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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-188911(P2020-188911A)
(43)【公開日】2020年11月26日
(54)【発明の名称】ブラケット構造
(51)【国際特許分類】
   A47B 96/06 20060101AFI20201030BHJP
   A47H 1/142 20060101ALI20201030BHJP
   A47G 29/00 20060101ALI20201030BHJP
【FI】
   A47B96/06 D
   A47B96/06 B
   A47B96/06 G
   A47B96/06 N
   A47H1/142
   A47G29/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-95394(P2019-95394)
(22)【出願日】2019年5月21日
(71)【出願人】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 智
(72)【発明者】
【氏名】張替 寛司
(72)【発明者】
【氏名】犬束 和也
【テーマコード(参考)】
2E182
3K100
【Fターム(参考)】
2E182AB01
2E182DE21
2E182DF13
2E182DF42
2E182DF46
2E182DF49
2E182DG05
3K100AA01
3K100AA05
3K100AE01
3K100AF04
3K100AH30
3K100AJ03
3K100AJ05
(57)【要約】
【課題】棚板の取付スペースを容易に確保することができ、かつ優れた装飾性を付与することができるブラケット構造を提供する。
【解決手段】ブラケット構造1は、棚板10と、棚板10を支持する棚板用ブラケット20と、棚板用ブラケット20と嵌合されており、カーテンポール40を支持するカーテンポール用ブラケット30とを備えている。カーテンポール用ブラケット30は、ブラケット固定ねじ50が挿通されてカーテンポール用ブラケット30を壁Wに固定するためのブラケット固定孔31を備えている。棚板用ブラケット20は、ブラケット固定ねじ50が挿通されて棚板用ブラケット20を壁Wに固定するための挿通孔21を備えている。棚板用ブラケット20及びカーテンポール用ブラケット30は、ブラケット固定ねじ50が挿通孔21及びブラケット固定孔31に挿通されて共締めされている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚板と、
前記棚板を支持する棚板用ブラケットと、
前記棚板用ブラケットと嵌合されており、カーテンポールを支持するカーテンポール用ブラケットと
を備え、
前記カーテンポール用ブラケットは、ブラケット固定ねじが挿通されて前記カーテンポール用ブラケットを壁に固定するためのブラケット固定孔を備え、
前記棚板用ブラケットは、前記ブラケット固定ねじが挿通されて前記棚板用ブラケットを前記壁に固定するための挿通孔を備え、
前記棚板用ブラケット及び前記カーテンポール用ブラケットは、前記ブラケット固定ねじが前記挿通孔及び前記ブラケット固定孔に挿通されて共締めされていることを特徴とするブラケット構造。
【請求項2】
前記カーテンポール用ブラケットは、前記壁に取り付けられるカーテンポール用ブラケット基部と、前記カーテンポール用ブラケット基部から前記壁と離れる方向に延びる支持腕と、前記支持腕の先端に形成されており、前記カーテンポールを支持するカーテンポール支持部とを備え、
前記棚板用ブラケットは、前記壁に取り付けられる棚板用ブラケット基部と、前記棚板用ブラケット基部の一方側から前記壁と離れる方向に延びて前記棚板を支持する棚板支持部と、前記棚板用ブラケット基部の他方側から前記棚板支持部と対向して延びており、前記カーテンポール用ブラケットの前記支持腕と当接する支持腕当接部と、前記棚板用ブラケット基部の壁側の面である壁側面から前記壁と離れる方向に凹む段部とを備え、
前記カーテンポール用ブラケット基部は、前記棚板用ブラケット基部の前記段部に嵌合されていることを特徴とする請求項1記載のブラケット構造。
【請求項3】
前記棚板用ブラケットの前記挿通孔は、前記棚板用ブラケット基部の他端部から一方側に向かって延びる棚板用ブラケット基部長孔と、前記棚板用ブラケット基部長孔と連通しており、前記支持腕当接部の壁側端部からカーテンポール側に向かって延びる支持腕当接部長孔とを備え、
前記棚板用ブラケット基部長孔は、前記棚板用ブラケット基部のカーテンポール側の面であるカーテンポール側面から前記壁と近づく方向に凹む長孔段部を備え、
前記ブラケット固定ねじのねじ頭は、前記棚板用ブラケット基部長孔の前記長孔段部に収容されていることを特徴とする請求項2記載のブラケット構造。
【請求項4】
前記支持腕当接部の他方側の面であるカーテンポール用ブラケット側面は、該カーテンポール用ブラケット側面から他方側に突出する凸部を備え、
前記支持腕の一方側の面である支持腕当接部側面は、前記支持腕当接部の前記凸部に対応する位置に前記支持腕当接部側面から他方側に凹む凹部を備え、
