特開2020-185905(P2020-185905A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-185905(P2020-185905A)
(43)【公開日】2020年11月19日
(54)【発明の名称】車両の下部車体構造
(51)【国際特許分類】
   B62D 25/20 20060101AFI20201023BHJP
   B60K 20/04 20060101ALI20201023BHJP
【FI】
   B62D25/20 G
   B60K20/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2019-92093(P2019-92093)
(22)【出願日】2019年5月15日
(71)【出願人】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】松田 大和
(72)【発明者】
【氏名】中山 伸之
(72)【発明者】
【氏名】山田 守英
【テーマコード(参考)】
3D040
3D203
【Fターム(参考)】
3D040AA01
3D040AB01
3D040AD02
3D040AD04
3D203AA02
3D203AA31
3D203BB06
3D203BB08
3D203BB12
3D203BB20
3D203BB22
3D203BB24
3D203BB35
3D203BB36
3D203BB37
3D203CA02
3D203CA53
3D203CA54
3D203CA57
3D203CA62
3D203CB03
3D203CB09
3D203DA11
3D203DA16
3D203DA17
3D203DB05
(57)【要約】
【課題】シフトレバーの支持剛性の悪化を抑制しつつ、当該シフトレバーの下方に物置きスペースを確保する車両の下部車体構造を提供する。
【解決手段】車室の床面を形成するフロアパネル4と、フロアパネル4上方を車幅方向に延びるよう配設されるフロアクロスメンバ18と、フロアパネル4中央に配設されるコンソール70を支持してフロアクロスメンバ18に取付けられるコンソール支持ブラケット40と、上部がシフトレバー72を支持し、下部がコンソール支持ブラケット40に前後で固定されるシフトレバー支持ブラケット73と、を備え、シフトレバー72のシフトレバー支持ブラケット73に対する取付け点Pが、シフトレバー支持ブラケット73のコンソール支持ブラケット40への固定点α,βに対して車両前方にオフセットされており、コンソール支持ブラケット40の前側固定部αの剛性を後側固定部βより高く成したことを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の下部車体構造であって、
車室の床面を形成するフロアパネルと、
上記フロアパネル上方を車幅方向に延びるよう配設されるフロアクロスメンバと、上記フロアパネル中央に配設されるコンソールを支持して上記フロアクロスメンバに取付けられるコンソール支持ブラケットと、
上部がシフトレバーを支持し、下部が上記コンソール支持ブラケットに前後で固定されるシフトレバー支持ブラケットと、を備え、
上記シフトレバーの上記シフトレバー支持ブラケットに対する取付け点が、上記シフトレバー支持ブラケットの上記コンソール支持ブラケットへの固定点に対して車両前方にオフセットされており、
上記コンソール支持ブラケットの前側固定部の剛性を後側固定部より高く成した
車両の下部車体構造。
【請求項2】
上記コンソール支持ブラケットは、上壁および両側壁を備えた車両正面視で門形断面形状に形成されており、
上記前側固定部の領域は上記上壁および両側壁が下方の車体に締結され、
上記後側固定部の領域は上記上壁のみが下方の車体に締結された
請求項1に記載の車両の下部車体構造。
【請求項3】
上記コンソール支持ブラケットは、上記前側固定部の領域が上記フロアクロスメンバに固定され、
上記後側固定部の領域が上記フロアパネルから上方に向けて立設された立設ブラケットに固定された
請求項2に記載の車両の下部車体構造。
【請求項4】
上記フロアクロスメンバの中央部に、上方に向けて断面が拡大する上方拡大断面部を備え、
上記コンソール支持ブラケットは当該上方拡大断面部に締結された
請求項3に記載の車両の下部車体構造。
【請求項5】
上記フロアクロスメンバの上方拡大断面部の中央部に、上方に向かって立設される補強支持ブラケットを備え、
上記コンソール支持ブラケットは、その両側壁が上記上方拡大断面部に締結され、かつ、上壁が上記補強支持ブラケットに締結された
請求項4に記載の車両の下部車体構造。
【請求項6】
上記シフトレバー支持ブラケット前方のフロアパネルにトンネル部が形成され、
上記コンソール支持ブラケットの前部が該トンネル部に接続されており、
上記前側固定部から前方のコンソール支持ブラケットを補強する補強部材を備えた
請求項2〜5の何れか一項に記載の車両の下部車体構造。
【請求項7】
上記補強部材は、上記コンソール支持ブラケットの上壁および両側壁を補強する門形断面形状に形成された
請求項6に記載の車両の下部車体構造。
【請求項8】
上記コンソール支持ブラケットは、両側壁および上壁が上記トンネル部に溶接接合される補強ブラケットを介して上記トンネル部に接続されており、
上記補強ブラケットには第2の補強部材を備え、
上記コンソール支持ブラケットと上記補強ブラケットとは、上壁および両側壁で上記補強部材および第2の補強部材を含め4者を重ねて締結具を介して締結される
請求項7に記載の車両の下部車体構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンソールにシフトレバーを配置したような車両の下部車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、フロアパネル上面の車幅方向中央にセンタコンソールを設け、このセンタコンソールにシフトレバーを配置する場合、該シフトレバーには相当な操作荷重が作用するので、通常においては、シフト操作部の車両前後両部においてシフトレバー装置またはシフトレバー支持ブラケットを、その下方の車体に取付ける構造が採用されている。
【0003】
上記シフトレバーの下方に物置きスペースを確保する構造とする場合、シフトレバー装置またはシフトレバー支持ブラケットの支持位置が、シフトレバー位置に対して車両後方にオフセットする構成となり、シフトレバーの支持剛性の悪化が懸念される。
【0004】
ところで、特許文献1には、シフトレバーを支持するシフトレバー装置のケース本体を設け、該ケース本体の前側下部と後側下部とにフランジ形状の固定部を形成し、これら前後の固定部をフロアトンネル上面部に前後両箇所で取付けた構造が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、シフトレバーを支持するシフト装置のブラケットを設け、該シフト装置を当該ブラケットを介してフロアパネル面上に前後で取付けたシフトレバー装置の支持構造が開示されている。
