特開2020-184986(P2020-184986A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2020-184986植物の成長速度を調整できる試薬調合装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-184986(P2020-184986A)
(43)【公開日】2020年11月19日
(54)【発明の名称】植物の成長速度を調整できる試薬調合装置
(51)【国際特許分類】
   A01G 7/06 20060101AFI20201023BHJP
【FI】
   A01G7/06 A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-222388(P2019-222388)
(22)【出願日】2019年12月9日
(31)【優先権主張番号】201910403690.8
(32)【優先日】2019年5月15日
(33)【優先権主張国】CN
(71)【出願人】
【識別番号】519146547
【氏名又は名称】呉剛
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】兪軼聡
【テーマコード(参考)】
2B022
【Fターム(参考)】
2B022EA01
(57)【要約】
【課題】本発明は植物の成長速度を調整できる試薬調合装置を開示した。
【解決手段】
試薬箱を含み、前記試薬箱の中には上方に開口した液体空間が設置され、前記液体空間の中には押し板がスライド可能に取り付けられ、前記押し板には液体を計量する第一試薬カップがあり、前記第一押し板の底面と前記液体空間の底壁との間には第一ばねが固定的に装着され、伝動機構と計量機構の協働によって押し板とスライド板が上下に移動して第一試薬カップと第二試薬カップの中の原料を一定の比例で取り、原料は多すぎ或いは少なすぎることで試薬の効果に影響する状況の発生を避け、また撹拌機構内のモーターによって試薬の混合はもっと十分になり、カバー板は撹拌空間をカバーできることによって試薬が撹拌の過程に飛び散って試薬を浪費することを防止できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試薬箱を含み、前記試薬箱の中には上方に開口した液体空間が設置され、前記液体空間の中には押し板がスライド可能に取り付けられ、前記押し板には液体を計量する第一試薬カップがあり、前記第一押し板の底面と前記液体空間の底壁との間には第一ばねが固定的に装着され、前記第一試薬カップの中にある液体の量は異なり、前記押し板は前記第一ばねによって下方に一定の距離移動し、前記液体空間の右側には粉末物質を計量する計量機構が設置され、前記液体空間の下方には前記計量機構の計量を制御する伝動機構が設置され、
前記試薬箱において前記計量機構の右側に位置するところには上方に開口した入口が設置され、前記入口が前記液量機構と連通し、粉末物質が前記入口を介して前記計量機構の中に入り、前記計量機構の後側にはまた撹拌機能を備えた撹拌機構が設置されていることを特徴とする植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【請求項2】
前記伝動機構は移動溝と、押しロッドと、ヒンジ空間と、ヒンジロッドと、連結溝と、連結板と、噛合空間と、伝動ロッドと、歯車と、補助溝と、補助板と、スライド溝と、スライダと、抜き孔と、円柱ブロックによって構成され、
前記移動溝が前記液体空間の下方に連通するように形成され、前記移動溝の中には前記押しロッドがスライド可能に取り付けられ、前記押しロッドの頂面と前記押し板の底面とが固定的に連結され、前記移動溝の右側には前記ヒンジ空間が連通するように設置され、前記押しロッドには前記ヒンジロッドがヒンジで連結され、前記ヒンジ空間の右側には前記連結溝が形成され、前記連結溝の中には前記連結板がスライド可能に取り付けられ、前記連結板と前記ヒンジロッドとがヒンジで連結され、前記連結溝の下方には前記噛合空間が連通するように設置され、前記噛合空間の前後内壁の間には前記伝動ロッドが回転可能に取り付けられ、前記伝動ロッドには前記歯車が固定的に装着され、前記歯車と前記連結板とが噛み合い、前記噛合空間の下方には前記補助溝が連通するように形成され、前記補助溝の中には前記補助板がスライド可能に取り付けられ、前記補助板と前記歯車とが噛み合い、前記補助溝の右側には前記スライド溝が連通するように形成され、前記スライド溝の中には前記スライダがスライド可能に取り付けられ、前記スライダの中には前記抜き孔が設置され、前記補助板の前側には前記円柱ブロックが固定的に取り付けられ、前記円柱ブロックと前記抜き孔とがスライド可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【請求項3】