前記支持腕当接部の前記凸部は、前記支持腕の前記凹部に嵌合されていることを特徴とする請求項2又は3記載のブラケット構造。
【請求項5】
前記棚板用ブラケットの前記棚板支持部は、該棚板支持部の先端に形成されており、棚板固定ねじが挿通されて前記棚板を前記棚板用ブラケットに固定するための棚板固定孔を備え、
前記棚板の他方側の面である棚板用ブラケット側面は、前記カーテンポールの延び方向に延びており、前記棚板固定ねじと螺合するねじ溝を備え、
前記棚板は、前記棚板固定ねじが前記棚板固定孔に挿通されて前記ねじ溝に螺合されて前記棚板用ブラケットに固定されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のブラケット構造。
【請求項6】
前記棚板用ブラケットの前記棚板支持部は、該棚板支持部の先端に形成されており、複数の棚板固定ねじが挿通されて複数の前記棚板を固定するためのジョイント部材を備えていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のブラケット構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラケット構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、壁等に基部が固定された支持腕の先端に水平なカーテンポールを支持する受部が形成されたカーテンポール用ブラケットが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、例えば、ブラケット構造として、物干し竿を支持する部分、棚板を支持する部分、カーテンレールを支持する部分が設けられたブラケット受け具本体が、本体取付け受部を有する壁面用支持取付け板と分けられて構成されており、一体に組み付けられて壁に固定可能に形成したブラケット構造が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−152009号公報
【特許文献2】特開2002−210296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カーテンポール用ブラケットを壁に取り付けた後に、カーテンポール用ブラケットの上側に更に棚板を取り付ける場合には、カーテンポール用ブラケットとは独立したL字状ブラケット等を追加して棚板を取り付ける。このため、カーテンポール用ブラケットとは別にL字状ブラケット等を取り付けることとなるので、カーテンポール用ブラケットと天井との間に棚板を取り付ける取付スペースを確保することができないおそれがある。
【0005】
また、カーテンポール用ブラケットとL字状ブラケット及び棚板とが別々に取り付けられるため、カーテンポール用ブラケットと棚板との一体感がなくなることとなる。このように、従来のブラケット構造に対しては、棚板の取付スペースを容易に確保することができ、かつ優れた装飾性を付与することができる構造が求められていた。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、棚板の取付スペースを容易に確保することができ、かつ優れた装飾性を付与することができるブラケット構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るブラケット構造は、棚板と、前記棚板を支持する棚板用ブラケットと、前記棚板用ブラケットと嵌合されており、カーテンポールを支持するカーテンポール用ブラケットとを備え、前記カーテンポール用ブラケットは、ブラケット固定ねじが挿通されて前記カーテンポール用ブラケットを壁に固定するためのブラケット固定孔を備え、前記棚板用ブラケットは、前記ブラケット固定ねじが挿通されて前記棚板用ブラケットを前記壁に固定するための挿通孔を備え、前記棚板用ブラケット及び前記カーテンポール用ブラケットは、前記ブラケット固定ねじが前記挿通孔及び前記ブラケット固定孔に挿通されて共締めされていることを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係るブラケット構造において、前記カーテンポール用ブラケットは、前記壁に取り付けられるカーテンポール用ブラケット基部と、前記カーテンポール用ブラケット基部から前記壁と離れる方向に延びる支持腕と、前記支持腕の先端に形成されており、前記カーテンポールを支持するカーテンポール支持部とを備え、前記棚板用ブラケットは、前記壁に取り付けられる棚板用ブラケット基部と、前記棚板用ブラケット基部の一方側から前記壁と離れる方向に延びて前記棚板を支持する棚板支持部と、前記棚板用ブラケット基部の他方側から前記棚板支持部と対向して延びており、前記カーテンポール用ブラケットの前記支持腕と当接する支持腕当接部と、前記棚板用ブラケット基部の壁側の面である壁側面から前記壁と離れる方向に凹む段部とを備え、前記カーテンポール用ブラケット基部は、前記棚板用ブラケット基部の前記段部に嵌合されている。
【0009】
