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特開2020-176156Toll様受容体モジュレーターの固体形態
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-176156(P2020-176156A)
(43)【公開日】2020年10月29日
(54)【発明の名称】Toll様受容体モジュレーターの固体形態
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20201002BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20201002BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20201002BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201002BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20201002BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20201002BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20201002BHJP
【FI】
   C07D487/04 147
   C07D487/04CSP
   A61K45/00
   A61K31/519
   A61P43/00 121
   A61P31/12
   A61P31/20
   A61P1/16
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】94
(21)【出願番号】特願2020-134735(P2020-134735)
(22)【出願日】2020年8月7日
(62)【分割の表示】特願2019-7572(P2019-7572)の分割
【原出願日】2015年9月14日
(31)【優先権主張番号】62/051,063
(32)【優先日】2014年9月16日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】500029420
【氏名又は名称】ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】パトリシア アンドレス
(72)【発明者】
【氏名】ブランドン ヒース ブラウン
(72)【発明者】
【氏名】クリスタ マリエ ディアス
(72)【発明者】
【氏名】ヨー ジュン キム
(72)【発明者】
【氏名】ポール ロエスル
(72)【発明者】
【氏名】ファン ワン
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレリヤ スモーレンスカヤ
【テーマコード(参考)】
4C050
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C050AA01
4C050BB08
4C050CC08
4C050EE04
4C050FF01
4C050GG04
4C050HH04
4C084AA19
4C084MA02
4C084NA14
4C084ZA75
4C084ZB33
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB09
4C086GA15
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA75
4C086ZB33
(57)【要約】
【課題】 Toll様受容体モジュレーターの固体形態を提供すること
【解決手段】 本発明は、4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリジン−1−イ
ルメチル)ベンジル)−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オンの結晶形態、溶
媒和物、および水和物、ならびに作製方法を提供する。本発明の開示は、抗ウイルス薬化
合物4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)
−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オンの結晶性固体形態、この形態を作製す
るための方法、および治療のためのこれらの使用方法に一般的に関する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Toll様受容体モジュレーター

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
この出願は、2014年9月16日に出願された米国仮出願第62/051,063号
(これは、全ての目的のためにその全体が参考として本明細書に援用される)への優先権
を主張する。
【0002】
本発明の開示は、抗ウイルス薬化合物4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリ
ジン−1−イルメチル)ベンジル)−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オンの
結晶性固体形態、この形態を作製するための方法、および治療のためのこれらの使用方法
に一般的に関する。
【背景技術】
【0003】
先天免疫系は、侵入する病原体に対する第一線防御を身体に付与する。先天性免疫応答
において、侵入する病原体は、生殖細胞系列でコードされた受容体により認識され、この
受容体の活性化がシグナル伝達カスケードを開始し、これによってサイトカイン発現が誘
発される。先天免疫系受容体は幅広い特異性を有し、種々の病原体間で高度に保存された
分子構造を認識する。これらの受容体の1つのファミリーは、Drosophilaにお
いて最初に同定され命名された受容体との相同性によりToll様受容体(TLR)とし
て公知であり、マクロファージ、樹状細胞、および上皮細胞などの細胞中に存在する。
【0004】
哺乳動物において、少なくとも10種の異なるTLRが存在する。リガンドおよび対応
するシグナル伝達カスケードが、これらの受容体の一部に対して同定されている。例えば
、TLR2は、細菌(例えば、E.coli.)のリポタンパク質により活性化され、T
LR3は、二本鎖のRNAにより活性化され、TLR4は、グラム陰性細菌(例えば、S
almonellaおよびE.coliO157:H7)のリポポリサッカリド(すなわ
ち、LPSまたは内毒素)により活性化され、TLR5は、運動性細菌(例えば、Lis
teria)のフラジェリンにより活性化され、TLR7は、イミキモドを認識し、これ
に応答し、TLR9は、病原体DNAの非メチル化CpG配列により活性化される。これ
らの受容体のそれぞれの刺激は、腫瘍壊死因子−アルファ(TNF−α)、インターロイ
キン−1(IL−1)、およびある特定のケモカインをコードするものを含めたサイトカ
イン遺伝子の発現の調節に関与している転写因子NF−κBおよび他のシグナル伝達分子
の活性化をもたらす。TLR−7のアゴニストは免疫賦活剤であり、in vivoで内
因性インターフェロン−αの産生を誘導する。
【0005】
TLRアゴニストを使用する治療法が有望であると考えられるような、TLRに関連す
るいくつかの疾患、障害、および状態が存在し、これらには、限定するものではないが、
黒色腫、肺非小細胞癌、肝細胞癌、基底細胞癌、腎細胞癌、骨髄腫、アレルギー性鼻炎、
喘息、COPD、潰瘍性大腸炎、肝臓線維症、およびウイルス感染症、例えば、HBV、
Flaviviridaeウイルス、HCV、HPV、RSV、SARS、HIV、また
はインフルエンザなどが含まれる。
【0006】
TLRアゴニストでのFlaviviridaeウイルス感染症の処置は特に有望であ
る。Flaviviridaeファミリーのウイルスは、ペスチウイルス、フラビウイル
ス、およびヘパシウイルスを含む少なくとも3つの識別可能な属を含む(Calishe
rら、J. Gen. Virol.、1993年、70巻、37〜43頁)。ペスチウ
イルスは、多くの経済的に重要な動物疾患、例えば、ウシウイルス性下痢ウイルス(BV
DV)、古典的ブタ発熱ウイルス(CSFV、ブタコレラ)およびヒツジのボーダー病(
BDV)などを起こすが、ヒト疾患におけるこれらの重要性は、あまりよく特徴付けられ
ていない(Moennig、V.ら、Adv. Vir. Res.、1992年、48
巻、53〜98頁)。フラビウイルスは、重要なヒト疾患、例えば、デング熱および黄熱
病などの原因である一方、ヘパシウイルスは、ヒトにおいてC型肝炎ウイルス感染症を起
こす。Flaviviridaeファミリーにより引き起こされる他の重要なウイルス感
染症として、ウエストナイルウイルス(WNV)、日本脳炎ウイルス(JEV)、ダニ媒
介性脳炎ウイルス、フニン(Junjin)ウイルス、マリーバレー脳炎、セントルイス
脳炎、オムスク出血性熱ウイルスおよびジカウイルスが挙げられる。これらを合わせたF
laviviridaeウイルスファミリー由来の感染症は、世界全体にわたりかなりの
死亡率、罹患率および経済的損失の原因となっている。したがって、Flaviviri
daeウイルス感染症に対して有効な処置を開発する必要がある。
【0007】
C型肝炎ウイルス(HCV)は、世界中の慢性肝疾患の主要な原因であり(Boyer
、N.ら、J Hepatol.、32巻:98〜112頁、2000年)、よって、現
行の抗ウイルス薬研究の重要な焦点は、ヒトにおける慢性HCV感染症の処置の改善され
た方法の開発に向けられている(Di Besceglie、A.M.およびBacon
、B. R.、Scientific American、10月号:80〜85頁、(
1999年);Gordon、C. P.ら、J. Med. Chem.、2005年
、48巻、1〜20頁;Maradpour、D.ら、Nat. Rev. Micro
.、2007年、5巻(6号)、453〜463頁)。いくつかのHCV処置は、Bym
ockら、Antiviral Chemistry & Chemotherapy、
11巻:2号;79〜95頁(2000年)により概説されている。現在、ヒトにおける
慢性HCV感染症の処置のために使用されているいくつかの抗ウイルス薬化合物、リバビ
リン、ヌクレオシド類似体、インターフェロンアルファ(α)(IFN)、およびソホス
ブビル、別のヌクレオシド類似体が存在する。リバビリン単独では、ウイルスRNAレベ
ルを減少させるのに有効ではなく、有意な毒性を有し、貧血を誘導することが公知である
。IFNとリバビリンの組合せは、慢性C型肝炎の管理において有効であることが報告さ
れているが(Scott、L. J.ら、Drugs、2002年、62巻、507〜5
56頁)、この処置が施された患者で持続性の利点を示しているのは半数未満にとどまる
【0008】
HCVは、急速なIFN応答を誘導する先天性ウイルス感知機序により認識される(D
ustinら、Annu. Rev. Immunol.、2007年、25巻、71〜
99頁)。恐らく、IFNの供給源は、少なくとも、感染した肝細胞であり、特に、TL
R7受容体を多く発現し、多量のIFNを分泌する形質細胞様の樹状細胞(pDC)であ
る。Horsmansら(Hepatology、2005年、42巻、724〜731
頁)は、TLR7アゴニストであるイサトリビンを用いた毎日1回7日間の処置が、HC
V感染患者における血漿ウイルス濃度を減少させることを実証した。Leeら(Proc
. Natl. Acad. Sci. USA、2006年、103巻、1828〜1
833頁)は、TLR7刺激が、IFN機序およびIFNから独立した機序の両方により
HCV免疫を誘導することができることを実証した。これらの研究者らはまた、TLR7
は、正常な肝細胞ならびにHCV感染した肝細胞内に発現することを明らかにした。これ
らの結果を組み合わせると、例えば、TLR7アゴニストの投与を介したTLR7受容体
の刺激は、自然発生のHCV感染症を有効に処置するための実行可能な機序であるという
結論を支持している。HCV感染症に対するさらに有効な処置の必要性を考慮すると、安
全で、治療上有効なTLR7アゴニストを開発することが必要である。
【0009】
同様に、効率的なワクチンの存在にもかかわらず、B型肝炎ウイルス(HBV)感染症
は、4億人の慢性キャリアを抱える全世界において主要な公衆衛生問題として存在する。
これらの感染患者は、肝硬変および肝細胞癌を発症する危険性に曝されている(Lee、
W. M.、1997年、N. Eng. J. Med.、337巻、1733〜17
45頁)。現在、米国内だけでも約125万人の慢性B型肝炎キャリアが存在すると考え
られており、200,000の人々が血液または体液との接触により毎年新しく感染して
いる。
【0010】
B型肝炎ウイルスは、ヒトがんの原因としてタバコに続いて2位である。HBVががん
を誘導する機序は不明であるが、腫瘍の発症を直接引き起こすか、または慢性炎症、肝硬
変症、および感染に伴う細胞再生を介して腫瘍の発症を間接的に引き起こす可能性がある
と想定されている。
B型肝炎ウイルスは、世界中で流行レベルに到達した。宿主が感染に気付いていない2
〜6カ月の潜伏期間後、HBV感染は、急性肝炎および肝臓損傷をもたらす可能性があり
、これらが腹痛、黄疸、およびある特定の酵素の血中レベルの上昇を引き起こす。HBV
は、急速に進行し、多くの場合致死性形態の疾患である劇症肝炎を引き起こす可能性があ
り、この疾患では肝臓の相当な部分が破壊される。患者は通常急性ウイルス性肝炎から回
復する。しかし、一部の患者において、高レベルのウイルス性抗原が長期の、または不定
の期間の間血液中に持続し、慢性感染症を引き起こす。慢性感染症は、慢性の持続性肝炎
につながる可能性がある。慢性持続性HBVに感染した患者は、発展途上国において最も
一般的である。1991年半ばまでに、アジアだけでも約2億2500万人のHBVの慢
性キャリアが存在し、世界中ではほぼ3億人のキャリアが存在した。慢性の持続性肝炎は
、疲労、肝臓の肝硬変症、および原発性肝がんである肝細胞癌を引き起こす可能性がある
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】Calisherら、J.Gen.Virol.(1993年)70巻、37〜43頁
【非特許文献2】Moennig、V.ら、Adv.Vir.Res.(1992年)48巻、53〜98頁
【非特許文献3】Boyer、N.ら、J Hepatol.(2000年)32巻:98〜112頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
西側の先進工業国では、HBV感染症に対する高リスク群として、HBVキャリアまた
は彼らの血液試料と接触がある群が挙げられる。HBVの疫学は実際にHIVのものと非
常に類似しており、なぜHBV感染症が、AIDSまたはHIV関連の感染症を有する患
者の間に共通しているか、これによって説明される。しかし、HBVはHIVよりもさら
に接触感染性である。感染した宿主の苦痛を好転させ(ameliorate)、延命す
るために、AIDSを処置し、HIVウイルスを攻撃する新規化合物および方法が継続し
て探究されている。
【0013】
本明細書で化合物Iと呼称された化合物4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロ
リジン−1−イルメチル)ベンジル)−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オン
は、例えば、WO2010/077613およびUSPN8,367,670において記
載されているように、Toll様受容体7の阻害剤であると報告されている。さらに、化
合物Iは、HBVおよびHIVの処置における使用のために調査されてきた。しかし化合
物Iについては、いかなる結晶形態もこれまで公知でない。
【課題を解決するための手段】
【0014】
一部の実施形態では、本発明は、構造:
【化1】

を有する、化合物Iの結晶形態およびその溶媒和物または水和物を提供する。
【0015】
一部の実施形態では、本発明は、5.8、11.4、11.6、17.7、22.3、
23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピー
クを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用
して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、化合物Iの結晶
形態I、およびその溶媒和物または水和物を提供する。
【0016】
一部の実施形態では、本発明は、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、1
9.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)に
おいて3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、X
RPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特
徴付けられる、化合物Iの結晶形態II、およびその溶媒和物または水和物を提供する。
【0017】
一部の実施形態では、本発明は、5.0、10.1、16.9、20.3、21.5、
22.0、23.9、または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたは
それ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、
化合物Iの結晶形態III、およびその溶媒和物または水和物を提供する。
【0018】
一部の実施形態では、本発明は、4.1、18.1、18.7、23.8、および26
.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する、粉末X線回折(XRPD)
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRP
D)パターンにより特徴付けられる、化合物Iの結晶形態IV、およびその溶媒和物また
は水和物を提供する。
【0019】
一部の実施形態では、本発明は、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、1
9.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)に
おいて3つまたはそれ超のピークを有する、粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けられる、化合物Iの結晶形態IX、およびその溶媒和物または水和物を提供す
る。
【0020】
一部の実施形態では、本発明は、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、1
4.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)
において3つまたはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けられる、化合物Iの結晶形態X、およびその溶媒和物または水和物を提供する
【0021】
一部の実施形態では、本発明は、形態Iを調製するのに適切な条件下で、化合物Iと、
〜Cアルコールおよびジクロロメタンを含む溶媒との混合物を形成することによっ
て、化合物Iの結晶形態Iを調製する方法を提供する。
【0022】
一部の実施形態では、本発明は、形態IIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iと
クロロホルムの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態IIを調製する方法
を提供する。
【0023】
一部の実施形態では、本発明は、化合物Iの形態Iを、約130℃〜約190℃の温度
に加熱することで形態IIIを形成することによって、化合物Iの結晶形態IIIを調製
する方法を提供する。
【0024】
一部の実施形態では、本発明は、化合物Iの形態IIを約90℃〜約250℃の温度に
加熱し、これによって、形態IVを形成することによって、化合物Iの結晶形態IVを調
製する方法を提供する。
【0025】
一部の実施形態では、本発明は、形態IXを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの
形態I、水およびトリフルオロエタノールを含む混合物を形成することによって、化合物
Iの結晶形態IXを調製する方法を提供する。
【0026】
一部の実施形態では、本発明は、形態Xを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形
態Iおよびクロロホルムを含む混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態Xを
調製する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、化合物I形態Iの粉末X線回折パターンを示す。
【0028】
図2図2は、化合物I形態Iの粉末X線回折ピークの表を示す。
【0029】
図3図3は、約133℃、約170℃および約273℃での吸熱を示す、化合物I形態Iの示差走査熱量測定プロットを示す。
【0030】
図4図4は、約138℃で形態IIIへと変換する、化合物I形態Iの可変温度XRPDプロットを示す。
【0031】
図5図5は、化合物I形態IIの粉末X線回折パターンを示す。
【0032】
図6図6は、化合物I形態IIの粉末X線回折ピークの表を示す。
【0033】
図7図7は、約98℃、約253℃および約274℃での吸熱を示す、化合物I形態IIの示差走査熱量測定プロットを示す。
【0034】
図8図8は、約110℃で形態IVへと変換し、次いで約25℃への冷却により形態IIに逆戻りする化合物I形態IIの可変温度XRPDプロットを示す。
【0035】
図9図9は、化合物I形態IIIの粉末X線回折パターンを示す。
【0036】
図10図10は、化合物I形態IIIの粉末X線回折ピークの表を示す。
【0037】
図11図11は、約181および約271℃での吸熱を示す、化合物I形態IIIの示差走査熱量測定プロットを示す。
【0038】
図12図12は、約150℃〜約25℃の化合物I形態IIIの可変温度XRPDプロットを示し、化合物Iが形態IIIのままであることを示す。
【0039】
図13図13は、化合物I形態IVの粉末X線回折パターンを示す。
【0040】
図14図14は、化合物I形態IVの粉末X線回折ピークの表を示す。
【0041】
図15図15は、化合物I形態I、II、IIIおよびIVの粉末X線回折パターンを示す。
【0042】
図16図16は、化合物I形態Vの粉末X線回折パターンを示している。
【0043】
図17図17は、化合物I形態VIの粉末X線回折パターンを示している。
【0044】
図18図18は、化合物I形態VIIの粉末X線回折パターンを示している。
【0045】
図19図19は、化合物I形態VIIIの粉末X線回折パターンを示している。
【0046】
図20図20は、化合物I形態IXの粉末X線回折パターンを示している。
【0047】
図21図21は、化合物I形態IXの粉末X線回折ピークの表を示している。
【0048】
図22図22は、化合物I形態IXの示差走査熱量測定プロットを示す。
【0049】
図23図23は、化合物I形態Xの粉末X線回折パターンを示す。
【0050】
図24図24は、化合物I形態Xの粉末X線回折ピークの表を示す。
【0051】
図25図25は、化合物I形態Xの示差走査熱量測定プロットを示している。
【0052】
図26図26は、化合物I形態XIの粉末X線回折パターンを示している。
【0053】
図27図27は、化合物I形態XIの粉末X線回折ピークの表を示している。
【0054】
図28図28は、化合物I形態XIIの粉末X線回折パターンを示している。
【0055】
図29図29は、化合物I形態XIIの粉末X線回折ピークの表を示している。
【0056】
図30図30は、化合物I形態XIIの示差走査熱量測定プロットを示している。
【0057】
図31図31は、化合物I形態XIIIの粉末X線回折パターンを示している。
【0058】
図32図32は、化合物I形態XIIIの粉末X線回折ピークの表を示している。
【0059】
図33図33は、化合物I形態XIVの粉末X線回折パターンを示している。
【0060】
図34図34は、化合物I形態XIVの粉末X線回折ピークの表を示している。
【発明を実施するための形態】
【0061】
I.概要
化合物4−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジ
ル)−7,8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オン(化合物I)は、Toll様受容
体7(TLR−7)の選択的かつ強力な阻害剤である:
【化2】
【0062】
本発明は、化合物Iの固体形態の驚くべき発見、本明細書に記載されているような形態
に起因する利点、および固体形態を作製するための方法に起因する。結晶性物質は、一般
的に物理的および化学的にさらに安定している。製品の貯蔵寿命は、安定性と直接相関す
るため、結晶性物質の優れた安定性は、これらの最終剤形における使用をさらに適切にし
ている。APIプロセシングにおける結晶化ステップはまた、処理溶媒への不純物を拒絶
することにより薬物物質純度を向上する機会を得ることを意味する。
【0063】
II.定義
本発明の明細書において使用する場合、以下の単語および句は、それらが使用される文
脈によって別段に示される場合を除き、以下に示されたような意味を有することを一般的
に意図する。
【0064】
「水和物」とは、化合物Iと水を組み合わせることによって形成される複合体を指す。
この用語は、化学量論的ならびに非化学量論的水和物を含む。
【0065】
「溶媒和物」とは、化合物Iと溶媒とを組み合わせることによって形成される複合体を
指す。
【0066】
「脱溶媒和された」とは、本明細書に記載されているような、溶媒分子が部分的または
完全に除去された溶媒和物である化合物I形態を指す。脱溶媒和形態を生成する脱溶媒和
技術は、限定ではないものの、化合物I形態(溶媒和物)を真空へ曝露すること、溶媒和
物を高温下に置くこと、溶媒和物を空気もしくは窒素などの気体流に曝露すること、また
はこれらのいずれかの組合せを含む。したがって、脱溶媒和された化合物I形態は無水で
ある、すなわち、完全に溶媒分子が無いものであるか、または溶媒分子が化学量論的もし
くは非化学量論的量で存在する、部分的に溶媒和したものであることができる。
【0067】
「アルコール」とは、ヒドロキシ基を有する溶媒を指す。代表的なアルコールは、任意
の適切な数の炭素原子、例えば、C〜C、および任意の適切な数のヒドロキシ基、例
えば、1〜3などを有することができる。例示的アルコールとして、これらに限定されな
いが、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノールなどが挙げられる
【0068】
「治療有効量」とは、以下に定義されているように、このような処置を必要とする哺乳
動物に投与された場合、処置を実行するのに十分な量を指す。治療有効量は、処置してい
る被験体、被験体の体重および年齢、病態の重症度、投与方式などに応じて変動し、当業
者により容易に決定することができる。
【0069】
「化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まない」とは、10%未満の化合物Iの他の結
晶形態を含有する化合物Iの結晶形態を指す。例えば、実質的に含まないとは、9、8、
7、6、5、4、3、2、または1%未満の化合物Iの他の結晶形態を含有する、化合物
Iの結晶形態を指すことができる。好ましくは、実質的に含まないとは、5%未満の化合
物Iの他の結晶形態を含有する、化合物Iの結晶形態を指す。好ましくは、実質的に含ま
ないとは、1%未満の化合物Iの他の結晶形態を含有する、化合物Iの結晶形態を指す。
【0070】
III.化合物Iの固体形態
本発明は、結晶形態および非晶質形態、ならびに溶媒和物および水和物形態を含む、4
−アミノ−2−ブトキシ−8−(3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンジル)−7,
8−ジヒドロプテリジン−6(5H)−オン(化合物I;米国特許第8,367,670
および8,809,527を参照されたい)の固体形態を提供する。一部の実施形態では
、本発明は、構造:
【化3】

