特開2020-194235(P2020-194235A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アース・カーの特許一覧

特開2020-194235課金装置、課金方法、およびプログラム
<>
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000003
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000004
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000005
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000006
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000007
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000008
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000009
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000010
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000011
  • 特開2020194235-課金装置、課金方法、およびプログラム 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-194235(P2020-194235A)
(43)【公開日】2020年12月3日
(54)【発明の名称】課金装置、課金方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/04 20120101AFI20201106BHJP
【FI】
   G06Q30/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2019-98011(P2019-98011)
(22)【出願日】2019年5月24日
(71)【出願人】
【識別番号】510216717
【氏名又は名称】株式会社アース・カー
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 昭二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB11
(57)【要約】
【課題】移動手段関連対象と他のサービスとの利用を連携、促進させる課金装置を提供する。
【解決手段】移動手段関連対象の対象識別子とこれを利用するユーザのユーザ識別子とを有する対象管理情報が格納される対象管理情報格納部101と、ユーザ識別子と、ユーザが利用するサービスのサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を受信する提供者受信部102と、対象管理情報の対象識別子が示す移動手段関連対象を同対象管理情報のユーザ識別子が示すユーザが利用した場合に移動手段関連対象の利用料金の課金に関する課金処理を行う課金処理部105とを備え、課金処理部105は、提供者受信部102が課金対象となる移動手段関連対象のユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金するための課金処理を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動手段に関連した移動手段関連対象の対象識別子と、当該対象識別子が示す移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、を有する対象管理情報が格納される対象管理情報格納部と、
ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子が示すユーザが利用するサービスの提供者のサービス提供者識別子とを有する1または2以上の提供者管理情報を受信する提供者受信部と、
前記対象管理情報格納部に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、当該対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する場合に、前記移動手段関連対象の利用料金の課金に関する処理である課金処理を行う課金処理部とを備え、
前記課金処理部は、前記提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、当該移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を当該提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金し、当該サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金を当該移動手段関連対象を利用するユーザに課金するための課金処理を行う課金装置。
【請求項2】
前記課金処理部は、前記提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信していない場合に、当該移動手段関連対象の利用料金を当該移動手段関連対象を利用したユーザに課金するための課金処理を行う請求項1記載の課金装置。
【請求項3】
予約対象となる移動手段関連対象の対象識別子と、予約を行うユーザのユーザ識別子とを有する予約情報を受信する予約情報受信部と、
前記予約受信部が受信した予約情報が有する対象識別子とユーザ識別子とを有する対象管理情報を、前記対象管理情報格納部に蓄積する対象管理情報蓄積部とを備えた請求項1または請求項2記載の課金装置。
【請求項4】
ユーザ識別子と、サービス提供者識別子と、ユーザの属性を示すユーザ属性情報とを有するユーザ属性管理情報が格納されるユーザ属性格納部を更に備え、
前記課金処理部は、前記提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、当該提供者管理情報が有するユーザ識別子およびサービス提供者識別子に対応するユーザ属性情報を前記ユーザ属性管理情報を用いて取得し、取得したユーザ属性情報に応じて、前記移動手段関連対象の利用料金のうちの、当該課金処理部がサービス提供者に課金する少なくとも一部の利用料金を決定する請求項1から請求項3いずれか1項記載の課金装置。
【請求項5】
移動手段に関連した移動手段関連対象の対象識別子と、当該対象識別子が示す移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、を有する対象管理情報が格納される対象管理情報格納部と、提供者受信部と、課金処理部とを用いて行われる課金方法であって、
前記提供者受信部が、ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子が示すユーザが利用するサービスの提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を受信する提供者受信ステップと、
前記課金処理部が、前記対象管理情報格納部に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、当該対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する場合に、前記移動手段関連対象の利用料金の課金に関する処理である課金処理を行う課金処理ステップとを備え、
前記課金処理ステップは、前記提供者受信ステップにおいて、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、当該移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を当該提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金し、当該サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金を当該移動手段関連対象を利用するユーザに課金するための課金処理を行う課金方法。
【請求項6】
移動手段に関連した移動手段関連対象の対象識別子と、当該対象識別子が示す移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、を有する対象管理情報が格納される対象管理情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子が示すユーザが利用するサービスの提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を受信する提供者受信部と、
前記対象管理情報格納部に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、当該対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する場合に、前記移動手段関連対象の利用料金の課金に関する処理である課金処理を行う課金処理部として機能させ、
前記課金処理部は、前記提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、当該移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を当該提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金し、当該サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金を当該移動手段関連対象を利用するユーザに課金するための課金処理を行うプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、課金処理を行う装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、対象エリアにおける対象日の予約状況に基づいてカーシェアリング会員に対する販売促進プランを演算する販促プラン演算手段と、その販売促進プランの対象となる会員データを会員データベースから抽出して販売促進プランに係るデータを送信する販促プラン出力手段と、を備えるものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−92397号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術においては、ユーザによるカーシェアや駐車場等の、移動手段に関連した対象の利用と、他のサービスの利用とを連携させて促進させることができない、という課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、移動手段に関連した対象の利用と、他のサービスの利用とを連携させて促進させることができる課金装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課金装置は、移動手段に関連した移動手段関連対象の対象識別子と、対象識別子が示す移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、を有する1または2以上の対象管理情報が格納される対象管理情報格納部と、ユーザ識別子と、ユーザ識別子が示すユーザが利用するサービスの提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を受信する提供者受信部と、対象管理情報格納部に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する場合に、移動手段関連対象の利用料金の課金に関する処理である課金処理を行う課金処理部とを備え、課金処理部は、提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金し、当該サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金を移動手段関連対象を利用するユーザに課金するための課金処理を行う課金装置である。
【0007】
かかる構成により、サービス提供者が提供するサービスを利用する場合に、移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を、サービス提供者に課金させる、すなわちサービス提供者に負担させることによって、両方を利用することでユーザに課金される利用料金を減らすことができるため、移動手段関連対象の利用と、他のサービスの利用とを連携させて促進させることができることができる。
【0008】
また、本発明の課金装置は、前記課金装置において、課金処理部は、提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信していない場合に、移動手段関連対象の利用料金を、移動手段関連対象を利用したユーザに課金するための課金処理を行うようにしてもよい。
【0009】
かかる構成により、サービス提供者が提供するサービスを利用しない場合、移動手段関連対象を利用した利用料金をユーザが払うこととなるため、サービス提供者が提供するサービスの利用を促進させることができる。
【0010】
また、本発明の課金装置は、前記課金装置において、予約対象となる移動手段関連対象の対象識別子と、予約を行うユーザのユーザ識別子とを有する予約情報を受信する予約情報受信部と、予約受信部が受信した予約情報が有する対象識別子とユーザ識別子とを有する対象管理情報を、対象管理情報格納部に蓄積する対象管理情報蓄積部とを備えるようにしてもよい。
【0011】
かかる構成により、予約された移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を、サービス提供者に課金させることができ、移動手段関連対象の予約による利用と、他のサービスの利用とを連携させて促進させることができることができる。
【0012】
また、本発明の課金装置は、前記課金装置において、ユーザ識別子と、サービス提供者識別子と、ユーザの属性を示すユーザ属性情報とを有するユーザ属性管理情報が格納されるユーザ属性格納部を更に備え、課金処理部は、提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、提供者管理情報が有するユーザ識別子およびサービス提供者識別子に対応するユーザ属性情報をユーザ属性管理情報を用いて取得し、取得したユーザ属性情報に応じて、移動手段関連対象の利用料金のうちの、当該課金処理部がサービス提供者に課金する少なくとも一部の利用料金を決定する課金装置してもよい。
【0013】
かかる構成により、サービス提供者が提供するサービスの利用に関するユーザの属性に応じて、ユーザの移動手段関連対象の利用料金の、ユーザに課金される金額を変更することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明による課金装置等によれば、移動手段関連対象の利用と、他のサービスの利用とを連携させて促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施の形態における課金システムの構成を示すブロック図
図2】同実施の形態における課金装置の動作を説明するためのフローチャート
図3】同実施の形態における課金システムの構成を示す模式図
図4】同実施の形態における課金装置の対象管理表の一例を示す図
図5】同実施の形態における課金装置の提供者管理表の一例を示す図
図6】同実施の形態における課金装置のユーザ属性管理表の一例を示す図
図7】同実施の形態における課金装置の属性料金管理表の一例を示す図
図8】同実施の形態における課金装置のユーザ課金用管理表の一例を示す図(図8(a)、およびサービス提供者課金用管理表の一例を示す図(図8(b))
図9】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
