【解決手段】管理装置5は、開店操作を行ってから景品交換情報を対象としたクリア操作されるまでのクリア前期間における従業員による特殊操作に応じた処理内容を含む情報を出力する。これにより、開店操作後に不正操作を行い、クリア処理を行うような不正に適切に対応可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して貸出機2が設置されている。これら遊技機1及び貸出機2は、中継装置3及びLAN4を介して管理装置5(景品交換情報特定手段、蓄積手段、クリア手段、出力手段)と接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、貸出機2等)から送信される遊技信号を受信することにより遊技機毎の遊技データを管理すると共に、会員登録された会員毎の個人データも管理する。
遊技場には、計数機6、景品交換端末(以下、POS)7(受付手段)、精算機8も設置されており、LAN4を介して管理装置5と接続されている。
【0010】
計数機6は、投入された玉を計数し、その計数結果である計数玉数を記録した図示しないレシートを発行すると共に管理装置5へ発行情報を送信する。景品交換端末7は、計数機から発行されたレシートやICカード9により特定される計数玉数に基づいて景品交換処理を実行する。精算機8は、ICカード9がカード挿入口10に挿入されると、挿入されたICカード9に記録されている入金残高をカードリーダ(図示せず)により読取り、その読取った入金残高に対応する紙幣や硬貨を返却口11から返却する。
【0011】
尚、景品交換端末7及び精算機8においてICカード9に記録されている入金残高を取扱うときは、管理装置5がICカード9に対応して予め記憶している発行情報が示す入金残高と照合し、真であると判定したことを条件として入金残高の支払いを行う。
【0012】
管理装置5は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード12、モニタ13(出力手段)、図示しないプリンタ等が接続されている。尚、
図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。管理装置5は、遊技場内に設置された遊技機1、貸出機2、景品交換端末7等の稼動状況を管理する。
【0013】
図1で示す遊技機1は、盤面14に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル15、上部受皿16、下部受皿17を有すると共に、盤面14に、液晶表示部18、始動口19、大入賞口20を有する。
【0014】
遊技機1は以下に示す動作を行う。
(1)操作ハンドル15が操作されたことにより盤面14に発射された玉が始動口19に入賞(始動入賞)することに応じて大当り抽選を行い、抽選結果に基づいて所謂特別図柄(特図)による図柄変動を液晶表示部18にて実行し、その結果に応じて大当りを発生させる。尚、所謂保留玉の上限は各4個ずつであり、保留中に始動入賞した場合は上限まで保留し、図柄変動終了後に順次保留した図柄変動を実行する。
【0015】
(2)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/300であり、大当りのうち大当り後に確変状態(確変)となる大当りの割合は66.6%(2/3)である。大当りが発生すると対応するラウンド数(R)に応じた分だけ大入賞口20を開放する。尚、1Rの上限入賞数(上限数)は8個、上限開放時間は30秒であり、上限数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0016】
(3)大当りに対応するラウンド数は5Rと16Rとがあり、その振分割合は5Rが25%であり、16Rが75%である。
(4)確変中は大当り確率が1/30に向上する。確変は次回大当りまで継続するため、大当り後に通常状態(通常)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、通常大当りが発生した場合は通常状態へと戻る。
【0017】
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打込みや始動口19への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
・アウト信号:使用玉を回収するアウトBOX(図示せず)から出力される使用遊技価値(使用媒体数、アウト)を特定可能な信号である。回収玉(使用玉、打込玉)10玉に対して1パルスが出力されるので、アウト信号数×10をアウトとして特定する。尚、遊技機1から直接出力される信号であってもよい。アウト信号により特定されるアウトは、遊技に使用された遊技価値の量に相当する。
