特開2020-185835(P2020-185835A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-185835(P2020-185835A)
(43)【公開日】2020年11月19日
(54)【発明の名称】シート開口部の目隠し構造。
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/02 20060101AFI20201023BHJP
   B60N 2/838 20180101ALI20201023BHJP
   A47C 7/50 20060101ALI20201023BHJP
   A47C 1/037 20060101ALI20201023BHJP
   B60N 3/06 20060101ALI20201023BHJP
【FI】
   B60N2/02
   B60N2/838
   A47C7/50 A
   A47C1/037
   B60N3/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-90114(P2019-90114)
(22)【出願日】2019年5月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】松澤 剛
(72)【発明者】
【氏名】勝部 健一
(72)【発明者】
【氏名】田中 大助
【テーマコード(参考)】
3B087
3B088
3B099
【Fターム(参考)】
3B087DC09
3B087DC10
3B088JA02
3B099BA01
(57)【要約】
【課題】車両用シートに形成された開口部を覆う目隠しシートをスムーズに摺動させることができるシート開口部の目隠し構造を得る。
【解決手段】シート開口部の目隠し構造は、車両用シート10の一部を覆い、断面円弧状の曲面部Xを含む外側壁84を有するカバー部材48と、曲面部Xの周方向に沿って形成され、長尺状をなす開口部82と、を備えている。また、開口部82に挿通された連結部70を介して、カバー部材48に対して回動可能に支持されたヘッドレスト部50を備えている。更に、連結部70が取り付けられ、開口部82の長さよりも長く、かつ、幅方向の両端部が外側壁84の内側面84Aに沿って摺動可能に支持されて、開口部82を覆う目隠しシート92を備えている。ここで、曲面部Xでは、外側壁84の内側面84Aの曲率半径が外側面84Bの曲率半径よりも大きくなるように形成されている。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用シートの一部を覆い、断面円弧状の曲面部を含み、かつ、該曲面部の周方向に沿って長尺状をなす開口部が形成されると共に、該曲面部の内側面の曲率半径が前記曲面部の外側面の曲率半径よりも大きくなるように形成された外側壁を有するカバー部材と、
前記開口部に挿通された連結部を介して、前記カバー部材に対して回動可能に支持された回転体と、
前記連結部が取り付けられる取付孔を備え、前記開口部の長さよりも長く、かつ、幅方向の両端部が前記外側壁の前記内側面に沿って摺動可能に支持されて、前記開口部を覆う目隠しシートと、
を有するシート開口部の目隠し構造。
【請求項2】
前記カバー部材の内側には、前記外側壁に対向して配置され、少なくとも前記曲面部に沿って延びると共に前記目隠しシートの前記両端部を覆う内側壁が設けられ、
前記目隠しシートは、前記両端部が前記外側壁と前記内側壁の間に形成された間隙に挿入されている、
請求項1に記載のシート開口部の目隠し構造。
【請求項3】
前記目隠しシートは、前記外側壁の前記曲面部と、該曲面部から連続して前記外側壁にフラットな面を形成する平面部に跨って延在し、
前記外側壁と前記内側壁との間に形成された前記間隙が、前記平面部に比べて前記曲面部の方が大きくなるように形成されている、
請求項2に記載のシート開口部の目隠し構造。
【請求項4】
前記外側壁は、前記内側面の曲率半径を前記外側面の曲率半径よりも大きくすることにより、前記曲面部の板厚が前記平面部の板厚に比べて厚くなる設定とされ、
前記内側壁は、前記曲面部に対向して配置された部位の板厚が前記平面部に対向して配置された部位の板厚よりも薄くなる設定とされている、
請求項3に記載のシート開口部の目隠し構造。
【請求項5】
前記カバー部材は、車両用シートを構成し、車両の床に固定された基部に連結されると共にシート幅方向を軸方向とする軸回りに傾動して着座乗員の上半身又は下半身を支持可能とするシート部の先端を覆うように配置され、
前記回転体は、ヘッドレスト位置とオットマン位置との間で前記カバー部材に対して回動可能に支持され、
前記回転体がヘッドレスト位置に位置する状態では、前記回転体によって着座乗員の頭部を支持することが可能な構成とされ、
