特開2020-184512(P2020-184512A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ディーフォン エレクテック カンパニー リミテッドの特許一覧 ▶ ディーフォン コンポーネンツ リミテッドの特許一覧

特開2020-184512保護カバー付き改良型トリガアセンブリ
<>
  • 特開2020184512-保護カバー付き改良型トリガアセンブリ 図000003
  • 特開2020184512-保護カバー付き改良型トリガアセンブリ 図000004
  • 特開2020184512-保護カバー付き改良型トリガアセンブリ 図000005
  • 特開2020184512-保護カバー付き改良型トリガアセンブリ 図000006
  • 特開2020184512-保護カバー付き改良型トリガアセンブリ 図000007
  • 特開2020184512-保護カバー付き改良型トリガアセンブリ 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-184512(P2020-184512A)
(43)【公開日】2020年11月12日
(54)【発明の名称】保護カバー付き改良型トリガアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01H 3/00 20060101AFI20201016BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20201016BHJP
   H01H 9/04 20060101ALN20201016BHJP
【FI】
   H01H3/00 B
   B25F5/00 B
   H01H9/04
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-139972(P2019-139972)
(22)【出願日】2019年7月30日
(31)【優先権主張番号】19123018.4
(32)【優先日】2019年4月26日
(33)【優先権主張国】HK
(71)【出願人】
【識別番号】517436855
【氏名又は名称】ディーフォン エレクテック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Defond Electech Co., Ltd
(71)【出願人】
【識別番号】517436866
【氏名又は名称】ディーフォン コンポーネンツ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Defond Components Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 桂子
(74)【代理人】
【識別番号】100140327
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 千秋
(74)【代理人】
【識別番号】100206117
【弁理士】
【氏名又は名称】日野 光章
(74)【代理人】
【識別番号】100216770
【弁理士】
【氏名又は名称】三品 明生
(72)【発明者】
【氏名】ロウ、 ラップ イー
【テーマコード(参考)】
5G025
5G052
【Fターム(参考)】
5G025AA16
5G025BA04
5G025CA09
5G025DA07
5G025EA02
5G025FA02
5G052AA07
5G052BB01
5G052HA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電気装置はトリガアセンブリの表面に配置されるロックオン部材に多数のねじりばねを含む。ねじりばねはトリガアセンブリの表面に配置されるので、湿気、ほこり、および他の粒子との接触にさらされトリガアセンブリの機能を損なったり劣化させる可能性がある。そこで、電気装置の使用寿命を延ばすためにこの問題を改良したものを提供する。
【解決手段】電気装置のトリガアセンブリと共に使用されるカバーであって、前記カバーは、トリガアセンブリのねじりばねを少なくとも部分的に覆って、ねじりばねと接触する塵、水および他の微粒子の侵入を抑制するように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気装置を動作させるために前記電気装置と共に使用するためのトリガアセンブリであって、前記電気装置は電気スイッチユニットを内部に有する電気スイッチハウジングを備え、
前記トリガアセンブリは、
前記ハウジングに対して移動するように構成されたトリガ部材と、
