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特開2020-200618アスベスト除去システムおよびアスベスト除去方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-200618(P2020-200618A)
(43)【公開日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】アスベスト除去システムおよびアスベスト除去方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 23/02 20060101AFI20201120BHJP
   B05B 3/04 20060101ALI20201120BHJP
【FI】
   E04G23/02 Z
   B05B3/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-107103(P2019-107103)
(22)【出願日】2019年6月7日
(71)【出願人】
【識別番号】000206211
【氏名又は名称】大成建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(72)【発明者】
【氏名】矢島 清志
(72)【発明者】
【氏名】市原 英樹
(72)【発明者】
【氏名】岡田 太一
【テーマコード(参考)】
2E176
4F033
【Fターム(参考)】
2E176AA00
2E176BB36
2E176DD28
4F033PA18
4F033PB09
4F033PC01
4F033PD01
(57)【要約】
【課題】狭隘な空間であっても、建物の構成部材に吹き付けられたアスベスト含有材を迅速かつ確実に除去できるアスベスト除去システムを提供すること。
【解決手段】
アスベスト除去システム1は、水を高圧で供給する供給装置2と、供給装置2から供給された水を噴射するウォータージェットガン3と、を備える。ウォータージェットガン3は、供給装置2に接続されたガン本体10と、ガン本体10の先端に取り付けられた曲がり配管20、20A〜20Eと、曲がり配管20、20A〜20Eの先端に取り付けられた回転継手部30と、回転継手部30に接続されたスピンノズル40と、を備える。回転継手部30は、曲がり配管20、20A〜20Eに対するスピンノズル40の角度を所定範囲内で設定可能であり、スピンノズル40は、自転しながら高圧で水を噴射する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を高圧で噴射してアスベスト含有材を除去するアスベスト除去システムであって、
水を高圧で供給する供給装置と、当該供給装置から供給された水を噴射するウォータージェットガンと、を備え、
当該ウォータージェットガンは、前記供給装置に接続されたガン本体と、当該ガン本体の先端に取り付けられた曲がり配管と、当該曲がり配管の先端に取り付けられた回転継手部と、当該回転継手部に接続されたスピンノズルと、を備え、
前記回転継手部は、前記曲がり配管に対するスピンノズルの角度を所定範囲内で設定可能であり、
前記スピンノズルは、自転しながら高圧で水を噴射することを特徴とするアスベスト除去システム。
【請求項2】
前記スピンノズルの外周面には、回転軸に対して所定角度で複数の噴射口が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト除去システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のアスベスト除去システムを用いて、建物内の空間におけるアスベスト含有材を除去する方法であって、
前記空間に前記曲がり配管を差し込んで、当該曲がり配管先端のスピンノズルをアスベスト含有材の近傍に配置する工程と、
前記スピンノズルから水を高圧で噴射して、建物からアスベスト含有材を剥ぎ取る工程と、を備えることを特徴とするアスベスト除去方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水を高圧で噴射してアスベスト含有材を除去する、アスベスト除去システムおよびアスベスト除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物を構成するカーテンウォールや梁などの構成部材に、アスベストが含有されたアスベスト含有材が吹き付けられている場合がある。このような建物の解体や改修等を行う場合、構成部材に吹き付けられたアスベスト含有材を除去する必要がある。
例えば、スクレイパーなどの工具を用いて、作業員が手作業でアスベスト含有材を剥ぎ取ることが考えられる。しかしながら、例えば金属カーテンウォールの裏面に吹き付けられたアスベスト含有材を除去する場合、金属カーテンウォールと外周柱および梁との隙間が狭隘なため、この隙間に作業員が入り込むことができず、手作業でアスベスト含有材を除去できないことがある。
【0003】
この問題を解決するため、建物の躯体の解体時に、建物の外側に外部足場を架設し、この外部足場で建物の解体対象となる部分を覆って養生空間を形成し、養生空間内でアスベスト含有材を金属カーテンウォールごと撤去する方法が考えられる。しかし、この場合、外部足場を含めて大きな養生空間を形成するため、解体コストが増大するうえに、工期が長期化するという問題があった。
