(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-182936(P2020-182936A)
(43)【公開日】2020年11月12日
(54)【発明の名称】抜取り装置
(51)【国際特許分類】
B07C 5/36 20060101AFI20201016BHJP
B07C 5/18 20060101ALI20201016BHJP
B07C 5/346 20060101ALI20201016BHJP
B07C 5/342 20060101ALI20201016BHJP
【FI】
B07C5/36
B07C5/18
B07C5/346
B07C5/342
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-77277(P2020-77277)
(22)【出願日】2020年4月24日
(31)【優先権主張番号】10 2019 111 515.9
(32)【優先日】2019年5月3日
(33)【優先権主張国】DE
(71)【出願人】
【識別番号】506186673
【氏名又は名称】ヴィポテック ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100093997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】テオ ドュプレ
【テーマコード(参考)】
3F079
【Fターム(参考)】
3F079CA41
3F079CA42
3F079CB12
3F079CB24
3F079CC03
3F079CC04
3F079CC06
3F079DA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】抜取り/仕分け装置に沿って必要な長さが可能な限り小さく抑えられる、製品流から製品を抜き取るための抜取り/仕分け装置を提供する。
【解決手段】抜取り手段は、製品流の製品を一方または他方のいずれかの捕集容器に抜き取ることができる。このとき製品は、搬送手段の一方または他方のいずれかの側へと抜き取られる。搬送手段の一方の側での相上下しての捕集容器の配置は、抜取り装置の一方の側からの、両方の捕集容器からの製品取出を操作員に可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品流(P)から離散した製品を抜き取るための抜取り装置(1)であって、
a)搬送方向(X)に前記製品(P)を搬送するための搬送経路(F)が通っている搬送手段(T)と、
b)それぞれ前記搬送方向(X)に対して横方向(Y)にある、前記搬送手段(T)の2つの向かい合う側(S1,S2)のうちの1つで選択的に前記搬送経路(F)から前記製品(P)を抜き取るための少なくとも1つの抜取り手段(A)と、
c)前記抜取り手段(A)により前記搬送経路(F)から抜き取られた前記製品(P)をそれぞれ収容するための少なくとも2つの捕集容器(B1,B2)とを有する、そのような抜取り装置において、
d)少なくとも2つの前記捕集容器(B1,B2)は方向(Z)で少なくとも部分的に相上下して配置され、前記方向(Z)は前記搬送方向(X)に対して垂直かつ横方向(Y)に対して垂直に延び、少なくとも2つの前記捕集容器(B1,B2)は、前記搬送手段(T)の同じ側から前記製品(P)を両方の前記捕集容器(B1,B2)から取り出すことができるように配置されることを特徴とする抜取り装置。
【請求項2】
少なくとも2つの前記捕集容器(B1,B2)のいずれもが少なくとも部分的に前記搬送手段(T)の2つの向かい合う側(S1,S2)のうちの同じ側に配置される、請求項1に記載の抜取り装置(1)。
【請求項3】
前記製品(P)が前記搬送経路(F)から抜き取られるとき第1の経路(W1)に沿って前記側(S1)へと動くか、または前記搬送経路(F)から抜き取られるとき第2の経路(W2)に沿って前記側(S2)へと動き、前記第1の経路(W1)は第1の前記捕集容器(B1)へと通じ、前記第2の経路(W2)は第2の前記捕集容器(B2)へと通じるように構成される、請求項1または2に記載の抜取り装置(1)。
