【解決手段】 タイヤモールドにおいては、複数のブレードは、モールド本体のタイヤ周方向の中間部に配置される第1ブレードと、モールド本体のタイヤ周方向の端部に配置される第2ブレードと、を含み、第2ブレードは、モールド本体から突出する本体部と、本体部に連結される補強部と、を備え、本体部は、第1ブレードがモールド本体から突出する部分と同じ形状である。
前記本体部のタイヤ周方向の外側面に連結される前記補強部の総体積は、前記本体部のタイヤ周方向の内側面に連結される前記補強部の総体積よりも、大きい、請求項1に記載のタイヤモールド。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、タイヤモールド及びタイヤにおける一実施形態について、
図1〜
図13を参照しながら説明する。なお、各図(
図14〜
図16も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0016】
図1に示すように、タイヤ10は、ビードを有する一対のビード部11と、各ビード部11からタイヤ径方向D2の外側に延びるサイドウォール部12とを備えている。また、タイヤ10は、一対のサイドウォール部12のタイヤ径方向D2の外端部に連接されるトレッド部13を備えている。
【0017】
トレッド部13は、タイヤ径方向D2の外側面に、路面に接するトレッド面を備えている。なお、図示していないが、トレッド部13は、複数の主溝と、主溝によって区画される陸部とを備えており、陸部は、凹状の陸溝と、陸溝より幅狭な凹状のサイプとを備えている。
【0018】
各図において、第1の方向D1は、タイヤ10の回転中心であるタイヤ回転軸X1と平行なタイヤ幅方向D1であり、第2の方向D2は、タイヤ10の直径方向であるタイヤ径方向D2であり、第3の方向D3は、タイヤ回転軸X1周りの方向であるタイヤ周方向D3である。タイヤ赤道面S1は、タイヤ回転軸X1に直交する面で且つタイヤ10のタイヤ幅方向D1の中心に位置する面であり、タイヤ子午面は、タイヤ回転軸X1を含む面で且つタイヤ赤道面S1と直交する面である。
【0019】
図2〜
図6に示すように、タイヤモールド4は、タイヤ加硫装置1に備えられている。なお、タイヤ加硫装置1及びタイヤモールド4における方向D1〜D3は、タイヤ加硫装置1で成形されるタイヤ10に対する方向(タイヤ幅方向D1、タイヤ径方向D2、タイヤ周方向D3)を使用する。
【0020】
タイヤ加硫装置1は、タイヤ幅方向D1で離間する一対のサイドプレート2と、タイヤ周方向D3に沿って並列される複数のセクター3とを備えている。なお、タイヤ加硫装置1は、未加硫タイヤ10(加硫前のタイヤ)を加硫することで加硫タイヤ10(加硫後のタイヤ)を成形する装置である。
【0021】
サイドプレート2は、タイヤ幅方向D1の内側部がタイヤ10のサイドウォール部12に接するサイドモールド2aを備えている。また、サイドプレート2は、タイヤ10のビード部11が嵌合されるビードモールド2bを備えている。
【0022】
セクター3は、内周部(タイヤ径方向D2の内側部)の成形面4aがタイヤ10のトレッド部13に接するタイヤモールド(以下、「トレッドモールド」ともいう)4と、トレッドモールド4がタイヤ径方向D2の内側に装着されるモールドベース3aとを備えている。トレッドモールド4とモールドベース3aは、一体となって、タイヤ径方向D2に移動する。
【0023】
一対のサイドモールド2a,2aは、タイヤ加硫装置1の内部にセットされるタイヤ10に対して、タイヤ幅方向D1に離間して配置されている。また、複数のトレッドモールド4は、一対のサイドモールド2a,2aのタイヤ径方向D2の外側に配置され、且つ、タイヤ加硫装置1の内部にセットされるタイヤ10に対して、タイヤ周方向D3に沿って環状に並列されている。
【0024】
そして、一方のサイドモールド2aは、他方のサイドモールド2aに対して、タイヤ幅方向D1に移動可能であり、また、複数のトレッドモールド4は、サイドモールド2aに対して、タイヤ径方向D2に移動可能である。これにより、タイヤ加硫装置1は、
図2〜
図4に示すような型開き状態と、
図5及び
図6に示すような型閉め状態とに切り替えられる。
【0025】
タイヤ加硫装置1は、型開き状態時に、サイドモールド2aとトレッドモールド4とが離れているため、タイヤ10の出し入れを可能にする。また、タイヤ加硫装置1は、型閉め状態時に、サイドモールド2aとトレッドモールド4とが加圧接触しているため、タイヤ10を成形するための閉空間(キャビネット)を内部に形成している。
【0026】
図7に示すように、トレッドモールド4は、成形面4aを有するモールド本体4bと、タイヤ10にサイプを形成するための複数のブレード5,6と、タイヤ10に溝を形成するための複数の凸部4cとを備えている。複数のブレード5,6及び凸部4cは、モールド本体4bの成形面4aに固定されている。
