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特開2020-200308NASH/NAFLDおよび関連疾患治療のための組合せ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-200308(P2020-200308A)
(43)【公開日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】NASH/NAFLDおよび関連疾患治療のための組合せ
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/44 20060101AFI20201120BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20201120BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20201120BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20201120BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20201120BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201120BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20201120BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20201120BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20201120BHJP
   A61K 31/4545 20060101ALI20201120BHJP
   A61K 31/454 20060101ALI20201120BHJP
   A61K 31/438 20060101ALI20201120BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20201120BHJP
【FI】
   A61K31/44
   A61K45/00
   A61P1/16
   A61P3/06
   A61P35/00
   A61P43/00 111
   A61P43/00 121
   A61P3/04
   A61P3/10
   A61K31/497
   A61K31/4545
   A61K31/454
   A61K31/438
   A61K31/5377
【審査請求】未請求
【請求項の数】89
【出願形態】OL
【外国語出願】
【全頁数】333
(21)【出願番号】特願2020-87116(P2020-87116)
(22)【出願日】2020年5月19日
(31)【優先権主張番号】62/850,133
(32)【優先日】2019年5月20日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】593141953
【氏名又は名称】ファイザー・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100107386
【弁理士】
【氏名又は名称】泉谷 玲子
(72)【発明者】
【氏名】ガリー・イー・アプネス
(72)【発明者】
【氏名】スコット・ダブリュー・バグリー
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・エム・カート
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・ダウリング
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・ジェームズ・エドモンズ
(72)【発明者】
【氏名】ディリニー・フェルナンド
(72)【発明者】
【氏名】マーク・イー・フラナガン
(72)【発明者】
【氏名】二木 建太郎
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・アンドリュー・グリフィス
(72)【発明者】
【氏名】キム・ウアード
(72)【発明者】
【氏名】ガジェンドラ・イングル
(72)【発明者】
【氏名】ウェンフア・ジャオ
(72)【発明者】
【氏名】ショーン・エム・ラカッセ
(72)【発明者】
【氏名】ヤジン・リアン
(72)【発明者】
【氏名】クリス・リンベラキス
(72)【発明者】
【氏名】アリン・ティー・ロンドレガン
(72)【発明者】
【氏名】アラン・エム・マシオウェツ
(72)【発明者】
【氏名】デビッド・ウォルター・ピオトロウスキー
(72)【発明者】
【氏名】ロジャー・ビー・ラッゲリ
(72)【発明者】
【氏名】クリスティン・ウィグレスワース
【テーマコード(参考)】
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C084AA19
4C084NA05
4C084ZA701
4C084ZA702
4C084ZA751
4C084ZA752
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZC201
4C084ZC202
4C084ZC331
4C084ZC332
4C084ZC351
4C084ZC352
4C084ZC751
4C084ZC752
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC39
4C086BC50
4C086BC60
4C086BC69
4C086BC73
4C086CB05
4C086GA02
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA12
4C086GA14
4C086MA02
4C086MA04
4C086NA05
4C086ZA70
4C086ZA75
4C086ZB26
4C086ZC20
4C086ZC33
4C086ZC35
4C086ZC75
(57)【要約】
【課題】脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌または代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための組合せおよび方法を提供すること。
【解決手段】一部において、本発明は、(1)GLP−1R作動薬と、(2)ACC阻害薬もしくはDGAT2阻害薬、またはKHK阻害薬もしくはFXR作動薬とを含む新たな組合せを提供する。本発明はさらに、疾患および障害、たとえば、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための、たとえば、本明細書に記載の新たな組合せを使用する、新たな方法を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)GLP−1R作動薬と、(2)4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せ。
【請求項2】
疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項3】
患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項4】
疾患または状態が脂肪肝である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝疾患である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、請求項1に記載の組合せまたは請求項2から10に記載の方法。
【請求項12】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、請求項11に記載の組合せまたは方法。
【請求項13】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項12に記載の組合せまたは方法。
【請求項14】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項1に記載の組合せまたは請求項2から10に記載の方法。
【請求項15】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項14に記載の組合せまたは方法。
【請求項16】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項15に記載の組合せまたは方法。
【請求項17】
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩が、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩である、請求項1から16のいずれか一項に記載の組合せまたは方法。
【請求項18】
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩が結晶形態である、請求項17に記載の組合せまたは方法。
【請求項19】
結晶形態中の4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸と2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールの比が1:1である、請求項18に記載の組合せまたは方法。
【請求項20】
結晶形態が無水結晶形態である、請求項18または19に記載の組合せまたは方法。
【請求項21】
無水結晶形態が、9.6、10.7、および11.3 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、請求項20に記載の組合せまたは方法。
【請求項22】
無水結晶形態が、1511、1561、および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、請求項20または21に記載の組合せまたは方法。
【請求項23】
無水結晶形態が、22.9、146.2、および161.9ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、請求項20から22のいずれか一項に記載の組合せまたは方法。
【請求項24】
無水結晶形態が、1511および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、22.9、146.2、または161.9ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、請求項23に記載の組合せまたは方法。
【請求項25】
結晶形態が三水和物結晶形態である、請求項18または19に記載の組合せまたは方法。
【請求項26】
三水和物結晶形態が、8.4、9.0、および10.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、請求項25に記載の組合せまたは方法。
【請求項27】
三水和物結晶形態が、1507、1557、および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、請求項25または26に記載の組合せまたは方法。
【請求項28】
三水和物結晶形態が、19.2、149.5、および163.8ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、請求項25から27のいずれか一項に記載の組合せまたは方法。
【請求項29】
三水和物結晶形態が、
8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、
1557および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、
19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルと
からなる群から選択される分析パラメーターを有する、請求項28に記載の組合せまたは方法。
【請求項30】
三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、1507、1557、または1610cm−1、±2cm−1の箇所に少なくとも1つのピークシフトを含むラマンスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、請求項28に記載の組合せまたは方法。
【請求項31】
三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、請求項28に記載の組合せまたは方法。
【請求項32】
GLP−1R作動薬と4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸またはその塩が同時に投与される、請求項2から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
GLP−1R作動薬と4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸またはその塩が同じ医薬組成物中に存在する、またはGLP−1R作動薬と4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸またはその塩のそれぞれが、別個の医薬組成物中に存在し、組成物それぞれが、独立に、薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
GLP−1R作動薬と4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸またはその塩が順次、任意の順に投与され、GLP−1R作動薬と4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸またはその塩のそれぞれが、別個の医薬組成物中に存在し、組成物それぞれが、独立に、薬学的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項2から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
組成物が、少なくとも1種の他の医薬品をさらに含む、請求項1および11から31のいずれか一項に記載の組合せ。
【請求項36】
少なくとも1種の他の医薬品を患者に投与するステップをさらに含む、請求項2から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
少なくとも1種の他の医薬品が、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害薬、ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ1(DGAT−1)阻害薬、モノアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ阻害薬、ホスホジエステラーゼ(PDE)10阻害薬、AMPK活性化薬、スルホニル尿素、メグリチニド、α−アミラーゼ阻害薬、α−グルコシドヒドロラーゼ阻害薬、α−グルコシダーゼ阻害薬、PPARγ作動薬、PPARα/γ作動薬、ビグアナイド、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)モジュレーター、リラグルチド、アルビグルチド、エキセナチド、アルビグルチド、リキシセナチド、デュラグルチド、セマグルチド、タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP−1B)阻害薬、SIRT−1活性化薬、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害薬、インスリン分泌促進物質、脂肪酸酸化阻害薬、A2拮抗薬、c−junアミノ末端キナーゼ(JNK)阻害薬、グルコキナーゼ活性化薬(GKa)、インスリン、インスリン模倣薬、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害薬、VPAC2受容体作動薬、SGLT2阻害薬、グルカゴン受容体モジュレーター、GPR119モジュレーター、FGF21誘導体または類似体、TGR5受容体モジュレーター、GPBAR1受容体モジュレーター、GPR40作動薬、GPR120モジュレーター、高親和性ニコチン酸受容体(HM74A)活性化薬、SGLT1阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素の阻害薬またはモジュレーター、フルクトース1,6−ジホスファターゼの阻害薬、アルドース還元酵素の阻害薬、鉱質コルチコイド受容体阻害薬、TORC2の阻害薬、CCR2および/またはCCR5の阻害薬、PKCアイソフォーム(たとえば、PKCα、PKCβ、PKCγ)の阻害薬、脂肪酸合成酵素の阻害薬、セリンパルミトイルトランスフェラーゼの阻害薬、GPR81、GPR39、GPR43、GPR41、GPR105、Kv1.3、レチノール結合タンパク質4、糖質コルチコイド受容体、ソマトスタチン受容体のモジュレーター、PDHK2またはPDHK4の阻害薬またはモジュレーター、MAP4K4の阻害薬、IL1ベータを始めとするIL1ファミリーのモジュレーター、HMG−CoA還元酵素阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、フィブラート、胆汁酸捕捉薬、ACAT阻害薬、MTP阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、PCSK9モジュレーター、コレステリルエステル転送タンパク質阻害薬、ならびにRXRアルファのモジュレーターからなる群から選択される、請求項35に記載の組合せまたは請求項36に記載の方法。
【請求項38】
少なくとも1種の他の医薬品が、システアミンまたは薬学的に許容されるその塩、シスタミンまたは薬学的に許容されるその塩、抗酸化剤化合物、レシチン、ビタミンB複合体、胆汁酸塩調製物、カンナビノイド1(CB1)受容体の拮抗薬、カンナビノイド1(CB1)受容体の逆作動薬、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体活性調節剤、ベンゾジアゼピンまたはベンゾチエピン化合物、タンパク質チロシンホスファターゼPTPRUを阻害するためのRNAアンチセンス構築物、ヘテロ原子連結置換ピペリジンおよびその誘導体、ステアロイル補酵素アルファデルタ9不飽和化酵素を阻害しうるアザシクロペンタン誘導体、アディポネクチンの分泌促進物質または誘導物質活性を有するアシルアミド化合物、第四級アンモニウム化合物、酢酸グラチラマー、ペントラキシンタンパク質、HMG−CoA還元酵素阻害薬、n−アセチルシステイン、イソフラボン化合物、マクロライド系抗生物質、ガレクチン阻害薬、抗体、またはこれらのいずれかの組合せからなる群から選択される、請求項35に記載の組合せまたは請求項36に記載の方法。
【請求項39】
(1)GLP−1R作動薬と、(2)[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せ。
【請求項40】
疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項41】
患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項42】
疾患または状態が脂肪肝である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝疾患である、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項40に記載の方法。
【請求項46】
疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項40に記載の方法。
【請求項47】
疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項40に記載の方法。
【請求項48】
疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項40に記載の方法。
【請求項49】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、請求項39に記載の組合せまたは請求項40から48に記載の方法。
【請求項50】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、請求項49に記載の組合せまたは方法。
【請求項51】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項50に記載の組合せまたは方法。
【請求項52】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項39に記載の組合せまたは請求項40から48に記載の方法。
【請求項53】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項52に記載の組合せまたは方法。
【請求項54】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項53に記載の組合せまたは方法。
【請求項55】
[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸またはその塩が、結晶形態の[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸である、請求項39から54のいずれか一項に記載の組合せまたは方法。
【請求項56】
(1)GLP−1R作動薬と、(2)(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せ。
【請求項57】
疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項58】
患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項59】
疾患または状態が脂肪肝である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝疾患である、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項58に記載の方法。
【請求項64】
疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項58に記載の方法。
【請求項65】
疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項58に記載の方法。
【請求項66】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、請求項56に記載の組合せまたは請求項57から65に記載の方法。
【請求項67】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、請求項66に記載の組合せまたは方法。
【請求項68】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項67に記載の組合せまたは方法。
【請求項69】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項56に記載の組合せまたは請求項57から65に記載の方法。
【請求項70】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項69に記載の組合せまたは方法。
【請求項71】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項70に記載の組合せまたは方法。
【請求項72】
(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたはその塩が、結晶形態の(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドである、請求項56から71のいずれか一項に記載の組合せまたは方法。
【請求項73】
(1)GLP−1R作動薬と、(2)2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せ。
【請求項74】
疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項75】
患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2)2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与するステップを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法。
【請求項76】
疾患または状態が脂肪肝である、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝疾患である、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項74に記載の方法。
【請求項81】
疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項74に記載の方法。
【請求項82】
疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項74に記載の方法。
【請求項83】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、請求項73に記載の組合せまたは請求項74から82に記載の方法。
【請求項84】
GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、請求項83に記載の組合せまたは方法。
【請求項85】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項84に記載の組合せまたは方法。
【請求項86】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項73に記載の組合せまたは請求項74から82に記載の方法。
【請求項87】
GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項86に記載の組合せまたは方法。
【請求項88】
薬学的に許容される塩がトリス塩である、請求項87に記載の組合せまたは方法。
【請求項89】
2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸またはその塩が、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸である、請求項56から71のいずれか一項に記載の組合せまたは方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝線維症を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌または代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための組合せおよび方法に関する。一部において、本発明は、GLP−1R作動薬を含み、同じまたは別個の組成物中に、ACC阻害薬を含む、新たな組合せを提供する。本発明はまた、GLP−1R作動薬を含み、同じまたは別個の組成物中に、DGAT2阻害薬を含む、新たな医薬組成物を提供する。本発明はまた、GLP−1R作動薬を含み、同じまたは別個の組成物中に、KHK阻害薬を含む、新たな組合せを提供する。本発明はまた、GLP−1R作動薬を含み、同じまたは別個の組成物中に、FXR作動薬を含む、新たな組合せを提供する。本発明はさらに、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌または代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための、たとえば、本明細書に記載の新たな組合せを使用する、新たな方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD、5%を超える肝臓脂肪変性の存在と定義される)の臨床的および組織学的サブセットであり、総死亡率の増大、硬変および末期肝疾患、心血管死亡率の増大、ならびに肝臓関連および非肝臓関連がんの発生率の増大と関連付けられる(Sanyalら、Hepatology 2015;61(4):1392〜1405)。NAFLDは、西欧諸国では、慢性肝疾患の最も一般的な原因である。NAFLDは、メタボリック症候群の肝臓での症状発現であり、脂肪変性、NASH、線維化、硬変、末期肝疾患、および最終的には肝細胞癌を含む範囲の肝臓の状態である。NAFLDおよびNASHは、肝臓脂質の上昇を示す個体のうちで最も大きい割合を占めるので、原発性の脂肪性肝疾患であるとみなされる。NAFLD/NASHの重症度は、脂質、炎症性細胞浸潤物、肝細胞風船化の存在、および線維化の度合いに基づく。脂肪変性を有するすべての個体がNASHへと進行するのではないとしても、かなりの割合が進行する。現時点では、治療選択肢は、運動および食事を始めとする生活様式の改善に限られる(EASL−EASD−EASO Clinical Practice Guidelines、J.Hepatol.2016;64(6):1388〜1402)。
【0003】
脂質代謝の変更が、NAFLDおよびNASHの分子病態の一因になると仮定されている。脂肪変性は、NASHの病因の必要な構成要素ではあるが、十分な構成要素ではない(Day C,およびJames O.、Hepatology.1998;27(6):1463〜6)。これと一致して、いくつもの研究が、脂肪変性の重症度によって、同時に生じる脂肪性肝炎のリスク、ならびに硬変へと進行するリスクが予測されることを実証している(Sorensenら、Lancet.1984;2(8397):241〜4;Wanless IおよびLentz J、Hepatology 1990;12(5):1106〜10;Reeves Hら、J.Hepatol.1996;25(5):677〜83)。肝臓脂肪変性は、TG産生/肝臓への取込みおよびクリアランス/除去の不均衡の結果である(Cohen JCら、Science.2011;332(6037):1519〜1523)。NAFLD/NASH発症を支持する代謝原動力である脂肪変性を減少させると、結果として、肝臓の炎症および線維化は、その後改善されることが仮定される。
【0004】
Savageらは、ラット肝臓において主流のアイソフォームであるACC1が、単独の脂肪酸合成調節因子ではあるものの、肝細胞における脂肪酸化の調節には、ACC1およびACC2の両方が関与することを証明している。さらに、彼らのモデルでは、肝臓マロニルCoAレベルを有意に低下させ、給餌された状況で脂肪酸化を増加させ、脂質蓄積を減少させ、in vivoでのインスリン作用を改善するのに、両方のアイソフォームを併せて減少させることが必要となる。すなわち、NAFLDおよび肝臓インスリン抵抗性の治療において、肝臓ACC1およびACC2阻害薬は有用となりうる。Savage,D.B.ら、「Reversal of diet−induced hepatic steatosis and hepatic insulin resistance by antisense oligonucleotide inhibitors of acetyl−CoA carboxylases 1 and 2」、J.Clin.Invest.2006;116(3):817〜24を参照されたい。また、Oh,W.ら、「Glucose and fat metabolism in adipose tissue of acetyl−CoA carboxylase 2 knockout mice」、PNAS、102(5)1384〜1389(2005)も参照されたい。
【0005】
アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)は、脂質代謝の調節において枢要な役割を果たす。ACCは、脂質新生(DNL)の過程において必須であり律速であるステップを触媒する(Saggerson D、Annu.Rev.Nutr.2008;28:253〜72)。さらに、ACCは、酵素カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1(CPT1)のアロステリック調節によって、脂肪酸のミトコンドリアベータ酸化も調節する(Saggerson、2008;Waite M,およびWakil SJ.、J.Biol.Chem.1962;237:2750〜2757)。明らかになりつつあるデータからは、ACC阻害によるDNLの抑制が、炎症性インターロイキン17(IL−17)を分泌するTヘルパー17系列のT細胞(Th17細胞)の生成を抑止し、抗炎症性FoxP3(+)調節性T(Treg)細胞の発生を支持することにより、炎症を直接軽減しうることも示唆される(Berod Lら、Nat.Med.2014;20(11):1327〜33)。最近では、ACC阻害が、in−vitroでの一次ヒト肝星細胞活性化を抑制し、ラットモデルにおいて肝臓線維化を減少させることも示されている(Rossら、Abstract PS−132 Journal of Hepatology 2019 第70巻e86頁)。
【0006】
ACC活性の阻害は、少なくとも3つの独立した機序によって、NASHの患者に有益となると仮定される。上で概略を述べたとおり、NAFLDを有するヒトは、肝臓DNLの著しい上昇を示し、この増大したフラックスを、薬理学的な肝臓ACC阻害によって正常化することは、脂肪変性を減少させると仮定される。これと一致して、ACC阻害薬は、DNLを阻害することが示されている。加えて、脂肪酸酸化を増加させるACC阻害の効果は、肝臓脂肪含有量を減少させる一助ともなりうる。 Griffith DA,ら、J.Med.Chem.2014;57(24):10512〜10526;Kim CW,ら、Cell Metab.2017;26、394〜406;Stiede K,ら、Hepatology.2017;66(2):324〜334;Lawitz EJ,ら、Clin Gastroenterol Hepatol.2018(https://doi.org/10.1016/j.cgh.2018.04.042)を参照されたい。加えて、IL−17を分泌するT細胞におけるDNLの阻害は、NASH病因において重要となりうる経路(Rau M,ら、J.Immunol.2016;196(1):97〜105)である炎症性Th17細胞の生成を抑止し(Berodら、2014)、抗炎症性Treg細胞の発生を支持することにより、肝臓の炎症を抑制することが予想される。さらに、ACC阻害は、星細胞活性化および線維化を減少させる場合もある(Rossら、2019)
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸は、選択的ACC阻害薬であり、国際出願第PCT/IB2011/054119号の米国内段階である米国特許第8,859,577号の実施例9において遊離酸として調製されており、これらの開示は、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。無水モノトリス形態(形態1)およびモノトリス塩の三水和物(形態2)を含む、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の結晶形態は、国際PCT出願第PCT/IB2018/058966号に記載されており、この開示は、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。
【0007】
トリグリセリドまたはトリアシルグリセロール(TG)は、哺乳動物における主要なエネルギー貯蔵形態である。TGは、グリセロールが鎖長および飽和度の様々な3つの脂肪酸と順次エステル化されることにより生成される(Coleman,R.A.およびMashek,D.G.、2011.Chem.Rev.111:6359〜6386)。腸または肝臓において合成されたTGは、それぞれ、カイロミクロンまたは超低比重リポタンパク質(VLDL)に収められ、末梢組織に輸送され、そこで、リポタンパク質リパーゼ(LPL)によって、その成分である脂肪酸とグリセロールに加水分解される。結果として生じた非エステル化脂肪酸(NEFA)は、さらに代謝されてエネルギーを生じるか、または再エステル化され、貯蔵される。
【0008】
正常な生理的条件下では、エネルギー密度の高いTGは、それを放出する需要があるまで、種々の脂肪蓄積部に取り置かれたままであり、需要があると、グリセロールと遊離脂肪酸に加水分解され、次いでそれが血流へと放出される。この過程は、種々の生理的条件下でTG貯蔵の預託および動員を促進する、インスリン、およびカテコールアミンなどのホルモンの対抗する作用によって、厳密に調節される。食後の状況では、インスリンが脂肪分解を阻害する働きをし、それによって、NEFAの形でのエネルギーの放出が抑止され、脂肪蓄積部における食事性脂質の適切な貯蔵が確実になる。しかし、2型糖尿病の患者では、インスリンの脂肪分解抑制能が損なわれ、脂肪細胞からのNEFAフラックスが不適当に高められる。これは、ひいては、筋肉や肝臓などの組織への脂質の送達が増加する結果となる。エネルギー需要がなければ、TG、およびジアシルグリセロール(DAG)などの他の脂質代謝産物が蓄積し、インスリン感受性の喪失を引き起こしかねない(Erion,D.M.およびShulman,G.I.、2010.Nat Med 16:400〜402)。筋肉におけるインスリン抵抗性は、グルコース取込みおよびグリコーゲン貯蔵の減少を特徴とするが、肝臓では、インスリンシグナル伝達の喪失によって、グルコース産出量の調節不全、および2型糖尿病の証しである、TGリッチVLDLの過剰産生が生じる(Choi,S.H.およびGinsberg,H.N.、2011.Trends Endocrinol.Metab.22:353〜363)。TGが豊富なVLDL、いわゆるVLDL1粒子の分泌増進は、冠動脈心疾患のリスクの増大と関連付けられる、LDLのアテローム生成促進的な亜分画である小粒子高密度低比重リポタンパク質(sdLDL)の産生を刺激すると考えられている(St−Pierre,A.C.ら、2005.Arterioscler.Thromb.Vasc.Biol.25:553〜559)。
【0009】
哺乳動物では、2種のジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)酵素(DGAT1およびDGAT2)が特徴付けられている。これらの酵素は、同じ酵素反応を触媒するとはいえ、その各々のアミノ酸配列には関連がなく、別個の遺伝子ファミリーを占める。DGAT1をコードする遺伝子に破損を内包するマウスは、食事性肥満に抵抗性であり、エネルギー消費および活動が高まっている(Smith,S.J.ら、2000.Nat Genet 25:87〜90)。Dgat1−/−マウスは、カイロミクロンの吸収後放出の調節不全を示し、腸細胞に脂質を蓄積する(Buhman,K.K.ら、2002.J.Biol.Chem.277:25474〜25479)。こうしたマウスにおいて観察される代謝上有利な表現型は、腸におけるDGAT1発現の喪失を動因とすることが示唆される(Lee,B.ら、2010.J.Lipid Res.51:1770〜1780)。重要なことに、雌Dgat1−/−マウスにおける乳汁分泌の不足にもかかわらず、こうした動物は、TGを合成する能力を保持し、さらなるDGAT酵素の存在が示唆される。この所見、および真菌Mortierella rammanianaからの第2のDGATの単離が、DGAT2の同定および特徴付けにつながった(Yen,C.L.ら、2008.J.Lipid Res.49:2283〜2301)。
【0010】
DGAT2は、肝臓および脂肪中で高度に発現され、DGAT1とは異なり、DAGに対して鋭敏な基質特異性を示す(Yen,C.L.、2008)。げっ歯動物におけるDGAT2遺伝子の欠失は、不完全な子宮内成長、重度の脂血症、皮膚バリア機能の障害、および早期の生後死亡をもたらす(Stone,S.J.ら、2004.J.Biol.Chem.279:11767〜11776)。DGAT2の喪失によって引き起こされる致死性のために、DGAT2の生理的役割についての我々の理解の多くは、代謝性疾患のげっ歯動物モデルにおいてアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を用いて行った研究から導かれたものである。この状況において、肝臓DGAT2が阻害されると、血漿リポタンパク質プロファイルの改善(総コレステロールおよびTGの低下)、ならびにインスリン感受性および全身グルコースコントロールの改善を伴った肝臓脂質負荷の軽減がもたらされた(Liu,Y.ら、2008.Biochim.Biophys.Acta 1781:97〜104;Choi,C.S.ら、2007.J.Biol.Chem.282:22678〜22688;Yu,X.X.ら、2005.Hepatology 42:362〜371)。こうした所見の根底にある分子機序は十分に解明されないとしても、DGAT2の抑制によって、ステロール調節因子結合タンパク質1c(SREBP1c)およびステアロイルCoA不飽和化酵素1(SCD1)を始めとする、脂質生合成に関与するタンパク質をコードする複数の遺伝子の発現の下向調節がもたらされることは明白である(Choi,2007;Yu,2005)。並行して、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ1(CPT1)などの遺伝子の発現増加によって証明されるとおり、酸化経路が誘導される(Choi、2007)。こうした変化の正味の結果として、肝臓DAGおよびTG脂質のレベルを低下させ、これが、ひいては、肝臓におけるインスリン応答性の向上につながることになる。さらに、DGAT2阻害によって、肝臓VLDL TG分泌、および循環コレステロールレベルの低下が抑制される。最後に、おそらくは、新たに合成されたAPOBタンパク質に脂質付加するためのTGの供給が減少しために、血漿アポリポタンパク質B(APOB)レベルが抑制された(Liu,2008;Yu,2005)。血糖コントロールおよび血漿コレステロールプロファイルの両方に対するDGAT2阻害の有益な効果から、このターゲットが、代謝性疾患の治療において価値あるものになりうることが示唆される(Choi、2007)。加えて、DGAT2活性が抑制されると肝臓の脂質蓄積が減少するという所見から、この酵素の阻害薬がNASHの治療において有用となりうることが示唆される。
【0011】
(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド[その結晶質固体形態(形態1および形態2)を含める]は、米国特許第10,071,992号の実施例1に記載されているDGAT2阻害薬であり、この開示は、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。
【0012】
ケトヘキソキナーゼ(KHK)は、フルクトース代謝における主要な酵素であり、フルクトースのフルクトース−1−リン酸(F1P)への変換を触媒する。KHKは、3番目のエクソンの選択的スプライシングの結果として生じる、KHKaおよびKHKcと示される2種の選択的mRNAスプライスバリアントとして発現される。フルクトースリン酸化のためのKHKcの親和性および能力は、大いに低いKmによって証明されるとおり、KHKaより大いに高い(Ishimoto、Lanaspaら、PNAS 109、4320〜4325、2012)。KHKaは、偏在して発現されるが、KHKcの発現は、身体におけるフルクトース代謝の主要な部位である、肝臓、腎臓、および腸において最も高い(Diggle CP,ら(2009) J Histochem Cytochem 57:763〜774;Ishimoto、Lanaspaら、PNAS 109、4320〜4325、2012)。加えて、糖摂取後に尿中にフルクトースが出現することを除いては有害な影響のない機能喪失突然変異がヒトにおいて報告され、本態性フルクトース尿症(OMIM#229800)と称されている。
【0013】
フルクトース代謝に関わるより重篤な状態は、F1Pの破壊を担う酵素であり、経路におけるKHKステップのすぐ下流にあるアルドラーゼB(GENE:ALDOB)の欠損によって引き起こされる遺伝性フルクトース不耐症(HFI、OMIM #229600)である(Bouteldja N,ら、J.Inherit.Metab.Dis.2010 Apr;33(2):105〜12;Tolan,DR、Hum Mutat.1995;6(3):210〜8;http://www.omim.org/entry/229600)。この疾患は、推定で20,000人に1人が罹患する稀な障害であり、突然変異の結果として、F1Pの蓄積、ATPの枯渇、および尿酸の増加が起こり、これらの組合せによって、他の代謝撹乱の中でも、低血糖、高尿酸血症、および乳酸アシドーシスが引き起こされる。HFIは、身体の食事性フルクトース代謝能を弱め、結果として、嘔吐、重度の低血糖、下痢、腹部苦悶などの急性症状を生じ、長期の成長不全、肝臓および腎臓損傷、ならびに潜在的には死をもたらす(Ali Mら、J.Med.Genet.1998 May:35(5):353〜65)。患者は、一般に、診断される前に出生から数年間罹患し、唯一の治療過程は、食事においてフルクトースを回避することである。これは、この多量栄養素が大半の食品項目中に存在するために、困難となる。多くの患者が、身体症状に加えて、その普通でない食事ゆえに情緒的および社会的孤立を経験し、厳格な食事制限を厳守するために絶えず苦闘する(HFI−INFO Discussion Board、http://hfiinfo.proboards.com. Accessed 14 December 2015)。症候性でないと見られるときでさえ、一部の患者は、NAFLDおよび腎臓疾患を発症するが、これは、唯一の治療選択肢としての自らに課される食事制限が不適切であること、およびこの状態に関するまだ対処されていない高度な医学的必要性を強調するものである。
【0014】
高血糖の状態では、グルコースがソルビトールを中間体としてフルクトースに変換される経路であるポリオール経路で、内因性のフルクトース産生が生じる。この経路の活性は、高血糖で増大する。こうした研究において、著者らは、無KHKマウスが、グルコースによって誘発される体重増加、インスリン抵抗性、および肝臓脂肪変性から保護されたことを実証し、高血糖条件下では、内因性に産生されたフルクトースが、インスリン抵抗性および肝臓脂肪変性の一因となりうることを示唆した(Lanaspa,M.A.ら、Nature Comm.4、2434、2013)。したがって、KHKの阻害は、内因性または摂取フルクトースのいずれかまたは両方の変化が関与する多くの疾患のためになることが予想される。
【0015】
[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸(その結晶質の遊離酸形態を含める)は、ケトヘキソキナーゼ阻害薬であり、米国特許第9,809,579号の実施例4に記載されており、この開示は、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。
【0016】
現在、高血糖、引き続いて、T2DMとしても知られる2型真性糖尿病を治療するのに、種々の薬理学的手法が利用可能である(Hampp,C.ら、Use of Antidiabetic Drugs in the U.S.、2003〜2012、Diabetes Care 2014、37、1367〜1374)。そうした手法は、6つの主要な部類にグループ分けすることができ、それぞれが異なる主機序によって作用する。すなわち、(A)膵β細胞に作用することによりインスリンの分泌を増強する、スルホニル尿素(たとえば、グリピジド、グリメピリド、グリブリド)、メグリチニド(たとえば、ナテグリジン(nateglidine)、レパグリニド)、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害薬(たとえば、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン、デュトグリプチン(dutogliptin)、リナグリプチン、サキソグリプチン(saxogliptin))、およびグルカゴン様ペプチド1受容体(GLP−1R)作動薬(たとえば、リラグルチド、アルビグルチド、エキセナチド、リキシセナチド、デュラグルチド、セマグルチド)を始めとする、インスリン分泌促進物質。スルホニル尿素およびメグリチニドは、有効性および忍容性が限定的であり、体重増加を引き起こし、多くの場合、低血糖を誘発する。DPP−IV阻害薬は、有効性が限定的である。市販されているGLP−1R作動薬は、皮下注射によって投与されるペプチドである。リラグルチドは、肥満の治療についても付加的に承認されている。(B)ビグアナイド(たとえば、メトホルミン)は、主として肝臓のグルコース産生を減少させることにより作用すると考えられている。ビグアナイドは、多くの場合、胃腸障害および乳酸アシドーシスを引き起こし、その使用はさらに限定的になる。(C)アルファ−グルコシダーゼの阻害薬(たとえば、アカルボース)は、腸のグルコース吸収を低下させる。こうした薬剤は、多くの場合、胃腸障害を引き起こす。(D)チアゾリジンジオン(たとえば、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン)は、肝臓、筋肉、および脂肪組織において特定の受容体(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ)に作用する。チアゾリジンジオンは、脂質代謝を調節し、続いて、インスリンの作用に対するこうした組織の反応を増強する。こうした薬物の頻繁な使用は、体重増加につながる場合もあり、浮腫および貧血を誘発する場合もある。(E)インスリンは、より重篤な症例において、単独で、または上記薬剤と組み合わせて使用され、頻繁な使用は、体重増加につながる場合もあり、低血糖のリスクを伴う。(F)ナトリウムグルコース共役コトランスポーター2(SGLT2)阻害薬(たとえば、ダパグリフロジン、エンパグリフロジン、カナグリフロジン、エルツグリフロジン(ertugliflozin))は、腎臓におけるグルコースの再吸収を阻害し、それによって、血中のグルコースレベルを低下させる。この台頭しつつある部類の薬物は、ケトアシドーシスおよび尿路感染症と関連付けられる場合がある。
【0017】
しかし、GLP−1R作動薬およびSGLT2阻害薬を除いて、T2DMのための薬物は、有効性が限定的であり、最も重要な問題である、衰えゆくβ細胞機能および関連する肥満には対処していない。
【0018】
肥満は、現代社会において高度に蔓延し、高血圧、高コレステロール血症、および冠動脈心疾患を始めとする数多くの医学的問題と関連付けられる慢性疾患である。肥満は、T2DMおよびインスリン抵抗性とのさらに高度な相互関係が示されており、後者には、一般に、高インスリン血症もしくは高血糖または両方が伴う。加えて、T2DMは、冠動脈疾患の2〜4倍のリスク増と関連付けられている。現在、肥満を高い有効性で解消する唯一の治療は、肥満外科手術であるが、この治療は、費用がかかり、危険である。薬理学的介入は、一般に、それほど有効でなく、副作用を伴う。したがって、副作用がより少なく、投与が簡便である、より有効な薬理学的介入が間違いなく求められている。
【0019】
T2DMは、高血糖およびインスリン抵抗性と関連付けられることが最も一般的であるとはいえ、T2DMと関連する他の疾患として、肝臓インスリン抵抗性、耐糖能障害、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、肥満、異脂肪血症、高血圧、高インスリン血症、および非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が挙げられる。
【0020】
NAFLDは、メタボリック症候群の肝臓での症状発現であり、脂肪変性、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、線維化、硬変、および最終的には肝細胞癌を含む範囲の肝臓の状態である。NAFLDおよびNASHは、肝臓脂質の上昇を示す個体のうちで最も大きい割合を占めるので、原発性の脂肪性肝疾患であるとみなされる。NAFLD/NASHの重症度は、脂質、炎症性細胞浸潤物、肝細胞風船化の存在、および線維化の度合いに基づく。脂肪変性を有するすべての個体がNASHに進行するとは限らないとはいえ、かなりの割合がNASHに進行する。
【0021】
GLP−1は、食物摂取に応じて腸内でL細胞によって分泌される、30アミノ酸長のインクレチンホルモンである。GLP−1は、生理的かつグルコース依存的にインスリン分泌を刺激し、グルカゴン分泌を減少させ、胃内容排出を抑制し、食欲を低下させ、ベータ細胞の増殖を刺激することが示されている。非臨床実験において、GLP−1は、グルコース依存的なインスリン分泌にとって重要な遺伝子の転写を刺激し、またベータ細胞新生を促進することにより、ベータ細胞適格性の継続を促進する(Meierら、Biodrugs.2003;17(2):93〜102)。
【0022】
健康な個体において、GLP−1は、膵臓によるグルコース依存的なインスリン分泌を刺激し、結果として末梢におけるグルコース吸収を増加させることにより、食後血中グルコースレベルを調節する重要な役割を果たす。GLP−1は、グルカゴン分泌も抑制し、肝臓グルコース産出量の削減をもたらす。加えて、GLP−1は、胃内容排出を遅らせ、小腸運動性を緩慢にして食物吸収を遅らせる。T2DMの患者では、GLP−1の正常な食後上昇が存在しない、または弱まっている(Vilsboll T,ら、Diabetes.2001.50;609〜613)。
【0023】
Holst(Physiol.Rev.2007、87、1409)およびMeier(Nat.Rev.Endocrinol.2012、8、728)は、GLP−1、リラグルチド、エキセンディン4などのGLP−1受容体作動薬が、T2DM患者などの患者において、空腹時および食後グルコース(FPGおよびPPG)を下げることにより血糖コントロールを改善する3大薬理活性、すなわち、(i)グルコース依存的なインスリン分泌の増加(第1および第2相の改善)、(ii)高血糖条件下でのグルカゴン抑制活性、(iii)食事由来グルコースの吸収の減速につながる胃内容排出速度の遅延を示すことを記載している。
【0024】
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸またはその薬学的な塩[たとえば、そのトリス塩としても知られるその2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩]は、米国特許第10,208,019号(本特許の実施例4A−01を参照されたい)に記載されているGLP−1R作動薬であり、この開示は、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。
【0025】
本発明にとって有用である追加のGLP−1R作動薬は、2018年6月13日出願の米国仮特許出願第62/684,696号および2019年5月13日出願の米国仮特許出願第62/846,944号に記載されており、これらそれぞれの開示は、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。
【0026】
ファルネソイドX受容体(FXR)は、核内ホルモン受容体スーパーファミリーの一員であり、主として、肝臓、腎臓、および腸において発現される(たとえば、Seolら(1995)Mol.Endocrinol.9:72〜85およびFormanら(1995)Cell 81:687〜693を参照されたい)。この受容体は、レチノイドX受容体(RXR)とのヘテロ二量体として機能し、ターゲット遺伝子のプロモーターにおける応答エレメントに結合して、遺伝子転写を調節する。FXR−RXRヘテロ二量体は、受容体に結合するコンセンサスヘキサマーが1つのヌクレオチドで隔てられている逆方向反復1(IR−1)応答エレメントに、最も高い親和性で結合する。FXRは、コレステロール異化を抑制する働きをする胆汁酸(コレステロール代謝の最終産物)によって活性化される(たとえば、Makishimaら(1999)Science 284:1362〜1365、Parksら(1999)Science 284:1365〜1368、Wangら(1999)Mol.Cell.3:543〜553を参照されたい)という点で、相互関係のある過程の一部である。Urizarら(2000)J.Biol.Chem.275:39313〜39317も参照されたい。
【0027】
FXRは、コレステロール恒常性、トリグリセリド合成、および脂質生合成の枢要な調節因子である(Crawley、Expert Opinion Ther.Patents(2010)、20(8):1047〜1057)。異脂肪血症の治療に加えて、肝臓疾患、糖尿病、ビタミンD関連疾患、薬物によって誘発された副作用、および肝炎の治療を始めとする、FXRのいくつもの適応症が記載されている(Crawley、前掲)。新規FXR作動薬の開発には進歩があるものの、改善の余地はかなり残されている。
【0028】
FXR作動薬であるトロピフェキソール(Tropifexor)または薬学的に許容されるその塩は、たとえば、米国特許第9,150,568号の実施例1−1Bに記載されており、この開示は、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。トロピフェキソールの化学名は、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸である。
【0029】
上記を考慮して、NAFLDおよびNASHを含む疾患または障害を治療するための、GLP−1R作動薬とACC1および/もしくはACC2阻害薬の組合せ、GLP−1R作動薬とDGAT2阻害薬の組合せ、GLP−1R作動薬とKHK阻害薬の組合せ、および/またはGLP−1R作動薬とFXR作動薬の組合せを含有する医薬、たとえば、経口医薬が必要となっている。本明細書で記載する特定の組合せは、現存する必要を満たすものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0030】
【特許文献1】国際出願第PCT/IB2011/054119号
【特許文献2】米国特許第8,859,577号
【特許文献3】国際PCT出願第PCT/IB2018/058966号
【特許文献4】米国特許第10,071,992号
【特許文献5】米国特許第9,809,579号
【特許文献6】米国特許第10,208,019号
【特許文献7】米国仮特許出願第62/684,696号
【特許文献8】米国仮特許出願第62/846,944号
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【特許文献10】US2018−0051012A1
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【特許文献12】WO2009144554
【特許文献13】WO2003072197
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【特許文献16】WO09016462
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【特許文献18】WO2005116014
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【特許文献20】WO2010103438
【特許文献21】WO2010013161
【特許文献22】WO2007122482
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【特許文献24】WO2010140092
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【非特許文献】
【0031】
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【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0032】
本発明は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌または代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための組合せおよび方法に関する。一部において、本発明は、医薬組成物中にGLP−1R作動薬を含み、同じまたは別の組成物中にACC阻害薬を含む、新たな組合せを提供する。本発明はまた、医薬組成物中にGLP−1R作動薬を含み、同じまたは別の組成物中にDGAT2阻害薬を含む、新たな組合せを提供する。本発明はまた、医薬組成物中にGLP−1R作動薬を含み、同じまたは別の組成物中にKHK阻害薬を含む、新たな組合せを提供する。本発明はまた、医薬組成物中にGLP−1R作動薬を含み、同じまたは別の組成物中にFXR作動薬を含む、新たな組合せを提供する。本発明はさらに、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌または代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための、たとえば、本明細書に記載の新たな組合せを使用する、新たな方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0033】
一態様では、本発明は、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、同じまたは別の組成物中に、(2) 4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組成物を含む組合せを提供する。
【0034】
本発明の一態様(態様A)は、(1)GLP−1R作動薬と、(2) 4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せを提供する。
【0035】
一態様では、本発明は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2) 4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0036】
本発明の一態様(態様B)は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) 4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0037】
一態様では、本発明は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2) 4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0038】
本発明の一態様(態様C)は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) 4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0039】
一態様では、本発明は、(1)医薬組成物中にGLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2)同じまたは別の組成物中に、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容される塩とを含む組合せを提供する。
【0040】
本発明の一態様(態様D)は、(1)GLP−1R作動薬と、(2) [(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せを提供する。
【0041】
一態様では、本発明は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2) [(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0042】
本発明の一態様(態様E)は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) [(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0043】
一態様では、本発明は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2) [(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0044】
本発明の一態様(態様F)は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) [(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0045】
一態様では、本発明は、(1)医薬組成物中にGLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2)同じまたは別の組成物中に、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを治療有効量含む組合せを提供する。
【0046】
本発明の一態様(態様G)は、(1)GLP−1R作動薬と、(2) (S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せを提供する。
【0047】
一態様では、本発明は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2) (S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0048】
本発明の一態様(態様H)は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) (S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0049】
一態様では、本発明は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2) (S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0050】
本発明の一態様(態様I)は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) (S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0051】
一態様では、本発明は、(1)医薬組成物中にGLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2)同じまたは別の組成物中に、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを治療有効量含む組合せを提供する。
【0052】
本発明の一態様(態様J)は、(1)GLP−1R作動薬と、(2) 2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、組合せを提供する。
【0053】
一態様では、本発明は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2)(2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0054】
本発明の一態様(態様K)は、疾患または状態の治療を必要とする患者において、疾患または状態の治療を行う方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) 2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、
疾患または状態は、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、ならびに硬変および肝細胞癌、または代謝関連疾患、肥満、および2型糖尿病を伴う非アルコール性脂肪性肝炎から選択され、
GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0055】
一態様では、本発明は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬(たとえば、実施例1〜103の化合物またはそれらの薬学的に許容される塩の1つ)と、(2) 2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含む方法を提供する。
【0056】
本発明の一態様(態様L)は、患者において、非アルコール性脂肪性肝疾患もしくは非アルコール性脂肪性肝炎グレーディングスコアリングシステムの重症度を少なくとも1ポイント下げる、非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清マーカーのレベルを低下させる、非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性を低下させる、または非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結を減らすための方法であって、(1)GLP−1R作動薬と、(2) 2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩とを含む治療有効量の組合せを患者に投与することを含み、GLP−1R作動薬は、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2;および
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、方法を提供する。
【0057】
本明細書に記載の本発明の組合せのいずれか1つが、少なくとも1種の他の医薬品を場合によりさらに含むこともある。
本明細書に記載の本発明の使用/治療方法のいずれか1つが、少なくとも1種の他の医薬品の投与を場合によりさらに含むこともある。
【0058】
一部の態様では、(本発明の医薬組成物および本発明の使用方法の両方を含めた本発明の組合せにおける)少なくとも1種の他の医薬品は、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害薬、ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ1(DGAT−1)阻害薬、モノアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ阻害薬、ホスホジエステラーゼ(PDE)10阻害薬、AMPK活性化薬、スルホニル尿素、メグリチニド、α−アミラーゼ阻害薬、α−グルコシドヒドロラーゼ阻害薬、α−グルコシダーゼ阻害薬、PPARγ作動薬、PPARα/γ作動薬、ビグアナイド、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)モジュレーター、リラグルチド、アルビグルチド、エキセナチド、アルビグルチド、リキシセナチド、デュラグルチド、セマグルチド、タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP−1B)阻害薬、SIRT−1活性化薬、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害薬、インスリン分泌促進物質、脂肪酸酸化阻害薬、A2拮抗薬、c−junアミノ末端キナーゼ(JNK)阻害薬、グルコキナーゼ活性化薬(GKa)、インスリン、インスリン模倣薬、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害薬、VPAC2受容体作動薬、SGLT2阻害薬、グルカゴン受容体モジュレーター、GPR119モジュレーター、FGF21誘導体または類似体、TGR5受容体モジュレーター、GPBAR1受容体モジュレーター、GPR40作動薬、GPR120モジュレーター、高親和性ニコチン酸受容体(HM74A)活性化薬、SGLT1阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素の阻害薬またはモジュレーター、フルクトース1,6−ジホスファターゼの阻害薬、アルドース還元酵素の阻害薬、鉱質コルチコイド受容体阻害薬、TORC2の阻害薬、CCR2および/またはCCR5の阻害薬、PKCアイソフォーム(たとえば、PKCα、PKCβ、PKCγ)の阻害薬、脂肪酸合成酵素の阻害薬、セリンパルミトイルトランスフェラーゼの阻害薬、GPR81、GPR39、GPR43、GPR41、GPR105、Kv1.3、レチノール結合タンパク質4、糖質コルチコイド受容体、ソマトスタチン受容体のモジュレーター、PDHK2またはPDHK4の阻害薬またはモジュレーター、MAP4K4の阻害薬、IL1ベータを始めとするIL1ファミリーのモジュレーター、HMG−CoA還元酵素阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、フィブラート、胆汁酸捕捉薬、ACAT阻害薬、MTP阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、PCSK9モジュレーター、コレステリルエステル転送タンパク質阻害薬、およびRXRアルファのモジュレーターからなる群から選択される。
【0059】
一部の態様では、(本発明の医薬組成物および本発明の使用方法の両方を含めた本発明の組合せにおける)少なくとも1種の他の医薬品は、システアミンまたは薬学的に許容されるその塩、シスタミンまたは薬学的に許容されるその塩、抗酸化剤化合物、レシチン、ビタミンB複合体、胆汁酸塩調製物、カンナビノイド1(CB1)受容体の拮抗薬、カンナビノイド1(CB1)受容体の逆作動薬、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体活性調節剤、ベンゾジアゼピンまたはベンゾチエピン化合物、タンパク質チロシンホスファターゼPTPRUを阻害するためのRNAアンチセンス構築物、ヘテロ原子連結置換ピペリジンおよびその誘導体、ステアロイル補酵素アルファデルタ9不飽和化酵素を阻害しうるアザシクロペンタン誘導体、アディポネクチンの分泌促進物質または誘導物質活性を有するアシルアミド化合物、第四級アンモニウム化合物、酢酸グラチラマー、ペントラキシンタンパク質、HMG−CoA還元酵素阻害薬、n−アセチルシステイン、イソフラボン化合物、マクロライド系抗生物質、ガレクチン阻害薬、抗体、またはこれらのいずれかの組合せからなる群から選択される。
【0060】
本発明は、以下も包含する。
医薬として使用するための、本発明の組合せのいずれか1つ、
脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、または硬変および肝細胞癌もしくは代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための、本発明の組合せのいずれか1つ、
脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、または硬変および肝細胞癌もしくは代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療するための、本発明の組合せのいずれか1つの使用、ならびに
脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎、または硬変および肝細胞癌もしくは代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎を治療する医薬を製造するための、本発明の組合せのいずれか1つの使用。
【0061】
前述の包括的な記述および以下の詳細な記述は両方とも、例示または説明のためのものに過ぎず、請求項に記載のとおりの本発明を限定するものでないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】実施例DGAT2i化合物の結晶質形態1を示す特徴的なX線粉末回折パターンを示すグラフである(縦軸:強度(CPS)、横軸:2シータ(度))。
図2】実施例DGAT2i化合物の結晶質形態2を示す特徴的なX線粉末回折パターンを示すグラフである(縦軸:強度(CPS)、横軸:2シータ(度))。
図3】Cu放射線源を備えたBruker AXS D4 Endeavor回折計において実施した、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi化合物)の形態1についての例証となるPXRDパターンを示すグラフである。
図4】FT−IRベンチに取り付けたNicolet NXR FT−ラマン付属品を使用して収集した、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi化合物)の形態1についての例証となるラマンスペクトルを示すグラフである。
図5】Bruker−BioSpin Avance III 500MHz(H振動数)NMR分光計の中に配置したBruker−BioSpin CPMASプローブで実施した、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi化合物)の形態1についての例証となる13C ssNMRパターンを示すグラフである。
図6】Cu放射線源を備えたBruker AXS D4 Endeavor回折計において実施した、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi化合物)の形態2についての例証となるPXRDパターンを示すグラフである。
図7】FT−IRベンチに取り付けたNicolet NXR FT−ラマン付属品を使用して収集した、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi化合物)の形態2についての例証となるラマンスペクトルを示すグラフである。
図8】Bruker−BioSpin Avance III 500MHz(H振動数)NMR分光計の中に配置したBruker−BioSpin CPMASプローブで実施した、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi化合物)の形態2についての例証となる13C ssNMRパターンを示すグラフである。
図9】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi化合物)の形態2についての例証となる単結晶構造を示す図である。
図10】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての経口投与が、摂食後の状態で測定した、西洋食給餌Sprague Dawleyラットにおける血漿トリグリセリドレベルに与える効果をまとめて示すグラフである。
図11】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの、単剤療法および組合せとしての経口投与が、絶食後の状態で測定した、西洋食給餌Sprague Dawleyラットにおける血漿トリグリセリドレベルに与える効果をまとめて示すグラフである。
図12】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての投与が、西洋食給餌ラットにおけるSREBP−1核局在に与える効果をまとめて示すグラフである。
図13】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての投与が、西洋食給餌ラットにおける肝臓脂質生成遺伝子発現、詳細には、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC1)発現に与える効果をまとめて示すグラフである。
図14】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての投与が、西洋食給餌ラットにおける肝臓脂肪生成遺伝子発現、詳細には、脂肪酸シンターゼ(FASN)発現に与える効果をまとめて示すグラフである。
図15】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての投与が、西洋食給餌ラットにおける肝臓脂肪生成遺伝子発現、詳細には、ステロールCoA不飽和化酵素(SCD1)発現に与える効果をまとめて示すグラフである。
図16】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての投与が、西洋食給餌ラットにおける肝臓脂質生成遺伝子発現、詳細には、ステロール調節因子結合タンパク質1c(SREBP−1c)発現に与える効果をまとめて示すグラフである。
図17】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての投与が、西洋食給餌ラットにおける肝臓脂質生成遺伝子発現、詳細には、プロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)発現に与える効果をまとめて示すグラフである。
図18】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての経口投与が、西洋食給餌Sprague Dawleyラットにおける肝臓トリグリセリドレベルに与える効果をまとめて示すグラフである。
図19】コリン欠乏高脂肪食(CDAHFD)給餌雄Wistar Hannラットにおいて、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての経口投与が、肝臓炎症および線維化のマーカーである肝臓の弾性に与える効果をまとめて示すグラフである。
図20】CDAHFD給餌雄Wistar Hannラットにおいて、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての経口投与が、筋線維芽細胞活性化および線維形成のマーカーである肝臓アルファ平滑筋アクチン(αSMA)免疫組織化学に与える効果をまとめて示すグラフである。
図21】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての経口投与が、CDAHFD給餌雄Wistar Hannラットにおける肝臓のピクロシリウスレッド染色に与える効果をまとめて示すグラフである。
図22】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての経口投与が、CDAHFD給餌雄Wistar Hannラットにおける肝臓アルファ平滑筋アクチン(αSMA)遺伝子発現に与える効果をまとめて示すグラフである。
図23】4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸および(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの単剤療法および組合せとしての経口投与が、CDAHFD給餌雄Wistar Hannラットにおける肝臓コラーゲン1A1遺伝子発現に与える効果をまとめて示すグラフである。
図24】実施例7化合物のトリス塩の無水(無水物)結晶形態(形態1)について観察された粉末X線回折パターンを表すグラフである。
図25】実施例10化合物のトリス塩の無水(無水物)結晶形態(形態A)について観察された粉末X線回折パターンを表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0063】
本発明は、本発明の例示的な態様についての以下の詳細な説明、およびその中に含まれる実施例を参照することで、より容易く理解することができる。
本発明は、当然様々となりうる、詳細な合成的製造方法に限定されないことを理解されたい。本明細書で使用する術語は、特定の態様について述べる目的のものに過ぎず、限定する意図はないことも理解されたい。本明細書およびそれに続く請求項において、いくつかの用語への言及がなされるが、そうした用語は、以下の意味を有すると定義されるものとする。
【0064】
本明細書において明細書中で使用されるとき、「a」または「an」は、1つまたは複数を意味しうる。本明細書において請求項で使用されるとき、単語「a」または「an」は、単語「comprising」と併せて使用されると、1つまたは2つ以上を意味しうる。本明細書で使用するとき、「another」は、少なくとも2番目またはより下位を意味しうる。
【0065】
用語「約」とは、これが指す名目上の値のプラスマイナス10%の近似値を意味する相対語であり、一態様では、プラスマイナス5%、別の一態様では、プラスマイナス2%を指す。本開示の分野については、その値により狭い範囲が求められることが明確に述べられない限り、このレベルの近似値が適切である。
【0066】
「化合物」は、本明細書で使用されるとき、配座異性体(たとえば、シスおよびトランス異性体)およびすべての光学異性体(たとえば、鏡像異性体およびジアステエレオマー)、そうした異性体のラセミ、ジアステエレオ、および他の混合物、ならびに溶媒和物、水和物、同形体、多形体、互変異性体、エステル、塩形態、およびプロドラッグを始めとする、薬学的に許容されるいずれかの誘導体または変形を含む。「プロドラッグ」という表現は、投与された後、いくつかの化学的または生理的過程を経てin vivoで薬物を解放する薬物前駆体である化合物を指す(たとえば、プロドラッグは、生理的pHまたは酵素作用に曝されると、所望の薬物形態に変換される)。典型的なプロドラッグは、切断されると、対応する遊離酸を解放するが、本発明の化合物のそのような加水分解可能なエステル形成残基には、限定はしないが、遊離水素が(C〜C)アルキル、(C〜C)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル(たとえば、β−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C〜C)アルキル、N,N−ジ(C〜C)アルキルカルバモイル−(C〜C)アルキル、およびピペリジノ、ピロリジノ、またはモルホリノ(C〜C)アルキルで置き換えられているカルボキシル部分を有するものが含まれる。
【0067】
本明細書で使用するとき、矢印
【0068】
【化1】
【0069】
または波線
【0070】
【化2】
【0071】
は、置換基の別の基への結合点を意味する。
「患者」とは、たとえば、モルモット、マウス、ラット、アレチネズミ、ネコ、ウサギ、イヌ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウマ、サル、チンパンジー、ヒトなどの温血動物を指す。「哺乳動物」は、患者である。
【0072】
「薬学的に許容される」とは、物質または組成物が、製剤を構成する他の成分、および/またはその治療対象である哺乳動物と、化学的および/または毒性学的に適合しなければならないということを意味する。
【0073】
本明細書で使用するとき、次の用語は、医薬品の投与に関する一般の意味を有する。すなわち、QDは、1日1回を意味し、BIDは、1日2回を意味する。
本明細書で使用するとき、「反応不活性溶媒」および「不活性溶媒」という表現は、出発材料、試薬、中間体、または生成物と、所望の生成物の収率に有害な影響を及ぼす形で相互作用しない溶媒またはその混合物を指す。
【0074】
本明細書で使用するとき、用語「選択性」または「選択的」とは、第1のアッセイにおける化合物の効果が、第2のアッセイにおける同じ化合物の効果に比べて大きいことを指す。たとえば、「消化管選択的」な化合物において、第1のアッセイは、化合物の消化管における半減期についてのものであり、第2のアッセイは、化合物の肝臓における半減期についてのものである。
【0075】
「治療有効量」とは、本明細書に記載の特定の疾患、状態、または障害を治療する、本明細書に記載の併用療法におけるすべての医薬品の量を意味する。
本明細書で使用する用語「治療すること(treating)」、「治療する(treat)」、または「治療(treatment)」は、予防的、すなわち、予防法;対症的治療、すなわち、患者の疾患(もしくは状態)または疾患(もしくは状態)と関連するいずれかの組織損傷を軽減する、緩和する、または進行を緩徐化すること;および患者の疾患(または状態)が緩和されるだけでなく、疾患(または状態)と関連するいずれかの組織損傷が、治療が開始されたときより良好な状況になる場合では、好転を包含する。この後者は、たとえば、限定はせず、以下の事項、すなわち、NASH解消の確証および/または肝生検に基づく線維化スコアの改善;硬変、肝細胞癌、および/または肝臓に関連した他の結果への進行のより低い出現率;非アルコール性脂肪性肝炎活性の血清または画像診断に基づくマーカーのレベルの低下または改善;非アルコール性脂肪性肝炎疾患活性の低下または改善;非アルコール性脂肪性肝炎の医学的帰結の減少のいずれか1つまたは複数により生じる場合がある。
【0076】
ACC阻害薬の投与は、NASHの治療に、肝臓TGを低下させるプラスの効果、潜在的には、有益な他の効果ももたらしうると思われる。DNLを部分的にしか阻害しない用量のACC阻害薬は、循環TGの上昇を生じない場合もあるが(Bergmanら(2018)、J.of Hepatology、第68巻、S582)、循環TGレベルの増大は、肝臓ACC阻害の機構的帰結であると報告されている(Kimら、2017)。薬学的に許容される塩として投与されてもよい、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の投与は、西洋食給餌Sprague Dawleyラットにおける(一般に血漿から測定された)循環TGの上昇をもたらす潜在的可能性を秘めていることが発見され、ヒト対象においても同様に認められた。
【0077】
本発明の化合物は、不斉またはキラル中心を含み、したがって、異なる立体異性体型で存在する場合がある。別段指定しない限り、本発明の化合物のすべての立体異性体型、ならびにラセミ混合物を始めとするその混合物は、本発明の一部をなすことが意図される。加えて、本発明は、すべての幾何および位置異性体を包含する。たとえば、本発明の化合物に二重結合または縮合環が織り込まれている場合、シスおよびトランス両方の形態ならびに混合物が本発明の範囲内に含まれる。
【0078】
キラルな本発明の化合物(およびそのキラルな前駆体)は、不斉固定相と、0〜50%、通常は2〜20%のイソプロパノール、および0〜5%のアルキルアミン、通常は0.1%のジエチルアミン(DEA)またはイソプロピルアミンを含有する炭化水素、通常は、ヘプタンまたはヘキサンからなる移動相とを用いた、樹脂上でのクロマトグラフィー、通常は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)または超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)を使用して、鏡像異性体富化された形で取得することができる。溶出液を濃縮すると、富化された混合物が得られる。
【0079】
ジアステエレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶などの当業者によく知られている方法によって、その物理的化学的差異に基づき、その個々のジアステエレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、鏡像異性体混合物を、光学活性のある適切な化合物(たとえば、キラルアルコールやモッシャーの酸塩化物などのキラル助剤)との反応によってジアステエレオマー混合物に変換し、ジアステエレオマーを分離し、個々のジアステエレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換する(たとえば、加水分解する)ことにより、分離することができる。鏡像異性体は、キラルHPLCカラムを使用して分離することもできる。別法として、光学活性のある出発材料の使用によって、光学活性のある試薬、基体、触媒、もしくは溶媒を使用する不斉合成によって、またはある立体異性体の他の立体異性体への不斉変換による変換によって、特定の立体異性体を合成してもよい。
【0080】
本発明の化合物が2つ以上の立体中心を有し、絶対または相対立体化学が名称の中に示されている場合では、RおよびSの表記が、それぞれ、各分子について、従来のIUPAC番号方式に従う昇べきの番号順(1、2、3など)に、各立体中心を指す。本発明の化合物が1つまたは複数の立体中心を有し、名称または構造に立体化学が示されていない場合では、その名称または構造は、ラセミ体を含めた、化合物のすべての形態を包含するものと理解される。
【0081】
本発明の中間体および化合物は、異なる互変異性体型で存在しうる可能性もあり、そうしたすべての型が、本発明の範囲内に含まれる。用語「互変異性体」または「互変異性体型」とは、低いエネルギー障壁で相互変換可能である、エネルギーの異なる構造異性体を指す。たとえば、(プロトン向性(prototropic)互変異性体としても知られる)プロトン互変異性体は、ケト−エノールおよびイミン−エナミン異性化などの、プロトンの移動による相互変換を含む。
【0082】
原子価互変異性体は、結合電子の一部が再編成されることによる相互変換を含む。
請求項に係る本発明の化合物の範囲内には、1つに留まらない種類の異性を示す化合物を含めた、本発明の化合物のすべての立体異性体、幾何異性体、および互変異性体型、ならびにこれらの1つまたは複数の混合物が含まれる。対イオンが光学活性を有する、たとえば、D−乳酸もしくはL−リシン、またはラセミ体、たとえば、DL−酒石酸もしくはDL−アルギニンである、酸付加塩または塩基の塩も含まれる。
【0083】
本発明は、1個または複数の原子が、原子番号が同じであるが原子質量または質量数が自然界で通常見られる原子質量または質量数と異なっている原子で置き換えられている、同位体標識された薬学的に許容されるすべての本発明の化合物を包含する。
【0084】
本発明の化合物に含めるのに適する同位体の例としては、HやHなどの水素、11C、13C、14Cなどの炭素、36Clなどの塩素、18Fなどのフッ素、123I、124I、125Iなどのヨウ素、13Nや15Nなどの窒素、15O、17O、18Oなどの酸素、32Pなどのリン、および35Sなどの硫黄の同位体が挙げられる。
【0085】
ある特定の同位体標識された本発明の化合物、たとえば、放射性同位体が組み込まれている本発明の化合物は、薬物および/または基質組織分布調査において有用である。放射性同位体のトリチウム、すなわちH、および炭素14、すなわち14Cは、組み込みやすく、検出手段が手近にあることを考えると、この目的に特に有用である。
【0086】
ジュウテリウム、すなわちHなどのより重い同位体での置換は、代謝安定性がより高いために生じるある特定の治療上の利点、たとえば、in vivo半減期の延長または投薬必要量の削減をもたらす場合もあり、したがって、ある状況では好ましいこともある。
【0087】
11C、18F、15O、13Nなどの陽電子放出同位体での置換は、陽電子放射断層撮影法(PET)調査において基質受容体占有率を調べるのに有用となりうる。
同位体標識された本発明の化合物は、一般に、以前から用いられている標識されていない試薬に代えて、適切な同位体標識された試薬を使用して、当業者に知られている従来の技術によって、または付属の実施例および調製例に記載の方法と類似した方法によって調製することができる。
【0088】
本発明の化合物は、単離し、それ自体を使用してもよいし、または、可能な場合、その薬学的に許容される塩の形で使用してもよい。用語「塩」とは、本発明の化合物の無機および有機塩を指す。そうした塩は、化合物を最後に単離および精製する際にその場で、または化合物を別途、適切な有機もしくは無機酸もしくは塩基で処理し、そうして生成された塩を単離することにより、調製される場合がある。前述の本発明の塩基化合物の薬学的に許容される酸付加塩の調製に使用される酸は、非毒性の酸付加塩(すなわち、薬理学的に許容されるアニオンを含んだ塩、たとえば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、酒石酸水素塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリルスルホン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩、ギ酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ベシル酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、マロン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、ホウ酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩))を形成するものである。
【0089】
本発明はまた、本発明の化合物の塩基付加塩に関する。性質が酸性である本発明の化合物の薬学的に許容される塩基塩を調製するための試薬として使用できる化学塩基は、こうした化合物と非毒性の塩基塩を形成するものである。そのような非毒性の塩基塩には、限定はしないが、アルカリ金属カチオン(たとえば、リチウム、カリウム、ナトリウム)やアルカリ土類金属カチオン(たとえば、カルシウムやマグネシウム)などの薬理学的に許容されるカチオンから導かれるもの、N−メチルグルカミン(メグルミン)、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミン、低級アルカノールアンモニウムなどのアンモニウムまたは水溶性アミン付加塩、および薬学的に許容される有機アミンの他の塩基塩が含まれる。たとえば、Bergeら、J.Pharm.Sci.66、1〜19(1977)を参照されたい。
【0090】
ある特定の本発明の化合物は、2つ以上の結晶形態で存在する場合がある(一般に「多形体」と呼ばれる)。多形体は、たとえば、結晶化の際に、再結晶用の異なる溶媒または異なる溶媒混合物;異なる温度での結晶化;および/または非常に急速から非常に緩徐な冷却に及ぶ種々の冷却方式を使用する、種々の条件下での結晶化によって調製することができる。多形体は、本発明の化合物を加熱または融解させた後、徐々にまたは急速に冷却することによって取得することもできる。多形体の存在は、固体プローブNMR分光法、IR分光法、示差走査熱量測定、粉末X線回折、またはそのようなその他の技術によって明らかにすることができる。
【0091】
さらなる態様では、組成物は、抗炎症薬、抗糖尿病薬、抗線維化薬、抗脂肪変性薬、およびコレステロール/脂質調節薬からなる群から選択される少なくとも1種の追加の医薬品をさらに含む。
【0092】
別の態様では、高脂血症、I型糖尿病、II型真性糖尿病、特発性I型糖尿病(Ib型)、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)、早期発症2型糖尿病(EOD)、若年発症非定型糖尿病(YOAD)、若年成人発症型糖尿病(MODY)、栄養不良関連糖尿病、妊娠糖尿病、冠動脈心疾患、虚血発作、血管形成術後の再狭窄、末梢血管疾患、間欠性跛行、心筋梗塞(たとえば、壊死やアポトーシス)、異脂肪血症、食後脂血症、耐糖能障害(IGT)の状態、空腹時血糖異常の状態、代謝性アシドーシス、ケトーシス、関節炎、肥満、骨粗鬆症、高血圧、うっ血性心不全、左室肥大、末梢動脈疾患、糖尿病性網膜症、黄斑変性、白内障、糖尿病性腎症、糸球体硬化症、慢性腎不全、糖尿病性神経障害、メタボリック症候群、シンドロームX、月経前症候群、冠動脈心疾患、狭心症、血栓症、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、一過性脳虚血発作、卒中、血管再狭窄、高血糖、高インスリン血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、インスリン抵抗性、グルコース代謝障害、耐糖能障害の状態、空腹時血糖異常の状態、肥満、勃起不全、皮膚および結合組織障害、足潰瘍化および潰瘍性大腸炎、内皮障害および血管伸展性不良、高アポBリポタンパク質血症、アルツハイマー病、統合失調症、認知障害、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性大腸症候群、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)からなる群から選択される状態の治療を行う方法が、治療有効量の本明細書に記載の組合せの投与を含む。
【0093】
さらなる態様では、代謝性または代謝関連疾患、状態、または障害の治療を行う方法が、そのような治療を必要とする患者に、
(i)少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤が混合された、治療有効量で存在する(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩を含む第1の組成物、
(ii)少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤が混合された、治療有効量で存在する4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩を含む第2の組成物、ならびに場合により、
(iii)抗炎症薬、抗糖尿病薬、抗線維化薬、抗脂肪変性薬、およびコレステロール/脂質調節薬からなる群から選択される少なくとも1種の追加の医薬品と、少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤とを含む第3の組成物
の少なくとも2種の別個の医薬組成物を含む組合せを投与するステップを含む。
【0094】
さらに別の態様では、前記第1の組成物、前記第2の組成物、および前記第3の組成物が同時に投与される本発明の方法が実施される。
さらに別の態様では、第1の組成物、前記第2の組成物、および前記第3の組成物が、別途または順次、任意の順に投与される本発明の方法が実施される。
【0095】
一態様では、3種の組成物を投与するとき、第1の組成物と第2の組成物が同時に投与され、第3の組成物が順次投与される。別の態様では、3種の別個の組成物が、順次、任意の順に投与される。
【0096】
本発明の化合物は、化学分野においてよく知られている方法と類似の方法を含む合成経路によって、特に、本明細書に含まれる記述を踏まえて、合成することができる。出発材料は、一般に、Aldrich Chemicals(ウィスコンシン州ミルウォーキー)などの市販品供給元から入手可能であり、または当業者によく知られている方法を使用して容易に調製される(たとえば、Louis F.FieserおよびMary Fieser、Reagents for Organic Synthesis、1〜19巻、Wiley、ニューヨーク(1967〜1999年版)、または付録を含めたBeilsteins Handbuch der organischen Chemie、第4版、Springer−Verlag、ベルリン(Beilsteinオンラインデータベースからも入手可能)に概ね記載されている方法によって調製される)。(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの調製は、すべての目的で全体が参照により本明細書に組み込まれるUS2018−0051012A1のExample1に示されている。4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の調製は、すべての目的で全体が参照により本明細書に組み込まれるUS8,859,577のExample9にある。
GLP−1R作動薬/ACCiの組合せ
態様A、B、およびCは、(本明細書に記載のものを始めとする)GLP−1R作動薬と、ACC阻害薬である4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩の組合せに関する。
【0097】
態様A1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Aのさらなる態様である。
【0098】
態様A2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様AまたはA1のさらなる態様である。
【0099】
態様A3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様A2のさらなる態様である。
態様A4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Aのさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0100】
態様A5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様A4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0101】
態様A6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様A5のさらなる態様である。
態様A7は、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩が、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩である、態様Aまたは態様A1〜A5のいずれか1つのさらなる態様である。
【0102】
態様A8は、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩が結晶形態である、態様A7のさらなる態様である。
【0103】
態様A9は、結晶形態中の4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸と2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールの比が1:1である、態様A8のさらなる態様である。
【0104】
態様A10は、結晶形態が無水結晶形態である、態様A8またはA9のさらなる態様である。
態様A11は、無水結晶形態が、9.6、10.7、および11.3 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様A10のさらなる態様である。
【0105】
態様A12は、無水結晶形態が、1511、1561、および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、態様A10またはA11のさらなる態様である。
【0106】
態様A13は、無水結晶形態が、22.9、146.2、および161.9ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、形態A10〜A12のいずれか1つのさらなる態様である。
【0107】
態様A14は、無水結晶形態が、1511および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、22.9、146.2、または161.9ppm±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様A13のさらなる態様である。
【0108】
態様A15は、結晶形態が三水和物結晶形態である、態様A8またはA9のさらなる態様である。
態様A16は、三水和物結晶形態が、8.4、9.0、および10.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様A15のさらなる態様である。
【0109】
態様A17は、三水和物結晶形態が、1507、1557、および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、態様A15またはA16のさらなる態様である。
【0110】
態様A18は、三水和物結晶形態が、19.2、149.5、および163.8ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、形態A15〜A17のいずれか1つのさらなる態様である。
【0111】
態様A19は、三水和物結晶形態が、
8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、
1557および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、
19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルと
からなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様A18のさらなる態様である。
【0112】
態様A20は、三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、1507、1557、または1610cm−1、±2cm−1の箇所に少なくとも1つのピークシフトを含むラマンスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様A18のさらなる態様である。
【0113】
態様A21は、三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様A18のさらなる態様である。
【0114】
態様A22は、組成物が、少なくとも1種の他の医薬品をさらに含む、態様Aまたは態様A1〜A12のいずれか1つのさらなる態様である。
態様A23は、少なくとも1種の他の医薬品が、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害薬、ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ1(DGAT−1)阻害薬、モノアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ阻害薬、ホスホジエステラーゼ(PDE)10阻害薬、AMPK活性化薬、スルホニル尿素、メグリチニド、α−アミラーゼ阻害薬、α−グルコシドヒドロラーゼ阻害薬、α−グルコシダーゼ阻害薬、PPARγ作動薬、PPARα/γ作動薬、ビグアナイド、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)モジュレーター、リラグルチド、アルビグルチド、エキセナチド、アルビグルチド、リキシセナチド、デュラグルチド、セマグルチド、タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP−1B)阻害薬、SIRT−1活性化薬、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害薬、インスリン分泌促進物質、脂肪酸酸化阻害薬、A2拮抗薬、c−junアミノ末端キナーゼ(JNK)阻害薬、グルコキナーゼ活性化薬(GKa)、インスリン、インスリン模倣薬、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害薬、VPAC2受容体作動薬、SGLT2阻害薬、グルカゴン受容体モジュレーター、GPR119モジュレーター、FGF21誘導体または類似体、TGR5受容体モジュレーター、GPBAR1受容体モジュレーター、GPR40作動薬、GPR120モジュレーター、高親和性ニコチン酸受容体(HM74A)活性化薬、SGLT1阻害薬、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素の阻害薬またはモジュレーター、フルクトース1,6−ジホスファターゼの阻害薬、アルドース還元酵素の阻害薬、鉱質コルチコイド受容体阻害薬、TORC2の阻害薬、CCR2および/またはCCR5の阻害薬、PKCアイソフォーム(たとえば、PKCα、PKCβ、PKCγ)の阻害薬、脂肪酸合成酵素の阻害薬、セリンパルミトイルトランスフェラーゼの阻害薬、GPR81、GPR39、GPR43、GPR41、GPR105、Kv1.3、レチノール結合タンパク質4、糖質コルチコイド受容体、ソマトスタチン受容体のモジュレーター、PDHK2またはPDHK4の阻害薬またはモジュレーター、MAP4K4の阻害薬、IL1ベータを始めとするIL1ファミリーのモジュレーター、HMG−CoA還元酵素阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、フィブラート、胆汁酸捕捉薬、ACAT阻害薬、MTP阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、PCSK9モジュレーター、コレステリルエステル転送タンパク質阻害薬、およびRXRアルファのモジュレーターからなる群から選択される、態様A22のさらなる態様である。
【0115】
態様B1は、疾患または状態が脂肪肝である、態様Bのさらなる態様である。
態様B2は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝疾患である、態様Bのさらなる態様である。
【0116】
態様B3は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Bのさらなる態様である。
態様B4は、疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Bのさらなる態様である。
【0117】
態様B5は、疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Bのさらなる態様である。
態様B6は、疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Bのさらなる態様である。
【0118】
態様B7は、疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Bのさらなる態様である。
態様B8は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Bまたは形態B1〜B7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0119】
態様B9は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様B8のさらなる態様である。
【0120】
態様B10は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様B9のさらなる態様である。
態様B11は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Bまたは態様B1〜B7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0121】
態様B12は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様B11のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0122】
態様B13は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様B12のさらなる態様である。
態様B14は、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩が、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩である、態様Bまたは態様B1〜B13のいずれか1つのさらなる態様である。
【0123】
態様B15は、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩が結晶形態である、態様B14のさらなる態様である。
【0124】
態様B16は、結晶形態中の4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸と2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールの比が1:1である、態様B15のさらなる態様である。
【0125】
態様B17は、結晶形態が無水結晶形態である、態様B15またはB16のさらなる態様である。
態様B18は、無水結晶形態が、9.6、10.7、および11.3 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様B17のさらなる態様である。
【0126】
態様B19は、無水結晶形態が、1511、1561、および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、態様B17またはB18のさらなる態様である。
【0127】
態様B20は、無水結晶形態が、22.9、146.2、および161.9ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、形態B17〜B19のいずれか1つのさらなる態様である。
【0128】
態様B21は、無水結晶形態が、1511および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、22.9、146.2、または161.9ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様B20のさらなる態様である。
【0129】
態様B22は、結晶形態が三水和物結晶形態である、態様B15またはB16のさらなる態様である。
態様B23は、三水和物結晶形態が、8.4、9.0、および10.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様B22のさらなる態様である。
【0130】
態様B24は、三水和物結晶形態が、1507、1557、および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、態様B22またはB23のさらなる態様である。
【0131】
態様B25は、三水和物結晶形態が、19.2、149.5、および163.8ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、形態B22〜B24のいずれか1つのさらなる態様である。
【0132】
態様B26は、三水和物結晶形態が、
8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、
1557および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、
19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルと
からなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様B25のさらなる態様である。
【0133】
態様B27は、三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、1507、1557、または1610cm−1、±2cm−1の箇所に少なくとも1つのピークシフトを含むラマンスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様B25のさらなる態様である。
【0134】
態様B28は、三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様B25のさらなる態様である。
【0135】
態様B29は、方法が、少なくとも1種の他の医薬品の投与をさらに含む、態様Bまたは態様B1〜B28のいずれか1つのさらなる態様である。
態様C1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Cのさらなる態様である。
【0136】
態様C2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様C1のさらなる態様である。
【0137】
態様C3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様C2のさらなる態様である。
態様C4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Cのさらなる態様である。
【0138】
態様C5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様C4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0139】
態様C6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様C5のさらなる態様である。
態様C7は、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸または薬学的に許容されるその塩が、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩である、態様Cまたは態様C1〜C6のいずれか1つのさらなる態様である。
【0140】
態様C8は、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩が結晶形態である、態様C7のさらなる態様である。
【0141】
態様C9は、結晶形態中の4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸と2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールの比が1:1である、態様C8のさらなる態様である。
【0142】
態様C10は、結晶形態が無水結晶形態である、態様C8またはC9のさらなる態様である。
態様C11は、無水結晶形態が、9.6、10.7、および11.3 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様C10のさらなる態様である。
【0143】
態様C12は、無水結晶形態が、1511、1561、および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、態様C10またはC11のさらなる態様である。
【0144】
態様C13は、無水結晶形態が、22.9、146.2、および161.9ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、形態C10〜C12のいずれか1つのさらなる態様である。
【0145】
態様C14は、無水結晶形態が、1511および1615cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、22.9、146.2、または161.9ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様C13のさらなる態様である。
【0146】
態様C15は、結晶形態が三水和物結晶形態である、態様C8またはC9のさらなる態様である。
態様C16は、三水和物結晶形態が、8.4、9.0、および10.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様C15のさらなる態様である。
【0147】
態様C17は、三水和物結晶形態が、1507、1557、および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、態様C15またはC16のさらなる態様である。
【0148】
態様C18は、三水和物結晶形態が、19.2、149.5、および163.8ppm、±0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、形態C15〜C16のいずれか1つのさらなる態様である。
【0149】
態様C19は、三水和物結晶形態が、
8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、
1557および1610cm−1、±2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、
19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルと
からなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様C18のさらなる態様である。
【0150】
態様C20は、三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、1507、1557、または1610cm−1、±2cm−1の箇所に少なくとも1つのピークシフトを含むラマンスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様C18のさらなる態様である。
【0151】
態様C21は、三水和物結晶形態が、8.4および9.0 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、19.2、149.5、または163.8ppm、±0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、態様C18のさらなる態様である。
【0152】
態様C22は、方法が、少なくとも1種の他の医薬品の投与をさらに含む、態様Cまたは態様C1〜C21のいずれか1つのさらなる態様である。
本発明の治療方法の態様(態様B、態様B1〜B29、態様C、および態様C1〜C29を含む)のそれぞれにおいて、GLP−1R作動薬およびACC阻害薬のそれぞれは、同じ組成物中に、または別個の組成物中に存在する場合がある。GLP−1R作動薬とACC阻害薬の合計量は、本明細書に記載の方法について治療上有効である。GLP−1R作動薬とACC阻害薬は、別個の組成物中に存在するときでさえ、同時にまたは順次投与される場合があり、順次投与されるときは、いずれの順に投与されてもよい。
GLP−1R作動薬/KHKiの組合せ
態様D、E、およびFは、(本明細書に記載のものを始めとする)GLP−1R作動薬と、KHKi阻害薬である[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩の組合せに関する。
【0153】
態様D1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Dのさらなる態様である。
【0154】
態様D2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様DまたはD1のさらなる態様である。
【0155】
態様D3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様D2のさらなる態様である。
態様D4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Dのさらなる態様である。
【0156】
態様D5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様D4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0157】
態様D6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様D5のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0158】
態様D7は、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩が、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸である、態様Dまたは態様D1〜D6のいずれか1つのさらなる態様である。
【0159】
態様D8は、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸が結晶形態である、態様D7のさらなる態様である。
【0160】
態様D9は、結晶形態が、9.0、10.4、15.0、および21.4 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様D8のさらなる態様である。
【0161】
態様D10は、結晶形態が、9.0、15.0、19.6、21.4、および26.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様D8のさらなる態様である。
【0162】
態様D11は、結晶形態が、10.4、11.5、15.0、19.6、および26.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様D8のさらなる態様である。
【0163】
態様D12は、組成物が、少なくとも1種の他の医薬品をさらに含む、態様Dまたは態様D1〜D11のいずれか1つのさらなる態様である。
態様E1は、疾患または状態が脂肪肝である、態様Eのさらなる態様である。
【0164】
態様E2は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝疾患である、態様Eのさらなる態様である。
態様E3は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Eのさらなる態様である。
【0165】
態様E4は、疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Eのさらなる態様である。
態様E5は、疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Eのさらなる態様である。
【0166】
態様E6は、疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Eのさらなる態様である。
態様E7は、疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Eのさらなる態様である。
【0167】
態様E8は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Eまたは形態E1〜E7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0168】
態様E9は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様E8のさらなる態様である。
【0169】
態様E10は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様E9のさらなる態様である。
態様E11は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Eまたは態様E1〜E7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0170】
態様E12は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様E11のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0171】
態様E13は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様E12のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0172】
態様E14は、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩が、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸(遊離酸)である、態様Eまたは態様E1〜E13のいずれか1つのさらなる態様である。
【0173】
態様E15は、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸が結晶形態である、態様E14のさらなる態様である。
【0174】
態様E16は、結晶形態が、9.0、10.4、15.0、および21.4 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様E15のさらなる態様である。
【0175】
態様E17は、結晶形態が、9.0、15.0、19.6、21.4、および26.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様E15のさらなる態様である。
【0176】
態様E18は、結晶形態が、10.4、11.5、15.0、19.6、および26.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様E15のさらなる態様である。
【0177】
態様E19は、方法が、少なくとも1種の他の医薬品の投与をさらに含む、態様Eまたは態様E1〜E18のいずれか1つのさらなる態様である。
態様F1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Fのさらなる態様である。
【0178】
態様F2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様F1のさらなる態様である。
【0179】
態様F3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様F2のさらなる態様である。
態様F4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Fのさらなる態様である。
【0180】
態様F5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様F4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0181】
態様F6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様F5のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0182】
態様F7は、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸または薬学的に許容されるその塩が、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸である、態様Fまたは態様F1〜F6のいずれか1つのさらなる態様である。
【0183】
態様F8は、[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸が結晶形態である、態様F7のさらなる態様である。
【0184】
態様F9は、結晶形態が、9.0、10.4、15.0、および21.4 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様F8のさらなる態様である。
【0185】
態様F10は、結晶形態が、9.0、15.0、19.6、21.4、および26.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様F8のさらなる態様である。
【0186】
態様F11は、結晶形態が、10.4、11.5、15.0、19.6、および26.5 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様F8のさらなる態様である。
【0187】
態様F12は、方法が、少なくとも1種の他の医薬品の投与をさらに含む、態様Fまたは態様F1〜F11のいずれか1つのさらなる態様である。
本発明の治療方法の態様(態様E、態様E1〜E19、態様F、および態様F1〜F12を含む)のそれぞれにおいて、GLP−1R作動薬およびKHK阻害薬のそれぞれは、同じ組成物中に、または別個の組成物中に存在する場合がある。GLP−1R作動薬とKHK阻害薬の合計量は、本明細書に記載の方法について治療上有効である。GLP−1R作動薬とKHK阻害薬は、別個の組成物中に存在するときでさえ、同時にまたは順次投与される場合があり、順次投与されるときは、いずれの順に投与されてもよい。
GLP−1R作動薬/DGAT2阻害薬の組合せ
態様G、H、およびIは、(本明細書に記載のものを始めとする)GLP−1R作動薬と、DGAT2阻害薬である(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩の組合せに関する。
【0188】
態様G1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Gのさらなる態様である。
【0189】
態様G2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様GまたはG1のさらなる態様である。
【0190】
態様G3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様G2のさらなる態様である。
態様G4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Gのさらなる態様である。
【0191】
態様G5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様G4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0192】
態様G6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様G5のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0193】
態様G7は、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩が、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドである、態様Gまたは態様G1〜G6のいずれか1つのさらなる態様である。
【0194】
態様G8は、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドが結晶形態である、態様G7のさらなる態様である。
【0195】
態様G9は、結晶形態が、5.3、7.7、15.4 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様G8のさらなる態様(形態1)である。
【0196】
態様G10は、結晶形態が、6.5、9.3、13.6 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様G8のさらなる態様(形態2)である。
【0197】
態様G11は、組成物が、少なくとも1種の他の医薬品をさらに含む、態様Gまたは態様G1〜G10のいずれか1つのさらなる態様である。
態様H1は、疾患または状態が脂肪肝である、態様Hのさらなる態様である。
【0198】
態様H2は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝疾患である、態様Hのさらなる態様である。
態様H3は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Hのさらなる態様である。
【0199】
態様H4は、疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Hのさらなる態様である。
態様H5は、疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Hのさらなる態様である。
【0200】
態様H6は、疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Hのさらなる態様である。
態様H7は、疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Hのさらなる態様である。
【0201】
態様H8は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Hまたは態様H1〜H7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0202】
態様H9は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様H8のさらなる態様である。
【0203】
態様H10は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様H9のさらなる態様である。
態様H11は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Hまたは態様H1〜H7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0204】
態様H12は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様H11のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0205】
態様H13は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様H12のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0206】
態様H14は、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩が、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドである、態様Hまたは態様H1〜H13のいずれか1つのさらなる態様である。
【0207】
態様H15は、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドが結晶形態である、態様H14のさらなる態様である。
【0208】
態様H16は、結晶形態が、5.3、7.7、15.4 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様H15のさらなる態様(形態1)である。
【0209】
態様H17は、結晶形態が、6.5、9.3、13.6 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様H15のさらなる態様(形態2)である。
【0210】
態様H18は、方法が、少なくとも1種の他の医薬品の投与をさらに含む、態様Hまたは態様H1〜H17のいずれか1つのさらなる態様である。
態様I1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Iのさらなる態様である。
【0211】
態様I2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様I1のさらなる態様である。
【0212】
態様I3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様I2のさらなる態様である。
態様I4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Iのさらなる態様である。
【0213】
態様I5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様I4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0214】
態様I6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様I5のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0215】
態様I7は、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドまたは薬学的に許容されるその塩が、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドである、態様Iまたは態様I1〜I6のいずれか1つのさらなる態様である。
【0216】
態様I8は、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドが結晶形態である、態様I7のさらなる態様である。
【0217】
態様I9は、結晶形態が、5.3、7.7、15.4 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様I8のさらなる態様(形態1)である。
【0218】
態様I10は、結晶形態が、6.5、9.3、13.6 2θ、±0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、態様I8のさらなる態様(形態2)である。
【0219】
態様I11は、組成物が、少なくとも1種の他の医薬品をさらに含む、態様Iまたは態様I1〜I10のいずれか1つのさらなる態様である。
本発明の治療方法の態様(態様E、態様H1〜H18、態様F、および態様I1〜I11を含む)のそれぞれにおいて、GLP−1R作動薬およびDGAT2阻害薬のそれぞれは、同じ組成物中に、または別個の組成物中に存在する場合がある。GLP−1R作動薬とDGAT2阻害薬の合計量は、本明細書に記載の方法について治療上有効である。GLP−1R作動薬とDGAT2阻害薬は、別個の組成物中に存在するときでさえ、同時にまたは順次投与される場合があり、順次投与されるときは、いずれの順に投与されてもよい。
GLP−1R作動薬/FXR作動薬の組合せ
態様J、K、およびLは、(本明細書に記載のものを始めとする)GLP−1R作動薬と、FXR作動薬である(トロピフェキソールとしても知られる)2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩の組合せに関する。
【0220】
態様J1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Jのさらなる態様である。
【0221】
態様J2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様JまたはJ1のさらなる態様である。
【0222】
態様J3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様J2のさらなる態様である。
態様J4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Jのさらなる態様である。
【0223】
態様J5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様J4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0224】
態様J6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様J5のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0225】
態様J7は、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩が、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸である、態様Jまたは態様J1〜J6のいずれか1つのさらなる態様である。
【0226】
態様J8は、組成物が、少なくとも1種の他の医薬品をさらに含む、態様Jまたは態様J1〜J7のいずれか1つのさらなる態様である。
態様K1は、疾患または状態が脂肪肝である、態様Kのさらなる態様である。
【0227】
態様K2は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝疾患である、態様Kのさらなる態様である。
態様K3は、疾患または状態が、非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Kのさらなる態様である。
【0228】
態様K4は、疾患または状態が、肝臓線維化を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Kのさらなる態様である。
態様K5は、疾患または状態が、硬変を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Kのさらなる態様である。
【0229】
態様K6は、疾患または状態が、硬変および肝細胞癌を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Kのさらなる態様である。
態様K7は、疾患または状態が、硬変および代謝関連疾患を伴う非アルコール性脂肪性肝炎である、態様Kのさらなる態様である。
【0230】
態様K8は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Kまたは態様K1〜K7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0231】
態様K9は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様K8のさらなる態様である。
【0232】
態様K10は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様K9のさらなる態様である。
態様K11は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Kまたは態様K1〜K7のいずれか1つのさらなる態様である。
【0233】
態様K12は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様K11のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0234】
態様K13は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様K12のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0235】
態様K14は、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩が、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸である、態様Kまたは態様K1〜K13のいずれか1つのさらなる態様である。
【0236】
態様K15は、方法が、少なくとも1種の他の医薬品の投与をさらに含む、態様Kまたは態様K1〜K14のいずれか1つのさらなる態様である。
態様L1は、GLP−1R作動薬が2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩である、態様Lのさらなる態様である。
【0237】
態様L2は、GLP−1R作動薬が、2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の薬学的に許容される塩である、態様L1のさらなる態様である。
