【解決手段】接続制御装置2において、取得部21は、複数の電池セルの各々に対応する複数のセル電圧と、複数の電池セルの各々に対応する複数のセル電流と、組電池1の温度とを取得する。抵抗算出部22は、複数のセル電圧及び複数のセル電流に基づいて、複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値を算出する。決定部23は、複数の内部抵抗値の少なくとも一つと組電池1の温度とのうち、少なくとも一方に基づいて、複数の電池セルを直列に接続するか並列に接続するかを決定する。切替制御部24は、決定部23の決定に基づいて、複数の電池セルの接続を切り替える接続切替部を制御する。
前記決定部は、前記算出された複数の内部抵抗値の少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合、又は、前記組電池の温度が温度基準値以上である場合、前記複数の電池セルを並列接続することを決定し、前記算出された複数の内部抵抗値の全てが前記抵抗基準値未満であり、かつ、前記組電池の温度が前記温度基準値未満である場合、前記複数の電池セルを直列接続することを決定する、
請求項1に記載の接続制御装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、電池セルの劣化の進行を抑止する接続制御装置及び接続切制御法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(第1の発明)
第1の発明に係る接続制御装置は、組電池に含まれる複数の電池セルの接続を制御する接続制御装置であって、前記複数の電池セルの各々に対応する複数のセル電圧と、前記複数の電池セルの各々に対応する複数のセル電流と、前記組電池の温度とを取得する取得部と、前記取得部により取得された複数のセル電圧及び複数のセル電流に基づいて、前記複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値を算出する抵抗算出部と、前記抵抗算出部により算出された複数の内部抵抗値の少なくとも1つと前記取得部により取得された前記組電池の温度とのうち、少なくとも一方に基づいて、前記複数の電池セルを直列に接続するか並列に接続するかを決定する決定部と、前記決定部の決定に基づいて、前記複数の電池セルの接続を切り替える接続切替部を制御する切替制御部と、を備える。
【0007】
電池セルに電流が流れた場合、電池セルは、電池セルの内部抵抗に起因して発熱するため、電池セルの温度が上昇する。電池セルの温度が所定の温度を超えて上昇した場合、電池セルの劣化が進行する。第1の発明は、複数の電池セルの複数の内部抵抗値の少なくとも1つと、組電池の温度とのうち少なくとも一方に基づいて、複数の電池セルを直列又は並列に接続する。これにより、電池セルの温度が電池セルの劣化が進行する温度を超えることを抑制できる。したがって、電池セルの劣化の進行を抑止することができる。
【0008】
(第2の発明)
第2の発明は、第1の発明であって、前記決定部は、前記算出された複数の内部抵抗値の少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合、前記複数の電池セルを並列に接続することを決定する。
【0009】
第2の発明は、算出された複数の内部抵抗値のうち少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合、複数の電池セルを並列に接続する。このため、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルに流れる電流を抑制することができる。結果として、抵抗基準値以上の電池セルの温度上昇を緩やかにすることができるため、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルの温度が、劣化が進行する温度まで上昇することを抑止することができる。
【0010】
(第3の発明)
第3の発明は、第2の発明であって、前記決定部は、前記算出された複数の内部抵抗値の全てが前記抵抗基準値未満である場合、前記複数の電池セルを直列に接続することを決定する。
【0011】
第3の発明は、算出された複数の内部抵抗値の全てが抵抗基準値未満である場合、複数の電池セルを直列に接続する。算出された複数の内部抵抗値の全てが抵抗基準値未満である場合、直列接続された複数の電池セルの発熱量は比較的小さい。この場合、電池セルの温度が、電池セルの劣化が進行する温度まで上昇することを抑制できる。結果として、第3の発明は、電池セルの劣化の進行を抑止しつつ、組電池を短時間で充電することができる。また、第3の発明は、電池セルの劣化の進行を抑止しつつ、複数の電池セルを並列接続する場合よりも大きな電圧を供給できる。
【0012】
(第4の発明)
第4の発明は、第1の発明であって、前記決定部は、前記組電池の温度が温度基準値以上である場合、前記複数の電池セルを並列接続することを決定する。
【0013】