前記回転体がオットマン位置に位置する状態では、前記カバー部材によって着座乗員の足先を支持することが可能な構成とされている、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のシート開口部の目隠し構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート開口部の目隠し構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両用シートのヘッドレストが、ステー(連結部)を介してシートバックに対して回動可能に取り付けられた構成が開示されている。当該文献の記載によれば、ヘッドレストの下面を覆う底板にステーが挿通される長孔(開口部)が形成されており、この長孔を覆う目隠しシートがステーに取り付けられた状態で底板に摺動可能に支持されている。これにより、ヘッドレストを回動させると、目隠しシートが底板に対して相対的に移動されて長孔を常に覆うことができ、ヘッドレストの内部に異物が入り込むのを抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−223842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用シートの形態が多様化されつつある技術動向に鑑みると、車両用シートに形成される開口部は、上記した長孔に限らない。例えば、車両用シートの曲面を構成する外側壁に沿って開口部が形成される場合が想定される。しかしながら、上記特許文献1に記載された構造を曲率半径の小さな外側壁の開口部に適用すると、目隠しシートが外側壁の意匠面(外側面)に沿って大きく曲げられた状態になる。このため、外側壁の内側面と目隠しシートとの干渉が強くなり、目隠しシートをスムーズに摺動させることができない虞がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、車両用シートに形成された開口部を覆う目隠しシートをスムーズに摺動させることができるシート開口部の目隠し構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造は、車両用シートの一部を覆い、断面円弧状の曲面部を含み、かつ、該曲面部の周方向に沿って長尺状をなす開口部が形成されると共に、該曲面部の内側面の曲率半径が前記曲面部の外側面の曲率半径よりも大きくなるように形成された外側壁を有するカバー部材と、前記開口部に挿通された連結部を介して、前記カバー部材に対して回動可能に支持された回転体と、前記連結部が取り付けられる取付孔を備え、前記開口部の長さよりも長く、かつ、幅方向の両端部が前記外側壁の前記内側面に沿って摺動可能に支持されて前記開口部を覆う目隠しシートと、を有する。
【0007】
請求項1に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造では、車両用シートには、シートの一部を覆うカバー部材が設けられている。このカバー部材の外側壁は、断面円弧状の曲面部を含んで構成されており、曲面部には、周方向に沿って長尺な開口部が形成されている。また、車両用シートは、開口部に挿通された連結部を介して、カバー部材に対して回動可能に支持された回転体を備えている。ここで、外側壁には、連結部が取り付けられる取付孔を備えた目隠しシートが内側面に沿って摺動可能に支持されている。この目隠しシートは、開口部の長さよりも長く、開口部を覆うように配置されている。これにより、回転体を回動させると、目隠しシートが外側壁の内側面に沿って相対的に移動され、開口部を常に覆うことができる。
【0008】
さらに、外側壁の曲面部では、外側面に比べて内側面の曲率半径が大きくなるように形成されている。換言すると、曲面部では、目隠しシートと接する内側面のカーブが、外側面のカーブに比べて緩くなるように形成されている。これにより、内側面と目隠しシートとの干渉が低減され、目隠しシートをスムーズに摺動させることができる。
【0009】
請求項2に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造は、請求項1に記載の構成において、前記カバー部材の内側には、前記外側壁に対向して配置され、少なくとも前記曲面部に沿って延びると共に前記目隠しシートの前記両端部を覆う内側壁が設けられ、前記目隠しシートは、前記両端部が前記外側壁と前記内側壁の間に形成された間隙に挿入されている。
【0010】
請求項2に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造では、少なくとも曲面部に位置する部位で、目隠しシートの両端部が内側壁で覆われている。このため、目隠しシートが外側壁と干渉して揺動した場合に、目隠しシートの両端部が内側壁に当接して支持される。これにより、目隠しシートの移動を安定させることができる。
【0011】
請求項3に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造は、請求項2に記載の構成において、前記目隠しシートは、前記外側壁の前記曲面部と、該曲面部から連続して前記外側壁にフラットな面を形成する平面部に跨って延在し、前記外側壁と前記内側壁との間に形成された間隙が、前記平面部に比べて前記曲面部の方が大きくなるように形成されている。
【0012】
