特開2020-199991(P2020-199991A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-199991(P2020-199991A)
(43)【公開日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】ダストカバー
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/20 20060101AFI20201120BHJP
   F16J 15/10 20060101ALI20201120BHJP
【FI】
   B62D1/20
   F16J15/10 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-110308(P2019-110308)
(22)【出願日】2019年6月13日
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森山 誠一
(72)【発明者】
【氏名】小池 康男
【テーマコード(参考)】
3D030
3J040
【Fターム(参考)】
3D030DC33
3J040AA12
3J040EA01
3J040EA16
3J040FA05
3J040HA02
3J040HA03
(57)【要約】
【課題】軽量であり且つより容易に製造できるダストカバーを提供すること。
【解決手段】ダストカバーは、ダッシュパネルの開口部を覆うように配置され、且つ開口部よりも小さい中央穴を備えるベースプレートと、ダッシュパネルとベースプレートとの間に配置される環状のシール部材と、中央穴を覆うように配置され、且つステアリングシャフトが貫通するシャフト穴を備えるコア部材と、コア部材よりも車室側に配置され、コア部材をベースプレートに押し付ける固定金具と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダッシュパネルの開口部を覆うように配置され、且つ前記開口部よりも小さい中央穴を備えるベースプレートと、
前記ダッシュパネルと前記ベースプレートとの間に配置される環状のシール部材と、
前記中央穴を覆うように配置され、且つステアリングシャフトが貫通するシャフト穴を備えるコア部材と、
前記コア部材よりも車室側に配置され、前記コア部材を前記ベースプレートに押し付ける固定金具と、
を備えるダストカバー。
【請求項2】
前記コア部材は、前記シャフト穴を備え且つ前記中央穴に嵌まる本体部と、前記本体部の外周に設けられ且つ前記ベースプレートに面する環状の鍔部と、を備え、
前記固定金具は、環状であって、前記鍔部の車室側の表面に接する
請求項1に記載のダストカバー。
【請求項3】
前記コア部材は、前記鍔部の外周に設けられ且つ前記固定金具よりも車室側に突出するリップ部を備える
請求項2に記載のダストカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダストカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
車両に設けられるステアリング装置は、ステアリングホイールの回転を車輪に伝えるためステアリングシャフトを備える。ステアリングシャフトは、車室とエンジンルームとを隔てるダッシュパネルを貫通している。ステアリングホイールの位置の調整又は走行中の振動等に伴ってステアリングシャフトが移動するため、ステアリングシャフトとダッシュパネルとの間には所定の隙間が設けられる。その一方、粉塵等の異物を含む外気及びエンジンルームで生じる音等の車室内への侵入は防がれる必要がある。このため、ステアリングシャフトとダッシュパネルとの間の隙間にダストカバーが設けられる。例えば、特許文献1には、ダストカバー構造の一例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−72003号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ダストカバーの軽量化のために、特許文献1に記載されているように、フロアに接する防水シール部と、ステアリングシャフトが貫通する穴を有するダストシール部材とを別体とすることがある。この場合、ダストシール部を固定するための固定部材に水がかかる可能性があるため、固定部材に防錆処理を施す必要がある。このため、ダストカバーの製造工程が複雑になる可能性がある。
【0005】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、軽量であり且つより容易に製造できるダストカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本開示の一態様のダストカバーは、ダッシュパネルの開口部を覆うように配置され、且つ前記開口部よりも小さい中央穴を備えるベースプレートと、前記ダッシュパネルと前記ベースプレートとの間に配置される環状のシール部材と、前記中央穴を覆うように配置され、且つステアリングシャフトが貫通するシャフト穴を備えるコア部材と、前記コア部材よりも車室側に配置され、前記コア部材を前記ベースプレートに押し付ける固定金具と、を備える。
