【課題】新規なモジュール位置合わせ要素を含むフィルターカプセル、フィルターカプセルを使用して流体を濾過する方法、及びフィルターカプセルを含むシステム等を提供すること。
【解決手段】本発明によるフィルターカプセルは、中空フィルターカプセルハウジングと、フィルターモジュールと、モジュール位置合わせ要素と、中空円筒形キャップエンドとを備える。モジュール位置合わせ要素は、弾性リングを収容する少なくとも1つの周溝を含む側壁を備え、弾性リングは封止をもたらすようになっている。
(e)前記上側中空ハウジング部分と流体連通にある第1の弁と、前記下側中空ハウジング部分と流体連通にある第2の弁とをさらに具備する、請求項1に記載のフィルターカプセル。
1つ又は複数の前記弁が、弁出口ポートと、弁棒と、アクチュエータノブとをそれぞれ備え、前記アクチュエータノブの動作が、前記弁棒を動かし、前記弁出口ポートを動かすことなく前記弁を開閉させる、請求項3又は4に記載のフィルターカプセル。
流体を前記フィルターカプセルに通すステップの後に、濾過空気を前記フィルターカプセルに導入するステップと、追加の濾過流体を得るステップとをさらに含む、請求項6に記載の方法。
濾過空気を前記フィルターカプセルに導入するステップが、前記上側中空ハウジング部分と流体連通にある弁を開けることと、前記弁に前記濾過空気を導入することとを含む、請求項7に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0018]本発明の一実施形態によれば、フィルター装置で使用されるモジュール位置合わせ要素が提供される。このモジュール位置合わせ要素は、開放上端部と、基部を備える閉鎖下端部とを具備し、開放上端部及び閉鎖下端部し、間隔を置いて垂直方向に配置された複数の支柱によって連結されており、開放上端部は、面取りされた上面又は斜角が付けられた上面と、弾性リングを収容する周溝を含む外側側壁とを備え、周溝は、側壁に形成された2つ以上の平坦化部分を含み、基部は、複数の水平方向に且つ径方向に配置された外方に延びる耳部を備える。
【0009】
[0019]別の実施形態においては、フィルターカプセルが提供され、このフィルターカプセルは、中空フィルターカプセルハウジングと、フィルターモジュールと、モジュール位置合わせ要素と、中空円筒形キャップエンドとを備える。(a)中空フィルターカプセルハウジングは、入口を含む上側中空ハウジング部分であり、上側ボウル部分、並びに二次上側ボウル部分流体流ポート及び二次上側ボウル部分内径を含む二次上側ボウル部分を含む、上側中空ハウジング部分と;中間中空ハウジング部分と;出口を含む下側中空ハウジング部分であり、下側ボウル部分、及び二次下側ボウル部分流体流ポートを含む二次下側ボウル部分を含む、下側中空ハウジング部分とを有し、上側中空ハウジング部分と下側中空ハウジング部分との間に流体流路を画定し、(b)フィルターモジュールは、内部コアと外側ケージとの間に配置された中空円筒形多孔質フィルターを備え、また、フィルターモジュールは、ハウジング内に流体流路を横切って配置されており、中央開口を含む上側エンドキャップと、中央開口を含む下側エンドキャップとを有し、(c)モジュール位置合わせ要素は、上側中空ハウジング部分内に配置されると共に、フィルターモジュールの上側エンドキャップと接触するように配置され、また、モジュール位置合わせ要素は、開放上端部と、基部を備える閉鎖下端部とを備え、開放上端部及び閉鎖下端部が、複数の間隔を置いて垂直方向に配置された支柱によって連結されており、開放上端部が、弾性リングを収容する周溝を含む外側側壁を含み、周溝が、側壁に形成された2つ以上の平坦化部分を含み、基部が、複数の水平方向に配置された外方に延びる耳部を備え、水平方向に配置された外方に延びる耳部が、二次上側ボウル部分の内径を越えて延び、(d)中空円筒形キャップエンドは、下側中空ハウジング部分内に配置され、フィルターモジュールの下側エンドキャップと接触し、また、中空円筒形キャップエンドは、弾性リングを収容する少なくとも1つの周溝を含む側壁を備え、弾性リングは、キャップエンドが下側中空ハウジング部分内に配置されると封止をもたらす、中空円筒形キャップエンドとを備える。
【0010】
[0020]他の実施形態では、フィルターカプセルの実施形態を含むシステム、及びフィルターカプセルの実施形態を使用して流体を処理する方法が提供される。
【0011】
[0021]例えば、本発明による流体を濾過する方法の1つの実施形態では、流体はフィルターカプセルの一実施形態に通され、そこにおいて、流体は、入口から、フィルターモジュール、モジュール位置合わせ要素、中空円筒形エンドキャップ、そして出口を通って流れる。
【0012】
[0022]方法の実施形態は、さらに、次の、空気抜き、流体排出、完全性試験及びサンプル取り出しのうちのいずれか1つ又は複数のための弁の開閉を含むことができる。代替的に又は追加的に、例えばできる限り多い濾過流体を回収することが望まれるいくつかの実施形態では、流体がフィルターカプセルに通された後、空気がフィルターメディアの上流の入口又は上側弁に昇圧下で導入され、残っている流体を「ブローダウン(blow down)」して出口から排出することができる。
