特開2020-201438(P2020-201438A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2020-201438(P2020-201438A)
(43)【公開日】2020年12月17日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20201120BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20201120BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20201120BHJP
【FI】
   G09F9/00 350Z
   G09F9/00 336E
   G02F1/1333
   H04N5/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-109776(P2019-109776)
(22)【出願日】2019年6月12日
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】吉武 貴一郎
【テーマコード(参考)】
2H189
5G435
【Fターム(参考)】
2H189AA53
2H189AA54
2H189AA55
2H189AA57
2H189AA70
2H189AA72
2H189AA94
2H189HA05
2H189LA20
5G435AA02
5G435BB12
5G435EE02
5G435EE05
5G435EE13
5G435EE25
5G435FF13
5G435KK02
5G435LL04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】遮光をより確実にする表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、表示パネル2と、前記表示パネルの背後に配置されるバックライト4と、前記バックライトの側面を覆う第1枠部22を有し、かつ前記バックライトを収納する収納部20と、前記表示パネルの側面および前記第1枠部を覆う第2枠部12を有し、かつ前記表示パネルの縁を覆う額縁部10と、前記第2枠部を覆う側面フレーム31と、前記収納部の背面を覆う背面フレーム33と、前記側面フレームまたは前記背面フレームから前記表示装置の内側に向かって垂直に突出すると共に、突出方向に沿って略同一の厚さを有しかつ前記第2枠部における前記表示装置の内側に向いた端部に対向する遮光部32とを有する側面筐体30とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルの背後に配置されるバックライトと、
前記バックライトの側面を覆う第1枠部を有し、かつ前記バックライトを収納する収納部と、
前記表示パネルの側面および前記第1枠部を覆う第2枠部を有し、かつ前記表示パネルの縁を覆う額縁部と、
前記第2枠部を覆う側面フレームと、前記収納部の背面を覆う背面フレームと、前記側面フレームまたは前記背面フレームから表示装置の内側に向かって垂直に突出すると共に、突出方向に沿って略同一の厚さを有しかつ前記第2枠部における前記表示装置の内側に向いた端部に対向する遮光部とを有する側面筐体とを備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記遮光部は、前記側面フレームから前記第1枠部に向かって突出しており、
前記遮光部における側面と、前記第2枠部における前記表示装置の内側に向いた端部とが対向していることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記遮光部は、前記背面フレームから前記第2枠部の端部に向かって突出しており、かつ前記第2枠部と略同一平面内に配置されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記遮光部は、前記側面フレームから前記第2枠部に向かって突出する第1部分と、前記背面フレームの端部から前記表示装置の内側に向かって突出しかつ前記第1部分の突出先の端部に接続される第2部分とによって構成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2部分は、前記第2枠部と略同一平面内に配置されることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記側面筐体は金属材料によって構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビジョン装置を含む各種の表示装置において、光漏れを抑制するための工夫がなされている。そのような工夫が適用された表示装置の一例が、特許文献1に開示される。
【0003】
