特開2020-187912(P2020-187912A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特開2020-187912当接面にシール部材を設けたコネクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-187912(P2020-187912A)
(43)【公開日】2020年11月19日
(54)【発明の名称】当接面にシール部材を設けたコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/52 20060101AFI20201023BHJP
   F16J 15/10 20060101ALI20201023BHJP
【FI】
   H01R13/52 301B
   H01R13/52 301H
   F16J15/10 C
   F16J15/10 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-91416(P2019-91416)
(22)【出願日】2019年5月14日
(71)【出願人】
【識別番号】390005049
【氏名又は名称】ヒロセ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】山田 渉
【テーマコード(参考)】
3J040
5E087
【Fターム(参考)】
3J040AA12
3J040AA17
3J040BA02
3J040EA16
3J040FA05
3J040HA03
3J040HA05
5E087FF03
5E087FF08
5E087LL04
5E087LL12
5E087MM09
5E087MM12
5E087RR12
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】簡易な構造によって、当接面にシール部材を確実に且つ容易に取り付けることができるコネクタを提供すること。
【解決手段】被当接物に対するハウジングの当接面に、前記被当接物に対する当接方向とは反対方向に向って凹窪状を成し且つ前記当接面の面方向において多角形状を成す収容溝が周状に設けられている。多角形状を成す収容溝の少なくとも角部には、収容溝に収容されるシール部材を挟持する複数の挟持手段が設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被当接物に対するハウジングの当接面に、前記被当接物に対する当接方向とは反対方向に向って凹窪状を成し且つ前記当接面の面方向において多角形状を成す収容溝が周状に設けられており、
前記多角形状を成す収容溝の少なくとも角部に、前記収容溝に収容されるシール部材を挟持する複数の挟持手段が設けられている、ことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記コネクタは更に、前記被当接物に対する当接時に前記被当接物に設けた穴と連通し得る貫通穴を有し、
前記収容溝は、前記面方向において、前記貫通穴の外周を連続的に取り巻くように設けられている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記収容溝の角部以外の部分に、角部に設けた前記挟持手段とは不連続の状態で、前記当接面における前記収容溝の周方向に沿って他の挟持手段が設けられている、請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
角部に設けた前記挟持手段の前記周方向における寸法が、前記他の挟持手段の前記周方向における寸法より大きい、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
角部に設けた前記挟持手段、及び/又は、前記他の挟持手段は、前記収容溝の内側内壁と外側内壁の間の寸法を狭めることによって形成されている、請求項1乃至4のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項6】
前記寸法は、前記内側内壁と前記外側内壁の間に挟持される前記シール部材の所定部分の寸法より小さい、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記挟持手段は、前記外側内壁の一部を前記内側内壁の側に向って突出させることによって形成されている、請求項5又は6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記挟持手段を形成している前記収容溝の、前記当接方向に沿う方向における深さは、該深さを有する前記挟持手段によって挟持される前記シール部材の所定部分の寸法よりも小さい、請求項1乃至7のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項9】
前記収容溝はコネクタハウジングのフランジ部に設けられている、請求項1乃至8のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項10】
