特開2020-189623(P2020-189623A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特開2020-189623航空機のタキシング費用決定システム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-189623(P2020-189623A)
(43)【公開日】2020年11月26日
(54)【発明の名称】航空機のタキシング費用決定システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B64F 1/36 20170101AFI20201030BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20201030BHJP
【FI】
   B64F1/36
   G06Q50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-72319(P2020-72319)
(22)【出願日】2020年4月14日
(31)【優先権主張番号】16/383,729
(32)【優先日】2019年4月15日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】カボス, ラルフ ルネ シューチョン
(72)【発明者】
【氏名】ヌッパー, ニルス
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC42
(57)【要約】      (修正有)
【課題】航空機のタキシング費用決定システム及び方法に関し、特に、空港での航空機のタキシングオプションの費用を決定するよう構成されたシステム及び方法を提供する。
【解決手段】航空機のタキシング費用決定システム及び方法は、空港での航空機の1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を、利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定するタキシング費用決定制御ユニットを含む。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機(200)のタキシング費用決定システムであって、
空港での航空機(200)の1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定するタキシング費用決定制御ユニット(102)を備える、航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項2】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する環境サブシステム(108)をさらに備え、前記環境サブシステム(108)は環境データ(110)を格納し、前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の前記総費用を決定するときに、前記環境データ(110)を解析する、請求項1に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項3】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する空港データベース(112)であって、前記空港データベース(112)が空港データ(114)を格納し、前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の前記総費用を決定するときに前記空港データ(114)を解析する、空港データベース(112)、
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する航空機データベース(116)であって、前記航空機データベース(112)が前記航空機(200)に関する航空機データ(118)を格納し、前記タキシング費用決定制御ユニット(102)が、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の前記総費用を決定するときに前記航空機データ(118)を解析する、航空機データベース(116)、又は、
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信するフライトスケジュールサブシステム(120)であって、前記フライトスケジュールサブシステム(120)は前記空港のフライトスケジュールデータ(122)を格納し、前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の前記総費用を決定するときに前記フライトスケジュールデータ(122)を解析する、フライトスケジュールサブシステム(120)
の少なくとも1つを更に備える、請求項1又は2に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項4】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の前記総費用を決定するときに、前記航空機(200)のエンジン暖機運転時間(204、206、208)、前記航空機(200)が離陸するために要する所要時間(204、206、208)枠、又は、誘導路での停止線(138、140)の数の少なくとも1つを考慮に入れる、請求項1から3のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項5】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、環境データ(110)、タキシングデータ(119)、航空機データ(118)、空港データ(114)、又はフライトスケジュールデータ(122)の1つ以上に基づいて、想定されるタキシングシナリオを作成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項6】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、所要時間(204、206、208)枠から外れる1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用不可のタキシングシナリオ(400a、400b)として破棄する、請求項5に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項7】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、前記所要時間(204、206、208)枠の範囲内にある1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)として識別する、請求項6に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項8】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)は、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の範囲内にある最小費用の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)を識別する、請求項7に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【請求項9】
航空機(200)のタキシング費用決定方法であって、
タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、空港での航空機(200)の1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定することを含む、航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【請求項10】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、前記決定することの間に環境データ(110)を解析することを更に含む、請求項9に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【請求項11】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、前記決定することの間に空港データ(114)を解析することを更に含む、請求項9又は10に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【請求項12】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、前記決定することの間に航空機データ(118)を解析することを更に含む、請求項9から11のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【請求項13】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、前記決定することの間にフライトスケジュールデータ(122)を解析することを更に含む、請求項9から12のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【請求項14】