図10】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、課金装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0017】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における課金システム1のブロック図である。
【0018】
課金システム1は、課金装置10、1または2以上のユーザ端末20、および1または2以上の提供者サーバ装置30を備える。課金装置10、1または2以上のユーザ端末20、および1または2以上の提供者サーバ装置30は、例えば、情報の通信が可能となるよう有線または無線のネットワーク等を介して接続される。ここでは、3以上のユーザ端末20、および3以上の提供者サーバ装置30を備えている場合を例に挙げて説明する。3以上のユーザ端末20は、いずれも同様の構成を有しているものとする。かかることは、3以上の提供者サーバ装置30についても同様である。図においては、3以上のユーザ端末20の一部、および3以上の提供者サーバ装置30の一部を、それぞれ、ユーザ端末20a〜20c等、提供者サーバ装置30a〜30c等で表している。ただし、これらを区別しないで呼ぶ場合、それぞれを単に、ユーザ端末20、および提供者サーバ装置30と呼ぶ。
【0019】
課金装置10は、対象管理情報格納部101、提供者受信部102、提供者管理情報格納部103、移動対象利用受信部104、課金処理部105、ユーザ属性格納部106、属性料金格納部107、予約情報受信部108、および対象管理情報蓄積部109を備える
【0020】
ユーザ端末20は、ユーザ受信部201、ユーザ受付部202、ユーザ送信部203、ユーザ表示部204を備える。
【0021】
提供者サーバ装置30は、提供者受付部301、提供者管理情報送信部302を備える。
【0022】
課金装置10は、例えば、コンピュータやサーバ装置等により実現される。ただし、専用のハードウェアで実現してもよい。
【0023】
対象管理情報格納部101には、1または2以上の対象管理情報が格納される。対象管理情報は、移動手段に関連した移動手段関連対象の対象識別子と、対象識別子が示す移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、を有する情報である。移動手段とは、例えば、自動車や自動二輪、自転車、電車、船舶、飛行機等である。移動手段は、移動体と考えてもよい。移動手段関連対象は、例えば、移動手段に関連して提供されるユーザが利用可能なサービスやものである。移動手段に関連して提供されるユーザが利用可能なサービスを、以下、移動関連サービスと呼ぶ。移動手段関連対象とは、カーシェアリングや、レンタカー等の、ユーザに対して自動車等の移動手段を提供する移動関連サービスや、このカーシェアリングや、レンタカー等のサービスで提供される自動車等の移動手段であってもよい。また、移動手段関連対象とは、送迎サービスや自動車配車サービスやタクシー等の移動手段を用いて提供される移動関連サービスであってもよく、移動手段の利用に伴って利用される駐車場や、駐輪場等を提供する移動関連サービスであってもよい。移動関連サービスは、後述するサービス提供者識別子が示すサービス提供者が提供するサービス(以下、提供者サービスと称す)を利用する際に利用される移動手段に関連する移動手段関連対象であることが好ましい。例えば、移動手段関連対象は、提供者サービスを提供する場所にユーザが移動する際に利用する移動手段を提供する移動関連サービスやこの移動手段であることや、提供者サービスを提供する場所やその近傍に設けられた駐車場や、駐機場、係留場、飛行機や船舶の保管所等の移動関連サービスや、この駐車場や、駐機場、係留場等であることが好ましい。後述するサービス提供者識別子が示すサービス提供者が提供する提供者サービスは、例えば、上述した移動手段関連対象である移動関連サービスとは異なるサービスである。ただし、サービス提供者識別子が示すサービス提供者が提供するサービスは、対象管理情報が有する対象識別子が示す移動関連サービスとは異なる移動関連サービスであってもよい。対象識別子は、移動手段関連対象を識別可能な情報である。対象識別子は、例えば、移動手段関連対象に割当てられたコードや、移動手段関連対象の名称等である。対象識別子は、移動手段関連対象が移動手段をユーザに提供するものである場合、移動手段を識別する自動車のナンバー等の文字列(例えば、番号)等を有していてもよい。移動手段関連対象が駐車場等である場合、対象識別子は、駐車場の識別子や、駐車スペースの識別子(例えば、番号)等を有していてもよい。対象識別子は、移動手段関連対象を提供する提供者の識別子等を有していてもよい。
【0024】
ユーザ識別子が示すユーザは、例えば、移動関連対象を利用するユーザである。ユーザ識別子は、ユーザを識別可能な情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザの会員番号等のユーザに割当てられたコードであってもよく、ユーザのメールアドレスや携帯電話番号等であってもよく、ユーザのクレジットカード番号やデビッドカード番号等であってもよい。ユーザ識別子は、ユーザのクレジットカード番号や、ユーザの口座番号や、ユーザの電子マネーの支払に利用可能な識別情報等の、ユーザに対して課金を行なう際に用いられる課金先であるユーザに関する情報、または、このような課金を行なう際に用いられる課金先であるユーザに関する情報と対応付けられた情報であることが好ましい。ユーザに対して課金を行なう際に用いられる課金先であるユーザに関する情報を、以下、ユーザ課金用情報と称す。ユーザ課金用情報は、課金する利用料金を含まない情報である。なお、ユーザ識別子が、ユーザ課金用情報と対応付けられた情報である場合、このユーザ課金用情報と、ユーザ識別子との対応付けを管理する情報(例えば、ユーザ課金用情報と、ユーザ識別子とを有するユーザ課金管理情報等)は、課金装置10が有していてもよく、図示しない課金を行うサーバ装置等が有していてもよい。この対応付けを管理する情報を課金装置10が有している場合、後述する課金処理部105等が、ユーザに対して課金を行う際に、課金の対象となるユーザのユーザ識別子と対応付けられたユーザ課金用情報を、この対応付けを管理する情報から取得するようにすればよい。また、対象管理情報が、上記のようなユーザ課金用情報をさらに有しているようにしてもよい。
【0025】
対象管理情報は、移動手段関連対象を予約するために用いられる予約情報であってもよい。例えば、予約情報である対象管理情報は、ユーザ識別子を移動手段関連対象を予約するユーザのユーザ識別子として有し、対象識別子を、このユーザが予約する移動手段関連対象の対象識別子として有する情報であって、更に、予約日時を有する情報であってもよい。ここでの予約日時は、予約日時を示す情報と考えてもよい。予約日時は、移動手段関連対象を利用する予定の日時である。予約日時は、利用を開始する日時であってもよく、利用する期間を示す情報(例えば、利用開始時と利用終了時との組や、利用開始時と利用時間との組)であってもよい。ただし、予約が当日分の予約に限られている場合であって、予約を行う際に、利用する時間帯や時刻の指定が不要な場合等においては、予約日時の情報は省略しても良い。本実施の形態においては、予約情報受信部108が受信した予約情報が、対象管理情報蓄積部109により対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積される場合について説明する。
【0026】
対象管理情報は、対象管理情報を識別する対象管理識別子をさらに有していてもよい。対象管理情報が予約情報である場合、対象管理識別子は、予約情報を識別する予約識別子等と考えてもよい。対象管理識別子は、対象管理情報蓄積部109等が対象管理情報を対象管理情報格納部101に蓄積する際に対象管理情報に付与してもよく、蓄積を行う対象管理情報に予め含まれていても良い。例えば、予約情報受信部108が、予約識別子を有する予約情報を受信して、対象管理情報蓄積部109が、この予約情報を対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積してもよく、予約情報受信部108が予約情報を受信して、対象管理情報蓄積部109が、この予約情報に予約識別子である対象管理識別子を付加した予約情報を対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積してもよい。予約識別子は、例えば、予約番号等である。
【0027】
本実施の形態においては、後述する対象管理情報蓄積部109により、対象管理情報格納部101に対象管理情報が蓄積される場合について説明する。ただし、どのように対象管理情報格納部101に対象管理情報が蓄積されるかはこれに限定されるものではない。
【0028】
対象管理情報格納部101に対象管理情報が蓄積されるタイミングやトリガー等は問わない。例えば、移動手段関連対象を利用する予約を行うための予約情報を予約情報受信部108が受信した場合に、この予約情報が有する予約の対象となる移動手段関連対象の対象識別子と、予約したユーザのユーザ識別子と、予約日時等とを有する対象管理情報が、後述する対象管理情報蓄積部109等により蓄積されてもよい。また、例えば、後述する移動対象利用受信部104が移動対象利用情報を受信した場合に、この移動対象利用情報が有する対象識別子と、ユーザ識別子とを有する対象管理情報が、移動対象利用受信部104や対象管理情報蓄積部109により、対象管理情報格納部101に蓄積されるようにしてもよい。例えば、ユーザによる移動手段関連対象の利用が開始された場合や、利用が終了した場合に、後述する移動対象利用受信部104が、この移動手段関連対象の対象識別子と、この移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子とを有する移動対象利用情報を、ユーザ端末20や、移動手段関連対象の利用を管理する装置(図示せず)等から受信するようにし、受信した移動対象利用情報が有する対象識別子と、ユーザ識別子とを有する対象管理情報が、後述する移動対象利用受信部104や後述する対象管理情報蓄積部109等により対象管理情報格納部101に蓄積されるようにしてもよい。また、例えば、移動手段関連対象の利用についての課金を行う直前等に、後述する移動対象利用受信部104が、この移動手段関連対象の対象識別子と、移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子とを有する移動対象利用情報を、ユーザ端末20や、移動手段関連対象の利用を管理する装置(図示せず)等から受信するようにし、受信した移動対象利用情報が有する対象識別子と、ユーザ識別子とを有する対象管理情報が、後述する移動対象利用受信部104や後述する対象管理情報蓄積部109等により対象管理情報格納部101に蓄積されるようにしてもよい。課金を行う直前等の対象管理情報の蓄積は、一時記憶等であってもよい。
【0029】
ここでの格納は一時的な記憶でもよく、長期的な記憶であってもよい。対象管理情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。なお、かかることは、他の格納部等においても同様である。
【0030】
提供者受信部102は、1または2以上の提供者管理情報を受信する。提供者管理情報は、ユーザ識別子と、このユーザ識別子が示すユーザが利用するサービスの提供者(以下、サービス提供者と称す)のサービス提供者識別子とを有する情報である。ここでのユーザが利用するサービスは、例えば、上述した提供者サービスである。提供者管理情報は、例えば、ユーザ識別子が示すユーザが、サービス提供者識別子が示すサービス提供者が提供する提供者サービスの利用を予約したこと、提供者サービスの利用を開始したこと、または提供者サービスの利用を完了したことを示す情報である。提供者サービスの利用の完了は、提供者サービスに対する代価の支払を完了したことであってもよい。提供者サービスは、通常、有料のサービスである。提供者サービスは、例えば、商業施設や宿泊施設等の施設の利用を提供するサービスである。例えば、提供者サービスは、ゴルフ場、球場、遊園地、スポーツジム、映画館、ホテル、旅館等の利用を提供するサービスである。提供者サービスは、例えば、上述した対象識別子が示す移動手段関連対象である移動関連サービスとは異なるサービスである。提供者サービスは、例えば、移動関連サービス以外のサービスである。
【0031】
サービス提供者は、例えば、上記のような施設をユーザに提供する企業や組織等である。サービス提供者識別子は、サービス提供者を識別可能な情報である。サービス提供者識別子は、例えば、サービス提供者に割当てられたコードやサービス提供者の電話番号やメールアドレス等である。
【0032】
提供者受信部102は、例えば、サービス提供者が利用する提供者サーバ装置30やユーザ端末10等の装置から、提供者管理情報を受信する。提供者受信部102は、これらの装置から、提供者管理情報を直接受信してもよく、間接的に受信してもよい。提供者受信部102は、例えば、ユーザが、サービス提供者が提供する提供者サービスを予約した場合に、このユーザのユーザ識別子と、サービス提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を受信してもよく、例えば、ユーザが、サービス提供者が提供する提供者サービスの利用を開始した場合や、利用を終了した場合に、このユーザのユーザ識別子と、サービス提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を受信してもよい。なお、提供者受信部102が提供者管理情報を受信するタイミングやトリガー等は上記に限定されるものではない。
【0033】
提供者管理情報が有するユーザ識別子は、サービス提供者識別子が示すサービス提供者が提供するサービスを利用するユーザのユーザ識別子である点を除けば、上述したユーザ識別子と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0034】
提供者受信部102は、例えば、受信した提供者管理情報を、提供者管理情報格納部103等に蓄積する。例えば、この蓄積は一時記憶であってもよく、長期的な記憶であってもよい。ここでは、一例として、提供者受信部102が、受信した提供者管理情報を、提供者管理情報格納部103に蓄積する場合を例に挙げて説明する。ただし、蓄積しなくてもよい。
【0035】
提供者受信部102は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。提供者受信部102は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0036】
提供者管理情報格納部103には、提供者受信部102が受信した提供者管理情報が格納される。なお、提供者管理情報の格納が不要である場合、提供者管理情報格納部103は省略しても良い。
【0037】
移動対象利用受信部104は、移動対象利用情報を受信する。移動対象利用情報は、例えば、移動手段関連対象をユーザが利用することを示す情報である。ここでの移動手段関連対象をユーザが利用することを示す情報は、移動手段関連対象をユーザが利用したことを示す情報も含む概念であると考えてもよい。移動対象利用情報は、通常、ユーザによる移動手段関連対象の利用が終了したことを示す情報である。ただし、ユーザによる移動手段関連対象の利用が開始したことを示す情報や、利用中であることを示す情報等であってもよい。また、移動対象利用情報は、ユーザが移動手段関連対象を利用する予定であることを示す情報であってもよい。移動対象利用情報は、例えば、ユーザが移動手段関連対象を利用した場合に送信される情報である。移動対象利用情報は、例えば、移動手段関連対象の利用開始時、利用中、または利用終了時等にユーザ端末20や、移動手段関連対象の利用を管理する装置等から送信される情報である。移動手段関連対象の利用を管理する装置とは、例えば、駐車場等に設けられた駐車場や駐車領域の利用を管理する装置や、カーシェアリング用の自動車に取り付けられたカーシェアリング自動車の利用を管理する装置(例えば、利用開始や利用終了を管理する装置)等である。なお、移動対象利用情報は、移動手段関連対象の利用についての課金が可能な状態であることを示す情報であってもよい。