前記収容溝は、前記面方向において、略矩形状を成している、請求項1乃至9のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項11】
前記シール部材は、前記当接面における前記収容溝の周方向に沿って実質的に一定の太さを有する弾性部材から成る、請求項1乃至10のいずれかに記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、当接面にシール部材を設けたコネクタ、更に言えば、当接面にシール部材を収容するための収容溝を有するコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特開2008−60730号公報(特許文献1)に、当接面にシール部材を設けたコネクタの一例が開示されている。開示されたコネクタは、パネルの取付孔に取り付けて使用することができるものであって、合成樹脂製のハウジングと、ハウジングに収容される端子金具と、取付孔の周縁部に密着可能なシール部材を含む。ハウジングは、端子金具が保持される端子保持部と、相手側コネクタが嵌合されるフード部を備え、フード部の前端部に、被当接物であるパネルに当接される当接面を形成するフランジ部がフード部の全周にわたって設けられている。フランジ部は孔部を有し、環状のシール部材がこの孔部に装着されて、コネクタがパネルの取付孔に取り付けられたときパネルの所定部分と密着し得るようになっているようになっている。
【0003】
ハウジングにシール部材を装着するため、シール部材には、外向きに突出する外向き突部と内向きに突出する内向き突部が設けられており、これに対応して、ハウジングのフランジ部には、外向き突部が収容される外向き孔部と、内向き突部が収容される内向き孔部が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018−60730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のコネクタでは、当接面にシール部材を取り付けるために、フランジ部に孔部が、これに対応して、シール部材には孔部の形状に適合する複数の突部等が、それぞれ設けられている。しかしながら、このような複雑な構造は、コネクタ及びシール部材の大型化、製造及び組立工程の複雑化、更には、製造コストの増大を招く。
本願発明はこのような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構造によって、当接面にシール部材を確実に且つ容易に取り付けることができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様によるコネクタは、被当接物に対するハウジングの当接面に、前記被当接物に対する当接方向とは反対方向に向って凹窪状を成し且つ前記当接面の面方向において多角形状を成す収容溝が周状に設けられており、前記多角形状を成す収容溝の少なくとも角部に、前記収容溝に収容されるシール部材を挟持する複数の挟持手段が設けられていることを特徴として有する。
この態様のコネクタによれば、当接面に設けた収容溝の少なくとも角部にシール部材を挟持する挟持手段が設けられていることから、コネクタやシール部材を複雑な構造とすることなく、当接面にシール部材を確実に且つ容易に取り付けることができる。
【0007】
上記態様のコネクタにおいて、前記コネクタは更に、前記被当接物に対する当接時に前記被当接物に設けた穴と連通し得る貫通穴を有し、前記収容溝は、前記面方向において、前記貫通穴の外周を連続的に取り巻くように設けられているのが好ましい。
【0008】
また、上記態様のコネクタにおいて、前記収容溝の角部以外の部分に、角部に設けた前記挟持手段とは不連続の状態で、前記当接面における前記収容溝の周方向に沿って他の挟持手段が設けられているのが好ましい。
【0009】
更に、上記態様のコネクタにおいて、角部に設けた前記挟持手段の前記周方向における寸法が、前記他の挟持手段の前記周方向における寸法より大きいのが好ましい。
【0010】
また、上記態様のコネクタにおいて、角部に設けた前記挟持手段、及び/又は、前記他の挟持手段は、前記収容溝の内側内壁と外側内壁の間の寸法を狭めることによって形成されていてもよい。
更に、上記態様のコネクタにおいて、前記寸法は、前記内側内壁と前記外側内壁の間に挟持される前記シール部材の所定部分の寸法より小さいのが好ましい。
更にまた、上記態様のコネクタにおいて、前記挟持手段は、前記外側内壁の一部を前記内側内壁の側に向って突出させることによって形成されていてもよい。
【0011】
また、上記態様のコネクタにおいて、前記挟持手段を形成している前記収容溝の、前記当接方向に沿う方向における深さは、該深さを有する前記挟持手段によって挟持される前記シール部材の所定部分の寸法よりも小さいのが好ましい。
【0012】
更に、上記態様のコネクタにおいて、前記収容溝はコネクタハウジングのフランジ部に設けられていてもよい。
【0013】
また、上記態様のコネクタにおいて、前記収容溝は、前記面方向において、略矩形状を成していてもよい。
