【解決手段】 会員制のコミュニティに属するユーザ間の交流を支援するためのコミュニケーション支援システム1であって、ユーザの人事情報を記憶する人事情報記憶部と、ユーザから送信される入会申請情報から人事情報記憶部311よりユーザに関する人事情報を取得する情報要求部112と、人事情報及び/又は人事情報により正しいと判定された入会申請情報に応じてコミュニティへの入会を認めるか否かの審査を行う入会審査部114と、を備える。
前記コミュニティに入会が認められた第一のユーザの個人情報である第一個人情報及び前記コミュニティに入会が認められた第二のユーザの個人情報である第二個人情報を記憶する個人情報記憶部と、
前記第一個人情報と前記第二個人情報とを用いて、前記第一のユーザと前記第二のユーザのマッチングの程度を判別し、前記マッチングの程度が所定の条件を満たすか否かを判別するマッチング候補抽出部と、
を更に備え、
前記マッチング候補抽出部は、前記マッチングの程度が所定の条件を満たすと判別した場合に、前記第一のユーザが使用する第一の端末装置及び/又は前記第二のユーザが使用する第二の端末装置に対する友達申請情報を生成する請求項1から6のいずれか一項に記載のコミュニケーション支援システム。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
本発明におけるコミュニケーション支援システムは、コミュニティを運営するコミュニティ運営者(以下、運営者という)が運営する、会員登録されたユーザのマッチング支援と、マッチングの結果、フレンドとなった人同士のコミュニケーションを支援するためのシステムである。当該コミュニティは、具体的には、マッチングしたい相手の希望条件や、自分の個人情報を会員登録した複数のユーザの中から、マッチングの候補者を提案し、申請、承諾によりフレンドとなる。フレンドとなったユーザ同士は、チャットによるコミュニケーションを行うことができるものである。
【0021】
当該コミュニティを利用するユーザは、コミュニティへの会員登録(入会登録)時に入会申請情報の登録を行う。コミュニティへの入会を希望するユーザは、予め運営者と契約関係にある組織(会社や役所等)に所属していることが条件となる。入会申請情報は、ユーザの性別、名前、生年月日、住所(郵便番号)等である。また、審査後登録情報は、ニックネーム、最終学歴、結婚歴、収入、趣味、価値観、ライフプラン等、や、マッチング相手として希望する、年齢、職業、収入、趣味、価値観、ライフプラン等の項目がある。コミュニケーション支援システムでは、当該ユーザの個人情報を、ユーザの入会申請情報、審査後登録情報及び後述する人事情報から生成し記憶することで利用可能とする。なお、入会申請情報は、ユーザが所属、又は所属すると申告する組織を特定する情報を含んでいても構わない。人事情報は、当該組織を特定する情報に基づいて人事情報記憶部を特定しても構わない。
【0022】
<構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコミュニケーション支援サーバ101を含むコミュニケーション支援システム1を示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係るコミュニケーション支援システム1は、インターネット、VPN(Virtual Private Network)等のネットワークNWを介して、ユーザ側が使用する端末装置である端末装置211(端末装置211a、端末装置211b)と、運営者のコミュニケーション支援サーバ101と、ユーザが所属する組織(会社や役所等)の人事情報記憶部311が接続されて構成されている。なお、説明の簡略化のため
図1では2人のユーザを想定して端末装置211a(第一端末装置)と端末装置211b(第二端末装置)のみを示しているが、コミュニケーション支援サーバ101はネットワークNWを介して3人以上のユーザと接続可能である。また、ユーザが所属する組織を1つと想定して1つの人事情報記憶部311のみを示しているが、コミュニケーション支援サーバ101はネットワークNWを介して2つ以上の組織の人事情報記憶部と接続可能である。
【0023】
コミュニケーション支援サーバ101は、制御部111と、情報要求部112と、情報判定部113と、入会審査部114と、マッチング候補抽出部115と、個人情報記憶部121と、を備える。なお情報判定部113は、必ずしもコミュニケーション支援サーバ101に備えられている必要はなく、後述する人事情報記憶部311とともに、コミュニケーション支援サーバ101と別に構成されていても構わない。
【0024】
制御部111は、端末装置211a、211bと、コミュニケーション支援サーバ101との間の情報の授受の制御を行う。また、制御部111は、人事情報記憶部311と、コミュニケーション支援サーバ101との間の情報の授受の制御を行う。
【0025】
