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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-188104(P2020-188104A)
(43)【公開日】2020年11月19日
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/07 20060101AFI20201023BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20201023BHJP
   H01L 23/48 20060101ALI20201023BHJP
【FI】
   H01L25/04 C
   H01L23/48 P
   H01L23/48 G
   H01L23/48 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2019-91182(P2019-91182)
(22)【出願日】2019年5月14日
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(72)【発明者】
【氏名】平田 誠
(72)【発明者】
【氏名】松丸 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】名手 智
(57)【要約】
【課題】 高電圧化と小型化とを図ることが可能な半導体装置を提供すること。
【解決手段】 複数のリード1,2,3,4と、ドレイン電極52、ソース電極53およびゲート電極54を有するスイッチング素子5と、スイッチング素子5を制御する制御素子6と、複数のリード1,2,3,4の一部ずつ、スイッチング素子5および制御素子6を覆う樹脂部8と、を備える半導体装置A1であって、複数のリード1,2,3,4は、ドレイン電極52に導通するドレインリード1と、ソース電極53に導通するソースリード2と、制御素子6に導通する1以上の制御リード3,4と、を含み、ドレインリード1が樹脂部8から露出する部分であるドレインリード露出部801とソースリード2が樹脂部8から露出する部分であるソースリード露出部802とのx方向における距離は、制御リード3,4が樹脂部8から露出する部分である制御リード露出部803,804とソースリード露出部802とのうち隣り合うもの同士の距離よりも大きい。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリードと、
ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有するスイッチング素子と、
前記スイッチング素子を制御する制御素子と、
前記複数のリードの一部ずつ、前記スイッチング素子および前記制御素子を覆う樹脂部と、を備える半導体装置であって、
前記複数のリードは、前記ドレイン電極に導通するドレインリードと、前記ソース電極に導通するソースリードと、前記制御素子に導通する1以上の制御リードと、を含み、
前記ドレインリードが前記樹脂部から露出する部分であるドレインリード露出部と前記ソースリードが前記樹脂部から露出する部分であるソースリード露出部との第1方向における距離は、前記制御リードが前記樹脂部から露出する部分である制御リード露出部と前記ソースリード露出部とのうち隣り合うもの同士の距離よりも大きい、半導体装置。
【請求項2】
前記ドレインリード露出部、前記ソースリード露出部および前記制御リード露出部は、前記第1方向に並んでいる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記複数のリードは、複数の前記制御リードを含む、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
複数の前記制御リード露出部は、前記第1方向において、前記ソースリード露出部を挟んで前記ドレインリード露出部とは反対側に配置されている、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ドレインリード露出部と前記前記ソースリード露出部との距離は、前記ソースリード露出部および前記複数の制御リード露出部のうち隣り合うもの同士の距離の2倍以上4倍以下である、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記ドレインリードは、前記樹脂部から突出するドレイン端子部を有し、
前記ソースリードは、前記樹脂部から突出するソース端子部を有し、
前記制御リードは、前記樹脂部から突出する制御端子部を有する、請求項4または5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記ドレイン端子部は、前記第1方向と直角である第2方向に沿った形状である、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記ソース端子部は、前記ソースリード露出部から前記第2方向に沿って延びるソース基端部と、前記ソース基端部に対して前記第2方向一方側であって前記第1方向および前記第2方向と直角である第3方向の一方側に位置し且つ前記第2方向に沿って延びるソース先端部と、を有する、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記ソース端子部は、前記ソース基端部および前記ソース先端部を連結し且つ前記第2方向および前記第3方向に対して傾斜したソース連結部を有する、請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記ドレイン端子部と前記ソース先端部との前記第3方向における距離は、前記ドレインリード露出部と前記ソースリード露出部との距離よりも大きい、請求項9に記載の半導体装置。