前記トリガ部材に動作可能に接続されたアクチュエータ部材であって、ハウジングに対するトリガ部材の移動に応答して、電気スイッチがアクチュエータによって動作可能に開かれるオフ位置から、電気スイッチがアクチュエータによって動作可能に閉じられるオン位置に向かって、ハウジングに対して第1の方向に移動可能であり、前記オン位置から前記オフ位置に向かってハウジングに対して第2の方向に移動可能である、アクチュエータ部材と、
前記トリガ部材に取付けられたロッキングアセンブリであって、トリガ部材に対するロッキング部材の回転可能な位置に応じて、アクチュエータ部材のオン位置またはオフ位置のいずれかへの選択可能なロッキングを可能にするように、トリガ部材に対して回転可能に移動するように構成されたロッキング部材と、トリガ部材に対するロッキング部材の複数の回転可能な位置のうちの少なくとも1つに向かってロッキング部材を付勢するように、ロッキング部材とともに動作可能なねじりばねとを含む、ロッキングアセンブリと、
ねじりばねを少なくとも部分的に覆って、ねじりばねと接触する塵、水、および他の粒子の進入を軽減するように構成されるカバーとを含む、トリガアセンブリ。
【請求項2】
前記カバーが前記ねじりばねの本体を少なくとも部分的に覆うように構成された第1の湾曲部分と、前記第1の湾曲部分に接続された第1の取付け部分とを含み、前記第1の取付け部分が、前記ロッキング部材が前記トリガ部材に対して回転されたときに、前記第1の湾曲部分が前記ねじりばねの本体の周りで自由に回転させられるように、前記ロッキング部材に取付けられるように構成された、請求項1に記載のトリガアセンブリ。
【請求項3】
前記カバーが、第2の湾曲部分と、直線部分と、第2の取付け部分とを含み、前記第2の湾曲部分が前記直線部分の第1の端部と接続され、前記取付け部分が前記直線部分の第2の端部と接続され、前記第2の湾曲部分が前記ねじりばねの本体の一部分を少なくとも部分的に覆うように構成され、前記直線部分が前記ねじりばねの本体から離れて直線的に延在する前記ねじりばねのアームを少なくとも部分的に覆うように構成され、前記第2の取付け部分が前記トリガ部材と取付けられるように構成された、請求項1または2に記載のトリガアセンブリ。
【請求項4】
前記第1の湾曲部分および前記第1の取付け部分は第1のカバーセクションを形成するように一体に形成され、前記第2の湾曲部分、前記直線部分および前記第2の取付け部分は第2のカバーセクションを形成するように一体に形成され、前記第1および第2のカバーセクションは互いに分離される、請求項3に記載のトリガアセンブリ。
【請求項5】
前記第1および第2の湾曲部分の少なくとも1つが管状構成を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のトリガアセンブリ。
【請求項6】
前記管状構成が、前記管状構成の壁に沿って延在するスロットを含み、前記スロットを介して前記ねじりばねの前記本体が通過することにより、前記管状構成が前記ねじりばねの前記本体の周りに嵌合され、前記ねじりばねの前記本体の一部を少なくとも覆うことを可能にする、請求項5に記載のトリガアセンブリ。
【請求項7】
前記第1および第2の取付け部分の少なくとも1つが、摩擦嵌合取付け、圧力嵌合取付け、スナップ嵌合取付け、圧入取付け、接着取付け、クランプ取付け、およびねじ取付けの少なくとも1つによって取付けを行うように構成された、請求項1〜6のいずれか一項に記載のトリガアセンブリ。
【請求項8】
前記第1および第2のカバーセクションが、ゴム材料およびエラストマー材料の少なくとも1つから形成された、請求項1〜7のいずれか一項に記載のトリガアセンブリ。
【請求項9】
電気装置のトリガアセンブリと共に使用されるカバーであって、前記カバーは、トリガアセンブリのねじりばねを少なくとも部分的に覆って、ねじりばねと接触する埃、水及び他の微粒子の侵入を抑制するように構成された、カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動工具、ガーデニング工具等のような電気装置を作動させるために使用されるトリガアセンブリの構成要素のための保護カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
電動工具のような電気装置は、典型的にはロックオフ部材またはロックオン部材を特定の位置に付勢するために、多数のねじりばねを含む。ロックオフまたはロックオン部材は通常トリガアセンブリの表面に配置されるので、ねじりばねは、湿気、ほこり、および他の粒子との接触にさらされ、トリガアセンブリの機能を損なうか、さもなければ劣化させる可能性がある。そこで、電動工具の使用寿命を延ばすために、この問題を軽減するための改良が必要とされている。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、上記の問題の少なくとも1つを軽減することを目的とする。
【0004】