前記タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、前記決定することの間に、前記航空機(200)のエンジン暖機運転時間(204、206、208)、前記航空機(200)が離陸するために要する所要時間(204、206、208)枠、又は、誘導路(130)での停止線(138、140)の数の1つ以上を考慮に入れることを更に含む、請求項9から13のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【請求項15】
前記決定することは、
環境データ(110)、タキシングデータ(119)、航空機データ(118)、空港データ(114)、又は、フライトスケジュールデータ(122)に基づいて、想定されるタキシングシナリオを作成することと、
所要時間(204、206、208)枠から外れる1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用不可のタキシングシナリオ(400a、400b)として破棄することと、
前記所要時間(204、206、208)枠の範囲内にある1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)として識別することと、
前記1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の範囲内にある最小費用の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)を識別すること
を含む、請求項9から14のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、概して、航空機のタキシング費用決定システム及び方法に関し、特に、空港での航空機のタキシングオプションの費用を決定するよう構成されたシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の航空機が、様々な地域の間で乗客及び貨物を移送するために利用されている。各航空機は典型的に、所定の飛行計画又は飛行経路に従って、様々な地域の間を飛行する。
【0003】
空港は典型的に、乗客が航空機に搭乗出来るように飛行機が位置付けられる数多くのゲートを備える。ゲートでの航空機は駐機場に存在し、駐機場は1つ以上の誘導路を通って滑走路に接続している。航空機がゲートから押し戻された後に、航空機は誘導路を介して滑走路へとタキシングする。
【0004】
典型的に、タキシング考慮に入れるは、最大タキシング速度、空港の路面での交通量といった少数の制限事項にのみ基づいて行われる。誘導路では、航空機乗務員が、スラストレバーを任意のポジションに押すことで航空機を操作するが、その際に、関連する推力レベルの費用対効果が高いかどうかは分からない。例えば、推進量が増大すると、航空機は、増大した速度で動かされて短時間で誘導路の一端に到着しうるが、エンジンは、方向付けられた推進量に因り、増大した燃料を燃焼する可能性があり、従って、これにより燃料費が増加する。
【発明の概要】
【0005】
航空機の様々なタキシングオプションを決定するためのシステム及び方法への必要性が存在する。さらに、1つ以上のタキシングオプションのコストを提供するためのシステム及び方法への必要性が存在する。
【0006】
上記必要性を念頭に置いて、本開示の特定の実施例は、空港での航空機の1つ以上の利用可能タキシングシナリオの総費用を、当該利用可能タキシングシナリオの燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定するタキシング費用決定制御ユニットを含む航空機のタキシング費用決定システムを提供する。
【0007】
航空機のタキシング費用決定システムは、タキシング費用決定制御ユニットと通信する環境サブシステムも含みうる。環境サブシステムは、環境データを格納する。タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの総費用を決定するときに環境データを解析する。
【0008】
航空機のタキシング費用決定システムは、タキシング費用決定制御ユニットと通信する空港データベースも含みうる。空港データベースは、空港データを格納する。タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの総費用を決定するときに、空港データを解析する。
【0009】
航空機のタキシング費用決定システムは、タキシング費用決定制御ユニットと通信する航空機データベースも含みうる。航空機データベースは、航空機に関する航空機データを格納する。タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの総費用を決定するときに、航空機データを解析する。
【0010】
航空機のタキシング費用決定システムは、タキシング費用決定制御ユニットと通信するフライトスケジュールサブシステムも含みうる。フライトスケジュールサブシステムは、空港のフライトスケジュールデータを格納する。タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの総費用を決定するときに、フライトスケジュールデータを解析する。
【0011】
少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの総費用を決定するときに、航空機のエンジン暖機運転時間を考慮に入れる。少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの総費用を決定するときに、航空機が離陸するために要する所要時間枠を考慮に入れる。少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの総費用を決定するときに、誘導路での停止線の数を考慮に入れる。
【0012】
少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニットは、環境データ、タキシングデータ、航空機データ、空港データ、又は、フライトスケジュールデータの1つ以上に基づいてタキシングシナリオを作成する。タキシング費用決定制御ユニットは、所要時間枠から外れる1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用不可のタキシングシナリオとして破棄する。タキシング費用決定制御ユニットは、所要時間枠の範囲内に存在する1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用可能タキシングシナリオとして識別する。タキシング費用決定制御ユニットは、利用可能タキシングシナリオの範囲内にある最小費用の利用可能タキシングシナリオを識別する。
【0013】
本開示の特定の実施例は、タキシング費用決定制御ユニットによって、空港での航空機の1つ以上の利用可能タキシングシナリオの総費用を、1つ以上の利用可能タキシングシナリオの燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定することを含む、航空機のタキシング費用決定方法を開示する。
【0014】
航空機のタキシング費用決定方法はまた、
上記決定することの間に、(タキシング費用決定制御ユニットによって)環境データを解析することと、
上記決定することの間に、(タキシング費用決定制御ユニットによって)空港データを解析することと、
上記決定することの間に、(タキシング費用決定制御ユニットによって)航空機データを解析することと、及び/又は、
上記決定することの間に、(タキシング費用決定制御ユニットによって)フライトスケジュールデータを解析することを含みうる。
