特開2020-194593(P2020-194593A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 信越ポリマー株式会社の特許一覧

<>
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000003
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000004
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000005
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000006
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000007
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000008
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000009
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000010
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000011
  • 特開2020194593-静電容量式センサ装置 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-194593(P2020-194593A)
(43)【公開日】2020年12月3日
(54)【発明の名称】静電容量式センサ装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20201106BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20201106BHJP
【FI】
   G06F3/041 600
   G06F3/044 120
   G06F3/044 140
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2020-146614(P2020-146614)
(22)【出願日】2020年9月1日
(62)【分割の表示】特願2017-2405(P2017-2405)の分割
【原出願日】2017年1月11日
(71)【出願人】
【識別番号】000190116
【氏名又は名称】信越ポリマー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100152146
【弁理士】
【氏名又は名称】伏見 俊介
(72)【発明者】
【氏名】小林 佑輔
(72)【発明者】
【氏名】石井 雄大
(57)【要約】
【課題】入力操作面への入力の平面方向の位置に加えて、入力操作面に対する押圧力を高精度に検知できる静電容量式センサ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1基板10と、第1基板10の入力操作面1a側に設けられ、平面方向の入力位置を検知する第1センサ部12と、第1基板10の入力操作面1aと反対側に設けられた第2センサ部14とを備え、第2センサ部14は、第1基板10の入力操作面1aと反対側に設けられたZ検知電極22と、弾性体24と、厚さ方向においてZ検知電極22と離間して配置され、かつ接地された導体26と、を備え、入力操作面1aへの入力の押圧力を、該押圧力により弾性体24が圧縮変形し、Z検知電極22と導体26とが近づくことによる静電容量の変化により検知し、弾性体24は、Z検知電極22と重ならないように配置されている、静電容量式センサ装置1。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力操作面に対する入力の平面方向の位置と、前記平面方向に直交する厚さ方向の押圧力とを検知する静電容量式センサ装置であって、
第1基板と、平面方向の入力位置を検知する第1センサ部と、厚さ方向の押圧力を検知する第2センサ部と、第2基板と、を備え、
前記第1センサ部が前記第1基板の前記入力操作面側に設けられ、前記第2センサ部が前記第1基板の前記入力操作面と反対側に設けられ、前記第2基板が前記第2センサ部の前記第1基板と反対側に設けられ、
前記第2センサ部は、前記第1基板の前記入力操作面と反対側に設けられたZ検知電極と、弾性体と、厚さ方向において前記Z検知電極と離間して配置され、かつ接地された導体と、を備え、
前記入力操作面を押圧した際には前記弾性体が圧縮変形することによって前記入力操作面全体が押し下がり、
前記入力操作面への入力の押圧力を、該押圧力により前記弾性体が圧縮変形し、前記Z検知電極と前記導体とが近づくことによる静電容量の変化により検知し、
前記弾性体は、前記Z検知電極と重ならないように配置されている、静電容量式センサ装置。