請求項3に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造では、目隠しシートと外側壁が干渉すると目隠しシートが揺動するため、比較的干渉が強くなる曲面部で外側壁と内側壁との間の間隙を大きくして目隠しシートの移動が妨げられないようにしている。一方で、曲面部に比べて干渉が低減する平面部で外側壁と内側壁との間の間隙を小さくすることにより、目隠しシートの姿勢及び移動を安定させている。その結果、より一層目隠しシートをスムーズに摺動させることができる。
【0013】
請求項4に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造は、請求項3に記載の構成において、前記外側壁は、前記内側面の曲率半径を前記外側面の曲率半径よりも大きくすることにより、前記曲面部の板厚が前記平面部の板厚に比べて厚くなる設定とされ、前記内側壁は、前記曲面部に対向して配置された部位の板厚が前記平面部に対向して配置された部位の板厚よりも薄くなる設定とされている。
【0014】
請求項4に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造では、曲面部で外側壁の板厚が平面部に比べて厚くなる分、内側壁の板厚を平面部に対向する部位よりも曲面部に対向する部位で薄くなる設定とされている。これにより、曲面部でカバー部材の総板厚が増すことが抑制され、カバー部材全体として板厚の最適化を図ることができる。
【0015】
請求項5に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の構成において、前記カバー部材は、車両用シートを構成し、車両の床に固定された基部に連結されると共にシート幅方向を軸方向とする軸回りに傾動して着座乗員の上半身又は下半身を支持可能とするシート部の先端を覆うように配置され、前記回転体は、ヘッドレスト位置とオットマン位置との間で前記カバー部材に対して回動可能に支持され、前記回転体がヘッドレスト位置に位置する状態では、前記回転体によって着座乗員の頭部を支持することが可能な構成とされ、前記回転体がオットマン位置に位置する状態では、前記カバー部材によって着座乗員の足先を支持することが可能な構成とされている。
【0016】
請求項5に記載の本発明に係るシート開口部の目隠し構造では、車両用シートに着座した乗員が、シート部を任意の角度に設定して、シート部の先端部を覆うカバー部材に足先を載せてオットマンとして利用したり、カバー部材に連結された回転体に頭部を載せたりしてヘッドレストとして利用することができる。このため、着座乗員の足先等についた異物がシート部の内部へ入り込むのを抑制することができる。また、目隠しシートをスムーズに摺動させることができるため、回転体の移動を安定させることができる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明に係るシート開口部の目隠し構造では、車両用シートに形成された開口部を覆う目隠しシートをスムーズに摺動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の本実施形態に係るシート開口部の目隠し構造が適用されたアッパクッション部を備える車両用シートの斜視図である。
図2】同車両用シートの骨格部材を示す図1に対応する斜視図である。
図3】同車両用シートのアッパクッション部であって、ヘッドレスト部がヘッドレスト位置に設定された状態を示す斜視図である。
図4】同車両用シートのアッパクッション部であって、ヘッドレスト部がオットマン位置に設定された状態を示す斜視図である。
図5】同車両用シートのアッパクッション部の構造を説明するための分解斜視図である。
図6】同車両用シートのアッパクッション部のオットマン部に目隠しシートを取り付ける方法を説明するための分解斜視図である。
図7】同車両用シートのオットマン部を図3の7−7線に沿って切断した状態を示す断面図である。
図8】同車両用シートのオットマン部を図4の8−8線に沿って切断した状態を示す断面図である。
図9図7に示すオットマン部の一部を拡大して示す部分拡大断面図である。
図10】(A)は、オットマン部のカバー部材を図7のA−A線に沿って切断した状態を示す断面図であり、(B)は、オットマン部のカバー部材を図7のB−B線に沿って切断した状態を示す断面図であり、(C)は、オットマン部のカバー部材を図7のC−C線に沿って切断した状態を示す断面図であり、(D)は、オットマン部のカバー部材を図7のD−D線に沿って切断した状態を示す断面図である。
図11】比較例を説明するための図9に対応する部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図1図11に基づいて本実施形態に係るシート開口部の目隠し構造が適用された車両用シート10について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRは車両用シート10のシート前方を示し、矢印UPはシート上方を示し、矢印LHはシート左方(シート幅方向一方)を示している。また、特に言及しない限り、本実施形態では、車両用シート10のシート前方、シート上方、シート左方は、車両用シート10が搭載される車両(自動車)の車両前方、車両上方、車両左方とそれぞれ一致している。なお、各図においては、図面を見易くするために、符号を省略している場合がある。