【0238】
態様L3は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様L2のさらなる態様である。
態様L4は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−4−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−7−フルオロ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−7−フルオロ−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様Lのさらなる態様である。
【0239】
態様L5は、GLP−1R作動薬が、
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸;
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2S)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;
2−({4−[(2R)−2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸;および
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2、
またはこれらの薬学的に許容される塩から選択される、態様L4のさらなる態様である。さらなる態様では、GLP−1R作動薬は、薬学的に許容される塩である。
【0240】
態様L6は、薬学的に許容される塩がトリス塩である、態様L5のさらなる態様である。一部のさらなる態様では、トリス塩は、たとえば、本明細書に記載するもののような、結晶形態である。
【0241】
態様L7は、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸または薬学的に許容されるその塩が、2−[(1R,3R,5S)−3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸である、態様Lまたは態様L1〜L6のいずれか1つのさらなる態様である。
【0242】
態様L8は、組成物が、少なくとも1種の他の医薬品をさらに含む、態様Lまたは態様L1〜L7のいずれか1つのさらなる態様である。
本発明の治療方法の態様(態様K、態様K1〜K15、態様C、および態様L1〜L8を含む)のそれぞれにおいて、GLP−1R作動薬およびFXR作動薬のそれぞれは、同じ組成物中に、または別個の組成物中に存在する場合がある。GLP−1R作動薬とFXR作動薬の合計量は、本明細書に記載の方法について治療上有効である。GLP−1R作動薬とFXR作動薬は、別個の組成物中に存在するときでさえ、同時にまたは順次投与される場合があり、順次投与されるときは、いずれの順に投与されてもよい。
組合せ薬剤
(組成物または方法いずれかでの)本発明の組合せにおける化合物は、別個の薬剤として、または固定用量の組合せとして、または1種または複数の追加の治療薬と組み合わせて、別途もしくは一緒に投与される場合がある。組み合わせて投与されるとき、各成分は、同じ時点において(すなわち、同時に)、または異なる時点において任意の順に順次投与される場合がある。すなわち、各成分は、別個であるが、所望の治療効果が得られるように、時間を十分に近付けて投与される場合がある。したがって、本明細書に記載の治療方法は、2種以上の薬剤を組み合わせて投与するための組合せ薬剤の使用を含む。
【0243】
組合せ薬剤は、患者または哺乳動物に、治療有効量で投与される。「治療有効量」とは、単独で、または追加の治療薬と組み合わせて哺乳動物に投与されたとき、所望の疾患/状態、たとえばNASHを治療するのに有効である、本発明の化合物の量を意味する。
【0244】
適切な抗糖尿病薬の例としては、(たとえば、インスリン、メトホルミン、DPPIV阻害薬、GLP−1作動薬、類似体、および模倣薬、SGLT1およびSGLT2阻害薬)が挙げられる。適切な抗糖尿病薬には、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害薬、たとえば、WO2009144554、WO2003072197、WO2009144555、およびWO2008065508に記載のもの、ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ1(DGAT−1)阻害薬、たとえば、WO09016462またはWO2010086820に記載のもの、AZD7687またはLCQ908、モノアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ阻害薬、ホスホジエステラーゼ(PDE)10阻害薬、AMPK活性化薬、スルホニル尿素(たとえば、アセトヘキサミド、クロルプロパミド、ジアビネーゼ(diabinese)、グリベンクラミド、グリピジド、グリブリド、グリメピリド、グリクラジド、グリペンチド、グリキドン、グリソラミド、トラザミド、トルブタミド)、メグリチニド、α−アミラーゼ阻害薬(たとえば、テンダミスタット、トレスタチン、AL−3688)、α−グルコシドヒドロラーゼ阻害薬(たとえば、アカルボース)、α−グルコシダーゼ阻害薬(たとえば、アジポシン、カミグリボース、エミグリタート、ミグリトール、ボグリボース、プラディマイシンQ、サルボスタチン(salbostatin))、PPARγ作動薬(たとえば、バラグリタゾン、シグリタゾン、ダルグリタゾン、エングリタゾン、イサグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン)、PPARα/γ作動薬(たとえば、CLX−0940、GW−1536、GW−1929、GW−2433、KRP−297、L−796449、LR−90、MK−0767、SB−219994)、ビグアナイド(たとえば、メトホルミン)、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)モジュレーター、たとえば作動薬(たとえば、エキセンディン3やエキセンディン4)、リラグルチド、アルビグルチド、エキセナチド(Byetta(登録商標))、アルビグルチド、リキシセナチド、デュラグルチド、セマグルチド、NN−9924、TTP−054、タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP−1B)阻害薬(たとえば、トロズスクエミン(trodusquemine)、ヒルチオサール(hyrtiosal)抽出物、Zhang,S.ら、Drug Discovery Today、12(9/10)、373〜381(2007)において開示されている化合物)、SIRT−1活性化薬(たとえば、レスベラトロール、GSK2245840またはGSK184072)、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害薬(たとえば、WO2005116014にあるもの、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン、デュトグリプチン(dutogliptin)、リナグリプチン、サクサグリプチン)、インスリン分泌促進物質、脂肪酸酸化阻害薬、A2拮抗薬、c−junアミノ末端キナーゼ(JNK)阻害薬、グルコキナーゼ活性化薬(GKa)、たとえば、WO2010103437、WO2010103438、WO2010013161、WO2007122482に記載のもの、TTP−399、TTP−355、TTP−547、AZD1656、ARRY403、MK−0599、TAK−329、AZD5658、またはGKM−001、インスリン、インスリン模倣薬、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害薬(たとえば、GSK1362885)、VPAC2受容体作動薬、SGLT2阻害薬、たとえば、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、エンパグリフロジン、トホグリフロジン(CSG452)、エルツグリフロジン、ASP−1941、THR1474、TS−071、ISIS388626、およびLX4211を含めて、E.C.Chaoら、Nature Reviews Drug Discovery 9、551〜559(2010年7月)に記載のもの、ならびにWO2010023594にあるもの、グルカゴン受容体モジュレーター、たとえば、Demong,D.E.ら、Annual Reports in Medicinal Chemistry 2008、43、119〜137に記載のもの、GPR119モジュレーター、特に作動薬、たとえば、WO2010140092、WO2010128425、WO2010128414、WO2010106457、Jones,R.M.ら、Medicinal Chemistry 2009、44、149〜170に記載のもの(たとえば、MBX−2982、GSK1292263、APD597、PSN821)、FGF21誘導体または類似体、たとえば、Kharitonenkov,A.ら、Current Opinion in Investigational Drugs 2009、10(4)359〜364に記載のもの、TGR5(GPBAR1とも呼ばれる)受容体モジュレーター、特に作動薬、たとえば、Zhong,M.、Current Topics in Medicinal Chemistry、2010、10(4)、386〜396に記載のものやINT777、GPR40作動薬、たとえば、限定はしないがTAK−875を含めて、Medina,J.C.、Annual Reports in Medicinal Chemistry、2008、43、75〜85に記載のもの、GPR120モジュレーター、特に作動薬、高親和性ニコチン酸受容体(HM74A)活性化薬、ならびにSGLT1阻害薬、たとえば、GSK1614235が含まれる。本発明の化合物と組み合わせることのできる抗糖尿病薬のさらなる表示リストは、たとえば、WO2011005611の28頁35行〜30頁19行において見ることができる。好ましい抗糖尿病薬は、メトホルミンおよびDPP−IV阻害薬(たとえば、シタグリプチン、ビルダグリプチン、アログリプチン、デュトグリプチン、リナグリプチン、サクサグリプチン)である。他の抗糖尿病薬として、カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ酵素の阻害薬またはモジュレーター、フルクトース1,6−ジホスファターゼの阻害薬、アルドース還元酵素の阻害薬、鉱質コルチコイド受容体阻害薬、TORC2の阻害薬、CCR2および/またはCCR5の阻害薬、PKCアイソフォーム(たとえば、PKCα、PKCβ、PKCγ)の阻害薬、脂肪酸合成酵素の阻害薬、セリンパルミトイルトランスフェラーゼの阻害薬、GPR81、GPR39、GPR43、GPR41、GPR105、Kv1.3、レチノール結合タンパク質4、糖質コルチコイド受容体、ソマトスタチン受容体(たとえば、SSTR1、SSTR2、SSTR3、SSTR5)のモジュレーター、PDHK2またはPDHK4の阻害薬またはモジュレーター、MAP4K4の阻害薬、IL1ベータを始めとするIL1ファミリーのモジュレーター、RXRアルファのモジュレーターを含めることもできる。加えて、適切な抗糖尿病薬は、Carpino,P.A.、Goodwin,B.、Expert Opin.Ther.Pat、2010、20(12)、1627〜51で挙げられている機序を含む。
【0245】
適切な抗肥満薬としては、11β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1(11β−HSD 1型)阻害薬、ステアロイルCoAデサチュラーゼ1(SCD−1)阻害薬、MCR−4作動薬、コレシストキニンA(CCK−A)作動薬、モノアミン再取込み阻害薬(シブトラミンなど)、交感神経様作動薬、βアドレナリン作動薬、ドーパミン作動薬(ブロモクリプチンなど)、メラニン細胞刺激ホルモン類似体、5HT2c作動薬、メラニン濃縮ホルモン拮抗薬、レプチン(OBタンパク質)、レプチン類似体、レプチン作動薬、ガラニン拮抗薬、リパーゼ阻害薬(テトラヒドロリプスタチン、すなわちオーリスタットなど)、食欲抑制薬(ボンベシン作動薬など)、ニューロペプチドY拮抗薬(たとえば、NPY Y5拮抗薬)、PYY3−36(その類似体を含める)、甲状腺様作動薬(thyromimetic agent)、デヒドロエピアンドロステロンまたはその類似体、糖質コルチコイド作動薬または拮抗薬、オレキシン拮抗薬、グルカゴン様ペプチド1作動薬、毛様体神経栄養因子(Regeneron Pharmaceuticals.Inc.(ニューヨーク州タリータウン)およびProcter&Gamble Company(オハイオ州シンシナティ)から入手可能なAxokine(商標)など)、ヒトアグーチ関連タンパク質(AGRP)阻害薬、グレリン拮抗薬、ヒスタミン3拮抗薬または逆作動薬、ニューロメジンU作動薬、MTP/ApoB阻害薬(たとえば、ジルロタピドなどの消化管選択的MTP阻害薬)、オピオイド拮抗薬、オレキシン拮抗薬、ナルトレキソンのブプロプリオンとの組合せなどが含まれる。
【0246】
本発明の組合せの側面における使用について好ましい抗肥満薬には、消化管選択的MTP阻害薬(たとえば、ジルロタピド、ミトラタピド、およびインプリタピド、R56918(CAS番号403987)およびCAS番号913541−47−6)、CCKa作動薬(たとえば、PCT公開第WO2005/116034号または米国公開第2005−0267100A1号に記載のN−ベンジル−2−[4−(1H−インドール−3−イルメチル)−5−オキソ−1−フェニル−4,5−ジヒドロ−2,3,6,10b−テトラアザ−ベンゾ[e]アズレン−6−イル]−N−イソプロピル−アセトアミド)、5HT2c作動薬(たとえば、ロルカセリン)、MCR4作動薬(たとえば、US6,818,658に記載の化合物)、リパーゼ阻害薬(たとえば、セチリスタット)、PYY3−36(本明細書で使用するとき、「PYY3−36」は、peg化PYY3−36などの類似体、たとえば、米国公開2006/0178501に記載のものを包含する)、オピオイド拮抗薬(たとえば、ナルトレキソン)、ナルトレキソンのブプロプリオンとの組合せ、オレオイル−エストロン(CAS番号180003−17−2)、オビネピチド(obinepitide)(TM30338)、プラムリンチド(Symlin(登録商標))、テソフェンシン(NS2330)、レプチン、リラグルチド、ブロモクリプチン、オーリスタット、エキセナチド(Byetta(登録商標))、AOD−9604(CAS番号221231−10−3)、フェンテルミンおよびトピラマート(商品名:Qsymia)、ならびにシブトラミンが含まれる。本発明の化合物および組合せ治療薬は、運動および賢明な食事と併せて投与されることが好ましい。
【0247】
本発明の化合物は、コレステロール調節薬(コレステロール低下薬を含める)、たとえば、リパーゼ阻害薬、HMG−CoA還元酵素阻害薬、HMG−CoAシンターゼ阻害薬、HMG−CoA還元酵素遺伝子発現阻害薬、HMG−CoAシンターゼ遺伝子発現阻害薬、MTP/ApoB分泌阻害薬、CETP阻害薬、胆汁酸吸収阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、コレステロール合成阻害薬、スクアレン合成酵素阻害薬、スクアレンエポキシダーゼ阻害薬、スクアレンシクラーゼ阻害薬、スクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼ複合阻害薬、フィブラート、ナイアシン、イオン交換樹脂、抗酸化薬、ACAT阻害薬、胆汁酸捕捉薬、またはミポメルセンなどの薬剤と組み合わせて使用することができる。
【0248】
適切なコレステロール/脂質低下薬および脂質プロファイル治療薬の例としては、HMG−CoA還元酵素阻害薬(たとえば、プラバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、NK−104(イタバスタチン(itavastatin)またはニスバスタチン(nisvastatinもしくはnisbastatin)としても知られる)、ZD−4522(ロスバスタチン、アタバスタチン(atavastatin)、またはビサスタチン(visastatin)としても知られる))、スクアレン合成酵素阻害薬、フィブラート、胆汁酸捕捉薬(questranなど)、ACAT阻害薬、MTP阻害薬、リポキシゲナーゼ阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、およびコレステリルエステル転送タンパク質阻害薬が挙げられる。他のアテローム性動脈硬化症薬には、PCSK9モジュレーターが含まれる。
【0249】
別の態様では、本発明の化合物は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)および/または非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)治療用の薬剤、たとえば、オーリスタット、TZDおよび他のインスリン増感薬、FGF21類似体、メトホルミン、オメガ3酸エチルエステル(たとえば、Lovaza)、フィブラート、HMG CoA還元酵素阻害薬、エジチミブ(Ezitimbe)、プロブコール、ウルソデオキシコール酸、TGR5作動薬、FXR作動薬、ビタミンE、ベタイン、ペントキシフィリン、CB1拮抗薬、カルニチン、N−アセチルシステイン、還元型グルタチオン、ロルカセリン、ナルトレキソンのブプロプリオンとの組合せ、SGLT2阻害薬、フェンテルミン、トピラマート、インクレチン(GLPおよびGIP)類似体、アンジオテンシン受容体遮断薬と共投与することができる。
【0250】
別の態様では、追加の医薬品は、システアミンまたは薬学的に許容されるその塩、シスタミンまたは薬学的に許容されるその塩、抗酸化剤化合物、レシチン、ビタミンB複合体、胆汁酸塩調製物、カンナビノイド1(CB1)受容体の拮抗薬、カンナビノイド1(CB1)受容体の逆作動薬、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体活性調節剤、ベンゾチアゼピンまたはベンゾチエピン化合物、タンパク質チロシンホスファターゼPTPRUを阻害するためのRNAアンチセンス構築物、ヘテロ原子連結置換ピペリジンおよびその誘導体、ステアロイル補酵素アルファデルタ9不飽和化酵素を阻害しうるアザシクロペンタン誘導体、アディポネクチンの分泌促進物質または誘導物質活性を有するアシルアミド化合物、第四級アンモニウム化合物、酢酸グラチラマー、ペントラキシンタンパク質、HMG−CoA還元酵素阻害薬、n−アセチルシステイン、イソフラボン化合物、マクロライド系抗生物質、ガレクチン阻害薬、抗体、またはこれらのいずれかの組合せからなる群から選択される。
【0251】
追加の治療薬には、抗凝血薬または凝血阻害薬、抗血小板薬または血小板阻害薬、トロンビン阻害薬、血栓溶解または線維素溶解薬、抗不整脈薬、降圧薬、カルシウムチャネル遮断薬(L型およびT型)、強心配糖体、利尿薬、鉱質コルチコイド受容体拮抗薬、有機硝酸エステルなどのNO供与薬(NO donating agent)、ホスホジエステラーゼ阻害薬などのNO促進薬(NO promoting agent)、コレステロール/脂質低下薬および脂質プロファイル治療薬、抗糖尿病薬、抗うつ薬、抗炎症薬(ステロイド性および非ステロイド性)、抗骨粗鬆症薬、ホルモン補充療法薬、経口避妊薬、抗肥満薬、抗不安薬、抗増殖薬、抗腫瘍薬、抗潰瘍薬および胃食道逆流疾患薬、成長ホルモンおよび/または成長ホルモン分泌促進物質、甲状腺模倣薬(甲状腺ホルモン受容体拮抗薬を含める)、抗感染薬、抗ウイルス薬、抗菌薬、および抗真菌薬が含まれる。
【0252】
ICU環境で使用される薬剤が含まれ、それはたとえば、ドブタミン、ドーパミン、エピネフリン、ニトログリセリン、ニトロプルシドなどである。
血管炎の治療に有用な組合せ薬は、たとえば、アザチオプリン、シクロホスファミド、ミコフェノール酸モフェチル、リツキシマブなどである。
【0253】
別の態様では、本発明は、追加の薬剤(第3の薬剤)が、Xa因子阻害薬、抗凝血薬、抗血小板薬、トロンビン阻害薬、血栓溶解薬、および線維素溶解薬から選択される少なくとも1種の薬剤である、組合せを提供する。例となるXa因子阻害薬として、アピキサバンおよびリバーロキサバンが挙げられる。本発明の化合物と組み合わせて使用するのに適する抗凝血薬の例としては、ヘパリン(たとえば、エノキサパリンやダルテパリンなどの、未分画および低分子量ヘパリン)が挙げられる。
【0254】
別の好ましい態様では、追加の(第3の薬剤)は、ワルファリン、ダビガトラン、未分画ヘパリン、低分子量ヘパリン、合成五糖、ヒルジン、アルガトロバナス(argatrobanas)、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク、インドメタシン、メフェナメート(mefenamate)、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、ピロキシカム、チクロピジン、クロピドグレル、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブ、メラガトラン、ジスルファトヒルジン(disulfatohirudin)、組織プラスミノーゲン活性化薬、改変組織プラスミノーゲン活性化薬、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼ、およびストレプトキナーゼから選択される、少なくとも1種の薬剤である。
【0255】
好ましい第3の薬剤は、少なくとも1種の抗血小板薬である。特に好ましい抗血小板薬は、アスピリンおよびクロピドグレルである。
本明細書で使用する、抗血小板薬(または血小板阻害薬)という用語は、たとえば、血小板の凝集、粘着、または顆粒分泌を阻害することにより、血小板機能を阻害する薬剤を意味する。薬剤には、限定はしないが、知られている種々の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)、たとえば、アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセン、スリンダク、インドメタシン、メフェナメート、ドロキシカム、ジクロフェナク、スルフィンピラゾン、ピロキシカム、およびこれらの薬学的に許容される塩またはプロドラッグが含まれる。NSAIDSの中でも、アスピリン(アセチルサリチル酸またはASA)、およびCELEBREXやピロキシカムなどのCOX−2阻害薬が好ましい。他の適切な血小板阻害薬としては、IIb/IIIa拮抗薬(たとえば、チロフィバン、エプチフィバチド、アブシキシマブ)、トロンボキサンA2受容体拮抗薬(たとえば、イフェトロバン(ifetroban))、トロンボキサンA2合成酵素阻害薬、PDE−III阻害薬(たとえば、Pletal、ジピリダモール)、およびこれらの薬学的に許容される塩またはプロドラッグが挙げられる。
【0256】
本明細書で使用する、抗血小板薬(または血小板阻害薬)という用語は、ADP(アデノシン二リン酸)受容体拮抗薬、好ましくは、プリン受容体PおよびP12の拮抗薬も包含するものとし、P12がなおより好ましい。好ましいP12受容体拮抗薬としては、その薬学的に許容される塩またはプロドラッグを含めて、チカグレロル、プラスグレル、チクロピジン、およびクロピドグレルが挙げられる。クロピドグレルが、なおより好ましい薬剤である。チクロピジンおよびクロピドグレルも、使用の際に胃腸管に優しいと知られていることから、好ましい化合物である。
【0257】
本明細書で使用する、トロンビン阻害薬(または抗トロンビン薬)という用語は、セリンプロテアーゼであるトロンビンの阻害薬を意味する。トロンビンを阻害することにより、トロンビンを介した種々の過程、たとえば、トロンビンを介した血小板活性化(すなわち、たとえば、血小板の凝集、および/またはプラスミノーゲン活性化因子インヒビター1および/もしくはセロトニンの顆粒分泌)および/またはフィブリン生成が妨害される。いくつかのトロンビン阻害薬が当業者に知られており、そうした阻害薬は、本化合物と組み合わせて使用することが企図される。そのような阻害薬には、限定はしないが、ボロアルギニン誘導体、ボロペプチド、ダビガトラン、ヘパリン、ヒルジン、アルガトロバン、およびメラガトランが、これらの薬学的に許容される塩およびプロドラッグも入れて含まれる。ボロアルギニン誘導体およびボロペプチドとしては、ボロン酸のN−アセチルおよびペプチド誘導体、たとえば、リシン、オルニチン、アルギニン、ホモアルギニンのC末端アルファ−アミノボロン酸誘導体、および対応するそのイソチオウロニウム類似体が挙げられる。本明細書で使用する、ヒルジンという用語は、本明細書ではヒルログと呼ぶ、ヒルジンの適切な誘導体または類似体、たとえば、ジスルファトヒルジンを包含する。本明細書で使用する、血栓溶解薬(thrombolytic agentもしくはthrombolytic)または線維素溶解薬(fibrinolytic agentもしくはfibrinolytic)という用語は、血餅(血栓)を溶解する薬剤を意味する。このような薬剤には、組織プラスミノーゲン活性化薬(天然または組換え)およびその改変型、アニストレプラーゼ、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、テネクテプラーゼ(TNK)、ラノテプラーゼ(nPA)、VIIa因子阻害薬、PAI−1阻害薬(すなわち、組織プラスミノーゲン活性化因子インヒビターの失活剤)、アルファ2−抗プラスミン因子阻害薬、およびアニソイル化プラスミノーゲンストレプトキナーゼ活性化薬複合体が、これらの薬学的に許容できる塩またはプロドラッグも入れて含まれる。本明細書で使用する、アニストレプラーゼという用語は、たとえば、その開示が参照により本明細書に組み込まれるEP028,489に記載のとおりの、アニソイル化プラスミノーゲンストレプトキナーゼ活性化薬複合体を指す。本明細書で使用する、ウロキナーゼという用語は、二本鎖および一本鎖両方のウロキナーゼを意味するものとし、後者を、本明細書では、プロウロキナーゼとも呼ぶ。
【0258】
適切な抗不整脈薬の例としては、クラスI薬剤(プロパフェノンなど)、クラスII薬剤(メトプロロール、アテノロール、カルバジオール(carvadiol)、プロプラノロールなど)、クラスIII薬剤(ソタロール、ドフェチリド、アミオダロン、アジミリド、イブチリドなど)、クラスIV薬剤(ジチアゼム(ditiazem)やベラパミルなど)、IAch阻害薬などのKチャネル開口薬、およびIKur阻害薬(たとえば、WO01/40231で開示されているものなどの化合物)が挙げられる。
【0259】
本発明の化合物は、降圧薬と組み合わせて使用することができ、そのような降圧薬活性は、当業者によって、標準のアッセイ(たとえば、血圧測定)に従って容易に見極められる。適切な降圧薬の例としては、アルファアドレナリン遮断薬、ベータアドレナリン遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬(たとえば、ジルチアゼム、ベラパミル、ニフェジピン、アムロジピン)、血管拡張薬(たとえば、ヒドララジン)、利尿薬(たとえば、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、フルメチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンドロフルメチアジド、メチルクロロチアジド、トリクロロメチアジド、ポリチアジド、ベンズチアジド、エタクリン酸、チクリナフェン、クロルタリドン、トラセミド、フロセミド、ムソリミン(musolimine)、ブメタニド、トリアムトレネン(triamtrenene)、アミロライド、スピロノラクトン)、レニン阻害薬、ACE阻害薬(たとえば、カプトプリル、ゾフェノプリル、ホシノプリル、エナラプリル、セラノプリル(ceranopril)、シラゾプリル(cilazopril)、デラプリル、ペントプリル、キナプリル、ラミプリル、リシノプリル)、AT−1受容体拮抗薬(たとえば、ロサルタン、イルベサルタン、バルサルタン)、ET受容体拮抗薬(たとえば、シタクスセンタン、アトルセンタン(atrsentan)、米国特許第5,612,359号および第6,043,265号で開示されている化合物)、ET/AII二重拮抗薬(たとえば、WO00/01389で開示されている化合物)、中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害薬、バソペプチダーゼ阻害薬(NEP−ACE二重阻害薬)(たとえば、ゲモパトリラト(gemopatrilat)や硝酸薬)が挙げられる。例となる抗狭心症薬は、イバブラジンである。
【0260】
適切なカルシウムチャネル遮断薬(L型またはT型)の例としては、ジルチアゼム、ベラパミル、ニフェジピン、アムロジピン、およびミベフラジル(mybefradil)が挙げられる。
【0261】
適切な強心配糖体の例としては、ジギタリスおよびウアバインが挙げられる。
一態様では、本発明の化合物は、1種または複数の利尿薬と共投与することができる。適切な利尿薬の例としては、(a)ループ利尿薬、たとえば、フロセミド(LASIX(商標)など)、トルセミド(DEMADEX(商標)など)、ベメタニド(bemetanide)(BUMEX(商標)など)、エタクリン酸(EDECRIN(商標)など)、(b)チアジド型利尿薬、たとえば、クロロチアジド(DIURIL(商標)、ESIDRIX(商標)、HYDRODIURIL(商標)など)、ヒドロクロロチアジド(MICROZIDE(商標)やORETIC(商標)など)、ベンズチアジド、ヒドロフルメチアジド(SALURON(商標)など)、ベンドロフルメチアジド、メチクロルチアジド(methychlorthiazide)、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、インダパミド(LOZOL(商標)など)、(c)フタルイミジン型利尿薬、たとえば、クロルタリドン(HYGROTON(商標)など)、メトラゾン(ZAROXOLYN(商標)など)、(d)キナゾリン型利尿薬、たとえば、キネタゾン、および(e)カリウム保持性利尿薬、たとえば、トリアムテレン(DYRENIUM(商標)など)、アミロライド(MIDAMOR(商標)やMODURETIC(商標)など)が挙げられる。
【0262】
別の態様では、本発明の化合物は、ループ利尿薬と共投与することができる。さらに別の態様では、ループ利尿薬は、フロセミドおよびトルセミドから選択される。さらに別の態様では、本発明の化合物は、フロセミドと共投与することができる。さらに別の態様では、本発明の化合物は、場合により制御または変更された放出形態のトルセミドでもよい、トルセミドと共投与することができる。
【0263】
別の態様では、本発明の化合物は、チアジド型利尿薬と共投与することができる。さらに別の態様では、チアジド型利尿薬は、クロロチアジドおよびヒドロクロロチアジドからなる群から選択される。さらに別の態様では、本発明の化合物は、クロロチアジドと共投与することができる。さらに別の態様では、本発明の化合物は、ヒドロクロロチアジドと共投与することができる。
【0264】
別の態様では、本発明の化合物は、フタルイミジン型利尿薬と共投与することができる。さらに別の態様では、フタルイミジン型利尿薬は、クロルタリドンである。適切な鉱質コルチコイド受容体拮抗薬の例としては、スピロノラクトンおよびエプレレノンが挙げられる。適切なホスホジエステラーゼ阻害薬の例としては、PDE III阻害薬(シロスタゾールなど)およびPDE V阻害薬(シルデナフィルなど)が挙げられる。
【0265】
当業者なら、本発明の化合物を、PCI、ステント術、薬剤溶出性ステント、幹細胞療法、および植込み型ペースメーカー、除細動器、心臓再同期療法などの医療機器を始めとする、他の心血管または脳血管治療と連携して使用してもよいことを認めるところとなる。
【0266】
各治療薬、たとえば、本明細書に記載のGLP−1R作動薬、およびいずれかの追加治療薬の投与量は、一般に、治療を受ける対象の健康、所望される治療の範囲、存在するなら、同時に行われる療法の性質および種類、治療の頻度、ならびに所望の効果の性質を始めとする、いくつかの要素に応じて決まる。一般に、各治療薬の投与量範囲は、個体の体重1キログラムあたり1日約0.001mg〜約100mg、好ましくは、個体の体重1キログラムあたり1日約0.1mg〜約10mgの範囲である。しかし、治療を受ける対象の年齢および体重、意図された投与経路、投与される特定の抗肥満薬などに応じて、一般投与量範囲に多少の変動性が必要となる場合もある。特定の患者のための投与量範囲および最適投与量の決定も、十分、本開示の恩恵を受ける当業者の技量の範囲内である。
【0267】
本発明の治療方法によれば、本発明の化合物または本発明の化合物と少なくとも1種の追加医薬品の組合せ(本明細書では「組合せ」と呼ぶ)は、そのような治療を必要とする対象に、好ましくは、医薬組成物の形で投与される。本発明の組合せの側面では、本発明の化合物と少なくとも1種の他の医薬品(たとえば、別の抗肥満薬)が、別々に、または両方を含む医薬組成物として投与される場合がある。このような投与は、経口であることが一般に好ましい。
【0268】
本発明の化合物と少なくとも1種の他の医薬品の組合せが一緒に投与されるとき、そのような投与は、時間に関して順次、または同時になる場合がある。合剤の同時投与が一般に好ましい。順次投与については、本発明の化合物と追加医薬品をいずれの順に投与してもよい。このような投与は、経口であることが一般に好ましい。このような投与が経口かつ同時であることが特に好ましい。本発明の化合物と追加医薬品が順次投与されるとき、それぞれの投与は、同じまたは異なる方法による場合がある。
【0269】
本発明の方法によれば、本発明の化合物または組合せは、医薬組成物の形で投与されることが好ましい。したがって、本発明の化合物または組合せは、従来のいずれかの経口、直腸、経皮、非経口(たとえば、静脈内、筋肉内、または皮下)、大槽内、腟内、腹腔内、局所(たとえば、粉末、軟膏、クリーム、スプレー、またはローション)、頬側、または経鼻剤形(たとえば、スプレー、滴剤、または吸入剤)として、別途または一緒に患者に投与することができる。
【0270】
本発明の化合物または組合せは、単独で投与することができるが、一般には、当業界で知られ、意図された投与経路および標準の薬務を考慮して選択される、適切な1種または複数の医薬賦形剤、佐剤、希釈剤、または担体が混ぜられて投与される。本発明の化合物または組合せは、治療上の必要に見合った、所望の投与経路および放出プロファイルの特異性に応じて、即時、遅延、変更、持続、パルス、または制御放出剤形を提供するために製剤される場合がある。
【0271】
医薬組成物は、本発明の化合物または組合せを、一般に、組成物の(重量で)約1%〜約75%、80%、85%、90%、またはなお95%の範囲、通常は、約1%、2%、または3%〜約50%、60%、または70%の範囲、より頻繁には、約1%、2%、または3%〜50%未満、たとえば、約25%、30%、または35%の範囲の量で含む。
【0272】
特定の量の活性化合物を用いて種々の医薬組成物を調製する方法は、当業者に知られている。たとえば、Remington:The Practice of Pharmacy、Lippincott Williams and Wilkins、メリーランド州ボルティモア、第20版、2000を参照されたい。
【0273】
非経口注射に適する組成物には、一般に、薬学的に許容される水性または非水性の滅菌溶液、分散液、懸濁液、または乳濁液、および注射可能な滅菌溶液または分散液中に復元するための滅菌粉末が含まれる。適切な水性および非水性担体または(溶媒および媒体を含めた)希釈剤の例としては、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロールなど)、これらの適切な混合物、オリーブ油などの植物油を始めとするトリグリセリド、およびオレイン酸エチルなどの注射可能な有機エステルが挙げられる。好ましい担体は、Condea Vista Co.、ニュージャージー州クランフォードから入手可能な、Miglyol(登録商標)ブランドのカプリル酸/カプリン酸のグリセリンまたはプロピレングリコールとのエステル(たとえば、Miglyol(登録商標)812、Miglyol(登録商標)829、Miglyol(登録商標)840)である。適正な流動度は、たとえば、レシチンなどのコーティングの使用、分散液の場合では必要な粒径の維持、および界面活性剤の使用によって維持することができる。
【0274】
非経口注射のためのこうした組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤などの賦形剤も含有する場合がある。組成物の微生物混入の予防は、種々の抗菌剤および抗かび剤、たとえば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸などを用いて実現することができる。等張化剤、たとえば、糖、塩化ナトリウムなどを含むことも望ましい場合がある。注射用医薬組成物の吸収の延長は、吸収を遅らせることのできる薬剤、たとえば、モノステアリン酸アルミニウムやゼラチンの使用によってもたらされる場合がある。
【0275】
経口投与用の固体剤形には、カプセル剤、錠剤、咀嚼剤、口中錠、丸剤、粉末、およびいくつもの微粒子からなる調製物(顆粒)が含まれる。このような固体剤形では、本発明の化合物または組合せに、少なくとも1種の不活性賦形剤、希釈剤、または担体が混ぜられる。適切な賦形剤、希釈剤、または担体には、クエン酸ナトリウムやリン酸二カルシウムなどの材料、および/または(a)1種または複数の充填剤または増量剤(たとえば、微結晶性セルロース(FMC Corp.からAvicel(商標)として入手可能)、デンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、ケイ酸、キシリトール、ソルビトール、デキストロース、リン酸水素カルシウム、デキストリン、アルファ−シクロデキストリン、ベータ−シクロデキストリン、ポリエチレングリコール、中鎖脂肪酸、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなど)、(b)1種または複数の結合剤(たとえば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、プルラン、アルファ化デンプン、寒天、トラガカント、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、アカシアなど)、(c)1種または複数の保水剤(たとえば、グリセロールなど)、(d)1種または複数の崩壊剤(たとえば、寒天、炭酸カルシウム、バレイショまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定の複合シリケート、炭酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム(Edward Mendell Co.からExplotab(商標)として入手可能)、架橋ポリビニルピロリドン、クロスカルメロースナトリウムA型(Ac−di−sol(商標)として入手可能)、ポリアクリリンカリウム(イオン交換樹脂)など)、(e)1種または複数の溶解遅延剤(solution retarder)(たとえば、パラフィンなど)、(f)1種または複数の吸収促進剤(たとえば、第四級アンモニウム化合物など)、(g)1種または複数の湿潤剤(たとえば、セチルアルコール、グリセロールモノステアレートなど)、(h)1種または複数の吸着剤(たとえば、カオリン、ベントナイトなど)、および/または(i)1種または複数の滑沢剤(たとえば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸ポリオキシル、セタノール、タルク、水素添加ヒマシ油、脂肪酸のスクロースエステル、ジメチルポリシロキサン、ミクロクリスタンワックス、ミツロウ、サラシミツロウ、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムなど)が含まれる。カプセル剤および錠剤の場合では、剤形が緩衝剤を含む場合もある。
【0276】
同様のタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖や高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用して、軟または硬充填ゼラチンカプセル剤の充填剤として使用することもできる。
【0277】
錠剤、糖剤、カプセル剤、顆粒などの固体剤形は、腸溶コーティングや当業界でよく知られている他のコーティングなどのコーティングおよび外皮を施して調製してもよい。こうした剤形は、乳白剤を含有する場合もあり、本発明の化合物および/または追加医薬品を遅れて放出するような組成物の剤形にすることもできる。使用することのできる埋封用組成物の例としては、高分子物質およびワックスが挙げられる。薬物は、適切な場合、上で言及した賦形剤の1種または複数を用いて、マイクロカプセル化された形態にしてもよい。
【0278】
錠剤については、活性薬剤が、通常、製剤の50(重量)%未満、たとえば、約10重量%未満、たとえば、5または2.5重量%を占める。製剤の大半の部分は、充填剤、希釈剤、崩壊剤、滑沢剤、場合により香味剤からなる。こうした賦形剤の組成は、当業界でよく知られている。多くの場合、充填剤/希釈剤は、次の成分:微結晶性セルロース、マンニトール、ラクトース(全タイプ)、デンプン、およびリン酸二カルシウムの2つまたは複数の混合物を含む。充填剤/希釈剤混合物は、通常、製剤の98%未満、好ましくは、95%未満、たとえば、93.5%を占める。好ましい崩壊剤には、Ac−di−sol(商標)、Explotab(商標)、デンプン、およびラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。崩壊剤は、存在する場合、製剤の10%未満、または5%未満、たとえば、約3%を占めるのが普通である。好ましい滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムである。滑沢剤は、存在する場合、製剤の5%未満、または3%未満、たとえば、約1%を占めるのが普通である。
【0279】
錠剤は、標準の打錠工程、たとえば、直接圧縮、または湿式、乾式、もしくは溶融造粒、溶融凝固工程、および押出しによって製造することができる。錠剤コアは、単層としても多層としてもよく、当業界で知られている適切な保護膜でコーティングされる場合もある。
【0280】
経口投与用の液体剤形には、薬学的に許容される乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、およびエリキシルが含まれる。液体剤形は、本発明の化合物または組合せに加えて、水や他の溶媒などの当業界で一般に使用される不活性希釈剤、可溶化剤、および乳化剤、たとえば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(たとえば、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、ゴマ油など)、Miglyole(登録商標)(CONDEA Vista Co.、ニュージャージー州クランフォードから入手可能)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタン脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などを含有する場合がある。
【0281】
こうした不活性希釈剤のほか、組成物は、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、甘味、香味、および着香剤などの賦形剤も含む場合がある。
本発明の化合物または組合せの経口液体形態には、活性化合物が完全に溶解している溶液が含まれる。溶媒の例としては、経口投与に適する、薬学的に先例のあるすべての溶媒、特に、本発明の化合物が良好な溶解性を示すもの、たとえば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、食用油、ならびにグリセリルおよびグリセリドを主体とした系が挙げられる。グリセリルおよびグリセリドを主体とした系には、たとえば、次の銘柄の製品(および対応する無商標の製品)を含めることができる。Captex(商標)355EP(Abitec(オハイオ州コロンブス)のトリカプリル酸/カプリン酸グリセリル)、Crodamol(商標)GTC/C(Croda(英国コウィックホール)の中鎖トリグリセリド)またはLabrafac(商標)CC(Gattefosseの中鎖トリグリセリド)、Captex(商標)500P(Abitecの三酢酸グリセリル、すなわち、トリアセチン)、Capmul(商標)MCM(Abitecの中鎖モノおよびジグリセリド)、Migyol(商標)812(Condea(ニュージャージー州クランフォード)のカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)、Migyol(商標)829(Condeaのカプリル酸/カプリン酸/コハク酸トリグリセリド)、Migyol(商標)840(Condeaのプロピレングリコールジカプリル酸/ジカプリン酸エステル)、Labrafil(商標)M1944CS(Gattefosseのオレオイルマクロゴール−6グリセリド)、Peceol(商標)(Gattefosseのモノオレイン酸グリセリル)、およびMaisine(商標)35−1(Gattefosseのモノオレイン酸グリセリル)。特に重要なのは、中鎖(約C〜C10)トリグリセリド油である。これらの溶媒は、多くの場合、組成物の大半の部分、すなわち、約50%より多く、通常は約80%より多く、たとえば、約95%または99%を占める。溶媒と共に、主として矯味剤、風味および香味剤(palatability and flavoring agent)、酸化防止剤、安定剤、テクスチャーおよび粘度調整剤、ならびに可溶化剤として、佐剤および添加剤を含めてもよい。
【0282】
懸濁液は、本発明の化合物または組合せに加えて、懸濁化剤などの担体、たとえば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、トラガカント、またはこれらの混合物などをさらに含む場合がある。
【0283】
直腸または経膣投与用の組成物は、本発明の化合物または組合せを、適切な非刺激性賦形剤または担体、たとえば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、または通常の室温では固体であるが、体温では液体であり、したがって、直腸または膣腔において融解し、その結果、活性化合物を放出する坐剤ワックスと混合することにより調製できる、坐剤を構成することが好ましい。
【0284】
本発明の化合物または組合せの局所投与用の剤形には、軟膏、クリーム、ローション、粉末、およびスプレーが含まれる。薬物に、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体、および必要となることのあるいずれかの保存剤、緩衝剤、または噴射剤が混合される。
【0285】
化合物の水への溶解が不十分である、たとえば、約1μg/mL未満であるとき、上で論じた中鎖トリグリセリド油などの非水性可溶化溶媒中の液体組成物が、こうした化合物にとって好ましい剤形である。
【0286】
噴霧乾燥工程によって生成した分散体を始めとする、非晶質固体分散体も、溶解性の不十分な本発明の化合物にとって好ましい剤形である。「非晶質固体分散体」とは、溶解性の不十分な化合物の少なくとも一部分が非晶質形態であり、水溶性ポリマーに分散する固体材料を意味する。「非晶質」とは、溶解性の不十分な化合物が結晶質でないことを意味する。「結晶質」とは、化合物が、各寸法が少なくとも100繰返し単位である三次元において長距離秩序を示すことを意味する。したがって、非晶質という用語は、本質的に秩序をもたない材料だけでなく、いくつかの程度の小さい秩序をもちうるが、秩序が三次元より低次である、かつ/または短い距離でしかない材料も包含するものとされる。非晶質材料は、粉末X線回折(PXRD)結晶学、固体NMRなどの当業界で知られている技術、または示差走査熱量測定(DSC)などの熱技術によって特徴付けることができる。
【0287】
非晶質固体分散体における溶解性の不十分な化合物の少なくとも大部分(すなわち、少なくとも約60wt%)が非晶質であることが好ましい。化合物は、非晶質固体分散体内において、相対的に純粋な非晶質ドメインもしくは領域に、ポリマー全体に均一に分散した化合物の固溶体として、またはこれらの状態の組合せもしくはこれらの中間にある状態で存在する場合がある。非晶質固体分散体は、非晶質化合物がポリマー全体に可能な限り均一に分散するように、実質的に均質であることが好ましい。本明細書で使用するとき、「実質的に均質」とは、非晶質固体分散体内の相対的に純粋な非晶質ドメインもしくは領域に存在する化合物の画分が、薬物の総量の20wt%未満、好ましくは、10wt%未満程度の比較的少量であることを意味する。
【0288】
非晶質固体分散体において使用するのに適する水溶性ポリマーは、溶解性の不十分な化合物と有害な形で化学的に反応せず、薬学的に許容され、生理的に妥当なpH(たとえば1〜8)で、水溶液への溶解性を少なくとも多少有するという意味で、不活性であるべきである。ポリマーは、中性であってもイオン化可能であってもよく、1〜8のpH範囲の少なくとも一部分にかけて少なくとも0.1mg/mLの水溶解度を有するべきである。
【0289】
本発明との使用に適する水溶性ポリマーは、セルロース系または非セルロース系である場合がある。ポリマーは、水溶液中で中性またはイオン化可能である場合がある。このうち、イオン化可能なポリマーおよびセルロース系のポリマーが好ましく、イオン化可能なセルロース系ポリマーがより好ましい。
【0290】
例となる水溶性ポリマーとして、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCAS)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCP)、カルボキシメチルエチルセルロース(CMEC)、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、酢酸トリメリット酸セルロース(CAT)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマー(PEO/PPO、ポロキサマーとしても知られる)、およびこれらの混合物が挙げられる。特に好ましいポリマーには、HPMCAS、HPMC、HPMCP、CMEC、CAP、CAT、PVP、ポロキサマー、およびこれらの混合物が含まれる。最も好ましいのは、HPMCASである。参照によりその開示が本明細書に組み込まれる、欧州特許出願公開第0901786A2号を参照されたい。
【0291】
非晶質固体分散体は、溶解性の不十分な化合物の少なくとも大部分(少なくとも60%)が非晶質状態となる、非晶質固体分散体を生成するいずれの工程に従って調製してもよい。そのような工程には、機械、熱、および溶媒工程が含まれる。例となる機械工程としては、粉砕および押出し;高温融解、溶媒改質融解、および溶融凝固工程を含む溶融工程、ならびに非溶媒沈殿、スプレーコーティング、および噴霧乾燥を含む溶媒工程が挙げられる。たとえば、参照によりその当該開示が本明細書に組み込まれる、次の米国特許を参照されたい。押出し工程による分散体の生成を記載する第5,456,923号および第5,939,099号、粉砕工程による分散体の生成を記載する第5,340,591号および第4,673,564号、ならびに溶融凝固工程による分散体の生成を記載する第5,707,646号および第4,894,235号。好ましい工程では、非晶質固体分散体は、欧州特許出願公開第0901786A2号で開示されているとおりの噴霧乾燥によって生成される。この工程では、化合物およびポリマーを、アセトンやメタノールなどの溶媒に溶解させ、次いで、噴霧乾燥によって溶液から溶媒を急速に除去して、非晶質固体分散体が生成される。非晶質固体分散体は、約99wt%まで、たとえば、所望されるとおりに、1wt%、5wt%、10wt%、25wt%、50wt%、75wt%、95wt%または98wt%の化合物を含有するように調製される場合がある。
【0292】
固体分散体は、それ自体で剤形として使用される場合もあり、またはカプセル剤、錠剤、溶液、懸濁液などの他の剤形の調製において製造用途製品(manufacturing−use−product)(MUP)として利用される場合もある。水性懸濁液の一例は、2%ポリソルベート80中に2.5mg/mLの化合物を含有する、1:1(w/w)の化合物/HPMCAS−HFが噴霧乾燥された分散体の水性懸濁液である。錠剤またはカプセル剤において使用される固体分散体は、一般に、このような剤形において通常認められる他の賦形剤または佐剤と混合される。たとえば、典型的なカプセル用充填剤は、2:1(w/w)の化合物/HPMCAS−MFが噴霧乾燥された分散体(60%)、ラクトース(高流動性)(15%)、微結晶性セルロース(たとえば、Avicel(登録商標)−102)(15.8%)、デンプンナトリウム(7%)、ラウリル硫酸ナトリウム(2%)、およびステアリン酸マグネシウム(1%)を含有する。
【0293】
HPMCASポリマーは、低、中、および高グレードが、日本国東京の信越化学工業株式会社から、それぞれ、Aqoa(登録商標)−LF、Aqoat(登録商標)−MF、およびAqoat(登録商標)−HFとして入手可能である。より高グレードのMFおよびHFが一般に好ましい。
【0294】
以下の段落では、非ヒト動物に有用な典型的な製剤、投与量などについて記載する。本明細書に記載の組合せの投与は、経口的または非経口的に実施することができる。
本明細書に記載の組合せにおける構成要素それぞれが、有効な用量が受け取られるような量で、合わせて、または別の薬剤と組み合わされて投与される。一般に、動物に経口投与される日用量は、体重に対して約0.01mg/kg〜約1,000mg/kgの間、たとえば、体重に対して約0.01mg/kg〜約300mg/kgの間、約0.01mg/kg〜約100mg/kgの間、約0.01mg/kg〜約50mg/kgの間、約0.01mg/kg〜約25mg/kgの間、約0.01mg/kg〜約10mg/kgの間、または約0.01mg/kg〜約5mg/kgの間である。
【0295】
好都合なことに、本発明の化合物(または組合せ)を飲料水に含ませて、化合物の治療投与量が毎日の水供給によって摂取されるようにすることができる。化合物は、好ましくは、液体の水溶性濃縮物(水溶性塩の水溶液など)の形で、飲料水中にそのまま計量供給することができる。
【0296】
好都合なことに、本発明の化合物(または組合せ)を、それ自体として、またはプレミックスもしくは濃縮物とも呼ばれる動物飼料補給物の形で、そのまま飼料に加えることもできる。薬剤を飼料に含めるために、賦形剤、希釈剤、または担体中の化合物プレミックスまたは濃縮物がより一般的に用いられる。適切な賦形剤、希釈剤、または担体は、水、種々の荒粉、たとえば、アルファルファ粉、大豆粉、綿実油かす、あまに油かす、トウモロコシ穂軸粉およびトウモロコシ粉、糖みつ、尿素、骨粉、家禽飼料中によく用いられるようなミネラルミックスなどの、所望されるとおりの液体または固体である。特に有効な賦形剤、希釈剤、または担体は、それぞれの動物飼料それ自体、すなわち、ごく少量のそうした飼料である。担体によって、ブレミックスが混和される完成飼料における化合物の均等な分布が容易になる。化合物は、プレミックスに、引き続いて飼料に、十分に混和されることが好ましい。この点において、化合物を、大豆油、トウモロコシ油、綿実油などの適切な油性媒体、または揮発性有機溶媒に分散または溶解させ、次いで、担体と混和することができる。完成飼料中の化合物の量は、化合物が所望のレベルになるように適切な割合のプレミックスを飼料と混和することにより調整することができるため、濃縮物中の化合物の割合には、幅広く変化をもたせることができると理解される。
【0297】
効力の強い濃縮物が、飼料製造業者によって、大豆油かすや上述したような他の荒粉などのタンパク質性担体と混和されて、動物にそのまま給餌するのに適する、濃縮された補給物が製造される場合がある。このような場合では、動物は、通常の食餌を消費することが許される。別法として、このような濃縮された補給物を飼料にそのまま加えて、治療有効レベルの本発明の化合物を含有する栄養バランスのとれた完成飼料が製造される場合もある。混合物は、確実に均質になるように、標準手順によって、たとえば、V形ブレンダーにおいて十分に混和される。
【0298】
補給物は、飼料にトップドレッシングとして使用すると、同様に、振りかけられた飼料の上部全体における化合物の分布を確実に均等にする助けとなる。
赤肉蓄積を増大させ、赤肉の脂肪に対する比を高めるのに有効な飲料水および飼料は、一般に、本発明の化合物を、飼料または水中に約10−3〜約500ppmの化合物を提供するのに十分な量の動物飼料と混合することにより調製される。
【0299】
好ましい薬用ブタ、ウシ、ヒツジ、およびヤギ飼料は、一般に、飼料1トンあたり約1〜約400グラムの本発明の化合物(または組合せ)を含有し、これらの動物に最適な量は、通常、飼料1トンあたり約50〜約300グラムである。
【0300】
好ましい家禽および家庭用愛玩動物飼料は、通常、飼料1トンあたり約1〜約400グラム、好ましくは、約10〜約400グラムの本発明の化合物(または組合せ)を含有する。
【0301】
動物における非経口投与については、本発明の化合物(または組合せ)を、ペーストまたはペレットの形態で調製し、通常は、赤肉蓄積の増大および赤肉の脂肪に対する比の向上が求められる動物の頭または耳の皮膚の下に、植込剤として投与することができる。
【0302】
ペースト製剤は、薬物を、ラッカセイ油、ゴマ油、トウモロコシ油などの薬学的に許容される油に分散させることにより調製できる。
カーボワックス、カルナウバワックスなどの希釈剤、およびステアリン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウムなどの滑沢剤と共に、本明細書に記載の組合せにおける構成要素それぞれを治療有効量含有するペレットを加えて、ペレット化工程を向上させてもよい。
【0303】
当然、所望の赤肉蓄積の増大および赤肉の脂肪に対する比の向上をもたらす所望の用量レベルを実現するために、2個以上のペレットが動物に投与される場合もあると認識される。さらに、動物の身体において適正な薬物レベルを維持するために、動物治療期間中に定期的に植え込みが行われる場合もある。
【0304】
本発明は、いくつかの有利な獣医学的特色を有する。愛玩動物の除脂肪分を増やし、かつ/または不必要な脂肪を落とすことを望む愛玩動物所有者または獣医師のために、本発明は、これを実現しうる手段を提供する。家禽、肉牛、および豚畜産業者にとっては、本発明の方法を利用することで、食肉業界からより高い売却価格を引き出す、より赤身質な動物が得られる。
【実施例】
【0305】
別段指定しない限り、出発材料は、一般に、Aldrich Chemicals Co.(ウィスコンシン州ミルウォーキー)、Lancaster Synthesis,Inc.(ニューハンプシャー州ウィンダム)、Acros Organics(ニュージャージー州フェアローン)、Maybridge Chemical Company,Ltd.(英国コーンウォール)、Tyger Scientific(ニュージャージー州プリンストン)などの市販品供給元から入手可能である。一定の共通の略語および頭字語を用いており、以下のものが含まれる場合がある。AcOH(酢酸)、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)、CDI(1,1’−カルボニルジイミダゾール)、DCM(ジクロロメタン)、DEA(ジエチルアミン)、DIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)、DMAP(4−ジメチルアミノピリジン)、DMF(N,N’−ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、EDCI(N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド)、EtO(ジエチルエーテル)、EtOAc(酢酸エチル)、EtOH(エタノール)、Gまたはg(グラム)、HATU(2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートメタンアミニウム)、HBTU(O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)、HOBT(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、Hまたはh(時間)、IPA(イソプロピルアルコール)、KHMDS(カリウムヘキサメチルジシラザン)、MeOH(メタノール)、Lまたはl(リットル)、mL(ミリリットル) MTBE(tert−ブチルメチルエーテル)、mg(ミリグラム)、NaBH(OAc)(トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム)、NaHMDS(ナトリウムヘキサメチルジシラザン)、NMP(N−メチルピロリドン)、RH(相対湿度)、RTまたはrt(室温、周囲温度と同じである(約20〜25℃))、SEM([2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル)、TEA(トリエチルアミン)、TFA(トリフルオロ酢酸)、THF(テトラヒドロフラン)、およびTP(プロパンホスホン酸無水物)。
【0306】
H核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、すべての場合において、提案する構造と一致した。特徴的な化学シフト(δ)を、重水素化溶媒中の残留プロトンシグナル(7.27ppmのCHCl、3.31ppmのCDHOD)を基準とした百万分率(ppm)で示し、主要なピークを示すための従来の略語、たとえば、s:一重線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、m:多重線、br:ブロードを使用して報告する。
【0307】
ssNMRは、固体NMRを意味する。
PXRDは、粉末X線回折を意味する。
用語「実質的に同じ」は、X線粉末回折パターンについて述べるのに使用するとき、ピークが+/−0.2°2θの標準偏差内にあるパターンを包含するものとする。
【0308】
本明細書で使用するとき、特定の結晶質形態に関しての「実質的に純粋」という用語は、結晶質形態が、同じ化合物の他のいずれかの物理的形態を10重量%未満、好ましくは5重量%未満、好ましくは3重量%未満、好ましくは1重量%未満しか含まないことを意味する。
【0309】
反応は、空気中で、または、酸素もしくは水分に敏感な試薬もしくは中間体を用いたときは不活性雰囲気(窒素もしくはアルゴン)中で実施した。適切な場合、ヒートガンを使用する動的真空下で反応装置を乾燥させ、無水溶媒(Aldrich Chemical Company(ウィスコンシン州ミルウォーキー)のSure−Seal(商標)製品、またはEMD Chemicals(ニュージャージー州ギブズタウン)のDriSolv(商標)製品)を用いた。市販の溶媒および試薬は、それ以上精製せずに使用した。指摘があるとき、反応液は、Biotage InitiatorまたはPersonal Chemistry Emrys Optimizerマイクロ波装置を使用するマイクロ波照射によって加熱した。反応の進捗は、薄層クロマトグラフィー(TLC)、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、および/またはガスクロマトグラフィー−質量分析(GCMS)分析を使用してモニターした。TLCは、蛍光指示薬(励起波長254nm)を含有するプレコーティッドシリカゲルプレートにおいて行い、UV光下で、かつ/またはI、KMnO、CoCl、リンモリブデン酸、および/もしくはモリブデン酸アンモニウムセリウム染色を用いて可視化した。LCMSデータは、Leap Technologiesオートサンプラー、Gemini C18カラム、MeCN/水勾配、およびTFA、ギ酸、または水酸化アンモニウムのいずれかの変性剤を用い、Agilent1100シリーズ計器において取得した。カラム溶離液は、陽イオンおよび陰イオンの両モードで100〜1200Daを走査するWatersZQ質量分析計を使用して分析した。他の同様の計器も使用した。HPLCデータは、GeminiまたはXBridge C18カラム、MeCN/水勾配、およびTFAまたは水酸化アンモニウムのいずれかの変性剤を使用して、Agilent1100シリーズ計器において取得した。GCMSデータは、HP6890インジェクター、HP−1カラム(12m×0.2mm×0.33μm)、およびヘリウムキャリヤーガスを用い、Hewlett Packard6890オーブンを使用して取得した。サンプルは、電子イオン化を使用して50〜550Daを走査するHP5973質量選択的検出器において分析した。精製は、Isco CombiFlash(登録商標) Companion、AnaLogix IntelliFlash280、BiotageSP1、またはBiotage Isolera One計器、および充填済みのIsco RediSepまたはBiotage Snapシリカカートリッジを使用する中速液体クロマトグラフィー(MPLC)によって行った。キラル精製は、BergerまたはThar計器、ChiralPAK−AD、−AS、−IC、Chiralcel−OD、または−OJカラム、および単独またはTFAもしくはiPrNHを使用して変性させたMeOH、EtOH、iPrOH、またはMeCNとのCO混合物を使用する、キラル超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によって行った。UV検出を使用して画分収集を作動させた。
【0310】
質量分析データは、LCMS分析から報告する。質量分析(MS)は、大気圧化学イオン化(APCI)、エレクトロスプレーイオン化(ESI)、電子衝撃イオン化(EI)、または電子散乱(ES)イオン化源によって行った。質量分析データは、液体クロマトグラフィー−質量分析(LCMS)、大気圧化学イオン化(APCI)、またはガスクロマトグラフィー−質量分析(GCMS)計測のいずれかから報告する。記号◆は、質量スペクトルに塩素同位体パターンが認められたことを示す。プロトン核磁気分光法(H NMR)化学シフトは、テトラメチルシランから低磁場への百万分率で示され、300、400、500、または600MHz Varian分光計において記録した。化学シフトは、重水素化溶媒残留ピークを基準とした百万分率(ppm、δ)で表示する。ピーク形状は、次のとおりに記載する。s:一重線、d:二重線、t:三重線、q:四重線、quin:五重線、m:多重線、br s:ブロード一重線、app:明瞭。分析SFCデータは、上述のとおり、Berger分析機器において取得した。旋光データは、PerkinElmerモデル343旋光計において、1dmのセルを使用して取得した。シリカゲルクロマトグラフィーは、主として、BiotageおよびISCOを始めとする種々の市販品供給業者によって予め充填されたカラムを使用する中圧のBiotageまたはISCOシステムを使用して行った。微量分析は、Quantitative Technologies Inc.が実施し、計算値の0.4%以内であった。
【0311】
別段指摘しない限り、化学反応は、室温/周囲温度(摂氏約23度)で実施した。
以下に記載する化合物および中間体は、一般に、ChemBioDraw Ultra、Version 12.0(CambridgeSoft Corp.、マサチューセッツ州ケンブリッジ)が備える命名規則を使用して命名した。ChemBioDraw Ultra、Version 12.0が備える命名規則は、当業者によく知られており、ChemBioDraw Ultra、Version 12.0が備える命名規則は、有機化学命名法に関するIUPAC(国際純正・応用化学連合)勧告およびCAS Index規定に概ね適合すると考えられる。別段指摘しない限り、反応物はすべて、さらなる精製なしで、市販品として入手し、または文献において知られている方法を使用して調製した。
【0312】
本発明の化合物を調製する際、一部の中間体の鏡像異性体またはジアステエレオマーを分離するのに、キラル分離を使用した。キラル分離を行ったとき、分離された鏡像異性体を、その溶離の順序に従って、ENT−1またはENT−2(またはDIAST−1もしくはDIAST−2)と称した。一部の態様では、ENT−1またはENT−2と称された鏡像異性体を出発材料として使用して、他の鏡像異性体またはジアステエレオマーが調製される場合がある。そのような状況では、結果として得られる調製された鏡像異性体は、その出発材料に従って、それぞれ、ENT−X1およびENT−X2と称され、同様に、調製されたジアステエレオマーは、その出発材料に従って、それぞれ、DIAST−X1およびDIAST−X2と称される。複数の中間体を用いる合成では、DIAST−YおよびDIAST−Z命名法が同様に使用される。
【0313】
2つのキラル中心を有する化合物については、各立体中心における立体異性体を異なる時点で分離した。中間体または実施例のENT−1またはENT−2(またはDIAST−1もしくはDIAST−2)の呼称は、そのステップにおいて行われた分離についての溶離の順序を指す。2つ以上の中心を有する化合物においてキラル中心における立体異性体が分離されるとき、分離された鏡像異性体は、互いのジアステエレオマーであると認識される。限定でなく例として、実施例15および16は、2つのキラル中心を有する。シクロプロピル部分のキラル中心は、中間体C36が、中間体P17を示すENT−1と、中間体P18を示すENT−2とに分離されたときに分離された。次いで、P18をC70の調製において使用したが、これは、シクロプロピルキラル炭素において富化された一方の立体異性体と、ジオキソラン炭素における立体異性体の混合物とを含んでいた。次いで、C70を、中間体C71を示す、ジオキソラン炭素におけるDIAST−Y1と、中間体C72を示す、ジオキソラン炭素におけるDIAST−Y2とに分離したが、これらの中間体は、単一の立体異性体が富化されている。次いで、C71を使用して、2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X1,トリフルオロ酢酸塩という名称で特定される、実施例15を調製した[P18からC71経由]。こうした調製において、混合物を分離手順にかけた後、キラル中心は、その中心の近くの「abs」によって特定され、分離された鏡像異性体が鏡像異性体に関して純粋でないことがあると理解される。通常、各キラル中心における富化された鏡像異性体は、単離された材料の90%を超える。各中心における富化された鏡像異性体は、混合物の98%を超えることが好ましい。
【0314】
一部の例では、鏡像異性体の旋光を、旋光計を使用して測定した。その実測回転データ(またはその比旋光度データ)に従って、時計回りの回転を有する鏡像異性体を(+)−鏡像異性体と称し、反時計回りの回転を有する鏡像異性体を(−)−鏡像異性体と称した。ラセミ化合物は、表示または記載された立体化学がないこと、または構造に近接した(+/−)が存在することのいずれかによって示され、後者の場合では、示された立体化学は、化合物の置換基の(絶対ではなく)相対立体配置を表す。
【0315】
一般に、検出可能な中間体を介して進行する反応の後は、LCMSを行い、後続の試薬を加える前に完全な変換に進展することを可能にした。他の実施例または方法における手順を参考とする合成について、反応条件(反応時間および温度)は、様々となりうる。一般に、反応の後に薄層クロマトグラフィーまたは質量分析を行い、適宜、後処理にかけた。精製は、実験によって様々となる場合があり、一般に、溶離液/勾配に使用する溶媒および溶媒比は、適切なRまたは滞留時間が得られるように選択した。こうした調製例および実施例におけるすべての出発材料は、市販品として入手可能であるか、または当業界で知られている方法によって、もしくは本明細書に記載するとおりに調製することができる。
【0316】
用語「濃縮」、「蒸発」、および「真空濃縮」とは、浴温度を60℃未満としたロータリーエバポレーターにおいて減圧下で溶媒を除去することを指す。略語「min」および「h」は、それぞれ、「分」および「時間」を表す。用語「TLC」とは、薄層クロマトグラフィーを指し、「室温または周囲温度」とは、18℃〜25℃の間の温度を意味し、「GCMS」とは、ガスクロマトグラフィー−質量分析を指し、「LCMS」とは、液体クロマトグラフィー−質量分析を指し、「UPLC」とは、ウルトラパフォーマンス液体クロマトグラフィーを指し、「HPLC」とは、高圧液体クロマトグラフィーを指し、「SFC」とは、超臨界流体クロマトグラフィーを指す。
【0317】
水素化は、Parr Shakerにおいて加圧水素ガス中で、またはThales−nanoH−Cubeフロー式水素化装置においてフル容量の水素および1mL/分〜2mL/分の間の流量で所定の温度で実施される場合がある。
【0318】
HPLC、UPLC、LCMS、GCMS、およびSFC滞留時間は、手順の中で言及する方法を使用して測定した。
中間体および実施例の調製
調製例P1
tert−ブチル4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(P1)
【0319】
【化3】
【0320】
ステップ1.2−ブロモ−6−[(4−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]フェノール(C1)の合成
本実験は、同じ規模の2つの回分において実施した。−70℃の1−ブロモ−4−クロロ−2−フルオロベンゼン(17.2g、82.1mmol)のジエチルエーテル(100mL)溶液に、n−ブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液、32.8mL、82.0mmol)をゆっくりと加え、その間、反応混合物の温度は−60℃未満に保った。反応混合物を−70℃で20分間撹拌した後、3−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.5g、27mmol)のジエチルエーテル(100mL)溶液をゆっくりと加え、その間、反応温度は−60℃未満に保った。−70℃でさらに1時間撹拌した後、−70℃で塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えて反応を失活させ、得られる混合物を水(100mL)で希釈した。この時点で2つの回分を合わせ、酢酸エチル(400mL)で抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜7%の酢酸エチル)にかけると、C1が白色の固体として得られた。合計収量:15.7g、47.4mmol、88%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.44 (dd, J = 8.0, 1.5 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 8.1, 8.1 Hz, 1H), 7.15 (br dd, J = 8.5, 2.1 Hz, 1H), 7.12 - 7.05 (m, 2H), 6.80 (dd, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.31 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 3.02 (br d, J = 4.9 Hz, 1H).
