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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-200071(P2020-200071A)
(43)【公開日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】封筒貼り包装袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/00 20060101AFI20201120BHJP
【FI】
   B65D33/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-107688(P2019-107688)
(22)【出願日】2019年6月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000148162
【氏名又は名称】株式会社川島製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 式範
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AA06
3E064BB03
3E064EA30
3E064GA02
3E064HM01
3E064HP01
3E064HP02
(57)【要約】
【課題】本体部18に設けた開封用ノッチ24から縦接合部14を含む本体部18を破断して商品を包装袋から簡単に取り出すことができる封筒貼り包装袋を提供すること。
【解決手段】開封用ノッチ24を通り封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向に延在する仮想線S上の内側幅方向フィルム端部1202Aの箇所に破断領域26が位置しているので、開封用ノッチ24から封筒貼り包装袋10Aを開封し、切り裂かれた包装フィルム12Aの箇所が縦接合部14に至ると、破断領域26を介して縦接合部14においても容易に切り裂かれる。破断領域26が設けられた内側幅方向フィルム端部1202Aは、破断領域26が設けられていない外側幅方向フィルム端部1202Bで覆われているので、本体部18に破断領域26を設けたにも拘らず封筒貼り包装袋10Aの耐久性を確保する上で有利となる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅W1と長さL1を有する包装フィルムの幅W1方向の両端の幅方向フィルム端部が長さL1方向に重ね合わされて接合された縦接合部と、長さL1方向に沿った所定長部分の両端の長さ方向フィルム端部が重ね合わされて接合された一対の横接合部と、前記一対の横接合部の間に位置する前記包装フィルムの箇所である本体部フィルムで中空状に形成され商品が収容される本体部とを備え、
前記縦接合部は、前記本体部フィルムと連続状に延在し前記本体部フィルムの一部を構成しており、
前記包装フィルムの幅W1と長さL1に対応する幅W2と長さL2を有する封筒貼り包装袋であって、
前記一対の横接合部のうちの一方の横接合部に隣接する前記本体部の幅W2方向の端部に、向かい合う前記本体部フィルムどうしを接合した補助接合部が設けられ、
前記補助接合部に開封用ノッチが設けられ、
前記開封用ノッチを通り幅W2方向に延在する仮想線を含む前記縦接合部の箇所で、前記重ね合わされた幅方向フィルム端部のうち前記本体部の内側に位置する内側幅方向フィルム端部で前記開封用ノッチ側に位置する箇所に、前記縦接合部を容易に破断可能とする破断領域が設けられている、
ことを特徴とする封筒貼り包装袋。
【請求項2】
前記破断領域は、幅W2方向に沿った前記内側幅方向フィルム端部の幅方向の全長にわたって設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の封筒貼り包装袋。
【請求項3】
前記破断領域は、前記封筒貼り包装袋の長さL2方向に沿った前記内側幅方向フィルム端部の長さ方向の全長にわたって設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の封筒貼り包装袋。
【請求項4】
前記破断領域は、長さL2方向に沿った長さL3を有し、
前記仮想線は長さL3方向の中央に位置している、
ことを特徴とする請求項1または2記載の封筒貼り包装袋。
【請求項5】