情報要求部112は、人事情報記憶部311に人事情報の要求情報を生成する。また、ユーザに入会申請情報等についての確認を行うための要求情報を生成する。また、ユーザに対して、本人の身分、状態(婚姻関係の有無)等のステータス(本人確認等)を証明する情報を要求するための要求情報を生成してもよい。更に、情報要求部112は、後述する入会審査部114による入会審査後に、審査後登録項目の要求情報を生成することができる。
【0026】
情報判定部113は、入会申請情報と人事情報の内容の照合を行う。そのうえで、入会申請情報と人事情報が合っているか否かの判定を行う。
【0027】
入会審査部114は、入会申請情報に基づいて、入会を希望するユーザがコミュニティの入会規定に適合しているか否かの審査を行う。例えば、当該ユーザが短期間の間に入退会を繰り返している場合や過去にトラブルがあった場合等の情報に基づいて、入会を不適合と判定することができる。なお、入会審査の条件は、運営者が自由に設定することができる。なお、入会審査部114は、自動で入会の審査を行っても良いし、入会審査部114が、ユーザの情報を表示手段により表示し、人が情報を判断して入会の審査を行い、入会審査部114に入会の可否の情報を登録しても構わない。
【0028】
マッチング候補抽出部115は、後述する個人情報記憶部121に記憶されている複数のユーザの個人情報から、マッチング候補を抽出する。具体的には、個人情報として記録されているマッチング候補相手の、年齢情報や、年収情報、趣味情報等の情報を、それぞれ重みづけを行い、点数化してマッチング度を算出し、マッチング度の高いユーザを、マッチング候補として抽出する。また、マッチング候補抽出部115は、マッチング候補として抽出されたユーザに対して、フレンド申請情報(友達申請情報)を生成し送信する。マッチング候補抽出部115は、過去の各ユーザのやり取りやマッチング状況を教師データとした機械学習を用いてマッチング候補の抽出を行うことができる。
【0029】
個人情報記憶部121は、当該コミュニティに登録する各ユーザの個人情報を記憶する記憶部である。個人情報は、ユーザ毎の入会申請情報、人事情報、審査後登録項目情報等に基づく情報である。
【0030】
端末装置211(端末装置211a、211b)は、例えばPCや、スマートフォン、タブレットPC、及び携帯電話のような端末装置であり、少なくともweb情報を表示可能な端末である。端末装置211(端末装置211a、211b)は、端末にインストールされた専用のアプリケーションソフトウェアによってコミュニケーション支援サーバ101にアクセスしてもよい。また、コミュニケーション支援サーバ101が提供する動作環境(API(アプリケーションプログラミングインタフェース)、プラットフォーム等)を利用してコミュニケーション支援サーバ101にアクセスしてもよい。
【0031】
端末表示部212(端末表示部212a、212b)は、例えば、スマートフォンにおける液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示部である。また、端末装置211と独立したディスプレイ装置であっても構わない。端末表示部212は、コミュニケーション支援サーバ101から送信されるメッセージ等を表示する。
【0032】
端末入力部213(端末入力部213a、213b)は、例えば、スマートフォンにおける液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の端末表示部212(端末表示部212a、212b)と一体であるタッチパネルなどの入力装置である。また、端末表示部212(端末表示部212a、212b)と独立したキーボードであってもよいし、端末装置211と独立したキーボードなどであっても構わない。更に、音声入力装置であっても構わない。
【0033】
人事情報記憶部311は、予め運営者と契約関係にある組織の人事情報が記憶されているサーバである。なお、人事情報記憶部311は、当該組織内に設置されていても良いし、当該組織とは別の者が管理を行っていても良いし、コミュニティの運営者が管理を行っていても構わない。人事情報は、例えば、氏名、生年月日、入社年月、住所、所属部署、役職、学歴、家族構成(配偶者、子供、その他扶養家族)、通勤情報(通勤経路等)、人事考課(賞罰)等の情報である。人事情報記憶部311は、コミュニケーション支援サーバ101からの要求情報に応じて、要求されたユーザの人事情報をコミュニケーション支援サーバ101へ送信する。なお、情報判定部113は、人事情報記憶部311とともに、当該組織内に設置されていても良い。
【0034】
<端末装置画面>
次に、本発明の実施形態に係る端末装置211に表示される表示画面について、
図2と
図3を参照しながら説明する。
【0035】
図2は、ユーザ同士のマッチング候補を通知する際のユーザAが使用する端末装置211aを示す概略図である。