ステップ2.4−ブロモ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール(C2)の合成
C1(15.7g、47.4mmol)のメタノール(450mL)溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(25.4g、119mmol)の水(105mL)溶液を加え、反応混合物を30℃で16時間撹拌し、その後、これを真空濃縮した。残渣をジクロロメタン(500mL)で希釈した後、これを水(500mL)で洗浄した。次いで、ジクロロメタン溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル)によって精製すると、C2が白色の固体として得られた。収量:10.0g、30.3mmol、64%。以下のH NMRデータは、同じ方法ではあるがより小規模で実施した実験から取得した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.67 - 7.61 (m, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.43 (br dd, J = 8, 2 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 8.3, 1.1 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 7.9, 1.1 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 8.1, 8.1 Hz, 1H).
ステップ3.tert−ブチル4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(C3)の合成
C2(8.00g、24.3mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(9.01g、29.1mmol)、炭酸ナトリウム(5.15g、48.6mmol)、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)[Pd(dppf)Cl、888mg、1.21mmol]を1,4−ジオキサン(80mL)および水(32mL)に懸濁させた懸濁液を含有する反応フラスコを排気し、窒素を装入した。この排気サイクルを2回繰り返し、次いで、反応混合物を90℃で16時間撹拌した。真空中で溶媒を除去した後、残渣を酢酸エチル(200mL)と水(200mL)とに分配した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜4.3%の酢酸エチル)にかけると生成物が得られ、これを、C2(2.00g、6.07mmol)を使用して実施した同様の反応からの材料と合わせて、C3を淡黄色のゴム質として得た。合計収量:10.3g、23.8mmol、78%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.53 (dd, J = 8.3, 7.8 Hz, 1H), 7.23 - 7.16 (m, 3H), 6.88 - 6.83 (m, 2H), 6.81 - 6.76 (m, 1H), 6.34 - 6.28 (br m, 1H), 4.10 - 4.05 (m, 2H), 3.61 (br dd, J = 6, 5 Hz, 2H), 2.59 - 2.50 (br m, 2H), 1.48 (s, 9H).
ステップ4.tert−ブチル4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(P1)の合成
C3(10.3g、23.8mmol)およびトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)塩化物(ウィルキンソン触媒、1.54g、1.66mmol)のメタノール(100mL)溶液を、水素中(45psi)にて50℃で18時間撹拌した。次いで、反応混合物を珪藻土パッドで濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜9%の酢酸エチル)にかけた。得られる材料を、C3(1.67g、3.87mmol)を使用して実施した同様の反応からの材料と合わせて、P1を無色のゴム質として得た。合計収量:10.3g、23.7mmol、86%。LCMSm/z 456.1◆[M+Na]。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.52 (dd, J = 8.5, 7.6 Hz, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 2H), 7.16 (s, 1H), 6.83 (dd, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 6.78 - 6.69 (m, 2H), 4.35 - 4.10 (br m, 2H), 2.89 - 2.71 (m, 3H), 1.89 - 1.77 (m, 2H), 1.77 - 1.63 (m, 2H), 1.47 (s, 9H).
調製例P2
tert−ブチル4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(P2)
【0321】
【化4】
【0322】
ステップ1.4−ブロモ−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール(C4)の合成
3−ブロモベンゼン−1,2−ジオール(330g、1.75mol)のトルエン(1.5L)溶液に、1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)エタノン(316g、1.83mol)およびp−トルエンスルホン酸(6.02g、35.0mmol)を加えた。反応装置にDean−Starkトラップを取り付け、反応混合物を140℃で60時間加熱し、その後、溶液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル)を使用して精製し、C4を、黄色の油状物と固体の混合物として得た。収量:158g、460mmol、26%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d): δ 7.54 (dd, J = 8.4, 8.4 Hz, 1H), 7.17 - 7.10 (m, 2H), 6.95 (dd, J = 7.9, 1.4 Hz, 1H), 6.75 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 6.70 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.9, 7.9 Hz, 1H), 2.11 (d, J = 1.1 Hz, 3H).
ステップ2.tert−ブチル4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(C5)の合成
C4(58.0g、169mmol)の1,4−ジオキサン(600mL)溶液に、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(62g、200mmol)および炭酸ナトリウム(100g、940mmol)を加えた。[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]−ジクロロパラジウム(II)(6.0g、8.2mmol)を加えた後、反応混合物を90℃に加熱し、16時間撹拌した。次いで、水(500mL)を加え、得られる混合物を酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(2×500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜9%の酢酸エチル)にかけると、C5が黄色の油状物として得られた。収量:56.0g、126mmol、75%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.50 (dd, J = 8.2, 8.2 Hz, 1H), 7.17 - 7.09 (m, 2H), 6.83 - 6.77 (m, 2H), 6.74 (dd, ABXパターンの成分, J = 5.4, 3.6 Hz, 1H), 6.39 - 6.33 (br m, 1H), 4.14 - 4.08 (m, 2H), 3.70 - 3.56 (m, 2H), 2.66 - 2.45 (m, 2H), 2.07 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 1.50 (s, 9H).
ステップ3.tert−ブチル4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(P2)の合成
C5(56.0g、126mmol)のメタノール(200mL)溶液に、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)塩化物(ウィルキンソン触媒、8.10g、8.75mmol)を加え、反応混合物を水素中(45psi)で18時間50℃に加熱した。次いで、これを25℃に冷却し、珪藻土で濾過した。濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(第1のカラム−勾配:石油エーテル中0%〜9%の酢酸エチル、第2のカラム−勾配:石油エーテル中0%〜2%の酢酸エチル)を使用して2回精製し、P2を黄色の固体として得た。収量:37.0g、82.6mmol、66%。LCMSm/z 392.1◆[(M−2−メチルプロパ−1−エン)+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.51 (dd, J = 8.3, 8.0 Hz, 1H), 7.17 - 7.09 (m, 2H), 6.77 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 6.70 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 6.66 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 4.37 - 4.13 (br m, 2H), 2.92 - 2.73 (m, 3H), 2.05 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 1.90 - 1.63 (m, 4H), 1.49 (s, 9H).
調製例P3
4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,p−トルエンスルホン酸塩(P3)
【0323】
【化5】
【0324】
ステップ1.tert−ブチル4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(C6)およびtert−ブチル4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(C7)の単離
P2(75.2g、168mmol)のこれを構成する鏡像異性体への分離は、SFC(超臨界流体クロマトグラフィー)[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−H、5μm;移動相:4:1の二酸化炭素/(0.2%の1−アミノプロパン−2−オールを含有する2−プロパノール)]によって行った。第1の溶出化合物をC6、第2の溶出鏡像異性体をC7と指定した。表示の絶対立体配置は、C6から得られたC8に対して実施した単結晶X線構造決定に基づいて割り当てた(以下を参照されたい)。
【0325】
C6−収量:38.0g、84.8mmol、50%。滞留時間3.64分[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−H、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.2%の1−アミノプロパン−2−オールを含有する2−プロパノール;勾配:5%のBを1.00分間、次いで、8.00分かけて5%〜60%のB;流量:3.0mL/分;逆圧:120バール]。
【0326】
C7−収量:36.8g、82.2mmol、49%。滞留時間4.19分(C6について使用したものと同一の分析SFC条件)。
ステップ2.4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,p−トルエンスルホン酸塩(P3)の合成
C7(1.62g、3.62mmol)の酢酸エチル(36mL)溶液をp−トルエンスルホン酸一水和物(791mg、4.16mmol)で処理し、45℃で加熱した。23時間後、反応混合物を室温に冷まし、濾過によって固体を集めた。これを酢酸エチルとヘプタンの混合物(1:1、2×15mL)ですすいで、P3を白色の固体として得た。収量:1.37g、2.63mmol、73%。LCMS m/z 348.1◆[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.53 (v br s, 1H), 8.29 (v br s, 1H), 7.65 - 7.55 (m, 2H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.35 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.88 - 6.81 (m, 2H), 6.75 - 6.68 (m, 1H), 3.42 - 3.33 (m, 2H), 3.11 - 2.93 (m, 3H), 2.29 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 1.98 - 1.82 (m, 4H).
絶対立体化学を決定するための、C6の4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,メタンスルホン酸塩(C8)への変換
【0327】
【化6】
【0328】
C6(490mg、1.09mmol)の酢酸エチル(5.5mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸(377mg、2.19mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。追加の酢酸エチルで希釈した後、反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液、水、および飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。収量:375mg、1.08mmol、99%。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.59 (dd, J = 8.3. 8.3 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 10.9, 2.0 Hz, 1H), 7.20 (br dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 6.81 - 6.75 (m, 1H), 6.74 - 6.67 (m, 2H), 3.18 - 3.09 (m, 2H), 2.88 - 2.77 (m, 1H), 2.77 - 2.67 (m, 2H), 2.02 (d, J = 0.7 Hz, 3H), 1.85 - 1.73 (m, 4H).
この遊離塩基(4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン)の0.1Mの酢酸エチル溶液を調製し、塩スクリーニングにかけた。ここにはメタンスルホン酸塩生成についてだけ記載する。メタンスルホン酸(25μL、39μmol)と基体(substrate)の溶液(0.1M、0.25mL、25μmol)の混合物を終夜撹拌した。次いで、十分なメタノールを加えて、存在する固体を溶解させ、酢酸エチル(3mL)を加えた。得られる溶液を撹拌せずにゆっくりと蒸発させて、C8の結晶を得、これらの1つを、以下に記載する単結晶X線構造決定に使用した。
C8の単結晶X線構造決定
単結晶X線分析
データ収集は、BrukerD8 Quest回折計において室温で行った。データ収集は、オメガおよびファイ走査からなるものとした。
【0329】
構造は、斜方晶クラス空間群P2においてSHELXソフトウェアスイートを使用する固有位相決定法によって解明した。引き続いて、完全行列最小二乗法によって構造を精密化した。異方性変位パラメーターを使用して、すべての非水素原子を見出し、精密化した。
【0330】
メタンスルホン酸塩の生成が、N1_H1X_O4プロトン移動によって確認された。
差フーリエマップから窒素および酸素上に位置する水素原子を見出し、距離に制約をかけた状態で精密化した。残りの水素原子を計算された位置に置き、その担体原子上に乗るようにした。最終精密化には、すべての水素原子についての等方性変位パラメーターを含めた。
【0331】
尤度法(Hooft 2008)を使用する絶対構造の分析を、PLATON(Spek)を使用して行った。結果から、絶対構造が正確に割り当てられていたことが示され、本方法によって、構造が正確である確率が100%であることが算定される。Hooftパラメーターは、esd値0.0012で0.02であることを報告し、Parsonのパラメーターは、esd値0.009で0.07であることを報告する。C7における絶対立体配置は、(R)であると確認された。
【0332】
非対称単位は、C8のプロトン化遊離塩基1分子と、脱プロトン化メタンスルホン酸1分子とからなる。最終R指数は、4.6%であった。最終差フーリエによって、欠落している、または場所が正しくない電子密度は存在しないことが明らかになった。
【0333】
該当する結晶、データ収集、および精密化情報を、表Aに要約する。原子座標、結合距離、結合角、および変位パラメーターを、表B〜Dに示す。
ソフトウェアおよび参考文献
SHELXTL, Version 5.1, Bruker AXS, 1997.
PLATON, A. L. Spek, J. Appl. Cryst. 2003, 36, 7-13.
MERCURY, C. F. Macrae, P. R. Edington, P. McCabe, E. Pidcock, G. P. Shields, R. Taylor, M. Towler, and J. van de Streek, J. Appl. Cryst. 2006, 39, 453-457.
OLEX2, O. V. Dolomanov, L. J. Bourhis, R. J. Gildea, J. A. K. Howard, and H. Puschmann, J. Appl. Cryst. 2009, 42, 339-341.
R. W. W. Hooft, L. H. Straver, and A. L. Spek, J. Appl. Cryst. 2008, 41, 96-103.
H. D. Flack, Acta Cryst. 1983, A39, 867-881.
【0334】
【表1】
【0335】
【表2】
【0336】
【表3-1】
【0337】
【表3-2】
【0338】
【表3-3】
【0339】
【表4】
【0340】
P3,ジ−p−トルオイル−L−酒石酸塩の調製
4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,ジ−p−トルオイル−L−酒石酸塩(P3,ジ−p−トルオイル−L−酒石酸塩)
【0341】
【化7】
【0342】
C13,遊離塩基(519mg、1.49mmol)およびジ−p−トルオイル−L−酒石酸(278mg、0.719mmol)のアセトニトリル(7.5mL)溶液を、50℃で1.5時間撹拌した。混合物を0.2℃/分で室温に冷ました。室温で15時間経過後、混合物を65℃に加熱し、アセトニトリル(15mL)を装入した。混合物を0.2℃/分で室温に冷ました。室温で15時間経過後、混合物を54℃に加熱した。3時間後、濾過によって固体を収集し、真空オーブンにおいて窒素中にて35℃で乾燥させ、P3,ジ−p−トルオイル−L−酒石酸塩を白色の固体として得た(217mg、0.296mmol、20%、82%ee)。
【0343】
P3,ジ−p−トルオイル−L−酒石酸塩(217mg、0.296mmol、82%ee)の50℃のアセトニトリル(8.0mL)溶液を、0.2℃/分で室温に冷ました。15時間後、濾過によって固体を収集し、真空オーブンにおいて窒素中にて35℃で乾燥させ、P3,ジ−p−トルオイル−L−酒石酸塩を白色の固体として得た(190mg、0.259mmol、88%、88%ee)。LCMS m/z 348.1◆[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.9 - 8.5 (br s, 2H), 7.79 (d, J = 8.1 Hz, 4H), 7.64 - 7.54 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 4H), 6.87 - 6.78 (m, 2H), 6.69 (dd, J = 6.7, 2.5 Hz, 1H), 5.58 (s, 2H), 3.37 - 3.28 (m, 2H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 3.05 - 2.89 (m, 3H), 2.33 (s, 6H), 2.02 (s, 3H), 1.92 - 1.80 (m, 4H).
滞留時間:ピーク1(4.97分、副)およびピーク2(5.31分、主){カラム:Chiralpak IC−U3.0×50mm、1.6μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:メタノール中0.1%のイソプロピルアミン;勾配:10%のBを5.00分間、次いで45%のBを0.6分間;流量:1.7mL/分;逆圧:130バール}
調製例P4
tert−ブチル4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(P4)
【0344】
【化8】
【0345】
P2(2.00g、4.46mmol)、シアン化亜鉛(734mg、6.25mol)、亜鉛(70.1mg、1.07mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf;198mg、0.357mmol)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(164mg、0.179mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(20mL)懸濁液を、120℃で16時間撹拌し、その後、これを濾過した。濾液を水(50mL)と混合し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を、次いで、水(30mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)で順次洗浄し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜30%の酢酸エチル)にかけると固体が得られ、これをアセトニトリル(15mL)および水(15mL)で処理し、凍結乾燥にかけた。これにより、P4が淡黄色の固体として得られた。収量:1.17g、2.67mmol、60%。LCMS m/z 461.3[M+Na]。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) 7.71 (dd, J = 7.7, 7.6 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 10.0, 1.5 Hz, 1H), 6.79 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.7, 7.6 Hz, 1H), 6.72 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 6.68 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 4.37 - 4.14 (br m, 2H), 2.91 - 2.73 (m, 3H), 2.07 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 1.89 - 1.62 (m, 4H), 1.49 (s, 9H).
調製例P5およびP6
4−ブロモ−2−フェニル−1,3−ベンゾジオキソール,ENT−1(P5)および4−ブロモ−2−フェニル−1,3−ベンゾジオキソール,ENT−2(P6)
【0346】
【化9】
【0347】
ステップ1.2−ブロモ−6−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]フェノール(C9)の合成
−70℃の3−ブロモ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(10.0g、49.7mmol)のテトラヒドロフラン(70mL)溶液に、フェニルリチウム(1.9Mの1−ブトキシブタン溶液、78.5mL、149mmol)を、反応温度が−60℃未満に保たれる速度でゆっくりと加えた。得られる懸濁液を−70℃で1時間撹拌し、次いで、一晩かけて室温に温め、その後、これを0℃の塩化アンモニウム水溶液(30mL)中に注いだ。この混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜5%の酢酸エチル)にかけると、C9が黄色の固体として得られた。収量:6.11g、21.9mmol、44%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.45 - 7.28 (m, 6H), 7.22 - 7.18 (m, 1H), 7.06 (br d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 7.9, 7.8 Hz, 1H), 6.06 (br s, 1H), 2.89 (br s, 1H).
ステップ2.4−ブロモ−2−フェニル−1,3−ベンゾジオキソール(C10)の合成
C9(6.11g、21.9mmol)のメタノール(370mL)溶液に、過ヨウ素酸ナトリウム(11.7g、54.7mmol)の水(175mL)溶液を加えた。反応混合物を30℃で40時間撹拌し、その後、真空濃縮によってメタノールの大部分を除去した。得られる混合物をジクロロメタン(5×100mL)で抽出し、合わせた有機層を亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル)にかけると、C10が無色の油状物として得られた。収量:4.50g、16.2mmol、74%。LCMS m/z 278.5(臭素同位体パターンが観察された)[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.62 - 7.57 (m, 2H), 7.49 - 7.43 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 7.00 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 6.79 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 6.75 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.9, 7.8 Hz, 1H).
ステップ3.4−ブロモ−2−フェニル−1,3−ベンゾジオキソール,ENT−1(P5)および4−ブロモ−2−フェニル−1,3−ベンゾジオキソール,ENT−2(P6)の単離
C10を含む鏡像異性体(5.00g、18.0mmol)を、SFC[カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD、10μm;移動相:3:1の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]を使用して分離した。第1の溶出鏡像異性体をENT−1(P5)、第2の溶出鏡像異性体をENT−2(P6)と指定し、両方とも黄色の油状物として得られた。
【0348】
P5収量:2.20g、7.94mmol、44%。LCMS m/z 277.0(臭素同位体パターンが観察された)[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.63 - 7.55 (m, 2H), 7.51 - 7.42 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 7.00 (dd, J = 8.0, 1.3 Hz, 1H), 6.80 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 6.75 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.9, 7.8 Hz, 1H).滞留時間3.28分(カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD−H、4.6×150mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有するメタノール;勾配:5.5分かけて5%〜40%のB;流量:2.5mL/分)。
【0349】
P6収量:2.00g、7.22mmol、40%。LCMS m/z 276.9(臭素同位体パターンが観察された)[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.63 - 7.55 (m, 2H), 7.50 - 7.42 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 7.00 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 6.80 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 6.75 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.9, 7.9 Hz, 1H).滞留時間3.73分(P5について使用したものと同一の分析条件)。
調製例P7
tert−ブチル4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(P7)
【0350】
【化10】
【0351】
ステップ1.2−(4−ブロモ−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−2−イル)−5−クロロピリジン(C11)の合成
5−クロロ−2−エチニルピリジン(1.80g、13.1mmol)、3−ブロモベンゼン−1,2−ジオール(2.47g、13.1mmol)、およびドデカカルボニル三ルテニウム(167mg、0.261mmol)のトルエン(25mL)中の混合物を、1分間脱気し、次いで、100℃で16時間加熱した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、珪藻土パッドで濾過し、濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜1%の酢酸エチル)を使用して精製して、C11を黄色の油状物として得た。収量:1.73g、5.30mmol、40%。LCMS m/z 325.6(臭素−塩素同位体パターンが観察された)[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.63 (dd, J = 2.4, 0.7 Hz, 1H), 7.71 (dd, ABXパターンの成分, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 7.60 (dd, ABXパターンの成分, J = 8.4, 0.7 Hz, 1H), 6.97 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 6.76 (dd, ABXパターンの成分, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 6.72 (dd, ABXパターンの成分, J = 8.0, 7.8 Hz, 1H), 2.10 (s, 3H).
ステップ2.tert−ブチル4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(C12)の合成
C11(1.73g、5.30mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.64g、5.30mmol)、および炭酸セシウム(5.18g、15.9mmol)を1,4−ジオキサン(35mL)および水(6mL)に懸濁させた懸濁液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(388mg、0.530mmol)を加えた。反応混合物を90℃で4時間撹拌し、その後、これを酢酸エチル(30mL)および水(5mL)で希釈した。有機層を真空濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜5%の酢酸エチル)にかけ、C12を黄色のゴム質として得た。収量:1.85g、4.31mmol、81%。LCMS m/z 451.0◆[M+Na]。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.62 (dd, J = 2.5, 0.8 Hz, 1H), 7.69 (dd, ABXパターンの成分, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 7.57 (dd, ABXパターンの成分, J = 8.4, 0.8 Hz, 1H), 6.84 - 6.79 (m, 2H), 6.78 - 6.73 (m, 1H), 6.39 - 6.33 (br m, 1H), 4.13 - 4.07 (m, 2H), 3.68 - 3.58 (m, 2H), 2.60 - 2.51 (br m, 2H), 2.07 (s, 3H), 1.49 (s, 9H).
ステップ3.tert−ブチル4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(P7)の合成
C12(2.61g、6.08mmol)およびトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)塩化物(ウィルキンソン触媒、563mg、0.608mmol)のメタノール(100mL)溶液を、真空中で脱気し、次いで水素でパージし、この排気−パージサイクルを合計3回実施した。次いで、反応混合物を水素中(50psi)にて60℃で16時間撹拌し、その後、これを濾過した。濾液を真空濃縮し、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜10%の酢酸エチル)を使用して精製し、得られる材料を、C12(110mg、0.256mmol)に対して実施した同様の水素化からの材料と合わせて、P7を淡黄色のゴム質として得た。合計収量:2.05g、4.76mmol、75%。LCMS m/z 431.3◆[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.62 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.69 (dd, ABXパターンの成分, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 7.57 (d, AB四重線の半分, J = 8.4 Hz, 1H), 6.79 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 7.7 Hz, 1H), 6.72 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 6.68 (br d, ABCパターンの成分, J = 7.9 Hz, 1H), 4.32 - 4.12 (br m, 2H), 2.91 - 2.73 (m, 3H), 2.05 (s, 3H), 1.90 - 1.62 (m, 4H), 1.48 (s, 9H).
調製例P8およびP9
tert−ブチル4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート,ENT−1(P8)およびtert−ブチル4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート,ENT−2(P9)
【0352】
【化11】
【0353】
P7(500mg、1.16mmol)のこれを構成する鏡像異性体への分離を、SFC{カラム:Phenomenex Lux Amylose−1、5μm;移動相:9:1の二酸化炭素/[0.2%の(メタノール中7Mアンモニア)を含有する2−プロパノール]}を使用して行った。第1の溶出鏡像異性体をENT−1(P8)、第2の溶出鏡像異性体をENT−2(P9)と指定した。
【0354】
P8−収量:228mg、0.529mmol、46%。滞留時間4.00分{カラム:Phenomenex Lux Amylose−1、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:[0.2%の(メタノール中7Mアンモニア)を含有する2−プロパノール];勾配:5%のBを1.00分間、次いで、8.00分かけて5%〜60%のB;流量:3.0mL/分;逆圧:120バール}。
【0355】
P9収量:229mg、0.531mmol、46%。滞留時間4.50分(P8について使用したものと同一の分析条件)。
調製例P10
{4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}酢酸(P10)
【0356】
【化12】
【0357】
ステップ1.4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,p−トルエンスルホン酸塩(C13)の合成
P2(5.0g、11mmol)およびp−トルエンスルホン酸(4.81g、27.9mmol)の酢酸エチル(100mL)溶液を、60℃で2時間撹拌し、その後、これを真空濃縮して、C13を黄色のゴム質として得た。この材料をそのまま次のステップに送った。LCMS m/z 347.9◆[M+H]
ステップ2.エチル{4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}アセテート(C14)の合成
C13(前のステップから、11mmol以下)のアセトニトリル(150mL)溶液に、炭酸カリウム(7.71g、55.8mmol)およびエチルブロモアセテート(1.86g、11.2mmol)を加え、反応混合物を55℃で16時間撹拌した。次いで、これを濾過し、濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜30%の酢酸エチル)を使用して精製して、C14を黄色のゴム質として得た。H NMR分析によると、この材料は、完全には純粋でなかった。収量:3.57g、8.23mmol、2ステップで75%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d), C14ピークのみ: δ7.52 (dd, J = 8.4, 8.0 Hz, 1H), 7.17 - 7.07 (m, 2H), 6.77 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 6.72 - 6.67 (m, 2H), 4.21 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.27 (s, 2H), 3.07 (m, 2H), 2.70 (tt, J = 12.1, 3.8 Hz, 1H), 2.35 (ddd, J = 11.5, 11.5, 2.7 Hz, 2H), 2.04 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 2.02 - 1.76 (m, 4H), 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ3.{4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}酢酸(P10)の合成
C14(3.57g、8.23mmol)および水酸化ナトリウム水溶液(3M、13.7mL、41.1mmol)をメタノール(80mL)とテトラヒドロフラン(40mL)の混合物に溶かした溶液を、25℃で16時間撹拌した。真空中で溶媒を除去した後、1M塩酸を加えることにより水性残渣をpH7に酸性化し、次いで、ジクロロメタンとメタノールの混合物(10:1、2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、P10を黄色の固体として得た。収量:2.95g、7.27mmol、88%。LCMS m/z 406.2◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.61 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 10.9, 2.0 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 8.4, 2.0, 0.8 Hz, 1H), 6.82 (dd, ABCパターンの成分, J = 8.3, 7.1 Hz, 1H), 6.78 - 6.72 (m, 2H), 3.65 - 3.54 (br m, 2H), 3.51 (s, 2H), 3.04 - 2.88 (m, 3H), 2.23 - 2.07 (m, 2H), 2.07 - 1.93 (m, 2H), 2.04 (d, J = 1.1 Hz, 3H).
調製例P11
メチル2−(クロロメチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P11)
【0358】
【化13】
【0359】
ステップ1.メチル3−[(2−メトキシエチル)アミノ]−4−ニトロベンゾエート(C15)の合成
無色のメチル3−フルオロ−4−ニトロベンゾエート(50g、250mmol)のテトラヒドロフラン(400mL)溶液に、トリエチルアミン(40.7g、402mmol、55.8mL)を加えた後、室温で、テトラヒドロフラン(100mL)中の2−メトキシエタンアミン(30.2g、402mmol)を滴下して加えた。得られた黄色の溶液を55℃で18時間撹拌した。溶液を室温に冷却し、減圧下で濃縮して、テトラヒドロフランを除去した。得られた黄色の固体を酢酸エチル(800mL)に溶解させ、飽和塩化アンモニウム水溶液(250mL)で洗浄した。水相を分離し、酢酸エチル(200mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(3×250mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、C15(60.2g、94%)を黄色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, クロロホルム-d) δ 8.23 (d, 1H), 8.17 (br s, 1H), 7.58 (d, 1H), 7.25 (dd, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.69-3.73 (m, 2H), 3.56 (m, 2H), 3.45 (s, 3H);LCMS m/z 255.4[M+H]
ステップ2.メチル4−アミノ−3−[(2−メトキシエチル)アミノ]ベンゾエート(C16)の合成
C15(30g、118mmol)のメタノール(500mL)溶液に、Pd/C(10g、94mmol)を加えた。この反応液を、15psiの水素中にて室温で18時間撹拌した。黒色の懸濁液を珪藻土で濾過し、濾過ケークをメタノール(500mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空濃縮して、C16(26.5g、定量的)を褐色の油状物として得たが、静置すると凝固した。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.48 (dd, 1H), 7.36 (d, 1H), 6.69 (d, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.77 (br s, 2H), 3.68 (t, 2H), 3.41 (s, 3H), 3.32 (t, 2H);LCMS m/z 224.7[M+H]
ステップ3.メチル2−(クロロメチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P11)の合成
C16(5.00g、22.3mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液に、2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタン(3.31mL、24.6mmol)を加えた後、p−トルエンスルホン酸一水和物(84.8mg、0.446mmol)を加えた。反応混合物を45℃で5時間加熱し、その後、これを真空濃縮し、残った油状物を酢酸エチル(10mL)に溶解させ、溶液が生じるまで加熱した。これを、終夜温度に冷却しながらゆっくりと撹拌した。沈殿を濾過によって収集し、ヘプタンで洗浄して、P11を灰色の固体として得た。収量:5.73g、20.3mmol、91%。1H NMR (600 MHz, クロロホルム-d) δ 8.12 (br s, 1H), 8.01 (br d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.52 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.74 (t, J = 5.1 Hz, 2H), 3.28 (s, 3H).
ステップ4.メチル2−(クロロメチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート塩酸塩(P11,HCl塩)の合成
C16(5.0g、24mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液を100℃に加熱し、クロロ酢酸無水物(4.1g、24.5mmol)の1,4−ジオキサン(60mL)溶液を付加漏斗から10時間かけて加え、反応混合物を100℃でもう12時間撹拌した。翌日、反応液を室温に冷却し、減圧下で1,4−ジオキサンを除去した。粗反応混合物を酢酸エチルに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。酢酸エチル層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過した。酢酸エチル溶液に、絶えず撹拌しながら、4Mの塩化水素1,4−ジオキサン溶液(1.1当量)を加えた。P11の塩酸塩が淡黄色の固体として沈殿した。懸濁液を1時間撹拌し、次いで、P11の塩酸塩を濾過によって収集して、黄色の固体(6.1g、86%)を得た。1H NMR (600 MHz, CD3OD) δ 8.64 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 7.92 (d, 1H), 5.32 (s, 2H), 4.84 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 3.83 (t, 2H), 3.31 (s, 3H).LCMS m/z 283.2[M+H]
調製例P12
メチル1−(2−メトキシエチル)−2−(ピペラジン−1−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P12)
【0360】
【化14】
【0361】
ステップ1.メチル2−{[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C17)の合成
tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(1.00g、5.37mmol)と炭酸カリウム(2.97g、21.5mmol)のアセトニトリル(15mL)中の15℃の混合物に、化合物P11(1.59g、5.62mmol)を加え、反応混合物を55℃で12時間撹拌した。次いで、これを、P11およびtert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(200mg、1.07mmol)を使用して実施した同様の反応と合わせ、混合物を濾過した。濾液を真空濃縮した後、残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜60%の酢酸エチル)によって精製して、C17を淡黄色の固体として得た。合計収量:2.30g、5.32mmol、83%。LCMS m/z 433.0[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.12 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.58 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 3.73 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.46 - 3.37 (br m, 4H), 3.28 (s, 3H), 2.54 - 2.44 (br m, 4H), 1.45 (s, 9H).
ステップ2.メチル1−(2−メトキシエチル)−2−(ピペラジン−1−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P12)の合成
C17(2.30g、5.32mmol)のジクロロメタン(80mL)溶液に、塩化水素の酢酸エチル溶液(20mL)を加えた。反応混合物を20℃で2時間撹拌し、その後、これを真空濃縮した。残渣を水(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてpH9〜10に調整し、酢酸エチルとメタノールの混合物(10:1、15×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、P12を淡黄色の固体として得た。収量:1.68g、5.05mmol、95%。LCMS m/z 332.8[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.13 (br s, 1H), 7.96 (br d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 4.59 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.75 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.29 (s, 3H), 2.87 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 2.50 (br m, 4H).
調製例P13
6−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(P13)
【0362】
【化15】
【0363】
ステップ1.5−ブロモ−N−(2−メトキシエチル)−2−ニトロピリジン−3−アミン(C18)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロピリジン(400mg、1.81mmol)および2−メトキシエタンアミン(408mg、5.43mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を、25℃で2時間撹拌し、その後、これを酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C18を黄色の固体として得た。収量:430mg、1.56mmol、86%。
ステップ2.5−ブロモ−N−(2−メトキシエチル)ピリジン−2,3−ジアミン(C19)の合成
C18(430mg、1.56mmol)、塩化アンモニウム(833mg、15.6mmol)、および鉄粉(870mg、15.6mmol)のメタノール(10mL)と水(2mL)の混合物中の溶液を、80℃で30分間撹拌した。得られる懸濁液を水(50mL)中に注ぎ、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、C19を褐色の固体として得た。収量:350mg、1.42mmol、91%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.63 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.33 - 4.19 (br s, 2H), 3.65 (dd, J = 5.6, 4.6 Hz, 2H), 3.40 (s, 3H), 3.22 (br t, J = 5 Hz, 2H).
ステップ3.6−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(P13)の合成
C19(400mg、1.63mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)溶液を塩化クロロアセチル(0.284mL、3.57mmol)で処理し、LCMS分析によってC19の中間体アミドへの完全な変換が示されるまで、室温で撹拌した。真空中で1,4−ジオキサンを除去した後、残渣をトリフルオロ酢酸(8mL)に溶解させ、80℃で18時間加熱し、その後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られる油状物を酢酸エチル(50mL)に溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。水層を酢酸エチル(20mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン中0%〜80%の酢酸エチル)にかけると、P13が固体として得られた。収量:176mg、0.578mmol、35%。LCMS m/z 306.1(臭素−塩素同位体パターンが観察された)[M+H]1H NMR (600 MHz, クロロホルム-d) δ 8.58 (br s, 1H), 7.89 (br s, 1H), 4.92 (s, 2H), 4.44 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 3.71 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 3.28 (s, 3H).
調製例P14
メチル2−{[4−(2,3−ジヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル]メチル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P14)
【0364】
【化16】
【0365】
ステップ1.[(3−ブロモベンゼン−1,2−ジイル)ビス(オキシメタンジイルオキシエタン−2,1−ジイル)]ビス(トリメチルシラン)(C20)の合成
この反応は、同一規模の2つの回分において実施した。3−ブロモベンゼン−1,2−ジオール(10.0g、52.9mmol)のテトラヒドロフラン(300mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(37.8mL、217mmol)を滴下して加えた。混合物を20℃で10分間撹拌した後、[2−(クロロメトキシ)エチル](トリメチル)シラン(19.2mL、108mmol)を5分かけて滴下して加え、室温(18℃)で16時間撹拌を継続した。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(27.6mL、158mmol)を再び加えた後、室温(18℃)で[2−(クロロメトキシ)エチル](トリメチル)シラン(14.0mL、79.1mmol)を滴下して加えた。室温でもう2.5時間経過後、反応混合物を濾過し、濾液を真空濃縮した。この時点で、2つの回分からの粗生成物を合わせ、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜7%の酢酸エチル)を使用して精製して、C20を無色の油状物として得た。H NMR分析によると、この材料は、完全には純粋でなかった。合計収量:22.9 g、50.9mmol、48%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d), C20ピークのみ: δ7.19 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 8.2. 8.2 Hz, 1H), 5.26 - 5.19 (m, 4H), 4.00 - 3.92 (m, 2H), 3.80 - 3.73 (m, 2H), 1.00 - 0.91 (m, 4H), 0.03 (s, 9H), 0.00 (s, 9H).
ステップ2.tert−ブチル4−(2,3−ビス{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ}フェニル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(C21)の合成
C20(6.11g、13.6mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(5.04g、16.3mmol)、炭酸ナトリウム水溶液(1M、40.8mL、40.8mmol)、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(497mg、0.679mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)懸濁液を含有する反応容器を排気し、窒素を装入した。この排気サイクルを2回繰り返し、次いで、反応混合物を85℃で16時間撹拌し、その後、反応混合物を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ジクロロメタン中0%〜8%のメタノール)によって精製すると、C21が黄色の油状物として得られた。収量:5.47g、9.91mmol、73%。1H NMR (600 MHz, クロロホルム-d) δ 7.10 (br d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.98 (dd, J = 7.9, 7.9 Hz, 1H), 6.81 (br d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.79 (br s, 1H), 5.23 (s, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.03 (br s, 2H), 3.83 - 3.74 (m, 4H), 3.59 (br s, 2H), 2.52 (br s, 2H), 1.49 (s, 9H), 1.01 - 0.89 (m, 4H), 0.01 (s, 9H), 0.01 (s, 9H).
ステップ3.tert−ブチル4−(2,3−ビス{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ}フェニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(C22)の合成
C21(12.5g、22.6mmol)のメタノール(300mL)溶液を10%パラジウム炭素(2.94g、2.76mmol)で処理し、25℃で16時間40psiで水素化した。この時点でのLCMS分析によって、生成物への変換が示された。LCMS m/z 576.0[M+Na]。反応混合物を濾過し、濾過ケークをメタノール(2×100mL)で洗浄した後、合わせた濾液を真空濃縮して、C22を無色の油状物として得た。収量:11.2g、20.1mmol、89%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.05 - 6.97 (m, 2H), 6.83 (dd, J = 6.9, 2.5 Hz, 1H), 5.22 (s, 2H), 5.13 (s, 2H), 4.38 - 4.10 (br m, 2H), 3.90 - 3.82 (m, 2H), 3.81 - 3.73 (m, 2H), 3.22 (tt, J = 12.2, 3.5 Hz, 1H), 2.79 (br dd, J = 12.8, 12.8 Hz, 2H), 1.78 (br d, J = 13 Hz, 2H), 1.65 - 1.52 (m, 2H), 1.48 (s, 9H), 1.04 - 0.91 (m, 4H), 0.03 (s, 9H), 0.00 (s, 9H).
ステップ4.4−(2,3−ビス{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ}フェニル)ピペリジン(C23)の合成
室温(15℃)のC22(7.23g、13.0mmol)のジクロロメタン(90mL)溶液に、2,6−ジメチルピリジン(2.39g、22.3mmol)を加えた後、トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(3.80g、17.1mmol)を滴下して加えた。反応混合物を15℃で16時間撹拌し、その後、追加の2,6−ジメチルピリジン(909mg、8.48mmol)およびトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(1.45g、6.52mmol)を加えた。室温(15℃)でもう5時間撹拌した後、反応混合物のLCMS分析によって、生成物の存在が示された。LCMS m/z 454.1[M+H]。反応混合物を真空濃縮し、残渣を塩化アンモニウム水溶液(3×100mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(100mL)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、C23を褐色の油状物(6.6g)として得た。この材料をそのまま次のステップに送った。
ステップ5.メチル2−{[4−(2,3−ビス{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メトキシ}フェニル)ピペリジン−1−イル]メチル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C24)の合成
C23(前のステップから、6.6g、13mmol以下)のアセトニトリル(150mL)溶液に、P11(3.08g、10.9mmol)を加えた後、炭酸カリウム(10.1g、73.1mmol)を加え、反応混合物を室温(15℃)で16時間撹拌した。この時点でのLCMS分析によって、生成物の存在が示された。LCMS m/z 700.2[M+H]。反応混合物を濾過し、濾液を真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中34%〜56%の酢酸エチル)によって精製すると、C24が黄色の油状物として得られた。収量:5.4g、7.7mmol、2ステップで59%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.16 - 8.12 (m, 1H), 7.96 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.04 - 6.96 (m, 2H), 6.86 (dd, J = 6.7, 2.6 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 5.12 (s, 2H), 4.63 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.93 - 3.83 (m, 4H), 3.80 - 3.72 (m, 4H), 3.31 (s, 3H), 3.17 - 3.06 (m, 1H), 2.99 (br d, J = 11.2 Hz, 2H), 2.35 - 2.22 (m, 2H), 1.81 (br d, AB四重線の半分, J = 12.6 Hz, 2H), 1.75 - 1.61 (m, 2H), 1.04 - 0.91 (m, 4H), 0.05 (s, 9H), -0.01 (s, 9H).