【0013】
[0023]本発明の実施形態によるシステムの実施形態は、フィルターカプセルの一実施形態、及び次の、少なくとも1つの容器(供給液容器など)、1つ若しくは複数の導管、バイオリアクタ、クロマトグラフィ装置(例えば、クロマトグラフィカラム及び/若しくは膜クロマトグラフィ装置)、タンジェンシャルフローフィルトレーション装置、接続装置並びに/又はダイアフィルトレーション(diafitration)装置のうちのいずれか1つ又は複数を備える。フィルターカプセルは、他の装置の上流及び/又は下流に配置することができ、次の、液体及び/若しくは気体の滅菌濾過、デプス濾過、バイオバーデン制御、一次分離、清清澄化、ウイルス濾過、調合並びに充填のうちのいずれか1つ又は複数を提供することができる。
【0014】
[0024]本発明によるシステムの一実施形態は、ソース流体の収容に適した容器、及び容器と流体連通にあるフィルターカプセルの一実施形態を備える。いくつかの実施形態では、システムは、1つ又は複数の追加の容器、例えば、サンプリング容器及び/又はフラッシュ液(flush volume)容器を含む。代替的に又は追加的に、システムの実施形態は、次の、1つ若しくは複数のベント装置(滅菌ベントフィルターを含んでもよい)、及び/又は、1つ若しくは複数の無菌若しくは滅菌のコネクタ若しくはディスコネクタ、及び/又は完全性試験機のうちのいずれか1つ又は複数を備えることができる。
【0015】
[0025]フィルターカプセル内のモジュール位置合わせ要素は、フィルターカプセルハウジング内でフィルターモジュールを中央に位置合わせし、フィルターモジュールの外径とフィルターカプセルハウジングの内壁との間における流路の均一な分配を促進することが有利な点である。位置合わせ要素は、流れ経路を含み、弾性部材を受容するための1つ又は複数の平坦化部分のある溝、及びフィルターモジュールの簡単な軸線方向の動きを可能にする配置を含み、カプセルハウジング内におけるフィルターモジュールの位置合わせを助ける。弾性部材は、外部衝撃荷重からフィルターカプセル内のフィルターモジュールを守る。さらに、フィルターカプセル内のモジュール位置合わせ要素は、フィルターモジュールがフィルターカプセルハウジングの内側側壁に衝突すると発生することがあるノイズを回避し、したがって、モジュール位置合わせ要素は、さらに、がたつき防止機能を提供する。
【0016】
[0026]他の利点では、フィルターカプセルは、溶接接合のない(又はより少ない)連続したセクションを実現する、押出成形された平行管を用いて生産することができる。連続したセクションを使用してフィルターカプセルを形成することは、さらに、平行管の抜き勾配がゼロなので、ホールドアップ体積を減少させることができる。他の利点では、ボウル端(及び、必要に応じて、フィルターの上又は下の弁)を含む上側及び下側のカプセルハウジングの部品は、フィルターの各端部で同じであってよく、それによって、必要な異なる部品(及び部品生産稼働)の数を減少させることができる一方、所望に応じて(例えば、サニタリ―フランジ、ホースバーブ、スナップ式接続又は螺着ねじ式接続である)様々な流体接続スタイルが可能になる。
【0017】
[0027]さらに他の利点では、弁は、弁棒の動きと弁出口ポートの動きを分け接続されている管類の回転を防ぐ又は接続している管類の堅さが弁の動作に影響を及ぼすことを防ぐアクチュエータノブによって作動する。アクチュエータノブは、簡単に回転させることができ、ノブの形状は、弁が開いているか閉じているかについての迅速な視覚フィードバックを提供する。さらに、アクチュエータノブは、濡れないプロセスにある(すなわち、アクチュエータノブは濾過する流体と接触しない)ので、様々な材料で構成することができ、ノブの方向付けを助けることができるような差異を生じさせる色を有することができ、及び/又はノブは、フィルターカプセル処理システムの(例えば、管類コネクタである)他の要素に対して色を分けてもよく、その結果、可視性、有用性、及び製品の位置合わせが向上する。
【0018】
[0028]弁は、フィルターモジュールの内側上流側をフィルターカプセルの外側環境に接続し、フィルターの下流側には接続しない。必要に応じて、弁及びノブの場所は、フィルターカプセルを自動システムの使用に特に適したものにすることができる。
【0019】
[0029]本発明の実施形態は、例えば、食品及び飲料産業、並びに生物薬剤及び薬剤産業など(これらに限定されない)の多種多様な濾過適用用途において、水性の流体及び/又はガスから、例えば、内毒素、微生物の汚染物質、微生物、可溶性及び不溶性の不純物及び/若しくは汚染物質、バクテリア、並びに/又は固体粒子などの望ましくない材料を除去するために流体を濾過することを含む。本発明の実施形態は、例えば、リポソーム、エマルジョン、エクソソーム及びナノスフェアを含むナノ懸濁物、モノクロナール抗体、抗体断片、二重特異性抗体及び抗体−薬剤結合体を含む組み換え蛋白質、IVIG及びヒト血清アルブミンを含む血液製剤、例えばドキソルビシンである小分子薬、アデノ随伴ウイルス及びアデノウイルスを含む遺伝子治療のためのウイルス、並びにRNA薬などの最終薬物製剤など(これらに限定されない)の、生物薬剤及び薬剤産業においてすべての処理過程で使用される流体を濾過する「シングルユース型」のフィルターとして特に有用である。