本発明の一態様に係るブラケット構造において、前記棚板用ブラケットの前記挿通孔は、前記棚板用ブラケット基部の他端部から一方側に向かって延びる棚板用ブラケット基部長孔と、前記棚板用ブラケット基部長孔と連通しており、前記支持腕当接部の壁側端部からカーテンポール側に向かって延びる支持腕当接部長孔とを備え、前記棚板用ブラケット基部長孔は、前記棚板用ブラケット基部のカーテンポール側の面であるカーテンポール側面から前記壁と近づく方向に凹む長孔段部を備え、前記ブラケット固定ねじのねじ頭は、前記棚板用ブラケット基部長孔の前記長孔段部に収容されている。
【0010】
本発明の一態様に係るブラケット構造において、前記支持腕当接部の他方側の面であるカーテンポール用ブラケット側面は、該カーテンポール用ブラケット側面から他方側に突出する凸部を備え、前記支持腕の一方側の面である支持腕当接部側面は、前記支持腕当接部の前記凸部に対応する位置に前記支持腕当接部側面から他方側に凹む凹部を備え、前記支持腕当接部の前記凸部は、前記支持腕の前記凹部に嵌合されている。
【0011】
本発明の一態様に係るブラケット構造において、前記棚板用ブラケットの前記棚板支持部は、該棚板支持部の先端に形成されており、棚板固定ねじが挿通されて前記棚板を前記棚板用ブラケットに固定するための棚板固定孔を備え、前記棚板の他方側の面である棚板用ブラケット側面は、前記カーテンポールの延び方向に延びており、前記棚板固定ねじと螺合するねじ溝を備え、前記棚板は、前記棚板固定ねじが前記棚板固定孔に挿通されて前記ねじ溝に螺合されて前記棚板用ブラケットに固定されている。
【0012】
本発明の一態様に係るブラケット構造において、前記棚板用ブラケットの前記棚板支持部は、該棚板支持部の先端に形成されており、複数の棚板固定ねじが挿通されて複数の前記棚板を固定するためのジョイント部材を備えている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るブラケット構造によれば、棚板の取付スペースを容易に確保することができ、かつ優れた装飾性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係るブラケット構造を上側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
図2】本発明の実施の形態に係るブラケット構造を下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
図3】本発明の実施の形態に係るブラケット構造を概略的に示す側面図である。
図4】本発明の実施の形態に係るブラケット構造を概略的に示す分解斜視図である。
図5】本発明の実施の形態に係るブラケット構造を概略的に示すA−A部分断面図である。
図6】本発明の実施の形態に係るブラケット構造を概略的に示すB−B部分断面図である。
図7】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の棚板を上側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
図8】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の棚板を下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
図9】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の棚板用ブラケットを上側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
図10】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の棚板用ブラケットを下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
図11】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の棚板用ブラケットを下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
図12】本発明の実施の形態に係るブラケット構造のカーテンポール用ブラケットを概略的に示す斜視図である。
図13】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の棚板用ブラケット及びカーテンポール用ブラケットを壁に取り付ける取付方法を説明するための図である。
図14】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の棚板を棚板用ブラケットに取り付ける取付方法を説明するための図である。
図15】本発明の実施の形態に係るブラケット構造の変形例を下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1を上側から見た場合を概略的に示す斜視図であり、図2は、ブラケット構造1を下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。図3は、ブラケット構造1を概略的に示す側面図であり、図4は、ブラケット構造1を概略的に示す分解斜視図である。図5は、ブラケット構造1を概略的に示すA−A部分断面図であり、図6は、ブラケット構造1を概略的に示すB−B部分断面図である。
