(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-192052(P2020-192052A)
(43)【公開日】2020年12月3日
(54)【発明の名称】浴室洗浄装置の洗剤タンクおよびこれを備えた浴室洗浄装置
(51)【国際特許分類】
A47K 3/00 20060101AFI20201106BHJP
【FI】
A47K3/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-99007(P2019-99007)
(22)【出願日】2019年5月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100120514
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 雅人
(72)【発明者】
【氏名】中塚 悠介
(57)【要約】
【課題】洗剤を零さないように投入する作業の容易化を図ることが可能な浴室洗浄装置の洗剤タンクを提供する。
【解決手段】洗剤投入口50が形成されたタンク本体部5を備えており、このタンク本体部5は、洗剤投入口50が浴槽1のフランジ部10のフランジ開口部11に対応した配置となるようにフランジ部10の下面側に取付けられて用いられる、浴室洗浄装置の洗剤タンクTであって、上部開口部81を有する筒状であり、かつ洗剤投入口50に昇降可能に差し込まれた洗剤投入ガイド8を、さらに備えており、この洗剤投入ガイド8は、フランジ部10の上面部よりも上方に突出した上昇状態と、この上昇状態よりも低い高さに下降した下降状態との一方を選択的に設定することが可能とされている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗剤投入口が形成されたタンク本体部を備えており、
このタンク本体部は、前記洗剤投入口が浴槽のフランジ部に設けられているフランジ開口部に対応した配置となるように前記フランジ部の下面側に取付けられて用いられる、浴室洗浄装置の洗剤タンクであって、
上部開口部を有する筒状であり、かつ前記洗剤投入口に昇降可能に差し込まれた洗剤投入ガイドを、さらに備えており、
この洗剤投入ガイドは、前記フランジ部の上面部よりも上方に突出した上昇状態と、この上昇状態よりも低い高さに下降した下降状態との一方を選択的に設定することが可能とされていることを特徴とする、浴室洗浄装置の洗剤タンク。
【請求項2】
請求項1に記載の浴室洗浄装置の洗剤タンクであって、
前記洗剤投入ガイドを前記上昇状態に設定したときに、この上昇状態を維持させることが可能な係合手段を、さらに備えている、浴室洗浄装置の洗剤タンク。
【請求項3】
洗剤投入口が形成されたタンク本体部を備えており、
このタンク本体部は、前記洗剤投入口が浴槽のフランジ部に設けられているフランジ開口部に対応した配置となるように前記フランジ部の下面側に取付けられて用いられる、浴室洗浄装置の洗剤タンクであって、
上部開口部を有する筒状であり、かつ内部が前記タンク本体部内に連通するように設けられた洗剤投入ガイドを、さらに備えており、
この洗剤投入ガイドは、少なくとも一部分が上下高さ方向に伸縮自在な蛇腹部であることにより、前記フランジ部の上面部よりも上方に突出した伸張状態と、この伸張状態よりも低い高さに収縮した収縮状態との一方を選択的に設定することが可能とされていることを特徴とする、浴室洗浄装置の洗剤タンク。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室洗浄装置の洗剤タンクであって、
前記洗剤投入ガイドは、前記上部開口部の内径が、前記洗剤投入ガイドの他の部分の内径よりも大きくされている、浴室洗浄装置の洗剤タンク。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の浴室洗浄装置の洗剤タンクを備えていることを特徴とする、浴室洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽洗浄装置などの浴室洗浄装置の洗剤タンク、およびこれを備えた浴室洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
浴室洗浄装置においては、浴室洗浄に際し、湯水に洗剤を混合させた洗浄水を用いるのが一般的であり、洗剤を収容しておくための洗剤タンクが構成要件として具備される。この場合、たとえば