特許文献1には、映像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの背面に配置されたバックライトの側面を覆う収容縁部を有し、前記バックライトを収容するバックライト収容体と、前記表示パネルの側面と前記収容縁部とを覆う額縁枠部を有し、前記表示パネルの縁を覆う前枠と、前記額縁枠部を覆う外装部を有する側面筐体と、前記側面筐体の内側に、前記表示パネルの背面側を向いた前記額縁枠部の端面に対向して設けられており、前記額縁枠部との間の距離が前記収容縁部と前記額縁枠部との間の距離よりも短い遮光部とを備えることを特徴とする表示装置が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−213814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術には、遮光をより確実にできる余地がある。
【0006】
本発明の一態様は、遮光をより確実にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの背後に配置されるバックライトと、前記バックライトの側面を覆う第1枠部を有し、かつ前記バックライトを収納する収納部と、前記表示パネルの側面および前記第1枠部を覆う第2枠部を有し、かつ前記表示パネルの縁を覆う額縁部と、前記第2枠部を覆う側面フレームと、前記収納部の背面を覆う背面フレームと、前記側面フレームまたは前記背面フレームから表示装置の内側に向かって垂直に突出すると共に、突出方向に沿って略同一の厚さを有しかつ前記第2枠部における前記表示装置の内側に向いた端部に対向する遮光部とを有する側面筐体とを備えている構成である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、遮光をより確実にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置の側面の断面を示す断面図である。
図2】本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置における遮光効果を説明する図である。
図4】本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置の側面の断面を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置の側面の断面を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置の側面の断面を示す図である。
図7】本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置の側面の断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔実施形態1〕
(テレビジョン装置1の構成)
図2は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1の構成を示すブロック図である。この図に示すように、テレビジョン装置1(表示装置)は、表示パネル2を備えている。表示パネル2は映像を表示する部品であり、本実施形態では液晶パネルである。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1の側面の断面を示す断面図である。図1の左側がテレビジョン装置1の前面側に相当し、右側がテレビジョン装置1の背面側に相当する。この図に示すように、テレビジョン装置1は、表示パネル2、バックライト4、額縁部10、収納部20、側面筐体30、および背面筐体40を備えている。
【0012】
バックライト4は、表示パネル2に背面に配置されている。バックライト4は、図示しない発光素子などを備えており、表示パネル2を背面から照射する。収納部20は、テレビジョン装置1の内側においてバックライト4を収納する。収納部20は、背面部21および側面枠部22(第1枠部)によって構成されている。背面部21は、バックライト4と略同一形状の平面構造を有しており、バックライト4の背後に配置される。側面枠部22は、背面部21の端部からテレビジョン装置1の前面に向かって延伸しており、かつバックライト4の側面を覆っている。このように、バックライト4は、背面部21および側面枠部22によって囲われる内側空間に収納されている。
【0013】
額縁部10は、表示パネル2の額縁部分に取り付けられている。額縁部10は、前面枠部11および側面枠部12(第2枠部)によって構成されている。前面枠部11および側面枠部12はいずれも直線形状であり、それぞれの一端同士が互いに接続されている。前面枠部11および側面枠部12によって直角が形成される。すなわち額縁部10の断面は、全体としてL字形状を成している。
【0014】
前面枠部11は、表示パネル2の面方向と同一の方向に沿って、表示パネル2の前面側に配置されており、かつ表示パネル2の前面における縁を覆っている。側面枠部12は、前面枠部11における表示パネル2の側面側に突出した部分の一端から、テレビジョン装置1の内側に向かって延伸しており、かつ表示パネル2の側面および側面枠部22を覆っている。