【0020】
(車両用シート10)
図1には、車両用シート10のシート向きが、前向き(車両の進行方向と一致している向き)に設定された状態が斜視図にて示されている。また、図2には、車両用シート10の骨格部材が斜視図で示されている。これらの図に示されるように、車両用シート10は、車両用シート10の下部を構成する基部12と、基部12に対して傾動可能に支持された一対のシート部14を備えている。また、一対のシート部14は、直列配置されたロアクッション部16、ミドルクッション部18、アッパクッション部20をそれぞれ含んで構成されており、これらを構成する骨格部材がシート部14の内部でヒンジ機構60により連結されている。
【0021】
(基部12)
基部12は、例えば板金がプレス成型されて形成されたものであり、図示しない締結具を用いて車両の床に固定されている。また、基部12の上には一対のシート部14が配設されている。この基部12とシート部14は、後述するヒンジ機構60に含まれる第1ヒンジ部62を介して連結されており、一対のシート部14が、基部12に対してシート幅方向に沿った軸回りに傾動可能に支持されている。
【0022】
(一対のシート部14)
一対のシート部14は、シート幅方向から見て対向して配置されており、構造的には、基部12に対してシンメトリーに構成されている。以下、図1及び図2において、説明の便宜上、車両用シート10のシート前後方向の前方側に配置されたシート部をシート部14Aとし、シート前後方向の後方側に配置されたシート部をシート部14Bとする。
【0023】
各シート部14A、14Bは、車両用シート10に着座した乗員の身体を支持するロアクッション部16、ミドルクッション部18、アッパクッション部20を備え、これらがシート部14の基端部から先端部にかけて、この順に直列配置された構成とされている。また、ロアクッション部16、ミドルクッション部18、アッパクッション部20間は、ヒンジ機構60に含まれる第2ヒンジ部64及び第3ヒンジ部68によって それぞれ連結されている。
【0024】
(ロアクッション部16)
図1及び図2に示されるように、ロアクッション部16は、ロアクッション部16の骨格部材を構成するロアフレーム22を有している。ロアフレーム22は、例えば板金がプレス成型されて形成されたものであり、全体として、正面視で略矩形状をなしている。ロアフレーム22のシート背面側は、シート表面側に開口した筐体状とされ、樹脂で一体形成されたロアケース24で覆われている。一方、ロアフレーム22のシート表面側は、ロアパッド26で覆われている。ロアパッド26は、ウレタン等の発泡材により構成されると共に、表皮28で覆われている。
【0025】
また、ロアフレーム22は、シート幅方向と直交する方向の一端が第1ヒンジ部62を介して基部12に対して傾動可能に連結されている。第1ヒンジ部62は、周知のパワーラウンドリクライニング機構とされており、駆動源となる図示しない電動モータと、電動モータの出力軸となる図示しないシャフトを含んでいる。シャフトは、シート幅方向を軸方向として配置され、軸方向の両端部に基部12の上面から立設された接続部13(図2参照)とロアフレーム22の一端が連結されている。これにより、電動モータが正逆回転すると、ロアクッション部16が基部12に対して傾動可能とされている。
【0026】
一方、ロアフレーム22は、シート幅方向と直交する方向の他端が第2ヒンジ部64を介してミドルクッション部18に回動可能に連結されている。
【0027】
(ミドルクッション部18)
ミドルクッション部18は、ミドルクッション部18の骨格部材を構成するミドルフレーム30を有している。ミドルフレーム30は、例えば板金がプレス成型されて形成されたものであり、全体として、正面視で略矩形状をなしている。ミドルフレーム30のシート背面側は、シート表面側に開口した筐体状とされ、樹脂で一体形成されたミドルケース32で覆われている。一方、ミドルフレーム30のシート表面側は、ミドルパッド34で覆われている。ミドルパッド34は、ウレタン等の発泡材により構成されると共に、表皮28で覆われている。
【0028】
また、ミドルフレーム30は、シート幅方向と直交する方向の一端が第2ヒンジ部64を介してロアフレーム22に対して回動可能に連結されている。第2ヒンジ部64は、シート部14のシート幅方向両側に設けられ、シート幅方向と略直交する方向を長手方向とする一対のリンク66を含んでいる。一対のリンク66は、長手方向の両端部がロアケース24及びミドルケース32の内側に配置されている。また、当該両端部が、上述した第1ヒンジ部62と同様のパワーラウンドリクライニング機構を介して、ロアフレーム22の一端とミドルフレーム30の一端に連結されている。すなわち、第2ヒンジ部64は、ロアフレーム22とミドルフレーム30にそれぞれ結合された一対のシャフトを有しており、一対のシャフトの軸方向両端部が、一対のリンク66を介して連結されたダブルヒンジ機構とされている。これにより、各シャフトに固定された電動モータを正逆回転させることにより、ミドルクッション部18をロアクッション部16に対してシート幅方向の軸回りに回動させることができる構成となっている。