図8に示すように、洗剤タンクTeを、浴槽のフランジ部10の下面側に取付けるとともに、フランジ部10には、洗剤タンクTeの洗剤投入口50の上方を開放するためのフランジ開口部11を設ける手段がよく採用される(たとえば、特許文献1を参照)。
このような構成によれば、フランジ部10の下方スペースを有効に利用した洗剤タンクTeの取付けを図ることができる。また、洗剤タンクTeをフランジ部10によって隠すことができるため、体裁を良くすることもできる。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、洗剤タンクTeの洗剤投入口50は、フランジ部10の上面部と略同等高さである。一方、洗剤が収容された容器9から洗剤タンクTeに洗剤を投入する場合、容器9の全体の高さを低くしようとしても、容器9の下端部91がフランジ部10の上面部に当接するため、容器9の全体の高さを低くするには一定の限界がある。したがって、従来においては、容器9の注ぎ口90が、洗剤投入口50からかなり高い位置にある状態のまま、洗剤投入口50に洗剤を注がねばならない場合が生じる。その結果、洗剤を洗剤タンクTeに投入する際に、洗剤投入口50の周辺部に多くの洗剤を零し易くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3780607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、洗剤を零さないように投入する作業の容易化を図ることが可能な浴室洗浄装置の洗剤タンク、およびこれを備えた浴室洗浄装置を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面により提供される浴室洗浄装置の洗剤タンクは、洗剤投入口が形成されたタンク本体部を備えており、このタンク本体部は、前記洗剤投入口が浴槽のフランジ部に設けられているフランジ開口部に対応した配置となるように前記フランジ部の下面側に取付けられて用いられる、浴室洗浄装置の洗剤タンクであって、上部開口部を有する筒状であり、かつ前記洗剤投入口に昇降可能に差し込まれた洗剤投入ガイドを、さらに備えており、この洗剤投入ガイドは、前記フランジ部の上面部よりも上方に突出した上昇状態と、この上昇状態よりも低い高さに下降した下降状態との一方を選択的に設定することが可能とされていることを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、適当な容器に収容されている洗剤を洗剤タンクに投入する場合、洗剤投入ガイドの上部開口部に洗剤を注げばよいが、その際には、洗剤投入ガイドを上昇状態に設定し、洗剤投入ガイドの上部開口部を浴槽のフランジ部の上面部よりも高い位置に配置させることが可能である。このような設定状態とすれば、洗剤投入ガイドの上部開口部に対する容器の相対的な高さを低くし、容器の注ぎ口を上部開口部に接近させた状態で、上部開口部に洗剤を注ぐことができる。その結果、洗剤タンクへの洗剤投入を行なう際に、前記従来技術よりも洗剤を零れ難くし、洗剤投入作業の容易化を図ることが可能であり、便利である。
第2に、洗剤タンクへの洗剤投入時以外の通常時においては、洗剤投入ガイドを下降状態としておくことができる。このことにより、たとえば洗剤タンクのキャップを用いて洗剤投入ガイドを覆い隠すといったことが可能となり、通常時において、洗剤投入ガイドが浴槽のフランジ部の上側に不体裁な状態で大きく嵩張った状態になることを適切に防止または抑制することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、前記洗剤投入ガイドを前記上昇状態に設定したときに、この上昇状態を維持させることが可能な係合手段を、さらに備えている。
【0011】
このような構成によれば、洗剤投入ガイドを上昇状態に設定して、その上部開口部に洗剤を注ぐ際に、洗剤投入ガイドが下降しないように、作業者が洗剤投入ガイドを手で把持しておく必要はない。したがって、利便性を高めることができる。
【0012】