を有する化合物Iの結晶形態およびその溶媒和物または水和物を提供する。
【0071】
化合物Iは、これらに限定されないが、形態I、形態II、形態III、および形態I
Vを含む様々な固体形態を採用することができる。他の形態として、形態V、形態VI、
形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIお
よび形態XIVが挙げられる。化合物Iは、2種もしくはそれ超の結晶形態の混合物を形
成することもできるし、または他の結晶形態を実質的に含まない単結晶形態を形成するこ
ともできる。
【0072】
形態I
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.
7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCu
α1照射を使用して行われる粉末X線回折パターン、ならびに約133℃、170℃お
よび273℃において吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付け
ることができる。
【0073】
化合物Iの形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、
22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少
なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5
.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26
.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有
する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末
X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、2
3.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも4つ
のピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化
合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、
22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少
なくとも5つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0074】
化合物Iの形態Iはまた、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.
9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)におい
て少なくとも6、7、8、9またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態I
は、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9
、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピー
クを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われ
る粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物I
の結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.
3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくと
も7つのピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使
用して行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態で
は、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20
.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)にお
いて少なくとも8つのピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1
照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形
態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、
20.9、22.3、23.9、26.0または26.8度の2θ(±0.2度 2θ)
において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折パターンであって、XRPDがC
uKα1照射を使用して行われる粉末X線回折パターンにより特徴付けることができる。
【0075】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.
7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまた
はそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCu
α1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、および1
1.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、17.7、22.3、23.
9または26.0度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさら
に含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用し
て行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実
施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、17.7、22.3、23.9または26.0度
の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回
折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X
線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合
物Iの結晶形態Iは、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ(±0.2
度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。
【0076】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.6、22.3、および
23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであっ
て、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けるこ
とができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.6、17.
7、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)におい
てピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行わ
れるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの
結晶形態Iは、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および2
6.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。
【0077】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.
7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態Iは、図1のXRPDパターンに実質的に従うXRPDパ
ターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、
化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物
Iの結晶形態Iは、形態II、形態IIIおよび形態IVを実質的に含まないことができ
る。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iはまた、形態V、形態VI、形態VII
、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態X
IVを実質的に含まないことができる。
【0078】
化合物Iの形態Iは、約133℃、約170℃、または約273℃において少なくとも
1つまたは複数の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けるこ
とができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約133、170、または
約273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約133℃または約170℃
での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約133℃および約170℃でのDSC
吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、約
133、170、および約273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸
熱により特徴付けることができる。
【0079】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Iは、5.8、11.4、11.6、17.
7、20.1、20.9、22.3、23.9、26.0および26.8度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約133℃および約170℃での
1つまたは複数のDSC吸熱により特徴付けることができる。
【0080】
形態II
化合物Iの形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、
19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少
なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRP
DがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる
。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.
8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0
.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有するXRPDパターンであって、X
RPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることがで
きる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、1
7.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(
±0.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有するXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8
、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2
θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有するXRPDパターンであ
って、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付ける
ことができる。
【0081】
化合物Iの形態IIはまた、4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.
2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)におい
て少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8
、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2
θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピークを有するXRPDパターンであ
って、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付ける
ことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15
.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度
の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有するXRPDパターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付
けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、
15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.
1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有するXRPDパタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特
徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.
2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または2
9.1度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有するXRPD
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンによ
り特徴付けることができる。
【0082】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.
8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5または29.1度の2θ(±0
.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態I
Iは、4.6、18.3、19.9、22.4および25.5度の2θ(±0.2度 2
θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使
用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、
化合物Iの結晶形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度
の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含む粉末X線回折
(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線
回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物
Iの結晶形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度の2θ
(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(X
RPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折
(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの
結晶形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度の2θ(±
0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRP
D)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態IIは、9.2、15.8、17.8、19.2、または29.1度の2θ(±0.
2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含む粉末X線回折(XRPD)
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRP
D)パターンにより特徴付けることができる。
【0083】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.
8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5および29.1度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態IIは、図5のXRPDパターンに実質的に従うXRPD
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態II
は、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化
合物Iの結晶形態IIは、形態I、形態IIIおよび形態IVを実質的に含まないことが
できる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIはまた、形態V、形態VI、形態
VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび
形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0084】
化合物Iの形態IIは、約98、約253℃、または約273℃において少なくとも1
つまたは複数の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約98、253、または約
273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることが
できる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約98または約253℃での
1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部
の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約98℃および約253℃でのDSC吸熱
により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIは、約9
8、253、および約273℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱に
より特徴付けることができる。
【0085】
一部の実施形態では,化合物Iの結晶形態IIは、4.6、9.2、15.8、17.
8、18.3、19.2、19.9、22.4、25.5および29.1度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約98および約253℃でのDS
C吸熱により特徴付けることができる。
【0086】
形態III
化合物Iの形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.
5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)におい
て少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態II
Iは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.
9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.
9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0
.2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態II
Iは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.
9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0087】
化合物Iの形態IIIはまた、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、2
1.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)に
おいて少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRP
D)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0
、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも
6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることがで
きる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2
、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2
θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRP
D)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態IIIは、5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0
、23.9、25.2または29.4度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも
8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることがで
きる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2
、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2または29.4度の2
θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRP
D)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0088】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、16.9、2
0.3、21.5、22.0、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)に
おいて3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実
施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、21.5、および22.0度の2θ
(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであっ
て、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンに
より特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、10
.1、16.9、20.3、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)にお
いて1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実
施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、10.1、16.9、20.3、23.9ま
たは25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに
含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPD
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態II
Iは、10.1、16.9、20.3、23.9または25.2度の2θ(±0.2度
2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XR
PDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができ
る。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、10.1、16.9、20.3
、23.9または25.2度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピ
ークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行わ
れるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0089】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、1
6.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2および29.4度の2θ(
±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCu
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の
実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、図9のXRPDパターンに実質的に従うX
RPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形
態IIIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態
では、化合物Iの結晶形態IIIは、形態I、形態IIおよび形態IVを実質的に含まな
いことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIはまた、形態V、形態
VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XI
IIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0090】
化合物Iの形態IIIは、約181℃または約272℃において少なくとも1つまたは
複数の吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる
。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、約181℃または約272℃での
示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、
化合物Iの結晶形態IIIは、約181℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特
徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、約181℃
および約272℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0091】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IIIは、5.0、10.1、15.2、1
6.9、20.3、21.5、22.0、23.9、25.2および29.4度の2θ(
±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCu
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約181℃でのDSC吸熱に
より特徴付けることができる。
【0092】
形態IV
化合物Iの形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、
21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において
少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パ
ターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは
、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、2
3.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピーク
を有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用
して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンで特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7
、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2
θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであっ
て、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンに
より特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1
、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、
または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する
粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行わ
れる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0093】
化合物Iの形態IVはまた、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.
7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)にお
いて少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD
)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XR
PD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形
態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21
.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つ
のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1
射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる
。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.
1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±
0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態I
Vは、4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4
、23.8、または26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.1、
18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、または26.6度の2θ(±0.
2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パ
ターンにより特徴付けることができる。
【0094】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、18.1、18.7、23
.8、および26.6度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピーク
を有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXR
PDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態
IVは、8.8、16.8、19.7、21.1、または21.4度の2θ(±0.2度
2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XR
PDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができ
る。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、8.8、16.8、19.7、2
1.1、または21.4度の2θ(±0.2度 2θ)において2つまたはそれ超のピー
クをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われ
るXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結
晶形態IVは、8.8、16.8、19.7、21.1、または21.4度の2θ(±0
.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであっ
て、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けるこ
とができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、8.8、16.8、19
.7、21.1、または21.4度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ
超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用し
て行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0095】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、4.1、8.8、16.8、18.
1、18.7、19.7、21.1、21.4、23.8、および26.6度の2θ(±
0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実
施形態では、化合物Iの結晶形態IVは、図13のXRPDパターンに実質的に従うXR
PDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態
IVは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では
、化合物Iの結晶形態IVは、形態I、形態IIおよび形態IIIを実質的に含まないこ
とができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IVはまた、形態V、形態VI、
形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIお
よび形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0096】
形態V〜VIII
化合物Iの形態Vは、図16のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(XRP
D)パターンにより特徴付けることができる。形態Vは、任意の適切な溶媒和物または水
和物形態であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの形態Vは、ヘキサフルオ
ロイソプロパノールとの溶媒和物であることができる。
【0097】
化合物Iの形態VIは、図17のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(XR
PD)パターンにより特徴付けることができる。形態VIは、任意の適切な溶媒和物また
は水和物形態であることができる。
【0098】
化合物Iの形態VIIは、図18のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。形態VIIは、任意の適切な溶媒和物
または水和物形態であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの形態VIIは、
トリフルオロエタノールとの溶媒和物であることができる。
【0099】
化合物Iの形態VIIIは、図19のXRPDパターンに実質的に従う粉末X線回折(
XRPD)パターンにより特徴付けることができる。形態VIIIは、任意の適切な溶媒
和物または水和物形態、例えば、半水和物などであることができる。
【0100】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Vは、形態I、形態II、形態III、形態
IV、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII
、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では
、化合物Iの結晶形態VIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態
VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび
形態XIVを実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態
VIIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VIII
、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に
含まないことができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態VIIIは、形態I、
形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形態VII、形態IX、形態X、
形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態XIVを実質的に含まないことができる
【0101】
形態IX
化合物Iの形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、
20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少
なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21
.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0
、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ
)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、
9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9また
は24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末
X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる
粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0102】
化合物Iの形態IXはまた、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.
6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)におい
て少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRP
D)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態
IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.
7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、
17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2
度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、21
.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.6、17.0
、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ
)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けることができる。
【0103】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.
6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0
.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、
XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることが
できる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、および15
.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態I
Xは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度
の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特
徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、1
7.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度
2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、X
RPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることがで
きる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6
、20.0、20.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において
3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20
.7、21.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超
のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物
Iの結晶形態IXは、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9ま
たは24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに
含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPD
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IX
は、13.1、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9または24.9度の
2θ(±0.2度 2θ)において6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特
徴付けることができる。
【0104】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.
6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9および24.9度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態IXは、図20のXRPDパターンに実質的に従うXRP
Dパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態I
Xは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、
化合物Iの結晶形態IXは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態V
I、形態VII、形態VIII、形態X、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形
態XIVを実質的に含まないことができる。
【0105】
化合物Iの形態IXは、約57、101、141、173、または約266℃において
少なくとも1つまたは複数の吸熱を有する、示差走査熱量測定(DSC)プロットにより
特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約57、1
01、141、173、または約266℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特
徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約141また
は約173℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部
の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約141および約173℃での示差走査熱
量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの
結晶形態IXは、約173および約266℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により
特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、約173℃
での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態で
は、化合物Iの結晶形態IXは、約57、101、141、173、および約266℃で
の示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0106】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは、5.3、9.8、13.1、15.
6、17.0、19.6、20.0、20.7、21.9および24.9度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約173℃でのDSC吸熱により
特徴付けることができる。
【0107】
化合物Iの結晶形態IXはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXは水和物であることができる。
【0108】
形態X
化合物Iの形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、1
6.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少
なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5
.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.
9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、
14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ
)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9
.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、また
は23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末
X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる
粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0109】
化合物Iの形態Xはまた、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4
、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)におい
て少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRP
D)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態
Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0
、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、1
2.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2
度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5
.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、21.
9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、
14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ
)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けることができる。
【0110】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9
、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0
.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、
XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることが
できる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、10.8および16.
0度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは
、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2
θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付
けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、
12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ
)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPD
がCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4
、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまた
はそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では
、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.
9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークを
さらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるX
RPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形
態Xは、9.4、11.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9
度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPD
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンによ
り特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、9.4、1
1.9、12.9、14.4、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0.2
度 2θ)において6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、
XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることが
できる。
【0111】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9
、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、または23.9度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態Xは、図23のXRPDパターンに実質的に従うXRPD
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは
、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、化合
物Iの結晶形態Xは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態VI、形
態VII、形態VIII、形態IX、形態XI、形態XII、形態XIIIおよび形態X
IVを実質的に含まないことができる。
【0112】
化合物Iの形態Xは、約142℃または約274℃において少なくとも1つの吸熱を有
する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の実施形
態では、化合物Iの結晶形態Xは、約142または約274℃での示差走査熱量測定(D
SC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態X
は、約142℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、約142および約274℃での示差走査熱
量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。
【0113】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態Xは、5.5、9.4、10.8、11.9
、12.9、14.4、16.0、19.0、21.9、および23.9度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約142℃でのDSC吸熱により
特徴付けることができる。
【0114】
形態XI
化合物Iの形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、
19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少
なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、
7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23
.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8
、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ
)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、
8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0また
は23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有する粉末
X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる
粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0115】
化合物Iの形態XIはまた、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.
3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)におい
て少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRP
D)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態
XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.
4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、
17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2
度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターン
であって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、
7.7、8.4、10.7、17.1、17.8、19.3、19.5、21.4、23
.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.1、17.8
、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ
)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンによ
り特徴付けることができる。
【0116】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.
1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0
.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって、
XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることが
できる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、17.1および19
.5度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態X
Iは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の
2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPDパター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴
付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.
7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2
θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRP
DがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる
。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19
.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つま
たはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射
を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態で
は、化合物Iの結晶形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、2
3.0または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピーク
をさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる
XRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態XIは、8.4、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.
9度の2θ(±0.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRP
Dパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンに
より特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、8.4
、10.7、17.8、19.3、21.4、23.0または23.9度の2θ(±0.
2度 2θ)において6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。
【0117】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、7.7、8.4、10.7、17.
1、17.8、19.3、19.5、21.4、23.0および23.9度の2θ(±0
.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態XIは、図26のXRPDパターンに実質的に従うXRP
Dパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態X
Iは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態では、
化合物Iの結晶形態XIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V、形態V
I、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XII、形態XIII、および
形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0118】
化合物Iの結晶形態XIはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIは、ヘキサフルオロイソプロパノール(HF
IPA)との溶媒和物であることができる。
【0119】
形態XII
化合物Iの形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7
、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)におい
て少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)
パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XI
Iは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1
、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7
、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9または25.8度の2θ(±0.
2度 2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パ
ターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XII
は、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、
21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピー
クを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使
用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0120】
化合物Iの形態XIIはまた、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18
.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)に
おいて少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRP
D)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、
21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも
6つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることがで
きる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、
13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2
θ(±0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRP
D)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、20.3、
21.1、21.9、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも
8つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα
照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることがで
きる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、
13.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2
θ(±0.2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRP
D)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(X
RPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0121】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13
.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(
±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであっ
て、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けるこ
とができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、20.3、21.1お
よび21.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(XR
PD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(
XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結
晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または2
5.8度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも1つまたは複数のピークをさら
に含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRP
Dパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態X
IIは、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度
の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも2つまたはそれ超のピークをさらに含む
XRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは
、6.0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ
(±0.2度 2θ)において少なくとも3つまたはそれ超のピークをさらに含むXRP
Dパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンに
より特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.
0、9.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0
.2度 2θ)において少なくとも4つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパタ
ーンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特
徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9
.0、10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度
2θ)において少なくとも5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンで
あって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付け
ることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、
10.9、13.7、17.1、18.7、または25.8度の2θ(±0.2度 2θ
)において少なくとも6つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。
【0122】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13
.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、および25.8度の2θ(
±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCu
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の
実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、図28のXRPDパターンに実質的に従う
XRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態XIIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形
