【実施例】
【0019】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
【0020】
[保湿効果試験]
・前腕内側部をあらかじめ決められた石鹸(商品名:ノブソープD)を用いて洗浄し、前腕の水分をふき取る。
・21±0.5℃、相対湿度50±5%の環境下で15分安静にし馴化する。
・左右前腕に4箇所ずつ3.0cm×3.0cmの領域を記し、塗布前の角質水分量を測定する。表1に記載の実施例若しくは比較例を合計9μL塗布して、塗布後1時間後の角質水分量を測定した。
なお、被験者は、試験前1週間前腕内側に化粧料を使用しないよう指導のもと試験を行い、各測定領域につき5回測定した平均値を測定値とした。各試験のn数は20である。また、角質水分量はIBS社製SKICON−200EXを用いて測定した、角質水分量は、溶媒のみを塗布した部位の水分変化量を1とした相対値で算出し表1にあわせて示した。
【0021】
【表1】
【0022】
表1、実施例1に示した通り、プルランと無孔質球状シリカを併用して用いることにより、多孔質シリカ、ポリメチルメタクリレートクロスポリマーをそれぞれ配合した比較例1、2より1時間後の角質水分量が多くなっていた。かかることより、プルランと無孔質球状シリカを併用して用いることにより、保湿効果が相乗的に向上することが明らかとなった。
【0023】
[実施例2]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 全量を100とする量
(11)化粧品用プルラン 0.15
(12)無孔質球状シリカ(サンスフェアNP−100) 3.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(12)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。
【0024】
[実施例3]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)化粧品用プルラン 0.15
(10)精製水 全量を100とする量
(11)無孔質球状シリカ(サンスフェアNP−100) 3.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(11)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。
【0025】
[実施例4]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 全量を100とする量
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)化粧品用プルラン 0.1
(9)無孔質球状シリカ(サンスフェアNP−30) 4.0
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
【0026】
[実施例5]美容液
(1)精製水 全量を100とする量
(2)グリセリン 10.0(質量%)
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)化粧品用プルラン 0.15
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1、3−ブチレングリコール 10.0
(15)無孔質球状シリカ(サンスフェアNP−30) 5.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)〜(20)を加え、均一に混合する。
【0027】
[実施例6]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 全量を100とする量
(8)化粧品用プルラン 0.1
(9)無孔質球状シリカ(サンスフェアNP−200) 5.0
製法:(1)〜(3)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(4)〜(8)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(9)を加え、均一に混合する。
【0028】
[実施例7]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 全量を100とする量
(8)化粧品用プルラン 0.05
(9)酸化チタン 1.0
(10)ベンガラ 0.1
(11)黄酸化鉄 0.4
(12)無孔質球状シリカ(サンスフェアNP−100) 5.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(8)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(9)〜(12)の粉体を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。
【0029】
[実施例8]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1、3−ブチレングリコール 8.0
(8)化粧品用プルラン 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 全量を100とする量
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)無孔質球状シリカ(サンスフェアNP−100) 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(16)の粉体を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。