【0017】
以下、説明の便宜上、図1におけるブラケット構造1の高さ方向における一方側(矢印a方向)を上側とし、他方側(矢印b方向)を下側とする。また、図1におけるブラケット構造1の高さ方向に直交して延在する幅方向における一方側(矢印c方向)を右側とし、他方側(矢印d方向)を左側とする。また、図1におけるブラケット構造1の高さ方向及び幅方向に直交して延在する奥行方向における一方側(矢印e方向)を前側とし、他方側(矢印f方向)を後側とする。
【0018】
本発明の実施の形態に係るブラケット構造1は、棚板10と、棚板10を支持する棚板用ブラケット20と、棚板用ブラケット20と嵌合されており、カーテンポール40を支持するカーテンポール用ブラケット30とを備えている。カーテンポール用ブラケット30は、ブラケット固定ねじ50が挿通されてカーテンポール用ブラケット30を壁W(図3)に固定するためのブラケット固定孔31を備えている。
【0019】
棚板用ブラケット20は、ブラケット固定ねじ50が挿通されて棚板用ブラケット20を壁Wに固定するための挿通孔21を備えている。棚板用ブラケット20及びカーテンポール用ブラケット30は、ブラケット固定ねじ50が挿通孔21及びブラケット固定孔31に挿通されて共締めされている。以下、ブラケット構造1の構成について具体的に説明する。
【0020】
ブラケット構造1は、例えば窓枠(図示せず)と天井(図示せず)との間の壁W(図3)に取り付けられて配置されている。ブラケット構造1は、カーテンポール40のカーテンランナ41にカーテン(図示せず)を吊り下げることができるようになっている。また、ブラケット構造1は、棚板10の上側に種々の物を収納することができるようになっている。
【0021】
図7は、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1の棚板10を上側から見た場合を概略的に示す斜視図であり、図8は、ブラケット構造1の棚板10を下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。ブラケット構造1において、棚板10の他方側(下側)の面である棚板用ブラケット側面10bは、カーテンポール40の延び方向(幅方向)に延びており、棚板固定ねじ60と螺合するねじ溝12を備えている。
【0022】
具体的に、ブラケット構造1において、棚板10は、図1図8に示すように、外形が矩形板状又は略矩形板状に形成されており、幅方向に延びている。棚板10の幅方向における長さは、例えば窓枠(図示せず)の幅方向における長さと同じ又は略同じ長さとなっている。棚板10は、例えば鋼板等の金属板を所定の形状に切断した後に折曲げることにより一体的かつ中空に形成されている。なお、棚板10は、アルミ、樹脂、木材等により形成されていてもよい。
【0023】
棚板10は、棚板10の上側の面である上側面10aと、棚板10の下側の面である棚板用ブラケット側面10bとを有している。棚板10の上側面10aには、後側において幅方向に各々平行又は略平行に延びる複数の溝部11が形成されている。複数の溝部11は、各々、上側面10aから下側に凹んでおり、側面視半円状又は略半円状に形成されている。また、棚板10の棚板用ブラケット側面10bには、前側において幅方向に延びるねじ溝12が形成されている。
【0024】
ねじ溝12は、棚板用ブラケット側面10bから上側に凹んでおり、側面視矩形状又は略矩形状に形成されている。棚板固定ねじ60は、棚板用ブラケット20の棚板固定孔23c(後述)に挿通されてねじ溝12に螺合して、棚板10を棚板用ブラケット20に固定するようになっている。ねじ溝12の奥行方向における長さ(ねじ溝12の幅)は、棚板固定ねじ60のねじ部62(図3)が螺合可能な幅となっており、ねじ溝12は、ねじ溝12のいずれの位置においても棚板固定ねじ60を螺合可能となっている。
【0025】
図9は、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1の棚板用ブラケット20を上側から見た場合を概略的に示す斜視図であり、図10図11は、ブラケット構造1の棚板用ブラケット20を下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。ブラケット構造1において、棚板用ブラケット20は、壁Wに取り付けられる棚板用ブラケット基部22と、棚板用ブラケット基部22の一方側(上側)から壁Wと離れる方向(前側)に延びて棚板10を支持する棚板支持部23とを備えている。また、棚板用ブラケット20は、棚板用ブラケット基部22の他方側(下側)から棚板支持部23と対向して延びており、カーテンポール用ブラケット30の支持腕33(後述)と当接する支持腕当接部24を備えている。
【0026】
具体的に、ブラケット構造1において、棚板用ブラケット20は、図1図6及び図9図11に示すように、外形がJ字状又は略J字状に形成されており、棚板支持部23及び支持腕当接部24が棚板用ブラケット基部22から前側に延びている。棚板用ブラケット20は、例えば亜鉛ダイキャストなどにより形成されている。
【0027】