態では、化合物Iの結晶形態XIIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態
V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XIII
、および形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0123】
化合物Iの形態XIIは、約94℃、112℃、140℃または約174℃において吸
熱を有する示差走査熱量測定(DSC)プロットにより特徴付けることができる。一部の
実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、約94℃、112℃、140℃または約1
74℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けることができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、約174℃での示差走査熱量測定(DSC)吸
熱により特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、
約94℃、112℃、140℃および約174℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱に
より特徴付けることができる。
【0124】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、6.0、9.0、10.9、13
.7、17.1、18.7、20.3、21.1、21.9、または25.8度の2θ(
±0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCu
α1照射を使用して行われるXRPDパターン、ならびに約174℃でのDSC吸熱に
より特徴付けることができる。
【0125】
化合物Iの結晶形態XIIはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIは、トリフルオロエタノール(TFE)
との溶媒和物であることができる。
【0126】
形態XIII
化合物Iの形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0
、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において
少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パ
ターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XII
Iは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、
23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピーク
を有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用
して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の
実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、1
5.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度
2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンで
あって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パター
ンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは
、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23
.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0127】
化合物Iの形態XIIIはまた、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16
.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)にお
いて少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD
)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XR
PD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形
態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、2
0.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つ
のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1
射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる
。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13
.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±
0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態X
IIIは、4.6、8.9、9.2、13.8、15.8、16.0、18.4、20.
0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13.8
、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±0.
2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パ
ターンにより特徴付けることができる。
【0128】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13
.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±
0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、9.2、18
.4および20.0度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折
(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線
回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物
Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26
.9度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRP
Dパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンに
より特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、8
.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度
2θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XR
PDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができ
る。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8
、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたは
それ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使
用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、
化合物Iの結晶形態XIIIは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1また
は26.9度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含
むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパ
ターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XII
Iは、8.9、13.8、15.8、16.0、23.1または26.9度の2θ(±0
.2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであっ
て、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けるこ
とができる。
【0129】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、4.6、8.9、9.2、13
.8、15.8、16.0、18.4、20.0、23.1または26.9度の2θ(±
0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実
施形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、図31のXRPDパターンに実質的に従う
XRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶
形態XIIIは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施
形態では、化合物Iの結晶形態XIIIは、形態I、形態II、形態III、形態IV、
形態V、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XI
I、および形態XIVを実質的に含まないことができる。
【0130】
形態XIV
化合物Iの形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6
、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において
少なくとも3、4、5、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パ
ターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIV
は、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、
24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも3つのピーク
を有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用
して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の
実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、1
6.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度
2θ)において少なくとも4つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンで
あって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パター
ンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、
7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24
.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも5つのピークを有
する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して
行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。
【0131】
化合物Iの形態XIVはまた、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17
.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)にお
いて少なくとも6、7、8、9、またはそれ超のピークを有する粉末X線回折(XRPD
)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XR
PD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形
態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、2
4.6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも6つ
のピークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1
射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる
。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14
.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±
0.2度 2θ)において少なくとも7つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パ
ターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD
)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態X
IVは、7.1、9.5、10.6、14.3、16.8、17.6、22.0、24.
6、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において少なくとも8つのピ
ークを有する粉末X線回折(XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一
部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14.3
、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±0.
2度 2θ)において少なくとも9つのピークを有する粉末X線回折(XRPD)パター
ンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パ
ターンにより特徴付けることができる。
【0132】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14
.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9または26.2度の2θ(±
0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを有するXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、14.
3および24.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを有する粉末X線回折(
XRPD)パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回
折(XRPD)パターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物I
の結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.
2度の2θ(±0.2度 2θ)において1つまたは複数のピークをさらに含むXRPD
パターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンによ
り特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.
6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2
θ)において2つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRP
DがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる
。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、
22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそ
れ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用
して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化
合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または
26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において4つまたはそれ超のピークをさらに含む
XRPDパターンであって、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパタ
ーンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは
、10.6、16.8、17.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.
2度 2θ)において5つまたはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって
、XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、10.6、16.8、1
7.6、22.0、24.9または26.2度の2θ(±0.2度 2θ)において6つ
またはそれ超のピークをさらに含むXRPDパターンであって、XRPDがCuKα1
射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。
【0133】
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、7.1、9.5、10.6、14
.3、16.8、17.6、22.0、24.6、24.9および26.2度の2θ(±
0.2度 2θ)においてピークを有するXRPDパターンであって、XRPDがCuK
α1照射を使用して行われるXRPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実
施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、図28のXRPDパターンに実質的に従うX
RPDパターンにより特徴付けることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形
態XIVは、化合物Iの他の結晶形態を実質的に含まないことができる。一部の実施形態
では、化合物Iの結晶形態XIVは、形態I、形態II、形態III、形態IV、形態V
、形態VI、形態VII、形態VIII、形態IX、形態X、形態XI、形態XII、お
よび形態XIIIを実質的に含まないことができる。
【0134】
化合物Iの結晶形態XIVはまた、溶媒和物または水和物形態を有することができる。
一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは、トリフルオロエタノール(TFE)
との溶媒和物であることができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態XIVは水
和物であることができる。
【0135】
本明細書で示される化合物Iを含む任意の式または構造はまた、化合物の非標識形態な
らびに同位体標識形態を表すことを意図する。同位体標識した化合物は、1個または複数
の原子が選択された原子量または質量数を有する原子で置き換えられていることを除いて
、本明細書で示される式で示されている構造を有する。本開示の化合物に組み込むことが
できる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、
例えば、これらに限定されないが、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、
13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Clおよび125Iな
どが挙げられる。例えば、H、13Cおよび14Cなどの放射性同位元素が組み込まれ
ている、本発明の開示の様々な同位体標識した化合物。このような同位体標識した化合物
は、代謝研究、反応速度研究、検出もしくは画像化技術、例えば、ポジトロン放出断層撮
影(PET)または単一光子放射断層撮影(SPECT)など(薬物または基質組織分布
アッセイを含む)または患者の放射線処置において有用となり得る。
【0136】
本開示はまた、炭素原子に結合している1〜「n」個(nは分子内の水素の数である)
の水素が、重水素で置き換えられている化合物Iを含む。このような化合物は、代謝への
耐性の増加を示し、したがって、哺乳動物に投与された場合、任意の化合物Iの半減期を
増加させるのに有用である。例えば、Foster、「Deuterium Isoto
pe Effects in Studies of Drug Metabolism
」、Trends Pharmacol. Sci.、5巻(12号):524〜527
頁(1984年)を参照されたい。このような化合物は、当技術分野で周知の手段により
、例えば、1個または複数の水素原子が重水素で置き換えられている出発物質を利用する
ことにより合成される。
【0137】
重水素標識または置換されている本開示の治療用化合物は、分布、代謝および排出(A
DME)に関して改善されたDMPK(薬物代謝および薬物動態)特性を有し得る。重水
素などのより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性、例えば、in vivoで
の半減期の増加または低減された投薬量要件から結果として生じるある特定の治療的利点
をもたらすことができる。18F標識した化合物は、PETまたはSPECT研究に対し
て有用となり得る。本開示の同位体標識した化合物およびそのプロドラッグは、非同位体
的標識した試薬の代わりに容易に入手できる同位体標識した試薬を使用して、以下に記載
されているスキームまたは実施例および調製に開示された手順を実行することによって一
般的に調製することができる。さらに、より重い同位体、特に重水素(すなわち、Hま
たはD)による置換は、より高い代謝安定性から結果として生じるある特定の治療的利点
、例えば、in vivoでの半減期の増加または低減された投薬量要件または治療指数
の改善をもたらすことができる。この状況における重水素は、化合物Iの中の置換基とし
てみなされることが理解されている。
【0138】
このようなより重い同位体の濃度、特に重水素は、同位体の富化係数により定義するこ
とができる。本開示の化合物において特定の同位体として特に指定されていない任意の原
子は、その原子の任意の安定した同位体を表すことを意図する。特に述べられていない限
り、位置が「H」または「水素」として特に指定されている場合、その位置は、その天然
存在度の同位体組成において水素を有すると考えられている.したがって、本開示の化合
物において、重水素(D)として特に指定された任意の原子は、重水素を表すことが意図
されている。
【0139】
IV.化合物Iの固体形態を調製する方法
化合物Iの固体形態は様々な方法で調製することができる。例えば、化合物Iは、単一
の溶媒系に溶解することができ、結晶化させることができる。代わりに、化合物Iは、化
合物Iを溶媒に溶解し、次いでこの混合物に貧溶媒を加えて、化合物Iの結晶化を引き起
こすことによって、二溶媒系から結晶化することができる。
【0140】
溶媒は、溶液を形成するのに適切な任意の溶媒であることができる。典型的には、溶媒
は、極性溶媒であることができ、一部の実施形態ではプロトン性溶媒である。他の適切な
溶媒は非極性溶媒を含む。適切な溶媒として、これらに限定されないが、水、アルカン、
例えば、ヘプタン、ヘキサン、およびシクロヘキサン、石油エーテル、C〜Cアルコ
ール(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、エチレングリコー
ルおよびポリエチレングリコール、例えば、PEG400、アルカノエート、例えば、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、および酢酸ブチルなど、アセトニトリル、
アルカノン、例えば、アセトン、ブタノン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルプロ
ピルケトン(MPK)およびメチルイソ−ブチルケトン(MIBK)など、エーテル、例
えば、ジエチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル−
テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンおよび1,4−ジオキサンなど、芳香族
、例えば、ベンゼンおよびトルエンなど、ハロゲン化溶媒、例えば、塩化メチレン、クロ
ロホルムおよび四塩化炭素など、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ならびにジメチル
ホルムアミド(DMF)が挙げられる。適切な溶媒としてまた、これらに限定されないが
ハロゲン化C〜Cアルコール(トリフルオロメタノール、トリフルオロエタノール(
TFE)、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIPA))が挙げられる。
【0141】
化合物Iの結晶形態を調製する方法は、任意の適切な反応条件下で実施することができ
る。例えば、化合物Iの結晶形態を調製する方法は、例えば、これらに限定されないが、
室温未満、室温、または室温超の任意の適切な温度で実施することができる。一部の実施
形態では、温度は、約−78℃〜約100℃、または約0℃〜約50℃、または約10℃
〜約30℃であることができる。一部の実施形態では、温度は、本方法において使用され
る特定の溶媒の還流温度であることができる。他の実施形態では、化合物Iの結晶形態は
、化合物Iの1つの結晶形態が化合物Iの第2の結晶形態を形成するように、約100℃
超に加熱することができる。
【0142】
化合物Iの結晶形態を調製する方法は、任意の適切な時間の間実施することができる。
例えば、時間は、数分間、数時間または数日間にわたり得る。一部の実施形態では、時間
は、数時間、例えば、一晩などであることができる。化合物Iの結晶形態を調製する方法
はまた、任意の適切な圧力で実施することもできる。例えば、圧力は、大気圧未満、ほぼ
大気圧、または大気圧超であることができる。
【0143】
形態I
一部の実施形態では、本発明は、本発明の化合物Iの結晶形態Iを調製する方法であっ
て、形態Iを調製する適切な条件下で、本発明の化合物Iと溶媒の混合物を形成すること
を含む方法を提供する。任意の適切な溶媒を、化合物I形態Iを調製する方法において使
用することができる。一部の実施形態では、溶媒は、水、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、メチルエチルケトン、メチルイソ−ブチルケトン、アセトニトリル、テト
ラヒドロフラン、メチル−テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、酢酸エチル
、1,4−ジオキサン、またはジクロロメタンのうちの少なくとも1つであることができ
る。一部の実施形態では、溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、または
ジクロロメタンのうちの少なくとも1つであることができる。一部の実施形態では、溶媒
として、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールのうちの1つを挙げることが
できる。一部の実施形態では、溶媒は、ジクロロメタンと組み合わせた、メタノール、エ
タノール、またはイソプロパノールのうちの少なくとも1つであることができる。一部の
実施形態では、溶媒はメタノールおよびジクロロメタンであることができる。
【0144】
一部の実施形態では、本発明は、形態Iを調製するのに適切な条件下で、化合物Iと、
〜Cアルコールおよびジクロロメタンを含む溶媒との混合物を形成することによっ
て、化合物Iの結晶形態Iを調製する方法を提供する。C〜Cアルコールは、メタノ
ール、エタノール、プロパノールまたはイソプロパノールであることができる。一部の実
施形態では、溶媒として、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールのうちの1つ
が挙げられる。一部の実施形態では、溶媒として、メタノールおよびジクロロメタンが挙
げられる。一部の実施形態では、溶媒として、エタノールおよびジクロロメタンが挙げら
れる。一部の実施形態では、溶媒として、イソプロパノールおよびジクロロメタンが挙げ
られる。
【0145】
メタノールとジクロロメタンとの任意の適切な比を使用することができる。例えば、メ
タノール対ジクロロメタンの比は、10:1〜約1:10(容量/容量)であることがで
き、これは、約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、
2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9ま
たは約1:10(容量/容量)を含む。一部の実施形態では、メタノール対ジクロロメタ
ンの比は、約1:1〜約1:5(容量/容量)であることができる。一部の実施形態では
、メタノール対ジクロロメタンの比は、約1:2(容量/容量)であることができる。
【0146】
化合物Iの形態Iを調製する方法は、様々な他のステップを含むことができる。例えば
、溶媒を蒸発させることができ、種結晶を混合物に加えることができ、混合物を、単一回
数または繰り返し加熱および冷却することができる。一部の実施形態では、化合物Iの形
態Iを調製する方法はまた溶媒を蒸発させ、これによって形態Iを形成することも含む。
一部の実施形態では、化合物Iの形態Iを調製する方法は、化合物I、メタノールおよび
ジクロロメタンの反応混合物(メタノール対ジクロロメタンの比は1:2(容量/容量)
である)を形成し、ジクロロメタンを除去し、これによって、化合物Iの結晶形態Iを形
成することを含む。
【0147】
形態II
本発明はまた、化合物I形態IIを調製するための方法を提供する。一部の実施形態で
は、本発明は、形態IIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとクロロホルムの混合
物を形成することによって、化合物Iの結晶形態IIを調製する方法を提供する。化合物
Iの結晶形態IIを調製するための条件として、少なくとも1日の期間の間の周辺温度お
よび圧力を挙げることができる。化合物Iの結晶形態IIを調製するための期間はまた、
少なくとも2、3、4、5日間、またはそれ超であることができる。一部の実施形態では
、化合物Iの結晶形態IIを調製するための方法は、約5日間とすることができる。
形態III
【0148】
本発明はまた、化合物I形態IIIを調製するための方法を提供する。一部の実施形態
では、本発明は、化合物Iの形態Iを、約130℃〜約190℃の温度に加熱し、これに
よって、形態IIIを形成することによって、化合物Iの結晶形態IIIを調製する方法
を提供する。一部の実施形態では、本方法はまた、形態IIIを室温に冷却することも含
む。
【0149】
形態IV
本発明はまた、化合物I形態IVを調製するための方法も提供する。一部の実施形態で
は、本発明は、化合物Iの形態IIを約90℃〜約250℃の温度へ加熱し、これによっ
て、形態IVを形成することによって、化合物Iの結晶形態IVを調製する方法を提供す
る。
【0150】
形態V
本発明はまた、化合物I形態Vを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では
、本発明は、形態Vを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとヘキサフルオロイソプロ
パノールの混合物を形成し、ヘキサフルオロイソプロパノールを除去することによって、
化合物Iの結晶形態Vを調製する方法を提供する。ヘキサフルオロイソプロパノールは、
任意の適切な条件下、例えば、真空、加熱、またはこれら2つの組合せなどを介して除去
することができる。代わりに、形態Vは、化合物Iの高温溶液を冷水と組み合わせ、その
後の固体を単離させることによって、形成することもできる。
【0151】
形態VI
本発明はまた、化合物I形態VIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態で
は、本発明は、形態VIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとトリフルオロエタノ
ールの混合物を形成し、トリフルオロエタノールを除去することによって、化合物Iの結
晶形態VIを調製する方法を提供する。トリフルオロエタノールは、任意の適切な条件下
、例えば、真空、加熱、またはこれら2つの組合せなどを介して除去することができる。
【0152】
形態VII
本発明はまた、化合物I形態VIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態
では、本発明は、形態VIIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iとトリフルオロエ
タノールの混合物を形成し、トリフルオロエタノールを除去することによって、化合物I
の結晶形態VIIを調製する方法を提供する。トリフルオロエタノールは、任意の適切な
条件下、例えば、真空、加熱、またはこれら2つの組合せなどを介して除去することがで
きる。
【0153】
形態VIII
本発明はまた、化合物I形態VIIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形
態では、本発明は、形態VIIIを調製するのに適切な条件下で、約90%超の相対湿度
を有する雰囲気に、化合物I形態Vまたは形態VIIを曝露することによって、化合物I
の結晶形態VIIIを調製する方法を提供する。相対湿度は、例えば、約50%、55、
60、65、70、75、80、85、90、91、92、93、94、95、96、9
7、98超、または約99%超の任意の適切な湿度であることができる。一部の実施形態
では、相対湿度は約95%超であることができる。一部の実施形態では、相対湿度は約9
7%であることができる。
【0154】
形態IX
本発明はまた、化合物I形態IXを調製するための方法も提供する。一部の実施形態で
は、本発明は、形態IXを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態I、水およびト
リフルオロエタノールの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態IXを調製
する方法を提供する。トリフルオロエタノールと水との任意の適切な比を使用することが
できる。例えば、トリフルオロエタノール対水の比は、10:1〜約1:1(容量/容量
)であることができ、これは、約10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、
4:1、3:1、2:1または約1:1(容量/容量)を含む。一部の実施形態では、ト
リフルオロエタノール対水の比は、約10:1〜約1:1(容量/容量)であることがで
きる。一部の実施形態では、トリフルオロエタノール対水の比は、約5:1(容量/容量
)であることができる。化合物Iの結晶形態IXを調製するための条件として、少なくと
も1日の期間の間の周辺温度および圧力を挙げることができる。化合物Iの結晶形態IX
を調製するための期間はまた、少なくとも2、3、4、5日間、またはそれ超であること
ができる。一部の実施形態では、化合物Iの結晶形態IXを調製するための方法は、約5
日間であることができる。
【0155】
形態X
本発明はまた、化合物I形態Xを調製するための方法も提供する。一部の実施形態では
、本発明は、形態Xを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態Iとクロロホルムの
混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態Xを調製する方法を提供する。化合
物Iの結晶形態Xを調製するのに適切な条件として、周辺温度および圧力を挙げることが
できる。
【0156】
形態XI
本発明はまた、化合物I形態XIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態で
は、本発明は、形態XIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態Iと、ヘキサフ
ルオロイソプロパノールの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態XIを調
製する方法を提供する。
【0157】
形態XII
本発明はまた、化合物I形態XIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形態
では、本発明は、形態XIIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態I、水およ
びトリフルオロエタノールの混合物を形成することによって、化合物Iの結晶形態XII
を調製する方法を提供する。トリフルオロエタノールと水との任意の適切な比を使用する
ことができる。例えば、トリフルオロエタノール対水の比は、20:1〜約1:1(容量
/容量)であることができ、約20:1、19:1、18:1、17:1、16:1、1
5:1、14:1、13:1、12:1、10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、
5:1、4:1、3:1、2:1または約1:1(容量/容量)を含む。一部の実施形態
では、トリフルオロエタノール対水の比は、約20:1〜約1:1(容量/容量)である
ことができる。一部の実施形態では、トリフルオロエタノール対水の比は、約15:1〜
約5:1(容量/容量)であることができる。一部の実施形態では、トリフルオロエタノ
ール対水の比は、約10:1(容量/容量)であることができる。
【0158】
形態XIII
本発明はまた、化合物I形態XIIIを調製するための方法も提供する。一部の実施形
態では、本発明は、形態XIIIを調製するのに適切な条件下で、化合物Iの形態IIを
0℃未満に冷却することによって、化合物Iの結晶形態XIIIを調製する方法を提供す
る。化合物Iの形態IIは、これらに限定されないが、−5℃、−10、−15、−20
、−25、−30、−40、−50、−60および−70℃を含む、0℃未満の任意の適
切な温度に冷却することができる。一部の実施形態では、化合物Iの形態IIは、約−1
0℃に冷却して、形態XIIIを調製することができる。
【0159】
形態XIV
本発明はまた、化合物I形態XIVを調製するための方法を提供する。一部の実施形態
では、本発明は、形態XIVを調製するのに適切な条件下で、形態XIIを乾燥させるこ
とによって、化合物Iの結晶形態XIVを調製する方法を提供する。乾燥させることは、
形態XIIを適切な温度に適切な期間の間加熱すること、形態XIIを低減された気圧環
境に置くこと、または両方を含むことができる。例えば、形態XIIは、室温超の温度、
例えば、30℃、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、90
、または100℃などに加熱することができる。形態XIIが低減された気圧環境内で乾
燥される場合、低減された気圧は、1気圧未満の任意の適切な圧力、例えば、0.9at
m、0.8、0.7、0.6、0.5、0.4、0.3、0.2、0.1、0.05、0
.01、0.005、0.001atm、またはそれ未満などを有することができる。一
部の実施形態では、形態XIVを調製することは、形態XIIを、1気圧未満の圧力で乾
燥させることを含む。一部の実施形態では、形態XIVを調製することは、形態XIIを
加熱することを含む。一部の実施形態では、形態XIVを調製することは、形態XIIを
1気圧未満の圧力で乾燥させ、形態XIIを約40℃の温度で加熱することを含む。
【0160】
結晶化合物Iを調製する方法は、一般的に約0℃から溶媒の還流温度までの温度で行う
ことができる。一部の実施形態では、温度は室温であることができる。代わりに、化合物
I、または化合物Iの結晶形態の1つは、固体形態で加熱することができる。例えば、化
合物I形態Iは、約130℃〜約200℃、または約130℃〜約150℃の温度に加熱
することができる。化合物I形態IIは、約90℃〜約200℃の温度に加熱することが
できる。
【0161】
複数の溶媒が本発明の方法で使用される場合、上記方法における溶媒の比は、容量で約
1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7および約1:8を含む、約1:1〜約
1:9の任意の適切な比であることができる。溶媒比の範囲は、好ましくは容量で約1:
1〜約1:9、より好ましくは約1:2〜約1:7、さらにより好ましくは約1:2〜約
1:5である。
【0162】
化合物I対溶媒の比は、結晶化を促進するのに適切な任意の比であることができる。例
えば、化合物I対溶媒の比は、約1:5(重量/容量、またはw/v)〜約1:50(w
/v)であることができ、これは、約1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:
11、1:12、1:13、1:14、1:15、1:20、1:25、1:30、1:
35、1:40および約1:45(w/v)を含む。化合物I対溶媒の比は、好ましくは
約1:10〜約1:25(w/v)、より好ましくは約1:10〜約1:15(w/v)
である。
【0163】
結晶化は、当技術分野で公知の方法、例えば、機械的手段、例えば、反応容器の接触表
面を、例えば、ガラス棒でひっかくまたは擦ることによって、誘導することができる。任
意選択で、飽和または過飽和溶液は、種結晶を接種することができる。化合物Iを結晶化
するための混合物はまた、結晶化合物Iの種結晶を含有することができる。
【0164】
所望の結晶形態の単離は、溶媒を除去し、結晶から溶媒を沈殿させることによって達成
することができる。一般的に、これは、公知の方法、例えば、濾過、吸引濾過、デカンテ
ーションまたは遠心分離などにより行われる。さらなる単離は、当業者に公知の方法、例
えば、真空の適用、および/または加熱により、結晶形態から任意の過剰の溶媒(複数可
)を除去することによって、達成することができる。
【0165】
V.医薬組成物
本明細書に提供されている化合物Iの固体形態は、医薬組成物の形態で投与することが
できる。本開示は、活性成分としての、記載されている化合物Iの1種または複数種の固
体形態または薬学的に許容されるその塩またはエステル、ならびに1種または複数種の薬
学的に許容される賦形剤、担体(不活性な固体希釈剤および充填剤を含む)、希釈剤(滅
菌水溶液および様々な有機溶媒を含む)、透過促進剤、可溶化剤ならびにアジュバントを
含有する医薬組成物を提供する。医薬組成物は、単独でまたは他の治療剤と組み合わせて
(以下の併用療法セクションに示されている通り)投与することができる。このような組
成物は、薬学分野において周知の方式で調製することができる(例えば、Remingt
on’s Pharmaceutical Sciences、Mace Publis
hing Co.、Philadelphia, PA、第17版(1985年);なら
びにModern Pharmaceutics、Marcel Dekker, In
c.、第3版、(G.S. BankerおよびC.T. Rhodes編)を参照され
たい)。
【0166】
医薬組成物は、例えば、参照により組み込まれている特許および特許出願に記載されて
いるものと類似の有用性を有する薬剤の許容された投与モードのいずれか、直腸、頬側、
鼻腔内および経皮的経路、動脈内注射より、静脈内に、腹腔内に、非経口的に、筋肉内に
、皮下的に、経口的に、局所的に、吸入剤として、または含浸もしくはコーティングした
デバイス、例えば、ステントなど、または動脈挿入した円柱状ポリマーを介したものを含
め、単回または複数回用量のいずれかで投与することができる。
【0167】
投与のための1つのモードは非経口、特に注射によるものである。本発明の開示の新規
の組成物を注射による投与のために組み込むことができる形態として、水性または油性懸
濁剤または乳剤(ゴマ油、トウモロコシ油、綿実油もしくはピーナッツ油を含む)ならび
にエリキシル剤、マンニトール、デキストロースまたは滅菌水溶液および類似の薬学的ビ
ヒクルが挙げられる。食塩水中の水溶液もまた注射用に慣例的に使用されているが、本発
明の開示との関連ではあまり好ましくない。エタノール、グリセロール、プロピレングリ
コール、液体ポリエチレングリコールなど(およびその適切な混合物)、シクロデキスト
リン誘導体、および植物油もまた利用することができる。例えば、レシチンなどのコーテ
ィングを使用することにより、分散物の場合必要とされる粒径を維持することにより、お
よび界面活性剤を使用することにより、適切な流動度を維持することができる。微生物の
作用の阻止は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フ
ェノール、ソルビン酸、チメロサールなどにより引き起こすことができる。
【0168】
注射可能な滅菌溶液は、適当な溶媒中に、必要量での本発明の開示による化合物を、必
要に応じて、上記に列挙されている様々な他の成分と共に組み込み、続いて濾過滅菌を行
うことによって調製する。一般的に、分散物は、滅菌された様々な活性成分を、基本分散
媒および上記に列挙されたもののうちの必要とされる他の成分を含有する無菌ビヒクルを
組み込むことによって調製される。注射可能な滅菌溶液の調製のための無菌粉末の場合、
一般的調製方法は、真空乾燥およびフリーズドライ技術であり、この技術によって、活性
成分に、事前に無菌濾過したその溶液から得た任意の追加の所望の成分を加えた粉末を生
じる。
【0169】
経口投与は、開示による化合物の投与のための別の経路である。投与はカプセル剤また
は腸溶コーティングされた錠剤などを介することができる。本明細書に記載の少なくとも
1種の化合物を含む医薬組成物を作製することにおいて、活性成分は通常、賦形剤により
希釈され、および/またはカプセル剤、サシェ剤(sachet)、紙もしくは他の容器
の形態であることができるような担体内に封入される。賦形剤が希釈剤としての機能を果
たす場合、賦形剤は、活性成分のためのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、
半固体または液体材料(上記の通り)の形態であることができる。したがって、組成物は
、錠剤、丸剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、
液剤、シロップ剤、エアゾール剤(固体としてまたは液体媒体中)、例えば、10重量%
までの活性化合物を含有する軟膏剤、軟質ゼラチンカプセルおよび硬質ゼラチンカプセル
、注射可能な滅菌溶液ならびにパッケージされた無菌の散剤の形態であることができる。
【0170】
適切な賦形剤のいくつかの例として、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソル
ビトール、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギネート、
トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリド
ン、セルロース、滅菌水、シロップおよびメチルセルロースが挙げられる。製剤は、滑沢
剤、例えば、タルク、ステアリン酸マグネシウムおよび鉱油など;湿潤剤;乳化剤および
懸濁化剤;保存剤、例えば、ヒドロキシ安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピ
ルなど;甘味剤;ならびに矯味矯臭剤(flavoring agent)をさらに含む
ことができる。
【0171】
本開示の組成物は、当技術分野で公知の手順を利用することによって、患者への投与後
、活性成分の急速放出、持続放出または遅延放出を提供するために製剤化することができ
る。経口投与のための制御放出薬物送達システムとして、ポリマーコーティングしたリザ
ーバーまたは薬物ポリマーマトリックス製剤を含有する浸透圧ポンプシステムおよび溶解
システムが挙げられる。制御放出システムの例は、米国特許第3,845,770号;第
4,326,525号;第4,902,514号;および第5,616,345号に示さ
れている。本発明の開示の方法において使用するための別の製剤は、経皮的送達デバイス
(「パッチ」)を利用している。このような経皮的パッチを使用して、制御された量での
本発明の開示の化合物の連続または非連続注入を提供することができる。医薬剤の送達の
ための経皮的パッチの構築および使用は当技術分野で周知である。例えば、米国特許第5
,023,252号、第4,992,445号および第5,001,139号を参照され
たい。このようなパッチは、医薬剤の連続的、パルス的またはオンデマンド送達のために
構築することができる。
【0172】
一部の実施形態では、組成物は、単位剤形で製剤化される。「単位剤形」という用語は
、各単位が、適切な医薬賦形剤(例えば、錠剤、カプセル剤、アンプル)と関連して所望
の治療効果が生じるように計算した既定量の活性物質を含有する、ヒト被験体および他の
哺乳動物に対する単位投薬量として適切な、物理的に分離した単位を指す。化合物は一般
的に薬学的有効量で投与される。一部の実施形態では、各投薬量単位は、1mg〜2gの
本明細書に記載の化合物を含有し、一部の実施形態では、非経口投与に対して、0.1〜
700mgの本明細書に記載の化合物を含有する。しかし、実際に投与される化合物の量
は通常、処置を受ける状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物およびその相
対活性、個々の患者の年齢、体重および応答、患者の症状の重症度などを含む関連状況を
考慮して医師により決定されることを理解されたい。
【0173】
錠剤などの固体組成物を調製するために、主な活性成分を医薬賦形剤と混合して、本発
明の開示の化合物の均一な混合物を含有する固体の予備製剤組成物(preformul
ation composition)を形成する。これらの予備製剤組成物を均一と呼
ぶ場合、それは、組成物を、等しく有効な単位剤形、例えば、錠剤、丸剤およびカプセル
剤などに容易に細分することができるよう、活性成分が組成物全体にわたり均質に分散し
ていることを意味する。
【0174】
本発明の開示の錠剤または丸剤はコーティングすることによって、またはそうでなけれ
ば、配合することによって、長期作用という利点をもたらす剤形を提供するか、または胃
の酸性状態から保護することができる。例えば、錠剤または丸剤は、内側投薬量(inn
er dosage)および外側投薬量(outer dosage)の構成成分を含む
ことができ、後者が前者の上の外被となる形態をとる。これら2つの構成成分は、腸溶層
により隔てることができ、腸溶層は、胃の中での崩壊に耐え、内側の構成成分を無傷で十
二指腸まで届けることまたは放出を遅延させることを可能にするように働く。いくつかの
ポリマー酸、ならびにポリマー酸と、セラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロース
などの材料との混合物を含む材料などの様々な材料を、このような腸溶層またはコーティ
ングに対して使用することができる。
【0175】
吸入または吹送法(insufflation)のための組成物として、薬学的に許容
される水性溶媒もしくは有機溶媒またはその混合物中の溶液および懸濁物ならびに粉末が
挙げられる。液体または固体組成物は、上に記載されているような適切な薬学的に許容さ
れる賦形剤を含有し得る。一部の実施形態では、組成物は、局在的または全身的効果のた
めに、経口または経鼻呼吸経路により投与される。好ましくは薬学的に許容される溶媒中
の組成物は、不活性ガスを使用することによって噴霧化され得る。噴霧化溶液は、噴霧デ
バイスから直接吸入してもよいし、または噴霧デバイスをフェイスマスクテントもしくは
間欠的陽圧呼吸機器に取り付けてもよい。溶液、懸濁物または粉末組成物は、一部の実施
形態では、適当な方式で製剤を送達するデバイスから経口的にまたは経鼻的に投与するこ
とができる。
【0176】
一実施形態では、本開示は、薬学的に許容される賦形剤または担体と、上に記載されて
いる化合物Iである化合物または薬学的に許容されるその塩、エステル、プロドラッグ、
立体異性体または水和物の治療有効量とを含む医薬組成物に関する。
【0177】
VI.使用の方法
本明細書に記載の化合物Iの固体形態は、ウイルス感染症、例えば、これらに限定され
ないが、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、およびヒト免疫不
全ウイルス(HIV)などに罹患した被験体に、単回または複数回用量のいずれかで、当
業者に公知の、および上に詳述したような許容された任意の投与モードで投与することが
できる。
【0178】
本明細書で使用する場合,「アゴニスト」とは、その結合パートナー、通常、受容体を
刺激する物質である。刺激は、特定のアッセイとの関連で定義されるか、または当業者に
より理解されている実質的に類似の状況下で、特定の結合パートナーの「アゴニスト」ま
たは「アンタゴニスト」として認められている因子または物質との比較を行っている本明
細書での考察から文献中で明らかとなり得る。刺激は、アゴニストまたは部分アゴニスト
の結合パートナーとの相互作用により誘導される特定の効果または機能の増加に関して定
義することができ、アロステリック効果を含むことができる。
【0179】
本明細書で使用する場合、「アンタゴニスト」とは、その結合パートナー、通常、受容
体を阻害する物質である。阻害は、特定のアッセイとの関連で定義されるか、または当業
者により理解されている実質的に類似の状況下で、特定の結合パートナーの「アゴニスト
」または「アンタゴニスト」として認められている因子または物質との比較を行っている
本明細書での考察から文献中で明らかとなり得る。阻害は、アンタゴニストとの結合パー
トナーとの相互作用により誘導される特定の効果または機能の低減に関して定義すること
ができ、アロステリック効果を含むことができる。
【0180】
本明細書で使用する場合、「部分アゴニスト」または「部分アンタゴニスト」とは、十
分または完全にそれぞれアゴニストまたはアンタゴニストではない、刺激または阻害のレ
ベルをそれぞれその結合パートナーに提供する物質である。刺激、および故に、阻害は、
アゴニスト、アンタゴニストまたは部分アゴニストとして定義されるべき任意の物質また
は物質のカテゴリーに対して本質的に定義されることを認識されたい。
【0181】
本明細書で使用する場合、「内因性活性」または「効力」は、結合パートナー複合体の
生物学的有効性のある尺度に関する。受容体薬理学に関して、内因性活性または効力が定
義されるべき状況は、結合パートナー(例えば、受容体/リガンド)複合体の状況および
特定の生物学的結果に関連する活性の検討事項に依存することになる。例えば、いくつか
の状況では、内因性活性は、関与する特定のセカンドメッセンジャー系に応じて異なり得
る。このような状況に特異的な評価がどこで関連するか、およびこれらが本発明の状況で
どのように関連し得るかは、当業者には明らかである。
【0182】
本明細書で使用する場合、受容体のモジュレーションは、受容体のアゴニズム、部分ア
ゴニズム、アンタゴニズム、部分アンタゴニズム、または逆アゴニズムを含む。
【0183】
当業者により理解されるように、ウイルス感染症、例えば、HCV、HBV、またはH
IVなどを処置する場合、このような処置は、様々な方式により特徴付け、様々なエンド
ポイントにより測定することができる。本発明の範囲は、すべてのこのような特徴付けを
包含することを意図する。
【0184】
一実施形態では、本方法を使用して、ヒトにおけるウイルス感染症の複数のエピトープ
に対して免疫応答を誘導することができる。ウイルス感染症に対する免疫応答の誘導は、
免疫応答が生じたかどうか決定するために、当業者により公知の任意の技術を使用して評
価することができる。本発明に対する免疫応答を検出するのに適切な方法は、中でも、被
験体の血清中のウイルス量または抗原の低減の検出、IFN−ガンマ−分泌ペプチドに特
異的なT細胞の検出、および1種または複数種の肝臓酵素、例えば、アラニントランスフ
ェラーゼ(ALT)およびアスパラギン酸トランスフェラーゼ(AST)などの上昇レベ
ルの検出を含む。一実施形態では、IFN−ガンマ−分泌ペプチドに特異的なT細胞の検
出は、ELISPOTアッセイを使用して達成される。別の実施形態は、PCR試験によ
り測定される減少を含め、HBV感染症に伴うウイルス量を減少させることを含む。
【0185】
一部の実施形態では、本発明は、ウイルス感染症を処置する方法であって、本発明の化
合物Iの結晶形態または医薬組成物の治療有効量を、それを必要とするヒトに投与するこ
とを含む方法を提供する。一部の実施形態では、本発明は、本発明の化合物Iの結晶形態
または医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、ウイルス感染症の処置に使用する
ための化合物Iの結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、ウイルス感染症
の処置のための化合物Iの結晶形態の使用を提供する。一部の実施形態では、本発明は、
ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための、化合物Iの結晶形態の使用を提供す
る。
【0186】
別の態様では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症を処
置するための方法であって、それらの方法のそれぞれが、B型肝炎ウイルスまたはC型肝
炎ウイルスに感染したヒト被験体に、化合物Iの結晶形態の治療有効量を投与するステッ
プを含む方法を提供する。ヒト被験体は慢性B型肝炎感染症または慢性C型肝炎感染症に
罹患しているのが通常であるが、ただし、急性的にHBVまたはHCVに感染した人を処
置することは本発明の範囲内である。
【0187】
一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染
症の処置に使用するための化合物Iの結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明
は、B型肝炎ウイルス感染症またはC型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬の製造の
ための化合物Iの結晶形態の使用を提供する。
【0188】
一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症の処置に使用するための化合
物Iの結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症の
処置のための医薬の製造のための化合物Iの結晶形態の使用を提供する。
【0189】
本発明による処置は通常、HBVまたはHCVに感染したヒトにおいて、HBVまたは
HCVに対する免疫応答の刺激をそれぞれもたらし、その結果として、感染した人間内の
HBVまたはHCVのウイルス量が減少する。免疫応答の例として、抗体(例えば、Ig
G抗体)の産生および/または免疫系の活性をモジュレートする、サイトカイン、例えば
、インターフェロンなどの産生が挙げられる。免疫系応答は、新しく誘導させた応答であ
ってもよいし、または既存の免疫応答を追加刺激(boost)することであってもよい
。特に、免疫系応答は、1種または複数種のHBVまたはHCV抗原に対するセロコンバ
ージョンであることができる。
【0190】
ウイルス量は、血液中に存在するHBV DNAまたはHCV DNAの量を測定する
ことによって決定することができる。例えば、血清HBV DNAは、Roche CO
BAS Amplicor モニターPCRアッセイ(2.0版;定量化の下限、300
コピー/mL[57IU/mL])およびQuantiplex bDNAアッセイ(定
量化の下限、0.7MEq/mL;Bayer診断法、かつてのChiron診断法、E
meryville、CA)を使用して定量化することができる。特定のHBVまたはH
CV抗原(例えば、B型肝炎表面抗原(HBsAG))に対する抗体の量は、酵素結合免
疫測定法および酵素結合免疫吸着法などの当技術分野において認識されている技術を使用
して測定することができる。例えば、特定のHBVまたはHCV抗原に対する抗体の量は
、Abbott AxSYMマイクロ粒子酵素免疫アッセイシステム(Abbott L
aboratories、North Chicago、IL)を使用して測定すること
ができる。
【0191】
化合物Iは、任意の有用な経路および手段、例えば、経口または非経口の(例えば、静
脈内)投与などにより投与することができる。化合物Iの治療有効量は、1日当たり約0
.00001mg/kg体重〜1日当たり約10mg/kg体重、例えば、1日当たり約
0.0001mg/kg体重〜1日当たり約10mg/kg体重など、または例えば、1
日当たり約0.001mg/kg体重〜1日当たり約1mg/kg体重など、または例え
ば、1日当たり約0.01mg/kg体重〜1日当たり約1mg/kg体重など、または
例えば、1日当たり約0.05mg/kg体重〜1日当たり約0.5mg/kg体重など
、または例えば、1日当たり約0.3μg〜約30mgなど、または例えば、1日当たり
約30μg〜約300μgなどである。
【0192】
化合物Iの治療有効量はまた、1用量当たり約0.01mg〜1用量当たり約1000
mg、例えば、1用量当たり約0.01mg〜1用量当たり約100mgなど、または例
えば、1用量当たり約0.1mg〜1用量当たり約100mgなど、または例えば、1用
量当たり約1mg〜1用量当たり約100mgなど、または例えば、1用量当たり約1m
g〜1用量当たり約10mgなどである。化合物Iの他の治療有効量は、1用量当たり約
1mg、または1用量当たり約2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、2
5、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90
、95、または約100mgである。化合物Iの他の治療有効量は、1用量当たり約10
0mg、または1用量当たり約125、150、175、200、225、250、27
5、300、350、400、450、または約500mgである。単回用量は、毎時間
、毎日、または毎週投与することができる。例えば、単回用量は、1、2、3、4、6、
8、12、16時間に1回または24時間に1回投与することができる。単回用量はまた
、1、2、3、4、5、6日に1回、または7日に1回投与することができる。単回用量
はまた、1、2、3週間に1回、または4週間に1回投与することができる。単回用量は
また、毎月1回投与することができる。
【0193】
化合物Iの投薬量の頻度は個々の患者の必要性により決定され、例えば、1日当たり1
回または2回、または1日当たりそれ超の回数とすることができる。化合物Iの投与は、
HBVまたはHCV感染症を処置するのに必要とされる限り継続する。例えば、化合物I
は、HBVまたはHCVに感染したヒトに、20日〜180日の期間の間または、例えば
、20日〜90日の期間の間、または、例えば、30日〜60日の期間の間投与すること
ができる。
【0194】
投与は、間欠的であることができ、数日またはそれ超の期間の間患者は、1日用量の化
合物Iを受け取り、続いて数日またはそれ超の期間の間、患者は1日用量の化合物Iを受
け取らない。例えば、患者は、ある用量の化合物Iを2日毎、または1週間に3回受け取
ることができる。再び例として、患者は、ある用量の化合物Iを1〜14日の期間の間毎
日受け取ることができ、続いて7〜21日の期間の間、患者はある用量の化合物Iを受け
取らず、続いてその後の期間(例えば、1〜14日)の間、患者は1日用量の化合物Iを
再び受け取る。患者を処置するために臨床的に必要とされる場合、化合物Iの投与の期間
、続いて化合物Iを投与しない期間を交互に繰り返すことができる。
【0195】
本明細書でより完全に記載されているように、化合物Iの結晶形態は、1種または複数
種の追加の治療剤(複数可)と共に、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染し
たヒトに投与することができる。追加の治療剤(複数可)は、化合物Iの結晶形態と同時
に、または化合物Iの結晶形態の投与前もしくは投与後に感染したヒトに投与することが
できる。一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症を処置または防止する
方法における使用のための化合物Iの結晶形態であって、B型肝炎ウイルス感染症を処置
するための1種または複数種の追加の治療剤と共に同時に、別々にまたは逐次的に投与さ
れる、結晶形態を提供する。一部の実施形態では、本発明は、B型肝炎ウイルス感染症の
処置のための医薬の製造のための化合物Iの結晶形態の使用であって、化合物Iの結晶形
態が、B型肝炎ウイルス感染症を処置するための1種または複数種の追加の治療剤と同時
に、別々にまたは逐次的に投与される使用を提供する。
【0196】
別の態様では、本発明は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転させるた
めの方法であって、化合物Iの結晶形態の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝
炎ウイルスに感染したヒト被験体に投与することを含み、治療有効量が、HBV感染症ま
たはHCV感染症に伴う症状を好転させるのに十分である方法を提供する。このような症
状として、血液中のHBVウイルス粒子(またはHCVウイルス粒子)の存在、肝臓炎症
、黄疸、筋肉痛、衰弱および疲労が挙げられる。
【0197】
一部の実施形態では、本発明は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好転さ
せることにおいての使用のための化合物Iの結晶形態を提供し、本方法は、化合物Iの結
晶形態の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染したヒト被験体
に投与することを含み、治療有効量は、HBV感染症またはHCV感染症に伴う症状を好
転させるのに十分である。一部の実施形態では、本発明は、HBV感染症またはHCV感
染症に伴う症状を好転させるための医薬の製造のための化合物Iの結晶形態の使用を提供
し、本方法は、化合物Iの結晶形態の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウ
イルス感染したヒト被験体に投与することを含み、治療有効量は、HBV感染症またはH
CV感染症に伴う症状を好転させるのに十分である。
【0198】
さらなる態様では、本発明は、ヒトにおいて、B型肝炎ウイルス感染症、またはC型肝
炎ウイルス感染症の進行速度を減少させるための方法であって、化合物I、または薬学的
に許容されるその塩の治療有効量を、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスに感染し
たヒト被験体に投与することを含み、治療有効量が、B型肝炎ウイルス感染症またはC型
肝炎ウイルス感染症の進行速度を減少させるのに十分である方法を提供する。感染症の進
行速度に続いて、血液中のHBVウイルス粒子またはHCVウイルス粒子の量を測定する
ことができる。
【0199】
別の態様では、本発明は、HBV感染症またはHCV感染症に伴うウイルス量を減少さ
せるための方法であって、化合物I、または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を、
HBVまたはHCVに感染したヒトに投与することを含み、治療有効量が、ヒトの中のH
BVウイルス量またはHCVウイルス量を減少させるのに十分である方法を提供する。
【0200】
さらなる態様では、本発明は、ヒトにおいて、B型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイル
スに対する免疫応答を誘導するまたは追加刺激する方法であって、化合物I、または薬学
的に許容されるその塩の治療有効量を、ヒトに投与することを含み、ヒトにおいてB型肝
炎ウイルスもしくはC型肝炎ウイルスに対する新規免疫応答が誘導され、またはヒトにお
いてB型肝炎ウイルスもしくはC型肝炎ウイルスに対して以前から存在する免疫応答が追
加刺激される方法を提供する。HBVまたはHCVに関するセロコンバージョンをヒトに
おいて誘導させることができる。免疫応答の例として、IgG抗体分子などの抗体の産生
、および/またはヒト免疫系の1種もしくは複数種の構成成分の活性をモジュレートする
サイトカイン分子の産生が挙げられる。
【0201】
これらのウイルスのいずれかに慢性的に感染した患者におけるHCVまたはHBVに対
するセロコンバージョンの誘導は、化合物Iの予期せぬ性質である。臨床診療において、
HBV患者またはHCV患者は、HBVまたはHCVに対する免疫応答が、誘導または増
強し、HBVまたはHCVのウイルス量が減少するまで、化合物I単独で、または1種も
しくは複数種の他の治療剤と組み合わせて処置する。その後、HBVまたはHCVウイル
スは、患者の体内に潜在形態で持続し得るが、化合物Iでの処置は、停止することができ
、患者自身の免疫系がさらなるウイルス複製を抑制することができる。本発明に従い処置
される患者、およびHBVウイルスまたはHCVウイルスの複製を抑制する抗ウイルス剤
での処置をすでに受けている患者において、抗ウイルス剤(複数可)での処置の間、患者
の体内には、検出可能なウイルス粒子はわずかに存在し得る、または存在し得ない。これ
らの患者において、抗ウイルス剤(複数可)がもはや患者に投与されていないのに、HB
VまたはHCVのウイルス量の増加がない場合、セロコンバージョンは明らかである。
【0202】
本発明を実施すると、免疫応答が、HBVまたはHCVの1つまたは複数の抗原に対し
て誘導される。例えば、免疫応答は、HBV表面抗原(HBsAg)に対して、またはH
BV表面抗原の小型形態(小型S抗原)に対して、またはHBV表面抗原の中型形態(中
型S抗原)に対して、またはこれらの組合せに対して誘導させることができる。再び例と
して、免疫応答は、HBV表面抗原(HBsAg)に対して、また他のHBV由来の抗原
、例えば、コアポリメラーゼまたはx−タンパク質などに対して誘導させることができる
【0203】
HCVまたはHBVに対する免疫応答の誘導は、免疫応答が生じたかどうか決定するた
めの、当業者により公知である任意の技術を使用して評価することができる。本発明に対
する免疫応答を検出する適切な方法として、中でも、PCRアッセイを使用して被験体の
血液中のHBV DNAまたはHCV DNAの量を測定することにより、および/また
はELISAなどの方法を使用して被験体の血液中の抗HBV抗体、もしくは抗HCV抗
体の量を測定することにより、被験体の血清中のウイルス量の低減を検出することが挙げ
られる。
【0204】
さらに、本発明の化合物は、がんまたは腫瘍(異形成、例えば、子宮異形成症などを含
む)の処置において有用となり得る。これらとして、血液悪性疾患、口の癌(例えば、唇
、舌または咽頭のもの)、消化器官(例えば、食道、胃、小腸、結腸、大腸、または直腸
)、肝臓および胆汁道(biliary passage)、膵臓、呼吸器系、例えば、
喉頭または肺(小細胞および非小細胞)、骨、結合組織、皮膚(例えば、黒色腫)、乳房
、生殖器官(子宮、子宮頸部、睾丸、卵巣、または前立腺)、尿路(例えば、膀胱または
腎臓)、脳および内分泌腺、例えば、甲状腺などが挙げられる。要約すれば、本発明の化
合物は、血液悪性疾患ばかりでなく、すべての種類の固形腫瘍をも含む任意の新生物を処
置するために利用される。
【0205】
血液悪性疾患は、血液細胞および/またはこれらの前駆体の増殖性障害として幅広く定
義され、これらの細胞は無制御の方式で増殖する。解剖学的に、血液悪性疾患は2つの主
要なグループに分割される:リンパ腫−これだけに限らないが主にリンパ節内のリンパ系
細胞の悪性の塊、および白血病−通常リンパ系または骨髄性細胞に由来し、骨髄および末
梢血に主に影響する新生物。リンパ腫は、ホジキン病と非ホジキンリンパ腫(NHL)に
細分することができる。後者のグループは、いくつかの異なる実体を含み、これらは臨床
的に(例えば侵襲性リンパ腫、無痛性リンパ腫)、組織学的に(例えば濾胞性リンパ腫、
マントル細胞リンパ腫)または悪性細胞の起源(例えばBリンパ球、Tリンパ球)に基づ
き区別することができる。白血病および関連する悪性疾患として、急性骨髄性白血病(A
ML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)および慢性リ
ンパ球性白血病(CLL)が挙げられる。他の血液悪性疾患として、多発性骨髄腫を含む
形質細胞異形成、および骨髄異形成症候群が挙げられる。
【0206】
VII.併用療法
本明細書に記載の化合物Iの固体形態の投与により処置される被験体は、HCVを処置
するのに有効であり、または一部の実施形態による化合物I形態の抗HCV治療効果を増
強する追加の治療剤を用いた処置から恩恵を受けることができる。この目的に対して有用
となり得る追加の治療剤として、これらに限定されないが、リバビリン、
【化4】