【0014】
更に、上記態様のコネクタにおいて、前記シール部材は、前記当接面における前記収容溝の周方向に沿って実質的に一定の太さを有する弾性部材から成るのが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本願発明によれば、簡易な構造によって、当接面にシール部材を確実に且つ容易に取り付けることができるコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明によるコネクタの側面図である。
図2図1の底面図である。
図3図1の底面図である。
図4図2に対応するコネクタ1の拡大底面図である。
図5図4のA-A線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な一つの実施形態による電気コネクタについて説明するが、勿論、これによって本発明を限定しようとするものではない。更に言えば、本発明は、電気コネクタのみならず、他の様々なコネクタ、例えば、光コネクタ等としても使用することができる。
【0018】
図1に、本発明によるコネクタ1の側面図を、図2に、その底面図を、更に、図3に、その分解斜視図をそれぞれ示す。
【0019】
コネクタ1は、少なくとも、ハウジング10を含む。実際の使用時には、ハウジング10の一部を被当接物、例えば、筐体(図示されていない)に当接させた状態で使用する。被当接物に当接させる当接面21は、図示実施形態に示すように、ハウジング10のフランジ部20によって形成されてもよい。フランジ部20には、コネクタ1を被当接物に固定するためのネジ3を取り付けるネジ穴22の他、被当接物に当接させる際に被当接物の所定位置に位置決めするための突起12が、設けられている。
【0020】
コネクタ1に対しては、相手コネクタ(図示されていない)を嵌合接続させることができる。相手コネクタを嵌合接続するため、ハウジング10の嵌合側(ここでは、上側とする)に突出した略筒状の嵌合突部11が設けられている。嵌合突部11の外周にはパッキン4を取り付けることができる溝11Aが形成されている。相手コネクタとの接続時には、パッキン4によって相手コネクタとの嵌合部における隙間を埋めることができる。更に、嵌合突部11を挟んだ対向位置に、一対の係止部材15が設けられている。例えば、これら係止部材15のそれぞれに、相手コネクタに設けた所定部分(可動係止部)を係止させることによって、コネクタ1と相手コネクタの接続状態を維持することもできる(例えば、特開2015−050160号等参照)。
【0021】
嵌合突部11には、隔壁17によって仕切られた、貫通穴16、例えば、ここでは2つの貫通穴16A、16Bが設けられている。これらの貫通穴16A、16Bは、当接物に設けた貫通穴と連通し得る。これらの貫通穴16A、16Bには、それぞれの貫通穴16A、16Bの大きさに合わせて形成された内部ハウジングが設置される。図1に、特に、貫通穴16Aに設置される内部ハウジング19を概略的に示している。貫通穴16Bに設置される内部ハウジングは図示していないが、貫通穴16Bにも、内部ハウジング19と同様の内部ハウジングが、内部ハウジング19と同様の方法で設置されると考えてよい。内部ハウジング19は、図示矢印「α1」方向に沿って、貫通穴16Aに挿入、設置される。内部ハウジング19には、貫通穴16Aに内嵌されて貫通穴16Aの内壁に係止される外側部分19Aと、外側部分19Aから貫通穴19Aを塞ぐように延在している板状部分19Bが含まれる。板状部分19Bには、端子25を支持することができる複数の穴19aが設けられている。貫通穴16Aに内部ハウジング19を設置したとき、端子25は、上側及び下側において内部ハウジング19から露出した状態で、且つ、貫通穴16Aを貫通した状態で、ハウジング20の所定位置に支持される。尚、特開2018−206502号や特開2018−206501号等には、一例としての、これら内部ハウジングや端子の構造がより詳細に説明されている。
【0022】
コネクタ1を被当接物に当接させた際、内部ハウジングによって支持されたコネクタ1の側の端子は、コネクタ1の貫通穴16と被当接物に設けた貫通穴を通じて、被当接物の側に設けた端子等の接続相手(図示されていない)と接続される。この結果、コネクタ1と相手コネクタを接続させることにより、コネクタ1を介して、相手コネクタに設けた端子と、被当接物の側に設けた接続相手とを電気的に接続することができる。このような構成を採用した場合、コネクタ1の貫通穴16や、これと連通する被当接物の貫通穴を通じて、水や埃が被当接物等の内部に侵入するおそれが生じるが、シール部材6を設けることによって、このような危険を大幅に軽減することができる。
【0023】
図4に、図2に対応するコネクタ1の拡大底面図を、図5に、図4のA-A線断面図を、それぞれ示す。