【0038】
移動対象利用情報は、例えば、移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、このユーザが利用する移動手段関連対象の対象識別子との組を示す情報(以下、ユーザ対象組指定情報と称す)と、を有する情報である。ここでのユーザが利用する移動手段関連対象は、ユーザが利用した移動手段関連対象と考えてもよい。ユーザ対象組指定情報は、結果的に、移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、このユーザが利用する移動手段関連対象の対象識別子とを示すことが可能な情報(例えば、特定することが可能な情報)であればよい。ユーザ対象組指定情報は、例えば、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象管理識別子を有する情報であってもよい。例えば、移動対象利用情報が有する対象管理識別子を用いて対象管理情報格納部101から検索等により検出されるユーザ識別子と対象識別子との組が、上述したユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子との組となる。この対象管理識別子は、上述したような予約識別子であってもよい。また、ユーザ対象組指定情報は、移動手段関連対象を利用したユーザ識別子と、このユーザ識別子が示すユーザが利用する移動手段関連対象の対象識別子との組を有する情報であってもよい。移動対象利用受信部104が受信する移動対象利用情報は、例えば、移動対象利用情報であることを示す情報を有していてもよく、有していなくても良い。ただし、上記のユーザ対象組指定情報は、上記のような情報に限定されるものではない。
【0039】
移動対象利用受信部104は、受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報がユーザ識別子と対象識別子である場合、このユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報を、対象管理情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。例えば、対象管理情報格納部101に後述するように予約情報である対象管理情報が格納されないようにした場合等において、移動手段関連対象の利用開始時や利用完了時等に移動対象利用受信部104が移動対象利用情報を受信したときに、移動対象利用受信部104が、この移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報であるユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報を、対象管理情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。この場合の蓄積は一時記憶等であってもよい。この場合、移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と、対象識別子とを有する対象管理情報が対象管理情報格納部101に格納されていることとなるため、この蓄積された対象管理情報が有する端末識別子、あるいは、受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が有する端末識別子が示す移動手段関連対象についての課金処理を、後述する課金処理部105が行うようにしても良い。
【0040】
移動対象利用情報は、例えば、1または2以上の利用料金取得情報を有していてもよい。利用料金取得情報は、移動手段関連対象の利用料金を取得するために用いられる情報である。ここでの利用料金の取得は、利用料金の金額の取得と考えてもよい。移動対象利用受信部104が受信する共通するユーザ対象組指定情報を有する移動対象利用情報が有する1または2以上の移動対象利用情報がそれぞれ有する1または2以上の利用料金取得情報は、例えば、この利用料金取得情報を用いることで、この共通するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子が示すユーザによる、この共通するユーザ対象組指定情報が示す対象識別子が示す移動手段関連対象の利用料金を取得することができる情報である。
【0041】
利用料金取得情報は、例えば、移動手段関連対象の利用料金そのものを示す情報であってもよく、移動手段関連対象の利用時間の取得に用いられる情報や、移動手段関連対象の利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報等であってもよい。移動手段関連対象の利用時間の取得に用いられる利用料金取得情報は、移動手段関連対象の利用時間そのものであってもよく、移動手段関連対象の利用開始時刻や利用終了時刻であってもよい。また、利用時間から利用料金を取得するために用いられる移動対象利用情報は、例えば、移動手段関連対象の利用時間と利用料金との対応関係を示す対応表等の情報や、利用時間の単位時間当たりの利用料金を示す情報や、利用時間を引数とした利用料金の算出式等の情報を有していてもよい。また、利用時間から利用料金を取得するために用いられる移動対象利用情報は、例えば、時間帯毎や曜日毎の利用時間と利用料金との対応関係を示す情報であってもよく、時間帯毎や曜日毎の単位時間当たりの利用料金の情報や、時間帯毎や曜日毎の利用料金の算出式等の情報であってもよい。利用時間から利用料金を取得するために用いられる移動対象利用情報は、対応する移動手段関連対象の料金体系を示す情報等と考えてもよい。移動対象利用受信部104は、受信した移動対象利用情報を、この移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象関連情報と対応付けて、対象関連情報格納部101等の格納部に蓄積してもよい。なお、移動対象利用情報が有する利用料金取得情報である移動手段関連対象の利用開始時や利用終了時の情報は、移動対象利用受信部104が移動対象利用情報を受信した受信時の日時等を示す情報であってもよい。
【0042】
なお、移動対象利用受信部104は、移動対象利用情報以外の、ユーザ対象組指定情報と利用料金取得情報とを有する1または2以上の情報を受信してもよい。移動対象利用受信部104は、受信した情報が有する移動対象利用情報を、同じ受信した情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象関連情報と対応付けて、対象関連情報格納部101等の格納部に蓄積してもよい。なお、この情報が有する利用料金取得情報である移動手段関連対象の利用開始時や利用終了時の情報は、移動対象利用受信部104がこの情報に対応するユーザ対象組指定情報を受信した受信時の日時等を示す情報であってもよい。
【0043】
移動対象利用受信部104は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。移動対象利用受信部104は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0044】
課金処理部105は、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する場合に、この移動手段関連対象の利用料金の課金処理を行う。課金処理とは、課金に関する処理である。課金処理については後述する。ここでのユーザが利用する場合とは、ユーザが利用した場合や、ユーザが利用する予定であることも含むと考えてもよい。かかることは、以下においても同様である。課金処理部105が、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用するか否かをどのように判断してもよい。例えば、課金処理部105は、移動対象利用受信部104が移動対象利用情報を受信した場合に、この移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報が対象管理情報格納部101に格納されているか否かを判断し、格納されている場合、この対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する、と判断する。
【0045】
例えば、移動対象利用受信部104が受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が、対象管理識別子である場合、課金処理部105は、この対象管理識別子と一致する対象管理識別子を有する対象管理情報が対象管理情報格納部101に格納されているときに、この対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用すると判断してもよい。かかることは、対象管理情報が予約情報であり、対象管理情報が予約識別子である場合についても同様である。また、例えば、ユーザ対象組指定情報が、移動手段関連対象を利用したユーザのユーザ識別子と、このユーザが利用した移動手段関連対象の対象識別子との組である場合、課金処理部105は、このユーザ識別子と対象識別子との組と一致するユーザ識別子と対象識別子との組を有する対象管理情報が対象管理情報格納部101に格納されているか否かを検索等を行って判断し、格納されている場合、この対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用すると判断してもよい。
【0046】
なお、移動対象利用受信部104が、ユーザ対象組指定情報として、移動手段関連対象を利用したユーザのユーザ識別子と、このユーザが利用した移動手段関連対象の対象識別子との組の情報を有する移動対象利用情報を受信し、受信した移動対象利用情報に含まれるユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報を、対象管理情報格納部101に蓄積するようにする場合においては、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この同じ対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用した場合であることが明らかであるため、課金処理部105は、移動対象利用受信部104が移動対象利用情報を受信した場合に、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用すると判断して、この移動手段関連対象の、このユーザによる利用についての利用料金の課金処理を行うようにしてもよい。なお、この場合の対象管理情報格納部101への対象管理情報等の蓄積は、一時記憶等と考えてもよい。
【0047】
なお、移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報が対象管理情報格納部101に格納されていない場合、課金処理部105は、課金処理を行わないようにしてもよい。なお、蓄積されていない場合においても、課金処理が可能な場合には課金処理を行うようにしても良い。
【0048】
課金処理部105は、移動手段関連対象の利用料金を取得する。利用料金を取得するということは、利用料金を示す金額を取得することと考えてもよい。課金処理部105は、この利用料金をどのように取得しても良い。例えば、課金の対象となる移動手段関連対象に対応する対象管理情報が、利用料金を有している場合、課金処理部105は、この利用料金を取得しても良い。
【0049】
また、課金処理部105は、例えば、課金の対象となる移動手段関連対象に対応する対象管理情報が有する予約日時と、図示しない格納部等に予め格納されている利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報等とを用いて、利用料金を取得しても良い。利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報は、例えば、上述したような利用料金取得情報が有する利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報と同様の情報である。例えば、課金処理部105は、課金対象の移動手段関連対象に対応する対象識別子とユーザ識別子とを有する対象管理情報が有する予約日時から、利用手段関連対象を予約した時間や、予約した時間帯や、予約した曜日等の情報を取得し、この予約した時間等を利用時間等と考えて、この予約した時間等の情報と、利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報とを用いて、利用料金を取得してもよい。なお、利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報は、利用料金の取得対象となる移動手段関連対象の対象識別子を有する対象管理情報が有していてもよく、移動対象利用受信部104が受信した、利用料金の取得対象となる移動手段関連対象の対象識別子を示すユーザ対象組指定情報を有する移動対象利用情報等が有していてもよい。
【0050】
例えば、課金処理部105は、予約日時が示す予約開始終了時刻から、同じ予約日時が示す予約開始時刻を減算して予約時間を取得し、この予約時間を利用時間と考えて、この予約時間に、利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報である単位時間当たりの利用料金を乗算して、利用料金を取得してもよい。また、この予約時間から、利用時間を用いて利用料金を取得するために用いられる情報である利用時間(ここでは予約時間)と利用料金との対応関係を示す情報から、この利用時間に対応する利用料金を取得するようにしても良い。予約時間とは、例えば、移動手段関連対象を予約している期間である。予約時間は、移動手段関連対象を利用可能な期間と考えてもよい。
【0051】
また、課金処理部105は、移動対象利用受信部104が受信した課金対象の移動手段関連対象に対応する対象識別子とユーザ識別子とを示すユーザ対象組指定情報と、1または2以上の利用料金取得情報とを有する1または2以上の情報が有する1または2以上の利用料金取得情報を用いて、利用料金を取得しても良い。ここでのユーザ対象組指定情報と、1または2以上の利用料金取得情報とを有する情報は、移動対象利用情報であってもよい。課金処理部105は、例えば、上記のような移動対象利用受信部104が受信したユーザ対象組指定情報と利用料金取得情報とを有する情報の利用料金取得情報が、利用料金を示す情報である場合、この利用料金をユーザ対象組指定情報が示す対象識別子が示す移動手段関連対象の利用料金として取得しても良い。また、例えば、課金処理部105は、、上記のような移動対象利用受信部104が受信した情報が有する1または2以上の利用料金取得情報を用いて、課金対象となる移動手段関連対象の利用時間を取得し、更にこの利用時間と、利用時間から利用料金を取得するための1または2以上の利用料金取得情報とを用いて利用料金を取得しても良い。例えば、移動料金取得情報が示す利用終了時刻から、移動料金取得情報が示す移動開始時刻を減算して利用時間を取得し、移動料金取得情報が有する利用時間と利用料金との対応関係を示す情報から、この利用時間に対応する利用料金を取得するようにしても良い。また、この利用時間に、移動料金取得情報が有する単位時間当たりの利用料金を乗算して利用料金を取得してもよい。
【0052】
また、課金処理部105は、対象管理情報に対応づけられた1または2以上の利用料金取得情報を用いて、上記と同様に、利用料金を取得しても良い。
【0053】
また、課金処理部105は、利用料金として、図示しない格納部等に格納されている予め決められた利用料金を取得してもよい。例えば、課金処理部105は、図示しない格納部等に格納されている利用された移動手段関連対象毎に予め決められた利用料金を取得しても良い。
【0054】
なお、課金処理部105が、利用料金を決定する処理は、上記の処理に限定されるものではない。また、利用料金を決定するために用いられる情報や、上記のような情報に限定されるものではなく、また、この情報をどのように取得するかについても上記に限定されるものではない。利用料金を決定する処理や、利用料金の決定に必要な情報を取得する処理や構成等は、公知技術であるため、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0055】