【0015】
航空機のタキシング費用決定方法はまた、上記決定することの間に、(タキシング費用決定制御ユニットによって)、航空機のエンジン暖機運転時間、航空機が離陸するために要する所要時間枠、又は、誘導路での停止線の数の1つ以上を考慮に入れることを更に含みうる。
【0016】
少なくとも1つの実施例において、上記決定することは、
環境データ、タキシングデータ、航空機データ、空港データ、又は、フライトスケジュールデータに基づいて、想定されるタキシングシナリオを作成することと、
所要時間枠から外れる1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用不可のタキシングシナリオとして破棄することと、
所要時間枠の範囲内にある1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用可能タキシングシナリオとして識別することと、
1つ以上の利用可能タキシングシナリオの範囲内にある最小費用の利用可能タキシングシナリオを識別すること
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の一実施例に係る、航空機のタキシング費用決定システムの概略的なブロック図を示す。
図2】航空機の誘導路の簡略化された概略図を示す。
図3】経時的なタキシング費用のグラフを示す。
図4】本開示の一実施例に係る、タキシング総費用を決定するための数式を示す。
図5】誘導路での航空機の簡略化した上面図を示す。
図6】誘導路での航空機の経時的な速度のグラフを示す。
図7】誘導路上の飛行機とターゲット位置との間の経時的な距離のグラフを示す。
図8】誘導路での航空機の推進力の経時的なグラフを示す。
図9】時間に関連して積算されるタキシング費用のグラフを示す。
図10】本開示の一実施例に係る航空機のタキシング決定方法のフロー図を示す。
図11】本開示の一実施例に係る、利用可能タキシングシナリオを示す表示装置の正面の概略図である。
図12】本開示の例示的な実施形態に係る、航空機の正面を斜めから見た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
上記の概要、及びある実施例の下記の詳細な説明は、添付の図面を参照して読むことによってより良く理解されるであろう。本明細書では、単数形で記載され「1つの(「a」又は「an」)」という用語の後に続く要素又はステップは、複数の要素又はステップを必ずしも除外しないと理解されたい。更に、「一実施形態(oneembodiment)」への言及は、記載されている特徴を同様に包含する追加の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図していない。さらに、明示的に反対の記載がされていない限り、特定の条件を有する1つ以上の要素を「含む(comprising)」又は「有する(having)」実施形態は、かかる条件を有していないさらなる要素を含みうる。
【0019】
本開示の特定の実施例は、空港でのタキシング費用を考慮に入れる航空機のタキシング費用決定システム及び方法を提供する。タキシング決定システム及び方法は、航空機のための効率的なタキシングストラテジを決定するよう構成される。特に、航空機が迅速にタキシングする場合には、時間に伴って増加するコストが低減されるが、燃料費、及び、エンジン摩耗への費用が増大する可能性がある。反対に、航空機がゆっくりとタキシングする場合には、燃料費が低減されうるが、タキシングの総時間が増大し、このことが、時間に依存する費用を増大させる可能性がある。本開示の特定の実施例は、効率的で費用対効果が高いタキシングストラテジを検索するときに様々な要因が考慮されるタキシング総費用関数を定めるよう構成されうる。
【0020】
本開示の特定の実施例は、燃料、エンジンリース、保守、及び乗務員を含む運用費全般及び特有の運用費を低減するために、費用対効果が高いタキシングストラテジを決定する。航空機のタキシング費用決定システム及び方法は、燃料費、保守費、乗務員費、及びエンジン費と関連するコストを考慮に入れる。
【0021】
本開示の特定の実施例は、航空機及び環境特的特徴に関するデータを収集して複数のタキシングシナリオを計算するよう構成されたタキシング費用決定制御ユニットを備えた、航空機のタキシング費用決定システムを提供する。タキシング費用決定制御ユニットは、最小の総費用となるタキシングシナリオを選択するよう更に構成される。本開示の特定の実施例は、航空機のタキシングプロセスの複数の態様に関係した複数のデータ種を収集すること、収集されたデータに基づいて複数のタキシングシナリオを計算すること、及び、最小の総費用となるタキシングシナリオを予測することを含む航空機のタキシング決定方法を提供する。
【0022】
図1は、本開示の一実施例に係る航空機のタキシング費用決定システム100の概略的なブロック図を示している。航空機のタキシング費用決定システム100は、タキシング費用決定制御ユニット102を備える。モニタ、画面等といった航空機に搭載されうる表示装置104が、例えば1つ以上の有線接続又は無線接続を通じて、タキシング費用決定制御ユニット102と通信しうる。キーボード、マウス、タッチパネル等といった航空機に搭載されうる入力装置106もまた、例えば1つ以上の有線接続又は無線接続を通じて、タキシング費用決定制御ユニット102と通信しうる。少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニット102、表示装置104、及び入力装置106は、航空機に搭載された飛行コンピュータといった共通のハウジング内に存在しうる。幾つかの実施例において、タキシング費用決定制御ユニット102は、表示装置104若しくは入力装置106の一方、又は、表示装置104と入力装置106の両方から遠く離れて位置しうる。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、空港内の中央監視区域に存在しうるが、表示装置104及び入力装置106は、飛行機に搭載された飛行コンピュータの一部でありうる。
【0023】
タキシング費用決定制御ユニット102は、例えば1つ以上の有線接続又は無線接続を通じて、環境サブシステム108と通信しうる。タキシング費用決定制御ユニット102と環境サブシステム108とは、同じ位置にあってよく又は異なる位置にあってよい。環境サブシステム108は、空港といった航空機が配置された位置に関する環境データ110を格納する。環境データ110は、風ベクトル及び風速、温度、大気圧、及び/又は、湿度等を含みうる。少なくとも1つの実施例において、環境サブシステム108は、気象業務であり又は気象業務を含みうる。
【0024】
タキシング費用決定制御ユニット102はまた、例えば1つ以上の有線接続又は無線接続を通じて、空港データベース112と通信しうる。タキシング費用決定制御ユニット102と空港データベース112とは、同じ位置にあってよく又は異なる位置にあってよい。空港データベース112は、航空機が現在位置している空港についての空港データ114を格納する。例えば、空港データ114は、空港の誘導路、滑走路等に関する情報を含みうる。
【0025】
タキシング費用決定制御ユニット102はまた、例えば1つ以上の有線接続又は無線接続を通じて、航空機データベース116と通信しうる。タキシング費用決定制御ユニット102と航空機データベースとは、同じ位置にあってよく又は異なる位置にあってよい。航空機データベース116は、航空機の航空機データ118を格納する。例えば、航空機データ118は、航空機の現在の質量、及び/又は、静止摩擦成分等に関する情報を含みうる。
【0026】
タキシング費用決定制御ユニット102はまた、例えば1つ以上の有線接続又は無線接続を通じて、フライトスケジュールサブシステム120と通信しうる。タキシング費用決定制御ユニット102とフライトスケジュールサブシステム120とは、同じ位置にあってよく又は異なる位置にあってよい。フライトスケジュールサブシステム120は、空港のフライトスケジュールデータ122を格納する。フライトスケジュールデータ122は、空港での航空機の予定された出発時間及び到着時間を含む。
【0027】