棚板用ブラケット基部22は、外形が直方体形状又は略直方体形状に形成され、高さ方向に延びる部分であり、壁W(図3)に取り付けられるようになっている。棚板用ブラケット基部22は、壁Wに対向しており、壁Wに取り付けられる壁側の面である壁側面22fと、壁側面22fと背向しており、カーテンポール40が取り付けられるカーテンポール側の面であるカーテンポール側面22eとを有している。
【0028】
棚板支持部23は、棚板用ブラケット基部22の上側において、棚板用ブラケット基部22のカーテンポール側面22eから前側に延びる矩形板状又は略矩形板状に形成された部分であり、棚板10を支持するようになっている。棚板支持部23は、棚板10と対向しており、棚板10に取り付けられる棚板側の面である棚板側面23aと、支持腕当接部24と対向する棚板支持部23の下側の面である下側面23bとを有している。棚板支持部23の幅方向における長さは、棚板用ブラケット基部22の幅方向における長さと同じ又は略同じ長さとなっている。
【0029】
また、棚板支持部23は、棚板支持部23の先端(前側端部)に形成されており、棚板固定ねじ60が挿通されて棚板10を棚板用ブラケット20に固定するための棚板固定孔23cを備えている。棚板固定孔23cは、棚板支持部23の前側端部に形成されており、棚板支持部23の棚板側面23aと下側面23bとの間を貫通する円筒状又は略円筒状の孔である。また、棚板固定孔23cは、棚板支持部23の下側面23bから上側に凹む棚板固定孔段部23d(図10)を有している。棚板固定孔段部23dは、棚板固定孔23cよりも大きな直径を有しており、棚板固定孔23cと同軸又は略同軸に形成された円筒状又は略円筒状の部分であり、棚板固定ねじ60のねじ頭61を収容可能となっている。
【0030】
支持腕当接部24は、棚板用ブラケット基部22の下側において、棚板用ブラケット基部22のカーテンポール側面22eから前側に延びる矩形板状又は略矩形板状に形成された部分であり、カーテンポール用ブラケット30の支持腕33(後述)と当接するようになっている。支持腕当接部24は、棚板支持部23と対向する支持腕当接部24の上側の面である棚板支持部側面24aと、カーテンポール用ブラケット30の支持腕33(後述)と対向しており、支持腕33(後述)と当接する面であるカーテンポール用ブラケット側面24bとを有している。
【0031】
支持腕当接部24の奥行方向における長さは、棚板支持部23の奥行方向における長さよりも小さくなっている。支持腕当接部24の幅方向における長さは、棚板用ブラケット基部22及び棚板支持部23の幅方向における長さと同じ又は略同じ長さとなっている。また、支持腕当接部24の高さ方向における厚さは、棚板支持部23の高さ方向における厚さよりも薄くなっており、支持腕当接部24を薄肉にすることでブラケット構造1全体の厚さを薄くすることができるようになっている。
【0032】
かかる構成に加えて、棚板用ブラケット20は、図9図11に示すように、棚板用ブラケット基部22の壁側(後側)の面である壁側面22fから壁Wと離れる方向(前側)に凹む段部25を備えている。また、カーテンポール用ブラケット30のカーテンポール用ブラケット基部32(後述)は、棚板用ブラケット基部22の段部25に嵌合されている。具体的に、段部25は、棚板用ブラケット基部22の壁側面22fから下側に向かうにつれて前側に延びる矩形状又は略矩形状の傾斜面25aと、傾斜面25aの下側の縁から高さ方向に沿って棚板用ブラケット基部22の下側端部まで延びる矩形状又は略矩形状の段差面25bとを有している。
【0033】
また、棚板用ブラケット20の挿通孔21は、棚板用ブラケット基部22の他端部(下側端部)から一方側(上側)に向かって延びる棚板用ブラケット基部長孔21aと、棚板用ブラケット基部長孔21aと連通しており、支持腕当接部24の壁側端部(後側端部)からカーテンポール側(前側)に向かって延びる支持腕当接部長孔21bとを備えている。また、棚板用ブラケット基部長孔21aは、棚板用ブラケット基部22のカーテンポール側(前側)の面であるカーテンポール側面22eから壁Wと近づく方向(後側)に凹む長孔段部21cを備えている。ブラケット固定ねじ50のねじ頭51は、棚板用ブラケット基部長孔21aの長孔段部21cに収容されている(図5)。
【0034】
具体的に、棚板用ブラケット基部長孔21aは、段部25の段差面25bの下側端部から上側に向かって延びており、棚板用ブラケット基部22の段部25の段差面25bとカーテンポール側面22eとの間を貫通する長円筒状又は略長円筒状の孔である。棚板用ブラケット基部長孔21aの幅方向における長さ(棚板用ブラケット基部長孔21aの幅)は、ブラケット固定ねじ50のねじ部52の幅よりも大きくなっており、棚板用ブラケット基部長孔21aは、ブラケット固定ねじ50のねじ部52を挿通可能となっている。
【0035】
支持腕当接部長孔21bは、棚板用ブラケット基部長孔21aと連通しており、支持腕当接部24の後側端部から前側に向かって延びており、支持腕当接部24の棚板支持部側面24aとカーテンポール用ブラケット側面24bとの間を貫通する半長円筒状又は略半長円筒状の孔である。支持腕当接部長孔21bの幅方向における長さ(支持腕当接部長孔21bの幅)は、棚板用ブラケット基部長孔21aの幅方向における長さよりも大きくなっており、また、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51の幅よりも大きくなっている。支持腕当接部長孔21bは、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51を挿通可能となっている。