しかしながら、これらの各特許文献1、2に開示された従来構造において、シフトレバーの下方に物置きスペースを確保する構造を採用する場合には、上述同様の問題点が発生するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−306330号公報
【特許文献2】特開平8−58419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、この発明は、シフトレバーの支持剛性の悪化を抑制しつつ、当該シフトレバーの下方に物置きスペースを確保することができる車両の下部車体構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明による車両の下部車体構造は、車室の床面を形成するフロアパネルと、上記フロアパネル上方を車幅方向に延びるよう配設されるフロアクロスメンバと、上記フロアパネル中央に配設されるコンソールを支持して上記フロアクロスメンバに取付けられるコンソール支持ブラケットと、上部がシフトレバーを支持し、下部が上記コンソール支持ブラケットに前後で固定されるシフトレバー支持ブラケットと、を備え、上記シフトレバーの上記シフトレバー支持ブラケットに対する取付け点が、上記シフトレバー支持ブラケットの上記コンソール支持ブラケットへの固定点に対して車両前方にオフセットされており、上記コンソール支持ブラケットの前側固定部の剛性を後側固定部より高く成したものである。
【0009】
上記構成によれば、上記シフトレバー支持ブラケットの上部でシフトレバーを支持し、その下部はコンソール支持ブラケットに前後で固定されており、当該コンソール支持ブラケットの前側固定部の剛性を高くしたので、シフトレバーの支持剛性の悪化を抑制することができる。
【0010】
また、上記シフトレバーのシフトレバー支持ブラケットに対する取付け点は、シフトレバー支持ブラケットのコンソール支持ブラケットへの固定点に対して車両前方にオフセットされているので、シフトレバーの下方に物置きスペースを確保することができる。
要するに、シフトレバーの支持剛性の悪化を抑制しつつ、当該シフトレバーの下方に物置きスペースを確保することができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記コンソール支持ブラケットは、上壁および両側壁を備えた車両正面視で門形断面形状に形成されており、上記前側固定部の領域は上記上壁および両側壁が下方の車体に締結され、上記後側固定部の領域は上記上壁のみが下方の車体に締結されたものである。
【0012】
上記構成によれば、シフトレバーの操作荷重が入力する前側固定部の領域は、上壁、両側壁を下方の車体に締結することで、シフトレバーの支持剛性を確保し、後側固定部の領域については、上壁のみを下方の車体に締結することで、コンソール支持ブラケットの簡略化を図ると共に、締結に要する部品点数の削減と、締結工数の低減とを図ることができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記コンソール支持ブラケットは、上記前側固定部の領域が上記フロアクロスメンバに固定され、上記後側固定部の領域が上記フロアパネルから上方に向けて立設された立設ブラケットに固定されたものである。
【0014】
上記構成によれば、コンソール支持ブラケットの前後の固定部の領域を、フロアクロスメンバと立設ブラケットとに固定するので、当該コンソール支持ブラケットの左右の両側壁をフロアパネルまで下方に延ばす必要がなく、これにより、コンソール支持ブラケットの両側壁の高さを低くすることができて、その軽量化を図ることができる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記フロアクロスメンバの中央部に、上方に向けて断面が拡大する上方拡大断面部を備え、上記コンソール支持ブラケットは当該上方拡大断面部に締結されたものである。
【0016】
上記構成によれば、上述の上方拡大断面部にて側突性能の向上を図りつつ、コンソール支持ブラケットを上記上方拡大断面部に締結することで、該コンソール支持ブラケットの下端をフロアパネルまで下方へ延ばす必要がなくなり、コンソール支持ブラケットの軽量化とその支持剛性の向上とを図ることができる。
【0017】
この発明の一実施態様においては、上記フロアクロスメンバの上方拡大断面部の中央部に、上方に向かって立設される補強支持ブラケットを備え、上記コンソール支持ブラケットは、その両側壁が上記上方拡大断面部に締結され、かつ、上壁が上記補強支持ブラケットに締結されたものである。
上記構成によれば、シフトレバー支持ブラケットが固定されるコンソール支持ブラケットの前側固定部の剛性を、上記補強支持ブラケットにて向上させることができる。
【0018】
この発明の一実施態様においては、上記シフトレバー支持ブラケット前方のフロアパネルにトンネル部が形成され、上記コンソール支持ブラケットの前部が該トンネル部に接続されており、上記前側固定部から前方のコンソール支持ブラケットを補強する補強部材を備えたものである。
【0019】
上記構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、コンソール支持ブラケットの前側固定部およびその前方は、シフトレバー操作による相当な荷重が作用する部位であり、上記補強部材にてフロアクロスメンバとトンネル部とを橋渡す部位を補強したので、フロアクロスメンバとトンネル部との間の剛性向上を図ることができる。
【0020】
この発明の一実施態様においては、上記補強部材は、上記コンソール支持ブラケットの上壁および両側壁を補強する門形断面形状に形成されたものである。
上記構成によれば、補強部材の上方からの荷重に対する耐力の向上を図ることができる。
【0021】
この発明の一実施態様においては、上記コンソール支持ブラケットは、両側壁および上壁が上記トンネル部に溶接接合される補強ブラケットを介して上記トンネル部に接続されており、上記補強ブラケットには第2の補強部材を備え、上記コンソール支持ブラケットと上記補強ブラケットとは、上壁および両側壁で上記補強部材および第2の補強部材を含め4者を重ねて締結具を介して締結されるものである。
【0022】
上記構成によれば、シフトレバー操作による相当な荷重が作用し、弱点となりがちな前方の連結部、すなわち、コンソール支持ブラケット前部と補強ブラケット後部との連結部の剛性を、上記4者の重合締結構造(いわゆる共締め構造)にて向上させることができる。
【発明の効果】
【0023】
この発明によれば、シフトレバーの支持剛性の悪化を抑制しつつ、当該シフトレバーの下方に物置きスペースを確保することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の車両の下部車体構造を示す斜視図
図2】インストルメントパネルおよびコンソールを取外した状態の下部車体構造の平面図
図3】車両の下部車体構造を車幅方向略中央で上下方向に断面して示す縦断面図