【請求項4】
前記第1の捕集容器(B1)は前記側(S1)で前記搬送手段(T)に隣接して配置される、請求項3に記載の抜取り装置(1)。
【請求項5】
前記第2の経路(W2)は前記搬送手段(T)の下を通過して前記第2の捕集容器(B2)へと通じる、請求項3または4に記載の抜取り装置。
【請求項6】
前記製品(P)は前記第2の経路(W2)でシュート(R)を介して前記第2の容器(B2)へと案内される、請求項3から5のいずれか1項に記載の抜取り装置(1)。
【請求項7】
前記シュート(R)は少なくとも部分的に閉じた通路の形態を有する、請求項6に記載の抜取り装置。
【請求項8】
前記第2の捕集容器(B2)は横方向(Y)で前記搬送手段(T)の下を通過して前記搬送手段(T)の前記第2の側(S2)まで延びる、請求項1から4のいずれか1項に記載の抜取り装置。
【請求項9】
前記捕集容器(B1,B2)はそれぞれ少なくとも1つの取出開口部(E1,E2)を有し、該取出開口部は、操作者が同じ側から、好ましくはオペレータ側から、前記製品(P)を少なくとも2つの前記捕集容器(B1,B2)から取り出せるようにそれぞれ配置される、請求項1から8のいずれか1項に記載の抜取り装置(1)。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の抜取り装置の利用法において、秤、特に自動式の管理用秤、および/またはX線ビームもしくはテラヘルツビームを用いる検査器具、および/または前記製品もしくはその包装の上のコード認識をするための光学式の管理システムを有する検査システムでの利用法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品流から離散した製品を抜き取るための抜取り/仕分け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特別な製品特性に応じて製品を仕分けするために、検査システムの後の下流側で仕分け装置がしばしば用いられる。特別な製品特性は、事前設定された基準に従って、ある製品が搬送経路に沿ってさらに先まで搬送されるか、または搬送経路から抜き取られることにつながる。特別な製品特性は、たとえば製品重量や、異物による製品の汚染などであり得る。製品重量の管理(判定および評価)のために、自動式の管理用秤がしばしば用いられる。製品に汚染があるときの抜取りのために、X線ビームまたはテラヘルツビームを用いる検査器具を利用することができる。医薬製品の品質管理では、製品またはその包装の上の特別なコードを認識して評価する、光学式の管理システムがしばしば利用される。前述したシステムでは、製品経路からの製品の抜取りは、多くの場合、搬送方向に対して横方向に行われる。抜き取られた製品は捕集容器に集められる。多くの場合、相応の仕分け装置が狭いスペース状況の中で格納されなければならない。このことが特に該当するのは、既存の検査システムに現場で仕分け装置を後付けしようとする場合や、既存の仕分け装置が新たな追加の仕分け基準を満たすようにしようとする場合である。仕分け装置の設計長さは、可能な限り小さく抑えられるのがよい。製品流の製品が複数の異なる基準に従って、たとえば製品の汚染や重量に従って仕分けされるべきであるとき、相応に多くの設計スペースが複数の捕集容器のために必要となる。
【発明の概要】
【0003】
したがって本発明の課題は、抜取り/仕分け装置に沿って必要な設計長さが可能な限り小さく抑えられる、製品流から製品を抜き取るための抜取り/仕分け装置を提供することにある。このことが特に必要なのは、既存の検査システムに現場で仕分け装置を後付けしようとする場合である。さらに、抜き取られた製品をオペレータ側からどの捕集容器からでも取り出すことができるのがよい。
【0004】