が挙げられる。
【0207】
本発明の化合物Iの結晶形態と組み合わせて有用となり得る他の抗ウイルス剤として、
これらに限定されないが、以下が挙げられる:HCV NS3プロテアーゼ阻害剤(EP
1881001、US2003187018、US2005267018、WO2003
006490、WO200364456、WO2004094452、WO200502
8502、WO2005037214、WO2005095403、WO2007014
920、WO2007014921、WO2007014922、WO20070149
25、WO2007014926、WO2007015824、WO200801092
1、およびWO2008010921を参照されたい);HCV NS5B阻害剤(US
2004229840、US2005154056、US2005−98125、US2
0060194749、US20060241064、US20060293306、U
S2006040890、US2006040927、US2006166964、US
2007275947、米国特許第6,784,166号、US20072759300
、WO2002057287、WO2002057425、WO2003010141、
WO2003037895、WO2003105770、WO2004000858、W
O2004002940、WO2004002944、WO2004002977、WO
2004003138、WO2004041201、WO2004065367、WO2
004096210、WO2005021568、WO2005103045、WO20
05123087、WO2006012078、WO2006020082、WO200
6065335、WO2006065590、WO2006093801、WO2007
02602、WO2007039142、WO2007039145、WO200707
6034、WO2007088148、WO2007092000、およびWO2007
095269を参照されたい);HCV NS4阻害剤(WO2005067900およ
びWO2007070556を参照されたい);HCV NS5a阻害剤(US2006
276511、WO2006035061、WO2006100310、WO20061
20251、およびWO2006120252を参照されたい);Toll様受容体アゴ
ニスト(WO2007093901を参照されたい);他の阻害剤(WO2000006
529、WO2003101993、WO2004009020、WO20040143
13、WO2004014852、およびWO2004035571を参照されたい);
米国特許第7,429,572号;US2007/0197463;US2010/00
81628;US2010/0016251;米国出願第12/783,680号;テラ
プレビル(US2010/0015090に開示されているVX−950としてもまた公
知);ボセプレビル(US2006/0276405において開示);BMS−7900
52(WO2008/021927において開示);ITMN−191(US2009/
0269305の実施例62−1において開示);ANA−598(F. Ruebas
amら、Biorg. Med. Chem. Lett、(2008年)18巻:36
16〜3621頁において化合物31として特定されている);ならびにTMC435(
かつてはTMC435350として公知);ならびに、インターフェロン−α、インター
フェロン−β、ペグ化インターフェロン−α、リバビリン、レボビリン、ビラミジン、別
のヌクレオシドHCVポリメラーゼ阻害剤、HCV非ヌクレオシドポリメラーゼ阻害剤、
HCVプロテアーゼ阻害剤、HCVヘリカーゼ阻害剤またはHCV融合阻害剤。
【0208】
本発明の開示は、本開示のいくつかの実施形態の例証であることを意図する実施例にお
いて開示された特定の実施形態に範囲が限定されず、また、本開示は、本開示の範囲内に
ある機能的に同等な任意の実施形態にも限定されないものとする。実際に、本明細書に示
されているおよび記載されているものに加えて本開示の様々な修正形態が、当業者には明
らかであり、添付の特許請求の範囲の範囲内に入ることが意図されている。この目的を達
成するために、1個または複数の水素原子またはメチル基は、このような有機化合物の、
許容された簡単な表記法と合致する構造の描写から省略することができ、有機化学の当業
者であればこれらの存在を容易に理解していることに注目すべきである。
【0209】
特定の実施形態では、感染症に有しているまたは有するリスクがあるヒトにおいてHB
V感染症を処置または防止するための方法であって、本明細書で開示されている化合物(
例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を、1種または複数種(例えば、1、
2、3、4種、1もしくは2種、または1〜3種または1〜4種)の追加の治療剤の治療
有効量と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、
感染症に有しているまたは有するリスクがあるヒトにおいてHBV感染症を処置するため
の方法であって、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態
)の治療有効量を、1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、ま
たは1〜3種、または1〜4種)の追加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、ヒトに投
与することを含む方法が提供される。
【0210】
特定の実施形態では、本発明の開示は、HBV感染症を処置するための方法であって、
本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を
、HBV感染症を処置するのに適切である1種または複数種の追加の治療剤の治療有効量
と組み合わせて、それを必要とする患者に投与することを含む方法が提供される。
【0211】
特定の実施形態では、本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの任
意の結晶形態)は、化合物Iの結晶形態の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mg
の化合物)で、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0212】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形
態)を含む医薬組成物は、1種または複数種(例えば、例えば、1、2、3、4種、1も
しくは2種、または1〜3種、または1〜4種)の追加の治療剤、および薬学的に許容さ
れる担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて提供される。
【0213】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形
態)を、1種または複数種(例えば、1、2、3、4種、1もしくは2種、または1〜3
種、または1〜4種)の追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
【0214】
上記実施形態では、追加の治療剤は抗HBV薬剤であってよい。例えば、一部の実施形
態では、追加の治療剤は、以下からなる群より選択される:HBV併用薬、HBV DN
Aポリメラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、T
LR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、T
LR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、インターフェ
ロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型IL−7、B型肝炎表
面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、
B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治
療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP(Na+−タウ
ロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンス
オリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、エ
ンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイル
スE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク質、Srcキナー
ゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のショートヘアピンRNA(ssh
RNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、およ
び二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)
、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、Tan
dAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、CCR2ケモカインアンタゴ
ニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコア
またはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、
NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニ
スト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受
容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリ
ンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、IDO阻害剤、cccDNAエピジェネ
ティック修飾因子、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリーGメ
ンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、CD
305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PEG−インターフェロンラムダ、
組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGITのモジュレーター、CD47
のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、C
D27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、NK
G2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、
B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター
、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレー
ター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、
遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(CRISPR Cas9を含む
)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN)など、IAP
阻害剤、SMAC模倣剤(mimetic)、B型肝炎ウイルス複製阻害剤化合物、例え
ば、US20100143301(Gilead Sciences)、US20110
098248(Gilead Sciences)、US20090047249(Gi
lead Sciences)、US8722054(Gilead Sciences
)、US20140045849(Janssen)、US20140073642(J
anssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/07
6221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、US2
0140350031(Janssen)、WO2014/023813(Jansse
n)、US20080234251(Array Biopharma)、US2008
0306050(Array Biopharma)、US20100029585(V
entirx Pharma)、US20110092485(Ventirx Pha
rma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US201
20082658(Ventirx Pharma)、US20120219615(V
entirx Pharma)、US20140066432(Ventirx Pha
rma)、US20140088085(VentirxPharma)、US2014
0275167(Novira therapeutics)、US201302516
73(Novira therapeutics)、US8513184(Gilead
Sciences)、US20140030221(Gilead Sciences
)、US20130344030(Gilead Sciences)、US20130
344029(Gilead Sciences)、US20140343032(Ro
che)、WO2014037480(Roche)、US20130267517(R
oche)、WO2014131847(Janssen)、WO2014033176
(Janssen)、WO2014033170(Janssen)、WO201403
3167(Janssen)、US20140330015(Ono pharmace
utical)、US20130079327(Ono pharmaceutical
)、US20130217880(Ono pharmaceutical)、US20
100015178(Incyte)において開示されたものなど、およびHBVを処置
するための他の薬物、ならびにこれらの組合せ。
【0215】
特定の実施形態では、追加の治療剤は、HBV併用薬、HBV DNAポリメラーゼ阻
害剤、Toll様受容体7モジュレーター、Toll様受容体8モジュレーター、Tol
l様受容体7および8モジュレーター、Toll様受容体3モジュレーター、インターフ
ェロンアルファ受容体リガンド、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分
泌または集合阻害剤、HBcAgを標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治
療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、ウイル
ス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siR
NA)、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎
ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、チモシンアゴニスト、サ
イトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュ
レーター)、レチノイン酸−誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1
の刺激物質、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、IDO阻害剤、B型肝炎ウ
イルス複製阻害剤、ならびにこれらの組合せからなる群より選択される。
【0216】
特定の実施形態では、化合物Iの結晶形態は、HBVを処置するのに有用な1種または
複数種の他の化合物を任意選択で含有してもよい、錠剤として製剤化される。特定の実施
形態では、錠剤は、HBVを処置するための別の活性成分、例えば、HBV DNAポリ
メラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2
、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR1
0、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、TLR7のモジュレ
ーター、TLR8のモジュレーター、TLR7およびTLR8のモジュレーター、インタ
ーフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、B型肝炎表面抗原(HB
sAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、B型肝炎コア
抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBVウイルス侵入阻
害剤、NTCP(Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、エンドヌクレア
ーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害
剤、Srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、CCR2ケモカインア
ンタゴニスト、チモシンアゴニスト、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカ
プシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2
の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、P
I3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B
4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関
連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体
サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエ
ーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、BTK阻害剤、
TIGITのモジュレーター、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD47のモ
ジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジュレーター、CD2
7のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュレーター、NKG2
Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7
−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、C
D160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター
、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、IA
P阻害剤、SMAC模倣剤、IDO阻害剤、およびB型肝炎ウイルス複製阻害剤、ならび
にこれらの組合せを含有することができる。
【0217】
特定の実施形態では、このような錠剤は毎日1回の投薬に対して適切である。
【0218】
特定の実施形態では、追加の治療剤は、以下のうちの1種または複数種から選択される