なお、課金の対象となる移動手段関連対象に対応する利用料金取得情報は、例えば、課金の対象となる移動手段関連対象の対象識別子と、この課金の対象となる移動手段関連対象を利用したユーザのユーザ識別子との組を示すユーザ対象組指定情報を有する利用料金取得情報である。また、課金の対象となる移動手段関連対象に対応する対象管理情報は、例えば、課金の対象となる移動手段関連対象の対象識別子と、この課金の対象となる移動手段関連対象を利用したユーザのユーザ識別子との組を有する対象管理情報である。
【0056】
なお、移動手段関連対象の予約に用いられる予約情報を、後述する予約情報受信部108が受信した場合に、課金処理部105は、この予約情報が有するユーザ識別子が示すユーザが、この予約情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象の利用する場合についての課金を行うようにしても良い。予約情報受信部108が受信した予約情報は、対象管理情報蓄積部109により、対象関連情報として、対象管理情報格納部101に蓄積されるため、この課金処理も、結果的に、上記と同様の、対象管理情報格納部に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用するとき(例えば、ユーザが予約するとき)の、移動手段関連対象の利用料金についての課金処理と考えてもよい。
【0057】
課金処理部105は、上記のように対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する場合であって、提供者受信部102が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、移動手段関連対象の利用料金のうちの少なくとも一部を提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金し、このサービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金を、移動手段関連対象を利用するユーザに課金するための課金処理を行う。
【0058】
サービス提供者に課金する利用料金とは、移動手段関連対象の利用料金のうちの少なくとも一部の利用料金である。少なくとも一部の利用料金は、一部の利用料金であってもよく、全ての利用料金であってもよい。サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金、すなわち、移動手段関連対象の利用料金のうちの、サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金とは、例えば、移動手段関連対象の利用料金のうちの金額から、サービス提供者に課金する少なくとも一部の利用料金を減算した残りの金額の利用料金である。例えば、サービス提供者に課金する利用料金が、利用料金の全額である場合、移動手段関連対象を利用するユーザに課金する利用料金は、0円となり、課金は行われないようにしてもよい。なお、本実施の形態においては、移動手段関連対象を利用するユーザに課金する利用料金が0円となり、課金は行われない場合も、便宜上、課金処理部105が、サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金を、移動手段関連対象を利用するユーザに課金すると考えてもよい。
【0059】
ここでの提供者管理情報を受信した場合とは、例えば、移動手段関連対象を利用したとき以前に提供者管理情報を受信した場合であってもよく、移動手段関連対象を利用したとき以後に提供者管理情報を受信した場合であってもよい。
【0060】
課金処理部105が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を提供者受信部102が受信したか否かをどのように判断するかは問わない。例えば、課金処理部105は、提供者受信部102が受信して提供者管理情報格納部103に蓄積した提供者管理情報の中に、移動対象利用受信部104が受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が指定するユーザ識別子を有する提供者管理情報があるか否かを判断し、ある場合に、提供者受信部102が、課金対象となる移動手段関連対象を利用したユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信したと判断し、ない場合、受信していないと判断してもよい。
【0061】
また、移動対象利用受信部104が受信した移動対象利用情報を提供者管理情報格納部103に蓄積する代わりに、受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報に、対応する移動手段関連対象を利用することを示すフラグ等の情報を付与し、課金処理部105は、対象管理情報の中に、提供者受信部102が受信した提供者管理情報が有するユーザ識別子と一致するユーザ識別子を有する対象管理情報であって、対応する移動手段関連対象を利用することを示すフラグ等の情報が付与された対象管理情報があるか否かを判断し、ある場合に、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を提供者受信部102が受信したと判断し、ない場合、受信していないと判断してもよい。対象管理情報に対応する移動手段関連対象とは、対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象である
【0062】
なお、移動手段関連対象の予約時(例えば、予約情報の受信時)等に課金処理が行われる場合等においては、後述するように、予約情報に対応する対象管理情報が対象管理情報格納部101に蓄積されることから、提供者受信部102が提供者管理情報を受信した場合に、受信した提供者管理情報が有するユーザ識別子と一致するユーザ識別子を有する対象管理情報が格納されているか否かを判断し、格納されている場合、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を提供者受信部102が受信したと判断し、格納されていない場合、受信していないと判断するようにしてもよい。
【0063】
ここでのサービス提供者に課金する利用料金の少なくとも一部は、予め決められた金額の利用料金であってもよく、移動手段関連対象の利用料金に対して予め決められた比率によって算出される金額の利用料金であってもよい。また、サービス提供者に課金する利用料金の少なくとも一部は、利用料金の増加に応じて、線形的にまたは段階的に増加する利用料金であってもよい。また、利用料金の少なくとも一部は、利用料金の増加に応じて、線形的にまたは段階的に値が増加する比率によって算出される利用料金であってもよい。なお、利用料金の少なくとも一部をどのように決定するかは、上記に限定されるものではない。また、サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金は、通常は、移動手段関連対象の利用料金から、サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金の全てであるが、その一部としてもよい。
【0064】
なお、課金処理部105は、提供者受信部102が、課金対象となる移動手段関連対象を利用したユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信していない場合に、移動手段関連対象の利用料金を、移動手段関連対象を利用したユーザに課金するための課金処理を行うことが好ましい。例えば、利用料金の全額を、移動手段関連対象を利用したユーザに課金するための課金処理を行うことが好ましい。
【0065】
また、課金処理部105は、提供者受信部102が、課金対象となる移動手段関連対象を利用したユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、この提供者管理情報が有するユーザ識別子およびサービス提供者識別子に対応するユーザ属性情報をユーザ属性格納部106に格納された1または2以上のユーザ属性管理情報を用いて取得し、取得したユーザ属性情報に応じて、移動手段関連対象の利用料金のうちの、サービス提供者に課金する少なくとも一部の利用料金を決定するようにしてもよい。
【0066】
ユーザ属性管理情報は、ユーザ識別子と、サービス提供者識別子と、ユーザ属性情報とを有する情報である。ユーザ属性情報は、ユーザの属性を示す情報である。ユーザ属性情報は、例えば、各サービス提供者が提供するサービスの利用に関するユーザの属性を示す情報である。ユーザ属性情報は、例えば、各サービス提供者がそれぞれ提供するサービスを利用する場合におけるユーザの属性を示す情報である。このユーザ属性情報は、例えば、各サービス提供者がそれぞれ提供するサービスを利用するユーザのステータスを示す情報と考えてもよい。例えば、ユーザ属性情報は、対応するサービス提供者識別子が示すサービス提供者が提供するサービスを利用するユーザが、このサービスの有料会員であるか無料化会員であるか等を示す情報や、会員であるか否かを示す情報等である。
【0067】
例えば、課金処理部105は、提供者受信部102が受信した提供者管理情報が有するユーザ識別子およびサービス提供者識別子の両方を有するユーザ属性管理情報を検出し、検出したユーザ属性管理情報が有するユーザ属性情報を、後述するユーザ属性格納部106から取得する。そして、課金処理部105は、上記で取得したユーザ属性情報と、後述する属性料金格納部107に格納されている1または2以上の属性料金管理情報とを用いて、課金処理部105が、移動手段関連対象の利用料金のうちのサービス提供者に課金する少なくとも一部の利用料金を決定する。ここでの利用料金の決定は、課金する利用料金の決定と考えてもよい。属性料金管理情報は、例えば、ユーザ属性情報と、料金の一部を決定するための料金決定情報とを有する情報である。料金決定情報は、サービス提供者に課金される利用料金の少なくとも一部となる金額を示す情報であってもよく、利用料金の少なくとも一部を決定する比率等であってもよい。また、この金額や比率は、利用料金に応じて、線形的にまたは段階的に増加する値であってもよい。課金処理部105は、例えば、属性料金格納部107に格納されている1または2以上の属性料金管理情報から、上記で取得したユーザ属性情報を有する属性料金管理情報を検出し、検出した属性料金管理情報が有する料金決定情報を取得し、この料金決定情報を用いて、課金処理部105がサービス提供者に課金する利用料金の少なくとも一部を決定する。
【0068】
課金処理とは、上述したように課金に関する処理である。ここでの課金処理は、例えば、課金先となるユーザ等に対して、課金対象となる移動手段関連対象の利用料金を課金するための課金に関する処理である。課金処理は、課金を実行する処理であってもよく、課金に用いられる情報を、課金を実行する他のサーバ装置(図示せず)や、移動手段関連対象等を提供する人や企業や団体等が利用するサーバ装置や端末装置等に出力する処理等であってもよい。ここでの課金に用いられる情報は、例えば、課金に必要な情報と考えてもよく、結果的に課金に用いられる情報や課金に必要な情報を取得可能な情報を取得可能な情報であってもよい。ここでの出力は、例えば、送信や表示や印刷やデータの蓄積等である。課金処理は、例えば、課金する利用料金やその情報を、ユーザ等の課金先が利用料金の支払に利用するクレジットカードや、口座や、プリペイドカード等の事前にチャージされた電子マネー等から引き落とす処理であってもよい。また、課金処理は、利用料金をユーザ等の課金先に請求する処理や、ユーザ等の課金先に利用料金の請求書等を発行する処理であってもよい。
【0069】
課金に用いられる情報は、例えば、課金する利用料金を有する情報である。課金に用いられる情報は、ここでの利用料金は、例えば、利用料金の情報である。利用料金の情報は、利用料金の金額の情報と考えてもよい。また、課金に用いられる情報は、例えば、課金先を特定可能な情報を有する情報である。課金先を特定可能な情報は、例えば、課金を行なう際に用いられる課金先であるユーザやサービス提供者に関する情報を取得可能な情報である。課金先であるユーザやサービス提供者に関する情報とは、例えば、ユーザやサービス提供者のクレジットカードや口座引き落としに利用される口座番号や電子マネーの識別子等の情報である。課金先であるユーザに関する情報は、例えば、上述したユーザ課金用情報である。課金先であるサービス提供者に関する情報は、例えば、後述する提供者課金用情報である。課金先を特定可能な情報は、例えば、課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報と対応付けられていてもよく、課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報であってもよい。課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報は、課金装置10が、ユーザ識別子や、サービス提供者識別子と対応付けて図示しない格納部等に格納しているようにしてもよく、課金を実行するサーバ装置(図示せず)等が有していてもよい。課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報は、課金先の住所やメールアドレスや電話番号等の情報であってもよい。課金に用いられる情報は、例えば、上述したような課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報を有していてもよい。また、課金処理部105は、図示しない格納部等に格納されているユーザ識別子やサービス提供者識別子と、課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報とを有する1または2以上の情報を用いて、課金先を特定するユーザ識別子や、サービス提供者識別子から、適宜、課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報を取得して課金を実行するサーバ装置(図示せず)等に送信してもよい。この課金先であるユーザやサービス適用者に関する情報は、予約情報や利用料金取得情報等とともに課金装置10がユーザ端末20等から受信して、対応する対象管理情報に追記するようにしてもよい。また、課金に用いられる情報は、例えば、課金対象となる移動手段関連対象を示す情報(例えば、対象識別子)や、この移動手段関連対象を提供するもの(例えば、提供する人や企業や団体等)の識別子等を有していてもよい。この移動手段関連対象を提供するものの識別子等は、対象管理情報が有しているようにしてもよい。また、対象識別子と、この対象識別子が示す移動手段関連対象を提供するものの識別子とを対応付けて有する情報から、課金対象となる移動手段関連対象の対象識別子を用いて検索等を行って取得しても良い。課金に用いられる情報としては、公知の情報が利用可能であり、ここでは詳細な説明は省略する。
【0070】
ユーザに利用料金の全額を課金する場合の課金に用いられる情報は、例えば、課金先となるユーザのユーザ識別子および課金対象となる移動手段関連対象の利用料金とを有する情報である。また、例えば、サービス提供者に利用料金の少なくとも一部を課金し、この一部を除いた利用料金をユーザに課金する場合の課金に用いられる情報は、課金先となるサービス提供者のサービス提供者識別子と課金対象となる移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部の金額との組と、課金先となるユーザのユーザ識別子と課金対象となる移動手段関連対象の利用料金からこの一部の金額を除いた金額との組を有する情報である。
【0071】
なお、課金処理としては、公知の技術が利用可能であり、ここでは詳細な説明は省略する。また、課金に用いられる情報等についても、公知の情報が利用可能である。課金処理部105は、例えば、移動手段関連対象等を提供する人や企業や団体等に代わって課金処理を行う。
【0072】