【0015】
側面筐体30は、テレビジョン装置1の側面(上面)を囲う筐体である。側面筐体30は、側面フレーム31、遮光部32、および背面フレーム33を備えている。側面フレーム31は、側面枠部12の上方に配置され、かつ少なくとも側面枠部12を覆っている。背面フレーム33は、収納部20の背面に配置され、かつ収納部20の背面を部分的に覆っている。背面フレーム33の端部は、側面フレーム31に接続されており、側面フレーム31と背面フレーム33とが互いに直交している。
【0016】
遮光部32は、側面フレーム31からテレビジョン装置1の内側に向かって垂直に突出している。すなわち、遮光部32は、背面フレーム33と平行に配置される。遮光部32の厚さは、遮光部32の突出方向に沿って略同一である。遮光部32は、側面枠部12におけるテレビジョン装置1の内側に向いた端部し対向している。詳細には、遮光部32の側面と、側面枠部12の端部とが対向している。
【0017】
本実施形態では、側面筐体30は、金属材料によって構成されている。本実施形態では、側面筐体30の材料はアルミニウムであり、側面筐体30はアルミニウムの押し出し成形によって形成されている。これにより、側面筐体30を構成する側面フレーム31、遮光部32、および背面フレーム33を、いずれも薄くかつ略同一厚さの形状とすることができる。側面筐体30の材料は、必ずしも金属材料に限られず、遮光部32をその突出方向に沿って略同一厚さの形状に成形できる材料であれば、任意の材料でよい。金属材料であれば、遮光部32をその突出方向に沿って略同一厚さの形状に成形することができるので好ましい。
【0018】
背面筐体40は、テレビジョン装置1の背面を囲う筐体である。図1では、背面筐体40は、側面フレーム31におけるテレビジョン装置1の背面側の端部に、背面筐体40の一端が接触する形で取り付けられている。
【0019】
(主要な作用効果)
図3は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1における遮光効果を説明する図である。図3の1010は、従来のテレビジョン装置101の側面の断面を示し、図3の1020は、図1と同様に、テレビジョン装置1の側面の断面を示す。
【0020】
図3の1010に示すように、従来のテレビジョン装置101は、側面枠部12における端部の面に対向する遮光部132を備えている。これにより、側面枠部12と、遮光部132との隙間を有る程度小さくすることができる。バックライト104が照射した光は、その大部分が表示パネル102の背面に向かうが、一部の光151は表示パネル102の側部から遠ざかる方向に向かい、前面枠部111によって反射される。その結果、光151は側面枠部112と背面部121との間を、テレビジョン装置101の背面方向に移動する。その際、光151の大半は、隙間を通じてテレビジョン装置101の外部に漏れることなく、背面フレーム33に到達する。このように、遮光部132によって、ある程度の遮光性を確保することはできる。
【0021】
しかし、図3の1010に示すように、従来のテレビジョン装置101では、遮光部132が側面フレーム131から垂直に立ち上がらない場合がある。すなわち、遮光部132は台形形状を有しており、遮光部132の側面が、側面枠部12における端部の面に対して斜めに配置される。この場合、遮光部32と側面枠部12との間の隙間が、光漏れが生じるほど大きくなり得る。この結果、光151の一部が、遮光部132と側面枠部12との間の隙間を通じて側面フレーム31と側面枠部12との間に移動する。これにより、光51が側面フレーム31と側面枠部12との間を通じて表示パネル2の周囲から漏れてしまうため、従来のテレビジョン装置101では、遮光を確実にできない場合があり得る。
【0022】
一方、図3の1020に示すように、テレビジョン装置1では、遮光部32は、側面フレーム31から背面部21に垂直に立ち上がっており、遮光部32の側面と、側面枠部12における端部の面とが、互いに平行な位置関係で互いに対向している。これにより、遮光部32と側面枠部12との間の隙間は、可能な限り小さくなっている。詳細には、隙間は、側面枠部12と背面部21との距離よりも小さい。バックライト4が照射した光は、その大部分が表示パネル2の背面に向かうが、一部の光51は表示パネル2の側部から遠ざかる方向に向かい、前面枠部11によって反射される。その結果、光51は側面枠部12と背面部21との間を、テレビジョン装置1の背面方向に移動する。その際、遮光部32と側面枠部12との間の隙間が小さく、かつ、遮光部32が垂直に立ち上がっているため、光51の一部が当該隙間を通じて側面フレーム31と側面枠部12との間に移動することがない。これにより、光51が側面フレーム31と側面枠部12との間を通じて表示パネル2の周囲から漏れることを抑制することができる。このように、テレビジョン装置1では、遮光を確実にすることができる。
【0023】