一方、建物の構成部材に吹き付けられたアスベスト含有材に、ノズルから高圧で水を噴射してアスベスト含有材を除去する方法が提案されている(特許文献1〜3参照)。
しかし、例えば、金属カーテンウォールや鉄骨等の耐火性能を要する構造材や層間塞ぎにアスベスト含有材が吹き付けられている場合、アスベスト含有材が吹き付けられた空間が極めて狭く、人が立ち入ることができないため、特許文献1〜3に示されたアスベストの除去方法では、適切に除去できない場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−222786号公報
【特許文献2】特開2011−125805号公報
【特許文献3】特開2016−56521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、狭隘な空間であっても、建物の構成部材の表面に付着したアスベスト含有材を迅速かつ確実に除去できる、アスベスト除去システムおよびアスベスト除去方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、建物の構成部材表面に付着したアスベスト含有材を除去するアスベスト除去方法として、ウォータージェットガンを、ウォータージェットが通る曲がり配管と、この曲がり配管の先端に取り付けられた回転継手部と、この回転継手部に接続されたノズルヘッドとを含んで構成することで、アスベスト含有材が狭隘な空間に付着していても、曲がり配管を狭隘な空間に挿入し、供給装置の送水圧力によって、回転継手部に接続されたノズルヘッドから様々な方向にウォータージェットを噴射し、アスベスト含有材を除去できる点に着眼して、本発明に至った。
第1の発明のアスベスト除去システム(例えば、後述のアスベスト除去システム1)は、水を高圧で噴射してアスベスト含有材を除去するアスベスト除去システムであって、
水を高圧で供給する供給装置(例えば、後述の供給装置2)と、当該供給装置から供給された水を噴射するウォータージェットガン(例えば、後述のウォータージェットガン3)と、を備え、当該ウォータージェットガンは、前記供給装置に接続されたガン本体(例えば、後述のガン本体10)と、当該ガン本体の先端に取り付けられた曲がり配管(例えば、後述の曲がり配管20、20A〜20E)と、当該曲がり配管の先端に取り付けられた回転継手部(例えば、後述の回転継手部30)と、当該回転継手部に接続されたスピンノズル(例えば、後述のスピンノズル40)と、を備え、前記回転継手部は、前記曲がり配管に対するスピンノズルの角度を所定範囲内で設定可能であり、前記スピンノズルは、自転しながら高圧で水を噴射することを特徴とする。
【0007】
ここで、アスベスト含有材としては、アスベストを含有する耐火被覆材や塗料が挙げられる。
この発明によれば、ウォータージェットガンに曲がり配管を設けたので、建物内の狭隘な空間においてアスベスト含有材を除去する場合でも、この空間に曲がり配管を差し込むことで、曲がり配管の先端に取り付けたスピンノズルが容易にアスベスト含有材に届くので、アスベスト含有材を迅速かつ確実に除去できる。
また、ウォータージェットガンにスピンノズルを設けたので、供給装置の送水圧力(例えば、20MPa 程度)によって、スピンノズルが自転しながら様々な方向に水を高圧で噴射する。よって、アスベスト含有材に対して様々な角度から水を当てることができ、アスベスト含有材を確実に除去できる。
また、曲がり配管の先端に回転継手部を設けたので、この回転継手部により曲がり配管に対するスピンノズルの角度を自在に設定して、スピンノズルから噴射する水を所望の角度でアスベスト含有材に当てることができる。
【0008】
第2の発明のアスベスト除去システムは、前記スピンノズルの外周面には、回転軸に対して所定角度(例えば、30°、45°、60°)で複数の噴射口(例えば、後述の噴射口44)が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト除去システム。
【0009】
この発明によれば、ウォータージェットガンを構成するスピンノズルに、所定角度で複数の噴射口を設けた。よって、スピンノズルが回転すると、アスベスト含有材に垂直あるいは斜め方向から水を当てることが可能であり、比較的容易にアスベスト含有材を剥ぎ取ることができる。
【0010】
第3の発明のアスベスト除去方法は、上述のアスベスト除去システムを用いて、建物内の空間(例えば、後述の狭隘な空間50)におけるアスベスト含有材を除去する方法であって、前記空間に前記曲がり配管を差し込んで、当該曲がり配管先端のスピンノズルをアスベスト含有材の近傍に配置する工程(例えば、後述のステップS1)と、前記スピンノズルから水を高圧で噴射して、建物からアスベスト含有材を剥ぎ取る工程(例えば、後述のステップS2)と、を備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、建物内の狭隘な空間においてアスベスト含有材を除去する場合、この狭隘な空間に曲がり配管を差し込むことで、曲がり配管先端のスピンノズルがアスベスト含有材に容易に届くので、アスベスト含有材を迅速かつ確実に除去できる。