【0020】
[0030]次に、本発明の各構成要素を以下に、より詳細に説明する。同じ構成要素には同じ参照番号を付する。
【0021】
[0031]参照のため
図1、
図2、
図3A及び
図3Bに例示される実施形態を用いると、フィルターカプセル1000は、フィルターカプセルハウジング900を備える。フィルターカプセルハウジング900は、中空上側ハウジング部分910と、中空中間ハウジング部分930と、中空下側ハウジング部分950とを含み、中空上側ハウジング部分910は、入口1及び嵌合セクション1Aを含む上側ハウジング部分の第1の端部911と、上側ボウル部分915を含む上側ハウジング部分の第2の端部912と、二次上側ボウル部分流体流ポート919及び二次上側ボウル部分内径918を含む二次上側ボウル部分内面917を備えるセクションを有する二次上側ボウル部分916とを含み、中空中間ハウジング部分930は、(側壁の内面がフィルターモジュール外側ケージ620の外面に対して平行である、断面視で平行な側壁として
図2に例示される)側壁932を有し、中空下側ハウジング部分950は、出口2及び嵌合セクション2Aを含む下側ハウジング部分の第1の端部951と、下側ボウル部分955を含む下側ハウジング部分の第2の端部952と、二次下側ボウル部分流体流ポート959及び二次下側ボウル部分内径958を含む二次下側ボウル部分内面957を備えるセクションを有する二次下側ボウル部分956とを含む。カプセルハウジングは、長手方向軸線Aを有し入口1と出口2との間に流体流路100を画定する。
【0022】
[0032]
図1及び
図2に示されるように、上側ボウル部分915を含む上側ハウジング部分の第2の端部912、並びに二次上側ボウル部分流体流ポート919及び二次上側ボウル部分内径918を含む二次上側ボウル部分内面917を備えるセクションを有する二次上側ボウル部分916(「B1」)と、下側ボウル部分955を含む下側ハウジング部分の第2の端部952、並びに二次下側ボウル部分流体流ポート959及び二次下側ボウル部分内径958を含む二次下側ボウル部分内面957を備えるセクションを有する二次下側ボウル部分956(「B2」)とは、同一であることが好ましい。この共通の設計は、必要な異なる部品(及び部品生産稼働)の数を減少させる一方、所望に応じて様々な流体接続スタイル(例えば、サニタリ―フランジ又はホースバーブ)を可能にする。
【0023】
[0033]
図2、
図3A及び
図5に例示されるフィルターカプセルの実施形態は、フィルターカートリッジ700を備える。フィルターカートリッジ700はフィルターモジュール600(
図6により詳細に示される)を含み、フィルターモジュール600は、内部コア610と外側ケージ620との間に配置される少なくとも1つの中空円筒形多孔質フィルターエレメント651(
図3にプリーツ状フィルターエレメントとして示される)を備える中空円筒形多孔質フィルター650を具備する。フィルターモジュールは、カプセルハウジング内に流体流路を横切って配置され、内部コア及び外側ケージはそれぞれ、流体を流すことのできる開口/穴/カットアウトを有する。フィルターモジュールは、中心開口601Aを含む上側エンドキャップ601と、中心開口602Aを含む下側エンドキャップ602とを有する(各キャップは、モジュール位置合わせ要素500の底面又は円筒形キャップエンド400の上面の少なくとも縁取りされた周縁にそれぞれ接触するように配置されたリング形の軸線方向外方に延びるそれぞれの突出部611、612(
図6により詳細に示される)を有する)。例示のモジュールは、中空円筒形プリーツ状多孔質フィルターを示しているが、モジュールは、例えば螺旋状フィルター又は中空繊維を含む様々なフィルター及びフィルター構成を含むことができる。
【0024】
[0034]例示のフィルターカートリッジは、さらに、上側ハウジング部分910内に配置され、フィルターモジュールの上側エンドキャップ601と接触するように配置されるモジュール位置合わせ要素500(
図4A〜
図4Dにより詳細に示される)を含む。モジュール位置合わせ要素は、開放上端部501(面取りされた上面又は斜角が付けられた上面510を有して示される)と、基部560を備える閉鎖下端部551(略凹形底面を含んで示される)とを具備し、開放上端部と閉鎖下端部は、間隔を置いて垂直方向に配置された複数(典型的には、少なくとも3本、好ましくは4本以上)の支柱575によって連結されており(したがって、流体は開端を通って支柱間のスペースを介してモジュール位置合わせ要素から出ることができ)、開放上端部は、弾性リング部材530(O−リングとして例示され、
図2及び
図5に示される)を収容する少なくとも1つの周溝525を含む外側側壁515を含み、周溝は、2つ以上の平坦化部分526A、526B(典型的には、間に伸長部分527がある状態で互いに間隔を置いて配置される、
図4Aに示される)を含む。
【0025】
[0035]