【0029】
一方、ミドルフレーム30は、シート幅方向と直交する方向の他端が第3ヒンジ部68を介してアッパクッション部20へ回動可能に連結されている。
【0030】
(アッパクッション部20)
【0031】
図1図5に示されるように、アッパクッション部20は、シート部14の先端部に配置されたオットマン部40と、このオットマン部40に回動可能に支持されたヘッドレスト部50とを含んで構成されている。オットマン部40は、骨格部材としてのオットマンフレーム42を有している(図2及び図5参照)。なお、ヘッドレスト部50が、本発明における「回転体」に相当する。
【0032】
オットマンフレーム42は、例えば板金がプレス成形されて形成されたものであり、略台形状の板体状に形成されている。また、オットマンフレーム42の基端部側(台形の下底部分)には、ミドルクッション部18側へ延在する一対の連結ブラケット44が設けられている。この連結ブラケット44は、板厚方向をシート幅方向とする長尺状に形成され、先端部が、第3ヒンジ部68を介してミドルフレーム30の他端に連結されている。
【0033】
第3ヒンジ部68は、上述した第1ヒンジ部62と同様、周知のパワーラウンドリクライニング機構とされており、シート幅方向を軸方向とするシャフト(不図示)を介してミドルフレーム30の他端と一対の連結ブラケット44の先端部が連結されている。そして、駆動源となる電動モータ(不図示)が正逆回転すると、オットマン部40がミドルクッション部18に対してシート幅方向の軸回りに回動される構成となっている。
【0034】
一方、オットマンフレーム42の先端部側(台形の上底部分)は、オットマンフレーム42の先端側へ立設された一対の固定プレート46間に、ヒンジ機構60に含まれる連結部70が設けられている。また、オットマンフレーム42は、本実施形態に係るシート開口部の目隠し構造を構成するカバー部材48によって表面を覆われている。
【0035】
図2及び図5に示されるように、ヘッドレスト部50は、骨格部材としてのヘッドレストフレーム52を有している。ヘッドレストフレーム52は、オットマンフレーム42と同様に、略台形状の板体状に形成されている。ヘッドレストフレーム52の先端部側(台形の上底部分)には、支持プレート54が立設されており、ヘッドレストフレーム52が支持プレート54を介して連結部70に固定されている。
【0036】
図3及び図4に示されるように、ヘッドレストフレーム52のシート背面側は、ヘッドレストケース56に覆われている。ヘッドレストケース56は、略台形状に形成され、シート表面側に開口した浅底の筐体状をなしている。一方、ヘッドレストフレーム52のシート表面側は、ヘッドレストパッド58で覆われている。ヘッドレストパッド58は、ウレタン等の発泡材により構成されると共に、表皮28で覆われている。
【0037】
図2図5に示されるように、連結部70は、アッパクッション部20のオットマン部40とヘッドレスト部50とを回動可能に連結している。また、連結部70は、駆動源となる電動モータ72と、電動モータ72の出力軸であるピニオンギヤ74と、ピニオンギヤ74に噛合するセクタギヤ76と、セクタギヤ76を固定支持するギヤブラケット78と、を備えている。電動モータ72は、モータボルトとナット(いずれも符号省略)を用いて、オットマンフレーム42の先端部に立設された、一方の固定プレート46のシート幅方向の内側に締結固定されている。
【0038】
電動モータ72の出力軸であるピニオンギヤ74は、軸方向をシート幅方向として配置されている。また、ピニオンギヤ74の先端に形成された歯車がセクタギヤ76の歯車に噛合されている。
【0039】
セクタギヤ76は、軸方向をシート幅方向として配置され、ギヤブラケット78に固定支持されている。ギヤブラケット78は、例えば板金がプレス成形されて形成されたものであり、先端部がオットマンフレーム42とヘッドレストフレーム52とを繋ぐように延在して、図示しない複数のボルト及びナットを用いてヘッドレストフレーム52の支持プレート54に締結固定されている。また、セクタギヤ76及びギヤブラケット78の基端部は、一対のピン(符号省略)を用いてオットマンフレーム42の一対の固定プレート46に回動可能に支持されている。
【0040】
また、図3図4図7図8に示されるように、セクタギヤ76及びギヤブラケット78の周辺は、オットマンフレーム42からヘッドレストフレーム52へ向かって延在された筒状のハウジング80に覆われている。このハウジング80は、オットマンフレーム42の表面を覆うカバー部材48に形成された開口部82に挿通され、軸方向の一端が連結部70の回転軸Q(セクタギヤ76の中心)に固定されている。また、ハウジング80の軸方向他端は、ヘッドレストケース56、の底面に固定されている。
【0041】
上記構成により、連結部70では、電動モータ72が作動することにより、出力軸であるピニオンギヤ74を介してセクタギヤ76が正逆回転する。そして、セクタギヤ76の回転運動を受けて、ギヤブラケット78がオットマンフレーム42に対して回動される。これにより、ヘッドレスト部50が連結部70を介してオットマン部40に回動可能に支持されている。