【0027】
モールド本体4bは、タイヤ周方向D3の端部4d,4dと、一対の端部4d,4dの間に配置される中間部4eとを備えている。なお、端部4dの領域は、特に限定されないが、端部4dは、例えば、トレッドモールド4のタイヤ周方向D3の長さの20%の領域とすることができ、好ましくは、例えば、トレッドモールド4のタイヤ周方向D3の長さの10%の領域とすることができる。
【0028】
複数のブレード5,6は、モールド本体4bの中間部4eに配置される第1ブレード5と、モールド本体4bの端部4dに配置される第2ブレード6とを備えている。なお、
図7においては、第1及び第2ブレード5,6のみ設けられているが、例えば、第1及び第2ブレード5,6とは異なる形状である第3ブレードがさらに設けられていてもよい。
【0029】
図8〜
図10に示すように、第1ブレード5は、モールド本体4bから突出する第1本体部5aと、第1本体部5aの基端部に連結され、モールド本体4bに埋設される第1ベース部5bとを備えている。そして、第1ブレード5は、平板状に形成されている。即ち、第1本体部5a及び第1ベース部5bは、それぞれ平板状に形成されている。
【0030】
図11〜
図13に示すように、第2ブレード6は、モールド本体4bから突出する第2本体部6aと、第2本体部6aの基端部に連結され、モールド本体4bに埋設される第2ベース部6bとを備えている。また、第2ブレード6は、第2本体部6a及び第2ベース部6bに連結される補強部6cを備えている。
【0031】
第2本体部6aは、平板状に形成されている。具体的には、第2本体部6aは、第1本体部5aと同じ形状である。なお、本明細書において、「同じ形状」とは、製造誤差等による誤差を含むものであって、例えば、高さが±1mmの範囲で異なる形状、幅が±1mmの範囲で異なる形状、厚みが±0.5mmの範囲で異なる形状を含む。
【0032】
第2ベース部6bは、平板状に形成されている。なお、第2ベース部6bの形状は、特に限定されないが、本実施形態においては、第2ベース部6bは、第1ベース部5bと同じ形状としている。
【0033】
補強部6cは、第2本体部6aに連結される本体補強部6dと、第2ベース部6bに連結されるベース補強部6eとを備えている。本体補強部6dは、モールド本体4bから露出しており、ベース補強部6eは、モールド本体4bに埋設されている。
【0034】
ところで、第1ブレード5と第2ブレード6との形状が大きく異なる場合には、第1及び第2ブレード5,6で形成されるサイプの機能が変わるため、タイヤ10の性能が低下する。例えば、サイプの形状差によるタイヤ10の剛性差が生じた場合には、偏摩耗が発生するため、タイヤ10の耐摩耗性能が低下する。
【0035】
そこで、例えば、本体補強部6dの総体積は、第2本体部6aの総体積の50%以下とすることが好ましく、また、第2本体部6aの総体積の30%以下とすることがより好ましい。これにより、第1及び第2ブレード5,6で形成されるサイプの機能が変わることを抑制することができる。なお、第2本体部6aの総体積に対する本体補強部6dの総体積は、特に限定されない。
【0036】
また、タイヤ10の加硫を開始する前には、トレッドモールド4がタイヤ径方向D2の内側に向けて移動し、加硫前のタイヤ10にブレード5,6が刺し込まれる。このとき、第2ブレード6には、タイヤ周方向D3の内側に向けた第1の力F1(
図7参照)が働く。
【0037】
一方、タイヤ10の加硫が完了した後には、トレッドモールド4がタイヤ径方向D2の外側に向けて移動し、加硫後のタイヤ10からブレード5,6が引き抜かれる。このとき、第2ブレード6には、タイヤ周方向D3の外側に向けた第2の力F2(
図7参照)が働く。しかも、加硫後のタイヤ10は、加硫前のタイヤ10から硬化しているため、第2の力F2は、第1の力F1よりも大きくなる。
【0038】
そこで、第2本体部6aのタイヤ周方向D3の外側面6fに連結される補強部6cの総体積は、第2本体部6aのタイヤ周方向D3の内側面6gに連結される補強部6cの総体積よりも、大きくなっている。具体的には、第2本体部6aの外側面6fに連結される本体補強部6dの総体積は、第2本体部6aの内側面6gに連結される本体補強部6dの総体積よりも、大きくなっている。
【0039】
これにより、第2の力F2に対応する補強部6cの総体積が大きくなっているため、大きな第2の力F2に対して、補強部6cが効果的に補強できるように配置されている。なお、本実施形態においては、補強部6cは、第2本体部6aの外側面6fにのみ連結されており、第2本体部6aの内側面6gには連結されていない。
【0040】