前記計量機能は固体空間と、スライド板と、第二試薬カップと、第二ばねと、位置制限空間と、押し動かしブロックによって構成され、
前記固体空間が前記液体空間の右側に上方に開口するように設置され、前記固体空間の中には前記スライド板がスライド可能に取り付けられ、前記スライド板には粉末物質を貯蔵する前記第二試薬カップがあり、前記スライド板の底面と前記固体空間の底壁との間には前記第二ばねが固定的に取り付けられ、前記固定空間の下方には前記位置制限空間が連通するように設置され、前記位置制限空間の中には前記押し動かしブロックがスライド可能に取り付けられ、スライド板が伝動機構によって第二試薬カップを移動させることを特徴とする請求項1に記載の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【請求項4】
前記スライド溝の上方には押し動かし溝が連通するように形成され、前記押し動かし溝の中には移動板がスライド可能に取り付けられ、前記移動板の底面と前記スライダの頂面とが固定的に連結され、前記移動板の左側面と前記押し動かしブロックの右側面とが固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【請求項5】
前記押し動かし溝が上方に伸びて前記入口の頂壁を貫通し、前記移動板の中には空き溝が形成され、前記空き溝が前記入口と連通し、前記固体空間の右側内壁には連結管が固定的に取り付けられ、前記連結管と前記入口とが連通することを特徴とする請求項1に記載の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【請求項6】
前記撹拌機構は撹拌空間と、モーターと、回転ロッドと、撹拌ロッドによって構成され、
前記撹拌空間がは前記固体空間の後側に上方に開口するように設置され、前記撹拌空間の下方には前記モーターが固定的に取り付けられ、前記モーターの上向きの出力軸の頂面には前記撹拌空間の底壁を貫通した前記回転ロッドが固定的に取り付けられ、前記回転ロッドには前記撹拌ロッドが固定的に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【請求項7】
前記試薬箱の頂面において前記撹拌空間の右側に位置するところには固定ブロックが固定的に取り付けられ、前記固定ブロックの前後側面の間には固定ロッドが固定的に取り付けられ、前記固定ロッドにはカバー板が回転可能に取り付けられ、前記カバー板は前記撹拌空間をカバーできることによって、前記撹拌機構は撹拌を行う時に試薬が飛び散ることを防止することを特徴とする請求項1に記載の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【請求項8】
前記撹拌空間の後側内壁には出口が連通するように設置され、前記試薬箱の後側面には蛇口が固定的に取り付けられ、前記蛇口が前記出口と連通し、試薬は十分に撹拌された後に前記蛇口によって出ることができることを特徴とする請求項1に記載の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は肥料研磨分配技術分野に関わり、具体的には植物の成長速度を調整できる試薬調合装置である。
【背景技術】
【0002】
植物成長調整剤は植物ホルモンに似ている生物学的機能を有する物質であり、農業生産で作物の生育過程を有効に調整するために使用され、生産量を安定してさらに増やす目的と、生産物の品質を改善する目的と、作物のストレス耐性を向上させる目的を実現する。
今の植物成長調整剤を調合する過程に、添加剤を加えて撹拌する方法によって各試薬を混合する。しかし、普通の植物成長速度を調整できる試薬を調合する装置は各原料の調合比率をよくコントロールできないことで、一部の試薬原料が多すぎ或いは少なすぎる問題をもたらし、そして試薬の効果に影響を及ぼし、また、撹拌する過程に、試薬は飛び散ってものを浪費する問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101658773号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の目的は植物の成長速度を調整できる試薬調合装置を提供することによって既存の技術における上記の欠点を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明の植物の成長速度を調整できる試薬調合装置は、試薬箱を含み、前記試薬箱の中には上方に開口した液体空間が設置され、前記液体空間の中には押し板がスライド可能に取り付けられ、前記押し板には液体を計量する第一試薬カップがあり、前記第一押し板の底面と前記液体空間の底壁との間には第一ばねが固定的に装着され、前記第一試薬カップの中にある液体の量は異なり、前記押し板は前記第一ばねによって下方に一定の距離移動し、前記液体空間の右側には粉末物質を計量する計量機構が設置され、前記液体空間の下方には前記計量機構の計量を制御する伝動機構が設置されている。