第4の発明は、組電池の温度が温度基準値以上である場合、複数の電池セルを並列接続する。これにより、電池セルの温度が電池セルの劣化が進行する温度まで上昇することを抑制することができる。したがって、第4の発明は、電池セルの劣化の進行を抑止することができる。
【0014】
(第5の発明)
第5の発明は、第4の発明であって、前記決定部は、前記組電池の温度が前記温度基準値未満である場合、前記複数の電池セルを直列接続することを決定する。
【0015】
第5の発明は、組電池の温度が温度基準値未満である場合、複数の電池セルを直列接続する。この場合、比較的大きな電流が複数の電池セルに流れた場合でも、電池セルの温度が、電池セルの劣化が進行する温度まで上昇することが抑制される。したがって、第5の発明は、電池セルの劣化の進行を抑止しつつ、組電池を短時間で充電することができる。また、第5の発明は、電池セルの劣化の進行を抑止しつつ、大きな電力を供給することができる。
【0016】
(第6の発明)
第6の発明は、第1の発明であって、前記取得部は、前記複数の電池セルの各々に対応する複数のセル温度を取得し、前記決定部は、前記取得部により取得された複数のセル温度の少なくとも1つに基づいて、前記複数の電池セルを直列に接続するか並列に接続するかを決定する。
【0017】
第6の発明は、複数の電池セルの各々に対応する複数のセル温度に基づいて、複数の電池セルを直列又は並列に接続する。これにより、第6の発明は、組電池に含まれる一部の電池セルの温度が局所的に変化した場合であっても、複数の電池セルの接続を変更することができる。したがって、第6の発明は、電池セルの劣化の進行を抑止することができる。
【0018】
(第7の発明)
第7の発明は、第1の発明であって、前記決定部は、前記算出された複数の内部抵抗値の少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合、又は、前記組電池の温度が温度基準値以上である場合、前記複数の電池セルを並列接続することを決定し、前記算出された複数の内部抵抗値の全てが前記抵抗基準値未満であり、かつ、前記組電池の温度が前記温度基準値未満である場合、前記複数の電池セルを直列接続することを決定する。。
【0019】
第7の発明によれば、複数の内部抵抗値の少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合、複数の電池セルが並列接続される。抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルに流れる電流を抑制することにより、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルの温度上昇を緩やかにすることができる。このため、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルの温度が、劣化が進行する温度まで上昇することを抑止することができる。また、第7の発明によれば、組電池の温度が温度基準値以上である場合、複数の電池セルが並列接続される。これにより、電池セルの温度が電池セルの劣化が進行する温度まで上昇することを抑制することができる。
【0020】
第7の発明によれば、複数の内部抵抗値の全てが抵抗基準値未満であり、かつ、組電池の温度が温度基準値未満である場合、複数の電池セルが直列接続される。複数の電池セルを直列接続すると、複数の電池セルを並列接続した場合と比較して、複数の電池セルに大きな電流が流れる。しかし、複数の電池セルの内部抵抗値の全てが抵抗基準値未満である場合、電池セルの発熱量は比較的小さい。したがって、組電池の温度が温度基準値未満である場合、直列接続された複数の電池セルの各々の温度が電池セルの劣化が進行する温度まで上昇することが抑制される。
【0021】
(第8の発明)
第8の発明に係る接続制御方法は、組電池に含まれる複数の電池セルの接続を制御する接続制御装置の接続制御方法であって、前記複数の電池セルの各々に対応する複数のセル電圧と、前記複数の電池セルの各々に対応する複数のセル電流と、前記組電池の温度とを取得する取得工程と、前記取得工程により取得された複数のセル電圧及び複数のセル電流に基づいて、前記複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値を算出する抵抗算出工程と、前記抵抗算出工程により算出された複数の内部抵抗値の少なくとも1つと前記取得工程により取得された前記組電池の温度とのうち、少なくとも一方に基づいて、前記複数の電池セルを直列に接続するか並列に接続するかを決定する決定工程と、前記決定工程の決定に基づいて、前記複数の電池セルの接続を切り替える接続切替部を制御する切替制御工程と、を備える。
【0022】