【請求項11】
前記複数の制御端子部は、前記制御リード露出部から前記第2方向に沿って延びる制御基端部と、前記制御基端部に対して前記第2方向一方側であって前記第1方向および前記第2方向と直角である第3方向の一方側に位置し且つ前記第2方向に沿って延びる制御先端部と、有するものを含む、請求項9または10に記載の半導体装置。
【請求項12】
前記複数の制御端子部は、前記制御基端部および前記制御先端部を連結し且つ前記第2方向および前記第3方向に対して傾斜した制御連結部を有するものを含む、請求項11に記載の半導体装置。
【請求項13】
前記ドレイン端子部と前記制御先端部との前記第3方向における距離は、前記ドレインリード露出部と前記制御リード露出部との距離よりも大きい、請求項12に記載の半導体装置。
【請求項14】
前記ソース先端部および前記複数の制御先端部のうち前記第1方向において隣り合うもの同士は、互いの前記第3方向における位置が異なる、請求項11または12に記載の半導体装置。
【請求項15】
前記複数の制御端子は、前記第1方向において前記ドレイン端子部から最も離間し且つ前記制御端子部が第2方向に沿って延びる形状であるものを含む、請求項12ないし14のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項16】
前記ドレイン端子部の先端と前記ソース端子部の先端との距離は、前記樹脂部の前記第1方向における大きさの0.5倍以上1.0倍以下である、請求項8ないし15のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項17】
前記ドレイン端子部の先端と前記ソース端子部の先端との距離は、5mm以上10mm以下である、請求項16に記載の半導体装置。
【請求項18】
前記スイッチング素子は、SiCを主材とする半導体層を有する、請求項1ないし17のいずれかに記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スイッチング素子としてのMOSFETを備えた半導体装置が開示されている。同文献に開示された半導体装置では、スイッチング素子を動作させるための複数のリードが、樹脂部から一方向に露出した構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−5165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スイッチング素子を備えた半導体装置では、高電圧化が求められる場合がある。高電圧化に対応するには、半導体装置が大型とならざるを得ないことが多い。
【0005】
本開示は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、高電圧化と小型化とを図ることが可能な半導体装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によって提供される半導体装置は、複数のリードと、ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有するスイッチング素子と、前記スイッチング素子を制御する制御素子と、前記複数のリードの一部ずつ、前記スイッチング素子および前記制御素子を覆う樹脂部と、を備える半導体装置であって、前記複数のリードは、前記ドレイン電極に導通するドレインリードと、前記ソース電極に導通するソースリードと、前記制御素子に導通する1以上の制御リードと、を含み、前記ドレインリードが前記樹脂部から露出する部分であるドレインリード露出部と前記ソースリードが前記樹脂部から露出する部分であるソースリード露出部との第1方向における距離は、前記制御リードが前記樹脂部から露出する部分である制御リード露出部と前記ソースリード露出部とのうち隣り合うもの同士の距離よりも大きい。
【発明の効果】
【0007】
本開示の半導体装置によれば、高電圧化と小型化とを図ることができる。
【0008】
本開示のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す斜視図である。
図2】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す正面図である。
図3】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す平面図である。
図4】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す底面図である。
図5】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す背面図である。
図6】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す左側面図である。
図7】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す右側面図である。
図8】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す要部正面図である。
図9】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す要部拡大正面図である。
図10図8のX−X線に沿う断面図である。
図11図8のXI−XI線に沿う断面図である。
図12】本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示す要部拡大断面図である。