(1)併用薬:テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(TRUVAD
A(登録商標))、ABX−203+ラミブジン+PEG−IFNアルファ、およびAB
X−203+アデフォビル+PEG−IFNアルファ、INO−9112+RG7944
(INO−1800)からなる群より選択される;
(2)HBV DNAポリメラーゼ阻害剤:ベシフォビル(besifovir)、エン
テカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商
標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビ
ルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミド
フマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジピボキシル(te
nofovir dipivoxil)、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビ
ルオクタデシルオキシエチルエステル、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、プ
ラデフォビル、Clevudine、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))
、リバビリン、ラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ホスファジド(ph
osphazide)、ファムシクロビル、SNC−019754、FMCA、フゾリン
(fusolin)、AGX−1009、AR−II−04−26、HS−10234お
よびメタカビル(metacavir)からなる群より選択される;
(3)免疫調節物質:リンタトリモド(rintatolimod)、イミドール塩酸塩
、ingaron、dermaVir、プラキニル(ヒドロキシクロロキン)、プロロイ
キン、ヒドロキシウレア、ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘
導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、WF−10、リバビリン、IL−12、I
NO−9112、ポリマーポリエチレンイミン(PEI)、Gepon、VGV−1、M
OR−22、BMS−936559、RO−7011785、RO−6871765およ
びIR−103からなる群より選択される;
(4)Toll様受容体7モジュレーター:GS−9620、GSK−2245035、
イミキモド、レシキモド(resiquimod)、DSR−6434、DSP−302
5、IMO−4200、MCT−465、3M−051、SB−9922、3M−052
、Limtop、TMX−30X、TMX−202 RG−7863およびRG−779
5からなる群より選択される;
(5)Toll様受容体8モジュレーター:モトリモド(motolimod)、レシキ
モド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO−4200、VTX−76
3、VTX−1463からなる群より選択される;
(6)Toll様受容体3モジュレーター:リンタトリモド(rintatolimod
)、ポリICLC、MCT−465、MCT−475、Riboxxon、Riboxx
imおよびND−1.1からなる群より選択される;
(7)インターフェロンアルファ受容体リガンド:インターフェロンアルファ−2b(I
ntron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ−2a(Pegasy
s(登録商標))、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、Ve
ldona、Infradure、Roferon−A、YPEG−インターフェロンア
ルファ−2a(YPEG−rhIFNアルファ−2a)、P−1101、Algeron
、Alfarona、Ingaron(インターフェロンガンマ)、rSIFN−co(
組換え型スーパー化合物インターフェロン(recombinant super co
mpound interferon))、Yペグインターフェロンアルファ−2b(Y
PEG−rhIFNアルファ−2b)、MOR−22、ペグインターフェロンアルファ−
2b(PEG−Intron(登録商標))、Bioferon、Novaferon、
Inmutag(Inferon)、Multiferon(登録商標)、インターフェ
ロンアルファ−n1(Humoferon(登録商標))、インターフェロンベータ−1
a(Avonex(登録商標))、Shaferon、インターフェロンアルファ−2b
(AXXO)、Alfaferone、インターフェロンアルファ−2b(BioGen
eric Pharma)、インターフェロン−アルファ2(CJ)、Laferonu
m、VIPEG、BLAUFERON−B、BLAUFERON−A、Intermax
Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、PDfe
ron−B PDferon−B、インターフェロンアルファ−2b(IFN、Labo
ratorios Bioprofarma)、アルファインターフェロン2b、Kal
feron、Pegnano、Feronsure、PegiHep、インターフェロン
アルファ2b(Zydus−Cadila)、Optipeg A、Realfa 2B
、Reliferon、インターフェロンアルファ−2b(Amega)、インターフェ
ロンアルファ−2b(Virchow)、ペグインターフェロンアルファ−2b(Ame
ga)、Reaferon−EC、Proquiferon、Uniferon、Uri
fron、インターフェロンアルファ−2b(Changchun Institute
of Biological Products)、Anterferon、Shan
feron、Layfferon、Shang Sheng Lei Tai、INTE
FEN、SINOGEN、Fukangtai、Pegstat、rHSA−IFNアル
ファ−2bおよびInterapo(Interapa)からなる群より選択される;
(8)ヒアルロニダーゼ阻害剤:アストドリマー(astodrimer)からなる群よ
り選択される;
(9)IL−10のモジュレーター;
(10)HBsAg阻害剤:HBF−0259、PBHBV−001、PBHBV−2−
15、PBHBV−2−1、REP−9AC、REP−9C、REP−9、REP−21
39、REP−2139−Ca、REP−2165、REP−2055、REP−216
3、REP−2165、REP−2053、REP−2031およびREP−006およ
びREP−9AC’からなる群より選択される;
(11)Toll様受容体9モジュレーター:CYT003およびCYT−003−Qb
G10から選択される;
(12)シクロフィリン阻害剤:OCB−030、SCY−635およびNVP−018
からなる群より選択される;
(13)HBV予防ワクチン:Hexaxim、Heplisav、Mosquirix
、DTwP−HBVワクチン、Bio−Hep−B、D/T/P/HBV/M(LBVP
−0101;LBVW−0101)、DTwP−Hepb−Hib−IPVワクチン、H
eberpenta L、DTwP−HepB−Hib、V−419、CVI−HBV−
001、Tetrabhay、B型肝炎予防ワクチン(Advax Super D)、
Hepatrol−07、GSK−223192A、Engerix B(登録商標)、
組換え型B型肝炎ワクチン(筋肉内、Kangtai Biological Prod
ucts)、組換え型B型肝炎ワクチン(Hansenual polymorpha酵
母、筋肉内、Hualan Biological Engineering)、Bim
mugen、Euforavac、Eutravac、anrix−DTaP−IPV−
Hep B、Infanrix−DTaP−IPV−Hep B−Hib、Pentab
io Vaksin DTP−HB−Hib、Comvac 4、Twinrix、Eu
vax−B、Tritanrix HB、Infanrix Hep B、Comvax
、DTP−Hib−HBVワクチン、DTP−HBVワクチン、Yi Tai、Hebe
rbiovac HB、Trivac HB、GerVax、DTwP−Hep B−H
ibワクチン、Bilive、Hepavax−Gene、SUPERVAX、Comv
ac5、Shanvac−B、Hebsulin、Recombivax HB、Rev
ac B mcf、Revac B+、Fendrix、DTwP−HepB−Hib、
DNA−001、Shan6、rhHBsAGワクチン、およびDTaP−rHB−Hi
bワクチンからなる群より選択される;
(14)HBV治療ワクチン:HBsAG−HBIG複合体、Bio−Hep−B、NA
SVAC、abi−HB(静脈内)、ABX−203、Tetrabhay、GX−11
0E、GS−4774、ペプチドワクチン(epsilonPA−44)、Hepatr
ol−07、NASVAC(NASTERAP)、IMP−321、BEVAC、Rev
ac B mcf、Revac B+、MGN−1333、KW−2、CVI−HBV−
002、AltraHepB、VGX−6200、FP−02、FP−02.2、TG−
1050、NU−500、HBVax、im/TriGrid/抗原ワクチン、Mega
−CD40L−アジュバントワクチン、HepB−v、RG7944(INO−1800
)、組換え型VLPベースの治療ワクチン(HBV感染症、VLP Biotech)、
AdTG−17909、AdTG−17910 AdTG−18202、ChronVa
c−B、およびLm HBVからなる群より選択される;
(15)HBVウイルス侵入阻害剤:Myrcludex Bからなる群より選択される