ステップ6.メチル2−{[4−(2,3−ジヒドロキシフェニル)ピペリジン−1−イル]メチル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P14)の合成
室温(18℃)のC24(6.40g、9.14mmol)の1,4−ジオキサン(120mL)溶液に、塩化水素の1,4−ジオキサン溶液(4M、96mL、384mmol)を加えた。加え終えた後、反応混合物を室温(18℃)で16時間撹拌し、C24(1.00g、1.43mmol)を使用して実施した同様の反応と合わせ、真空濃縮した。残渣をジクロロメタンとメタノールの混合物(20:1、150mL)で処理し、室温(18℃)で1時間撹拌し、その後、濾過によって固体(4.85g)を収集した。この材料を水(100mL)で処理し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えることにより混合物をpH7〜8に調整し、室温(18℃)で30分間撹拌し、濾過した。濾過ケークを水(2×20mL)で洗浄し、メタノール(100mL)と混合し、真空濃縮した。得られる材料を石油エーテル(100mL)で処理し、室温(18℃)で30分間撹拌した。濾過した後、濾過ケークをトルエン(30mL)と混合し、真空濃縮して、P14を灰色の固体として得た。合計収量:2.92g、6.64mmol、63%。LCMS m/z 440.1[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.21 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.64 - 6.51 (m, 3H), 4.63 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 3.75 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 3.22 (s, 3H), 2.97 - 2.78 (m, 3H), 2.18 (br dd, J = 11, 11 Hz, 2H), 1.75 - 1.64 (m, 2H), 1.64 - 1.49 (m, 2H).
調製例P15
メチル2−(クロロメチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P15)
【0366】
【化17】
【0367】
この全順序を大規模で実施した。一般に、反応前、ならびに試薬を加えた後に、反応器を排気して−0.08〜−0.05MPaとし、窒素充填して常圧とした。この過程を、一般に3回繰り返し、次いで、酸素含有量を評価して、確実に1.0%以下になるようにした。有機層の抽出および洗浄の過程については、混合物を、一般に15〜60分間撹拌し、次いで、15〜60分間沈降させた後、層を分離した。
ステップ1.(2S)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]オキセタン(C25)の合成
この反応は、概ね同じ規模の3つの回分において実施した。内側がガラスで覆われた2000Lの反応器に、2−メチルプロパン−2−オール(774.7kg)を装入した。カリウムtert−ブトキシド(157.3kg、1402mol)を固体付加漏斗から加え、混合物を30分間撹拌した。次いで、トリメチルスルホキソニウムヨージド(308.2kg、1400mol)を同じ要領で加え、反応混合物を55℃〜65℃で2〜3時間加熱し、その後、(2S)−2−[(ベンジルオキシ)メチル]オキシラン(92.1kg、561mol)を5〜20kg/時の速度で加えた。反応混合物を25時間55℃〜65℃に保った後、25℃〜35℃に冷却し、珪藻土(18.4kg)で濾過した。濾過ケークをtert−ブチルメチルエーテル(3×340kg)ですすぎ、合わせた濾液を5000Lの反応器に移し、精製水(921kg)で処理し、15℃〜30℃で15〜30分間撹拌した。次いで、有機層を、塩化ナトリウム(230.4kg)の精製水(920.5kg)溶液を使用して2回洗浄し、減圧下(−0.08MPa以下)、45℃以下で濃縮した。n−ヘプタン(187kg)を加え、得られる混合物を減圧下(−0.08MPa以下)、45℃以下で濃縮し、有機相を、カラムの上部を塩化ナトリウム(18.5kg)としたシリカゲルクロマトグラフィー(280kg)を使用して精製した。粗材料を、n−ヘプタン(513kg)を使用してカラムにかけ、n−ヘプタン(688.7kg)と酢酸エチル(64.4kg)の混合物で溶離させた。3つの回分を合わせ、C25を純度85%の淡黄色の油状物として得た(189.7kg、906mmol、54%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d), C25ピークのみ: δ7.40 - 7.32 (m, 4H), 7.32 - 7.27 (m, 1H), 4.98 (dddd, J = 8.1, 6.7, 4.9, 3.7 Hz, 1H), 4.72 - 4.55 (m, 4H), 3.67 (dd, ABXパターンの成分, J = 11.0, 4.9 Hz, 1H), 3.62 (dd, ABXパターンの成分, J = 11.0, 3.7 Hz, 1H), 2.72 - 2.53 (m, 2H).
ステップ2.(2S)−オキセタン−2−イルメタノール(C26)の合成
3000Lのステンレス鋼オートクレーブ反応器において、純度85%のC25(前のステップから、185.3kg、884.8mol)の10℃〜30℃のテトラヒドロフラン(1270kg)溶液に、付加漏斗から10%パラジウム炭素(30.7kg)を加えた。付加漏斗を精製水およびテトラヒドロフラン(143kg)ですすぎ、すすぎ液を反応混合物に加えた。圧力を0.3〜0.5MPaに増大させ、次いでガス抜きして0.05MPaとしながら、反応器の中身を窒素でパージした後、水素で同様にパージした。この水素パージを5回繰り返し、その後、水素圧力を0.3〜0.4MPaに増大させた。次いで、反応混合物を35℃〜45℃に加熱した。水素圧力を0.3〜0.5MPaに保ちながら13時間経過後、混合物をガス抜きして0.05MPaとし、圧力を0.15〜0.2MPaに増大させ、次いでガス抜きして0.05MPaにすることにより窒素で5回パージした。混合物を10℃〜25℃に冷却した後、濾過し、反応器をテトラヒドロフラン(2×321kg)ですすいだ。濾過ケークをこのすすぎ液に2回浸漬し、次いで濾過し、減圧下(−0.06MPa以下)での濃縮を40℃以下で行い、テトラヒドロフラン(251kg)中のC26(62.2kg、706mol、80%)を得た。
ステップ3.(2S)−オキセタン−2−イルメチル4−メチルベンゼンスルホネート(C27)の合成
テトラヒドロフラン(251kg)中のC26(前のステップから、62.2kg、706mol)およびトリエチルアミン(92.7kg、916mol)の10℃〜25℃のジクロロメタン(1240kg)溶液に、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(17.5kg、143mol)を加えた。30分後、塩化p−トルエンスルホニル(174.8kg、916.9mol)を、20〜40分の間隔をおいて少量ずつ加え、反応混合物を15℃〜25℃で16時間〜20分間撹拌した。精製水(190kg)を加え、撹拌した後、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液(53.8kgの炭酸水素ナトリウムおよび622kgの精製水を使用して調製した)で洗浄し、次いで、塩化アンモニウム水溶液(230kgの塩化アンモニウムおよび624kgの精製水を使用して調製した)で洗浄した。最後に精製水(311kg)で洗浄した後、有機層を、シリカゲル(60.2kg)を予め装入しておいたステンレス鋼ヌッチェフィルターで濾過した。濾過ケークをジクロロメタン(311kg)に20分間浸漬し、次いで濾過し、合わせた濾液を、330〜400Lが残るまで、減圧下(−0.05MPa以下)、40℃以下で濃縮した。次いで、15℃〜30℃でテトラヒドロフラン(311kg)を加え、混合物を同じ要領で濃縮して、最終体積を330〜400Lとした。テトラヒドロフランの付加および濃縮を繰り返し、再び体積を330〜400Lとし、淡黄色のC27(167.6kg、692mmol、98%)のテトラヒドロフラン(251.8kg)溶液を得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d), C27ピークのみ: δ7.81 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 4.91 (ddt, J = 8.0, 6.7, 3.9 Hz, 1H), 4.62 - 4.55 (m, 1H), 4.53 - 4.45 (m, 1H), 4.14 (d, J = 3.9 Hz, 2H), 2.75 - 2.63 (m, 1H), 2.60 - 2.49 (m, 1H), 2.44 (s, 3H).
ステップ4.(2S)−2−(アジドメチル)オキセタン(C28)の合成
内側がガラスで覆われた3000Lの反応器において、10℃〜25℃で、N,N−ジメチルホルムアミド(473kg)、アジ化ナトリウム(34.7kg、534mol)、およびヨウ化カリウム(5.2kg、31mol)を合わせた。テトラヒドロフラン(125.4kg)中のC27(83.5kg、344.6mol)を加えた後、反応混合物を17時間と40分間55℃〜65℃に加熱し、その後、これを25℃〜35℃に冷却し、下部弁から窒素を15分間バブルさせた。次いで、tert−ブチルメチルエーテル(623kg)および精製水(840kg)を加え、得られる水層をtert−ブチルメチルエーテル(312kgおよび294kg)で2回抽出した。合わせた有機層を、温度を10℃〜25℃に保ちながら精製水(2×419kg)で洗浄し、上記有機層(1236.8kg)の溶液中にC28(31.2kg、276mol、80%)を得た。
ステップ5.1−[(2S)−オキセタン−2−イル]メタンアミン(C29)の合成
3000Lのステンレス鋼オートクレーブ反応器において、C28[前のステップから、1264kg(31.1kgのC28、275mol)]の10℃〜30℃のテトラヒドロフラン(328kg)溶液に、付加漏斗から、10%パラジウム炭素(3.7kg)を加えた。付加漏斗をテトラヒドロフラン(32kg)ですすぎ、すすぎ液を反応混合物に加えた。圧力を0.05〜0.15MPaに増大させ、次いでガス抜きして0.03〜0.04MPaとしながら、反応器の中身を窒素でパージした後、水素で同様にパージした。この水素パージを5回繰り返し、その後、水素圧力を0.05〜0.07MPaに増大させた。反応温度を25℃〜33℃に上昇させ、水素を3〜5時間毎に交換しながら、水素圧力を22時間0.05〜0.15MPaに保った。次いで、圧力を0.15〜0.2MPaに増大させ、次いでガス抜きして0.05MPaにすることにより、混合物を窒素で5回パージした。濾過した後、テトラヒドロフラン(92kgおよび93kg)を使用して反応器を洗浄し、次いで、濾過ケークを浸漬した。合わせた濾液を減圧下(−0.07MPa以下)、45℃以下で濃縮し、テトラヒドロフラン(57.8kg)中のC29(18.0kg、207mol、75%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6), C29ピークのみ: δ 4.62 (ddt, J = 7.6, 6.6, 5.1 Hz, 1H), 4.49 (ddd, J = 8.6, 7.3, 5.6 Hz, 1H), 4.37 (dt, J = 9.1, 5.9 Hz, 1H), 2.69 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 2.55 - 2.49 (m, 1H), 2.39 (m, 1H).
ステップ6.メチル4−ニトロ−3−{[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]アミノ}ベンゾエート(C30)の合成
内側がガラスで覆われた100Lの反応器において、メチル3−フルオロ−4−ニトロベンゾエート(54.8kg、275mol)のテトラヒドロフラン(148kg)溶液に炭酸カリウム(58.1kg、420mol)を加え、混合物を10分間撹拌した。C29(29.3kg、336mol)のテトラヒドロフラン(212.9kg)溶液を加え、反応混合物を20℃〜30℃で12時間撹拌し、その後、酢酸エチル(151kg)を加え、混合物をシリカゲル(29kg)で濾過した。濾過ケークを酢酸エチル(150kgおよび151kg)ですすぎ、合わせた濾液を減圧下(−0.08MPa以下)、45℃以下で濃縮して、体積を222〜281Lとした。混合物を10℃〜30℃に冷却した後、n−ヘプタン(189kg)を加え、20分間撹拌を行い、混合物を減圧下(−0.08MPa以下)、45℃以下で濃縮して、体積を222Lとした。n−ヘプタン(181kg)を参考速度100〜300kg/時で再び混合物に加え、撹拌を20分間継続した。混合物を、残留テトラヒドロフランが5%以下になり、残留酢酸エチルが10%〜13%になるまでサンプリングした。混合物を40℃〜45℃に加熱し、1時間撹拌し、その後、これを毎時5℃〜10℃の速度で15℃〜25℃に冷却し、次いで、15℃〜25℃で1時間撹拌した。ステンレス鋼遠心機を使用しながら濾過すると、濾過ケークが得られ、これを酢酸エチル(5.0kg)とn−ヘプタン(34kg)の混合物ですすぎ、次いで、テトラヒドロフラン(724kg)と共に10℃〜30℃で15分間撹拌し、濾過すると、主としてC30で構成された黄色の固体が得られた(57.3kg、210mol、76%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) 8.34 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 8.9, 1.8 Hz, 1H), 4.99 (dddd, J = 7.7, 6.7, 5.3, 4.1 Hz, 1H), 4.55 (ddd, J = 8.6, 7.3, 5.8 Hz, 1H), 4.43 (dt, J = 9.1, 6.0 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.67 - 3.61 (m, 2H), 2.67 (dddd, J = 11.1, 8.6, 7.7, 6.2 Hz, 1H), 2.57 - 2.47 (m, 1H).
ステップ7.メチル2−(クロロメチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P15)の合成
3000Lのオートクレーブ反応器中のC30(前のステップから、51.8kg、190mol)のテトラヒドロフラン(678kg)溶液を、10℃〜30℃にて10%パラジウム炭素(5.2kg)で処理した。付加パイプをテトラヒドロフラン(46kg)ですすぎ、すすぎ液を反応混合物に加えた。圧力を0.1〜0.2MPaに増大させ、次いでガス抜きして0.02〜0.05MPaとしながら、反応器の中身を窒素でパージした後、水素で同様にパージした。この水素パージを5回繰り返し、その後、水素圧力を0.1〜0.25MPaに増大させた。反応混合物を20℃〜30℃で撹拌し、2〜3時間毎に、混合物を窒素で3回パージし、次いで、水素で5回パージし、各最終水素交換後、水素圧力を0.1〜0.25MPaに増大させた。11.25時間の合計反応時間経過後、反応混合物をガス抜きして常圧とし、圧力を0.15〜0.2MPaに増大させ、次いでガス抜きして0.05MPaにすることにより窒素で5回パージした。次いでこれを濾過し、濾過ケークをテトラヒドロフラン(64kgおよび63kg)で2回すすぎ、合わせたすすぎ液と濾液を減圧下(−0.08MPa以下)、40℃以下で濃縮して、体積を128〜160Lとした。テトラヒドロフラン(169kg)を加え、混合物を再び濃縮して体積を128〜160Lとし、この過程を合計4回繰り返し、中間体メチル4−アミノ−3−{[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]アミノ}ベンゾエートの溶液を得た。
【0368】
この溶液にテトラヒドロフラン(150kg)を加えた後、2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタン(35.1kg、227mol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(1.8kg、9.5mol)を加えた。反応混合物を25分間撹拌した後、40℃〜45℃で5時間加熱し、その後、これを減圧下で濃縮して、体積を135〜181Lとした。2−プロパノール(142kg)を加え、混合物を再び濃縮して体積を135〜181Lとし、その後、2−プロパノール(36.5kg)および精製水(90kg)を加え、溶液が得られるまで撹拌を継続した。これをインラインの液体フィルターで濾過し、次いで、20℃〜40℃にて参考速度150〜400kg/時で精製水(447kg)で処理した。混合物を20℃〜30℃に冷却した後、これを2時間撹拌し、遠心機を用いて濾過することにより固体を収集した。濾過ケークを2−プロパノール(20.5kg)と精製水(154kg)からなる溶液ですすぎ、乾燥させた後、P15を白色の固体(32.1kg、109mol、57%)として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.14 - 8.11 (m, 1H), 8.01 (dd, J = 8.5, 1.1 Hz, 1H), 7.79 (br d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.26 - 5.18 (m, 1H), 5.04 (s, 2H), 4.66 - 4.58 (m, 2H), 4.53 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.7, 2.7 Hz, 1H), 4.34 (dt, J = 9.1, 6.0 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.82 - 2.71 (m, 1H), 2.48 - 2.37 (m, 1H).
調製例P16
メチル2−(クロロメチル)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P16)
【0369】
【化18】
【0370】
メチル4−アミノ−3−(メチルアミノ)ベンゾエート(206mg、1.14mmol)を1,4−ジオキサン(11.5mL)に溶解させ、塩化クロロアセチル(109μL、1.37mmol)で処理した。混合物を100℃で3時間撹拌し、室温に冷却した。トリエチルアミン(0.8mL、7mmol)およびヘプタン(10mL)を加え、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗材料をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶離液:ヘプタン中40%の酢酸エチル)によって精製して、120mgのP16(44%)を得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.14 (s, 1H), 8.01 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 4.87 (s, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.94 (s, 3H);LCMS m/z 239.1[M+H]
調製例P17およびP18
メチル2−(6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−1(P17)およびメチル2−(6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−2(P18)
【0371】
【化19】
【0372】
ステップ1.tert−ブチル4−(2−エトキシ−2−オキソエチリデン)ピペリジン−1−カルボキシレート(C31)の合成
0℃のエチル(ジエトキシホスホリル)アセテート(132g、589mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液に、カリウムtert−ブトキシド(65.9g、587mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液を加え、得られる懸濁液を0℃で1時間撹拌し、その後、これを−50℃に冷却した。tert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(90.0g、452mmol)のテトラヒドロフラン(1.5L)溶液を−50℃で滴下して加え、引き続いて、反応混合物をゆっくりと20℃に温め、次いで、20℃で16時間撹拌した。水(1L)を加えた後、混合物を真空濃縮してテトラヒドロフランを除去した。水性残渣を酢酸エチル(2×800mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られる材料を石油エーテル(200mL)で数回洗浄して、C31を白色の固体として得た。収量:95.0g、353mmol、78%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.71 (s, 1H), 4.16 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.55 - 3.43 (m, 4H), 2.94 (br t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.28 (br t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H), 1.28 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
ステップ2.6−tert−ブチル1−エチル6−アザスピロ[2.5]オクタン−1,6−ジカルボキシレート(C32)の合成
トリメチルスルホキソニウムヨージド(140g、636mmol)のジメチルスルホキシド(800mL)溶液に、20℃で、カリウムtert−ブトキシド(71.2g、634mmol)を1回で加えた。反応混合物を20℃で1.5時間撹拌した後、C31(95.0g、353mmol)のジメチルスルホキシド(800mL)溶液を滴下して加え、20℃で16時間撹拌を継続した。次いで、飽和塩化ナトリウム水溶液(2.0L)を加え、得られる混合物を、塩化アンモニウムを加えることにより中和し、酢酸エチル(3.0L)で抽出した。合わせた有機層を、水(2×1.0L)および飽和塩化ナトリウム水溶液(2.0L)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:10:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製すると、C32が黄色の油状物として得られた。H NMR分析によって、異質の脂肪族材料が存在したことが示された。収量:80g、280mmol、79%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d), C32ピークのみ: δ4.19 - 4.09 (m, 2H), 3.55 - 3.39 (m, 3H), 3.27 (ddd, J = 13.0, 7.0, 4.5 Hz, 1H), 1.76 - 1.64 (m, 2H), 1.56 (dd, J = 8.0, 5.5 Hz, 1H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 1.47 (s, 9H), 1.47 - 1.37 (m, 2H), 1.27 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.17 (dd, J = 5.0, 5.0 Hz, 1H), 0.93 (dd, J = 8.0, 4.5 Hz, 1H).
ステップ3.6−(tert−ブトキシカルボニル)−6−アザスピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸(C33)の合成
C32(80g、280mmol)のテトラヒドロフラン(500mL)および水(500mL)中の混合物に、水酸化リチウム一水和物(37.4g、891mmol)を1回で加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌し、その後、これを水(600mL)で希釈し、酢酸エチル(3×300mL)で洗浄した。有機層を捨て、水層を、6M塩酸を加えることによりpH3〜4に酸性化した。得られる混合物を酢酸エチル(3×600mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣を石油エーテル(300mL)で摩砕すると、C33が白色の固体として得られた。収量:42.0g、164mmol、59%。LCMS m/z 278.2[M+Na]。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.15 - 12.03 (br s, 1H), 3.43 - 3.25 (m, 3H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 3.23 - 3.12 (m, 1H), 1.64 - 1.50 (m, 2H), 1.52 (dd, J = 7.5, 5.5 Hz, 1H), 1.39 (s, 9H), 1.39 - 1.28 (m, 2H), 0.96 - 0.88 (m, 2H).
ステップ4.tert−ブチル1−({4−(メトキシカルボニル)−2−[(2−メトキシエチル)アミノ]フェニル}カルバモイル)−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート(C34)の合成
C33(570mg、2.23mmol)、C16(500mg、2.23mmol)、およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、1.27g、3.34mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を、30℃で30分間撹拌し、その後、トリエチルアミン(902mg、8.91mmol)を加え、30℃で16時間撹拌を継続した。次いで、反応混合物を水(60mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(3×50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)にかけると、C34が褐色の油状物として得られ、これをそのまま次のステップに送った。
ステップ5.メチル2−[6−(tert−ブトキシカルボニル)−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル]−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C35)の合成
C34(前のステップから、2.23mmol以下)の酢酸(15mL)溶液を50℃で16時間撹拌し、その後、これを真空濃縮して、C35を褐色の油状物として得た。この材料をそのまま次のステップで使用した。LCMS m/z 444.1[M+H]
ステップ6.メチル2−(6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C36)の合成
C35(前のステップから、2.23mmol以下)のジクロロメタン(10mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、反応混合物を25℃で2時間撹拌した。真空下で溶媒を除去した後、飽和炭酸カリウム水溶液(40mL)を加えて残渣を塩基性化し、ジクロロメタンとメタノールの混合物(10:1、3×40mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:10:1:0.1のジクロロメタン/メタノール/濃水酸化アンモニウム)にかけて、C36を黄色の固体として得た。収量:640mg、1.86mmol、3ステップで83%。LCMS m/z 344.1[M+H]
ステップ7.メチル2−(6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−1(P17)およびメチル2−(6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−2(P18)の単離
C36(630mg、1.83mmol)のこれを構成する鏡像異性体への分離は、SFC[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、10μm;移動相:55:45の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]を使用して行った。第1の溶出ピークをENT−1(P17)、第2の溶出鏡像異性体をENT−2(P18)と指定し、両方とも淡黄色の固体として単離された。
【0373】
P17収量:300mg、0.874mmol、48%。LCMS m/z 344.1[M+H]。滞留時間:5.10分(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−3、4.6×150mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有するエタノール;勾配:5.5分かけて5%〜40%のB、次いで、40%のBで3.0分間保持;流量:2.5mL/分)。
【0374】
P18収量:240mg、0.699mmol、38%。LCMS m/z 344.1[M+H]。滞留時間:7.35分(P17について使用したものと同一の分析条件)。
調製例P19
メチル4−アミノ−3−{[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アミノ}ベンゾエート(P19)
【0375】
【化20】
【0376】
ステップ1.メチル3−{[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アミノ}−4−ニトロベンゾエート(C37)の合成
メチル3−フルオロ−4−ニトロベンゾエート(1.00g、5.02mmol)および1−(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メタンアミン二塩酸塩(1.00g、5.05mmol)をテトラヒドロフラン(12mL)とメタノール(8mL)の混合物に溶かした溶液に、トリエチルアミン(3.65mL、26.2mmol)を加えた。反応混合物を60℃で40時間撹拌し、その後、これを真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ジクロロメタン中0%〜2%のメタノール)を使用して精製して、C37を橙色の固体として得た。収量:1.27g、4.17mmol、83%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.24 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.98 - 7.91 (m, 1H), 7.68 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.57 (br s, 1H), 7.33 (dd, J = 8.8, 1.7 Hz, 1H), 7.11 (br s, 1H), 4.53 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 3.99 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 1.47 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
ステップ2.メチル4−アミノ−3−{[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アミノ}ベンゾエート(P19)の合成
湿ったパラジウム炭素(144mg)およびC37(412mg、1.35mmol)のメタノール(13mL)中の混合物を、水素バルーン下において25℃で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を珪藻土パッドで濾過し、濾液を真空濃縮して、P19を灰色の固体として得た。収量:340mg、1.24mmol、92%。1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 7.66 (br s, 1H), 7.38 - 7.29 (m, 2H), 6.97 (br s, 1H), 6.67 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.35 (s, 2H), 4.11 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 1.44 (t, J = 7.3 Hz, 3H).
調製例P20
メチル4−アミノ−3−(メチルアミノ)ベンゾエート(P20)
【0377】
【化21】
【0378】
ステップ1.メチル3−(メチルアミノ)−4−ニトロベンゾエート(D1)の合成
メチル3−フルオロ−4−ニトロベンゾエート(5.10g、25.6mmol)のテトラヒドロフラン(60mL)溶液に、メチルアミン(38.4mL、76.8mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)を10分かけて滴下して加えた。加えると直ちに、淡黄色の溶液が濃橙色に変わり、室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をジエチルエーテル(100mL)で希釈し、有機層を水(50mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、5.26gのメチル3−(メチルアミノ)−4−ニトロベンゾエート(98%)を濃橙色の固体として得た。LCMS m/z 211.1[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.22 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.00 (br s, 1H), 7.56 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.9, 1.7 Hz, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 3.95 (s, 3H), 3.09 (d, J = 5.1 Hz, 3H).
ステップ2.メチル4−アミノ−3−(メチルアミノ)ベンゾエート(P20)の合成
10%パラジウム炭素(水50%、1g)を予め装入した500mLのParr(登録商標)ボトルに、D1(5.26g、25.0mmol)のエタノール(150mL)溶液を加えた。混合物を50psiの水素雰囲気にて室温で1時間振盪し、その後、これを濾過し、濾過ケークをエタノール(100mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮して、4.38gのP20(97%)をオフホワイト色の固体として得た。LCMS m/z 181.1[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.46 (dd, J = 8.0, 1.9 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.72 (br s, 2H), 3.21 (br s, 1H), 2.91 (s, 3H).
調製例P21およびP22
5−ブロモ−N−メチルピリジン−2,3−ジアミン(P21)および5−ブロモ−N,6−ジメチルピリジン−2,3−ジアミン(P22)
【0379】
【化22】
【0380】
中間体P21は、文献手順(Choi,J.Y.ら、J.Med.Chem.2012、55、852〜870)に従って合成した。中間体P22も、同じ方法を使用して合成した。
調製例P23
メチル2−(クロロメチル)−1−[(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P23)
【0381】
【化23】
【0382】
ステップ1.メチル3−{[(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アミノ}−4−ニトロベンゾエート(D2)の合成
無色のメチル3−フルオロ−4−ニトロベンゾエート(1.0g、5.0mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液に、1−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メタンアミン(670mg、6.0mmol)およびトリエチルアミン(762mg、7.53mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を60℃で16時間撹拌し、その後、これを水(30mL)中に注ぎ、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン中20%のメタノール)によって精製した。得られた黄色の固体を30:1の石油エーテル/酢酸エチルで摩砕して、D2(1.2g、82%)を黄色の固体として得た。LCMS m/z 290.9[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.25 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.98 - 7.92 (m, 1H), 7.70 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.34 (dd, J = 8.9, 1.7 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 4.54 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.67 (s, 3H).
ステップ2.メチル4−アミノ−3−{[(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アミノ}ベンゾエート(D3)の合成
D2(5.46g、18.8mmol)のメタノール(160mL)懸濁液に、湿った10%パラジウム炭素(1g)を加えた。混合物を1気圧の水素中にて20℃で36時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾過ケークをメタノール(200mL)ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮して、D3(4.8g、98%)を褐色の固体として得た。LCMS m/z 260.9[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.56 (s, 1H), 7.18 (br d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.12 (br s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.55 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.50 (s, 2H), 4.84 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.63 (s, 3H).
ステップ3.メチル2−(ヒドロキシメチル)−1−[(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(D4)の合成
D3(780mg、3.00mmol)および2−ヒドロキシ酢酸(342mg、4.49mmol)の1,3,5−トリメチルベンゼン(8mL)中の混合物を、140℃で14時間、25℃で48時間撹拌した。透明な黄色の溶液をデカントして褐色の残渣を得、それをメタノール(50mL)に溶解させ、減圧下で濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン中20%のメタノール)によって精製して、D4(318mg、35%)を黄色の泡沫として得た。LCMS m/z 300.9[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.13 - 8.11 (m, 1H), 7.83 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 5.69 (s, 2H), 4.75 (s, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.53 (s, 3H).
ステップ4.メチル2−(クロロメチル)−1−[(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(P23)の合成
D4(500mg、1.66mmol)のジクロロメタン(10mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)懸濁液に、室温で塩化チオニル(990mg、0.60mL、8.32mmol)を滴下して加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。得られた褐色の残渣をジクロロメタン(10mL)で摩砕した。濾過によって固体を収集し、ジクロロメタン(5mL)ですすいで、P23(431mg、73%)をオフホワイト色の固体として得た。LCMS m/z 318.9◆[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.17 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.93 (br d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 5.92 (s, 2H), 5.13 (s, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.87 (s, 3H).
調製例P24
5−クロロ−2−(クロロメチル)−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(P24)
【0383】
【化24】
【0384】
ステップ1.6−クロロ−N−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(D5)の合成
2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(200g、1.04mol)およびNaCO(132g、1.24mol)のエタノール(1L)懸濁液に、0℃で、メチルアミンのテトラヒドロフラン溶液(2.0M、622mL、1.24mol)をシリンジから滴下して加えた。加え終えた後、反応混合物を18℃で6時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、黄色の固体を得た。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜5%の酢酸エチル)によって精製して、D5(158g、収率81%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (br s, 1H), 8.41 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.00 (d, J = 4.8 Hz, 3H).
ステップ2.6−クロロ−N−メチルピリジン−2,3−ジアミン(D6)の合成
D5(15.8g、84.2mmol)の酢酸(100mL)中の混合物に、鉄粉(15.4g、276mmol)を加えた。反応混合物を80℃で3時間撹拌し、その後、これを室温に冷却し、濾過した。濾過ケークを酢酸エチル(2×100)で洗浄した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:1:1の酢酸エチル/石油エーテル)によって精製して、D6(8.40g、収率63%)を褐色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 6.79 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.00 (s, 3H).
ステップ3.5−クロロ−2−(クロロメチル)−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(P24)の合成
D6(50.0g、317mmol)の1,4−ジオキサン(1.2L)溶液に、塩化クロロアセチル(55.5mL、698mmol)を加え、反応混合物を15℃で50分間撹拌した。次いでこれを減圧下で濃縮して褐色の固体を得、それをトリフルオロ酢酸(1.2L)に溶かし、80℃で60時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して褐色の油状物を得、これを酢酸エチル(1L)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和した。二酸化炭素発生が収まったとき、層を分離し、水層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中10%〜25%の酢酸エチル)によって精製して、P24(61.0g、収率79%)を黄色の固体として得た。LCMS m/z 215.7(ジクロロ同位体パターンが観察された)[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.13 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.11 (s, 2H), 3.84 (s, 3H).
実施例1および2
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,ENT−X1,リフルオロ酢酸塩(1)[C39から]および2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,ENT−X2,トリフルオロ酢酸塩(2)[C40から]
【0385】
【化25】
【0386】
ステップ1.メチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C38)の合成
この実験は、同一規模の2つの回分において実施した。C2(500mg、1.52mmol)、P12(530mg、1.59mmol)、[2’,6’−ビス(プロパン−2−イルオキシ)ビフェニル−2−イル](ジシクロヘキシル)ホスファン(Ruphos、142mg、0.304mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(139mg、0.152mmol)、および炭酸セシウム(1.48g、4.54mmol)のトルエン(15mL)中の混合物を含有する反応容器を排気し、窒素を装入した。この排気サイクルを2回繰り返し、その後、反応混合物を100℃で16時間撹拌し、2番目の回分と合わせ、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜60%の酢酸エチル)に続いて分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)にかけて、C38を淡黄色の固体として得た。合計収量:600mg、1.03mmol、34%。LCMS m/z 581.0◆[M+H]
ステップ2.メチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−1(C39)およびメチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−2(C40)の単離
C38(780mg、1.34mmol)のこれを構成する鏡像異性体への分離は、SFC[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、10μm;移動相:3:2の二酸化炭素/(0.1%水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]を使用して行った。ENT−1(C39)と指定した第1の溶出鏡像異性体は、白色の固体として得られた。収量:282mg、0.485mmol、36%。LCMS m/z 581.0◆[M+H]。滞留時間:1.90分(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−3、4.6×50mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有するエタノール;勾配:5%のBを0.20分間、次いで、1.4分かけて5%〜40%のB、次いで、40%のBを1.05分間保持;流量:4.0mL/分)。
【0387】
ENT−2(C40)と指定した第2の溶出鏡像異性体は、SFC[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、10μm;移動相:3:2の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]を使用する2回目の精製にかけた。これにより、C40が淡褐色の固体として得られた。収量:280mg、0.482mmol、36%。LCMS m/z 581.0◆[M+H]。滞留時間2.18分(C39について使用したものと同一の分析条件)。
ステップ3.2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,ENT−X1,トリフルオロ酢酸塩(1)[C39から]の合成
C39(70mg、0.12mmol)をメタノール(3mL)とテトラヒドロフラン(3mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化リチウム水溶液(2M、0.30mL、0.60mmol)を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した後、水酸化リチウム水溶液(2M、0.30mL、0.60mmol)を再び加え、撹拌をさらに20時間継続した。次いで、1M塩酸を加えて反応混合物をpH7に調整し、引き続いて真空濃縮して、メタノールおよびテトラヒドロフランを除去した。残渣を、トリフルオロ酢酸を加えることによりpH5〜6に調整し、次いで、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.1%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:30%〜60%のB)によって精製して、1を白色の固体として得た。収量:40.5mg、59.5μmol、50%。LCMS m/z 567.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.37 (br s, 1H), 8.07 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 10.2, 2.0 Hz, 1H), 7.30 (br dd, J = 8.3, 2.0 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.87 (dd, J = 8.1, 8.1 Hz, 1H), 6.63 (br d, J = 8 Hz, 1H), 6.60 (br d, J = 8 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 4.65 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.75 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.59 - 3.42 (m, 8H), 3.29 (s, 3H).
ステップ4.2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,ENT−X2,トリフルオロ酢酸塩(2)[C40から]の合成
C40(69mg、0.12mmol)をメタノール(3mL)とテトラヒドロフラン(3mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化リチウム水溶液(2M、0.30mL、0.60mmol)を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した後、水酸化リチウム水溶液(2M、0.30mL、0.60mmol)を再び加え、撹拌をさらに20時間継続した。1M塩酸を加えて反応混合物をpH7に調整し、次いで真空濃縮して、メタノールおよびテトラヒドロフランを除去した。残渣を、トリフルオロ酢酸を加えることによりpH5〜6に調整し、引き続いて、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.1%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:30%〜60%のB)によって精製して、2を白色の固体として得た。収量:22.9mg、33.6μmol、28%。LCMS m/z 567.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.40 - 8.35 (m, 1H), 8.07 (dd, J = 8.6, 1.5 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 10.2, 2.0 Hz, 1H), 7.31 (br dd, J = 8, 2 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 6.87 (dd, J = 8.3, 8.0 Hz, 1H), 6.63 (br d, J = 8 Hz, 1H), 6.60 (br d, J = 8 Hz, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.65 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.76 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 3.57 - 3.40 (m, 8H), 3.29 (s, 3H).
実施例3
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩(3)
【0388】
【化26】
【0389】
ステップ1.4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン(C13,遊離塩基)の合成
P2(300mg、0.670mmol)の酢酸エチル(3.5mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(318mg、1.67mmol)を加えた。反応混合物を60℃で1時間撹拌し、その後、飽和炭酸カリウム水溶液(20mL)を加えることにより塩基性化し、ジクロロメタンとメタノールの混合物(10:1、3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、C13,遊離塩基を褐色の固体として得た。収量:230mg、0.661mmol、99%。
ステップ2.6−ブロモ−2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(C41)の合成
C13,遊離塩基(130mg、0.374mmol)、P13(130mg、0.427mmol)、および炭酸カリウム(172mg、1.24mmol)のアセトニトリル(2mL)懸濁液を、50℃で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を、分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)を使用して精製して、C41を褐色の油状物として得た。収量:114mg、0.185mmol、49%。LCMS m/z 617.1(臭素−塩素同位体パターンが観察された)[M+H]
ステップ3.メチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボキシレート(C42)の合成
C41(114mg、0.185mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(15.3mg、37.1μmol)、酢酸パラジウム(II)(8.3mg、37μmol)、およびトリエチルアミン(187mg、1.85mmol)をメタノール(5mL)とN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合物に溶かした溶液を、一酸化炭素(50psi)中にて80℃で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈した後、これを飽和塩化ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル)を使用して精製すると、C42が無色の油状物として得られた。収量:60.0mg、0.101mmol、55%。LCMS m/z 617.2(塩素同位体パターンが観察された)[M+Na]。
ステップ4.2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−(2−メトキシエチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボン酸,トリフルオロ酢酸塩(3)の合成
C42(60.0mg、0.101mmol)のメタノール(2.0mL)溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(3M、1.0mL、3.0mmol)を加え、反応混合物を20℃で2時間撹拌した。次いで、1M塩酸を加えることによりこれをpH7に調整し、ジクロロメタンとメタノールの混合物(10:1、3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、逆相HPLC(カラム:Boston Green ODS、5μm;移動相A:水中0.1%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:10%〜95%のB)を使用して精製して、3を白色の固体として得た。収量:29.6mg、42.6μmol、42%。LCMS m/z 581.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.13 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 8.74 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 7.30 (dd, J = 10.9, 2.0 Hz, 1H), 7.24 (ddd, J = 8.4, 2.0, 0.7 Hz, 1H), 6.89 - 6.84 (m, 1H), 6.82 - 6.77 (m, 2H), 4.98 - 4.89 (m, 2H, 推定; 水ピークにより著しく不明確), 4.64 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 4.04 - 3.92 (br m, 2H), 3.75 (dd, J = 5.4, 4.2 Hz, 2H), 3.51 - 3.39 (m, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.19 - 3.06 (m, 1H), 2.41 - 2.24 (m, 2H), 2.24 - 2.12 (m, 2H), 2.06 (d, J = 1.0 Hz, 3H).
実施例4および5
アンモニウム2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(4)およびアンモニウム2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(5)
【0390】
【化27】
【0391】
ステップ1.4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,トリフルオロ酢酸塩(C43)の合成。
P1(300mg、0.691mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.3mL)を加えた。反応混合物を29℃で2時間撹拌し、その後、これを真空濃縮して、C43を褐色の油状物として得、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ2.メチル2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C44)およびメチル2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C45)の合成
C43(前のステップから、0.691mmol以下)のアセトニトリル(10mL)溶液に、P15(204mg、0.692mmol)を加えた後、炭酸カリウム(956mg、6.92mmol)を加えた。反応混合物を29℃で16時間撹拌し、その後、これを濾過し、濾液を真空濃縮して残渣を得、これを分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:2:1の石油エーテル/酢酸エチル)によって精製して、ジアステエレオマー生成物の混合物を黄色のゴム質(178mg)として得た。2種の生成物への分離を、SFC[カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD、5μm;移動相:55:45の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]によって行った。黄色の油状物として得られた第1の溶出ジアステエレオマーをC44と指定した。収量:44.3mg、74.8μmol、2ステップで11%。LCMS m/z 592.1◆[M+H]。滞留時間:4.26分(カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD−3、4.6×100mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有するメタノール;勾配:4.5分かけて5%〜40%のB、次いで、40%のBで2.5分間保持;流量:2.8mL/分)。
【0392】
第2の溶出ジアステエレオマーは、SFC[カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD、5μm;移動相:3:2の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有するメタノール)]による2回目の精製にかけ、第2の溶出ジアステエレオマーを無色の油状物として得、これをC45と指定した。収量:38mg、64μmol、2ステップで9%。LCMS m/z 592.1◆[M+H]。滞留時間4.41分(C44について使用したものと同一の分析条件)。
【0393】
ジオキソランにおける表示された絶対立体化学は、5の、中間体C48から合成された5,遊離酸のサンプルとの効力の相互関係によって割当て、その中間体の絶対立体化学は、C48の半硫酸塩であるC49の単結晶X線構造決定(以下を参照されたい)によって決定した。
ステップ3.アンモニウム2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(4)の合成
C44(44.3mg、74.8μmol)をメタノール(1mL)とテトラヒドロフラン(1mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化リチウム水溶液(2M、0.80mL、1.6mmol)を加え、反応混合物を26℃で3時間撹拌した。次いで、トリフルオロ酢酸を加えることによりこれをpH7に調整し、得られる混合物を真空濃縮し、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.05%の水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:30%〜50%のB)を使用して精製して、4を白色の固体として得た。収量:26.6mg、44.7μmol、60%。LCMS m/z 578.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.31 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 10.1, 2.0 Hz, 1H), 7.29 (br dd, J = 8.3, 2.0 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.86 - 6.79 (m, 1H), 6.77 (br dd, ABCパターンの成分, J = 7.9, 1.3 Hz, 1H), 6.73 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.5, 1.4 Hz, 1H), 5.29 - 5.18 (m, 1H), 4.9 - 4.78 (m, 1H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 4.68 (dd, J = 15.3, 2.7 Hz, 1H), 4.54 (td, J = 8.0, 5.9 Hz, 1H), 4.44 (dt, J = 9.2, 5.9 Hz, 1H), 4.02 (AB四重線, JAB = 13.9 Hz, ΔνAB = 49.0 Hz, 2H), 3.18 - 3.08 (m, 1H), 3.05 - 2.96 (m, 1H), 2.81 - 2.68 (m, 2H), 2.56 - 2.45 (m, 1H), 2.45 - 2.30 (m, 2H), 2.03 - 1.88 (m, 2H), 1.88 - 1.79 (m, 2H).
ステップ4.アンモニウム2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(5)の合成
C45(38mg、64μmol)をメタノール(1mL)とテトラヒドロフラン(1mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化リチウム水溶液(2M、0.80mL、1.6mmol)を加え、反応混合物を24℃で2.5時間撹拌した。次いで、1M塩酸を加えることによりこれをpH7に調整し、得られる混合物を真空濃縮し、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.05%の水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:29%〜49%のB)を使用して精製し、5を白色の固体として得た。収量:27.9mg、46.9μmol、73%。LCMS m/z 577.9◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.32 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 10.2, 2.0 Hz, 1H), 7.29 (br dd, J = 8.3, 2.0 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.85 - 6.80 (m, 1H), 6.77 (dd, ABCパターンの成分, J = 8.0, 1.3 Hz, 1H), 6.73 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.5, 1.4 Hz, 1H), 5.30 - 5.20 (m, 1H), 4.9 - 4.79 (m, 1H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 4.68 (dd, J = 15.4, 2.7 Hz, 1H), 4.62 - 4.54 (m, 1H), 4.44 (dt, J = 9.2, 5.9 Hz, 1H), 4.02 (AB四重線, JAB = 13.9 Hz, ΔνAB = 44.6 Hz, 2H), 3.18 - 3.09 (m, 1H), 3.06 - 2.97 (m, 1H), 2.80 - 2.67 (m, 2H), 2.55 - 2.30 (m, 3H), 2.02 - 1.78 (m, 4H).
実施例5,遊離酸の代替合成
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(5,遊離酸)
【0394】
【化28】
【0395】
ステップ1.tert−ブチル4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(C46)およびtert−ブチル4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート(C47)の単離
P1(10g、23mmol)のこれを構成する鏡像異性体への分離を、逆相HPLC[カラム:Phenomenex Lux Amylose−1、5μm;移動相:9:1の二酸化炭素/(0.2%の1−アミノプロパン−2−オールを含有する2−プロパノール)]を使用して行った。第1の溶出鏡像異性体をC46、第2の溶出鏡像異性体をC47と指定し、両方とも無色の油状物として得られた。C46およびC47について表示された絶対立体化学は、C47から合成されたC49に対して実施した単結晶X線構造決定に基づいて割り当てた(以下を参照されたい)。
【0396】
C46収量:4.47g、10.3mmol、45%。滞留時間:3.98分[カラム:Phenomenex Lux Amylose−1、4.6×250mm、5μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.2%の1−アミノプロパン−2−オールを含有する2−プロパノール;勾配:5%のBを1.00分間、次いで、8.00分かけて5%〜60%のB;流量:3.0mL/分;逆圧:120バール]。
【0397】
C47収量:4.49g、10.3mmol、45%。滞留時間:4.32分(C46について使用したものと同一の分析SFC条件)。
ステップ2.4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン(C48)の合成
C47(1.12g、2.58mmol)の酢酸エチル(26mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(566mg、2.98mmol)を加えた。反応混合物を45℃で16時間加熱した後、真空濃縮し、酢酸エチルに溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、C48を泡沫状の白色固体(947mg)として得た。LCMS m/z 334.0◆[M+H]。依然として多少のp−トルエンスルホン酸を含有していたこの材料の一部分を、以下でC50の合成において使用した。
【0398】
泡沫状の白色固体(440mg)の2番目の部分を酢酸エチル(25mL)に溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×15mL)で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、C48(350mg)を無色の油状物として得たが、これは、もはやp−トルエンスルホン酸を含有していなかった。調整した収量:350mg、1.05mmol、88%。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.53 (dd, J = 8.4, 7.8 Hz, 1H), 7.22 - 7.13 (m, 3H), 6.87 - 6.80 (m, 1H), 6.79 - 6.71 (m, 2H), 3.23 - 3.14 (m, 2H), 2.86 - 2.69 (m, 3H), 1.90 - 1.68 (m, 4H).
ステップ3.4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,半硫酸塩(C49)の合成
C48(上記の無色の油状物)の0.1M酢酸エチル溶液を調製し、塩スクリーニングにかけた。ここには硫酸塩生成についてだけ記載する。硫酸(25μmol)と基体の溶液(0.1M、250μL、25μmol)の混合物を1時間45℃に加熱し、室温に冷まし、15時間撹拌した。得られる懸濁液を、溶液になるまでメタノール(およそ150μL)で処理し、これを、およそ50μLの溶媒が残るまで一晩かけてゆっくりと蒸発させた。得られる結晶の1つを単結晶X線構造決定によって分析し、絶対立体化学が示したものであることを立証した。
C49の単結晶X線構造決定
単結晶X線分析
データ収集は、Bruker D8 Venture回折計において室温で行った。データ収集は、オメガおよびファイ走査からなるものとした。
【0399】
構造は、三斜晶クラス空間群P1においてSHELXソフトウェアスイートを使用する固有位相決定法によって解明した。引き続いて、完全行列最小二乗法によって構造を精密化した。異方性変位パラメーターを使用して、すべての非水素原子を見出し、精密化した。
【0400】
差フーリエマップから窒素上に位置する水素原子を見出し、距離に制約をかけた状態で精密化した。残りの水素原子を計算された位置に置き、その担体原子上に乗るようにした。最終精密化には、すべての水素原子についての等方性変位パラメーターを含めた。
【0401】
非対称単位は、2分子のプロトン化C48と、二重に脱プロトン化した1分子の硫酸と、占有率いっぱいの1分子の水とから構成される。すなわち、構造は、半硫酸塩であり、半水和物である。クロロフルオロフェニル環は、2箇所の位置がひっくり返った環を伴って無秩序であり、60/40の占有率でモデルが作られた。
【0402】
尤度法(Hooft 2008)を使用する絶対構造の分析を、PLATON(Spek)を使用して行った。結果から、絶対構造が正確に割り当てられたことが示され、本方法によって、構造が正確である確率が100.0であることが算定される。Hooftパラメーターは、esd値0.004で0.061であることを報告し、Parsonのパラメーターは、esd値0.005で0.063であることを報告する。
【0403】
最終R指数は、3.1%であった。最終差フーリエによって、欠落している、または場所が正しくない電子密度は存在しないことが明らかになった。
該当する結晶、データ収集、および精密化情報を、表Eに要約する。原子座標、結合距離、結合角、および変位パラメーターを、表F〜Hに示す。
ソフトウェアおよび参考文献
SHELXTL, Version 5.1, Bruker AXS, 1997.
PLATON, A. L. Spek, J. Appl. Cryst. 2003, 36, 7-13.
MERCURY, C. F. Macrae, P. R. Edington, P. McCabe, E. Pidcock, G. P. Shields, R. Taylor, M. Towler, and J. van de Streek, J. Appl. Cryst. 2006, 39, 453-457.
OLEX2, O. V. Dolomanov, L. J. Bourhis, R. J. Gildea, J. A. K. Howard, and H. Puschmann, J. Appl. Cryst. 2009, 42, 339-341.
R. W. W. Hooft, L. H. Straver, and A. L. Spek, J. Appl. Cryst. 2008, 41, 96-103.
H. D. Flack, Acta Cryst. 1983, A39, 867-881.
【0404】
【表5】
【0405】
【表6-1】
【0406】
【表6-2】
【0407】
【表7-1】
【0408】
【表7-2】
【0409】
【表7-3】
【0410】
【表7-4】
【0411】
【表7-5】
【0412】
【表7-6】
【0413】
【表7-7】
【0414】
【表7-8】
【0415】
【表7-9】
【0416】
【表7-10】
【0417】
【表8-1】
【0418】
【表8-2】
【0419】
【表8-3】
【0420】
ステップ4.メチル2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C50)の合成
C48(上記の泡沫状の白色固体500mg、p−トルエンスルホン酸について補正:1.25mmol)のアセトニトリル(6mL)溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.68mL、3.9mmol)で処理し、45℃で5分間撹拌した。P15(319mg、1.08mmol)を加えた後、45℃での撹拌を7.25時間継続し、その後、反応混合物を45℃の水(6mL)およびアセトニトリル(2mL)で希釈した。得られる不均一混合物を室温に冷まし、72時間撹拌した。さらなる水(5mL)を加え、さらに30分撹拌した後、濾過して固体を収集し、アセトニトリルと水の混合物(15:85、3×5mL)で洗浄して、C50を、かすかにピンク色がかった白色の固体として得た。収量:605mg、1.02mmol、82%。LCMS m/z 592.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.17 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 8.0, 8.0 Hz, 1H), 7.19 (br s, 1H), 7.18 - 7.14 (m, 2H), 6.85 - 6.79 (m, 1H), 6.76 - 6.71 (m, 2H), 5.26 - 5.18 (m, 1H), 4.73 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.3, 5.9 Hz, 1H), 4.67 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.3, 3.5 Hz, 1H), 4.63 - 4.55 (m, 1H), 4.38 (ddd, J = 9.1, 6.0, 5.9 Hz, 1H), 3.94 (s, 5H), 3.03 - 2.89 (m, 2H), 2.77 - 2.65 (m, 2H), 2.51 - 2.39 (m, 1H), 2.34 - 2.20 (m, 2H), 1.91 - 1.76 (m, 4H).
