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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-181251(P2020-181251A)
(43)【公開日】2020年11月5日
(54)【発明の名称】サーバ、情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/248 20190101AFI20201009BHJP
   G06F 16/29 20190101ALI20201009BHJP
   G06F 40/35 20200101ALI20201009BHJP
【FI】
   G06F16/248
   G06F16/29
   G06F17/27 695
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-82054(P2019-82054)
(22)【出願日】2019年4月23日
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】クラリオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002365
【氏名又は名称】特許業務法人サンネクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森田 祥一郎
【テーマコード(参考)】
5B091
【Fターム(参考)】
5B091AB17
5B091CC04
(57)【要約】
【課題】情報機器においてユーザインタフェースに使用される言語表現を、ユーザの好みに合わせて容易に調整する。
【解決手段】サーバ100は、所定の文字列にそれぞれ対応する複数の文言が登録された文言リストを格納する文言リストDB105と、文言リストに基づいて情報端末200における文字列の文言に対する変更候補を取得する変更候補取得部103と、変更候補を情報端末200に送信するとともに、文字列に対する変更後の文言を情報端末200から受信する通信部101とを備える。文言リストは、各文言に対応付けられた付加情報を有し、変更候補取得部103は、この付加情報に基づいて複数の文言のいずれかを変更候補として取得する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の文字列を用いたユーザインタフェースを有する情報端末と通信可能なサーバであって、
前記文字列にそれぞれ対応する複数の文言が登録された文言リストを格納する文言リスト記憶部と、
前記文言リストに基づいて前記情報端末における前記文字列の文言に対する変更候補を取得する変更候補取得部と、
前記変更候補を前記情報端末に送信する通信部と、を備え、
前記文言リストは、前記複数の文言にそれぞれ対応付けられた付加情報を有し、
前記変更候補取得部は、前記付加情報に基づいて前記複数の文言のいずれかを前記変更候補として取得する、サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバにおいて、
前記文言リストを更新する文言リスト更新部を備え、
前記通信部は、前記文字列に対する変更後の文言を前記情報端末から受信し、
前記文言リスト更新部は、前記通信部が受信した前記変更後の文言に基づいて前記文言リストを更新する、サーバ。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバにおいて、
前記情報端末は、第1の情報端末および第2の情報端末を含み、
前記通信部は、前記変更後の文言を前記第1の情報端末から受信するとともに、前記変更候補を前記第2の情報端末に送信する、サーバ。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバにおいて、
前記付加情報は、前記通信部が前記変更後の文言として各文言を受信した履歴を表す履歴情報を含む、サーバ。
【請求項5】
請求項3または4に記載のサーバにおいて、
前記通信部は、前記変更後の文言を複数の前記第1の情報端末からそれぞれ受信し、
前記付加情報は、前記第1の情報端末の各ユーザの属性を表すユーザ属性情報を含む、サーバ。
【請求項6】
請求項5に記載のサーバにおいて、
前記ユーザ属性情報は、前記第1の情報端末の各ユーザの性別、年齢、国籍、居住地域の少なくともいずれか一つを含む、サーバ。
【請求項7】
請求項5または6に記載のサーバにおいて、
前記変更候補取得部は、前記ユーザ属性情報に基づく各文言のユーザ属性ごとの統計値と、前記第2の情報端末のユーザの属性とに基づいて、前記複数の文言のいずれかを前記変更候補として取得する、サーバ。
【請求項8】
請求項3から請求項7のいずれか一項に記載のサーバにおいて、
前記第1の情報端末および前記第2の情報端末は、車両にそれぞれ搭載されており、
