(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-182440(P2020-182440A)
(43)【公開日】2020年11月12日
(54)【発明の名称】珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置
(51)【国際特許分類】
A01G 9/02 20180101AFI20201016BHJP
【FI】
A01G9/02 101G
A01G9/02 103K
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-127848(P2019-127848)
(22)【出願日】2019年7月9日
(11)【特許番号】特許第6709371号(P6709371)
(45)【特許公報発行日】2020年6月17日
(31)【優先権主張番号】201910381245.6
(32)【優先日】2019年5月8日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519259320
【氏名又は名称】威海易一医療器械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】方新剛
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327NA10
2B327ND01
2B327NE01
2B327QB03
2B327RD01
2B327TC09
2B327TC23
2B327UB09
(57)【要約】 (修正有)
【課題】珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置を提供する。
【解決手段】培養箱12を含み、培養箱12の中には上方に開口した移動チャンバ34が設けられ、前記移動チャンバ34の中には栽培用の培養盆38が二つ置かれ、前記移動チャンバ34の中には前記培養盆38を固定しまたは移動することができる固定機構101が設けられ、前記固定機構101は前記移動チャンバ34の左右両側の内壁にスライドできるように取り付けられた固定箱28を含み、前記固定箱28の中には第一ネジ山チャンバ41が設けられ、前記第一ネジ山チャンバ41の中には第一ネジ山ブロック40がスライドできるように取り付けられ、前記第一ネジ山ブロック40には固定ロッド33が固定的に取り付けられ、前記固定ロッド33と前記固定箱28とがスライドできるように取り付けられ、前記固定ロッド33と前記培養盆38とが固定的に取り付けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、培養箱を含み、培養箱の中には上方に開口した移動チャンバが設けられ、前記移動チャンバの中には栽培用の培養盆が二つ置かれ、前記移動チャンバの中には前記培養盆を固定しまたは移動することができる固定機構が設けられ、前記固定機構は前記移動チャンバの左右両側の内壁にスライドできるように取り付けられた固定箱を含み、前記固定箱の中には第一ネジ山チャンバが設けられ、前記第一ネジ山チャンバの中には第一ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックには固定ロッドが固定的に取り付けられ、前記固定ロッドと前記固定箱とがスライドできるように取り付けられ、前記固定ロッドと前記培養盆とが固定的に取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックが移動する時、前記第一ネジ山ブロックが前記培養盆を移動連動させ、左右の前記培養盆が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の前記培養盆が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、前記培養箱の中には前記培養盆を装置から出すことができる移動機構が設けられ、前記移動機構は前記培養箱の中に設けられた伝動チャンバを含み、前記伝動チャンバの後側内壁の中には前記培養箱の後側面を貫通した動力ロッドが回転できるように取り付けられ、前記動力ロッドには揺動ロッドが固定的に取り付けられ、前記揺動ロッドは前記移動機構に動力を提供し、
前記固定箱の頂面には前記培養箱の中に栽培された野生植物を保温することができる保温機構が固定的に取り付けられていることを特徴とする珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項2】
前記培養盆の中には流水溝が設けられ、土から流れてくる水は前記流水溝を経由し前記培養盆から流れ出ることができることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項3】
前記固定機構は第一ネジ山孔と、回転チャンバと、第一ネジロッド、第一傘歯車と、ノブロッドと、第二傘歯車と、ノブとから構成され、
前記第一ネジ山ブロックの中には前記第一ネジ山孔が設けられ、前記第一ネジ山チャンバの片側には前記回転チャンバが設けられ、前記回転チャンバと前記第一ネジ山チャンバとの間には前記第一ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第一ネジロッドと前記第一ネジ山孔とがねじ山によって取り付けられ、前記第一ネジロッドのうち前記回転チャンバの中に位置したところには前記第一傘歯車が固定的に取り付けられ、前記回転チャンバの頂壁の中には前記固定箱の頂面を貫通したノブロッドが回転できるように取り付けられ、前記ノブロッドの底面には前記第二傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第二傘歯車と前記第一傘歯車とが噛合しており、前記ノブロッドの頂面には前記ノブが固定的に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項4】