本発明の第2の側面により提供される浴室洗浄装置の洗剤タンクは、洗剤投入口が形成されたタンク本体部を備えており、このタンク本体部は、前記洗剤投入口が浴槽のフランジ部に設けられているフランジ開口部に対応した配置となるように前記フランジ部の下面側に取付けられて用いられる、浴室洗浄装置の洗剤タンクであって、上部開口部を有する筒状であり、かつ内部が前記タンク本体部内に連通するように設けられた洗剤投入ガイドを、さらに備えており、この洗剤投入ガイドは、少なくとも一部分が上下高さ方向に伸縮自在な蛇腹部であることにより、前記フランジ部の上面部よりも上方に突出した伸張状態と、この伸張状態よりも低い高さに収縮した収縮状態との一方を選択的に設定することが可能とされていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によれば、洗剤投入ガイドは、その蛇腹部を利用して上下高さ方向に伸縮可能であり、この洗剤投入ガイドを伸張状態として、洗剤投入ガイドの上部開口部の高さを高くした状態で、洗剤タンクに洗剤を投入することができる。したがって、本発明の第1の側面により提供される浴室洗浄装置の洗剤タンクと同様に、洗剤を収容する容器の注ぎ口を洗剤投入ガイドの上部開口部に接近させた状態で、この上部開口部に洗剤を注ぐことができ、洗剤を零れ難くすることが可能である。一方、通常時においては、洗剤投入ガイドを収縮させて、大きく嵩張らないようにすることができるため、洗剤投入ガイドが邪魔にならないようにし、またその体裁をよくすることも可能である。
【0014】
本発明において、好ましくは、前記洗剤投入ガイドは、前記上部開口部の内径が、前記洗剤投入ガイドの他の部分の内径よりも大きくされている。
【0015】
このような構成によれば、洗剤投入ガイドの上部開口部に洗剤を注ぐ際に、洗剤をより零れ難くすることが可能である。
【0016】
本発明の第3の側面により提供される浴室洗浄装置は、本発明の第1の側面または第2の側面により提供される浴室洗浄装置の洗剤タンクを備えていることを特徴としている。
【0017】
このような構成によれば、本発明の第1の側面または第2の側面により提供される浴室洗浄装置の洗剤タンクについて述べたのと同様な効果が得られる。
【0018】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る浴室洗浄装置の一例を示す概略説明図である。
【
図2】
図1に示す浴室洗浄装置の洗剤タンクを示す要部断面図である。
【
図4】(a)は、
図2に示す洗剤タンクの洗剤投入ガイドの正面図であり、(b)は、(a)の縦断面図であり、(c)は、(a)のIVc−IVc断面図であり、(d)は、(a)のIVd−IVd断面図である。
【
図5】
図2に示す洗剤タンクの作用を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
理解を容易にするため、
図8に示した従来技術と同一または類似の要素には、
図8と同一の符号を適宜付すこととする。
【0021】
まず、
図1に示す浴室洗浄装置Aについて説明する。
この浴室洗浄装置Aは、浴槽1を洗浄するための浴槽洗浄装置として構成されており、浴槽1の底部に取付けられた洗浄ノズル2、この洗浄ノズル2に繋がった湯水流路3、この湯水流路3に設けられ、かつ洗浄ノズル2への湯水供給のオン・オフ切り替えを行なうための注湯開閉弁V0、湯水流路3の途中に設けられたベンチュリ部4、洗剤タンクT、洗剤タンクTの洗剤(液体)をベンチュリ部4に供給するための洗剤供給路6、およびこの洗剤供給路6に設けられた開閉弁Vaを備えている。
なお、
図1において、符号V1は、流量調整弁を示し、符号Sは流量センサを示す。
【0022】
この浴室洗浄装置Aにおいては、注湯開閉弁V0が開状態とされて、湯水流路3に湯水が供給されると、ベンチュリ部4において負圧が発生して洗剤供給路6に作用し、洗剤タンクTの洗剤が洗剤供給路6を介してベンチュリ部4に円滑に供給される。このことにより、湯水に洗剤が混合された洗浄水が生成され、この洗浄水は、洗浄ノズル2から浴槽1に噴射する。
【0023】
次に、洗剤タンクTの構成について説明する。
【0024】
図2において、洗剤タンクTは、タンク本体部5、クランプ部材7、スペーサ79、キャップ77、および洗剤投入ガイド8を備えている。
【0025】
タンク本体部5は、洗剤を収容可能な内部空洞状の適当な形態を有しており、樹脂製である。このタンク本体部5の上面部には、洗剤投入口50を形成する略円筒状の筒部52が連設され、かつ下面部には、洗剤流出口59が設けられている。
【0026】
タンク本体部5は、浴槽1のフランジ部10に設けられたフランジ開口部11、およびクランプ部材7などを利用して、浴槽1のフランジ部10の下面側に取付けられている。