図2はユーザAである「ケンタ」さんに対して、ユーザBである「aya」さんがマッチング候補として紹介されている画面である。また、「ケンタ」さんと「aya」さんのマッチング度は80%であることを示している。更に、名前をクリックやタップすることによって、詳細な個人情報を見ることができる。
【0036】
ここで、「ケンタ」さんが、「aya」さんを気に入った場合、フレンド申請情報に基づいて表示される「フレンド申請」のボタンを押すことにより、「aya」さんに対してフレンド申請を行うことができる。また、画面下のRECEIVEは、「ケンタ」さんに対してフレンド申請を行ったユーザを示している。「じゅん」さんは、マッチング度が80%、「eri」さんはマッチング度が70%であり、「kyoko」さんはマッチング度が75%であることを示している。「ケンタ」さんは、例えば「じゅん」さんを気に入った場合、「じゅん」さんの下にある「フレンド承諾」ボタンを押すことにより、「じゅん」さんとフレンド(友達)になることができる。
【0037】
図3は、ユーザAである「ケンタ」さんのフレンドの一覧を示す端末装置211aを示す概略図である。ユーザAは、フレンドを選択する事によりチャット画面へ移行し、チャットによるメッセージのやり取りを行うことができる。
【0038】
<処理の流れ〜会員登録>
次に、本発明の第1の実施形態に係るコミュニケーション支援システム1における会員登録の動作について、
図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図4では、コミュニティへの入会を希望するユーザAの、当該コミュニティへの会員登録を行うための手続きを例として説明する。
【0039】
図4のフローチャートは、コミュニケーション支援サーバ101、ユーザAが使用する端末装置211aと、ユーザAが属する組織の人事情報記憶部311の各動作の関連状態を示している。
【0040】
ステップS101において、コミュニティへの入会を希望するユーザAは端末装置211aから入会申請情報を入力し、入会申請情報をコミュニケーション支援サーバ101に送信する。
【0041】
ステップS102において、制御部111はステップS101で送信された入会申請情報を個人情報記憶部121に記憶する。そして情報要求部112は、入会申請情報を用いてユーザAの人事情報の要求情報を生成し、制御部111を介して人事情報記憶部311へ送信する。具体的には、入会申請情報に含まれるユーザAの名前、生年月日等の情報に基づいて、人事情報記憶部311にユーザAの人事情報の要求情報を生成し、人事情報記憶部311へ送信する。
【0042】
ステップS103において、人事情報記憶部311は、ステップS102で送信された人事情報の要求情報に基づいて人事情報を抽出し、コミュニケーション支援サーバ101へ送信する。具体的には、入会申請情報に含まれるユーザAの名前、生年月日等の情報に基づいて、人事情報記憶部311内に記憶されているユーザAの人事情報を特定し、当該ユーザAの人事情報のうち必要な情報をコミュニケーション支援サーバ101へ送信する。
【0043】
ステップS104において、情報判定部113は、入会申請情報と人事情報の照合を行う。具体的には、住所情報を例とすると、入会申請情報と人事情報の住所情報が合っている(正しい)か、異なる(正しくない)かを判定する。情報判定部113は、入会申請情報が人事情報との照合の結果正しいか否かを判定し、正しくない(N)と判定した場合、ステップS105へ処理を進める。正しい(Y)と判定した場合、ステップS108へ処理を進める。
【0044】
ステップS105において、情報要求部112は、入会申請情報のうち、照合結果が正しくないと判定した項目に関する入会申請情報をユーザに確認するための確認要求情報を生成し、端末装置211aに送信する。具体的には、例えば、入会申請情報と人事情報の住所情報が合っていない場合、住所情報が誤っている可能性がある旨の通知情報と、情報の要求情報の生成し、端末装置211aに送信する。なお、情報が不足している場合には追加情報の要求情報を生成しても構わない。
【0045】
ステップS106において、ユーザAは端末装置211aで、ステップS105で送信された通知情報と修正情報の要求情報を確認することができる。そして、ユーザAは、端末装置211aから、修正情報をコミュニケーション支援サーバ101へ送信する。なお、入会申請情報に誤りがなく修正の必要がない場合には、その旨をコミュニケーション支援サーバ101へ送信しても構わない。また、入会申請情報の内容を証明する書面(住民票等)の画像情報をコミュニケーション支援サーバ101へ送信しても構わない。
【0046】
ステップS107において、情報判定部113は、ユーザAからの修正情報を受信したか否かの判定を行う。具体的には、例えば所定期間内(7日以内等)に修正情報、修正が必要無い旨の情報又は、入会申請情報の内容を証明する書面の画像情報を受信したか否かの判定を行う。受信していない(N)の場合、入会を不可としてステップS109へ処理を進める。受信した(Y)の場合、ステップS108へ処理を進める。