【0018】
・セーフ信号:遊技機1から出力される払出遊技価値(払出媒体数、セーフ、獲得価値)を特定可能な信号である。払出玉10玉に対して1パルスが出力されるので、セーフ信号数×10をセーフとして特定する。尚、補給装置(図示せす)から出力される補給信号をセーフ信号としてもよい。セーフ信号により特定されるセーフは、入賞により付与された遊技価値の量に相当する。
【0019】
・始動入賞信号:遊技機1から出力される始動口19への入賞(始動入賞)を特定可能な信号である。始動口19への入賞1回につき1パルスが出力されるので、始動入賞信号の受信に応じて始動入賞を特定する。
・図柄変動信号(スタート信号):遊技機1から出力される始動口19への始動入賞により変動(作動)を開始する図柄変動(役物作動)を特定可能な信号である。図柄変動の確定時(終了時)に出力されるので、図柄変動信号の受信に応じて図柄変動(スタート)を特定する。尚、図柄変動の開始時に出力される信号であってもよい。
【0020】
・大当り信号:遊技機1から出力される大当り状態である期間を特定可能な信号である。大当り状態中にレベル出力されるので、大当り信号受信中を大当り状態中として特定する。
・確率変動信号:遊技機1から出力される大当りの当選確率が高い確変状態中である期間を特定可能な信号である。確変状態中にレベル出力されるので、確率変動信号受信中を確変状態中として特定する。
【0021】
貸出機2は、紙幣が投入される紙幣投入口21、遊技者からの操作入力を受付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部22、玉を払出すために操作される貸出ボタン23、払出された玉が通過する払出ノズル24、ICカード9が挿入されるカード挿入口25、返却ボタン26等を備えている。
【0022】
貸出機2は、以下に示す機能を備えている。
(1)紙幣投入口21に投入された紙幣の金額(1000円単位)を記憶すると共に、投入金額(入金残高)を液晶表示部22に表示する。
(2)貸出ボタン23の操作に応じて入金残高の範囲内で1度数(500円)に相当する数の玉(125玉)を払出ノズル24から払出す。このとき、遊技機1から貸出機2に1度数分の玉を払出したことを示す信号が出力されるので、液晶表示部22に表示されている入金残高から1度数に相当する金額(500円)を減額すると共に売上信号(遊技価値付与信号)を出力する。この売上信号は1度数の玉の払出し毎に1パルスが出力されるので、1パルスを500円分の売上額として特定する。
【0023】
(3)返却ボタン26の操作に応じて入金残高をカード挿入口25に挿入されているICカード9に記録して発行する。ICカード9を発行する場合は、発行情報を管理装置5へ送信し、管理装置5側にも記憶する。尚、カード挿入口25にICカード9が挿入されていない場合は、カードストック部に貯留しているICカード9をカードリーダライタに繰出して入金残高を記録して発行する。
【0024】
(4)ICカード9がカード挿入口25に挿入された場合は、ICカード9に記録されている入金残高を読出して液晶表示部22に表示する。
(5)液晶表示部22に対する操作入力に応じて対応する遊技機1或いは指定された他の遊技機1の遊技データを表示したり、遊技場からのメッセージを表示したり、遊技者が会員であることが特定された場合は遊技機1の遊技データを表示する。
本実施形態では所謂島端計数機である計数機6にて玉を計数し、その計数結果をレシートやICカード9に対応付ける構成を例示しているが、貸出機2に所謂各台計数機能を持たせることで、貸出機2にて玉の計数を可能とし、計数した玉を払出す所謂再プレイ機能を持たせたり、計数した玉数情報をICカード9に対応付けて発行したりしても良く、この場合、発行したICカード9を貸出機2やPOS7にて受付けることで計数した玉数を引継いだ再プレイ機能や景品交換処理に対応しても良い。
【0025】
POS7は、景品交換処理する場合は、遊技者が獲得した遊技価値が記録されたレシートのコード情報から遊技価値を読取ったり、景品交換を希望する会員の遊技者を特定することで当該遊技者が所有している貯玉(貯メダル)を管理装置5からオンラインで取得することで景品交換可能な遊技価値を特定したりした上で、遊技者が所望する景品のバーコード等をハンドスキャナー27で読取ることにより当該景品の出庫数を変更して管理する。
【0026】