図13図8のXIII−XIII線に沿う断面図である。
図14図2のXIV−XIV線に沿う断面図である。
図15図2のXV−XV線に沿う断面図である。
図16】本開示の第2実施形態に係る半導体装置を示す底面図である。
図17】本開示の第3実施形態に係る半導体装置を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
【0011】
本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単にラベルとして用いたものであり、必ずしもそれらの対象物に順列を付することを意図していない。
【0012】
<第1実施形態>
図1図15は、本開示の第1実施形態に係る半導体装置を示している。本実施形態の半導体装置A1は、複数のリード1,2,3,4、スイッチング素子5、制御素子6、絶縁層7および樹脂部8を備えている。半導体装置A1の用途は特に限定されず、様々な電力変換等の機能を果たす半導体装置として用いられる。半導体装置A1の用途の一例としては、たとえば産業機器向けのAC/DCコンバータが挙げられる。たとえば、1200V程度の交流電力を、5V程度の直流電力に変換するAC/DCコンバータが挙げられる。
【0013】
図1は、半導体装置A1を示す斜視図である。図2は、半導体装置A1を示す正面図である。図3は、半導体装置A1を示す平面図である。図4は、半導体装置A1を示す底面図である。図5は、半導体装置A1を示す背面図である。図6は、半導体装置A1を示す左側面図である。図7は、半導体装置A1を示す右側面図である。図8は、半導体装置A1を示す要部正面図である。図9は、半導体装置A1を示す要部拡大正面図である。図10は、図8のX−X線に沿う断面図である。図11は、図8のXI−XI線に沿う断面図である。図12は、半導体装置A1を示す要部拡大断面図である。図13は、図8のXIII−XIII線に沿う断面図である。図14は、図2のXIV−XIV線に沿う断面図である。図15は、図2のXV−XV線に沿う断面図である。これらの図において、x方向は、本開示の第1方向に相当し、y方向は、本開示の第2方向に相当し、z方向は、本開示の第3方向に相当する。
【0014】
複数のリード1,2,3,4は、スイッチング素子5および制御素子6を支持したり、スイッチング素子5および制御素子6を動作させるための導通経路を構成している。本実施形態においては、複数のリード1,2,3,4は、ドレインリード1、ソースリード2、1以上の制御リード3および制御リード4を含む。複数のリード1,2,3,4の材質は特に限定されず、金属等の導電性材料が適宜用いられる。複数のリード1,2,3,4の材質の一例としては、Cu、Fe、Niやこれらの合金が挙げられる。また、複数のリード1,2,3,4の表面の適所に、めっき層等を適宜設けてもよい。
【0015】
<ドレインリード1>
ドレインリード1は、ダイボンディング部11、連結部12およびドレイン端子部13を有する。ダイボンディング部11は、スイッチング素子5や制御素子6がダイボンディングされる部位であり、比較的大きなx方向およびy方向に広がる平板状の部位である。図8に示すように、本実施形態では、ダイボンディング部11は、主部111、第1延出部112および第2延出部113を有する。
【0016】
主部111は、ダイボンディング部11の大部分を占める部位であり、図示された例においては、略矩形状である。図示された例においては、主部111には、貫通孔117およびスリット118が形成されている。
【0017】
貫通孔117は、主部111をz方向に貫通する孔である。貫通孔117の形状は特に限定されず、図示された例においては、円形状である。スリット118は、所定の形状の溝または貫通スリットである。図示された例においては、スリット118は、主部111をz方向に貫通する貫通スリットである。スリット118の形状は何ら限定されない。
【0018】
第1延出部112および第2延出部113は、主部111からy方向一方側に延出している。第2延出部113は、主部111のx方向一方側部分から延出しており、第1延出部112は、主部111のx方向他方側部分から延出している。
【0019】
図9に示すように、図示された例においては、ダイボンディング部11は、曲線部114および屈曲線部116を有する。曲線部114は、主部111と第2延出部113との境界に位置しており、z方向視において凹曲線状である。屈曲線部116は、主部111と第1延出部112との境界に位置しており、z方向視において2つの曲線部分が繋がった部分である。
【0020】
連結部12は、ダイボンディング部11とドレイン端子部13とを連結する部位である。図示された例においては、連結部12は、ダイボンディング部11の第2延出部113に繋がっており、第2延出部113からy方向一方側に延びている。また、図10に示すように、連結部12は、y方向において一方側に向かうほどz方向において一方側に位置するように傾斜している。
【0021】
ドレイン端子部13は、ワイヤボンディング部21に繋がっており、連結部12からy方向一方側に延びており、樹脂部8からy方向一方側に突出する部位である。本実施形態においては、ドレイン端子部13は、y方向に沿った形状である。
【0022】
<ソースリード2>
ソースリード2は、ドレインリード1の連結部12およびドレイン端子部13に対してx方向他方側に離間して配置されており、ドレインリード1の主部111に対してy方向一方側に離間して配置されている。ソースリード2は、ワイヤボンディング部21およびソース端子部23を有する。
【0023】