前記付加情報は、各文言が対応する車両の属性を表す車両属性情報を含む、サーバ。
【請求項9】
請求項8に記載のサーバにおいて、
前記変更候補取得部は、前記車両属性情報および前記第2の情報端末のユーザの車両保有履歴に基づいて、前記複数の文言のいずれかを前記変更候補として取得する、サーバ。
【請求項10】
所定の文字列を用いたユーザインタフェースを有する情報端末と、
前記情報端末と通信可能なサーバと、を有し、
前記サーバは、
前記文字列にそれぞれ対応する複数の文言が登録された文言リストを格納する文言リスト記憶部と、
前記文言リストに基づいて前記情報端末における前記文字列の文言に対する変更候補を取得する変更候補取得部と、
前記変更候補を前記情報端末に送信するとともに、前記文字列に対する変更後の文言を前記情報端末から受信するサーバ通信部と、
前記サーバ通信部が受信した前記変更後の文言に基づいて前記文言リストを更新する文言リスト更新部と、を備え、
前記情報端末は、
前記サーバから送信された前記変更候補を受信するとともに、前記変更候補に基づいてユーザが決定した前記文字列に対する変更後の文言を前記サーバに送信する端末通信部と、
前記端末通信部が受信した前記変更候補を前記ユーザに提示する変更候補提示部と、を備え、
前記文言リストは、前記複数の文言にそれぞれ対応付けられた付加情報を有し、
前記変更候補取得部は、前記付加情報に基づいて前記複数の文言のいずれかを前記変更候補として取得する、情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバおよびこれを用いた情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
本願発明の背景技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、電子機器用のファームウェアを、通信ネットワーク上に設置されたサービスサーバから通信端末器にダウンロードする、通信ネットワークを利用したファームウェアの提供システムにおいて、上記サービスサーバには、上記電子機器のディスプレイに表示する表示用情報を、電子機器の機種に応じて、複数の言語に対応させた言語雛形データとして保存しておき、上記通信端末器は、上記言語雛形データのうちから、電子機器の機種と言語とを特定したものをダウンロードした後、上記言語雛形データの少なくとも一部を書き換え編集し、該編集された表示用情報を上記サービスサーバに送信し、これに対して、上記サービスサーバでは、上記編集された表示用情報にもとづいて、同一機種の電子機器のファームウェアを生成し、返信対象端末に返信することを特徴とする通信ネットワークを利用したシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−277058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたシステムにおいて、サービスサーバからダウンロードした表示用情報に含まれる文字列の文言は、ユーザが書き換え編集することにより変更される。そのため、多数の文字列の文言を変更しようとする場合、ユーザは、各文字列を個別に書き換え編集する必要があり、多大な労力を必要とする。また、文言に違和感のある文字列であっても、適切な文言をユーザが知らなければ、当該文字列をユーザにとって好ましい内容に変更することは困難である。このように、特許文献1の技術では、情報機器においてユーザインタフェースに使用される言語表現を、ユーザの好みに合わせて容易に調整することが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるサーバは、所定の文字列を用いたユーザインタフェースを有する情報端末と通信可能なものであって、前記文字列にそれぞれ対応する複数の文言が登録された文言リストを格納する文言リスト記憶部と、前記文言リストに基づいて前記情報端末における前記文字列の文言に対する変更候補を取得する変更候補取得部と、前記変更候補を前記情報端末に送信する通信部と、を備え、前記文言リストは、前記複数の文言にそれぞれ対応付けられた付加情報を有し、前記変更候補取得部は、前記付加情報に基づいて前記複数の文言のいずれかを前記変更候補として取得する。