図4】コンソール支持ブラケットの斜視図
図5】トンネル部および補強ブラケットの斜視図
図6】立設ブラケットの斜視図
図7】キックアップ部補強部材の斜視図
図8図3のA−A線に沿う要部拡大断面図
図9図2のB−B線に沿う要部の断面図
図10図9の要部拡大断面図
図11図2のC−C線に沿う要部の断面図
図12図11の要部拡大断面図
図13図2のD−D線に沿う要部の断面図
図14図8のE−E線矢視断面図
図15図3の要部拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0025】
シフトレバーの支持剛性の悪化を抑制しつつ、当該シフトレバーの下方に物置きスペースを確保するという目的を、車両の下部車体構造であって、車室の床面を形成するフロアパネルと、上記フロアパネル上方を車幅方向に延びるよう配設されるフロアクロスメンバと、上記フロアパネル中央に配設されるコンソールを支持して上記フロアクロスメンバに取付けられるコンソール支持ブラケットと、上部がシフトレバーを支持し、下部が上記コンソール支持ブラケットに前後で固定されるシフトレバー支持ブラケットと、を備え、上記シフトレバーの上記シフトレバー支持ブラケットに対する取付け点が、上記シフトレバー支持ブラケットの上記コンソール支持ブラケットへの固定点に対して車両前方にオフセットされており、上記コンソール支持ブラケットの前側固定部の剛性を後側固定部より高く成すという構成にて実現した。
【実施例】
【0026】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の下部車体構造を示し、図1は当該下部車体構造を示す斜視図、図2はインストルメントパネルおよびコンソールを取外した状態で示す下部車体構造の平面図、図3は車両の下部車体構造を車幅方向略中央で上下方向に断面して示す縦断面図である。
【0027】
なお、以下の実施例においては車両の下部車体構造として、車両走行用のエンジン、排気管および車両前後方向に延びるセンタトンネル部、を有さない電動車両の下部車体構造について例示する。また、この実施例の下部車体構造は、左右ほぼ対称に構成されている。
【0028】
図1図2において、車両走行用のモータ(図示せず)が配設されるモータルームと、車室とを車両の前後方向に仕切るダッシュパネル1(詳しくは、ダッシュロアパネル)を設け、このダッシュパネル1の車室側で、かつ前席の前方にはインストルメントパネル2を配置している。当該インストルメントパネル2の運転席側(この実施例では右ハンドル車両を例示しているので、車幅方向右側)には、その内部にステアリングコラムおよびステアリングシャフトが設けられるステアリングコラムカバー3を配設している。
【0029】
図2図3に示すように、上述のダッシュパネル1の下部後端部1aには、センタトンネルを有さない略平坦なフロントフロアパネル4を連設している。このフロントフロアパネル4は車室の床面を形成するものである。
【0030】
図3に示すように、上述のフロントフロアパネル4の下部には、モータによる車両走行の駆動源としてのバッテリ装置(いわゆるバッテリパック)5を配置している。このバッテリ装置5は、複数の電池本体6aにより一組のバッテリユニット6を構成し、このバッテリユニット6を複数組備えている。フロントフロアパネル4下部と対応する位置においては複数組のバッテリユニット6を上下1段構造に格納しており、後述するリヤフロアパン38下部と対応する位置においては複数組のバッテリユニット6を上下2段構造に格納している。
【0031】
また、上述のバッテリ装置5は、複数のバッテリユニット6をその下方から支持するバッテリトレイ7と、バッテリトレイ7の外部フランジ上面に取付けられて、その内部に上述の各バッテリユニット6を内蔵するバッテリケース8と、を備えており、フロントフロアパネル4前部の車幅方向中央に設けられた部分的なトンネル部9と対応する位置のバッテリケース8前部には、トンネル部9に向かって上方に膨出する膨出部8aが一体形成されている。
この膨出部8aはバッテリケース8内においてケーブル(図示せず)の配索を可能とするスペースを確保するためのものである。
【0032】
ここで、上述のトンネル部9は図5に斜視図で示すように、前高後底状に傾斜する上面部9aと、当該上面部9aの両側端から下方に延び、車両側面視で略三角形状の左右の側面部9b,9bと、上記上面部9aの傾斜下端部および左右の側面部9b,9bの下端部から後方、左右両側方に延びてフロントフロアパネル4に接合固定されるフランジ部9cと、を一体形成したもので、上記側面部9bにはトンネル部9の剛性向上を図る目的で、複数のビード部9dが一体形成されている。
【0033】
図2図3に示すように、上述のダッシュパネル1の車幅方向中央下部には、上述のトンネル部9と連続するようにトンネル形状部1b,1cが一体または一体的に形成されている。
図2に示すように、フロントフロアパネル4の車幅方向両サイドには、車両の前後方向に延びる閉断面構造のサイドシル10,10を接合固定している。
【0034】
図4はコンソール支持ブラケットの斜視図、図5はトンネル部および補強ブラケットの斜視図、図6は立設ブラケットの斜視図、図7はキックアップ部補強部材の斜視図、図8図3のA−A線に沿う要部拡大断面図、図9図2のB−B線に沿う要部の断面図、図10図9の要部拡大断面図、図11図2のC−C線に沿う要部の断面図、図12図11の要部拡大断面図、図13図2のD−D線に沿う要部の断面図、図14図8のE−E線矢視断面図、図15図3の要部拡大断面図である。
【0035】
図9図11図13に示すように、上述のサイドシル10は、サイドシルインナ11と、サイドシルレインフォースメント12と、サイドシルアウタ13とを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面部14を有する車体強度部材である。
【0036】
図1図2に示すように、上述のサイドシル10とトンネル部9との車幅方向中間部において、ダッシュパネル1の下部上面とフロントフロアパネル4の上面との車両前後方向に跨がってフロアフレームアッパ15(つまり、上部フロアフレーム)を接合固定している。このフロアフレームアッパ15はハット断面形状を有して車両の前後方向に延びるフレーム(車体部品)であって、当該フロアフレームアッパ15とダッシュパネル1およびフロントフロアパネル4との間には、車両の前後方向に延びる閉断面部が形成されている。
【0037】
図9図11図13に示すように、上述のサイドシル10とバッテリ装置5との車幅方向中間部において、フロントフロアパネル4の下面にはフロアフレームロア16(つまり、下部フロアフレーム)を接合固定している。このフロアフレームロア16は逆ハット断面形状を有して車両の前後方向に延びるフレーム(車体部品)であって、当該フロアフレームロア16とフロントフロアパネル4との間には、車両の前後方向に延びる閉断面部17が形成されている。
【0038】