前記破断領域は、前記内側幅方向フィルム端部の前記仮想線を含む箇所から前記一方の横接合部まで長さL2方向に沿って連続して設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の封筒貼り包装袋。
【請求項6】
前記仮想線を含む前記縦接合部の箇所で、前記本体部フィルムに接続する前記内側幅方向フィルム端部の箇所に、前記破断領域が形成されていない非破断領域が設けられ、
前記破断領域は、前記非破断領域を除いた前記内側幅方向フィルム端部の残りの箇所に設けられている、
ことを特徴とする請求項1、または請求項1を引用する請求項3、または請求項1を引用する請求項4、または請求項1を引用する請求項5記載の封筒貼り包装袋。
【請求項7】
幅W2方向に沿った前記破断領域の幅は0.5mm以上2mm以下である、
ことを特徴とする請求項6記載の封筒貼り包装袋。
【請求項8】
前記補助接合部は、前記一対の横接合部のうちの一方の横接合部と切り離されている、
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載の封筒貼り包装袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は封筒貼り包装袋に関する。
【背景技術】
【0002】
包装フィルムから構成される包装袋は、一般に、包装フィルムの幅方向の両端の端部が包装フィルムの長さ方向の全長にわたって重ね合わされて接合された縦接合部と、包装フィルムの所定長部分の長さ方向の両端の端部が重ね合わされて接合された一対の横接合部と、一対の横接合部の間に位置し商品を収容する本体部とを有している。
このような包装袋として、縦接合部が本体部から突出する合掌貼り包装袋と、縦接合部が本体部の一部を構成する封筒貼り包装袋とが提供されている。
従来、市場に流通している商品が封入される包装袋の大半に、合掌貼り包装袋が用いられている。
合掌貼り包装袋では、縦接合部が本体部と別の箇所に位置しているため、2枚の包装フィルムが重ねられた縦接合部の箇所でも容易に破断されるようにした縦接合部の構造が種々提案されている。
そして、合掌貼り包装袋では、一対の横接合部のうちの一方の横接合部の幅方向の端部に隣接する本体部の箇所に補助接合部を設け、この補助接合部に開封用ノッチを設け、この開封用ノッチから本体部を破断し、商品を包装袋から簡単に取り出せるようにしている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−256158号公報
【特許文献2】特開平8−337251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、合掌貼り包装袋では、一対の横接合部において、縦接合部の延在方向の両端が倒されて横接合部に接合されるため、縦接合部が接合された横接合部の箇所では合計4枚の包装フィルム部分が重ね合わされて接合(ヒートシール)され、他の横接合部の箇所では2枚の包装フィルム部分が重ね合わされて接合(ヒートシール)される。
そのため、横接合部を形成する際に、横接合部の延在方向に均一の圧力を掛けることができず、完全な接合状態の横接合部を簡単に形成することができない問題があり、種々の工夫を施しているのが現状である。
また、合掌貼り包装袋では、縦接合部が本体部上に位置して目立つことから、縦接合部が設けられていない本体部の箇所が包装袋の正面を構成し、縦接合部が設けられた本体部の箇所が包装袋の背面を構成することになるが、包装袋の背面は、本体部の長手方向の全長にわたって延在する縦接合部により2分されることから、包装袋の背面に、商品の購買意欲を喚起する大きな商品広告面積を確保する上で不利がある。
さらに、合掌貼り包装袋は、本体部の長手方向の全長にわたって延在し本体部に対して目立つ縦接合部を有することから、包装袋に封入された商品の商品価値を高める上で不利がある。
そこで封筒貼り包装袋に、特許文献1、2のように、一対の横接合部のうちの一方の横接合部に隣接する本体部の箇所に補助接合部を設け、この補助接合部に開封用ノッチを設け、この開封用ノッチから本体部を破断し、商品を包装袋から簡単に取り出せるようにすることが考えられる。
【0005】
このような封筒貼り包装袋によれば、一対の横接合部の長手方向の全長において、2枚の包装フィルム部分が重ね合わされて接合(ヒートシール)されるため、横接合部の延在方向に均一の圧力を掛けることができ、完全な接合状態の横接合部を簡単に確実に形成する上で有利となる。