本発明による情報処理システムは、所定の文字列を用いたユーザインタフェースを有する情報端末と、前記情報端末と通信可能なサーバと、を有し、前記サーバは、前記文字列にそれぞれ対応する複数の文言が登録された文言リストを格納する文言リストデータベースと、前記文言リストに基づいて前記情報端末における前記文字列の文言に対する変更候補を取得する変更候補取得部と、前記変更候補を前記情報端末に送信するとともに、前記文字列に対する変更後の文言を前記情報端末から受信するサーバ通信部と、前記サーバ通信部が受信した前記変更後の文言に基づいて前記文言リストを更新する文言リスト更新部と、を備え、前記情報端末は、前記サーバから送信された前記変更候補を受信するとともに、前記変更候補に基づいてユーザが決定した前記文字列に対する変更後の文言を前記サーバに送信する端末通信部と、前記端末通信部が受信した前記変更候補を前記ユーザに提示する変更候補提示部と、を備え、前記文言リストは、各文言に対応付けられた付加情報を有し、前記変更候補取得部は、前記付加情報に基づいて前記複数の文言のいずれかを前記変更候補として取得する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、情報機器においてユーザインタフェースに使用される言語表現を、ユーザの好みに合わせて容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成図
図2】本発明の一実施形態に係るサーバおよび情報端末の構成を示す機能ブロック図
図3】文言リストDBに格納される文言リストの例を示す図
図4】本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバの動作を示すフローチャート
図5】文言変更時における情報端末の表示画面例を示す図画面の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成図である。図1に示す情報処理システム1は、サーバ100および情報端末200により構成される。情報端末200は、車両20に搭載されており、ネットワーク300を介して互いに接続される。なお、図1では二台の車両20に情報端末200がそれぞれ搭載されており、一方の情報端末200がサーバ100へ情報を送信し、他方の情報端末200がサーバ100から送信される情報を受信する例を示しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、任意の数の情報端末200がサーバ100と接続され、各情報端末200がサーバ100との間で情報の送受信を行うことにより、本実施形態の情報処理システム1を構成することができる。
【0009】
サーバ100は、ネットワーク300を介して情報端末200と通信可能な情報機器であり、所定の場所に設置されている。ネットワーク300は、例えばインターネットや携帯電話回線を含んで構成される。
【0010】
情報端末200は、サーバ100からダウンロードする情報や、予め記憶された情報を用いて、車両20の乗員であるユーザに対して様々な情報提供を行う。例えば、車両20周辺の地図を表示して車両20を目的地まで誘導するナビゲーション処理や、サーバ100からダウンロードした各種コンテンツ情報の提供などを行うことができる。なお、情報端末200は車両20に据え付けられていなくてもよい。例えば、ユーザが車両20内に持ち込んだスマートフォン等の情報機器を、情報端末200として利用することも可能である。
【0011】
図2は、本発明の一実施形態に係るサーバ100および情報端末200の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、サーバ100は、通信部101、文言リスト更新部102、変更候補取得部103、ユーザ情報データベース(以下、「ユーザ情報DB」と称する)104、および文言リストデータベース(以下、「文言リストDB」と称する)105を備える。情報端末200は、通信部201、制御部202、表示部203、操作入力部204、および登録文言データベース(以下、「登録文言DB」と称する)205を備える。
【0012】
なお、サーバ100において、文言リスト更新部102および変更候補取得部103は、例えばコンピュータの処理によりそれぞれ実現され、ユーザ情報DB104および文言リストDB105は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記録媒体によりそれぞれ実現される。また、情報端末200において、制御部202は例えばCPU、ROM、RAM等により実現され、登録文言DB205は例えばHDDやSSD等の記録媒体により実現される。
【0013】
サーバ100の通信部101は、ネットワーク300を介して、情報端末200の通信部201との間で情報の送受信を行う。これにより、情報端末200において利用される情報がサーバ100から情報端末200にダウンロードされたり、情報端末200におけるユーザの操作内容を示す情報が情報端末200からサーバ100にアップロードされたりする。
【0014】