【0007】
これにより、ダッシュパネルに接するシール部材と、ステアリングシャフトが貫通する穴を有するコア部材とが別体となる。このため、ダストカバーにおいて、止水のために弾性体で構成する必要のある部分が減少する。その結果、ダストカバーが軽量になる。また、止水のためにコア部材をベースプレートに押し付ける固定金具がコア部材の車室側に配置されるので、固定金具と水との接触が抑制される。このため、固定金具に対して防錆処理が不要となる。したがって、本実施形態のダストカバーは、軽量であり且つより容易に製造できる。
【0008】
ダストカバーの望ましい態様として、前記コア部材は、前記シャフト穴を備え且つ前記中央穴に嵌まる本体部と、前記本体部の外周に設けられ且つ前記ベースプレートに面する環状の鍔部と、を備え、前記固定金具は、環状であって、前記鍔部の車室側の表面に接する。
【0009】
これにより、ベースプレートとコア部材との間の隙間を、1つの部材で全周に亘って密封することができる。したがって、本実施形態のダストカバーは、より容易に製造できる。また、ベースプレートとコア部材との間の隙間が全周に亘って密封されることによって、ダストカバーの防水性能が向上する。
【0010】
ダストカバーの望ましい態様として、前記コア部材は、前記鍔部の外周に設けられ且つ前記固定金具よりも車室側に突出するリップ部を備える。
【0011】
これにより、固定金具がリップ部の内側に位置決めされる。このため、固定金具を鍔部に取り付けやすくなる。したがって、本実施形態のダストカバーは、より容易に製造できる。また、固定金具が鍔部に重なる位置からずれにくくなる。このため、固定金具は、コア部材をベースプレートにより適切に押し付けることができる。その結果、ダストカバーの防水性能が向上する。
【発明の効果】
【0012】
本開示のダストカバーによれば、軽量であり且つより容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本実施形態のステアリング装置の模式図である。
図2図2は、本実施形態のステアリング装置の斜視図である。
図3図3は、本実施形態のダストカバーの分解斜視図である。
図4図4は、本実施形態のダストカバーの正面図である。
図5図5は、本実施形態のダストカバーの背面図である。
図6図6は、本実施形態のダストカバーの斜視図である。
図7図7は、本実施形態のダストカバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
【0015】
(実施形態)
図1は、本実施形態のステアリング装置の模式図である。図2は、本実施形態のステアリング装置の斜視図である。図1に示すように、ステアリング装置80は、ステアリングホイール81と、第1ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、第1ユニバーサルジョイント84と、第2ステアリングシャフト85と、第2ユニバーサルジョイント86と、を備える。ステアリング装置80は、第3ステアリングシャフト87に接合されている。
【0016】
図1に示すように、第1ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを備える。入力軸82aの一方の端部が、ステアリングホイール81に連結される。入力軸82aの他方の端部が、出力軸82bに連結される。出力軸82bの一方の端部が、入力軸82aに連結される。出力軸82bの他方の端部が、第1ユニバーサルジョイント84に連結される。
【0017】
図1に示すように、第2ステアリングシャフト85は、第1ユニバーサルジョイント84と第2ユニバーサルジョイント86とを連結している。第2ステアリングシャフト85の一方の端部が、第1ユニバーサルジョイント84に連結される。第2ステアリングシャフト85の他方の端部が、第2ユニバーサルジョイント86に連結される。第3ステアリングシャフト87の一方の端部が、第2ユニバーサルジョイント86に連結される。第3ステアリングシャフト87の他方の端部が、ステアリングギヤ88に連結される。
【0018】
図2に示すように、第2ステアリングシャフト85は、ダッシュパネル10を貫通している。ダッシュパネル10は、車室とエンジンルームとを隔てる仕切り板である。ダッシュパネル10は、第2ステアリングシャフト85を通過させるための穴である開口部101を備える。
【0019】
図1に示すように、ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを備える。ピニオン88aは、第3ステアリングシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。ラック88bは、タイロッド89に連結される。ラック88bが移動することで車輪の角度が変化する。
【0020】
