【解決手段】ロボット移載システム1は、荷物11の保持部110を有し、荷物11を移載するロボット100と、ロボットの近傍の第1空間213の荷物11から荷物情報を読み取る第1読取装置210と、第1搬送装置310と、第2空間223の荷物11から荷物情報を読み取る第2読取装置220と、第2空間内の位置と、第1搬送装置の上流側の位置との間で荷物を移動させる第2搬送装置320と、コントローラ400とを備え、コントローラは、保持させた荷物を第1空間に移動させた後で、(i)荷物情報を読み取った場合、載置面へ第1の荷物を載置するようにロボットを制御し、(ii)読み取れなかった場合、荷物情報を第2読取装置に第2空間で読み取らせるための第1の場所へ載置するようにロボットを制御する。
前記コントローラは、前記第2読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取った場合、前記第1の荷物を前記第1搬送装置の上流側の位置に移動させるように前記第2搬送装置を制御し、前記第2読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取れなかった場合、前記第1の荷物を前記第1の場所とは異なる第2の場所へ移動させるように前記第2搬送装置を制御する
請求項1に記載のロボット移載システム。
前記コントローラは、前記第2読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取っている間に、前記第1の荷物の次の第2の荷物を前記第1空間に移動させるように前記ロボットを制御する
請求項1または2に記載のロボット移載システム。
前記コントローラは、前記第2搬送装置による前記第1の荷物を前記第1搬送装置の上流側の位置に移動させる動作が、前記ロボットによる前記第2の荷物を移載させる動作を妨げない所定のタイミングであるか否かを判定し、前記所定のタイミングでない場合に前記所定のタイミングとなるまで、前記第1の荷物を前記第1搬送装置の上流側の位置に移動させる動作を待機させるように前記第2搬送装置を制御する
請求項3に記載のロボット移載システム。
前記コントローラは、前記ロボットが前記第1の荷物を前記第1空間に移動させた後で、前記第1読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取れなかった場合、前記第1の荷物を前記第1の場所に配置する前に、前記第1の荷物の向きを前記第1空間内で変更するように前記ロボットを制御することで、前記第1読取装置に再読取を行わせ、
前記第2読取装置は、前記ロボットに保持されていた前記第1の荷物の面である保持面に対して読取を行う
請求項1から4のいずれか1項に記載のロボット移載システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、ピッキングロボットにIDリーダが設けられているため、物品が載置されている向きによっては、ピッキングロボットによって識別情報を取得することが難しい場合がある。例えば、識別情報が取り付けられている面が下になるように載置されている場合、ピッキングロボットは、物品の向きを変更しなければ、識別情報を取得することが難しい。また、ピッキングロボットは、識別情報が取り付けられている面が下になるように載置されていない場合であっても、当該面に向けてIDリーダをかざす必要があるため、当該面に向けてIDリーダをかざすまでに時間を要する場合がある。このように、ピッキングロボットを用いて物品から識別情報を取得する場合、識別情報を取得する効率が悪いという課題がある。
【0005】
また、一方で、ピッキングロボットに保持させた荷物の識別情報をピッキングロボットとは別に設けられた読取装置で読み取らせることも考えられる。しかしながら、ピッキングロボットが、識別情報が取り付けられている面を保持している場合、読取装置で識別情報を読み取ることが難しいという課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ロボットを用いた荷物の荷物情報の読み取りを効率よく行うことができるロボット移載システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る荷物を保持する保持部を有し、前記保持部を用いて荷物を移載するロボットと、前記ロボットの近傍に配置され、かつ、第1空間に配置された前記荷物から当該荷物の荷物情報を読み取り可能な第1読取装置と、仕分け装置へ荷物を搬送するように前記仕分け装置に接続されている第1搬送装置と、前記第1空間とは異なる第2空間に配置された前記荷物から当該荷物の荷物情報を読み取り可能な第2読取装置と、前記第2空間内の位置と、前記第1搬送装置の上流側の位置との間で前記荷物を移動させることが可能な第2搬送装置と、コントローラと、を備え、前記コントローラは、前記保持部に保持させた第1の荷物を前記第1空間に移動させた後で、(i)前記第1読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取った場合、前記第1搬送装置により搬送させるための載置面へ前記第1の荷物を載置するように前記ロボットを制御し、(ii)前記第1読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取れなかった場合、前記荷物情報を前記第2読取装置に前記第2空間で読み取らせるための第1の場所へ前記第1の荷物を載置するように前記ロボットを制御する。