電池セルに電流が流れた場合、電池セルは、電池セルの内部抵抗に起因して発熱するため、電池セルの温度が上昇する。電池セルの温度が所定の温度を超えて上昇した場合、電池セルの劣化が進行する。第8の発明は、複数の電池セルの複数の内部抵抗値の少なくとも1つと、組電池の温度とのうち少なくとも一方に基づいて、複数の電池セルを直列又は並列に接続する。これにより、電池セルの温度が電池セルの劣化が進行する温度を超えることを抑制できる。したがって、電池セルの劣化の進行を抑止することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、電池セルの劣化の進行を抑止する接続制御装置及び接続制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。また、これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のもの、又は相当するものを示すものとする。
【0026】
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る接続制御装置2を含む電源システムの構成を示す機能ブロック図である。
図1に示した組電池1と、接続制御装置2と、電圧変換装置3と、負荷4とは、例えば、車両に搭載される。
【0027】
組電池1は、負荷4の電源であり、電圧変換装置3を介して負荷4に電流を供給する。組電池1は、電圧信号160と、電流信号170と、温度信号180とを、接続制御装置2に供給する。電圧信号160は、組電池1に含まれる複数の電池セルの電圧を示す信号である。電流信号170は、複数の電池セルに流れる電流を示す信号である。温度信号180は、複数の電池セルの温度を示す信号である。
【0028】
組電池1は、接続情報250を接続制御装置2から受ける。接続情報250は、組電池1に含まれる複数の電池セルの接続切替を指示する情報である。組電池1は、接続情報250に基づいて、組電池1に含まれる複数の電池セルを、直列又は並列に接続する。
【0029】
接続制御装置2は、組電池1に含まれる複数の電池セルの接続を制御する。具体的には、接続制御装置2は、組電池1から電圧信号160と、電流信号170と、温度信号180とを受ける。接続制御装置2は、電圧信号160と、電流信号170と、温度信号180とに基づいて、組電池1に含まれる複数の電池セルを直列に接続するか、又は、並列に接続するかを決定する。接続制御装置2は、その決定に基づく接続情報250を組電池1に供給することにより、複数の電池セルの接続を切り替える。
【0030】
接続制御装置2は、組電池1に含まれる複数の電池セルの接続に基づいて、組電池1の充電電圧の電圧目標値を示す電圧情報23Bを生成する。接続制御装置2は、生成した電圧情報23Bを、電圧変換装置3に供給する。
【0031】
負荷4は、電圧変換装置3から供給された電圧によって動作する。本実施形態では、負荷4は、電圧変換装置3を介して組電池1から供給される電流によって、車両の駆動輪を駆動するモータである。負荷4は車両の減速時に回生ブレーキとして動作する。つまり、負荷4は、車両の減速時に電力を生成する。負荷4は、生成した電力を、電圧変換装置3を介して組電池1に供給する。
【0032】
電圧変換装置3は、組電池1の放電時において、組電池1から供給された電圧を変換し、変換後の電圧を負荷4に供給する。具体的には、電圧変換装置3は、組電池1の出力電圧が変化した場合、組電池1から供給された電圧を昇圧又は降圧することで、一定の電圧を負荷4に供給する。
【0033】
電圧変換装置3は、組電池1の充電時において、負荷4から供給される電圧を変換し、変換後の電圧を組電池1に供給する。具体的には、電圧変換装置3は、接続制御装置2から、電圧情報23Bを受ける。電圧変換装置3は、電圧情報23Bが示す電圧目標値に基づいて、負荷4から供給された電圧を変換する。
【0034】
<組電池1の構成>
図2は、組電池1に含まれる複数の電池セルの接続を示す回路図である。
図2に示す複数の電池セルは、直列接続されている。組電池1は、端子14、15と、電池セル111、121、131と、電圧センサ114、124、134と、電流センサ115、125、135と、温度センサ116、126、136と、スイッチ113、123、133、132と、リレー112、122と、を含む。
【0035】
端子14は組電池1の正端子であり、端子15は組電池1の負端子である。
【0036】
電池セル111、121、131は、2次電池であり、例えば、リチウムイオン電池である。電池セル111、121、131は、直列又は並列に接続される。
【0037】
スイッチ113、123、133、132と、リレー112、122とは、複数の電池セルの接続を切り替えるための接続切替部である。スイッチ113、123、133、132の各々は、端子a及び端子bを備える。以下、スイッチ113、123、133、132を区別せずに総称する場合、単に「スイッチ」と記載する。スイッチがオンである場合、端子a及び端子bが接続される。スイッチがオフである場合、端子a及び端子bの接続が解除される。
【0038】
スイッチ113は、接続制御装置2から受ける接続信号24Aに基づいて、オン/オフを切り替える。スイッチ123は、接続制御装置2から受ける接続信号24Cに基づいて、オン/オフを切り替える。スイッチ133は、接続制御装置2から受ける接続信号24Eに基づいて、オン/オフを切り替える。スイッチ132は、接続制御装置2から受ける接続信号24Fに基づいて、オン/オフを切り替える。接続信号24A、24C、24E、24Fは、接続情報250に含まれる。
【0039】