また、景品の入庫処理の場合は、入庫する景品のバーコード等を読取ることにより当該景品の入庫数を変更して管理する。また、棚卸処理する場合は、入庫数と出庫数との差に基づく自動的な在庫数チェックを前提として実際の在庫数に合うようにデータ上の在庫数を変更して管理する。このように景品交換処理した場合は、景品交換処理した処理内容を示す景品交換情報を管理装置5に出力する。
【0027】
POS7に対する操作としては、上述したような通常操作以外にも所謂手入力処理のような特殊操作がある。この特殊操作では、手入力処理のように遊技者の景品交換可能な遊技価値を変更するだけでなく、景品の出庫数、入庫数、在庫数等を変更することができる。このように特殊操作が行われた場合は、手入力処理や出庫数や入庫数や在庫数等を変更する処理を行った場合の処理内容を示す特殊情報を景品交換情報の一部として管理装置5に出力する。つまり、特殊情報は景品交換情報に含まれる。
尚、特殊操作は、例えば認証処理や特定の釦操作を行うことで、通常の操作と区別しても良いが、例えば景品交換に関わる通常操作と、手入力処理に関わる操作のような特殊操作とを予め区分して設定しても良い。
【0028】
上述した特殊情報は不正の虞があることから管理装置5の蓄積記憶対象となり、例えばPOS7が開店前の特殊情報を含む景品交換情報を管理装置5に送信することで管理装置5において管理される。つまり、特殊情報は景品交換情報として管理される。従って、管理者は、景品交換情報として管理される特殊情報の履歴を確認することで不正を発見することが可能となる。
【0029】
管理装置5は、記憶しているコンピュータプログラムにしたがって作動し、遊技機1の稼動状況を示す遊技データを表示する遊技情報表示サービスを実行可能となっている。このようなサービスを実行するために、遊技機1や貸出機2等から入出力部に入力される遊技信号に基づいて、遊技機1の稼動状態を特定して遊技機毎に遊技データを管理するようになっている。
【0030】
遊技機毎に管理する遊技データは次の通りである。
・アウト
・セーフ
・差玉=セーフ−アウト
・出玉率=セーフ÷アウト
・大当り確率=大当り回数÷スタート回数
【0031】
さて、従業員は、営業前の開店準備として管理装置5の電源を投入することにより起動する。
図5は管理装置5の動作のうち本発明に関連した動作を示すフローチャートである。尚、起動時は開店操作が許可されているものとする。
【0032】
管理装置5は、起動すると、開店操作を受付けた(予め設定される開店処理条件が成立)か(S1:NO)、POS7から情報を入力したか(S6:NO)、閉店操作を受付けたか(S13:NO)を判定している。
従業員が管理装置5に対して開店操作を行うと、管理装置5は、開店操作を受付け(S1:YES)、開店操作が許可されていることを確認してから(S2:YES)、前日の景品交換情報をクリアし(S3)、開店操作を禁止し(S4)、閉店操作を許可する(S5)。つまり、開店操作以後は再度の開店操作を禁止している。ここで、クリアとは、景品交換情報を初期化、即ち、ゼロの状態に戻すことをいう。
【0033】
管理装置5は、POS7から情報入力すると(S6:YES)、景品交換情報が有るか(S7:NO)、クリア操作を示す情報が有るかを判定する(S11:NO)。景品交換情報が有る場合は(S7:YES)、景品交換の対象となる交換した景品やその個数、或いは受付けた遊技価値や交換した遊技価値等を示す一般的な景品交換情報や特殊情報といった景品交換情報を更新する(S8)。
【0034】
尚、
図5のフローチャートでは説明を省略しているが、景品交換情報を一般的な景品交換情報と特殊情報とから構成し、景品交換処理が行われた場合は一般的な景品交換情報を更新し、特殊操作のみが行われた場合には特殊情報のみを更新し、特殊操作が行われた上で景品交換や貯玉処理等が行われた場合には一般的な景品交換情報に加えて特殊情報を更新すれば良い。この景品交換情報はクリア対象となっていることから、クリア操作が有ったことを特定した場合は(S11:YES)、景品交換情報をクリアする(S12)。
【0035】
従業員は、開店操作後から開店までの開店準備中に例えばPOS7の操作練習や、機器の動作確認等を行った場合には景品交換情報が更新されることがあるのでクリア操作を行う。管理装置5は、POS7からの情報入力によりクリア操作が有ったことを特定した場合は(S11:YES)、景品交換情報をクリアする(S12)。
【0036】
そして、営業を終了する場合は、従業員は管理装置5に対して閉店操作を行う。管理装置5は、閉店操作を受付けたときは(S13:YES)、閉店操作が許可されていることを確認してから(S14:YES)、その時点の景品交換情報を日毎データテーブルに記憶することにより当該日毎データテーブルを更新する(S15)。
