後退走行かつ左旋回させる場合の安全性を維持しながら、撮像画像の解析にかかる処理負荷を軽減することができる。
【0081】
選択部127は、自車両1Aが後退走行する場合であって、旋回動作が右旋回である場合、自車両1Aの後方を撮像するリアカメラ47、及び自車両1Aの左側方を撮像する左サイドカメラ45を選択する。
従って、自車両1Aを後退走行かつ右旋回させる場合に、衝突する可能性がある障害物を精度よく検出することができる。このため、自車両1Aを後退走行かつ右旋回させる場合の安全性を維持しながら、撮像画像の解析にかかる処理負荷を軽減することができる。
【0082】
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び、応用が可能である。
例えば、
図1は、本願発明を理解容易にするために、駐車支援ECU100の構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、駐車支援ECU100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0083】
また、上述した実施形態では、駐車支援装置を、車両の走行を制御するEUCにより構成した場合について説明したが、ナビゲーション機能を有するナビゲーション装置の機能の一部として構成されてもよい。
【0084】
また、本発明の駐車支援装置の制御方法を、コンピュータを用いて実現する場合、このコンピュータに実行させるプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、駐車支援ECU100が備えるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
【0085】
また、例えば、
図9及び
図10に示すフローチャートの処理単位は、駐車支援ECU100の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。駐車支援ECU100の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。