また、封筒貼り包装袋では、縦接合部が本体部と連続状に延在し縦接合部が本体部の一部を構成するため、合掌貼り包装袋のように本体部上に位置する目立った縦接合部はなくなり、縦接合部が位置する本体部の箇所を包装袋の正面としても使用でき、したがって、包装袋の正面と背面の双方にそれぞれ単一の大きな商品広告面積を確保する上で有利となる。
さらに、封筒貼り包装袋では、合掌貼り包装袋のような目立った縦接合部がなくなるため、包装袋に封入された商品の商品価値を高める上で有利となる。
しかしながら封筒貼り包装袋では、縦接合部が本体部を構成しており、縦接合部の箇所で包装フィルムが2枚重ねられていることから、一対の横接合部のうちの一方の横接合部に隣接する本体部の箇所に開封用ノッチを有する補助接合部を設け、この開封用ノッチから本体部を引き裂いても、縦接合部の箇所では容易に破断されにくく包装袋を開封しにくくなる。
この場合、封筒貼り包装袋では、縦接合部が本体部を構成しているため、合掌貼り包装袋の縦接合部の構造を封筒貼り包装袋の縦接合部に適用したのでは、縦接合部の箇所で本体部が引き裂かれ易くなり、封筒貼り包装袋の耐久性に問題が生じる。
このような事情から本体部に開封用ノッチを設け、商品を包装袋から簡単に取り出せるようにした封筒貼り包装袋は市場に提供されていない。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明は、本体部に設けた開封用ノッチから本体部を破断して商品を包装袋から簡単に取り出すことができ、包装袋の耐久性が確保され、完全な接合状態の横接合部を簡単に確実に形成し、包装袋の正面と背面の双方に大きな商品広告面積を確保し、包装袋に封入された商品の商品価値を高める上で有利な封筒貼り包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するため本発明は、幅W1と長さL1を有する包装フィルムの幅W1方向の両端の幅方向フィルム端部が長さL1方向に重ね合わされて接合された縦接合部と、長さL1方向に沿った所定長部分の両端の長さ方向フィルム端部が重ね合わされて接合された一対の横接合部と、前記一対の横接合部の間に位置する前記包装フィルムの箇所である本体部フィルムで中空状に形成され商品が収容される本体部とを備え、前記縦接合部は、前記本体部フィルムと連続状に延在し前記本体部フィルムの一部を構成しており、前記包装フィルムの幅W1と長さL1に対応する幅W2と長さL2を有する封筒貼り包装袋であって、前記一対の横接合部のうちの一方の横接合部に隣接する前記本体部の幅W2方向の端部に、向かい合う前記本体部フィルムどうしを接合した補助接合部が設けられ、前記補助接合部に開封用ノッチが設けられ、前記開封用ノッチを通り幅W2方向に延在する仮想線を含む前記縦接合部の箇所で、前記重ね合わされた幅方向フィルム端部のうち前記本体部の内側に位置する内側幅方向フィルム端部で前記開封用ノッチ側に位置する箇所に、前記縦接合部を容易に破断可能とする破断領域が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開封用ノッチから本体部を破断し、切り裂かれた包装フィルムの箇所が縦接合部に至ると、破断領域を介して縦接合部においても容易に本体部が切り裂かれ、開封用ノッチから封筒貼り包装袋を簡単に開封することができる。
また、破断領域は、縦接合部において重ね合わされた幅方向フィルム端部のうち本体部の外側に位置する外側幅方向フィルム端部により覆われているので、本体部に破断領域を設けたにも拘らず、封筒貼り包装袋の耐久性を確保する上で有利となる。
したがって、本発明によれば、本体部に設けた開封用ノッチから本体部を破断して商品を包装袋から簡単に取り出すことができ、完全な接合状態の横接合部を簡単に確実に形成し、包装袋の正面と背面の双方に大きな商品広告面積を確保し、包装袋に封入された商品の商品価値を高める上で有利な封筒貼り包装袋を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施の形態の包装フィルムの説明図である。
図2】(A)は第1の実施の形態の封筒貼り包装袋の正面図、(B)は封筒貼り包装袋の長さ方向の中央部を封筒貼り包装袋の幅方向で切断した断面図である。
図3】(A)は第1の実施の形態の封筒貼り包装袋の背面図、(B)は開封用ノッチを通り封筒貼り包装袋の幅方向に延在する仮想線で封筒貼り包装袋を切断した断面図である。
図4】(A)は第2の実施の形態の包装フィルムの説明図、(B)は開封用ノッチを通り封筒貼り包装袋の幅方向に延在する仮想線で封筒貼り包装袋を切断した断面図である。