【請求項2】
前記弾性体が、一対のシート部と、それら一対のシート部に挟持された複数の柱部とを備えるゴム状弾性体である、請求項1に記載の静電容量式センサ装置。
【請求項3】
前記導体が、前記第1基板の周縁部に沿った枠状になっている、請求項1又は2に記載の静電容量式センサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電容量式センサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチセンサとして使用される静電容量式センサ装置としては、入力操作面への入力の平面方向(XY方向)の位置に加えて、厚さ方向(Z方向)の押圧力を検知する、3次元の検知が可能なものが知られている。
【0003】
具体的には、例えば、第1の静電容量を有する第1の容量素子と、第2の静電容量を形成する第1及び第2の電極、並びに接地電極を有する第2の容量素子と、第1及び第2の電極と接地電極との間に配置され、入力操作面に対する押圧によって第2の静電容量を押圧前の第2の静電容量よりも小さく変換させる弾性体と、を備える静電容量式センサ装置が提案されている(特許文献1)。該静電容量式センサ装置では、第1の容量素子の第1の静電容量の変化により入力操作面への入力の平面方向の位置を検知する。また、入力操作面に対する厚さ方向の押圧による第2の静電容量の変化により押圧力を検知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−170659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の静電容量式センサ装置では、入力操作面の押圧の度合いと、第2の静電容量の変化の割合とが直線的な比例関係になく、押圧力を高精度に検知することが困難である。外観や操作感を向上させる観点から、入力操作面を押圧した際に入力操作面の局所的な撓みが抑制される充分な剛性が必要とされる用途では、押圧によって入力操作面が押し下がる距離は人には認識し難い50μm程度とされることもあり、この場合には特に押圧力を高精度に検知することは難しい。
【0006】
本発明は、入力操作面への入力の平面方向の位置に加えて、入力操作面に対する押圧力を高精度に検知できる静電容量式センサ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の構成を有する。
[1]入力操作面に対する入力の平面方向の位置と、前記平面方向に直交する厚さ方向の押圧力とを検知する静電容量式センサ装置であって、基板と、前記基板の前記入力操作面側に設けられ、平面方向の入力位置を検知する第1センサ部と、前記基板の前記入力操作面と反対側に設けられ、厚さ方向の押圧力を検知する第2センサ部と、を備え、前記第2センサ部は、前記基板の前記入力操作面と反対側に設けられたZ検知電極と、弾性体と、厚さ方向において前記Z検知電極と離間して配置され、かつ接地された導体と、を備え、前記入力操作面への入力の押圧力を、該押圧力により前記弾性体が圧縮変形し、前記Z検知電極と前記導体とが近づくことによる静電容量の変化により検知し、前記弾性体は、前記Z検知電極と重ならないように配置されている、静電容量式センサ装置。
[2]前記弾性体が、一対のシート部と、それら一対のシート部に挟持された複数の柱部とを備えるゴム状弾性体である、[1]に記載の静電容量式センサ装置。
[3]前記導体が、前記基板の周縁部に沿った枠状になっている、[1]又は[2]に記載の静電容量式センサ装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明の静電容量式センサ装置は、入力操作面への入力の平面方向の位置に加えて、入力操作面に対する押圧力を高精度に検知できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の静電容量式センサ装置の一例の部分分解図である。
図2】本発明の静電容量式センサ装置の一例の部分分解図である。
図3】実施形態例の静電容量式センサ装置の弾性体が配置された部分を該弾性体の長さ方向に切断した断面図である。
図4図2の静電容量式センサ装置の第1基板を導体側から見た底面図である。
図5】Z検知電極の一例を示した正面図である。
図6】他の実施形態の静電容量式センサ装置の第1基板を導体側から見た底面図である。
図7】他の実施形態の静電容量式センサ装置の第1基板を導体側から見た底面図である。
図8】本発明の静電容量式センサ装置の一例の部分分解図である。
図9】本発明の静電容量式センサ装置の一例の部分分解図である。
図10】他の実施形態例の静電容量式センサ装置の弾性体が配置された部分を該弾性体の長さ方向に切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の静電容量式センサ装置は、入力操作面に対する入力の平面方向(XY方向)の位置と、前記平面方向に直交する厚さ方向(Z方向)の押圧力とを検知する装置である。以下、本発明の静電容量式センサ装置の一例を示して説明する。