したがって、解体対象となる建物の構成部材の表面にアスベスト含有材が付着している場合、アスベスト含有材を構成部材ごと建物から取り外さなくても、この構成部材からアスベスト含有材のみを剥ぎ取ることができるため、アスベスト含有材を短期間かつ低コストで除去できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、狭隘な空間であっても、建物の構成部材の表面に付着したアスベスト含有材を確実に除去できる、アスベスト除去システムおよびアスベスト除去方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係るアスベスト除去システムの構成を示す模式図である。
図2図1のアスベスト除去システムのウォータージェットガンの側面図である。
図3図2のアスベスト除去システムのスピンノズルの断面図および側面図である。
図4図2のアスベスト除去システムの曲がり配管の側面図(その1)である。
図5図2のアスベスト除去システムの曲がり配管の側面図(その2)である。
図6】アスベスト除去システムを用いたアスベスト除去方法のフローチャートである。
図7】アスベスト除去方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、金属カーテンウォールや鉄骨等の構造材や層間塞ぎに設けられたアスベスト含有材に高圧水を噴射して、このアスベスト含有材を除去するアスベスト除去システムおよびアスベスト除去方法である。アスベスト除去システムは、送水圧力20MPa程度の高圧の供給装置と、狭隘部に適した形状の回転継手部付きの曲がり配管(ランス)と、回転継手部に接続されたスピンノズルと、を含んで構成される。アスベスト除去システムの特徴は、狭隘な空間であっても、ウォータージェットガンをアスベスト含有材が付着した箇所の近傍まで挿入でき、供給装置の送水圧力(20MPa程度)により、スピンノズルを自転させながら高圧水を噴射させて、狭隘部に付着したアスベスト含有材を除去できる点である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアスベスト除去システム1の構成を示す模式図である。図2は、アスベスト除去システム1のウォータージェットガン3の側面図である。
アスベスト除去システム1は、水を高圧で噴射してアスベスト含有材を除去するものである。このアスベスト除去システム1は、水を高圧で供給する供給装置2と、供給装置2から供給された水を噴射するウォータージェットガン3と、を備える。
【0015】
ウォータージェットガン3は、供給装置2のホース4に接続されたガン本体10と、ガン本体10の先端に接続された曲がり配管20と、曲がり配管20の先端に取り付けられた回転継手部(スイベルジョイント)30と、回転継手部30に接続されたスピンノズル40と、を備える。
【0016】
ガン本体10は、ホースコネクション11を介して供給装置2のホース4に接続されたボールコックバルブ12と、ホースコネクション13を介してボールコックバルブ12に接続された高圧ホース14と、アダプタ15を介して高圧ホース14に接続された円筒形状の本体配管16と、本体配管16と曲がり配管20とを接続するアダプタ17と、を備える。この本体配管16の2箇所には、作業員が把持可能なグリップ18が設けられている。このようなガン本体10としては、既製品を利用してよく、種々の既製品で代替可能である。
回転継手部30は、曲がり配管20に対するスピンノズル40の角度を所定範囲内ここでは90°で設定可能である。
【0017】
図3は、スピンノズル40の断面図および側面図である。
スピンノズル40は、回転軸41に対して自在に回転可能となっている。スピンノズル40は、曲がり配管20から供給された水が流通する円筒形状のノズル本体42と、このノズル本体42の外側に回転軸41で回転自在に設けられた円筒形状の回転部43と、を備える。スピンノズル40の外周面である回転部43には、回転軸41に対して所定角度θ(例えば、30°、45°、60°)で2つの噴射口44が配設されている。この噴射口44の数は、2つに限らず、4つでもよい。
噴射口44の内径は、0.2mm以上0.7mm以下(例えば、0.5mmあるいは0.7mm)である。このように噴射口の内径を小さくすることで、噴射圧を保ったまま、使用水量を低減でき、噴射した水の回収が容易となる。
このスピンノズル40は、高圧(例えば、20MPa)で水が供給されると、回転軸41で自転しながら、噴射口44から水を噴射する。よって、スピンノズル40は、回転軸41の方向から視ると、全方向(360°)に水を噴射し、回転軸41に交差する方向から視ると、回転軸41に対して所定角度θで水を噴射する。
【0018】
曲がり配管20は、図4および図5に示すように、例えば、5種類の曲がり配管20A、20B、20C、20D、20Eから適宜選択して装着可能である。曲がり配管20A、20Bは、略U字形状に湾曲している。曲がり配管20C〜20Eは、クランク形状である。
【0019】
以上のアスベスト除去システム1を用いて、建物内の狭隘な空間50における、カーテンウォール60および鉛直部材70に付着したアスベスト含有材を除去する手順について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