前記培養チャンバの中には置き板がスライドできるように取り付けられ、前記置き板の中には抜き穴が設けられ、前記置き板の底面には支持ロッドが固定的に取り付けられ、前記支持ロッドが前記流水溝を貫通しており、前記支持ロッドの左右両側には移動ブロックが固定的に取り付けられ、前記移動ブロックにはヒンジロッドがヒンジによって取り付けられ、前記ヒンジロッドと前記第一ネジ山ブロックとがヒンジによって取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項5】
前記移動機構は噛合チャンバと、伝動ロッドと、第三傘歯車と、第四傘歯車とから構成され、
前記伝動チャンバの左右両側には前記噛合チャンバが設けられ、左右の前記噛合チャンバの間には前記伝動ロッドが回転できるように取り付けられ、前記伝動ロッドのうち前記伝動チャンバの中に位置したところには前記第三傘歯車が固定的に取り付けられ、前記動力ロッドの前側面には前記第四傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第四傘歯車と前記第三傘歯車とが噛合していることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項6】
前記噛合チャンバの上方には第二ネジ山チャンバが設けられ、前記第二ネジ山チャンバの中には第二ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第二ネジ山ブロックの中には下方に開口した第二ネジ山孔が設けられ、前記第二ネジ山チャンバと前記噛合チャンバとの間には第二ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第二ネジロッドの底面には第五傘歯車が固定的に取り付けられ、前記伝動ロッドの左右側面には第六傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第五傘歯車と前記第六傘歯車とが噛合しており、前記第二ネジ山ブロックの頂面には押し動かしロッドが固定的に取り付けられ、前記押し動かしロッドが前記培養箱とスライドできるように取り付けられ、前記押し動かしロッドと前記固定箱とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項7】
前記保温機構は保温板と、補助ブロックと、挟み板とから構成され、
前記固定箱の頂面には前記保温板が固定的に取り付けられ、前記固定箱の頂面のうち前記保温板の後側に位置したところには前記補助ブロックが固定的に取り付けられ、前記補助ブロックには前記挟み板がヒンジによって取り付けられ、前記挟み板は前記保温板をカバーすることができることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項8】
前記移動チャンバの下方には収集チャンバが連通するように設けられ、前記収集チャンバの下方には出口が連通するように設けられ、前記出口が前記培養箱の底面を貫通しており、植物にかける水の余った部分が連結溝と収集チャンバとを経由して出口から流れ出ることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は植物栽培技術分野を取り上げて、具体的には珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置である。
【背景技術】
【0002】
生物の多様性を保つため、珍貴な植物と絶滅危惧野生植物とを栽培し、絶滅させないようにする必要がある。
一般的に珍貴な植物と絶滅危惧野生植物とを栽培するには移植栽培を行う必要があり、また、移植栽培の過程で野生植物の根部を傷つけないように、野生植物を大きな土の塊と一緒に移植する必要があり、しかし一般的な栽培装置は野生植物と土とを装置内から取り出すことが難しく、また、取り出す過程において野生植物を傷つける可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104094833号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置を提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置は、培養箱を含み、培養箱の中には上方に開口した移動チャンバが設けられ、前記移動チャンバの中には栽培用の培養盆が二つ置かれ、前記移動チャンバの中には前記培養盆を固定しまたは移動することができる固定機構が設けられ、前記固定機構は前記移動チャンバの左右両側の内壁にスライドできるように取り付けられた固定箱を含み、前記固定箱の中には第一ネジ山チャンバが設けられ、前記第一ネジ山チャンバの中には第一ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックには固定ロッドが固定的に取り付けられ、前記固定ロッドと前記固定箱とがスライドできるように取り付けられ、前記固定ロッドと前記培養盆とが固定的に取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックが移動する時、前記第一ネジ山ブロックが前記培養盆を移動連動させ、左右の前記培養盆が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の前記培養盆が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、前記培養箱の中には前記培養盆を装置から出すことができる移動機構が設けられ、前記移動機構は前記培養箱の中に設けられた伝動チャンバを含み、前記伝動チャンバの後側内壁の中には前記培養箱の後側面を貫通した動力ロッドが回転できるように取り付けられ、前記動力ロッドには揺動ロッドが固定的に取り付けられ、前記揺動ロッドを回転させることによって前記移動機構に動力を提供し、
前記固定箱の頂面には前記培養箱の中に栽培された野生植物を保温することができる保温機構が固定的に取り付けられている。
【0006】
更の技術プラン、前記培養盆の中には流水溝が設けられ、土から流れてくる水は前記流水溝を経由し前記培養盆から流れ出ることができる。
【0007】