【0011】
本実施形態の静電容量式センサ装置1(以下、「センサ装置1」という。)は、図1〜4に示すように、第1基板10と、平面方向(XY方向)の入力位置を検知する第1センサ部12と、厚さ方向(Z方向)の押圧力を検知する第2センサ部14と、第2基板16と、カバー層18と、実装部品20と、を備えている。
【0012】
センサ装置1においては、第1基板10の厚さ方向の第1面10a側に第1センサ部12が設けられ、第1センサ部12を覆うようにカバー層18が設けられている。また、第1基板10の厚さ方向の第2面10b側に第2センサ部14及び実装部品20が設けられ、第2センサ部14の第1基板10と反対側に第2基板16が設けられている。センサ装置1においては、カバー層18の外側の表面が入力操作面1aになっている。
【0013】
カバー層18は、第1センサ部12を保護する層であり、第1基板10の第1面10a側に第1センサ部12を覆うように設けられている。この例のカバー層18は、平面視形状が矩形になっており、第1基板10よりも一回り小さくなっている。なお、カバー層18の大きさは、センサ装置1を設置する態様等に応じて適宜設定すればよく、第1基板10と同じ又は大きくてもよい。
【0014】
カバー層18としては、静電容量式センサ装置において通常使用されるカバー層を使用でき、例えば、樹脂フィルム、ガラス板等が挙げられる。
カバー層18を形成する樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられる。これらの樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0015】
カバー層18は、光源からの光線を平面方向に導くライトガイド層を兼ねる層であってもよい。
カバー層18の表面の全部又は一部には、必要に応じて、加飾層が形成されていてもよい。加飾層としては、文字、図形、記号、これらの組み合わせ、あるいはこれらと色彩との組み合わせによる任意の加飾が施された層が挙げられる。加飾層は、例えば、カバー層18に印刷を施すことにより形成できる。
【0016】
カバー層18の厚さは、0.2〜2mmが好ましく、0.2〜1mmがより好ましい。カバー層18の厚さが前記範囲の下限値以上であれば、充分な剛性が得られやすい。カバー層18の厚さが前記範囲の上限値以下であれば、センサ装置1が過度に厚くなることを抑制しやすい。
【0017】
第1基板10としては、特に限定されず、例えば、プリント基板、フレキシブルプリント基板、フィルム基板等が挙げられる。なかでも、充分な剛性が得られやすい点から、プリント基板が好ましい。
この例の第1基板10は、平面視形状が矩形状になっている。なお、第1基板10の平面視形状は、矩形状には限定されず、適宜決定することができる。第1基板10の大きさは、特に限定されず、用途等に応じて適宜設定すればよい。
【0018】
第1基板10の厚さは、0.05〜2mmが好ましく、0.05〜1.6mmがより好ましい。第1基板10の厚さが前記範囲の下限値以上であれば、充分な剛性が得られやすい。第1基板10の厚さが前記範囲の上限値以下であれば、センサ装置1が過度に厚くなることを抑制しやすい。
センサ装置1においては、充分な剛性が得られやすい点から、カバー層18と第1基板10の厚さの合計が1mm以上であることが好ましい。
【0019】
第1センサ部12は、入力操作面1aに対する入力の平面方向(XY方向)の位置を検知するセンサ部分であり、第1基板10の第1面10a側における、第1基板10の周縁部を除く矩形状の領域に設けられている。第1センサ部12としては、平面方向の入力位置を検知するために使用されている公知の態様を採用することができ、自己容量方式であってもよく、相互容量方式であってもよい。
【0020】
相互容量方式の第1センサ部12の態様としては、特に限定されず、例えば、基材シートの一方の面にX方向又はY方向に延びる複数の帯状の送信電極が形成され、他方の面に送信電極と直交する方向に延びる複数の帯状の受信電極が形成された田形電極パターン等が挙げられる。また、相互容量方式の第1センサ部12の態様として、ダイヤモンドパターン等の他のパターンを採用してもよい。
自己容量方式の第1センサ部12の態様としては、特に限定されず、例えば、ダイヤモンドパターン等が挙げられる。
【0021】
第1センサ部12に基材シートを用いる場合、基材シートの材料としては、公知の材料を使用でき、例えば、PC、アクリル樹脂、ABS樹脂、PS、PVC、PET、PBT等の樹脂や、ガラスが挙げられる。
第1センサ部12を形成する電極材料としては、例えば、銅、銀等が挙げられる。用途によっては、電極材料として、酸化インジウムスズ(ITO)、導電性ポリマー、銀ナノワイヤー、カーボンナノチューブ等を使用してもよい。
【0022】