【0037】
ところで、上述したように特殊情報を含む景品交換情報がクリア対象となっていることから、クリア操作を利用した不正が行われている。例えば、従業員が開店操作後にPOS7にて手入力して自身または仲間の会員カードに貯玉する特殊操作を行い、開店前にクリア操作を行うことで記憶された特殊情報を消去するという不正である。このような不正対象となる特殊情報としては、遊技者の景品交換可能な遊技価値、景品の出庫数、入庫数、在庫数等が例示できる。
【0038】
そこで、管理装置5は、POS7から入力した情報に景品交換情報が有った場合は(S7:YES)、この景品交換情報に特殊情報が有るかを判定し(S9:NO)、特殊情報が有った場合は(S9:YES)、別枠の特殊情報を更新する(S10)。この別枠の特殊情報とは、クリア操作に応じてクリア対象となる景品交換情報(他の景品交換情報)の記憶領域とは別枠の記憶領域で蓄積されるデータのことである。
【0039】
この別枠の記憶領域はクリア操作では消去されない記憶領域で、クリア操作が有った場合(S11)、上述したクリア対象となる景品交換情報に含まれる特殊情報はクリア対象となるものの、この別枠の記憶領域に記憶される特殊情報はクリア対象から除外してクリア処理を実行する(S12)。尚、この別枠の特殊情報は次の開店操作時にクリアされるが、クリアされることなく累積して蓄積するようにしても良い。
【0040】
さて、管理装置5は、開店操作以後は景品交換情報(特殊操作に応じた処理内容を示す特殊情報を少なくとも含む前記景品交換情報)を管理し、管理者による操作に応じて景品交換情報に基づいて営業日報を作成する。また、開店操作後にクリア操作が行われた場合は、クリア操作後の景品交換情報に基づいて営業日報を作成する。
【0041】
図2は管理装置5が作成した営業日報28を示している。営業日報28には「POS・自販機受入玉数の受入明細」欄29が設けられており、上述した通りクリア操作に応じてクリア対象となる景品交換情報(第1価値情報)、即ち開店処理からクリア操作やクリア処理が行われるまでの期間を示すクリア前期間を除外した期間における景品交換情報を示している。その内、「POS・自販機受入玉数の受入明細」欄29の一項目として「手入力」欄29aが設けられている。
【0042】
この「手入力」欄29aには例えば遊技媒体の種類や貸単価等に応じて予めグループ分される遊技媒体種別に対応した手入力データ欄が設けられており、開店操作(クリア操作)から閉店処理までのPOS7に対する特殊操作の内、手入力操作に対応する手入力処理の処理内容を示す特殊情報が蓄積される。この場合、「POS・自販機受入玉数の受入明細」欄29はクリア対象であることから、「手入力」欄29aにクリア操作前の特殊情報が含まれることはない。記憶対象は、POS7で対価となる獲得価値を変更する手入力処理である回数、玉数(枚数)、合計である。
尚、
図2は開店操作時(クリア操作時)の営業日報を示しており、全ての景品交換情報がクリアされた状態を示している。
【0043】
一方、管理装置5は、各種不正や誤作動の監視を目的としてセキュリティデータを管理している。
図3は管理装置5が管理するセキュリティデータ30(第2価値情報)を示している。このセキュリティデータ30は景品クリア前期間を含めた期間(クリア前期間を少なくとも含むクリア除外期間)における特殊情報を含む景品交換情報で、景品交換に関するセキュリティデータとして「POS手入力」欄31が設けられている。この「POS手入力」欄31には遊技媒体種別に対応した手入力データ欄が設けられており、開店操作から閉店処理までの上述した別枠の特殊情報が蓄積される。記憶対象は、POS7で手入力処理された回数、玉数(枚数)、合計である。
【0044】
ここで、通常時には
図2に示すPOS受入明細の「手入力」欄29aに対応した特殊情報と
図3に示すPOS手入力欄31に対応した特殊情報とは一致するが、上述したように開店操作後に手入力操作による不正が行われた場合は、POS受入明細の「手入力欄29aに対応した特殊情報とPOS手入力欄31に対応した特殊情報とは不正な手入力に対応した特殊情報の分だけ異なるようになる。
【0045】
管理装置5は、営業日報28を表示する場合に営業日報28の「手入力」欄29aに対応した特殊情報とセキュリティデータ30において対応する「POS手入力欄31に対応した特殊情報とをそれぞれ比較し、両者が異なる場合は、「受入明細」欄29の「手入力」欄29aにおいて特殊情報が異なる欄の背景色を赤色(