図4Dに示される例示の実施形態では、上から又は下から見た場合、溝は、八角形の外観をしており、平坦化部分526A、526B、526C、526D、526E、526F、526G及び526Hを有し、平坦化部分間には、側壁に形成された伸長部分527A、527B、527C、527D、527E、527F、527G及び527H(伸長部分上の弾性リング部材が、がたつき防止機能をさらに助けるピンチポイントをもたらすようにする)がある。例示の基部560は、複数の(典型的には、少なくとも3つ、好ましくは4つ以上)の水平方向に配置された外方に延びる耳部565(径方向に配置されて示され、さらに、支柱575と一体形成されて示される)を備え、水平方向に配置された外方に延びる耳部は、二次上側ボウル部分内径918を越えて延びる。例示されるような耳部565は、肩部565Aを含み、内径918を形成する二次上側ボウル部分の内面と接触することができる。
【0026】
[0036]例示のフィルターカートリッジは、さらに、開放上端部401(
図5に示される、面取りされた上面又は斜角が付けられた上面410を有する)を有する中空円筒形キャップエンド400と、下側ハウジング部分内に配置されフィルターモジュールの下側エンドキャップ602と接触する開放下端部402とを有し、中空キャップエンドは、弾性リング430を収容する少なくとも1つの周溝425を含む側壁415(
図2は、2つの周溝425A、425B、及び関連のリング430A、430B(O−リングとして例示される)を示している)を備え、少なくとも1つの弾性リングは、キャップエンド400が下側ハウジング部分950内に配置されると封止することができる。
【0027】
[0037]モジュール位置合わせ要素もフィルターカートリッジもフィルターカプセルハウジング内で軸線方向に動くことができる一方、耳部565は、モジュールの極端な動きによりキャップエンドの下端部の封止が解除されることを阻止する。
【0028】
[0038]キャップエンド400が下側ハウジング部分950内に配置されて少なくとも1のリングが封止を可能とする、中空エンドキャップ400の少なくとも1つの溝425と少なくとも1つのリング430の配置とは対照的に、2つ以上の平坦化部分526A、526Bを有しモジュール位置合わせ要素500上において弾性リング部材530を収容する周溝525は、軸線方向の動きを可能にする緩衝域を提供するが、必ずしも封止をもたらすわけではない。
【0029】
[0039]濾過の間(弁2100及び2200(以下で述べる)は閉じている)、流体が入口1を通って、モジュール位置合わせ要素500、外側ケージ620、少なくとも1つの中空円筒形多孔質フィルターエレメント651を備える中空円筒形多孔質フィルター650、内部コア610、そして出口2を通って流れるように、フィルターカプセルは、フィルターカートリッジ内に「アウトサイドイン」流になるように配置されることが好ましい。
【0030】
[0040]典型的には、フィルターカプセルは、少なくとも1つの弁2000、好ましくは2つの弁(ベント弁とすることができる)を含み、
図1、
図3A及び
図8に示される実施形態は、上側弁2100と下側弁2200とを含む。弁は、弁出口ポートから弁棒の動きを分け、接続された管類の回転を防ぐ又は接続している管類の堅さが弁の動作に影響を及ぼすことを防ぐアクチュエータノブによって作動するように構成されることが好ましい。参照のため
図3A及び
図7を用いると、各弁は、ポート919、959(
図3A)と連通するそれぞれの弁入口2101、2201と、弁出口2102、2202と、アクチュエータノブ2103、2203と、弁棒2104、2204(各弁棒が、典型的には、それぞれの溝に嵌合するO−リングのような少なくとも1つの弾性封止部材を含み、
図8は、各棒に関係する2つのO−リング2110A、2110B、2210A、2210Bを示しており、
図7は、溝2111A、2111B、2211A、2211B内に弾性封止部材がない弁棒を示している)と、弁出口ポート2105、2205と、出口継手2106、2206とを備えることが好ましい。
【0031】
[0041]
図3Aは、クイックコネクタの接続形式の接続部を有する出口2102及び2202を示しているが、当業界で既知の様々な他の形式及びコネクタも適している。
【0032】
[0042]弁の使用は、空気を抜く、流体を排出する、完全性試験を行う及びサンプルを取り出すのに望ましいとされ得る。
【0033】
[0043]例えば、本発明による方法の1つの実施形態では、フィルターカプセルは、以下のように用意される。すなわち、最初に両方の弁が閉じられ、出口下流の流体流路が閉じられ、入口から流体が導入され、カプセルが流体でほぼ満杯になった場合に、すべての空気又はガスが抜けるまで上側弁が部分的に開けられ、そして上側弁が閉じられる。
【0034】
[0044]その後、出口下流の流体流路が開けられ、流体がフィルターカプセルを流通する際に濾過される。
【0035】
[0045]本発明による方法の別の実施形態では、濾過後、濾過空気が入口から導入され又は上側弁が開けられた後に上側弁から導入され、それによってさらなる濾過流体が押し出されて回収され得る。
【0036】
[0046]代替的に又は追加的に、本発明による方法の別の実施形態では、完全性試験を実施することもでき、その場合、完全性試験装置は、上側弁か下側弁のどちらかに接続され、適切な方の弁が開けられ、完全性試験が実施され、その後、その弁は閉じられる。