【0006】
前記試薬箱において前記計量機構の右側に位置するところには上方に開口した入口が設置され、前記入口が前記液量機構と連通し、粉末物質が前記入口を介して前記計量機構の中に入り、前記計量機構の後側にはまた撹拌機能を備えた撹拌機構が設置されている。
【0007】
前記伝動機構は移動溝と、押しロッドと、ヒンジ空間と、ヒンジロッドと、連結溝と、連結板と、噛合空間と、伝動ロッドと、歯車と、補助溝と、補助板と、スライド溝と、スライダと、抜き孔と、円柱ブロックによって構成され、前記移動溝が前記液体空間の下方に連通するように形成され、前記移動溝の中には前記押しロッドがスライド可能に取り付けられ、前記押しロッドの頂面と前記押し板の底面とが固定的に連結され、前記移動溝の右側には前記ヒンジ空間が連通するように設置され、前記押しロッドには前記ヒンジロッドがヒンジで連結され、前記ヒンジ空間の右側には前記連結溝が形成され、前記連結溝の中には前記連結板がスライド可能に取り付けられ、前記連結板と前記ヒンジロッドとがヒンジで連結され、前記連結溝の下方には前記噛合空間が連通するように設置され、前記噛合空間の前後内壁の間には前記伝動ロッドが回転可能に取り付けられ、前記伝動ロッドには前記歯車が固定的に装着され、前記歯車と前記連結板とが噛み合い、前記噛合空間の下方には前記補助溝が連通するように形成され、前記補助溝の中には前記補助板がスライド可能に取り付けられ、前記補助板と前記歯車とが噛み合い、前記補助溝の右側には前記スライド溝が連通するように形成され、前記スライド溝の中には前記スライダがスライド可能に取り付けられ、前記スライダの中には前記抜き孔が設置され、前記補助板の前側には前記円柱ブロックが固定的に取り付けられ、前記円柱ブロックと前記抜き孔とがスライド可能に取り付けられている。
【0008】
前記計量機能は固体空間と、スライド板と、第二試薬カップと、第二ばねと、位置制限空間と、押し動かしブロックによって構成され、前記固体空間が前記液体空間の右側に上方に開口するように設置され、前記固体空間の中には前記スライド板がスライド可能に取り付けられ、前記スライド板には粉末物質を貯蔵する前記第二試薬カップがあり、前記スライド板の底面と前記固体空間の底壁との間には前記第二ばねが固定的に取り付けられ、前記固定空間の下方には前記位置制限空間が連通するように設置され、前記位置制限空間の中には前記押し動かしブロックがスライド可能に取り付けられ、スライド板が伝動機構によって第二試薬カップを移動させる。
【0009】
前記スライド溝の上方には押し動かし溝が連通するように形成され、前記押し動かし溝の中には移動板がスライド可能に取り付けられ、前記移動板の底面と前記スライダの頂面とが固定的に連結され、前記移動板の左側面と前記押し動かしブロックの右側面とが固定的に連結されている。
【0010】
前記押し動かし溝が上方に伸びて前記入口の頂壁を貫通し、前記移動板の中には空き溝が形成され、前記空き溝が前記入口と連通し、前記固体空間の右側内壁には連結管が固定的に取り付けられ、前記連結管と前記入口とが連通する。
【0011】
前記撹拌機構は撹拌空間と、モーターと、回転ロッドと、撹拌ロッドによって構成され、前記撹拌空間がは前記固体空間の後側に上方に開口するように設置され、前記撹拌空間の下方には前記モーターが固定的に取り付けられ、前記モーターの上向きの出力軸の頂面には前記撹拌空間の底壁を貫通した前記回転ロッドが固定的に取り付けられ、前記回転ロッドには前記撹拌ロッドが固定的に取り付けられている。
【0012】
前記試薬箱の頂面において前記撹拌空間の右側に位置するところには固定ブロックが固定的に取り付けられ、前記固定ブロックの前後側面の間には固定ロッドが固定的に取り付けられ、前記固定ロッドにはカバー板が回転可能に取り付けられ、前記カバー板は前記撹拌空間をカバーできることによって、前記撹拌機構は撹拌を行う時に試薬が飛び散ることを防止する。
【0013】