そのために本発明は、製品流から離散した製品を抜き取るための抜取り装置を提供する。この抜取り装置は、搬送手段と、少なくとも1つの抜取り手段と、少なくとも2つの捕集容器とを有する。搬送手段にわたり、搬送方向Xに製品を搬送するための搬送経路が通っている。抜取り手段は、搬送手段の2つの向かい合う側のうちの一方へ選択的に搬送経路から製品を抜き取るための役目を果たす。2つの向かい合う側は、搬送方向Xに対して実質的に横方向Yにあり、すなわち、搬送方向と横方向は実質的に互いに垂直に延びる。以下において、これら2つの向かい合う側を「第1および第2の側」と呼ぶ。さらに第1の側は、検査システムの操作者がいるオペレータ側である。少なくとも2つの捕集容器は、抜取り手段により搬送経路から抜き取られた製品を収容する役目をそれぞれ果たす。抜取り装置は、少なくとも2つの捕集容器が方向Zで少なくとも部分的に相上下して配置され、方向Zは搬送方向Xに対して垂直かつ横方向Yに対して垂直に延びることを特徴とする。さらに抜取り装置は、搬送手段の同じ側から、特に検査システムを操作するための操作ターミナルも存在し得る第1の側から、製品を少なくとも2つの捕集容器のいずれかからも取り出すことができるように、少なくとも2つの捕集容器が配置されることを特徴とする。そのために、少なくとも2つの容器のいずれもが少なくとも部分的に、搬送手段の2つの向かい合う側のうちの同じ側に配置されるのが好ましい。
【0005】
ここでは離散した製品とは、ばら物の形態ではなく、特に一体として存在する製品を意味するものとする。
【0006】
搬送手段は、製品を能動的または受動的に搬送することができる。能動的に搬送をする搬送手段は、たとえばベルトコンベヤ、モジュールベルトコンベヤ、歯付きベルトコンベヤ、チェーンコンベヤ、プレートチェーンベルトコンベヤ、またはヒンジベルトコンベヤである。受動的に搬送をする搬送手段は、たとえば製品がこれに沿って摺動することができる滑り面である。
【0007】
冒頭ですでに述べたとおり、本発明による抜取り装置は、自動式の管理用秤および/またはX線ビームもしくはテラヘルツビームを用いた検査器具および/または製品もしくはその包装の上の、特に医薬品分野の包装の上のコード認識をするための光学式の管理システムを有する検査システムで利用することができる。したがって本発明は、本発明による抜取り装置の相応の利用法も対象とする。このとき自動式の管理用秤、検査器具、または光学式の管理システムは、特別な製品特性の認識と評価のための役目を果たす。そして事前設定された基準に従って、製品をその個別的な製品特性に基づき、搬送経路に沿ってさらに先まで搬送するか、または搬送経路から抜き取ることができる。
【0008】
少なくとも2つの捕集容器は方向Zで少なくとも部分的に相上下して配置され、方向Zは、搬送方向Xと横方向Yを通って広がる平面に対して垂直であるのが好ましい。「少なくとも部分的に相上下して配置される」とは、少なくとも2つの捕集容器の底面が少なくとも部分的にオーバーラップすることを意味する。少なくとも2つの捕集容器は合同の底面を有することができる。あるいは、2つの捕集容器はそれぞれ異なる底面を有することもできる。その場合、捕集容器のうちの1つは、さらにあとで説明するように、たとえば搬送手段の下方まで横方向Yに延びることができる。
【0009】
本発明の1つの実施形態では、本発明による抜取り装置は、製品が搬送経路からの抜取りのときに第1の経路に沿って第1の側へと動き、または導出運動のときに第2の経路に沿って第2の側へと動くように構成されるのが好ましく、第1の経路は第1の捕集容器へと連通し、第2の経路は第2の捕集容器へと連通する。
【0010】
本発明による抜取り装置は、単一の抜取り手段または複数の抜取り手段を有することができる。本発明による抜取り装置がただ1つの抜取り手段だけを有するとき、この抜取り手段は製品を第1および第2の経路に沿って抜き取ることができる。本発明による抜取り装置が2つまたはそれ以上の抜取り手段を有するとき、1つの抜取り手段は製品を第1の経路に沿って抜き取り、別の抜取り手段は製品を第2の経路に沿って抜き取る。抜取りは、たとえばスライダまたは吹付けノズルによって行うことができる。
【0011】
第1の収容容器は、第1の側で搬送手段に隣接して配置されるのが好ましい。製品を受け取るために第1の捕集容器は収容開口部を有し、これを介して、第1の側で搬送経路から抜き取られた製品が第1の捕集容器に達することができる。
【0012】