ワイヤボンディング部21は、ワイヤ91やワイヤ93がボンディングされる部位である。図9に示すように、図示された例においては、ワイヤボンディング部21は、第1延出部211および第2延出部212を有する。第1延出部211は、x方向他方側に延出する部分である。第2延出部212は、x方向一方側に延出する部分である。図示された例においては、第2延出部212のx方向の大きさが、第1延出部211のx方向の大きさよりも大きい。図10および図11から理解されるように、ワイヤボンディング部21は、ダイボンディング部11よりもz方向一方側に位置しており、ドレイン端子部13とz方向の位置が略同じである。
【0024】
図示された例においては、ワイヤボンディング部21は、曲線部213、曲線部214、曲線部215および角部216を有する。曲線部213は、第1延出部211のx方向他方側端縁とy方向一方側の端縁を繋いでおり、z方向視において凸曲線状である。曲線部214は、第2延出部212のy方向他方側端縁とx方向一方側端縁とを繋いでおり、z方向視において凸曲線状である。また、曲線部214は、z方向視においてドレインリード1の曲線部114と対向する位置に設けられている。曲線部215は、第2延出部212のy方向一方側端縁とx方向一方側端縁とを繋いでおり、z方向視において凸曲線状である。
【0025】
ソース端子部23は、樹脂部8からy方向一方側に突出する部位である。本実施形態においては、図8および図11に示すように、ソース端子部23は、ソース基端部231、ソース先端部232およびソース連結部233を有する。ソース基端部231は、樹脂部8からy方向一方側に沿って延びる部分である。ソース先端部232は、ソース基端部231に対してy方向一方側であって、z方向一方側に位置している。ソース先端部232は、y方向に沿って延びている。ソース連結部233は、ソース基端部231およびソース先端部232を連結しており、y方向およびz方向に対して傾斜している。
【0026】
<制御リード3>
制御リード3は、ソースリード2に対してx方向他方側に離間して配置されており、ドレインリード1の主部111に対してy方向一方側に離間して配置されている。制御リード3の本数は特に限定されず、図示された例においては、3本の制御リード3が設けられている。3本の制御リード3は、x方向に当ピッチで配置されている。制御リード3は、x方向においてソースリード2を挟んでドレインリード1とは反対側に配置されている。制御リード3は、ワイヤボンディング部31および制御端子部33を有する。
【0027】
ワイヤボンディング部31は、ワイヤ94がボンディングされる部位である。図示された例においては、ワイヤボンディング部31は、制御素子6に向かって延びる形状部分を有する。図10図11および図13から理解されるように、ワイヤボンディング部31は、ダイボンディング部11よりもz方向一方側に位置しており、ドレイン端子部13およびワイヤボンディング部21とz方向の位置が略同じである。
【0028】
制御端子部33は、樹脂部8からy方向一方側に突出する部位である。本実施形態においては、図8および図13に示すように、制御端子部33は、制御基端部331、制御先端部332および制御連結部333を有する。制御基端部331は、樹脂部8からy方向一方側に沿って延びる部分である。制御先端部332は、制御基端部331に対してy方向一方側であって、z方向一方側に位置している。制御先端部332は、y方向に沿って延びている。制御連結部333は、制御基端部331および制御先端部332を連結しており、y方向およびz方向に対して傾斜している。
【0029】
図4に示すように、本実施形態においては、ソースリード2のソース先端部232および複数の制御リード3の制御先端部332のz方向位置は、すべてが同一とはなっておらず、異なる高さのものを含む。図示された例においては、ソース先端部232と3つの制御先端部332とが、y方向視において千鳥状に配置されている。
【0030】
<制御リード4>
制御リード4は、制御リード3に対してx方向他方側に離間して配置されており、ドレインリード1の主部111に対してy方向一方側に離間して配置されている。制御リード4の本数は特に限定されず、図示された例においては、1本の制御リード4が設けられている。制御リード4は、x方向において制御リード3を挟んでソースリード2とは反対側に配置されている。制御リード4は、ワイヤボンディング部41および制御端子部43を有する。
【0031】
ワイヤボンディング部41は、ワイヤ94がボンディングされる部位である。図示された例においては、ワイヤボンディング部41は、制御素子6に向かって延びる形状部分を有する。ワイヤボンディング部41は、ダイボンディング部11よりもz方向一方側に位置しており、ドレイン端子部13、ワイヤボンディング部21およびワイヤボンディング部31とz方向の位置が略同じである。
【0032】
制御端子部43は、樹脂部8からy方向一方側に突出する部位である。本実施形態においては、図1図2図7および図8に示すように、制御端子部43は、樹脂部8からy方向一方側に沿って延びている。図4に示すように、制御端子部43のz方向の位置は、ドレイン端子部13のz方向の位置と略同じである。
【0033】
<スイッチング素子5>
スイッチング素子5は、入力電流をスイッチングする素子であり、何ら限定されない。本実施形態においては、スイッチング素子5は、SiCを主材とする半導体層を有するSiC−MOSFETである。SiC−MOSFETは、たとえばSiを主材とする半導体層を有するSi−MOSFETと比べて、低損失であるという利点を有する。本実施形態においては、図8図9図11および図12に示すように、スイッチング素子5は、半導体層51、ドレイン電極52、ソース電極53およびゲート電極54を有する。
【0034】