【0008】
これによれば、ロボットが保持部で保持していた状態で読み取れなかった第1の荷物を、第2読取装置に第2空間で読み取らせるための第1の場所に載置する。このため、ロボットが第1の荷物を第1の場所に載置した際に、第1の荷物の荷物情報を第2読取装置に読み取らせることができる。このように、第1の荷物の荷物情報の読み取りを2台の読取装置において異なる条件で読み取らせることができるため、第1の荷物の荷物情報の読み取りを効率よく行うことができる。
【0009】
また、前記コントローラは、前記第2読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取った場合、前記第1の荷物を前記第1搬送装置の上流側の位置に移動させるように前記第2搬送装置を制御し、前記第2読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取れなかった場合、前記第1の荷物を前記第1の場所とは異なる第2の場所へ移動させるように前記第2搬送装置を制御してもよい。
【0010】
これによれば、第2読取装置で読み取りが行われている間においても、ロボットによる次の第2の荷物を移動させる動作を継続させるため、第2読取装置による読み取りに時間を要してしまっても荷物を滞留させることを低減することができる。
【0011】
また、前記コントローラは、前記第2読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取っている間に、前記第1の荷物の次の第2の荷物を前記第1空間に移動させるように前記ロボットを制御してもよい。
【0012】
これによれば、第2読取装置による読み取りが失敗した場合、読み取りが失敗した荷物を第2の場所へ移動させるため、例えば、作業者は、第2の場所において、ロボット移載システムにより読み取りが失敗した荷物の処理を行うことができる。
【0013】
また、前記コントローラは、前記第2搬送装置による前記第1の荷物を前記第1搬送装置の上流側の位置に移動させる動作が、前記ロボットによる前記第2の荷物を移載させる動作を妨げない所定のタイミングであるか否かを判定し、前記所定のタイミングでない場合に前記所定のタイミングとなるまで、前記第1の荷物を前記第1搬送装置の上流側の位置に移動させる動作を待機させるように前記第2搬送装置を制御してもよい。
【0014】
これによれば、ロボットによる荷物を移動させる動作を妨げないように第2搬送装置を制御するため、ロボットにより移動される荷物と、第2搬送装置により移動される荷物とが衝突することを抑制することができる。よって、読み取りが完了した荷物を効率よく仕分け装置に送ることができる。
【0015】
また、前記コントローラは、前記ロボットが前記第1の荷物を前記第1空間に移動させた後で、前記第1読取装置が前記第1の荷物の荷物情報を読み取れなかった場合、前記第1の荷物を前記第1の場所に配置する前に、前記第1の荷物の向きを前記第1空間内で変更するように前記ロボットを制御することで、前記第1読取装置に再読取を行わせ、前記第2読取装置は、前記ロボットに保持されていた前記第1の荷物の面である保持面に対して読取を行ってもよい。
【0016】
これによれば、ロボットで第1の荷物の向きを第1空間において変更することで保持面以外の面から荷物の荷物情報を第1読取装置に読み取らせることができる。また、第2読取装置では、保持面に対して読み取りが行われるため、荷物の全ての面に対する読み取りを効率よく行うことができる。また、これにより第1読取装置で読み取りが失敗する荷物の数を減らすことができるため、第2読取装置の台数を減らすことができる。よって、ロボット移載システムの設置にかかるコストを低減することができる。
【0017】
なお、これらの全般的または具体的な態様は、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係るロボット移載システムによれば、ロボットを用いた荷物の荷物情報の読み取りを効率よく行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一態様に係るロボット移載システムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0021】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0022】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0023】
(実施の形態)
[構成]
図1を用いて、実施の形態に係るロボット移載システムの構成を説明する。
【0024】
図1は、実施の形態に係るロボット移載システムの構成概要を示す平面図である。
図2は、実施の形態に係るロボット移載システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
本実施の形態に係るロボット移載システム1は、荷物11を保持する保持部110を有するロボット100を用いて、荷物11の荷物情報の読み取りを効率よく行うためのシステムである。ロボット移載システム1は、ロボット100と、第1読取装置210と、第2読取装置220と、第1搬送装置310と、第2搬送装置320と、コントローラ400とを備える。ロボット移載システム1は、さらに、搬入装置130、140と、仕分け装置500とを備えていてもよい。