図2に示すように、上述のトンネル部9の後端と近接してフロントフロアパネル4上面には、左右一対のサイドシル10,10間を車幅方向に一直線状に延びるフロアクロスメンバとしての前部クロスメンバ(いわゆるNo.2クロスメンバ)18が配設されている。
【0039】
図9に示すように、当該前部クロスメンバ18は前席前部下部においてフロントフロアパネル4上方をサイドシルインナ11の上面部の高さに合わせて左右のサイドシル10,10間を車幅方向に一直線状に延びるようにフロントフロアパネル4に接合固定されている。
【0040】
図3に示すように、当該前部クロスメンバ18はハット断面形状を有しており、該前部クロスメンバ18とフロントフロアパネル4との間には、車幅方向に一直線状に延びる閉断面部19が形成されている。
また、図9に示すように、フロアクロスメンバとしての前部クロスメンバ18は、その上面が車幅方向に略一直線状に形成されている。
【0041】
さらに、図9に示すように、フロントフロアパネル4の下部には既述したように、車両の前後方向に延びる左右のフロアフレームロア16,16(但し、図9においては、車両右側のフロアフレームロア16のみを示す)が設けられており、上述の前部クロスメンバ18は、左右のフロアフレームロア16,16間(つまり、車幅方向中間部位)に位置するハット断面形状の中間メンバ20と、フロアフレームロア16よりも車幅方向外側(つまり、車幅方向の両サイド側)に位置するハット断面形状のサイドメンバ21と、で構成されている。
そして、上述の中間メンバ20は板厚が1.8mmの超高張力鋼板で形成されており、上述のサイドメンバ21は板厚が1.0mmの高張力鋼板(いわゆるハイテン材)で形成されている。
【0042】
すなわち、前部クロスメンバ18は、左右のフロアフレームロア16間のフロアクロスメンバ部位(中間メンバ20参照)が、フロアフレームロア16よりも車幅方向外側に位置する部位(サイドメンバ21参照)に対して高剛性に形成されており、かつ、中間メンバ20は一部材(単一部品)から形成されている。これにより、側突荷重の入力時に、相対的に低剛性のサイドメンバ21で側突エネルギの吸収を図り、バッテリ装置5を保護するよう構成している。
【0043】
図2図9に示すように、上述の前部クロスメンバ18におけるサイドメンバ21の上部には、前席前部の固定部22aを形成するシート取付けブラケット22が接合固定されている。
このシート取付けブラケット22は、上記前部クロスメンバ18の一直線化を保つ目的で、当該前部クロスメンバ18を構成するサイドメンバ21とは別部材にて形成されている。
【0044】
図2に示すように、上述の前部クロスメンバ18に対して車両後方に離間した位置においてフロントフロアパネル4の上面には、左右一対のサイドシル10,10間を車幅方向に一直線状に延びる第2のフロアクロスメンバとしての中間部クロスメンバ(いわゆるNo.2.5クロスメンバ)23が配設されている。この中間部クロスメンバ23は上述の前部クロスメンバ18と平行になるよう設けられている。
【0045】
図13に示すように、該中間部クロスメンバ23は前席後部下部のフロントフロアパネル4上方において左右のサイドシル10,10間を車幅方向に一直線状に延びるようにフロントフロアパネル4に接合固定されている。
図3に示すように、当該中間部クロスメンバ23はハット断面形状を有しており、該中間部クロスメンバ23とフロントフロアパネル4との間には、車幅方向に一直線状に延びる閉断面部24が形成されている。
図13に示すように、上述の中間部クロスメンバ23はバッテリ装置5の車幅方向の全幅と対応する位置の中間メンバ25と、バッテリ装置5よりも車幅方向外側に位置するサイドメンバ26と、で構成されている。
【0046】
ここで、上述の中間メンバ25を、板厚が1.8mmの超高張力鋼板で形成し、サイドメンバ26を、板厚が1.0mmの高張力鋼板(いわゆるハイテン材)で形成し、中間メンバ25をサイドメンバ26に対して高剛性となるよう形成してもよい。また、上述の中間メンバ25は一部材(単一部品)から形成されている。さらに、サイドメンバ26はシート取付けブラケットを兼ねるもので、その上面部には前席後部の固定部26aが一体形成されている。
【0047】
図3に示すように、前部クロスメンバ18(No.2クロスメンバ)と中間部クロスメンバ23(No.2.5クロスメンバ)との車両前後方向の中間部において、換言すれば、前部クロスメンバ18の車幅方向の中央部の後方において、上述のフロントフロアパネル4には、当該フロントフロアパネル4から上方に向けて立設固定された立設ブラケット27を設けている。
図6図11図12に示すように、上述の立設ブラケット27は車両正面視でM字断面形状に形成されている。
【0048】
図12に拡大断面図で示すように、上述の立設ブラケット27は車幅方向に離間した2つの上壁27a,27bと、これら各上壁27a,27bの車幅方向端部から下方に延びる外側脚部27c,27dおよび内側脚部27e,27fと、内側脚部27e,27fの下端相互間を車幅方向に連結する中間底壁27gと、外側脚部27c,27dの下端から車幅方向外方に延びるフランジ部27h,27iと、を一体形成している。
この立設ブラケット27は、図6に×印で示す両側と中間部、詳しくは、フランジ部27h,27iと中間底壁27gとがフロントフロアパネル4にスポット溶接手段等にて接合固定されている。
【0049】
また、図6に示すように、上述の外側脚部27c,27d、内側脚部27e,27fには外方に膨出し、かつ、上下方向に延びる複数のビード28,28…が車両前後方向に間隔を隔てて一体形成されており、上記フランジ部27h,27iおよび中間底壁27gは、これらのビード28,28間並びに、ビード28と立設ブラケット27の前後端面との間(図6の×印参照)でフロントフロアパネル4に接合固定されている。
【0050】
図3図5に示すように、フロントフロアパネル4の前部車幅方向中央に設けられた上述のトンネル部9には、車体部品として断面門形状の補強ブラケット30が設けられている。図5に示すように、この補強ブラケット30は上壁30aと、該上壁30aの車幅方向両サイドから下方に延びる側壁30b,30cとを一体形成したもので、補強ブラケット30の上壁30aおよび左右の両側壁30b,30cはトンネル部9に対して溶接接合されている(図5の×印参照)。
【0051】
ここで、上述の補強ブラケット30の上壁30aには、その前部から後端部にかけて車両の前後方向に延びる凹部30dが凹設形成されており、この凹部30dの形成により補強ブラケット30の上壁30aに、車両前後方向に延びる稜線30e,30f,30g,30hを形成して、上壁30aの断面剛性向上を図るよう構成している。
【0052】
図3図5に示すように、上述の補強ブラケット30の後部下面には補強部材としての後部レイン31が設けられている。図3に示すように、後部レイン31の直前において補強ブラケット30の上壁30aとトンネル部9の上壁との間は、側面視で略Z字形状の連結ブラケット32にて連結されている。
【0053】