動作時に、タキシング費用決定制御ユニット102は、航空機のための費用対効果が高いタキシングストラテジを決定するために、環境データ110、空港データ114、航空機データ118、及びフライトスケジュールデータ122の1つ以上を解析する。少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニット102は、環境データ、空港データ、航空機データ、及びフライトスケジュールデータに分けられるタキシングの総費用に基づいて、空港での航空機の少なくとも1つの利用可能タキシングシナリオの費用を決定する。タキシング費用決定制御ユニット102は、費用対効果が最も高いタキシングストラテジといった、1つ以上のタキシングオプションを表示装置104に示しうる。
【0028】
図2は、空港の誘導路130の簡素化された概略図を示している。誘導路130は、始点134から終点136までの距離132を有する。始点134と終点136との間には、1つ以上の停止線138及び140が配置されうる。停止線138は、少なくとも所定期間の間空港が停止することが求められる誘導路130上の領域である。従って、タキシングプロセス中に、航空機は第1段階142の間、始点134と、航空機が停止する停止線138と、の間の誘導路130を移動しうる。第2段階144が、停止線138と停止線140との間に存在する。航空機は第2段階の間、停止線138と、航空機が再度停止する停止線140と、の間の誘導路130を移動する。第3段階146は、停止線140と終点136との間に存在する。航空機は第3段階146の間、停止線140と、滑走路に繋がった終点136と、の間の誘導路130を移動する。
【0029】
図1を参照すると、タキシング費用決定制御ユニット102は、以下の数式に基づいて、航空機のタキシング総費用を決定する。
即ち、
Total Taxi Cost(タキシング総費用)=Fuel Cost(燃料費)+Engine Cost(エンジン費)+Maintenance Cost(保守費)+Crew Cost(乗務員費)
【0030】
先に示したように、タキシング総費用は、燃料費+エンジン費+保守費+乗務員費に等しい。即ち、タキシング総費用は上述の全てのコスト要因の和である。タキシング費用決定制御ユニット102は、数多くのコスト要因に基づいて、タキシング総費用を決定する。少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニット102は、燃料費、エンジン費、保守費、及び乗務員費に基づいて、1つ以上のタキシングシナリオ(即ち、航空機がタキシングするためのオプション)の費用を決定するよう構成される。タキシングの燃料費又は時間のみ決定する代わりに、タキシング費用決定制御ユニット102は、タキシングに関連する様々な費用を考慮に入れる包括的なタキシング総費用を決定する。
【0031】
燃料費は、経時的な推力の関数である。例えば、燃料は、航空機のエンジンが経時的に推力を供給するのにつれて燃焼する。燃料燃焼量の増加によって、燃料費が増加する。少なくとも1つの実施例において、燃料費は、航空機データ118の一部である。
【0032】
エンジン費もまた、推力に依存する。例えば、エンジン費は、以下の数式に基づいている。
即ち、
Engine Cost(エンジン費)=CostEng(t)+SpecialCost(推力)
【0033】
先に示したように、エンジン費は、エンジンのリース費といった、経時的な(リース契約期間等)エンジンの費用、プラス、推力の関数である追加的な特別費に等しい。エンジンリース費は、一定の1時間当たりの料金で設定されうる。特別費は、エンジンの製造業者が、最大離陸推力といった例外的な推力について追加料金を要求するケースに負担するエンジンリース費でありうる。例えば、特別費は、所定の閾値(例えば、可能な総推力の或るパーセンテージ、及び/又は、特定の使用率若しくは使用時間等)において、又は当該所定の閾値を上回ってエンジンが稼働したときに適用される追加費用でありうる。少なくとも1つの実施例において、エンジン費は、航空機データ118の一部である。
【0034】
保守費は、時間に依存する。例えば、保守費は以下の数式に基づいている。
即ち、
Maintenance Cost(保守費)=CostMx(t)
【0035】
先に示したように、保守費は、人件費、部品費等を含む保守(即ち、CostMx)の費用であり、航空会社は経時的に分かっている。少なくとも1つの実施例において、保守費は航空機データ118の一部である。
【0036】
乗務員費もまた、時間に依存する。例えば、乗務員費は、以下の数式に基づいている。
即ち、
Crew Cost(乗務員費)=Costcabin(t)+CostFlightDeck(t)
【0037】
先に示したように、総乗務員費は、(フライトアテンダントといった)客室乗務員の経時的な費用、プラス、(操縦士及び副操縦士といった)操縦室の経時的な費用である。少なくとも1つの実施例において、乗務員費は航空機データ118の一部である。
【0038】
図3は、経時的なタキシング費用のグラフを示している。燃料費、エンジン費(例えばエンジンリース費)、保守費、及び乗務員費は、タキシングの総費用に影響を与える。燃料費は、推力レベル及び時間に依存する。同様に、エンジン費は、推力レベル及び時間に依存する。保守費及び乗務員費は、時間に依存する。図1図3を参照すると、タキシング費用決定制御ユニット102は、燃料費、エンジン費、保守費、及び乗務員費に基づいて、タキシング総費用を決定する。
【0039】
少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニット102はまた、1つ以上の境界条件を解析しうる。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、航空機のエンジン暖機運転時間を考慮しうる。エンジン暖機運転時間は、離陸が可能となる前に航空機のエンジンを暖機運転するための最小所要時間量であり、航空機種の関数でありうる。エンジン暖機運転時間は、航空機データ118の一部でありうる。
【0040】
他の境界条件は、時間的制約でありうる。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、航空機が離陸のために要する所要時間枠を考慮に入れうる。例えば、フライトスケジュールデータ122は、航空機が空港から出発することが可能な最遅時間を含む。
【0041】
他の境界条件は、停止線の数でありうる。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、誘導路に沿った所要数の停止線を考慮しうる。誘導路及び停止線に関する情報が、空港データ114に格納されている。
【0042】
図4は、本開示の一実施例に係る、タキシング総費用を決定するための数式を示している。図4に示すように、タキシング費用決定制御ユニット102は、タキシングストラテジのための加速値及び速度値を決定することが可能であり、ここで、mは、航空機の質量、FThurstは、加えられた推進力であり、ρは、誘導路の路面による航空機の車輪での抗力であり、Cは、航空機の抗力係数であり、Aは、抗力の影響を受ける航空機の領域(例えば、航空機の外表面)であり、gは、重力加速度であり、μは、静止摩擦係数である。
【0043】
図5は、誘導路130での航空機200の簡略化した上面図を示している。航空機200は、現在位置202にあり、滑走路の入口といったターゲット位置203へと移動することになっている。
【0044】
図6は、誘導路130での航空機200の経時的な速度のグラフを示している。図7は、誘導路130上の飛行機200とターゲット位置203との間の経時的な距離のグラフを示している。図8は、誘導路130での航空機200の経時的な推進力のグラフを示している。図9は、時間と関連して積算されるタキシング費用のグラフを示している。図5図9を参照すると、航空機200は最初に、ターゲット位置203に向かって移動し始めるために、時間204の間、加速を通じて(例えば、増大した推進力を通じて)速度を上げる。所望の速度に達した後で、航空機は、時間206に亘って所望の速度を維持する。時間206の後に、航空機は時間208の間アイドル状態になり、これにより、航空機がターゲット位置203へと車輪を回転して移動することが可能となる。図9に示すように、タキシングレートの費用は、時間204に最も高く、時間208に最も低い。しかしながら、タキシングの総積算費用は、始点(即ち、図5に示す位置202)から終点(即ち、ターゲット位置203)への時間204、206、及び208の費用を含んでいる。特に、総費用は推力に依存している。
【0045】
図10は、本開示の一実施例に係る、航空機のタキシング決定方法のフロー図を示している。図1及び図10を参照すると、300において、タキシング費用決定制御ユニット102が、環境データ110、(タキシングデータ119を含みうる)航空機データ118、空港データ114、及びフライトスケジュールデータ122を受信する。本明細書で説明したように、タキシング費用決定制御ユニット102は、タキシングシナリオのコストを決定するときに、環境データ110、空港データ114、航空機データ118、及び/又は、フライトスケジュールデータ122を解析する。