【0037】
[0047]代替的に又は追加的に、本発明による方法のさらに別の実施形態では、サンプリングを実施することができ、その場合、弁(典型的には、下側弁)がゆっくりと開けられ、小体積の流体が分析のために抜き取られ、その弁が閉じられる。
【0038】
[0048]代替的に又は追加的に、本発明による方法のさらに別の実施形態では、排液を実施することができ、その場合、弁(典型的には、下側弁)が開けられ、フィルターカプセルの内部流体が排出される。
【0039】
[0049]上側弁2100が開けられると、流体は、上側弁2100の上側弁入口2101を通り二次上側ボウル部分流体流ポート919を通って流れ、下側弁2200が開けられると、流体は、下側弁2200の下側弁入口2201を通り二次下側ボウル部分流体流ポート959を通って流れる。
【0040】
[0050]典型的には、上側及び下側のハウジング部分910、950の第1の端部911、951は、上側及び下側のハウジング部分を、流体処理システムのホース、パイプ、管類又は他の導管に接続するための任意の多種多様な継手を含むことができる嵌合セクションをそれぞれ含む。例えば、継手は、多くの図面に示されるようなサニタリ―フランジ継手又はホースバーブ(又はねじ接続又はスナップコネクタ)として構成され得る。継手は、当業界で既知のような任意の適当な内径及び/又は外径を有することができる。典型的な継手としては、例えば、1/4”、3/8”、1/2”、5/8”のホースバーブ継手、及び1/2”、3/4”、1”及び1.5”のサニタリ―端末継手が挙げられるが、他の適当な継手も当業界では既知である。
【0041】
[0051]内径は、上側及び/又は下側のハウジング部分の第1の端部と第2の端部との間のフィルターカプセルの軸線に沿って変化する場合がある。例えば、例示の実施形態では、上側及び下側のハウジング部分は、第2の端部912、952及び同一の内径を含むボウル部分915、955と、第1の端部911、951を含みボウル部分915、955の内径より小さい内径を有する嵌合セクション1A、2Aと、第1の端部と第2の端部との間にありボウル部分の内径より小さく嵌合セクションの内径より大きい内径918、958を有するセクションを有する二次部分916、956とを含む。
【0042】
[0052]例示の実施形態では、参照のために
図1及び
図2を使用すると、二次部分916、956は、フィルターの方向に増大する(例えば、凹形の内面による)内径を有しており、ここで、内径918、958は最大内径となっている。
図2及び
図3Bに示されるように、モジュール位置合わせ要素の水平方向に配置された外方に延びる耳部565の端部は、二次上側ボウル部分内径918を越えて延び(耳部は、二次上側ボウル部分の内面と接触する肩部565Aを含むことが好ましい)、
図2に示されるように、下側エンドキャップ602の外径は、二次下側ボウル部分内径958を越えて延びている。
【0043】
[0053]典型的には、弁の出口端は、例えば導管など、流体処理システムの構成要素に接続するための継手をそれぞれ含む。必要に応じて、弁は、滅菌ベントフィルターに接続されてもよい。一実施形態では、上述したように、継手はクイック解放コネクタとの使用に適している。
【0044】
[0054]
図9及び
図10は、完全性試験機5500と流体連通するフィルターカプセルの実施形態を含むシステムの例示的な実施形態を示している。
【0045】
[0055]
図9は、フィルターシステム5000を示しており、フィルターシステム5000は、例えば供給液容器5101である1つ又は複数の容器と、複数の導管と、流量制御装置(例えば、クランプ及び/又は弁)と、フィルターカプセル1000と、ポンプ5200とを含み、システムのこれらの構成要素は、導管と、無菌又は滅菌のコネクタ/ディスコネクタアセンブリであることが好ましいコネクタ及び/又はディスコネクタアセンブリ5100(5100A〜5100Iとラベル付けられた)とを介して、流体連通するように配置されている。いくつかの実施形態では、アセンブリは、雄型及び雌型のコネクタであり、例えば、5100Cが雄型コネクタ、5100Dが雌型コネクタとすることができ、又は逆も同様である。様々なコネクタ及びディスコネクタアセンブリが適当であり、特に、適当なコネクタ及びディスコネクタとしては、米国特許出願公開第2017/0284584号に開示されているもの、並びにKLEENPACKプレスト滅菌コネクタ(Presto Sterile Connectors)及びKLEENPACK滅菌ディスコネクタ(Pall Corporation、Port Washington、NY)として入手可能なものが挙げられる。
【0046】
[0056]一実施形態では、流体が供給液容器5101から流出してフィルターカプセル1000を通過することで濾過され、一段での濾過が実現される。別の実施形態では、必要に応じて、カプセルフィルター上流の容器(例えば、バッグ)5102内にサンプルを収集することによって、バイオバーデンのサンプリングを実施することができる(任意選択で、滅菌ベントフィルターを含むことができるベント装置5300’が、