この連結ブラケット32は、車両前突時の荷重が入力された際、補強ブラケット30とトンネル部9との間の変位、いわゆる断面崩れを抑制すると共に、後述するシフトレバー72の操作時に、シフトレバー支持ブラケット73を介して補強ブラケット30に荷重が入力されるが、この際、当該補強ブラケット30を下方から支えて、補強するためのものである。
【0054】
一方、図2図3図7図14に示すように、フロントフロアパネル4の後部車幅方向中央には、キックアップ部33を補強するキックアップ部補強部材34を設けている。
図7に示すように、このキックアップ部補強部材34は、上壁34aと、上壁34aの車幅方向両サイドから下方に延びる左右の側壁34b,34bと、上壁34aの前端部から下方に延びる前壁34cと、側壁34bおよび前壁34cの下端から外方に延びるように一体形成されたフランジ部34dと、を備えている。
【0055】
図3に示すように、上述のキックアップ部補強部材34の上壁34aには、開口部34eが設けられると共に、当該上壁34aには該開口部34eを着脱可能に覆うカバー部材35が設けられている。
図3に示すように、上述のキックアップ部33は上方に延びた後に、その上端から車両後方に延びるものであって、キックアップ部33の下部には車幅方向に延びる後部クロスメンバ36(いわゆるNo.3クロスメンバ)を接合固定し、当該後部クロスメンバ36とキックアップ部33との間には、車幅方向に延びる閉断面部37を形成している。
図3に示すように、上述のキックアップ部33の上部には後方に延びるリヤフロアパン38を連設している。
【0056】
図2において、39はリヤフロアパン38の車幅方向両サイドを車両の前後方向に延びる閉断面構造のリヤサイドフレームであって、図2に示すように、上述のサイドシル10はその後端部がリヤサイドフレーム39の前端部とオーバラップするように車両後方に延設されている。
【0057】
図2図3に示すように、トンネル部9上部の車体部品である補強ブラケット30後部からキックアップ部補強部材34前部にかけて車両の前後方向に延びる車両部品としてのコンソール支持ブラケット40を設けている。このコンソール支持ブラケット40は、前部クロスメンバ18の車幅方向中央上方、立設ブラケット27上部、および中間部クロスメンバ23の車幅方向中央上方に配設されてコンソール70を支持するブラケットである。
【0058】
すなわち、上述のコンソール支持ブラケット40は、フロントフロアパネル4の車幅方向中央に配設されるコンソール70を支持して上記フロアクロスメンバである前部クロスメンバ18に取付けられるブラケットである。
【0059】
図3に示すように、上述のコンソール70は、上部にシフトノブ71が設けられたシフトレバー72を支持し、下部が上記コンソール支持ブラケット40に前後で固定されるシフトレバー支持ブラケット73を備えている。
【0060】
図3に示すように、上述のシフトレバー支持ブラケット73は、シフトレバー72を支持する上部ブラケット74と、中間ブラケット75と、ベースブラケット76とを一体的に構成したものである。
そして、上述のコンソール70は、シフトノブ71を除くその略全体が外装部材77で覆われると共に、ベースブラケット76を含む当該ベースブラケット76より前側をコンソールフロント部70Fに設定し、ベースブラケット76より後側をコンソールリヤ部70Rに設定している。
【0061】
図3に示すように、ベースブラケット76の直後方におけるコンソールリヤ部70Rの上部には、カップホルダ78を形成し、このカップホルダ78の後方部に形成した物入れ部79を、アームレスト80で開閉可能に覆うよう構成している。
【0062】
図9に示すように、前部クロスメンバ18の車幅方向中央部上部、詳しくは、中間メンバ20の車幅方向中央部上部に、コンソール支持ブラケット40の高さまで上方に向けて断面が拡大する上方拡大断面部41を形成している。この実施例では、当該上方拡大断面部41は、前部クロスメンバ18とは別体のクロスメンバ補強部材42にて形成されている。
これにより、前部クロスメンバ18の基本部位の稜線X1,X2(図14参照)を車幅方向に一直線化するように構成している。
【0063】
図9図14に示すように、クロスメンバ補強部材42は、上壁42a、前壁42b、後壁42c、左右の側壁42d,42eおよび該側壁42d,42eから車幅方向外方に延びるフランジ部42f,42gを有しており、図14に示すように、前壁42bおよび後壁42cを前部クロスメンバ18の前後の各壁に接合固定し、フランジ部42f,42gを図9に示すように、前部クロスメンバ18の上壁に接合固定したものである。
【0064】
図10に示すように、上述のコンソール支持ブラケット40は上壁40aと、左右の両側壁40b,40cと、側壁40b,40cの下端から車幅方向外方に延びるフランジ部40d,40eと、を備えており、当該コンソール支持ブラケット40の側壁40b,40cがフランジ部40d,40eを介して上方拡大断面部41を形成するクロスメンバ補強部材42の上壁42aに固定されている。
【0065】
また、図4に示すように、上述のコンソール支持ブラケット40の上壁40aにおける車幅方向中央部には下方に凹む凹部40fを一体形成している。この凹部40fはコンソール支持ブラケット40の前端から後端部近傍まで車両の前後方向に延びており、この凹部40fの形成によりコンソール支持ブラケット40の上壁40aに車両の前後方向に延びる複数の稜線40g,40h,40i,40j,40kが形成されている。
【0066】
図9図10に示すように、この実施例では、コンソール支持ブラケット40の左右のフランジ部40d,40eが、ボルト、ナット等の締結部材43を用いて、後述する補強支持ブラケット51と共に、クロスメンバ補強部材42の上壁42aに共締め固定されている。
【0067】
すなわち、図9に示すように、前部クロスメンバ18の車幅方向中央部に、上方に向けて断面が拡大する上方拡大断面部41を備え、上述のコンソール支持ブラケット40は当該上方拡大断面部41に締結されたものである。
【0068】
図9に示すように、上方拡大断面部41を形成するクロスメンバ補強部材42の上壁42aの車幅方向両側には、当該上方拡大断面部41と同一高さで前席前部の固定部、すなわち、シート固定部44,44が形成されている。
これにより、上方拡大断面部41の稜線X3,X4(すなわち、クロスメンバ補強部材42の上側前後の稜線X3,X4)を車幅方向に一直線化するように構成している。
【0069】
そして、上述のシート固定部44とシート取付けブラケット22の前席前部の固定部22aとには、取付け部材45,45を用いてシートスライドレール46,46の前部を取付けており、シートスライドレール46,46の上方部には前席としてのフロントシート47(車両右側においては、ドライバーズシート)を配置している。なお、図9では、フロントシート47のシートクッション47Cを示している。また、車両左側においては、上述のシートスライドレール46,46の上方部に前席としてのパッセンジャーズシートが配置される。
【0070】
図4図10に示すように、コンソール支持ブラケット40の前部をその下面から補強する補強部材としての前部レイン48を設けている。