【0026】
搬入装置130、140は、他のエリアにおいてトータルピッキングによりピッキングされた複数の荷物11が収容された容器10をロボット100によるピッキングエリア150まで搬送する装置である。搬入装置130、140は、例えば、ベルトコンベヤ、ローラコンベヤなどのコンベヤにより構成される。本実施の形態では、1本の搬送ラインを構成する搬入装置140から、2本の搬送ラインを構成する2つの搬入装置130に分岐されており、ピッキングエリア150には、2つの搬入装置130から容器10が供給される。このため、ピッキングエリア150では、2つの容器10に収容された複数の荷物11からロボット100によるピッキングが行われる。なお、ピッキングエリア150には、2つの搬入装置130から容器10が供給されなくてもよく、1つの搬入装置130から容器10が供給されてもよい。
【0027】
容器10には、複数のオーダに応じてトータルピッキングによりピッキングされた複数の荷物11が収容されているため、複数の荷物11は、互いに異なる種類の荷物を含む。ここで、例えば1回のトータルピッキングは、1以上の容器10と対応付けられているため、当該トータルピッキングにおける複数のオーダを参照することで、当該トータルピッキングに対応付けられている1以上の容器10に収容されている複数の荷物の種類、および、種類毎の荷物の数を特定することができる。ロボット移載システム1では、トータルピッキングにより異なる種類の荷物が混載された容器10の中から、ロボット100が荷物11を1つずつ取り出して、取り出した荷物11の荷物情報の読み取りを第1読取装置210または第2読取装置220を用いて行う。これにより、容器10に収容された複数の荷物11それぞれの荷物情報を読み取ることができるため、複数の荷物11をオーダ毎に振り分けることができる。例えば、読み取りにより荷物情報が特定された荷物11は、特定された荷物情報に応じて、仕分け装置500によりオーダ毎に振り分けられる。
【0028】
なお、荷物情報は、例えば、荷物11の側面に設けられたバーコードにより示される情報である。荷物情報は、バーコードで示されることに限らずに、2次元コードで示されてもよいし、他の光学読み取り用コードで示されてもよい。このような光学読み取り用コードで示される荷物情報は、例えば、対応する荷物11を識別する識別子である。また、荷物情報には、対応する荷物11の種類を示す情報が含まれていてもよい。
【0029】
ピッキングエリア150では、各搬入装置130に載置されている容器10の内部を上方から撮影する2つのカメラ120が各搬入装置130の上方に配置されている。2つのカメラ120により撮影された画像は、ロボット100によりピッキング動作において、容器10の内部の複数の荷物11の位置を特定することに用いられる。2つのカメラ120は、各搬入装置130の上方に配置されていなくてもよい。例えば、1つのカメラがロボット100の保持部110の先端に配置されていてもよい。
【0030】
ロボット100は、荷物11を保持する保持部110と、保持部110が先端に配置されており保持部110を移動させるためのアーム部111とを有する。保持部110は、荷物11を真空による作用で吸着させる吸着パッドにより構成されていてもよいし、荷物11を把持するクランプ爪により構成されていてもよい。アーム部111は、複数のリンクが接続されることにより構成される。アーム部111は、関節にアクチュエータが備えられており、アクチュエータを用いて、関節の角度、または、関節における一方のリンクの他方のリンクに対する向きを変更することで、保持部110の三次元空間上の位置を変更する、つまり、保持部110を移動させることができる。アーム部111は、複数のリンクが直列に接続されている構成であってもよいし、並列に接続されている構成であってもよい。
【0031】
ロボット100は、搬入装置130によりピッキングエリア150に供給された容器10に収容されている複数の荷物11のうちの1つの荷物11をピッキングして、ピッキングした荷物11の荷物情報を第1読取装置210に読み取らせるための動作を行う。具体的には、ロボット100は、2つのカメラ120により撮影された画像からの物体の認識結果を用いて、容器10内に収容されている複数の荷物11の位置を特定する。ロボット100は、アーム部111を用いて、複数の荷物11のうちの1つの荷物11の位置に保持部110を移動させる。そして、ロボット100は、保持部110を用いて荷物11を保持し、アーム部111を用いて荷物11を保持している保持部110を移動させることで、荷物11を容器10の中から他の場所に移載する。ロボット100は、例えば、第1読取装置210における第1空間213(後述参照)に荷物11を保持している保持部110を移動させ、第1読取装置210による読み取り結果に応じて、第1搬送装置310上、または、第1の場所321(後述参照)に移載する。
【0032】
なお、第1空間213は、ピッキングエリア150に供給された容器10から、仕分け装置500に接続された第1搬送装置310までの、ロボット100が荷物11を搬送する経路の途中にある空間である。第1空間213の近傍には、第1読取装置210が配置されている。