更の技術プラン、前記固定機構は第一ネジ山孔と、回転チャンバと、第一ネジロッド、第一傘歯車と、ノブロッドと、第二傘歯車と、ノブとから構成され、前記第一ネジ山ブロックの中には前記第一ネジ山孔が設けられ、前記第一ネジ山チャンバの片側には前記回転チャンバが設けられ、前記回転チャンバと前記第一ネジ山チャンバとの間には前記第一ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第一ネジロッドと前記第一ネジ山孔とがねじ山によって取り付けられ、前記第一ネジロッドのうち前記回転チャンバの中に位置したところには前記第一傘歯車が固定的に取り付けられ、前記回転チャンバの頂壁の中には前記固定箱の頂面を貫通したノブロッドが回転できるように取り付けられ、前記ノブロッドの底面には前記第二傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第二傘歯車と前記第一傘歯車とが噛合しており、前記ノブロッドの頂面には前記ノブが固定的に取り付けられている。
【0008】
更の技術プラン、前記培養チャンバの中には置き板がスライドできるように取り付けられ、前記置き板の中には抜き穴が設けられ、前記置き板の底面には支持ロッドが固定的に取り付けられ、前記支持ロッドが前記流水溝を貫通しており、前記支持ロッドの左右両側には移動ブロックが固定的に取り付けられ、前記移動ブロックにはヒンジロッドがヒンジによって取り付けられ、前記ヒンジロッドと前記第一ネジ山ブロックとがヒンジによって取り付けられている。
【0009】
更の技術プラン、前記移動機構は噛合チャンバと、伝動ロッドと、第三傘歯車と、第四傘歯車とから構成され、前記伝動チャンバの左右両側には前記噛合チャンバが設けられ、左右の前記噛合チャンバの間には前記伝動ロッドが回転できるように取り付けられ、前記伝動ロッドのうち前記伝動チャンバの中に位置したところには前記第三傘歯車が固定的に取り付けられ、前記動力ロッドの前側面には前記第四傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第四傘歯車と前記第三傘歯車とが噛合している。
【0010】
更の技術プラン、前記噛合チャンバの上方には第二ネジ山チャンバが設けられ、前記第二ネジ山チャンバの中には第二ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第二ネジ山ブロックの中には下方に開口した第二ネジ山孔が設けられ、前記第二ネジ山チャンバと前記噛合チャンバとの間には第二ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第二ネジロッドの底面には第五傘歯車が固定的に取り付けられ、前記伝動ロッドの左右側面には第六傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第五傘歯車と前記第六傘歯車とが噛合しており、前記第二ネジ山ブロックの頂面には押し動かしロッドが固定的に取り付けられ、前記押し動かしロッドが前記培養箱とスライドできるように取り付けられ、前記押し動かしロッドと前記固定箱とが固定的に連結されている。
【0011】
更の技術プラン、前記保温機構は保温板と、補助ブロックと、挟み板とから構成され、前記固定箱の頂面には前記保温板が固定的に取り付けられ、前記固定箱の頂面のうち前記保温板の後側に位置したところには前記補助ブロックが固定的に取り付けられ、前記補助ブロックには前記挟み板がヒンジによって取り付けられ、前記挟み板は前記保温板をカバーすることができる。
【0012】
更の技術プラン、前記移動チャンバの下方には収集チャンバが連通するように設けられ、前記収集チャンバの下方には出口が連通するように設けられ、前記出口が前記培養箱の底面を貫通しており、植物にかける水の余った部分が連結溝と収集チャンバとを経由して出口から流れ出る。
【発明の効果】
【0013】
本発明は培養盆によって野生植物を培養し、野生植物を移植栽培する時に、移動機構と固定機構との協働によって野生植物を土と一緒に装置から送り出すことができ、また、土と野生植物とを栽培盆から離れさせることもでき、野生植物と土とを装置から取り出す過程において野生植物を傷つけないようにし、野生植物と土とを移植位置に入れることに便利であり、野生植物の栽培の成功率を上げ、普及価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に
図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0015】
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜6を参照し、本発明の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置は、培養箱12を含み、培養箱12の中には上方に開口した移動チャンバ34が設けられ、前記移動チャンバ34の中には栽培用の培養盆38が二つ置かれ、前記移動チャンバ34の中には前記培養盆38を固定しまたは移動することができる固定機構101が設けられ、前記固定機構101は前記移動チャンバ34の左右両側の内壁にスライドできるように取り付けられた固定箱28を含み、前記固定箱28の中には第一ネジ山チャンバ41が設けられ、前記第一ネジ山チャンバ41の中には第一ネジ山ブロック40がスライドできるように取り付けられ、前記第一ネジ山ブロック40には固定ロッド33が固定的に取り付けられ、前記固定ロッド33と前記固定箱28とがスライドできるように取り付けられ、前記固定ロッド33と前記培養盆38とが固定的に取り付けられ、前記第一ネジ山ブロック40が移動する時、前記第一ネジ山ブロック40が前記培養盆38を移動連動させ、左右の前記培養盆38が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の前記培養盆38が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、前記培養箱12の中には前記培養盆38を装置から出すことができる移動機構102が設けられ、前記移動機構102は前記培養箱12の中に設けられた伝動チャンバ21を含み、前記伝動チャンバ21の後側内壁の中には前記培養箱12の後側面を貫通した動力ロッド47が回転できるように取り付けられ、前記動力ロッド47には揺動ロッド48が固定的に取り付けられ、前記揺動ロッド48は前記移動機構102に動力を提供し、前記固定箱28の頂面には前記培養箱38の中に栽培された野生植物を保温することができる保温機構103が固定的に取り付けられている。