本発明による抜取り装置の1つの実施形態では、第2の経路は搬送手段の下を通過して第2の捕集容器の中へと通じる。それにより、少なくとも2つの捕集容器を、搬送手段の同じ側で一緒に省スペースに配置することができる。このことは、オペレータ側からの両方の捕集容器へのアクセス性も保証する。
【0013】
本発明の1つの実施形態では、第2の捕集容器は空間的に方向Yに延びることができ、好ましくは、第2の捕集容器の少なくとも1つの部分が搬送手段の下方にあるようになっている。
【0014】
本発明による抜取り装置の1つの実施形態では、製品を第2の経路でシュートを介して第2の捕集容器の中へと案内することができる。そのためにシュートの収容開口部は、第2の側で搬送手段に隣接して配置されるのが好ましい。シュートは、片側で開いたシュートの形態で、または少なくとも部分的に閉じた通路の形態で存在することができる。特定の理由により、閉じた通路の形態が好ましいことがあり得る。
【0015】
搬送経路の向かい合う側のうち同じ側への少なくとも2つの捕集容器の配置は、捕集容器の中に集められた製品を、検査システムの一方の側すなわちオペレータ側からのみ取り出すことができるという利点を有する。本発明の1つの実施形態では、少なくとも2つの捕集容器はそのためにそれぞれ少なくとも1つの取出し開口部を有することができ、該取出し開口部は、操作者が同じ側(オペレータ側)から、製品を両方の捕集容器から取り出せるようにそれぞれ構成される。
【0016】
本発明による抜取り装置の1つの実施形態では、第2の捕集容器は横方向Yで搬送手段の下を通過して搬送手段の第2の側まで延びることができる。第2の捕集容器は、横方向Yで搬送手段の縁部を超えて延びるのが好ましい。それにより、搬送手段の第2の側で抜き取られた製品が方向Zに、たとえば落下穴を介して、第2の捕集容器の中に達することができる。落下穴は第2の捕集容器の一部であってよい。製品を収容するための落下穴の開口部は、搬送手段の第2の側に隣接しているのが好ましい。第2の捕集容器は、搬送手段の第1の側の取出し開口部に追加して、製品のための取出し開口部を搬送手段の第2の側に含むことができる。
【0017】
別個の実施形態では、本発明は、製品流から離散した製品を抜き取るための抜取り装置も対象とし、搬送方向Xに製品を搬送するための搬送経路が通っている搬送手段と、それぞれ搬送方向Xに対して横方向Yにある、搬送手段の2つの向かい合う側のうちの1つで選択的に搬送経路から製品を抜き取るための少なくとも1つの抜取り手段と、抜取り手段により搬送経路から抜き取られた製品を収容するための少なくとも1つの捕集容器とを有する。以下において、これら2つの向かい合う側を「第1および第2の側」と呼ぶ。この別個の実施形態における抜取り装置は、捕集容器が横方向Yに搬送手段の下で搬送手段の第1の側から第2の側へと延びることを特徴とする。捕集容器は横方向Yに第2の側で搬送手段の縁部を超えて延びるのが好ましい。それにより、搬送手段の第2の側で抜き取られた製品が方向Zに、たとえば落下穴を介して、第2の捕集容器の中に達することができる。落下穴は捕集容器の一部であってよい。製品を収容するための落下穴の開口部は、搬送手段の第2の側に隣接しているのが好ましい。捕集容器は、製品のための取出し開口部を搬送手段の第2の側に含むことができる。その代替または追加として捕集容器は、取出し開口部を搬送手段の第1の側に有することができる。ここで最初に説明した抜取り装置の上記のすべての構成、および好ましい実施形態を別個の実施形態の抜取り装置と、これらが相互に排斥し合わない限りにおいて組み合わせることができる。
【0018】
次に、複数の図面を参照しながら本発明を一例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、本発明による抜取り装置を模式的に示す。
【
図2】
図2は、本発明による抜取り装置を有する検査装置を斜視図で示す。
【
図3】
図3は、
図2の検査装置を搬送方向に沿った視線で側面図として断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に示す抜取り装置1は、搬送経路Fが通っている搬送手段Tを有する。