【0036】
長孔段部21cは、棚板用ブラケット基部長孔21aよりも大きな径を有しており、棚板用ブラケット基部長孔21aと同軸又は略同軸に形成された長円筒状又は略長円筒状の部分であり、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51を収容可能となっている。長孔段部21cの幅方向における長さ(長孔段部21cの幅)は、支持腕当接部長孔21bの幅方向における長さ(支持腕当接部長孔21bの幅)と同じ又は略同じ幅となっており、長孔段部21cがブラケット固定ねじ50のねじ頭51に当接されてブラケット固定ねじ50が締結されるようになっている。
【0037】
また、支持腕当接部24の他方側(下側)の面であるカーテンポール用ブラケット側面24bは、カーテンポール用ブラケット側面24bから他方側(下側)に突出する凸部26を備えている。具体的に、凸部26は、カーテンポール用ブラケット側面24bにおいて、支持腕当接部長孔21bの幅方向における両側に配置された円筒状又は略円筒状の2つの突起である。
【0038】
図12は、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1のカーテンポール用ブラケット30を概略的に示す斜視図である。ブラケット構造1において、カーテンポール用ブラケット30は、壁Wに取り付けられるカーテンポール用ブラケット基部32と、カーテンポール用ブラケット基部32から壁Wと離れる方向(前側)に延びる支持腕33と、支持腕33の先端(前側端部)に形成されており、カーテンポール40を支持するカーテンポール支持部34とを備えている。
【0039】
具体的に、ブラケット構造1において、カーテンポール用ブラケット30は、図1図6及び図12に示すように、外形がT字状又は略T字状に形成されており、支持腕33がカーテンポール用ブラケット基部32から前側に延びている。カーテンポール用ブラケット30は、例えば金属ダイキャスト、金属プレス加工などにより形成されている。
【0040】
カーテンポール用ブラケット基部32は、外形が四角錐台形状又は略四角錐台形状に形成され、高さ方向に延びる部分であり、壁W(図3)に取り付けられるようになっている。カーテンポール用ブラケット基部32は、壁Wに対向しており、壁Wに取り付けられる壁側の面である壁側面32fと、壁側面32fと背向しており、カーテンポール40が取り付けられるカーテンポール側の面であるカーテンポール側面32eとを有している。また、カーテンポール用ブラケット基部32は、カーテンポール側面32eの縁から後側に向かうにつれて外側に斜めに延びて壁側面32fに連結する傾斜面32gを有している。
【0041】
支持腕33は、カーテンポール用ブラケット基部32のカーテンポール側面32eの高さ方向における中央部分において、カーテンポール側面32eから前側に延びる直方体形状又は略直方体形状に形成された部分であり、支持腕33の前側端部にカーテンポール支持部34を有している。支持腕33は、棚板用ブラケット20の支持腕当接部24と対向しており、支持腕当接部24と当接する面である支持腕当接部側面33aと、支持腕33の下側の面である下側面33bとを有している。
【0042】
カーテンポール支持部34は、カーテンポール40の曲率半径と同じ又は略同じ曲率半径を有しており、上側が開口している半円筒状又は略半円筒状のカーテンポール受部34aと、カーテンポール受部34aに取り付けられたカーテンポール40を前側に押圧することでカーテンポール40をカーテンポール受部34aに固定するカーテンポール固定部34bとを有している。
【0043】
また、カーテンポール用ブラケット30は、ブラケット固定ねじ50が挿通されてカーテンポール用ブラケット30を壁Wに固定するためのブラケット固定孔31を備えている。具体的に、ブラケット固定孔31は、棚板用ブラケット20の挿通孔21の棚板用ブラケット基部長孔21aと対向しており、挿通孔21の棚板用ブラケット基部長孔21aに対応する位置に配置されている。
【0044】
ブラケット固定孔31は、カーテンポール用ブラケット基部32において支持腕33の上側に形成されており、カーテンポール用ブラケット基部32の壁側面32fとカーテンポール側面32eとの間を貫通する円筒状又は略円筒状の孔である。また、ブラケット固定孔31は、ブラケット固定孔31のカーテンポール側面32eから後側に凹むブラケット固定孔段部31aを有している。ブラケット固定孔段部31aは、ブラケット固定孔31よりも大きな直径を有しており、ブラケット固定孔31と同軸又は略同軸に形成された円筒状又は略円筒状の部分であり、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51を収容可能となっている。
【0045】