【0017】
前記培養盆38の中には流水溝43が設けられ、土から流れてくる水は前記流水溝43を経由し前記培養盆38から流れ出ることができる。
【0018】
前記固定機構101は前記第一ネジ山ブロック40の中に設けられた第一ネジ山孔39を含み、前記第一ネジ山チャンバ41の片側には回転チャンバ26が設けられ、前記回転チャンバ26と前記第一ネジ山チャンバ41との間には第一ネジロッド31が回転できるように取り付けられ、前記第一ネジロッド31と前記第一ネジ山孔39とがねじ山によって取り付けられ、前記第一ネジロッド31のうち前記回転チャンバ26の中に位置したところには第一傘歯車25が固定的に取り付けられ、前記回転チャンバ26の頂壁の中には前記固定箱28の頂面を貫通したノブロッド29が回転できるように取り付けられ、前記ノブロッド29の底面には第二傘歯車27が固定的に取り付けられ、前記第二傘歯車27と前記第一傘歯車25とが噛合しており、前記ノブロッド29の頂面にはノブ30が固定的に取り付けられ、これによって左右の培養盆38をくっつけまたは離れさせる時、ノブ30を回してノブロッド29を回転連動させ、ノブロッド29が回転し第二傘歯車27を回転連動させ、第二傘歯車27が第一傘歯車25との噛合により第一ネジロッド31を回転連動させ、第一ネジロッド31が回転し第一ネジ山ブロック40を左右に移動連動させ、固定ロッド33に培養盆38を移動連動させる。
【0019】
前記培養チャンバ37の中には置き板35がスライドできるように取り付けられ、前記置き板35の中には抜き穴36が設けられ、前記置き板35の底面には支持ロッド44が固定的に取り付けられ、前記支持ロッド44が前記流水溝43を貫通しており、前記支持ロッド44の左右両側には移動ブロック42が固定的に取り付けられ、前記移動ブロック42にはヒンジロッド52がヒンジによって取り付けられ、前記ヒンジロッド52と前記第一ネジ山ブロック40とがヒンジによって取り付けられ、これによって土を置き板35の上方に置き、抜き穴36が水を流通させることができ、左右の栽培盆38が互いに離れる時、移動ブロック42がヒンジロッド52によって上方へ移動し、置き板35を上方へ移動させ、土と野生植物とを送り出す。
【0020】
前記移動機構102は前記伝動チャンバ21の左右両側に設置された噛合チャンバ18を含み、左右の前記噛合チャンバ18の間には伝動ロッド20が回転できるように取り付けられ、前記伝動ロッド20のうち前記伝動チャンバ21の中に位置したところには第三傘歯車23が固定的に取り付けられ、前記動力ロッド47の前側面には第四傘歯車22が固定的に取り付けられ、前記第四傘歯車22と前記第三傘歯車23とが噛合しており、これによって揺動ロッド48を回転させる時に動力ロッド47を回転連動させ、動力ロッド47が回転し第四傘歯車22を回転連動させ、第四傘歯車22が第三傘歯車23との噛合によって伝動ロッド20を回転連動させ、伝動ロッド20が回転し固定箱28の移動に動力を提供する。
【0021】
前記噛合チャンバ18の上方には第二ネジ山チャンバ11が設けられ、前記第二ネジ山チャンバ11の中には第二ネジ山ブロック15がスライドできるように取り付けられ、前記第二ネジ山ブロック15の中には下方に開口した第二ネジ山孔14が設けられ、前記第二ネジ山チャンバ11と前記噛合チャンバ18との間には第二ネジロッド16が回転できるように取り付けられ、前記第二ネジロッド16の底面には第五傘歯車17が固定的に取り付けられ、前記伝動ロッド20の左右側面には第六傘歯車19が固定的に取り付けられ、前記第五傘歯車17と前記第六傘歯車19とが噛合しており、前記第二ネジ山ブロック15の頂面には押し動かしロッド13が固定的に取り付けられ、前記押し動かしロッド13が前記培養箱12とスライドできるように取り付けられ、前記押し動かしロッド13と前記固定箱28とが固定的に連結され、これによって伝動ロッド20が回転する時、伝動ロッド20が第六傘歯車19と第五傘歯車17との噛合によって第二ネジロッド16を回転連動させ、第二ネジロッド16が回転し第二ネジ山ブロック15を上下に移動連動させ、第二ネジ山ブロック15が上下に移動し、押し動かしロッド13によって固定箱28を上下に移動連動させる。
【0022】
前記保温機構103は前記固定箱28の頂面に固定的に取り付けられた保温板51を含み、前記固定箱28の頂面のうち前記保温板51の後側に位置したところには補助ブロック49が固定的に取り付けられ、前記補助ブロック49には挟み板50がヒンジによって取り付けられ、前記挟み板50は前記保温板51をカバーすることができ、これによって保温膜を保温板51と挟み板50との間に置き、野生植物を保温することができる。
【0023】
前記移動チャンバ34の下方には収集チャンバ46が連通するように設けられ、前記収集チャンバ46の下方には出口24が連通するように設けられ、前記出口24が前記培養箱12の底面を貫通しており、植物にかける水の余った部分が連結溝45と収集チャンバ46とを経由して出口24から流れ出る。
【0024】