図15に示すように、シフトレバー支持ブラケット73前方のフロントフロアパネル4に上述のトンネル部9が形成されており、上記コンソール支持ブラケット40の前部は、補強ブラケット30を介して上記トンネル部9に接続されており、後述する前側固定部αから前方のコンソール支持ブラケット40を補強する補強部材としての前部レイン48を備えたものである。
【0071】
図10に示すように、この前部レイン48は、コンソール支持ブラケット40の上壁40aおよび左右の両側壁40b,40cを補強する門形断面形状に形成されている。
図9図10に示すように、前部クロスメンバ18上方のコンソール支持ブラケット40には、マウントラバー49およびボルト、ナットから成る取付け部材50を用いて、シフトレバー支持ブラケット73のベースブラケット76前部が取付けられており、クロスメンバ補強部材42の上面には、上述のコンソール支持ブラケット40の上面つまり上壁40aを下方から支持する補強支持ブラケット51が立設固定されている。
【0072】
図10に示すように、上述のシフトレバー支持ブラケット73におけるベースブラケット76の下部左右にはフランジ部76a,76bが一体形成されており、これらの各フランジ部76a,76bをマウントラバー49上面において取付け部材50にて締結することで、シフトレバー支持ブラケット73が左右で上述のコンソール支持ブラケット40に取付けられている。
【0073】
図9図10に示すように、上述の補強支持ブラケット51は車両正面視でM字断面形状に形成されており、図10に示すように、該補強支持ブラケット51の左右のフランジ部51a,51bは、コンソール支持ブラケット40のフランジ部40d,40eと共に、締結部材43を用いて、クロスメンバ補強部材42の上壁42aに取付けられている。
【0074】
また、上述のM字断面形状の補強支持ブラケット51は2つの上壁51c,51dを有しており、これらの各上壁51c,51dは前部レイン48およびコンソール支持ブラケット40と共に、3枚重ね合わせて、共締め固定されている。
【0075】
すなわち、前部クロスメンバ18の上方拡大断面部41の車幅方向中央部に、上方に向かって立設される上述の補強支持ブラケット51を備えており、コンソール支持ブラケット40は、その両側壁40b,40cがフランジ部40d,40eを介して上方拡大断面部41(クロスメンバ補強部材42)に締結部材43を用いて、締結され、かつ、上壁40aが上記補強支持ブラケット51の上壁51c,51dに、取付け部材50を用いて、締結されたものである。
【0076】
図2のD−D線矢視断面図を図13に示すように、第2のフロアクロスメンバとしての中間部クロスメンバ23の車幅方向中央上部には、クロスメンバ補強部材52を接合固定している。図14に示すように、このクロスメンバ補強部材52はハット断面形状を有しており、このクロスメンバ補強部材52にて閉断面部24の上部に上方拡大断面部53を形成している。
【0077】
図14に示すように、前部クロスメンバ18に対して中間部クロスメンバ23は上下高さを高くすることができない。つまり、中間部クロスメンバ23上には後席乗員の足が位置することになり、中間部クロスメンバ23はその高さを高くできないので、側突に対して弱くなるが、これを補足するために上記クロスメンバ補強部材52により上方拡大断面部53を形成し、側突耐力の向上を図ったものである。
【0078】
また、図13に示すように、中間部クロスメンバ23の上面をサイドシルインナ11の上面よりも低い高さで、車幅方向に略一直線状に延ばすことで、後席乗員の足元スペースを確保するよう構成したものである。
【0079】
図14に示すように、上述のクロスメンバ補強部材52は、中間部クロスメンバ23の下方から上方の全体を覆っており、フロントフロアパネル4に対して上記中間部クロスメンバ23と共に溶接接合されており、これにより、中間メンバ25の剛性をより一層高め、当該中間メンバ25の側突性能の向上を図り、側突荷重の入力時には、サイドメンバ26でエネルギ吸収を行なって、バッテリ装置5の保護を図るよう構成したものである。
【0080】
図14に示すように、第2のフロアクロスメンバである中間部クロスメンバ23は立設ブラケット27の後方においてコンソール支持ブラケット40の高さよりも低く形成されており、図13に示すように、コンソール支持ブラケット40は車両正面視で門形断面形状に形成され、かつ、クロスメンバ補強部材52を介してその側壁40b,40cが中間部クロスメンバ23に取付けられている。
【0081】
詳しくは、図13に示すように、コンソール支持ブラケット40の左右の側壁40b,40cは、フランジ部40d,40eを介してクロスメンバ補強部材52の上壁に取付けられている。上述のフランジ部40d,40eはボルト、ナット等の締結部材54を用いてクロスメンバ補強部材52に締結固定されたものである。
【0082】
図13に示すように、上方拡大断面部53を形成するクロスメンバ補強部材52の車幅方向両側には、前席後部の固定部、つまり、シート固定部55が形成されており、このシート固定部55とサイドメンバ26の前席後部の固定部26aとには、取付け部材56,56を用いて上述のシートスライドレール46,46の後部を取付けている。
【0083】
図3図14に示すように、上述のシフトレバー支持ブラケット73は、シフトレバー72を支持するブラケットであって、図14に示すように、このシフトレバー支持ブラケット73は、前部クロスメンバ18上部のクロスメンバ補強部材42と、立設ブラケット27の前部とに跨がって固定されている。
【0084】
シフトレバー支持ブラケット73の前側の固定部は、図9図10を参照して既述したように、マウントラバー49および取付け部材50を用いて、その左右がクロスメンバ補強部材42に取付けられており、シフトレバー支持ブラケット73の後側の固定部は、図11図12に示すように、ベースブラケット76の左右のフランジ部76a,76bが、マウントラバー57,57およびボルト、ナット等の取付け部材58を用い、かつ、コンソール支持ブラケット40を介して立設ブラケット27の上壁27a,27bに取付けられている。
【0085】
図14に示すように、立設ブラケット27は、シフトレバー支持ブラケット73の後側の取付け部(マウントラバー57、取付け部材58の位置参照)からさらに車両後方に向かって延びるよう形成されており、該立設ブラケット27には、上記シフトレバー支持ブラケット73の取付け部の後方で上述のコンソール支持ブラケット40の上壁40aが、図示しないボルト、ナット等の取付け部材を用いて固定されている。
図11図12に示すように、立設ブラケット27の上部は車幅方向においてコンソール支持ブラケット40の車幅方向の幅に対して幅狭に形成されている。
【0086】
ところで、図8図5図14に示すように、コンソール支持ブラケット40(車両部品)は補強ブラケット30(車体部品)を介してトンネル部9に接続されており、コンソール支持ブラケット40と補強ブラケット30とは、上壁40a,30aおよび側壁40b,40c,30b,30cで前部レイン48および後部レイン31を含め4者を重ねて締結部材を介して締結されている。