前記撹拌空間の後側内壁には出口が連通するように設置され、前記試薬箱の後側面には蛇口が固定的に取り付けられ、前記蛇口が前記出口と連通し、試薬は十分に撹拌された後に前記蛇口によって出ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本願発明の有益な効果は:本願発明は試薬の配合に必要な原料をそれぞれ第一試薬カップと第一試薬カップの中に入れ、伝動機構と計量機構の協働によって押し板とスライド板が上下に移動して第一試薬カップと第二試薬カップの中の原料を一定の比例で取り、原料は多すぎ或いは少なすぎることで試薬の効果に影響する状況の発生を避け、また撹拌機構内のモーターによって試薬の混合はもっと十分になり、カバー板は撹拌空間をカバーできることによって試薬が撹拌の過程に飛び散って試薬を浪費することを防止でき、普及する価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜4をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1のA―A方向の断面構成概略図
図3図3は本願発明の平面構成概略図
図4図4図1のBの拡大概略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図面1〜4を参照し、本願発明は植物の成長速度を調整できる試薬調合装置であって、試薬箱13を含み、前記試薬箱13の中には上方に開口した液体空間12が設置され、前記液体空間12の中には押し板14がスライド可能に取り付けられ、前記押し板14には液体を計量する第一試薬カップ11があり、前記第一押し板14の底面と前記液体空間12の底壁との間には第一ばね16が固定的に装着され、前記第一試薬カップ11の中にある液体の量は異なり、前記押し板14は前記第一ばね16によって下方に一定の距離移動し、前記液体空間12の右側には粉末物質を計量する計量機構101が設置され、前記液体空間12の下方には前記計量機構101の計量を制御する伝動機構102が設置され、前記試薬箱13において前記計量機構101の右側に位置するところには上方に開口した入口33が設置され、前記入口33が前記液量機構101と連通し、粉末物質が前記入口33を介して前記計量機構101の中に入り、前記計量機構101の後側にはまた撹拌機能を備えた撹拌機構103が設置されている。
【0018】
前記伝動機構102は前記液体空間12の下方に連通するように形成された移動溝17を含み、前記移動溝17の中には押しロッド15がスライド可能に取り付けられ、前記押しロッド15の頂面と前記押し板14の底面とが固定的に連結され、前記移動溝17の右側にはヒンジ空間19が連通するように設置され、前記押しロッド15にはヒンジロッド18がヒンジで連結され、前記ヒンジ空間19の右側には連結溝23が形成され、前記連結溝23の中には連結板20がスライド可能に取り付けられ、前記連結板20と前記ヒンジロッド18とがヒンジで連結され、前記連結溝23の下方には噛合空間49が連通するように設置され、前記噛合空間49の前後内壁の間には伝動ロッド51が回転可能に取り付けられ、前記伝動ロッド51には歯車50が固定的に装着され、前記歯車50と前記連結板20とが噛み合い、前記噛合空間49の下方には補助溝21が連通するように形成され、前記補助溝21の中には補助板22がスライド可能に取り付けられ、前記補助板22と前記歯車50とが噛み合い、前記補助溝21の右側にはスライド溝27が連通するように形成され、前記スライド溝27の中にはスライダ24がスライド可能に取り付けられ、前記スライダ24の中には抜き孔25が設置され、前記補助板22の前側には円柱ブロック26が固定的に取り付けられ、前記円柱ブロック26と前記抜き孔25とがスライド可能に取り付けられ、
押し板14が押しロッド15を駆動して下方に移動させる時、押しロッド15はヒンジロッド18によって連結板20を駆動して左方に移動させ、連結板20が歯車50によって補助板22を駆動して右方に移動させ、こうしてスライダ24は上方に移動して計量機構101に動力を提供する。
【0019】
前記計量機構101は前記液体空間12の右側に上方に開口するように設置された固体空間36を含み、前記固体空間36の中にはスライド板39がスライド可能に取り付けられ、前記スライド板39には粉末物質を貯蔵する第二試薬カップ38があり、前記スライド板39の底面と前記固体空間36の底壁との間には第二ばね40が固定的に取り付けられ、前記固定空間36の下方には位置制限空間30が連通するように設置され、前記位置制限空間30の中には押し動かしブロック29がスライド可能に取り付けられ、
スライド板39が伝動機構102によって第二試薬カップ38を移動させる。
【0020】