本発明は、いくつかの広範な形態を含むことができる。本発明の実施形態は、本明細書に記載される異なる広範な形態のうちの1つまたは任意の組み合わせを含んでもよい。
【0005】
1つの広い形態では、本発明は、電気装置と共に使用され前記電気装置を動作させるためのトリガアセンブリを提供する。電気装置は、電気スイッチユニットを内部に有する電気スイッチハウジングを有する。トリガアセンブリは、ハウジングに対して移動するように構成されたトリガ部材と、トリガ部材に動作可能に接続されたアクチュエータ部材とを含む。ハウジングに対するトリガ部材の移動に応答して、アクチュエータ部材は、ハウジングに対して、電気スイッチがアクチュエータによって動作可能に開かれるオフ位置から、電気スイッチがアクチュエータによって動作可能に閉じられるオン位置に向かう第1の方向に移動可能である。また、アクチュエータ部材は、ハウジングに対してオン位置からオフ位置に向かう第2の方向に移動可能である。トリガアセンブリは、トリガ部材上に取付けられたロッキングアセンブリをさらに含む。ロッキングアセンブリは、複数の回転可能な位置の間でトリガ部材に対して回転可能に移動するように構成されたロッキング部材を含む。トリガ部材に対するロッキング部材の回転可能な位置に応じて、アクチュエータ部材のオン位置またはオフ位置のいずれかへの選択可能なロッキングが可能となる。ロッキングアセンブリは、トリガ部材に対するロッキング部材の複数の回転可能な位置のうちの少なくとも1つに向かってロッキング部材を付勢するようにロッキング部材と共に動作可能なねじりばねと、ねじりばねと接触する塵、水、および他の粒子の侵入を軽減するためにねじりばねを少なくとも部分的に覆うように構成されたカバーとをさらに含む。
【0006】
好ましくは、カバーがねじりばねの本体を少なくとも部分的に覆うように構成された第1の湾曲部分と、第1の湾曲部分に接続された第1の取付け部分とを含むことができる。第1の取付け部分は、ロッキング部材がトリガ部材に対して回転されると、第1の湾曲部分がねじりばねの本体の周りで自由に回転させられるように、ロッキング部材との取付けのために構成される。
【0007】
好ましくは、カバーが第2の湾曲部分と、直線部分と、第2の取付け部分とを含むことができる。第2の湾曲部分は、直線部分の第1の端部に連結される。取付け部分は、直線部分の第2の端部と接続される。第2の湾曲部分は、ねじりばねの本体の一部分を少なくとも部分的に覆うように構成される。直線部分は、ねじりばねの本体から離れるように直線的に延びるねじりばねのアームを少なくとも部分的に覆うように構成される。第2の取付け部分は、トリガ部材との取付けのために構成される。
【0008】
好ましくは、第1の湾曲部分および第1の取付け部分が第1のカバーセクションを形成するように一体的に形成されてもよい。第2の湾曲部分、直線部分、および第2の取付け部分は、第2のカバーセクションを形成するように一体的に形成されてもよい。第1および第2のカバーセクションは、互いに分離されていてもよい。
【0009】
好ましくは、第1および第2の湾曲部分のうちの少なくとも1つは管状構成を含んでもよい。
【0010】
好ましくは、管状構成は、管状構成の壁に沿って延在するスロットを含むことができ、それを介して、ねじりばねの本体を通過させて、管状構成をねじりばねの本体の周りに嵌合させ、ねじりばねの本体の一部を少なくとも覆うことができる。
【0011】
好ましくは、第1および第2の取付け部分のうちの少なくとも1つは摩擦嵌合取付け、圧力嵌合取付け、スナップ嵌合取付け、圧入取付け、接着取付け、クランプ取付け、およびねじ取付けのうちの少なくとも1つによって取付けを行うように構成されてもよい。
【0012】
好ましくは、第1および第2の被覆部分がゴム材料およびエラストマー材料のうちの少なくとも1つから形成されてもよい。
【0013】
別の広範な形態では、本発明は、電気装置のトリガアセンブリと共に使用するためのカバーを提供する。カバーは、トリガアセンブリのねじりばねを少なくとも部分的に覆うように構成され、ねじりばねと接触する塵、水、および他の粒子の侵入を軽減する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明は添付の図面に関連して説明され、好適かつ非限定的な実施形態の以下の詳細な説明からより完全に理解されるであろう。
図1図1は、本発明の一実施形態による、トリガアセンブリのねじりバネを覆うためのカバーが取付けられたトリガアセンブリの一態様の斜視図を示す。
図2図2は、図1のトリガアセンブリの態様の分解斜視図である。
図3A図3Aは、図1のトリガアセンブリの態様の上面図を示す。
図3B図3Bは、トリガアセンブリのロッキング部材が第1の回転可能な位置に配置される、図1のトリガアセンブリの態様の側面図を示す;
図3C図3C図1のトリガアセンブリの態様の側面図を示し、トリガアセンブリのロッキング部材は第2の回転可能な位置に配置される。