【0042】
また、本実施形態のアッパクッション部20では、ヘッドレスト部50を回動させることにより、ヘッドレスト部50の位置が「ヘッドレスト位置」と「オットマン位置」に変更される。「ヘッドレスト位置」は、オットマン部40とヘッドレスト部50が折り畳まれて重なり合った状態とされる(図3)。この状態では、アッパクッション部20のシート表面側にヘッドレスト部50のヘッドレストパッド58が配置される。このため、図1に示すように、シート部14Bをシート上方側に直立させ、シート部14Bで着座乗員の上半身を支持するシート形態では、ヘッドレスト部50を「ヘッドレスト位置」に設定し、ヘッドレストパッド58で着座乗員の頭部をシート後方側から支持することができる。
【0043】
一方、「オットマン位置」は、ヘッドレスト部50がオットマン部40に対して離間する方向に回動された状態とされる(図4)。この状態では、アッパクッション部20のシート表面側にオットマン部40が配置される。このため、図1に示すように、シート部14Aを略シート前後方向に沿って配置し、シート部14Aによって着座乗員の下半身を支持するシート形態では、ヘッドレスト部50を「オットマン位置」に設定し、オットマン部40によって着座乗員の足先をシート下方側から支持することができる。
【0044】
なお、図示はしないが、この車両用シート10は、ヒンジ機構60を制御する制御装置としてのECUを備えている。ECU(Electronic Control Unit)は、CPU、ROM、RAM、及びI/O(入出力インターフェース)がバスに接続されたマイクロコンピュータで構成されている。このECUのI/Oには、ヒンジ機構60を構成する第1ヒンジ部62、第2ヒンジ部64、第3ヒンジ部68、連結部70に含まれる複数の電動モータが電気的に接続されている。さらに、このECUのI/Oには、車両用シート10の近傍に設けられた図示しない操作部が電気的に接続されている。操作部には複数種類のシートモードを選択するスイッチが設けられており、ECUのROMに予め記憶された複数(各種)のモードのうち任意のモードを選択可能とされている。ECUは、モード選択スイッチによって選択されたモードに応じて、電動モータの駆動を制御する構成となっている。
【0045】
車両用シート10は、このECUの制御により、図1に示すようにシート部14Bを直立させて前向きのシート向きに設定することもできる。一方、ECUの制御により、シート部14Aを直立させ、シート部14Bをシート後方側へ延在するように配置し、後向きのシート向きに設定することも可能とされている。更に、ECUは、ロアクッション部16、ミドルクッション部18、アッパクッション部20を任意の傾きに制御することにより、着座乗員の姿勢に沿うようにシート部14A、14Bの形態を変更させることが可能とされている。
【0046】
(シート開口部の目隠し構造)
次に、本実施形態に係るシート開口部の目隠し構造について説明する。このシート開口部の目隠し構造は、上述したオットマン部40のカバー部材48に形成された開口部82に適用されている。また、シート開口部の目隠し構造は、主として、カバー部材48と、一枚の目隠しシート92とを含んで構成されている。
【0047】
図6に示されるように、カバー部材48は、一例として樹脂製とされ、意匠面を構成する外側壁84によって扁平な中空筐体として形成されている。また、カバー部材48は、上下に分割されて互いに結合されたアッパカバー48Aとロアカバー48Bとによって構成されている。アッパカバー48Aとロアカバー48Bは、例えば爪嵌合により結合されている。
【0048】
アッパカバー48Aは、カバー部材48の上部(シート表面側)を構成しており、略台形状をなす蓋状に形成されている。このアッパカバー48Aは、上述したヘッドレスト部50の位置が「オットマン位置」に設定された場合に、アッパクッション部20のシート表面側に配置されて着座乗員の足先を載置可能とされている。一方、ロアカバー48Bは、カバー部材48の下部(シート背面側)を構成しており、アッパカバー48A側に開口した略台形状の筐体として構成されている。また、ロアカバー48Bの基端部側(台形の下底部分)には、オットマンフレーム42に設けられた一対の連結ブラケット44が挿通される一対の長孔86が形成されている。
【0049】
図7及び図8には、カバー部材48の外側壁84が断面で示されている。この図に示されるように、カバー部材48の先端部側(台形状の上底部)には、平面部Wと、曲面部Xと、傾斜部Yと、屈曲部Zが連続して形成されている。平面部Wは、断面直線状に形成され、カバー部材48のシート表面側にフラットな面を形成している。曲面部Xは、断面円弧状に形成され、ヘッドレスト部50の回転軌道となる曲面を形成している。また、曲面部Xには、その周方向に沿って長尺状をなす開口部82が形成され、ヘッドレスト部50と結合した連結部70が挿通されている。また、曲面部Xの端部からシート背面側へ斜めに延在して傾斜部Yが形成されている。さらに、傾斜部Yの端部が平面部Wに対して略平行な方向に屈曲し、屈曲部Zが形成されている。
【0050】