なお、ここでの課金処理は、課金した利用料金の一部を減額する処理や、課金した利用料金を訂正したり、返金したりする処理を含んでいてもよい。返金する処理は、返金に関する処理と考えてもよい。例えば、一旦、ユーザに移動手段関連対象の利用料金を課金した後、その一部の利用料金を、サービス提供者に課金し、このサービス提供者に課金した利用料金を、ユーザが課金した利用料金から返金する処理を行うようにしてもよい。なお、減額する処理や、訂正したり返金したりする処理は、減額や訂正や返金に関する処理と考えてもよい。減額や訂正や返金に関する処理は、減額や訂正や返金に必要な情報(例えば、減額や訂正や返金する利用料金の金額の情報や返金先となるユーザのユーザ識別子等)を、課金を行うサーバ装置等に出力する処理であってもよい。かかることは、以下においても同様である。
【0073】
ここでの課金処理は、課金のための与信の処理であっても良い。課金処理は、例えば、図示しない課金を行なう課金サーバ等への上述したような課金に用いられる情報の送信や、ユーザや、サービス提供者のクレジットカードの情報等を、課金の処理を行なうサーバ装置(図示せず)等に送信する処理であっても良い。ここで課金される金額は、通常、課金される金額と同額であるが、発行手数料等が含まれていても良い。なお、課金処理部105が行なう課金の処理は、上記の処理に限定されるものではない。例えば、課金処理部105が、ユーザやサービス提供者に対して行う課金処理は、サービス提供者に対して移動手段関連対象の利用料金の請求書等を発行する処理であってもよい。
【0074】
なお、サービス提供者に課金される利用料金の少なくとも一部の金額や、この一部を決定する比率等は、対応する提供者管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザの属性によって異なるようにしてもよい。課金装置10を利用するユーザの属性は、移動手段関連対象を利用するユーザの属性と考えてもよい。ここでのユーザ属性は、課金装置10や移動手段関連対象を利用するうえでのユーザのステータスと考えてもよい。この場合の金額や比率の決定は、例えば、上述したユーザ属性情報に応じた金額や比率を決定する処理において、サービス提供者識別子を利用しないようにした処理により実現可能である。
【0075】
また、サービス提供者に課金される利用料金の少なくとも一部の金額や、この一部を決定する比率等は、対応する提供者管理情報が有するサービス提供者識別子が示すサービス提供者の属性によって異なるようにしてもよい。この場合の金額や比率の決定は、例えば、上述したユーザ属性情報に応じた金額や比率を決定する処理において、ユーザ識別子を利用しないようにした処理により実現可能である。
【0076】
なお、サービス提供者に利用料金の少なくとも一部を課金するために用いられる課金先であるサービス提供者に関する情報は、図示しない格納部等に、サービス提供者識別子等と対応付けて予め格納されているようにし、課金が必要な際に適宜読み出すようにすることが好ましい。サービス提供者に利用料金を課金するために用いられる課金先であるサービス提供者に関する情報を、以下、提供者課金用情報と呼ぶ。提供者課金用情報は、課金される利用料金を含まない情報である。提供者課金用情報は、例えば、サービス提供者のクレジットカード番号や、口座引き落としようの番号や、サービス提供者の請求先の情報等である。ただし、この情報や、サービス提供者に課金を行うために利用される情報であれば上記の情報に限定されるものではない。提供者課金用情報としては、例えば、上述したようなユーザ課金用情報と同様の情報が利用可能である。サービス提供者識別子が、提供者課金用情報と対応付けられた情報である場合、この提供者課金用情報と、提供者識別子との対応付けを管理する情報(例えば、提供者課金用情報と、提供者識別子とを有する提供者課金管理情報等)は、課金装置10が有していてもよく、図示しない課金を行うサーバ装置等が有していてもよい。この対応付けを管理する情報を課金装置10が有している場合、後述する課金処理部105等が、サービス提供者に対して課金を行う際に、課金の対象となるサービス提供者のサービス提供者識別子と対応付けられた提供者課金用情報を、この対応付けを管理する情報から取得するようにすればよい。また、対象管理情報が、上記のような提供や課金用情報をさらに有しているようにしてもよい。
【0077】
なお、課金処理部105は、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用した場合以外の場合においても、移動手段関連対象の利用料金の課金処理を行うようにしてもよく、行わないようにしてもよい。例えば、課金処理部105は、移動対象利用受信部104が受信した移動対象利用情報が有する対象管理情報を特定可能な情報に対応する対象管理情報が、対象管理情報格納部101に格納されていない場合においても、この移動対象利用情報により特定される移動手段関連対象の利用料金の課金処理を行うようにしても良い。
【0078】
課金処理部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。課金処理部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、課金処理部105は、課金に用いられる情報等を図示しない課金サーバ等に送信するための通信手段等を有していてもよい。
【0079】
ユーザ属性格納部106には、1または2以上のユーザ属性管理情報が格納される。ユーザ属性管理情報は、ユーザ識別子と、ユーザ属性情報とを有する情報である。
【0080】
属性料金格納部107に1または2以上の属性料金管理情報が格納される。属性料金管理情報は、ユーザ属性情報と、料金決定情報とを有する情報である。料金決定情報は、例えば、サービス提供者に課金する移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を決定するための情報であり、例えば、比率や金額等を示す情報である。料金決定情報は、利用料金の複数の範囲と、利用料金の少なくとも一部を決定する比率や金額とを対応付けた情報であってもよく、利用料金を引数として、利用料金の少なくとも一部を決定する比率や金額を算出する数式等を示す情報であってもよい。
【0081】
なお、ユーザ属性管理情報と、属性料金管理情報との代わりに、これらの情報を、同じユーザ属性情報を有するもの同士で結合した、ユーザ識別子と料金決定情報とを有する管理情報を用いるようにしてもよく、この管理情報を用いることで、上記と同様に、ユーザ識別子に対応する料金決定情報を取得することができる。この管理情報は、例えば図示しない格納部に蓄積するようにすればよい。この場合、ユーザ属性格納部106および属性料金格納部107は設けないようにしてもよい。
【0082】
予約情報受信部108は、予約情報を受信する。予約情報は、予約対象となる移動手段関連対象の対象識別子と、予約を行うユーザのユーザ識別子とを有する情報である。予約情報は、予約日時等の情報や、予約識別子等を有していてもよい。予約日時は、予約した時間帯を示す情報を有していてもよい。予約情報受信部108は、例えば、ユーザ端末20から予約情報を受信する。なお、予約情報受信部108は、予約情報の受信時に予約識別子を取得するようにし、取得した予約識別子を受信した予約情報に追記するようにしてもよい。
【0083】
なお、課金装置10が有する出力部(図示せず)等が、予約に用いられる予約画面等の情報を、ユーザ端末20等から送信される要求に応じて、送信するようにしても良い。このような要求を受信する受信部(図示せず)を課金装置10が有していてもよい。また、課金装置10が有する出力部(図示せず)等が、予約が可能な移動手段関連対象の対象識別子と、予約が可能な日時等の情報をユーザ端末20等に出力するようにし、この情報を用いてユーザ端末20から送信される予約可能な日時に移動手段関連対象を予約するための予約情報を予約情報受信部108が受信するようにしても良い。なお、このような予約を受け付けるために必要な情報を取得する構成や、予約を受け付けるための出力等を行う構成は、公知技術であるため、ここでは詳細な説明等は省略する。
【0084】
予約情報受信部108は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。予約情報受信部108は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0085】
対象管理情報蓄積部109は、予約情報受信部108が受信した予約情報を対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積する。また、対象管理情報蓄積部109は、移動対象利用受信部104が、移動手段関連対象の利用開始時や利用完了時等に、移動対象利用情報を受信した場合に、この移動手段関連対象が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報を、対象管理情報格納部101に蓄積してもよい。この場合の蓄積は一時記憶等であってもよい。対象管理情報蓄積部109は、さらに、予約識別子等の対象管理識別子や、予約情報が有する予約日時等を有する予約情報を、対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積してもよい。予約識別子等は、予約情報受信部108が受信する予約情報に含まれているものを用いてもよい。なお、対象管理情報蓄積部109は、予約情報受信部108が受信した予約情報について予約識別子を取得するようにし、取得した予約識別子を予約情報受信部108が受信した予約情報に追記した予約情報を取得し、この予約情報を、予約識別子を対象管理情報として有する対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。
【0086】
対象管理情報蓄積部109は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。対象管理情報蓄積部109の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0087】
ユーザ端末20は、移動手段関連対象やサービス提供者が提供するサービスを利用するユーザが利用する端末装置である。ユーザ端末20は、例えば、コンピュータや、携帯電話、いわゆるスマートフォンやタブレット端末等の多機能携帯端末、カーナビゲーションシステム等により実現可能である。
【0088】
ユーザ受信部201は、課金装置10や提供者サーバ装置30等から送信される情報を受信する。この情報は、例えば、移動手段関連対象の予約を行うために用いられる情報である。この予約を行うために用いられる情報は、例えば、予約画面等の情報である。また、移動手段関連対象の利用料金を請求する情報を、課金装置10等から受信してもよい。利用料金を請求する情報は、例えば、利用料金を有する情報である。なお、ユーザ受信部201は、上記以外の情報を、受信してもよい。また、ユーザ受信部201は、提供者サーバ装置30等が送信する情報等を受信してもよい。
【0089】
ユーザ受信部201は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。ユーザ受信部201は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0090】
ユーザ受付部202は、ユーザからの操作を受け付ける。ユーザ受付部202は、例えば、移動手段関連対象を予約するための予約情報の入力操作を受け付けてもよい。ここでの予約情報は、上述したような予約情報である。また、ユーザ受付部202は、例えば、移動手段関連対象の利用料金の支払を行うための操作を受け付けてもよい。利用料金を支払うための操作は、例えば、利用料金の課金に用いられる情報等を入力するための操作である。利用料金の支払を行うための操作は、課金を許可する操作であってもよい。また、ユーザ受付部202は、サービス提供者が提供するサービスの利用を予約する操作や、サービスの利用料金を支払う操作等を受け付けても良い。ここでの受付とは、例えば、入力手段からの受付等である。この入力手段は、キーボードやマウスやタッチパネルやメニュー画面によるもの等、何でも良い。ユーザ受付部202は、キーボード、タッチパネル等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0091】
ユーザ送信部203は、情報を送信する。ユーザ送信部203は、例えば、課金装置10や、提供者サーバ装置30等に対して、情報を送信する。ユーザ送信部203は、例えば、課金装置10に、利用料金の課金に用いられる情報を送信する。利用料金の課金に用いられる情報は、ユーザのクレジットカード番号等の課金に用いられる情報である。ユーザ送信部203は、例えば、ユーザ受付部202が受け付けた入力に応じた情報を送信する。例えば、ユーザ送信部203は、課金装置10に対して、ユーザ受付部202が受け付けた予約情報を送信する。また、ユーザ送信部203は、サービス提供者が提供するサービスの利用を予約する情報を、提供者サーバ装置30等に送信してもよい。例えば、ユーザ送信部203は、課金装置10に対して、利用料金の課金を許可する情報を送信する。また、ユーザ送信部203は、ユーザ受付部202が受け付ける操作に応じて、提供者サーバ装置30等に、ユーザ識別子を送信してもよい。ユーザ送信部203は、ユーザ対象組指定情報と利用料金取得情報とを有する情報を課金装置10に送信してもよい。
【0092】
例えば、ユーザ送信部203は、ユーザが移動手段関連対象の利用を開始した場合や、利用を終了した場合や、利用途中等に、このユーザがユーザ受付部202に対して行った入力に応じて、このユーザのユーザ識別子と、この移動手段関連対象の対象識別子とを有するユーザ対象組指定情報と、ユーザが移動手段関連対象の利用を開始した時刻や、終了した時刻等の利用料金取得情報とを有する情報を、課金装置10に送信してもよい。この情報の1以上は、移動対象利用情報であってもよい。
【0093】
また、例えば、対象管理情報が予約情報である場合、ユーザ送信部203は、ユーザが一の予約情報に対応する移動手段関連対象の利用を開始した場合や、利用を終了した場合や、利用途中等に、このユーザがユーザ受付部202に対して行った入力に応じて、この一の予約情報に対応する予約識別子であるユーザ対象組指定情報と、ユーザが移動手段関連対象の利用を開始した時刻や、終了した時刻等の利用料金取得情報とを有する情報を、課金装置10に送信してもよい。この情報の1以上は、移動対象利用情報であってもよい。
【0094】
ユーザ送信部203は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。ユーザ送信部203は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0095】
ユーザ表示部204は、情報を表示する。例えば、ユーザ表示部204は、移動手段関連対象を予約するための予約画面等を表示する。また、ユーザ表示部204は、例えば、サービス提供者が提供するサービスの利用を予約する予約画面等を表示する。また、ユーザ表示部204は、移動手段関連対象の利用料金の課金の許可を受け付けるための画面等を表示してもよい。また、ユーザ表示部204は、例えば、サービス提供者が提供するサービスの利用料金の支払を行うための入力画面等を表示してもよい。
【0096】
ユーザ表示部204は、モニタ等の表示デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。ユーザ表示部204は、表示デバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
【0097】
提供者サーバ装置30は、サービス提供者が利用するサーバ装置である。提供者サーバ装置30は、例えば、コンピュータ等により実現可能である。
【0098】