スイッチ113、123、133の端子bは、端子14に接続される。スイッチ113の端子aは、電流センサ115を介して電池セル111の正電極と接続される。スイッチ123の端子aは、電流センサ125を介して電池セル121の正電極と接続される。スイッチ133の端子aは、電流センサ135を介して電池セル131の正電極と接続される。スイッチ132の端子aは端子15と接続される。スイッチ132の端子bは電池セル131の負電極及びリレー122の端子aと接続される。電流センサ115、125、135については後述する。
【0040】
リレー112、122のそれぞれは、端子a、b、cを備える。リレー112は、接続制御装置2から受ける接続信号24Bに基づいて、端子cを端子a及び端子bのいずれか一方に接続させる。リレー122は、接続制御装置2から受ける接続信号24Dに基づいて、端子cを端子a及び端子bのいずれか一方に接続させる。
【0041】
リレー112の端子cは電池セル111の負電極と接続される。リレー112の端子aは電池セル121の負電極と、リレー122の端子cとに接続される。リレー112の端子bは、電流センサ125を介して電池セル121の正電極と、スイッチ123の端子aとに接続される。リレー122の端子cは、電池セル121の負電極と、リレー112の端子aとに接続される。リレー122の端子aは、電池セル131の負電極と、スイッチ132の端子bとに接続される。リレー122の端子bは、電流センサ135を介して電池セル131の正電極と、スイッチ133の端子aとに接続される。
【0042】
図2において、スイッチ113及び132がオンされ、スイッチ123及び133がオフされている。リレー112及び122の各々において、端子cは、端子bと接続されている。この結果、電池セル111、121、131は、直列接続される。
【0043】
電圧センサ114は、電池セル111の正極と負極との間の電位差を測定し、その測定した電位差を示す電圧信号114Aを接続制御装置2に供給する。電圧センサ124は、電池セル121の正極と負極との間の電位差を測定し、その測定した電位差を示す電圧信号124Aを接続制御装置2に供給する。電圧センサ134は、電池セル131の正極と負極との間の電位差を測定し、その測定した電位差を示す電圧信号134Aを接続制御装置2に供給する。電圧信号114A、124A、134Aは、電圧信号160に含まれる。なお、以下の説明において、電池セルで生じる電位差を「セル電圧」と記載する場合がある。
【0044】
電流センサ115は、電池セル111に流れる電流を測定し、その測定結果を示す電流信号115Aを接続制御装置2に供給する。電流センサ125は、電池セル121に流れる電流を測定し、その測定結果を示す電流信号125Aを接続制御装置2に供給する。電流センサ135は、電池セル131に流れる電流を測定し、その測定結果を示す電流信号135Aを接続制御装置2に供給する。電流信号115A、125A、135Aは、電流信号170に含まれる。なお、以下の説明において、電池セルに流れる電流を「セル電流」と記載する場合がある。
【0045】
温度センサ116は、電池セル111の温度を測定し、その測定結果を示す温度信号116Aを接続制御装置2に供給する。温度センサ126は、電池セル121の温度を測定し、その測定結果を示す温度信号126Aを接続制御装置2に供給する。温度センサ136は、電池セル131の温度を測定し、その測定結果を示す温度信号136Aを接続制御装置2に供給する。温度信号116A、126A、136Aは、温度信号180に含まれる。温度センサ116、126、136は、例えば、サーミスタである。なお、以下の説明において、電池セルの温度を「セル温度」と記載する場合がある。
【0046】
図3に、
図2に示す複数の電池セルが並列に接続された回路図を示す。
図3では、スイッチ113、123、133、132は、全てオンである。また、
図3では、リレー112及び122の各々において、端子cは端子aと接続される。この結果、電池セル111、121、131は並列接続される。
【0047】
<接続制御装置2の構成>
図4に、接続制御装置2の機能ブロック図を示す。接続制御装置2は、取得部21と、抵抗算出部22と、決定部23と、切替制御部24とを備える。
【0048】
取得部21は、組電池1から電圧信号160と、電流信号170と、温度信号180とを取得する。取得部21は、取得した電圧信号160及び電流信号170を、抵抗算出部22に供給する。取得部21は取得した温度信号180を、決定部23に供給する。
【0049】
具体的には、取得部21は、電圧取得部211と、電流取得部212と、温度取得部213とを備える。電圧取得部211は、電圧信号114A、124A、134Aを含む電圧信号160を、組電池1から取得する。電圧取得部211は、取得した電圧信号160を、抵抗算出部22に供給する。
【0050】
電流取得部212は、電流信号115A、125A、135Aを含む電流信号170を、組電池1から取得する。電流取得部212は、取得した電流信号170を、抵抗算出部22に供給する。
【0051】