文言リスト更新部102は、通信部101により受信された情報に基づいて、文言リストDB105に格納されている文言リストを更新する。文言リストとは、情報端末200においてユーザインタフェースに用いられる文字列に対して表示される文言を、文字列ごとにリスト化した情報である。なお、上記のユーザインタフェースに用いられる文字列とは、情報端末200が実行可能な様々な処理や動作の内容を、ユーザが理解しやすいように所定の意味単位で区切って表したものであり、ユーザが情報端末200の操作を行う際にユーザに提示される個々の選択肢に相当する。各文字列には所定の文言が対応付けられており、当該文言が画面表示や音声出力などによってユーザに認識されることにより、ユーザに対する文字列の提示が行われる。
【0015】
なお、情報端末200が複数の言語に対応している場合、言語ごとに各文字列に対して表示される文言が予め定められている。ユーザは、使用言語の設定を切り替えることで、各文字列の文言をまとめて変化させることができる。
【0016】
ここで、各文字列は必ずしも特定の文言と一対一に対応するわけではなく、一つの文字列に対して複数の文言が対応付けられる場合もある。例えばナビゲーション処理において、現在設定されている経路とは別の経路を英語で表現する場合、“Detour”、“Alternative Route”、“Roundabout Way”、“Avoidance Route”、“Sideways”、“Other Routes”等、類似の意味を有する様々な文言を用いることができる。このような場合、本実施形態の情報端末200では、予めデフォルト設定されたいずれかの文言を使用して当該文字列が表現される。ただし後述のように、ユーザは他の文言に変更することも可能である。
【0017】
情報端末200において、ユーザが任意の文字列に対して文言の変更を行うと、情報端末200は、当該文字列に対する変更後の文言を表す情報をサーバ100に送信する。サーバ100では、この変更後の文言の情報を通信部101が受信すると、通信部101から文言リスト更新部102に転送される。
【0018】
文言リスト更新部102は、通信部101から転送された情報に基づいて変更後の文言を文言リストDB105に登録し、文言リストを更新する。このとき文言リスト更新部102は、ユーザ情報DB104を参照し、文言の変更が行われた情報端末200のユーザの属性に関するユーザ属性情報を取得する。そして、変更後の文言を文言リストDB105に登録するとともに、取得したユーザ属性情報および変更後の文言の受信履歴を、当該文言に対応付けられた付加情報として一緒に記録する。すなわち、文言リストDB105に格納されている文言リストは、各文言に対応付けられた付加情報を有している。
【0019】
図3は、文言リストDB105に格納される文言リストの例を示す図である。文言リストは、例えば図3(a)に示す蓄積情報リスト310と、図3(b)に示す統計情報リスト320とを含んで構成される。
【0020】
図3(a)の蓄積情報リスト310は、各ユーザが決定した変更後の文言を、前述の付加情報と対応付けて文字列ごとに蓄積したリストである。この蓄積情報リスト310の各レコードは、情報端末200から変更後の文言を表す情報を受信するたびに記録される。
【0021】
蓄積情報リスト310は、番号311、言語312、変更後の文言313、更新日314、ユーザ属性315の各フィールドを有する。番号311には、各レコードに固有に割り当てられた識別番号が格納される。言語312には、各レコードに対応する言語の識別符号、例えばアメリカ英語であれば「US」が格納される。変更後の文言313には、各レコードに対応する変更後の文言が格納される。更新日314には、各レコードの更新日、すなわち情報端末200からの受信日が格納される。ユーザ属性315には、各レコードに対応するユーザの属性情報、例えば性別、年齢、国籍、居住地域等が格納される。なお、ユーザ属性315には、これらのユーザ属性情報を必ずしも全て格納する必要はなく、少なくともいずれか一つを含んでいればよい。あるいは、他のユーザ属性情報、例えば過去の車両保有履歴等を含んでいてもよい。
【0022】
上記の各フィールドに格納される情報のうち、ユーザ属性315の各情報は、前述の付加情報におけるユーザ属性情報に相当し、これらはユーザ情報DB104を参照することで取得される。なお、ユーザ情報DB104には、ユーザ属性315に対応する各情報がユーザごとに予め登録されている。文言リスト更新部102は、情報端末200から送信される変更後の文言の情報に含まれる当該情報端末200に固有の情報、例えば製造番号やMACアドレス、IPアドレス等の情報から当該情報端末200を特定し、当該情報端末200のユーザを特定してユーザ属性情報を取得することができる。また、更新日314は、前述の付加情報における変更後の各文言の受信履歴に相当する。
【0023】
図3(b)の統計情報リスト320は、蓄積情報リスト310を統計処理することで算出されるリストである。この統計情報リスト320の各レコードは、蓄積情報リスト310において変更後の文言313の内容が共通するレコード同士をグループ化して統計処理したときの各グループの統計値を表している。統計情報リスト320は、蓄積情報リスト310に新たなレコードが登録されるたびに、または所定の更新周期で更新される。