使用するとき、左右の培養盆38をくっつけまたは離れさせる必要がある時、ノブ30を回してノブロッド29を回転連動させ、ノブロッド29が回転し第二傘歯車27を回転連動させ、第二傘歯車27が第一傘歯車25との噛合により第一ネジロッド31を回転連動させ、第一ネジロッド31が回転し第一ネジ山ブロック40を左右に移動連動させ、固定ロッド33に培養盆38を移動連動させ、左右の培養盆38が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の培養盆38が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、土を置き板35の上方に置き、抜き穴36が水を流通させることができ、左右の栽培盆38が互いに離れる時、移動ブロック42がヒンジロッド52によって上方へ移動し、置き板35を上方へ移動させ、土と野生植物とを送り出し、揺動ロッド48を回転させる時に動力ロッド47を回転連動させ、動力ロッド47が回転し第四傘歯車22を回転連動させ、第四傘歯車22が第三傘歯車23との噛合によって伝動ロッド20を回転連動させ、伝動ロッド20が第六傘歯車19と第五傘歯車17との噛合によって第二ネジロッド16を回転連動させ、第二ネジロッド16が回転し第二ネジ山ブロック15を上下に移動連動させ、第二ネジ山ブロック15が上下に移動し押し動かしロッド13によって固定箱28を上下に移動連動させ、培養盆38を装置から送り出し、植物にかける水の余った部分が連結溝45と収集チャンバ46とを経由して出口24から流れ出る。
【0025】
本発明の有益効果は:本発明は培養盆によって野生植物を培養し、野生植物を移植栽培する時に、移動機構と固定機構との協働によって野生植物を土と一緒に装置から送り出すことができ、また、土と野生植物とを栽培盆から離れさせることもでき、野生植物と土とを装置から取り出す過程において野生植物を傷つけないようにし、野生植物と土とを移植位置に入れることに便利であり、野生植物の栽培の成功率を上げ、普及価値がある。
【0026】
本分野の技術者が明確できるのは、本発明の総体精神や発想から離脱しない場合で、以上の実施例に各種な変形ができ、それらの変形がすべて本発明の保護範囲にある。本発明の保護方案は本発明の権利要求書を標準とすべきである。
【手続補正書】
【提出日】2020年1月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、培養箱を含み、培養箱の中には上方に開口した移動チャンバが設けられ、前記移動チャンバの中には栽培用の培養盆が二つ置かれ、前記移動チャンバの中には前記培養盆を固定しまたは移動することができる固定機構が設けられ、前記固定機構は前記移動チャンバの左右両側の内壁にスライドできるように取り付けられた固定箱を含み、前記固定箱の中には第一ネジ山チャンバが設けられ、前記第一ネジ山チャンバの中には第一ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックには固定ロッドが固定的に取り付けられ、前記固定ロッドと前記固定箱とがスライドできるように取り付けられ、前記固定ロッドと前記培養盆とが固定的に取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックが移動する時、前記第一ネジ山ブロックが前記培養盆を移動連動させ、左右の前記培養盆が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の前記培養盆が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、前記培養箱の中には前記培養盆を装置から出すことができる移動機構が設けられ、前記移動機構は前記培養箱の中に設けられた伝動チャンバを含み、前記伝動チャンバの後側内壁の中には前記培養箱の後側面を貫通した動力ロッドが回転できるように取り付けられ、前記動力ロッドには揺動ロッドが固定的に取り付けられ、前記揺動ロッドは前記移動機構に動力を提供し、
前記固定箱の頂面には前記培養箱の中に栽培された野生植物を保温することができる保温機構が固定的に取り付けられ、
前記固定機構は第一ネジ山孔と、回転チャンバと、第一ネジロッド、第一傘歯車と、ノブロッドと、第二傘歯車と、ノブとから構成され、
前記第一ネジ山ブロックの中には前記第一ネジ山孔が設けられ、前記第一ネジ山チャンバの片側には前記回転チャンバが設けられ、前記回転チャンバと前記第一ネジ山チャンバとの間には前記第一ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第一ネジロッドと前記第一ネジ山孔とがねじ山によって取り付けられ、前記第一ネジロッドのうち前記回転チャンバの中に位置したところには前記第一傘歯車が固定的に取り付けられ、前記回転チャンバの頂壁の中には前記固定箱の頂面を貫通したノブロッドが回転できるように取り付けられ、前記ノブロッドの底面には前記第二傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第二傘歯車と前記第一傘歯車とが噛合しており、前記ノブロッドの頂面には前記ノブが固定的に取り付けられ、
前記培養チャンバの中には置き板が上下にスライドできるように取り付けられ、前記置き板の中には抜き穴が設けられ、前記置き板の底面には支持ロッドが固定的に取り付けられ、前記支持ロッドが前記流水溝を貫通しており、前記支持ロッドの左右両側には移動ブロックが固定的に取り付けられ、前記移動ブロックにはヒンジロッドがヒンジによって取り付けられ、前記ヒンジロッドと前記第一ネジ山ブロックとがヒンジによって取り付けられ、
前記移動機構は噛合チャンバと、伝動ロッドと、第三傘歯車と、第四傘歯車とから構成され、
前記伝動チャンバの左右両側には前記噛合チャンバが設けられ、左右の前記噛合チャンバの間には前記伝動ロッドが回転できるように取り付けられ、前記伝動ロッドのうち前記伝動チャンバの中に位置したところには前記第三傘歯車が固定的に取り付けられ、前記動力ロッドの前側面には前記第四傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第四傘歯車と前記第三傘歯車とが噛合し、