温度取得部213は、温度信号116A、126A、136Aを含む温度信号180を、組電池1から取得する。温度取得部213は、取得した温度信号180を、決定部23に供給する。
【0052】
抵抗算出部22は、電圧取得部211から受けた電圧信号160及び電流取得部212から受けた電流信号170に基づいて、組電池1に含まれる複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値を算出する。具体的な内部抵抗値の算出については後述する。抵抗算出部22は、算出した複数の内部抵抗値を、抵抗情報22Aとして決定部23に供給する。
【0053】
決定部23は、抵抗算出部22から取得した抵抗情報22A及び温度取得部213から取得した温度信号180の少なくとも一方に基づいて、組電池1に含まれる複数の電池セルを直列接続するか並列接続するかを決定する。決定部23は、決定した接続の内容を、決定情報23Aとして、切替制御部24に供給する。
【0054】
決定部23は、決定した組電池1に含まれる複数の電池セルの接続に基づいて、組電池1の充電電圧を決定する。決定部23は、決定した組電池1の電電圧の電圧目標値を、電圧情報23Bとして電圧変換装置3に供給する。
【0055】
切替制御部24は、決定部23から受けた決定情報23Aに基づいて、接続信号24A〜24Fを含む接続情報250を生成する。切替制御部24は、生成した接続情報250を組電池1に供給することにより、組電池1に含まれるスイッチ113、123、133、132と、リレー112、122とを制御する。
【0056】
<接続制御装置2の動作(概要)>
組電池1に含まれる電池セルに電流が流れると、電池セルは発熱し、電池セルの温度が上昇する。電池セルの劣化は、電池セルの温度の上昇とともに進行する。接続制御装置2は、電池セルの劣化要因の1つである電池セルの温度上昇を抑止するために、複数の電池セルの接続を切替える。
【0057】
具体的には、決定部23は、組電池1に含まれる複数の電池セルの接続切替が可能である場合、複数の電池セルを直列接続するか又は並列接続するかを決定する。組電池1に含まれる複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値のうちの少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合、又は、組電池1の温度が温度基準値以上である場合において、決定部23は、複数の電池セルを並列接続することを決定する。また、組電池1に含まれる複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値の全てが抵抗基準値未満である場合、又は、組電池1の温度が温度基準値未満である場合、決定部23は、複数の電池セルを直列接続することを決定する。なお、本実施形態では、決定部23は、複数の電池セルの各々のセル温度を、組電池1の温度として使用する。
【0058】
複数の電池セルの接続切替は、切替制御部24が接続切替部を制御することによって実行される。切替制御部24は、複数の電池セルの接続の初期状態と、決定情報23Aが示す接続とが異なる場合、決定情報23Aに基づいて、複数の電池セルの接続を切替える。接続の初期状態は、決定部23が複数の電池セルの接続切替が可能であるか否かを判断した時点におけ電池セルの接続状態である。接続制御装置2は、イグニッション信号がオンされると、動作を開始する。切替制御部24は、接続の初期状態と、決定情報23Aが示す接続とが一致する場合、複数の電池セルの接続を切替えずに維持する。
【0059】
<接続制御装置2の動作(初期状態が直列接続である場合)>
接続制御装置2の具体的動作を、
図5に示すフローチャートを用いて説明する。本実施形態に係る接続制御方法は、本フローチャートに沿って実行される。接続制御装置2は、定期的に本フローチャートに示す処理を実行する。例えば、接続制御装置2は、イグニッション信号がオンされた直後に本フローチャートに示す処理を実行する。また、接続制御装置2は、所定の時間間隔で本フローチャートに示す処理を実行する。
【0060】
組電池1に含まれる複数の電池セルの接続の初期状態が、
図2に示す直列接続である場合を説明する。
【0061】
接続制御装置2は、組電池1に含まれる複数の電池セルの接続切替が可能かを判断する(ステップS101)。接続制御装置2は、電流が組電池1に含まれる複数の電池セルのそれぞれに流れていない場合、複数の電池セルの接続切替が可能であると判断する。
【0062】
複数の電池セルに電流が流れていない場合において、複数の電池セルの接続切替が可能である理由を説明する。仮に、複数の電池セルに電流が流れている状態で接続切替部を切替えると、接続切替部のスイッチやリレーでスパークが生じることがある。スイッチやリレーでスパークが生じると、スイッチやリレーが損傷する原因となる。したがって、接続制御装置2は、複数の電池セルに放電流が流れていない場合に、複数の電池セルの接続切替が可能と判断する。
【0063】