【0046】
環境データ110は、風ベクトル及び速度、温度、大気圧、湿度、並びに重力加速度を含みうる。空港データ114及び/又はフライトスケジュールデータ122は、タキシングデータ119を含むことが可能であり、タキシングデータ119は、例えば入力装置106を通じて、タキシング費用決定制御ユニット102に入力されうる。例えば、空港データ114は、ターゲット位置(例えば、図5に示すターゲット位置203)への移動すべき距離、(フライトスケジュールデータ122に入力し又はフライトスケジュールデータ122から取り出されうる)ターゲット位置に到着する最早時点、(フライトスケジュールデータ122に入力し又はフライトスケジュールデータ122から取り出されうる)ターゲット位置に到着する最遅時点、最高タキシング速度、及び、最低タキシング速度を含みうる。航空機データ118は、(図5に示す)航空機200の現在の質量、及び/又は、(例えば、航空機及び/又は誘導路の)静止摩擦成分等を含みうる。
【0047】
302において、タキシング費用決定制御ユニット102は、環境データ110、タキシングデータ119、航空機データ118、空港データ114、及び/又は、フライトスケジュールデータ122に基づいて、想定されるタキシングシナリオを作成する。環境データ110、空港データ114、航空機データ118、及び/又は、フライトスケジュールデータ122の受信に応じて、タキシング費用決定制御ユニット102は、想定されるタキシングシナリオを作成する。少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニット102は、全ての想定される定量的な加速値及び速度値を含む全ての想定されるタキシングシナリオを作成する。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、定量的に異なる加速段階(例えば、1m/s、1.5m/s、2m/s、…nm/s)の配列を作成しうる。タキシング費用決定制御ユニット102はまた、定量的に異なる速度段階(例えば、1m/s、1.5m/s、2m/s、…nm/s)の配列を作成しうる。その後、タキシング費用決定制御ユニット102は、各加速段階と各速度段階との組み合わせ(例えば、1m/sと1m/s、1m/sと1.5m/s、1m/sと2m/s、…nm/sとn/s)を提供しうる。
【0048】
304において、タキシング費用決定制御ユニット102は、各想定されるタキシングシナリオが所要時間枠の範囲内にあるかどうかを決定する。304において、想定されるタキシングシナリオが所要時間枠の範囲内にない場合には、タキシング費用決定制御ユニット102は、306において、所要時間枠の範囲内に合っていない想定されるタキシングシナリオを、利用不可のタキシングシナリオとして破棄する。304において、想定されるタキシングシナリオ(及び/又は、306において破棄されていない想定されるタキシングシナリオ)が所要時間枠の範囲内にある場合には、本方法は308に進み、308において、タキシング費用決定制御ユニット102は、そのようなタキシングシナリオを、利用可能タキシングシナリオとして識別する。例えば、或るタキシングシナリオは、フライトスケジュールデータ122で示される時間枠の範囲内に(図5に示す)ターゲット位置203に到達しえない。例えば、500フィートを2時間で移動する航空機のタキシングシナリオは、タキシング費用決定制御ユニット102によって無視されて、利用不可として破棄されうる。従って、タキシング費用決定制御ユニット102は、時間に制限があるシナリオをタキシングシナリオから除くことにより、利用可能タキシングシナリオを識別する。
【0049】
次に、308において利用可能タキシングシナリオを決定した後で、タキシング費用決定制御ユニット102は、310において、利用可能タキシングシナリオごとにタキシング総費用を決定する。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、以下の数式に基づいて、利用可能タキシングシナリオごとのタキシング総費用を決定する。
即ち、
Total Taxi Cost(タキシング総費用)=Fuel Cost(燃料費)+Engine Cost(エンジン費)+Maintenance Cost(保守費)+Crew Cost(乗務員費)
【0050】
その後、312において、タキシング費用決定制御ユニット102は、最小費用の利用可能タキシングシナリオを決定する。例えば、全ての利用可能タキシングシナリオのうちのそれぞれが、決定されたタキシング総費用を有する。タキシング費用決定制御ユニット102は、決定された最低のタキシング総費用を、最小費用のタキシングシナリオとして識別する。その後、314において、タキシング費用決定制御ユニット102は、最小費用の利用可能タキシングシナリオを出力することが可能であり、この最小費用の利用可能タキシングシナリオは、表示装置104で示されうる。
【0051】
少なくとも1つの実施例において、航空機が加速段階と速度段階との組み合わせごとの移動を停止するために、航空機のエンジンがアイドル状態に戻った場合には、タキシング費用決定制御ユニット102は、滑走距離及び滑走時間を決定しうる。従って、タキシング費用決定制御ユニット102は、加速段階と速度段階と、時間と、の組み合わせを複数生成しうる。このような3つの組ごとに、タキシング費用決定制御ユニット102は、一定タキシング速度の時間を短縮することが可能であり、これにより、滑走は最大所要タキシング時間を満たす。
【0052】
記載したように、タキシング費用決定制御ユニット102は、最低(又は最小)費用の利用可能タキシングシナリオを決定するよう構成される。タキシング費用決定制御ユニット102は、本明細書に記載するように、タキシング総費用といった費用関数を定めうる。タキシング費用決定制御ユニット102は、燃料費及びエンジン費について推力及び時間、並びに、保守費及び乗務員費について時間といった、コスト要因ごとに従属変数を識別しうる。
【0053】
タキシング費用決定制御ユニット102はまた、境界条件も考慮に入れうる。例えば、エンジンの暖機運転、時間的制約(タキシングするための最低時間、及び、タキシングするための最大時間)、及び、停止線といった様々な境界条件が、タキシング費用決定制御ユニットによって、或るタキシングシナリオを利用不可として破棄することに関連して評価されうる。例えば、或るタキシングシナリオが充分なエンジン暖機運転を可能としない場合には、タキシング費用決定制御ユニット102は、そのタキシングシナリオを利用不可として破棄しうる。幾つかの実施例において、或るタキシングシナリオが長く掛かり過ぎる(例えば、予定された出発時間をすぎてしまう)場合には、タキシング費用決定制御ユニット102は、そのタキシングシナリオを利用不可として破棄しうる。幾つかの実施例において、或るタキシングシナリオが、停止線での所定の停止時間を考慮しない場合には、タキシング費用決定制御ユニット102は、そのタキシングシナリオを利用不可として破棄しうる。
【0054】
上述のように、航空機が迅速にタキシングを行う場合には、時間と共に増大するコストがより小さくなりうるが、燃料費及びエンジン摩耗への費用が増大しうる。タキシング費用決定制御ユニット102は、利用可能タキシングシナリオを決定するために大量のデータを解析し、このことにより、オペレータは、迅速なタキシングにより生まれる任意の節約が燃料費及びエンジン費を上回るかをどうかを決定することが可能となる。反対に、ゆっくりとしたタキシングによって、燃料費及びエンジン費が節約されうるが、総タキシング時間が増大する。燃料費及びエンジン費を上回るか、又はタキシング時間が長過ぎることで現実的には節約が無いものとなるかを、オペレータが決定することを可能とするために、タキシング費用決定制御ユニット102は、利用可能タキシングシナリオを決定する。要するに、タキシング費用決定制御ユニットは、燃料費、エンジン費、保守費、及び乗務員費を考慮に入れるために、タキシング総費用を定め、これにより、様々な(少なくとも1つの実施形態では、全ての)費用を考慮に入れ、費用対効果が高い包括的なタキシングストラテジを決定することが可能となる。
【0055】