さらには、テレビジョン装置1では、遮光部32の厚さは、遮光部32の突出方向に沿って略同一である。すなわち、遮光部32における任意の位置の厚さは、位置に関わらず略同一となっている。これにより、遮光部32の形成に必要な材料を減らすことができ、さらに、遮光部32をより小型化することができる。これらのことから、遮光部32を有する側面筐体30のサイズを小型することもできるので、結果的に、側面筐体30を備えるテレビジョン装置1の小型化をも実現することができる。
【0024】
〔実施形態2〕
図4は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1Aの側面の断面を示す図である。テレビジョン装置1Aの構成要素は、図1に示すテレビジョン装置1の構成要素と変わらない。しかし、テレビジョン装置1Aでは、側面フレーム31、遮光部32、および側面枠部12の位置関係が、テレビジョン装置1におけるそれと異なっている。本実施形態に係るテレビジョン装置1Aにおいて、遮光部32は、側面フレーム31から突出し、かつ、側面枠部22の端部を超えて、側面枠部22に近接する位置にまで延伸している。また、遮光部32の長さは、テレビジョン装置1が備える遮光部32の長さと同一である。したがって、図4の例では、側面フレーム31が、側面枠部12により近い位置に配置されることになる。
【0025】
図4のテレビジョン装置1Aにおいて、遮光部32と側面枠部12との隙間は、図1のテレビジョン装置1と同様に非常に小さくなっている。したがって、バックライト4からの光51が、当該隙間を通じてテレビジョン装置1Aの外部に漏れることを抑制できる。また、図4の例では、側面フレーム31は、側面枠部12により近い位置に配置される。これにより、側面フレーム31と側面枠部12との距離を、図1の例に比べてより小さくすることができるので、テレビジョン装置1をより小型化したり薄型化したりすることができる。
【0026】
〔実施形態3〕
図5は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1Bの側面の断面を示す図である。テレビジョン装置1Bの構成要素は、図1に示すテレビジョン装置1の構成要素と変わらない。しかし、テレビジョン装置1Bでは、側面筐体30の形状が、テレビジョン装置1が備える側面筐体30の形状と異なっている。本実施形態に係るテレビジョン装置1Bにおいて、遮光部32は、側面フレーム31ではなく背面フレーム33から突出している。詳細には、遮光部32は、背面フレーム33から側面枠部12の端部に向かって突出しており、かつ側面枠部12と略同一平面内に配置されている。すなわち、遮光部32は側面枠部12と平行になっている。これにより、図5に示すように、遮光部32における突出方向の端部が、側面枠部12におけるテレビジョン装置1の内側に向いた端部に対向している。
【0027】
図5のテレビジョン装置1Bにおいて、遮光部32と側面枠部12との隙間は、図1のテレビジョン装置1と同様に非常に小さくなっている。したがって、バックライト4からの光51が、当該隙間を通じてテレビジョン装置1Bの外部に漏れることを抑制できる。さらに、本実施形態では、遮光部32がテレビジョン装置1の表示面の面方向に沿って突出しないため、遮光部32と、遮光部32よりもテレビジョン装置1の下部に配置される他の部材(図5では収納部20)とのスペースを十分に取ることができる。一方で、遮光部32が側面フレーム31と平行に配置されるため、これらが直交する図1の例に比べて、側面フレーム31と遮光部32との距離を小さくすることができる。これにより、側面フレーム31と側面枠部12との距離を、より小さくすることができるため、テレビジョン装置1をより小型化したり薄型化したりすることができる。
【0028】
〔実施形態4〕
図6は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1Cの側面の断面を示す図である。テレビジョン装置1Cの構成要素は、図1に示すテレビジョン装置1の構成要素と変わらない。しかし、テレビジョン装置1Cでは、側面筐体30の形状が、テレビジョン装置1が備える側面筐体30の形状と異なっている。本実施形態に係るテレビジョン装置1Cにおいて、遮光部32は、側面フレーム31から側面枠部22に向かって突出する第1部分と、背面フレーム33の端部からテレビジョン装置1の内側に向かって突出しかつ第1部分の突出先の端部に接続される第2部分とによって構成される。このように、図6のテレビジョン装置1Cにおいて、遮光部32は、側面フレーム31および背面フレーム33に接続され、かつ全体としてL字形状を有している。
【0029】