また、接続制御装置2が複数の電池セルの接続切替を行うと、組電池1の出力電圧は急激に変化する。このため、電圧変換装置3の出力電圧が、負荷4に必要な電圧範囲とはならない期間が生じるおそれがある。負荷4に必要な電圧範囲の電圧が供給されない場合、負荷4は誤動作するおそれがある。したがって、接続制御装置2は、複数の電池セルに電流が流れていない場合に、複数の電池セルの接続切替が可能と判断する。
【0064】
組電池1に含まれる複数の電池セルの接続切替が可能ではない場合(ステップS101でNo)、接続制御装置2は、本フローチャートを終了させる。
【0065】
組電池1に含まれる複数の電池セルの接続切替が可能である場合(ステップS101でYes)、抵抗算出部22は、組電池1に含まれる複数の電池セルの内部抵抗値を算出する(ステップS102)。抵抗算出部22は、電圧取得部211から受けた電圧信号160と、電流取得部212から受けた電流信号170とに基づいて、組電池1に含まれる複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値を算出する。
図2に示す組電池1の場合、抵抗算出部22は、電圧信号114Aが示すセル電圧を、電流信号115Aが示すセル電流で割ることで、電池セル111の内部抵抗値を算出する。同様にして、抵抗算出部22は、電池セル121及び131の内部抵抗値を算出する。
【0066】
図5に戻り、説明を続ける。決定部23は、組電池1に含まれる複数の電池セルの内部抵抗値のうち、少なくとも1つが抵抗基準値以上であるかを判断する(ステップS103)。
【0067】
複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値のうち、少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合(ステップS103でYes)、決定部23は、複数の電池セルを並列接続することを決定する(ステップS104)。電池セルに流れる電流が一定である場合、電池セルの発熱量は、内部抵抗値が高くなるほど大きくなる。このため、電池セルの内部抵抗値が抵抗基準値以上である場合、電池セルの発熱が原因で、電池セルの温度が後述する温度基準値を超える可能性がある。
【0068】
決定部23は、複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値のうち少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合、複数の電池セルを並列接続することを決定する。このことにより、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルに流れる電流を抑制することができる。したがって、電池セルの温度上昇を緩やかにすることができ、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルの劣化が進行することを抑止することができる。
【0069】
切替制御部24は、複数の電池セルの接続切替が必要かを判断する(ステップS105)。切替制御部24は、接続の初期状態と、決定部23によって決定された複数の電池セルの接続とが異なる場合、複数の電池セルの接続切替が必要と判断する。接続の初期状態は直列接続であり、決定部23によって決定された複数の電池セルの接続は並列接続である。このため、切替制御部24は、複数の電池セルの接続切替が必要であると判断する(ステップS105でYes)。切替制御部24は、複数の電池セルの接続が
図3に示す並列接続となるように、接続切替部を制御する(ステップS106)。ステップS106の後、接続制御装置2は、本フローチャートを終了させる。
【0070】
複数の電池セルの内部抵抗値の全てが抵抗基準値未満である場合(ステップS103でNo)、決定部23は、少なくとも1つのセル温度が温度基準値以上であるか否かを判断する(ステップS107)。具体的には、決定部23は、複数の電池セルの各々に対応する複数のセル温度を温度取得部213から取得する。決定部23は、取得した複数のセル温度のうち、少なくとも1つのセル温度が温度基準値以上であるか否かをを判断する。
【0071】
温度基準値は、組電池1に含まれる複数の電池セルの使用温度範囲の上限よりも低ければよい。電池セルの温度が使用温度範囲の上限を超える場合に、複数の電池セルの劣化が急速に進むと考えられるためである。つまり、ステップS107において、決定部23は、複数のセル温度に基づいて、複数の電池セルの劣化が急速に進む可能性の有無を判断する。
【0072】
少なくとも1つのセル温度が温度基準値以上である場合(ステップS107でYes)、決定部23は、複数の電池セルを並列接続することを決定する(ステップS108)。複数の電池セルを並列接続することにより電池セル1個あたりに流れる電流を小さくすれば、電池セル1個あたりの発熱量も小さくなる。この結果、複数の電池セルの各々に対応する複数の温度が、劣化が急速に進む温度基準値よりも上昇することを抑制できる。
【0073】
また、ステップS107において、決定部23は、少なくとも1つのセル温度が温度基準値以上であるか否かを判断する。したがって、接続制御装置2は、一部の電池セルの温度が局所的に上昇した場合であっても、複数の電池セルの接続を変更することができる。結果として、接続制御装置2は、電池セルの劣化の進行を抑止することができる。