第2センサ部14は、第1基板10の第2面10b側、すなわち入力操作面1aと反対側に設けられたZ検知電極22と、第1基材フィルム23と、弾性体24と、第2基材フィルム25と、厚さ方向においてZ検知電極22と離間して配置され、かつ接地された導体26と、を備えている。弾性体24は、第1基材フィルム23と第2基材フィルム25に挟まれている。
【0023】
第2センサ部14においては、平面視形状が矩形状で第1基板10と同等の大きさの枠状の導体26が、第1基板10の第2面10b側に4本の帯状の弾性体24を介して配置されている。4本の帯状の弾性体24は、第1基板10及び導体26における各々の辺に沿って、かつ四隅を避けるように設けられている。第1基板10と各弾性体24の間には帯状の第1基材フィルム23が配置されている。導体26と各弾性体24の間には帯状の第2基材フィルム25が配置されている。
【0024】
また、第2センサ部14においては、4つのZ検知電極22が第1基板10の第2面10b側における四隅にそれぞれ設けられている。Z検知電極22が第1基板10の四隅に設けられていることで、平面視において、Z検知電極22は、第1基板10の周縁部を除くように配置された第1センサ部12とは重ならないようになっている。
実装部品20は、第1基板10の第2面10b側において、枠状の導体26の中空部26aに相当する位置に設けられている。
【0025】
Z検知電極22としては、公知のZ検知電極を採用することができ、自己容量方式であってもよく、相互容量方式であってもよい。相互容量方式の場合のZ検知電極22としては、例えば、図5に示すように、送信電極22aと受信電極22bとが櫛歯状に配置されたもの等が挙げられる。自己容量方式の場合のZ検知電極22としては、例えば、ベタ電極が挙げられる。
【0026】
第1センサ部12を自己容量方式とする場合は第2センサ部14も自己容量方式とすることが好ましい。また、第1センサ部12を相互容量方式とする場合は第2センサ部14も相互容量方式とすることが好ましい。これにより、第1センサ部12と第2センサ部14の容量変化を同一の集積回路(IC)で同時に検知する態様とすることができ、コスト面で有利である。なお、第1センサ部12と第2センサ部14のいずれか一方を自己容量方式とし、他方を相互容量方式としてもよい。
【0027】
この例のZ検知電極22の平面視形状は、矩形状である。なお、Z検知電極22の平面視形状は矩形状には限定されず、適宜設定することができる。
Z検知電極22の大きさは、Z検知電極22の位置や数等に応じて適宜設定すればよく、例えば、縦10mm×横10mm程度とすることができる。Z検知電極22が大きいほど、押圧力の検知感度が向上する。
【0028】
Z検知電極22を形成する電極材料としては、例えば、銅、銀等が挙げられる。用途によっては、電極材料として、酸化インジウムスズ(ITO)、導電性ポリマー、銀ナノワイヤー、カーボンナノチューブ等を使用してもよい。Z検知電極22を形成する電極材料は、第1センサ部12を形成する電極材料と同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0029】
Z検知電極22の数は、この例では4つであるが、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。入力操作面1aを押圧した際に第1基板10が傾斜した状態で押し下げられた場合でも押圧力を高精度に検知しやすい点では、Z検知電極22は複数設置されていることが好ましく、少なくとも4つのZ検知電極22が第1基板10の四隅に設置されていることがより好ましい。
【0030】
弾性体24は、第1シート部24aと、第1シート部24aの一方の表面にドット状に設けられた複数の柱部24bと、複数の柱部24bを覆う第2シート部24cと、を備えるゴム状弾性体である。弾性体24が厚さ方向に押圧された際には、柱部24bが高さ方向に圧縮変形する。
本発明における弾性体は、弾性体24のように、一対のシート部と、それら一対のシート部に挟持された複数の柱部とを備えるゴム状弾性体であることが好ましい。該ゴム状弾性体は、他の弾性体に比べて厚みを薄くしても厚さ方向の圧縮性を充分に確保しやすいため、入力操作面を押圧していない状態でのZ検知電極と接地された導体との距離を近づけやすく、押圧力の検知の精度が向上する。また、耐震度がより良好であるため、車載用途に特に有用である。
【0031】
第1シート部24aの厚さは、10〜100μmが好ましく、10〜50μmがより好ましい。第1シート部24aの厚さが前記範囲の下限値以上であれば、柱部の接合強度を強くすることができる。第1シート部24aの厚さが前記範囲の上限値以下であれば、入力操作面1aを押圧していない状態におけるZ検知電極22と導体26との距離を近づけやすく、押圧力の精度がより高くなる。
第2シート部24cの厚さの好ましい範囲は、第1シート部24aの厚さの好ましい範囲と同じである。第1シート部24aの厚さと第2シート部24cの厚さは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0032】