【0024】
統計情報リスト320は、番号321、言語322、変更後の文言323、最終更新日324、年代別統計値325の各フィールドを有する。番号321、言語322および変更後の文言323は、図3(a)の蓄積情報リスト310における番号311、言語312、変更後の文言313とそれぞれ同様である。最終更新日324には、各レコードの最終更新日、すなわち、各レコードの統計値の算出に使用された情報のうち、最後に情報端末200から受信したものの受信日が格納される。年代別統計値325には、各レコードに対応する文言への変更割合を、ユーザ属性315に含まれる年齢に基づいてユーザの年代別に算出した統計値がそれぞれ格納される。具体的には、蓄積情報リスト310の全レコード数に対するユーザ年代別のレコード数の割合を各文言について算出した値が、年代別統計値325に格納される。
【0025】
なお、図3(b)の例では、変更後の各文言のユーザ年代別の割合を表す年代別統計値325を統計情報リスト320に含めているが、他の統計値を統計情報リスト320に含めてもよい。例えば、性別、国籍、居住地域等のユーザ属性ごとの統計値や、各文言が変更された期間ごとの統計値などを、統計情報リスト320に含めることができる。また、各文言が対応する車両の属性を表す車両属性情報、例えば車両の製造メーカー等の情報を、統計情報リスト320に含めることもできる。すなわち、車両の製造工程で車両に設置される情報端末200の場合、各文字列に対して使用される文言の傾向は、車両の製造メーカーごとにある程度決まっていることが多い。そのため、各文言に対応付けられた付加情報として、車両の製造メーカー等の車両属性情報を統計情報リスト320に記録しておくことができる。これ以外にも、任意の情報を含んで統計情報リスト320を構成することが可能である。
【0026】
文言リストDB105には、以上説明したような情報が文言リストとして格納される。なお、図3に示した蓄積情報リスト310および統計情報リスト320は、あくまで文言リストの一例であり、これに限定されるものではない。
【0027】
図2の説明に戻ると、変更候補取得部103は、情報端末200からのリクエストに応じて、指定された文字列の文言に対する変更候補を取得する。具体的には、ユーザが情報端末200において所定の操作を入力することにより、ユーザが指定した文字列の文言に対する変更候補の取得指示が行われた場合、情報端末200は、当該文字列に対する変更候補のリクエストをサーバ100に送信する。このリクエストが通信部101により受信されると、サーバ100の変更候補取得部103は、ユーザ情報DB104を参照し、リクエストを送信した情報端末200のユーザの属性に関するユーザ属性情報を取得する。そして、取得したユーザ属性情報を用いて、当該文字列に対して文言リストDB105に登録されている複数の文言のいずれかを、各文言に対応付けられた付加情報に基づき、当該文字列の文言に対する変更候補として取得する。変更候補取得部103により取得された変更候補は、通信部101に転送され、通信部101によってリクエストした情報端末200へと送信される。
【0028】
情報端末200の通信部201は、ネットワーク300を介して、サーバ100の通信部101との間で情報の送受信を行う。これにより、変更後の文言に関する情報や、特定の文字列の文言に対する変更候補のリクエストが情報端末200からサーバ100に送信されるとともに、サーバ100から送信された変更候補の情報が情報端末200において受信される。
【0029】
制御部202は、情報端末200の全体制御を行う。表示部203は、制御部202の制御に応じて、前述のユーザインタフェースにおける各文字列の文言を含む様々な画像や情報を表示し、ユーザに提示する。操作入力部204は、ユーザの操作入力を受け付けて制御部202に出力する。表示部203は、例えば液晶ディスプレイにより実現され、操作入力部204は、例えば操作ボタンや操作スイッチ等により実現される。なお、表示部203と操作入力部204とを組み合わせてタッチパネルにより実現してもよい。また、表示部203の代わりにスピーカ等の音声出力機器を用いて、音声により各文字列の文言をユーザに提示してもよい。この場合、操作入力部204は、ユーザが発生した音声を認識する音声認識機能によって実現することも可能である。
【0030】
登録文言DB205は、情報端末200において登録されている各文字列の文言の情報を格納する。制御部202は、登録文言DB205を参照して、各文字列の文言を表示部203に表示させることができる。なお、ユーザが任意の文字列について文言を変更した場合、登録文言DB205には変更後の文言が記録される。
【0031】
次に、情報端末200において文言を変更するときのサーバ100の動作内容について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムにおけるサーバ100の動作を示すフローチャートである。