クランプ部材7は、フランジ開口部11に嵌め込まれた略リング状の部材であり、その上部7aは、フランジ開口部11の上側周縁部に係合している。クランプ部材7の下部内周面は、タンク本体部5の筒部52の外周面とネジ部7b,52bを介して螺合接続されている。タンク本体部5とフランジ開口部11との相互間には、スペーサ79が介在されており、このスペーサ79とクランプ部材7の上部7aとの相互間にフランジ部10が挟み込まれた格好で、フランジ部10に対するタンク本体部5の取付けが図られている。
洗剤投入口50の上方には、フランジ開口部11が位置しており、洗剤投入口50はフランジ部10によって覆われていない上方開放状である。ただし、通常時においては、クランプ部材7にキャップ77が装着されており、このキャップ77によって洗剤投入口50の上方は塞がれている。
【0027】
洗剤投入ガイド8は、上部開口部81を有する筒状であり(
図4も参照)、樹脂製のガイド本体部80と、フィルタ部82とを有している。上部開口部81は、タンク本体部5の洗剤投入口50に代わる新たな洗剤投入口となる部分である。この洗剤投入ガイド8は、上部が他の部分よりも大径の大径部80aとして形成され、上部開口部81の内径Daが他の部分の内径Dbよりも大径とされている
【0028】
洗剤投入ガイド8は、タンク本体部5の洗剤投入口50に昇降可能に差し込まれており、
図2に示す下降状態と、
図5に示す上昇状態との一方を選択的に設定可能とされている。洗剤投入ガイド8の外周面には、タンク本体部5の筒部52の内周に形成された複数の凹溝53に進入する複数のリブ83が上下高さ方向に延びて設けられており、洗剤投入ガイド8を昇降させる際には、各リブ83が各凹溝53内をスライドするようになっている(
図3および
図4も参照)。
【0029】
図2に示す洗剤投入ガイド8の下降状態においては、洗剤投入ガイド8の上部の大径部80aがタンク本体部5の筒部52上に係合しており、このことにより洗剤投入ガイド8がそれ以上に下降することは阻止されている。大径部80aは、キャップ77の下方の空間スペース内に収まり、キャップ77の装着の邪魔にならないようになっている。
図5に示す洗剤投入ガイド8の上昇状態においては、洗剤投入ガイド8がフランジ部10の上面部よりも上方に起立した格好となる。
【0030】
前記した上昇状態においては、複数のリブ83をタンク本体部5の筒部52よりも上方に配置させて、複数の凹溝53の上側に脱出させることが可能であり、かつこの状態では、洗剤投入ガイド8を
図5の符号Naで示すように、その中心軸周りに回転させることが可能である。この回転により、複数のリブ83を、筒部52上に載せて係合させることができ、このことによって洗剤投入ガイド8の上昇を維持させることが可能である(
図6も参照)。複数のリブ83と筒部52との組み合わせは、本発明でいう「上昇状態を維持させることが可能な係合手段」の一例に相当する。なお、前記した上昇状態において、洗剤投入ガイド8をさらに回転させ、複数のリブ83と凹溝53との位置合わせを行なえば、洗剤投入ガイド8を元の状態に下降させることが可能である。
【0031】
フィルタ部82は、洗剤に混入している不純物を捕集・除去するためのものであり、
図4(a),(b),(d)によく表れているように、たとえば洗剤投入ガイド8の下部寄り領域の内周面に沿って設けられている。洗剤投入ガイド8の下部寄り領域の周壁部には、フィルタ用開口部84が設けられており、洗剤投入ガイド8内に注がれた洗剤は、フィルタ部82およびフィルタ用開口部84を通過してタンク本体部5内に流れ出す。このようなフィルタ部82およびフィルタ用開口部84は、好ましくは、洗剤投入ガイド8の底面部にも設けられる。
【0032】
次に、前記した洗剤タンクTおよびこれを備えた浴室洗浄装置Aの作用について説明す
る。
【0033】
まず、通常時においては、
図2に示したように、洗剤投入ガイド8を下降状態としておくが、この状態では、洗剤投入ガイド8の全体がキャップ77の下方に収まっている。このため、洗剤タンクTの取付け箇所の見栄えが悪くなるなどの不具合を生じないものとすることができる。
【0034】
一方、洗剤タンクTに洗剤を投入する場合には、
図5に示したように、キャップ77を取り外してから、洗剤投入ガイド8を上昇状態とするが、この上昇状態においては、上部開口部81がフランジ部10の上面部よりも高い位置となる。このため、洗剤を収容する容器9から上部開口部81に洗剤を注ぐ際には、容器9の注ぎ口90を上部開口部81に接近させることができる。