図1に示すように、操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、電動モータ93と、を備える。減速装置92は、例えばウォーム減速装置である。電動モータ93で生じたトルクは、減速装置92の内部のウォームを介してウォームホイールに伝達され、ウォームホイールを回転させる。減速装置92は、ウォーム及びウォームホイールによって、電動モータ93で生じたトルクを増加させる。そして、減速装置92は、出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、ステアリング装置80は、コラムアシスト方式のステアリング装置である。
【0021】
図1に示すように、ステアリング装置80は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ94と、車速センサ95と、を備える。電動モータ93、トルクセンサ94及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。電動モータ93は、例えばブラシレスモータであるが、ブラシ(摺動子)及びコミュテータ(整流子)を備えるモータであってもよい。トルクセンサ94は、入力軸82aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、ステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に備えられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。
【0022】
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ94及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93から誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。ECU90が電動モータ93を制御することで、ステアリングホイール81の操作に要する力が小さくなる。
【0023】
上述したように、ダッシュパネル10は、第2ステアリングシャフト85を通過させるための開口部101を備える。第2ステアリングシャフト85は、ステアリングホイール81の位置の調整又は走行中の振動等に伴って移動することがある。このため、開口部101の内周面と第2ステアリングシャフト85の外周面との間には環状の隙間が設けられる。この隙間を塞ぐために、ステアリング装置80は、ダストカバー100を備える。ダストカバー100は、ダッシュパネル10に取り付けられており、第2ステアリングシャフト85を回転できるように支持する。
【0024】
図3は、本実施形態のダストカバーの分解斜視図である。図4は、本実施形態のダストカバーの正面図である。図4は、本実施形態のダストカバーを車室側から見た図である。図5は、本実施形態のダストカバーの背面図である。図5は、本実施形態のダストカバーをエンジンルーム側から見た図である。図6は、本実施形態のダストカバーの斜視図である。図7は、本実施形態のダストカバーの斜視図である。
【0025】
図3において、紙面右側がエンジンルーム側であり、紙面左側が車室側である。図4において、紙面手前側が車室側であり、紙面奥側がエンジンルーム側である。図5において、紙面手前側がエンジンルーム側であり、紙面奥側が車室側である。図6において、紙面右側が車室側であり、紙面左側がエンジンルーム側である。図7において、紙面右側がエンジンルーム側であり、紙面左側が車室側である。
【0026】
図3に示すように、ダストカバー100は、ベースプレート20と、シール部材30と、コア部材40と、固定金具50と、締結部材60と、を備える。ベースプレート20及びシール部材30は、ダッシュパネル10のエンジンルーム側に配置される。コア部材40は、ダッシュパネル10の車室側とエンジンルーム側とに跨って配置される。すなわち、コア部材40の一部は、ダッシュパネル10の車室側に配置される。コア部材40のその他の一部は、ダッシュパネル10のエンジンルーム側に配置される。固定金具50は、ダッシュパネル10の車室側に配置される。
【0027】
ベースプレート20は、ダッシュパネル10の開口部101を覆うように配置される。ベースプレート20は、金属で形成される板状の部材である。図3に示すように、ベースプレート20は、中央穴21と、複数の第1固定穴23と、複数の仮止め穴25と、複数の第2固定穴27と、を備える。中央穴21は、ダッシュパネル10の開口部101に重なる。中央穴21は、開口部101よりも小さい。第1固定穴23は、ベースプレート20の外縁の近傍に配置される。仮止め穴25は、第1固定穴23に隣接して配置される。第2固定穴27は、中央穴21と第1固定穴23との間に配置される。第2固定穴27の内周面には雌ねじが設けられる。
【0028】