【0032】
ステップS101において、サーバ100は、情報端末200からの変換候補要求の有無を判定する。情報端末200から送信された前述の変更候補のリクエストを通信部101が受信した場合は、変換候補要求ありと判断してステップS102に進み、受信していない場合は変換候補要求なしと判断してステップS101に留まる。
【0033】
ステップS102において、サーバ100は、変更候補取得部103により、ステップS101で受信した変換候補のリクエストを送信した情報端末200のユーザを特定する。ここでは、変換候補のリクエストに含まれる当該情報端末200に固有の情報、例えば製造番号やMACアドレス、IPアドレス等の情報に基づいて、情報端末200のユーザを特定することができる。
【0034】
ステップS103において、サーバ100は、変更候補取得部103により、ステップS102で特定したユーザの属性情報をユーザ情報DB104から取得する。ここでは、当該ユーザの属性に関するユーザ属性情報として、例えば性別、年齢、国籍、居住地域等の情報を、ユーザ情報DB104において予め登録された情報から検索して取得する。
【0035】
ステップS104において、サーバ100は、変更候補取得部103により、ステップS103で取得したユーザ属性情報に基づいて、文言リストDB105から変換候補を取得する。ここでは、例えば文言リストDB105に格納されている文言リストにおける各文言のユーザ属性ごとの統計値、すなわち図3(b)で説明したように、付加情報として記録されているユーザ属性情報に基づいて算出されたユーザ属性ごとの統計値と、ステップS103で取得したユーザ属性情報とを照合し、その照合結果に基づいて、文言リストにおけるいずれかの文言を変換候補として取得する。このとき、どの属性を重視して変換候補を取得するかをユーザが設定できるようにしてもよい。あるいは、例えば前述のように、各文言の付加情報として記録されている車両属性情報と、ステップS103で取得したユーザ属性情報が表すユーザの車両保有履歴とを照合し、その照合結果に基づいて、当該ユーザが過去に保有していた車両の製造メーカーに対応する文言を変換候補として取得してもよい。これ以外にも、変更候補取得部103は、ステップS103で取得したユーザ属性情報を用いて、任意の手法で文言リストDB105から変換候補を取得することが可能である。
【0036】
ステップS105において、サーバ100は、ステップS104で取得した変換候補を変更候補取得部103から通信部101に転送し、通信部101を用いて情報端末200に送信する。
【0037】
ステップS106において、サーバ100は、ステップS105で送信した変換候補に応じてユーザが決定した変更後の文言を、通信部101により情報端末200から受信したか否かを判定する。変更後の文言を通信部101が受信した場合はステップS107に進み、受信していない場合はステップS106に留まる。なお、ステップS105で変換候補を送信してから所定時間内に変更後の文言を受信しなかった場合、タイムアウトと判定して図4の処理フローを終了してもよい。
【0038】
ステップS107において、サーバ100は、文言リスト更新部102により、ステップS106で受信した変換後の文言を文言リストDB105に登録し、文言リストDB105に格納されている文言リストを更新する。ここでは、ステップS103で取得したユーザ属性情報に基づいて、変更後の文言に対する付加情報を決定し、これらを組み合わせた情報を新たなレコードとして文言リストDB105に登録する。ステップS107の処理を実行したら、サーバ100は図4の処理フローを終了する。
【0039】
次に、図5を参照して、情報端末200において文言を変更する際に表示部203に表示される画面の具体例を説明する。図5は、文言変更時における情報端末200の表示画面例を示す図である。
【0040】
図5において、左上の表示画面501は、言語設定が英語である場合の経路設定時の表示画面例を示している。この表示画面501には、異なる操作にそれぞれ対応する操作ボタン511、512、513が表示されている。ユーザは、操作ボタン511〜513のいずれかを操作入力部204により選択することで、選択した操作ボタンに応じた処理を情報端末200に実行させることができる。
【0041】
ここで、ユーザが表示画面501の操作ボタン511〜513のうち、例えば操作ボタン512に対応する文字列を表す“Alternative Route”という文言を他の文言に変更する場合を考える。この場合、ユーザが所定の操作、例えば操作ボタン512の長押し操作を行うと、表示部203に表示される画面が図5の右上に示した表示画面502に遷移する。この表示画面502には、編集中の文言の文字列が表示される編集欄521と、ユーザが文字入力を行うためのキーボード522とが表示されている。ユーザは、キーボード522の任意のキーを操作入力部204により選択することで、編集欄521に表示されている文字列を編集し、当該文言を他の文言へと変更することができる。