また、図6図8に示されるように、カバー部材48の内側には、開口部82の短手方向の両側に配置され、外側壁84からカバー部材48の内側へ立設し、開口部82の延在方向に沿って延びる一対の縦壁部88と、一対の縦壁部88の先端から屈曲し、開口部82側へ張り出して外側壁84に対向して配置された一対の内側壁90が設けられている。この内側壁90は、外側壁84の平面部Wと、曲面部X、傾斜部Y、屈曲部Zに亘って対向するように延在している。
【0051】
本実施形態では、一対の縦壁部88の間に目隠しシート92が配置されており、シート幅方向の両端部が一対の縦壁部で支持されている。また、この状態では、外側壁84と内側壁90の間の間隙Gに、目隠しシート92の両端部が挿入されている。目隠しシート92は、開口部82の延在方向の長さよりも長い長尺な矩形状に形成されており、シート幅方向の寸法は、開口部82の幅よりも大きく設定されている。
【0052】
この目隠しシート92は、カバー部材48の組み立て時に、上下に分割されたアッパカバー48Aとロアカバー48Bに対し、長手方向の両端部を図6に示す矢印方向に挿入することでカバー部材48に取り付けられている。また、目隠しシート92は、長手方向の中間部に連結部70のハウジング80の外形と略同一寸法の取付孔94が形成されており、連結部70のハウジング80が取付孔94に挿通されることにより、連結部70に固定されている。これにより、連結部70が開口部82の延在方向(曲面部Xの周方向)に沿って回動すると、目隠しシート92が外側壁84の内側面84Aに沿って移動(摺動)しながら、開口部82を覆う構成とされている(図8に示す矢印方向参照)。
【0053】
ここで、図9には、カバー部材48の外側壁84の平面部W及び曲面部Xの断面が拡大断面図で示されている。この図に示されるように、外側壁84は、平面部Wにおいて略一定の板厚で形成されているのに対し、曲面部Xでは板厚が徐変しており、平面部Wよりも厚肉とされている。また、これに伴って、曲面部Xの領域では、目隠しシート92と接する内側面84Aの曲率半径が、カバー部材48の意匠面を構成する外側面84Bの曲率半径よりも大きくなるように形成されている。つまり、外側壁84の曲面部Xに対応する領域では、目隠しシート92と接する内側面84Aのカーブが外側面84Bのカーブに比べて緩くなる構成とされ、目隠しシート92と外側壁84の間の干渉が低減される構成となっている。
【0054】
上記作用について補足説明するために、図9を用いて、ヘッドレスト部50を図7に示す「ヘッドレスト位置」から図8に示す「オットマン位置」まで回動させる際に発生する外側壁84と目隠しシート92との干渉作用について説明する。目隠しシート92が平面部Wから曲面部Xへ移動されると、進行方向の先端部側が曲面部Xの内側面84Aに当接し、内側面84Aに沿って曲げ変形される。この時、目隠しシート92には、平面部Wにおける進行方向の成分Fsと内側面84Aに対して垂直な方向の成分Fr1が合成されて内側面84Aの接線方向の外力Fが作用する。このため、内側面84Aからの押圧力によって左右される上記成分Fr1が小さいほど、目隠しシート92と外側壁84との干渉が低減される。
【0055】
また、本実施形態では、成分Fs方向に延びる直線T1と成分Fr1方向に延びる直線T2とのなす角θ(0°<θ<90°)がθ1とされており、上記Fr1は、
Fr1=F×sinθ1 …(1)
と表すことができる。
【0056】
例えば、図11に示す比較例のように、曲面部Xの領域において外側壁84の板厚を一定にし、外側面84Bと曲率半径の等しい内側面100を形成する場合には、内側面100の曲率半径が本実施形態の内側面84Aよりも小さくなる。このため、平面部Wにおける内側面100に対して垂直な方向の成分をFr2とし、θ=θ2とすると、
Fr2=F×sinθ2 (θ2>θ1) …(2)
と表される。
【0057】
また、本実施形態では、上式(1)及び(2)において外力Fの大きさは連結部70の電動モータ72の駆動力と略一致するため一定値となる。よって、
Fr1=F×sinθ1 < Fr2=F×sinθ2 …(3)
が成立する。
【0058】
このように、上式(3)によれば、目隠しシート92と接する内側面84Aの曲率半径を外側面84Bの曲率半径よりも大きく設定することにより、目隠しシート92と外側壁84との干渉が低減される。なお、詳細に図示はしないが、外側壁84の屈曲部Zの領域も、同様の理由で内側面84Aの曲率半径が外側面84Bの曲率半径より大きい設定とされている。
【0059】
さらに、図9、及び図10(A)〜図10(C)に示されるように、本実施形態では、外側壁84と内側壁90との間に形成された間隙Gに特筆すべき点がある。本実施形態では、平面部Wの領域における間隙G=G1と、曲面部Xの領域における間隙G=G2と、傾斜部Yの領域における間隙G=G3と、屈曲部Zにおける間隙G=G4が、以下の不等式に表された構成とされている。
G1=G3<G2=G4 …(4)
【0060】