図8に示した従来技術と、
図5に示した本実施形態とでは、容器9の傾斜角度が略同一であり、いずれも容器9の下端部91がフランジ部10の上面部に当接しているが、本実施形態によれば、上部開口部81が高い位置にあるため、注ぎ口90と上部開口部81との距離(
図8では、注ぎ口90と洗剤投入口50との距離)を短くすることができる。したがって、洗剤を零れ難くし、洗剤投入作業の容易化を図ることができる。
【0035】
洗剤投入ガイド8の上昇状態においては、既述したように、複数のリブ83を筒部52上に係合させることにより、その上昇状態を維持させておくことができるため、作業者が洗剤投入ガイド8を手で把持しておく必要はなく、便利である。また、洗剤投入ガイド8の上部開口部81の内径Daは、他の部分の内径Dbよりも大径であるため、洗剤を上部開口部81に注ぎ易く、洗剤タンクTへの洗剤投入作業はより容易となる。
【0036】
図7は、本発明の他の実施形態を示している。同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付すこととし、重複説明は省略する。
【0037】
図7に示す実施形態においては、洗剤投入ガイド8Aの上側寄り領域が、上下高さ方向に伸縮可能な蛇腹部88として構成されている。洗剤投入ガイド8Aは、タンク本体部5の洗剤投入口50に差し込まれているが、前記実施形態とは異なり、昇降可能とはされていない。
【0038】
本実施形態によれば、蛇腹部88を伸縮させることにより、洗剤投入ガイド8Aを、フランジ部10の上面部よりも上方に突出した伸張状態と、この伸張状態よりも低い高さに収縮した収縮状態との一方を選択的に設定することが可能とされている。収縮状態においては、キャップ77を適切に装着可能である。
本実施形態において、洗剤投入ガイド8Aを伸張状態に設定すれば、
図5に示した場合と同様に、上部開口部81に容器9の注ぎ口90を接近させるようにして洗剤を注ぐことが可能であり、洗剤を零さないように洗剤タンクTに投入する作業の容易化を図ることが可能である。
なお、本発明においては、洗剤投入ガイド8Aの略全長域を蛇腹部88とすることも可能である。
【0039】
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る浴室洗浄装置の洗剤タンク、および浴室洗浄装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
【0040】
上述の実施形態においては、洗剤投入ガイド8の上昇状態時に、リブ83と筒部52とを係合させることにより、その上昇状態を維持させるようにしているが、洗剤投入ガイド8の上昇状態を維持させるための係合手段は、これに限定されない。他の様々な係合手段
(たとえば、洗剤投入ガイド8の外面と筒部52の内面の一方に非リブ状の凸部を設け、かつ他方にその凸部が係入する非凹溝状の凹部を設けるなど)を採用することができる。勿論、本発明においては、洗剤投入ガイド8の上昇状態を維持させるための係合手段を省略し、作業者が手で洗剤投入ガイド8を把持することにより上昇状態を維持させる仕様とすることもできる。
【0041】
洗剤投入の容易化をより徹底する上では、上述した実施形態のように、洗剤投入ガイド8,8Aの上部開口部81の内径を大きくすることが好ましいが、これに限定されない。上部開口部81の内径が、たとえば他の部位の内径と略同一とされていてもよい。
なお、本発明においては、洗剤投入ガイドの上部を拡縮変形自在とし、洗剤投入ガイドの下降または収縮の際には、上部開口部を小径とし、かつ洗剤投入ガイドの上昇または伸張の際には、上部開口部を大径とし得る構成とすることもできる。
【0042】
タンク本体部や洗剤投入ガイドの具体的な形状、材質、サイズなどは限定されず、また浴槽のフランジ部に対するタンク本体部の具体的な取付け方法なども限定されない。
本発明に係る浴室洗浄装置の洗浄対象は、浴槽に限定されず、これ以外として、たとえば浴室の床面、側壁面、天井、浴槽蓋などとすることが可能である。
洗剤の具体的な種類、成分なども限定されない。
【符号の説明】
【0043】
A 浴室洗浄装置
T 洗剤タンク
1 浴槽
10 フランジ部(浴槽の)
11 フランジ開口部
5 タンク本体部
50 洗剤投入口
52 筒部(係合手段)
8,8A 洗剤投入ガイド
81 上部開口部(洗剤投入ガイドの)
83 リブ(係合手段)
88 蛇腹部