【0042】
また、表示画面502には、サーバ100に対して変更候補のリクエストを行うためのダウンロードボタン523も表示されている。ユーザは、このダウンロードボタン523を操作入力部204により選択することで、当該文言に対する変更候補をサーバ100に要求することができる。
【0043】
ユーザがダウンロードボタン523を選択すると、前述のように情報端末200からサーバ100に対して変更候補のリクエストが送信される。これをサーバ100が通信部101により受信すると、図4の処理フローで説明したステップS102〜S105の処理がサーバ100において実行され、当該文言に対する変更候補がサーバ100から情報端末200へと送信される。
【0044】
サーバ100から送信された変更候補を情報端末200が通信部201により受信すると、表示部203に表示される画面が図5の左下に示した表示画面503に遷移する。この表示画面503には、“Alternative Route”という文言に対する変更候補をそれぞれ表す変換候補選択ボタン531、532、533が表示されている。ユーザは、変換候補選択ボタン531〜533のいずれかを操作入力部204により選択することで、選択したボタンに応じた変換候補を変更後の文言として決定することができる。
【0045】
表示画面503において、変換候補選択ボタン531〜533のうち、例えば変換候補選択ボタン531をユーザが操作入力部204により選択すると、このボタンに対応する“Detour”という文言が、当該文字列に対する変更後の文言、すなわち、“Alternative Route”の代わりに用いられる当該文字列を表す文言に決定される。こうして変更後の文言が決定されると、表示部203に表示される画面が図5の右下に示した表示画面504に遷移する。この表示画面504では、変更前の表示画面501における操作ボタン512が、変更後の文言で表現された操作ボタン542に置き換えられている。
【0046】
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
【0047】
(1)情報処理システム1は、所定の文字列を用いたユーザインタフェースを有する情報端末200と、情報端末200と通信可能なサーバ100とを有する。この情報処理システム1において、サーバ100は、所定の文字列にそれぞれ対応する複数の文言が登録された文言リストを格納する文言リスト記憶部(文言リストDB105)と、文言リストに基づいて情報端末200における文字列の文言に対する変更候補を取得する変更候補取得部103と、変更候補を情報端末200に送信するとともに、文字列に対する変更後の文言を情報端末200から受信する通信部101とを備える。情報端末200は、サーバ100から送信された変更候補を受信するとともに、この変更候補に基づいてユーザが決定した文字列に対する変更後の文言をサーバ100に送信する通信部201と、通信部201が受信した変更候補をユーザに提示する変更候補提示部(表示部203)とを備える。文言リストは、各文言に対応付けられた付加情報を有し、変更候補取得部103は、この付加情報に基づいて複数の文言のいずれかを変更候補として取得する(ステップS104)。このようにしたので、情報機器である情報端末200においてユーザインタフェースに使用される言語表現を、ユーザの好みに合わせて容易に調整することができる。
【0048】
(2)サーバ100は、文言リストDB105に格納されている文言リストを更新する文言リスト更新部102を備える。通信部101は、文字列に対する変更後の文言を情報端末200から受信し(ステップS106:Yes)、文言リスト更新部102は、通信部101が受信した変更後の文言に基づいて文言リストを更新する(ステップS107)。このようにしたので、情報端末200において実際に行われた文言の変更内容を反映して、文言リストを最新の状態に維持することができる。
【0049】
(3)図1に示したように、情報端末200は、第1の情報端末(送信側の情報端末200)および第2の情報端末(受信側の情報端末200)を含む。通信部101は、変更後の文言を第1の情報端末から受信するとともに、変更候補を第2の情報端末に送信することができる。このようにすれば、他のユーザによるこれまでの文言の変更結果を用いて、文言を変更しようとしているユーザに対して適切な変更候補を提示することができる。
【0050】
(4)上記の付加情報は、通信部101が変更後の文言として各文言を受信した履歴を表す履歴情報(図3の更新日314)を含むことができる。このようにすれば、文言リストから変更候補を取得する際に、各文言が情報端末200において変更後の文言としてこれまでに使用された履歴を考慮して、適切な文言を変更候補として選択することができる。