つまり、外側壁84と内側壁90との間の間隙Gは、大きすぎる場合、目隠しシート92の姿勢が不安定となりガタや異音が発生する。一方、目隠しシート92と外側壁84が干渉する部位では目隠しシート92の揺動により、間隙Gが小さすぎる場合、目隠しシート92の摺動抵抗が増す原因となる。このため、比較的干渉が強くなる曲面部Xと屈曲部Zで間隙G(=G2=G4)を大きくして目隠しシート92の移動が妨げられないようにしている。一方で、外側壁84との干渉が低減する平面部W及び傾斜部Yで外側壁と間隙G(=G1=G3)を小さくすることにより、目隠しシートの姿勢及び移動を安定させる構成となっている。
【0061】
なお、上式(4)の関係式で表された間隙Gは、内側壁90の板厚を、曲面部X及び屈曲部Zに対向する部位で平面部W及び傾斜部Yに対向する部位よりも薄肉にすることにより形成されている。このため、外側壁84が厚肉となる曲面部Xにおいて、内側壁90の板厚を低減させることにより総板厚を調整する構成となっている。
【0062】
(作用及び効果)
本実施形態の車両用シート10では、図示しないECUの制御によって、シート部14A、14Bを任意の角度に設定することができる。これにより、図1においてシート部14Aで示すように、シート部14で着座乗員の下半身を支持する場合は、オットマン部40のカバー部材48に足先を載せることができる。一方、図1においてシート部14Bで示すように、シート部14で着座乗員の下半身を支持する場合は、ヘッドレスト部50で着座乗員の頭部を支持することができる。
【0063】
また、本実施形態では、オットマン部40とヘッドレスト部50を連結する連結部70が、カバー部材48の外側壁84における曲面部Xの周方向に沿って形成された開口部82に挿通されている。また、外側壁84の内側には、連結部70の回動に追従して内側面84Aに沿って摺動する長尺状の目隠しシート92が配置されている。これにより、目隠しシート92によって開口部82を常に覆うことができ、着座乗員の足先等についた異物が、シート部14(オットマン部40)の内部へ入り込むのを抑制することができる。
【0064】
ここで、外側壁84の曲面部Xでは、外側面84Bに比べて内側面84Aの曲率半径が大きくなるように形成されている。換言すると、曲面部Xでは、目隠しシート92と接する内側面84Aのカーブが、外側面84Bのカーブに比べて緩くなるように形成されている。これにより、内側面84Aと目隠しシート92との干渉が低減され、目隠しシート92をスムーズに摺動させることができる。更に、外側面84Bに制約が発生しないため、機能性と意匠性を両立させることができる。
【0065】
また、本実施形態では、目隠しシート92のシート幅方向の両端部が内側壁90で覆われている。このため、目隠しシート92が外側壁84と干渉して揺動した場合に、目隠しシート92の両端部が内側壁90に当接して支持される。これにより、目隠しシート92の移動を安定させることができる。
【0066】
また、本実施形態では、目隠しシート92と外側壁84との干渉が比較的強くなる曲面部Xで外側壁84と内側壁90との間の間隙G=G2を大きくして目隠しシート92の移動が妨げられないようにしている。一方で、曲面部Xに比べて外側壁84の干渉が低減する平面部Wでは外側壁84と内側壁90との間の間隙G=G1を小さくすることにより、目隠しシート92の姿勢及び移動を安定させている。その結果、より一層、目隠しシート92をスムーズに摺動させることができる。
【0067】
また、本実施形態では、曲面部Xで外側壁84の板厚が平面部Wに比べて厚くなる分、内側壁90の板厚を平面部Wに対向する部位よりも曲面部Xに対向する部位で薄くなるように設定する構成とされている。これにより、曲面部Xでカバー部材48の総板厚が増すことが抑制され、カバー部材48全体として板厚の最適化を図ることができる。
【0068】
<実施形態の補足説明>
本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
【0069】
また、上記実施形態では、オットマン部40に形成された開口部82にシート開口部の目隠し構造を適用したが、本発明はこれに限らず、シート部14の他の部位に形成された開口部にも適用可能である。例えば、ロアクッション部16のロアケース24やミドルクッション部18のミドルケース32に形成された開口部に適用してもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、外側壁84と縦壁部88、内側壁90によって目隠しシート92を支持する構成としたが、本発明はこれに限らず、外側壁と縦壁部のみで目隠しシートを支持する構成としてもよい。
【0071】
また、上記実施形態では内側壁90において曲面部Xと対向する部位の板厚を平面部Wと対向する部位の板厚に比べて薄くする構成としたが、本発明はこれに限らず、内側壁90を一定の板厚で形成する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0072】
10 車両用シート
14 シート部(14A、14B)
48 カバー部材
50 ヘッドレスト部(回転体)
70 連結部
82 開口部
84 外側壁
84A 内側面
84B 外側面
90 内側壁
92 目隠しシート
94 取付孔
G1 平面部の間隙
G2 曲面部の間隙
W 平面部
X 曲面部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11