【0074】
切替制御部24は、複数の電池セルの接続切替が必要かを判断する(ステップS105)。切替制御部24は、接続の初期状態と、決定部23によって決定された複数の電池セルの接続が異なる場合、複数の電池セルの接続切替が必要と判断する。接続の初期状態は直列接続であり、決定部23によって決定された複数の電池セルの接続は並列接続である。このため、切替制御部24は、複数の電池セルの接続切替が必要であると判断する(ステップS105でYes)。切替制御部24は、複数の電池セルの接続が
図3に示す並列接続となるように、接続切替部を制御する(ステップS106)。ステップS106の後、接続制御装置2は、本フローチャートに示す処理を終了させる。
【0075】
少なくとも1つのセル温度が温度基準値未満である場合(ステップS107でNo)、決定部23は、組電池1に含まれる複数の電池セルを直列接続することを決定する(ステップS109)。複数の電池セルが直列接続された場合、複数の電池セルが並列接続された場合と比較して、複数の電池セルの各々における発熱量は増加する。しかし、複数の内部抵抗値が抵抗基準値未満であり、かつ、組電池1の温度が温度基準値未満であるため、直列接続された複数の電池セルの温度が温度基準値を超える可能性は低いと考えられる。この考えに従って、決定部23は、複数の電池セルを直列接続することを決定する。
【0076】
接続制御装置2は、複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値の全てが抵抗基準値未満であり、かつ、組電池1の温度が温度基準値未満である場合において、複数の電池セルを直列接続する。このため、電池セルの劣化の進行を抑止しつつ、組電池を短時間で充電することができる。さらに、電池セルの劣化の進行を抑止しつつ、大きな電力を供給することができる。
【0077】
切替制御部24は、接続の初期状態と、決定部23によって決定された複数の電池セルの接続が一致する場合、複数の電池セルの接続切替は不要と判断する(ステップS105でNo)。複数の電池セルの接続切替が不要である場合(ステップS105でNo)、切替制御部24は、接続切替部の接続状態を維持することで、複数の電池セルの接続を維持する(ステップS110)。ステップS110の後、接続制御装置2は、本フローチャートを終了させる。
【0078】
<接続制御装置2の動作(初期状態が並列接続である場合)>
接続の初期状態が並列接続である場合の接続制御装置2の動作を、
図5を参照しながら説明する。
【0079】
図5に示すステップS101〜S104及びS107〜S109は、接続の初期状態が並列接続であるか直列接続であるかに関係なく共通である。このため、初期状態が並列接続である場合におけるステップS101〜S104及びS107〜S109の説明を省略する。
【0080】
切替制御部24は、複数の電池セルの接続切替が必要かを判断する(ステップS105)。接続の初期状態は並列接続であり、決定部23は、複数の電池セルを直列接続することを決定する。このため、切替制御部24は、複数の電池セルの接続切替が必要と判断する(ステップS105でYes)。一方、決定部23が複数の電池セルを並列接続することを決定した場合、切替制御部24は、複数の電池セルの接続切替が不要と判断する(ステップS105でNo)。
【0081】
複数の電池セルの接続切替が必要である場合(ステップS105でYes)、切替制御部24は、複数の電池セルの接続を切替える(ステップS106)。具体的には、切替制御部24は、接続切替部を制御することで、複数の電池セルの接続を並列接続から直列接続に切り替える。複数の電池セルの接続切替が不要である場合(ステップS105でNo)、切替制御部24は、複数の電池セルの接続を初期状態のまま維持する(ステップS110)。具体的には、切替制御部24は、複数の電池セルの接続を並列接続のまま維持する。
【0082】
本実施形態に係る接続制御装置2は、複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値の少なくとも1つと、組電池1の温度とのうち少なくとも一方に基づいて、複数の電池セルを直列又は並列に接続する。これにより、複数の電池セルの温度が、複数の電池セルの劣化が進行する温度を超えて上昇することを抑制できる。結果として、本実施形態に係る接続制御装置2は、電池セルの劣化の進行を抑止することができる。
【0083】
(変形例1)
上記実施形態において、決定部23は、複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値のうちの少なくとも1つが抵抗基準値以上である場合において、少なくとも1つのセル温度が温度基準値以上であるかを判断する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。決定部23は、電池セルの内部抵抗値を抵抗基準値と比較することなく、複数の電池セルを直列に接続するか並列に接続するかを決定してもよい。この場合、決定部23は、少なくとも1つのセル温度が温度基準値以上である場合に複数の電池セルを並列接続することを決定する。また、決定部23は、少なくとも1つの温度が基準値未満である場合に複数の電池セルを直列接続することを決定する。これにより、電池セルの温度が温度基準値よりも高くなることが抑制されるため、組電池1の劣化の進行を抑止することができる。