【0087】
すなわち、図8に示すように、上側においては、コンソール支持ブラケット40の上壁40aと、前部レイン48と、補強ブラケット30の上壁30aと、後部レイン31との4者を、ボルト、ナット等の締結部材59にて締結しており、側部においては、コンソール支持ブラケット40の側壁40b,40cと、前部レイン48と、補強ブラケット30の側壁30b,30cと、後部レイン31との4者を、ボルト、ナット等の締結部材60にて締結している。
図1図3図8に示すように、コンソールフロント部70Fの下部前端と、インストルメントパネル2の下部との間には、底部コンソール81を設けている。
【0088】
図8に示すように、この底部コンソール81は車幅方向中央に位置する底壁81aと、底壁81aの車幅方向左右両端部から上方に立上がる内壁81bと、この内壁81bの上端から下方に延びる外壁81cと、を一体形成したもので、当該底部コンソール81にてコンソール支持ブラケット40の前方部および補強ブラケット30を上方から覆っている。
【0089】
さらに、図3図4図14に示すように、コンソール支持ブラケット40の後部上側には、門形断面形状の取付けブラケット61を設け、当該取付けブラケット61にマウントラバー62およびボルト、ナット等の取付け部材63を用いて、コンソールリヤ部70R側のブラケット82を取付けるように構成している。
【0090】
図3に示すように、上述のシフトレバー72は、その下端部にシフトレバー支持ブラケット73の上部ブラケット74に対する取付け点としてのピボット部Pを有しており、このピボット部Pか、シフトレバー支持ブラケット73の上記コンソール支持ブラケット40への固定点である前側固定部αおよび後側固定部β(特に、前側固定部α)に対して車両前方にオフセットされており、これにより、シフトレバー72の下方(詳しくは、前方下方)に物置きスペース90を確保すべく構成したものである。
【0091】
この実施例では、図1図3図8に示すように、上述の物置きスペース90は、シフトレバー72の下方で、かつ、底部コンソール81の底壁81a上部に形成され、運転席側および助手席側の何れの側からも、内壁81bと外壁81cとの間の上端部を介して、図示しない荷物等の物品を物置きスペース90に対して、出し入れすることができるように構成している。
【0092】
図10図14図15に示すように、上述の前側固定部αは、シフトレバー支持ブラケット73とコンソール支持ブラケット40とが取付け部材50にて取付けられる固定部であり、図12図14図15に示すように、上述の後側固定部βは、シフトレバー支持ブラケット73とコンソール支持ブラケット40とが取付け部材58にて取付けられる固定部である。
そして、図10に示すコンソール支持ブラケット40の前側固定部αの剛性が、図12に示すコンソール支持ブラケット40の後側固定部βの剛性よりも高くなるよう構成されている。
【0093】
詳しくは、上述のコンソール支持ブラケット40は、既述したように上壁40aと両側壁40b,40cとを備えた車両正面視で門形断面形状に形成されており、図10に示すように、前側固定部αの領域は、上述の上壁40aおよび両側壁40b,40cが下方の車体としての前部クロスメンバ18に補強支持ブラケット51およびクロスメンバ補強部材42を介して締結され、また、図12に示すように、後側固定部βの領域は、上壁40aのみが下方の車体としての立設ブラケット27に締結されており、これにより、コンソール支持ブラケット40の前側固定部αの剛性が後側固定部βの剛性に対して高くなるよう構成されたものである。
【0094】
すなわち、この実施例では、コンソール支持ブラケット40の前側固定部αが締結される車体を前部クロスメンバ18に設定し、後側固定部βが締結される車体を立設ブラケット27に設定して、コンソール支持ブラケット40は、前側固定部αの領域が、図10に示すように前部クロスメンバ18に固定され、後側固定部βの領域が、図12に示すように立設ブラケット27に固定されたものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示す。
【0095】
このように、上記実施例の車両の下部車体構造は、車室の床面を形成するフロアパネル(フロントフロアパネル4参照)と、上記フロアパネル(フロントフロアパネル4)上方を車幅方向に延びるよう配設されるフロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)と、上記フロアパネル中央(フロントフロアパネル4の車幅方向中央参照)に配設されるコンソール70を支持して上記フロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)に取付けられるコンソール支持ブラケット40と、上部がシフトレバー72を支持し、下部が上記コンソール支持ブラケット40に前後で固定されるシフトレバー支持ブラケット73と、を備え、上記シフトレバー72の上記シフトレバー支持ブラケット73に対する取付け点(ピボット部P)が、上記シフトレバー支持ブラケット73の上記コンソール支持ブラケット40への固定点(前側固定部α、後側固定部β参照)に対して車両前方にオフセットされており、上記コンソール支持ブラケット40の前側固定部αの剛性を後側固定部βより高く成したものである(図3図9図12図14図15参照)。
【0096】
この構成によれば、上記シフトレバー支持ブラケット73の上部でシフトレバー72を支持し、その下部はコンソール支持ブラケット40に前後で固定されており、当該コンソール支持ブラケット40の前側固定部αの剛性を高くしたので、シフトレバー72の支持剛性の悪化を抑制することができる。
【0097】
また、上記シフトレバー72のシフトレバー支持ブラケット73に対する取付け点(ピボット部P)は、シフトレバー支持ブラケット73のコンソール支持ブラケット40への固定点(前側固定部α、後側固定部β)に対して車両前方にオフセットされているので、シフトレバー72の下方に物置きスペース90(図1図3図8参照)を確保することができる。
要するに、シフトレバー72の支持剛性の悪化を抑制しつつ、当該シフトレバー72の下方に物置きスペース90を確保することができる。
【0098】
また、この発明の一実施形態においては、上記コンソール支持ブラケット40は、上壁40aおよび両側壁40b,40cを備えた車両正面視で門形断面形状に形成されており、上記前側固定部αの領域は上記上壁40aおよび両側壁40b,40cが下方の車体(前部クロスメンバ18)に締結され、上記後側固定部βの領域は上記上壁40aのみが下方の車体(立設ブラケット27)に締結されたものである(図9図12参照)。
【0099】