図5】(A)は第3の実施の形態の包装フィルムの説明図、(B)は開封用ノッチを通り封筒貼り包装袋の幅方向に延在する仮想線で封筒貼り包装袋を切断した断面図である。
図6】第3の実施の形態の封筒貼り包装袋の説明図で、封筒貼り包装袋の内部から破断領域を見た図である。
図7】第3の実施の形態の封筒貼り包装袋の説明図で、封筒貼り包装袋の内部から破断領域を見た図である。
図8】第4の実施の形態の封筒貼り包装袋の説明図で、封筒貼り包装袋の内部から破断領域を見た図である。
図9】第5の実施の形態の封筒貼り包装袋の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1図3を参照して第1の実施の形態から説明する。
図2図3に示す第1の実施の形態の封筒貼り包装袋10Aは、図1に示す幅W1と長さL1を有する包装フィルム12Aから形成されている。
なお、図1において符号1210は、切断箇所を表示するレジマーク、点線1212は商品が封入された封筒貼り包装袋10Aを切断する切断予定箇所、丸で囲まれたA文字は、包装フィルム12Aに予め印刷された商品名や図柄などを示している。
包装フィルム12Aは、単体フィルムであってもよく、複合フィルムであってもよく、あるいは透明性を有するフィルムや有さないフィルムであってもよく、従来公知の様々な材料が使用可能である。
図2(A)、図3(A)に示すように、封筒貼り包装袋10Aは、縦接合部14と、一対の横接合部16と、本体部18と、補助接合部22と、開封用ノッチ24と、破断領域26とを含んで構成されている。
封筒貼り包装袋10Aは、包装フィルム12の幅W1と長さL1に対応した幅W2と長さL2を有し、矩形状を呈している。
【0010】
図2(B)、図3(B)に示すように、縦接合部14は、包装フィルム12Aが幅W1方向に丸められ、包装フィルム12Aの幅W1方向の両端の幅方向フィルム端部1202が封筒貼り包装袋10Aの長さL2方向の全長にわたって重ね合わされて接合された箇所であり、封筒貼り包装袋10Aの長さL2方向に延在している。
重ね合わされて接合され縦接合部14を構成する2枚の幅方向フィルム端部1202は、本体部18の内側に位置する内側幅方向フィルム端部1202Aと、その外側に位置する外側幅方向フィルム端部1202Bである。
図3(A)、(B)に示すように、縦接合部14は、封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向に沿った幅W3を有している。
【0011】
一対の横接合部16は、包装フィルム12Aの長さL1方向に沿った所定長部分の両端の長さ方向フィルム端部1202Cが重ね合わされて接合された箇所である。
言い換えると、一対の横接合部16は、封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向の全長にわたり2枚の包装フィルム12Aである2枚の長さ方向フィルム端部1202Cが重ね合わされて接合された箇所である。
したがって、封筒貼り包装袋10Aを製作するにあたり、横接合部16の延在方向の全長にわたり均一の圧力を掛けることができ、完全な接合(シール)状態の横接合部を簡単に確実に形成する上で有利となっている。
【0012】
本体部18は商品を収容する箇所であり、一対の横接合部16の間に位置する包装フィルム12Aの箇所である本体部フィルム1802で中空状に形成されている。
図2(B)、図3(B)に示すように、包装袋が封筒貼り包装袋10Aであることから、縦接合部14は本体部フィルム1802と連続状に延在し本体部フィルム1802の一部を構成している。
詳細には、縦接合部14の箇所では本体部フィルム1802は、内側幅方向フィルム端部1202Aと外側幅方向フィルム端部1202Bとの2枚の包装フィルム12Aが重ね合わされて構成され、縦接合部14以外の箇所では本体部フィルム1802は、一枚の包装フィルム12Aで構成されている。
したがって、封筒貼り包装袋10Aでは、縦接合部14が本体部18と連続状に延在し縦接合部14が本体部18の一部を構成するため、合掌貼り包装袋のように本体部上に位置する目立った縦接合部はなくなり、縦接合部14が位置する本体部18の箇所を包装袋の正面としても使用でき、したがって、包装袋の正面と背面の双方にそれぞれ単一の大きな商品広告面積を確保する上で有利となっており、さらに、合掌貼り包装袋のような目立った縦接合部はなくなり、包装袋に封入された商品の商品価値を高める上で有利となっている。
【0013】
