技術分野
床パネル締結構造および床パネルボルト締結方法
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】床パネルの上下片側からの作業による締結を可能とすることで、床パネルの寸法上の自由度を向上できるとともに、作業の安全性を高めることができ、しかも、工期およびコストを抑制可能な床パネル締結構造を提供する。 【解決手段】床パネル20に挿通したボルト30と、ボルト30のネジ部33にかみ合わされたナット34とを用いて床パネル20を建物の躯体としての床梁12に締結する床パネル締結構造である。そして、床パネル20を上下に貫通して形成され、ボルト30のネジ部33を貫通させるボルト貫通孔21と、このボルト貫通孔21の軸方向の一端にボルト30の頭部31を収容可能に形成された座堀穴22と、を備え、座堀穴22とボルト30の頭部31との間には、頭部31の回転を規制する回転規制構造を備える床パネル締結構造とした。 【選択図】図2
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、特許文献1のようにスタッドボルトを用いた場合は、床パネルに貫通して形成したボルト貫通孔に、床梁に起立状態で設けたスタッドボルトを貫通させるように床パネルを運搬するのが難しいとともに、手間を要する。すなわち、床パネルを、建物の床梁上に運搬する際、床パネルにワイヤなどにより紐掛けし、吊上装置により吊り上げて運搬するのが一般的である。この場合、床パネルに掛けた紐を外すための隙間が必要なため、スタッドボルトをボルト貫通孔に挿通させる正規の設置位置からずらした位置に一旦仮置きし、ワイヤなどを外した後に、正規の設置位置に手作業で移動させることになる。よって、作業に手間がかかり、工期およびコストの増加を招く。
一方、床パネルを正規の設置位置に運搬後に、床パネルにボルトを貫通させて床梁に締結する場合には、下記の問題が生じる。
すなわち、図7に示すように、作業者01が、床パネル02の上側でボルト03の頭部を回転させて床梁04等の躯体に締結する場合、ナットがボルトに連れ回るのを止める必要がある。この場合、作業者01が一人で締結作業を行う場合、図示のように手を床パネル02の下面に回して、ナットがボルトに連れ回るのを止めることになる。
このため、ボルト03を床パネル02の幅方向の中央に設けた場合、ボルト03の設置位置が、のように作業者01が手を回すことのできる位置に限られ、床パネル02の幅寸法が、中央に手が届く大きさに限られる。しかも、この締結作業時に、作業者01は、図示のように床パネル02から身を乗り出すことになり、特に、2階や3階に床パネル02を敷設する場合には、作業者01の安全性を確保する手段が必要になる。
また、問題を解決するためには、作業者01、01を、床パネル02の上側と下側との両方に配置し、二人で連携して作業することになる。しかしながら、この場合には、必要な人手が増し、加えて、上階と下階とで、締結操作の開始や終了の連携を取りながらの作業となるため、手間および時間も要し、工期およびコストの増加を招く。
上述の従来の問題点に着目してなされたもので、床パネルの片側からの作業によるボルトの締結を可能とすることで、床パネルの寸法上の自由度を向上できるとともに、作業の安全性を高めることができ、しかも、工期およびコストを抑制可能な床パネル締結構造および床パネルボルト締結方法を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
前記目的を達成するために、本開示の床パネル締結構造は、床パネルに挿通したボルトと、前記ボルトのネジ部にかみ合わされたナットとを用いて前記床パネルを建物の躯体に締結する床パネル締結構造であって、前記床パネルを上下に貫通して形成され、前記ボルトのネジ部を貫通させるボルト貫通孔と、このボルト貫通孔の軸方向の一端で前記ボルトの頭部を収容可能に形成された座堀穴と、を備え、前記座堀穴と前記ボルトの頭部と・・・ 続きを
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【発明の効果】
本開示の床パネル締結構造および床パネルボルト締結方法では、床パネルの上下の片側からの作業によるボルトの締結を可能として、床パネルの寸法上の自由度を向上できるとともに、作業の安全性を高めることができ、しかも、工期およびコストを抑制可能である。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 実施の形態1の床パネル20を床梁12、12に架け渡した状態を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1の床パネル締結構造に用いる床パネル20の要部を示す断面図である。
【図3】 実施の形態1の床パネル締結構造に用いるボルト30における座金32の偏心量の説明図である。
【図4A】 実施の形態1の床パネル締結構造における座金32と座堀穴22との関係を示す説明図である。
【図4B】 実施の形態1の床パネル締結構造における座金32と座堀穴22との関係を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1の床パネル締結構造における床パネル20の運搬時を示す斜視図である。
【図6A】 実施の形態1の床パネル締結構造を適用する床パネル20を床梁12の所定の設置位置に運搬した状態の説明図である。
【図6B】 実施の形態1の床パネル締結構造を適用する床パネル20から吊下金具50を取り外してボルト30の頭部31および座金32が座堀穴22に進入した状態の説明図である。
【図6C】 実施の形態1の床パネル締結構造によりボルト30を締結して床パネル20を床梁12に固定した状態の説明図である。
【図7】 実施の形態1の床パネル締結構造の解決課題の説明図である。
12 床梁(躯体)
12a 上フランジ
20 床パネル
21 ボルト貫通孔
22 座堀穴
30 ボルト
31 頭部
32 座金
33 ネジ部
34 ナット
40 固定プレート
42 係合片部(係合部)
c21 (ボルト貫通孔21の)中心軸
c22 (座堀穴22の)中心軸
c30 (ボルト30(頭部31およびネジ部33)の)中心軸
c32 (座金32の)中心軸
c33 中心軸
FL 床
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