スイッチング素子5は、ダイボンディング部11の主部111のy方向一方側であって、x方向における略中央に搭載されている。また、スイッチング素子5は、スリット118に対してy方向一方側に位置している。半導体層51は、SiCを主材とする半導体層である。ドレイン電極52は、半導体層51のz方向他方側に設けられている。本実施形態においては、ドレイン電極52は、導電性接合材59によって主部111に導通接合されている。導電性接合材59は、たとえばはんだやAgペーストである。ソース電極53は、半導体層51のz方向一方側に設けられている。ゲート電極54は、半導体層51のz方向一方側に設けられており、ソース電極53に対してy方向他方側に配置されている。ソース電極53は、複数のワイヤ91によってワイヤボンディング部21に接続されている。ゲート電極54は、ワイヤ92によって制御素子6に接続されている。
【0035】
<制御素子6>
制御素子6は、スイッチング素子5のスイッチング動作を制御するための集積回路素子である。制御素子6は、本体61および複数の電極パッド62を有する。本体61は、集積回路が形成された部分であり、z方向視において矩形状である。複数の電極パッド62は、本体61のz方向一方側に設けられている。
【0036】
制御素子6は、ドレインリード1のダイボンディング部11の主部111および第1延出部112に跨るように搭載されている。制御素子6の搭載手法は何ら限定されない。制御素子6は、スイッチング素子5に対してx方向他方側に位置している。また、図示された例においては、制御素子6は、スイッチング素子5に対してy方向一方側にシフトして配置されている。
【0037】
<絶縁層7>
本実施形態においては、制御素子6とダイボンディング部11との間に絶縁層7が介在している。絶縁層7は、スイッチング素子5のドレイン電極52と同電位となるダイボンディング部11と制御素子6とを適切に絶縁し得る層であり、たとえばアルミナに代表されるセラミックス等の絶縁材料からなる。図13に示すように、絶縁層7は、接合材79によってダイボンディング部11に接合されている。制御素子6の本体61は、接合材69によって絶縁層7に接合されている。接合材79および接合材69は特に限定されず、本実施形態においては、絶縁性の接合材が用いられている。
【0038】
図9に示すように、図示された例においては、絶縁層7のy方向他方側端縁と、スイッチング素子5のy方向他方側端縁とが、y方向において略同じ位置に配置されている。
【0039】
複数の電極パッド62には、ワイヤ93および複数のワイヤ94が適宜接続されている。ワイヤ93は、1つの電極パッド62とワイヤボンディング部21の第1延出部211とに接続されている。複数のワイヤ94は、複数の電極パッド62と複数のワイヤボンディング部31およびワイヤボンディング部41とに個別に接続されている。
【0040】
<樹脂部8>
樹脂部8は、複数のリード1,2,3,4の一部ずつ、スイッチング素子5、制御素子6、絶縁層7およびワイヤ91,92,93,94を覆っている。樹脂部8の材質は特に限定されず、たとえばフィラーが混入された黒色のエポキシ樹脂からなる。
【0041】
図1図7図10図11および図13図15に示すように、樹脂部8は、第1面81、第2面82、第3面83、第4面84、第5面85、第6面86、第7面87および第8面88を有する。
【0042】
第1面81は、z方向一方側を向く面である。本実施形態においては、第1面81は、z方向に対して直角な面であり、z方向視において略矩形状である。第2面82は、z方向一方側を向く面である。本実施形態においては、第1面81は、z方向に対して直角な面であり、z方向視において略矩形状である。第2面82は、第1面81に対してy方向一方側であって、z方向他方側に位置している。本実施形態においては、第1面81は、z方向視においてスイッチング素子5、制御素子6、絶縁層7およびワイヤ91,92,93,94と重なる。一方第2面82は、z方向視においてスイッチング素子5、制御素子6、絶縁層7およびワイヤ91,92,93,94とは重ならない。第3面83は、第1面81と第2面82との間に介在しており、y方向およびz方向に対して傾いている。
【0043】
第4面84は、z方向他方側を向く面である。本実施形態においては、第4面84は、z方向に対して直角な面であり、z方向視において略矩形状である。
【0044】
第5面85は、z方向において第1面81、第2面82および第3面83と第4面84との間に位置しており、図示された例においては、第1面81、第2面82および第3面83と第4面84とに繋がっている。第5面85は、x方向一方側を向く面である。図示された例においては、第5面85は、z方向に対して5°程度傾いている。すなわち、第5面85は、z方向において一方側に向かうほどx方向において他方側に位置するように傾斜している。第6面86は、z方向において第1面81、第2面82および第3面83と第4面84との間に位置しており、図示された例においては、第1面81、第2面82および第3面83と第4面84とに繋がっている。第6面86は、x方向他方側を向く面である。図示された例においては、第6面86は、z方向に対して5°程度傾いている。すなわち、第6面86は、z方向において一方側に向かうほどx方向において一方側に位置するように傾斜している。
【0045】
第7面87は、z方向において第1面81と第4面84との間に位置しており、図示された例においては、第1面81および第4面84に繋がっている。第7面87は、y方向一方側を向く面である。図示された例においては、第7面87は、z方向に分かれて配置された2つの傾斜面からなる。第8面88は、z方向において第2面82と第4面84との間に位置しており、図示された例においては、第2面82および第4面84に繋がっている。第8面88は、y方向他方側を向く面である。図示された例においては、第8面88は、y方向に対して略直角な面である。