前記噛合チャンバの上方には第二ネジ山チャンバが設けられ、前記第二ネジ山チャンバの中には第二ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第二ネジ山ブロックの中には下方に開口した第二ネジ山孔が設けられ、前記第二ネジ山チャンバと前記噛合チャンバとの間には第二ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第二ネジロッドの底面には第五傘歯車が固定的に取り付けられ、前記伝動ロッドの左右側面には第六傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第五傘歯車と前記第六傘歯車とが噛合しており、前記第二ネジ山ブロックの頂面には押し動かしロッドが固定的に取り付けられ、前記押し動かしロッドが前記培養箱とスライドできるように取り付けられ、前記押し動かしロッドと前記固定箱とが固定的に連結されていることを特徴とする珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項2】
前記培養盆の中には流水溝が設けられ、土から流れてくる水は前記流水溝を経由し前記培養盆から流れ出ることができることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項3】
前記保温機構は保温板と、補助ブロックと、挟み板とから構成され、
前記固定箱の頂面には前記保温板が固定的に取り付けられ、前記固定箱の頂面のうち前記保温板の後側に位置したところには前記補助ブロックが固定的に取り付けられ、前記補助ブロックには前記挟み板がヒンジによって取り付けられ、前記挟み板は前記保温板をカバーすることができることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【請求項4】
前記移動チャンバの下方には収集チャンバが連通するように設けられ、前記収集チャンバの下方には出口が連通するように設けられ、前記出口が前記培養箱の底面を貫通しており、植物にかける水の余った部分が連結溝と収集チャンバとを経由して出口から流れ出ることを特徴とする請求項1に記載の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は植物栽培技術分野を取り上げて、具体的には珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置である。
【背景技術】
【0002】
生物の多様性を保つため、珍貴な植物と絶滅危惧野生植物とを栽培し、絶滅させないようにする必要がある。
一般的に珍貴な植物と絶滅危惧野生植物とを栽培するには移植栽培を行う必要があり、また、移植栽培の過程で野生植物の根部を傷つけないように、野生植物を大きな土の塊と一緒に移植する必要があり、しかし一般的な栽培装置は野生植物と土とを装置内から取り出すことが難しく、また、取り出す過程において野生植物を傷つける可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104094833号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置を提供し、それは上記の現在の技術中の問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置は、培養箱を含み、培養箱の中には上方に開口した移動チャンバが設けられ、前記移動チャンバの中には栽培用の培養盆が二つ置かれ、前記移動チャンバの中には前記培養盆を固定しまたは移動することができる固定機構が設けられ、前記固定機構は前記移動チャンバの左右両側の内壁にスライドできるように取り付けられた固定箱を含み、前記固定箱の中には第一ネジ山チャンバが設けられ、前記第一ネジ山チャンバの中には第一ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックには固定ロッドが固定的に取り付けられ、前記固定ロッドと前記固定箱とがスライドできるように取り付けられ、前記固定ロッドと前記培養盆とが固定的に取り付けられ、前記第一ネジ山ブロックが移動する時、前記第一ネジ山ブロックが前記培養盆を移動連動させ、左右の前記培養盆が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の前記培養盆が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、前記培養箱の中には前記培養盆を装置から出すことができる移動機構が設けられ、前記移動機構は前記培養箱の中に設けられた伝動チャンバを含み、前記伝動チャンバの後側内壁の中には前記培養箱の後側面を貫通した動力ロッドが回転できるように取り付けられ、前記動力ロッドには揺動ロッドが固定的に取り付けられ、前記揺動ロッドを回転させることによって前記移動機構に動力を提供し、
前記固定箱の頂面には前記培養箱の中に栽培された野生植物を保温することができる保温機構が固定的に取り付けられている。
【0006】
更の技術プラン、前記培養盆の中には流水溝が設けられ、土から流れてくる水は前記流水溝を経由し前記培養盆から流れ出ることができる。
【0007】
更の技術プラン、前記固定機構は第一ネジ山孔と、回転チャンバと、第一ネジロッド、第一傘歯車と、ノブロッドと、第二傘歯車と、ノブとから構成され、前記第一ネジ山ブロックの中には前記第一ネジ山孔が設けられ、前記第一ネジ山チャンバの片側には前記回転チャンバが設けられ、前記回転チャンバと前記第一ネジ山チャンバとの間には前記第一ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第一ネジロッドと前記第一ネジ山孔とがねじ山によって取り付けられ、前記第一ネジロッドのうち前記回転チャンバの中に位置したところには前記第一傘歯車が固定的に取り付けられ、前記回転チャンバの頂壁の中には前記固定箱の頂面を貫通したノブロッドが回転できるように取り付けられ、前記ノブロッドの底面には前記第二傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第二傘歯車と前記第一傘歯車とが噛合しており、前記ノブロッドの頂面には前記ノブが固定的に取り付けられている。
【0008】
更の技術プラン、
前記培養チャンバの中には置き板が上下にスライドできるように取り付けられ、前記置き板の中には抜き穴が設けられ、前記置き板の底面には支持ロッドが固定的に取り付けられ、前記支持ロッドが前記流水溝を貫通しており、前記支持ロッドの左右両側には移動ブロックが固定的に取り付けられ、前記移動ブロックにはヒンジロッドがヒンジによって取り付けられ、前記ヒンジロッドと前記第一ネジ山ブロックとがヒンジによって取り付けられている。