(16)ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド:ISIS−
HBVRxからなる群より選択される;
(17)低分子干渉RNA(siRNA):TKM−HBV(TKM−HepB)、AL
N−HBV、SR−008、ddRNAiおよびARC−520からなる群より選択され
る;
(18)エンドヌクレアーゼモジュレーター:PGN−514からなる群より選択される

(19)リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤:Trimidoxからなる群より選択され
る;
(20)B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤:オウゴニン(wogonin)からなる群より
選択される;
(21)B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体:GC−1102、XTL
−17、XTL−19、XTL−001、KN−003、IV Hepabulin S
N、および完全ヒトモノクローナル抗体療法(B型肝炎ウイルス感染症、Humabs
BioMed)からなる群より選択される;
(22)モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を含むHBV抗体:Zutect
ra、Shang Sheng Gan Di、Uman Big(Hepatitis
B Hyperimmune)、Omri−Hep−B、Nabi−HB、Hepat
ect CP、HepaGam B、igantibe、Niuliva、CT−P24
、B型肝炎イムノグロブリン(静脈内、pH4、HBV感染症、Shanghai RA
AS Blood Products)およびFovepta(BT−088)からなる
群より選択される;
(23)CCR2ケモカインアンタゴニスト:プロパゲルマニウムからなる群より選択さ
れる;
(24)チモシンアゴニスト:Thymalfasinからなる群より選択される;
(25)サイトカイン:組換え型IL−7、CYT−107、インターロイキン−2(I
L−2、Immunex);組換え型ヒトインターロイキン−2(Shenzhen N
eptunus)、IL−15、IL−21、IL−24およびセルモロイキンからなる
群より選択される;
(26)核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレー
ター):NVR−1221、NVR−3778、BAY41−4109、メシル酸モルホ
チアジン(morphothiadine mesilate)およびDVR−23から
なる群より選択される;
(27)レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質:SB−9200、SB−40、SB−
44、ORI−7246、ORI−9350、ORI−7537、ORI−9020、O
RI−9198およびORI−7170からなる群より選択される;
(28)NOD2の刺激物質:SB−9200からなる群より選択される;
(29)組換え型チモシンアルファ−1:NL−004およびペグ化チモシンアルファ1
からなる群より選択される;
(30)B型肝炎ウイルス複製阻害剤:イソチアフルジン(isothiafludin
e)、IQP−HBV、RM−5038およびXingantieからなる群より選択さ
れる;
(31)PI3K阻害剤:イデラリシブ、AZD−8186、ブパルリシブ、CLR−4
57、ピクチリシブ(pictilisib)、ネラチニブ(neratinib)、リ
ゴサチブ(rigosertib)、リゴサチブナトリウム、EN−3342、TGR−
1202、アルペリシブ(alpelisib)、デュベリシブ(duvelisib)
、UCB−5857、タセリシブ(taselisib)、XL−765、ゲダトリシブ
(gedatolisib)、VS−5584、コパンリシブ(copanlisib)
、CAIオロテート、ペリホシン、RG−7666、GSK−2636771、DS−7
423、パヌリシブ(panulisib)、GSK−2269557、GSK−212
6458、CUDC−907、PQR−309、INCB−040093、ピララリシブ
(pilaralisib)、BAY−1082439、プキチニブ(puquitin
ib)メシル酸塩、SAR−245409、AMG−319、RP−6530、ZSTK
−474、MLN−1117、SF−1126、RV−1729、ソノリシブ(sono
lisib)、LY−3023414、SAR−260301およびCLR−1401か
らなる群より選択される;
(32)cccDNA阻害剤:BSBI−25からなる群より選択される;
(33)PD−L1阻害剤:MEDI−0680、RG−7446、デュルバルマブ、K
Y−1003、KD−033、MSB−0010718C、TSR−042、ALN−P
DL、STI−A1014およびBMS−936559からなる群より選択される;
(34)PD−1阻害剤:ニボルマブ、ペンブロリズマブ、ピディリズマブ、BGB−1
08およびmDX−400からなる群より選択される;
(35)BTK阻害剤:ACP−196、ダサチニブ、イブルチニブ、PRN−1008
、SNS−062、ONO−4059、BGB−3111、MSC−2364447、X
−022、スペブルチニブ、TP−4207、HM−71224、KBP−7536およ
びAC−0025からなる群より選択される;
(36)IDO阻害剤:エパカドスタット(epacadostat)(INCB243
60)、F−001287、レスミノスタット(resminostat)(4SC−2
01)、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、およびインドキシモド
(indoximod)からなる群より選択される;
(37)HBVを処置するための他の薬物:ゲンチオピクリン(gentiopicri
n)(ゲンチオピクロシド(gentiopicroside))、ニタゾキサニド、ビ
リナパント(birinapant)、NOV−205(Molixan;BAM−20
5)、Oligotide、Mivotilate、Feron、レバミソール、Ka
Shu Ning、Alloferon、WS−007、Y−101(Ti Fen T
ai)、rSIFN−co、PEG−IIFNm、KW−3、BP−Inter−014
、オレアノール酸、HepB−nRNA、cTP−5(rTP−5)、HSK−II−2
、HEISCO−106−1、HEISCO−106、Hepbarna、IBPB−0
06IA、Hepuyinfen、DasKloster 0014−01、Jiang
antai(Ganxikang)、ピクロシド(picroside)、DasKlo
ster−0039、ヘプランタイ(hepulantai)、IMB−2613、TC
M−800B、還元型グルタチオン、RO−6864018およびZH−2Nからなる群
より選択される;ならびに
(37)US20100143301(Gilead Sciences)、US201
10098248(Gilead Sciences)、US20090047249(
Gilead Sciences)、US8722054(Gilead Scienc
es)、US20140045849(Janssen)、US20140073642
(Janssen)、WO2014/056953(Janssen)、WO2014/
076221(Janssen)、WO2014/128189(Janssen)、U
S20140350031(Janssen)、WO2014/023813(Jans
sen)、US20080234251(Array Biopharma)、US20
080306050(Array Biopharma)、US20100029585
(Ventirx Pharma)、US20110092485(Ventirx P
harma)、US20110118235(Ventirx Pharma)、US2
0120082658(Ventirx Pharma)、US20120219615
(Ventirx Pharma)、US20140066432(Ventirx P
harma)、US20140088085(Ventirx Pharma)、US2
0140275167(Novira therapeutics)、US201302
51673(Novira therapeutics)、US8513184(Gil
ead Sciences)、US20140030221(Gilead Scien
ces)、US20130344030(Gilead Sciences)、US20
130344029(Gilead Sciences)、US20140343032
(Roche)、WO2014037480(Roche)、US2013026751
7(Roche)、WO2014131847(Janssen)、WO2014033
176(Janssen)、WO2014033170(Janssen)、WO201
4033167(Janssen)、US20140330015(Ono pharm
aceutical)、US20130079327(Ono pharmaceuti
cal)、およびUS20130217880(Ono pharmaceutical
)、ならびにUS20100015178(Incyte)において開示された化合物。
【0219】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)を1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。特定の実施形
態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は2種
の追加の治療剤と組み合わせる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(
例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、3種の追加の治療剤と組み合わせる。さらなる
実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)
は、4種の追加の治療剤と組み合わせる。1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤
は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であることができ、および/または
これらは、異なるクラスの治療剤から選択することができる。
【0220】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤と組み合わせる。別の特定の実施形態で
は、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、HBV
DNAポリメラーゼ阻害剤および以下からなる群より選択される少なくとも1種の追加
の治療剤と組み合わせる:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1、
TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、
TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、インターフ
ェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型IL−7、HBsA
g阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBcAgを標的と
する化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBV
ウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、ウイルス性mRNAを標的とするアンチセンスオ
リゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、エン
ドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルス
E抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク質、srcキナーゼ
阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のショートヘアピンRNA(sshR
NA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および
二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、
Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、Tand
Ab(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体)、CCR2ケモカインアンタゴニスト
、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター(HBVコアまたは
カプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD
2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、
PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2
B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球
関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容
体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュ
エーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PEG−イン
ターフェロンラムダ、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGITのモジ
ュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOS
のモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40の
モジュレーター、cccDNAエピジェネティック修飾因子、NKG2Dのモジュレータ
ー、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレ
ーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRのモジュレーター、CD160のモジュ
レーター、HEVEMのモジュレーター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュ
レーター、Merのモジュレーター、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエ
ディター、例えば、CRISPR(CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガー
ヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN)など、IAP阻害剤、SMAC模倣
剤、IDO阻害剤、ならびにB型肝炎ウイルス複製阻害剤。
【0221】
別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意
の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤および以下からなる群より選択され
る少なくとも1種の第2の追加の治療剤と組み合わせる:免疫調節物質、Toll様受容
体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、T
LR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13の
モジュレーター)、HBsAg阻害剤、HBV治療用ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面
抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様
」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、B
ite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体
、TCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質
、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ−1阻害剤、PI3K阻害剤、ID
O阻害剤、ならびにNOD2の刺激物質。
【0222】
別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意
の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤および以下からなる群より選択され
る少なくとも1種の第2の追加の治療剤と組み合わせる:HBVウイルス侵入阻害剤、N
TCP阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的
とするHBV抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成
のショートヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HB
Vコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)。
【0223】
別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意
の結晶形態)は、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、以下からなる群より選択される1
または2種の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1
、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9
、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、HBsA
g阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBV治療用ワクチ
ン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重
特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Du
obody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb
(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン
酸誘導性遺伝子1の刺激物質、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ−1阻
害剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激物質、ならびに以下からな
る群より選択される1または2種の追加の治療剤:HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP
阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とする
HBV抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成のショ
ートヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HBVコア
またはカプシドタンパク質モジュレーター)と組み合わせる。
【0224】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシル
フマル酸塩+エムトリシタビン(TRUVADA(登録商標))、テノホビルジソプロキ
シルフマル酸塩(Viread(登録商標))、エンテカビル(Baraclude(登
録商標))、ラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、テノホビルアラフェナ
ミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、
テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))
、Clevudine(登録商標)、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))
、ペグインターフェロンアルファ−2b(PEG−Intron(登録商標))、Mul
tiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ1b(Hapgen(登録商標
))、インターフェロンアルファ−2b(Intron A(登録商標))、ペグ化イン
ターフェロンアルファ−2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルフ
ァ−n1(Humoferon(登録商標))、リバビリン、インターフェロンベータ−
1a(Avonex(登録商標))、Bioferon、Ingaron、Inmuta
g(Inferon)、Algeron、Roferon−A、Oligotide、Z
utectra、Shaferon、インターフェロンアルファ−2b(AXXO)、A
lfaferone、インターフェロンアルファ−2b(BioGeneric Pha
rma)、Feron、インターフェロンアルファ2(CJ)、BEVAC、Lafer
onum、VIPEG、BLAUFERON−B、BLAUFERON−A、Inter
max Alpha、Realdiron、Lanstion、Pegaferon、P
Dferon−B、インターフェロンアルファ−2b(IFN、Laboratorio
s Bioprofarma)、アルファインターフェロン2b、Kalferon、P
egnano、Feronsure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(
Zydus−Cadila)、Optipeg A、Realfa 2B、Relife
ron、インターフェロンアルファ−2b(Amega)、インターフェロンアルファ−
2b(Virchow)、ペグインターフェロンアルファ−2b(Amega)、Rea
feron−EC、Proquiferon、Uniferon、Urifron、イン
ターフェロンアルファ−2b(Changchun Institute of Bio
logical Products)、Anterferon、Shanferon、M
OR−22、インターロイキン−2(IL−2、Immunex)、組換え型ヒトインタ
ーロイキン−2(Shenzhen Neptunus)、Layfferon、Ka
Shu Ning、Shang Sheng Lei Tai、INTEFEN、SIN
OGEN、Fukangtai、Alloferonおよびセルモロイキンから選択され
る1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。
【0225】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hep
sera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商
標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビ
ルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン
(Tyzeka(登録商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))
と組み合わせる。
【0226】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル(Hep
sera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商
標))、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録
商標))またはラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))と組み合わせる。特定
の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態
)はPD−1阻害剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化
合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)はPD−L1阻害剤と組み合わせる。特定の
実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)
はIDO阻害剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物
(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)はIDO阻害剤およびPD−1阻害剤と組み合わ
せる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意
の結晶形態)はIDO阻害剤およびPD−L1阻害剤と組み合わせる。
【0227】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Bar
aclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビ
ルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド
、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノ
ホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))また
はラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ならびに以下からなる群より選択
される少なくとも1種の第2の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレ
ーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、T
LR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレー
ター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、組換え型
IL−7、HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、
HbcAgを標的とする化合物、シクロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予
防ワクチン、HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害剤、ウイルス性mRNAを標的と
するアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺
伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元酵素の阻害剤
、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SRA)タンパク
質、srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成ショートヘアピン
RNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むH
BV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DAR
T(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録
商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、CCR2ケモ
カインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレータ
ー(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン酸誘導性遺伝子
1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、IDO阻害剤、組換え型チモ
シンアルファ−1、アルギナーゼ−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、
リンホトキシンベータ受容体活性因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リン
パ球活性化遺伝子3阻害剤、CD160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4
(CTLA4)阻害剤、CD137阻害剤、キラー細胞レクチン様受容体サブファミリー
Gメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球アテニュエーター阻害剤、
cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−
L1阻害剤、PEG−インターフェロンラムダ、BTK阻害剤、TIGITのモジュレー
ター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、ICOSのモジ
ュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、OX40のモジュ
レーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、B7−H4のモ
ジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレーター、GITRの
モジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレーター、CD16
1のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター、Tyroのモ
ジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(CRISPR
Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアーゼ(TALEN
)、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、およびB型肝炎ウイルス複製阻害剤と組み合わせる
【0228】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Bar
aclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビ
ルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド
、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノ
ホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))また
はラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))ならびに以下からなる群より選択さ
れる少なくとも1種の第2の追加の治療剤:ペグインターフェロンアルファ−2b(PE
G−Intron(登録商標))、Multiferon(登録商標)、インターフェロ
ンアルファ1b(Hapgen(登録商標))、インターフェロンアルファ−2b(In
tron A(登録商標))、ペグ化インターフェロンアルファ−2a(Pegasys
(登録商標))、インターフェロンアルファ−n1(Humoferon(登録商標))
、リバビリン、インターフェロンベータ−1a(Avonex(登録商標))、Biof
eron、Ingaron、Inmutag(Inferon)、Algeron、Ro
feron−A、Oligotide、Zutectra、Shaferon、インター
フェロンアルファ−2b(AXXO)、Alfaferone、インターフェロンアルフ
ァ−2b(BioGeneric Pharma)、Feron、インターフェロンアル
ファ2(CJ)、BEVAC、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON−
B、BLAUFERON−A、Intermax Alpha、Realdiron、L
anstion、Pegaferon、PDferon−B、インターフェロンアルファ
−2b(IFN、Laboratorios Bioprofarma)、アルファイン
ターフェロン 2b、Kalferon、Pegnano、Feronsure、Peg
iHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus−Cadila)、Optipe
g A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロンアルファ−2b(
Amega)、インターフェロンアルファ−2b(Virchow)、ペグインターフェ
ロンアルファ−2b(Amega)、Reaferon−EC、Proquiferon
、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ−2b(Changc
hun Institute of Biological Products)、An
terferon、Shanferon、MOR−22、インターロイキン−2(IL−
2、Immunex)、組換え型ヒトインターロイキン−2(Shenzhen Nep
tunus)、Layfferon、Ka Shu Ning、Shang Sheng
Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangtai、Allof
eronおよびセルモロイキンと組み合わせる。
【0229】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Bar
aclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビ
ルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド
、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノ
ホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))また
はラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))ならびに以下からなる群より選択さ
れる少なくとも第2の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(
TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、
TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、
HBsAg阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBV治療
用ワクチン、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、お
よび二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標
)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、Ta
ndAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体)、シクロフィリン阻害剤、レチノ
イン酸誘導性遺伝子1の刺激物質、アルギナーゼ−1阻害剤、PI3K阻害剤、PD−1
阻害剤、PD−L1阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激物質と組み合わせる。
【0230】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Bar
aclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビ
ルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド
、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノ
ホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))また
はラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ならびに以下からなる群より選択
される少なくとも1種の第2の追加の治療剤:HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻害
剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHB
V抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成のショート
ヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HBVコアまた
はカプシドタンパク質モジュレーター)と組み合わせる。
【0231】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:エンテカビル(Bar
aclude(登録商標))、アデフォビル(Hepsera(登録商標))、テノホビ
ルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、テノホビルアラフェナミド
、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノ
ホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))また
はラミブジン(Epivir−HBV(登録商標))、以下からなる群より選択される1
または2種の追加の治療剤:免疫調節物質、Toll様受容体モジュレーター(TLR1
、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9
、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモジュレーター)、HBsA
g阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBsAg)分泌または集合阻害剤、HBV治療ワクチン
、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHBV抗体を含むHBV抗体、および二重特
異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duo
body(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(
登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)、シクロフィリン阻害剤、レチノイン酸
誘導性遺伝子1の刺激物質、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、アルギナーゼ−1阻害
剤、PI3K阻害剤、IDO阻害剤、およびNOD2の刺激物質、ならびに以下からなる
群より選択される1または2種の追加の治療剤:HBVウイルス侵入阻害剤、NTCP阻
害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするH
BV抗体、低分子干渉RNA(siRNA)、miRNA遺伝子療法薬剤、合成のショー
トヘアピンRNA(sshRNA)、および核タンパク質モジュレーター(HBVコアま
たはカプシドタンパク質モジュレーター)と組み合わせる。
【0232】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェ
ナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わせる。特定の実施形
態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、5
〜10;5〜15;5〜20;5〜25;25〜30;20〜30;15〜30;または
10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミ
フマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドと組み合わせる。特定の実施形態では、本
明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、10mgのテ
ノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、または
テノホビルアラフェナミドと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されて
いる化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、25mgのテノホビルアラフェナ
ミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェ
ナミドと組み合わせる。本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの結晶形態
)は、投薬量の各組合せが具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意
の投薬量(例えば、1mg〜500mgの化合物)で本明細書に提供されている薬剤と組
み合わせることができる。
【0233】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、100〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジ
ソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。特定の
実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)
は、100〜150;100〜200、100〜250;100〜300;100〜35
0;150〜200;150〜250;150〜300;150〜350;150〜40
0;200〜250;200〜300;200〜350;200〜400;250〜35
0;250〜400;350〜400または300〜400mgのテノホビルジソプロキ
シルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロ
キシルと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば
、化合物Iの任意の結晶形態)は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、
テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わ
せる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意
の結晶形態)は、250mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプ
ロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。特定の実施
形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、
150mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマ
ル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルと組み合わせる。本明細書で開示されているよ
うな化合物(例えば、化合物Iの結晶形態)は、投薬量の各組合せが具体的および個々に
列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、1mg〜500mgの化合
物)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わせることができる。
【0234】
特定の実施形態では、感染症に有しているまたは有するリスクがあるヒトにおいて、H
IV感染症を処置または防止するための方法であって、本明細書で開示されている化合物
(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量を、1種または複数種(例えば、1
、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)の追加の治療剤の治療有効量と組み合わ
せて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、感染症に有してい
るまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染症を処置するための方法であって
、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)の治療有効量
を、1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)の追
加の治療剤の治療有効量と組み合わせて、ヒトに投与することを含む方法が提供される。
【0235】
特定の実施形態では、本発明の開示は、HIV感染症を処置するための方法であって、
本明細書で開示されている化合物、または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を、H
IV感染症を処置するのに適切な1種または複数種の追加の治療剤の治療有効量と組み合
わせて、それを必要とする患者に投与することを含む方法を提供する。
【0236】
本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、式
Iの化合物の任意の投薬量(例えば、1mg〜1000mgの化合物)で、1種または複
数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0237】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形
態)を、1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)
の追加の治療剤、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて含
む医薬組成物が提供される。
【0238】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形
態)を、1種または複数種(例えば、1、2、3種、1もしくは2種、または1〜3種)
の追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
【0239】
上記実施形態では、追加の治療剤は、抗HIV薬剤であってよい。例えば、一部の実施
形態では、追加の治療剤は、以下からなる群より選択される:HIVプロテアーゼ阻害剤
、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV
ヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部
位(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤(例えば、CCR
5阻害剤、gp41阻害剤(すなわち、融合阻害剤)およびCD4結合阻害剤)、CXC
R4阻害剤、gp120阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、HIV
ワクチン、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤(latency reversing a
gent)(例えば、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、プロテイ
ンキナーゼC(PKC)活性因子、およびBRD4阻害剤)、HIVカプシドを標的とす
る化合物(「カプシド阻害剤」;例えば、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物
、HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤、HIV p24カプシドタンパク質
阻害剤)、薬物動態学的増強剤(pharmacokinetic enhancer)
、免疫ベースの治療法(例えば、Pd−1モジュレーター、Pd−L1モジュレーター、
Toll様受容体モジュレーター、IL−15アゴニスト)、HIV gp120または
gp41を標的とするものを含めたHIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用
タンパク質(例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(
登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体)、HI
Vに対する併用薬、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴ
ニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスのイソメラーゼAモジュレーター、タンパ
ク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチル
トランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アン
タゴニスト、HIV−1ウイルス性感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV
−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合型系列キナ
ーゼ(mixed lineage kinase)−3(MLK−3)阻害剤、HIV
−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核
タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメインを含有するタ
ンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュ
レーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3グラビング(grabbing)非イン
テグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤
、補体H因子モジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻
害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質コンバターゼPC9刺激物質、
ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤
、HIV遺伝子療法、PI3K阻害剤、化合物、例えば、WO2013/006738(
Gilead Sciences)、US2013/0165489(Universi
ty of Pennsylvania)、WO2013/091096A1(Boeh
ringer Ingelheim)、WO2009/062285(Boehring
er Ingelheim)、US20140221380(Japan Tobacc
o)、US20140221378(Japan Tobacco)、WO2010/1
30034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/15906
4(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead
Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)
、WO2014/100323(Gilead Sciences)、WO2012/1
45728(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gil
ead Sciences)およびWO2012/003498(Gilead Sci
ences)およびWO2013/006792(Pharma Resources)
において開示されたものなど、およびHIVを処置するための他の薬物、ならびにこれら
の組合せ。
【0240】
特定の実施形態では、追加の治療剤は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHI
V非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたは
ヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステ
リック)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的増強剤、およびこれらの組合せからなる群
より選択される。
【0241】
特定の実施形態では、化合物Iの結晶形態は、HIVを処置するのに有用な1種または
複数種の他の化合物を任意選択で含有し得る錠剤として製剤化する。特定の実施形態では
、錠剤は、HIVを処置するための別の活性成分、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤、
逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌ
クレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位
(またはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、薬物動態学的増強剤、およびこれらの
組合せなどを含有することができる。
【0242】
特定の実施形態では、このような錠剤は毎日1回の投薬に対して適切である。特定の実
施形態では、追加の治療剤は、以下のうちの1種または複数種から選択される:
(1)併用薬:ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ+テノホビルジソプロキシ
ルフマル酸塩+エムトリシタビン)、COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA
(登録商標)、リルピビリン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン
)、STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル+コビシスタット+テノホビルジ
ソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、ドルテグラビル+硫酸アバカビル+ラミ
ブジン、TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル+アバカビル+ラミブジン)、ラ
ミブジン+ネビラピン+ジドブジン、ドルテグラビル+リルピビリン、ドルテグラビル+
リルピビリン塩酸塩、硫酸アタザナビル+コビシスタット、アタザナビル+コビシスタッ
ト、ダルナビル+コビシスタット、エファビレンツ+ラミブジン+テノホビルジソプロキ
シルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩+エムトリシタビン+コビシ
スタット+エルビテグラビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩+エムトリシタ
ビン、テノホビルアラフェナミド+エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミドヘミフ
マル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン、テノホビルアラフェナミド+エムトリシタ
ビン+リルピビリン、Vacc−4x+ロミデプシン、ダルナビル+テノホビルアラフェ
ナミドヘミフマル酸塩+エムトリシタビン+コビシスタット、APH−0812、ラルテ
グラビル+ラミブジン、KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標)、ロピ
ナビル+リトナビル)、硫酸アタザナビル+リトナビル、COMBIVIR(登録商標)
(ジドブジン+ラミブジン、AZT+3TC)、EPZICOM(登録商標)(Live
xa(登録商標)、硫酸アバカビル+ラミブジン、ABC+3TC)、TRIZIVIR
(登録商標)(硫酸アバカビル+ジドブジン+ラミブジン、ABC+AZT+3TC)、
TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン
、TDF+FTC)、ドラビリン(doravirine)+ラミブジン+テノホビルジ
ソプロキシルフマル酸塩、ドラビリン+ラミブジン+テノホビルジソプロキシル、テノホ
ビル+ラミブジンおよびラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩からなる群よ
り選択される;
(2)HIVプロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル
、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、硫酸インジナビル、ロピナビル、リト
ナビル、ネルフィナビル、メシル酸ネルフィナビル、サキナビル、メシル酸サキナビル、
チプラナビル、ブレカナビル、ダルナビル、DG−17、TMB−657(PPL−10
0)およびTMC−310911からなる群より選択される;
(3)逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤:デラビルジン、
メシル酸デラビルジン、ネビラピン、エトラビリン、ダピビリン(dapivirine
)、ドラビリン、リルピビリン、エファビレンツ、KM−023、VM−1500、レン
チナンおよびAIC−292からなる群より選択される;
(4)逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤:VIDEX(登録商
標)およびVIDEX(登録商標)EC(ジダノシン、ddl)、ジドブジン、エムトリ
シタビン、ジダノシン、スタブジン、ザルシタビン、ラミブジン、センサブジン、アバカ
ビル、硫酸アバカビル、エルブシタビン、アロブジン、ホスファジド、ホジブジンチドキ
シル(fozivudine tidoxil)、アプリシタビン(apricitab
ine)、KP−1461、フォサルブジンチドキシル(fosalvudine ti
doxil)、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマ
ル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホ
ビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、アデフォビ
ル、アデフォビルジピボキシル、およびフェスティナビル(festinavir)から
なる群より選択される;
(5)HIVインテグラーゼ阻害剤:クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコ
リ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体
、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、カフェ酸フェネチルエス
テル、カフェ酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケ
ルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビルお
よびカボテグラビルからなる群より選択される;
(6)HIV非触媒部位、またはアロステリック、インテグラーゼ阻害剤(NCINI)
:CX−05168、CX−05045およびCX−14442からなる群より選択され
る;
(7)HIV gp41阻害剤:エンフュービルタイド、シフュービルタイドおよびアル
ブビルチドからなる群より選択される;
(8)HIV侵入阻害剤:セニクリビロック(cenicriviroc)からなる群よ
り選択される;
(9)HIV gp120阻害剤:Radha−108(Receptol)およびBM
S−663068からなる群より選択される;
(10)CCR5阻害剤:アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロ
ック、PRO−140、Adaptavir(RAP−101)、ニフェビロック(ni
feviroc)(TD−0232)、TD−0680、およびvMIP(Haimip
u)からなる群より選択される;
(11)CD4結合阻害剤:イバリズマブ(ibalizumab)からなる群より選択
される;
(12)CXCR4阻害剤:プレリキサフォル、ALT−1188、vMIPおよびHa
imipuからなる群より選択される;
(13)薬物動態学的増強剤:コビシスタットおよびリトナビルからなる群より選択され
る;
(14)免疫ベースの治療法:dermaVir、インターロイキン−7、プラキニル(
ヒドロキシクロロキン)、プロロイキン(アルデスロイキン、IL−2)、インターフェ
ロンアルファ、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファ−n3、ペ
グ化インターフェロンアルファ、インターフェロンガンマ、ヒドロキシウレア、ミコフェ
ノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(
MMF)、WF−10、リバビリン、IL−2、IL−12、ポリマーポリエチレンイミ
ン(PEI)、Gepon、VGV−1、MOR−22、BMS−936559、Tol
l様受容体モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TL
R6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTL
R13)、リンタトリモドおよびIR−103からなる群より選択される;
(15)HIVワクチン:ペプチドワクチン、組換え型サブユニットタンパク質ワクチン
、生ベクターワクチン、DNAワクチン、ウイルス様粒子ワクチン(偽ビリオンワクチン
)、CD4由来のペプチドワクチン、ワクチンの組合せ、rgp120(AIDSVAX
)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(
RV144)、モノマーgp120HIV−1サブタイプCワクチン(Novartis
)、Remune、ITV−1、Contre Vir、Ad5−ENVA−48、DC
Vax−001(CDX−2401)、PEP−6409、Vacc−4x、Vacc−
C5、VAC−3S、マルチクレードDNA組換え型アデノウイルス−5(rAd5)、
Pennvax−G、VRC−HIV MAB060−00−AB、AVX−101、H
IV−TriMix−mRNAワクチン、AVX−201、HIV−LAMP−vax、
Ad35、Ad35−GRIN、NAcGM3/VSSP ISA−51、ポリICLC
アジュバントワクチン、TatImmune、GTU−multiHIV(FIT−06
)、AGS−004、gp140[デルタ]V2.TV1+MF−59、rVSVIN
HIV−1 gagワクチン、SeV−Gagワクチン、AT−20、DNK−4、Ad
35−GRIN/ENV、TBC−M4、HIVAX、HIVAX−2、NYVAC−H
IV−PT1、NYVAC−HIV−PT4、DNA−HIV−PT123、rAAV1
−PG9DP、GOVX−B11、GOVX−B21、ThV−01、TUTI−16、
VGX−3300、TVI−HIV−1、Ad−4(Ad4−env Clade C+
Ad4−mGag)、EN41−UGR7C、EN41−FPA2、PreVaxTat
、TL−01、SAV−001、AE−H、MYM−V101、CombiHIVvac
、ADVAX、MYM−V201、MVA−CMDR、MVATG−17401、ETV
−01、CDX−1401、rcAd26.MOS1.HIV−EnvおよびDNA−A
d5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)からなる群より選択される;
(16)HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質(例えば、DA
RT(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、XmAb(登
録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体):BMS−936559、TMB
−360およびHIV gp120またはgp41を標的とするものを含み、バビツキシ
マブ、UB−421、C2F5、C2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4
E10、3−BNC−117、PGT145、PGT121、MDX010(イピリムマ
ブ)、VRC01、A32、7B2、10E8、VRC−07−523およびVRC07
からなる群より選択される;
(17)潜伏反転剤:ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、例えば、ロミデプシン、ボリノス
タット、パノビノスタットなど;プロテアソーム阻害剤、例えば、ベルケイドなど;プロ
テインキナーゼC(PKC)活性因子、例えば、Indolactam、Prostra
tin、Ingenol BおよびDAG−ラクトン、Ionomycin、GSK−3
43、PMA、SAHA、BRD4阻害剤、IL−15、JQ1、ジスルフラム(dis
ulfram)、およびアムホテリシンBなどからなる群より選択される;
(18)HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤:アゾジカルボンアミドからな
る群より選択される;
(19)HIV成熟化阻害剤:BMS−955176およびGSK−2838232から
なる群より選択される;
(20)PI3K阻害剤:イデラリシブ、AZD−8186、ブパルリシブ、CLR−4
57、ピクチリシブ(pictilisib)、ネラチニブ、リゴサチブ、リゴサチブナ
トリウム、EN−3342、TGR−1202、アルペリシブ(alpelisib)、
デュベリシブ(duvelisib)、UCB−5857、タセリシブ(taselis
ib)、XL−765、ゲダトリシブ(gedatolisib)、VS−5584、コ
パンリシブ(copanlisib)、CAIオロテート、ペリホシン、RG−7666
、GSK−2636771、DS−7423、パヌリシブ、GSK−2269557、G
SK−2126458、CUDC−907、PQR−309、INCB−040093、
ピララリシブ(pilaralisib)、BAY−1082439、プキチニブメシル
酸塩、SAR−245409、AMG−319、RP−6530、ZSTK−474、M
LN−1117、SF−1126、RV−1729、ソノリシブ、LY−3023414
、SAR−260301およびCLR−1401からなる群より選択される;
(21)以下に開示された化合物:WO2004/096286(Gilead Sci
ences)、WO2006/110157(Gilead Sciences)、WO
2006/015261(Gilead Sciences)、WO2013/0067
38(Gilead Sciences)、US2013/0165489(Unive
rsity of Pennsylvania)、US20140221380(Jap
an Tobacco)、US20140221378(Japan Tobacco)
、WO2013/006792(Pharma Resources)、WO2009/
062285(Boehringer Ingelheim)、WO2010/1300
34(Boehringer Ingelheim)、WO2013/091096A1
(Boehringer Ingelheim)、WO2013/159064(Gil
ead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Scien
ces)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO20
14/100323(Gilead Sciences)、WO2012/145728
(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead S
ciences)およびWO2012/003498(Gilead Sciences
);ならびに
(22)HIVを処置するための他の薬物:BanLec、MK−8507、AG−11
05、TR−452、MK−8591、REP 9、CYT−107、アリスポリビル、
NOV−205、IND−02、メテンケファリン(metenkefalin)、PG
N−007、Acemannan、Gamimune、Prolastin、1,5−ジ
カフェオイルキナ酸、BIT−225、RPI−MN、VSSP、Hlviral、IM
O−3100、SB−728−T、RPI−MN、VIR−576、HGTV−43、M
K−1376、rHIV7−shl−TAR−CCR5RZ、MazF遺伝子療法、Bl
ockAide、ABX−464、SCY−635、ナルトレキソン、AAV−eCD4
−Ig遺伝子療法、TEV−90110、TEV−90112、TEV−90111、T
EV−90113、デフェリプロン、HS−10234、およびPA−1050040(
PA−040)からなる群より選択される。
【0243】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、1、2、3、4種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。特定の実施
形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、
2種の追加の治療剤と組み合わせる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合
物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、3種の追加の治療剤と組み合わせる。さら
なる実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形
態)は、4種の追加の治療剤と組み合わせる。1、2、3、4種またはそれ超の追加の治
療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であることができ、および/ま
たはこれらは、異なるクラスの治療剤から選択することができる。特定の実施形態では、
本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素
のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤および逆転写酵素のHIV非ヌクレオシ
ド阻害剤と組み合わせる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(
例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレ
オチド阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせる。さらなる実施形態
では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転
写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオ
シド阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせる。追加の実施形態では
、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵
素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド
阻害剤、および薬物動態学的増強剤と組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開
示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、逆転写酵素の少なくとも
1種のHIVヌクレオシド阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的増強剤と
組み合わせる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物I
の任意の結晶形態)は、2種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害
剤と組み合わせる。
【0244】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、Triumeq(登録商標)(ドルテグラビル+アバカビル+ラミブジン)
、ドルテグラビル+硫酸アバカビル+ラミブジン、ラルテグラビル、ラルテグラビル+ラ
ミブジン、Truvada(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムト
リシタビン、TDF+FTC)、マラビロク、エンフュービルタイド、Epzicom(
登録商標)(Livexa(登録商標)、硫酸アバカビル+ラミブジン、ABC+3TC
)、Trizivir(登録商標)(硫酸アバカビル+ジドブジン+ラミブジン、ABC
+AZT+3TC)、アデフォビル、アデフォビルジピボキシル、Stribild(登
録商標)(エルビテグラビル+コビシスタット+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+
エムトリシタビン)、リルピビリン、リルピビリン塩酸塩、Complera(登録商標
)(Eviplera(登録商標)、リルピビリン+テノホビルジソプロキシルフマル酸
塩+エムトリシタビン)、Cobicistat、硫酸アタザナビル+コビシスタット、
アタザナビル+コビシスタット、ダルナビル+コビシスタット、Atripla(登録商
標)(エファビレンツ+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン)、ア
タザナビル、硫酸アタザナビル、ドルテグラビル、エルビテグラビル、Aluvia(登
録商標)(Kaletra(登録商標)、ロピナビル+リトナビル)、リトナビル、エム
トリシタビン、硫酸アタザナビル+リトナビル、ダルナビル、ラミブジン、Prolas
tin、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、エファビレンツ、Com
bivir(登録商標)(ジドブジン+ラミブジン、AZT+3TC)、エトラビリン、
ネルフィナビル、メシル酸ネルフィナビル、インターフェロン、ジダノシン、スタブジン
、インジナビル、硫酸インジナビル、テノホビル+ラミブジン、ジドブジン、ネビラピン
、サキナビル、メシル酸サキナビル、アルデスロイキン、ザルシタビン、チプラナビル、
アンプレナビル、デラビルジン、メシル酸デラビルジン、Radha−108(Rece
ptol)、Hlviral、ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、エフ
ァビレンツ+ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ホスファジド、ラミブ
ジン+ネビラピン+ジドブジン、アバカビル、硫酸アバカビル、テノホビル、テノホビル
ジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ダルナビル+コビシスタット、
硫酸アタザナビル+コビシスタット、アタザナビル+コビシスタット、テノホビルアラフ
ェナミドおよびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩から選択される1、2、3、4
種またはそれ超の追加の治療剤と組み合わせる。
【0245】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、硫酸アバカビル、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソ
プロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェ
ナミドまたはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組み合わせる。
【0246】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル
酸塩、テノホビルアラフェナミド、またはテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩と組
み合わせる。
【0247】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:硫酸アバカビル、テノ
ホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビル
アラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ならびにエムトリシ
タビンおよびラミブジンからなる群より選択される第2の追加の治療剤と組み合わせる。
【0248】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、以下からなる群より選択される第1の追加の治療剤:テノホビル、テノホビ
ルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、
およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ならびにエムトリシタビンである第2
の追加の治療剤と組み合わせる。
【0249】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェ
ナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドおよび200mgのエムトリシ
タビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば
、化合物Iの任意の結晶形態)は、5〜10;5〜15;5〜20;5〜25;25〜3
0;20〜30;15〜30;または10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル
酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミドおよ
び200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示
されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、10mgのテノホビルアラ
フェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルア
ラフェナミドおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では
、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、25mg
のテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ま
たはテノホビルアラフェナミドおよび200mgのエムトリシタビンと組み合わせる。本
明細書で開示されているような化合物(例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、投薬量
の各組合せが具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例
えば、50mg〜500mgの化合物)で、本明細書に提供されている薬剤と組み合わせ
ることができる。
【0250】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物Iの任意の結
晶形態)は、200〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジ
ソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルおよび200mgのエム
トリシタビンと組み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(
例えば、化合物Iの任意の結晶形態)は、200〜250;200〜300;200〜3
50;250〜350;250〜400;350〜400;300〜400;または25
0〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミ
フマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルおよび200mgのエムトリシタビンと組
み合わせる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、化合物I
の任意の結晶形態)は、300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビル
ジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシルおよび200mgのエ
ムトリシタビンと組み合わせる。本明細書で開示されているような化合物(例えば、化合
物Iの任意の結晶形態)は、投薬量の各組合せが具体的および個々に列挙されているかの
ように、化合物の任意の投薬量(例えば、1mg〜500mgの化合物)で、本明細書に
提供されている薬剤と組み合わせることができる。
【0251】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物を上に記載されているような1
種または複数種の追加の治療剤と組み合わせる場合、組成物の構成成分は、同時または逐
次的レジメンとして投与される。逐次的に投与される場合、組合せは、2回またはそれ超
の投与で投与することができる。
【0252】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物は、例えば、経口投与用の固体
剤形として、患者への同時投与のための単位剤形で、1種または複数種の追加の治療剤と
組み合わせる。
【0253】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物は、1種または複数種の追加の
治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物の、1種または複数種の追加
の治療剤との共投与(co−administration)は、本明細書で開示されて
いる化合物および1種または複数種の追加の治療剤の治療有効量が両方とも患者の体内で
存在するように、本明細書で開示されている化合物および1種または複数種の追加の治療
剤を同時または逐次的に投与することを一般的に指す。
【0254】
共投与は、1種または複数種の追加の治療剤の単位投薬量の投与前または投与後に本明
細書で開示されている化合物の単位投薬量を投与すること、例えば、1種または複数種の
追加の治療剤の投与の数秒、数分、または数時間以内に本明細書で開示されている化合物
を投与することを含む。例えば、一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物
の単位用量が最初に投与され、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が数秒
または数分以内に続く。代わりに、他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤
の単位用量が最初に投与され、本明細書で開示されている化合物の単位用量の投与が数秒
または数分以内に続く。一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物の単位用
量が最初に投与され、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が数時間(例え
ば、1〜12時間)後に続く。他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単
位用量が最初に投与され、本明細書で開示されている化合物の単位用量の投与が数時間(
例えば、1〜12時間)後に続く。
【実施例】
【0255】
VIII.実施例
本明細書で使用される略語は、以下の通りそれぞれの意味を有する:
【表1-1】