図4図4は電気装置の電気接点ハウジングにヒンジ結合された例示的なトリガ部材の斜視図を示す。本発明の実施形態による保護カバーはトリガ部材ロックオフ機構のねじりばねを覆うために使用されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ここで、本発明の好ましい実施形態を、図1〜4を参照して説明する。
【0016】
最初に図4を参照すると、電気装置を動作させるために電気装置と共に使用される例示的なトリガアセンブリが示されている。この例示的な実施形態における電気装置は手持ち式電動工具であってもよいが、本発明の実施形態は手持ち式であるか否かに関わらず、任意の他のタイプの電気装置または電気器具に関連した使用に等しく適用可能であってもよい。電気装置は、電気スイッチユニットが内部に配置された電気スイッチハウジング(120)を含む。トリガアセンブリは、ハウジング部材(120)に対してヒンジ(150)の周りを回転運動するように構成されたトリガ部材(110)を含む。アクチュエータ部材(160)はトリガ部材(110)に動作可能に接続され、それによって、ハウジング(120)に対するトリガ部材(110)の移動に応答して、アクチュエータ部材(160)はオフ位置(電気スイッチがアクチュエータによって動作可能に開かれる)からオン位置(電気スイッチがアクチュエータによって動作可能に閉じられる)に向かって、ハウジング(120)に対して第1の方向に移動可能である。アクチュエータ部材(160)はまた、トリガ部材(110)の移動に応答して、オン位置からオフ位置に向かってハウジング(120)に対して第2の方向に移動可能である。ハウジング(120)内の電気スイッチがアクチュエータ(160)によって動作可能に閉じられると、スイッチは電気装置の動作を駆動するために電気装置内の電源から電気装置のモータに電力を接続し、アクチュエータ部材(160)が電気スイッチを動作可能に開くと、電気装置が動作不能になるように、電源が電気モータから切断される。
【0017】
ロッキングアセンブリは、トリガ部材(110)の外面に取付けられる。ロッキングアセンブリは、ヒンジ(131)を中心としてトリガ部材(110)に対して回転可能に移動するように構成されたロッキング部材(130)を含む。ロッキング部材(130)は、トリガ部材(110)の外面に配置された凹部(111)内でヒンジ(131)を中心に回転する。ロッキング部材(130)はトリガー部材に対するロッキング部材の回転可能な位置に依存して、電気スイッチを閉じることからアクチュエータ部材(160)を選択的に「ロックオフ」するように、複数の回転可能な位置の間で回転可能である。例えば、図3Bでは、ロッキング部材(130)は、アクチュエータ部材(160)が「ロックオフ」される第1の位置に回転された状態が示されている。すなわち、トリガ部材(110)は、アクチュエータ部材(160)に電気装置の電気スイッチを閉じさせるようにハウジング(120)に向かって圧迫されることができない。図3Cでは、ロッキング部材(130)が、トリガアセンブリが「ロックオフ」されない第2の位置に回転された状態が示されている。したがって、アクチュエータ部材(160)がハウジング(120)内の電気スイッチを閉じるように、トリガ部材を電気ハウジング(120)に向かって自由に圧迫することができる。
【0018】
ロッキングアセンブリはまた、ロッキング部材(130)とトリガ部材(110)の表面とに動作可能に接続されたねじりばね(132)を含む。ねじりばねは、図3Cに示すように、ロッキング部材(130)を第2の位置(すなわち、非ロックオフ位置)に向かって付勢するように構成されている。ロッキングアセンブリは、ねじりばね(132)を覆って、ねじりばね(132)の損傷を引き起こすか、さもなければ誤動作を引き起こす可能性がある水、塵、および他の微粒子への曝露を軽減するためのカバーを含む。カバーは、ねじりばね(132)の本体(132A)を覆うような形状および寸法の第1の湾曲部分(133A)を含む。この実施形態では、湾曲部分(133A)は管状であり、ねじりばね本体(132A)の形状構成を補完(complement)する。この実施形態では、管状構成は、管状構成の壁に沿って延びるスロットを含む。ねじりばね(132)の本体(132A)がこのスロットを通過することにより、管状構成が、ねじりばね(132)の本体(132A)の周りに嵌合し、ねじりばね(132)の本体(132A)の少なくとも一部を覆うことが可能となる。管状構成を形成するために使用される材料の選択に応じて、ねじりばね(132)の本体(132A)が管状構成内に取り囲まれるようにスロットを通過することを可能にし、それによってねじりばね(132)の本体(132A)が管状構成内にしっかりと保持されるように、スロット(132B)が適度な弾性可撓性を有することができる。これにより、電気装置の製造及び組み立て中に、トーションばね(132)の本体(132A)上にカバーを比較的迅速かつ容易に嵌合させることができる。