補助接合部22は、縦接合部14を構成する重ね合わされた幅方向フィルム端部1202A、1202Bのうち本体部18の内側に位置する内側幅方向フィルム端部1202Aの延長上に位置する封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向の端部で、一対の横接合部16のうちの一方の横接合部16の幅W2方向の端部から一対の横接合部16のうちの他方の横接合部16に向けて変位した箇所に、向かい合う本体部フィルム1802どうしが接合されて構成されている。
本実施の形態では、補助接合部22は一方の横接合部16に接続されており、補助接合部22と一方の横接合部16とは連続している。
開封用ノッチ24は、封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向の端部に位置する補助接合部22の箇所に設けられ、例えば、I字状,V字状などの従来公知の様々な形状で形成されている。
【0014】
破断領域26は、内側幅方向フィルム端部1202Aと外側幅方向フィルム端部1202Aとの2枚の包装フィルム12Aが接合された縦接合部14が、封筒貼り包装袋10Aの開封時に、開封用ノッチ24を通り封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向に延在する仮想線Sに沿って容易に破断できるようにする箇所である。
破断領域26は、仮想線Sを含む縦接合部14の箇所で、重ね合わされた幅方向フィルム端部1202のうち本体部18の内側に位置する内側幅方向フィルム端部1202Aで開封用ノッチ24側に位置する箇所に設けられている。
第1の実施の形態では、図1に斜線で示すように、内側幅方向フィルム端部1202Aの長さ方向および幅方向の全域に微細な切込みが形成されており、破断領域26は、内側幅方向フィルム端部1202Aの全域に設けられている。したがって、第1の実施の形態では、破断領域26は、仮想線S上に位置する微細な切込みを含んで構成されることになる。
図3(A)、(B)に示すように、破断領域26は、封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向に沿った幅W4を有している。第1の実施の形態では、破断領域26の幅W4と縦接合部14の幅W3は等しく形成されている。
【0015】
このような第1の実施の形態の封筒貼り包装袋10Aによれば次の効果が奏される。
開封用ノッチ24を通り封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向に延在する仮想線S上の縦接合部14の箇所に破断領域26が位置しているので、包装フィルム12Aとして単体フィルムや複合フィルムの何れを用いた場合でも、開封用ノッチ24から封筒貼り包装袋10Aを開封し、切り裂かれた包装フィルム12Aの箇所が縦接合部14に至ると、破断領域26を介して縦接合部14においても容易に切り裂かれ、開封用ノッチ24から封筒貼り包装袋10Aを容易に開封することができる。
また、破断領域26は封筒貼り包装袋10Aの幅W2方向に沿った内側幅方向フィルム端部1202Aの幅方向の全長にわたって設けられているので、開封用ノッチ24から本体部18を切り裂いた際、縦接合部14においても容易に切り裂かれ、封筒貼り包装袋10Aを容易に開封する上で有利となる。
また、開封用ノッチ24から本体部18を切り裂いた際、切り裂いた箇所が仮想線Sから封筒貼り包装袋10Aの長さL2方向に大きくずれた場合であっても、破断領域26は、封筒貼り包装袋10Aの長さL2方向に沿った内側幅方向フィルム端部1202Aの長さ方向の全長にわたって設けられているので、破断領域26を介して縦接合部14においても容易に切り裂かれる。
したがって、引き裂かれる方向について指向性を有していない包装フィルム12Aを用いて封筒貼り包装袋10Aを形成した場合であっても、封筒貼り包装袋10Aを容易に開封する上で有利となる。
【0016】
また、縦接合部14において、破断領域26が設けられた内側幅方向フィルム端部1202Aは本体部18の内部側に位置し、この内側幅方向フィルム端部1202Aは、微細な切込みや切れ目などからなる破断領域26が形成されていない外側幅方向フィルム端部1202Bで覆われている。
そのため、出荷時や運搬時、店頭での商品陳列時に、封筒貼り包装袋10Aどうしが擦れる、あるいは、何かが封筒貼り包装袋10Aに当たっても、封筒貼り包装袋10Aの破断領域26からの切り裂かれを抑制する上で有利となる。すなわち、本体部18に破断領域26を設けたにも拘らず封筒貼り包装袋10Aの耐久性を確保する上で有利となる。