しかも、第2ブレード6の高さ方向と直交方向の断面形状は、高さ方向に亘って、同じ形状である。即ち、第2本体部6a及び本体補強部6dにおける断面形状は、高さ方向に亘って、同じ形状である。これにより、トレッドモールド4がタイヤ径方向D2の外側に向けて移動し、加硫後のタイヤ10からブレード5,6が引き抜かれる際に、補強部6cがタイヤ10に引っ掛かることを抑制することができる。
【0041】
ところで、第2ブレード6は、厚み方向に湾曲したり屈曲したりし易い。そこで、補強部6cは、第2本体部6aの高さ方向に亘って延びている。これにより、第2本体部6aを高さ方向に亘って補強することができているため、第2ブレード6が厚み方向に湾曲したり屈曲したりすることを抑制することができる。
【0042】
しかも、第2本体部6aは、高さ方向の基端部(具体的には、第2ベース部6bとの連結部)で変形し易い。そこで、補強部6cは、第2本体部6a及び第2ベース部6bの高さ方向に亘って延びている。具体的には、本体補強部6dは、ベース補強部6eに連結されている。これにより、第2本体部6aが基端部で変形することを抑制することができる。
【0043】
また、第2本体部6aは、幅方向の端部でも変形し易い。そこで、補強部6cは、第2本体部6aの幅方向の端部にそれぞれ配置されている。これにより、第2本体部6aが幅方向の端部で変形することを抑制することができる。
【0044】
なお、第1及び第2ブレード5,6の寸法は、特に限定されないが、本体部5a,6aの高さは、例えば、5mm〜15mmとすることができ、また、本体部5a,6aの厚みは、例えば、0.3mm〜2.0mmとすることができる。なお、補強部6cの厚みは、特に限定されないが、例えば、第2本体部6aの厚み以下であることが好ましい。
【0045】
以上より、本実施形態に係るタイヤモールド4は、タイヤ周方向D3に並列され、タイヤ径方向D2に移動されるタイヤモールド4において、タイヤ10にサイプを形成するための複数のブレード5,6と、前記複数のブレード5,6を固定するモールド本体4bと、を備え、前記複数のブレード5,6は、前記モールド本体4bのタイヤ周方向D3の中間部4eに配置される第1ブレード5と、前記モールド本体4bのタイヤ周方向D3の端部4dに配置される第2ブレード6と、を含み、前記第2ブレード6は、前記モールド本体4bから突出する本体部6aと、前記本体部6aに連結される補強部6cと、を備え、前記本体部6aは、前記第1ブレード5が前記モールド本体4bから突出する部分5aと同じ形状である。
【0046】
斯かる構成によれば、補強部6cが本体部6aに連結されているため、本体部6aを補強することができている。そして、本体部6aは、第1ブレード5がモールド本体4bから突出する部分5aと、同じ形状である。これにより、第2ブレード6の変形・損傷を抑制しつつ、各ブレード5,6で形成されるサイプの機能が変わることを抑制する。そして、本実施形態に係るタイヤモールド4によって製造されるタイヤ10は、サイプの機能が変わることを抑制されたタイヤ10となっている。
【0047】
また、本実施形態に係るタイヤモールド4においては、前記本体部6aのタイヤ周方向D3の外側面6fに連結される前記補強部6cの総体積は、前記本体部6aのタイヤ周方向D3の内側面6gに連結される前記補強部6cの総体積よりも、大きい、という構成である。
【0048】
斯かる構成によれば、加硫後のタイヤ10からブレード5,6が引き抜かれる際に、第2ブレード6に、タイヤ周方向D3の外側に向けた大きな力F2が働くことに対して、本体部6aの外側面6fに連結される補強部6cの総体積は、大きくなっている。これにより、補強部6cが本体部6aを効果的に補強することができている。
【0049】
また、本実施形態に係るタイヤモールド4においては、前記補強部6cは、前記本体部6aの高さ方向に亘って延びる、という構成である。
【0050】
斯かる構成によれば、本体部6aが厚み方向に湾曲したり屈曲したりし易いことに対して、補強部6cは、本体部6aの高さ方向に亘って延びている。これにより、本体部6aを高さ方向に亘って補強することができているため、本体部6aが厚み方向に湾曲したり屈曲したりすることを抑制することができる。
【0051】
また、本実施形態に係るタイヤモールド4においては、前記第2ブレード6は、前記本体部6aの基端部に連結され且つ前記モールド本体4bに埋設されるベース部6bを備え、前記補強部6cは、前記本体部6a及び前記ベース部6bの高さ方向に亘って延びる、という構成である。
【0052】
斯かる構成によれば、本体部6aが基端部で変形し易いことに対して、補強部6cは、本体部6a及びベース部6bの高さ方向に亘って延びている。これにより、本体部6aが基端部で変形することを抑制することができる。
【0053】
また、本実施形態に係るタイヤモールド4においては、前記補強部6cは、前記本体部6aの幅方向の端部に配置される、という構成である。
【0054】
斯かる構成によれば、本体部6aが幅方向の端部で変形し易いことに対して、補強部6cは、本体部6aの幅方向の端部に配置されている。これにより、本体部6aが幅方向の端部で変形することを抑制することができる。