【0009】
更の技術プラン、前記移動機構は噛合チャンバと、伝動ロッドと、第三傘歯車と、第四傘歯車とから構成され、前記伝動チャンバの左右両側には前記噛合チャンバが設けられ、左右の前記噛合チャンバの間には前記伝動ロッドが回転できるように取り付けられ、前記伝動ロッドのうち前記伝動チャンバの中に位置したところには前記第三傘歯車が固定的に取り付けられ、前記動力ロッドの前側面には前記第四傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第四傘歯車と前記第三傘歯車とが噛合している。
【0010】
更の技術プラン、前記噛合チャンバの上方には第二ネジ山チャンバが設けられ、前記第二ネジ山チャンバの中には第二ネジ山ブロックがスライドできるように取り付けられ、前記第二ネジ山ブロックの中には下方に開口した第二ネジ山孔が設けられ、前記第二ネジ山チャンバと前記噛合チャンバとの間には第二ネジロッドが回転できるように取り付けられ、前記第二ネジロッドの底面には第五傘歯車が固定的に取り付けられ、前記伝動ロッドの左右側面には第六傘歯車が固定的に取り付けられ、前記第五傘歯車と前記第六傘歯車とが噛合しており、前記第二ネジ山ブロックの頂面には押し動かしロッドが固定的に取り付けられ、前記押し動かしロッドが前記培養箱とスライドできるように取り付けられ、前記押し動かしロッドと前記固定箱とが固定的に連結されている。
【0011】
更の技術プラン、前記保温機構は保温板と、補助ブロックと、挟み板とから構成され、前記固定箱の頂面には前記保温板が固定的に取り付けられ、前記固定箱の頂面のうち前記保温板の後側に位置したところには前記補助ブロックが固定的に取り付けられ、前記補助ブロックには前記挟み板がヒンジによって取り付けられ、前記挟み板は前記保温板をカバーすることができる。
【0012】
更の技術プラン、前記移動チャンバの下方には収集チャンバが連通するように設けられ、前記収集チャンバの下方には出口が連通するように設けられ、前記出口が前記培養箱の底面を貫通しており、植物にかける水の余った部分が連結溝と収集チャンバとを経由して出口から流れ出る。
【発明の効果】
【0013】
本発明は培養盆によって野生植物を培養し、野生植物を移植栽培する時に、移動機構と固定機構との協働によって野生植物を土と一緒に装置から送り出すことができ、また、土と野生植物とを栽培盆から離れさせることもでき、野生植物と土とを装置から取り出す過程において野生植物を傷つけないようにし、野生植物と土とを移植位置に入れることに便利であり、野生植物の栽培の成功率を上げ、普及価値がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に
図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0015】
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜6を参照し、本発明の珍貴な植物と絶滅危惧野生植物との栽培装置は、培養箱12を含み、培養箱12の中には上方に開口した移動チャンバ34が設けられ、前記移動チャンバ34の中には栽培用の培養盆38が二つ置かれ、前記移動チャンバ34の中には前記培養盆38を固定しまたは移動することができる固定機構101が設けられ、前記固定機構101は前記移動チャンバ34の左右両側の内壁にスライドできるように取り付けられた固定箱28を含み、前記固定箱28の中には第一ネジ山チャンバ41が設けられ、前記第一ネジ山チャンバ41の中には第一ネジ山ブロック40がスライドできるように取り付けられ、前記第一ネジ山ブロック40には固定ロッド33が固定的に取り付けられ、前記固定ロッド33と前記固定箱28とがスライドできるように取り付けられ、前記固定ロッド33と前記培養盆38とが固定的に取り付けられ、前記第一ネジ山ブロック40が移動する時、前記第一ネジ山ブロック40が前記培養盆38を移動連動させ、左右の前記培養盆38が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の前記培養盆38が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、前記培養箱12の中には前記培養盆38を装置から出すことができる移動機構102が設けられ、前記移動機構102は前記培養箱12の中に設けられた伝動チャンバ21を含み、前記伝動チャンバ21の後側内壁の中には前記培養箱12の後側面を貫通した動力ロッド47が回転できるように取り付けられ、前記動力ロッド47には揺動ロッド48が固定的に取り付けられ、前記揺動ロッド48は前記移動機構102に動力を提供し、前記固定箱28の頂面には前記培養箱38の中に栽培された野生植物を保温することができる保温機構103が固定的に取り付けられている。
【0017】
前記培養盆38の中には流水溝43が設けられ、土から流れてくる水は前記流水溝43を経由し前記培養盆38から流れ出ることができる。
【0018】
前記固定機構101は前記第一ネジ山ブロック40の中に設けられた第一ネジ山孔39を含み、前記第一ネジ山チャンバ41の片側には回転チャンバ26が設けられ、前記回転チャンバ26と前記第一ネジ山チャンバ41との間には第一ネジロッド31が回転できるように取り付けられ、前記第一ネジロッド31と前記第一ネジ山孔39とがねじ山によって取り付けられ、前記第一ネジロッド31のうち前記回転チャンバ26の中に位置したところには第一傘歯車25が固定的に取り付けられ、前記回転チャンバ26の頂壁の中には前記固定箱28の頂面を貫通したノブロッド29が回転できるように取り付けられ、前記ノブロッド29の底面には第二傘歯車27が固定的に取り付けられ、前記第二傘歯車27と前記第一傘歯車25とが噛合しており、前記ノブロッド29の頂面にはノブ30が固定的に取り付けられ、これによって左右の培養盆38をくっつけまたは離れさせる時、ノブ30を回してノブロッド29を回転連動させ、ノブロッド29が回転し第二傘歯車27を回転連動させ、第二傘歯車27が第一傘歯車25との噛合により第一ネジロッド31を回転連動させ、第一ネジロッド31が回転し第一ネジ山ブロック40を左右に移動連動させ、固定ロッド33に培養盆38を移動連動させる。
