【課題を解決するための手段】
【0008】
要するに、本発明は、作業道具を受容するようになっている操作用のシャフトを含んだ膣挿入用装置を、具体的にはシャフトの中を通っている精液注入器を提供し、小型アセンブリを形成すべくシャフトを延長させ、作業道具の先端とともにその先端に照明を有する内視鏡型の管(tube)などの動画観察手段を内部に受容する案内管(guide tube)を含み、膣挿入用装置はビデオ画像を受容する電子セル(electronic cell)を含み、画像を遠隔画面に送信できる手段を有することを特徴とする。
【0009】
もちろん作業道具は抗生物質を注入するためのシリンジまたはその他あらゆる注入器あるいは注射用シリンジでもよく、これらは膣挿入により例えば、精液、抗生物質あるいはその他あらゆる製品などのあらゆる物質の注入に用いる。
【0010】
動物の動きの影響を受けないで鮮明で安定した画像を取得可能とする遠隔画面での表示を考慮し、この膣挿入用装置の利点は、小型なシャフトの操作を容易にでき、これにより案内管の端部を各ひだまたは狭い領域の間への挿入を容易にし、具体的には注入器の先端を正確な場所に位置づけるためにしっかりと把持でき、操作による最高の結果を確実にする。
【0011】
この装置の別の利点は、現行の道具、具体的には精液注入器が細いことにより起きることもある損傷を制限または防ぐことである。これは時折にしか使用しないユーザによる操作にいっそう重要である。
【0012】
さらに、遠隔画面は動物の排泄物によって汚れる危険性がない。このため操作者は、動物の尾の動きによってさほど妨げられることなく、また動物に大きなストレスを与えることなく落ち着いてまた迅速に作業することができる。このためユーザは、片手で装置のアセンブリを操作できる。この装置の設計により、特定用途アクセサリ、具体的には精液注入器を受容できて、このためアクセサリが地面に落ちることなく衛生的で快適に利用できる。
【0013】
したがって、挿入用システム、遠隔画面および特定用途アクセサリは、操作者によって右腕または左腕でも良い片腕で操る。道具は両手利きである。
【0014】
本発明による膣挿入用装置は、さらに以下の組み合わせ可能な特徴を一つ以上含むことができる。
【0015】
好都合に、電子セルはシャフトの中に含まれている。
【0016】
好都合に、画像送信手段は連結配線用コネクタまたは無線通信用手段を含んでいる。
このため、容易に装置を外付け画面に連結することができる。
具体的に、管などの観察手段は、ビデオ内視鏡型またはファイバスコープ型のビデオシステムを含むことができる。
【0017】
好都合に、観察手段は小型カメラでもよく、この場合、カメラは細長い支持体に固定してあり、好都合に支持体は直接または間接的に案内管の中にあり、またシャフトに固定してあり、このため中心の視野が得られ、またカメラが作業軸に沿って整列している印象を利用者に与えるように、例えば人工授精装置の軸に対して3°(度)の傾きにある作業道具の先端の軸上で、案内管が所望の作業距離で画像の焦点を合わせるようにしている。このため、利用者に自然な動きを感じさせる。
この角度は、案内管の先端と観察手段との距離に対して、また同時に視野の中心が案内管の中心と合致するように規定されている。
カメラは、互いに協働して細長い支持体に対して閉じて固定される2つの半殻を介して長細い支持体に固定しても良い。
【0018】
好都合に、カメラは電子セルを含んでいる。
【0019】
好都合に、カメラは画像送信手段を含んでいる。
【0020】
好都合に、作業道具は目盛りを有しており、これにより作業道具の先端が挿入用装置のシャフトに対してどの程度前進したかを利用者に知らせることができる。さらに、片手で行う授精行為の際、目盛りを用いることにより動物に対するリスクを伴うことなく子宮頸内で精液注入器を1センチ単位で前進させることができる。緊急の場合に必要であれば、この同じ目盛りにより、動物を傷つけないように子宮頸から注入器を迅速に取り出すことを可能にする。この目盛りのおかげで、子宮内での挿入は徐々にまたこの行為を完全に制御しながら行える。
【0021】
好都合に、この作業道具は精液注入器であり、精液注入器は注入器に取り付けられる注入器延長部を含むシステムに含まれている。注入器延長部はシャフトの中でシャフトの軸に沿って摺動するように形成されており、注入針または放出する精液を収容しているストローを含んだ注入器のカニューレがシャフトに取り付けられている。もちろん、精液注入器は、抗生剤を注射するためのシリンジまたはカニューレを有するあらゆる注入針で置き換えてもよく、この場合に注入針延長部は、その中をシリンジのピストンが通るシリンジのカニューレを固定するようになっている。