図7に示すように、建物内の狭隘な空間50として、カーテンウォール60および鉛直部材70と柱80との間の空間を想定する。カーテンウォール60の水平方向両端には、折り曲げ形成された入隅部61が形成されており、この入隅部61の内側にも、アスベスト含有材が吹き付けられている。また、鉛直部材70は、リップ溝形鋼であり、この鉛直部材70の内側にもアスベスト含有材が吹き付けられている。
【0020】
ステップS1では、曲がり配管20A〜20Eを適宜選択してウォータージェットガン3に装着しておき、次に、図7に示すように、柱80の両脇の隙間から、狭隘な空間50に曲がり配管20A〜20Eを差し込んで、カーテンウォール60の入隅部61の内部や鉛直部材70の内部のアスベスト含有材の近傍に、スピンノズル40を配置する。
ステップS2では、供給装置2を駆動して、スピンノズル40から水を高圧で噴射して、カーテンウォール60や鉛直部材70からアスベスト含有材を剥ぎ取る。
ステップS3では、剥ぎ取ったアスベスト含有材およびスピンノズル40から噴射した水を回収する。具体的には、アスベスト含有材およびスピンノズル40から噴射した水を、アスベスト含有材の下方に設置した受け皿(例えば、養生シートや仮設材)で一旦受け止める。このとき、スピンノズル40から噴射した水は低水量であるため、ほとんどの水はアスベスト含有材に吸着されるが、水が残った場合には、吸水マットやウエス等に吸収させて回収することも可能である。
【0021】
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)ウォータージェットガン3に曲がり配管20A〜20Eを設けたので、建物内の狭隘な空間50に吹き付けられたアスベスト含有材を除去する場合、この空間に曲がり配管20A〜20Eを差し込むことで、曲がり配管20A〜20Eの先端に取り付けたスピンノズル40が容易にアスベスト含有材に届くので、アスベスト含有材を迅速かつ確実に除去できる。
また、ウォータージェットガン3にスピンノズル40を設けたので、供給装置2の送水圧力によって、スピンノズル40が自転しながら様々な方向に水を高圧で噴射する。よって、アスベスト含有材に対して様々な角度から水を当てることができ、アスベスト含有材を確実に除去できる。
また、曲がり配管20A〜20Eの先端に回転継手部30を設けたので、この回転継手部30により曲がり配管20A〜20Eに対するスピンノズル40の角度を自在に設定して、スピンノズル40から噴射する水を所望の角度でアスベスト含有材に当てることができる。
また、曲がり配管20A〜20Eを予め複数種類準備することで、狭隘な空間50がどのような形状であっても、ウォータージェットガン3を狭隘な空間50に挿入でき、アスベスト含有材の除去効率を向上できる。
【0022】
(2)ウォータージェットガン3を構成するスピンノズル40に、所定角度で2つの噴射口44を設けた。よって、スピンノズル40が回転すると、アスベスト含有材に斜め方向から水を当てることが可能であり、比較的容易にアスベスト含有材を剥ぎ取ることができる。
【0023】
(3)解体対象となる建物のカーテンウォール60や鉛直部材70にアスベスト含有材が吹き付けられていても、アスベスト含有材をカーテンウォール60や鉛直部材70ごと建物から取り外すことなく、直接、このカーテンウォール60や鉛直部材70からアスベスト含有材のみを剥ぎ取ることができるため、アスベスト含有材を短期間かつ低コストで除去できる。
特に、高さが100mを越えるような超高層建物についても、建物外周に外部足場を組み立てることなく、金属カーテンウォールや鉄骨等の耐火性能を要する構造材や層間塞ぎに付着するアスベスト含有材のみを除去できる。
【0024】
(4)ウォータージェットガン3を供給装置2に接続して用いるが、この供給装置2としては、一般的な高圧洗浄機(15〜20MPa)を使用でき、汎用性がある。また、アスベスト除去システム1は、コンパクトな構成であり、設置や撤去を容易に行うことができる。また、アスベスト除去システム1は、外部養生足場を設置することなく、建物に付着したアスベスト含有材を除去できる。よって、アスベスト除去システム1は、外部足場の設置が困難な高さ100m以上の超高層ビルの解体工事や改修工事に対応可能である。したがって、狭隘な空間の奥に付着するアスベスト含有材を除去する解体工事では、工期の短縮およびコストの低減が可能である。
【0025】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
また、本実施形態では、アスベスト除去システム1に曲がり配管20A〜20Eを用いたが、参考例として、これに限らず、直線状に延びる直管を用いてもよい。
【符号の説明】
【0026】
1…アスベスト除去システム 2…供給装置 3…ウォータージェットガン
4…ホース
10…ガン本体 11…ホースコネクション 12…ボールコックバルブ
13…ホースコネクション 14…高圧ホース 15…アダプタ 16…本体配管
17…アダプタ 18…グリップ
20、20A、20B、20C、20D、20E…曲がり配管
30…回転継手部 40…スピンノズル 41…回転軸 42…ノズル本体
43…回転部 44…噴射口
50…狭隘な空間 60…カーテンウォール 61…入隅部
70…鉛直部材 80…柱
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7