シール部材30は、ダッシュパネル10とベースプレート20との間に配置される。シール部材30は、ダッシュパネル10に接する。シール部材30は、例えばゴムで形成される。図3に示すように、シール部材30は、環状である。シール部材30は、複数のリップ部31と、複数の固定穴33と、複数の仮止め部材35と、を備える。リップ部31は、ダッシュパネル10に接する。固定穴33は、ベースプレート20の第1固定穴23に重なるように配置される。仮止め部材35は、ベースプレート20の仮止め穴25に重なるように配置される。仮止め部材35は、ベースプレート20に向かって突出する突起である。仮止め部材35の最大直径は、仮止め穴25の直径よりも大きい。仮止め部材35は、弾性変形しながら仮止め穴25に挿入される。これにより、シール部材30が、ベースプレート20に仮止めされる。
【0029】
図3に示すように、コア部材40は、ベースプレート20の中央穴21を覆うように配置される。コア部材40は、ベースプレート20の中央穴21に嵌まる。コア部材40は、例えばゴムで形成される。コア部材40は、本体部41と、鍔部42と、リップ部43と、を備える。
【0030】
本体部41は、ベースプレート20の中央穴21に重なるように配置される。本体部41は、シャフト穴411と、ブッシュ418と、ベローズ419と、を備える。シャフト穴411は、第2ステアリングシャフト85が貫通する穴である。シャフト穴411の貫通方向は、中央穴21の貫通方向に対して傾斜している。ブッシュ418は、中央穴21の内周面に配置される。ブッシュ418は、第2ステアリングシャフト85を支持する。ベローズ419は、ブッシュ418と鍔部42との間の隙間を塞ぐ。ベローズ419は、第2ステアリングシャフト85の変位に応じて変形できる。
【0031】
鍔部42は、本体部41の外周に設けられる環状の部材である。鍔部42は、ダッシュパネル10と平行な表面を備える。鍔部42は、複数の仮止め部材425と、複数の固定穴427と、を備える。仮止め部材425は、固定金具50に向かって突出する突起である。固定穴427は、ベースプレート20の第2固定穴27に重なるように配置される。仮止め部材425と固定穴427とは、本体部41を中心とした円周方向に沿って交互に配置される。
【0032】
リップ部43は、鍔部42の外周に設けられる環状の部材である。リップ部43は、ベースプレート20に接する。また、リップ部43は、固定金具50よりも車室側に突出する。リップ部43は、固定金具50の外周面を覆う。リップ部43によって、固定金具50が位置決めされる。
【0033】
図3に示すように、固定金具50は、コア部材40の車室側に配置される。固定金具50は、金属で形成された環状の部材である。固定金具50は、鍔部42の車室側の表面に接する。固定金具50は、仮止め穴55と、固定穴57と、を備える。仮止め穴55は、鍔部42の仮止め部材425に重なるように配置される。仮止め部材425の最大直径は、仮止め穴55の直径よりも大きい。仮止め部材425は、弾性変形しながら仮止め穴55に挿入される。これにより、固定金具50が、コア部材40に仮止めされる。固定穴57は、鍔部42の固定穴427に重なるように配置される。このため、固定金具50の固定穴57、鍔部42の固定穴427、及びベースプレート20の第2固定穴27が、一直線上に配置される。
【0034】
締結部材60は、コア部材40及び固定金具50をベースプレート20に取り付けるための部材である。締結部材60は、固定金具50をコア部材40に押し付ける。締結部材60は、例えばボルトである。締結部材60は、車室側から固定金具50の固定穴57、鍔部42の固定穴427、及びベースプレート20の第2固定穴27に挿入される。締結部材60の雄ねじが第2固定穴27の雌ねじに噛み合うことによって、コア部材40及び固定金具50がベースプレート20に固定される。
【0035】
ダストカバー100をダッシュパネル10に取り付ける時、ベースプレート20、シール部材30、コア部材40、及び固定金具50は、予め組み立てられる。ベースプレート20及びシール部材30は、仮止め部材35によって仮止めされる。コア部材40及び固定金具50は、仮止め部材425によって仮止めされる。そして、締結部材60によって、仮止めされたコア部材40及び固定金具50がベースプレート20に固定される。締結部材60によってコア部材40のリップ部43がベースプレート20に押し付けられるので、コア部材40とベースプレート20との間の隙間が密封される。
【0036】
例えば、ダッシュパネル10にスタッドボルトが設けられる。ベースプレート20の第1固定穴23及びシール部材30の固定穴33に、ダッシュパネル10のスタッドボルトが挿入される。シール部材30側からスタッドボルトを通し、ベースプレート20側にナットが取り付けられることによって、ベースプレート20がダッシュパネル10に固定される。これにより、シール部材30のリップ部31がダッシュパネル10に押し付けられるので、ベースプレート20とダッシュパネル10との間の隙間が密封される。
【0037】
なお、ベースプレート20及びシール部材30は、必ずしも仮止め部材35を用いて仮止めされなくてもよい。ベースプレート20及びシール部材30は、例えば接着剤又はテープ等によって仮止めされてもよい。コア部材40及び固定金具50は、必ずしも仮止め部材425を用いて仮止めされなくてもよい。コア部材40及び固定金具50は、例えば接着剤又はテープ等によって仮止めされてもよい。
【0038】