この構成によれば、シフトレバー72の操作荷重が入力する前側固定部αの領域は、上壁40a、両側壁40b,40cを下方の車体(前部クロスメンバ18)に締結することで、シフトレバー72の支持剛性を確保し、後側固定部βの領域については、上壁40aのみを下方の車体(立設ブラケット27)に締結することで、コンソール支持ブラケット40の簡略化を図ると共に、締結に要する部品点数の削減と、締結工数の低減とを図ることができる。
【0100】
さらに、この発明の一実施形態においては、上記コンソール支持ブラケット40は、上記前側固定部αの領域が上記フロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)に固定され、上記後側固定部βの領域が上記フロアパネル(フロントフロアパネル4)から上方に向けて立設された立設ブラケット27に固定されたものである(図9図12図15参照)。
【0101】
この構成によれば、コンソール支持ブラケット40の前後の固定部α,βの領域を、フロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)と立設ブラケット27とに固定するので、当該コンソール支持ブラケット40の左右の両側壁40b,40cをフロアパネル(フロントフロアパネル4)まで下方に延ばす必要がなく、これにより、コンソール支持ブラケット40の両側壁40b,40cの高さを低くすることができて、その軽量化を図ることができる。
【0102】
さらにまた、この発明の一実施形態においては、上記フロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)の中央部(詳しくは、車幅方向の中央部)に、上方に向けて断面が拡大する上方拡大断面部41を備え、上記コンソール支持ブラケット40は当該上方拡大断面部41に締結されたものである(図9参照)。
【0103】
この構成によれば、上述の上方拡大断面部41にて側突性能の向上を図りつつ、コンソール支持ブラケット40を上記上方拡大断面部41に締結することで、該コンソール支持ブラケット40の下端をフロアパネル(フロントフロアパネル4)まで下方へ延ばす必要がなくなり、コンソール支持ブラケット40の軽量化とその支持剛性の向上とを図ることができる。
【0104】
加えて、この発明の一実施形態においては、上記フロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)の上方拡大断面部41の中央部(詳しくは、車幅方向の中央部)に、上方に向かって立設される補強支持ブラケット51を備え、上記コンソール支持ブラケット40は、その両側壁40b,40cが上記上方拡大断面部41に締結され、かつ、上壁40aが上記補強支持ブラケット51に締結されたものである(図9図10参照)。
この構成によれば、シフトレバー支持ブラケット73が固定されるコンソール支持ブラケット40の前側固定部αの剛性を、上記補強支持ブラケット51にて向上させることができる。
【0105】
また、この発明の一実施形態においては、上記シフトレバー支持ブラケット73前方のフロアパネル(フロントフロアパネル4)にトンネル部9が形成され、上記コンソール支持ブラケット40の前部が該トンネル部9に接続されており、上記前側固定部αから前方のコンソール支持ブラケット40を補強する補強部材(前部レイン48)を備えたものである(図4図15参照)。
【0106】
この構成によれば、次のような効果がある。
すなわち、コンソール支持ブラケット40の前側固定部αおよびその前方は、シフトレバー72操作による相当な荷重が作用する部位であり、上記補強部材(前部レイン48)にてフロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)とトンネル部9とを橋渡す部位を補強したので、フロアクロスメンバ(前部クロスメンバ18)とトンネル部9との間の剛性向上を図ることができる。
【0107】
さらに、この発明の一実施形態においては、上記補強部材(前部レイン48)は、上記コンソール支持ブラケット40の上壁40aおよび両側壁40b,40cを補強する門形断面形状に形成されたものである(図8参照)。
この構成によれば、補強部材(前部レイン48)の上方からの荷重に対する耐力の向上を図ることができる。
【0108】
加えて、この発明の一実施形態においては、上記コンソール支持ブラケット40は、両側壁30b,30cおよび上壁30aが上記トンネル部9に溶接接合される補強ブラケット30を介して上記トンネル部9に接続されており、上記補強ブラケット30には第2の補強部材(後部レイン31)を備え、上記コンソール支持ブラケット40と上記補強ブラケット30とは、上壁40a,30aおよび両側壁40b,40c,30b,30cで上記補強部材(前部レイン48)および第2の補強部材(後部レイン31)を含め4者を重ねて締結具(締結部材59,60)を介して締結されるものである(図5図8参照)。
【0109】
この構成によれば、シフトレバー72操作による相当な荷重が作用し、弱点となりがちな前方の連結部、すなわち、コンソール支持ブラケット40前部と補強ブラケット30後部との連結部の剛性を、上記4者40,48,30,31の重合締結構造(いわゆる共締め構造)にて向上させることができる。
【0110】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のフロアパネルは、実施例のフロントフロアパネル4に対応し、
以下同様に、
フロアクロスメンバは、前部クロスメンバ18(いわゆるNo.2クロスメンバ)に対応し、
シフトレバーのシフトレバー支持ブラケットに対する取付け点は、ピボット部Pに対応し、
シフトレバー支持ブラケットのコンソール支持ブラケットへの固定点は、前側固定部α、後側固定部βに対応し、
前側固定部が締結される下方の車体は、前部クロスメンバ18に対応し、
後側固定部が締結される下方の車体は、立設ブラケット27に対応し、
前側固定部から前方のコンソール支持ブラケットを補強する補強部材は、前部レイン48に対応し、
第2の補強部材は、後部レイン31に対応し、
締結具は、締結部材59,60に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0111】
以上説明したように、本発明は、コンソールにシフトレバーを配置したような車両の下部車体構造について有用である。
【符号の説明】
【0112】
4…フロントフロアパネル(フロアパネル)
9…トンネル部
18…前部クロスメンバ(フロアクロスメンバ)
27…立設ブラケット(下方の車体)
30…補強ブラケット
30a…上壁
30b,30c…側壁
31…後部レイン(第2の補強部材)
40…コンソール支持ブラケット
40a…上壁
40b,40c…側壁
41…上方拡大断面部
48…前部レイン(補強部材)
51…補強支持ブラケット
59,60…締結部材(締結具)
70…コンソール
72…シフトレバー
73…シフトレバー支持ブラケット
P…ピボット部(取付け点)
α…前側固定部(固定点)
β…後側固定部(固定点)
図1
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