図11は、本開示の一実施例に係る、利用可能タキシングシナリオ400a及び400bを示す表示装置104の正面の概略図である。少なくとも1つの実施例において、タキシング費用決定制御ユニット102は、400a及び400bといった複数の利用可能タキシングシナリオを出力して、操縦士に様々なタキシングストラテジのオプションを提供しうる。図示するように、利用可能タキシングシナリオ400aは、開始時間12:00、停止線での2分間の待機、及び、タキシング総費用を示している。対照的に、利用可能タキシングシナリオ400bは、開始時間12:02、停止線での待機無し、削減されたタキシング総費用を示している。利用可能タキシングシナリオ400bのタキシング総費用は、(タキシング、停止、及びタキシング速度への再加速の代わりとしての)余剰の2分間のゲートでの航空機のアイドリングに因り、利用タキシングシナリオ400aのタキシング総費用よりも少ない。従って、操縦士は、利用タキシングシナリオ400aと比較して、利用可能タキシングシナリオ400bを選択しうる。
【0056】
本明細書では、「制御ユニット(control unit)」、「中央処理装置(central processing unit)」、「CPU」、「コンピュータ(computer)」などの語は、マイクロコントローラ、縮小指令セットコンピュータ(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、及び、本明細書に記載の機能を実行可能なハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせを含む他の任意の回路又はプロセッサを使用するシステムを含む、プロセッサベース又はマイクロプロセッサベースの任意のシステムを含みうる。上記の実施例は例示的なものにすぎず、従って、上記用語の定義及び/又は意味をいかなる形でも限定することを意図していない。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、本明細書に記載のタキシング費用決定システムの動作を制御するよう構成された1つ以上のプロセッサであってよく、又はそれらを含んでよい。
【0057】
タキシング費用決定制御ユニット102は、データを処理するために、1つ以上のデータ記憶ユニット又はデータ記憶要素(例えば1つ以上のメモリ)に格納された一式の命令を実行するよう構成される。例えば、タキシング費用決定制御ユニット102は、1つ以上のメモリを含んでよく、又は1つ以上のメモリに接続されてよい。データ記憶ユニットはまた、所望のように又は必要に応じて、データ又は他の情報を格納しうる。データ記憶ユニットは、情報源、又は処理マシン内部の物理的メモリ要素という形態であってよい。
【0058】
一式の命令は、タキシング費用決定制御ユニット102に対して、処理マシンとして、本明細書に記載の発明の主題の様々な実施例の方法及びプロセスといった特定の操作を実行するよう命令する様々なコマンドを含んでよい。一式の命令はソフトウェアプログラムの形態であってよい。ソフトウェアは、システムソフトウェア又はアプリケーションソフトウェアといった様々な形態でありうる。さらに、ソフトウェアは、別々のプログラムからなる集合体、より大きなプログラム内のプログラムサブセット、またはプログラムの一部分という形態でありうる。ソフトウェアはまた、オブジェクト指向プログラミングの形態のモジュラープログラミングを含みうる。処理マシンによる入力データの処理は、ユーザのコマンドに応じてであってよく、以前の処理の結果に応じてもよく、又は、他の処理マシンが行った要求に応じてもよい。
【0059】
本明細書に記載の実施例の図面は、タキシング費用決定制御ユニット102といった、1つ以上の制御ユニット又は処理ユニットを示しうる。処理ユニット又は制御ユニットは、本明細書に記載の操作を実行する、(例えば、コンピュータハードドライブ、ROM、RAMなどの、有形且つ非一過性のコンピュータ可読記憶媒体に格納されたソフトウェアの)関連する命令を含むハードウェアとして実装され得る回路、又はその一部でありうると理解されたい。ハードウェアは、本明細書に記載の機能を実行するように有線接続されたステートマシン回路を含みうる。任意に、ハードウェアは、マイクロプロセッサ、プロセッサ、コントローラ等といった1つ以上の論理素子を含み及び/又はそれらに接続された電子回路を含みうる。任意に、タキシング費用決定制御ユニット102は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、及び/又は、マイクロプロセッサの1つ以上といった処理回路であってよい。様々な実施例における回路は、本明細書に記載の機能を実行するための1つ以上のアルゴリズムを実行するよう構成されうる。上記1つ以上のアルゴリズムは、フロー図又は本方法において明示的に確認されるか否かに関わらず、本明細書に開示された実施例の態様を含みうる。
【0060】
本明細書では、「ソフトウェア(software)」及び「ファームウェア(firmware)」という用語は入れ替え可能であり、かつ、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、及び、非揮発性RAM(NVRAM)メモリを含むデータ記憶ユニット(例えば1つ以上のメモリ)に格納された、コンピュータにより実行するための任意のコンピュータプログラムを含む。上記のデータ記憶ユニットの種類は例示に過ぎず、従って、コンピュータプログラムを記憶するために使用可能なメモリの種類について限定するものではない。
【0061】
図12は、本開示の例示的な実施形態に係る、航空機200の正面を斜めから見た概略図である。航空機200は、推進システム512を含み、この推進システム512は、例えば2つのターボエンジン514を含みうる。任意に、推進システム512は、図示されるより多くのエンジン514を含みうる。エンジン514は、航空機200の翼516によって運ばれる。幾つかの実施例において、エンジン514は、胴体518及び/又は尾部520によって運ばれうる。尾部520はまた、水平方向の安定板522、及び、垂直方向の安定板524を含みうる。航空機200の胴体518が、コクピット530を含む内部の客室を画定している。
【0062】
航空機200は、図12に示すものとは異なる大きさに寸法が定められ、形作られ、及び構成されうる。例えば、航空機200は、ヘリコプタといった、非固定翼機でありうる。他の実施例として、航空機200は、無人航空機(UAV:unmanned aerial vehicle)でありうる。
【0063】
図1図12を参照すると、本開示の実施例は、大量のデータを迅速かつ効率良く計算装置により解析することを可能とする方法及びシステムを提供する。例えば、数多くの航空機200が、任意の所与の日に、異なる空港の間を飛行することが予定されうる。途方もない量の想定されるタキシングシナリオが、空港の航空機ごとに存在しうる。そのようなものとして、大量のデータが追跡されて解析される。膨大な量のデータが効率良く体系化され、及び/又は、本明細書で記載するように、タキシング費用決定制御ユニット102によって解析される。タキシング費用決定制御ユニット102は、効率の良いルートを迅速かつ効率的に出力及び/又は表示するために、比較的短時間で上記データを解析する。人間は、このような短時間で、このように膨大な量のデータを効率良く解析することは出来ないであろう。従って、本開示の実施例は、従来の計算システムに対して向上した効率的な機能性と、膨大な量のデータを解析する人間に関して圧倒的に優れた性能と、を提供する。要するに、本開示の実施例は、人間が効率良く効果的にかつ正確に管理しえない、数百万とは言わないまでも数千の計算及び演算を解析するシステム及び方法を提供する。
【0064】
本明細書に記載したように、本開示の実施例は、航空機のための様々なタキシングオプションを決定するためのシステム及び方法を提供する。さらに、本開示の実施例は、様々なタキシングシナリオについてのコストを提供するためのシステム及び方法を提供する。
【0065】
本開示の実施例を説明するために、頂部、底部、下方、中央、横方向、水平、垂直、前方などの空間及び方向に関する様々な用語が用いられるが、そのような用語は単に、図面で示される方向に関して用いられていると理解されたい。上部を下部にする、又はその反対、水平を垂直にするといったように、配向を反転、回転、又は別様に変化させてよい。
【0066】
本明細書では、タスク又は操作を実施する「よう構成された(configuredto)」構造、限定事項、又は要素は、当該タスク又は操作に対応するやり方で特に構造的に形成され、構成され、又は適合される。明確にするため及び疑義を回避するために言うと、変更を加えなければタスク又は操作を実行ことが出来ない物体は、本明細書で用いられるタスク又は操作を実行する「よう構成され」ていない。