柱部24bの形状は、特に限定されず、例えば、円柱状、円錐台状、角柱状等が挙げられる。なかでも、耐久性に優れる点から、円柱状、円錐台状が好ましい。
柱部24bの高さは、150μm以下が好ましく、10〜150μmが好ましく、30〜50μmがより好ましい。柱部24bの高さが前記範囲の下限値以上であれば、押圧力の検知範囲を広くとることができる。柱部24bの高さが前記範囲の上限値以下であれば、Z検知電極と導体との距離を近づけやすく、押圧力の検知精度がより高くなる。また、入力操作面を押圧した際に入力操作面がへこむ感覚が抑制されやすく、通常のタッチパネルのように硬い面に触れているのと同じ感覚で操作しやすくなる。
【0033】
複数の柱部24bの配置パターンは、特に限定されず、第1シート部24a及び第2シート部24cの表面におけるX方向及びY方向に整列したパターン、千鳥状に配列したパターン等が挙げられる。
柱部24b間のピッチは、0.1〜2mmが好ましく、0.1〜1mmがより好ましい。柱部24b間のピッチが前記範囲の下限値以上であれば、入力操作面を押圧した際に容易に柱部を変形させることができる。柱部24b間のピッチが前記範囲の上限値以下であれば、押圧力の検出精度が向上する。
【0034】
弾性体24の厚さは、30〜350μmが好ましく、50〜250μmがより好ましい。弾性体24の厚さが前記範囲の下限値以上であれば、押圧力の検知範囲を広くとることができる。弾性体24の厚さが前記範囲の上限値以下であれば、押圧力の検出精度が向上する。
【0035】
弾性体24の数は、この例では4つであるが、3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。入力操作面1aを押圧した際に第1基板10が傾斜した状態で押し下げられた場合でも押圧力を高精度に検知しやすい点では、弾性体24は複数設置されていることが好ましく、少なくとも第1基板10の各辺に沿って弾性体24が設置されていることがより好ましい。
なお、本発明においては、弾性体は帯状には限定されず、平面視で環状になっていてもよい。
【0036】
弾性体24を形成する材料としては、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレンブタジエンゴム等の熱硬化性エラストマーや、熱可塑性エラストマー、発泡ゴム等が挙げられる。なかでも、圧縮永久歪が比較的小さく、繰り返し押圧されても押圧力に応じた圧縮変形の度合いが変わりにくい点から、シリコーンゴムが好ましい。
第1シート部24a及び第2シート部24cは、一次加硫されていてもよく、二次加硫されていてもよい。
【0037】
第1基材フィルム23及び第2基材フィルム25としては、絶縁性が高く、可撓性に優れた樹脂フィルムが好ましい。樹脂フィルムを形成する樹脂としては、例えば、PET、PC、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ウレタン等が挙げられる。樹脂フィルムの表面には物理的又は化学的な表面処理が施されていてもよい。
第1基材フィルム23及び第2基材フィルム25は、同じフィルムであってもよく、異なるフィルムであってもよい。
【0038】
第1基材フィルム23の厚さは、10〜100μmが好ましく、25〜50μmがより好ましい。第1基材フィルム23の厚さが前記範囲の下限値以上であれば、弾性体24を充分に保護しやすい。第1基材フィルム23の厚さが前記範囲の上限値以下であれば、入力操作面1aを押圧していない状態におけるZ検知電極22と導体26との距離を近づけやすく、押圧力の精度がより高くなる。
第2基材フィルム25の厚さの好ましい範囲は、第1基材フィルム23の厚さの好ましい範囲と同じである。第1基材フィルム23の厚さと第2基材フィルム25の厚さは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0039】
導体26は、平面視形状が矩形状の枠状になっており、中央部に中空部26aが形成されている。導体26は接地されている。
導体26を形成する材料としては、導電性を有するものであればよく、例えば、アルミニウム、ステンレス、銅等の剛性に優れた金属が好ましい。導体26を形成する材料は、第1センサ部12やZ検知電極22を形成する電極材料と同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0040】
この例では、第1基板10の第2面10b側における導体26の中空部26aに相当する位置に実装部品20が設けられ、押圧によって弾性体24が圧縮変形してZ検知電極22と導体26とが近づいたときでも、実装部品20が第2基板16に接触しないようになっている。このように、この例のセンサ装置1では、第2センサ部14における接地された導体26は、第2基板16の実装部品20への物理的干渉を抑制するスペーサーとしての機能も有している。
【0041】