【0084】
(変形例2)
上記実施形態において、決定部23は、複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値のうち、少なくとも1つが抵抗基準値未満である場合、組電池1の温度に基づいて複数の電池セルの接続を決定する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。決定部23は、組電池1の温度を、複数の電池セルの接続決定に用いなくてもよい。この場合、決定部23は、複数の電池セルの各々に対応する複数の内部抵抗値の全てが基準値未満である場合において、複数の電池セルを直列接続することを決定する。このことにより、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルに流れる電流を抑制することができる。結果として、電池セルの温度上昇を緩やかにすることができるため、抵抗基準値以上の内部抵抗値を含む電池セルの劣化が進行することを抑止することができる。
【0085】
(変形例3)
上記実施形態において、組電池1は3個の電池セルを含む例を説明したが、本発明はこれに限定されない。組電池1に含まれる電池セルの数は2個以上であれば、何個であってもよい。例えば、組電池1に含まれる電池セルの数は、4個である。
【0086】
(変形例4)
上記実施形態において、接続制御装置2は、組電池1に含まれる複数の電池セルの全ての接続を切替える例を説明したが、本発明はこれに限定されない。接続制御装置2は、組電池1に含まれる複数の電池セルのうち、一部の電池セルの接続を切替えてもよい。一部の電池セルの数は、2個以上であればよい。例えば、10個の電池セルが直列接続されている場合、接続制御装置2は、2個の電池セルの接続を並列接続に切替えてもよい。
【0087】
(変形例5)
上記実施形態において、組電池1は複数の電池セルの各々に対応した複数の温度センサを備える例を説明したが、本発明はこれに限定されない。組電池1が備える温度センサは、1個でもよい。この場合、決定部23は、1個の温度センサが測定した温度を、組電池1の温度として取り扱う。したがって、接続制御装置2は、組電池1に事後的に1個の温度センサを追加した場合であっても、電池セルの劣化の進行を抑止することができる。
【0088】
また、上記実施形態では、組電池1は、複数の電池セルのそれぞれに対応した温度センサを備える例を説明したが、本発明はこれに限定されない。組電池1に備わる温度センサの位置及び数は、任意である。
【0089】
(変形例6)
上記実施形態において、決定部23は、複数の電池セルの各々の温度を組電池1の温度として使用する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。決定部23は、複数の電池セルの各々のセル温度の統計値を、組電池1の温度として使用してもよい。統計値は、特に限定されないが、例えば、平均値、合計値、中央値、最大値、最小値が挙げられる。
【0090】
(変形例7)
また、上記実施の形態において、接続制御装置2は、LSI(Large Scale Integration)などの半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0091】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0092】
また、接続制御装置2により実行される処理の一部または全部は、プログラムにより実現されてもよい。そして、上記各実施の形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を実行するためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの不揮発性記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
【0093】
また、上記実施の形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
【0094】
例えば、接続制御装置2を、ソフトウェアにより実現する場合、
図6に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態における処理方法の実行順序は、上記実施の形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で実行順序を入れ替えてもよい。
【0096】
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
【0097】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。