図10に示されるように、容器5102に取り付けられてもよい)。バイオバーデンのサンプリングは、無菌又は滅菌のコネクタ及びディスコネクタを用いて実施することが好ましく、それによってシステム及びサンプルの汚染の危険が最低限に抑えられる。代替的に又は追加的に、使用前又は使用後の完全性試験を含む完全性試験を実施することもでき、その場合、完全性試験のための完全性試験機5500は、システムと流体連通にある。必要に応じて、カプセルフィルターは、プロセス内に接続されてフィルターカプセル入口及び出口に関連付けられる滅菌コネクタが作動される前に、完全性試験を受けることができる。これは、フィルターカプセルがプロセス内に恒久的に設置される前にフィルターカプセルの完全性及び使用の適性を確認できるということになる。様々な完全性試験機、例えば、PALLTRONIC Flowstar IVフィルター完全性試験機、又はPALLTRONIC Flowstar IVフィルター完全性試験機MUX Extension、又はPALLTRONIC Flowstar LGR試験機、又は、PALLTRONIC Aqua WIT IVフィルター完全性試験システム、Pall Corporation、Port Washington、NYが、本発明の実施形態に従った使用に適している。完全性試験機の使用を含むいくつかの実施形態では、高圧マニホールドセクションが試験されるべきカプセルフィルターの上流に配置され、必要に応じて、完全性試験の接続は、フィルターカプセルベント弁に成形された空気圧継手によってもたらされ得る。
【0047】
[0057]代替的に又は追加的に、フラッシュ液容器5103(フラッシュ液を受けたときにベントするための(滅菌ベントフィルターを含むことができる)ベント装置5300を含むバッグとして示される)は、フィルターカプセル上流で未濾過の流体バルク(bulk)へフラッシュ液を無菌で戻すことを可能にすることに利用することができ、それによって、製品がフィルターウェッティングステップに使用される場合の製品の損失が最低限に抑えられる。これは、さらに、未濾過バルク流体中の抽出物の濃度を下げる。
【0048】
[0058]
図10は、フィルターシステム5000を示しており、フィルターシステム5000は、例えば供給液容器5101である1つ又は複数の容器と、2つのフィルターカプセル1000(1000A、1000B)と、滅菌フィルター5400と、複数の導管と、流量制御装置と、ポンプ5200とを含み、システムのこれらの構成要素は、コネクタ及び/又はディスコネクタアセンブリ5100を介して流体連通するように配置され、コネクタ及び/又はディスコネクタアセンブリは、
図9に関して述べられたようなものである。
【0049】
[0059]一実施形態では、流体は、供給液容器5101から流出して、フィルターカプセル1000Aを通り、その後にフィルターカプセル1000Bを通って濾過され、二段階濾過が実現される。必要に応じて、例示のシステムの実施形態は、
図9に関連して述べたようにバイオバーデンのサンプリング及び完全性試験を可能にし、2つのカプセルフィルター間での滅菌の維持を確実にし、フィルターの組合せによる向上したレベルの滅菌保証の実現という二重濾過の絶対要件を確実にし、カプセルフィルター1000B(直列にある第2のフィルター)の完全性試験が不合格の場合でもカプセルフィルター1000Aをクリティカルフィルターとみなすことができ、したがってそのフィルターの下流の滅菌環境が保証されることになるという冗長濾過(redundant filtration)を確実にする。フィルターの使用前のフラッシュは、連続的にフラッシュ流体をフィルターカプセル1000Bの下流側に位置する単一容器5103へ送ることで実施することができ、万一プロセスが許可し必要とした場合は、そのフラッシュ流体をフィルターカプセル1000Aの上流の未濾過流体バルクへ無菌で戻すことができる。
【0050】
[0060]使用前完全性試験は、定められた手順に従って順次的に実施されなければならず、まず、完全性試験ガスを排出するポイントとしてカプセルフィルター1000Aのすぐ下流の滅菌フィルター5400を使用してカプセルフィルター1000Aを試験する。カプセルフィルター1000Aの試験の完了後、下流フラッシュ容器5103へと送られる排出ガスを用いてカプセルフィルター1000Bを試験することができる。はじめにカプセルフィルターAを試験することによって、流体がシステムに導入され、その後のカプセルフィルターBの試験がより容易になる。ベントフィルター5300は、排出するポイントを提供するためにフラッシュ容器に関連付けられ、それによって試験段階中のフラッシュ容器における過圧の危険が最低限に抑えられる。
【0051】
[0061]使用後試験の場合、まず、カプセルフィルターBを試験することが望まれ、カプセルフィルターAの試験は、任意選択とすることができる。
【0052】
[0062]完全性試験の他のオプションでは、例えば参照のために