【0046】
本実施形態の樹脂部8は、図2図5図14および図15に示すように、貫通孔807、凹部808および凹部809を有する。貫通孔807は、樹脂部8をz方向に貫通しており、ドレインリード1のダイボンディング部11の貫通孔117にz方向視において内包されている。凹部808は、第2面82から凹んだ部分である。凹部809は、第4面84から凹んだ部分である。凹部808および凹部809は、たとえば、樹脂部8の形成においてドレインリード1を支持する処理等に起因して形成される。
【0047】
図1図2図4図8に示すように、樹脂部8は、ドレイン露出部801、ソース露出部802、1以上の制御露出部803および制御露出部804を有する。ドレイン露出部801は、ドレインリード1のドレイン端子部13が樹脂部8の第7面87から露出する部分である。ソース露出部802は、ソースリード2のソース端子部23が樹脂部8の第7面87から露出する部分である。1以上の制御露出部803は、1以上の制御リード3の制御端子部33が樹脂部8の第7面87から露出する部分である。本実施形態においては、3つの制御リード3が設けられていることに対応して、3つの制御露出部803が設けられている。制御露出部804は、制御リード4の制御端子部43が樹脂部8の第7面87から露出する部分である。
【0048】
図4に示すように、ドレイン露出部801、ソース露出部802、複数の制御露出部803および制御露出部804は、x方向に並んでいる。複数の制御露出部803は、x方向において、ソース露出部802を挟んでドレイン露出部801とは反対側に配置されている。
【0049】
ドレイン露出部801とソース露出部802との距離dx1は、ソース露出部802、複数の制御露出部803および制御露出部804のうち隣り合うもの同士の距離である距離dx2,dx3,dx4,dx5のいずれよりも大きい。なお、好ましくは、距離dx1は、距離dx2,dx3,dx4,dx5の2倍以上4倍以下である。
【0050】
ドレイン端子部13とソース先端部232とのz方向における距離dz1は、ドレイン露出部801とソース露出部802との距離dx1よりも大きい。
【0051】
ドレイン端子部13の先端とソース先端部232の先端との距離d1は、ソース先端部232の先端と複数の制御先端部332の先端および制御端子部43の先端との距離よりも大きい。また、ドレイン端子部13の先端と制御先端部332の先端および制御端子部43の先端との距離である距離d2,d3,d4,d5は、距離d1よりも大きい。
【0052】
ドレイン露出部801とソース先端部232とのz方向における距離dz1と、3本の制御先端部332のうちx方向において中央に位置するものとのz方向における距離dz1とは、略同じである。3本の制御先端部332のうちx方向両側に位置するものとドレイン露出部801とのz方向における距離dz2は、距離dz1よりも大きい。また、距離dz1は、ソース先端部232および3本の制御先端部332のうち隣り合うもの同士のz方向における距離よりも大きい。
【0053】
距離d1は、樹脂部8のx方向における大きさWの0.5倍以上1.0倍以下であることが好ましい。
【0054】
図示された例においては、大きさWが、たとえば10mmである。この場合、距離d1は、5mm以上10mm以下であり、たとえば7mm程度である。この他、距離dx1は、たとえば3.2mm程度であり、距離dx2,dx3,dx4,dx5は、たとえば1.2mm程度である。また、距離dz1は、6.3mm程度であり、距離dz2は、7.6mm程度である。
【0055】
次に、半導体装置A1の作用について説明する。
【0056】
本実施形態によれば、図4に示すように、ドレイン露出部801とソース露出部802との距離dx1は、ソース露出部802、複数の制御露出部803および制御露出部804のうち隣り合うもの同士の距離dx2,dx3,dx4,dx5よりも大きい。これにより、相対的に電位差が大きくなるドレインリード1とソースリード2とをより適切に絶縁しつつ、半導体装置A1の全体が大型化することを回避することが可能である。したがって、半導体装置A1の高電圧化と小型化とを図ることができる。
【0057】
距離dx1が、距離dx2,dx3,dx4,dx5の2倍以上4倍以下であることは、半導体装置A1の高電圧化と小型化とを図るのに好ましい。
【0058】
ドレイン端子部13の先端とソース先端部232の先端との距離d1は、大きさWの0.5倍以上1.0倍以下とされている。これにより、半導体装置A1が回路基板(図示略)に実装された場合に、ドレインリード1のドレイン端子部13とソースリード2のソース先端部232とのそれぞれの実装接合部分を、互いに遠ざけることが可能である。これは、半導体装置A1を小型に維持しつつ、回路基板での絶縁向上を図ることが可能であり、高電圧可に好ましい。
【0059】
ドレイン端子部13とソース先端部232とのz方向の距離dz1は、ドレイン露出部801とソース露出部802とのx方向の距離dx1よりも大きい。これにより、半導体装置A1のx方向寸法を不当に拡大させずに、ドレイン端子部13とソース先端部232とを遠ざけることができる。また、ドレイン端子部13と複数の制御先端部332との距離dz1,dz2は、ドレイン露出部801と複数の制御露出部803との距離よりも大きい。これは、半導体装置A1の高電圧化と小型化とを図るのに好ましい。
【0060】