【0047】
ステップS108において、入会審査部114は、人事情報と照合を行った入会申請情報に基づいて、コミュニティへの入会の可否を審査する。なお、入会審査部114は、人事情報に基づいてユーザAのコミュニティへの入会の可否を審査しても構わないし、そのいずれの情報を使用しても構わない。入会審査部114は、入会の可否の情報を審査結果情報として生成する。入会審査部114は、審査結果情報が不可(NG)である(Y)場合、ステップS109へ処理を進める。また審査結果情報が不可でない(N)場合、ステップS110へ処理を進める。
【0048】
ステップS109において、制御部111は、入会審査の結果が不可である審査結果情報をユーザAに送信する。具体的には、入会審査部114が生成した審査結果情報を、制御部111を通じてユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0049】
ステップS110において、制御部111は、入会審査の結果が可である情報をユーザAに送信する。具体的には、入会審査部114が生成した審査結果情報を、制御部111を通じてユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0050】
ステップS111において、端末装置211aは、コミュニケーション支援サーバ101から送信された審査結果情報を表示する。審査結果が不可である場合は、後述するステップS113はスキップする。
【0051】
ステップS112において、情報要求部112は、ユーザAに対して審査後登録情報の要求情報を生成し、ユーザAに送信する。具体的には、情報要求部112が生成した審査後登録情報の要求情報を、制御部111を介して端末装置211aへ送信する。
【0052】
ステップS113において、ユーザAは、送信された要求情報に従って審査後登録情報を入力し、コミュニケーション支援サーバ101へ送信する。具体的には、ユーザAは、端末装置211aから審査後登録情報の入力を行い、コミュニケーション支援サーバ101へ送信する。個人情報記憶部121は、送信された審査後登録情報を記憶し、ユーザAのコミュニティへの会員登録が完了する。
【0053】
以上のように、コミュニティに参加を希望するユーザの入会申請情報を、当該ユーザの人事情報と照合することにより、会員登録を行ったユーザの個人情報の内容の信頼度を高めることができる。また、会員登録時に、証明書等を準備する必要がなく、簡便にコミュニティへの入会申請を行うことが可能となる。
【0054】
<処理の流れ〜フレンド申請〜チャット開始>
次に、会員同士で交流を行うためのフレンド申請からチャットを開始するまでの流れについて説明する。
図5のフローチャートは、コミュニケーション支援サーバ101、第一のユーザであるユーザAが使用する第一の端末装置である端末装置211aと、第二のユーザであるユーザBが使用する第二の端末装置である端末装置211b、ユーザA、ユーザBが属する組織の人事情報記憶部311の各動作の関連状態を示している。なお、ユーザA,ユーザBが属する組織が異なる場合には、それぞれが属する組織の人事情報記憶部と接続することになるが、
図5においては、ユーザA,ユーザBは同じ組織の属するものとして説明を行う。
【0055】
ステップS201において、コミュニケーション支援サーバ101のマッチング候補抽出部115は、個人情報記憶部121に記憶されている複数のユーザの個人情報から、マッチング候補を抽出する。
図5においては、マッチング候補抽出部115は、ユーザAの個人情報である第一個人情報と、ユーザBの個人情報である第二個人情報とを用いてマッチング候補を抽出する。
【0056】
ステップS202において、ステップS201で抽出したマッチング候補のユーザの人事情報を、マッチング候補の個人情報に基づいて各ユーザが属する組織の人事情報記憶部に要求する。具体的には、情報要求部112は、マッチング候補の個人情報を用いて、ユーザA、ユーザBの人事情報を要求するための情報を生成し、人事情報記憶部311に送信する。具体的には、個人情報に含まれるユーザA、Bの名前、生年月日等の情報に基づいて、人事情報記憶部311にユーザAの人事情報を要求する情報を生成し、人事情報記憶部311へ送信する。
【0057】
ステップS203において、人事情報記憶部311は、ステップS202で送信された人事情報の要求情報に基づいて、人事情報を抽出し、コミュニケーション支援サーバ101へ送信する。具体的には、個人情報に含まれるユーザA、ユーザBの名前、生年月日等の情報に基づいて、人事情報記憶部311内に記憶されているユーザA、ユーザBの人事情報を特定し、当該ユーザA、ユーザBの人事情報のうち必要な情報をコミュニケーション支援サーバ101へ送信する。
【0058】