スペーサーとしての機能を有する導体26とする場合、導体26の厚さは、1mm以上が好ましく、1〜5mmがより好ましく、1〜3mmがさらに好ましい。導体26の厚さが前記範囲の下限値以上であれば、実装部品20と第2基板16との物理的干渉を抑制しやすく、また充分な剛性が得られやすい。導体26の厚さが前記範囲の上限値以下であれば、センサ装置1が過度に厚くなることを抑制しやすい。
【0042】
第1基板10の第2面10b側における実装部品20の位置は、導体26の中空部26aに相当する範囲内であれば特に限定されない。
実装部品20としては、特に限定されず、例えば、IC、コネクタ等が挙げられる。
【0043】
第2基板16としては、特に限定されず、例えば、プリント基板、フレキシブルプリント基板、フィルム基板等が挙げられ、剛性の点から、プリント基板が好ましい。
この例の第2基板16は、平面視形状が矩形状になっている。なお、第2基板16の平面視形状は、矩形状には限定されず、適宜決定することができる。第2基板16の大きさは、特に限定されず、用途等に応じて適宜設定すればよい。
【0044】
第2基板16の厚さは、0.05〜2mmが好ましく、0.05〜1.6mmがより好ましい。第2基板16の厚さが前記範囲の下限値以上であれば、充分な剛性が得られやすい。第2基板16の厚さが前記範囲の上限値以下であれば、センサ装置1が過度に厚くなることを抑制しやすい。
【0045】
センサ装置1では、入力操作面1aに指を近づけて入力操作を行うと、その入力位置で第1センサ部12の静電容量が変化するため、入力操作面1aの平面方向の入力位置を検知することができる。また、入力時に入力操作面1aが押圧されると、第2センサ部14において、押圧力により弾性体24が厚さ方向に圧縮変形し、Z検知電極22と、接地された導体26との距離が近づく。このとき、Z検知電極22と導体26との距離の変化に応じて静電容量が変化する。例えばZ検知電極22をベタ電極として自己容量方式とした場合には、Z検知電極22と導体26との距離が近づくにつれて静電容量が増大する。またZ検知電極22が受信電極と送信電極を備える相互容量方式とした場合には、Z検知電極22と導体26との距離が近づくことで送信電極と導体26の間に電界が生じ、受信電極と送信電極の間の電界が弱くなって静電容量が減少する。このように、Z検知電極22と接地された導体26との距離に応じた静電容量の変化から、入力操作面1aへの押圧の度合い、すなわち押圧力を検知することができる。
【0046】
第2センサ部14においては、4本の帯状の弾性体24が第1基板10の各辺に沿って四隅を避けるように設けられ、4つのZ検知電極22が第1基板10の四隅に設けられているため、弾性体24とZ検知電極22とは重なっていない。このように弾性体24とZ検知電極22とが重ならないように配置されることで、Z検知電極22と導体26との間には弾性体24が存在しない。これにより、入力操作面1aの押圧の度合いと、第2センサ部14の静電容量の変化の割合とが直線的な比例関係になるため、押圧力を高精度に検知することができる。
【0047】
本発明において、第2センサ部の弾性体とZ検知電極とを重ならないように配置することで押圧力を高精度に検知できる要因としては、以下のように考えられる。
Z検知電極と弾性体とを重なるように配置すると、接地された導体とZ検知電極との間に弾性体が存在するため、弾性体の誘電率が静電容量に影響する。弾性体が圧縮変形すると、通常、それに伴って弾性体の誘電率は変化する。そのため、入力操作面が押圧されて弾性体が圧縮変形すると、接地された導体とZ検知電極との距離だけでなく、弾性体の誘電率の変化も静電容量の変化に影響する。これにより、入力操作面の押圧の度合いと静電容量の変化の割合とが直線的な比例関係でなくなるため、押圧の度合いが極小さい場合に特に押圧力の検知が困難となる。
【0048】
これに対して、本発明では、第2センサ部において弾性体とZ検知電極とを重ならないように配置し、接地した導体とZ検知電極の間に弾性体が存在しないため、弾性体の圧縮変形による誘電率の変化は第2センサ部の静電容量の変化に影響しない。そのため、入力操作面の押圧の度合いと第2センサ部の静電容量の変化の割合とが直線的な比例関係となり、押圧力が微小な場合であっても高精度に検知することができる。
なお、この例では、第1基板10の第2面10bにおいて、平面視でZ検知電極22と弾性体24との間には隙間が形成されているが、Z検知電極22と弾性体24とが重なっていなければそれらの間に隙間が形成されていなくてもよい。
【0049】
また、導体26をスペーサーとして機能させることで、第2基板16の実装部品20への物理的干渉を抑制しつつ、入力操作面1aを押圧していない状態におけるZ検知電極22と接地された導体26との距離をより近くすることができる。これにより、入力操作面1aを押圧していない状態におけるZ検知電極22と接地された導体26との距離に対する、入力操作面1aを押圧したときの該距離の変化率が大きくなる。そのため、入力操作面1aを押圧していない状態における静電容量に対する、入力操作面1aを押圧したときの静電容量の変化率が大きくなり、押圧力をより高精度に検知することができる。