ステップ5.2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(5,遊離酸)の合成
C50(595mg、1.00mmol)のメタノール(10mL)懸濁液を45℃に加熱し、水酸化ナトリウム水溶液(1M、2.01mL、2.01mmol)で処理した。45℃で21時間経過後、反応混合物を室温に冷まし、次いで、クエン酸水溶液(1M、1mL)で処理し、これによりpHが5〜6になった。水(10mL)を加え、混合物を1時間撹拌し、その後、濾過によって固体を収集した。これをメタノールと水の混合物(1:10、3×5mL)で洗浄して、固体(433mg)を得た。この材料の一部分(300mg)を、ヘプタンと酢酸エチルの混合物(1:3、5mL)と共に40℃で1時間撹拌し、撹拌しながら室温に冷却した後、濾過して固体を収集し、ヘプタンと酢酸エチルの混合物(3:1、3×3mL)で洗浄して、5,遊離酸を白色の固体として得た。収量:260mg、0.450mmol、全反応の65%に相当。LCMS m/z 578.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.75 (v br s, 1H), 8.26 (br s, 1H), 7.79 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.66 - 7.56 (m, 3H), 7.40 (dd, J = 8.3, 2.0 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.87 - 6.75 (m, 3H), 5.13 - 5.03 (m, 1H), 4.76 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.3, 7.2 Hz, 1H), 4.62 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.2, 2.8 Hz, 1H), 4.46 - 4.38 (m, 1H), 4.34 (ddd, J = 9.0, 5.9, 5.8 Hz, 1H), 3.84 (AB四重線, JAB = 13.5 Hz, ΔνAB = 67.7 Hz, 2H), 3.00 (br d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.84 br (d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.71 - 2.56 (m, 2H), 2.45 - 2.34 (m, 1H), 2.28 - 2.08 (m, 2H), 1.84 - 1.65 (m, 4H).
この材料は、その生物活性を上記実施例4および5の両方と比較することにより、5と同じ絶対立体配置のものであると判定された。すなわち、アッセイ2において、この5,遊離酸のサンプルは、25nMのEC50を示した(3回の反復実験の幾何平均)。アッセイ2における実施例4および実施例5のアンモニウム塩についての活性は、それぞれ、20000nM超(2回の反復実験)および20nM(3回の反復実験の幾何平均)であった。
実施例5, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩の合成
1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(5, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩)
【0421】
【化29】
【0422】
5,遊離酸(0.50g、0.86mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)中の混合物を、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールの水溶液(トリス、1.0M;0.5mL、1.0mmol)で処理した。20時間後、混合物をエタノール(2×6mL)と共に真空濃縮した。混合物をエタノール(4mL)で処理した。48時間撹拌した後、濾過して固体を収集し、エタノール(2×10mL)で洗浄し、真空乾燥して、5, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩を白色の固体として得た。収量:410mg、0.586mmol、68%。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 8.19 (s, 1H), 7.78 (br d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.62 - 7.58 (m, 2H), 7.55 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.85 - 6.80 (m, 2H), 6.79 (dd, J = 6.9, 2.4 Hz, 1H), 5.11 - 5.05 (m, 1H), 4.73 (dd, J = 15.2, 7.2 Hz, 1H), 4.60 (dd, J = 15.3, 2.9 Hz, 1H), 4.45 - 4.39 (m, 1H), 4.34 (ddd, J = 9.0, 6.0, 5.8 Hz, 1H), 3.91 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.99 (br d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.85 (br d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.68 - 2.59 (m, 2H), 2.44 - 2.37 (m, 1H), 2.25 - 2.18 (m, 1H), 2.17 - 2.10 (m, 1H), 1.80 - 1.69 (m, 4H).融点=168℃〜178℃。
実施例6および7
アンモニウム2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(6)およびアンモニウム2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(7)
【0423】
【化30】
【0424】
ステップ1.4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン,p−トルエンスルホン酸塩(C13)の合成
P2(150mg、0.335mmol)およびp−トルエンスルホン酸一水和物(159mg、0.836mmol)の酢酸エチル(2.0mL)溶液を、60℃で3.5時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮して、C13を褐色の油状物として得、これをそのまま次のステップで使用した。LCMS m/z 348.1◆[M+H]
ステップ2.メチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C51)の合成
C13(前のステップから、0.335mmol以下)および炭酸カリウム(232mg、1.68mmol)のアセトニトリル(5.0mL)懸濁液に、P15(99.1mg、0.336mmol)を加えた。反応混合物を60℃で10時間撹拌し、その後、これを濾過し、濾液を真空濃縮した。残渣(390mg)を、C13(0.11mmol以下)を使用して実施した同様の反応からの材料と合わせた後、水(20mL)で希釈し、ジクロロメタンとメタノールの混合物(10:1、3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1のジクロロメタン/メタノール)にかけ、ジアステエレオマーの混合物であるC51を無色の油状物として得た。合計収量:80.6mg、0.133mmol、2ステップで30%。LCMS m/z 606.2◆[M+H]
ステップ3.メチル2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C52)およびメチル2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C53)の単離
C51(180mg、0.297mmol)のこれを構成するジアステエレオマーへの分離は、SFC[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、10μm;移動相:65:35の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]を繰り返すことにより行った。第1の溶出ジアステエレオマーをC52と指定した。収量:61.2mg、0.101mmol、34%。LCMS m/z 627.9◆[M+Na]。滞留時間:5.03分(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−3、4.6×150mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有するエタノール;勾配:5.5分かけて5%〜40%のB、次いで、40%のBで3.0分間保持;流量:2.5mL/分)。
【0425】
第2の溶出ジアステエレオマーをC53と指定した。分析すると、この材料には、対応するエチルエステルが混入していることが判明し、この材料を、この混入物として(7を生成するための)加水分解ステップに送った。収量:40.0mg、66.0μmol、22%。LCMS m/z 606.0◆[M+H]。滞留時間:5.19分(C52について使用したものと同一の分析条件)。
【0426】
ジオキソランにおける表示された絶対立体化学は、7の、中間体P3から合成された7,遊離酸(以下の、実施例7,遊離酸の代替合成を参照されたい)のサンプルとの効力の相互関係によって割当て、P3の絶対立体化学は、C8の単結晶X線構造決定(上記を参照されたい)によって定めた。
ステップ4.アンモニウム2−({4−[(2R)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(6)の合成
C52(60mg、99μmol)をメタノール(1.0mL)とテトラヒドロフラン(1.0mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化リチウム水溶液(2M、0.990mL、1.98mmol)を加え、反応混合物を20℃で16時間撹拌した。反応混合物のpHが7に達するまでトリフルオロ酢酸を加え、その後、これを真空濃縮し、残渣を、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.05%の水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:29%〜49%のB)を使用して精製し、6を白色の固体として得た。収量:14.4mg、23.6μmol、24%。LCMS m/z 592.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4), 特徴的ピーク: δ 8.35 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.97 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 10.9, 2.0 Hz, 1H), 7.21 (br dd, J = 8.4, 1.9 Hz, 1H), 6.81 - 6.75 (m, 1H), 6.74 - 6.68 (m, 2H), 5.33 - 5.25 (m, 1H), 4.72 (dd, J = 15.4, 2.7 Hz, 1H), 4.49 (dt, J = 9.1, 6.0 Hz, 1H), 4.03 (AB四重線, JAB = 13.9 Hz, ΔνAB = 47.8 Hz, 2H), 3.14 (br d, J = 11 Hz, 1H), 3.02 (br d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.88 - 2.78 (m, 1H), 2.77 - 2.68 (m, 1H), 2.60 - 2.50 (m, 1H), 2.47 - 2.32 (m, 2H), 2.03 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 2.01 - 1.87 (m, 2H), 1.87 - 1.78 (br m, 2H).
ステップ5.アンモニウム2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(7)の合成
C53(38.9mg、64.2μmol)をメタノール(1.0mL)とテトラヒドロフラン(1.0mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化リチウム水溶液(2M、0.642mL、1.28mmol)を加えた。反応混合物を20℃で16時間撹拌した後、トリフルオロ酢酸を加えることによりpH7に調整し、真空濃縮し、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.05%の水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:0%〜80%のB)を使用して精製し、7を白色の固体として得た。収量:25.1mg、41.2μmol、64%。LCMS m/z 591.9◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4), 特徴的ピーク: δ 8.34 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.98 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.58 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 10.9, 2.0 Hz, 1H), 7.20 (br dd, J = 8.4, 1.9 Hz, 1H), 6.81 - 6.74 (m, 1H), 6.74 - 6.67 (m, 2H), 5.33 - 5.23 (m, 1H), 4.73 (dd, J = 15.4, 2.7 Hz, 1H), 4.68 - 4.61 (m, 1H), 4.48 (dt, J = 9.1, 5.9 Hz, 1H), 4.05 (AB四重線, JAB= 13.9 Hz, ΔνAB = 44.1 Hz, 2H), 3.15 (br d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.03 (br d, J = 11.6 Hz, 1H), 2.87 - 2.69 (m, 2H), 2.60 - 2.49 (m, 1H), 2.48 - 2.33 (m, 2H), 2.03 (br s, 3H), 2.01 - 1.77 (m, 4H).
実施例7,遊離酸の代替合成
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(7,遊離酸)
【0427】
【化31】
【0428】
ステップ1.メチル2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C53)の合成
P3(8.22g、15.8mmol)のアセトニトリル(185mL)中の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(15.1mL、86.9mmol)を加え、5分間撹拌した後、P15(4.57g、15.5mmol)を加え、反応混合物を45℃で加熱した。4時間後、反応混合物を真空濃縮して、そのもとの体積の半分にし、得られる混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ヘプタン中50%〜100%の酢酸エチル)にかけると、C53が白色の固体として得られた。収量:8.4g、13.9mmol、88%。LCMS m/z 606.1◆[M+H]1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.30 (s, 1H), 7.82 (br d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.58 - 7.53 (m, 2H), 7.33 (dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 6.80 - 6.76 (m, 2H), 6.76 - 6.72 (m, 1H), 5.14 - 5.07 (m, 1H), 4.81 (dd, J = 15.2, 7.2 Hz, 1H), 4.67 (dd, J = 15.3, 2.8 Hz, 1H), 4.51 - 4.44 (m, 1H), 4.37 (ddd, J = 8.9, 5.9, 5.9 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.78 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.02 (br d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.86 (br d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.74 - 2.60 (m, 2H), 2.48 - 2.41 (m, 1H), 2.29 - 2.22 (m, 1H), 2.21 - 2.14 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.83 - 1.73 (m, 2H), 1.73 - 1.64 (m, 2H).
ステップ2.2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(7,遊離酸)の合成
C53(8.40g、14.0mmol)のメタノール(135mL)中の混合物を45℃に加熱し、水酸化ナトリウム水溶液(1M、27.7mL、27.7mmol)で処理した。20時間後、反応混合物を真空濃縮して、そのもとの体積の半分にした。得られる混合物を水(100mL)で希釈し、クエン酸水溶液(1M、15mL)を使用してpHを5〜6に調整した。得られた固体を濾過し、水(2×15mL)で洗浄し、酢酸エチル(50mL)溶液として分液漏斗に移し、残留水をこのようにして除去した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、同様の手順から予め調製された4つの回分(これらの反応において使用したC53の量は、987mg、1.63mmol; 1.15g、1.90mmol;8.57g、14.1mmol;および12.6g、20.8mmolであった)と合わせ、真空濃縮した。得られる粘着性の固体を、ヘプタン中10%の酢酸エチル(500mL)で処理した。4時間後、濾過して固体を収集し、ヘプタン中10%の酢酸エチル(2×25mL)で洗浄して、7,遊離酸を白色の固体として得た。収量 29.4g、0.527mmol、合わせた反応について74%。LCMS 592.2◆[M+H]+.1H NMR (600 MHz, DMSO-d6): δ 12.74 (br s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.80 (br d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59 - 7.52 (m, 2H), 7.33 (dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 6.81 - 6.76 (m, 2H), 6.76 - 6.72 (m, 1H), 5.14 - 5.07 (m, 1H), 4.79 (dd, J = 15.3, 7.3 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 15.2, 2.8 Hz, 1H), 4.51 - 4.45 (m, 1H), 4.38 (ddd, J = 9.0, 5.9, 5.9 Hz, 1H), 3.96 (br d, J = 13.6 Hz, 1H), 3.78 (br d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.02 (br d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.86 (br d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.74 - 2.60 (m, 2H), 2.48 - 2.41 (m, 1H), 2.29 - 2.21 (m, 1H), 2.21 - 2.14 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.83 - 1.74 (m, 2H), 1.74 - 1.64 (m, 2H).この材料は、その生物活性を上記実施例6および7の両方と比較することにより、7と同じ絶対立体配置のものであると判定された。すなわち、アッセイ2において、この7,遊離酸のサンプルは、4.3nMのEC50を示した(3回の反復実験の幾何平均)。アッセイ2における実施例6および実施例7のアンモニウム塩についての活性は、それぞれ、2400nM(5回の反復実験の幾何平均)および2.9nM(8回の反復実験の幾何平均)であった。
実施例7, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩の合成
1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(7, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩)
【0429】
【化32】
【0430】
7,遊離酸(2.00g、3.38mmol)のテトラヒドロフラン(16mL)中の混合物を、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールの水溶液(トリス、1.0M、3.55mL、3.55mmol)で処理した。18時間後、反応混合物を真空濃縮し、エタノール(30mL)で処理した。この混合物を23時間撹拌した後、濾過して固体を収集し、酢酸エチル(2×10mL)で洗浄して、7, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩を白色の固体として得た。収量:1.41g、1.98mmol、59%。LCMS m/z 592.3◆[M+H]1H NMR (600 MHz, DMSO-d6), 特徴的ピーク: δ 8.20 (s, 1H), 7.79 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59 - 7.52 (m, 3H), 7.33 (br d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.81 - 6.72 (m, 3H), 5.14 - 5.07 (m, 1H), 4.76 (dd, J = 15.2, 7.2 Hz, 1H), 4.63 (br d, J = 15.4 Hz, 1H), 4.50 - 4.44 (m, 1H), 4.37 (ddd, J = 8.9, 5.9, 5.9 Hz, 1H), 3.94 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 3.76 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 3.01 (br d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.86 (br d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.73 - 2.60 (m, 2H), 2.5 - 2.41 (m, 1H), 2.27 - 2.20 (m, 1H), 2.20 - 2.13 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.83 - 1.64 (m, 4H).融点=175℃〜180℃。
実施例7, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩の形態Iについての粉末X線回折(PXRD)データの取得
実施例7のトリス塩の白色固体は、PXRD分析にかけられ、結晶質材料であることがわかった(これを、この無水結晶形態の形態Iと指定する)。粉末X線回折分析は、Cu放射線源を備えたBruker AXS D8 Endeavor回折計を使用して行った。発散スリットは、15mm連続照明に設定した。回折された放射線は、PSD−Lynx Eye検出器で検出し、検出器PSD開口は、2.99度に設定した。X線管電圧およびアンペア数は、それぞれ40kVおよび40mAに設定した。シータ−シータゴニオメーターにおいて、0.01度のステップサイズおよび1.0秒のステップ時間を使用して、2θ角3.0度から40.0度まで、Cu波長(CuKα=1.5418λ)でデータを収集した。散乱防止スクリーンは、1.5mmの固定距離に設定した。サンプルは、データ収集の間回転させた。サンプルを低バックグラウンドケイ素サンプル保持器に入れて準備し、収集の間回転させた。Bruker DIFFRAC Plusソフトウェアを使用してデータを収集し、EVA diffract plusソフトウェアによって解析を行った。PXRDデータファイルは、ピーク検索より前には加工しなかった。EVAソフトウェアにおいてピーク検索アルゴリズムを使用し、閾値を1として選択されたピークを使用して、予備的なピーク割当てを行った。妥当性を確かなものにするために、調整は手作業で行っており、自動割当ての出力を目視によってチェックし、ピーク位置をピーク最大値に合わせた。一般に、相対強度が3%以上であるピークを選択した。通常、分解されなかった、またはノイズと一致したピークは選択しなかった。USPに記載のPXRDからのピーク位置と対応付けられる典型的な誤差は、+/−0.2°2θまでである(USP−941)。1つの回折パターンが一貫して観察されており、図24に示す。相対強度が3.0%以上である、2θ度および相対強度に関して示された回折ピークの一覧を、以下で表X1に示す。
【0431】
【表9-1】
【0432】
【表9-2】
【0433】
一態様は、2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の無水トリス塩結晶形態を提供する。一部のさらなる態様では、2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸の無水(無水物)トリス塩結晶形態が、たとえば、本明細書に記載する粉末X線回折(PXRD)に関して、(たとえば、実質的に図24に示すとおりの)その独特な固体状態シグネチャーを特徴とする「形態I」と指定される。一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°、7.3±0.2°、8.5±0.2°、10.1±0.2°14.7±0.2°、および16.9±0.2°から選択される箇所に少なくとも2つの特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°、7.3±0.2°、8.5±0.2°、10.1±0.2°14.7±0.2°、および16.9±0.2°から選択される箇所に少なくとも3つの特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°、7.3±0.2°、8.5±0.2°、10.1±0.2°14.7±0.2°、および16.9±0.2°から選択される箇所に少なくとも4つの特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°、7.3±0.2°、8.5±0.2°、10.1±0.2°14.7±0.2°、および16.9±0.2°から選択される箇所に少なくとも5つの特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
【0434】
一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°および7.3±0.2°の箇所に特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°、7.3±0.2°、および14.7±0.2°の箇所にピークを含む粉末X線回折パターンを示す。一部のさらなる態様では、形態Iは、2θに関して、8.5±0.2°、10.1±0.2°、および16.9±0.2°から選択される箇所に少なくとも1つのピークをさらに含むX線粉末回折パターンを示す。
【0435】
一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°、7.3±0.2°、14.7±0.2°、および16.9±0.2°の箇所にピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
【0436】
一部の態様では、形態Iは、2θに関して、3.7±0.2°、7.3±0.2°、8.5±0.2°、10.1±0.2°、14.7±0.2°、および16.9±0.2°の箇所にピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
【0437】
一部の態様では、形態Iは、実質的に図24に示すとおりの粉末X線回折パターンを示す。相対強度が3.0%以上である、2θ度および相対強度に関して示された回折ピークの一覧を、上で表X1に示している。
実施例8および9
2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X1(8)[C56から]、および2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2(9)[C57から]
【0438】
【化33】
【0439】
ステップ1.3−フルオロ−4−[2−メチル−4−(ピペリジン−4−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−2−イル]ベンゾニトリル,p−トルエンスルホン酸塩(C54)の合成
P4(161mg、0.367mmol)の酢酸エチル(8mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸(158mg、0.919mmol)を加え、反応混合物を65℃で16時間撹拌した。真空下で溶媒を除去すると、C54が濃黄色のゴム質として得られ、この材料をそのまま次のステップに送った。
ステップ2.メチル2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C55)の合成
C54(前のステップから、0.367mmol以下)のアセトニトリル(3.7mL)溶液に、炭酸カリウム(219mg、1.58mmol)を加えた後、P15(115mg、0.390mmol)を加えた。反応混合物を50℃で20時間撹拌し、その後、これを酢酸エチル(10mL)で希釈し、濾過した。濾過ケークを酢酸エチル(3×10mL)で洗浄し、合わせた濾液を真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:石油エーテル中0%〜100%の酢酸エチル)にかけると、C55が濃黄色の油状物として得られた。収量:191.0mg、0.320mmol、2ステップで87%。LCMS m/z 619.1[M+Na]。
ステップ3.メチル2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−1(C56)およびメチル2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−2(C57)の単離
C55(191mg、0.320mmol)の、これを構成する、ジオキソランにおける立体異性体への分離は、SFC[カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD、5μm;移動相:3:2の二酸化炭素/2−プロパノール]によって行った。白色のゴム質として得られた第1の溶出異性体をENT−1(C56)と指定した。収量:114mg。この材料は、残留エタノールを含有していた。LCMS m/z 597.1[M+H]。滞留時間:4.40分(カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD−3、4.6×100mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有する2−プロパノール;勾配:4.5分かけて5%〜40%のB、次いで、40%のBで2.5分間保持;流量:2.8mL/分)。
【0440】
第2の溶出異性体は、SFC[カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD、5μm;移動相:55:45の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有する2−プロパノール)]を使用して再び精製して、無色のゴム質として得、これをENT−2(C57)と指定した。収量:50mg、83.8μmol、26%。LCMS m/z 597.1[M+H]。滞留時間4.74分(C56について使用したものと同一の分析条件)。
ステップ4.2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X1(8)[C56から]の合成
C56(114mg、0.191mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液を、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジンの水溶液(0.97M、394μL、0.382mmol)で処理し、反応混合物を室温で23時間撹拌した。1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジンの水溶液(0.97M、394μL、0.382mmol)をさらに加え、撹拌を6時間継続し、その後、1M塩酸を加えることによりpHを7〜8に慎重に調整した。真空下で揮発性物質を除去した後、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.05%の水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:30%〜50%のB)を使用して精製を行って、8を白色の固体として得た。収量:22.2mg、38.1μmol、20%。LCMSm/z 583.3[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4): δ 8.19 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.94 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 10.6, 1.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.0, 1.5 Hz, 1H), 6.81 - 6.75 (m, 1H), 6.75 - 6.68 (m, 2H), 5.34 - 5.25 (m, 1H), 4.73 (dd, J = 15.3, 3.0 Hz, 1H), 4.67 - 4.59 (m, 1H), 4.49 (dt, J = 9.2, 6.0 Hz, 1H), 3.96 (AB四重線, JAB = 13.7 Hz, ΔνAB = 41.2 Hz, 2H), 3.06 (br d, J = 11 Hz, 1H), 2.95 (br d, J = 11 Hz, 1H), 2.87 - 2.76 (m, 1H), 2.71 (tt, J = 12.0, 3.9 Hz, 1H), 2.61 - 2.50 (m, 1H), 2.36 - 2.21 (m, 2H), 2.06 (s, 3H), 1.95 - 1.72 (m, 4H).
ステップ5.2−({4−[2−(4−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2(9)[C57から]の合成
C57(50mg、84μmol)のアセトニトリル(10mL)溶液を、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジンの水溶液(0.97M、173μL、0.168mmol)で処理した。反応液を室温(約25℃)で16時間撹拌し、その後、追加の量の1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジンの水溶液(0.97M、173μL、0.168mmol)を加え、25℃で29時間撹拌を継続した。次いで、反応混合物を、1M塩酸を加えることによりpH7〜8に慎重に調整し、得られる混合物を真空濃縮し、逆相HPLC(カラム:Xtimate(商標)C18、5μm;移動相A:水中0.05%の水酸化アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:27%〜67%のB)にかけ、9を白色の固体として得た。収量:18.0mg、30.9μmol、37%。LCMS m/z 583.3[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.36 - 8.33 (m, 1H), 7.97 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.70 - 7.63 (m, 2H), 7.57 (dd, J = 8.0, 1.5 Hz, 1H), 6.83 - 6.76 (m, 1H), 6.76 - 6.71 (m, 2H), 5.34 - 5.25 (m, 1H), 4.95 - 4.85 (m, 1H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 4.73 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.3, 2.7 Hz, 1H), 4.68 - 4.60 (m, 1H), 4.50 (dt, J = 9.2, 6.0 Hz, 1H), 4.02 (AB四重線, JAB = 13.8 Hz, ΔνAB = 48.2 Hz, 2H), 3.13 (br d, J = 11 Hz, 1H), 3.01 (br d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.89 - 2.78 (m, 1H), 2.78 - 2.68 (m, 1H), 2.60 - 2.50 (m, 1H), 2.45 - 2.30 (m, 2H), 2.07 (br s, 3H), 2.00 - 1.86 (m, 2H), 1.83 (m, 2H).
実施例10
2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2(10)[P9から]
【0441】
【化34】
【0442】
ステップ1.5−クロロ−2−[2−メチル−4−(ピペリジン−4−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−2−イル]ピリジン,ENT−X2,p−トルエンスルホン酸塩(C58)[P9から]の合成
P9(228mg、0.529mmol)の酢酸エチル(2.7mL)溶液をp−トルエンスルホン酸一水和物(116mg、0.610mmol)で処理し、反応混合物を50℃で16時間加熱した。次いでこれを室温で終夜撹拌し、その後、濾過して沈殿を収集し、酢酸エチルとヘプタンの混合物(1:1、2×20mL)ですすいで、C58を白色の固体として得た。収量:227mg、0.451mmol、85%。LCMS m/z 331.0◆[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ 8.73 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.61 - 8.46 (br m, 1H), 8.35 - 8.18 (br m, 1H), 8.02 (dd, J = 8.5, 2.5 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 7.8, 2H), 7.11 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.89 - 6.81 (m, 2H), 6.72 (五重線, J = 4.0 Hz, 1H), 3.45 - 3.27 (m, 2H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 3.10 - 2.91 (m, 3H), 2.28 (s, 3H), 2.02 (s, 3H), 1.97 - 1.80 (m, 4H).
ステップ2.メチル2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,DIAST−Y2(C59)[P9から]の合成
C58(225mg、0.447mmol)のアセトニトリル(2.2mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.234mL、1.34mmol)を加えた。この混合物を45℃で5分間撹拌した後、P15(120mg、0.407mmol)を加え、45℃で16時間撹拌を継続し、その後、P15(11mg、37μmol)を再び加えた。さらに3時間撹拌した後、反応混合物を水(2.5mL)で処理し、室温に冷ました。より多くの水(5mL)を加え、得られるスラリーを2時間撹拌し、その後、濾過して固体を収集し、アセトニトリルと水の混合物(15:85、3×5mL)で洗浄して、C59をオフホワイト色の固体(252mg)として得た。この材料は、H NMR分析によると多少のN,N−ジイソプロピルエチルアミン含有しており、そのまま次のステップに送った。LCMS m/z 589.1◆[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) 8.61 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.96 (dd, J = 8.5, 1.5 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.67 (dd, ABXパターンの成分, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 7.59 - 7.51 (m, 1H), 6.82 - 6.75 (m, 1H), 6.74 - 6.66 (m, 2H), 5.28 - 5.19 (m, 1H), 4.75 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.3, 6.0 Hz, 1H), 4.68 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.3, 3.4 Hz, 1H), 4.67 - 4.58 (m, 1H), 4.41 (ddd, J = 9.1, 5.9, 5.9 Hz, 1H), 3.95 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.07 - 2.89 (m, 2H), 2.81 - 2.69 (m, 2H), 2.53 - 2.41 (m, 1H), 2.37 - 2.22 (m, 2H), 2.05 (s, 3H), 1.93 - 1.74 (m, 4H).
ステップ3.2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2(10)[P9から]の合成
C59(前のステップから、250mg、0.407mmol以下)のメタノール(2mL)懸濁液を40℃に加熱し、その後、水酸化ナトリウム水溶液(1M、0.81mL、0.81mmol)を加えた。17時間後、反応混合物を室温に冷まし、1Mクエン酸水溶液でpHを5〜6に調整した。得られる混合物を水(2mL)で希釈し、2時間撹拌し、酢酸エチル(3×5mL)で抽出し、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して、泡沫状の固体を得た。この材料を酢酸エチルとヘプタンの混合物(1:1、4mL)に溶かし、50℃に加熱し、次いで一晩、冷まし、撹拌した。濾過すると、10が白色の固体として得られた。収量:179mg、0.311mmol、2ステップで76%。LCMS m/z 575.1◆[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.73 (br s, 1H), 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.27 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 8.00 (dd, J = 8.5, 2.5 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.83 - 6.72 (m, 3H), 5.14 - 5.06 (m, 1H), 4.77 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.2, 7.2 Hz, 1H), 4.63 (dd, ABXパターンの成分, J = 15.2, 2.8 Hz, 1H), 4.50 - 4.42 (m, 1H), 4.37 (ddd, J = 9.0, 5.9, 5.9 Hz, 1H), 3.85 (AB四重線, JAB = 13.6 Hz, ΔνAB = 71.5 Hz, 2H), 3.01 (br d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.85 (br d, J = 11.2 Hz, 1H), 2.74 - 2.57 (m, 2H), 2.47 - 2.38 (m, 1H), 2.29 - 2.10 (m, 2H), 2.01 (s, 3H), 1.81 - 1.64 (m, 4H).
実施例10, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩の合成
1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,DIAST−X2(10, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩)[P9から]の合成
【0443】
【化35】
【0444】
10(1.54g、2.68mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中の混合物を、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオールの水溶液(トリス、1.0M、2.81mL、2.81mmol)で処理した。24時間後、反応混合物をエタノール(2×50mL)と共に真空濃縮した。残渣をエタノール(15mL)で処理した。20時間撹拌した後、濾過して固体を収集し、冷エタノール(5mL)で洗浄して、10, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩を白色の固体として得た。収量:1.41g、2.03mmol、76%。LCMS m/z 575.3◆[M+H]1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.21 (br s, 1H), 8.00 (dd, J = 8.5, 2.5 Hz, 1H), 7.79 (br d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.82 - 6.73 (m, 3H), 5.13 - 5.07 (m, 1H), 4.74 (dd, J = 15.3, 7.2 Hz, 1H), 4.61 (dd, J = 15.3, 2.9 Hz, 1H), 4.49 - 4.43 (m, 1H), 4.37 (ddd, J = 9.0, 5.9, 5.9 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 3.75 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.01 (br d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.86 (br d, J = 11.4 Hz, 1H), 2.73 - 2.59 (m, 2H), 2.48 - 2.37 (m, 1H), 2.27 - 2.20 (m, 1H), 2.19 - 2.12 (m, 1H), 2.01 (s, 3H), 1.82 - 1.66 (m, 4H).融点=184℃〜190℃。
実施例10, 1,3−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−2−アミニウム塩の形態A(実施例10化合物の無水トリス塩の形態Aとしても知られる)についての粉末X線回折(PXRD)データの取得
実施例10のトリス塩の白色固体は、PXRD分析にかけられ、結晶質材料であることがわかった(これを、形態Aと指定する)。粉末X線回折分析は、Cu放射線源を備えたBruker AXS D8 Endeavor回折計を使用して行った。発散スリットは、15mm連続照明に設定した。回折された放射線は、PSD−Lynx Eye検出器で検出し、検出器PSD開口は、2.99度に設定した。X線管電圧およびアンペア数は、それぞれ40kVおよび40mAに設定した。シータ−シータゴニオメーターにおいて、0.01度のステップサイズおよび1.0秒のステップ時間を使用して、2θ角3.0度〜40.0度まで、Cu波長(CuKα=1.5418λ)でデータを収集した。散乱防止スクリーンは、1.5mmの固定距離に設定した。サンプルは、データ収集の間回転させた。サンプルを低バックグラウンドケイ素サンプル保持器に入れて準備し、収集の間回転させた。Bruker DIFFRAC Plusソフトウェアを使用してデータを収集し、EVA diffract plusソフトウェアによって解析を行った。PXRDデータファイルは、ピーク検索より前には加工しなかった。EVAソフトウェアにおいてピーク検索アルゴリズムを使用し、閾値を1として選択されたピークを使用して、予備的なピーク割当てを行った。妥当性を確かなものにするために、調整は手作業で行っており、自動割当ての出力を目視によってチェックし、ピーク位置をピーク最大値に合わせた。一般に、相対強度が3%以上であるピークを選択した。通常、分解されなかった、またはノイズと一致したピークは選択しなかった。USPに記載のPXRDからのピーク位置と対応付けられる典型的な誤差は、+/−0.2°2θまでである(USP−941)。1つの回折パターンが一貫して観察されており、図25に示す。相対強度が3.0%以上である、2θ度および相対強度に関して示された回折ピークの一覧を、以下で表X2に示す。
【0445】
【表10-1】
【0446】
【表10-2】
【0447】
一態様は、2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2の無水トリス塩結晶形態を提供する。一部のさらなる態様では、2−({4−[2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2の無水(無水物)トリス塩結晶形態が、たとえば、本明細書に記載する粉末X線回折(PXRD)に関して、(たとえば、実質的に図25に示すとおりの)その独特な固体状態シグネチャーを特徴とする「形態A」と指定される。一部の態様では、形態Aは、2θに関して、7.7±0.2°、15.2±0.2°、15.7±0.2°、および17.6±0.2°から選択される箇所に少なくとも2つの特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。一部の態様では、形態Aは、2θに関して、7.7±0.2°、15.2±0.2°、15.7±0.2°、および17.6±0.2°から選択される箇所に少なくとも3つの特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。一部の態様では、形態Aは、2θに関して、7.7±0.2°、15.2±0.2°、15.7±0.2°、および17.6±0.2°から選択される箇所に特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
【0448】
一部の態様では、形態Iは、2θに関して、7.7±0.2°および17.6±0.2°の箇所に特徴的なピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
一部の態様では、形態Aは、2θに関して、7.7±0.2°、15.2±0.2°、および17.6±0.2°の箇所にピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
【0449】
一部の態様では、形態Iは、2θに関して、7.7±0.2°、15.2±0.2°、および15.7±0.2°の箇所にピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
一部の態様では、形態Iは、2θに関して、7.7±0.2°、15.2±0.2°、15.7±0.2°、および17.6±0.2°の箇所にピークを含む粉末X線回折パターンを示す。
【0450】
一部の態様では、形態Aは、実質的に図25に示すとおりの粉末X線回折パターンを示す。相対強度が3.0%以上である、2θ度および相対強度に関して示された回折ピークの一覧を、上で表X2に示している。
【0451】
粉末回折の分野でよく知られているように、ピーク(反射)の相対強度は、サンプル調製技術、サンプル固定手順、および用いる特定の計器に応じて変化しうる。さらに、計器較差および他の要素が、2シータ値に影響することもある。したがって、XRPDピーク割当ては、プラスマイナス約0.2°の逸脱があってよい。
実施例11
1−(2−メトキシエチル)−2−({4−[2−メチル−2−(ピリジン−3−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,ギ酸塩(11)
【0452】
【化36】
【0453】
この全合成順序をライブラリーフォーマットで実施した。
ステップ1.メチル1−(2−メトキシエチル)−2−({4−[2−メチル−2−(ピリジン−3−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C60)の合成
P14(44mg、100μmol)および3−エチニルピリジン(21mg、200μmol)のトルエン(800μL)中の混合物を、炭酸水素ナトリウム(100μmol)で処理した後、トリルテニウムドデカカルボニル(6mg、9μmol)で処理した。次いで、反応バイアルにキャップを嵌め、120℃で16時間振盪した。Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して溶媒を除去すると、C60が得られ、これをそのまま次のステップに送った。
ステップ2.1−(2−メトキシエチル)−2−({4−[2−メチル−2−(ピリジン−3−イル)−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,ギ酸塩(11)の合成
C60(前のステップから、100μmol以下)をメタノール(400μL)とテトラヒドロフラン(400μL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化ナトリウムの水溶液(1.0M、200μL、200μmol)を加えた。反応バイアルにキャップを嵌め、80℃で16時間振盪し、その後、反応混合物を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して蒸発にかけ、逆相HPLC(カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中0.225%のギ酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:12%〜52%のB)を使用して精製して、11を得た。収量:2.2mg、4.2μmol、2ステップで4%。LCMS m/z 529[M+H]。滞留時間:2.47分(カラム:Waters XBridge C18、2.1×50mm、5μm;移動相A:水中0.0375%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル中0.01875%のトリフルオロ酢酸;勾配:0.6分かけて1%〜5%のB、3.4分かけて5%〜100%のB;流量:0.8mL/分)。
実施例12
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(12)
【0454】
【化37】
【0455】
この全合成順序をライブラリーフォーマットで実施した。
ステップ1.メチル3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}−4−ニトロベンゾエート(C61)の合成
メチル3−フルオロ−4−ニトロベンゾエート(0.2M N,N−ジメチルホルムアミド溶液、1mL、200μmol)を、N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(18mg、200μmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(78mg、600μmol)で処理した。次いで、反応バイアルにキャップを嵌め、50℃で16時間振盪し、その後、反応混合物を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して蒸発にかけて、C61を得た。この材料をそのまま次のステップに送った。
ステップ2.メチル4−アミノ−3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}ベンゾエート(C62)の合成
希塩酸を使用して亜鉛末を活性化させた。C61(前のステップから、200μmol以下)にメタノール(2mL)を加えた後、塩化カルシウム水溶液(1.0M、200μL、200μmol)および活性亜鉛末(130mg、2.0mmol)を加えた。反応バイアルにキャップを嵌め、70℃で16時間振盪し、その後、反応混合物を濾過した。濾液を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して濃縮し、残渣を水(2mL)に溶かし、酢酸エチル(2×3mL)で抽出した。合わせた有機層を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して蒸発にかけて、C62(150μmolと推定された)を得、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ3.メチル4−[({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}アセチル)アミノ]−3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}ベンゾエート(C63)の合成
C62(前のステップから、およそ150μmol)に化合物P10(41mg、100μmol)を加え、混合物を、2−ヒドロキシピリジン1−オキシドおよび1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩のN,N−ジメチルアセトアミド溶液(それぞれにおいて0.1M、1mL、それぞれ100μmol)で処理した。次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(39mg、300μmol)を加え、反応バイアルにキャップを嵌め、50℃で16時間振盪した。次いで、反応混合物を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して濃縮し、分取薄層クロマトグラフィーを使用して精製してC63を得、これをそのまま次のステップに進めた。
ステップ4.メチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C64)の合成
酢酸(500μL)とC63(前のステップから、100μmol以下)の混合物を、キャップを嵌めたバイアルにおいて150℃で2時間振盪し、その後、反応混合物を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して蒸発にかけた。得られるC64をそのまま次のステップに進めた。
ステップ5.2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(12)の合成
C64(前のステップから、100μmol以下)のエタノール(500μL)溶液を、水酸化リチウムの水溶液(2.0M、500μL、1mmol)で処理し、反応混合物を、密閉したバイアルにおいて50℃で2時間振盪した。1.0M塩酸を加えて混合物のpHを7に調整した後、得られる混合物を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して濃縮し、次いで、逆相HPLC[カラム:Agela Durashell C18、5μm、移動相A:水中の水酸化アンモニウム(pH10);移動相B:アセトニトリル;勾配:25%〜65%のB]によって精製して、12を得た。収量:7.0mg、12μmol、3ステップで12%。LCMS m/z 593[M+H]。滞留時間:2.45分(カラム:Waters XBridge C18、2.1×50mm、5μm;移動相A:水中0.0375%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル中0.01875%のトリフルオロ酢酸;勾配:4.0分かけて10%〜100%のB;流量:0.8mL/分)。
実施例13
2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸(13)
【0456】
【化38】
【0457】
ステップ1.メチル6−[(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)アミノ]−5−ニトロピリジン−2−カルボキシレート(C65)の合成
1−(1,3−オキサゾール−2−イル)メタンアミン塩酸塩(236mg、1.75mmol)およびメチル6−クロロ−5−ニトロピリジン−2−カルボキシレート(386mg、1.78mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)懸濁液に、トリエチルアミン(532mg、5.26mmol)を加えた。反応混合物を25℃で14時間撹拌した後、水(30mL)中に注ぎ、ジクロロメタン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた、濾過し、真空濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:ジクロロメタン中0%〜5%のメタノール)にかけると、C65が黄色の固体として得られた。収量:310mg、1.11mmol、63%。LCMS m/z 278.7[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.69 - 8.61 (br m, 1H), 8.58 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 5.07 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 3.97 (s, 3H).
この合成順序の残りの部分は、ライブラリーフォーマットで実施した。
ステップ2.メチル5−アミノ−6−[(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート(C66)の合成
C65(56mg、200μmol)のメタノール(2.0mL)溶液に、塩化アンモニウム水溶液(5.0M、400μL、2.0mmol)に続いて活性亜鉛(131mg、2.0mmol)を加えた。次いで、反応バイアルにキャップを嵌め、30℃で16時間振盪し、その後、反応混合物を濾過した。濾液を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して濃縮し、次いで水(1.0mL)と混合し、ジクロロメタン(3×1.0mL)で抽出し、合わせた有機層を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して蒸発にかけて、C66を得、これをそのまま次のステップに送った。
ステップ3.メチル5−[({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}アセチル)アミノ]−6−[(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)アミノ]ピリジン−2−カルボキシレート(C67)の合成
P10(81mg、200μmol)とC66(前のステップから、200μmol以下)の混合物を、N,N−ジメチルアセトアミドと混合し、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(100μL、600μmol)で処理した。N,N−ジメチルアセトアミド中に1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.24M)および2−ヒドロキシピリジン1−オキシド(0.1M)を含有する溶液(1.0mL、240μmolの1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩および100μmolの2−ヒドロキシピリジン1−オキシドを含有)を加え、反応バイアルにキャップを嵌め、50℃で16時間振盪した。次いで、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して揮発性物質を除去し、残渣を分取薄層クロマトグラフィーにかけて、C67を得、これをそのまま次のステップに進めた。
ステップ4.メチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボキシレート(C68)の合成
酢酸(1.0mL)とC67(前のステップから、200μmol以下)の混合物を150℃で2時間振盪し、その後、反応混合物を、Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して蒸発にかけた。得られるC68をそのまま次のステップで使用した。
ステップ5.2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−カルボン酸(13)の合成
C68(前のステップから、200μmol以下)のテトラヒドロフラン(1.0mL)中の混合物に、水酸化リチウム水溶液(2.0M、1.0mL、2.0mmol)を加えた。メタノール(500μL)を加えた後、反応バイアルにキャップを嵌め、50℃で16時間振盪した。Speedvac(登録商標)濃縮器を使用して揮発性物質を除去した後、ジメチルスルホキシド(1.0mL)を加え、濃塩酸でpHを7〜8に調整した。得られる混合物を逆相HPLC[カラム:Agela Durashell C18、5μm;移動相A:水中の水酸化アンモニウム(pH10);移動相B:アセトニトリル;勾配:24%〜64%のB]を使用して精製して、13を得た。収量:3.9mg、6.5μmol、4ステップで3%。LCMS m/z 604[M+H]。滞留時間:3.14分(カラム:Waters XBridge C18、2.1×50mm、5μm;移動相A:水中0.0375%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル中0.01875%のトリフルオロ酢酸;勾配:0.6分かけて1%〜5%のB、3.4分かけて5%〜100%のB;流量:0.8mL/分)。
実施例14
2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(14)
【0458】
【化39】
【0459】
ステップ1.メチル2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C69)の合成
P3(680mg、1.31mmol)のアセトニトリル(5.2mL)中の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(683μL、3.92mmol)を加え、これを45℃で5分間撹拌し、その後、P16(319mg、1.34mmol)を加えた。45℃で2.75時間撹拌を継続し、次いで水(6mL)を加えた後、反応混合物を室温に冷まし、30分間撹拌した。濾過して固体を収集し、アセトニトリルと水の混合物(1:4、3×5mL)で洗浄して、C69を白色の固体として得た。収量:635mg、1.15mmol、88%。LCMS m/z 550.1◆[M+H]1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.15 - 8.12 (m, 1H), 7.97 (dd, J = 8.5, 1.6 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.50 (dd, J = 8.2, 8.2 Hz, 1H), 7.16 - 7.07 (m, 2H), 6.79 - 6.73 (m, 1H), 6.72 - 6.65 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.96 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 3.04 - 2.93 (m, 2H), 2.76 - 2.66 (m, 1H), 2.37 - 2.25 (m, 2H), 2.04 (br s, 3H), 1.89 - 1.78 (m, 4H).
ステップ2.2−({4−[(2S)−2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(14)の合成
C69(600mg、1.09mmol)のメタノール(11mL)中の混合物を45℃に加熱し、次いで、水酸化ナトリウム水溶液(1M、2.2mL、2.2mmol)で処理した。24時間後、反応混合物を、クエン酸水溶液(1M、1.1mL)を加えることによりpH5〜6に調整し、次いで、水(10mL)で希釈した。得られる混合物を室温に冷まし、1時間撹拌し、その後、沈殿した固体を濾過して収集し、メタノールと水の混合物(1:4、3×5mL)で洗浄した。これにより、14が白色の固体として得られた。収量:535mg、0.998mmol、92%。LCMS m/z 536.1◆[M+H]1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.16 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.81 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.59 - 7.52 (m, 2H), 7.33 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 6.81 - 6.70 (m, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 3.01 - 2.91 (m, 2H), 2.70 - 2.59 (m, 1H), 2.28 - 2.16 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 1.73 (m, 4H).
実施例15および16
2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X1,トリフルオロ酢酸塩(15)[P18からC71経由、および2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2,トリフルオロ酢酸塩(16)[P18からC72経由]
【0460】
【化40】
【0461】
ステップ1.メチル2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C70)[P18から]の合成
P18(240mg、0.699mmol)、C4(275mg、0.800mmol)、炭酸セシウム(455mg、1.40mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40.0mg、43.7μmol)、および1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジイルビス(ジフェニルホスファン)(BINAP、52.2mg、83.8μmol)のトルエン(5mL)中の混合物を、窒素で5分間脱気し、90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を真空濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:1:1の石油エーテル/酢酸エチル)にかけると、ジアステエレオマーの混合物であるC70が、黄色の油状物として得られた。収量:165mg、0.272mmol、39%。LCMS m/z 628.1◆[M+Na]。
ステップ2.メチル2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,DIAST−Y1(C71)[P18から]、およびメチル2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,DIAST−Y2(C72)[P18から]の単離
C70(165mg、0.272mmol)における、ジオキソランにおける立体異性体の分離は、SFC[カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD、10μm;移動相:65:35の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]を使用して行った。第1の溶出異性体をDIAST−Y1(C71)、第2の溶出異性体をDIAST−Y2(C72)と指定し、両方とも白色の固体として単離された。
【0462】
C71収量:55.0mg、90.7μmol、33%。LCMS m/z 605.9◆[M+H]。滞留時間:4.47分(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−3、4.6×100mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有するエタノール;勾配:4.5分かけて5%〜40%のB、次いで、40%のBで2.5分間保持;流量:2.8mL/分)。
【0463】
C72収量:58.0mg、95.7μmol、35%。LCMS m/z 628.0◆[M+Na]。滞留時間4.88分(C71について使用したものと同一の分析条件)。
ステップ3.2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X1,トリフルオロ酢酸塩(15)[P18からC71経由]の合成
C71(55.0mg、90.7μmol)をメタノール(2.0mL)とテトラヒドロフラン(1.0mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化ナトリウムの水溶液(3M、1.0mL、3.0mmol)を加えた。反応混合物を20℃で2時間撹拌した後、1M塩酸を加えることによりpHを7に調整し、得られる混合物をジクロロメタンとメタノールの混合物(10:1、3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。逆相HPLC(カラム:Boston Green ODS、5μm;移動相A:水中0.1%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:10%〜95%のB)にかけると、15が白色の固体として得られた。収量:35.8mg、50.7μmol、56%。LCMS m/z 592.3◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.46 (s, 1H), 8.21 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 7.16 - 7.08 (m, 2H), 6.76 (dd, J = 8.2, 8.1 Hz, 1H), 6.55 - 6.47 (m, 2H), 4.9 - 4.70 (m, 2H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 3.82 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.66 - 3.56 (m, 1H), 3.50 - 3.41 (m, 1H), 3.19 - 3.09 (m, 1H), 3.15 (s, 3H), 3.08 - 2.99 (m, 1H), 2.63 - 2.57 (m, 1H), 2.27 - 2.17 (m, 1H), 2.01 (s, 3H), 1.76 - 1.66 (m, 2H), 1.62 - 1.50 (m, 2H), 1.35 - 1.26 (m, 1H).