前記スライド溝27の上方には押し動かし溝34が連通するように形成され、前記押し動かし溝34の中には移動板28がスライド可能に取り付けられ、前記移動板28の底面と前記スライダ24の頂面とが固定的に連結され、前記移動板28の左側面と前記押し動かしブロック29の右側面とが固定的に連結され、
スライダ24が移動板28を押し動かして上方に移動させる時、移動板28は押し動かしブロック29によってスライド板39を駆動して上方に移動させ、こうして押し板14とスライド板39とは高度差がある。
【0021】
前記押し動かし溝34が上方に伸びて前記入口33の頂壁を貫通し、前記移動板28の中には空き溝32が形成され、前記空き溝32が前記入口33と連通し、前記固体空間36の右側内壁には連結管35が固定的に取り付けられ、前記連結管35と前記入口33とが連通し、
移動板28が上方に移動する時、空き溝32が入口33と連通し、入口33の中の粉末物質は連結管35を介して第二試薬カップ38の中に入る。
【0022】
前記撹拌機構103は前記固体空間36の後側に設置されて上方に開口した撹拌空間45を含み、前記撹拌空間45の下方にはモーター48が固定的に取り付けられ、前記モーター48の上向きの出力軸の頂面には前記撹拌空間45の底壁を貫通した回転ロッド43が固定的に取り付けられ、前記回転ロッド43には撹拌ロッド44が固定的に取り付けられ、
第一試薬カップ11と第二試薬カップ38の中の原料を撹拌空間45の中に入れた後、モーター48を起動し、モーター48が回転ロッド43を駆動して回転させ、回転ロッド43の回転が撹拌ロッド44を駆動して回転させ、撹拌ロッド44が試薬を十分に撹拌する。
【0023】
前記試薬箱13の頂面において前記撹拌空間45の右側に位置するところには固定ブロック41が固定的に取り付けられ、前記固定ブロック41の前後側面の間には固定ロッド42が固定的に取り付けられ、前記固定ロッド42にはカバー板37が回転可能に取り付けられ、前記カバー板37は前記撹拌空間45をカバーできることによって、前記撹拌機構103は撹拌を行う時に試薬が飛び散ることを防止する。
【0024】
前記撹拌空間45の後側内壁には出口46が連通するように設置され、前記試薬箱13の後側面には蛇口47が固定的に取り付けられ、前記蛇口47が前記出口46と連通し、試薬は十分に撹拌された後に前記蛇口47によって出ることができる。
【0025】
使用する時、液体を貯蔵した第一試薬カップ11を押し板14に置き、押し板14が押しロッド15を駆動して下方に移動させる時、押しロッド15はヒンジロッド18によって連結板20を駆動して左方に移動させ、連結板20が歯車50によって補助板22を駆動して右方に移動させ、こうしてスライダ24は上方に移動し、スライダ24が移動板28を押し動かして上方に移動させる時、移動板28は押し動かしブロック29によってスライド板39を駆動して上方に移動させ、こうして押し板14とスライド板39とは高度差があり、この時、空き溝32が入口33と連通し、入口33の中の粉末物質は連結管35を介して第二試薬カップ38の中に入り、スライド板39と押し板14とがバランスを取った後、第二試薬カップ38が下方に移動して入口33を閉鎖し、入口33の中の粉末物質は第二試薬カップ38に流れなくなり、第一試薬カップ11と第二試薬カップ38から相互配合された液体と粉末物質を取れ、そして第一試薬カップ11と第二試薬カップ38の中の原料を撹拌空間45の中に入れた後、モーター48を起動し、モーター48が回転ロッド43を駆動して回転させ、回転ロッド43の回転が撹拌ロッド44を駆動して回転させ、撹拌ロッド44が試薬を十分に撹拌し、カバー板37は前記撹拌空間45をカバーできることによって、前記撹拌機構103は撹拌を行う時に試薬が飛び散ることを防止し、試薬は十分に撹拌された後に前記蛇口47によって出ることができる。
【0026】
本願発明の有益な効果は:本願発明は試薬の配合に必要な原料をそれぞれ第一試薬カップと第一試薬カップの中に入れ、伝動機構と計量機構の協働によって押し板とスライド板が上下に移動して第一試薬カップと第二試薬カップの中の原料を一定の比例で取り、原料は多すぎ或いは少なすぎることで試薬の効果に影響する状況の発生を避け、また撹拌機構内のモーターによって試薬の混合はもっと十分になり、カバー板は撹拌空間をカバーできることによって試薬が撹拌の過程に飛び散って試薬を浪費することを防止でき、普及する価値を有する。
【0027】
当業者は明確できることは、本出願の総体精神及び構想から離脱しない限り、上記実施例に各種の変型を行うことができる。それらの変型はいずれも本出願の保護範囲中にカバーすべきである。本出願の保護方案は本出願に添付した特許の請求の範囲を基準とするべきである。
図1
図2
図3
図4