図1では搬送経路Fは、紙面に対して垂直に延びる搬送方向Xに沿って延びている。搬送手段Tは、ここでは一例としてコンベヤベルトである。コンベヤベルトの上にある製品Pは、抜取り手段Aにより、搬送経路Fの一方の側S
1へ、または搬送経路Fのこれと向かい合う側S
2へ動かすことができる。抜取り手段Aは
図1には示されておらず、抜取り手段Aが製品Pを押し出すことができる抜取り方向(横方向Yの矢印)だけが示されている。第1の経路W
1を介して、製品Pが第1の捕集容器B
1に達することができる。第1の捕集容器B
1は、そのために搬送手段Tに隣接するようにその第1の側S
1に配置されている。あるいは製品Pは、側方への導出運動によって、搬送経路Fから向かい合う側S
2へと第2の経路W
2をたどることもできる。そのために抜取り手段Aは製品Pを、シュートRが隣接している搬送手段Tの側S
2へと押し出し、このシュートを介して製品Pが第2の捕集容器B
2に達することができる。経路W
1およびW
2は、
図1では破線の矢印によって示唆されている。シュートRは搬送手段Tの下方を通過しており、その結果、製品Pは経路W
2を介して、捕集容器B
1の下方に配置された捕集容器B
2に達することができる。このようにして、第1の側S
1または第2の側S
2へ選択的に押し出すことで、相上下して配置された捕集容器B
1およびB
2へと製品Pを移行させ、ないしは仕分けすることが可能である。このようにシュートRにより、両方の捕集容器B
1およびB
2を省スペースな仕方で方向Zに相上下して配置することが可能である。このことは、搬送手段Tの同じ側から製品Pを捕集容器B
1およびB
2から取り出せるという別の利点を有する。
【0021】
図2および3は、本発明による抜取り装置1を有する検査装置2を示している。搬送方向Xに沿って、搬送手段Tの搬送経路Fがベルトコンベヤの形態で延びている。検査装置2は、本発明による抜取り装置1のほか、X線装置3を有している。X線装置3により、たとえば異物汚染などの特別な製品特性を確認することができる。確認された製品特性に応じて、搬送経路Fで搬送される製品Pを事前設定された基準に従い、搬送経路Fに沿ってさらに先まで搬送するか、または捕集容器B
1またはB
2に抜き取ることができる。
図2から明らかなように、図示した検査装置2は、それぞれ2つの第1の捕集容器B
1および2つの第2の捕集容器B
2を有している。このようにして、搬送経路Fの2つの異なる個所で製品Pを抜き取ることができる。両方の第2の捕集容器B
2は、それぞれ方向Zで、両方の第1の捕集容器B
1の下方に配置されている。抜取り手段Aによって横方向Yに搬送経路Fの第1の側S
1または第2の側S
2へ選択的に抜取りをすることで、製品はそのつど第1の捕集容器B
1または第2の捕集容器B
2のいずれかに達する。ここでは両方の第1の捕集容器B
1は、搬送手段Tに隣接するようにその第1の側S
1に配置されている。両方の第2の捕集容器B
2は、それぞれ方向Yに搬送手段Tの下方まで延びている。第2の側S
2の方向に抜き取られた製品Pが、それぞれ独自のシュートRを介して第2の捕集容器B
2に達する。シュートRは、少なくとも部分的に搬送手段Tの下方を通過する。このようにして両方の捕集容器B
1およびB
2は、オペレータ側から取出開口部O
1およびO
2を通じてアクセス可能なように、それぞれ配置されている。オペレータ側は第1の側S
1と同一である。検査装置2はオペレータ側に、操作者のための操作ターミナル4も有することができる。さらに検査装置2は、製品重量を検出するための秤5を有することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 抜取り装置
2 検査装置
3 X線装置
P 製品
T 搬送手段
F 搬送経路
A 抜取り手段
S
1 搬送経路の第1の側(オペレータ側)
S
2 搬送経路の第2の側
B
1 第1の捕集容器
B
2 第2の捕集容器
W
1 第1の経路
W
2 第2の経路
O
1 第1の捕集容器の取出開口部
O
2 第2の捕集容器の取出開口部
R シュート
X 搬送方向
Y 横方向
Z 搬送方向と横方向を通って広がる平面に対して垂直の方向
4 操作ターミナル
5 秤
【外国語明細書】