ステップS204において、情報判定部113は、個人情報と人事情報の照合を行う。具体的には、例えば、住所について、入会申請情報と人事情報の対応の照合を行う。情報判定部113は、入会申請情報が人事情報との照合の結果正しいか否かを判定し、正しくない(N)と判定した場合、ステップS201へ処理を進め、当該ユーザは候補から外し、新たなマッチング候補を抽出する。正しい(Y)と判定した場合、ステップS205へ処理を進める。
【0059】
ステップS205において、制御部111は、ステップS201で抽出されたマッチング候補のそれぞれにマッチング候補情報を通知する(
図2の今日の一期一会の情報に相当)。具体的には、マッチング候補となる相手の情報である、例えばユーザAの情報を端末装置211bに送信し、ユーザBの情報を端末装置211aに送信する。ユーザA、ユーザBはそれぞれマッチング候補として通知を受けた相手であるユーザB、ユーザAの個人情報を見ることができるようになる。
【0060】
ステップS206において、ステップS205でマッチング候補が送信されたユーザAが、ユーザBを気に入った場合、フレンド申請(友達申請)を行うことができる。具体的には、端末装置211aの端末入力部213aから「フレンド申請」ボタンを押すことにより、フレンド申請の情報をコミュニケーション支援サーバ101に送信する。
【0061】
ステップS207において、制御部111は、ステップS206で送信されたフレンド申請の情報に基づいて、ユーザBに当該情報を送信する。具体的には、ユーザAからのフレンド申請情報を、端末装置211bに送信する。
【0062】
ステップS208において、ステップS207でフレンド申請情報が送信されたユーザBが、ユーザAを気に入った場合、フレンド承諾(友達承諾)を行うことができる。具体的には、端末装置211bの端末入力部213bから「フレンド承諾」ボタンを押すことにより、フレンド承諾の情報をコミュニケーション支援サーバ101に送信する。
【0063】
ステップS209において、制御部111は、ユーザBからフレンド申請の承諾があったことをユーザAに通知する。具体的には、制御部111が、端末装置211aに、フレンド申請の承諾情報を送信し、ユーザAとユーザBがメッセージのやり取りをできる状態になった旨を通知する。
【0064】
ステップS210において、コミュニケーション支援サーバ101は、ステップS219との間の処理を繰り返す。当該処理は、端末装置211aのステップS211からステップS220までの処理の繰り返し、及び端末装置211bのステップS212からステップS221までの処理の繰り返しと同期するものである。なお、端末装置211a又は端末装置211bの処理の繰り返しが終了した場合、ステップS210からステップS219の間の処理の繰り返しは終了する。
【0065】
ステップS211において、端末装置211aのステップS211からステップS220までの処理を繰り返す。同様に、ステップS212において、端末装置211bのステップS212からステップS221までの処理を繰り返す。
【0066】
ステップS213において、ユーザAは、端末装置211aの端末入力部213aから、ユーザBに対して送信するためのメッセージを入力する。端末装置211aは、入力されたメッセージをコミュニケーション支援サーバ101に送信する。
【0067】
ステップS214において、制御部111は、ステップS213で送信されたメッセージを、ユーザBに送信する。具体的には、ステップS213で送信されたメッセージをメッセージ記憶部に記憶し、記憶されたメッセージを、ユーザBが使用する端末装置211bに送信する。
【0068】
ステップS215において、端末装置211bは、ステップS214で送信されたメッセージを端末表示部212bで表示する。
【0069】
ステップS216において、ユーザBは、端末装置211bの端末入力部213bから、ユーザAに対して送信するためのメッセージを入力する。端末装置211bは、入力されたメッセージをコミュニケーション支援サーバ101に送信する。
【0070】
ステップS217において、制御部111は、ステップS216で送信されたメッセージを、ユーザAに送信する。具体的には、ステップS216で送信されたメッセージをメッセージ記憶部に記憶し、記憶されたメッセージを、ユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0071】
ステップS218において、端末装置211aは、ステップS217で送信されたメッセージを端末表示部212aで表示する。
【0072】
ステップS219において、コミュニケーション支援サーバ101は、ステップS210との間の処理を繰り返す。なお、前述したように、端末装置211a又は端末装置211bの処理の繰り返しが終了した場合、ステップS210からステップS219の間の処理の繰り返しは終了する。
【0073】
ステップS220において、端末装置211aのステップS211からステップS220までの処理を繰り返す。同様に、ステップS212において、端末装置211bのステップS211からステップS221までの処理を繰り返す。ユーザA又はユーザBが、メッセージのやり取りの終了を希望した場合には、これらの処理の繰り返しは終了する。