したがって、本体部18に設けた開封用ノッチ24から本体部18を破断して商品を包装袋から簡単に取り出すことができ、完全な接合状態の横接合部16を簡単に確実に形成し、包装袋の正面と背面の双方に大きな商品広告面積を確保し、包装袋に封入された商品の商品価値を高める上で有利な封筒貼り包装袋10Aを提供することが可能となる。
【0017】
(第2の実施の形態)
次に、図4を参照して第2の実施の形態について説明する。
なお、以下の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と異なった箇所を重点的に説明し、第1の実施の形態と同様な箇所に同一の符号を付してその説明を省略する。
図4(B)に示すように、第2の実施の形態の封筒貼り包装袋10Bでは、仮想線S(図3参照)上で本体部フィルム1802に接続する内側幅方向フィルム端部1202Aの箇所に、微細な切込みからなる破断領域26が形成されていない非破断領域28を残したものである。
すなわち、第2の実施の形態では、仮想線S上に位置する内側幅方向フィルム端部1202Aの箇所は、開封用ノッチ24側に位置する破断領域26と、本体部フィルム1802側に位置する非破断領域28とで構成されている。
そして、非破断領域28は破断領域26と共に外側幅方向フィルム端部1202Bに接合されている。
したがって、図4(A)に示すように、第2の実施の形態で用いる包装フィルム12Bでは、幅W3を有する内側幅方向フィルム端部1202Aに相当する箇所には、幅W4の破断領域26と、非破断領域28とが包装フィルム10Bの長さL1方向に沿って延在している。
【0018】
第1の実施の形態のように、内側幅方向フィルム端部1202Aの幅W3方向の全長にわたって破断領域26を設け、この破断領域26を外側幅方向フィルム端部1202Bに接合してもよいが、第2の実施の形態のように、破断領域26に並べて非破断領域28を設けると、仮想線S上に位置する縦接合部14の箇所において、包装フィルム12Bの幅W1方向の一端と他端とが、破断領域26が形成されていない包装フィルム12Bの部分どうしが接合されて接続されることになり、縦接合部14における封筒貼り包装袋10Bの強度が確保され、封筒貼り包装袋10Bの耐久性を確保する上でより有利となる。
この場合、封筒貼り包装袋10Bの幅W2(図2参照)方向に沿った破断領域26の幅W4は、開封性を確保する観点から、また、封筒貼り包装袋10Bの耐久性を確保する観点から0.5mm以上2mm以下が好ましい。
【0019】
(第3の実施の形態)
次に、図5図6を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態の封筒貼り包装袋10Cでは、図6に示すように、仮想線S(図3参照)上で、言い換えると仮想線Sを含む箇所で開封用ノッチ24側に位置する内側幅方向フィルム端部1202Aの箇所に、仮想線Sに沿って延在し互いに平行する複数の切れ目32が形成され、それら切れ目32により破断領域26が形成され、破断領域26は、封筒貼り包装袋10Aの幅W2(図2参照)方向に沿った幅W4を有している。
本体部フィルム1802に接続する内側幅方向フィルム端部1202Aの箇所に、破断領域26が形成されていない非破断領域28が残されている点については第2の実施の形態と同様である。
したがって、図5(A)に示すように、第3の実施の形態では、幅W3を有する内側幅方向フィルム端部1202Aに相当する包装フィルム12Cの箇所には、複数の切れ目32からなる幅W4の破断領域26と、非破断領域28とが包装フィルム12Cの長さL1方向に間隔をおいて設けられている。
【0020】
第3の実施の形態では、第1、第2の実施の形態と異なり、破断領域26は、図6に示すように、封筒貼り包装袋10Cの長さL2(図2参照)方向に沿った長さL3を有し、長さL3方向の中央に仮想線Sが位置している。
破断領域26の長さL3は、例えば、縦接合部14の幅W3とほぼ等しい寸法であり、あるいは、縦接合部14の幅W3の複数倍の寸法であり、あるいは、封筒貼り包装袋10Cの長さL2方向に沿った補助接合部22の長さとほぼ等しい寸法である。
したがって、開封用ノッチ24から本体部18を切り裂いた際、切り裂かれ箇所が仮想線Sから封筒貼り包装袋10Cの長さL2方向にずれた場合であっても、仮想線Sは破断領域26の長さL3方向の中央に位置しているので切り裂かれ箇所のずれを吸収でき、破断領域26を介して縦接合部14においても容易に切り裂かれ、封筒貼り包装袋10Cを容易に開封する上で有利となる。