【表1-2】
【0256】
化合物Iの固体形態(多形、溶媒和物および水和物)は、様々な以下の方法により特徴
付けられた。
【0257】
粉末X線回折(XRPD)。Rigaku Smart−Lab(登録商標)X線回折
システムは、線源X線ビームを使用した反射型ブラッグブレンターノ幾何に構成した。X
線源は、40kVおよび44mAで作動していた、Cu Long Fine Focu
s管である。その線源は、高い角度で狭い線から低い角度で幅広い矩形へと変化する、試
料における入射ビームプロファイルを提供する。X線源上にビーム調整スリットを使用す
ることによって、最大ビームの大きさが、線に沿っても、線に対して垂直でも確実に10
mm未満となるようにする。ブラッグブレンターノ幾何は、受動発散スリットおよび受光
スリットによって制御されるパラ集束幾何(para−focusing geomet
ry)であり、試料自体が光学素子に対する集束要素として作用する。ブラッグブレンタ
ーノ幾何の特有の解像度は、使用される回折計半径および受光スリットの幅により部分的
に決まる。通常、Rigaku Smart−Labは、0.1° 2θまたはそれ未満
であるピーク幅が得られるように作動する。X線ビームの軸方向発散は、入射と回析ビー
ム経路の両方において5.0度のSollerスリットにより制御される。
【0258】
粉末試料は、試料表面を平坦にし、かつ試料ホルダーの参照表面と同じ水準に保つよう
に手動の軽い圧力を使用する低バックグランドのSiホルダー内に調製した。単結晶、S
i、低バックグランドホルダーは、5〜10mgの間の粉末状材料を保持する小さな円形
の溝(直径7mmおよび深さ約1mm)を有する。各試料は、0.02° 2θの有効ス
テップサイズを用いた、毎分3° 2θの連続的スキャンを使用して、2〜40° 2θ
において分析した。
【0259】
溶解度の見積り。アリコート間に振盪および/または超音波処理を行いながら、化合物
Iの秤量した試料を、測定したアリコートの試験溶媒で、周辺温度で処理することによっ
て、溶解度を見積もった。溶解を目視検査で決定した。試料を溶解するために使用した溶
媒の総量を、試料の重量で割ることによって、溶解度数を計算した。過剰の溶媒アリコー
トの使用により、または遅い溶解速度により、実際の溶解度は、計算した値よりも大きく
なり得る。溶解度数は、実験中に溶解が生じなかった場合、「〜未満」として表現される
。溶解度数は、最初の溶媒アリコートの添加により溶解が生じた場合、「〜超」と表現さ
れる。
【0260】
示差走査熱量測定(DSC)。TA Instruments Q2000装置を使用
してDSC分析を行った。インジウムを使用して装置温度較正を実施した。各分析中、D
SCセルは、毎分約50mLの窒素パージ下で保持した。試料を標準的なクリンプした(
crimped)アルミニウム皿の中に置き、毎分10℃の速度で20℃から350℃へ
と加熱した。
【0261】
熱重量分析(TGA)。TA Instruments Q50装置を使用してTGA
分析を行った。クラスM重量を使用して装置の天秤を較正し、アルメルを使用して温度較
正を実施した。窒素パージは、天秤では毎分約40mlであり、炉では毎分約60mlで
あった。各試料を、予め風袋を測った白金皿に置き、毎分10℃の速度で20℃〜350
℃に加熱した。
【0262】
カールフィッシャー(KF)分析。Mettler−Toledo C20 Coul
ometric KF滴定装置を使用して、カールフィッシャー分析を行った。公知の水
濃度の標準を用いて装置を較正した。
【0263】
動的蒸気吸着(DVS)。DVS分析をTA Instruments 05000
Dynamic Vapor Sorption分析器で行った。装置を、標準重量およ
び湿度用の臭化ナトリウム標準で較正した。試料は、5〜95%RH(吸着サイクル)お
よび95〜5%RH(脱離サイクル)の10%相対湿度(RH)ステップで60分間の最
大平衡化時間を用いて25℃で分析した。
【0264】
(実施例1.化合物Iの安定形態のスクリーニング)
方法I.50mgの化合物Iを1mLのメタノール/ジクロロメタンに溶解し、かき混
ぜ、次いで蒸発させた。
【0265】
方法II.化合物I、メタノールおよびジクロロメタンの溶液を、40℃で約10容量
まで真空下で濃縮した。メタノールを装入し、反応混合物を、40℃、真空下で約10容
量に濃縮した(これを1回繰り返した)。スラリーを20℃で少なくとも2時間かき混ぜ
た。スラリーを濾過し、フィルターケーキをメタノールおよび酢酸エチルですすいだ。湿
らせた生成物を、真空下、NMT40℃で乾燥させた。
【0266】
形態Iは、図1の粉末X線回折パターン、および約133(形態IIIへの変換)、1
70および273℃(分解)における吸熱を示す図3の示差走査熱量測定プロットにより
特徴付けられる。
【0267】
形態IIは、図5の粉末X線回折パターン、および約98℃(形態IVへの変換)、2
53℃および274℃(分解)における吸熱を示す図7の示差走査熱量測定プロットによ
り特徴付けられる。
【0268】
形態IIIは、可変温度XRD(VT XRD)実験において、138℃で形態Iから
生じた。形態IIIは、25℃に冷却すると安定し、形態Iへ戻って変換されない。形態
IIIは、メタノール中の形態Iを用いた競合スラリー実験において、形態Iへと約2週
間以内に戻って変換された(それぞれ10mgのメタノール中の形態Iおよび形態III
)。形態IIIは、図9の粉末X線回折パターン、および約181および271℃(分解
)において吸熱を示す図11の示差走査熱量測定プロットにより特徴付けられる。
【0269】
形態IVは、可変温度XRD実験において、95〜110℃の間で形態IIから生じた
。形態IVは、VT XRD実験において25℃に冷却すると、形態IIに戻って変換す
る。形態IIIは、図13の粉末X線回折パターンにより特徴付けられる。
【0270】
(実施例2.形態Iの調製)
化合物I形態Iは、メタノール/ジクロロメタン混合物(33%MeOH/DCM)に
化合物Iを溶解し、続いて蒸留により、容量およびジクロロメタン含有量を減少させるこ
とによって調製した。固体を真空濾過で収集すると、XRPDで特定されたように化合物
I形態Iが結果として生じた。
【0271】
(実施例3.形態IIの調製)
化合物I形態IIは、周辺温度および圧力で5日間、クロロホルム中で化合物I形態I
をスラリー化することにより作製した。固体を真空濾過で収集すると、XRPDで特定さ
れたように化合物I形態IIが結果として生じた。化合物I形態IIはまた、VT−XR
PD分析中に、化合物I形態IVを約25℃に冷却することによって調製した。化合物I
形態IIはまた、化合物I形態XIIIを約11℃に加熱することによって調製した。
【0272】
(実施例4.形態IIIの調製)
化合物I形態IIIは、VT−XRPD分析中、化合物I形態Iを約150℃に加熱す
ることによって作製した。化合物I形態IIIはまた、化合物I形態Iを加熱し、100
℃で保持した際に、VT−XRPD分析中により低い温度で調製した。
【0273】
(実施例5.形態IVの調製)
化合物I形態IVは、VT−XRPD分析中、化合物I形態IIを約95℃〜110℃
に加熱することによって作製した。化合物I形態IVはまた、VT−XRPD分析中に、
化合物I形態IIIを約180℃に加熱した際に調製した。
【0274】
(実施例6.形態Vの調製)
化合物I形態Vは、HFIPA(ヘキサフルオロイソプロパノール)中に化合物Iの溶
液を形成し、乾燥蒸発させることによって作製した。形態Vを調製する代替の方式は、化
合物IのHFIPA中溶液を100℃で冷水に注ぎ、固体を単離することである。
【0275】
(実施例7.形態VIの調製)
化合物I形態Vは、化合物IのTFE(2,2,2−トリフルオロエタノール)中溶液
を形成し、乾燥蒸発させることによって作製した。
【0276】
(実施例8.形態VIIの調製)
化合物I形態Vは、化合物IのTFE(2,2,2−トリフルオロエタノール)中溶液
を形成し、乾燥蒸発させることによって作製した。
【0277】
(実施例9.形態VIIIの調製)
化合物I形態Vは、形態Vまたは形態VIIを、室温で97%RHに1週間曝露するこ
とによって作製した。
【0278】
(実施例10.形態IXの調製)
形態IXは、化合物Iの凡その形態Iを、周辺温度で5日間、5:1TFE/水中でス
ラリー化することによって作製した。固体を真空濾過で収集し、減圧下で数分間乾燥させ
ると、XRPDにより特定されたように形態IXが結果として生じた。
【0279】
(実施例11.形態Xの調製)
形態Xは、化合物Iの凡その形態Iをクロロホルムに溶解することによって作製した。
結果として生じた溶液は、0.2μmナイロンフィルターを介して濾過し、Centri
Vapに置いた。試料を真空下、周辺温度で約30分間遠心分離した。結果として生じ
た固体は、XRPDにより形態Xと特定された。
【0280】
(実施例12.形態XIの調製)
形態XIは、HFIPA中化合物Iの形態Iに溶解することによって作製した。次いで
、メタノールを溶液に加え、濁った、白色の懸濁物が結果として生じた。固体を真空濾過
で収集し、減圧下で乾燥させると、XRPDにより形態XIとして特定された。
【0281】
(実施例13.形態XIIの調製)
形態XIIは、周辺温度で3日間、10:1TFE/水中で化合物Iの形態Iのスラリ
ーを形成することによって作製された。固体を真空濾過で収集し、減圧下で乾燥させ、X
RPDにより形態XIIとして特定された。
【0282】
(実施例14.形態XIIIの調製)
形態IIを−10℃に冷却することによって、形態XIIIを作製した。
【0283】
(実施例15.形態XIVの調製)
形態XIVは、周囲条件下で3日間、化合物Iの形態XIIを真空に曝露し、次いで試
料を40℃に約2時間曝露することによって作製した。結果として生じた固体は、XRP
Dにより形態XIVとして特定された。
【0284】
前述の発明は、明白な理解のために例証および例によりいくらか詳細に記載してきたが
、ある特定の変更および修飾が添付の特許請求の範囲の範囲内で実施され得ることを当業
者には理解されている。加えて、本明細書において参照された米国特許、米国特許出願公
報、米国特許出願、外国の特許、外国の特許出願および非特許公報のすべてを含む各参照
は、本発明の記載に矛盾しない範囲で、これら全体が本明細書に参照により組み込まれて
いる。本出願と本明細書に提供されている参照との間で矛盾が存在する場合、本出願が優
先されるものとする。
【0285】
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項1)
構造:
【化5】

を有する化合物Iの結晶形態およびその溶媒和物または水和物。
(項2)
5.8、11.4、11.6、17.7、22.3、23.9または26.0度の2θ
(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折(XRPD
)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(
XRPD)パターンにより特徴付けられる、上記項1に記載の結晶形態。
(項3)
5.8、11.4、および11.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含
むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRP
Dパターンにより特徴付けられる、上記項1または2に記載の結晶形態。
(項4)
5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、
26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパ
ターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンに
より特徴付けられる、上記項1から3のいずれかに記載の結晶形態。
(項5)
図1のXRPDパターンに実質的に従う前記XRPDパターンにより特徴付けられる、
上記項1から4のいずれかに記載の結晶形態。
(項6)
約133℃または約170℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱に
より特徴付けられる、上記項1から5のいずれかに記載の結晶形態。
(項7)
5.8、11.4、11.6、17.7、20.1、20.9、22.3、23.9、
26.0および26.8度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパ
ターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、
ならびに
約133℃および約170℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、上記項1から4のいずれかに記載の結晶形態。
(項8)
4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、2
5.5または29.1度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピーク
を含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使
用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、上記項1に記
載の結晶形態。
(項9)
4.6、18.3、19.9、22.4および25.5度の2θ(±0.2度 2θ)
においてピークを含むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用
して行われるXRPDパターンにより特徴付けられる、上記項1または8のいずれかに記
載の結晶形態。
(項10)
4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、2
5.5および29.1度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパタ
ーンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンによ
り特徴付けられる、上記項1または8から9のいずれかに記載の結晶形態。
(項11)
図5のXRPDパターンに実質的に従う前記XRPDパターンにより特徴付けられる、
上記項1または8から10のいずれかに記載の結晶形態。
(項12)
約98℃または約253℃での1つまたは複数の示差走査熱量測定(DSC)吸熱によ
り特徴付けられる、上記項1または8から11のいずれかに記載の結晶形態。
(項13)
4.6、9.2、15.8、17.8、18.3、19.2、19.9、22.4、2
5.5および29.1度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパタ
ーンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、な
らびに
約98℃および約253℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、上記項1または8から10のいずれかに記載の結晶形態。
(項14)
5.0、10.1、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9または25.
2度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピークを含む粉末X線回折
(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われる粉末
X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、上記項1に記載の結晶形態。
(項15)
5.0、21.5、および22.0度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含
むXRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRP
Dパターンにより特徴付けられる、上記項1または14に記載の結晶形態。
(項16)
5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、
25.2および29.4度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパ
ターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンに
より特徴付けられる、上記項1、14または15のいずれかに記載の結晶形態。
(項17)
図9のXRPDパターンに実質的に従う前記XRPDパターンにより特徴付けられる、
上記項1または14から16のいずれかに記載の結晶形態。
(項18)
約181℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けられる、上記項1また
は14から17のいずれかに記載の結晶形態。
(項19)
5.0、10.1、15.2、16.9、20.3、21.5、22.0、23.9、
25.2および29.4度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパ
ターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、
ならびに
約181℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、上記項1または14から16のいずれかに記載の結晶形態。
(項20)
4.1、18.1、18.7、23.8、および26.6度の2θ(±0.2度 2θ
)においてピークを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがC
uKα1照射を使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられ
る、上記項1に記載の結晶形態。
(項21)
4.1、8.8、16.8、18.1、18.7、19.7、21.1、21.4、2
3.8、および26.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパ
ターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンに
より特徴付けられる、上記項1または20のいずれかに記載の結晶形態。
(項22)
図13のXRPDパターンに実質的に従う前記XRPDパターンにより特徴付けられる
、上記項1、20または21のいずれかに記載の結晶形態。
(項23)
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、2
1.9または24.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピーク
を含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使
用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、上記項1に記
載の結晶形態。
(項24)
5.3、9.8および15.6度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むX
RPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパ
ターンにより特徴付けられる、上記項1または23に記載の結晶形態。
(項25)
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、2
1.9および24.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパタ
ーンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンによ
り特徴付けられる、上記項1、23、または24に記載の結晶形態。
(項26)
図20のXRPDパターンに実質的に従う前記XRPDパターンにより特徴付けられる
、上記項1または23から25に記載の結晶形態。
(項27)
約141℃または約173℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けられ
る、上記項1または23から26に記載の結晶形態。
(項28)
5.3、9.8、13.1、15.6、17.0、19.6、20.0、20.7、2
1.9および24.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパタ
ーンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、な
らびに
約173℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、上記項1または23から25のいずれかに記載の結晶形態。
(項29)
5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、2
1.9、または23.9度の2θ(±0.2度 2θ)において3つまたはそれ超のピー
クを含む粉末X線回折(XRPD)パターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を
使用して行われる粉末X線回折(XRPD)パターンにより特徴付けられる、上記項1に
記載の結晶形態。
(項30)
5.5、10.8および16.0度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含む
XRPDパターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPD
パターンにより特徴付けられる、上記項1または29に記載の結晶形態。
(項31)
5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、2
1.9、および23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパ
ターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターンに
より特徴付けられる、上記項1、29、または30に記載の結晶形態。
(項32)
図23のXRPDパターンに実質的に従う前記XRPDパターンにより特徴付けられる
、上記項1または29から31に記載の結晶形態。
(項33)
約142℃での示差走査熱量測定(DSC)吸熱により特徴付けられる、上記項1また
は29から32に記載の結晶形態。
(項34)
5.5、9.4、10.8、11.9、12.9、14.4、16.0、19.0、2
1.9、および23.9度の2θ(±0.2度 2θ)においてピークを含むXRPDパ
ターンであって、前記XRPDがCuKα1照射を使用して行われるXRPDパターン、
ならびに
約142℃でのDSC吸熱
により特徴付けられる、上記項1または29から31のいずれかに記載の結晶形態。
(項35)
上記項1から7のいずれかに記載の化合物の結晶形態Iを調製する方法であって、
形態Iを調製するのに適切な条件下で、上記項1から7のいずれかに記載の化合物、な
らびにC〜Cアルコールおよびジクロロメタンを含む溶媒を含む混合物を形成するス
テップ
を含む、方法。
(項36)
前記溶媒が、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールのうちの1つを含む、
上記項35に記載の方法。
(項37)
前記溶媒が、メタノールおよびジクロロメタンを含む、上記項35に記載の方法。
(項38)
前記溶媒を蒸発させ、これによって形態Iを形成するステップをさらに含む、上記項3
5に記載の方法。
(項39)
上記項1または8から13のいずれかに記載の化合物の結晶形態IIを調製する方法で
あって、
形態IIを調製するのに適切な条件下で、上記項1から7のいずれかに記載の化合物の
形態Iとクロロホルムの混合物を形成するステップ
を含む、方法。
(項40)
上記項1または14から19のいずれかに記載の化合物の結晶形態IIIを調製する方
法であって、
上記項1から7のいずれかに記載の化合物の形態Iを、約130℃〜約190℃の温度
に加熱し、これによって、形態IIIを調製するステップ
を含む、方法。
(項41)
形態IIIを室温に冷却するステップをさらに含む、上記項40に記載の方法。
(項42)
上記項1または20から22のいずれかに記載の化合物の結晶形態IVを調製する方法
であって、
上記項1または8から13のいずれかに記載の化合物の形態IIを、約90℃〜約25
0℃の温度に加熱し、これによって、形態IVを調製するステップ
を含む、方法。
(項43)
上記項1または23から28のいずれかに記載の化合物の結晶形態IXを調製する方法
であって、
形態IXを調製するのに適切な条件下で、上記項1から7のいずれかに記載の化合物の
形態I、水およびトリフルオロエタノールを含む混合物を形成するステップ
を含む、方法。
(項44)
トリフルオロエタノール対水の比が、約10:1〜約1:1(容量/容量)である、上
記項43に記載の方法。
(項45)
トリフルオロエタノール対水の比が、約5:1(容量/容量)である、上記項43に記
載の方法。
(項46)
上記項1または29から34のいずれかに記載の化合物の結晶形態Xを調製する方法で
あって、
形態Xを調製するのに適切な条件下で、上記項1から7のいずれかに記載の化合物の形
態Iおよびクロロホルムを含む混合物を形成するステップ
を含む、方法。
(項47)
治療有効量の上記項1から34のいずれか一項に記載の化合物Iの結晶形態と、薬学的
に許容される担体または賦形剤とを含む、医薬組成物。
(項48)
前記化合物Iの結晶形態が、上記項2から7のいずれか一項に記載の結晶形態である、
上記項47に記載の組成物。
(項49)
HBV併用薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体
モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TL
R7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモ
ジュレーター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、
組換え型IL−7、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBs
Ag)分泌または集合阻害剤、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シ
クロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻
害剤、NTCP(Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、ウイルス性mR
NAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、
miRNA遺伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元
酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SR
A)タンパク質、Srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のシ
ョートヘアピンRNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHB
V抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(
例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、
XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)
、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク
質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン
酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ
−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性
因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD
160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、IDO阻
害剤、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD137阻害剤、キラー細胞レクチ
ン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球
アテニュエーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PE
G−インターフェロンラムダ、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGI
Tのモジュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、
ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、O
X40のモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、
B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレータ
ー、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレー
ター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター
、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(
CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアー
ゼ(TALEN)など、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、ならびにB型肝炎ウイルス複製
阻害剤化合物からなる群より選択される少なくとも1種の追加の治療剤をさらに含む、上
記項47または48に記載の組成物。
(項50)
以下からなる群より選択される少なくとも1種の追加の治療剤をさらに含む、上記項4
7または48に記載の組成物:
(1)テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(TRUVADA(登録
商標))、ABX−203+ラミブジン+PEG−IFNアルファ、およびABX−20
3+アデフォビル+PEG−IFNアルファ、INO−9112+RG7944(INO
−1800)からなる群より選択される併用薬;
(2)ベシフォビル、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル
(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread
(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、
テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノ
ホビルジピボキシル、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビルオクタデシルオキ
シエチルエステル、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、プラデフォビル、Cl
evudine、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、リバビリン、ラミ
ブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ホスファジド、ファムシクロビル、SN
C−019754、FMCA、フゾリン、AGX−1009、AR−II−04−26、
HS−10234およびメタカビルからなる群より選択されるHBV DNAポリメラー
ゼ阻害剤;
(3)リンタトリモド、イミドール塩酸塩、ingaron、dermaVir、プラキ
ニル(ヒドロキシクロロキン)、プロロイキン、ヒドロキシウレア、ミコフェノール酸モ
フェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、
WF−10、リバビリン、IL−12、INO−9112、ポリマーポリエチレンイミン
(PEI)、Gepon、VGV−1、MOR−22、BMS−936559、RO−7
011785、RO−6871765およびIR−103からなる群より選択される免疫
調節物質;
(4)GS−9620、GSK−2245035、イミキモド、レシキモド、DSR−6
434、DSP−3025、IMO−4200、MCT−465、3M−051、SB−
9922、3M−052、Limtop、TMX−30X、TMX−202 RG−78
63およびRG−7795からなる群より選択されるToll様受容体7モジュレーター

(5)モトリモド、レシキモド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO
−4200、VTX−763、およびVTX−1463からなる群より選択されるTol
l様受容体8モジュレーター;
(6)リンタトリモド、ポリICLC、MCT−465、MCT−475、Riboxx
on、RiboxximおよびND−1.1からなる群より選択されるToll様受容体
3モジュレーター;
(7)インターフェロンアルファ−2b(Intron A(登録商標))、ペグ化イン
ターフェロンアルファ−2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルフ
ァ1b(Hapgen(登録商標))、Veldona、Infradure、Rofe
ron−A、YPEG−インターフェロンアルファ−2a(YPEG−rhIFNアルフ
ァ−2a)、P−1101、Algeron、Alfarona、Ingaron(イン
ターフェロンガンマ)、rSIFN−co(組換え型スーパー化合物インターフェロン)
、Yペグインターフェロンアルファ−2b(YPEG−rhIFNアルファ−2b)、M
OR−22、ペグインターフェロンアルファ−2b(PEG−Intron(登録商標)
)、Bioferon、Novaferon、Inmutag(Inferon)、Mu
ltiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ−n1(Humoferon
(登録商標))、インターフェロンベータ−1a(Avonex(登録商標))、Sha
feron、インターフェロンアルファ−2b(AXXO)、Alfaferone、イ
ンターフェロンアルファ−2b(BioGeneric Pharma)、インターフェ
ロンアルファ2(CJ)、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON−B、
BLAUFERON−A、Intermax Alpha、Realdiron、Lan
stion、Pegaferon、PDferon−B PDferon−B、インター
フェロンアルファ−2b(IFN、Laboratorios Bioprofarma
)、アルファインターフェロン2b、Kalferon、Pegnano、Ferons
ure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus−Cadila)
、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロンア
ルファ−2b(Amega)、インターフェロンアルファ−2b(Virchow)、ペ
グインターフェロンアルファ−2b(Amega)、Reaferon−EC、Proq
uiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ−2b
(Changchun Institute of Biological Produ
cts)、Anterferon、Shanferon、Layfferon、Shan
g Sheng Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangta
i、Pegstat、rHSA−IFNアルファ−2bおよびInterapo(Int
erapa)からなる群より選択されるインターフェロンアルファ受容体リガンド;
(8)アストドリマーからなる群より選択されるヒアルロニダーゼ阻害剤;
(9)IL−10のモジュレーター;
(10)HBF−0259、PBHBV−001、PBHBV−2−15、PBHBV−
2−1、REP−9AC、REP−9C、REP−9、REP−2139、REP−21
39−Ca、REP−2165、REP−2055、REP−2163、REP−216
5、REP−2053、REP−2031、REP−006およびREP−9AC’から
なる群より選択されるHBsAg阻害剤;
(11)CYT003およびCYT−003−QbG10から選択されるToll様受容
体9モジュレーター;
(12)OCB−030、SCY−635およびNVP−018からなる群より選択され
るシクロフィリン阻害剤;
(13)Hexaxim、Heplisav、Mosquirix、DTwP−HBVワ
クチン、Bio−Hep−B、D/T/P/HBV/M(LBVP−0101;LBVW
−0101)、DTwP−Hepb−Hib−IPVワクチン、Heberpenta
L、DTwP−HepB−Hib、V−419、CVI−HBV−001、Tetrab
hay、B型肝炎予防ワクチン(Advax Super D)、Hepatrol−0
7、GSK−223192A、Engerix B(登録商標)、組換え型B型肝炎ワク
チン(筋肉内、Kangtai Biological Products)、組換え型
B型肝炎ワクチン(Hansenual polymorpha酵母、筋肉内、Hual
an Biological Engineering)、Bimmugen、Eufo
ravac、Eutravac、anrix−DTaP−IPV−Hep B、Infa
nrix−DTaP−IPV−Hep B−Hib、Pentabio Vaksin
DTP−HB−Hib、Comvac 4、Twinrix、Euvax−B、Trit
anrix HB、Infanrix Hep B、Comvax、DTP−Hib−H
BVワクチン、DTP−HBVワクチン、Yi Tai、Heberbiovac HB
、Trivac HB、GerVax、DTwP−Hep B−Hibワクチン、Bil
ive、Hepavax−Gene、SUPERVAX、Comvac5、Shanva
c−B、Hebsulin、Recombivax HB、Revac B mcf、R
evac B+、Fendrix、DTwP−HepB−Hib、DNA−001、Sh
an6、rhHBsAGワクチン、およびDTaP−rHB−Hibワクチンからなる群
より選択されるHBV予防ワクチン;
(14)HBsAG−HBIG複合体、Bio−Hep−B、NASVAC、abi−H
B(静脈内)、ABX−203、Tetrabhay、GX−110E、GS−4774
、ペプチドワクチン(epsilonPA−44)、Hepatrol−07、NASV
AC(NASTERAP)、IMP−321、BEVAC、Revac B mcf、R
evac B+、MGN−1333、KW−2、CVI−HBV−002、AltraH
epB、VGX−6200、FP−02、FP−02.2、TG−1050、NU−50
0、HBVax、im/TriGrid/抗原ワクチン、Mega−CD40L−アジュ
バントワクチン、HepB−v、RG7944(INO−1800)、組換え型VLPベ
ースの治療ワクチン(HBV感染症、VLP Biotech)、AdTG−17909
、AdTG−17910 AdTG−18202、ChronVac−B、およびLm
HBVからなる群より選択されるHBV治療ワクチン;
(15)Myrcludex Bからなる群より選択されるHBVウイルス侵入阻害剤;
(16)ISIS−HBVRxからなる群より選択されるウイルス性mRNAを標的とす
るアンチセンスオリゴヌクレオチド;
(17)TKM−HBV(TKM−HepB)、ALN−HBV、SR−008、ddR
NAiおよびARC−520からなる群より選択される低分子干渉RNA(siRNA)