防水/防塵機能を高めるため、被当接物に当接させる当接面21、図示実施形態では、ハウジング10のフランジ部20に、被当接物に対する当接方向「α1」とは反対方向「α2」に向って凹窪状を成す収容溝30が設けられている。収容溝30には、例えば樹脂で形成された弾性作用を有するシール部材6が、当接方向「α1」に沿う深さ方向「α」に埋め込まれている。シール部材6は、当接面21における収容溝30の周方向「θ」に沿って実質的に一定の太さを有する。シール部材6を一定の太さとすることにより、設計及び製造の簡略化が図られている。
【0024】
収容溝30に収容されたシール部材6は、収容溝30を利用して形成された挟持手段31A〜31Dによって所定位置に固定されている。深さ方向「α」における収容溝30の深さ「t」は、挟持手段31A〜31Dによって挟持されるシール部材6の所定部分の寸法「a」、「b」よりも小さく設定されていることから、シール部材6が収容溝30に収容された後も、シール部材6の一部6A、6Bは、深さ方向「α」において、収容溝30から突出し得る。このような突出部6A、6Bを設けることにより、コネクタ1を被当接物に固定した際、フランジ部20の収容溝30に収容されたシール部材6は、被当接物と当接面21との間に被当接物に対して密着した状態で介在し、防水防塵機能を発揮する。
【0025】
収容溝30は、当接面21の面方向(「β−γ」方向)において、貫通穴16の外周を連続的に取り巻くように周方向「θ」に沿って周状に設けられている。また、収容溝30は、該面方向(「β−γ」方向)において、多角形状、本実施形態では、略矩形状を成すように設けられている。シール部材6は、収容溝30の形状に対応して、面方向(「β−γ」方向)において収容溝30に対応する形状に予め成型される。
【0026】
挟持手段31A〜31Dは、少なくとも、収容溝30に形成された多角形状の角部に設ける。仮に、収容溝30に収容されたシール部材6が、意図せず、これらの角部において外れてしまった場合、比較的容易にシール部材の全体が外れてしまうことになるが、本構成のように、少なくとも角部に挟持手段31A〜31Dを設けることにより、シール部材6に応力が加わり易い角部の挟持力を高めることで、コネクタ1やシール部材6を複雑な構造とすることなく、シール部材6を当接面21により確実に固定することができる。
【0027】
挟持手段31A〜31Dは、収容溝30の外側内壁30Bの一部、例えば、深さ方向「α」に沿う壁面の全体を、内側内壁30Aの側に向って突出させることによって形成してもよい。これにより、これらの角部においては、内側内壁30Aと外側内壁30Bの間の寸法「h」を、角部以外の部分における当該寸法「g」や、それらの間に挟持されるシール部材6の変形前の寸法「a」よりも小さくして、シール部材6を挟持用の寸法「h」に対応する寸法「a”」となるまで弾性変形させることができる。弾性変形させることにより、挟持手段31A〜31Dにおいては、シール部材6の一部6Bは、被当接物に対する当接方向「α1」において、通常の突出部6Aよりもより多く突出することになる。この突出部6Bは、シール部材6が被当接物に対して当接され圧縮されたときに、収容溝30の内部においてその全体に、取り分け、面方向(「β−γ」方向)に押し拡げられ、この結果、シール部材6は収容溝30に対してより強固に固定されることになる。
【0028】
収容溝30からのシール部材6の離脱を効果的に防止するため、角部に設けた挟持手段31A〜31Dに加えて、それらとは不連続の状態で当接面21における収容溝30の周方向「θ」に沿って他の挟持手段32を設けるのが好ましい。他の挟持手段32を設けた場合には、角部に挟持手段31A〜31Dを設けた場合と同様に、シール部材6の一部6Bを、被当接物に対する当接方向「α1」において、通常の突出部6Aよりもより多く突出させることができるため、シール部材6が被当接物に対して当接され圧縮されたときに、シール部材6を、収容溝30の内部においてその全体に、取り分け、面方向(「β−γ」方向)に凹凸状に押し拡げることができ、この結果、シール部材6を収容溝30に対してより強固に固定することができる。また、この場合、角部に設けた挟持手段31A〜31Dの周方向「θ」における寸法「m」は、他の挟持手段32の周方向「θ」における寸法「m」より大きくなるように設定するのが好ましい。このような大きさに設定することにより、シール部材6を固定するのに有効と考えられる角部においては、直線状の他の部分よりも、より強固に固定することができる。
【0029】
本発明の更に別の態様、特徴及び効果は、本発明を実施するよう意図された最良の態様を含めて、多数の特定の実施形態及び実施例を示すだけで、以下の詳細な説明から容易に明らかとなろう。又、本発明は、他の及び異なる実施形態で構成することもでき、そしてその多数の細部は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、種々の明らかな観点において変更することができる。従って、図面及び説明は、例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0030】
1 コネクタ
6 シール部材
10 ハウジング
16A、16B 貫通穴
20 フランジ部
21 当接面
30 収容溝
30A 内側側壁
30B 外側側壁
31A〜31D 挟持手段
32 挟持手段
図1
図2
図3
図4
図5