提供者受付部301は、サービス提供者による操作を受け付ける。例えば、提供者受付部301は、サービス提供者が提供するサービスを利用するユーザのユーザ識別子と、このサービス提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を、課金装置10に送信する操作を受け付ける。この操作は、例えば、送信するユーザ識別子を入力する操作と、入力されたユーザ識別子と、図示しない格納部に予め格納されているサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を送信するための操作とを含む操作である。また、この操作は、送信するユーザ識別子を入力する操作と、送信するサービス提供者識別子を入力する操作と、これらの操作で入力されたユーザ識別子とサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を送信するための操作とを含む操作であってもよい。なお、この送信する操作は、提供者管理情報に含まれることとなるユーザ識別子やサービス提供者識別子の入力操作も含むと考えてもよい。提供者管理情報を送信する操作は、例えば、サービス提供者が提供するサービスの利用料金を支払った直後等に、受け付けるようにすることが好ましい。提供者受付部301は、例えば、サービス提供者が提供するサービスの利用料金を支払うための入力であって、支払うユーザのユーザ識別子を有する入力を受け付けてもよい。また、提供者受付部301は、例えば、ユーザが利用するユーザ端末20等から、提供者サービスの利用についての支払いを行うためのユーザ識別子を有する情報を受信してもよい。この利用料金を支払うための操作は、サービスを利用するユーザのユーザ識別子を有していることが好ましい。なお、提供者受付部301が受け付ける操作は、上記の操作に限定されるものではない。
【0099】
ここでの操作の入力に用いられる入力手段は、キーボードやタッチパネルや、マウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。提供者受付部301は、キーボードやタッチパネル等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0100】
提供者管理情報送信部302は、提供者管理情報を課金装置10に送信する。例えば、提供者管理情報送信部302は、提供者受付部301が提供者管理情報を送信する操作を受け付けた場合に、この操作により入力されたユーザ識別子と、図示しない格納部等に予め格納されているサービス提供者識別子(または、この操作により入力されたサービス提供者識別子)とを有する提供者管理情報を、課金装置10に送信する。また、提供者管理情報送信部302は、ユーザが利用するユーザ端末20等から、提供者サービスの利用についての支払いを行うためのユーザ識別子を有する情報を受信した場合等に、このユーザ識別子と、図示しない格納部等に予め格納されているこの提供者サービスを提供するサービス提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を課金装置10に送信する。ただし、提供者管理情報送信部302が提供者管理情報を送信する時期やトリガー等は上記に限定されるものではない。
【0101】
提供者管理情報送信部302は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。提供者管理情報送信部302は、通信デバイスを含むと考えても、含まないと考えても良い。
【0102】
なお、ユーザ端末20および提供者サーバ装置30のそれぞれは、課金装置10が上記で説明したような構成を実現可能となるような情報を、課金装置10に提供可能なものであって、移動手段関連対象の利用や利用料金の支払等を妨げないようなものであれば、上記のような構成に限定されるものではない。例えば、提供者サーバ装置30は、提供者サービスの利用についての課金等をユーザに対して行うための処理部(図示せず)や、支払いのための決済等の処理を行う処理部(図示せず)等を有していてもよい。
【0103】
次に、課金システム1の課金装置10の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0104】
(ステップS101)予約情報受信部108は、予約情報を受信したか否かを判断する。予約情報は、例えば、ユーザ端末20等から受信する。予約情報は、移動手段関連対象の予約を管理する1または2以上のサーバ装置(図示せず)等から受信してもよい。予約情報を受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS103に進む。ここでは、受信する予約情報が、例えばユーザ識別子と、対象識別子とを有する情報である場合について説明する。
【0105】
(ステップS102)対象管理情報蓄積部109は、ステップS101で受信した予約情報を対象管理情報として、対象管理情報格納部101に蓄積する。対象管理情報蓄積部109は、例えば、予約情報を蓄積する際に予約識別子を予め決められたルール等に応じて取得し、この予約識別子を追記した予約情報であって、この予約識別子を対象管理識別子として有する対象管理情報を対象管理情報格納部101に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0106】
(ステップS103)提供者受信部102は、提供者管理情報を受信したか否かを判断する。提供者管理情報を受信した場合、ステップS104に進み、受信していない場合、ステップS105に進む。
【0107】
(ステップS104)提供者受信部102は、ステップS102で受信した提供者管理情報を、提供者管理情報格納部103に蓄積する。そして、ステップS105に進む。
【0108】
(ステップS105)移動対象利用受信部104は、移動対象利用情報を受信したか否かを判断する。受信した場合、ステップS106に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。ここで受信する移動対象利用情報は、例えば、予約情報が示す移動手段関連対象の利用を終了した際に送信されるものである。ここで受信する移動対象利用情報は、上述したユーザ対象組指定情報として、予約情報の予約識別子を有している場合をここでは例に挙げて説明する。
【0109】
(ステップS106)課金処理部105は、ステップS105で受信した移動対象利用情報に対応する対象管理情報が、対象管理情報格納部101に格納されているか否かを判断する。ステップS105で受信した移動対象利用情報に対応する対象管理情報とは、受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報である。ここでは、移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が予約識別子であり、対象管理情報格納部101に格納された対象管理情報が、予約情報であり、この対象管理情報が有する対象管理識別子が予約識別子であるため、移動対象利用情報が有する予約識別子と一致する対象管理識別子を有する対象管理情報を、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報から検索し、一致するものがあれば、受信した移動対象利用情報に対応する対象管理情報が格納されていると判断してステップS107に進み、一致するものがなければ、対応する対象管理情報が格納されていないと判断して、ステップS101に戻る。
【0110】
(ステップS107)課金処理部105は、ステップS105で受信した移動対象利用情報について、移動手段関連対象の利用料金を取得する。ここで取得する利用料金は、例えば、ユーザが移動対象利用情報を利用した利用料金の全額である。例えば、課金処理部105は、ステップS105で受信した移動対象利用情報に対応する予約情報である対象管理情報を検出し、検出した対象管理情報が有する予約日時が示す予約時間を、ユーザが利用した移動手段関連対象の利用時間として取得し、図示しない格納部等に格納されているユーザが利用する移動手段関連対象に対応する利用時間と利用料金との対応関係を示す対応表等から、ユーザが利用した利用時間に対応する利用料金を取得する。移動対象利用情報に対応する予約情報である対象管理情報とは、例えば、移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報である予約識別子と一致する対象管理識別子を有する対象管理情報である。なお、移動対象利用情報が、ユーザ対象組指定情報として、ユーザ識別子と対象識別子とを有する場合、移動対象利用情報に対応する予約情報である対象管理情報は、例えば、このユーザ識別子と対象識別子と一致するユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報である。
【0111】
(ステップS108)課金処理部105は、ステップS105で受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と一致するユーザ識別子を有する提供者管理情報が提供者管理情報格納部103に格納されているか否かを判断する。移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子としては、例えば、ユーザ対象組指定情報である予約識別子と一致する対象識別子を有する対象管理情報が有するユーザ識別子を検索等により取得して用いる。格納されている場合、ステップS109に進み、格納されていない場合、ステップS111に進む。なお、上記のような提供者管理情報が格納されている場合、この提供者管理情報を削除するか、この提供者管理情報に利用済であること、または削除済であることを示すフラグ等の情報を付与して、この情報が再度検出されないようにすることが好ましい。また、ここで検出する提供者管理情報は、移動対象利用情報を受信した日付と同じ日付に受信した提供者管理情報に限定することが好ましい。なお、提供者管理情報格納部103に蓄積される提供者管理情報を、当日に受信した提供者管理情報に限定するようにしてもよい。
【0112】
(ステップS109)課金処理部105は、ステップS108において、移動対象利用情報が示すユーザ識別子を有すると判断された提供者管理情報が有するユーザ識別子とサービス提供者識別子との両方に対応するユーザ属性情報を取得する。例えば、課金処理部105は、ユーザ属性格納部106に格納されている1または2以上のユーザ属性管理情報から、上記のユーザ識別子とサービス提供者識別子との両方を有するユーザ属性管理情報を検出し、検出したユーザ属性管理情報のユーザ属性情報を取得する。
【0113】
(ステップS110)課金処理部105は、ステップS109で取得したユーザ属性情報に対応する料金決定情報を取得する。例えば、属性料金格納部107に格納されている属性料金管理情報から、ステップS109で取得したユーザ属性情報を有する属性料金管理情報を検出し、検出した属性料金管理情報が有する料金決定情報を取得する。そして、ステップS112に進む。
【0114】
(ステップS111)課金処理部105は、ステップS107で決定した金額の利用料金を、ステップS105で受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子に対応するユーザに課金するための課金処理を行う。移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子としては、例えば、ステップS108で取得したユーザ識別子を用いる。課金処理の後、ステップS105で受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報については、対象管理情報格納部101から削除するか、再度検出されないよう、この対象管理情報に利用済であること、または削除済であることを示すフラグ等の情報を付与することが好ましい。そして、ステップS101に戻る。
【0115】
(ステップS112)課金処理部105は、ステップS110で取得した料金決定情報を用いて、ステップS107で決定した金額の利用料金のうちの、サービス提供者に課金する利用料金の少なくとも一部を決定する。ここでのサービス提供者は、ステップS106において、ステップS105で受信した移動対象利用情報に対応する対象管理情報として検出された対象管理情報が有するサービス提供者識別子が示すサービス提供者である。サービス提供者に課金する利用料金の少なくとも一部の金額は、例えば、料金決定情報が、金額である場合、その金額となる。また、料金決定情報が、利用料金に対する比率(例えば、30%等)を示す情報である場合、ステップS107で決定した金額のうちの、この比率が示す金額がサービス提供者に課金される金額となる。
【0116】
(ステップS113)課金処理部105は、ステップS112で決定した金額と、ステップS107で決定した金額とを用いて、ユーザに課金する利用料金を決定する。ここで決定する利用料金は、例えば、ステップS107で決定した利用料金から、サービス提供者に課金する利用料金を減額した金額である。ここでのユーザは、ステップS105で受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子に対応するユーザである。このユーザは、例えば、ステップS108で取得したユーザ識別子が示すユーザである。課金処理部105は、例えば、ステップS107で決定した利用料金から、ステップS112で決定したサービス提供者に課金する少なくとも一部の利用料金を減額した金額を、ユーザに課金する利用料金に決定する。
【0117】
(ステップS114)課金処理部105は、ステップS112で決定した金額の利用料金を、サービス提供者に課金するための課金処理を行う。また、課金処理部105は、ステップ113で決定した金額の利用料金をサービス提供者に課金するための課金処理を行う。なお、課金処理の後、ステップS105で受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報が示すユーザ識別子と対象識別子とを有する対象管理情報(ここでは、予約情報)については、対象管理情報格納部101から削除するか、再度検出されないよう、この対象管理情報に利用済であること、または削除済であることを示すフラグ等の情報を付与することが好ましい。そして、ステップS101に戻る。
【0118】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0119】
次に、ユーザ端末20の処理の一例について簡単に説明する。
ユーザ受付部202が、移動手段関連対象の予約を行う予約画面を表示するための入力をユーザから受け付けると、ユーザ表示部204はこの操作に応じて、ユーザ送信部203は、課金システム1等に、予約画面を表示するための情報を要求を送信し、この要求に応じて、課金システム1等が送信する予約画面を表示する情報等を、ユーザ受信部201が受信する。ユーザ表示部204は、受信した情報を用いて予約画面をモニタ(図示せず)に表示し、ユーザが、予約を行うために、ユーザ識別子と、予約対象となる移動手段関連対象の対象識別子と、予約する日時である予約日時等を予約画面に入力すると、ユーザ受付部202がこの入力を受け付け、受け付けた情報を有する予約情報を、課金システム1に送信する。
【0120】
なお、サービス提供者が提供するサービスの利用料金の支払の際に、ユーザ送信部203は、ユーザ端末20の図示しない格納部に格納されている支払に利用可能なクレジットカード番号やユーザ識別子等の情報を、ユーザ受付部202が受け付けた操作等に応じて、支払先となるサービス提供者が利用する提供者サーバ装置30に送信するようにしてもよい。
【0121】
また、ユーザ受付部202は、予約識別子を有する予約を確認する情報を、課金装置10等から受信し、受信した情報を、図示しない格納部等に蓄積してもよい。
【0122】
次に、提供者サーバ装置30の動作の一例について説明する。
サービス提供者が、提供するサービスを利用したユーザから、このサービスの利用に対する支払等を受けた後に、この支払を行ったユーザのユーザ識別子を提供者サーバ装置30に対して入力すると、提供者受付部301が入力されたユーザ識別子を受け付け、提供者管理情報送信部302は、提供者受付部301が受け付けたユーザ識別子と、図示しない格納部等から読み出した提供者サーバ装置30を利用するサービス提供者のサービス提供者識別子と、を有する提供者管理情報を、課金装置10に送信する。
【0123】