また、支持腕33の一方側(上側)の面である支持腕当接部側面33aは、棚板用ブラケット20の支持腕当接部24の凸部26に対応する位置に支持腕当接部側面33aから他方側(下側)に凹む凹部35を備えている。具体的に、凹部35は、棚板用ブラケット20の支持腕当接部24の凸部26に対応する位置において対向しており、支持腕当接部側面33aの後側の根元部分において幅方向に離れて配置された円筒状又は略円筒状の2つの凹みであり、凸部26と嵌合可能となっている。
【0046】
カーテンポール40は、図1図6に示すように、外形が円筒棒状又は略円筒棒状に形成されており、幅方向に延びている。カーテンポール40の幅方向における長さは、例えば窓枠(図示せず)の幅方向における長さと同じ又は略同じ長さとなっている。カーテンポール40は、例えば鋼等の金属パイプにより形成されている。カーテンポール40は、リング状又は略リング状の複数のカーテンランナ41を幅方向に移動可能に有している。カーテンランナ41は、下側に突設された吊り具がカーテン(図示せず)のフック(図示せず)と係合して、カーテン(図示せず)を吊り下げることができるようになっている。
【0047】
続いて、ブラケット構造1の組立状態について説明する。ブラケット構造1において、カーテンポール用ブラケット基部32は、図1図6に示すように、棚板用ブラケット基部22の段部25に嵌合されており、支持腕当接部24の凸部26は、支持腕33の凹部35に嵌合されている。棚板用ブラケット20及びカーテンポール用ブラケット30は、ブラケット固定ねじ50が挿通孔21及びブラケット固定孔31に挿通されて共締めされて壁Wに固定されている。
【0048】
また、カーテンポール40は、カーテンポール用ブラケット30のカーテンポール支持部34のカーテンポール受部34aに取り付けられ、カーテンポール支持部34のカーテンポール固定部34bに押圧されてカーテンポール受部34aに固定されている。また、棚板10は、棚板固定ねじ60が棚板用ブラケット20の棚板固定孔23cに挿通されてねじ溝12に螺合されて棚板用ブラケット20に固定されている。
【0049】
続いて、ブラケット構造1の取付方法について説明する。図13は、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1の棚板用ブラケット20及びカーテンポール用ブラケット30を壁に取り付ける取付方法を説明するための図である。図14は、ブラケット構造1の棚板10を棚板用ブラケット20に取り付ける取付方法を説明するための図である。
【0050】
カーテンポール40は、カーテンポール用ブラケット30のカーテンポール支持部34のカーテンポール受部34aに取り付けられ、カーテンポール支持部34のカーテンポール固定部34bに押圧されてカーテンポール受部34aに固定されている。また、カーテンポール用ブラケット30は、ブラケット固定ねじ50がブラケット固定孔31に挿通されて締結されて壁Wに固定されている。ブラケット固定ねじ50のねじ頭51は、ブラケット固定孔31のブラケット固定孔段部31aに収納されている。
【0051】
この状態において、図13に示すように、棚板10を追加してカーテンポール用ブラケット30に取り付けるため、まず、ブラケット固定ねじ50を緩めてブラケット固定ねじ50のねじ頭51をブラケット固定孔31のブラケット固定孔段部31aから露出する。続いて、棚板用ブラケット20をカーテンポール用ブラケット30の上側から取り付ける。棚板用ブラケット20を上側からカーテンポール用ブラケット30に近づけていくと、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51が支持腕当接部長孔21bを挿通すると共に、ブラケット固定ねじ50のねじ部52が棚板用ブラケット基部長孔21aを挿通する。
【0052】
続いて、棚板用ブラケット20を更にカーテンポール用ブラケット30に近づけていくと、カーテンポール用ブラケット基部32が棚板用ブラケット基部22の段部25に嵌合する。すなわち、カーテンポール用ブラケット基部32の上側のカーテンポール側面32eが段部25の段差面25bに当接すると共に、カーテンポール用ブラケット基部32の上側の傾斜面32gが段部25の傾斜面25aに当接する。また、支持腕当接部24の凸部26が支持腕33の凹部35に嵌合する。
【0053】
続いて、ブラケット固定ねじ50を棚板用ブラケット20の段部25に締結してブラケット固定ねじ50を棚板用ブラケット20及びカーテンポール用ブラケット30に共締めし、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51を長孔段部21cに収容する。これにより棚板用ブラケット20及びカーテンポール用ブラケット30が壁Wに固定される。
【0054】
続いて、図14に示すように、棚板10を棚板用ブラケット20に近づけて棚板10の棚板用ブラケット側面10bを棚板用ブラケット20の棚板支持部23の棚板側面23aに当接する。続いて、棚板固定ねじ60を棚板用ブラケット20の棚板固定孔23cに挿通して棚板10のねじ溝12に螺合し、棚板10を棚板用ブラケット20に固定する。
【0055】