【0033】
第1の場所321は、第2搬送装置320上の場所であり、ロボット100により荷物11が載置可能である場所である。また、第1の場所321は、第2読取装置220に第2空間223で荷物11の荷物情報を読み取らせるための場所である。
【0034】
第1読取装置210は、ロボット100の近傍に配置され、第1空間213に配置された荷物11から当該荷物11の荷物情報を読み取る装置である。第1読取装置210は、例えば、荷物11の少なくとも1つの面に設けられたバーコードの読み取りを行うバーコードリーダである。
【0035】
ここで、
図3は、第1読取装置210の概略構成を説明するための図である。
図3に示されるように、第1読取装置210は、第1空間213を三方から囲うように配置された支持台211と、支持台211に配置され第1空間213を三方から撮影する3つのカメラ212とを有する。
【0036】
支持台211は、例えば、第1空間213の上方に配置される上方部分211aと、第1空間213の下方に配置される下方部分211bと、第1空間213の側方に配置され、かつ、上方部分211aおよび下方部分211bを接続する側方部分211cとにより構成される、略C字形状の部材である。支持台211は、例えば、樹脂、金属などにより構成される。
【0037】
3つのカメラ212は、支持台211を構成する上方部分211a、下方部分211b、および側方部分211cのそれぞれにおいて、第1空間213を撮影する向きに配置されている。なお、支持台211には、特定の波長を有する光を第1空間213に向けて照射する光源が設けられていてもよい。この場合、3つのカメラ212は、特定の波長を有する光が荷物11の面により反射された反射光を受光する。
【0038】
なお、第1読取装置210は、3つのカメラ212により三方から第1空間213を撮影する構成としたが、三方から撮影する構成に限らずに、1つのカメラ212により一方から撮影する構成であってもよいし、2つのカメラ212により二方から撮影する構成であってもよい。
【0039】
第2読取装置220は、第1空間213とは異なる第2空間223に配置された荷物11から荷物11の荷物情報を読み取る装置である。第2読取装置220は、第1読取装置210と同様に、例えば、荷物11の少なくとも1つの面に設けられたバーコードの読み取りを行うバーコードリーダである。
【0040】
ここで、
図4は、第2読取装置220の概略構成を説明するための図である。
図4に示されるように、第2読取装置220は、第2空間223を三方から囲うように配置された支持台221と、支持台221に配置され第2空間223を三方から撮影する3つのカメラ222とを有する。第2空間223は、第2搬送装置320上の空間である。
【0041】
支持台221は、例えば、第2搬送装置320の搬送方向から見た場合における、両側方に配置される第1側方部分221aおよび第2側方部分221bと、第1側方部分221aの上部および第2側方部分221bの上部を接続する上方部分221cとにより構成される、略C字形状の部材である。つまり、支持台221は、第2搬送装置320を、第2空間223を空けて跨ぐように配置されている。支持台221は、例えば、樹脂、金属などにより構成される。
【0042】
3つのカメラ222は、支持台221を構成する第1側方部分221a、第2側方部分112b、および上方部分221cのそれぞれにおいて、第2空間223を撮影する向きに配置されている。なお、支持台221には、第1読取装置210と同様に、特定の波長を有する光を第2空間223に向けて照射する光源が設けられていてもよい。この場合、3つのカメラ222は、特定の波長を有する光が荷物11の面により反射された反射光を受光する。
【0043】
なお、第2読取装置220は、3つのカメラ222により三方から第2空間223を撮影する構成としたが、三方から撮影する構成に限らずに、1つのカメラ222により一方から撮影する構成であってもよいし、2つのカメラ222により二方から撮影する構成であってもよい。
【0044】
第1搬送装置310は、仕分け装置500へ荷物11を搬送するように仕分け装置500に接続されている装置である。第1搬送装置310は、下流側の端部が仕分け装置500に接続されており、仕分け装置500に向けて荷物11を移動させる。第1搬送装置310は、ベルトコンベヤにより構成されてもよいし、ローラコンベヤにより構成されてもよい。
【0045】
第2搬送装置320は、第2空間223内の位置と、第1搬送装置310の上流側の位置との間で荷物11を移動させる装置である。具体的には、第2搬送装置320は、第2空間223外の第1の場所321に配置された荷物11を第2空間223に移動させる。また、第2搬送装置320は、第1搬送装置310の上流端に接続されており、第2読取装置220により荷物情報の読み取りが完了された荷物11を第1搬送装置310の上流側の位置に移動させる。つまり、第2搬送装置320は、荷物11を第2空間223から第1搬送装置310の上流側の位置に移動させることが可能である。このように、第2搬送装置320は、第1の場所321に配置された荷物を第2空間223に移動させたり、その反対方向に移動させたりすることが可能な装置である。第2搬送装置320は、ベルトコンベヤ、ローラコンベヤなどのコンベヤにより構成されてもよい。