ステップ4.2−{6−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]−6−アザスピロ[2.5]オクタ−1−イル}−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸,DIAST−X2,トリフルオロ酢酸塩(16)[P18からC72経由]の合成
C72(58.0mg、95.7μmol)をメタノール(2.0mL)とテトラヒドロフラン(1.0mL)の混合物に溶かした溶液に、水酸化ナトリウムの水溶液(3M、1.0mL、3.0mmol)を加えた。反応混合物を20℃で2時間撹拌した後、1M塩酸を加えることによりpHを7に調整し、得られる混合物をジクロロメタンとメタノールの混合物(10:1、3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。逆相HPLC(カラム:Boston Green ODS、5μm;移動相A:水中0.1%のトリフルオロ酢酸;移動相B:アセトニトリル;勾配:35%〜95%のB)にかけると、16が白色の固体として得られた。収量:33.4mg、47.3μmol、49%。LCMS m/z 592.2◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.53 - 8.50 (m, 1H), 8.25 (dd, J = 8.6, 1.4 Hz, 1H), 7.80 (br d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.4, 8.2 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 10.8, 2.0 Hz, 1H), 7.19 (br dd, J = 8.4, 2.1 Hz, 1H), 6.77 (dd, J = 8.2, 8.1 Hz, 1H), 6.55 - 6.50 (m, 2H), 4.9 - 4.72 (m, 2H, 推定; 水ピークにより一部不明確), 3.93 - 3.80 (m, 2H), 3.68 - 3.58 (m, 1H), 3.41 - 3.3 (m, 1H, 推定; 溶媒ピークにより一部不明確), 3.25 (s, 3H), 3.22 - 3.12 (m, 1H), 3.07 - 2.97 (m, 1H), 2.67 (dd, J = 8.3, 5.8 Hz, 1H), 2.28 - 2.17 (m, 1H), 2.01 (d, J = 1.0 Hz, 3H), 1.86 - 1.71 (m, 2H), 1.69 - 1.56 (m, 2H), 1.36 - 1.26 (m, 1H).
実施例17および18
アンモニウム2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−1(17)およびアンモニウム2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−2(18)
【0464】
【化41】
【0465】
ステップ1.メチル4−[({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}アセチル)アミノ]−3−{[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アミノ}ベンゾエート(C73)の合成
P19(340mg、1.24mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の混合物に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(566mg、1.49mmol)を加え、混合物を25℃で10分間撹拌した。次いで、P10(503mg、1.24mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(615μL、3.53mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(7.7mL)溶液を加え、反応混合物を25℃で16時間撹拌し、その後、これを水(10mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩化アンモニウム水溶液(3×20mL)および飽和塩化ナトリウム水溶液(2×20mL)で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:酢酸エチル中0%〜5%のメタノール)を使用して精製すると、C73が淡褐色のゴム質として得られた。収量:316mg、0.477mmol、38%。LCMS m/z 662.2◆[M+H]
ステップ2.メチル2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート(C74)の合成
C73(316mg、0.477mmol)の酢酸(14mL)溶液を55℃で16時間撹拌した。高真空下で溶媒を除去し、残渣を、分取薄層クロマトグラフィー(溶離液:10:1のジクロロメタン/メタノール)を使用して精製して、C74を無色の油状物として得た。収量:200mg、0.310mmol、65%。LCMS m/z 644.3◆[M+H]
ステップ3.アンモニウム2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−1(17)およびアンモニウム2−({4−[2−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−メチル−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル]ピペリジン−1−イル}メチル)−1−[(1−エチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキシレート,ENT−2(18)の合成
C74(150mg、0.233mmol)および水酸化ナトリウム水溶液(2M、233μL、0.466mmol)をメタノール(3mL)とテトラヒドロフラン(3mL)の混合物に混ぜた混合物を、45℃で16時間撹拌した。反応混合物を、1M塩酸を加えることによりpH7に調整した後、真空濃縮して、17と18の混合物を得た。これらの鏡像異性体を、SFC[カラム:Chiral Technologies ChiralCel OD、10μm;移動相:1:1の二酸化炭素/(0.1%の水酸化アンモニウムを含有するエタノール)]によって分離した。第1の溶出鏡像異性体をENT−1(17)、第2の溶出鏡像異性体をENT−2(18)と指定し、両方とも白色の固体として単離された。
17収量:45.0mg、69.5μmol、30%。LCMSm/z 630.3◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.15 (br s, 1H), 8.00 (br d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 10.9, 2.0 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 6.77 (dd, ABCパターンの成分, J = 8.0, 7.7 Hz, 1H), 6.69 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 1.2 Hz, 1H), 6.67 - 6.60 (m, 2H), 5.82 (s, 2H), 4.12 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.89 (AB四重線, JAB= 14.3 Hz, ΔνAB = 6.9 Hz, 2H), 3.00 - 2.90 (m, 2H), 2.74 - 2.64 (m, 1H), 2.32 - 2.21 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 1.82 - 1.61 (m, 4H), 1.29 (t, J = 7.3 Hz, 3H).滞留時間:5.66分(カラム:Chiral Technologies Chiralpak AD−3、4.6×150mm、3μm;移動相A:二酸化炭素;移動相B:0.05%のジエチルアミンを含有するメタノール;勾配:5.5分かけて5%〜40%のB、次いで、40%のBで3.0分間保持;流量:2.5mL/分)。
18収量:32.8mg、50.7μmol、22%。LCMS m/z 630.3◆[M+H]1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.15 (s, 1H), 8.00 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.72 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 8.3, 8.3 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 10.9, 2.0 Hz, 1H), 7.21 (dd, J = 8.3, 2.0 Hz, 1H), 6.77 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.8, 7.8 Hz, 1H), 6.69 (dd, ABCパターンの成分, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 6.67 - 6.60 (m, 2H), 5.82 (s, 2H), 4.12 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 3.89 (AB四重線, JAB = 14.1 Hz, ΔνAB = 7.4 Hz, 2H), 3.01 - 2.90 (m, 2H), 2.74 - 2.63 (m, 1H), 2.31 - 2.21 (m, 2H), 2.02 (s, 3H), 1.82 - 1.60 (m, 4H), 1.29 (t, J = 7.3 Hz, 3H).滞留時間:5.34分(17について使用したものと同一の分析SFC条件)。
【0466】
表1に示す化合物は、表2において特定される適切な中間体を使用しながら、表2において特定される実施例と類似した手順を使用して調製した。化合物は、ここで論じる方法を使用して精製した。最終化合物は、中性化合物または酸もしくは塩基塩として単離されている場合がある。
【0467】
【表11-1】
【0468】
【表11-2】
【0469】
【表11-3】
【0470】
【表11-4】
【0471】
【表11-5】
【0472】
【表11-6】
【0473】
【表11-7】
【0474】
【表11-8】
【0475】
【表11-9】
【0476】
【表11-10】
【0477】
【表11-11】
【0478】
【表11-12】
【0479】
【表11-13】
【0480】
【表12-1】
【0481】
【表12-2】
【0482】
【表12-3】
【0483】
【表12-4】
【0484】
【表12-5】
【0485】
【表12-6】
【0486】
【表12-7】
【0487】
【表12-8】
【0488】
【表12-9】
【0489】
【表12-10】
【0490】
【表12-11】
【0491】
【表12-12】
【0492】
【表12-13】
【0493】
実施例103
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸
【0494】
【化42】
【0495】
中間体103−0:3−フルオロ−4−(((6−(ピペリジン−4−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリルビス(4−メチルベンゼンスルホネート)
【0496】
【化43】
【0497】
ステップ1
−26℃のジイソプロピルアミン(92mL、656mmol)のTHF(350mL)溶液に、ヘプタン中のn−ブチルリチウム(2.6M、250mL、650mmol)を15分かけて加えた。混合物を−30℃に冷却し、1−(tert−ブチル)4−メチルピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(156g、641mmol)のTHF(150mL)溶液を25分かけて加えた。10分後、2,6−ジクロロピリジン(94g、635mmol)のTHF(150mL)溶液を2分かけて加えた。混合物を2.5時間25℃に加温し、次いで8℃に冷却し、6M HCl(125mL)で20分かけて処理して、混合物のpHを約7〜8とした。混合物を水(100mL)およびMTBE(150mL)で希釈し、層を分離した。水層をMTBE(150mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去して、粗1−(tert−ブチル)4−メチル4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(241g)を黄色の油状物として得、これを精製せずに次のステップで使用した。精製した試料の1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.62 (t, 1H), 7.21 (d, 2H), 3.83 (br s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.14 (br s, 2H), 2.41 (d, 2H), 2.08 (ddd, 2H), 1.45 (s, 9H).
ステップ2
粗1−(tert−ブチル)4−メチル4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−1,4−ジカルボキシレート(241g、推定635mmol)を43℃でMeOH(400mL)に溶解させ、4M NaOH水溶液(300mL)で20分かけて処理した。混合物を50℃に加温し、35分間撹拌した。次いで、混合物を11℃に冷却し、5℃へと冷却し続けながら6M HCl(200mL)を25分かけて加えることで、pHを約2に調整し、その後、固体沈殿が生成した。スラリーを水(300mL)で希釈し、40分間撹拌し、その後、濾過によって固体を収集し、水で洗浄し、次いで50℃で真空乾燥して、白色の固体(224g)を得た。固体を45℃のヘプタン(750mL)中で45分間摩砕した。混合物を16℃に冷却し、濾過によって固体を収集し、ヘプタンで洗浄し、乾燥させて、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(187g、549mmol、2ステップで86%)を白色の固体として得た。
ステップ3
1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(187g、549mmol)のDCE(900mL)溶液を、82℃で終夜加熱し、次いで20℃に冷却した。混合物をMagnesol(登録商標)(30g)で40分間処理した。スラリーをMagnesol(登録商標)(30g)パッドで濾過し、固体を1:1のMTBE:ヘプタン(300mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、淡黄色の固体を得、これを50℃のヘプタン(250mL)で摩砕した。混合物を12℃に冷却し、濾過によって固体を収集し、ヘプタンで洗浄し、45℃で真空乾燥して、tert−ブチル4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(143g、481mmol、88%)を固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ: 7.58 (t, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 4.25 (br s, 2H), 2.66-2.93 (m, 3H), 1.91 (d, 2H), 1.69 (qd, 2H), 1.47 (s, 9H).
ステップ4
tert−ブチル4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(100g、337mmol)、3−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル(53.9g、357mmol)、およびCsCO(170g、522mmol)のジオキサン(900mL)中の混合物を、5回の真空/窒素補充サイクルによって脱酸素化した。JohnPhos([1,1’−ビフェニル]−2−イル−ジ−tert−ブチルホスフィン、2.02g、6.77mmol)およびPd(dba)(3.10g、3.39mmol)を加え、さらなる2回の真空/窒素補充サイクルを適用した。次いで、混合物を95℃で3時間加熱した。追加のJohnPhos(660mg、2.21mmol)およびPd(dba)(990mg、1.08mmol)を加え、加熱を終夜継続した。混合物を20℃に冷却し、MTBE(250mL)で洗浄しながらCelite(登録商標)パッドで濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、赤橙色の油状物(174g)を得た。この材料を30%のMTBE/ヘキサン(600mL)に溶解させ、Magnesol(登録商標)(20g)およびDarco(登録商標)G−60(10g)と共に70分間撹拌し、次いで、50%のMTBE/ヘキサン(600mL)で洗浄しながらシリカパッド(100g)で濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、EtOAc(100mL)と共沸させて、tert−ブチル4−(6−((4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ)ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレートを油状物(147g)として得、これをそれ以上精製せずに使用した。精製した試料の1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ: 7.62 (t, 1H), 7.53 (t, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 6.75 (d, 1H), 6.65 (d, 1H), 5.49 (s, 2H), 4.20 (br s, 2H), 2.81 (br s, 2H), 2.70 (tt, 1H), 1.82 (d, 2H), 1.67 (d, 2H), 1.49 (s, 9H).
ステップ5
撹拌した室温のtert−ブチル4−(6−((4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ)ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(147g、推定337mmol)のEtOAc(1.8L)溶液に、pTSA・HO(161g、846mmol)を加えた。混合物を60℃に加熱し、これによって、気体が発生し、固体が生成した。混合物を1.5時間撹拌し、その後、追加のpTSA・HO(12g、63mmol)を加え、撹拌を45分間継続した。スラリーを17℃に冷却し、濾過によって固体を収集し、EtOAc(200mL)で洗浄し、乾燥させて、205gの固体を得た。この材料を55℃でMeOH(500mL)に溶解させ、EtOAc(1L)で希釈した。得られるスラリーを20℃に冷却し、濾過によって固体を収集し、9:1のEtOAc:MeOH(100mL)およびEtOAc(250mL)で洗浄し、乾燥させて、中間体103−0(176.6g、269mmol、2ステップで80%)を白色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ: 8.53 (br s, 1H), 8.26 (br s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.67-7.78 (m, 3H), 7.48 (d, 4H), 7.11 (d, 4H), 6.90 (d, 1H), 6.79 (d, 1H), 5.48 (s, 2H), 3.35 (d, 2H), 2.96-3.09 (m, 2H), 2.79-2.96 (m, 1H), 2.29 (s, 6H), 1.93-2.03 (m, 2H), 1.77-1.90 (m, 2H).
中間体103−1:(S)−オキセタン−2−イルメチルメタンスルホネート
【0498】
【化44】
【0499】
ステップ1
カリウムt−ブトキシド(670g、5.98mol)のt−BuOH(5L)溶液に、25℃でヨウ化トリメチルスルホキソニウム(1.32kg、5.98mol)を加えた。混合物を60℃に加熱し、30分間撹拌し、次いで、(S)−2−((ベンジルオキシ)メチル)オキシラン(500g、2.99mol)を加えた。混合物を2時間80℃に加熱した。混合物を25℃に冷却し、Celite(登録商標)で濾過した。固体をPE(3×2L)で洗浄した。濾液を水(10L)で処理し、PE(2×5L)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(15:1から10:1へのPE/EtOAc勾配)によって精製して、(S)−2−((ベンジルオキシ)メチル)オキセタン(280g、52.6%)を透明な油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.15-7.34 (m, 5H), 4.90 (tdd, 1H), 4.44-4.67 (m, 4H), 3.49-3.63 (m, 2H), 2.44-2.66 (m, 2H).
ステップ2
反応は、2つの並行した回分で実施しており、例となる回分は、次のとおりである。窒素ブランケット内で、(S)−2−((ベンジルオキシ)メチル)オキセタン(140g、780mmol)のTHF(1.4L)溶液に、Pd(OH)(14g)を加えた。混合物を45℃に加熱し、H(50psi)中で16時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、Celite(登録商標)で濾過して、所望の化合物である(S)−オキセタン−2−イルメタノールをTHF溶液として得た。少ない一定量をH NMRによって確認し、残りの溶液をそのまま次のステップで使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 4.76-4.90 (m, 1H), 4.66 (tdd, 1H), 4.46 (ddd, 1H), 4.37 (td, 1H), 3.47 (dd, 2H), 2.32-2.58 (m, 2H).
ステップ3
反応は、2つの並行した回分で実施しており、例となる回分は、次のとおりである。(S)−オキセタン−2−イルメタノール(ステップ2より、推定69g、780mmol)のTHF(1.4L)溶液に、0℃でEtN(197g、1.95mol)を加えた。内部温度を10℃未満に保ちながら、メタンスルホン酸無水物(204g、1.17mol)を滴下によって加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。2つの回分を合わせ、混合物を水(1L)で処理し、層を分離した。水相をDCM(3×2L)で抽出した。合わせた有機溶液を乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE 50〜100%の勾配)によって精製して、中間体20(250g、2ステップで96%)を黄色の油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.98-5.09 (m, 1H), 4.69 (ddd, 1H), 4.59 (td, 1H), 4.37 (d, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.72-2.82 (m, 1H), 2.64 (tdd, 1H).
中間体103−2:メチル(S)−4−ニトロ−3−((オキセタン−2−イルメチル)アミノ)ベンゾエート
【0500】
【化45】
【0501】
ステップ1
(S)−オキセタン−2−イルメチルメタンスルホネート(180g、1.08mol)のDMF(1.2L)溶液に、アジ化ナトリウム(105g、1.62mol)を加えた。混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、ジエチルエーテル(1.5L)で処理し、得られた懸濁液を30分間撹拌した。濾過して固体を除去し、濾過ケークをジエチルエーテル(2×20mL)で洗浄した。真空下、25℃でジエチルエーテルを除去して、(S)−2−(アジドメチル)オキセタンのDMF溶液(約1.2L)を得、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ2
反応は、3つの並行した回分で実施しており、例となる回分は、次のとおりである。窒素ブランケット内で、(S)−2−(アジドメチル)オキセタン(推定41g、360mmol)のDMF(約400mL)およびTHF(1L)溶液に、10%Pd/C(50wt%湿潤、13g)を加えた。混合物をH(15psi)中にて25℃で16時間撹拌した。溶液をCelite(登録商標)で濾過し、10%Pd/C(乾燥、4.0g)を加え、混合物をH(50psi)中にて40℃で3時間撹拌し、その後、TLC分析によって、反応が完了したことが示された。混合物を0℃に冷却し、3つすべての回分を合わせた。混合物をCelite(登録商標)で濾過して、(S)−2−(アミノメチル)オキセタンのDMF(約1.4L)およびTHF(約2.6L)溶液を得、これをそのまま次のステップで使用した。
ステップ3
(S)−2−(アミノメチル)オキセタン(推定94g、1.08mol)のDMF(約1.4L)およびTHF(約2.6L)溶液に、25℃で、EtN(327g、3.24mol)およびメチル3−フルオロ−4−ニトロベンゾエート(200g、1.0mol)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮してTHFを除去し、残りの溶液を水(1L)で希釈した。混合物をEtOAc(2×1.5L)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン(2×)で洗浄し、乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/PE=10〜50%の勾配)によって精製して、中間体3−2(158g、55%)を黄色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.38 (br s, 1H), 8.25 (d, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.27 (d, 1H), 5.13-5.20 (m, 1H), 4.70-4.82 (m, 1H), 4.64 (td, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.57-3.71 (m, 2H), 2.71-2.86 (m, 1H), 2.55-2.70 (m, 1H);MS(ES+)=266.7。
中間体103−3:メチル(S)−4−アミノ−3−((オキセタン−2−イルメチル)アミノ)ベンゾエート
【0502】
【化46】
【0503】
Parr(登録商標)反応器において、中間体103−2(15g、56mmol)をTHF(100mL)に溶解させた。反応器にPd/C(10%w/w、1.5g)を加え、混合物を、50psiのH中にて室温で4時間振盪した。混合物をCelite(登録商標)で濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、中間体103−3(12.3g、92%)を黄褐色の固体として得た。1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.49 (dd, 1H), 7.39 (d, 1H), 6.70 (d, 1H), 5.05-5.18 (m, 1H), 4.76 (ddd, 1H), 4.62 (dt, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.42-3.50 (m, 1H), 3.34-3.40 (m, 1H), 2.71-2.82 (m, 1H), 2.60 (ddt, 1H).
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸(実施例103)の調製
ステップ1
撹拌した中間体103−3(33.6g、142mmol)のMeCN(285mL)溶液に、2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタン(20.1mL、149mmol)に続いてpTSA・HO(1.35g、7.1mmol)を加えた。50℃で2時間経過後、MeCN(280mL)、KCO(79g、570mmol)、および中間体103−0(93.2g、142mmol)を加えた。2時間後、溶液を水(800mL)で処理し、室温に冷まし、2時間撹拌した。得られる沈殿を濾過によって収集し、水中10%MeCN(150mL)、水(2×200mL)で洗浄し、次いで減圧下で乾燥させて、メチル(S)−2−((4−(6−((4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ)ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1−(オキセタン−2−イルメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−カルボキシレートを無色の固体(77g、95%)として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 (s, 1H), 7.87 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.55-7.73 (m, 4H), 6.87 (d, 1H), 6.70 (d, 1H), 5.45 (s, 2H), 5.04-5.19 (m, 1H), 4.81 (dd, 1H), 4.66 (dd, 1H), 4.41-4.54 (m, 1H), 4.36 (dt, 1H), 3.94 (d, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.76 (d, 1H), 2.97 (d, 1H), 2.82 (d, 1H), 2.63-2.77 (m, 1H), 2.49-2.63 (m, 1H), 2.37-2.46 (m, 1H), 2.18-2.29 (m, 1H), 2.05-2.18 (m, 1H), 1.47-1.82 (m, 4H).
ステップ2
撹拌したメチル(S)−2−((4−(6−((4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ)ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)メチル)−1−(オキセタン−2−イルメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−カルボキシレート(4g、7mmol)のMeCN(70mL)溶液に、1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エンの水溶液(0.97M、14.7mL)を加えた。20時間後、溶液をクエン酸水溶液(2M、7mL)でpH約6に酸性化し、水(50mL)で希釈した。水相をEtOAc(2×75mL)で抽出し、合わせた有機層を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去して、オフホワイト色の固体を得た。粗材料を、MeOH/DCM(0:100〜8:92)を溶離液とするカラムクロマトグラフィーを使用して精製して、実施例103を固体(3.65g、90%)として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.75 (br s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.68-7.72 (m, 2H), 7.60-7.67 (m, 2H), 6.89 (d, 1H), 6.72 (d, 1H), 5.47 (s, 2H), 5.11 (d, 1H), 4.74-4.86 (m, 1H), 4.62-4.72 (m, 1H), 4.43-4.53 (m, 1H), 4.35-4.42 (m, 1H), 3.95 (d, 1H), 3.77 (d, 1H), 2.98 (d, 1H), 2.84 (d, 1H), 2.65-2.77 (m, 1H), 2.53-2.64 (m, 1H), 2.37-2.45 (m, 1H), 2.10-2.28 (m, 2H), 1.57-1.84 (m, 4H).LC−MS(ES+):556.6(M+H)。
実施例103のトリス塩
2−[(4−{6−[(4−シアノ−2−フルオロベンジル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1−[(2S)−オキセタン−2−イルメチル]−1H−ベンゾイミダゾール−6−カルボン酸トリス塩
70℃の撹拌した実施例103(6.5g、11.7mmol)の1−プロパノール(275mL)溶液に、トリスの水溶液(2.0M、6.1mL、12.2mmol)を滴下によって加え、その間、溶液は均質なままであった。5分間撹拌した後、種晶を加え、混合物を2時間かけて室温に冷ました。室温で終夜撹拌した後、固体が生成していた。固体を濾過によって収集し、1−プロパノール(2×30mL)で洗浄し、最初に窒素流中、次いで真空オーブン中にて45℃で15時間乾燥させて、実施例3のトリス塩(6.95g、88%)を結晶質の固体として得た。1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ: 8.20 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.70 (br s, 2H), 7.64 (t, 1H), 7.56 (d, 1H), 6.89 (d, 1H), 6.72 (d, 1H), 5.47 (s, 2H), 5.11 (qd, 1H), 4.77 (dd, 1H), 4.64 (dd, 1H), 4.44-4.53 (m, 1H), 4.38 (dt, 1H), 3.93 (d, 1H), 3.76 (d, 1H), 3.35 (br s, 9H), 2.98 (d, 1H), 2.85 (d, 1H), 2.64-2.75 (m, 1H), 2.54-2.64 (m, 1H), 2.40-2.49 (m, 1H), 2.08-2.26 (m, 2H), 1.56-1.83 (m, 4H).融点=194℃。
CHO GLP−1RクローンH6−アッセイ1
細胞中のcAMPレベルを測定するHTRF(均一時間分解蛍光)cAMP検出キット(cAMP HI Range Assay Kit、CisBioカタログ番号62AM6PEJ)を利用する、細胞ベースの機能アッセイによって、GLP−1Rを介した作動薬活性を明らかにした。この方法は、細胞が産生した天然cAMPと、色素d2で標識された外因性cAMP間の競合イムノアッセイである。トレーサー結合は、クリプテートで標識されたmAb抗cAMPによって可視化される。特異的シグナル(すなわち、エネルギー移動)は、基準または実験いずれかのサンプル中のcAMPの濃度に反比例する。
【0504】
ヒトGLP−1Rコード配列(天然に存在する変異体Gly168Serを含む、NCBI参考配列NP_002053.3)を、pcDNA3(Invitrogen)にサブクローニングし、受容体を安定して発現する細胞株を単離した(クローンH6と称した)。125I−GLP−17−36(Perkin Elmer)を使用する飽和結合分析(濾過アッセイ手順)によって、この細胞株から得られた形質膜が高いGLP−1R密度(K:0.4nM、Bmax:1900fmol/タンパク質mg)を示すことがわかった。
【0505】
細胞を凍結保存から解除し、40mLのダルベッコリン酸緩衝食塩水(DPBS−Lonzaカタログ番号17−512Q)に再懸濁し、22℃で5分間800×gで遠心分離した。次いで、細胞ペレットを、10mLの増殖培地[HEPES、L−Glnが添加されたDMEM/F12 1:1混合物、500mL(DMEM/F12 Lonzaカタログ番号12−719F)、10%の熱不活化ウシ胎児血清(Gibcoカタログ番号16140−071)、5mLの100X Pen−Strep(Gibcoカタログ番号15140−122)、5mLの100X L−グルタミン(Gibcoカタログ番号25030−081)、および500μg/mLのGeneticin(G418)(Invitrogen #10131035)]に再懸濁した。細胞の増殖培地懸濁液の1mLサンプルをBecton Dickinson ViCellでカウントして、細胞生存度および1mLあたりの細胞カウントを求めた。次いで、残りの細胞懸濁液を、Matrix Combi Multidrop試薬計量分配装置を使用してウェルあたり2000個の生細胞が送達されるように増殖培地で調整し、細胞を、組織培養処理された384ウェル白色アッセイプレート(Corning 3570)に分注した。次いで、アッセイプレートを、5%二酸化炭素の加湿された環境において37℃で48時間インキュベートした。
【0506】
試験する(DMSO中の)種々の濃度の各化合物を、100μMの3−イソブチル−1−メチルキサンチン(IBMX、Sigmaカタログ番号I5879)を含有するアッセイ緩衝液(カルシウム/マグネシウムが添加されたHBSS(Lonza/BioWhittakerカタログ番号10−527F)/0.1%のBSA(Sigma Aldrichカタログ番号A7409−1L)/20mMのHEPES(Lonza/BioWhittakerカタログ番号17−737E))に希釈した。最終DMSO濃度は、1%とする。
【0507】
48時間後、アッセイプレートウェルから増殖培地を取り出し、細胞を、5%二酸化炭素の加湿された環境において、37℃で、アッセイ緩衝液中の連続希釈された化合物20μLによって30分間処理した。30分間インキュベートした後、10μLの標識されたd2 cAMPおよび10μLの抗cAMP抗体(製造者のアッセイプロトコールに記載されているとおりに、両方とも、細胞溶解緩衝液に1:20希釈した)をアッセイプレートの各ウェルに加えた。次いで、プレートを室温でインキュベートし、60分後、HTRFシグナルの変化を、330nmの励起ならびに615および665nmの発光を使用しながらEnvision 2104多標識プレートリーダーで読み取った。生データを、(製造者のアッセイプロトコールに記載されているとおり)cAMP検量線から内挿することでnM cAMPに変換し、各プレートにおいて、含まれる完全作動薬GLP−17−36の飽和濃度(1μM)に対するパーセント効果を求めた。曲線適合プログラムを用い、4パラメーターロジスティック用量反応式を使用して解析した作動薬用量反応曲線から、EC50を求めた。
CHO GLP−1RクローンC6−アッセイ2
細胞中のcAMPレベルを測定するHTRF(均一時間分解蛍光)cAMP検出キット(cAMP HI Range Assay Kit、CisBioカタログ番号62AM6PEJ)を利用する、細胞ベースの機能アッセイによって、GLP−1Rを介した作動薬活性を明らかにした。この方法は、細胞が産生した天然cAMPと、色素d2で標識された外因性cAMP間の競合イムノアッセイである。トレーサー結合は、クリプテートで標識されたmAb抗cAMPによって可視化される。特異的シグナル(すなわち、エネルギー移動)は、基準または実験いずれかのサンプル中のcAMPの濃度に反比例する。
【0508】
Flp−In(商標)T−Rex(商標)システムを製造者(ThermoFisher)による記載どおりに使用して、ヒトGLP−1Rコード配列(天然に存在する変異体Leu260Pheを含むNCBI参考配列NP_002053.3)をpcDNA5−FRT−TOにサブクローニングし、低い受容体密度を安定して発現するクローンCHO細胞株を単離した。125I−GLP−1(Perkin Elmer)を使用する飽和結合分析(濾過アッセイ手順)によって、この細胞株(クローンC6と呼ぶ)から得られた形質膜が、クローンH6細胞株に比べて低いGLP−1R密度(K:0.3nM、Bmax:240fmol/タンパク質mg)を示すことがわかった。
【0509】
細胞を凍結保存から解除し、40mLのダルベッコリン酸緩衝食塩水(DPBS−Lonzaカタログ番号17−512Q)に再懸濁し、22℃で5分間800×gで遠心分離した。DPBSを吸引し、細胞ペレットを、10mLの完全増殖培地(HEPES、L−Glnが添加されたDMEM:F12 1:1混合物、500mL(DMEM/F12 Lonzaカタログ番号12−719F)、10%の熱不活化ウシ胎児血清(Gibcoカタログ番号16140−071)、5mLの100X Pen−Strep(Gibcoカタログ番号15140−122)、5mLの100X L−グルタミン(Gibcoカタログ番号25030−081)、700μg/mLのハイグロマイシン(Invitrogenカタログ番号10687010)、および15μg/mLのブラスチシジン(Gibcoカタログ番号R21001))に再懸濁した。細胞の増殖培地懸濁液の1mLサンプルをBecton Dickinson ViCellでカウントして、細胞生存度および1mLあたりの細胞カウントを求めた。次いで、残りの細胞懸濁液を、Matrix Combi Multidrop試薬計量分配装置を使用してウェルあたり1600個の生細胞が送達されるように増殖培地で調整し、細胞を、組織培養処理された384ウェル白色アッセイプレート(Corning 3570)に分注した。次いで、アッセイプレートを、加湿された環境(95%O、5%CO)において37℃で48時間インキュベートした。
【0510】
試験する(DMSO中の)種々の濃度の各化合物を、100μMの3−イソブチル−1−メチルキサンチン(IBMX、Sigmaカタログ番号I5879)を含有するアッセイ緩衝液[カルシウム/マグネシウムが添加されたHBSS(Lonza/BioWhittakerカタログ番号10−527F)/0.1%のBSA(Sigma Aldrichカタログ番号A7409−1L)/20mMのHEPES(Lonza/BioWhittakerカタログ番号17−737E)]に希釈した。化合物/アッセイ緩衝液混合物中の最終DMSO濃度は、1%とする。
【0511】
48時間後、アッセイプレートウェルから増殖培地を取り出し、細胞を、加湿された環境(95%O、5%CO)において、37℃で、アッセイ緩衝液中の連続希釈された化合物20μLによって30分間処理した。30分間インキュベートした後、10μLの標識されたd2 cAMPおよび10μLの抗cAMP抗体(製造者のアッセイプロトコールに記載されているとおりに、両方とも、細胞溶解緩衝液に1:20希釈した)をアッセイプレートの各ウェルに加えた。次いで、プレートを室温でインキュベートし、60分後、HTRFシグナルの変化を、330nmの励起ならびに615および665nmの発光を使用しながらEnvision 2104多標識プレートリーダーで読み取った。生データを、(製造者のアッセイプロトコールに記載されているとおり)cAMP検量線から内挿することでnM cAMPに変換し、各プレートにおいて、含まれる完全作動薬GLP−1の飽和濃度(1μM)に対するパーセント効果を求めた。曲線適合プログラムを用い、4パラメーターロジスティック用量反応式を使用して解析した作動薬用量反応曲線から、EC50を求めた。
【0512】
表3において、アッセイデータを、示した反復回数(回数)に基づく幾何平均(EC50)および算術平均(Emax)としての2つの有効数字に示す。空のセルは、その実施例についてのデータが存在しなかった、またはEmaxが算出されなかったことを意味する。
【0513】
【表13-1】
【0514】
【表13-2】
【0515】
【表13-3】
【0516】
【表13-4】
【0517】
実施例ACCi
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(ACCi化合物)の調製:
実施例ACCiの化合物の調製において、本明細書に記載の調製方法のいくつかには、遠隔官能基(たとえば、式I前駆体における第一級アミン、第二級アミン、カルボキシル)の保護が必要となる場合もあることが指摘される。このような保護の必要は、遠隔官能基の性質および調製方法の条件に応じて異なる。そのような保護の必要は、当業者によって容易に判断される。そうした保護/脱保護方法の使用も、当分野の技量の範囲内である。保護基およびその使用の全般的な記述については、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley&Sons、ニューヨーク、1991を参照されたい。さらに、本発明は、様々となりうる、本明細書で示す詳細な合成方法に限定されない。
中間体A1:1−イソプロピル−4,6−ジヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−7(1H)−オン塩酸塩
【0518】
【化47】
【0519】
ステップ1.tert−ブチル9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボキシレート
【0520】
【化48】
【0521】
乾いた反応器に、25〜30℃で、tert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(108Kg)、シクロヘキサン(1080L)、およびピロリジン(64.8Kg)を装入した。混合物を5〜10分撹拌し、次いで、Dean−Starkトラップを使用して水を収集しながら12〜16時間加熱還流した。次いで、反応混合物を50〜60℃に冷却し、この温度で真空を適用して、余分なピロリジンおよびシクロヘキサンを留去した。次いで、反応混合物を25〜30℃に冷却し、シクロヘキサン(648L)を装入した後、メチルビニルケトン(49.63Kg)を装入した。混合物を12〜16時間撹拌し、次いで濾過し、濾液を清浄で乾いた反応器に装入した。溶液を10〜15℃に冷却し、次いで、温度を15℃未満に保ちながら、酢酸(54.75Kg)の水(54L)溶液をゆっくりと加えた。加え終える時点で、混合物を25〜30℃に加温し、12〜16時間撹拌した。層を分離し、水層を酢酸エチル(324L)で抽出した。合わせた有機層を、炭酸水素ナトリウム(32.34Kg)の水(324L)溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を酢酸エチル(54L)で洗浄し、合わせた濾液を減圧下にて40℃未満で濃縮した。n−ヘプタン(216L)を反応器に装入し、減圧下、40℃未満で、乾燥するまで蒸留を行った。混合物を25〜30℃に冷却し、n−ヘプタン(216L)を反応器に装入した。固体が生成した後、混合物を1〜2時間撹拌した。次いで、固体を濾過し、n−ヘプタン(54L)で洗浄し、40〜50℃で10〜12時間乾燥させて、所望の材料(90.1Kg、収率67%)を得た。
ステップ2.(E)−tert−ブチル10−((ジメチルアミノ)メチレン)−9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボキシレート
【0522】
【化49】
【0523】
清浄で乾いた反応器に、窒素雰囲気中にて、25〜30℃で、tert−ブチル9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボキシレート(50Kg)、N,N−ジメチルホルムアミド(500L)、およびN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(135Kg)を装入した。反応混合物を5〜10分撹拌し、次いで、20時間120〜130℃に加熱した。次いで、混合物を50〜60℃に冷却し、60℃未満の高真空下で溶媒を留去した。45℃未満で混合キシレン(200L)を装入し、60℃未満の高真空下で溶媒を留去した。この操作を、別のロットの混合キシレン(200L)を用いて繰り返した。次いで、トルエン(200L)を反応器に装入し、60℃未満の高真空下で溶媒を留去した。この操作を、2つ目のロットのトルエン(200L)を用いて繰り返した。次いで、30℃未満でメチルtert−ブチルエーテル(100L)を装入し、40℃未満の高真空下で溶媒を留去した。混合物を15〜20℃に冷却し、20℃未満でメチルtert−ブチルエーテル(100L)を装入した。混合物を20〜30分間撹拌し、固体を濾過し、メチルtert−ブチルエーテル(50L)で洗浄し、非真空下、50〜55℃で10時間乾燥させて、所望の化合物(52.1Kg、収率87%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.48 (s, 1H), 6.57 (d, J=9.97 Hz, 1H), 5.99 (d, J=10.16 Hz, 1H), 3.32-3.51 (m, 4H), 3.06 (s, 6H), 2.72 (s, 2H), 1.57-1.66 (m, 2H), 1.41-1.53 (m, 11H).
ステップ3.tert−ブチル1−イソプロピル−1,4−ジヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボキシレート
【0524】
【化50】
【0525】
清浄で乾いた反応器に、25〜30℃で、(E)−tert−ブチル10−((ジメチルアミノ)メチレン)−9−オキソ−3−アザスピロ[5.5]ウンデカ−7−エン−3−カルボキシレート(80Kg)、トルエン(704L)、およびトリメチルアミン(16L)を装入した。反応混合物を70〜80℃に加温し、イソプロピルヒドラジン塩酸塩のメタノール溶液(1.25当量、合計141Kg)を4〜5時間かけて加えた。次いで、反応混合物を70〜80℃で8〜10時間撹拌した後、15〜25℃に冷却した。次いで、内部温度を25℃未満に保ちながら、クエン酸(48Kg)の水(480L)溶液をゆっくりと加えた。酢酸エチル(208L)を加え、混合物を10分間撹拌した。層を分離し、有機層を、クエン酸(48Kg)の水(480L)溶液、次いで水だけ(320L)で続けて洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(320L)で抽出した。合わせた有機層を、次いで、硫酸ナトリウム(8Kg)で乾燥させ、減圧下、40℃未満で溶媒を蒸発乾燥させた。ジクロロメタン(240L)を反応器に装入し、混合物を、透明になるまで25〜30℃で撹拌した。25〜30℃で、活性炭(1.84Kg)、ケイ酸マグネシウム(1.84Kg)、およびシリカゲル(32Kg、100〜200メッシュ)を続けて装入し、不均一混合物を1時間撹拌した。次いで、スラリーを、Hyflow supercell(8Kg)とジクロロメタン(40L)を混合することにより調製したHyflowベッドで濾過した。ケークをジクロロメタン(3回 120L)で洗浄した。合わせた濾液を反応器に装入し戻し、減圧下にて40℃未満で溶媒を蒸発させた。次いで、n−ヘプタン(160L)を装入し、減圧下にて40℃未満で蒸留した。n−ヘプタン(200L)を反応器に装入し、混合物を0〜5℃に冷却した。12〜15時間撹拌した後、0℃で固体を濾過し、冷えた(0〜5℃)n−ヘプタン(160L)で洗浄し、40〜50℃で真空乾燥して、表題化合物(82.4Kg、75%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.25 (s, 1H), 6.42 (dd, J=10.05, 0.49 Hz, 1H) 5.84 (d, J=9.95 Hz, 1H), 4.42-4.52 (m, 1H), 3.36-3.53 (m, 4H), 2.62 (s, 2H) 1.56-1.68 (m, 2H) 1.45-1.55 (m, 17H).