【0051】
(5)通信部101は、変更後の文言を複数の情報端末200からそれぞれ受信することができ、上記の付加情報は、情報端末200の各ユーザの属性を表すユーザ属性情報(図3のユーザ属性315)を含むことができる。このようにすれば、文言リストから変更候補を取得する際に、各文言を変更後の文言としてこれまでに使用したユーザの属性を考慮して、適切な文言を変更候補として選択することができる。
【0052】
(6)上記のユーザ属性情報は、情報端末200の各ユーザの性別、年齢、国籍、居住地域の少なくともいずれか一つを含むことができる。このようにしたので、ユーザの属性をきめ細かく表すことができる。
【0053】
(7)変更候補取得部103は、ユーザ属性情報に基づく各文言のユーザ属性ごとの統計値(図3の年代別統計値325)と、変換候補のリクエストを行った情報端末200のユーザの属性とに基づいて、複数の文言のいずれかを変更候補として取得することができる。このようにすれば、文言リストから変更候補を取得する際に、各文言を変更後の文言としてこれまでに使用したユーザの属性と、変換候補のリクエストを行った情報端末200のユーザの属性との関連性を考慮して、適切な文言を変更候補として選択することができる。
【0054】
(8)情報端末200は、車両20に搭載されている。上記の付加情報は、各文言が対応する車両の属性を表す車両属性情報を含むことができる。この場合、変更候補取得部103は、文言リストにおける車両属性情報および変換候補のリクエストを行った情報端末200のユーザの車両保有履歴に基づいて、複数の文言のいずれかを変更候補として取得することができる。このようにすれば、文言リストから変更候補を取得する際に、ユーザが過去に保有していた車両の製造メーカーに対応する文言を変更候補として選択することができる。そのため、ユーザが使い慣れた文言を変更候補として提示することができる。
【0055】
なお、以上説明した実施形態では、情報端末200が車両20に搭載されている例を説明したが、情報端末200は必ずしも車両に搭載されていなくてもよい。例えば、車両に搭載されていないパーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報機器をサーバ100と接続し、情報端末200として用いることも可能である。
【0056】
また、以上説明した実施形態では、ユーザが情報端末200において指定した文言に対する変更候補をサーバ100が取得して情報端末200に送信することで、個別の文字列に対して変換候補を提供する例を説明したが、複数の文字列に対する変更候補をまとめて提供してもよい。例えば、ユーザの属性や車両保有履歴に基づいて、情報端末200で用いられる多数の文字列の中でユーザが文言の変更を希望する可能性が高い文字列をサーバ100において複数特定し、その複数の文字列に対する変更候補を変更候補取得部103がまとめて取得して情報端末200に送信することで、複数の文字列に対する変更候補を一括して提供することができる。この場合、各文字列に対して提供する変更候補を一つずつとし、変更対象の全ての文字列に対する文言の変更可否をまとめてユーザに選択させるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザが文言の変更を希望する可能性が高い複数の文字列に対して、各文字列の文言を適切な文言に一括して変更することが可能となる。そのため、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0057】
以上説明した実施形態では、複数の情報端末200がサーバ100と接続され、サーバ100において図4のフローチャートに示した処理を実行することにより、サーバ100から各情報端末200に対してユーザが指定した文言に対する変更候補の提供が行われる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の情報端末200を相互に接続し、各情報端末200がサーバ100と同様の機能を分担して受け持つ分散システムにより、本発明の情報処理システムを実現することも可能である。
【0058】
以上説明した実施形態や変形例はあくまで一例である。本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0059】
1:情報処理システム、20:車両、100:サーバ、101:通信部、102:文言リスト更新部、103:変更候補取得部、104:ユーザ情報データベース、105:文言リストデータベース、200:情報端末、201:通信部、202:制御部、203:表示部、204:操作入力部、205:登録文言データベース、300:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5