図10を用いると、完全性試験機は、フィルターカプセル上流に任意選択的な滅菌フィルター5401Aを含むオプション1により、又は、フィルターカプセルの上側弁に接続され、任意選択的な滅菌フィルター5401Bを含むオプション2により、システムと流体連通するように配置され得る。完全性試験がオプション1又はオプション2を用いて実施される場合、排出ガスは、完全性試験機5500へと戻るのではなく滅菌フィルター5400から周囲へと排出されなければならないので、滅菌フィルター5400を含むラインは、完全性試験機5500と滅菌フィルター5400との間に隙間があるかたちで図示されている。
【0053】
[0063]バイオバーデンのサンプリングを含むいくつかの実施形態では、カプセルフィルターは、垂直方向に配置することができ、必要に応じて、バイオバーデン用バッグ5102は、フィルターカプセルの下側弁と連通して配置してもよい。
【0054】
[0064]多種多様な導管、コネクタ、流量制御装置(例えば、クランプ及び/又は弁)、容器、及びベント装置は当業界では既に知られている。可撓性の容器(バッグ)及び導管は、例えば、可塑化塩化ビニル、エチレンブチルアクリレートコポリマー(EBAC)樹脂、エチレンメチルアクリレートコポリマー(EMAC)樹脂、可塑化超高分子量PVC樹脂、エチレン酢酸ビニル(EVA)から作製することができる。バッグ及び/又は導管は、さらに、例えば、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、及びこれらの材料の組合せから形成することもできる。
【0055】
[0065]様々なフィルター、フィルターメディア(例えば、繊維メディア、膜、及び/又は複合物)、フィルターエレメント、並びにフィルターモジュールが、本発明によるフィルターカートリッジ及びフィルターモジュールでの使用に適する。適当なフィルターとしては、例えば、ULTIPLEAT(登録商標)フィルター(Pall Corporation、Port Washington、NY)が挙げられる。プリーツ状フィルター、及び「レイドオーバプリーツ(laid−over−pleat)」(LOP)フィルター構成を含む例示的なフィルター及びフィルターエレメントは、例えば、米国特許第5,543,047号及び米国特許第5,552,048号において開示されている。
【0056】
[0066]フィルター及びフィルターエレメントは、任意の適当な孔構造、例えば孔サイズ(例えば、泡立ち点により明らかなような、又は例えば米国特許第4,340,479号に記載されるようなK
Lにより、又は毛管凝縮フローポロメトリ(flow porometry)によって明らかなような孔サイズ)、孔定格、孔直径(例えば、米国特許第4,925,572号に記載されるように、修正OSU F2試験を使用して特徴付けられる場合)、或いは、流体がエレメントを通過するとき対象の1つ又は複数の材料の通過を減少させる又は可能にする除去率を有することができる。使用される孔構造は、処理されるべき流体の組成、及び処理された流体の所望の排出レベルに応じて決まる。
【0057】
[0067]フィルター及びフィルターエレメントは、任意の所望の臨界湿潤表面張力(例えば、米国特許第4,925,572号に定義されるCWST)を有するものとすることができる。孔質膜は、任意の所望の臨界湿潤表面張力(例えば、米国特許第4,925,572号に定義されるようなCWST)を有することができる。CWSTは、例えば、米国特許第5,152,905号、米国特許第第5,443,743号、米国特許第第5,472,621号、及び米国特許第第6,074,869号にさらに開示されているように、当業界で既知であるように選択することができる。典型的には、フィルターエレメントは、約53ダイン/cm(約53×10
−5N/cm)を超えるCWSTを有する。いくつかの実施形態では、エレメントは、約75ダイン/cm(約75×10
−5N/cm)以上のCWSTを有する。エレメントの表面特性は、湿式又は乾式の酸化によって、表面上へのポリマーのコーティング若しくは堆積によって、或いはグラフト反応によって、(例えば、表面電荷、例えば、正電荷若しくは負電荷を含むように、及び/又は表面の極性又は親水性を変えるように、CWSTに影響を及ぼすために)改質することができる。改質としては、例えば、照射、極性又は荷電モノマー、荷電ポリマーでの表面のコーティング及び/又は硬化、並びに官能基を表面に付着させる化学的改質を行うことが挙げられる。
【0058】
[0068]フィルターは、異なる構造及び/又は機能、例えば、次の、プレフィルトレーション、支持体、ドレイネージ、離間及び緩衝のうちのいずれか1つ又は複数のうちの少なくとも1つを有することができる追加の要素、層、又は構成要素を含むことができる。例示的に、フィルターは、さらに、メッシュ及び/又はスクリーンのような少なくとも1つの追加の要素を含むことができる。
【0059】
[0069]いくつかの実施形態では複数のフィルターエレメントを備えるフィルター(典型的には、フィルターは、フィルターモジュールを形成するように外側ケージと内側コアとの間に配置される)は、入口と出口とを備え入口と出口との間に流体流路を画定するハウジング内に配置され、フィルターは、フィルターカプセルを形成するように流体流路を横切っている。フィルターカプセルは、当業界で既知であるように(例えば、オートクレーブ、ガンマ線照射などにより)滅菌可能であることが好ましい。適当な形状であり入口と出口をもたらす任意のハウジングを用いることができる。