【0074】
以上のように、マッチング候補を抽出する際に、マッチング候補となったユーザの人事情報と個人情報の照合を行うことにより、会員登録後に人事情報が更新されている場合に、更新された人事情報(更新人事情報)に基づいて個人情報の照合をすることができる。例えば、会員登録時の会社を退職しているにも関わらず、会員登録時の会社を個人情報として利用し続けるような不正利用を防ぐことができる。なお、ステップS202からステップS204は、必ずしも必須なわけではなく、運営者の必要に応じて適用し、人事情報の確認を行うことができるものである。また、人事情報の確認は、ユーザ同士がフレンドとなった後においても、適用しても構わない。また、ステップS204において、情報判定部113が、入会申請情報が人事情報との照合の結果正しいか否かを判定し、正しくない(N)と判定した場合、ユーザに正しい情報の入力を要求しても構わないし、証明書の送信を求めても構わない。
【0075】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、結婚を前提としたお付き合いを希望する人のマッチング支援を行うコミュニケーション支援システムである。コミュニティの参加条件として未婚であることが必須となるコミュニティへの入会を希望するユーザについて、人事情報を用いて未婚であることを確認できるシステムである。なお、第2の実施形態におけるコミュニケーション支援システムは、第1の実施形態におけるコミュニケーション支援システム1と基本構成はほぼ同じであるため、同一の構成の説明については省略する。
【0076】
<処理の流れ〜会員登録>
次に、本発明の第2の実施形態に係るコミュニケーション支援システム1における会員登録の動作について、
図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図6では、コミュニティへの入会を希望するユーザAが当該コミュニティへの会員登録を行うための手続きを例として説明する。
【0077】
図6のフローチャートは、コミュニケーション支援サーバ101、ユーザAが使用する端末装置211aと、ユーザAが属する組織の人事情報記憶部311の各動作の関連状態を示している。
【0078】
ステップS301において、コミュニティへの入会を希望するユーザAは端末装置211aから入会申請情報を入力し、入会申請情報をコミュニケーション支援サーバ101に送信する。
【0079】
ステップS302において、制御部111はステップS301で送信された入会申請情報を個人情報記憶部121に記憶する。そして情報要求部112は、入会申請情報を用いてユーザAの人事情報の要求情報を生成し、制御部111を介して人事情報記憶部311へ送信する。具体的には、入会申請情報に含まれるユーザAの名前、生年月日等の情報に基づいて、人事情報記憶部311にユーザAの人事情報の要求情報を生成し、人事情報記憶部311へ送信する。
【0080】
ステップS303において、人事情報記憶部311は、ステップS302で送信された人事情報の要求情報に基づいて人事情報を抽出し、コミュニケーション支援サーバ101へ送信する。具体的には、入会申請情報に含まれるユーザAの名前、生年月日等の情報に基づいて、人事情報記憶部311内に記憶されているユーザAの人事情報を特定し、当該ユーザAの人事情報のうち必要な情報をコミュニケーション支援サーバ101へ送信する。
【0081】
ステップS304において、情報判定部113は、人事情報に基づいてコミュニティへの入会規定に適合しているか否かを判定する。具体的には、人事情報の家族構成(配偶者、子供、その他扶養家族)から、配偶者の有無(婚姻状態)を特定する。配偶者が存在する場合、当該コミュニティの趣旨から入会規定に適合していないことになる。情報判定部113は、入会規定に適合していない(N)と判定した場合、ステップS305へ処理を進める。未婚状態である、すなわち適合している(Y)と判定した場合、ステップS308へ処理を進める。
【0082】
ステップS305において、情報要求部112は、人事情報においては配偶者が存在するが、人事情報更新のタイムラグなどにより現実には未婚状態である場合等を想定した、独身証明書の要求情報を送信する。
【0083】
ステップS306において、ユーザAは端末装置211aで、独身証明書の画像情報をコミュニケーション支援サーバ101へ送信する。
【0084】
ステップS307において、情報判定部113は、ユーザAからの独身証明書の画像情報を受信したか否かの判定を行う。例えば所定期間内(7日以内等)に独身証明書の画像情報を受信したか否かの判定を行う。受信していない(N)の場合、入会を不可としてステップS309へ処理を進める。受信した(Y)の場合、ステップS308へ処理を進める。
【0085】