【0067】
先の明細書の記載は、限定ではなく例示を意図していると理解されたい。例えば、上記の実施例(及び/又はその態様)は、互いに組み合わせて使用してよい。加えて、本開示の様々な実施例の範囲から逸脱せずに特定の状況又は材料に適応させるため、本開示の様々な実施例の教示に複数の変更を加えてよい。本明細書に記載の材料の寸法及び種類は、本開示の様々な実施形態のパラメータを定義することを意図しているが、これらの実施形態は決して限定的なものではなく、例示的な実施形態である。先の明細書の記載を検討すれば、他の複数の実施形態が当業者には明らかとなろう。従って、本開示の様々な実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲とともに、かかる特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲を参照して決定されるものとする。添付の特許請求の範囲において、「含む(including)」及び「ここで(in which)」という用語はそれぞれ、「含む(comprising)」及び「ここで(wherein)」という用語の明白な同義語として使用される。また、「第1の」、「第2の」及び「第3の」等の用語は、単にラベルとして使用されており、それらの対象物に数的要件を付すことを意図するものではない。さらに、以下の特許請求の範囲の限定は、ミーンズ・プラス・ファンクション形式では記載されておらず、かかる特許請求の範囲の限定が、更なる別の構造のない機能の記述が後続する「のための手段(means for)」という文言を明示的に使用しない限り、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されるべきではない。
【0068】
さらに、本開示は、以下の条項に係る実施形態を含む。
【0069】
条項1.航空機(200)のタキシング費用決定システムであって、
空港での航空機(200)の1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定するタキシング費用決定制御ユニット(102)を備える、航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0070】
条項2.タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する環境サブシステムをさらに備え、環境サブシステムは環境データ(110)を格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)は、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに、環境データ(110)を解析する、条項1に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0071】
条項3.タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する空港データ(114)ベースをさらに備え、空港データ(114)ベースが空港データ(114)を格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)が、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに空港データ(114)を解析する、条項1又は2に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0072】
条項4.タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する航空機(200)のデータベースを更に備え、航空機(200)のデータベースは、航空機(200)に関する航空機(200)のデータを格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)が、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに航空機(200)のデータを解析する、条項1から3のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0073】
条項5.タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信するフライトスケジュールサブシステムを更に備え、フライトスケジュールサブシステムは、空港のフライトスケジュールデータ(122)を格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)が、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときにフライトスケジュールデータ(122)を解析する、条項1から4のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0074】
条項6.タキシング費用決定制御ユニット(102)が、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに、航空機(200)のエンジン暖機運転時間(204、206、208)を考慮に入れる、条項1から5のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0075】
条項7.タキシング費用決定制御ユニット(102)が、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに、航空機(200)が離陸するために要する所要時間(204、206、208)枠を考慮に入れる、条項1から6のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0076】
条項8.タキシング費用決定制御ユニット(102)は、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに、誘導路(130)での停止線(138、140)の数を考慮に入れる、条項1から7のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0077】
条項9.タキシング費用決定制御ユニット(102)は、環境データ(110)、タキシングデータ(119)、航空機(200)のデータ、空港データ(114)、又はフライトスケジュールデータ(122)の1つ以上に基づいて、想定されるタキシングシナリオを作成する、条項1から8のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0078】
条項10.タキシング費用決定制御ユニット(102)は、所要時間(204、206、208)枠から外れる1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用不可のタキシングシナリオ(400a、400b)として破棄する、条項9に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0079】
条項11.タキシング費用決定制御ユニット(102)は、所要時間(204、206、208)枠の範囲内にある1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)として識別する、条項9又は10に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0080】
条項12.タキシング費用決定制御ユニット(102)は、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の範囲内にある最小費用の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)を識別する、条項9から11のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0081】
条項13.航空機(200)のタキシング費用決定方法であって、
タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、空港での航空機(200)の1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定することを含む、航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【0082】