【0060】
[0070]カプセルフィルターのハウジングは、処理する流体と適合する任意の不浸透性熱可塑性材料を含む、任意の適切な剛性の不浸透性材料から製造することができる。ハウジングは、金属(例えば、ステンレス鋼)から製造することができるが、好ましい実施形態では、ハウジングは、例えば、アクリル、ポリプロピレン、ポリスチレン、又はポリカーボネート樹脂などのポリマーから製造することができる。より好ましい実施形態では、ハウジングは、押出成形されたポリプロピレンから製造される。
【0061】
[0071]モジュール位置合わせ要素は、処理する流体に適合する任意の適当な不浸透性の材料から製造することができる。好ましい一実施形態では、モジュール位置合わせ要素は、ポリプロピレンから製造される。
【0062】
[0072]本発明の実施形態は、様々なバイオリアクタを利用したものを含む様々な流体処理システム及び流体処理用途、並びに/又はシングルユース型テクノロジ(SUT)用途での使用に適している。代替的に又は追加的に、本発明の実施形態は、これらに限定されないが、米国特許出願公開第2017/0284584号に開示されているものを含む様々なコネクタアセンブリに特に適している。必要に応じて、フィルターカプセルの実施形態(例えば、アクチュエータノブなどの構成要素)は、米国特許出願公開第2017/0284584号に記載の色分けと一致して色分けされてもよく、それによってシステムのカスタマイゼーション及び識別が可能になり、複数接続の不具合(例えば、バイオリアクタを含む流体システムなどの流体システムは、例えば流体入口ポート、排出ポート、サンプリングポート、ベントポートなどの、複数の接続部を含むことがある)を含む、接続の不具合を減少させることができ、色が様々な連結部のための視覚標示ガイドを提供することができる。
【0063】
[0073]本明細書中に引用された刊行物、特許出願及び特許を含むすべての参考文献は、各参考文献が個々に且つ具体的に、参照により組み入れられると示され、その全体が本明細書に記載されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0064】
[0074](特に以下の特許請求の範囲の文脈において)本発明を説明する文脈における用語「a」及び「an」及び「the」及び「少なくとも1つの」及び同様の指示対象の使用は、本明細書中に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数及び複数形の両方をカバーするように解釈される。「少なくとも1つ」という用語に続く1つ又は複数の項目の一覧(例えば、「A及びBのうちの少なくとも1つ」)の使用は、本明細書中に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、列挙された項目から選択された1つの項目(A又はB)、又は、列挙された項目の2つ以上の任意の組合せ(A及びB)を意味すると解釈されるべきである。「備える」、「有する」、「含む」及び「含有する」という用語は、別段の記載がない限り、制限のない用語(すなわち、「含むが、これに限定されない」を意味する)として解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の記載は、本明細書中で別段の指示がない限り、単に、範囲内の各別個の値を個々に参照する簡略方法として役立つことを意図しており、各個別の値は本明細書に個別に記載されているかのように、本明細書に組み込まれる。本明細書中に記載されるすべての方法は、本明細書中に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供されるあらゆる例、又は例示的な文言(例えば、「〜など」)の使用は、単に本発明をよりよく示すことを意図しており、別段の請求がない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる文言も、本発明の実践に不可欠な非請求の要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0065】
[0075]本発明を実施するために本発明者らに知られている最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態を本明細書に記載する。これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の説明を読むことにより当業者には明らかになるであろう。本発明者らは、当業者がこのような変形を必要に応じて使用することを期待しており、本発明者らは本発明が本明細書に具体的に記載されたものとは別の方法で実施されることを意図する。したがって、本発明は、適用法によって許容されるように、添付の特許請求の範囲に記載された主題のすべての改変及び均等物を含む。さらに、本明細書中に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、それらのすべての可能な変形における上記の要素の任意の組合せが本発明に包含される。