【0050】
入力操作面1aが押圧されていない状態における第2センサ部14のZ検知電極22と接地された導体26との距離は、150〜750μmが好ましく、200〜500μmがより好ましい。前記距離が前記範囲の下限値以上であれば、押圧力の検知範囲を広くとることができ、また押圧力の検知精度が高くなる。前記距離が前記範囲の上限値以下であれば、入力操作面への入力の押圧力をより高精度に検知しやすい。
【0051】
本発明の静電容量式センサ装置の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を利用することができる。
第1センサ部12は、例えば、第1基板10となるプリント基板等に対して印刷等により電極材料でパターンを形成することで製造できる。また、基材シートの一方の面又は両面に電極を形成して第1センサ部12とし、接着剤や、シートの両面に粘着剤が配された両面テープ等により第1基板10に接合してもよい。電極を形成する方法としては、例えば、導電性ペーストを印刷した後に加熱して硬化させる方法、金属粒子を含むインクを印刷する方法、金属箔又は金属蒸着膜を形成してパターニングする方法等が挙げられる。
【0052】
Z検知電極22は、第1センサ部12と同様に、例えば、第1基板10となるプリント基板等に対して印刷等により形成できる。また、基材シートに印刷等でZ検知電極22を形成し、接着剤や両面テープ等により第1基板10と接合してもよい。
【0053】
弾性体24は、例えば、以下の方法で製造することができる。具体的には、例えば、第1基材フィルム23の片面にスクリーン印刷等により第2シート部24cを形成する。第2シート部24cの表面と各柱部24bの第2シート部24cに接する面に紫外線を照射し、それらを重ね合せて加圧して、第2シート部24cと各柱部24bとを接合する。また、第2基材フィルム25の片面にスクリーン印刷等により第1シート部24aを形成する。第1シート部24aの表面と各柱部24bの第1シート部24aに接する面に紫外線を照射し、それらを重ね合せて加圧して、第1シート部24aと各柱部24bとを接合する。これにより第1基材フィルム23及び第2基材フィルムに挟持された弾性体24を形成できる。
【0054】
カバー層18と第1基板10や、導体26と第2基板16は、例えば、接着剤や両面テープ等により接合できる。
【0055】
以上説明したように、本発明の静電容量式センサ装置においては、第1センサ部によって入力操作面への入力の平面方向の位置を検知できる。また、第2センサ部において平面視で弾性体がZ検知電極と重ならないように配置されており、Z検知電極と接地された導体との間に弾性体が存在しない。これにより、入力操作面を押圧した際の第2センサ部の静電容量の変化に弾性体の圧縮変形による誘電率の変化が影響しないため、入力操作面を押圧した際のZ検知電極と接地された導体との距離による静電容量の変化から入力操作面に対する入力の押圧力を高精度に検知できる。
【0056】
なお、本発明の静電容量式センサ装置は前記したセンサ装置1には限定されない。例えば、本発明の静電容量式センサ装置は、センサ装置1において第2基材フィルム25を備えないものであってもよい。この場合の静電容量式センサ装置の製造においては、例えば、射出成形によって導体26の第1基板10側の表面に第1シート部24aを形成した後、紫外線照射等を行って柱部24bと接合すればよい。
本発明の静電容量式センサ装置は、弾性体24における第2シート部24cを備えない弾性体を備えるものであってもよい。
【0057】
本発明の静電容量式センサ装置は、第2センサ部において平面視で弾性体がZ検知電極と重ならないように配置されていれば、弾性体のZ検知電極の位置関係は特に限定されない。例えば、静電容量式センサ装置は、図6に示すように、4本の帯状の弾性体24が第1基板10の第2面10bに四隅を覆うように配置され、第1基板10の第2面10bにおける弾性体24よりも内側の矩形の領域の四隅に4つのZ検知電極22がそれぞれ配置されているものであってもよい。
この例では、第1基板10の隅部を形成する2辺のそれぞれに沿って設けられた弾性体24同士の間には隙間が形成されているが、それら弾性体24同士の間には隙間が形成されていなくてもよい。
【0058】
図6に示す態様の静電容量式センサ装置でも、第2センサ部において平面視で弾性体がZ検知電極と重ならず、Z検知電極と接地された導体との間に弾性体が存在しないため、入力操作面に対する入力の押圧力を高精度に検知できる。また、この態様は、弾性体24が第1基板10の四隅に至るように配置されているため、入力操作面の四隅近傍を押圧したときでも押し下げられる第1基板10が傾くことが抑制されるため、センサ装置1に比べて押圧力をより高精度に検知できる利点がある。
【0059】