ステップS308において、入会審査部114は、人事情報と照合を行った入会申請情報に基づいて、コミュニティへの入会の可否を審査する。なお、入会審査部114は、人事情報に基づいてユーザAのコミュニティへの入会の可否を審査しても構わないし、そのいずれの情報を使用しても構わない。入会審査部114は、入会の可否の情報を審査結果情報として生成する。入会審査部114は、審査結果情報が不可(NG)である(Y)場合、ステップS309へ処理を進める。また審査結果情報が不可でない(N)場合、ステップS310へ処理を進める。
【0086】
ステップS309において、制御部111は、入会審査の結果が不可である情報をユーザAに送信する。具体的には、入会審査部114が生成した審査結果情報を、制御部111を通じてユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0087】
ステップS310において、制御部111は、入会審査の結果が可である情報をユーザAに送信する。具体的には、入会審査部114が生成した審査結果情報を、制御部111を通じてユーザAが使用する端末装置211aに送信する。
【0088】
ステップS311において、端末装置211aは、コミュニケーション支援サーバ101から送信された審査結果情報を表示する。審査結果が不可である場合は、後述するステップS313はスキップする。
【0089】
ステップS312において、情報要求部112は、ユーザAに対して審査後登録情報の要求情報を生成し、ユーザAに送信する。具体的には、情報要求部112が生成した審査後登録情報の要求情報を、制御部111を介して端末装置211aへ送信する。
【0090】
ステップS313において、ユーザAは、送信さてた要求情報に従って審査後登録情報を入力し、コミュニケーション支援サーバ101へ送信する。具体的には、ユーザAは、端末装置211aから審査後登録情報の入力を行い、コミュニケーション支援サーバ101へ送信する。個人情報記憶部121は、送信された審査後登録情報を記憶し、ユーザAのコミュニティへの会員登録が完了する。
【0091】
以上のように、コミュニティに参加を希望するユーザの人事情報から、当該ユーザが独身であることを確認することができる。そのため、会員登録時に、独身証明書等を準備する必要がなく、簡便にコミュニティへの入会申請を行うことが可能となる。
【0092】
(プログラム)
ここで、本実施形態に係るコミュニケーション支援サーバ101を構成する各機能を実現するためのプログラムの詳細について説明する。
【0093】
コミュニケーション支援サーバ101は、
図7で示すコンピュータ801に実装される。そして、コミュニケーション支援サーバ101の各構成要素の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置804に記憶されている。CPU802は、プログラムを補助記憶装置804から読み出して主記憶装置803に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU802は、プログラムに従って、上記の記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置803に確保する。
【0094】
当該プログラムは、具体的には会員制のコミュニティに属するユーザ間の交流を支援するためのコミュニケーション支援プログラムであって、ユーザから送信される入会申請情報に応じて前記ユーザの属する組織の人事情報を取得する人事情報取得ステップと、前記人事情報及び/又は前記人事情報により正しいと判定された入会申請情報に応じて前記コミュニティへの入会を認めるか否かの審査を行う審査ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
【0095】
なお、補助記憶装置は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、インタフェースを介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムがネットワークを介してコンピュータに配信される場合、配信を受けたコンピュータが当該プログラムを主記憶装置に展開し、上記処理を実行しても構わない。
【0096】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても構わない。更に、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても構わない。
【0097】
これまで説明してきた実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものとする。また本発明は、ビジネス交渉や、BtoB営業、リクルーティング活動、交友関係を広げるため等の、2者以上のコミュニケーションの支援を必要とする場面において適用することができる。