【0022】
好都合に、精液注入器の注入器延長部は押圧ボタンまたはピストンが精液注入器の中で、例えば、延長部の軸に沿って延長部の中で、摺動可能に形成されている。
【0023】
好都合に、押圧ボタンは、その先端が注入針の中に配置されているストロー内で動いてカニューレを前進させて精液をストローおよび注入針からの排出を誘導するようになっている、精液注入針のピストン棒を動かすように構成されている。
【0024】
より具体的に、また精液注入器の一例として、精液注入器は、精液で満たされたストローを受容するための剛体管または注入針を含んでおり、また剛体管内に摺動可能に取り付けられた、ストローのストッパの、駆動棒またはピストン棒を含んでいる。ストローを剛体管内に導入する前に、(後方向きの)基端、つまり、操作中に人工授精者によって操られる端部を用いて棒を剛体管から取り除くまたは最大限取り出し、その後ストローを剛体管内の末端(基端とは反対の端部、つまり前に向けて)から中に挿入し、ストローをストッパに最も近い管の端部から挿入する。ストローは、管の端部が押し込みストッパを形成している肩に出会うまで剛体管内に押し込まれる。そして、ストローは剛体管内に収まる。ストッパから最も遠いストロー管の端部と共に、その端部からの管の一定の長さは剛体管の外に残る、つまり、ストローの特定部分は注入器の末端を越えて突出している。
【0025】
衛生シースは、その内径が注入器の剛体管が挿入されることができて収まるような管を含んでいる。
【0026】
衛生シースの管の一端(基端)は開放されており、衛生シースの管の他端(末端)は内側にへりを形成している折り返し端を含んでいる。シースの中には摺動スリーブ部材が配置されている。前もってその中にストローが位置付けられている注入器の剛体管は、まずストローから挿入されるようにシースの開放端に挿入され、ストローは摺動スリーブ部材の中に挿入されてこれを駆動する。摺動スリーブ部材とストローがシースの末端(シース管の開放端とは反対側にある端部)にあるへりを形成している折り返し端にもたれるようになるとシースへの挿入が終了する。次にシースは、通常はシースの基端(管の開放端)近くで、例えば、適切なリングを用いて注入器の剛体管に固定される。したがってストロー管は、注入器の管状体とこれに固定された衛生シースとで形成されているアセンブリに対して動かないようになっている。衛生シースと注入器で形成されたアセンブリが所定位置に来ると、ピストン棒を使用してストローのストッパを摺動させることにより、精液をストロー管の外へ、そしてへりを形成している縁で囲まれた開口を通じてシース管の外へ射出または排出させる。摺動スリーブ部材の役割は、精液が(ストロー管とシース管との間で失われずに)シースから適切に射出されるように、ストロー管とシース管との間にある液体に対して液密性を提供することである。
【0027】
好都合に、精液注入器の注入針の前進を測るために注入器延長部は目盛りを有し、これにより同時に動物の子宮内でのカニューレの進み具合もわかる。
【0028】
好都合に、目盛りは注入器延長部上に刻み込んであり、シャフトの中に取り付けられている部材、シャフトの中のばね式ボールなどと協力して、各目盛りを通るとノッチ効果を与えるようにしている。このため、ノッチ効果を出すための各部材が目盛りと協力して利用者に各目盛りを段階的に「感じ」させることにより、利用者の注入器延長部の操作をひいては子宮内での注入器の進み具合をより正確にする。
【0029】
当然ながら、ノッチ効果用部材は注入器延長部に刻み込まれた目盛りと協力して、注入器延長部が後方へ戻って注入器を膣挿入用装置の案内管内に戻すことを可能にする。好都合に、これらにより動物の快適性を維持すべく、動物が動くか、注入器付近でまたより具体的に注入器のカニューレの先端近くで内部筋肉を収縮させている際に、利用者が関与することなく注入器延長部が戻ることを可能にしながら、動物が動くことなくまた動物の収縮がなくさらに利用者の関与が全く無く注入器延長部が不慮(望まれず)に戻ることを防いでいる。好都合に、またこの目的のために、ノッチ効果のための各部材は注入器延長部の軸に対して直交する方向での4N(ニュートン)と8Nとの間の、好ましくは概ね6Nの力で、ノッチ効果のための各部材を各目盛から開放可能にする仕組みを用いてシャフトの中に取り付けられている。
【0030】
この切り欠きは、例えば、抗生物質を注射するためのシリンジの延長部に作っても良いことが理解されている。
【0031】