また、静電容量式センサ装置は、図7に示すように、4つのZ検知電極22が第1基板10の第2面10bの四隅に設けられ、4本の帯状の弾性体24がZ検知電極22よりも内側の領域に、第1基板10の各辺に沿って設けられたものであってもよい。図7に示す態様の静電容量式センサ装置でも、第2センサ部において平面視で弾性体がZ検知電極と重ならず、Z検知電極と接地された導体との間に弾性体が存在しないため、入力操作面に対する入力の押圧力を高精度に検知できる。
【0060】
本発明の静電容量式センサ装置は、図8及び図9に例示した静電容量式センサ装置1A(以下、「センサ装置1A」という。)であってもよい。図8及び図9における図1及び図2と同じ部分には同符合を付して説明を省略する。
センサ装置1Aは、以下に説明する部分以外はセンサ装置1と同じ態様である。センサ装置1Aでは、4本の帯状の弾性体24が第1基板10の第2面10bの四隅を覆うように配置され、中央部に平面視形状が矩形状のZ検知電極22が設けられている。また、枠状の接地された導体26の代わりに、導体26と同形状の枠状のスペーサー部材30が設けられ、第2基板16上の中央部に平面視形状が矩形状の接地された導体26Aが設けられている。Z検知電極22と接地された導体26Aとは互いに対応する位置に配置されている。
【0061】
スペーサー部材30は、平面視形状が矩形状の枠状になっており、中央部に中空部30aが形成されている。この例では、第1基板10の第2面10b側におけるスペーサー部材30の中空部30aに相当する位置に実装部品20が設けられ、押圧によって弾性体24が圧縮変形してZ検知電極22と導体26Aとが近づいたときでも、実装部品20が第2基板16に接触しないようになっている。
スペーサー部材30の厚さの好ましい範囲は、スペーサーとしても機能する接地された導体26の厚さの好ましい範囲と同じである。
【0062】
スペーサー部材30の材料としては、特に限定されず、例えば、導体26で挙げたものと同じ材料を用いてもよく、絶縁材料を用いてもよい。スペーサー部材30を導体とする場合は、スペーサー部材30は接地する必要がある。
【0063】
センサ装置1Aにおいては、センサ装置1と同様に、入力操作面1aを押圧した際には、弾性体24が厚さ方向に圧縮変形してZ検知電極22と導体26Aとの距離が近づき、第2センサ部の静電容量が変化することで押圧力を検知できる。また、センサ装置1Aでも、第2センサ部において平面視で弾性体24がZ検知電極22と重ならず、Z検知電極22と接地された導体26Aとの間に弾性体24が存在しないため、入力操作面1aに対する入力の押圧力を高精度に検知できる。
【0064】
本発明の静電容量式センサ装置は、センサ装置1Aのように、Z検知電極に対応する接地された導体とは別にスペーサー部材を備えるものであってもよい。絶縁材料からなるスペーサー部材を用いる場合、該スペーサー部材のZ検知電極側の表面に、Z検知電極の位置と対応するように印刷等で導体を形成し、該導体を接地してもよい。
スペーサーとしての機能を兼ねる接地された導体や、接地された導体とは別に設けるスペーサー部材は、必ずしも枠状でなくてもよい。
Z検知電極に対応する接地された導体は、例えば平板状とし、スペーサーとしての機能を有しないものとしてもよい。
【0065】
本発明の静電容量式センサ装置は、図10に例示した静電容量式センサ装置1B(以下、「センサ装置1B」という。)であってもよい。図10における図3と同じ部分には同符合を付して説明を省略する。
センサ装置1Bは、第1基板10の第1面10a側のZ検知電極22と対応する位置にシールド層32が設けられている以外はセンサ装置1と同じである。シールド層32が設けられることで、入力操作面1aに指が近づいた際にその指がZ検知電極22に影響して第2センサ部14の静電容量が変化することを抑制できる。そのため、第2センサ部14の静電容量の変化によって入力操作面1aへの入力の押圧力を検知する精度がより高くなる。
【0066】
シールド層32としては、接地された導体からなる層が挙げられる。
シールド層32と第1センサ部12との位置関係は、第1センサ部12による平面方向の入力位置の検知にシールド層32が悪影響を及ぼさない範囲であれば特に限定されない。シールド層32と第1センサ部12とは、同一平面上に配置されていてもよく、厚さ方向において異なる位置に配置されていてもよい。
【0067】
シールド層32の形状及び大きさは、Z検知電極22の形状及び大きさに応じて、シールド効果が充分に得られるように適宜設定すればよい。
シールド層32を形成する材料としては、例えば、導体26で挙げたものと同じものが挙げられる。
【符号の説明】
【0068】
1,1A,1B…静電容量式センサ装置、10…第1基板、10a…第1面、10b…第2面、12…第1センサ部、14…第2センサ部、16…第2基板、18…カバー層、20…実装部品、22…Z検知電極、23…第1基材フィルム、24…弾性体、25…第2基材フィルム、26…導体、30…スペーサー部材、32…シールド層。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10