条項14.タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、決定することの間に環境データ(110)を解析することを更に含む、条項13に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【0083】
条項15.タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、決定することの間に空港データ(114)を解析することを更に含む、条項13又は14に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【0084】
条項16.タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、決定することの間に航空機(200)のデータを解析することを更に含む、条項13から15のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【0085】
条項17.タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、決定することの間にフライトスケジュールデータ(122)を解析することを更に含む、条項13から16のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【0086】
条項18.タキシング費用決定制御ユニット(102)によって、決定することの間に、航空機(200)のエンジン暖機運転時間(204、206、208)、航空機(200)が離陸するために要する所要時間(204、206、208)枠、又は、誘導路(130)での停止線(138、140)の数の1つ以上を考慮に入れることを更に含む、条項13から17のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【0087】
条項19.決定することは、
環境データ(110)、タキシングデータ(119)、航空機(200)のデータ、空港データ(114)、又は、フライトスケジュールデータ(122)に基づいて、想定されるタキシングシナリオを作成することと、
所要時間(204、206、208)枠から外れる1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用不可のタキシングシナリオ(400a、400b)として破棄することと、
所要時間(204、206、208)枠の範囲内にある1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)として識別することと、
1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の範囲内にある最小費用の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)を識別すること
を含む、条項13から18のいずれか一項に記載の航空機(200)のタキシング費用決定方法。
【0088】
条項20.航空機(200)のタキシング費用決定システムであって、
空港での航空機(200)の1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の燃料費、エンジン費、乗務員費、及び保守費に基づいて決定するタキシング費用決定制御ユニット(102)であって、タキシング費用決定制御ユニット(102)は、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに、航空機(200)のエンジン暖機運転時間(204、206、208)、航空機(200)が離陸するために要する所要時間(204、206、208)枠、及び誘導路(130)での停止線(138、140)の数を考慮に入れる、タキシング費用決定制御ユニット(102)と、
タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する環境サブシステムであって、環境サブシステムは環境データ(110)を格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)が、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに環境データ(110)を解析する、環境サブシステムと、
タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する空港データ(114)ベースであって、空港データ(114)ベースは空港データ(114)を格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)は、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに空港データ(114)を解析する、空港データ(114)ベースと、
タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信する航空機(200)のデータベースであって、航空機(200)のデータベースは航空機(200)に関する航空機(200)データを格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)が、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときに航空機(200)のデータを解析する、航空機(200)のデータベースと、
タキシング費用決定制御ユニット(102)と通信するフライトスケジュールサブシステムであって、フライトスケジュールサブシステムは、空港のフライトスケジュールデータ(122)を格納し、タキシング費用決定制御ユニット(102)は、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の総費用を決定するときにフライトスケジュールデータ(122)を解析する、フライトスケジュールサブシステムと
を備える、航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0089】
条項21.タキシング費用決定制御ユニット(102)は、
環境データ(110)、航空機(200)のデータ、空港データ(114)、又は、フライトスケジュールデータ(122)に基づいて、想定されるタキシングシナリオを作成し、
所要時間(204、206、208)枠から外れる1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用不可のタキシングシナリオ(400a、400b)として破棄し、
所要時間(204、206、208)枠の範囲内にある1つ以上の想定されるタキシングシナリオを、1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)として識別し、
1つ以上の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)の範囲内にある最小費用の利用可能タキシングシナリオ(400a、400b)を識別する、条項20に記載の航空機(200)のタキシング費用決定システム。
【0090】
ここに記載した説明では、ベストモードを含む本開示の様々な実施形態を開示し、且つ当業者が任意の装置又はシステムの作成及び使用、並びに組込まれた任意の方法の実行を含め、本開示の様々な実装態様を実施することを可能にするために実施例を使用している。本開示の様々な実施形態の特許性のある範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者が想到する他の実施例を含みうる。こうした他の実施例は、実施例が特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を有する場合、又は、実施例が、特許請求の範囲の文言とごくわずかな相違しかない均等な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図されている。
図1
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図11
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【外国語明細書】
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