このようにして、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1は、ブラケット固定ねじ50が挿通孔21及びブラケット固定孔31に挿通されて棚板用ブラケット20及びカーテンポール用ブラケット30がブラケット固定ねじ50に共締めされている。このため、カーテンポール用ブラケット30を壁Wに取り付けた後に、カーテンポール用ブラケット30の上側に更に棚板10を取り付ける場合であっても、ブラケット構造1の高さ方向の長さを小さくすることができるため、カーテンポール用ブラケット30と天井(図示せず)との間に棚板10を取り付ける取付スペースを確保することができる。また、カーテンポール用ブラケット30と棚板用ブラケット20及び棚板10とを一体に取り付けることができるため、ブラケット構造1に優れた装飾性を付与することができる。
【0056】
また、カーテンポール用ブラケット基部32が棚板用ブラケット基部22の段部25に嵌合されているため、棚板10の取付スペースを更に容易に確保することができ、かつブラケット構造1に優れた装飾性を付与することができる。また、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51は、棚板用ブラケット基部長孔21aの長孔段部21cに収容されているため、ブラケット固定ねじ50のねじ頭51を隠すことができ、ブラケット構造1に優れた装飾性を付与することができる。
【0057】
また、棚板用ブラケット20の支持腕当接部24の凸部26がカーテンポール用ブラケット30の支持腕33の凹部35に嵌合されているため、棚板用ブラケット20とカーテンポール用ブラケット30とを容易に位置合わせすることができる。また、棚板固定ねじ60が棚板用ブラケット20の棚板支持部23の棚板固定孔23cに挿通されて棚板10のねじ溝12に螺合されて棚板10が棚板用ブラケット20に固定されているため、棚板10をいずれの位置においても容易に棚板用ブラケット20に取り付けることができる。
【0058】
このようにして、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1によれば、棚板10の取付スペースを容易に確保することができ、かつブラケット構造1に優れた装飾性を付与することができる。
【0059】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。
【0060】
例えば、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1においては、棚板固定ねじ60が棚板支持部23の棚板固定孔23cに挿通されて棚板10のねじ溝12に螺合されて棚板10が棚板用ブラケット20に固定された場合を一例に本発明の実施の形態について説明した。しかしながら、本発明はこれに限らず、図15に示すように、ジョイント部材70を介して複数の棚板10を棚板用ブラケット20に固定するようにしてもよい。
【0061】
図15は、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1の変形例を下側から見た場合を概略的に示す斜視図である。この場合、ブラケット構造1の変形例においては、棚板支持部23の棚板固定孔23cに代えて、棚板支持部23の前側端部にジョイント部材70が設けられている。すなわち、棚板用ブラケット20の棚板支持部23は、棚板支持部23の先端(前側端部)に形成されており、複数の棚板固定ねじ(左側の棚板固定ねじ60L、右側の棚板固定ねじ60R)が挿通されて複数の棚板(左側の棚板10L、右側の棚板10R)を固定するためのジョイント部材70を備えている。具体的に、ジョイント部材70は、外形が矩形状又は略矩形状の部材であり、棚板支持部23の前側端部に固定されている。ジョイント部材70の幅方向における両側には、棚板固定孔23cが2つ形成されている。
【0062】
左側の棚板10Lは、左側の棚板固定ねじ60Lがジョイント部材70の左側の棚板固定孔23cに挿通されて左側の棚板10Lのねじ溝12に螺合されることで、棚板用ブラケット20に固定される。また、右側の棚板10Rは、右側の棚板固定ねじ60Rがジョイント部材70の右側の棚板固定孔23cに挿通されて右側の棚板10Rのねじ溝12に螺合されることで、棚板用ブラケット20に固定される。これにより、ブラケット構造1の変形例では、複数の棚板10を棚板用ブラケット20に固定することができ、複数の棚板10を容易につなぐことができる。
【0063】
また、本発明の実施の形態に係るブラケット構造1においては、棚板10及び棚板用ブラケット20を追加してカーテンポール用ブラケット30に取り付ける場合を一例に本発明の実施の形態について説明した。しかしながら、本発明はこれに限らず、取り付けた棚板10及び棚板用ブラケット20を容易に取り外すことができ、再びカーテンポール用ブラケット30単体で使用することもできる。
【符号の説明】
【0064】
1…ブラケット構造、10…棚板、20…棚板用ブラケット、21…挿通孔、30…カーテンポール用ブラケット、31…ブラケット固定孔、40…カーテンポール、50…ブラケット固定ねじ、W…壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
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図15