【0046】
なお、第1搬送装置310および第2搬送装置320の一方は、載置面と載置面上の荷物11を後方から押し出すことにより移動させる押し出し機構(プッシャー)により構成されてもよい。第1搬送装置310は、押し出し機構により構成される場合、載置面に載置された荷物11を仕分け装置500とは反対側から押し出すことで仕分け装置500に移動させる。また、第2搬送装置320は、押し出し機構により構成される場合、第1の場所321に配置された荷物を第2空間223に移動させるための押し出し機構と、第1搬送装置310の上流側の位置に荷物11を移動させるための押し出し機構との2つの押し出し機構により構成されていてもよい。このような押し出し機構は、例えば、ガスシリンダ、油圧シリンダ、電動シリンダなどにより構成される。
【0047】
なお、本実施の形態では、1台のロボット100に対して、第1読取装置210、第2読取装置220、第1搬送装置310および第2搬送装置320は、それぞれ1台の1セットであるが、これに限らずに、複数セット設けられていてもよい。
【0048】
コントローラ400は、ロボット移載システム1の動作の制御を行うコントローラである。コントローラ400は、上位コンピュータであり、例えば、搬入装置130、140と情報のやり取りを行うことで、ピッキングエリア150に搬入される容器10に収納されている複数の荷物11の情報を取得する。ここで取得される複数の荷物11の情報は、1回のトータルピッキングの基になった複数のオーダを含む。次に、コントローラ400は、ロボット100、第1読取装置210、第2読取装置220および第2搬送装置320の動作を制御することで、荷物11の荷物情報の読み取り動作を行いつつ、荷物11を仕分け装置500に移載する移載制御を行う。移載制御の詳細については、
図5を用いて後述する。
【0049】
仕分け装置500は、第1読取装置210または第2読取装置220により荷物情報の読み取りが完了され、荷物情報が特定された荷物11の仕分けを行う。仕分け装置500は、オーダ毎に荷物11の仕分けを行う。仕分け装置500は、例えば、クロスベルトソータにより構成される。
【0050】
[動作]
以下、ロボット移載システム1の動作である移載制御について
図5を用いて説明する。
図5は、実施の形態に係るロボット移載システムの移載制御の一例を説明するためのフローチャートである。
【0051】
コントローラ400は、ロボット100を制御することで、ロボット100の保持部110に保持させた荷物11を第1読取装置210の第1空間213に移動させる(S1)。第1空間213に荷物11が移動されることにより、荷物11の荷物情報の読み取りを第1読取装置210に行わせる。第1読取装置210は、荷物11の荷物情報の読み取りが成功した場合、読み取りが完了したことを示す完了情報をコントローラ400に送信する。なお、完了情報には、荷物情報が含まれていてもよい。
【0052】
コントローラ400は、第1空間213に荷物11を移動させた後で、第1読取装置210により荷物11の荷物情報の読み取りが完了したか否かを判定する(S2)。コントローラ400は、完了情報を受信した場合、読み取りが完了したと判定し、第1空間213に荷物を移動させた後に所定時間が経過しても完了情報を受信しない場合、読み取りが完了していないと判定する。
【0053】
コントローラ400は、第1読取装置210が荷物11の荷物情報を読み取れなかった場合(S2でNo)、
図3に示されるように保持部110を回転させて荷物11の向きを第1空間213内で変更する(S3)。例えば、保持部110を異なる2つの回転軸で回転させて荷物11の向きを変更する。なお、第1読取装置210が有するカメラ212が1つの場合には、1つのカメラ212に保持面以外の面が向くように荷物11の向きを第1空間213内で変更させる。これにより、第1読取装置210に荷物11の荷物情報の再読み取りを行わせる。
【0054】
なお、保持面とは、ロボット100の保持部110により保持されていた側の荷物11の面である。保持面とは、具体的には、保持部110が吸着パッドの場合には、吸着パッドが吸着している面であり、保持部110がクランプ爪の場合には、クランプ爪が接触している面、および、クランプ爪が接続されているアーム部111に対向している面である。
【0055】
コントローラ400は、例えば、保持面以外の面が、第1読取装置210が有する複数のカメラ212に向くように荷物11の向きを第1空間213内で変更させた後で、第1読取装置210により荷物11の荷物情報の読み取りが完了したか否かを判定する(S4)。コントローラ400は、ステップS4においてもステップS2と同様に、完了情報を受信した場合、読み取りが完了したと判定し、第1空間213で荷物11を回転させた後に所定時間が経過しても完了情報を受信しない場合、読み取りが完了していないと判定する。
【0056】
なお、コントローラ400は、ステップS4の判定をステップS3の動作をロボット100に行わせている間に行ってもよい。ロボット100にステップS3の動作を行わせている間に、第1読取装置210により読み取りが完了した場合には、直ちに次のステップS5を実行することができるからである。これにより、ステップS3およびステップS4に要する時間を短縮することができる。
【0057】