(18)PGN−514からなる群より選択されるエンドヌクレアーゼモジュレーター;
(19)Trimidoxからなる群より選択されるリボヌクレオチド還元酵素の阻害剤

(20)オウゴニンからなる群より選択されるB型肝炎ウイルスE抗原阻害剤;
(21)GC−1102、XTL−17、XTL−19、XTL−001、KN−003
、IV Hepabulin SN、および完全ヒトモノクローナル抗体療法(B型肝炎
ウイルス感染症、Humabs BioMed)からなる群より選択されるB型肝炎ウイ
ルスの表面抗原を標的とするHBV抗体;
(22)Zutectra、Shang Sheng Gan Di、Uman Big
(Hepatitis B Hyperimmune)、Omri−Hep−B、Nab
i−HB、Hepatect CP、HepaGam B、igantibe、Niul
iva、CT−P24、B型肝炎イムノグロブリン(静脈内、pH4、HBV感染症、S
hanghai RAAS Blood Products)およびFovepta(B
T−088)からなる群より選択されるモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を
含むHBV抗体;
(23)プロパゲルマニウムからなる群より選択されるCCR2ケモカインアンタゴニス
ト;
(24)Thymalfasinからなる群より選択されるチモシンアゴニスト;
(25)組換え型IL−7、CYT−107、インターロイキン−2(IL−2、Imm
unex);組換え型ヒトインターロイキン−2(Shenzhen Neptunus
)、IL−15、IL−21、IL−24およびセルモロイキンからなる群より選択され
るサイトカイン;
(26)NVR−1221、NVR−3778、BAY41−4109、メシル酸モルホ
チアジンおよびDVR−23からなる群より選択される核タンパク質モジュレーター(H
BVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター);
(27)SB−9200、SB−40、SB−44、ORI−7246、ORI−935
0、ORI−7537、ORI−9020、ORI−9198およびORI−7170か
らなる群より選択されるレチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質;
(28)SB−9200からなる群より選択されるNOD2の刺激物質;
(29)NL−004およびペグ化チモシンアルファ1からなる群より選択される組換え
型チモシンアルファ−1;
(30)イソチアフルジン、IQP−HBV、RM−5038およびXingantie
からなる群より選択されるB型肝炎ウイルス複製阻害剤;
(31)イデラリシブ、AZD−8186、ブパルリシブ、CLR−457、ピクチリシ
ブ、ネラチニブ、リゴサチブ、リゴサチブナトリウム、EN−3342、TGR−120
2、アルペリシブ、デュベリシブ、UCB−5857、タセリシブ、XL−765、ゲダ
トリシブ、VS−5584、コパンリシブ、CAIオロテート、ペリホシン、RG−76
66、GSK−2636771、DS−7423、パヌリシブ、GSK−2269557
、GSK−2126458、CUDC−907、PQR−309、INCB−04009
3、ピララリシブ、BAY−1082439、プキチニブメシル酸塩、SAR−2454
09、AMG−319、RP−6530、ZSTK−474、MLN−1117、SF−
1126、RV−1729、ソノリシブ、LY−3023414、SAR−260301
およびCLR−1401からなる群より選択されるPI3K阻害剤;
(32)BSBI−25からなる群より選択されるcccDNA阻害剤;
(33)MEDI−0680、RG−7446、デュルバルマブ、KY−1003、KD
−033、MSB−0010718C、TSR−042、ALN−PDL、STI−A1
014およびBMS−936559からなる群より選択されるPD−L1阻害剤;
(34)ニボルマブ、ペンブロリズマブ、ピディリズマブ、BGB−108およびmDX
−400からなる群より選択されるPD−1阻害剤;
(35)ACP−196、ダサチニブ、イブルチニブ、PRN−1008、SNS−06
2、ONO−4059、BGB−3111、MSC−2364447、X−022、スペ
ブルチニブ、TP−4207、HM−71224、KBP−7536およびAC−002
5からなる群より選択されるBTK阻害剤;
(36)エパカドスタット(INCB24360)、F−001287、レスミノスタッ
ト(4SC−201)、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、および
インドキシモドからなる群より選択されるIDO阻害剤;ならびに
(37)ゲンチオピクリン(ゲンチオピクロシド)、ニタゾキサニド、ビリナパント、N
OV−205(Molixan;BAM−205)、Oligotide、Mivoti
late、Feron、レバミソール、Ka Shu Ning、Alloferon、
WS−007、Y−101(Ti Fen Tai)、rSIFN−co、PEG−II
FNm、KW−3、BP−Inter−014、オレアノール酸、HepB−nRNA、
cTP−5(rTP−5)、HSK−II−2、HEISCO−106−1、HEISC
O−106、Hepbarna、IBPB−006IA、Hepuyinfen、Das
Kloster 0014−01、Jiangantai(Ganxikang)、ピク
ロシド、DasKloster−0039、ヘプランタイ、IMB−2613、TCM−
800B、還元型グルタチオン、RO−6864018およびZH−2Nからなる群より
選択されるHBVを処置するための他の薬物。
(項51)
ウイルス感染症を処置する方法であって、治療有効量の上記項1から34および47か
ら50のいずれか一項に記載の化合物Iの結晶形態または医薬組成物を、それを必要とす
るヒトに投与するステップを含む、方法。
(項52)
前記ウイルス感染症が、B型肝炎ウイルスにより引き起こされる、上記項51に記載の
方法。
(項53)
HBV併用薬、HBV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節物質、Toll様受容体
モジュレーター(TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TL
R7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12およびTLR13のモ
ジュレーター)、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、
組換え型IL−7、B型肝炎表面抗原(HBsAg)阻害剤、B型肝炎表面抗原(HBs
Ag)分泌または集合阻害剤、B型肝炎コア抗原(HBcAg)を標的とする化合物、シ
クロフィリン阻害剤、HBV治療ワクチン、HBV予防ワクチン、HBVウイルス侵入阻
害剤、NTCP(Na+−タウロコール酸共輸送ポリペプチド)阻害剤、ウイルス性mR
NAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、低分子干渉RNA(siRNA)、
miRNA遺伝子療法薬剤、エンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチド還元
酵素の阻害剤、B型肝炎ウイルスE抗原阻害剤、組換え型スカベンジャー受容体A(SR
A)タンパク質、Srcキナーゼ阻害剤、HBx阻害剤、cccDNA阻害剤、合成のシ
ョートヘアピンRNA(sshRNA)、B型肝炎ウイルスの表面抗原を標的とするHB
V抗体を含むHBV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質(
例えば、DART(登録商標)、Duobody(登録商標)、Bite(登録商標)、
XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、TCR様抗体など)
、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク
質モジュレーター(HBVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター)、レチノイン
酸誘導性遺伝子1の刺激物質、NOD2の刺激物質、NOD1の刺激物質、アルギナーゼ
−1阻害剤、STINGアゴニスト、PI3K阻害剤、リンホトキシンベータ受容体活性
因子、ナチュラルキラー細胞受容体2B4阻害剤、リンパ球活性化遺伝子3阻害剤、CD
160阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(CTLA4)阻害剤、IDO阻
害剤、cccDNAエピジェネティック修飾因子、CD137阻害剤、キラー細胞レクチ
ン様受容体サブファミリーGメンバー1阻害剤、TIM−3阻害剤、BおよびTリンパ球
アテニュエーター阻害剤、CD305阻害剤、PD−1阻害剤、PD−L1阻害剤、PE
G−インターフェロンラムダ、組換え型チモシンアルファ−1、BTK阻害剤、TIGI
Tのモジュレーター、CD47のモジュレーター、SIRPアルファのモジュレーター、
ICOSのモジュレーター、CD27のモジュレーター、CD70のモジュレーター、O
X40のモジュレーター、NKG2Dのモジュレーター、Tim−4のモジュレーター、
B7−H4のモジュレーター、B7−H3のモジュレーター、NKG2Aのモジュレータ
ー、GITRのモジュレーター、CD160のモジュレーター、HEVEMのモジュレー
ター、CD161のモジュレーター、Axlのモジュレーター、Merのモジュレーター
、Tyroのモジュレーター、遺伝子改変剤またはエディター、例えば、CRISPR(
CRISPR Cas9を含む)、ジンクフィンガーヌクレアーゼまたは合成ヌクレアー
ゼ(TALEN)など、IAP阻害剤、SMAC模倣剤、ならびにB型肝炎ウイルス複製
阻害剤化合物からなる群より選択される少なくとも1種の追加の治療剤を投与するステッ
プをさらに含む、上記項51または52に記載の方法。
(項54)
以下からなる群より選択される少なくとも1種の追加の治療剤を投与するステップをさ
らに含む、上記項51または52に記載の方法:
(1)テノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン(TRUVADA(登録
商標))、ABX−203+ラミブジン+PEG−IFNアルファ、およびABX−20
3+アデフォビル+PEG−IFNアルファ、INO−9112+RG7944(INO
−1800)からなる群より選択される併用薬;
(2)ベシフォビル、エンテカビル(Baraclude(登録商標))、アデフォビル
(Hepsera(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread
(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、
テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノ
ホビルジピボキシル、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビルオクタデシルオキ
シエチルエステル、テルビブジン(Tyzeka(登録商標))、プラデフォビル、Cl
evudine、エムトリシタビン(Emtriva(登録商標))、リバビリン、ラミ
ブジン(Epivir−HBV(登録商標))、ホスファジド、ファムシクロビル、SN
C−019754、FMCA、フゾリン、AGX−1009、AR−II−04−26、
HS−10234およびメタカビルからなる群より選択されるHBV DNAポリメラー
ゼ阻害剤;
(3)リンタトリモド、イミドール塩酸塩、ingaron、dermaVir、プラキ
ニル(ヒドロキシクロロキン)、プロロイキン、ヒドロキシウレア、ミコフェノール酸モ
フェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、
WF−10、リバビリン、IL−12、INO−9112、ポリマーポリエチレンイミン
(PEI)、Gepon、VGV−1、MOR−22、BMS−936559、RO−7
011785、RO−6871765およびIR−103からなる群より選択される免疫
調節物質;
(4)GS−9620、GSK−2245035、イミキモド、レシキモド、DSR−6
434、DSP−3025、IMO−4200、MCT−465、3M−051、SB−
9922、3M−052、Limtop、TMX−30X、TMX−202 RG−78
63およびRG−7795からなる群より選択されるToll様受容体7モジュレーター

(5)モトリモド、レシキモド、3M−051、3M−052、MCT−465、IMO
−4200、VTX−763、およびVTX−1463からなる群より選択されるTol
l様受容体8モジュレーター;
(6)リンタトリモド、ポリICLC、MCT−465、MCT−475、Riboxx
on、RiboxximおよびND−1.1からなる群より選択されるToll様受容体
3モジュレーター;
(7)インターフェロンアルファ−2b(Intron A(登録商標))、ペグ化イン
ターフェロンアルファ−2a(Pegasys(登録商標))、インターフェロンアルフ
ァ1b(Hapgen(登録商標))、Veldona、Infradure、Rofe
ron−A、YPEG−インターフェロンアルファ−2a(YPEG−rhIFNアルフ
ァ−2a)、P−1101、Algeron、Alfarona、Ingaron(イン
ターフェロンガンマ)、rSIFN−co(組換え型スーパー化合物インターフェロン)
、Yペグインターフェロンアルファ−2b(YPEG−rhIFNアルファ−2b)、M
OR−22、ペグインターフェロンアルファ−2b(PEG−Intron(登録商標)
)、Bioferon、Novaferon、Inmutag(Inferon)、Mu
ltiferon(登録商標)、インターフェロンアルファ−n1(Humoferon
(登録商標))、インターフェロンベータ−1a(Avonex(登録商標))、Sha
feron、インターフェロンアルファ−2b(AXXO)、Alfaferone、イ
ンターフェロンアルファ−2b(BioGeneric Pharma)、インターフェ
ロン−アルファ2(CJ)、Laferonum、VIPEG、BLAUFERON−B
、BLAUFERON−A、Intermax Alpha、Realdiron、La
nstion、Pegaferon、PDferon−B PDferon−B、インタ
ーフェロンアルファ−2b(IFN、Laboratorios Bioprofarm
a)、アルファインターフェロン2b、Kalferon、Pegnano、Feron
sure、PegiHep、インターフェロンアルファ2b(Zydus−Cadila
)、Optipeg A、Realfa 2B、Reliferon、インターフェロン
アルファ−2b(Amega)、インターフェロンアルファ−2b(Virchow)、
ペグインターフェロンアルファ−2b(Amega)、Reaferon−EC、Pro
quiferon、Uniferon、Urifron、インターフェロンアルファ−2
b(Changchun Institute of Biological Prod
ucts)、Anterferon、Shanferon、Layfferon、Sha
ng Sheng Lei Tai、INTEFEN、SINOGEN、Fukangt
ai、Pegstat、rHSA−IFNアルファ−2bおよびInterapo(In
terapa)からなる群より選択されるインターフェロンアルファ受容体リガンド;
(8)アストドリマーからなる群より選択されるヒアルロニダーゼ阻害剤;
(9)IL−10のモジュレーター;
(10)HBF−0259、PBHBV−001、PBHBV−2−15、PBHBV−
2−1、REP−9AC、REP−9C、REP−9、REP−2139、REP−21
39−Ca、REP−2165、REP−2055、REP−2163、REP−216
5、REP−2053、REP−2031、REP−006およびREP−9AC’から
なる群より選択されるHBsAg阻害剤;
(11)CYT003およびCYT−003−QbG10から選択されるToll様受容
体9モジュレーター;
(12)OCB−030、SCY−635およびNVP−018からなる群より選択され
るシクロフィリン阻害剤;
(13)Hexaxim、Heplisav、Mosquirix、DTwP−HBVワ
クチン、Bio−Hep−B、D/T/P/HBV/M(LBVP−0101;LBVW
−0101)、DTwP−Hepb−Hib−IPVワクチン、Heberpenta
L、DTwP−HepB−Hib、V−419、CVI−HBV−001、Tetrab
hay、B型肝炎予防ワクチン(Advax Super D)、Hepatrol−0
7、GSK−223192A、Engerix B(登録商標)、組換え型B型肝炎ワク
チン(筋肉内、Kangtai Biological Products)、組換え型
B型肝炎ワクチン(Hansenual polymorpha酵母、筋肉内、Hual
an Biological Engineering)、Bimmugen、Eufo
ravac、Eutravac、anrix−DTaP−IPV−Hep B、Infa
nrix−DTaP−IPV−Hep B−Hib、Pentabio Vaksin
DTP−HB−Hib、Comvac 4、Twinrix、Euvax−B、Trit
anrix HB、Infanrix Hep B、Comvax、DTP−Hib−H
BVワクチン、DTP−HBVワクチン、Yi Tai、Heberbiovac HB
、Trivac HB、GerVax、DTwP−Hep B−Hibワクチン、Bil
ive、Hepavax−Gene、SUPERVAX、Comvac5、Shanva
c−B、Hebsulin、Recombivax HB、Revac B mcf、R
evac B+、Fendrix、DTwP−HepB−Hib、DNA−001、Sh
an6、rhHBsAGワクチン、およびDTaP−rHB−Hibワクチンからなる群
より選択されるHBV予防ワクチン;
(14)HBsAG−HBIG複合体、Bio−Hep−B、NASVAC、abi−H
B(静脈内)、ABX−203、Tetrabhay、GX−110E、GS−4774
、ペプチドワクチン(epsilonPA−44)、Hepatrol−07、NASV
AC(NASTERAP)、IMP−321、BEVAC、Revac B mcf、R
evac B+、MGN−1333、KW−2、CVI−HBV−002、AltraH
epB、VGX−6200、FP−02、FP−02.2、TG−1050、NU−50
0、HBVax、im/TriGrid/抗原ワクチン、Mega−CD40L−アジュ
バントワクチン、HepB−v、RG7944(INO−1800)、組換え型VLPベ
ースの治療ワクチン(HBV感染症、VLP Biotech)、AdTG−17909
、AdTG−17910 AdTG−18202、ChronVac−B、およびLm
HBVからなる群より選択されるHBV治療ワクチン;
(15)Myrcludex Bからなる群より選択されるHBVウイルス侵入阻害剤;
(16)ISIS−HBVRxからなる群より選択されるウイルス性mRNAを標的とす
るアンチセンスオリゴヌクレオチド;
(17)TKM−HBV(TKM−HepB)、ALN−HBV、SR−008、ddR
NAiおよびARC−520からなる群より選択される低分子干渉RNA(siRNA)

(18)PGN−514からなる群より選択されるエンドヌクレアーゼモジュレーター;
(19)Trimidoxからなる群より選択されるリボヌクレオチド還元酵素の阻害剤

(20)オウゴニンからなる群より選択されるB型肝炎ウイルスE抗原阻害剤;
(21)GC−1102、XTL−17、XTL−19、XTL−001、KN−003
、IV Hepabulin SN、および完全ヒトモノクローナル抗体療法(B型肝炎
ウイルス感染症、Humabs BioMed)からなる群より選択されるB型肝炎ウイ
ルスの表面抗原を標的とするHBV抗体;
(22)Zutectra、Shang Sheng Gan Di、Uman Big
(Hepatitis B Hyperimmune)、Omri−Hep−B、Nab
i−HB、Hepatect CP、HepaGam B、igantibe、Niul
iva、CT−P24、B型肝炎イムノグロブリン(静脈内、pH4、HBV感染症、S
hanghai RAAS Blood Products)およびFovepta(B
T−088)からなる群より選択されるモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体を
含むHBV抗体;
(23)プロパゲルマニウムからなる群より選択されるCCR2ケモカインアンタゴニス
ト;
(24)Thymalfasinからなる群より選択されるチモシンアゴニスト;
(25)組換え型IL−7、CYT−107、インターロイキン−2(IL−2、Imm
unex);組換え型ヒトインターロイキン−2(Shenzhen Neptunus
)、IL−15、IL−21、IL−24およびセルモロイキンからなる群より選択され
るサイトカイン;
(26)NVR−1221、NVR−3778、BAY41−4109、メシル酸モルホ
チアジンおよびDVR−23からなる群より選択される核タンパク質モジュレーター(H
BVコアまたはカプシドタンパク質モジュレーター);
(27)SB−9200、SB−40、SB−44、ORI−7246、ORI−935
0、ORI−7537、ORI−9020、ORI−9198およびORI−7170か
らなる群より選択されるレチノイン酸誘導性遺伝子1の刺激物質;
(28)SB−9200からなる群より選択されるNOD2の刺激物質;
(29)NL−004およびペグ化チモシンアルファ1からなる群より選択される組換え
型チモシンアルファ−1;
(30)イソチアフルジン、IQP−HBV、RM−5038およびXingantie
からなる群より選択されるB型肝炎ウイルス複製阻害剤;
(31)イデラリシブ、AZD−8186、ブパルリシブ、CLR−457、ピクチリシ
ブ、ネラチニブ、リゴサチブ、リゴサチブナトリウム、EN−3342、TGR−120
2、アルペリシブ、デュベリシブ、UCB−5857、タセリシブ、XL−765、ゲダ
トリシブ、VS−5584、コパンリシブ、CAIオロテート、ペリホシン、RG−76
66、GSK−2636771、DS−7423、パヌリシブ、GSK−2269557
、GSK−2126458、CUDC−907、PQR−309、INCB−04009
3、ピララリシブ、BAY−1082439、プキチニブメシル酸塩、SAR−2454
09、AMG−319、RP−6530、ZSTK−474、MLN−1117、SF−
1126、RV−1729、ソノリシブ、LY−3023414、SAR−260301
およびCLR−1401からなる群より選択されるPI3K阻害剤;
(32)BSBI−25からなる群より選択されるcccDNA阻害剤;
(33)MEDI−0680、RG−7446、デュルバルマブ、KY−1003、KD
−033、MSB−0010718C、TSR−042、ALN−PDL、STI−A1
014およびBMS−936559からなる群より選択されるPD−L1阻害剤;
(34)ニボルマブ、ペンブロリズマブ、ピディリズマブ、BGB−108およびmDX
−400からなる群より選択されるPD−1阻害剤;
(35)ACP−196、ダサチニブ、イブルチニブ、PRN−1008、SNS−06
2、ONO−4059、BGB−3111、MSC−2364447、X−022、スペ
ブルチニブ、TP−4207、HM−71224、KBP−7536およびAC−002
5からなる群より選択されるBTK阻害剤;
(36)エパカドスタット(INCB24360)、F−001287、レスミノスタッ
ト(4SC−201)、SN−35837、NLG−919、GDC−0919、および
インドキシモドからなる群より選択されるIDO阻害剤;ならびに
(37)ゲンチオピクリン(ゲンチオピクロシド)、ニタゾキサニド、ビリナパント、N
OV−205(Molixan;BAM−205)、Oligotide、Mivoti
late、Feron、レバミソール、Ka Shu Ning、Alloferon、
WS−007、Y−101(Ti Fen Tai)、rSIFN−co、PEG−II
FNm、KW−3、BP−Inter−014、オレアノール酸、HepB−nRNA、
cTP−5(rTP−5)、HSK−II−2、HEISCO−106−1、HEISC
O−106、Hepbarna、IBPB−006IA、Hepuyinfen、Das
Kloster 0014−01、Jiangantai(Ganxikang)、ピク
ロシド、DasKloster−0039、ヘプランタイ、IMB−2613、TCM−
800B、還元型グルタチオン、RO−6864018およびZH−2Nからなる群より
選択されるHBVを処置するための他の薬物。
(項55)
B型肝炎ウイルス感染症の処置のための医薬の製造のための、上記項1から34のいず
れか一項に記載の化合物Iの結晶形態の使用。
(項56)
B型肝炎ウイルス感染症の処置に使用するための、上記項1から34のいずれか一項に
記載の化合物Iの結晶形態。

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【外国語明細書】
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