図6のテレビジョン装置1Cにおいて、遮光部32における第1部分と、側面枠部12との隙間は、図1のテレビジョン装置1と同様に非常に小さくなっている。したがって、バックライト4からの光51が、当該隙間を通じてテレビジョン装置1Cの外部に漏れることを抑制できる。さらに、図6のテレビジョン装置1Cでは、背面フレーム33の端部が側面フレーム31に接続されていないため、側面筐体30の背面側に、直線形状の側面フレーム31とL字形状の遮光部32とによって囲われる空間34が形成される。遮光部32は、この空間34に挿入される他の部材を保持する保持構造としても機能する。図6では、背面筐体40の端部がテレビジョン装置1の前面に向かって折れ曲がっており、当該端部が空間34に挿入される。このように遮光部32は、背面筐体40の端部を保持している。これにより背面筐体40は、図1のテレビジョン装置1に比べてより強固に側面筐体30に取り付けられる。
【0030】
さらに、遮光部32が背面の保持構造を兼ねているため、遮光部32から独立した保持構造を別途側面筐体30に形成する必要がない。逆に言えば、保持構造が遮光部32を兼ねている。したがって、テレビジョン装置1Cの内側構造上、保持構造から独立して遮光構造を別途形成することが困難である場合にも、遮光構造としての遮光部32を形成することができる。
【0031】
〔実施形態5〕
図7は、本発明の一実施形態に係るテレビジョン装置1Dの側面の断面を示す図である。テレビジョン装置1Dの構成要素は、図3に示すテレビジョン装置1Cの構成要素と変わらない。さらに、側面筐体30の形状も、全体として互いに良く似ている。しかし、テレビジョン装置1Dでは、遮光部32における背面フレーム33から突出する第2部分が、側面枠部12と略同一平面内に配置される。すなわち、本実施形態に係る側面筐体30は、図5に示す側面筐体30の形状と、図6に示す遮光部32の形状とをそれぞれ部分的に兼ねている。
【0032】
本実施形態では、遮光部32における側面フレーム31から突出する第1部分の長さが、図6の例に比べて短い。これにより、遮光部32における背面フレーム33から突出する第2部分と、側面フレーム31との間隔が、図3における遮光部32と側面フレーム31との間隔と略同一にすることができる。結果、側面フレーム31と側面枠部12との間隔を、図6の例に比べて小さくすることができるので、テレビジョン装置1Dを小型化したり薄型化したりすることができる。
【0033】
図7のテレビジョン装置1Dでも、図6の例と同様に、背面フレーム33の端部が側面フレーム31に接続されていないため、側面筐体30の背面側に、直線形状の側面フレーム31とL字形状の遮光部32とによって囲われる空間34が形成される。したがって、実施形態4と同様に、遮光部32を、空間34に挿入される他の部材(図7では背面筐体40)を保持する保持構造としても機能させることができる。
【0034】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの背後に配置されるバックライトと、前記バックライトの側面を覆う第1枠部を有し、かつ前記バックライトを収納する収納部と、前記表示パネルの側面および前記第1枠部を覆う第2枠部を有し、かつ前記表示パネルの縁を覆う額縁部と、前記第2枠部を覆う側面フレームと、前記収納部の背面を覆う背面フレームと、前記側面フレームまたは前記背面フレームから表示装置の内側に向かって垂直に突出すると共に、突出方向に沿って略同一の厚さを有しかつ前記第2枠部における前記表示装置の内側に向いた端部に対向する遮光部とを有する側面筐体とを備えている構成である。
【0035】
本発明の態様2に係る表示装置は、前記の態様1において、前記遮光部は、前記側面フレームから前記第1枠部に向かって突出しており、前記遮光部における側面と、前記第2枠部における前記表示装置の内側に向いた端部とが対向している構成としてもよい。
【0036】
本発明の態様3に係る表示装置は、前記の態様1において、前記遮光部は、前記背面フレームから前記第2枠部の端部に向かって突出しており、かつ前記第2枠部と略同一平面内に配置される構成としてもよい。
【0037】
本発明の態様4に係る表示装置は、前記の態様1において、前記遮光部は、前記側面フレームから前記第2枠部に向かって突出する第1部分と、前記背面フレームの端部から前記表示装置の内側に向かって突出しかつ前記第1部分の突出先の端部に接続される第2部分とによって構成される構成としてもよい。
【0038】
本発明の態様5に係る表示装置は、前記の態様4において、前記第2部分は、前記第2枠部と略同一平面内に配置される構成としてもよい。
【0039】
本発明の態様6に係る表示装置は、前記の態様1〜5のいずれかにおいて、前記側面筐体は金属材料によって構成されている構成としてもよい。
【0040】
〔付記事項〕
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成できる。
【符号の説明】
【0041】
1、1A、1B、1C、1D テレビジョン装置
2 表示パネル
4 バックライト
10 額縁部
11 前面枠部
12、22 側面枠部
20 収納部
21 背面部
30 側面筐体
31 側面フレーム
32 遮光部
33 背面フレーム
34 空間
40 背面筐体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7