ステップ4.1−イソプロピル−4,6−ジヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−7(1H)−オン塩酸塩
【0526】
【化51】
【0527】
清浄で乾いた反応器に、25〜30℃で、tert−ブチル1−イソプロピル−1,4−ジヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボキシレート(60Kg)およびメタノール(600L)を装入した。25〜30℃でN−ブロモスクシンイミド(32.4Kg)を5回に分けて30〜40分かけて加え、撹拌を30〜60分間継続した。内部温度を30℃未満に保ちながら、チオ硫酸ナトリウム五水和物(5.4Kg)の水(102L)溶液をゆっくりと加えた。混合物を20〜30分間撹拌し、次いで、減圧下にて45℃未満で溶媒を蒸発させた。残渣を25〜30℃に冷却し、2−メチルテトラヒドロフラン(420L)を水(90L)と共に反応器に装入した。混合物を15〜20分間撹拌し、次いで層を分離し、水層を2−メチルテトラヒドロフラン(120L)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を、25〜30℃にて水酸化ナトリウム(4.8Kg)の水(120L)溶液で15〜20分間処理した。層を分離し、有機層を水(120L)で洗浄した後、塩化ナトリウム(12Kg)の水(120L)溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム(6Kg)で乾燥させた。濾過後、ケークを2−メチルテトラヒドロフラン(30L)で洗浄し、合わせた濾液を反応器に装入し戻した。45℃未満、減圧下で溶媒を完全に留去し、残渣をテトラヒドロフラン(201L)に可溶性にした。別の清浄で乾いた反応器に、25〜30℃で、カリウムtert−ブトキシド(60.6Kg)およびテトラヒドロフラン(360L)を装入した。その混合物に、温度を30℃未満に保ちながら、残渣のテトラヒドロフラン溶液をゆっくりと加えた。次いで、反応混合物を60〜65℃に加温し、1〜2時間この温度に保った。完遂したら、混合物を0〜10℃に冷却し、内部温度を10℃未満に保ちながら、塩酸の溶液(1N、196L)でゆっくりと失活させた。反応混合物を25〜30℃に温め、酢酸エチル(798L)を装入した。15〜20分間撹拌した後、層を分離し、水層を酢酸エチル(160L)でさらに抽出した。合わせた有機層を水(160L)で洗浄し、硫酸ナトリウム(8Kg)で乾燥させ、濾過し、ケークを酢酸エチル(300L)で洗浄した。減圧下にて45℃未満で溶媒を完全に留去し、25〜30℃で反応器に酢酸エチル(540L)を装入した後、メタノール(156L)を装入した。混合物を0〜5℃に冷却し、その時点で、温度を指定の範囲で維持しながら、塩化アセチル(79.8Kg)をゆっくりと加えた。次いで、混合物を20〜25℃に温め、撹拌しながら4〜5時間この温度に保った。得られるスラリーを濾過し、固体を酢酸エチル(120L)で洗浄し、次いで、40〜45℃で8〜10時間乾燥させて、所望の粗生成物(33.5Kg、65%)を得た。
【0528】
この粗固体(56.8Kg)を、清浄で乾いた反応器において、25〜30℃でメタノール(454.4L)に可溶性にすることにより、最終精製ステップを実施した。溶液を30〜45分間撹拌し、次いで、25〜30℃で、0.2ミクロンカートリッジフィルターを介して、清浄で乾いた反応器に送った。減圧下にて50℃未満で、約1体積の溶媒が残るまでメタノールを留去した。反応混合物を25〜30℃に冷却し、新鮮なアセトニトリル(113.6L)を、0.2ミクロンカートリッジフィルターを介して装入した。減圧下にて50℃未満で、約1体積の溶媒が残るまで溶媒を留去した。反応混合物を25〜30℃に冷却し、新鮮なアセトニトリル(190L)を、0.2ミクロンカートリッジフィルターを介して反応器に装入した。混合物を65〜70℃に加温し、45分間撹拌し、次いで25〜30℃に冷却し、1時間撹拌した。得られるスラリーを濾過し、ケークを冷えた(15℃)アセトニトリル(56.8L)で洗浄した。固体を減圧下、40〜50℃で8時間乾燥させて、中間体A1(36.4Kg、64%)を得た。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.43 (s, 1H), 5.32-5.42 (m, 1H), 3.15-3.25 (m, 4H), 2.89 (s, 2H), 2.64 (s, 2H), 1.69-1.90 (m, 4H), 1.37-1.45 (m, 6H);ESI[M+H]=248。
中間体A2:2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−6−メトキシイソニコチン酸
【0529】
【化52】
【0530】
清浄で乾燥した反応器に、20〜25℃で、2,6−ジクロロイソニコチン酸(30Kg)およびメタノール(120L)を装入した。スラリーを5分間撹拌し、次いで65℃に加熱した(還流)。次いで、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(30%、87.2Kg)を、付加漏斗から少なくとも4時間かけてゆっくりと装入した。漏斗をメタノール(15L)ですすぎ、65℃で少なくとも15時間撹拌を行った。次いで、混合物を45℃に冷却し、減圧下で、残りの体積が約90Lになるまで蒸留した。次いで、40〜45℃で、炭酸水素カリウム(28.2Kg)および炭酸カリウム(21.6Kg)の水(180L)溶液を反応器に装入した。水溶液を含有する反応器を水(21L)ですすぎ、洗液を反応混合物に装入した。混合物を、減圧下にて80℃未満で、残りの体積が約240Lになるまで蒸留し、20〜25℃に冷却した。
【0531】
別の清浄で乾いた反応器に、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキソボロラン−2−イル)ベンゾエート(52.3Kg)およびジオキサン(340Kg)を装入し、完全に溶解するまで2〜25℃で撹拌した。次いで、前者の反応器の中身を40℃で加熱して、完全に溶解性になったことを確実にし、この新たな反応器に移した。反応混合物を20〜25℃に冷却し、真空/窒素サイクルによって脱酸素化ステップを実施した。混合物を0〜10℃にさらに冷却し、窒素流下で反応器に酢酸パラジウム(0.65Kg)を装入した後、トリフェニルホスフィン(2.46Kg)を装入した。混合物を20〜25℃に加温し、真空/窒素サイクルによって、別の脱酸素化ステップを実施した。次いで、混合物を80℃に加熱し、少なくとも18時間この温度に保った。混合物を20〜25℃に冷却し、次いで、メチルtert−ブチルエーテル(133.2Kg)および水(30L)を反応器に続けて装入した。層を分離し、水相を水(110L)で希釈し、次いでメチルtert−ブチルエーテル(110L)で抽出した。合わせた有機抽出物をクエン酸(52Kg)の水(84L)溶液で洗浄し、層を分離した。水層をメチルtert−ブチルエーテル(88.8Kg)でさらに抽出し、有機層を合わせ、次いで、塩化ナトリウム(43Kg)の水(80L)溶液の3分の1で3回洗浄した。最後の層分離後、有機層を、木炭カートリッジを収容するpallフィルターで濾過し、ケークをメチルtert−ブチルエーテル(11.2Kg)で洗浄した。濾液を減圧下にて50℃未満で蒸留して約90Lに減らし、次いで、50℃未満で続けてヘプタン(120L)と共蒸留して約120Lに減らした。次いで、混合物を1時間かけて20〜25℃に冷却し、次いで、この温度でもう1時間撹拌した。スラリーを濾過し、ケークをヘプタン(3×18L)で3回、次いで、アセトニトリル(3×18L)で3回洗浄した。得られる湿った固体を真空および窒素流下にて45℃未満で少なくとも15時間乾燥させて、中間体A2(44.6Kg、収率87%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.13 (s, 2H), 8.09 (s, 2H), 7.97 (d, J=1.17 Hz, 1H), 7.34 (d, J=0.98 Hz, 1H), 4.08 (s, 3H), 1.61 (s, 9H);ESI[M+H]=330。
中間体A3:tert−ブチル4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)ベンゾエート
【0532】
【化53】
【0533】
丸底フラスコに、2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−6−メトキシイソニコチン酸(中間体A2、15.2g、46.2mmol)および酢酸エチル(140mL)を装入した。1,1’−カルボニルジイミダゾール(8.98g、55.4mmol)を1回で加え、室温で1時間撹拌した。1−イソプロピル−4,6−ジヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−7(1H)−オン塩酸塩(中間体A1、14.8g、52.2mmol)を加えた後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(9.1mL、52.2mL)を加え、反応液を室温で18時間撹拌した。2M HCl水溶液(40mL)を加えた後、1M 硫酸水素カリウム(40mL)および50mLのヘプタンを加えた。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を分離漏斗に移した。有機相を分離し、水(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム(30mL)、水(20mL)、ブライン(20mL)で続けて洗浄し、20gの硫酸マグネシウムおよび10gのシリカゲルで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。濃縮が終わる頃に固体が生成し始めた。残渣を40mLの酢酸エチル中にて80℃で撹拌し、ヘプタン(120mL)を滴下によってゆっくりと加えた。混合物を80℃で1時間撹拌し、次いで、撹拌しながら1時間かけてゆっくりと室温に冷却し、室温で18時間撹拌した。濾過して固体を収集し、水および酢酸エチル−ヘプタン(1:3)で洗浄し、50℃で18時間真空乾燥して、中間体A3(19.64g、収率76%)を得た。
中間体A3の代替調製例:
清浄で乾いた反応器に、20〜25℃で、アセトニトリル(219Kg)および2−(4−(tert−ブトキシカルボニル)フェニル)−6−メトキシイソニコチン酸(中間体A2、34.8Kg)を装入した。混合物を5分間撹拌し、次いで、1,1−カルボジイミダゾール(18.9Kg)を3回に分けて続けて装入した。スラリーを20〜25℃で少なくとも1時間さらに撹拌し、次いで、反応器にポンプで1−イソプロピル−4,6−ジヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−7(1H)−オン塩酸塩(中間体A1、33.0Kg)を装入した後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(20.5Kg)を装入した。試薬ポンプならびに反応器の壁面をアセトニトリル(13.7Kg)で洗浄し、20〜25℃で少なくとも2時間撹拌を行った。完遂後、混合物に、tert−ブチル4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)ベンゾエート(中間体A3、209g)でシード添加し、少なくとも30分間撹拌した。晶出の開始を確認した後、クエン酸一水和物(58.5Kg)の水(257L)溶液を1時間かけて装入した。得られるスラリーを20〜25℃で少なくとも2時間さらに撹拌し、次いで濾過し、ケークをアセトニトリル(68.4Kg)と水(87L)の混合物で洗浄した。この洗液を使用して反応器もすすいだ。固体を減圧下にて55℃未満で乾燥させ、中間体A3(43.44Kg、収率73%)を得た。
(遊離酸としての)実施例ACCiの化合物:4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸
【0534】
【化54】
【0535】
丸底フラスコに、tert−ブチル4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)ベンゾエート(3.7g、6.6mmol)およびトルエン(25mL)を装入した。撹拌しながら85%リン酸を(3.0mL)滴下によって加え、反応液を4時間60℃に加熱した。無色の濃厚なゴム質が生成した。反応液を室温に冷却し、水を加えた。白色の固体が認められた。トルエン有機層を捨て、水層および固体を残しておいた。酢酸エチルを加え(60mL)、4N NaOH溶液を加えてpHを約7に調整した。層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して白色の固体を得た。これらを50℃で酢酸エチル(80mL)に溶解させ、ヘプタン(90mL)をゆっくりと加えた。熱源を外し、混合物を室温に冷却し、16時間撹拌した。得られた固体を濾過して収集し、母液ですすぎ、乾燥させて、表題化合物4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸遊離形態、2.15g、収率65%)を白色の固体として得た。
(遊離酸としての)実施例ACCiの化合物の代替調製例:
清浄で乾いた反応器に、20〜25℃で、アセトニトリル(130.4Kg)およびtert−ブチル4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)ベンゾエート(中間体A3、20.72Kg)を装入した。混合物を5分間撹拌し、次いで、窒素で穏やかに清掃しながら、p−トルエンスルホン酸(8.5Kg)を装入した。反応混合物を70℃に加温し、少なくとも6.5時間この温度に保った。完遂後、混合物を40℃に冷却し、実施例ACCiの化合物(104g)でシード添加し、水(83L)を少なくとも1時間かけてゆっくりと装入した。混合物を、40℃で最低4時間さらに撹拌し、次いで、2時間かけて20〜25℃に冷却した。少なくとも2時間さらに撹拌した後、濾過し、ケークをアセトニトリル(33Kg)および水(41L)からなる溶液ですすいだ。この洗液を使用して反応器もすすいだ。得られる固体を減圧下にて55℃未満で乾燥させて、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(16.5Kg、収率89%)を得た。
実施例ACCiの形態1の化合物−実施例ACCiの無水モノトリスの調製:
【0536】
【化55】
【0537】
バイアルに、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(151mg、0.300mmol)および3mLのエタノールを装入した。混合物を5分間80℃に加熱して固体を溶解させ、次いで室温に冷却した。トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(39mg、0.32mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。ヘプタン(2.25mL)を滴下によって加えてスラリーを生成し、これを50℃に加熱して透明な溶液を生成した。混合物を撹拌しながら終夜室温に冷却した。白色の固体が認められ、混合物をさらに3日間撹拌した。材料を濾過し、真空オーブンにおいて50℃で終夜乾燥させて、形態1(151mg、0.242mmol、収率81%)を生成した。
実施例ACCiの形態1の代替調製例:実施例ACCiの無水モノトリス:
清浄で乾いた反応器にエタノール(83L)を装入した後、実施例ACCi化合物(9.43Kg)およびトリス(2.55kg)を加え、その間、混合物を20〜25℃の温度に保った。タンク壁面をエタノール(2L)ですすぎ、得られる混合物を65〜70℃で加熱し、すべての固体が溶解するまで少なくとも30分間この温度に保ち、次いで45〜50℃に冷却した。インラインの10μmポリプロピレンフィルターで温式濾過を行い、反応器ならびにフィルターをエタノール(9L)で洗浄した。n−ヘプタン(24L)を同じインラインフィルターを介して温溶液に装入し、混合物に、45〜50℃にてエタノール(0.5L)中の4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸無水トリス塩(100g)でシード添加した。少なくとも2時間温度維持した後、少なくとも2時間かけて20〜25℃に冷却した。撹拌を少なくとも5日間行った。次いで、スラリーを濾過し、ケークをエタノール(13L)とn−ヘプタン(6L)の混合物で洗浄した。固体を減圧下にて45℃未満で少なくとも12時間乾燥させ、実施例ACCi(11.7Kg、77%)を得た。
実施例ACCiの形態2−実施例ACCiのモノトリス塩の三水和物の調製:
【0538】
【化56】
【0539】
実施例ACCiの化合物の形態2を、実施例ACCiの形態1の化合物から変換して取得した。50mLのEasyMax反応器に、形態1(1.7214g、2.760mmol)、イソプロパノール(16.50mL、215.8mmol)、および水(688μL、38.190mmol)を加えた。反応器ジャケット温度を25℃として、混合物を約72時間撹拌した(300rpm)。次いで、反応混合物を15分かけて40℃に加温し、約24時間40℃を維持し、一度20℃に冷却して、テスト用にサンプルを取り出した。PXRDによって形態の混合物が観察され、したがって、追加の水(688μL、38.190mmol)を加えた。撹拌速度を400rpmに上げ、スラリーを6時間撹拌し、次いで15℃に冷却した。60mL/40Mフィルターにおいて固体を単離し、96/4のイソプロパノール/水で洗浄した。得られる材料は、PXRDによって、実施例ACCiの形態2の化合物と一致した。
【0540】
実施例ACCiの形態2の化合物−実施例ACCiのモノトリス塩の三水和物の代替調製例:
清浄で乾いた反応器にイソプロパノール(60.4Kg)を装入し、実施例ACCiの化合物(16.68Kg)およびトリス(4.42kg)を加え、その間、混合物を20〜25℃の温度に保った。混合物を5分間撹拌し、次いで水(6.7Kg)を装入し、スラリーを55℃に加温した。その時点で透明な溶液を、インラインの10μmポリプロピレンフィルターで、予め加温した清浄で乾いた反応器(50〜55℃)へと濾過した。次いで、溶液に、三水和物としての実施例ACCiの化合物のモノトリス塩(167g)でシード添加した。シードの残存を確認した後、混合物を少なくとも2時間かけて15℃に冷却し、次いで、最低16時間15℃に保った。スラリーを濾過し、ケークを冷えたイソプロパノール(13.1Kg)で洗浄した。次いで、固体を減圧下にて25℃未満で乾燥させて、形態2だけの実施例ACCi(22.1Kg、収率98%)を得た。
【0541】
形態1の実施例ACCiは、無水であり、周囲温度にて水分活性約0.2(20%RH)未満で熱力学的に安定している。形態1の実施例ACCiは、図3に示す実施例ACCiのPXRDパターンと実質的に同じPXRDパターンを有する。2θ+0.2°2θとして示される、形態1の実施例ACCiの特徴的なPXRDピークは、9.6、10.7、および11.3にある。図3におけるPXRDパターンについてのピーク位置および強度を、表1に示す。
【0542】
【表14】
【0543】
形態1の実施例ACCiは、図4に示すものと実質的に同じラマンスペクトルを有する。形態1の実施例ACCiは、cm−1として示される特徴的なラマンピークシフトを、568、698、989、1218、1511、1561、および1615+2cm−1の箇所に有する。図4における形態1の実施例ACCiのピーク位置(+2cm−1)および標準化強度(W=弱、M=中、S=強)を、表2に示す。
【0544】
【表15】
【0545】
形態1の実施例ACCiは、図5に示すものと実質的に同じ13C ssNMRスペクトルを有する。形態1の実施例ACCiは、ppmとして示される特徴的な13C ssNMR化学シフトを、22.9、146.2、157.9、161.9、および172.9+0.2ppmの箇所に有する。図5に示すとおりの、形態1の実施例ACCiの13C化学シフト(+0.2ppm)を、表3に示す。
【0546】
【表16】
【0547】
形態2の実施例ACCiは、三水和物であり、周囲温度および20%RHで水分活性約0.2を超えても熱力学的に安定している。形態2の実施例ACCiは、図6に示すものと実質的に同じラPXRDパターンを有する。2θ+0.2°2θとして示される、形態2の実施例ACCiの特徴的なPXRDピークは、8.4、9.0、10.5、15.0、および24.7の箇所にある。図6におけるPXRDパターンについてのピーク位置および強度を、表4に示す。
【0548】
【表17】
【0549】
形態2の実施例ACCiは、図7に示すものと実質的に同じラマンスペクトルを有する。形態2の実施例ACCiは、cm−1として示される特徴的なラマンピークシフトを、562、692、984、1225、1507、1557、および1610+2cm−1の箇所に有する。図7における形態2の実施例ACCi化合物のピーク位置(+2cm−1)および標準化強度(W=弱、M=中、S=強)を、表5に示す。
【0550】
【表18】
【0551】
形態2の実施例ACCiは、図8に示すものと実質的に同じ13C ssNMRスペクトルを有する。形態2の実施例ACCiは、ppmとして示される特徴的な13C ssNMR化学シフトを、19.2、149.5、155.6、163.8、および188.3+0.2ppmの箇所に有する。図8に示すとおりの、形態2の実施例ACCiの13C化学シフト(+0.2ppm)を、表6に示す。
【0552】
【表19】
【0553】
当業者には、本明細書で示す開示に基づき、様々に組み合わせたいくつかの異なるスペクトルピークまたはパターンによって、形態1および形態2それぞれの実施例ACCiを唯一のものとして特定できることが理解される。以下で、形態1および形態2の実施例ACCi化合物を別々に特定するのに使用することのできる、特徴的なピーク値の例示的な組合せについて述べるが、こうした例示的な組合せが、本明細書で開示する他のピーク値組合せを制限するという見方は決してすべきでない。
【0554】
形態2の実施例ACCiにおける3つの水分子の存在を確認するために、Bruker D8 Venture回折計を室温で使用してデータを収集した。図9を参照されたい。構造は、単斜晶クラス空間群P2/cにおいてSHELXソフトウェアスイートを使用する固有位相決定法によって解明した(バージョン5.1、Bruker AXS、1997)。引き続いて、完全行列最小二乗法によって構造を精密化した。異方性変位パラメーターを使用して、すべての非水素原子を見出し、精密化した。
【0555】
差フーリエマップから窒素および酸素の上に位置する水素原子を見出し、距離に制約をかけた状態で精密化した。残りの水素原子を計算された位置に置き、その担体原子上に乗るようにした。
【0556】
最終R指数は、7.2%であった。最終差フーリエによって、欠落している、または場所が正しくない電子密度は存在しないことが明らかになった。
表7に、形態2の実施例ACCiに関して収集されたデータを示す。
【0557】
【表20】
【0558】
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の結晶質の2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩。この結晶質の塩は、一般にトリス塩と呼ばれる。
【0559】
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸と塩の比が1:1である、実施例ACCiの結晶質トリス塩。
【0560】
無水結晶質塩である、実施例ACCiの結晶質トリス塩。
9.6、10.7、および11.3 2θ+0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、実施例ACCiの無水結晶質トリス塩。
【0561】
1511、1561、および1615cm−1、+2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、実施例ACCiの無水結晶質トリス塩。
22.9、146.2、および161.9ppm、+0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、実施例ACCiの無水結晶質トリス塩。
【0562】
1511および1615cm−1、+2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、22.9、146.2、または161.9ppm、+0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、実施例ACCiの無水結晶質トリス塩。
【0563】
実質的に純粋である、実施例ACCiの無水結晶質トリス塩。
三水和物結晶質塩である、実施例ACCiの結晶質トリス塩。
8.4、9.0、および10.5 2θ、+0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンを有する、実施例ACCiの三水和物結晶質トリス塩。
【0564】
1507、1557、および1610cm−1、+2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルを有する、実施例ACCiの三水和物結晶質トリス塩。
19.2、149.5、および163.8ppm、+0.2ppmの箇所に化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルを有する、実施例ACCiの三水和物結晶質トリス塩。
【0565】
8.4および9.0 2θ、+0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、
1557および1610cm−1、+2cm−1の箇所にピークシフトを含むラマンスペクトルと、
19.2、149.5、または163.8ppm、+0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルと
からなる群から選択される分析パラメーターを有する、実施例ACCiの三水和物結晶質トリス塩。
【0566】
8.4および9.0 2θ、+0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、1507、1557、または1610cm−1、+2cm−1の箇所に少なくとも1つのピークシフトを含むラマンスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、実施例ACCiの三水和物結晶質トリス塩。
【0567】
8.4および9.0 2θ、+0.2°2θの回折角の箇所にピークを含むPXRDパターンと、19.2、149.5、または163.8ppm、+0.2ppmの箇所に少なくとも1つの化学シフトを含む13C ssNMRスペクトルとからなる群から選択される分析パラメーターを有する、実施例ACCiの三水和物結晶質トリス塩。
実施例DGAT2i
(DGAT2i化合物):(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド
【0568】
【化57】
【0569】
ステップ1:3−エトキシピリジン
3−ヒドロキシピリジン(8.10mol、1.0当量)のアセトン(12L)溶液に、15℃で、炭酸セシウム(12mol、1.5当量)およびヨウ化エチル(9.7mol、1.2当量)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を濾過し、有機層を濃縮して、粗生成物を得た。酢酸エチル(20L)を加え、水(3×5L)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、3−エトキシピリジン(620g、62%)を油状物として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.44 (t, 3H), 4.07 (q, 2H), 7.15-7.23 (m, 2H), 8.20 (dd, 1H), 8.30 (d, 1H).
ステップ2:3−エトキシピリジン−1−オキシド
3−エトキシピリジン(5.0mol、1.0当量)のジクロロメタン(12L)溶液に、10℃でm−クロロペルオキシ安息香酸(6.5mol、1.3当量)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム(4kg、水5L中)を加えた。反応混合物を15℃で2時間撹拌した。別の分のチオ硫酸ナトリウム(1.5kg、水5L中)を加えた。反応混合物を15℃で1時間撹拌した。混合物をジクロロメタン(16×10L)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール、100:1〜10:1)によって精製して、表題化合物(680g、97%)を褐色の油状物として得た。これを、石油エーテル(4L)を用いた室温で24時間の摩砕によってさらに精製して、3−エトキシピリジン−1−オキシド(580g、83%)を黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.41 (t, 3H), 4.02 (q, 2H), 6.84 (dd, 1H), 7.12 (dd, 1H), 7.85 (d, 1H), 7.91-7.95 (m, 1H).
ステップ3:2−((5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ)−3−エトキシピリジン
この反応は、5つの並行した回分で実施した。
【0570】
撹拌した3−エトキシピリジン−1−オキシド(0.72mol、1.0当量)および3−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン(0.72mol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(2500mL)溶液に、室温で、ジイソプロピルエチルアミン(2.69mol、3.7当量)およびブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(0.93mol、1.3当量)を加えた。反応混合物を室温で2日間撹拌し、次いで、別個の回分を合わせて単一回分とした。得られる懸濁液を濃縮乾燥し、ジクロロメタン(25L)に溶解させた。有機層を、1N水酸化ナトリウム(15L)、水(3×20L)、およびブライン(20L)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して油状物を得た。粗油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル、10:1〜1:1)によって精製して、粗生成物を褐色の固体として得た。この固体を、メチルtert−ブチルエーテル:石油エーテル(1:10、11L)を用いて摩砕して、2−((5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ)−3−エトキシピリジン(730g、69%)をオフイエロー色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.49 (t, 3H), 4.16 (q, 2H), 7.04 (dd, 1H), 7.25 (dd, 1H), 7.68-7.73 (m, 2H), 8.44 (d, 1H), 8.49 (d, 1H).MS(ES+)297.1(M+H)。
ステップ4:エチル2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート
2−((5−ブロモピリジン−3−イル)オキシ)−3−エトキシピリジン(300mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(1.3L)溶液を、窒素で30分間脱気した。ターボグリニャール(390mmol、1.3当量、テトラヒドロフラン中1.3M)を、室温で、内部温度が30℃未満に保たれる速度で加えた。反応混合物を室温に冷まし、3時間撹拌した。反応液を10℃に冷却し、塩化亜鉛(390mmol、1.3当量、2−メチルテトラヒドロフラン中1.9M)を、温度が15℃未満に保たれる速度で加えた。得られる懸濁液を、沈殿がすべて溶解するまで室温に加温し、次いで、10℃に冷却し戻した。エチル2−クロロピリミジン−5−カルボキシレート(360mmol、1.2当量)およびジクロロ[ビス(2−(ジフェニルホスフィノ)フェニル)エーテル]パラジウム(II)(6.00mmol、0.02当量)を固体として加えた。得られる懸濁液を窒素で30分間脱気し、次いで16時間50℃に加熱した。反応液を水性条件下で後処理し、次いで、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩、チオシリカ、および木炭で順次処理して、金属不純物を除去した。粗化合物をメタノール(450mL)から再結晶させて、エチル2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(77g、70%)を淡黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.44 (t, 3H), 1.50 (t, 3H), 4.19 (q, 2H), 4.46 (q, 2H), 7.00-7.04 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 7.71 (d, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.66 (d, 1H), 9.32 (s, 2H), 9.55 (s, 1H).
ステップ5:2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(中間体1)
2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキシレート(205mmol、1.0当量)のテトラヒドロフラン(300mL)懸濁液に、水酸化ナトリウム(307mmol、1.5当量、4M水溶液)およびメタノール(50mL)を加えた。得られる溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(400mL)で希釈し、2:1のジエチルエーテル:ヘプタン(2×300mL)で抽出した。水層を4M塩酸で酸性化してpH4とした。得られる懸濁液を室温で1時間撹拌した。固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(69g、100%)を淡黄色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ1.37 (t, 3H), 4.18 (q, 2H), 7.19 (dd, 1H), 7.58 (dd, 1H), 7.70 (dd, 1H), 8.35-8.40 (m, 1H), 8.66 (d, 1H), 9.33 (s, 2H), 9.41 (d, 1H), 13.9 (br. s, 1H).
ステップ6:(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド[実施例DGAT2i(DGAT2i化合物)]
2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(45.0g、133mmol、1.0当量)のジクロロメタン(500mL)懸濁液に、塩化オキサリル(13.8mL、160mmol、1.2当量)およびジメチルホルムアミド(0.510mL、6.65mmol、0.05当量)を加えた。懸濁液を2時間撹拌し、この時点で、溶液が得られた。反応混合物を濃縮して、粗酸塩化物を赤色の固体として得た。粗酸塩化物のジクロロメタン(200mL)溶液に、0℃で、(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン(12.2g、140mmol、1.05当量)およびジイソプロピルエチルアミン(51.0mL、293mmol、2.2当量)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液を滴下によって加えた。反応液を室温に温め、16時間撹拌した。水(1.0L)および酢酸エチル(600mL)を加え、有機層を分離し、飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。濾液を活性炭(20g)で処理し、65℃で20分間撹拌した。懸濁液を温式濾過し、濾液を濃縮して淡黄色の固体とし、これを、メタノール含有酢酸エチル(1:4、1L)から再結晶させて、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(43.5g、81%)を無色の固体として得た。表題化合物を、同じようにして調製した前の諸回分(108.7g、266.8mmol)と合わせ、酢酸エチル(1.0L)を用いて80℃で4時間スラリー化した。懸濁液を室温に冷まし、4日間撹拌した。固体を濾過し、酢酸エチル(3×200mL)で洗浄し、50℃で24時間高真空乾燥させて、(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(100.5g、92%)を無色の固体として得た。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 1.38 (t, 3H), 1.89-1.98 (m, 1H), 2.15-2.26 (m, 1H), 3.65 (dd, 1H), 3.70-3.78 (m, 1H), 3.85-3.92 (m, 2H), 4.18 (q, 2H), 4.46-4.55 (m, 1H), 7.18 (dd, 1H), 7.58 (dd, 1H), 7.69 (dd, 1H), 8.37 (dd, 1H), 8.64 (d, 1H), 8.95 (d, 1H), 9.28 (s, 2H), 9.39 (d, 1H).MS(ES+)408.4(M+H)。融点177.5℃。C2121についての元素分析:計算値C:61.91、H:5.20、N:17.19;実測値C:61.86、H:5.18、N:17.30。
【0571】
この手順からの固体形態を、粉末X線回折(PXRD)分析によって特徴付け、実施例DGAT2iの形態1と割り当てた。
(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例DGAT2i)の調製のための代替ステップ6
100mLの反応器に、アセトニトリル(35mL)、2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)ピリミジン−5−カルボン酸(5.0g、15mmol)、および(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩(2.2g、18mmol、1.2当量)を装入した。温度を20℃〜30℃に保ちながら、ジイソプロピルエチルアミン(18mL、103mmol、7.0当量)を装入した。プロパンホスホン酸無水物(T3P)のアセトニトリル溶液(21mL、30mmol、2.0当量)を、温度が45℃未満に保たれる速度で装入した。反応器を1時間40±5℃に加熱し、次いで、反応完遂についてサンプルを取った。反応液を20℃〜25℃に冷却し、テトラヒドロフラン(25mL)を加えた。炭酸水素ナトリウムの溶液(0.5M、40mL)を装入し、混合物を1時間撹拌した。pHをチェックし、8.5と測定された。酢酸エチル(40mL)を加え、混合物を15分間撹拌した。混合物を沈降させ、相を分けた。水層を分液漏斗に移し、酢酸エチル(100mL)で逆抽出した。有機相を合わせ、水(40mL)で洗浄した。有機層を少量ずつ100mLの反応器に移し、真空濃縮して体積を小さくした。メチルエチルケトン(100mL)を加え、混合物を濃縮して、最終体積をおよそ60mLとした。真空を解除し、スラリーを加熱還流し、反応器壁面から固体が洗い落ちるまで維持した。スラリーを2時間かけて15℃に冷却し、終夜粒状化した。濾過によって固体を単離し、反応器およびケークをメチルエチルケトン(各10mL)で2回洗浄した。固体を真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、4.86g(81%)の所望の生成物を得た。この手順からの固体形態を、PXRD分析によって特徴付け、実施例DGAT2iの形態2と割り当てた。
実施例DGAT2iの形態2の形態1への変換
100mLの反応器に、形態2の(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例DGAT2i)(10.0g、24.6mmol、1.00当量)、メチルエチルケトン(8.8mL/g)、88.0mL)、および水(1.2mL/g、12.0mL)を装入した。反応器を30分かけて50℃に加熱した。およそ44℃で完全な溶液が出現した。反応器を30分かけて40℃に冷却し、次いで、シードである形態1の(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例DGAT2i)(0.050g、0.123mmol、0.0050当量)を装入した。シード添加後、濁りのあるスラリーを1時間撹拌した後、2時間かけて5℃に冷却し、次いで、5℃で12時間撹拌した。工程内管理サンプルを取り出し、PXRD分析によって特徴付けて、固体が形態1であったことを確認した。スラリーを濾過し、反応器およびケークを0℃のメチルエチルケトン(2.5mL/g、25mL)で洗浄した。固体を真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、8.15g(81.5%)の所望の生成物を得た。所望の生成物のPXRDパターンは、形態1の実施例DGAT2iと一致した。
粉末X線回折:
粉末X線回折分析は、Cu放射線源(Kα−平均波長1.54056Å)を備えたBruker AXS D8 Advance回折計に、Gobel鏡を主に利用するツイン(twin primary utilizing a gobel mirror)を備え付けたものを使用して行った。回折された放射線は、PSD−Lynx Eye検出器で検出した。一次および二次両方が2.5ソーラースリットを備えた。X線管電圧およびアンペア数は、それぞれ40kVおよび40mAに設定した。データは、シータ−シータゴニオメーターにおいて、1ステップあたり6秒の走査スピードを使用する1000ステップでの3.0〜40.0度2シータのロックドカップル走査で収集した。サンプルを低バックグラウンドケイ素サンプル保持器(C79298A3244B261)に入れて準備した。Bruker DIFFRAC Plusソフトウェアを使用してデータを収集した。EVA diffract plusソフトウェアによって解析を行った。
【0572】
PXRDデータファイルは、ピーク検索より前には加工しなかった。EVAソフトウェアにおいてピーク検索アルゴリズムを使用して、閾値を5、幅の値を0.2としてピークを選抜した。自動化による割当ての出力を目視によって確認して有効性を確実にし、必要なら、調整を手作業で行った。一般に、相対強度が3%以上であるピークを選択した。分解されなかった、またはノイズと一致したピークも放棄した。USPに記載のPXRDからのピーク位置と対応付けられる典型的な誤差は、+/−0.2°内である(USP−941)。
【0573】
【表21】
【0574】
図1は、実施例DGAT2i化合物の結晶質形態1を示す特徴的なX線粉末回折パターンである(縦軸:強度(CPS)、横軸:2シータ(度))。
図2は、実施例DGAT2i化合物の結晶質形態2を示す特徴的なX線粉末回折パターンである(縦軸:強度(CPS)、横軸:2シータ(度))。
実施例FXRa(「トロピフェキソール」):
中間体
【0575】
【化58-1】
【0576】
【化58-2】
【0577】
2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドオキシム(I−1B)。水酸化ナトリウム(7g、175.00mmol、1.19当量)の水(120mL)溶液に、0℃で、撹拌したNHOH.HCl(11.8g、169.78mmol、1.15当量)の水(120mL)溶液を加えた。得られる溶液を0℃で10分間撹拌した。次いで、2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒド(28g、147.29mmol、1.00当量)のエタノール(120mL)溶液を加えた。得られる溶液を室温でさらに1時間撹拌した。得られる溶液を、500mlのHOで希釈し、2×700mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、2×300mLのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮して、(E)−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドオキシムをオフホワイト色の結晶質固体として得た。
【0578】
N−ヒドロキシ−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズイミドイルクロリド(I−1C)。撹拌した(E)−2−(トリフルオロメトキシ)ベンズアルデヒドオキシム(30g、146.27mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(300mL)溶液に、内部温度を25℃未満に保ちながら、NCS(22g、166.04mmol、1.12当量)をゆっくりと加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られる溶液を水(300mL)で希釈し、酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン(5×300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮して、(Z)−2−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイルクロリドオキシムを淡黄色の結晶質固体として得た。
【0579】
メチル5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−カルボキシレート(I−1D)。炭酸カリウム(11g、79.7mmol、1.09当量)をTHF(100mL)に懸濁させ、混合物を撹拌した。上記の撹拌した混合物に、メチル3−シクロプロピル−3−オキソプロパノエート(11g、77.5mmol、1.06当量)の50mlのTHF溶液を加え、−10℃で30分間撹拌した。この反応混合物に、−5℃で、(Z)−2−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイルクロリドオキシム(17.6g、73.3mmol、1.00当量)のTHF(50mL)溶液を加え、次いで、35℃で6時間撹拌した。反応混合物を200mLのHOで希釈し、酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。有機層をブライン(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮し、次いで、酢酸エチル/石油エーテル(1:100〜1:20)溶離液を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、メチル5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−カルボキシレートを白色の固体として得た。
【0580】
(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(I−1E)。250mLの丸底フラスコを、窒素でパージし、LiAlH(2.5g、65.8mmol、2.87当量)のテトラヒドロフラン(50mL)懸濁液を加えた。この後、−10℃で、メチル5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−カルボキシレート(7.5g、22.9mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(50mL)溶液を滴下によって加えた。得られる反応混合物を−10℃で30分間撹拌した。反応が完了したら、3mLの酢酸エチルに続いて3mLの水およびOmLの15%NaOH水溶液を、すべて激しい撹拌を維持しながら加えることにより、失活させた。得られる白色の沈殿をcelite(登録商標)で濾過し、濾過ケークを200mLの酢酸エチルで洗浄した。濾液をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。これにより、7gの(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)メタノールが黄色の油状物として得られた。(1H-NM(300 MHz, CDCl3) δ7.56 (m, 2H), 7.41 (m, 2H), 4.50 (s, 2H), 2.20 (m, 1H), 1.72 (s, 1H, --OH) 1.11-1.28 (m, 4H).
4−(ブロモメチル)−5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)−フェニル)イソオキサゾール(I−1F)。100mLの丸底フラスコに、(5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)−メタノール(4g、13.3mmol)、トリフェニルホスフィン(5.6g、20mmol、1.5当量)、およびジクロロメタン(40mL)を入れた。完全に溶解するまで混合物を撹拌し、次いで、撹拌状態の四臭化炭素(6.6g、20mmol、1.5当量)のジクロロメタン(20ml)溶液中にカニューレでゆっくりと滴下した。混合物を1時間撹拌し、次いで真空下で溶媒を蒸発させた。粗残渣を、0〜50%の勾配の酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物が無色の油状物として得られた。MS m/z 361.9/363.9(M+1、Br79/Br81同位体パターン)。
【0581】
tert−ブチル3−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(I−1G)。250mLのフラスコを窒素でパージし、N−Boc−ノルトロピン(2.9g、12.8mmol)、18−クラウン−6(3.4g、12.8mmol)、および無水テトラヒドロフラン(80mL)を装入した。カリウムtert−ブトキシド(2.9g、25.6mmol)を少量ずつ加え、混合物を窒素中で1時間激しく撹拌した。4−(ブロモメチル)−5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)−フェニル)イソオキサゾール(4.18g、11.6mmol)を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、滴下によって加え、反応混合物を窒素陽圧下で終夜撹拌した。真空下で溶媒を除去し、混合物を水(100mL)および酢酸エチル(100mL)で希釈した。有機層を分離し、無水MgSOで乾燥させ、真空下で蒸発にかけた。粗残渣を、0〜100%の酢酸エチル/ヘキサンの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を黄色の油状物として得た。MS m/z 509.2(M+1)。
【0582】
4−((8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロプル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール(I−1H)。tert−ブチル−3−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)−メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレートを20%のトリフルオロ酢酸ジクロロメタン溶液30mLに溶解させた。溶液を室温で1時間撹拌し、溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル(125mL)に溶解させ、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液(100mL)で洗浄し、有機層を無水MgSOで乾燥させ、真空下で蒸発にかけた。粗残渣を、0〜20%のエタノール/ジクロロメタンの勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の生成物を無色の油状物として得た。MS m/z 409.2(M+1)。1H NMR (DMSOd.sub.6, 400 MHz); δ8.51 (br s, 1H, NH), 7.72-7.68 (m, 1H), 7.64 (dd, J=7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.58-7.52 (m, 2H), 4.33 (s, 2H), 3.81 (bs, 2H), 3.55 (t, J=4.5 Hz, 1H), 2.36-2.33 (m, 1H), 1.98 (見かけ上dt, J=14.8, 4.0 Hz, 2H), 1.91-1.76 (m, 6H), 1.14-1.07 (m, 4H).
4−((8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオルオメチル)フェニル)イソオキサゾール(I−1I)を、同じ手順に従って調製した。MS m/z 393.2(M+1)。1H NMR (DMSOd6, 400 MHz); δ8.51 (br s, 1H, NH), 7.92 (d, J=8.0, 1.8 Hz, 1H), 7.81 (見かけ上t, J=7.1 Hz, 1H), 7.78 (見かけ上t, J=7.1 Hz, 1H), 7.58 (d, J=7.3 Hz, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.81 (bs, 2H), 3.52 (t, J=3.7 Hz, 1H), 2.36-2.33 (m, 1H), 1.92 (見かけ上dt, J=14.8, 4.0 Hz, 2H), 1.81-1.69 (m, 6H), 1.14-1.09 (m, 4H).
4−((8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2−(ジフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール(I−1J)を、同じ手順に従って調製した。MS m/z 391.3(M+1)。1H NMR (CDCl.sub.3, 400 MHz); δ9.10 (br s, 1H, NH), 7.32 (見かけ上t, J=8.4 Hz, 2H), 7.26 (見かけ上d, J=8.4 Hz, 2H), 6.44 (t, J=74 Hz, 1H, CHF2), 4.32 (s, 2H), 3.82 (bs, 2H), 3.56 (t, J=4.0 Hz, 1H), 2.32 (見かけ上dt, J=15.2, 4.6 Hz, 2H), 2.08-2.04 (m, 1H), 1.98-1.89 (m, 4H), 1.78 (見かけ上br d, J=15.9 Hz, 2H), 1.26-1.20 (m, 2H), 1.14-1.09 (m, 2H).
4−((8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジフルオロフェニル)イソオキサゾール(I−1K)を、同じ手順に従って調製した。MS m/z 361.2(M+1)。1H NMR (CDCl3, 400 MHz); δ 9.18 (br s, 1H, NH), 7.48-7.40 (m, 1H), 7.06-6.99 (m, 2H), 4.31 (s, 2H), 3.82 (bs, 2H), 3.59 (t, J=4.7 Hz, 1H), 2.16 (見かけ上dt, J=15.9, 4.0 Hz, 2H), 2.09-2.02 (m, 1H), 1.98-1.92 (m, 4H), 1.76 (見かけ上br d, J=15.2 Hz, 2H), 1.26-1.19 (m, 2H), 1.15-1.09 (m, 2H).
実施例FXRa:トロピフェキソール
【0583】
【化59】
【0584】
メチル2−(3−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(I−1A)。撹拌子を備えた25mLの丸底フラスコに、4−((8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール(I−1H)(0.525g、1.29mmol)、3.6mLのN,N−ジメチルアセトアミド、炭酸セシウム(1.08g、3.31mmol)、およびメチル2−ブロモ−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(1.12g、3.87mmoles)を順次加えた。得られるスラリーを室温で10分間撹拌した後、次いで、混合物を60℃に加温し、1時間撹拌した。反応スラリーを室温に冷まし、200mLの酢酸エチルで希釈し、水(3×30mL)で洗浄した。有機抽出物を真空濃縮し、順相シリカゲルクロマトグラフィー(40gシリカカラム)を、10%〜60%の酢酸エチル/ヘキサンの15分の勾配で使用して直接精製した。所望の画分を真空濃縮し、静置すると、得られた残渣が結晶して、所望の生成物が白色の結晶質固体として得られた。
【0585】
2−[3−({5−シクロプロピル]−3−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸(I−1B)。撹拌子を備えた25mLの丸底フラスコに、メチル2−(3−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボキシレート(0.55g、0.89mmol)、4.0mLのTHF、2.0mLのMeOH、および3N KOH水溶液(1mL、3mmol)を順次加えた。得られる均一な溶液を70℃で1時間撹拌し、室温に冷却し、次いで、pH=6に達するまで(WhatmanクラスのpH試験紙)、AcOH(およそ0.2mLの氷酢酸、3mmoles)で失活させた。この時点で、反応液を酢酸エチル(40mL)で希釈し、水(3×5mL)で洗浄した。酢酸エチル画分を真空濃縮して、油性残渣を得た。得られた油状物に、次いで6mLのMeOHを加えた。油状物は、速やかに溶解し、次いで、直ちに結晶し始めた。2.5時間静置したら、母液を抜き取り、結晶を洗浄した(3×2mLの氷冷MeOH)。結晶を真空乾燥し(45℃で10mmHgの圧力、終夜)、次いで、アセトニトリルから再結晶させ、濾過し、真空乾燥して、所望の生成物である2−(3−((5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメトキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)−メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−フルオロベンゾ[d]チアゾール−6−カルボン酸を得た。
【0586】
2−[3−({5−シクロプロピル−3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2−オキサゾール−4−イル}メトキシ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]−4−フルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−6−カルボン酸(I−2B)。実施例1−2Aおよび対応する酸1−2Bは、中間体4−((8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イルオキシ)メチル)−5−シクロプロピル−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)イソオキサゾールの反応から、同じ手順に従って調製することができる。
物理データ Ex MS(m/z)、H NMR
トロピフェキソール
【0587】
【化60】
【0588】
元素分析(C3029S):C 56.69、H 4.60、N 6.61;実測値:C 56.79、H 4.61、N 6.65。MS m/z 604.2(M+1)。1H NMR (MeOD, 400 MHz) δ 8.03 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.57-7.53 (m, 2H), 7.49 (dd, J = 8.1, 1.8 Hz, 2H), 7.41 (見かけ上t, J = 7.6, 1H), 4.31 (s, 2H), 4.22 (広幅なs, 2H), 3.50 (t, J = 4.4 Hz, 1H), 2.22-2.15 (m, 1H), 2.00 (見かけ上dt, J = 14.8, 4.0 Hz, 2H), 1.91-1.81 (m, 4H), 1.75 (d, J = 14.4, 2H), 1.10-1.05 (m, 4H).
実施例KHKi(KHKi化合物):
[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸
【0589】
【化61】
【0590】
ステップ1:
メチル{(1R,5S,6s)−3−[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル}アセテート
メチル(1R,5S,6s)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イルアセテート塩酸塩(120.2g、627.2mmol)のDCM(1250mL)溶液に、−72℃で、DCM(50ml)中の2,4−ジクロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン(145.7g、671.5mmol)を滴下し、付加漏斗をDCM(50ml)で洗浄し、洗液を反応フラスコに加えた。反応温度を−70℃〜−60℃の間に保ちながら、DIPEA(273mL、1570mmol)を10分かけて加えた。混合物を−65℃〜−63℃で1時間撹拌し、次いで、3時間かけて25℃に加温した。得られる透明な溶液を、当初の体積の約1/5に濃縮した。得られた重いスラリーに、MTBE(700mL)およびヘプタン(700mL)を加え、得られるスラリーを25℃で10分間撹拌し、次いで、固体を濾別し、MTBE−ヘプタン(4:1)で洗浄した。合わせた母液を真空濃縮して油状物とし、これをヘプタン(1200mL)と合わせた。得られた不均一混合物を25℃で2.5日間撹拌した。白色の固体が生成した。液体をデカントし、固体をヘプタン(200mL)で洗浄し、窒素流中で乾燥させた。得られた表題生成物を、さらに精製せずに次のステップに使用した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 6.47 (s, 1H), 4.07 (d, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.53-3.68 (m, 3H), 2.36-2.49 (m, 1H), 2.21-2.34 (m, 1H), 1.60-1.73 (m, 2H), 0.88-0.97 (m, 1H).
ステップ2
ステップ1からのメチル{(1R,5S,6s)−3−[2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル}アセテートをアセトニトリル(1500mL)に溶解させ、(2S)−2−メチルアゼチジニウム[(1R,4S)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタ−1−イル]メタンスルホネート(223.0g、735mmol)を加えた。混合物を60℃で撹拌し、DIPEA(77.0mL、442mmol)を3時間かけて加えた。混合物を3時間撹拌し、次いで、DIPEA(180mL、1.03mol)を3時間かけて加え、混合物を60℃で18時間撹拌した。追加の(2S)−2−メチルアゼチジニウム[(1R,4S)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタ−1−イル]メタンスルホネート(18.0g、59mmol)を加え、混合物を60℃でもう18時間撹拌した。混合物を当初の体積の約1/4に濃縮し、得られた黄色の油状物を500mLの水と400mLのヘプタンと400mLのMTBEとに分配した。水相を分離し、MTBE−ヘプタン(1:1)混合物(2×150mL)で再び抽出した。合わせた有機抽出物を120mLの飽和NaHCO(120mL)で洗浄し、次いで、SiO(70g)および無水MgSO(70g)と共に撹拌した。固体を濾別し、透明な溶液を濃縮して、216.6gの実施例FXRaが無色の油状物として得られた。
MS(ES+):371.1(M+H)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 5.91 (s, 1H), 4.37-4.48 (m, 1H), 3.87-4.05 (m, 3H), 3.70 (s, 3H), 3.50-3.64 (m, 1H),3.41-3.50 (m, 2H), 2.33-2.42 (m, 1H), 2.31 (d, 2H), 1.88-1.99 (m, 1H), 1.52-1.59 (m, 2H), 1.49 (d, 3H), 0.88-0.96 (m, 1H).
ステップ3
撹拌した未精製のメチル[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]アセテートのメタノール溶液(650mL)に、5℃〜15℃で攪拌しながら、水酸化ナトリウム(35.1g、877mmol)の水(70mL)溶液を少量ずつ加えた。混合物は、30分で透明になった。透明な溶液を室温で3時間撹拌し、次いで、当初の体積の約1/3に濃縮し、残渣を水(750mL)およびブライン(250mL)で希釈し、次いで、MTBE(260mL)とヘプタン(130mL)の混合物で洗浄した。有機洗液は捨てた。水相をMTBE−ヘプタン(2:1)混合物(2×300mL)で洗浄し、有機層を捨てた。次いで、水層をMTBE(250mL)およびヘプタン(250mL)と合わせ、0℃に冷却した。0℃〜4℃でゆっくりと撹拌しながら、6M HCl水溶液(130mL)を加えた後、1M KHSO水溶液(150mL)を加え、得られた混合物を15分間撹拌した。有機相を分離し、水相を、MTBE(170mL)とヘプタン(170mL)の混合物でさらに抽出した。合わせた有機抽出物を水−ブライン(1:1)混合物(150mL)で洗浄し、無水MgSO(60g)およびSiO(60g)で乾燥させ、濾過し、濃縮して、無色の油状物を得た。これを(濃縮されたMTBE溶液として)、同規模で同一条件を使用して調製した別の回分と合わせた。合わせたMTBE溶液を真空濃縮し、次いでヘプタン(2000mL)を加え、懸濁液を、真空度を徐々に上げながら再び濃縮して、所望の生成物(406.0g)を得た。この材料の一部(196g)を60℃〜63℃でMTBE(220mL)に溶解させ、ゆっくりと撹拌し、55℃〜60℃でヘプタン(1500mL)を加えた。混合物を、結晶質の表題化合物(50mg)でシード添加した。混合物を60℃で30分間撹拌し、次いで、追加のヘプタン(1700mL)を20分かけて加えた。不均一混合物を60℃で2時間撹拌し、次いで、ゆっくりと25℃に冷却し、20時間撹拌した。少量の固体がフラスコ壁面にこびりついたが、スパチュラを用いて容易に液相に移され、混合物を25℃で24時間さらに撹拌した。固体を濾別し、ヘプタン中5%のMTBEで洗浄し、50℃で48時間真空乾燥して、実施例KHKiを白色の結晶質固体(178.2g、3ステップで73%)として得た。実施例KHKiの結晶質固体は、シード添加なしでも、同様の精製条件を使用して取得された。
融点:122〜123℃、[α]+86.3°(CDCl3、c=1.37)。MS(ES+):357.3(M+H)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 10.84 (br. s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.38-4.51 (m, 1H), 3.89-4.10 (m, 3H), 3.53-3.66 (m, 1H), 3.41-3.53 (m, 2H), 2.30-2.46 (m, 3H), 1.94 (ddt, 1H), 1.55-1.63 (m, 2H), 1.50 (d, 3H), 0.94 (m, 1H).
粉末X線回折分析は、Cu放射線源を備えたBruker AXS D4 Endeavor回折計を使用して行った。発散スリットは、0.6mmに設定し、二次的光学素子では、可変スリットを使用した。回折された放射線は、PSD−Lynx Eye検出器で検出した。X線管電圧およびアンペア数は、それぞれ40kVおよび40mAに設定した。シータ−2シータゴニオメーターにおいて、0.020度のステップサイズおよび0.3秒のステップ時間を使用して、2シータ角3.0度から40.0度まで、Cu波長Kα=1.54056Åでデータを収集した。サンプルを低バックグラウンドケイ素サンプル保持器に入れて準備し、収集の間回転させた。Bruker DIFFRAC Plusソフトウェアを使用してデータを収集し、EVA diffract plusソフトウェアによって解析を行った。
【0591】
ピーク検索より前にPXRDデータファイルは加工しなかった。EVAソフトウェアにおいてピーク検索アルゴリズムを使用して、閾値を1としてピークを選抜し、幅の値0.3を使用して、予備的なピーク割当てを行った。自動化による割当ての出力を目視によって確認して有効性を確実にし、必要なら、調整を手作業で行った。一般に、相対強度が3%以上であるピークを選択した。分解されなかった、またはノイズと一致したピークも放棄した。USPおよびJPに記載のPXRDからのピーク位置と対応付けられる典型的な誤差は、+/−0.2°までである。
【0592】
実施例KHKiの結晶質の遊離酸についての特徴的なピークは、約9.0、10.4、15.0、および21.4+/−0.2°の角2θ(°)値を含む。実施例KHKiの結晶質の遊離酸のさらに別の態様は、特徴的なピークが、約9.0、15.0 19.6、21.4、および26.5+/−0.2°の角2θ(°)値を含む場合である。実施例KHKiの結晶質の遊離酸のさらに別の態様は、特徴的なピークが、約9.0、10.4、11.5、15.0、16.5、19.6、21.4、および26.5+/−0.2°の角2θ(°)値を含む場合である。実施例KHKiの結晶質の遊離酸のさらに別の態様は、特徴的なピークが、約10.4、11.5、15.0、19.6、および26.5+/−0.2°の角2θ(°)値を含む場合である。表10に、実施例KHKiの結晶質の遊離酸についてのPXRDピーク一覧を示し、+/−0.2°が前記ピークに適用される。図1は、実施例KHKiの結晶質の遊離酸のPXRDパターンを示す。
【0593】
【表22】
【0594】
付加的な薬理学および薬理学的データ
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸(実施例ACCi)の薬理学
4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸は、肝臓線維化を伴うNASHの治療用に現在開発中である、可逆的ACC1/2二重阻害薬である。本化合物は、肝臓に不均衡に分布するように設計されており、ラットおよびサルの両方において肝臓に100倍以上不均衡に分布し、そのため、肝臓において、末梢組織より高度に、脂質新生(DNL)を阻害し、脂肪酸酸化を刺激することが予想される。ヒトおよびラットACCアイソザイムの阻害についての用量反応実験を、非競合的阻害薬について阻害濃度(IC50)が酵素の平衡解離定数(Ki)に近付く、アデノシン三リン酸(ATP)の飽和濃度で行った。実施例ACCiの化合物は、[14C]炭酸の[14C]マロニルCoAへの取込みを濃度依存的に阻害した。ラットでは、ACC阻害薬によって、肝臓マロニルCoAの、用量および遊離血漿濃度依存的な減少が生じた。ヒトでは、健康な成人対象における第1相研究において、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸の投与が、肝臓DNLを抑制することが示されており(Bergmanら、2017)、加えて、本薬物は、肝臓脂肪酸酸化を刺激し、したがって、肝臓における脂肪蓄積を減少させることが予想される。肝臓DNLのこの阻害は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)において認められる過剰なDNLの減少および正常化をもたらすと仮定される。加えて、4−(4−(1−イソプロピル−7−オキソ−1,4,6,7−テトラヒドロスピロ[インダゾール−5,4’−ピペリジン]−1’−カルボニル)−6−メトキシピリジン−2−イル)安息香酸は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)における抗炎症効果の潜在的可能性も秘めている。
(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(実施例DGAT2i)の薬理学
(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、NAFLDおよびNASHにおいて肝臓トリグリセリド(TG)合成および肝臓脂質負荷を低減することが仮定される、経口小分子DGAT2阻害薬である。in vitro生化学的評価によって、本化合物は、阻害した。(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドの選択性は、組換え型ヒトDGAT1(hDGAT1)、モノアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2(MGAT2)、およびMGAT3を含む関係のあるアシルトランスフェラーゼ、ならびにマウスMGAT1に対して、2000倍より高い選択性を生化学的評価により証明するin vitro研究によって裏付けられた。(S)−2−(5−((3−エトキシピリジン−2−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)ピリミジン−5−カルボキサミドは、スクロース食を餌にしたラットにおいて、血漿トリアシルグリセロールの、堅調な用量依存的低下を示した。西洋食給餌ラットにおけるより長期の研究では、本化合物によって、血漿トリアシルグリセロールおよび肝臓脂質蓄積の両方が低減された。
トロピフェキソール(実施例FXRa)の薬理学
トロピフェキソールの薬理活性は、NASH治療のターゲットとして提案されている(Cariou、2008;Porezら、2012)。NASH治療のためのFXR作動薬の臨床的検証は、半合成胆汁酸であるオベチコール酸を用いて実証された(Neuschwander−Tetriら、2015)。胆汁酸受容体(BAR、NR1H4)としても知られる核内受容体FXRは、胆汁酸産生、抱合、および解毒の調節を担う。トロピフェキソールは、強力かつ選択的な非ステロイド性FXR作動薬である。単一用量および複数回用量の両方のトロピフェキソールによって、循環FGF19レベルの、堅調な用量依存的増大がもたらされた。
[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸(実施例KHKi)の薬理学
[(1R,5S,6R)−3−{2−[(2S)−2−メチルアゼチジン−1−イル]−6−(トリフルオロメチル)ピリミジン−4−イル}−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−6−イル]酢酸は、ヒトKHK−Cの強力な可逆的阻害薬である。グルコースではなくフルクトースの方の、食事性糖質構成要素は、脂肪変性、インスリン抵抗性、および肥満を始めとするメタボリック症候群の特徴を促進する能力を有する点が独特である。Sprague Dawleyラットを用いた食事性フルクトース給餌モデルでは、本化合物によって、フルクトース誘発性脂肪変性の発生率が低減された。
【0595】
本出願全体において、種々の刊行物を参照文献として引用している。それら刊行物のその全体としての開示が、すべての意図で参照により本出願に組み込まれる。
当業者には、本発明の範囲および真意から逸脱することなく、本発明において種々の改良および変更がなされてよいことが理解されよう。本発明の他の態様は、本明細書を検討し、本明細書で開示する本発明を実施することで、当業者に明白となろう。本明細書および実施例は、例示的としかみなされず、本発明の正当な範囲および真意は、以下の特許請求の範囲によって示されるものとする。
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【外国語明細書】
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