なお、提供者受付部301によるユーザ識別子の受け付けは、どのように行っても良い。例えば、提供者受付部301は、ユーザ識別子を図示しない入力デバイス等を介して受け付けても良い。また、例えば、予め、提供者サーバ装置30の図示しない格納部等に、支払を行うユーザのユーザ識別子が格納されている場合、このユーザのユーザ識別子を格納部から読み出して受け付けるようにしてもよい。また、ユーザ端末20のユーザ送信部203が送信する図示しない格納部に格納されているユーザ識別子を、提供者受付部301が受信するようにしてもよい。
【0124】
(具体例)
以下、本実施の形態における課金システム1の具体的な動作について説明する。情報処理システム1の概念図は図3である。ここでは、移動手段関連対象が、カーシェアリングである場合について説明する。このカーシェアリングに利用される自動車の1つが自動車50であるとする。また、ユーザ端末20aは、カーシェアリングを利用するユーザ(ここではユーザAとする)が所持するいわゆるスマートフォンであるとする。また、課金装置10が、カーシェアリングの予約等の管理も行う装置であるとする。また、提供者サーバ装置30aを利用するサービス提供者が、ゴルフ場(ここでは、ゴルフ場Bとする)を経営する会社であるとする。なお、図示を省略しているが、情報処理システム1は、ユーザ端末20a以外の1以上のユーザ端末20、および提供者サーバ装置30a以外の1以上の提供者サーバ装置30を有していてもよい。また、図示を省略しているが、カーシェアリング用の自動車は、上記の自動車50以外にも1以上存在しているものとする。
【0125】
まず、ユーザAが、カーシェアリング用の自動車を予約するために、ユーザ端末20に、会社Bの自動車を予約するための予約画面を表示するための操作を行ったとすると、ユーザ受付部202がこの操作を受け付け、ユーザ送信部203がこの操作に応じて、課金装置10に予約画面を表示するための情報の送信を要求する情報を送信する。課金装置10の受信部(図示せず)がこの要求を受信すると、課金装置10の送信部(図示せず)が、この要求に応じて、図示しない格納部等に格納された情報等を用いて予約画面を表示するための情報を取得し、ユーザ端末20aに送信する。ユーザ端末20aのユーザ受信部201がこの予約画面を表示するための情報を受信すると、ユーザ表示部204は、予約画面をユーザ端末20aのモニタに表示する。
【0126】
ユーザAが表示された予約画面を用いて、ユーザAのユーザ識別子「U001」と、「5月3日」の「6時から18時まで」の期間を予約することを指定する予約日時と、予約対象であるカーシェアリング用の自動車50の対象識別子「CS121」を入力し、予約を行う操作を行うと、ユーザ受付部202が入力されたこれらの情報を、予約情報として、課金装置10に送信する。
【0127】
課金装置10の予約情報受信部108が、ユーザ端末20aから、上記の予約情報を受信すると、対象管理情報蓄積部109は、受信した予約情報について予約識別子「153」を取得し、取得した予約識別子を受信した予約情報に追記した予約情報を生成し、この予約情報を、予約識別子を対象管理識別子として有する対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積する。ここでの予約識別子は予約情報受信部108が受信した予約情報の受信順番を示す予約番号であるとする。課金装置10の図示しない出力部等が、この予約識別子「153」を含む予約情報を、予約の確認を示す情報として、ユーザ端末20a等に送信する。ユーザ端末20aのユーザ受信部201は、この予約の確認を示す情報を受信して、図示しない格納部等に蓄積する。この予約の確認を示す情報は、予約識別子「153」を有する情報である。
【0128】
図4は、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報を管理する対象管理表を示す図である。対象管理表は、「管理ID」、「ユーザID」、「対象ID」、「予約日」、「予約時間帯」、および「課金済」という属性を有している。「管理ID」は、対象管理識別子であり、ここでは、予約識別子である。「ユーザID」はユーザ識別子、「対象ID」は対象識別子である。「予約日」は予約日時のうちの予約日であり、「予約時間帯」は予約日時のうち予約時間帯である。「課金済」は、予約情報が示す移動手段関連対象の利用について課金が終了したか否かを示すフラグ等の情報であり、ここでは、値が「1」であれば、課金が終了しており、値がNull(すなわち空欄)であれば、課金が終了していないことを示す。なお、対象管理表において、各行(各レコード)が、各対象管理情報を示している。上記で対象管理情報蓄積部109が蓄積した対象管理情報は、図4の最も下方に位置するレコードであるとする。
【0129】
ユーザAは、対象識別子が「CS121」である自動車を予約した予約日時の予約開始時刻に、対象識別子が「CS121」である自動車が駐車されている駐車場に移動し、この対象識別子が「CS121」である自動車のドアロック等を解除する操作等を行ってドアを開けてこの自動車に乗り、この自動車を運転して、ゴルフ場Bに向かって移動を開始したとする。
【0130】
ユーザAは、ゴルフ場Bに到着後、ゴルフ場Bの駐車場に上記の自動車50を駐車し、ゴルフ場Bを利用してゴルフを行ったとする。そして、ゴルフの終了後、クレジットカードでゴルフ場Bの利用料金を支払ったとする。この支払の際に、ユーザAが、上記で予約時に入力したユーザ識別子と同じユーザ識別子「U001」を、ゴルフ場Bの会計担当者に伝えたとする。
【0131】
ゴルフ場Bの会計担当者が、ユーザAから聞いたユーザ識別子「U001」を、提供者サーバ装置30aの入力画面に入力する操作を行うと、提供者受付部301がこの操作を受け付ける。なお、ユーザ識別子を会計担当者等に伝える代わりに、例えば、ユーザ端末20を操作して、ユーザ端末20に格納されているユーザ識別子「U001」を、提供者サーバ装置30aに送信するようにし、この送信されたユーザ識別子を、提供者受付部301が受け付けるようにしても良い。
【0132】
提供者受付部301が、ユーザ識別子の入力操作を受け付けると、提供者管理情報送信部302は、図示しない格納部に予め格納されているサービス提供者であるゴルフ場Bを経営する会社のサービス提供者識別子である「S201」を読み出し、このサービス提供者識別子「S201」と、上記の入力操作で受け付けたユーザ識別子「U001」とを有する提供者管理情報を課金装置10に送信する。
【0133】
課金装置10の提供者受信部102は、提供者サーバ装置30からこの提供者管理情報を受信すると、受信した提供者管理情報を、提供者管理情報格納部103に蓄積する。
【0134】
図5は、提供者管理情報格納部103に格納されている提供者管理情報を管理する提供者管理表を示す図である。提供者管理表は、ユーザ識別子である「ユーザID」、サービス提供者識別子である「サービス提供者ID」と、このユーザ識別子が示すユーザが利用した移動手段関連対象についての課金が終了したか否かを示す情報である「利用不可」と、サービス提供者に支払が行われた日付を示す「日付」という属性を有している。「利用不可」は、この提供者管理情報が課金の処理に利用可能であるか否かを示すフラグ等の情報であり、ここでは、値が「1」であれば、利用が不可であり、値がNull(すなわち空欄)であれば、利用が可能であることを示す。また、「日付」は、ここでは、提供者管理情報を受信した日付であるとする。なお、ここでは、一例として、提供者管理情報を用いて課金処理、具体的には、利用料金の少なくとも一部をサービス提供者に課金するための課金処理が行われた場合、および「日付」の属性値が、現在の日付よりも過去の日付となった場合に、「利用不可」の値が「1」に設定されるようにする。ただし、「利用不可」の値を「1」に設定するタイミングやトリガー等は、上記に限定されるものではない。利用料金の少なくとも一部をサービス提供者に課金するための課金処理が行われた場合、および、「日付」の属性値が、現在の日付よりも過去の日付となった場合のいずれの場合においても、「利用不可」の値を「1」に設定しないようにして、サービス提供者に対する課金が、複数回行われるようにしたり、過去の日付であっても行われるようにしても良い。ここでは各行(各レコード)が、各提供者管理情報に対応しているものと考える。なお、「日付」の属性値は省略して、他の手段等により、現在の日付よりも過去の日付に受信した提供者管理情報を利用不可としてもよい。
【0135】
ユーザBが、ゴルフ場Bを出て、ゴルフ場Bの駐車場から自動車50の返却場所まで、自動車50に乗って移動したとする。返却場所は、例えば、カーシェアリングの開始時に自動車50が駐車されていた場所である。そして、ユーザBが、ユーザ端末20aに対し、上記で予約した自動車50の利用が終了したことを示す情報を課金装置10に送信する操作を行ったとする。この操作は、例えば、上述した予約識別子「153」を有する情報を課金装置10に送信するための操作である。例えば、この操作は、上述したユーザ端末20aに格納されている予約識別子「153」を有する予約の確認を示す情報について返信を行う操作であってもよく、この予約の確認を示す情報が有する予約識別子「153」を課金装置10に対して送信する操作であってもよい。ユーザ受付部202がこの操作を受け付けると、ユーザ送信部203が、この予約識別子「153」を有する移動対象利用情報を課金装置10に対して送信する。この予約識別子は、ユーザ対象組指定情報として用いられる。
【0136】
移動対象利用受信部104がユーザ端末20aから送信される上記の移動対象利用情報を受信すると、課金処理部105は、受信した移動対象利用情報が有するユーザ対象組指定情報に対応するユーザ識別子と対象識別子との組を有する対象管理情報が、対象管理情報格納部101に格納されているか否かを判断する。ここでは、ユーザ対象組指定情報が予約識別子「153」であるため、課金処理部105は、図4に示した対象管理表において、「予約ID」の属性値が「153」である対象管理情報のレコード(行)であって、「課金済」の値が「1」ではないレコード(行)を検索する。ここでは、このような条件を満たす対象管理情報のレコードが1つ検出されたとする。課金処理部105は、検出した「予約ID」の属性値が「153」であるレコードから、「予約時間帯」の属性値である「6時から18時まで」を取得し、この属性値が示す予約終了時刻「18時」から、予約開始時刻「6時」を減算して、移動手段関連対象を予約した予約時間である「12時間」を取得する。ここでは、この予約時間を、移動手段関連対象の利用時間として取得する。
【0137】
課金処理部105は、図示しない格納部に格納されている移動手段関連対象の1時間当たりの利用料金である「700円」を取得する。そして、上記で取得した利用時間である「12時間」にこの1時間当たりの利用料金「700円」を乗算して、利用料金「8300円」を取得する。
【0138】
次に、課金処理部105は、上記の検索により検出した対象管理表「予約ID」が「153」であって、「課金済」が「1」でないレコードから、「ユーザID」の属性値であるユーザ識別子「U001」と「予約日」の属性値である予約日「5月3日」を取得する。そして、図5に示した提供者管理表において、「ユーザID」が「U001」であるレコードであって、「利用不可」の属性値が「1」ではなく、「日付」の属性値が上記の予約日「5月3日」と一致するレコードを検索する。ここでは、例えば、この条件を満たすレコードが検出されたとする。
【0139】
図6は、ユーザ属性格納部106に格納されているユーザ属性管理情報を管理するユーザ属性管理表である。ここでは、各レコード(行)が、各ユーザ属性管理情報に対応している。ユーザ属性管理表は、「ユーザID」と「サービス提供者ID」と「ユーザ属性」という属性を有している。「ユーザID」は、上記と同様のユーザ識別子である。「サービス提供者ID」は、上記と同様のサービス提供者識別子である。「ユーザ属性」は、ユーザ属性情報である。このユーザ属性情報は、例えば、各サービス提供者がそれぞれ提供するサービスを利用する場合におけるユーザの属性を示す情報である。このユーザ属性情報は、例えば、各サービス提供者がそれぞれ提供するサービスを利用するユーザのステータスを示す情報である。例えば、「ユーザ属性」のうちの「ゴルフ場B会員」は、ユーザが、ゴルフ場Bの会員であることを示すユーザ属性情報である。また、「ゴルフ場Bビジター」は、ゴルフ場Bの非会員(ビジター)であることを示すユーザ属性情報である。
【0140】
図7は、属性料金格納部107に格納されている属性料金管理情報を管理する属性料金管理表である。ここでは、各レコード(行)が、各属性料金管理情報に対応している。属性料金管理表は、「ユーザ属性」と、「料金決定」という属性を有している。「ユーザ属性」は、図6の「ユーザ属性」と同様のものである。「料金決定」は料金決定情報である。ここでは、利用料金のうちの、サービス提供者に課金する金額の比率(%)を表している。
【0141】
課金処理部105は、上記において、図5に示した提供者管理表から検出された「ユーザID」が「U001」であるレコードであって、「利用不可」の属性値が「1」ではなく、「日付」が「5月3日」であるレコードから、「ユーザID」の属性値である「U001」と「サービス提供者ID」の属性値である「S201」とを取得し、図6に示したユーザ属性管理表において、「ユーザID」の属性値と「サービス提供者ID」の属性値との両方がこれらと同じレコード(行)を検出する。そして、検出したレコードの「ユーザ属性」の属性値である「ゴルフ場B会員」をユーザ属性情報として取得する。
【0142】
さらに、課金処理部105は、図7に示した属性料金管理表において、「ユーザ属性」の属性値が、上記で取得した「ゴルフ場B会員」であるレコードを検出し、検出したレコード「料金決定」の属性値である料金決定情報「50%」を取得する。
【0143】
また、課金処理部105は、図5に示した提供者管理表の、「ユーザID」が「U001」であり、「利用不可」の属性値が「1」ではなく、「日付」が「5月3日」であるレコードの「サービス提供者ID」の属性値であるサービス提供者識別子「S201」を取得する。
【0144】
課金処理部105は、上記で取得した利用料金「8400円」のうちの、ここで取得した料金決定情報「50%」が示す比率の利用料金である「4200円」を、ユーザAによるカーシェアリングの利用料金の少なくとも一部であるサービス提供者識別子「S201」が示すサービス提供者に対して課金する利用料金に決定する。
【0145】
また、課金処理部105は、サービス提供者識別子「S201」が示すサービス提供者に対して課金する金額「4200円」を、上記で取得した利用料金「8300円」から減算した金額「4200円」を、対象管理表の、「予約ID」が「153」であって、「課金済」が「1」でないレコードから取得したユーザ識別子「U001」が示すユーザに対して課金する利用料金に決定する。
【0146】
なお、仮に、図6に示したユーザ属性管理表から取得したユーザ属性情報が「ゴルフ場B優良会員」である場合、料金決定情報の値は、「80%」となるため、サービス提供者に課金される利用料金が「6720円」となり、ユーザに課金される利用料金が「1680円」となる。なお、料金決定情報の値が「100%」である場合のように、ユーザに課金される利用料金が「0円」となる場合、ユーザに対して課金処理は行わないようにしてよい。ただし、この場合も、利用料金のうちの、サービス提供者に課金した金額を除いた残りをユーザに対して課金したと考えるようにしてもよい。
【0147】
図8(a)は、課金装置10の図示しない格納部等に予め格納されているユーザに対して課金を行なう際に用いられるユーザ課金用情報を管理するユーザ課金用管理表である。ユーザ課金用管理表は、「ユーザID」と「課金用」とを有している。「ユーザID」は、上記と同様のユーザ識別子であり、「課金用」はユーザ課金用情報を示している。ここではユーザ課金用情報がユーザのクレジットカード番号である場合を例に挙げて示している。ただし、ユーザ課金用情報は、課金に用いられる利用料金以外の情報であれば、クレジットカード番号以外であってもよい。
【0148】
図8(b)は、課金装置10の図示しない格納部等に予め格納されているサービス提供者に対して課金を行なう際に用いられる提供者課金用情報を管理する提供者課金用管理表である。提供者課金用管理表は、「サービス提供者ID」と「課金用」とを有している。「サービス提供者ID」は、上記と同様のサービス提供者識別子であり、「課金用」は提供者課金用情報を示している。ここでは提供者課金用情報がサービス提供者のクレジットカード番号である場合を例に挙げて示している。ただし、提供者課金用情報は、課金に用いられる利用料金以外の情報であれば、クレジットカード番号以外の情報であってもよい。例えば、請求書の発行先の住所等であってもよい。