【0019】
カバーの第1の湾曲部分(133A)は、カバーの第1の取付け部分(133B)と一体に形成される。例えば、カバーはエラストマー材料、ゴム材料、ポリマー材料、プラスチック材料、金属材料、または任意の他の適切な材料から、単一片として形成されてもよい。第1の取付け部分(133B)は、ロッキング部材(130)がトリガ部材(110)に対して回転されるときに、第1の湾曲部分(133A)がねじりばね(132)の本体(132A)の周りで同軸に自由に回転させられるように、図1に示されるようなロッキング部材(130)の表面との確実かつ堅固な取付けのために構成される。この特定の実施形態では取付け部材(133B)が図2に示すように、ロッキング部材(130)の表面から延びる突起(130A)に圧入されるように構成された開口部(133C)が配置された平面パネルを含み、それによって、第1の取付け部分(133B)はロッキング部材(130)と共に適所に確実かつ強固に保持される。あるいは、この目的のために、例えば、摩擦嵌合取付け、圧力嵌合取付け、スナップ嵌合取付け、圧入取付け、接着取付け、クランプ取付け、およびねじ取付けなどの任意の他の適切な取付け手段を使用することができる。
【0020】
第2の湾曲部分(134A)、直線部分(134B)、および第2の取付け部分(134C)を含む第2のカバーも提供される。第2の湾曲部分(134A)は直線部分(134B)の第1の端部に接続され、第2の取付け部分(134C)は直線部分(134B)の第2の端部に接続される。第2の湾曲部(134A)は、ねじりばね(132)を実質的に覆うように構成される。直線部(134B)は、本体(132A)の端部においてねじりばね(132)の本体(132A)の端部から離れるように直線的に延在するねじりばね(132)のアーム(132B)を覆うように構成される。この実施形態における第2の取付け部分(134C)は、直線部分(134B)の端部から延びる突出部を備え、この突出部は、固定のために、トリガ部材(110)の表面に配置された開口部と圧入係合するように構成される。都合のよいことに、第2のカバーは第1のカバーを補完し、その結果、それらは共に、ねじりばね(132)の表面領域が汚染物質に暴露するのを実質的に防止することができる。
【0021】
ロッキングアセンブリはまた、使用者がトリガ部材(110)上に指で圧力をかけ続ける必要がないように、トリガアセンブリをオン位置に選択的にロックするためのロックオンアセンブリを含む。ロックオンアセンブリはロックオフアセンブリとは独立して別個に動作可能であり、トリガ部材(110)に対してヒンジ(141)を中心に回転可能であり、戻しばね(142)によって非ロックオン位置に付勢されるロックオン部材(140)を含む。
【0022】
本発明は、既存の技術の以下の利点のうちの少なくとも1つを提供するのに役立ち得ることが理解されるであろう。
【0023】
(i)カバーは、例えば腐食によって時間の経過と共にねじりばねに損傷を引き起こす可能性がある塵、水、および他の粒子からねじりばねを保護する。したがって、これは、電気装置の耐用年数を延ばすために有用である
(ii)カバーの新規な設計構成は、空間の効率利用が重要である手持ち式電動工具での使用に特に適した比較的コンパクトなフォームファクタを提供する
(iii)カバーは例えば、比較的単純な成形技術によって比較的容易に製造され、例えば、ねじりばね本体上に容易に嵌合され、電気装置の通常の使用中に容易に取り外すことができないようにしっかりと取付けるためにスナップ嵌合され得るので、ロッキング部材上の適所に比較的容易に組み付けることができる。
【0024】
当業者であれば、本明細書に記載された本発明が、本発明の範囲から逸脱することなく、特に記載されたもの以外の変形および修正を受け入れることができることを理解するのであろう。当業者に明らかになるこのような全ての変形および修正は、本明細書中で上記に広く記載されるような本発明の精神および範囲内にあると考えられるべきである。本発明は、かかる変形および変更のすべてを含むということが理解されるべきである。また、本発明は、本明細書において個々にまたは集合的に参照または示されるステップおよび特徴のすべて、ならびに前記ステップまたは特徴の任意の2つ以上の任意の組合せおよびすべての組合せを含む。
【0025】
本明細書における先行技術への言及は、先行技術が共通の一般的知識の一部を形成することの承認またはいかなる形態の示唆でもなく、そのように解釈されるべきではない。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
【外国語明細書】