コントローラ400は、第1読取装置210が荷物11の荷物情報を読み取った場合(S2でYesまたはS4でYes)、荷物11を第1搬送装置310へ載置するようにロボット100を制御する(S5)。つまり、コントローラ400は、ロボット100のアーム部111を駆動することで、保持部110に保持されている、荷物情報の読み取りが完了された荷物11を第1搬送装置310上に載置する。
【0058】
そして、コントローラ400は、ロボット100に荷物11を第1搬送装置310上へ載置させた後で、第1搬送装置310を駆動することで第1搬送装置310上に載置された荷物11を仕分け装置500に送る(S6)。
【0059】
コントローラ400は、第1読取装置210が荷物11の荷物情報を読み取れなかった場合(S4でNo)、第1の場所321へ荷物11を載置するようにロボット100を制御する(S7)。この場合、ロボット100は、荷物11の保持面を第2読取装置220が備えるカメラ222に向くように、荷物11を第1の場所321に配置する。これにより、第2読取装置220は、荷物11の保持面に対して読み取りを行うことができる。
【0060】
なお、ステップS2でNoと判定された後で、ステップS3およびステップS4を行うとしたが、ステップS3およびステップS4を行なわずに、ステップS7を行ってもよい。
【0061】
コントローラ400は、第1の場所321に荷物11が載置された後で、第2搬送装置320を駆動して荷物11を第2空間223に移動させる(S8)。このとき、コントローラ400は、荷物11を第2空間223内で、第2搬送装置320の搬送方向の前後に移動させるように第2搬送装置320を制御してもよい。これにより、荷物11の荷物情報の読み取りを第2読取装置220に行わせる。なお、コントローラ400は、荷物11が第2空間223内に入っているか否かの判定を、第2読取装置220のカメラ222により撮影された画像を用いて行ってもよいし、物体が第2空間223にあることを検出するセンサが設けられる場合には、当該センサの検出結果を用いて行ってもよい。
【0062】
なお、コントローラ400は、ステップS5またはステップS7を完了することで、ロボット100が荷物11を第1搬送装置310または第1の場所321に載置した後で、容器10に収容されている残りの荷物11について、ロボット100にステップS1の動作を行わせる。これにより、コントローラ400は、次の荷物11に対しても同様に、ステップS2以降の移載制御を行う。このように、コントローラ400は、容器10に収容されている複数の荷物11のそれぞれについて、移載制御を繰り返す。
【0063】
また、コントローラ400は、ステップS7が完了した後では、ロボット100にステップS1の動作を行わせると同時に、第2搬送装置320にステップS8の動作を行わせる。言い換えると、コントローラ400は、第2搬送装置320が荷物11を第2空間223に移動させ、第2読取装置220が荷物11の荷物情報を読み取っている間に、残りの荷物11のうちの次の荷物11を第1空間213に移動させるようにロボット100を制御する。
【0064】
このように、第2読取装置220で読み取りが行われている間においても、ロボット100による次の荷物11を移動させる動作を継続させるため、第2読取装置220による読み取りに時間を要してしまっても荷物11を滞留させることを低減することができる。
【0065】
なお、ロボット100は、次の荷物11を取り出す場合、ピッキングエリア150に載置されている2つの容器10のうち、前の荷物11が収容されていた容器10とは異なる容器10から荷物11を取り出してもよい。
【0066】
コントローラ400は、第2空間223に荷物11を移動させた後で、第2読取装置220により荷物11の荷物情報の読み取りが完了したか否かを判定する(S9)。コントローラ400は、ステップS9においても、ステップS2およびステップS4と同様に、完了情報を受信した場合、読み取りが完了したと判定し、第1空間213で荷物11を回転させた後に所定時間が経過しても完了情報を受信しない場合、読み取りが完了していないと判定する。
【0067】
コントローラ400は、第2読取装置220が荷物11の荷物情報を読み取った場合(S9でYes)、ロボット100による次の荷物11を移載させる動作が所定のタイミングであるか否かを判定する(S10)。所定のタイミングとは、第2搬送装置320による荷物11を第1搬送装置310の上流側の位置に移動させる動作が、ロボット100による次の荷物11を第1搬送装置310上に移載させる動作を妨げないタイミングである。
【0068】
例えば、第2読取装置220が荷物11の荷物情報を読み取った場合、コントローラ400は、現時点から第2搬送装置320が荷物11を第1搬送装置310上に載置してから第1搬送装置310が仕分け装置500に当該荷物11を引き渡すまでの期間の終了時点を推定する。コントローラ400は、荷物11を第2搬送装置320および第1搬送装置310により移動させる移動速度、および、仕分け装置500の空き状況に応じて終了時点を算出する。そして、コントローラ400は、算出された終了時点までの期間中にロボット100が荷物11を第1搬送装置310に載置する可能性があるか否かを判定する。コントローラ400は、当該期間中にロボット100が荷物11を第1搬送装置310に載置する可能性がある場合、所定のタイミングではないと判定し、当該期間中にロボット100が荷物を第1搬送装置310に載置する可能性がない場合、所定のタイミングであると判定する。