固定金具50は、必ずしも上述したような環状の部材でなくてもよい。固定金具50は、コア部材40をベースプレート20に押し付けられる部材であれば特に限定されない。締結部材60は、必ずしもボルトでなくてもよい。締結部材60は、例えばリベット等でもよい。また、コア部材40が、ベースプレート20に設けられた穴に嵌まる突起を備えていてもよい。突起は、例えば、上述した仮止め部材425と同様の形状を有する。このように、弾性変形する突起によって、コア部材40がベースプレート20に取り付けられてもよい。また、コア部材40をベースプレート20に取り付けるために、接着剤又はテープ等が用いられてもよい。
【0039】
ダストカバー100は、必ずしも第2ステアリングシャフト85に用いられなくてもよい。ダストカバー100を貫通するシャフトは、特に限定されない。例えば、ダストカバー100は、第1ステアリングシャフト82に用いられてもよいし、第3ステアリングシャフト87に用いられてもよい。
【0040】
ダストカバー100は、必ずしもコラムアシスト方式のステアリング装置に用いられなくてもよい。例えば、ダストカバー100は、ラックアシスト方式のステアリング装置に用いられてもよい。
【0041】
以上で説明したように、ダストカバー100は、ベースプレート20と、シール部材30と、コア部材40と、固定金具50と、を備える。ベースプレート20は、ダッシュパネル10の開口部101を覆うように配置され、且つ開口部101よりも小さい中央穴21を備える。シール部材30は、ダッシュパネル10とベースプレート20との間に配置される環状の部材である。コア部材40は、中央穴21を覆うように配置され、且つステアリングシャフト(例えば第2ステアリングシャフト85)が貫通するシャフト穴411を備える。固定金具50は、コア部材40よりも車室側に配置され、コア部材40をベースプレート20に押し付ける。
【0042】
これにより、ダッシュパネル10に接するシール部材30と、ステアリングシャフトが貫通する穴を有するコア部材40とが別体となる。このため、ダストカバー100において、止水のために弾性体で構成する必要のある部分が減少する。その結果、ダストカバー100が軽量になる。また、止水のためにコア部材40をベースプレート20に押し付ける固定金具50がコア部材40の車室側に配置されるので、固定金具50と水との接触が抑制される。このため、固定金具50に対して防錆処理が不要となる。したがって、本実施形態のダストカバー100は、軽量であり且つより容易に製造できる。
【0043】
本実施形態のダストカバー100において、コア部材40は、シャフト穴411を備え且つ中央穴21に嵌まる本体部41と、本体部41の外周に設けられ且つベースプレート20に面する環状の鍔部42と、を備える。固定金具50は、環状であって、鍔部42の車室側の表面に接する。
【0044】
これにより、ベースプレート20とコア部材40との間の隙間を、1つの部材で全周に亘って密封することができる。したがって、本実施形態のダストカバー100は、より容易に製造できる。また、ベースプレート20とコア部材40との間の隙間が全周に亘って密封されることによって、ダストカバー100の防水性能が向上する。
【0045】
本実施形態のダストカバー100において、コア部材40は、鍔部42の外周に設けられ且つ固定金具50よりも車室側に突出するリップ部43を備える。
【0046】
これにより、固定金具50がリップ部43の内側に位置決めされる。このため、固定金具50を鍔部42に取り付けやすくなる。したがって、本実施形態のダストカバー100は、より容易に製造できる。また、固定金具50が鍔部42に重なる位置からずれにくくなる。このため、固定金具50は、コア部材40をベースプレート20により適切に押し付けることができる。その結果、ダストカバー100の防水性能が向上する。
【符号の説明】
【0047】
10 ダッシュパネル
20 ベースプレート
21 中央穴
23 第1固定穴
25 仮止め穴
27 第2固定穴
30 シール部材
31 リップ部
33 固定穴
35 仮止め部材
40 コア部材
41 本体部
42 鍔部
43 リップ部
50 固定金具
55 仮止め穴
57 固定穴
60 締結部材
80 ステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 第1ステアリングシャフト
82a 入力軸
82b 出力軸
83 操舵力アシスト機構
84 第1ユニバーサルジョイント
85 第2ステアリングシャフト
86 第2ユニバーサルジョイント
87 第3ステアリングシャフト
88 ステアリングギヤ
88a ピニオン
88b ラック
89 タイロッド
90 ECU
92 減速装置
93 電動モータ
94 トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
100 ダストカバー
101 開口部
411 シャフト穴
418 ブッシュ
419 ベローズ
425 仮止め部材
427 固定穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7