【0149】
課金処理部105は、ユーザ識別子が「U001」であるユーザに、上記で決定した金額「4200円」を課金するために、図8(a)に示したユーザ課金用管理表から、「ユーザID」の属性値が「U001」であるレコードを検出し、検出したレコードの「課金用」の属性値であるクレジットカード番号「43218765…」をユーザ課金用情報として取得し、このクレジットカード番号に対して金額「4200円」を課金するための課金処理を行う。例えば、課金処理部105は、このクレジットカード番号と、金額とを、課金に用いられる情報として図示しない課金処理を行うサーバ装置等に送信する。
【0150】
課金処理部105は、サービス提供者識別子が「S201」であるサービス提供者に、上記で決定した金額「4200円」を課金するために、図8(b)に示した提供者課金用管理表から、「サービス提供者ID」の属性値が「S201」であるレコードを検出し、検出したレコードの「課金用」の属性値であるクレジットカード番号「54327654…」を提供者課金用情報として取得し、このクレジットカード番号に対して金額「4200円」を課金するための課金処理を行う。例えば、課金処理部105は、このクレジットカード番号と、金額とを、課金に用いられる情報として図示しない課金処理を行うサーバ装置等に送信する。
【0151】
これにより、ユーザAのカーシェアリング用の自動車50の利用料金の少なくとも一部(ここでは、50%)を、ユーザAが利用したサービスであるゴルフ場Bを提供するサービス提供者に課金し、残りの利用料金を、ユーザAに課金するための課金に関する処理を行うことができる。
【0152】
なお、上記において、図5に示した提供者管理表において、「ユーザID」が「U001」であるレコードであって、「利用不可」の属性値が「1」ではなく、「日付」が「5月3日」であるレコードを検索した際に、この条件を満たすレコードが検出されなかった場合、課金処理部105は、上記で算出した利用料金「8300円」の全てを、ユーザ識別子が「U001」であるユーザに課金するための課金処理を行うようにすればよい。
【0153】
以上、本実施の形態によれば、課金処理部105が、提供者受信部102が課金対象となる移動手段関連対象のユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金するための課金処理を行うようにしたことにより、提供者が提供するサービスをユーザが利用した場合に、移動手段関連対象の利用料金のユーザに対する負担が減るため、移動手段関連対象の利用と、他のサービスの利用とを連携させて促進させることができる。
【0154】
なお、上記具体例等においては、予約した移動手段関連対象の利用が終了した場合に、この移動手段関連対象の利用に関する課金処理を行うようにしたが、移動手段関連対象の予約時に課金処理を行うようにしてもよい。この場合、上記と同様に予約情報受信部108が受信した予約情報を対象管理情報として対象管理情報格納部101に蓄積するとともに、提供者受信部102が、提供者管理情報を受信する毎に、この提供者管理情報が示すユーザ識別子と一致するユーザ識別子を有する予約情報である対象管理情報が、対象管理情報格納部101に格納されているか否かを、課金処理部105が判断するようにし、格納されている場合に、一致すると判断された提供者管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザに対して予約時に課金した利用情報の少なくとも一部を、一致すると判断された提供者管理情報が有するサービス提供者識別子が示すサービス提供者に対して課金するための課金処理を行うようにし、この少なくとも一部の利用料金が、予約時にユーザに課金した利用料金から結果的に減額されるように、減額する処理を行ったり、課金する利用料金を訂正したり、減額分の利用料金を返金する処理を行ったりするようにしてもよい。
【0155】
また、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が、対応する移動手段関連対象についての課金処理が終了した対象管理情報である場合、課金処理部105は、提供者受信部102が提供者管理情報を受信する毎に、受信した提供者管理情報が有するユーザ識別子と、一致するユーザ識別子を有する課金処理が終了した対象管理情報が、対象管理情報格納部101に格納されているか否かを判断し、格納されている場合に、上記と同様に、一致すると判断された提供者管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザに対して予約時に課金した利用情報の少なくとも一部を、一致すると判断された提供者管理情報が有するサービス提供者識別子が示すサービス提供者に対して課金するための課金処理を行うようにし、この少なくとも一部の利用料金が、予約時にユーザに課金した利用料金から結果的に減額されるように、減額処理を行ったり、課金する利用料金を訂正したり、減額分の利用料金を返金する処理を行ったりするようにしてもよい。また、このような場合、移動対象利用受信部104や、移動対象利用情報等が不要であれば、これらは省略しても良い。
【0156】
また、上記実施の形態において、対象管理情報格納部101に格納される対象管理情報が予約情報等である場合、対象管理情報が蓄積された場合や、対象管理情報が有する予約日時が示す予約開始日時となった場合や、対象管理情報が有する予約日時が示す予約終了日時となった場合に、課金処理部105は、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用すると、判断して、課金処理を行うようにしても良い。また、毎日の予め決められた時刻や、毎週や毎月の予め決められた日時等に、課金処理部105は、対象管理情報格納部101に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、この対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用すると、判断して、課金処理を行うようにしても良い。また、このような場合においても、課金処理が行われる際に、課金処理の対象となる各対象管理情報が有するユーザ識別子と同じユーザ識別子を有する提供者管理情報を提供者受信部102が受信したか否か(例えば、受信しているか否か)を、課金処理部105が提供者管理情報格納部103に格納された提供者管理情報等を用いて上記実施の形態と同様に判断するようにしてもよい。なお、このような場合、移動対象利用受信部104や、移動対象利用情報等は、省略しても良い。
【0157】
また、上記具体例等においては、予約に関連した処理を課金装置10において行う場合を例に挙げて説明したが、予約に関連した処理を、課金装置10が行わないようにして、課金装置10およびユーザ端末20と情報の通信が可能な予約用のサーバ装置等が行うようにしても良い。例えば、対象管理情報が予約情報でなくてもよく、移動対象利用受信部104が受信した移動対象利用情報等が有する情報を有する対象管理情報が、対象管理情報格納部101に蓄積されるようにしてもよい。また、予約に関連した処理を行わない場合、予約情報を受信する予約情報受信部108や、予約情報を用いて取得した対象管理情報を蓄積する対象管理情報蓄積部109等は省略しても良い。このように、予約時に課金した利用料金を減額することで、結果的に、ユーザに課金する利用料金を、サービス提供者に課金する利用料金を除いた利用料金とするようにしてもよい。
【0158】
なお、上記実施の形態において、課金処理部105は、提供者受信部102が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合であって、この移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部をこの提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者が、この少なくとも一部の課金を許可する場合にのみ、サービス提供者に、この利用料金の少なくとも一部を課金するようにしてもよい。例えば、課金処理部105は、移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部をサービス提供者に課金する際(例えば、課金する前)に、サービス提供者が課金を許可するか否かを判断し、許可した場合に、このサービス提供者に、この利用料金の少なくとも一部を課金するようにしてもよい。課金を許可する場合とは、課金を承諾する場合と考えてもよい。課金を許可する場合とは、例えば、サービス提供者が課金を許可するための予め指定された動作や操作を行なった場合や、この動作や操作に応じて提供者サーバ装置30から課金を許可するための指示を受信した場合である。また、課金を許可する場合とは、例えば、利用料金が課金されるユーザが、サービス提供者が利用料金の少なくとも一部の課金を許可しているユーザであると判断した場合であってもよい。この具体例としては、利用料金が課金されるユーザが、サービス提供者が提供する会員制度の会員であるか否かを判断し、会員であると判断された場合である。
【0159】
例えば、課金処理部105は、移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部をこの提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金する際に、図示しない送信部を介して、このサービス提供者が利用する提供者サーバ装置30に、この提供者管理情報が有するユーザ識別子を含む情報(例えば、ユーザ識別子と、課金される金額等を有する情報)を送信する。提供者サーバ装置30は、このユーザ識別子を含む情報を図示しない受信部等を用いて受信すると、図示しない処理部が、受信したユーザ識別子等が、予め図示しない格納部に格納されている登録された一以上の会員のユーザ識別子のいずれか1つと一致するか判断し、一致する場合に、図示しない送信部から、サービス提供者が課金を許可する情報を課金装置10に送信する。一致するものがない場合、例えば、課金を許可しない情報を課金装置10に送信してもよい。課金装置10の図示しない受信部が、この課金を許可する情報を提供者サーバ装置30から受信すると、課金処理部105は、このサービス提供者に移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を課金する処理を行い、ユーザに残りの利用料金を課金する処理を行う。なお、例えば、課金装置10の図示しない受信部が、課金を許可しない情報を受信した場合は、課金処理部105は、サービス提供者に課金を行わず、ユーザにのみ課金を行うようにする。
【0160】
なお、提供者サーバ装置30において行われる処理は、上記のような処理に限定されるものではなく、例えば、受信したユーザ識別子が示すユーザの利用料金の少なくとも一部の課金を許可するか否かを問い合わせる画面等を図示しないモニタ等に表示し、課金を許可する操作を受け付けた場合に、上記と同様に課金を許可する情報を送信するようにしてもよい。この場合も、課金を許可する操作を受け付けなかった場合には、課金を許可しない情報を送信しても良い。
【0161】
なお、本実施の形態において、異なる種類の移動手段関連対象の対象識別子を有する対象管理情報が対象管理情報格納部101に格納されてもよいことはいうまでもない。
【0162】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0163】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0164】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0165】
また、上記各実施の形態では、課金装置がスタンドアロンである場合について説明したが、課金装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0166】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0167】
なお、上記各実施の形態における課金装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、移動手段に関連した移動手段関連対象の対象識別子と、当該対象識別子が示す移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子と、を有する対象管理情報が格納される対象管理情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子が示すユーザが利用するサービスの提供者のサービス提供者識別子とを有する提供者管理情報を受信する提供者受信部と、対象管理情報格納部に格納されている対象管理情報が有する対象識別子が示す移動手段関連対象を、当該対象管理情報が有するユーザ識別子が示すユーザが利用する場合に、移動手段関連対象の利用料金の課金関する処理である課金処理を行う課金処理部として機能させ、課金処理部は、提供者受信部が、課金対象となる移動手段関連対象を利用するユーザのユーザ識別子を有する提供者管理情報を受信した場合に、当該移動手段関連対象の利用料金の少なくとも一部を当該提供者管理情報が有する提供者識別子が示すサービス提供者に課金し、当該一部を除いた利用料金を当該移動手段関連対象を利用するユーザに課金するための課金処理を行うプログラムである。
【0168】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0169】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0170】
図9は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による課金装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0171】
図9において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0172】
図10は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図10において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0173】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による課金装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0174】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による課金装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0175】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0176】
以上のように、本発明にかかる課金装置等は、課金を行う装置として適しており、特に、移動手段関連対象の利用料金の課金を行う装置等として有用である。
【符号の説明】
【0177】
1 課金システム
10 課金装置
20、20a〜20c ユーザ端末
30、30a〜30c 提供者サーバ装置
50 自動車
101 対象管理情報格納部
102 提供者受信部
103 提供者管理情報格納部
104 移動対象利用受信部
105 課金処理部
106 ユーザ属性格納部
107 属性料金格納部
108 予約情報受信部
109 対象管理情報蓄積部
201 ユーザ受信部
202 ユーザ受付部
203 ユーザ送信部
204 ユーザ表示部
301 提供者受付部
302 提供者管理情報送信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10