【0069】
そして、コントローラ400は、ロボット100が保持している荷物11が仕分け装置500に引き渡されるまで、第2搬送装置320を駆動する動作、つまり、第2読取装置220で荷物情報の読み取りが完了された荷物11を第1搬送装置310に移動させる動作を待機させる。このとき、当該期間中にロボット100が荷物11を第1搬送装置310に載置する可能性があると判定された後においても、待機中にロボット100が保持している荷物11の第1読取装置210での読み取りができなかった場合、コントローラ400は、所定のタイミングとなったと判定してもよい。
【0070】
コントローラ400は、所定のタイミングであると判定された場合(S10でYes)、第2空間223の荷物11を第1搬送装置310の上流側の位置に移動させるように第2搬送装置320を制御する(S11)。一方で、コントローラ400は、所定のタイミングでないと判定された場合(S10でNo)、ステップS10に戻る。これにより、コントローラ400は、所定のタイミングとなるまで、第2搬送装置320の動作を待機させる。このように、コントローラ400は、ロボット100による荷物11を移動させる動作を妨げないように第2搬送装置320を制御するため、ロボット100により移動される荷物11と、第2搬送装置320により移動される荷物11とが衝突することを抑制することができる。よって、読み取りが完了した荷物11を効率よく仕分け装置500に送ることができる。
【0071】
なお、ステップS9でYesと判定された後で、ステップS10を行うとしたが、ステップS10を行わずに、ステップS11を行ってもよい。この場合、ロボット100の荷物11を第1搬送装置310に移載させる動作を、第2読取装置220で荷物情報の読み取りが完了された荷物11が第2搬送装置320により第1搬送装置310に搬送されて第1搬送装置310から仕分け装置500に引き渡されるまで待機させてもよい。
【0072】
このように、第2搬送装置320の動作を待機させるか、ロボット100の動作を待機させるのは、第1搬送装置310に同時に載置される荷物11の数を1つに限定するためである。これは、第1搬送装置310に載置された荷物11は、荷物情報が特定された荷物であるため、特定された荷物情報を仕分け装置500の一の空きトレーに引き渡すときに、当該一の空きトレーと、当該一の空きトレーに引き渡した荷物11の荷物情報とを紐付ける制御を精度よく行うためである。これにより、仕分け装置500は、荷物情報が紐付けられたトレーに載置された荷物11を、当該荷物情報に応じてオーダ毎に定められた仕分け先に振り分けることができる。
【0073】
ステップS11が終了するとステップS6に進む。
【0074】
コントローラ400は、第2読取装置220が荷物11の荷物情報を読み取れなかった場合(S9でNo)、当該荷物11を第1の場所321とは異なる第2の場所330へ移動させるように第2搬送装置320を制御する(S12)。第2の場所330は、例えば、第2搬送装置320の第1搬送装置310が配置される側とは反対側の領域に配置され、第2搬送装置320の載置面の下方に配置される読み取り不可の荷物11が収容されるための容器内の空間である。
【0075】
そして、コントローラ400は、第1読取装置210および第2読取装置220において読み取りできなかった荷物11が発生したことを示す情報を作業者に通知する(S13)。このように、第2読取装置220による読み取りが失敗した場合、読み取りが失敗した荷物11を第2の場所330へ移動させると共に、作業者に読み取りが失敗した荷物11が発生したことを示す通知を行う。このため、作業者は、通知を受けた後で、第2の場所330に行くことで、第2の場所330において、ロボット移載システム1により荷物情報の読み取りが失敗した荷物11の処理を行うことができる。具体的には、作業者は、読み取りが失敗した荷物11の荷物情報の位置を目視で確認し、第2読取装置220で読み取り易い方向に荷物11を置き直す作業を行うことで、第2読取装置220に再読取を行わせてもよい。また、作業者は、読み取りが失敗した荷物11を目視することで、荷物情報を特定し、特定された荷物情報で荷物11が仕分けられるように仕分け装置500に認識させる入力を行うとともに、当該荷物11を仕分け装置500に引き渡す作業を行ってもよい。
【0076】
以上のように、ロボット移載システム1により荷物情報が特定された荷物11は、仕分け装置500に送られる。コントローラ400は、仕分け装置500を制御することで、例えば荷物情報が特定された荷物11をオーダ毎に振り分ける。
【0077】
[効果など]
本実施の形態に係るロボット移載システム1によれば、第1読取装置210で読み取れなかった荷物11を、第2読取装置220で読み取らせるための第1の場所321に載置することで、第2読取装置220に読み取りを行わせることができる。具体的には、ロボット100が保持部110で保持していた状態で読み取れなかった荷物11の荷物情報を、ロボット100が保持部110から離した状態で第2読取装置220に読み取らせることができる。このように、荷物11の荷物情報の読み取りを2台の読取装置210、220において異なる条件で読み取らせることができるため、荷物11の荷物情報の読み取りを効率よく行うことができる。