また、第3の実施の形態では、破断領域26は封筒貼り包装袋10Cの長さL2方向に沿った長さL3を有し、内側幅方向フィルム端部1202Aの長さ方向の一部にしか形成されていないため、縦接合部14の箇所において、破断領域26が形成されていない包装フィルム12Cの部分どうしが接合される箇所の面積を第2の実施の形態に比べて増大でき、縦接合部14における封筒貼り包装袋10Cの強度が確保され、封筒貼り包装袋10Cの耐久性を確保する上でより有利となる。
なお、図7に示すように、切れ目32に代え複数のV字状のノッチ34を形成することで破断領域26を構成してもよく、その他、I字状のノッチや複数のスリット、孔、微細な切込みなど従来公知の様々な破断用形状を用いて破断領域26を構成するなど任意である。このような破断領域26の構成は、第1、第2の実施の形態を含み本実施の形態の全てに適用可能である。
【0021】
次に、図8を参照して第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態の封筒貼り包装袋10Dでは、破断領域26が、開封用ノッチ24側に位置する内側幅方向フィルム端部1202Aの箇所で仮想線Sを含む箇所から一方の横接合部16まで封筒貼り包装袋10Dの長さL2(図2参照)方向に沿って連続して設けられている。
包装フィルム12Dが引き裂かれる方向について指向性を有していないフィルムの場合で、商品の購入者が封筒貼り包装袋10Dから商品を取り出した後、残りの商品の保管用として封筒貼り包装袋10Dを用いようとする場合、商品の購入者は開封用ノッチ24から封筒貼り包装袋10Dを引き裂く際に、大きな本体部18が残るように一方の横接合部16に沿って封筒貼り包装袋10Dを引き裂くことが考えられる。
このような場合、開封用ノッチ24側に位置する内側幅方向フィルム端部1202Aの箇所で仮想線Sを含む箇所から一方の横接合部16まで封筒貼り包装袋10Dの長さL2方向に沿って連続して破断領域26が設けられていると、一方の横接合部16に沿って封筒貼り包装袋10Dを切り裂くことができ、商品の購入者は、大きな本体部18が残った封筒貼り包装袋10Dを残りの商品の保管用として用いることができ、封筒貼り包装袋10Dの実用的価値を高める上で有利となる。
【0022】
(第4の実施の形態)
次に、図9を参照して第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態の封筒貼り包装袋10Eは、補助接合部22が一方の横接合部16とは連続形成されておらず、一方の横接合部16と切り離されている点が第1の実施の形態と異なっている。
すなわち、第5の実施の形態の封筒貼り包装袋10Eは、一方の横接合部16の幅W2方向の端部から一対の横接合部16のうちの他方の横接合部16に向けて変位した箇所に、第1の実施の形態と同様に向かい合う本体部フィルム1802どうしが接合されて補助接合部22が構成されているものの、第1の実施の形態と異なって、補助接合部22は一方の横接合部16から切り離されて形成されている。
そして、I字状やV字状を呈する開封用ノッチ24が、封筒貼り包装袋10Eの幅W2方向の端部に位置する補助接合部22の箇所に設けられている。
このような第5の実施の形態によれば、補助接合部22が一方の横接合部16から切り離されているので、開封用ノッチ24がより見付けやすくなり、封筒貼り包装袋10Eの開封作業をより簡単に行なう上で有利となる。
【0023】
なお、本発明の封筒貼り包装袋として5つの実施の形態の封筒貼り包装袋10A〜10Eについて説明したが、封入する商品の大きさ、形状、重量、硬さや柔らかさ、販売形態などを考慮してどのような封筒貼り包装袋10A〜10Eが用いられるかが適宜決定される。
また、第1〜第5の実施の形態では、縦接合部14が封筒貼り包装袋10A〜10Eの幅W2方向の中央に位置している場合について説明したが、縦接合部14の位置は封筒貼り包装袋10A〜10Eの幅W2方向の中央に限定されず任意である。
【符号の説明】
【0024】
10A〜10D 封筒貼り包装袋
12A〜12C 包装フィルム
1202 幅方向フィルム端部
1202A 内側幅方向フィルム端部
1202B 外側幅方向フィルム端部
1202C 長さ方向フィルム端部
14 縦接合部
16 横接合部
18 本体部
1802 本体部フィルム
22 補助接合部
24 開封用ノッチ
26 破断領域
28 非破断領域
S 仮想線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9