ソース先端部232および複数の制御先端部332は、y方向視において千鳥配置とされている。これにより、ソース露出部802と複数の制御露出部803とを相互に不当に離間させることなく、ソース先端部232および複数の制御先端部332のうち隣り合うもの同士の距離をより大きく確保することができる。これは、半導体装置A1を回路基板等に実装する際に、ソース先端部232および複数の制御先端部332を接合するためのはんだ等が互いに付着してしまうことを回避するのに好ましい。
【0061】
ドレイン端子部13に対して、x方向反対側に配置された制御端子部43は、y方向に沿った直線形状とされている。これにより、ドレイン端子部13および制御端子部43と、これらに挟まれたソース先端部232および複数の制御先端部332とが、z方向に大きく離間した配置となる。このため、半導体装置A1を回路基板等に実装した際に、ドレイン端子部13および制御端子部43とソース先端部232および複数の制御先端部332とによって、スイッチング素子5、制御素子6および樹脂部8等をより強固に支持することが可能である。
【0062】
図8および図9に示すように、ワイヤボンディング部21は、第1延出部211および第2延出部212を有する。x方向一方側に延出する第2延出部212は、x方向他方側に延出する第1延出部211よりもx方向の大きさが大きい。これにより、複数のワイヤ91をボンディングする部位であるワイヤボンディング部21の大きさを拡大しつつ、ドレインリード1のワイヤボンディング部31からソースリード2のソース端子部23をx方向他方側に離間させることが可能である。これは、高電圧可や大電流化に好ましい。
【0063】
図16および図17は、本開示の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
【0064】
<第2実施形態>
図16は、本開示の第2実施形態に係る半導体装置を示す底面図である。本実施形態の半導体装置A2は、半導体装置A1における制御リード4を備えていない点が、上述した実施形態と異なる。
【0065】
本実施形態においては、複数の制御リード3は、半導体装置A1と同様に、制御先端部332が、ドレイン端子部13に対してz方向一方側に配置された構成となっている。これは、複数の制御先端部332とドレイン端子部13との距離d2,d3,d4を適切に確保するのに好ましい。また、本実施形態から理解されるように、本開示においては、半導体装置A1における制御リード4を備えない構成であってもよい。
【0066】
<第3実施形態>
図17は、本開示の第3実施形態に係る半導体装置を示す底面図である。本実施形態の半導体装置A3は、ドレインリード1、ソースリード2、複数の制御リード3および制御リード4に加えて制御リード4’を備えている。
【0067】
制御リード4’は、制御リード4に対してx方向においてドレインリード1、ソースリード2および複数の制御リード3と反対側に配置されている。制御リード4’は、制御素子6の複数の電極パッド62のいずれかに導通している。
【0068】
制御リード4’は、制御端子部43’を有する。制御端子部43’は、樹脂部8の第7面87からy方向一方側に延出している。制御端子部43は、制御基端部431、制御先端部432および制御連結部433を有する。制御基端部431は、樹脂部8からy方向一方側に沿って延びる部分である。制御先端部432は、制御基端部431に対してy方向一方側であって、z方向一方側に位置している。制御先端部432は、y方向に沿って延びている。制御連結部433は、制御基端部431および制御先端部432を連結しており、y方向およびz方向に対して傾斜している。なお、制御リード4’が樹脂部8から露出する部分である制御露出部804’と制御露出部804とのx方向における距離dx6は、たとえば距離dx5と略同じである。
【0069】
制御先端部432は、z方向において制御リード4の制御端子部43とソース先端部232および複数の制御先端部332との間に位置している。制御先端部432は、z方向においてソース先端部232および複数の制御先端部332よりも制御端子部43に近い位置に配置されている。制御端子部43と制御先端部432とのz方向における距離は、たとえば距離dz1と距離dz2の差に相当する大きさである。
【0070】
本実施形態によっても、半導体装置A3の小型化と高電圧化とを図ることができる。また、本実施形態から理解されるように、制御リード3および制御リード4,4’の本数は何ら限定されない。また、制御リード4’の制御端子部43は、x方向においてドレイン端子部13から十分に離れているため、z方向に大きく折り曲げてドレイン端子部13との距離を確保する必要はない。ただし、隣り合う制御リード4の制御端子部43と制御端子部43’とをz方向にシフトさせておくことにより、半導体装置A3を実装する際に、制御端子部43および制御先端部432を回路基板に接合するためのはんだ等が不当に付着することを抑制することができる。
【0071】
本開示に係る半導体装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本開示に係る半導体装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0072】
〔付記1〕
複数のリードと、
ドレイン電極、ソース電極およびゲート電極を有するスイッチング素子と、
前記スイッチング素子を制御する制御素子と、
前記複数のリードの一部ずつ、前記スイッチング素子および前記制御素子を覆う樹脂部と、を備える半導体装置であって、
前記複数のリードは、前記ドレイン電極に導通するドレインリードと、前記ソース電極に導通するソースリードと、前記制御素子に導通する1以上の制御リードと、を含み、