好都合に、例えば、シャフトを把持する際に利用者の片手がシャフトを完全に囲むことができないと、把持状態が充分でなく人工授精作業中の膣挿入用装置の操作が上手くいかない危険性へと繋がるため、制約された使用を減らしてシャフトの握りを向上させるべく、膣挿入用装置のシャフトの軽量化させるために、シャフトは、好ましくはシャフトの軸に沿って延在する縦長の少なくとも一つのシャフトを含んでいる。
【0032】
さらに、シャフトの開口は利用者の指を用いて注入器を摺動させることを可能にし、片手で簡単に、膣挿入用装置の全操作を行うことができる。
【0033】
最後に、シャフトの開口は装置の使用後にシャフトのより好ましい掃除を可能にする。
【0034】
道具の後方のセルはシャフトの中に組み込まれる電池を含むことがある。
【0035】
好都合に、案内管は容易に洗浄できる透明な材料でできていても良い。このため、その清潔さが容易に確認できる。
【0036】
好都合に、案内管、観察管及びその中に配置された作業道具の先端を受容する管は、信頼性のある結合とともに迅速な取り外し及び簡単な洗浄を供する差し込み(bayonet)型でも良い取り付け具によってシャフトに固定される。
【0037】
好都合に、案内管はシャフトの側のその基部にて、外部に対する各開口部を含み機械換気システムを供している。このため、管の中に入ってくる子宮内の分泌物と膣内に存在する空気は共に容易に抜かれる。
【0038】
好都合に、シャフトと案内管によって形成されたアセンブリは、概ね円筒形状を構成する。この設計は利用者に快適さを与え、これは子宮頸に到達し易くすることと、動物、特に牛の尾と絡まないことにつながり、よって動物が原因で器具が落下して壊れる危険性を防ぐ。
【0039】
好都合に、案内管は挿入を促進させるために傾斜した前面を含んでいる。
【0040】
好都合に、挿入用装置は注入器を加熱する手段を含むこともでき、これにより精液を一定温度に維持することを可能にする。
【0041】
好都合に、観察管は、案内管の前方の所望の作業距離で、道具の先端の軸上にある画像の焦点合わせができるように湾曲した端部を含んでいる。
【0042】
本発明は、精液注入器を具備している、先行の特徴をいずれか一つ含んだ膣挿入用装置の使用方法にも関する。本方法は、案内管の先の視界を監視しながら、障害物に応じて装置のシャフトを傾斜させて膣を通過し、そして子宮頸の入り口を特定するためにその膣の後方を照らして、これによりその頸の前方に案内管の先端を配置する第1のステップと、シャフトを先の姿勢に維持しながら精液注入器が子宮頸に入るように精液注入器を押す第2のステップと、精液を子宮内に押し込む最後のステップを含んでいる。
【0043】
本発明は、薬物、具体的に抗生物質を付着させるための道具を具備している、先行の特徴をいずれか一つ含んだ膣挿入用装置の使用方法にも関する。本方法は、案内管の先の視界を監視しながら、障害物に応じて装置のシャフトを傾斜させて膣を通り、そして子宮頸の入り口を特定するためにその膣の後方を照らして、これによりその頸の前方に案内管の先端を配置する第1のステップと、シャフトを先の姿勢に維持しながら子宮内に薬物を注入する第2のステップを含んでいる。
【0044】
本発明は、音を聴くための道具を具備している、先行の特徴をいずれか一つ含んだ膣挿入用装置の使用方法にも関する。本方法は、案内管の先の視界を監視しながら、障害物に応じて装置のシャフトを傾斜させて膣を通過し、そして子宮頸の入り口を特定するためにその膣の後方を照らして、これによりその頸の前方に案内管の先端を配置する第1のステップと、シャフトを先の姿勢に維持しながら頸の向うから出ている音を聴く第2のステップを含んでいる。
【0045】
本発明は、写真用の道具を具備している、先行の特徴をいずれか一つ含んだ膣挿入用装置の使用方法にも関する。本方法は、案内管の先の視界を監視しながら、障害物に応じて装置のシャフトを傾斜させて膣を通過し、そして子宮頸の入り口を特定するためにその膣の後方を照らして、これによりその頸の前方に案内管の先端を配置する第1のステップと、シャフトを先の姿勢に維持しながら頸の写真を撮る第2のステップを含んでいる。注釈や他の項目を集めた画像にリンクしても良い。
【0046】
最後に本発明は、内部物質の試料採取用の道具を具備している、先行の特徴をいずれか一つ含んだ膣挿入用装置の使用方法に関する。本方法は、案内管の先の視界を監視しながら、障害物に応じて装置のシャフトを傾斜させて膣を通り、そして子宮頸の入り口を特定するためにその膣の後方を照らして、これによりその頸の前方に案内管の先端を配置する第1のステップと、シャフトを先の姿勢に維持しながら物質の試料を採取する第2のステップを含んでいる。
【0047】
以下の添付の図面を参照して、一例として挙げる以下の記載を読むことにより、本発明はより良く理解されて他の特徴および利点がより明確になる。