【0055】
なお、タイヤモールド4及びタイヤ10は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、タイヤモールド4及びタイヤ10は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0056】
(1)上記実施形態に係るタイヤモールド4においては、本体部5a,6aは、平板状に形成されている、という構成である。しかしながら、タイヤモールド4は、斯かる構成に限られない。例えば、本体部5a,6aは、屈曲部・湾曲部を有する板状に形成されている、という構成でもよい。即ち、本体部5a,6aは、厚みが一定(同じ及び略同じ)である形状であればよい。
【0057】
(2)また、上記実施形態に係るタイヤモールド4においては、第2本体部6aの外側面6fに連結される補強部6cの総体積は、第2本体部6aの内側面6gに連結される補強部6cの総体積よりも、大きい、という構成である。しかしながら、タイヤモールド4は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、第2本体部6aの外側面6fに連結される補強部6cの総体積は、第2本体部6aの内側面6gに連結される補強部6cの総体積以下である、という構成でもよい。
【0058】
(3)また、上記実施形態に係るタイヤモールド4においては、補強部6cは、第2本体部6aの外側面6fにのみ連結されており、第2本体部6aの内側面6gには連結されていない、という構成である。しかしながら、タイヤモールド4は、斯かる構成に限られない。
【0059】
例えば、補強部6cは、第2本体部6aの外側面6f及び内側面6gの両方に連結されている、という構成でもよい。また、例えば、補強部6cは、第2本体部6aの内側面6gにのみ連結されており、第2本体部6aの外側面6fには連結されていない、という構成でもよい。
【0060】
(4)また、上記実施形態に係るタイヤモールド4においては、補強部6cは、第2本体部6aの高さ方向に亘って延びている、という構成である。しかしながら、タイヤモールド4は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、補強部6cは、第2本体部6aの高さ方向の一部に、配置されている、という構成でもよい。
【0061】
(5)また、上記実施形態に係るタイヤモールド4においては、補強部6cは、第2本体部6a及び第2ベース部6bの高さ方向に亘って延びている、という構成である。しかしながら、タイヤモールド4は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、補強部6cは、第2ベース部6bに連結されていない、という構成でもよい。また、例えば、本体補強部6dは、ベース補強部6eと離れている、という構成でもよい。
【0062】
(6)また、上記実施形態に係るタイヤモールド4においては、補強部6cは、第2本体部6aの幅方向の端部に配置されている、という構成である。しかしながら、タイヤモールド4は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、補強部6cは、第2本体部6aの幅方向の端部から離れて配置されている、という構成でもよい。
【0063】
(7)また、上記実施形態に係るタイヤモールド4においては、第2本体部6a及び補強部6c(本体補強部6d)の断面形状は、高さ方向に亘って、同じ形状である、という構成である。しかしながら、タイヤモールド4は、斯かる構成に限られない。
【0064】
例えば、補強部6c(本体補強部6d)の断面形状は、第2本体部6aの先端部から基端部に向けて、厚くなる形状である、という構成でもよい。斯かる構成においても、トレッドモールド4がタイヤ径方向D2の外側に向けて移動し、加硫後のタイヤ10からブレード5,6が引き抜かれる際に、補強部6cがタイヤ10に引っ掛かることを抑制することができる。なお、例えば、補強部6c(本体補強部6d)の断面形状は、第2本体部6aの先端部から基端部に向けて、薄くなる形状である、という構成でもよい。
【0065】
(8)また、タイヤモールド4においては、
図14〜
図16に示すように、補強部6cは、第2本体部6aの幅方向の端部と高さ方向の先端部とに、それぞれ配置されている、という構成でもよい。即ち、補強部6cは、第2本体部6aの外端縁に亘って、配置されている、という構成でもよい。
【0066】
斯かる構成によれば、第2本体部6aが幅方向の端部と高さ方向の先端部、即ち、外端縁で変形し易いことに対して、補強部6cは、第2本体部6aの外端縁に亘って配置されている。これにより、第2本体部6aが外端縁で変形することを抑制することができる。