前記ドレインリードが前記樹脂部から露出する部分であるドレインリード露出部と前記ソースリードが前記樹脂部から露出する部分であるソースリード露出部との第1方向における距離は、前記制御リードが前記樹脂部から露出する部分である制御リード露出部と前記ソースリード露出部とのうち隣り合うもの同士の距離よりも大きい、半導体装置。
〔付記2〕
前記ドレインリード露出部、前記ソースリード露出部および前記制御リード露出部は、前記第1方向に並んでいる、付記1に記載の半導体装置。
〔付記3〕
前記複数のリードは、複数の前記制御リードを含む、付記2に記載の半導体装置。
〔付記4〕
複数の前記制御リード露出部は、前記第1方向において、前記ソースリード露出部を挟んで前記ドレインリード露出部とは反対側に配置されている、付記3に記載の半導体装置。
〔付記5〕
前記ドレインリード露出部と前記前記ソースリード露出部との距離は、前記ソースリード露出部および前記複数の制御リード露出部のうち隣り合うもの同士の距離の2倍以上4倍以下である、付記4に記載の半導体装置。
〔付記6〕
前記ドレインリードは、前記樹脂部から突出するドレイン端子部を有し、
前記ソースリードは、前記樹脂部から突出するソース端子部を有し、
前記制御リードは、前記樹脂部から突出する制御端子部を有する、付記4または5に記載の半導体装置。
〔付記7〕
前記ドレイン端子部は、前記第1方向と直角である第2方向に沿った形状である、付記6に記載の半導体装置。
〔付記8〕
前記ソース端子部は、前記ソースリード露出部から前記第2方向に沿って延びるソース基端部と、前記ソース基端部に対して前記第2方向一方側であって前記第1方向および前記第2方向と直角である第3方向の一方側に位置し且つ前記第2方向に沿って延びるソース先端部と、を有する、付記7に記載の半導体装置。
〔付記9〕
前記ソース端子部は、前記ソース基端部および前記ソース先端部を連結し且つ前記第2方向および前記第3方向に対して傾斜したソース連結部を有する、付記8に記載の半導体装置。
〔付記10〕
前記ドレイン端子部と前記ソース先端部との前記第3方向における距離は、前記ドレインリード露出部と前記ソースリード露出部との距離よりも大きい、付記9に記載の半導体装置。
〔付記11〕
前記複数の制御端子部は、前記制御リード露出部から前記第2方向に沿って延びる制御基端部と、前記制御基端部に対して前記第2方向一方側であって前記第1方向および前記第2方向と直角である第3方向の一方側に位置し且つ前記第2方向に沿って延びる制御先端部と、有するものを含む、付記9または10に記載の半導体装置。
〔付記12〕
前記複数の制御端子部は、前記制御基端部および前記制御先端部を連結し且つ前記第2方向および前記第3方向に対して傾斜した制御連結部を有するものを含む、付記11に記載の半導体装置。
〔付記13〕
前記ドレイン端子部と前記制御先端部との前記第3方向における距離は、前記ドレインリード露出部と前記制御リード露出部との距離よりも大きい、付記12に記載の半導体装置。
〔付記14〕
前記ソース先端部および前記複数の制御先端部のうち前記第1方向において隣り合うもの同士は、互いの前記第3方向における位置が異なる、付記11または12に記載の半導体装置。
〔付記15〕
前記複数の制御端子は、前記第1方向において前記ドレイン端子部から最も離間し且つ前記制御端子部が第2方向に沿って延びる形状であるものを含む、付記12ないし14のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記16〕
前記ドレイン端子部の先端と前記ソース端子部の先端との距離は、前記樹脂部の前記第1方向における大きさの0.5倍以上1.0倍以下である、付記8ないし15のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記17〕
前記ドレイン端子部の先端と前記ソース端子部の先端との距離は、5mm以上10mm以下である、付記16に記載の半導体装置。
〔付記18〕
前記スイッチング素子は、SiCを主材とする半導体層を有する、付記1ないし17のいずれかに記載の半導体装置。
【符号の説明】
【0073】
A1,A2,A3:半導体装置
1 :ドレインリード
2 :ソースリード
3,4,4’:制御リード
5 :スイッチング素子
6 :制御素子
7 :絶縁層
8 :樹脂部
11 :ダイボンディング部
12 :連結部
13 :ドレイン端子部
21 :ワイヤボンディング部
23 :ソース端子部
31 :ワイヤボンディング部
33 :制御端子部
41 :ワイヤボンディング部
43 :制御端子部
43' :制御端子部
51 :半導体層
52 :ドレイン電極
53 :ソース電極
54 :ゲート電極
59 :導電性接合材
61 :本体
62 :電極パッド
69 :接合材
79 :接合材
81 :第1面
82 :第2面
83 :第3面
84 :第4面
85 :第5面
86 :第6面
87 :第7面
88 :第8面
91,92,93,94:ワイヤ
111 :主部
112 :第1延出部
113 :第2延出部
114 :曲線部
116 :屈曲線部
117 :貫通孔
118 :スリット
211 :第1延出部
212 :第2延出部
213 :曲線部
214 :曲線部
215 :曲線部
216 :角部
231 :ソース基端部
232 :ソース先端部
233 :ソース連結部
331 :制御基端部
332 :制御先端部
333 :制御連結部
431 :制御基端部
432 :制御先端部
433 :制御連結部
801 :ドレイン露出部
802 :ソース露出部
803 :制御露出部
804 :制御露出部
807 :貫通孔
808,809:凹部
d1,d2,d3,d4,d5,dx1,dx2,dx3,dx4,dx5,dz1,dz2:距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17