【0019】
前記培養チャンバ37の中には置き板35が上下にスライドできるように取り付けられ、前記置き板35の中には抜き穴36が設けられ、前記置き板35の底面には支持ロッド44が固定的に取り付けられ、前記支持ロッド44が前記流水溝43を貫通しており、前記支持ロッド44の左右両側には移動ブロック42が固定的に取り付けられ、前記移動ブロック42にはヒンジロッド52がヒンジによって取り付けられ、前記ヒンジロッド52と前記第一ネジ山ブロック40とがヒンジによって取り付けられ、これによって土を置き板35の上方に置き、抜き穴36が水を流通させることができ、左右の栽培盆38が互いに離れる時、移動ブロック42がヒンジロッド52によって上方へ移動し、置き板35を上方へ移動させ、土と野生植物とを送り出す。
【0020】
前記移動機構102は前記伝動チャンバ21の左右両側に設置された噛合チャンバ18を含み、左右の前記噛合チャンバ18の間には伝動ロッド20が回転できるように取り付けられ、前記伝動ロッド20のうち前記伝動チャンバ21の中に位置したところには第三傘歯車23が固定的に取り付けられ、前記動力ロッド47の前側面には第四傘歯車22が固定的に取り付けられ、前記第四傘歯車22と前記第三傘歯車23とが噛合しており、これによって揺動ロッド48を回転させる時に動力ロッド47を回転連動させ、動力ロッド47が回転し第四傘歯車22を回転連動させ、第四傘歯車22が第三傘歯車23との噛合によって伝動ロッド20を回転連動させ、伝動ロッド20が回転し固定箱28の移動に動力を提供する。
【0021】
前記噛合チャンバ18の上方には第二ネジ山チャンバ11が設けられ、前記第二ネジ山チャンバ11の中には第二ネジ山ブロック15がスライドできるように取り付けられ、前記第二ネジ山ブロック15の中には下方に開口した第二ネジ山孔14が設けられ、前記第二ネジ山チャンバ11と前記噛合チャンバ18との間には第二ネジロッド16が回転できるように取り付けられ、前記第二ネジロッド16の底面には第五傘歯車17が固定的に取り付けられ、前記伝動ロッド20の左右側面には第六傘歯車19が固定的に取り付けられ、前記第五傘歯車17と前記第六傘歯車19とが噛合しており、前記第二ネジ山ブロック15の頂面には押し動かしロッド13が固定的に取り付けられ、前記押し動かしロッド13が前記培養箱12とスライドできるように取り付けられ、前記押し動かしロッド13と前記固定箱28とが固定的に連結され、これによって伝動ロッド20が回転する時、伝動ロッド20が第六傘歯車19と第五傘歯車17との噛合によって第二ネジロッド16を回転連動させ、第二ネジロッド16が回転し第二ネジ山ブロック15を上下に移動連動させ、第二ネジ山ブロック15が上下に移動し、押し動かしロッド13によって固定箱28を上下に移動連動させる。
【0022】
前記保温機構103は前記固定箱28の頂面に固定的に取り付けられた保温板51を含み、前記固定箱28の頂面のうち前記保温板51の後側に位置したところには補助ブロック49が固定的に取り付けられ、前記補助ブロック49には挟み板50がヒンジによって取り付けられ、前記挟み板50は前記保温板51をカバーすることができ、これによって保温膜を保温板51と挟み板50との間に置き、野生植物を保温することができる。
【0023】
前記移動チャンバ34の下方には収集チャンバ46が連通するように設けられ、前記収集チャンバ46の下方には出口24が連通するように設けられ、前記出口24が前記培養箱12の底面を貫通しており、植物にかける水の余った部分が連結溝45と収集チャンバ46とを経由して出口24から流れ出る。
【0024】
使用するとき、左右の培養盆38をくっつけまたは離れさせる必要がある時、ノブ30を回してノブロッド29を回転連動させ、ノブロッド29が回転し第二傘歯車27を回転連動させ、第二傘歯車27が第一傘歯車25との噛合により第一ネジロッド31を回転連動させ、第一ネジロッド31が回転し第一ネジ山ブロック40を左右に移動連動させ、固定ロッド33に培養盆38を移動連動させ、左右の培養盆38が互いにくっつくことによって野生植物の苗木を培養するとができ、左右の培養盆38が互いに離れることによって野生植物の苗木を土と一緒に取り出して移植することができ、土を置き板35の上方に置き、抜き穴36が水を流通させることができ、左右の栽培盆38が互いに離れる時、移動ブロック42がヒンジロッド52によって上方へ移動し、置き板35を上方へ移動させ、土と野生植物とを送り出し、揺動ロッド48を回転させる時に動力ロッド47を回転連動させ、動力ロッド47が回転し第四傘歯車22を回転連動させ、第四傘歯車22が第三傘歯車23との噛合によって伝動ロッド20を回転連動させ、伝動ロッド20が第六傘歯車19と第五傘歯車17との噛合によって第二ネジロッド16を回転連動させ、第二ネジロッド16が回転し第二ネジ山ブロック15を上下に移動連動させ、第二ネジ山ブロック15が上下に移動し押し動かしロッド13によって固定箱28を上下に移動連動させ、培養盆38を装置から送り出し、植物にかける水の余った部分が連結溝45と収集チャンバ46とを経由して出口24から流れ出る。
【0025】
本発明の有益効果は:本発明は培養盆によって野生植物を培養し、野生植物を移植栽培する時に、移動機構と固定機構との協働によって野生植物を土と一緒に装置から送り出すことができ、また、土と野生植物とを栽培盆から離れさせることもでき、野生植物と土とを装置から取り出す過程において野生植物を傷つけないようにし、野生植物と土とを移植位置に入れることに便利であり、野生植物の栽培の成功率を上げ、普及価値がある。
【0026】
本分野の技術者が明確できるのは、本発明の総体精神や発想から離脱しない場合で、以上の実施例に各種な変形ができ、それらの変形がすべて本発明の保護範囲にある。本発明の保護方案は本発明の権利要求書を標準とすべきである。