【0078】
また、本実施の形態に係るロボット移載システム1において、コントローラ400は、ロボット100が荷物11を第1空間213に移動させた後で、第1読取装置210が荷物11の荷物情報を読み取れなかった場合、当該荷物11を第1の場所321に配置する前に、荷物11の向きを第1空間213内で変更するようにロボット100を制御することで、第1読取装置210に再読み取りを行わせる。
【0079】
このように、コントローラ400は、ロボット100で荷物11の向きを第1空間213において変更させることで保持面以外の面から荷物11の荷物情報を第1読取装置210に読み取らせることができる。また、第2読取装置220では、保持面に対して読み取りが行われるため、第1読取装置210での読み取りと併せて荷物11の全ての面に対する読み取りを効率よく行うことができる。また、これにより第1読取装置210で読み取りが失敗する荷物の数を減らすことができるため、第2読取装置220の台数を減らすことができる。つまり、例えば、1台のロボット100に対して、第1読取装置210、第2読取装置220、第1搬送装置310および第2搬送装置320のセットが複数セット設けられている場合、第2読取装置220の台数を減らすことができる。よって、ロボット移載システム1の設置にかかるコストを低減することができる。
【0080】
[変形例]
上記実施の形態に係るロボット移載システム1では、第2読取装置220が荷物11の荷物情報を読み取れなかった場合、当該荷物11を第2搬送装置320の第1搬送装置310が配置される側とは反対側の第2の場所330へ移動させるように、第2搬送装置320を制御するとしたが、これに限らない。つまり、第2の場所は、第2搬送装置320の第1搬送装置310が配置される側とは反対側の領域に限らない。第2の場所は、仕分け装置500が仕分ける先の領域、つまり、読み取りに失敗した荷物11が仕分けられるNGシュートであってもよい。この場合、第2搬送装置320は、第2読取装置220により読み取りが失敗した荷物11を第1搬送装置310に送り、第1搬送装置310は、読み取りが失敗した荷物として荷物11を仕分け装置500に送り、仕分け装置500は、当該荷物11をNGシュートまで搬送する。
【0081】
また、上記実施の形態に係るロボット移載システム1では、ステップS2でNoと判定された場合、ロボット100の保持部110を回転させることで荷物11の向きを変更するとしたが、これに限らない。例えば、ロボット100のアーム部111を駆動させることで荷物11の第1読取装置210に対する位置または向きを変更してもよい。これにより、保持部110と第1読取装置210との間の距離を変更してもよい。また、第1読取装置210を回転させることで、第1読取装置210に対する荷物11の相対的な向きを変更してもよい。
【0082】
また、上記実施の形態に係るロボット移載システム1では、第2搬送装置320が第1の場所321に載置された荷物11を第2空間223に移動させるとしたが、これに限らない。
【0083】
例えば、第2読取装置220の第2空間223が第1の場所321に重なる位置に第2読取装置220が移動できる構成としてもよい。この場合、コントローラ400は、第2空間223が第1の場所321に重なる位置に第2読取装置220が移動するように第2読取装置220の位置を制御する。これにより、第2読取装置220は、第1の場所321に荷物11が載置された後で、第2空間223が第1の場所321に重なる位置に第2読取装置220が移動した際に、第1の場所321に載置されている荷物11の荷物情報を読み取ることができる。
【0084】
また、例えば、第2読取装置220の支持台221は、第2搬送装置320の搬送方向から見た場合に、第2搬送装置320だけでなくさらにロボット100を三方から囲うように構成されていてもよい。つまり、この場合の支持台221は、第2搬送装置320の搬送方向から見た場合に、第2搬送装置320およびロボット100が占有している一塊の空間の上方、右方および左方の三方を囲うように構成されている。なお、この場合、第1の場所321は、第2空間223内に配置される。また、第2空間223は、実施の形態と同様に第2搬送装置320上の空間である。これにより、ロボット100が第2空間223内の第1の場所321に荷物11を載置した際に、第2読取装置220は、荷物11の荷物情報を読み取ることができる。つまり、第2読取装置220は、第1の場所321に載置された荷物11の荷物情報の読み取りを行う位置に配置されている。
【0085】
上記実施の形態に係るロボット移載システム1では、第1読取装置210および第2読取装置220は、カメラにより撮影された画像中のバーコードなどの光学読み取り用コードを認識する画像認識処理を行うとしたが、これに限らずに、画像認識処理として画像中の文字列を認識するOCRを行う構成としてもよいし、RFID(Radio Frequency Identifier)タグを読み取るRFIDリーダであってもよい。
【0086】
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係るロボット移載システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。