図2に斜線で示す。識別情報)で識別表示する。一方、セキュリティデータ30を表示した場合は、「POS手入力」欄31において特殊情報が異なる欄の背景色を赤色(
図3に斜線で示す。識別情報)で識別表示する。また、営業日報28やセキュリティデータ30を印字する場合は、特殊情報が異なる欄の背景色を灰色で印字する。
【0046】
以上のようにして管理者が不正を確認した場合にPOS7に対する特殊操作の詳細を確認したいときは、
図4に示すPOS特殊操作履歴帳票32を表示した状態で操作選択ダイアログ33において「当日クリア前手入力」を選択する。
管理装置5は、「当日クリア前手入力」が選択された場合は、開店操作からクリア操作されるまでのクリア前期間において当日にクリアされることがなかった別枠の特殊情報を示すPOS手入力履歴34(履歴情報)を表示する。また、不正を映像として確認したい場合は、映像釦35を操作してすることで監視カメラによりPOS7周辺を撮影した映像を確認することができる。
【0047】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
管理装置5は、開店操作を行ってから景品交換情報を対象としたクリア操作されるまでのクリア前期間における従業員による特殊操作に応じた処理内容を含む情報を出力するため、開店操作後に不正操作を行い、クリア処理を行うような不正に適切に対応可能になる。
特殊情報をクリア対象となる景品交換情報とは別枠で管理し、クリア操作に応じたクリア対象から除外するため、クリア処理を行った場合に景品交換情報はクリアする一方、特殊操作に応じた処理内容はクリア対象から適切に除外可能となる。
【0048】
クリア前期間に行われた手入力処理を含まずに取扱い対象となった遊技価値を示す第1価値情報と、クリア前期間に行われた手入力処理を含む取扱い対象となった遊技価値を示す第2価値情報とを出力するため、第1価値情報にてクリア前期間に行われた不正を除外した上で営業中に処理対象となった遊技価値の整合性を把握可能となる一方、第2価値情報にてクリア前期間を含めた全期間における処理対象となった遊技価値を把握可能となる。
【0049】
第1価値情報と第2価値情報とが異なる場合にその旨を示す識別情報を出力するため、識別情報によりクリア前期間において特殊操作が行われたことを適切に把握可能となる。
従業員による手入力操作を抽出した上で、当該手入力操作に応じた遊技価値を特定可能な履歴情報を出力することで、クリア前期間に行われた特殊操作に応じた処理内容を把握可能となる。
【0050】
(他の実施形態)
クリア前期間の特殊情報を別枠で記憶する場合、他の特殊情報と同時期に記憶する構成を例示したが、クリア処理を行う場合に、特殊情報を別枠に記憶した上でクリア処理を行うように必ずしも他の特殊情報と同時期に記憶しなくとも良く、更にクリア前期間の特殊情報のみを抽出するようにしても良い。この場合、クリア対象から除外される特殊情報からクリア対象分の特殊情報を除外する構成が例示できる。
関連する設定情報は予め設定されていれば遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部や遊技機メーカ等)の管理サーバからダウンロードして設定しても良い。
【0051】
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、機種としては、メーカ単位やスペック単位等、遊技機の種類を示せばどの様な区分としても良い。
数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。また、演算式については単なる例示であり例示した演算式と同様の値を示すor同様の意義を持つ演算値を演算するのであれば、どの様な演算式を採用しても良い。
以下と未満についてはどちらを採用しても良く、「達していない」等の表現は以下或いは未満となった場合のいずれにも対応する表現となる。以上と超過についても同様で、「達している」等の表現は双方に対応する表現となる。
【0052】
対象となる遊技機は、スロットマシンやパチンコ遊技機等が例示でき、パチンコ遊技機の場合、単位遊技は所謂図柄変動とすれば良いが、その他に遊技媒体を排出せずデータ上のポイントを遊技に応じて更新する所謂封入式の遊技機等も想定できるため、玉やメダル等の遊技媒体や上記ポイントを包含する遊技価値という表現を適宜使用している。
管理装置5が行う処理の一部を貸出機2、或いは中継装置3等にて行っても良い。また、例示した構成を適宜設定に応じて採用するか否かを変更しても良いし、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良いし、適宜構成を除外しても良い。